JP2001319202A - 非接触型icカード - Google Patents

非接触型icカード

Info

Publication number
JP2001319202A
JP2001319202A JP2000133777A JP2000133777A JP2001319202A JP 2001319202 A JP2001319202 A JP 2001319202A JP 2000133777 A JP2000133777 A JP 2000133777A JP 2000133777 A JP2000133777 A JP 2000133777A JP 2001319202 A JP2001319202 A JP 2001319202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
antenna
cards
contact type
writer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000133777A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4489907B2 (ja
Inventor
Hidetoshi Suzuki
秀俊 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP2000133777A priority Critical patent/JP4489907B2/ja
Publication of JP2001319202A publication Critical patent/JP2001319202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4489907B2 publication Critical patent/JP4489907B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードを複数枚重ねた状態でもICカー
ドリーダライタにより一括した読出し書込み動作を確実
に行うことができるようにする。 【解決手段】 非接触型ICカード30は、外形形状が
円形をしていて、葉書50に対して適当に回転させた状
態で貼付することができる。このため、アンテナ34の
位置は、非接触型ICカードの回転角度に応じて変化す
る。複数の非接触型ICカード30a,・・,30h,
・・をICカードリーダライタを使って一括して読み書
きする場合は、ICカードリーダライタが磁界を発生さ
せることにより、アンテナ34に電流が流れ、これをI
Cチップ32に供給することで読み書き動作を開始す
る。その際、アンテナ34aや34hなどの相互インダ
クタンスを小さくすることができるので、効率良く電力
を発生させることができ、一括した読出しや書込み動作
を確実に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触型ICカー
ドに係り、更に詳しくは、ICカードリーダライタの形
成する磁界によりICカード側に電力を発生させて、I
Cカードデータの読出しや書込みを行う非接触型ICカ
ードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一定のデータが書き込まれた
カードを持ち歩き、これをカードリーダライタにかけて
カードのデータ内容を読取ることで、種々の情報カード
や身分証明書として用いたり、カードに新たなデータが
書込が可能なデータ更新型のカードとすることで多方面
に利用されている。この種のカードとしては、プリペイ
ドカードやクレジットなどで用いられている磁気カード
の他、最近では、読み書き可能な情報量が多く、セキュ
リティ性能の優れたICカードが実用化されてきてい
る。そして、ICカードのデータの読出しや書込みを行
うICカードリーダライタには、ICチップに露出した
電極パッドを設け、これにプローブなどの端子を接触さ
せて行う接触型と、無線を使って読み書きデータを送受
信する非接触型とがある。この非接触型のICカードリ
ーダライタに用いられる非接触型ICカードは、コイル
状のアンテナを有していて、ICカードリーダライタが
形成する磁界によりアンテナに電流を発生させ、これを
ICチップに供給することで非接触にカードデータの読
出しや書込み処理が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の非接触型ICカードにあっては、ICカード
リーダライタを用いて1枚のICカードを読み書きする
場合は問題ないが、図10に示すように、非接触型のI
Cカード70a,・・,70g,・・を複数枚重ねてI
Cカードリーダライタで一括した読み書きを行おうとす
ると、図11に示すように、隣接するICカード70
a,70bのアンテナ74a,74bの位置が微小間隔
で近接していて、空間に広がる磁束78が両方のアンテ
ナを貫くため、アンテナ74a,74bに発生する起電
力が少なくなるという問題があった。この現象は、アン
テナ74a,74bの相互インダクタンスが大きいとい
うことでも説明できる。それ故、アンテナ74a,74
bの相互インダクタンスを小さくすればこの問題を解決
することができる。すなわち、図12に示すように、複
数枚重ねたICカードの相互インダクタンスが大きい
と、ICカードリーダライタで磁界をかけても個々のI
Cカードの起電力が小さくなって、読み書き動作が行え
なくなる。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので
あり、ICカードを複数枚重ねた状態でもICカードリ
ーダライタにより一括した読出し書込み動作を確実に行
うことができる非接触型ICカードを提供することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ICカードリーダライタの
形成する磁界によりICカード側に電力を発生させ、I
Cカードデータの読出しや書込みを行う非接触型ICカ
ードにおいて、前記ICカードに設けられた電力を発生
させるアンテナのパターン形状がICカード毎に異なっ
ていることを特徴とする。これによれば、ICカードに
設けるアンテナのパターン形状をICカード毎に異なる
ようにしたため、相互インダクタンスが小さくなって、
複数枚のICカードを重ねても隣接するICカード同士
で同じ磁束を共有する割合が低くなるので、個々のIC
カードに充分な電力を発生させることが可能となり、一
括したICカードの読み書き動作を確実に行うことがで
きる 請求項2記載の発明は、ICカードリーダライタの形成
する磁界によりICカード側に電力を発生させ、ICカ
ードデータの読出しや書込みを行う非接触型ICカード
において、前記ICカードに設けられた電力を発生させ
るアンテナの位置がICカード毎に異なっていることを
特徴とする。これによれば、ICカードに設けるアンテ
ナの位置をICカード毎に異なるようにしたため、相互
インダクタンスが小さくなって、ICカードリーダライ
タで磁界を形成した場合に、複数枚のICカードを重ね
ても隣接するICカード同士で磁束を共有する割合が低
くなるので、個々のICカードに充分な電力を発生させ
ることが可能となり、一括したICカードの読み書き動
作を確実に行うことができる。
【0005】請求項3記載の発明は、ICカードリーダ
ライタの形成する磁界によりICカード側に電力を発生
させ、ICカードデータの読出しや書込みを行う非接触
型ICカードにおいて、前記ICカードの外形形状は、
所定角度回転させても略同じ形状となる正多角形や円形
であって、前記ICカードの回転角度が異なっている
か、前記ICカードに設けられた電力を発生させるアン
テナ位置が外形形状に対して非対称になっているか、ア
ンテナのパターン形状が外形形状に対して非対称になっ
ているかの少なくとも一つの条件を満たしていることを
特徴とする非接触型ICカード。これによれば、ICカ
ードの外形形状が正多角形や円形であって、ICカード
の回転角度が異なっているか、ICカードに設けられた
電力を発生させるアンテナ位置が外形形状に対して非対
称になっているか、アンテナのパターン形状が外形形状
に対して非対称になっているかの少なくとも一つの条件
を満たすようにする。例えば、複数枚のICカードを重
ねる場合には、ICカードを紙、封筒、物等に貼り付け
て重ねる場合、あるいは、ICカードをそのまま積み重
ねる場合の2通りがあり、その各々でICカードが人ま
たは機械で貼り付けたり積み重ねたりする際に、ICカ
ードを回転させたり、アンテナの位置やパターン形状を
非対称とすることにより、隣接するICカード同士のア
ンテナ位置を異にすることができる。このため、ICカ
ードリーダライタで磁界を形成した際に、隣接するアン
テナ同士の相互インダクタンスが小さくなり、磁束を共
有する割合が低くなるので、個々のICカードに充分な
電力を発生させることが可能となり、一括したICカー
ドの読み書き動作を確実に行うことができる。請求項4
記載の発明は、請求項3記載の非接触型ICカードにお
いて、前記アンテナは、複数種類の中の何れかのパター
ン形状を持っていることを特徴とする。上記した請求項
3の場合は、アンテナのパターン形状が一種類であって
もよいが、隣接するICカードの回転角度が同じになる
と、アンテナが重なり合う可能性がある。そこで、請求
項4によれば、各ICカードのアンテナに複数種類ある
パターン形状の中の何れかの形状を持たせるようにした
ため、複数枚のICカードを重ねた場合に隣接するIC
カードの回転角度が仮に同じになっても、アンテナのパ
ターン形状まで一致する確率は低く、磁束が共有される
割合を低くすることができるので、相互インダクタンス
が小さくなり、個々のICカードに充分な電力を発生さ
せることが可能となって、一括したICカードの読み書
き動作を確実に行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態では、一例
として、書類、メモ用紙、葉書、封筒などの薄いシート
状のものに記載内容や送り先等のデータを記録した非接
触型ICカードを貼付し、整理や分類を行う場合を例に
あげて説明することにする。図1は、本実施の形態に係
る非接触型ICカード10の概略構成を説明する斜視図
である。図1に示すように、非接触型ICカード10
は、ICチップ12にコイル状のアンテナ14が接続さ
れている。この非接触型ICカード10は、ICカード
リーダライタ18の形成する磁界によってアンテナ14
に発生した電力がICチップ12に供給され、ICカー
ドデータの読出しや書込みをICカードリーダライタ1
8との間で非接触に行うものである。図2は、図1以外
のアンテナ15のパターン形状例を示した平面透視図で
あり、図3(a),(b)は、さらに別のアンテナ20
a,20bのパターン形状例を示す平面透視図であり、
図3(c)は、図3(a),(b)のICカード10
a,10bを重ね合わせた状態のアンテナ位置を示す平
面透視図である。本実施の形態の特徴的な構成は、上記
図1〜図3に示すように、ICカードに設けられたコイ
ル状のアンテナのパターン形状がICカード毎に異なる
ようにした点にある。これは、アンテナのパターン形状
をそれぞれ変えることにより、非接触型ICカードを複
数枚重ねてICカードリーダライタで一括して読み書き
する場合でも、相互インダクタンスが小さくなり、空間
の磁界を効率良くアンテナで受けて、起電力を発生させ
るようにするためである。例えば、図1〜図3に示した
アンテナのパターン形状例は、その一例にすぎないが、
製造段階で種々のアンテナパターンを持った非接触型I
Cカードを作り、これらを適当に組み合わせて使用する
ことで、複数のICカードを積み重ねて一括した読み書
き処理を行う場合であっても、隣接したICカード同士
が同一のアンテナパターン形状になる確率が小さくな
り、相互インダクタンスを小さくすることができる。特
に、図3(a),(b)に示すようなアンテナ20a,
20bのパターン形状を有する非接触型ICカード10
a,10bを作り、これらを含む複数のICカードを積
み重ねた際に、図3(c)に示すように、非接触型IC
カード10aと10bとが隣接した場合を考えると、ア
ンテナ20aと20bとが重ならない部分ができるの
で、相互インダクタンスを小さくすることができる。そ
の結果、複数のICカードを積み重ねた状態で一括した
読み書き処理を行っても、個々のICカードの起電力を
大きくすることが可能となり、確実な読み書き動作を行
うことができる。
【0007】また、本実施の形態の他の特徴的な構成と
しては、ICカードに設けられたコイル状のアンテナの
位置をICカード毎に異なるようにした点にある。図4
は、ICカード毎にアンテナの位置を変えた非接触型I
Cカード例を示す平面透視図であり、その(a),
(b)は、アンテナ位置を変えたそれぞれのICカード
を示す透視図で、(c)は上記(a),(b)のICカ
ード10a,10bを重ね合わせた状態を示す透視図で
ある。これは、アンテナのパターン形状が仮に同じであ
っても、その位置をICカード毎に変えることにより、
非接触型ICカードを複数枚重ねてICカードリーダラ
イタで一括した読み書き処理を行う場合に、相互インダ
クタンスが小さくなり、空間の磁界を効率良くアンテナ
で受けて、起電力を発生させるようにするためである。
例えば、図4(a),(b)に示すように、ICチップ
12a,12bをICカードの隅に配し、ここからアン
テナ22a,22bを反対位置に配置した非接触型IC
カード10a,10bをそれぞれ作り、これらを含む複
数のICカードを積み重ねた際に、図4(c)に示すよ
うに、非接触型ICカード10aと10bとが隣接した
場合を考えると、アンテナ22aと22bとが全部重な
らないようにできるため、相互インダクタンスを小さく
することができる。その結果、複数のICカードを積み
重ねた状態で一括した読み書き処理を行っても、個々の
ICカードの起電力を大きくすることができ、確実な読
み書き動作を行うことができる。さらに、本実施の形態
の他の特徴的な構成としては、ICカードの外形形状を
正多角形や円形とし、ICカードの回転角度が異なって
いるか、アンテナ位置が外形形状に対して非対称になっ
ているか、アンテナのパターン形状が外形形状に対して
非対称になっているかの少なくとも一つの条件を満たす
ようにした点にある。
【0008】図5は、ICカードの外形形状を円形とし
た非接触型ICカードの構成例を示す平面透視図であ
り、その(a)と(b)は、アンテナ位置を外形形状に
対して非対称に配置したICカードを示す透視図であ
り、(c)は上記(a),(b)のICカードを重ね合
わせた状態を示す透視図である。また、図5の(d)と
(e)は、ICカードのアンテナの位置やパターン形状
は同じであるが回転角度を変えた場合のICカードを示
す透視図であり、(f)は上記(d),(e)のICカ
ードを重ね合わせた状態を示す透視図である。このよう
に、アンテナの位置やパターン形状が同じでも、回転角
度を変えるだけで相互インダクタンスを小さくすること
もできる。また、図6は、ICカードの外形形状を正六
角形とした非接触型ICカードの構成例を示す平面透視
図であり、その(a)と(b)は、アンテナのパターン
形状を変えたICカードの透視図であり、(c)は上記
(a),(b)のICカードを重ね合わせた状態を示す
透視図である。図5および図6に示すように、ICカー
ドの外形形状を正多角形や円形としてICカードが回転
しても外形形状が変わらないようにし、ICカードの回
転角度を変えるか、ICカードの外形形状に対してアン
テナ位置を非対称にするか、外形形状に対してアンテナ
のパターン形状を非対称するかの少なくとも一つの条件
を満たすようにしたため、非接触型ICカードを複数枚
重ねてICカードリーダライタで一括して読み書きする
際に、ICカードの取付け角度がランダム(ICカード
に上下が無く任意の角度)になり、相互インダクタンス
が小さくなって、空間の磁界を効率良くアンテナで受け
て、起電力を発生させることができる。
【0009】例えば、図5(a),(b)に示すよう
に、ICチップ32a,32bをICカードの片側に配
し、同じパターン形状をしたアンテナ34a,34bを
外形形状に対して非対称となるように配置した非接触型
ICカード30a,30bをそれぞれ作る。図5(a)
と(b)は位置を異にし、角度も90度回転させている
ため、アンテナが重なり合うことがなくなる。また、図
5(d),(e)に示すように、ICチップ33a,3
3bをICカードの片側に配し、同じ位置とパターン形
状をしたアンテナ35a,35bが形成された非接触型
ICカード31a,31bとする。この図5(d)と
(e)とは回転角度が異なり、角度も45度程度回転さ
せるだけで、アンテナが重なり合うことがなくなり、相
互インダクタンスが小さくできるので、空間の磁界を効
率良くアンテナで受けて、起電力を発生させることがで
きる。その結果、複数のICカードを積み重ねた状態で
一括した読み書き処理を行っても、個々のICカードの
起電力が大きくなるため、確実な読み書き動作を行うこ
とができる。また、図6(a),(b)に示すように、
パターン形状の異なるアンテナ44a,44bを配置し
た非接触型ICカード40a,40bをそれぞれ作る。
この図6(a)と(b)は、アンテナ44a,44bの
パターン形状が異なっているため、図6(c)に示すよ
うに、アンテナの向きを同じにしても、アンテナが重な
らないようにすることができる。このように、図6の場
合は、ICカードを回転させてアンテナの向きを異にす
る場合は勿論、アンテナの向きが同じでも隣接するIC
カード同士の相互インダクタンスを小さくすることがで
きる。その結果、複数のICカードを積み重ねた状態で
一括して読み書き処理を行っても、個々のICカードの
起電力を大きくすることが可能となり、確実な読み書き
動作を行うことができる。
【0010】次に、上記図5(a)〜(c)の非接触型
ICカード30を用いた場合の動作について説明する。
図7は、本実施の形態の非接触型ICカード30を葉書
50等にそれぞれ貼付したものを複数枚積み重ねた図で
ある。図7に示すように、非接触型ICカード30の外
形形状が円形をしているため、葉書50に対して適当に
回転した状態で貼付される。このため、アンテナ34の
位置およびパターン形状は、非接触型ICカードの回転
角度に応じて変化することになる。複数の非接触型IC
カード30a,・・,30h,・・をICカードリーダ
ライタを使って一括して読出しや書込みを行う場合は、
不図示のICカードリーダライタのリードライト位置に
図7のような状態でセットする。そして、不図示のIC
カードリーダライタがICカードデータの読出しや書込
み動作を行うために磁界を発生させると、アンテナ34
に電流が流れ、これをICチップ32に供給することに
より動作を開始する。図8は、図7の中から隣接する2
枚の非接触型ICカード30a,30bを抜き出した図
である。図8の非接触型ICカード30a,30bは、
一方が他方に対して90度回転した状態にあるものとす
る。こうすることで、相互インダクタンスが小さくな
り、アンテナ34a,34bに効率良く電力を発生させ
ることができる。従って、図7のように積み重ねられた
複数の非接触型ICカード30をICカードリーダライ
タで一括して読書きする場合は、ICカードがランダム
な取付け角度で葉書50等に貼付されているため、隣接
するICカード同士のアンテナが重なり合う確率を低く
することが可能となり、図9に示すように、相互インダ
クタンスを小さくすることができる。以上説明したよう
に、本実施の形態によれば、ICカードを複数枚重ねた
状態でICカードリーダライタにより一括した読出し書
込み動作を確実に行うことができる。なお、本実施の形
態では、使用可能なアンテナのパターン形状例を全て列
挙することができないため、その一部を例示するに止め
たが、上記以外の種々のパターン形状を採用することが
できる。また、本実施の形態では、ICカードに設置す
るアンテナのパターン形状を複数種類用いて作成し、こ
れらを組み合わせて使用する場合について説明したが、
その際、予め多種類のアンテナのパターン形状を作成
し、これをプリント上に形成したものを切り分け、その
各アンテナパターンを使って多種類の非接触型ICカー
ドを作成するようにする。そして、このアンテナパター
ン形状の異なる非接触型ICカードを混ぜて使用すれ
ば、上記実施の形態で説明したような相互インダクタン
スの低減効果を得ることができる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、ICカードに設けるアンテナのパターン形
状をICカード毎に異なるようにしたので、ICカード
リーダライタで磁界を形成した場合に、アンテナに発生
する磁束のパターンが異なり、複数枚のICカードを重
ねても相互インダクタンスが小さくなって、隣接するI
Cカード同士で磁束を共有する割合が低くなる。このた
め、個々のICカードに充分な電力を発生させることが
可能となり、一括したICカードの読み書き動作を確実
に行うことができる。請求項2記載の発明によれば、I
Cカードに設けるアンテナの位置をICカード毎に異な
るようにしたので、ICカードリーダライタで磁界を形
成した場合に、複数枚のICカードを重ねても隣接する
ICカードが空間の磁界を効率良くアンテナが受け、個
々のICカードに充分な電力を発生させることが可能と
なり、一括したICカードの読み書き動作を確実に行う
ことができる。請求項3記載の発明によれば、ICカー
ドの外形形状が正多角形や円形であって、ICカードの
回転角度が異なっているか、ICカードに設けられた電
力を発生させるアンテナ位置が外形形状に対して非対称
になっているか、アンテナのパターン形状が外形形状に
対して非対称になっているかの少なくとも一つの条件を
満たすようにする。このため、ICカードリーダライタ
で磁界を形成した際に、隣接するアンテナ同士の相互イ
ンダクタンスが小さくなり、磁束を共有する割合が低く
なるので、個々のICカードに充分な電力を発生させる
ことが可能となり、一括したICカードの読み書き動作
を確実に行うことができる。請求項4記載の発明によれ
ば、各ICカードのアンテナに複数種類あるパターン形
状の中の何れかの形状を持たせるようにしたので、複数
枚のICカードを重ねた場合に隣接するICカードの回
転角度が同じでも、アンテナのパターン形状まで一致す
る確率は低くなり、磁束を共有する割合が低くなるの
で、相互インダクタンスが小さくなって、個々のICカ
ードに充分な電力を発生させることが可能となり、一括
したICカードの読み書き動作を確実に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る非接触型ICカードの概略
構成を説明する斜視図である。
【図2】図1以外のアンテナのパターン形状例を示した
平面透視図である。
【図3】(a),(b)は、さらに別のアンテナのパタ
ーン形状例を示す平面透視図であり、(c)は、
(a),(b)のICカードを重ね合わせた状態のアン
テナ位置を示す平面透視図である。
【図4】ICカード毎にアンテナの位置を変えた非接触
型ICカード例を示す平面透視図であり、(a),
(b)は、アンテナ位置を変えたそれぞれのICカード
を示す透視図、(c)は上記(a),(b)のICカー
ドを重ね合わせた状態を示す透視図である。
【図5】ICカードの外形形状を円形とした非接触型I
Cカードの構成例を示す平面透視図であり、(a),
(b)はアンテナの形状や位置を略同じに構成したもの
を90度回転させた透視図、(c)は(a),(b)の
ICカードを重ね合わせた状態を示す透視図であり、
(d),(e)はICカードのアンテナの位置やパター
ン形状は同じであるが回転角度を変えた場合のICカー
ドを示す透視図であり、(f)は(d),(e)のIC
カードを重ね合わせた状態を示す透視図である。
【図6】ICカードの外形形状を正六角形とした非接触
型ICカードの構成例を示す平面透視図であり、
(a),(b)は、アンテナの形状を変えて略同じ位置
に構成した透視図、(c)は(a),(b)のICカー
ドを重ね合わせた状態を示す透視図である。
【図7】本実施の形態の非接触型ICカードを葉書等に
それぞれ貼付したものを複数枚積み重ねた図である。
【図8】図7の中から隣接する2枚の非接触型ICカー
ドを抜き出した図である。
【図9】本実施の形態の隣接するICカード同士の相互
インダクタンス状態を示す図である。
【図10】従来例の非接触型ICカードをカード等に貼
付したものを複数枚積み重ねた状態を説明する斜視図で
ある。
【図11】図10の中から任意の隣接した2枚の非接触
型ICカードを抜き出した図である。
【図12】従来例の隣接するICカード同士の相互イン
ダクタンス状態を示す図である。
【符号の説明】
10 非接触型ICカード、 12 ICチップ、 14,15 アンテナ、 16 磁束、 18 ICカードリーダライタ、 20,22 アンテナ、 30,31 非接触型ICカード、 32,33 ICチップ、 34,35 アンテナ、 40 非接触型ICカード 42 ICチップ 44 アンテナ 50 葉書。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICカードリーダライタの形成する磁界
    によりICカード側に電力を発生させ、ICカードデー
    タの読出しや書込みを行う非接触型ICカードにおい
    て、 前記ICカードに設けられた電力を発生させるアンテナ
    のパターン形状がICカード毎に異なっていることを特
    徴とする非接触型ICカード。
  2. 【請求項2】 ICカードリーダライタの形成する磁界
    によりICカード側に電力を発生させ、ICカードデー
    タの読出しや書込みを行う非接触型ICカードにおい
    て、 前記ICカードに設けられた電力を発生させるアンテナ
    の位置がICカード毎に異なっていることを特徴とする
    非接触型ICカード。
  3. 【請求項3】 ICカードリーダライタの形成する磁界
    によりICカード側に電力を発生させ、ICカードデー
    タの読出しや書込みを行う非接触型ICカードにおい
    て、 前記ICカードの外形形状は、所定角度回転させても略
    同じ形状となる正多角形や円形であって、 前記ICカードの回転角度が異なっているか、前記IC
    カードに設けられた電力を発生させるアンテナ位置が外
    形形状に対して非対称になっているか、アンテナのパタ
    ーン形状が外形形状に対して非対称になっているかの少
    なくとも一つの条件を満たしていることを特徴とする非
    接触型ICカード。
  4. 【請求項4】 前記アンテナは、複数種類の中の何れか
    のパターン形状を持っていることを特徴とする請求項3
    記載の非接触型ICカード。
JP2000133777A 2000-05-02 2000-05-02 非接触型icカード Expired - Lifetime JP4489907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000133777A JP4489907B2 (ja) 2000-05-02 2000-05-02 非接触型icカード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000133777A JP4489907B2 (ja) 2000-05-02 2000-05-02 非接触型icカード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001319202A true JP2001319202A (ja) 2001-11-16
JP4489907B2 JP4489907B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=18642191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000133777A Expired - Lifetime JP4489907B2 (ja) 2000-05-02 2000-05-02 非接触型icカード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4489907B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006285733A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Kobayashi Kirokushi Co Ltd Rfidシステム
WO2008029534A1 (fr) * 2006-09-05 2008-03-13 Kazunori Fujisawa Étiquette à ci sans fil
JPWO2006064540A1 (ja) * 2004-12-14 2008-06-12 富士通株式会社 アンテナ及び非接触型タグ
JP2009157585A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Toppan Printing Co Ltd 郵便物管理システム及び郵便物管理方法、ポスト装置、郵便物管理サーバ
WO2009099981A2 (en) 2008-02-08 2009-08-13 Avery Dennison Corporation Rfid devices and methods for overlapped objects
CN104598175A (zh) * 2014-12-16 2015-05-06 深圳市海云天科技股份有限公司 Rfid标签打印方法及打印系统
JP2016134161A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 大塚 恭男 2個のicタグを利用する情報システム
WO2017094465A1 (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 株式会社村田製作所 アンテナ装置および電子機器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000113143A (ja) * 1998-10-06 2000-04-21 Hitachi Chem Co Ltd Icカード
JP2000137777A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Hitachi Ltd Icカード
JP2000251038A (ja) * 1999-03-03 2000-09-14 Toshiba Corp 無線情報記憶媒体及び無線情報記憶媒体の配置方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3889138B2 (ja) * 1997-12-17 2007-03-07 東芝ソリューション株式会社 データキャリア付食器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000113143A (ja) * 1998-10-06 2000-04-21 Hitachi Chem Co Ltd Icカード
JP2000137777A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Hitachi Ltd Icカード
JP2000251038A (ja) * 1999-03-03 2000-09-14 Toshiba Corp 無線情報記憶媒体及び無線情報記憶媒体の配置方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4498364B2 (ja) * 2004-12-14 2010-07-07 富士通株式会社 アンテナ及び非接触型タグ
JPWO2006064540A1 (ja) * 2004-12-14 2008-06-12 富士通株式会社 アンテナ及び非接触型タグ
JP2006285733A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Kobayashi Kirokushi Co Ltd Rfidシステム
WO2008029534A1 (fr) * 2006-09-05 2008-03-13 Kazunori Fujisawa Étiquette à ci sans fil
JP2009157585A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Toppan Printing Co Ltd 郵便物管理システム及び郵便物管理方法、ポスト装置、郵便物管理サーバ
WO2009099981A3 (en) * 2008-02-08 2009-10-22 Avery Dennison Corporation Rfid devices and methods for overlapped objects
WO2009099981A2 (en) 2008-02-08 2009-08-13 Avery Dennison Corporation Rfid devices and methods for overlapped objects
US8068031B2 (en) 2008-02-08 2011-11-29 Avery Dennison Corporation RFID devices and methods for overlapped objects
CN104598175A (zh) * 2014-12-16 2015-05-06 深圳市海云天科技股份有限公司 Rfid标签打印方法及打印系统
CN104598175B (zh) * 2014-12-16 2018-01-05 深圳市海云天科技股份有限公司 Rfid标签打印方法及打印系统
JP2016134161A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 大塚 恭男 2個のicタグを利用する情報システム
WO2017094465A1 (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 株式会社村田製作所 アンテナ装置および電子機器
JPWO2017094465A1 (ja) * 2015-11-30 2018-07-19 株式会社村田製作所 アンテナ装置および電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4489907B2 (ja) 2010-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6173900B1 (en) IC card
JP4088797B2 (ja) Rfidタグ
EP2245578B1 (en) Rfid devices and methods for overlapped objects
JP4815217B2 (ja) アンテナ回路、icインレット、マルチタグ及びマルチタグ製造方法
JP2004297681A (ja) 非接触型情報記録媒体
US20210081748A1 (en) Proximity and dual interface metal cards and methods of making card bodies with two metal layers
US7843315B2 (en) IC tag whose function can be changed upon separation
WO2000036555A1 (fr) Dispositif a semi-conducteur et procede de production dudit dispositif
US9252493B2 (en) Wire capacitor, in particular for a radio frequency circuit, and device comprising said wire capacitor
JP2001319202A (ja) 非接触型icカード
JPH11353433A (ja) 非接触icカード用検査装置および検査方法
JP2002230499A (ja) 非接触icタグ
JP4743392B2 (ja) 情報記録媒体の使用方法
JP2003085519A (ja) 無線カード
US20150010725A1 (en) Label Roll Including an Electronic Element
JP4204371B2 (ja) Rf−idメディアの製造方法
JP6671695B2 (ja) Icカード及びicカード通信システム
JP2011254307A (ja) アンテナシート及び情報記録媒体
JP2003187201A (ja) Rf−idメディア
JP6960254B2 (ja) 小型非接触icカード
JP4713942B2 (ja) アンテナ部材及びこれを用いた非接触型icカード
JP4549708B2 (ja) 非接触icカードおよび非接触icカード用アンテナシート
JP6524009B2 (ja) Icカード用インレット、icカード、及びicカードの製造方法
JP4259973B2 (ja) Rf−idメディアの製造方法
JP2006185371A (ja) 非接触認識装置を備えた積層シート状製品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100401

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 4