JP6671695B2 - Icカード及びicカード通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、ICカードの配置方向を検知可能とするICカード及びこのICカードを用いたICカード通信システムに関する。
近年、非接触でデータ通信を行う非接触型ICカードが普及している。この非接触型ICカードは、RFID(Radio Frequency Identification)技術を利用して、リーダライタと通信することが可能である。つまり、リーダライタから発せられた電磁波により、ICカードの内部にあるICチップとリーダライタとの間において、データの読み書きが行われる。このような非接触型ICカードの多くは電池を持っておらず、外部のリーダライタから電源供給されるため、半永久的に利用が可能である。このため、RFIDシステム全体の中でも、重要な製品となっている。
一般的な非接触型ICカードを用いた通信システムでは、カードとリードライタとの通信において、表裏及び回転方向の向きや位置の制限はない。
しかし、表裏や回転方向を検出する非接触型ICカードを用いた通信システムでは、リードライタに対するICカードの配置(セット)方向が、表向きでかつ順方向に限られる場合があり、利用者が煩わしく感じることがあった。
これに対し、リードライタに対するICカードの配置方向が制約されないシステムが提案されている。
例えば、特許文献1では、リードライト装置20は、2対のアンテナコイルH1−H3、H2−H4による4つのカップリングエリアを備え、ICカード10は、使用時にリードライト装置20の2つのカップリングエリアを含む1コイルタイプ又は2コイルタイプのアンテナコイルを有している。これにより、ICカード10のリードライト装置20に対する配置方向を識別している。
また、特許文献2の非接触ICカード1では、検出コイル11に発生する起電力E1の大きさと、検出コイル12に発生する起電力E2の大きさとを比較することにより、リーダライタ2のアンテナコイルに対して、カードをかざす表裏の向きをカード単体で判定することが可能である。
特開平11−110507号公報 特開2015−161949号公報
しかしながら、従来技術では、ICカードのアンテナコイルのパターン形状を変更することで、リードライト装置に対するICカードの配置方向を検知させていない。
そこで、本発明は、ICカードのアンテナコイルのパターン形状に基づいてICカードの配置方向を検知可能とし、利便性を向上することが可能なICカード及びICカード通信システムを提供する。
本発明の一実施形態に係るICカードは、基材と、前記基材上に配置され、L字形状のパターンに形成されたアンテナコイルと、前記アンテナコイルを介して無線通信処理を行い、前記アンテナコイルの両端部にそれぞれ接続されたICチップとを具備する。
前記ICカードにおいて、前記基材上の前記アンテナコイルの外側のスペースに配置され、前記アンテナコイルと同じ材料で形成された金属部とをさらに具備してもよい。また、前記ICカードにおいて、前記ICチップは、前記金属部が形成された前記スペース側に引き出されてもよい。
本発明の一実施形態に係るICカード通信システムは、ICカードとICカードリーダとを用いたICカード通信システムであって、前記ICカードは、基材と、前記基材上に配置され、L字形状のパターンに形成された第1アンテナコイル12と、前記第1アンテナコイルを介して無線通信処理を行い、前記第1アンテナコイルの両端部にそれぞれ接続されたICチップ13とを具備し、前記ICカードリーダは、複数のコイルで形成され、前記ICカードを前記ICカードリーダ上に配置した場合に前記複数のコイルの一部が前記第1アンテナコイルと重なる第2アンテナコイルと、前記第2アンテナコイルを制御する制御部33とを具備し、前記ICカードを前記ICカードリーダ上に配置した場合、前記制御部は、前記第2アンテナコイルの前記複数のコイルの前記一部の位置情報に基づいて、前記ICカードの配置方向を特定する。
前記ICカード通信システムにおいて、前記第2アンテナコイルの前記複数のコイルは、それぞれ分離して配置されてもよい。また、前記ICカード通信システムにおいて、前記第2アンテナコイルの前記複数のコイルは、格子状に配置されてもよい。
本発明は、ICカードのアンテナコイルのパターン形状に基づいてICカードの配置方向を検知可能とし、利便性を向上することが可能なICカード及びICカード通信システムを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るICカード通信システムの模式図を示す。 図2は、本発明の一実施形態に係るICカード通信システムのブロック図を示す。 図3は、本発明の一実施形態に係るICカード通信システムにおけるICカードの配置方向のパターン図を示す。 図4は、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルの平面図を示す。 図5は、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルの平面図を示す。 図6は、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルの平面図を示す。 図7は、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルの平面図を示す。 図8は、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルの平面図を示す。 図9は、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルの平面図を示す。 図10は、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルの平面図を示す。 図11は、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルの平面図を示す。 図12は、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルの平面図を示す。 図13は、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルの平面図を示す。 図14は、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルの平面図を示す。 図15は、本発明の一実施形態に係るICカードのICチップ周辺の拡大図を示す。 図16は、図15のXVI−XVI線に沿った断面図を示す。 図17は、本発明の一実施形態に係るICカードリーダのアンテナコイルの模式図を示す。 図18は、図17のICカードリーダを用いた場合のICカードの配置方向のパターン図を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については、共通する参照符号を付す。
<ICカード通信システム>
図1は、本発明の一実施形態に係るICカード通信システムの模式図を示す。図2は、本発明の一実施形態に係るICカード通信システムのブロック図を示す。図1及び図2を用いて、本発明の一実施形態に係るICカード通信システムの全体構成について説明する。尚、本実施形態のICカード通信システムは、例えば、カードゲーム等に用いることが可能である。
図1及び図2に示すように、ICカード通信システム100は、ICカード10とICカードリーダ30とを含んで構成されている。ICカード10は、基材(カード基材及びアンテナ基材)11、アンテナコイル12及びICチップ(又はICモジュール)13を備えている。
基材11は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルム等のフィルム基材を含んで構成されてもよい。但し、基材の材料は、カード等に加工可能なものであれば特に限定されるものではなく、一般的な、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PETG、PC(ポリカーボネート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)等でもよい。基材11の平面形状は、本図では長方形であるが、用途に応じて、例えば、正方形、円、楕円等、種々の形状に変形可能である。
アンテナコイル12は、例えば2ターンの渦巻き状に形成されている。但し、アンテナコイル12のターン数は、適宜変更可能である。アンテナコイル12は、例えば、アルミニウム(Al)で形成されているが、銅(Cu)等、他の導電材で形成することも可能である。
アンテナコイル12は、L字形状のパターンを有している。このL字形状では、Lの文字の外枠に沿ってアンテナコイル12が配置されている。L字形状のアンテナコイル12では、窪みが存在する。このため、基材11のアンテナコイル12の外側に、アンテナコイル12が存在しないスペース20が設けられている。
尚、ICカード10に図示する「ABC」のマークは、ICカード10の配置方向を理解し易くするために、便宜的に記載したものである。
ICチップ13は、アンテナコイル12の両端に電気的にそれぞれ接続され、アンテナコイル12を介して送受信される信号等を処理している。ICチップ13は、アンテナコイル12の一部を跨ぐように配置されている。ICチップ13は、L字形状のパターンのアンテナコイル12の角部からずれた位置に配置されている。
ICカードリーダ30は、アンテナコイル32と制御部33と記憶部34とを含んで構成されている。
アンテナコイル32は、リーダ基板31上に配置されている。このアンテナコイル32は、例えば、複数のコイルで形成され、縦横3×3の9つの領域R1〜R9に配置されている。本図では、複数のコイルはそれぞれ分離して配置され、1つの領域R1〜R9に1つのコイルがそれぞれ配置されている。各領域R1〜R9のアンテナコイル32は、領域R1〜R3に示すように、渦巻き状のパターンをそれぞれ有している。尚、図では、簡略化しているが、領域R4〜R9のアンテナコイル32も、渦巻き状のパターンを有している。
各領域R1〜R9のアンテナコイル32の巻き方向は、時計回り又は反時計回りになっている。また、各領域R1〜R9のアンテナコイル32の巻き方については、1層と2層以上等、種々変更可能である。
制御部33は、ICカードリーダ30全体を制御している。例えば、制御部33は、各領域R1〜R9のアンテナコイル32をそれぞれ制御可能であり、アンテナコイル32から電磁波を発生させている。制御部33は、アンテナコイル12からの電磁波により反応した領域R1〜R9のアンテナコイル32の位置情報を、記憶部34に予め記憶された配置方向情報と比較し、ICカード10の配置方向を特定する。
尚、制御部33は、ICカードリーダ30に必ずしも備える必要はなく、PC側に搭載することも可能である。
記憶部34は、ICカード10の配置方向情報が記憶されている。例えば、記憶部34には、図1に示すような、反応したアンテナコイル32の領域がR1、R2、R4、R7の場合、ICカード10は表の右向きであるという情報が記憶されている。
尚、記憶部34には、アンテナコイル12からの電磁波により反応した領域R1〜R9のアンテナコイル32の位置情報が記憶されてもよい。また、記憶部34は、ICカードリーダ30に必ずしも備える必要はなく、PC側に搭載することも可能である。この場合、上述する情報は、ICカードリーダ30ではなく、PC側で記憶されてもよい。
このようなICカード通信システム100では、図1に示すように、ICカードリーダ30にICカード10が所定の向きで配置された場合、次のような処理が行われる。尚、図1の配置の場合、ICカード10は、ICカードリーダ30の6つの領域R1、R2、R4、R5、R7、R8と重なる。
まず、ICカードリーダ30の制御部33により、アンテナコイル32から電磁波が発生されている。この電磁波が、ICカード10内のアンテナコイル12で受信される。これにより、ICカード10内のICチップ13が起動する。そして、ICカード10のアンテナコイル12から信号が発信される。この際、ICカードリーダ30において、領域R1〜R9のうち、アンテナコイル12と重なる領域R1、R2、R4、R7のアンテナコイル32のみが反応する。ここで、制御部33は、反応した領域R1、R2、R4、R7の位置情報を、記憶部34に予め記憶された配置方向情報と比較する。その結果、制御部33は、ICカード10の配置方向を特定し、このICカード10の配置方向に基づいた処理を実行する。
このようなICカードリーダ30において、全アンテナコイル32で同時に通信すると、干渉する可能性が高いので、個別にスイッチングすることが望ましい。
尚、本実施形態では、ICカードリーダ30は読み取り装置として説明しているが、これに限定されず、読み取りだけでなく、書き込みも可能なリーダライタ装置として機能させることも可能である。
<ICカードの配置方向のパターン>
図3は、本発明の一実施形態に係るICカード通信システムにおけるICカードの配置方向のパターン図を示す。図3を用いて、本発明の一実施形態に係るICカードの配置方向のパターンについて説明する。
図3に示すように、ICカードリーダ30に対するICカード10の配置方向は、次のような8パターンがある。(a)ICカード10が表向きで、マーク(ABC)が右側に位置する。(b)ICカード10が表向きで、マークが上側に位置する。(c)ICカード10が表向きで、マークが左側に位置する。(d)ICカード10が表向きで、マークが下側に位置する。(e)ICカード10が裏向きで、マークが右側に位置する。(f)ICカード10が裏向きで、マークが上側に位置する。(g)ICカード10が裏向きで、マークが左側に位置する。(h)ICカード10が裏向きで、マークが下側に位置する。
(a)の場合、ICカードリーダ30の領域R2、R3、R5、R8のアンテナコイル32が反応する。但し、(a)のパターンでは、ICカード10がICカードリーダ30の上側に寄って配置されることもあり、この場合は、領域R1、R2、R4、R7のアンテナコイル32が反応する。
(b)の場合、ICカードリーダ30の領域R1、R2、R3、R6のアンテナコイル32が反応する。但し、(b)のパターンでは、ICカード10がICカードリーダ30の右側に寄って配置されることもあり、この場合は、領域R4、R5、R6、R9のアンテナコイル32が反応する。
(c)の場合、ICカードリーダ30の領域R3、R6、R8、R9のアンテナコイル32が反応する。但し、(c)のパターンでは、ICカード10がICカードリーダ30の上側に寄って配置されることもあり、この場合は、領域R2、R5、R7、R8のアンテナコイル32が反応する。
(d)の場合、ICカードリーダ30の領域R1、R4、R5、R6のアンテナコイル32が反応する。但し、(d)のパターンでは、ICカード10がICカードリーダ30の右側に寄って配置されることもあり、この場合は、領域R4、R7、R8、R9のアンテナコイル32が反応する。
(e)の場合、ICカードリーダ30の領域R2、R3、R6、R9のアンテナコイル32が反応する。但し、(e)のパターンでは、ICカード10がICカードリーダ30の上側に寄って配置されることもあり、この場合は、領域R1、R2、R5、R8のアンテナコイル32が反応する。
(f)の場合、ICカードリーダ30の領域R3、R4、R5、R6のアンテナコイル32が反応する。但し、(f)のパターンでは、ICカード10がICカードリーダ30の右側に寄って配置されることもあり、この場合は、領域R6、R7、R8、R9のアンテナコイル32が反応する。
(g)の場合、ICカードリーダ30の領域R2、R5、R8、R9のアンテナコイル32が反応する。但し、(g)のパターンでは、ICカード10がICカードリーダ30の上側に寄って配置されることもあり、この場合は、領域R1、R4、R7、R8のアンテナコイル32が反応する。
(h)の場合、ICカードリーダ30の領域R1、R2、R3、R4のアンテナコイル32が反応する。但し、(h)のパターンでは、ICカード10がICカードリーダ30の右側に寄って配置されることもあり、この場合は、領域R4、R5、R6、R7のアンテナコイル32が反応する。
このように、本実施形態のICカード通信システム100では、ICカード10をICカードリーダ30上に配置した場合、ICカードリーダ30の一部の領域のアンテナコイル32が反応する。そして、ICカードリーダ30は、アンテナコイル32の反応した領域の位置によって、ICカード10の配置方向を検知する。
<ICカードのアンテナコイルのパターン>
図4乃至図14は、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルの平面図を示す。図4乃至図14を用いて、本発明の一実施形態に係るICカードのアンテナコイルのパターンの例について説明する。尚、ICカードのアンテナコイルのパターンは、以下に示すパターンに限定されず、適宜変更可能である。例えば、図4乃至図14のパターンが適宜組み合わされてもよい。
図4に示すように、アンテナコイル12は、基材11の片面上に配置され、2ターンの巻き数で、L字形状のパターンになっている。このL字形状のアンテナコイル12は、ICカードリーダ30おけるアンテナコイル32の4つの領域と重なるようになっている。具体的には、L字のX方向に突出する部分がアンテナコイル32の2つの領域に重なり、L字のY方向の突出する部分がアンテナコイル32の1つの領域に重なり、L字の折れ曲がる部分がアンテナコイル32の1つの領域に重なるため、アンテナコイル12はアンテナコイル32の合計4つの領域に重なる。
アンテナコイル12のパターン形状は、線対称でなく、かつ、点対称でない。つまり、アンテナコイル12は、ICカード10の表裏、上下、左右を変えることで、8パターンの配置方向ができる(図3参照)。但し、本実施形態のアンテナコイル12のパターン形状は、L字形状に限定されず、線対称でなく、かつ、点対称でないパターンであれば、L字形状以外に変更することも可能である。
尚、図5に示すように、L字形状のアンテナコイル12の角部分は、丸まっていてもよい。ここで、アンテナコイル12の角部分の一部のみが丸まっていてもよい。
また、図6に示すように、L字形状のアンテナコイル12のスペース20に、金属部21を設けてもよい。金属部21は、アンテナコイル12の外側のスペース20全体を埋めるように配置されている。但し、金属部21は、スペース20の一部のみに形成することも可能である。金属部21は、フローティング状態のダミー層となっている。金属部21は、例えば、アンテナコイル12と同工程で形成することが可能である。このため、金属部21は、アンテナコイル12と同じ材料で同じ厚みで形成されている。但し、金属部21は、アンテナコイル12と異なる材料、異なる厚みで形成することも可能である。このようなICカード10に金属部21を形成することで、静電気の影響を抑制(又は軽減)する効果が得られる。
図7に示すように、アンテナコイル12は、基材11の両面上に配置され、3以上の複数ターンで、L字形状のパターンになっていてもよい。
尚、図8に示すように、図5と同様、L字形状のアンテナコイル12の角部分の少なくとも一部が、丸まっていてもよい。
また、図9に示すように、図6と同様、L字形状のアンテナコイル12のスペース20に、金属部21を設けてもよい。
また、図10に示すように、ICチップ13は、金属部21が形成されたスペース20側に引き出すことも可能である。例えば、ICチップ13は、スペース20における金属部21が形成されていない領域や、スペース20における金属部21が形成されている反対面上に配置されてもよい。この場合、ICチップ13に対する静電気の影響を抑制(又は軽減)する効果が得られる。
上述した図4乃至図10のアンテナコイル12は、分断されずに一体的にL字パターンが形成されているが、これに限定されない。例えば、図11乃至図13に示すように、4つに分断されたアンテナコイル12A〜12Dを電気的に接続し、全体としてL字形状になるように配置してもよい。
図11と図12及び図13とは、ICチップ13の取り付け位置が異なる。図11の場合、ICチップ13は、スペース20側のICカード10の端に引き出されている。一方、図12及び図13の場合、ICチップ13は、アンテナコイル12Dの内側に配置されている。
図12と図11及び図13とは、アンテナコイル12の最外形の取り回しが異なる。図12の場合、最外形のアンテナコイル12はL字形状に沿って配置されている。一方、図11及び図13の場合、最外形のアンテナコイル12はICカード10の長方形状に沿って配置されている。
上述した図4乃至図13のアンテナコイル12は、アンテナコイル32の4つの領域に重なるようなL字パターンとなっているが、これに限定されない。例えば、図14に示すようなL字形状に変形してもよい。つまり、このL字形状では、アンテナコイル12のY方向に突出する部分が太くなっており、アンテナコイル32の5つの領域に重なるようになる。このため、図14のスペース20は、図4乃至図13のスペース20よりも小さくなっている。
<ICカードのICチップ周辺部の構造>
図15は、本発明の一実施形態に係るICカードのICチップ周辺の拡大図を示す。図15を用いて、本発明の一実施形態に係るICチップ周辺の構造について説明する。本図は、図4等に示す片面アンテナの2ターン巻きのアンテナコイルの例である。尚、図15では、ICチップの周辺の異方性導電接合材は省略している。
図15に示すように、アンテナコイル12は、アンテナコイル12の両端部分にそれぞれ位置する内周端部(第1端部)12a及び外周端部(第2端部)12bを有している。また、アンテナコイル12は、内周端部12a及び外周端部12b間の隙間に延在する中間部12cを有している。このため、渦巻き状のアンテナコイル12は、交差しないようにパターン化されている。アンテナコイル12の巻き数が2の場合、内周端部12a及び外周端部12b間の隙間を通る中間部12cは1本であるが、内周端部12a及び外周端部12b間の隙間を通る本数は、アンテナコイル12の巻き数に応じて変化する。
アンテナコイル12の内周端部12a及び外周端部12bは、Y方向に延在し、アンテナコイル12の中間部12cは、X方向に延在している。従って、中間部12cは、内周端部12a及び外周端部12bと異なる方向(例えば、垂直方向)に延在している。
アンテナコイル12の中間部12cの線幅は、アンテナコイル12の他の部分(内周端部12a及び外周端部12b等)の線幅よりも細くなっている。アンテナコイル12において、中間部12c以外の線幅はほぼ同じであるが、中間部12c以外に細い部分があってもよく、アンテナコイル12は、少なくとも一部(中間部12c)の幅が狭められていればよい。
ICチップ13は、アンテナコイル12の内周端部12a及び外周端部12bの端、アンテナコイル12の中間部12cの上方に配置されている。そして、ICチップ13は、アンテナコイル12の中間部12cをY方向に跨ぎ、アンテナコイル12の内周端部12a及び外周端部12bにそれぞれ接続されている。
図16は、図15のXVI−XVI線に沿った断面図を示す。図16を用いて、本発明の一実施形態に係るIC実装部の断面構造について説明する。尚、ICカードは、インレイ(PET、アンテナ、IC)と表層材料を有するが、本図では一部省略している。
図16に示すように、本実施形態のICカード10では、基材11の片面上にアンテナコイル12が配置され、このアンテナコイル12の中間部12cを跨ぐようにICチップ13が配置されている。ICチップ13は、バンプ14を介してアンテナコイル12の内周端部12a及び外周端部12bに電気的に接続されている。ICチップ13の周辺は、異方性導電接合材15で覆われている。
尚、異方性導電接合材15は、異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)や異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)等が含まれる。図16は、異方性導電接合材15がACPの場合を示している。
このような本実施形態のICカード10は、例えば、次のようなサイズになっている。アンテナコイル12の線幅は1mmであり、厚みは10μmである。但し、アンテナコイル12の中間部12cの線幅は、60μmである。ICチップ13の大きさは0.5mm×0.5mmであり、厚みは120μmである。バンプ14の高さは、18μmである。
従って、アンテナコイル12の中間部12cの線幅は、ICチップ13の一辺の長さより小さく、ICチップ13の一辺の長さは、アンテナコイル12の内周端部12a及び外周端部12bの線幅よりも小さくなっている。また、アンテナコイル12の厚みは、ICチップ13の厚みより薄くなっている。
尚、上述した種々のサイズは、適宜変更可能である。例えば、アンテナコイル12の内周端部12a及び外周端部12bの線幅は、ICチップ13の一辺の長さより小さくなってもよい。
<ICカードリーダのアンテナコイル>
図17は、本発明の一実施形態に係るICカードリーダのアンテナコイルの模式図を示す。図18は、図17のICカードリーダを用いた場合のICカードの配置方向のパターン図を示す。図17及び図18を用いて、本発明の一実施形態に係るICカードリーダのアンテナコイルについて説明する。
図17に示すように、ICカードリーダ30では、6つのアンテナコイル32A、32B、32C、32D、32E、32Fが用いられている。ICカードリーダ30は、アンテナコイル32A、32B、32C、32D、32E、32Fが順に起動するように制御することが可能である。
アンテナコイル32A、32B、32Cは、リーダ基板31をY方向に延在する。アンテナコイル32D、32E、32Fは、リーダ基板31をX方向に延在する。このように、アンテナコイル32A、32B、32C、32D、32E、32Fは、格子状に配置されている。
尚、アンテナコイル32A、32B、32C、32D、32E、32Fは、図では簡略化されているが、各コイルが複数ターンの渦巻き状に形成されている。
このようなICカードリーダ30にICカード10を置いた場合、次のように、ICカード10の配置方向が検知される。例えば、領域R1にアンテナコイル12が存在する場合、アンテナコイル32A及び32Dが反応する。領域R2にアンテナコイル12が存在する場合、アンテナコイル32A及び32Eが反応する。領域R3にアンテナコイル12が存在する場合はアンテナコイル32A及び32Fが反応する。領域R4にアンテナコイル12が存在する場合、アンテナコイル32B及び32Dが反応する。領域R5にアンテナコイル12が存在する場合、アンテナコイル32B及び32Eが反応する。領域R6にアンテナコイル12が存在する場合はアンテナコイル32B及び32Fが反応する。領域R7にアンテナコイル12が存在する場合、アンテナコイル32C及び32Dが反応する。領域R8にアンテナコイル12が存在する場合、アンテナコイル32C及び32Eが反応する。領域R9にアンテナコイル12が存在する場合はアンテナコイル32C及び32Fが反応する。
従って、反応したアンテナコイル32A、32B、32C、32D、32E、32Fの組み合わせによって、領域R1〜R9の位置が特定される。これに基づいて、ICカードリーダ30では、図18に示すような8つのパターンのいずれかであることが判断される。
<効果>
従来からトレーディングカードゲームでは、カードの向きに応じての技等が設定されており、1枚のカードで複数種類の遊びが可能となっている。しかし、現在のカードゲームにおいて、カードの向きに応じて複数種類の遊びが可能となっているのは、対面対戦のみであり、ネット対戦ができなかった。
これに対し、本実施形態のICカード通信システム100において、ICカード10は、L字形状パターンのアンテナコイル12を有し、ICカードリーダ30は、L字のアンテナコイル12と一部が重なるように配置された複数のコイルからなるアンテナコイル32を有している。
これにより、ICカード10をICカードリーダ30上に配置した場合、アンテナコイル12と重なって反応したアンテナコイル32の一部の位置情報に基づいて、ICカード10の配置方向を特定することが可能である。このため、ICカードリーダ30に対してICカード10をどのような配置に置いても、ICカード10の配置方向を判断することができる。
従って、例えば、本実施形態のICカード及びICカード通信システムをトレーディングカードゲームに用いた場合、リアル(対面)でのゲームが楽しめるほか、デジタル(オンライン)でも同じゲームを、同じルールで楽しむことができる。このため、対戦相手が近くにいない場合でも、オンライン上の対戦相手といつでもどこでもトレーディングカードゲームを楽しむことが可能となり、娯楽性が向上する。
以上のように、本実施形態のICカード10及びICカード通信システム100によれば、ICカード10のアンテナコイル12のパターン形状に基づいてICカード10の配置方向を検知可能とし、利便性を向上することができる。
尚、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
10…ICカード
11…基材
12、32…アンテナコイル
13…ICチップ
14…バンプ
15…異方性導電接合材
20…スペース
21…金属部
30…ICカードリーダ
31…リーダ基板
33…制御部
34…記憶部
100…ICカード通信システム


Claims (6)

  1. 基材と、
    前記基材上に配置され、L字形状のパターンに形成されたアンテナコイルと、
    前記アンテナコイルを介して無線通信処理を行い、前記アンテナコイルの両端部にそれぞれ接続されたICチップと、
    前記基材上の前記アンテナコイルの外側のスペースに配置され、前記アンテナコイルと同じ材料で形成された金属部と
    を具備するICカード。
  2. 前記ICチップは、前記金属部が形成された前記スペース側に引き出されていることを特徴とする請求項1に記載のICカード。
  3. ICカードとICカードリーダとを用いたICカード通信システムであって、
    前記ICカードは、
    基材と、
    前記基材上に配置され、L字形状のパターンに形成された第1アンテナコイルと、
    前記第1アンテナコイルを介して無線通信処理を行い、前記第1アンテナコイルの両端部にそれぞれ接続されたICチップと
    前記基材上の前記アンテナコイルの外側のスペースに配置され、前記アンテナコイルと同じ材料で形成された金属部と
    を具備し、
    前記ICカードリーダは、
    複数のコイルで形成され、前記ICカードを前記ICカードリーダ上に配置した場合に前記複数のコイルの一部が前記第1アンテナコイルと重なる第2アンテナコイルと、
    前記第2アンテナコイルを制御する制御部と
    を具備し、
    前記ICカードを前記ICカードリーダ上に配置した場合、前記制御部は、前記第2アンテナコイルの前記複数のコイルの前記一部の位置情報に基づいて、前記ICカードの配置方向を特定するICカード通信システム。
  4. 前記第2アンテナコイルの前記複数のコイルは、それぞれ分離して配置されていることを特徴とする請求項4に記載のICカード通信システム。
  5. 前記第2アンテナコイルの前記複数のコイルは、格子状に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のICカード通信システム。
  6. 前記ICチップは、前記金属部が形成された前記スペース側に引き出されていることを特徴とする請求項4に記載のICカード通信システム。
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