JP2002041660A - 介護人サポートシステム及び介護人サポートシステムにおける介護人への情報提示方法 - Google Patents

介護人サポートシステム及び介護人サポートシステムにおける介護人への情報提示方法

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JP2002041660A
JP2002041660A JP2000224244A JP2000224244A JP2002041660A JP 2002041660 A JP2002041660 A JP 2002041660A JP 2000224244 A JP2000224244 A JP 2000224244A JP 2000224244 A JP2000224244 A JP 2000224244A JP 2002041660 A JP2002041660 A JP 2002041660A
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caregiver
database
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cared person
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Yuichi Kanazawa
祐一 金澤
Tomoyuki Tanaka
智幸 田中
Naohisa Morimoto
直久 森本
Toshimasa Shibaki
敏正 柴木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】介護人と被介護人との間のコミュニケーション
を図りやすい手助けとなる介護人サポートシステム及び
介護人サポートシステムにおける介護人への情報提示方
法を提供することにある。 【解決手段】介護人サポートシステムは、コンピュータ
等の演算処理機能を備えた装置から構成される回答導出
手段1と、介護人により操作される入力手段を備え、操
作入力情報を無線送信する操作部2と、回答導出手段1
に接続され、操作部2から送信された無線信号を受信し
て、操作入力情報を復調して回答導出手段1へ送る通信
機3と、回答導出手段1に接続され、回答導出手段1で
導出された結果を出力表示する結果出力手段4と、回答
導出手段1からの要求に応じて格納しているデータを回
答導出手段1へLAN等のネットワーク8を介して送り
出す第1のデータベース5と、第2のデータベース6
と、外部インターフェース7とを備えて構築される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、痴呆症老人や身体
の不自由な人(被介護人)を特定の施設で介護する人
(介護人)に対して、介護作業を援助する介護人サポー
トシステム及び介護人サポートシステムにおける介護人
への情報提示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、介護分野にて提案されているシス
テムの一例としては特開2000−3404号公報に記
載されたケアマネジメント支援システムがある。この従
来例は、ケアプラン作成機関のシステムと、ケアプラン
に基づき要介護者にケアサービスを提供する機関のシス
テムとが、ネットワークを介して接続されたものとなっ
ている。また、公共の機関のシステムともネットワーク
を介して接続し、データの享受、更新管理がしやすいよ
うに、例えばケアプラン作成機関のシステム内のデータ
ベースに、データを一元管理している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のケアマネジメント支援システムにおいて
は、介護人と被介護人との間のコミュニケーションを図
るのに相応しい工夫は目立って施されていなかった。
【0004】つまり、介護人にとっては、例えば初めて
担当する被介護人との最初の接触(コミュニケーショ
ン)に臨んで、介護作業の手助けとなるツールを要望す
る声があっても、その要望を実践する設備システムがな
く、介護作業に行き詰まるシーンも往々にして経験して
いた。
【0005】また、一方では、特開平11−30618
5号公報には、或るデータベース内の複数の記録項目の
うち、互いの記録項目の相関性を見出すためのルール付
けを行なう方法および装置が開示されているが、このよ
うな専門的手法を行なう等して介護向け分野に必要とさ
れるデータを抽出する方法は、あまり見受けられず、や
はり、介護人と被介護人との間のコミュニケーションを
図るのに相応しい工夫が求められている。
【0006】本発明は、上述のような点に鑑みて為され
たもので、その目的とするところは、介護人と被介護人
との間のコミュニケーションを図る上で手助けとなる介
護人サポートシステム及び介護人サポートシステムにお
ける介護人への情報提示方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、被介護人の個人属性情報を格
納した第1のデータベースと、介護人の個人属性情報を
格納した第2のデータベースと、既存の各種情報を格納
している第3のデータベースと、介護対象の被介護人に
対する介護上での質問事項を入力する入力手段と、該入
力手段により入力された質問内容に対応して、上記第1
乃至第3のデータベースの何れかに格納された情報を参
照することで、介護人に提示する回答情報を導出する回
答導出手段と、該回答導出手段にて導出した回答情報を
介護人の要求操作に応じて出力する結果出力手段を少な
くとも備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記回答情報が、当該被介護人の個人属性情報か
ら、当該被介護人が関心を示すであろうと想定される事
項からなるコミュニケーションの題材であって、上記回
答導出手段には蓄積する回答情報に実効性の評価値が上
記入力手段から入力されると、該評価値に基づいて当該
回答情報の導出に用いた導出基準を更新する学習機能を
備えていることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、当該被介護人の要介護度に対応したコミュ
ニケーション上でのアドバイス内容を上記題材に付加し
た形で上記結果出力手段より出力することを特徴とす
る。
【0010】請求項4の発明では、請求項1乃至3の何
れかの発明において、上記第1のデータベースの被介護
人の個人属性情報と、上記第2のデータベースの介護人
の個人属性情報とに基づいて、両者の相性度を判定する
手段を具備して成ることを特徴とする。
【0011】請求項5の発明では、請求項1乃至4の何
れかの発明において、上記入力手段として、介護人の音
声を入力して、入力音声から予め登録済みのキーワード
を抽出して該抽出したキーワードに基づいた質問内容を
上記回答導出手段に受け渡す音声入力手段を用いたこと
を特徴とする。
【0012】請求項6の発明では、請求項1乃至5の何
れかの発明において、被介護人の行動領域に設けられ、
被介護人を撮像する監視カメラと、該監視カメラで撮像
した被介護人の動きから当該被介護人の挙動パターンを
抽出する挙動パターン抽出手段と、当該挙動パターンと
該挙動パターンの起因となる被介護人の要求事項との対
応付けを挙動データベースに操作入力で登録させる要求
事項登録手段と、上記挙動パターン抽出手段で抽出され
た挙動パターンが上記挙動データベースに既に登録済み
の場合に、当該挙動パターンが表す当該被介護人の要求
事項を抽出して上記結果出力手段に出力させる出力手段
とを具備して成ることを特徴とする。
【0013】請求項7の発明では、請求項1の介護人サ
ポートシステムにおける介護人への情報提示方法であっ
て、介護人が被介護人とコミュニケーションを交わすに
先立って、介護人がコミュニケーションを交わそうとす
る被介護人の個人属性情報を入力手段により入力するこ
とにより第1のデータベースに記憶しておく第1の過程
と、この第1の過程が実行された後、入力された当該被
介護人の個人属性情報を基に、前記第1のデータベース
と、介護人の固持属性情報を格納した第2のデータベー
スと、既存の各種情報を格納している第3のデータベー
スと、を情報源として当該被介護人が関心を示すことが
予測される事項をコミュニケーションの題材として回答
導出手段が選択導出する第2の過程と、この第2の過程
が実行された後、導出した題材を介護人の要求に応じて
出力手段から回答情報として出力する第3の過程と、か
ら少なくとも成ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る介護人サポー
トシステムの第1の実施の形態を図1乃至図6を用い
て、第2の実施の形態を図7を用いて、第3の実施の形
態を図8を用いて、第4の実施の形態を図9を用いて、
第5の実施の形態を図10を用いて、第6の実施の形態
を図11を用いてそれぞれ説明する。
【0015】[第1の実施の形態]図1は、痴呆老人
や、健常者であるけれども身体の不自由な人を介護する
施設等の所謂介護施設X内に設置された本実施形態の介
護人サポートシステムの構成を示しており、図示するシ
ステムは、コンピュータ等の演算処理機能を備えた装置
から構成される回答導出手段1と、介護人により操作さ
れる入力手段、入力手段で入力された入力情報を電波等
を用いて送信するとともに外部から電波で送られてくる
情報を受信する受信する通信機能、受信情報に基づいた
表示を行う表示手段を備えた操作部2と、上記回答導出
手段1のI/Oに接続され、操作部2から送信された無
線信号から入力操作データを受信復調して回答導出手段
1へ送り、また回動導出手段1からの情報を操作部2側
へ送信する送受信機能を備えた通信機3と、回答導出手
段1のI/Oに接続され、回答導出手段1で導出された
結果を出力表示する結果出力手段4と、回答導出手段1
からの要求に応じて格納しているデータを回答導出手段
1へLAN等のネットワーク8を介して送り出す第1の
データベース5及び第2のデータベース6と、外部のネ
ットワークに接続するための外部インターフェース7と
を備えて構築される。
【0016】ここで介護施設Xにおいて介護される側の
人々を被介護人と称することとし、被介護人の世話をす
る人のことを介護人と称することとする。
【0017】さて本実施形態に用いる第1のデータベー
ス5は、図3(a)に示すように被介護人の個入属性情
報を格納したものである。ここで、被介護人の個人属性
情報とは、要するに被介護人の介護に役立つと思われる
情報を集めたものであり、構成項目としては、例えば、
年齢、生誕地(国籍、戸籍等)、出身地、家族構成、職
歴、痴呆歴、(痴呆以前の履歴)、病歴(バイタルデー
タの特性、カルテデータ)、日常の行動パターン、痴呆
に至った現在において特に興味を示す事柄(趣味等)
等、その他、介護施設Xでの当該被介護人に対応付けて
与えられる氏名コード、当該被介護人の部屋番号、当該
被介護人のベッド番号、等がある。これらの情報が、被
介護人毎に、1つの電子ファイルとして格納されてい
る。
【0018】また、第2のデータベース6は、図3
(b)に示すように介護人の個人属性情報を格納したも
のである。 ここで、介護人の個人属性情報とは、要す
るに、介護人本人の了解のもとに、介護人の個人的情報
のうち被介護人の介護にとって役立つとおもわれる介護
人情報を、選別して集めて電子ファイルとして格納され
ている。これの構成項目としては、当該介護人が担当す
る被介護人の個人属性情報と同じ項目、若しくは介護に
必要と思われる項目だけが入力できていれば良い。これ
ら第1のデータベース5、第2のデータベース6の記録
内容は、勿論、必要に応じて書き換えが可能である。
【0019】ここで本実施形態の介護施設X内の介護人
サポートシステムは外部に設けられた第3のデータベー
ス9に対して外部インターフェース7を通じてアクセス
することができるようになっている。第3のデータベー
ス9は例えば介護施設Xに対応した既設の、一般の(使
用契約済みの)情報源であり、例えばインターネットの
ホームページサーバー等からなる。
【0020】操作部2は、介護人が介護人サポートシス
テムに対して介護に活用できそうな情報を検索したり質
問入力を行なうための入力手段と、入力情報を含む情報
を画面或いは音声で表示する表示手段とを備えた装置で
あって、本実施形態では介護の都合上、無線でデータの
授受ができるようになっている。また入力手段として
は、例えばペン文字入力タイプのパッドスタイルの携帯
無線送信機等から構成される。つまりキーボードで打ち
込むよりも、手書きメモ感覚で、検索依頼ができるもの
が好ましいのである。そして操作部2は、介護人の身体
若しくは衣服にクリップ止めや、その他の係止手段によ
り取り付けることができ、所謂ハンズフリー型を構成し
ている。
【0021】またペン入力の代わりに、音声による入力
手段を備えているものでも良い。つまり通常、介護作業
では介護人は被介護人を抱える等して両手が塞がってい
る場面が多いのだが、ハンズフリー型でしかも音声によ
る入力機能を備えることで、介護人にとっては非常に楽
に検索依頼が行えることになる。例えば介護作業が大変
である場合には、その作業の大変さに負けて忘れてしま
うかもしれないが、音声入力を採用すれば忘れる前に検
索依頼入力が行えることになる。また介護人は介護作業
中に検索依頼に対する回答を得ることができるかもしれ
ず、この場合、介護人は検索依頼をかけていたことを忘
れていても、回答が返信されてきたことで思い出すこと
ができる。
【0022】更に操作部2は介護施設X内の壁若しくは
天井に配設されるマイクを備えた、音声による入力手段
を備えた機器であっても良い。つまりハンズフリー型の
マイクも含めパッドスタイルのものも、介護人が携行し
なければならないが、施設建物に予め組み込まれてどこ
ででも使用できるならば、介護人が操作部2を身につけ
なくてもよくなる。また付け忘れもなくなる。更にまた
PHSや携帯電話(特に介護施設X内限定でのトランシ
ーバーとして)を操作部2として利用するようにしても
良い。
【0023】更にまた操作部2に、パスワード認識手段
を設けて特定の人間(予め登録された介護者のみ)だけ
に操作入力の資格を与え、個人情報のセキュリティ防備
を図るようにしても良い。
【0024】通信機3は、上述したように操作部2から
の無線信号を受信して送られてきた入力操作データを復
調して回答導出手段1へ送出するとともに回答導出手段
1から操作部2へ無線信号で送信する送受信機能を備え
たものである。
【0025】結果出力手段4は、ディスプレイや音声出
力機能を備えた機器であり、操作部2の入力手段で入力
された検索依頼や介護上での質問事項に対して本システ
ムで得られる検索結果情報や回答情報を回答導出手段1
から受け取り、ディスプレイ表示や音声による報知を行
うものであるが、受け付けた回答情報については、介護
人の要求操作に応じて初めて出力するようになってい
る。つまり回答が得られた時点で情報を垂れ流しに表示
あるいは報知されないようにしてある。
【0026】外部インタフェース7は、上述した通り、
図1の介護施設X内外の設備を接続するインターフェー
スであって、一般的な手段が用いられる。
【0027】上記のように構成された本実施形態の介護
人システムの動作過程を図2に示すフローチャートによ
り説明する。
【0028】まずシステムをスタートさせた初期におい
ては被介護人、介護人の夫々の個人属性情報(生誕地、
趣味、過去の職歴等)を第1、第2のデータベース5、
6に記憶させる操作を行う。この場合ネットワーク8に
接続されるコンピュータ等を通じて記憶させる(ステッ
プS1)。この過程が第1の過程(I)である。
【0029】次のステップS2で介護人が操作部2に求
める回答情報の検索モードや検索キーワードを選択入力
する。この入力された検索モードや検索キーワードのデ
ータは通信機3を通じて回答導出手段1に送られ、回答
導出手段1は送られてきた検索モードに対応した処理を
行う(ステップ3)。まず第1のデータベース5だけを
検索するモードであれば、回答導出手段1は第1のデー
タベース5から操作部2で指定した被介護人の固持属性
情報を読み出して、結果出力手段4に送り、結果出力手
段4にストックさせる(ステップS41)。
【0030】一方第1のデータベース5と、第2のデー
タベース6との共通項を抽出する検索モードであれば、
回答導出手段1は第1のデータベース5と、第2のデー
タベース6から共通項を抽出する(ステップ41)。そ
して検索モード中に、第3のデータベース9に対する検
索を行うか否かの判断をステップ5で行い、検索を行う
ことが指示されていない場合には、抽出結果を結果出力
手段4に送り、結果出力手段4にストックさせる。
【0031】また第3のデータベース9に対する検索が
指示されている場合には抽出結果に関連する情報を抽出
結果に基づいて自動設定したキーワードにより第3のデ
ータベース9をアクセスして検索してその検索結果を上
記抽出結果と共に結果出力手段4に送り、結果出力手段
4にストックさせる(ステップS6)。
【0032】またステップ3で検索モードが第3のデー
タベース9だけから関連情報を抽出すると判別された場
合には、操作部2により入力されている検索キーワード
に基づいて回答導出手段1は関連する情報を第3のデー
タベース9をアクセスして検索し、検索して取得された
関連情報を結果出力手段4にストックさせる(ステップ
42)。
【0033】以上のように検索モード、検索キーワード
の入力から、検索、そして結果のストックまでの一連の
過程が第2の過程(II)となる。
【0034】この第2の過程(II)が終了すると、結果出
力手段4は介護人から出力要求があるまで、情報をスト
ックする状態を継続する(ステップS7,S8)。この
場合ストックしてから所定時間経過するまで出力要求が
無い場合には、所定時間経過時に回答導出結果の出力を
促す旨の連絡表示を操作部2の表示手段及び、結果出力
手段4で表示させる指示を回答導出手段1から夫々に送
られる(ステップ9)。つまり操作部2に対しては回答
導出手段1から通信機3を通じて操作部2に指示が送ら
れ、操作部2はこの指示の受信があると、回答導出結果
の出力を促す旨の連絡のメッセージを表示手段により画
面や或いは音声で表示する。また結果出力手段4に対し
ても回答導出手段1から通信機3を通じて結果出力手段
4に指示が送られ、結果出力手段4はこの指示の受信が
あると、回答導出結果の出力を促す旨の連絡のメッセー
ジを表示する。
【0035】これらのメッセージを操作部2或いは結果
出力手段4の表示により介護人は検索依頼の回答が既に
出ていることを知ることになる。
【0036】そして介護人から結果出力手段4に出力要
求を結果出力手段4に備わっているキー等を用いて出す
と、結果出力手段4は画面や音声にて、ストックされて
いる情報を回答情報として出力する(ステップS1
0)。
【0037】以上の結果出力手段4が情報のストックを
終了してから介護人の出力要求に基づいて回答情報の出
力までの一連の過程が第3の過程(III)となる。
【0038】そして介護人は結果出力手段4から出力さ
れる回答情報を参考にして、被介護人とのコミュニケー
ションの切り口を探すことになる(ステップS11)。
【0039】ところで上述のように被介護人と介護人と
の共通項を抜き出す検索モードの場合には、具体的には
図4に示すような処理が為される。つまり回答導出手段
1は、このコマンドを受け取ると、第1のデータベース
5、第2のデータベース6の両方にアクセスして、当該
被介護人{YHさん}の個人属性情報ファイルと、当該
介護人{NYさん}の個人属性情報ファイルとを参照
し、両ファイルに記録されている情報を項目毎に一致す
るか否か照合し(文字列完全一致でなくとも前方部分一
致で可)、その結果、「生誕地;大阪府茨木市(但し前
方部分一致であるので、茨木市のどこかまでは問わなく
ていい)」「職歴関係;食品(これも前方部分一致であ
る)」「趣味興味;犬好き」という3項目がヒットする
ことになる。これらヒットした3項目が抽出結果とな
り、「生誕地;大阪府茨木市」「職歴関係;食品」「趣
味興味;犬好き」という3項目を、回答導出手段1は、
結果出力手段4に送信して、日本語文字列としてストッ
クさせておく。
【0040】尚、第3のデータベース9を使う場合は、
勿論通常のネットサーフィンを行なうように第3のデー
タベース9にアクセスしてもいいのであるが、本実施形
態の主眼はそこにはなく、あくまで、第1のデータベー
ス5を使って得られる結果、または第1のデータベース
5と第2のデータベース6とを使って得られる結果に限
ってのみ、第3のデータベース9に関連した情報があれ
ば、そのような第3のデータベース9内の情報を、イン
ターネットの検索エンジンの如く、しかも上位2,3項
目だけに限定して、抽出してくるのである。第3のデー
タベース9を使う場合の一例として、以下のような使い
方が挙げられる。例えば上記の被介護人{YH}さんは
86歳であり、おそらく本人が青春を謳歌したであろう
年代(例えば1960〜70年)には本人にとって記憶
に留まる事件、出来事が多くあったはずである。この年
代(例えば1960〜70年)に起こった出来事を抽出
できる一般のホームページサーバーを予め契約してお
き、第3のデータベース9としておく。そして、この第
3のデータベース9から、回答導出手段1が、操作部2
からの質問入力に応じて、被介護人{YH}さんの関心
を引くであろうコミュニケーションの話題を、抽出する
のである。但し、1960〜70年代に起こった出来事
を抽出できる一般のホームページサーバーがあるとは限
らないので、この場合には、予め検索エンジン等で検索
して1960〜70年代に起こった出来事を入手してお
き、専用の第3のデータベース9に、情報を保存してお
く、という作業を、予め行なっておかないといけない。
また、(趣味興味)の項目に(野球)とか選手名の(×
×□□)とがか入力してあったとして、当該被介護人本
人がおそらく青春を謳歌したであろう年代において、野
球や(××□□)に関して起こった出来事を検索してお
く。もちろん、そのような情報を検索できるホームペー
ジがなければ、上記同様に、予め検索エンジン等で定期
的にでも検索してできるだけ情報収集をしておく。被介
護人と担当する介護人との(趣味興味)が(××□□)
で一致したとしても、やはり被介護人の時代の(××□
□)に話を合わせないとコミュニケーションを交わしに
くいはずであり、上記のようにすることで、更にコミュ
ニケーションを交わしやすい題材を抽出できる。尚介護
人が操作部2に質間入力を行なう目的は、介護に関する
情報を収集する場合とは限らず、介護人本人の個人属性
情報に関する情報を一般のインターネットサイトから検
索する等することにより介護人が介護に疲れたときに介
護人本人の癒すことができる。また、自身で自由に動き
回れるような所謂元気老人には、インターネットを自由
に使える端末を与えても良い。そして、アクセス履歴の
あるサイトのページから、テキスト検索でワードリスト
をつくり、アクセス頻度の高いワードを、上記データベ
ース5の中に記録していく。このようにすれば、第1の
データベース5の構築を、補佐的レベルで、簡単に行な
える。また、昔の写真を公募(インターネット等で、昔
の写真(街並み、自然の風景、有名人物撮像等、昔のも
のだったら、なんでもいい。)を募集する。)し、情報
提供者には有料で著作権、肖像権を買い取り、第3者へ
転用してもよい許可をとる。このように蓄積した写真デ
ータを、上記データベース9若しくは新規のデータベー
ス等に記録しておき、データベース5との照合を行な
い、当該被介護人の好みで写真を画面で見れるようにし
ておく。このようにすれば、当該被介護人は興味を示す
かもしれない。ひいては、被介護人が写真に釘付けにで
もなってくれたら、被介護人はディスプレイの前で鎮座
しておとなしくなるだろうから、介護人の介護作業量を
軽減できるかもしれない。また上記写真が、歴史上重要
な文化財になるかもしれないし、第3者への転売(ネッ
ト上でデータをダウンロードするのを許可するに限る)
という商売も行なえる。しかも第3者は、本システムに
接続を申し込まない限り(有料)、これら写真にアクセ
スできないようにすれば、本システムヘの余計なアクセ
スを減らせる。
【0041】以上のように本実施形態の介護人サポート
システムでは、介護人が被介護人とコミュニケーション
を交わすのに先立ってコミュニケーションの”ネタ”を
探すことの手助けすることができる。しかも、”ネタ”
出力は、介護人(操作者)の要求操作に応じて行なえる
ので、介護人(操作者)の好きな時に情報収集結果をチ
ェックできる。つまり介護の実際現場では、介護人の忙
しさは目を覆いたくなるほどであるから、介護人が時間
が空くまで、結果出力を待つ必要があるのである。
【0042】尚本実施形態では、第3のデータベース9
として、インターネットの一般の(契約を絡んだ)ホー
ムページを利用するとは限らず、予め介護用に用意した
専用のデータベースを使う場合もある。この場合データ
ベース9には、ケアマネージャーの立案するケアプラン
を格納しても当然かまわない。また、上述のシステムで
は第1のデータベース5、第2のデータベース6が介護
施設X内に設置しているが、図5に示すように、第1の
データベース5、第2のデータベース6、同答導出手段
1を、専用の管理センターYにまとめて別管理にしてお
いても良い。このようにすることで、介護施設Xを複数
箇所に開設した場合でも、管理センターYで第1のデー
タベース5、第2のデータベース6を集中管理でき、第
1のデータベース5、第2のデータベース6が介護施設
X毎に、つまり複数箇所に散らばることがないので、第
1のデータベース5、第2のデータベース6の管理がし
やすくなる。但し、この場合、各介護施設Xには、回答
導出手段1に準ずる、情報処理部10を用意せねばなら
ない。情報処理部10は、各介護施設Xにおける中央処
理装置を構成するが、回答導出手段1のようにコミュニ
ケーションの話題を抽出する機能はなく、単に操作部2
からの操作入力情報を通信機3を通じて受け取って通信
インターフェース11と通信回線12を介して管理セン
ターYの回答導出手段1へ送り、また回答導出手段1か
らの回答情報を通信回線12,通信インターフェース1
1を通じて受け取り、結果出力手段4へ送り出すという
データ送通信機能のみを有する装置であっても良い。更
に、図5に示した形態では、対象を介護施設Xに居る被
介護人と限定としているが、図6に示すように、情報処
理部10若しくは回答導出手段1から、一般住宅で生活
する被介護老人等に対しては、被介護人宅Zへ通信回線
13をつなぎ、介護施設X内の被介護人についての対処
と同様に、被介護人宅Zの家人に対して話題の抽出結果
(回答情報)を提供することができる。但し、この場
合、被介護人の居る被介護人宅Zには、通信端末を設置
しておく必要がある。また情報処理部10(又は回答導
出手段1)に被介護人宅Zとの間で通信回線13をデー
タの授受を行うためのインターフェース14を付設する
必要がある。 [第2の実施の形態]本実施形態は、請求項2の発明に
対応するものであって、図7に本実施形態の要部構成を
示す。
【0043】本実施形態の介護人サポートシステムは、
コミュニケーションの”ネタ”を検索後、介護人が実際
に使い、その使用後の評価を、操作部2から入力する
と、当該”ネタ”を導出するのに用いたデータを、前回
よりも適切な値に更新する(前回のままで使用に耐える
ならばそのまま更新不用)学習機能を持たせることで、
導出した”ネタ”の実効性を高めるようにした点に、上
述の第1の実施形態の介護人サポートシステムとは異な
る特徴を有するものである。その他の構成は実施形態1
と同じであるので、図示及び説明は省略する。
【0044】つまり図7に示すように、弟1の実施形態
で得た回答情報「大阪府茨木市」、「食品」、「犬」等
のキーワードに対応して、それぞれ実効結果入力用のラ
ンクチェック欄が表示されるディスプレイやタッチパネ
ルを操作部2に設けて表示させるようになっている。こ
こで実効結果入力用のランクとしては、例えば、図示す
るように、“使えた”、“ちょっと使えた”、“あまり
使えなかった”、”全然ダメ”の4ランク程度に大雑把
に用意しておけば良い。もちろん、図示はしないが、備
考入力欄を更に設けておき、必要な情報をマニュアル入
力で発信できるようにしておいても良い。この4ランク
の選択作業は、好ましくはマウスでクリック、指でタッ
チ程度の簡単な作業で済ませることができる入力操作部
を用いて行う。そしてこの入力作業は、介護作業を終え
た介護人(NYさん等)が自分の体験を基に行なう。例
えば図7ではもし”犬”が使えなかったら、つまり被介
護人が犬に興味を示さなかったら、データベース5のY
Hさんの個人情報ファイルから”犬”についての記述
を、例えば”犬好き”を”特に犬好きというほどではな
い”というように修正する。
【0045】而して本実施形態では、導出した”ネタ”
の実効性を実際に使ってみて評価し、回答導出手段1
(又は情報処理部10を通じて回答導出手段1)側に評
価結果を返信するので、似たような検索を繰り返す都
度、使い勝手のよい(介護人の要求に対して回答精度の
良い)回答を引き出せるようになるのである。換言すれ
ば、介護人は当該被介護人の人物像について常に正確な
把握ができるようになる。
【0046】尚介護人による評価は、操作部2から入力
するように説明したが、まず介護人が結果出力手段4を
扱うので、マウスや操作人力スイッチキー群を操作部2
に限らず結果出力手段4に設けても良い。
【0047】[第3の実施の形態]本実施形態は、請求
項3の発明に対応するものであって、図8に本実施形態
の要部構成を示す。
【0048】本実施形態の介護人サポートシステムは、
上述したように、コミュニケーションの”ネタ”を、被
介護人の要介護度に応じた、介護人への指示事項(ゆっ
くり話す、大きな声で、何度も繰り返して等)をも付加
した形式で、結果出力手段4に出力させるようにした点
に、上述の第1の実施形態の介護人サポートシステムと
は異なる特徴を有するものである。
【0049】図8に示す結果出力手段4の画面表示(も
ちろん音声出力でも構わない)には、“但し、YHさん
には、ゆっくりと、2度話しかけてあげて下さい。”と
いうアドバイス内容が付記されて表示されている。この
“ゆっくりと、2度”の部分の情報は、第1のデータベ
ースのYHさんの個人属性情報のファイルに予め記録し
ておくものとする。(図3,4では図示せず)。但し、
この“ゆっくりと、2度”の部分の情報は、第1のデー
タベース5に限らず、第3のデータベース9にケアプラ
ンが要求されていてそのケアプラン中に記録されている
場合もあり、その場合、第3のデータベース9から引き
出してきても当然かまわない。このようにしたため、介
護人は、指示事項に従って被介護人とコミュニケーショ
ンをとれば、コミュニケーションの失敗も少なくなる。
尚アドバイス内容は、図8に示したようにしゃべり口調
にかかるものとは限らず、“微笑みかけながら”とか、
“物音をできるだけたてずに静かに語しかける”とかい
うように、アクションの仕方についてであっても良い。
要するに、被介護人が介護人に応じやすい状況をつくる
には、どのような状況であればよいか、を介護人にアド
バイスできればよいのである。
【0050】[第4の実施の形態]本実施形態は、請求
項4の発明に対応するものであって、図9に本実施形態
の要部構成を示す。
【0051】本実施形態の介護人サポートシステムは、
介護人と被介護人との相性度をパラメータ(点数)で評
価し、これを介護人リストと被介護人リストとの間で総
かけして、全ての組み合わせのなかで最も適切な根性を
もつ介護人と被介護人との組み合わせを割り出すように
した点に、上述の第1の実施形態の介護人サポートシス
テムとは異なる特徴を有するものである。その他の構成
は実施形態1と同じであるので、図示及び説明は省略す
る。
【0052】図9に示すように、回答導出手段1(若し
くは情報処理部)では、内部で演算を行ない、介護人と
被介護人との相性を、共通項目の項数の多さによって判
定しておく。例えば、介護人{NYさん}と被介護人
{YHさん}との組み合わせの場合、前述したように、
この2人の共通項目は、回答情報「大阪府茨木市」、
「食品」、「犬」の3項である。同様に、全ての介護人
と被介護人との共通項数をそれぞれカウントし、その結
果、図9に示すように、被介護人{YHさん}にとって
は、介護人{NYさん}よりも実は介護人{STさん}
のほうが共通項目の数が多く、従ってコミュニケーショ
ンの話題が介護人{NY}さんよりも多いのだとわか
る。ここで注意すべきことは、介護人としてコミュニケ
ーションの話題の数が多い方が有利かどうかは断言でき
ない、ということである。つまり、介護人{STさん}
のもつ共通項よりも、介護人{NYさん}のもつ共通項
のほうが、被介護人{YHさん}にとっては興味を引く
内容であるかも知れない。
【0053】つまり、図9に示した結果は、単純カウン
トの結果であり、実際には、更に各カウント結果に、被
介護人にとって興味を引く順に、計算上での重み付けを
施すよう、算出方法を適宜デフォルメしておくと良い。
【0054】尚介護人リストが、あまり適切でない人材
しか登録していなかったら、契約済みの介護人人材派遣
会社(の介護人リストサーバー 勿論第2のデータベー
ス相当のデータをもっている)と接続して更に適切な介
護人を探すようにしても良い。こうすれば、雇用増大に
も役に立つことになる。
【0055】而して本実施形態では、被介護人の趣味相
性になるべく沿うように介護人を選出でき、被介護人が
介護人に対してコミュニケーションをとりやすくするこ
とができ、また、介護人の介護負担を軽減することがで
きる。
【0056】[第5の実施の形態]本実施形態は、請求
項5の発明に対応するものであって、図10に本実施形
態の要部構成を示す。
【0057】本実施形態の介護人サポートシステムは、
図10に示すように回答導出手段1(若しくは情報処理
部10)に介護人が予め決めたキーワード(“いちろう
くん”とか、介護人にとって意味のある言葉)を記憶し
ておく記憶部31と、この記憶部31に記憶されたキー
ワードと入力されてくるキーワードとが一致するか否か
判定する音声認識手段31と、一致と判定されたときに
どのデータベースのどの部分にアクセスしにいったらよ
いかを決める判断処理部32を設け、介護人が予め登録
済みのキーワードを操作部2を通じて音声で入力する
と、前記データベース5、6、9の3情報源のうち、予
め所定のデータベースの所定箇所にアクセスしにいくよ
う、自動アクセスを行なって、得た結果を結果出力手段
4に出力させるようにした点に、上述の第1の実施形態
の介護人サポートシステムとは異なる特徴を有するもの
である。その他の構成は実施形態1と同じであるので、
図示及び説明は省略する。
【0058】ここで操作部2には、図10に示すように
マイク等音声操作部20を設け、この音声操作部20を
介して操作部2に介護人M1の音声によってキーワード
が入力されると、無線信号で送信され通信機3を介して
回答導出手段1(若しくは情報処理部10)へ送られ
る。回答導出手段1(若しくは情報処理部10)では、
用意された音声認識手段31によって、送られてきた音
声情報たるキーワードを既知の音声認識手法によって解
析し、予め記憶部31に記録済みのキーワード(音声デ
ータ)と比較する。この比較によって、予め記録済みの
キーワードと、今回入力されたキーワードとの一致が確
認されると、音声認識手段31は、判断処理部32に、
両キーワードが一致した旨を伝え、このとき併せて、依
頼してきた介護人M1が誰なのかなのか、そしてキーワ
ードが何なのか、を判断処理部32に伝える。判断処理
部32では、音声認識手段31から受け取った、介護人
M1及びそのキーワードの情報を基にして、どのデータ
ベースのどの部分にアクセスしにいったらよい、かを決
め(アクセス先は介護人M1とキーワードについて予め
決めておく)、後は第1の実施形態と同様に結果出力手
段4へ結果を送らせる。
【0059】このように構成した本実施形態は、ハンズ
フリータイフでしかも音声による操作部2を備えるの
で、被介護人を抱きかかえる等して介護人の両手が共に
塞がっている場面が多くても、介護人M1にとって容易
に検索依頼ができる。例えば介護作業が大変な場合に
は、その介護作業の大変さに負けて忘れてしまうかもし
れないが、本実施形態では、音声入力なので、忘れる前
に検索依頼にかけることができる。また、介護人M1は
介護作業中に回答を得ることができるため、検索依頼に
かけていたことを忘れていても、回答が返信されてきた
ことで思い出すことができる。
【0060】尚その他の構成は実施形態1と同じである
ので、図示及び説明は省略する。
【0061】[第6の実施の形態]本実施形態は、請求
項6の発明に対応するものであって、図11に本実施形
態の要部構成を示す。
【0062】本実施形態の介護人サポートシステムは、
図11に示すように例えば介護人M1の行動領域、例え
ば個室X1に介護人M1の挙動を監視するための監視カ
メラ40を設け、介護人M1の挙動パターン(身体の動
きの解析によって判別)と、当該挙動パターンを起こす
場合に応じた被介護人の要求事項とを予め挙動データベ
ース41に対応付けて登録しておき、監視カメラ40で
捕えた監視画像を画像解析することにより、予め登録済
みの挙動パターンに該当するか否かを以って、被介護人
の要求事項を読み出して推定(決定)するステップを備
えたようにした構成に特徴がある。その他の構成は実施
形態1と同じであるので、図示及び説明は省略する。
【0063】図11に示すように、監視カメラ40で捉
えた撮像データ(静止画像、動画像どちらとも画像とす
る)を、画像処理回路からなる挙動パターン抽出手段4
2へ送り、背景画像から被介護人像を抽出する。挙動パ
ターン抽出手段42では更に、抽出した被介護人像を、
挙動データベース41に記録済みの挙動パターンデータ
群と照合することで、似たような挙動パターンが既に記
録されていないか否かを検索する。もし一致した挙動パ
ターンがなければ、被介護人M2は何も要求していない
と判断されるが、もし何らかの既知の挙動パターンと一
致している場合、挙動パターン抽出手段41は、被介護
人の要求事項情報を回答導出手段1(又は情報処理部1
0)に送り、回答導出手段1は出力手段として、要求事
項の内容を介護施設X内の介護人M1がいるケアステー
ションX1のディスプレイ等から構成される結果出力手
段4へ送り、結果出力手段4にて強制的に出力表示す
る。
【0064】または、介護人M1が常時携帯のPHS等
の携行端末に即時報知・連絡する。介護人は、被介護人
が「家に帰りたい」、「家族に会いたい」、「話し相手
がほしい」、「寝返りをさせてほしい」、等の要求をし
ていることを、携行端末が結果出力手段として機能し強
制的に即時報知してもらえるのである。
【0065】尚挙動データベース41ヘの記録作業は、
キーボード、ディスプレイ等からなる要求事項登録手段
43を使って介護人M1側で行う。実際に被介護人M2
が要求アクションをおこしたときに記録しておいた撮像
データ(例えば口をしきりに動かす、うめき声をあげ
る)を、被介護人M2の要求事項(例えば寝たきりで背
中が痛いので身体を寝返りをうたせてほしい)に対応さ
せて、予め記憶しておく。そうすれば、以後に被介護人
M2が似たような動作をしたときに、その動作に対応し
て、被介護人M2の要求事項がわかるのである。また、
挙動データベース41として、第1のデータベース5を
利用し、この第1のデータベース5に記録されている被
介護人M2の個人属性情報のファイルにまとめて記録し
ておいても良い。
【0066】このように、被介護人M2の行動領域に設
けられた被介護人M2を撮像する監視カメラ40と、該
監視カメラ40で撮像した被介護人M2の動きから当該
被介護人M2の挙動パターンを抽出する挙動パターン抽
出手段42と、当該挙動パターンと該挙動パターンの起
因となる被介護人M2の要求事項との対応付けを挙動デ
ータベース41に操作入力で登録させる際に使われる操
作機器部たる要求事項登録手段43と、上記挙動パター
ン抽出手段42で抽出された挙動パターンが上記挙動デ
ータベース41に既に登録済みの場合に、当該挙動パタ
ーンが表す当該被介護人M2の要求事項を抽出して結果
出力手段4に出力させる挙動パターン抽出手段41とを
具備することで、被介護人M2の現状での詳しい状態情
報をつかまえなくとも、挙動だけで推定すればいいの
で、被介護人が今何を欲していそうなのかを推測する手
助けとなる。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明は、被介護人の個人属性
情報を格納した第1のデータベースと、介護人の個人属
性情報を格納した第2のデータベースと、既存の各種情
報を格納している第3のデータベースと、介護対象の被
介護人に対する介護上での質問事項を入力する入力手段
と、該入力手段により入力された質問内容に対応して、
上記第1乃至第3のデータベースの何れかに格納された
情報を参照することで、介護人に提示する回答情報を導
出する回答導出手段と、該回答導出手段にて導出した回
答情報を介護人の要求操作に応じて出力する結果出力手
段を少なくとも備えたので、介護人が被介護人を介護す
る際の手助けとなる情報を、介護人が必要とするときに
提示することができ、この提示された情報により介護人
にとって被介護人との間でコミュニケーションを取りや
すくなるという効果がある。
【0068】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記回答情報が、当該被介護人の個人属性情報か
ら、当該被介護人が関心を示すであろうと想定される事
項からなるコミュニケーションの題材であって、上記回
答導出手段には蓄積する回答情報に実効性の評価値が上
記入力手段から入力されると、該評価値に基づいて当該
回答情報の導出に用いた導出基準を更新する学習機能を
備えているので、回答情報内容を高い実効性を持つ内容
に更新することができるという効果がある。
【0069】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、当該被介護人の要介護度に対応したコミュニ
ケーション上でのアドバイス内容を上記題材に付加した
形で上記結果出力手段より出力するので、被介護人に対
応した適切なアドバイスを介護人に与えることができ、
被介護人と介護人との間のコミュニケーションをスムー
スなものとすることができるという効果がある。
【0070】請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れ
かに記載の発明において、上記第1のデータベースの被
介護人の個人属性情報と、上記第2のデータベースの介
護人の個人属性情報とに基づいて、両者の相性度を判定
する手段を具備してあるので、介護人と、被介護人との
相性を適正なものとして、介護をスムースなものとする
ことが可能となる。
【0071】請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れ
かの発明において、上記入力手段として、介護人の音声
を入力して、入力音声から予め登録済みのキーワードを
抽出して該抽出したキーワードに基づいた質問内容を上
記回答導出手段に受け渡す音声入力手段を用いたので、
介護作業上、手が塞がっている場合でも、介護人が質問
や検索要求の入力操作がやりやすいという効果がある。
【0072】請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れ
かの発明において、被介護人の行動領域に設けられ、被
介護人を撮像する監視カメラと、該監視カメラで撮像し
た被介護人の動きから当該被介護人の挙動パターンを抽
出する挙動パターン抽出手段と、当該挙動パターンと該
挙動パターンの起因となる被介護人の要求事項との対応
付けを挙動データベースに操作入力で登録させる要求事
項登録手段と、上記挙動パターン抽出手段で抽出された
挙動パターンが上記挙動データベースに既に登録済みの
場合に、当該挙動パターンが表す当該被介護人の要求事
項を抽出して上記結果出力手段に出力させる出力手段と
具備しているので、被介護人がその挙動で示す要求事項
を自動的に判断して介護人に提示することができ、介護
人が被介護人に対して適切に対応できるという効果があ
る。
【0073】請求項7の発明は、請求項1の介護人サポ
ートシステムにおける介護人への情報提示方法であっ
て、介護人が被介護人とコミュニケーションを交わすに
先立って、介護人がコミュニケーションを交わそうとす
る被介護人の個人属性情報を入力手段により入力するこ
とにより第1のデータベースに記憶しておく第1の過程
と、この第1の過程が実行された後、入力された当該被
介護人の個人属性情報を基に、前記第1のデータベース
と、介護人の固持属性情報を格納した第2のデータベー
スと、既存の各種情報を格納している第3のデータベー
スと、を情報源として当該被介護人が関心を示すことが
予測される事項をコミュニケーションの題材として回答
導出手段が選択導出する第2の過程と、この第2の過程
が実行された後、導出した題材を介護人の要求に応じて
出力手段から回答情報として出力する第3の過程と、か
ら少なくとも成るので、請求項1の介護人サポートシス
テムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の概略システム構成図であ
る。
【図2】同上の動作説明用フローチャートである。
【図3】(a)は同上に用いる第1のデータベースの構
成説明図である。(b)は同上に用いる第2のデータベ
ースの構成説明図である。
【図4】同上の回答導出の説明図である。
【図5】同上の別のシステム例の概略システム構成図で
ある。
【図6】同上の他のシステム例の概略システム構成図で
ある。
【図7】本発明の実施形態2の要部の構成図である。
【図8】本発明の実施形態3の要部の構成説明図であ
る。
【図9】本発明の実施形態4の要部の構成説明図であ
る。
【図10】本発明の実施形態5の要部の構成説明図であ
る。
【図11】本発明の実施形態6の要部の構成説明図であ
る。
【符号の説明】
1 回答導出手段 2 操作部 3 通信機 4 結果出力手段 5 第1のデータベース 6 第2のデータベース 7 外部インターフェース 8 ネットワーク 9 第3のデータベース
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 H04N 7/18 K (72)発明者 森本 直久 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 柴木 敏正 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5C054 AA01 AA04 CA04 CC03 EA01 EA03 EA05 FC12 HA12 5E501 AB30 BA11 CB14 CB15 DA17 EA21 FA13 FA42 5L096 AA02 BA02 BA06 CA02 HA03 KA15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被介護人の個人属性情報を格納した第1の
    データベースと、介護人の個人属性情報を格納した第2
    のデータベースと、既存の各種情報を格納している第3
    のデータベースと、介護対象の被介護人に対する介護上
    での質問事項を入力する入力手段と、該入力手段により
    入力された質問内容に対応して、上記第1乃至第3のデ
    ータベースの何れかに格納された情報を参照すること
    で、介護人に提示する回答情報を導出する回答導出手段
    と、該回答導出手段にて導出した回答情報を介護人の要
    求操作に応じて出力する結果出力手段を少なくとも備え
    たことを特徴とする介護人サポートシステム。
  2. 【請求項2】上記回答情報が、当該被介護人の個人属性
    情報から、当該被介護人が関心を示すであろうと想定さ
    れる事項からなるコミュニケーションの題材であって、
    上記回答導出手段には蓄積する回答情報に実効性の評価
    値が上記入力手段から入力されると、該評価値に基づい
    て当該回答情報の導出に用いた導出基準を更新する学習
    機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の介護
    人サポートシステム。
  3. 【請求項3】当該被介護人の要介護度に対応したコミュ
    ニケーション上でのアドバイス内容を上記題材に付加し
    た形で上記結果出力手段より出力することを特徴とする
    請求項2記載の介護人サポートシステム
  4. 【請求項4】上記第1のデータベースの被介護人の個人
    属性情報と、上記第2のデータベースの介護人の個人属
    性情報とに基づいて、両者の相性度を判定する手段を具
    備して成ることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに
    記載の介護人サポートシステム。
  5. 【請求項5】上記入力手段として、介護人の音声を入力
    して、入力音声から予め登録済みのキーワードを抽出し
    て該抽出したキーワードに基づいた質問内容を上記回答
    導出手段に受け渡す音声入力手段を用いたことを特徴と
    する請求項1乃至4の何れか記載の介護人サポートシス
    テム。
  6. 【請求項6】被介護人の行動領域に設けられ、被介護人
    を撮像する監視カメラと、該監視カメラで撮像した被介
    護人の動きから当該被介護人の挙動パターンを抽出する
    挙動パターン抽出手段と、当該挙動パターンと該挙動パ
    ターンの起因となる被介護人の要求事項との対応付けを
    挙動データベースに操作入力で登録させる要求事項登録
    手段と、上記挙動パターン抽出手段で抽出された挙動パ
    ターンが上記挙動データベースに既に登録済みの場合
    に、当該挙動パターンが表す当該被介護人の要求事項を
    抽出して上記結果出力手段に出力させる出力手段とを具
    備して成ることを特徴とする請求項1乃至5の何れか記
    載の介護人サポートシステム。
  7. 【請求項7】請求項1の介護人サポートシステムにおけ
    る介護人への情報提示方法であって、介護人が被介護人
    とコミュニケーションを交わすに先立って、介護人がコ
    ミュニケーションを交わそうとする被介護人の個人属性
    情報を入力手段により入力することにより第1のデータ
    ベースに記憶しておく第1の過程と、この第1の過程が
    実行された後、入力された当該被介護人の個人属性情報
    を基に、前記第1のデータベースと、介護人の固持属性
    情報を格納した第2のデータベースと、既存の各種情報
    を格納している第3のデータベースと、を情報源として
    当該被介護人が関心を示すことが予測される事項をコミ
    ュニケーションの題材として回答導出手段が選択導出す
    る第2の過程と、この第2の過程が実行された後、導出
    した題材を介護人の要求に応じて出力手段から回答情報
    として出力する第3の過程と、から少なくとも成ること
    を特徴とする介護人サポートシステムにおける介護人へ
    の情報提示方法。
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