JP2021152896A - 画像データ取得システム、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像データの撮影者や被写体に関連する各種のイベントを基準とした画像の取得を可能とし、利用者の利便性の高い画像データの検索や取得を可能とする画像データ取得システムを提供する。【解決手段】画像データ取得システム1Aにおいて、イベント検索部16は、写真や動画などの画像データに対し、画像データの撮影された状況を特定するための情報としてのイベント情報に基づいて検索する。画像データ取得部17は、イベント検索部16によって検索されたイベント情報に適合する画像データを取得する。【選択図】図1
Description
本発明は、記録された画像データの検索と取得を行うための技術に関する。
画像データ、たとえば静止画の写真や動画を画像データとして記録し、記録した画像データの中から所定の検索条件に適合する一又は複数の画像データを検索し取得する画像データ取得システムが存在する。このような画像データ取得システムとして、従来、写真情報に含まれるユーザIDおよび日時情報に基づいてカレンダDBから該当するカレンダ情報を参照する。また、写真情報に含まれる位置情報に基づいて位置DBから該当する位置情報を参照し、カレンダ情報に含まれる予定と位置情報に含まれる場所との類似度を算出する。そして、算出した類似度が所定の閾値以上でない場合に、位置情報に含まれる場所の類似度を算出して閾値以上の類似度となる予定が存在する場合に当該予定を当初取得した予定に置き換える。そして、所定期間内の予定をカレンダ情報に含まれる予定と位置情報に含まれる場所を写真画像にタグとして付与し、タグが付与された写真画像をフォトDBに登録する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
ここで、写真や動画などの画像データは、撮影者や被写体が、撮影者や被写体に関連するイベント(たとえば、被写体が撮影者の子供である場合における、子供の学校行事や地域行事、七五三等の成長を祝う儀礼儀式等)において撮影されることが多い。そして、記録された画像データを検索し取得する利用者は、このようなイベントを基準として画像データの検索や取得を行うことを求める場合が多い。しかし、上記特許文献1に記載の発明においては、写真画像に付与された位置情報と日時情報とに基づくタグによって検索を行うことしかできないので、イベントごとに画像データの検索を行いたい利用者の需要に沿ったシステムを構築できないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、画像データの撮影者や被写体に関連する各種のイベントを基準とした画像の取得を可能とし、利用者に利便性の高い画像データの検索や取得を可能とする画像データ取得システムを提供することを課題としている。
かかる問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、記録手段に記録された画像データの中から、所定の条件に適合する複数の前記画像データを取得する画像データ取得システムであって、画像データに対し、該画像データの撮影された状況を特定するための情報としてのイベント情報に基づいて検索するイベント検索手段と、前記イベント検索手段によって検索された、特定の前記イベント情報に適合する前記画像データを取得する画像データ取得手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記イベント情報は、前記画像データの撮影時間を特定する撮影時間情報、前記画像データを撮影した者を特定する撮影者情報、前記画像データに写った対象物を特定する対象物情報のうち少なくとも何れか二つを含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記対象物は人物であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記イベント情報同士は相互に関連付けられており、前記イベント検索手段は、一の前記イベント情報に属する前記画像データの検索により、該一のイベント情報に関連する他の前記イベント情報に属する画像データも検索することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の構成に加え、前記イベント情報は、それぞれの前記画像データに関連付けられたメタデータによって構成されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、記録手段に記録された画像データの中から、所定の条件に適合する複数の前記画像データを取得する画像データ取得システムであって、画像データに対し、該画像データの撮影された状況を特定するための情報としてのイベント情報に基づいて検索を行うイベント検索手段と、前記イベント検索手段によって検索された、特定の前記イベント情報と前記画像データとの集合体としての特定集合体データを取得して前記画像データを取得する画像データ取得手段とを備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成に加え、前記イベント情報は、人為的に入力されたテキストデータに依存して形成されたテキスト情報であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の構成に加え、前記画像データ取得手段は、特定の前記イベント情報を含む前記特定集合体データが存在せず、前記特定のイベント情報に関連する前記イベント情報を含む前記集合体データとしての関連集合体データが存在する場合、該関連集合体データに含まれる前記画像データのみを取得することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、プログラムであって、コンピュータを請求項1乃至5の何れか一つに記載の画像データ取得システムとして機能させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、画像データに対し、画像データの撮影された状況を特定するための情報としてのイベント情報に基づいて検索するイベント検索手段と、イベント検索手段によって検索された、特定のイベント情報に適合する画像データを取得する画像データ取得手段とを備えたことにより、画像データの撮影者や被写体に関連する各種のイベントを基準とした画像の取得を可能とし、利用者に利便性の高い画像データの検索や取得を可能とすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、画像データの撮影者や被写体に対する関連の高い情報を元に、画像データの撮影者や被写体に関連する各種のイベントを基準とした画像の取得を可能とすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、人物に関するイベントを基準とした画像の取得を可能とすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、一のイベント情報が検索されることで、関連する他のイベント情報に属する画像データも検索されるように構成することにより、画像データを検索する者が潜在的に所望する可能性の高い画像データを簡易に提供できて、利用者に利便性の高い画像データの検索や取得を可能とすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、イベント情報は、それぞれの画像データに関連付けられたメタデータによって構成されることにより、検索や管理が容易な画像データによって、画像データの撮影者や被写体に関連する各種のイベントを基準とした画像の取得を可能なシステムを構築できる。
請求項6に記載の発明によれば、イベント情報に基づいて検索を行うイベント検索手段が、特定のイベント情報と画像データとの集合体としての特定集合体データを取得して前記画像データを取得することにより、検索対象であるイベント情報自体の有無に直接依存することなく、検索対象に関連するイベント情報に対応するものも含む、多様な画像の取得を容易に実現できる。
請求項7に記載の発明によれば、人為的に入力されたテキストデータに関連するイベント情報に対応するものも含む、多様な画像の取得を容易に実現できる。
請求項8に記載の発明によれば、特定のイベント情報に関連するイベント情報を含む集合体データとしての関連集合体データに含まれる画像データのみを取得することにより、検索対象に関連するイベント情報に対応するものも含む、多様な画像の取得を一層容易かつ確実に行うことができる。
請求項9に記載の発明によれば、本発明に係る画像データ取得システムを多様なコンピュータハードウェアにおいて実現できる。
請求項9に記載の発明によれば、本発明に係る画像データ取得システムを多様なコンピュータハードウェアにおいて実現できる。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図6は、この発明の実施の形態1を示す図である。以下、同図に基づいて、本発明の実施の形態1について、図面を参照して説明する。
図1乃至図6は、この発明の実施の形態1を示す図である。以下、同図に基づいて、本発明の実施の形態1について、図面を参照して説明する。
[基本構成]
図1は、この発明の実施1の形態に係る画像データ取得システム及び画像データ提供システムの全体構成を概念的に示すブロック図である。
図1は、この発明の実施1の形態に係る画像データ取得システム及び画像データ提供システムの全体構成を概念的に示すブロック図である。
図1に示すとおり、この実施の形態1の画像データ提供システム1Aは、画像データ取得システム1と、n台(n≧1)の利用者端末21,22,・・・2nとを備えている。画像データ取得システム1と、n台(n≧1)の利用者端末21,22,・・・2nとは、ネットワーク3で通信可能に接続されている。
画像データ取得システム1は、サーバシステムであって、1又は複数のコンピュータによって構成されている。画像データ取得システム1は、CPU等の演算処理のための構成、RAM等の演算領域としての構成、ROM、EEPROM、ハードディスク等のデータ記憶領域としての構成(いずれの構成も図示せず)を備え、プログラム等に基づくデータや信号の処理、データや信号の送受信、主としてデータ記憶領域(図示せず)に構成されるデータベースにおけるデータの記録等を行う。
画像データ取得システム1は、画像データ取得システム1の提供者や管理者の所持又は管理するコンピュータシステムとして構成される。なお、図1においては、画像データ取得システム1はネットワーク3に接続されたコンピュータシステムとして記載されているが、これに限定されず、クラウドシステムとして構成され、(特に利用者端末21,22,・・・2n側から見たときに)ハードウェア構成を明瞭に特定し難いシステムとして構成されていてもよい。
画像データ取得システム1は、機能手段として、カレンダサービス部11、文脈検索部12を備えている。カレンダサービス部11は、機能手段として、関連イベント抽出部13、画像データ記録部14、イベントデータ記録部15、「イベント検索手段」としてのイベント検索部16、「画像データ取得手段」としての画像データ取得部17を備えている。
カレンダサービス部11は、画像データ提供システム1Aの利用者のスケジュールに関する情報を記録し、提供するための機能を備える。具体的には、カレンダサービス部11は、画像データ提供システム1Aの利用者それぞれのスケジュールを日単位、週単位、月単位等の所定の時間単位に管理するカレンダ(図示せず)をそれぞれの利用者に提供する。カレンダサービス部11は、画像データ提供システム1Aの利用者に対し、それぞれ所定のカレンダ(図示せず)にスケジュール情報を記録させ、また、所定のカレンダ(図示せず)を閲覧させる。カレンダサービス部11は、画像データ提供システム1Aの利用者が、利用者自身のカレンダ(図示せず)や、設定により許諾された他人(例えば配偶者や父母兄弟等の家族、親戚や、子供の通う保育園や幼稚園や学校、子供の通う保育園や幼稚園や学校の父兄や父兄関連の団体(PTA等)、自分や家族等の勤務先や所属する各種団体等)のカレンダ(図示せず)に対し、スケジュール情報を記録でき、閲覧できるように設定されている。
文脈検索部12は、利用者端末21,22,・・・2nから入力されたテキストデータ等のデータを解析することで、利用者41,42,・・・4mが取得を希望する可能性の高い「イベント情報」を特定する(この「イベント情報」については後述する。)。文脈検索部12は、利用者端末21,22,・・・2nから入力されたテキストデータをそのまま利用者41,42,・・・4mが取得を希望する可能性の高いイベント情報としてもよいし、所定の分析手順(たとえばテキストデータを単語ごと、構文ごとに区分し、統計的手法等を用いた所定の演算処理を行うことで、利用者41,42,・・・4mが取得を希望する可能性の高いイベント情報としてもよい(詳しくは後述する。)。
関連イベント抽出部13は、利用者端末21,22,・・・2nから入力されたテキストデータ等のデータを解析し、かつ、所定の演算処理を行うことで、利用者端末21,22,・・・2nから入力されたテキストデータ等のデータによって直接的に特定されるイベント情報に加え、そのイベント情報と関連性のあるイベント情報を抽出する。また、関連イベント抽出部13は、利用者端末21,22,・・・2nから取得した画像情報181,182,・・・18pや画像データ201,202,・・・20rを画像データ記録部14やイベントデータ記録部15に記録する。
画像データ記録部14は、利用者端末21,22,・・・2nから送られた画像情報(バイナリデータのみからなる画像や、バイナリデータに、後述する「イベント情報」となっていないメタデータが付加された画像。本明細書において同じ。)を記録する、データベースとしての機能を有する。図1に模式的に示すように、画像データ記録部14には、P個(p≧1)の画像情報181,182,・・・18pが記録されている。なお、この実施の形態1では、画像データ記録部14はカレンダサービス部11の内部に設けられているが、カレンダサービス部11の外部に、カレンダサービス部11とは別個の構成として存在していてもよい。
イベントデータ記録部15は、利用者端末21,22,・・・2nから送られた画像に基づいて、イベントデータ23(後述)を構成しているものを記録する、データベースとしての機能を有する。すなわち、図1に模式的に示すように、イベントデータ記録部15には、Q個(q≧1)のイベント情報191,192,・・・19qが記録され、たとえばイベント情報191にはR個(r≧1)の画像データ201,202,・・・20rが含まれる(図11に図示しないが、他のイベント情報192,・・・19qもイベント情報191と同様。)。
イベント検索部16は、イベント情報191,192,・・・19qに基づいて画像データ201,202,・・・20rの検索を行う。具体的には、イベント検索部16は、文脈検索部12の解析結果を用い、利用者端末21,22,・・・2nから送られた画像データ201,202,・・・20rが含まれているイベント情報191,192,・・・19q、あるいは画像データ201,202,・・・20rが含まれているイベント情報191,192,・・・19qに関連するイベント情報191,192,・・・19qが、すでにイベントデータ記録部15に記録されているか否かを確認する。
画像データ取得部17は、イベント検索部16によって検索された、特定のイベント情報に適合する画像データ201,202,・・・20rをイベントデータ記録部15から取得する。また、画像データ取得部17は、イベントデータ記録部15から取得した画像データ201,202,・・・20rを、画像データ201,202,・・・20rを取得するためにテキストデータ等を入力した利用者端末21,22,・・・2nに送る。
利用者端末21,22,・・・2nは、m人(m≧1)の利用者41,42,・・・4mが所持し使用する。この利用者41,42,・・・4mのそれぞれは、たとえばk人(k≧1)の被写体51,52,・・・5kの保護者や監督者や友人や同僚等、被写体51,52,・・・5kのうちの少なくとも一人と対人関係のある者が考えられる。ただし、利用者41,42,・・・4mは、被写体51,52,・・・5kの誰とも対人関係を有しない者(例えば被写体51,52,・・・5kの通う保育園や幼稚園から写真撮影を依頼されたカメラマン等)であってもよい。
利用者端末21,22,・・・2nは、画像の撮影機能と撮影した画像データ201,202,・・・20rの記録機能ならびにネットワーク3を介した画像データの送受信機能、画像データの表示機能等を備える。具体的には、たとえば利用者端末21,22,・・・2nはカメラ付きスマートフォン、カメラ付きタブレット、カメラ付き携帯端末等である。
ただし、利用者端末21,22,・・・2nは、ディジタルカメラとパーソナルコンピュータ等のように、画像撮影機能を有する構成とネットワーク3を介した画像データの送受信機能を有する構成とをそれぞれ有する、複数の構成によって形成されていてもよい。
ネットワーク3はインターネット、イーサネット、イントラネット等、データや信号の送受信が可能な通信回線であり、有線、無線のいずれであってもよい。
なお、以下は説明の簡単のため、特に区別の必要がある場合を除いて利用者端末21,22,・・・2n、利用者41,42,・・・4m、被写体51,52,・・・5kのそれぞれを利用者端末2、利用者4、被写体5と記載する。また、同様に、特に区別の必要がある場合を除いて画像情報181,182,・・・18p、イベント情報191,192,・・・19q、画像データ201,202,・・・20rは画像情報18、イベント情報19、画像データ20と記載する。
[画像データ]
この実施の形態1における画像データ20は、例えばディジタルカメラにて撮影した画像のような画像情報18を含むデータであって、ネットワーク3を介した送受信が可能なものである。画像データ20に含まれる画像情報18は、静止画、動画のいずれであってもよく、主としてバイナリデータとして構成される。
この実施の形態1における画像データ20は、例えばディジタルカメラにて撮影した画像のような画像情報18を含むデータであって、ネットワーク3を介した送受信が可能なものである。画像データ20に含まれる画像情報18は、静止画、動画のいずれであってもよく、主としてバイナリデータとして構成される。
[画像データの構成]
図2は、この実施の形態1に係る画像データ20の構成を模式的に示す図である。同図に示すとおり、画像データ20は、画像情報18を構成する、バイナリデータとしての画像本体部21と、テキストデータの集合体としてのメタデータ22とを備えている。このメタデータ22は、複数の情報の集合体であり、たとえばExifデータのような状態で画像本体部21に付加されている。図2に示すとおり、メタデータ22はイベントデータ23と非イベントデータ24を備える。イベントデータ23は、図1の符号19に示す「イベント情報」を構成する。非イベントデータ24は、図1の符号19に示す「イベント情報」を構成しない。
図2は、この実施の形態1に係る画像データ20の構成を模式的に示す図である。同図に示すとおり、画像データ20は、画像情報18を構成する、バイナリデータとしての画像本体部21と、テキストデータの集合体としてのメタデータ22とを備えている。このメタデータ22は、複数の情報の集合体であり、たとえばExifデータのような状態で画像本体部21に付加されている。図2に示すとおり、メタデータ22はイベントデータ23と非イベントデータ24を備える。イベントデータ23は、図1の符号19に示す「イベント情報」を構成する。非イベントデータ24は、図1の符号19に示す「イベント情報」を構成しない。
なお、この実施の形態1においては、ネットワーク3上にて送受信されるデータは、画像本体部21のみであってもよいし、画像本体部21にメタデータ22が付加されているものの画像データ20を構成しないものでもよいし、画像本体部21にメタデータ22が付加されて画像データ20を構成したものでもよい。
[イベント情報]
この実施の形態1における、図1の符号19に示す「イベント情報」とは、画像データ20を構成する画像情報18の撮影された状況を特定するための情報である。具体的には、この実施の形態1におけるイベント情報19は、たとえば下記(情報1)〜(情報3)のうちの少なくとも二つ以上の情報によって構成される。
(情報1)画像情報18の撮影時間を特定する撮影時間情報
(情報2)画像情報18を撮影した者を特定する撮影者情報
(情報3)画像情報18に写った対象物を特定する対象物情報
上記(情報1)〜(情報3)のうちの少なくとも二つ以上の情報によってイベント情報19を構成することにより、それぞれのイベント情報19を、少ない情報量によって正確に区別して特定することが可能となる。ただし、(情報1)〜(情報3)のうちの少なくとも一つ以上の情報によってイベント情報19を構成することにより、それぞれのイベント情報19を、少ない情報量によって特定できるように構成してもよい。
[イベント情報]
この実施の形態1における、図1の符号19に示す「イベント情報」とは、画像データ20を構成する画像情報18の撮影された状況を特定するための情報である。具体的には、この実施の形態1におけるイベント情報19は、たとえば下記(情報1)〜(情報3)のうちの少なくとも二つ以上の情報によって構成される。
(情報1)画像情報18の撮影時間を特定する撮影時間情報
(情報2)画像情報18を撮影した者を特定する撮影者情報
(情報3)画像情報18に写った対象物を特定する対象物情報
上記(情報1)〜(情報3)のうちの少なくとも二つ以上の情報によってイベント情報19を構成することにより、それぞれのイベント情報19を、少ない情報量によって正確に区別して特定することが可能となる。ただし、(情報1)〜(情報3)のうちの少なくとも一つ以上の情報によってイベント情報19を構成することにより、それぞれのイベント情報19を、少ない情報量によって特定できるように構成してもよい。
イベント情報19を構成する上記情報は、画像データ取得システム1、利用者端末2のいずれかにおいて、メタデータ22のイベントデータ23として画像本体部21に付加される(図2参照)。
具体的には、たとえば、(情報1)の撮影時間情報は利用者端末2における画像の撮影時間情報として、画像本体部21にイベントデータ23として付加され、(情報2)の撮影者情報は利用者端末2の所持者を特定しうる情報(たとえば利用者端末2ごとに一意に付与された物理アドレス情報など)として画像本体部21にイベントデータ23として付加される。
また、たとえば、(情報3)の対象物情報は、画像データ取得システム1において、イベント検索部16が、画像情報18に含まれる被写体5の画像を、イベント検索部16に記録された情報(たとえば、それぞれの被写体5の顔や身体の特徴を記録した特徴情報(図示せず))と照合して得た、どの被写体5が撮影されたのかを特定する情報として、画像本体部21にイベントデータ23として付加される。
ただし、イベントデータ23として画像本体部21に付加される情報は上記(情報1)〜(情報3)のみに限定されることはなく、他の情報がイベントデータ23として画像本体部21に付加されてもよい。また、上記(情報1)(情報2)を画像データ取得システム1が画像本体部21に付加してもよいし、(情報3)を利用者端末2が画像本体部21に付加してもよい。
関連イベント抽出部13は、それぞれの画像データ20がどのイベント情報19に属するものかを、画像データ20のメタデータ22によって判定する。たとえば、関連イベント抽出部13は、メタデータ22を構成する、(情報1)の撮影時間情報のイベントデータ23と(情報3)の対象物情報(たとえば、特定の被写体5としての特定の人物が写っていることを示す情報)のイベントデータ23とによって、画像データ20の属するイベント情報19を判定する。
ただし、関連イベント抽出部13は、上記以外の態様で、画像データ20が属するイベント情報19を特定してもよい。たとえば、関連イベント抽出部13は、特定の時間帯において、特定の利用者端末2(つまり、その利用者端末2を所持する特定の利用者4)が撮影した画像情報18を含む画像データ20は、同一のイベントを撮影した画像データ20と判定するような判定態様であってもよい。
[イベント情報の記録態様1:イベント情報の付加態様]
この実施の形態1において、関連イベント抽出部13は、たとえば下記(手順1)(手順2)(手順3)のいずれかの手順により、利用者端末2から送信されて取得した画像本体部21(イベント情報を構成する一部のメタデータ22が利用者端末2ですでに付加されていてもよい)に基づいて画像本体部21にメタデータ22を付加して画像データ20を生成し、イベントデータ記録部15に記録する。
この実施の形態1において、関連イベント抽出部13は、たとえば下記(手順1)(手順2)(手順3)のいずれかの手順により、利用者端末2から送信されて取得した画像本体部21(イベント情報を構成する一部のメタデータ22が利用者端末2ですでに付加されていてもよい)に基づいて画像本体部21にメタデータ22を付加して画像データ20を生成し、イベントデータ記録部15に記録する。
(手順1)
画像データ取得システム1が利用者端末2から画像本体部21を取得した直後(画像本体部21を取得してから数秒以内もしくは数分以内)に画像データ20が生成される場合:
この場合、関連イベント抽出部13は、(手順1)のより具体的な手順として、下記(手順1−1)〜(手順1−3)のすべての条件を満たす画像データ20を、同一のイベント情報19に含まれるものとしてイベントデータ記録部15に記録する。なお、関連イベント抽出部13は、下記(手順1−1)〜(手順1−3)のすべての条件を満たしていない画像情報18は、画像データ記録部14に記録する。
画像データ取得システム1が利用者端末2から画像本体部21を取得した直後(画像本体部21を取得してから数秒以内もしくは数分以内)に画像データ20が生成される場合:
この場合、関連イベント抽出部13は、(手順1)のより具体的な手順として、下記(手順1−1)〜(手順1−3)のすべての条件を満たす画像データ20を、同一のイベント情報19に含まれるものとしてイベントデータ記録部15に記録する。なお、関連イベント抽出部13は、下記(手順1−1)〜(手順1−3)のすべての条件を満たしていない画像情報18は、画像データ記録部14に記録する。
この実施の形態1において、(手順1−1)〜(手順1−3)は、関連イベント抽出部13が自動的に処理を行う(たとえば、カレンダサービス部11に記録されたそれぞれの利用者4のカレンダ(図示せず)に記録されたスケジュール情報から取得した情報に基づいて処理を行うことが考えられる。)が、画像データ取得システム1の管理者や利用者端末2の利用者4が手動で処理を行う構成であってもよい。
(手順1−1)
画像データ20を構成する画像本体部21の撮影時刻が、イベントの期間内であること、あるいは、イベントの期間±α(αは所定の期間)の期間内であること。
(手順1−2)
画像データ20を構成する画像本体部21を撮影した利用者端末2が、イベント参加者の所持するものであること。
(手順1−3)
画像データ20を構成する画像本体部21に含まれる被写体5が、利用者4と人的つながりのある人(たとえば家族)として画像データ取得システム1に記録されていること。
画像データ20を構成する画像本体部21の撮影時刻が、イベントの期間内であること、あるいは、イベントの期間±α(αは所定の期間)の期間内であること。
(手順1−2)
画像データ20を構成する画像本体部21を撮影した利用者端末2が、イベント参加者の所持するものであること。
(手順1−3)
画像データ20を構成する画像本体部21に含まれる被写体5が、利用者4と人的つながりのある人(たとえば家族)として画像データ取得システム1に記録されていること。
(手順2)
画像データ取得システム1が利用者端末2から画像データ20を取得した直後よりも後に、画像データ20を生成する場合:
これは、利用者端末2から画像データ取得システム1に送られた画像本体部21(画像本体部21に一部のメタデータ22が付加されたものも含む)が画像データ20を構成せずに画像データ記録部14に記録され、その後、イベントデータ記録部15に新たなイベント情報19が追加された結果、メタデータ22の非イベントデータ24がイベントデータ23となり、一旦画像データ記録部14に記録されたものを画像データ20としてイベントデータ記録部15に記録する場合などが考えられる。この処理は、関連イベント抽出部13が自動的に行ってもよいし、画像データ取得システム1の管理者や利用者端末2の利用者4が手動で処理を行う構成であってもよい。
画像データ取得システム1が利用者端末2から画像データ20を取得した直後よりも後に、画像データ20を生成する場合:
これは、利用者端末2から画像データ取得システム1に送られた画像本体部21(画像本体部21に一部のメタデータ22が付加されたものも含む)が画像データ20を構成せずに画像データ記録部14に記録され、その後、イベントデータ記録部15に新たなイベント情報19が追加された結果、メタデータ22の非イベントデータ24がイベントデータ23となり、一旦画像データ記録部14に記録されたものを画像データ20としてイベントデータ記録部15に記録する場合などが考えられる。この処理は、関連イベント抽出部13が自動的に行ってもよいし、画像データ取得システム1の管理者や利用者端末2の利用者4が手動で処理を行う構成であってもよい。
なお、(手順2)は、どのようなタイミングで行われてもよい。具体的には、たとえば、過去日付のイベント情報が新たに生成されてイベントデータ記録部15に記録されたときに(手順2)が行われてもよい。またたとえば、所定の時間間隔(たとえば毎日0時)に、関連イベント抽出部13がイベントデータ記録部15に過去日付のイベント情報19が新たに生成されたか否かを確認し、新たなイベント情報が新たに生成されていることを確認した場合に(手順2)が行われてもよい。また、上述のタイミング以外のいかなるタイミングで(手順2)が行われてもよい。
(手順3)
イベント情報を他の利用者4のスケジュール情報から取得する場合:
上記(手順1)(手順2)では、カレンダサービス部11は、取得した情報に基づいて自動的に処理を行う場合、それぞれの利用者端末2を所持する利用者4のスケジュール情報から取得した情報に基づいて処理を行った。しかし、これに限定されず、カレンダサービス部11は、他の利用者4のスケジュール情報から取得した情報に基づいて処理を行うように設定することもできる。
イベント情報を他の利用者4のスケジュール情報から取得する場合:
上記(手順1)(手順2)では、カレンダサービス部11は、取得した情報に基づいて自動的に処理を行う場合、それぞれの利用者端末2を所持する利用者4のスケジュール情報から取得した情報に基づいて処理を行った。しかし、これに限定されず、カレンダサービス部11は、他の利用者4のスケジュール情報から取得した情報に基づいて処理を行うように設定することもできる。
この(手順3)は、具体的には、たとえば、カレンダサービス部11は、特定の利用者4が自分の子供を被写体5とし、その子供が通う保育園の行事(たとえば運動会や遠足や卒園式)をイベント情報とする場合、その子供が通う保育園のカレンダ(図示せず)や、保育園の祝日カレンダ(図示せず)に記録されたスケジュール情報を用いて上記(手順1)(手順2)の処理を行うことができる。
[イベント情報の記録態様2:イベント情報同士の相互の関連付け]
この実施の形態1において、画像データ取得システム1の用いるイベント情報19は相互に関連付けられている。具体的には、画像データ取得システム1は、それぞれの画像データに記録されるイベント情報同士に所定の条件による関連性を持たせた設定としている。この設定は、関連イベント抽出部13の処理によって行われる。
この実施の形態1において、画像データ取得システム1の用いるイベント情報19は相互に関連付けられている。具体的には、画像データ取得システム1は、それぞれの画像データに記録されるイベント情報同士に所定の条件による関連性を持たせた設定としている。この設定は、関連イベント抽出部13の処理によって行われる。
図3は、この実施の形態1におけるイベント情報19同士の関連付けの態様を模式的に示した概念図である。同図において、関連イベント抽出部13は、イベントの意味内容に基づいて、イベント情報19同士に所定の関連性を持たせている。この場合の所定の関連性は、相互の近似度の高さの情報(近似度の高低差を数値の大小として設定した情報など)として設定されている。
たとえば、「お食い初め」「七五三」「お遊戯会」「健康診断」は、いずれも、子供の成長過程における儀式や(保育園や幼稚園の)園行事、つまり親から見た子供の行事という点で近似度が高い。
そして、「お食い初め」に対して「七五三」は、子供の成長過程の儀式という点で近似度が高く、「お食い初め」よりも後で発生するイベントである。一方、「お食い初め」に対する、保育園や幼稚園の「お遊戯会」は、子供の成長過程で発生するイベントではあるものの、儀式と園行事という相違がある点で「お食い初め」と「七五三」ほど近似度は高くない。さらに、「お食い初め」に対する「健康診断」は、子供の成長過程で発生するイベントではあるものの、儀式と医療行為という点で、「お食い初め」と「お遊戯会」よりも近似度は高くない。
そこでこの場合、図3に示すように、関連イベント抽出部13は、「お食い初め」というイベント情報191を基準に、「七五三」というイベント情報192が最も近似度が高く(近似度1)、次いで「お遊戯会」というイベント情報193が次に近似度が高く(近似度2)、「健康診断」というイベント情報194がそれらより近似度が低い(近似度3)、という設定を行う。
また、関連イベント抽出部13は、「お食い初め」以外のイベント情報19を基準としても、上記と同様の、近似性の高低を特定するための情報を設定する(図3に図示せず)。
なお、イベント情報19同士に所定の条件による関連性を持たせる設定は、上述のように、所定の演算処理によって関連イベント抽出部13が自動的に設定する構成であってもよいが、画像データ取得システム1を利用する者や管理する者が手動で設定する構成でもよい。
また、イベント情報19同士に関連性を持たせるための所定の条件は、イベント情報19同士の意味以外のどのような条件に基づいて設定されてもよい。たとえば、それぞれのイベント情報19の開催時期が近いか遠いか等の時期的条件や、イベントの主催者が同一人かどうか、あるいは、主催者同士が関係性の近い人かどうか、等のさまざまな条件が考えられる。
なお、この、イベント情報19同士に設定された関連性の情報は、後述するとおり、イベント情報に基づく画像データ20の検索において用いられる(後述のステップS17〜ステップS20の説明参照)。
[イベント情報の取得]
この実施の形態1において、画像データ取得システム1のイベント検索部16は、利用者端末2から入力されたテキストデータ等のデータに基づいて、利用者4が取得を希望する画像データを特定するためのイベント情報19を取得する。
この実施の形態1において、画像データ取得システム1のイベント検索部16は、利用者端末2から入力されたテキストデータ等のデータに基づいて、利用者4が取得を希望する画像データを特定するためのイベント情報19を取得する。
具体的には、イベント検索部16は、たとえば下記(方法1)(方法2)(方法3)の何れか一つに示すようにイベント情報を取得する。ただし、下記(方法1)(方法2)(方法3)以外のいかなる方法によってイベント情報を取得してもよい。
(方法1)
イベント検索部16は、利用者端末2に入力された、イベント情報19を示す単語をそのまま用いてイベント情報を取得する。たとえば、利用者端末2に「お食い初め」という単語が入力された場合、イベント検索部16は、この単語そのものを、イベント情報19を示す単語として用い、イベント情報の取得を行う。
イベント検索部16は、利用者端末2に入力された、イベント情報19を示す単語をそのまま用いてイベント情報を取得する。たとえば、利用者端末2に「お食い初め」という単語が入力された場合、イベント検索部16は、この単語そのものを、イベント情報19を示す単語として用い、イベント情報の取得を行う。
(方法2)
イベント検索部16は、利用者端末2に入力された文章中から、イベント情報19を示す単語を抜き出してイベント情報19の抽出を行う。たとえば、利用者端末2に「今日は息子のお食い初めです。」というテキストデータが入力され、イベント検索部16はこのテキストデータを取得して、形態素解析等の手法を用いて「今日」「は」「息子」「の」「お食い初め」「です」という単語に分解し、それぞれの単語に対応するイベント情報が画像データ取得システム1に存在するか否かを検証する。検証の結果、「お食い初め」というイベント情報19が存在することが確認された場合、イベント検索部16は、この「お食い初め」という単語を、イベント情報19を示す単語として用い、イベント情報19の取得を行う。
イベント検索部16は、利用者端末2に入力された文章中から、イベント情報19を示す単語を抜き出してイベント情報19の抽出を行う。たとえば、利用者端末2に「今日は息子のお食い初めです。」というテキストデータが入力され、イベント検索部16はこのテキストデータを取得して、形態素解析等の手法を用いて「今日」「は」「息子」「の」「お食い初め」「です」という単語に分解し、それぞれの単語に対応するイベント情報が画像データ取得システム1に存在するか否かを検証する。検証の結果、「お食い初め」というイベント情報19が存在することが確認された場合、イベント検索部16は、この「お食い初め」という単語を、イベント情報19を示す単語として用い、イベント情報19の取得を行う。
(方法3)
イベント検索部16は、上記(方法1)や(方法2)において取得した単語そのものに加え、その単語に近似した単語もイベント情報19の取得に用いる。たとえば、この(方法3)として、イベント検索部16は、周知のTF/IDF法により文書間距離が近いものもイベント情報19の検索に含めることが考えられる。
イベント検索部16は、上記(方法1)や(方法2)において取得した単語そのものに加え、その単語に近似した単語もイベント情報19の取得に用いる。たとえば、この(方法3)として、イベント検索部16は、周知のTF/IDF法により文書間距離が近いものもイベント情報19の検索に含めることが考えられる。
この(方法3)のより具体的な態様として、たとえば、「お食い初め」に対して「百日祝い」「箸初め」等の単語の使用頻度が高いことが統計的に確認されて、そのような統計情報がイベント検索部16に記録されている場合を考える。この場合、利用者端末2に「明日は息子の箸初めです。」というテキストデータが入力されたとき、イベント検索部16は、上記(方法2)の手順において、入力されたテキストデータ中から「箸初め」という単語を取得する。そして、イベント検索部16は、記録された統計情報から「箸初め」に近い単語として「お食い初め」という単語を取得する。そして、イベント検索部16は、この「お食い初め」という単語を用いてイベント情報19を取得する。
[処理手順1:画像の記録]
図4は、この実施の形態1の画像データ提供システム1Aにおける画像データ20の記録手順を示すフローチャートである。以下、同図に基づいて、この実施の形態1の画像データ提供システム1Aにおける画像データ20の記録手順について説明する。
図4は、この実施の形態1の画像データ提供システム1Aにおける画像データ20の記録手順を示すフローチャートである。以下、同図に基づいて、この実施の形態1の画像データ提供システム1Aにおける画像データ20の記録手順について説明する。
まず、利用者4は、利用者端末2を用いて被写体5を撮影する(ステップS1)。撮影された画像情報18を画像本体部21とし、この画像本体部21に、上記(情報1)の撮影時間情報(タイムスタンプ)と、上記(情報2)の撮影者情報(利用者端末2の物理アドレス情報など)がメタデータ22として付加される(ステップS2)。このとき、画像本体部21には(情報1)(情報2)以外のデータがメタデータ22として付加されてもよい。
メタデータ22が付加された画像本体部21は、利用者端末2からネットワーク3を介して画像データ取得システム1に送付される(ステップS3)。画像データ取得システム1の関連イベント抽出部13は、ステップS3にて取得した画像本体部21に写っている対象物を検索し、上記(情報3)の対象物情報をメタデータ22として付加する。
具体的には、たとえば、関連イベント抽出部13は、画像本体部21に写っている対象物である被写体5(ここでは人物)を抽出し、この被写体5の氏名のデータが画像データ取得システム1に記録されていることが確認されれば(ステップS4の“Yes”)、画像情報18にその氏名の情報を画像データ中のメタデータ22として付加する(ステップS5)。なお、このステップS4〜S5の手順を実現させるためには、関連イベント抽出部13に、被写体5の顔画像等のデータに被写体5の氏名のデータを関連付けた情報が予め記録された構成となっていることが必要である。
もし、抽出された被写体5の氏名の情報が画像データ取得システム1に記録されていない場合は(ステップS4の“No”)、関連イベント抽出部13は、その被写体5には対象物情報をメタデータ22として付加しない(ステップS6)。
関連イベント抽出部13は、予め設定された判断基準によって、ステップS3で生成された、画像本体部21にメタデータ22を付加したものが、すでにイベントデータ記録部15に記録されたイベント情報19に含められるものか否かを確認する。
具体的には、たとえば、関連イベント抽出部13は、画像本体部21に付加されたメタデータ22が、(情報1)の撮影時間情報と(情報3)の対象物情報(被写体5の氏名の情報)のイベントデータ23であって、その撮影時間情報と対象物情報とに一致するイベント情報19がすでにイベントデータ記録部15に記録されているかを確認する。
なお、関連イベント抽出部13は、既存のイベント情報19に含められるか否かを確認する条件を、(情報1)と(情報3)とに一致するか否かのみとする必要はない。たとえば、関連イベント抽出部13は、上記(情報1)(情報2)(情報3)うちの少なくとも何れか二つの情報(又は少なくとも何れか一つの情報)に一致するか否かのみで既存のイベント情報19に含められる画像データ20か否かを確認したり、上記(情報1)(情報2)(情報3)以外の情報に一致するか否かで既存のイベント情報19に含められる画像データ20か否かを確認したり、あるいは、(情報1)(情報2)(情報3)やそれ以外の情報に近似する情報か否かも含めて既存のイベント情報19に含められる画像データ20か否かを確認したりしてもよい。
上記の確認の結果、一致するイベント情報19がすでにイベントデータ記録部15に記録されている場合は(ステップS7の“Yes”)、関連イベント抽出部13は、そのデータを画像データ20とし、イベントデータ記録部15のイベント情報19に記録する(ステップS8)。
一方、その画像情報18にメタデータ22として記録された撮影時間情報と対象物情報とに一致するイベント情報19がイベントデータ記録部15に記録されていない場合は(ステップS7の“No”)、関連イベント抽出部13は、そのデータを画像データ20とはせず、画像情報18として画像データ記録部14に記録する(ステップS9)。
なお、ステップS9の対象となり、画像データ20を構成しない画像情報18が画像データ記録部14に記録されたのちに、その画像情報18に含まれるメタデータ22に対応するイベント情報19が新たに生成された場合は(ステップS10の“Yes”)、関連イベント抽出部13は、画像データ記録部14に記録された画像を、新たに形成されたイベント情報19に含まれる画像データ20としてイベントデータ記録部15に記録する(ステップS11)。一方、ステップS9の対象となった画像について、その画像情報18に対応するイベント情報19が事後的に生成されない場合は(ステップS10の“No”)、その画像情報18は、イベント情報19に含まれない画像情報18として引き続き画像データ記録部14に記録されたままとなる(ステップS12)。
[処理手順2:イベントの登録]
図5は、この実施の形態1の画像データ提供システム1Aにおける、イベントの登録手順を示すフローチャートである。
図5は、この実施の形態1の画像データ提供システム1Aにおける、イベントの登録手順を示すフローチャートである。
以下、同図に基づいて、この実施の形態1の画像データ提供システム1Aにおけるイベントの登録手順について説明する。
まず、利用者4は、利用者端末2を用いて(利用者端末2以外の端末、たとえばネットワーク3に接続されたパーソナルコンピュータやタブレット等を用いてもよい。)画像データ取得システム1のカレンダサービス部11にイベントに関する諸情報を入力する。具体的には、利用者4は、利用者端末2のキーボードやタッチパネル等の操作部(図示せず)を用いてテキスト入力等を行うことで、カレンダサービス部11が提供する、日単位、週単位、月単位等の時間単位で利用者4のスケジュールを管理するカレンダ(図示せず)に、イベントに関する諸情報を記入する(ステップS21)。
たとえば、利用者4は、利用者端末2の操作部(図示せず)を用いて、カレンダ(図示せず)に、「お食い初め」等のイベントの名称、「自宅」「料亭××」等のイベントの開催場所、「12時〜13時」等のイベントの開始時間と終了時間、「〇山×男」等の参加者の氏名(これは被写体5の名称に該当する。)、等の情報を入力する。
ステップS21において、利用者4がカレンダ(図示せず)にイベント情報の入力が完了すると、カレンダサービス部11は、利用者端末2に入力された情報を用いてイベント情報19を生成する(ステップS22)。具体的には、カレンダサービス部11は、イベントの開始時間と終了時間を上記(情報1)とし、参加者の氏名を上記(情報3)とした「×男のお食い初め」という名称のイベント情報19を生成する。このイベント情報19は、利用者4の情報(利用者端末2の物理アドレスや、カレンダの登録者情報等によって特定される)や、その他の情報を含めて生成されてもよい。
イベント情報19が生成されると、関連イベント抽出部13は、生成されたイベント情報19を、既にイベントデータ記録部15に記録されている既存のイベント情報19に関連付ける(ステップS23)。具体的には、関連イベント抽出部13は、上述の[イベント情報の記録態様2:イベント情報同士の相互の関連付け]に示した手順により、新たに生成されたイベント情報19を、既にイベントデータ記録部15に記録されている既存のイベント情報19に関連付ける。
そして、関連イベント抽出部13は、上記ステップS10〜S12の処理を行い、画像データ記録部14された画像情報18で、新たに生成されたイベント情報19に対応するものを、画像データ20としてイベントデータ記録部15のイベント情報19に記録する(ステップS24)。
[処理手順3:記録された画像の取得]
図6は、この実施の形態1の画像データ提供システム1Aにおける、画像データ取得システム1に記録された画像データ20の、利用者端末2における取得手順を示すフローチャートである。以下、同図に基づいて、この実施の形態1の画像データ提供システム1Aの、利用者端末2における画像データ20の取得手順について説明する。
図6は、この実施の形態1の画像データ提供システム1Aにおける、画像データ取得システム1に記録された画像データ20の、利用者端末2における取得手順を示すフローチャートである。以下、同図に基づいて、この実施の形態1の画像データ提供システム1Aの、利用者端末2における画像データ20の取得手順について説明する。
利用者4は、利用者端末2にイベント情報19(たとえば、被写体5が自分の子供である場合における、「お食い初め」「七五三」「お遊戯会」等の子供の成長イベントや行事の名称がイベント情報19に該当する。)を入力する(ステップS31)。利用者端末2に入力されたイベント情報19は、上記(情報2)の撮影者情報(利用者端末2の物理アドレス情報)と共に画像データ取得システム1に送信される(ステップS32)。
画像データ取得システム1のイベント検索部16は、利用者端末2から送信されたイベント情報19の検索を行う。具体的には、イベント検索部16は、イベントデータ記録部15に記録された画像データ20のうち、撮影者情報が送付された撮影者情報に一致し、かつ、イベントデータ23としてのメタデータ22が一致する画像データ20を、イベント情報19に対応する画像データ20として検索する(ステップ33)。
なお、ステップS33の手順において、イベント検索部16は、撮影者情報の一致状況を検索に用いずに、イベントデータ23の一致状況のみで、イベント情報19に対応する画像データ20の検索を行ってもよい。
また、ステップS33の手順において、イベント検索部16は、撮影者情報や対象物情報(被写体5としての人物の氏名の情報など)が同一のものだけでなく、類似したもの(例えば氏名が漢字で登録されたものに加え、ひらがなやカタカナやローマ字で登録されたもの、あるいは、当用漢字の「沢」と旧字体の「沢」のようなもの、あるいは、一文字違いのものや称呼や意味が類似のもの、など)も含めて検索を行ってもよい。
ステップS33の手順が行われた結果、検索対象のイベント情報19に該当することが判明した画像データ20は(ステップS34の“Yes”)、画像データ取得部17が取得し、画像データ取得部17は、取得した画像データ20を利用者端末2に送信する(ステップS35)。ステップS35の結果により、利用者端末2の表示部(図示せず)には、入力されたイベント情報に対応する画像データ20が表示される。
一方、ステップS33の手順が行われた結果、該当するイベント情報19や該当する画像データ20が存在しなかった場合は(ステップS34の“No”)、画像データ取得部17は、利用者端末2に対し、該当するイベント情報19や該当する画像データ20が存在しなかった旨の情報を送信し、利用者端末2の表示部(図示せず)にはその旨の情報が表示される(ステップS36)。
また、ステップS12において一のイベント情報19に属する画像データ20の検索が行われると、画像データ取得システム1のイベント検索部16は、該一のイベント情報19に関連する他のイベント情報19に属する画像データ20も検索する(ステップS37)。具体的には、イベント検索部16は、上述の[イベント情報の記録態様2:イベント情報同士の相互の関連付け]に記載した、近似度の高さの情報を用い、近似したイベント情報19に属する画像データ20の検索も併せて行う。この場合、イベント検索部16は、所定の近似度(たとえば近似値1〜5まで)のイベント情報19に属する画像データ20をまとめて検索してもよいし、まず近似度1、次いで近似度2・・・というように、近似しているイベント情報19から順に画像データ20の検索を行ってもよい。
ステップS37の手順が行われた結果、該当することが判明した画像データ20は(ステップS38の“Yes”)、画像データ取得部17が取得し、取得した画像データ20を利用者端末2に送信する(ステップS39)。ステップS39の結果により、利用者端末2の表示部(図示せず)には、利用者端末2に入力されたイベント情報19に対応する画像データ20が表示される。
一方、ステップS13の手順が行われた結果、利用者端末2に入力されたイベント情報19に対応する画像データ20が存在しなかった場合は(ステップS38の“No”)、画像データ取得部17は、利用者端末2に対し、該当する画像データ20が存在しなかった旨の情報を送信し、利用者端末2の表示部(図示せず)にはその旨の情報が表示される(ステップS40)。
[作用効果]
以上、この実施の形態1においては、画像データ20に対し、画像データ20の撮影された状況を特定するための情報としてのイベント情報に基づいて検索するイベント検索部16と、イベント検索部16によって検索された、特定のイベント情報に適合する画像データ20を取得する画像データ取得部17とを備えたことにより、画像データ20の撮影者や被写体5に関連する各種のイベントを基準とした画像の取得を可能とし、利用者に利便性の高い画像データ20の検索や取得を可能とすることができる。
以上、この実施の形態1においては、画像データ20に対し、画像データ20の撮影された状況を特定するための情報としてのイベント情報に基づいて検索するイベント検索部16と、イベント検索部16によって検索された、特定のイベント情報に適合する画像データ20を取得する画像データ取得部17とを備えたことにより、画像データ20の撮影者や被写体5に関連する各種のイベントを基準とした画像の取得を可能とし、利用者に利便性の高い画像データ20の検索や取得を可能とすることができる。
この実施の形態1においては、画像データ20の撮影者や被写体に対する関連の高い情報を元に、画像データ20の撮影者や被写体に関連する各種のイベントを基準とした画像の取得を可能とすることができる。
この実施の形態1においては、人物に関するイベントを基準とした画像の取得を可能とすることができる。
この実施の形態1においては、一のイベント情報が検索されることで、関連する他のイベント情報に属する画像データ20も検索されるように構成することにより、画像データを検索する者が潜在的に所望する可能性の高い画像データを簡易に提供できて、利用者に利便性の高い画像データの検索や取得を可能とすることができる。
すなわち、この実施の形態1においては、たとえば「お食い初め」「七五三」という、子供の成長過程の儀式として関連性の高いイベントがあった場合、それらを関連性の高いイベントに設定し、イベント検索部16が関連性の高いイベントの抽出を行うことにより、利用者4が利用者端末2から「七五三」というイベント情報を入力した場合、利用者端末2の表示部(図示せず)に、被写体5の七五三の写真に加え、被写体5のお食い初めの写真も表示させることができる。これにより、関連性の高いイベントで撮影した、利用者4が潜在的に所望する可能性の高い写真を簡易に提供することができる。
この実施の形態1においては、イベント情報は、それぞれの画像データ20に関連付けられたメタデータによって構成されることにより、検索や管理が容易な画像データによって、画像データの撮影者や被写体に関連する各種のイベントを基準とした画像の取得を可能なシステムを構築できる。
[発明の実施の形態2]
図7乃至図14に、この発明の実施の形態2を示す。
図7乃至図14に、この発明の実施の形態2を示す。
図7は、この実施の形態2の画像データ提供システム及び画像データ取得システムのシステム構成図及び機能ブロック図である。
この実施の形態2の画像データ提供システム1Bを構成する画像データ取得システム31は、この実施の形態1のカレンダサービス部11に替えてカレンダサービス部32を備えている。このカレンダサービス部32には、図1に示す画像データ取得システム1の構成に加え、適合度設定部33、データ変換部34、紐づけ設定部35を備えている。
適合度設定部33は、単語同士、あるいは文脈同士(文節同士、文章同士など)、あるいは、単語、及び/又は、文節、及び/又は、文章、相互間の意味内容の関連性の度合いを設定する。この実施の形態2においては、関連性を「適合度」という情報として設定する(詳しくは後述する。)。
データ変換部34は、利用者端末2から入力されたテキストデータや、画像データ取得システム31において生成されたテキストデータをはじめとする各種データを、イベント検索部16等における自動的な意味・文脈検索に適したデータ形式やデータ構造に変換する。
紐づけ設定部35は、被検索可能データ281,282,・・・28uを、対応するイベント情報271,272,・・・27tに紐づける機能を有する。
また、この実施の形態2の画像データ提供システム1Bは、この実施の形態1のイベントデータ記録部15に替えて集合体データ記録部25を備えている。この集合体データ記録部25には、r個(r≧1)の集合体データ261,262,・・・26r、t個(t≧1)のイベント情報271,272,・・・27t、u個(u≧1)の被検索可能データ281,282,・・・28u、が記録されている。それぞれの集合体データ例えば集合体データ261は、r個(r≧1)の画像データ201,202,・・・20rと、1個のイベント情報271を有する状態が示されている。
画像データ提供システム1Bの上記以外の構成は、この実施の形態1の画像データ提供システム1A(図1参照)と同様である。
なお、図8においては、集合体データ記録部25に、集合体データ261,262,・・・26rが、個々の集合体データ例えば集合体データ261に画像データ201,202,・・・20rとイベント情報271を有するデータの集合体として記録された状態を示しているが、これに限定されず、個々の画像データ201,202,・・・20rが、個々のイベント情報271,272,・・・27tや個々の被検索可能データ281,282,・・・28u、と同様に別個のデータとして集合体データ記録部25に記録されており、集合体データ記録部25には、概念として集合体データ261,262,・・・26rが記録された状態が形成されているものであってもよい。
[適合度設定部の処理内容]
この実施の形態2においては、画像データ提供システム1Bにおける利用者の画像の選択が行われる前に、適合度設定部33に、単語同士の関連付けや、文脈同士の関連付け、あるいは、単語と文脈との関連付けが行われる。
この実施の形態2においては、画像データ提供システム1Bにおける利用者の画像の選択が行われる前に、適合度設定部33に、単語同士の関連付けや、文脈同士の関連付け、あるいは、単語と文脈との関連付けが行われる。
この実施の形態2においては、関連付けに「適合度」という指標を用いる。この適合度とは、単語同士、文脈同士、あるいは、単語と文脈と意味内容の関連性の高低を示すものである。適合度としての関連性の高低は、数値の大きさで決定されるが、それ以外の指標、例えば座標空間におけるベクトルの向きや大きさの類似度など、定量的な大きさを計れる指標であればどのようなものでもよい。
この実施の形態2において、適合度は、適合度設定部33が、それぞれの単語や文脈の意味内容等の情報を取得し、取得した情報に所定の演算処理を行うことで設定される。ただし、利用者4等が利用者端末2を用いた手動設定で適合度を設定してもよい。
図8は、この実施の形態2における単語同士に設定された関連度を模式的に示す図である。
例えば、図8に示すように、「ピクニック」という単語に「ハイキング」という単語と「お花見」という単語を関連付ける場合を考える。
この場合、「ピクニック」と「ハイキング」は屋外での移動を伴う活動である点で共通しており、相違点は目的と移動手段が若干異なる(ピクニックは食事を伴う遠足で、移動手段は徒歩に限らない。ハイキングは山野を歩くことであり、食事の有無は無関係で、移動手段は徒歩である。)という点で相違する。そのため、適合度設定部33は、高い適合度、例えば「80」という適合度を設定する。
一方、「ピクニック」に対する「お花見」は、屋外での活動という点では共通するが、目的も移動の有無も相違する(お花見は桜の花を中心とする花を見物することであり、飲食を伴うことが多いが、移動の有無を問わない。)。そこで、適合度設定部33は、「ピクニック」と「ハイキング」より低い適合度、例えば「65」という適合度を設定する。
次に、図8に示すように、適合度設定部33は、「ハイキング」と「お花見」の間の関連度も設定する。この場合、「ハイキング」と「お花見」は、食事の有無という点で「ピクニック」と「お花見」よりも関連性が低い。そこで、適合度設定部33は、「ピクニック」と「お花見」よりも低い適合度、例えば「45」を設定する。
なお、適合度設定部33は、上述の適合度の設定を、それぞれの単語や文脈の意味内容の解析結果に基づく所定の演算によって行う。この、所定の演算に用いられる指標としては、例えば下記(指標例1)〜(指標例5)に示すものが考えられる。
(指標例1)
単語や文脈の表す場所の情報を指標とする。例えば、表すものが屋内の活動なのか、屋外の活動なのか、自宅での活動なのか、特定施設内での活動なのか、などの情報が挙げられる。
(指標例2)
単語や文脈の表す行動の情報を指標とする。例えば、表すものが主体的な行動なのか、受動的な行動なのか、単独行動なのか、集団行動なのか、家族での行動なのか、特定団体の活動なのか、などの情報が挙げられる。
(指標例3)
単語や文脈の表す時間帯の情報を指標とする。例えば、主に活動が行われる時間帯が朝なのか、日中なのか、夜なのか、などの情報が挙げられる。
(指標例4)
単語や文脈の表す感情の情報を指標とする。例えば、表すものの喜怒哀楽の種類の情報や、喜怒哀楽の度合いを数値化した情報などが挙げられる。
(指標例5)
単語や文節の共起関係を指標とする。この「共起」とは、任意の文書や文において、ある文字列とある文字列が頻繁に同時に出現することであり、「共起関係」とは、任意の文章や文脈において、ある特定の単語や文節と別の特定の単語や文節とが頻繁に同時に出現する関係をいう。「共起関係」を特定するための指標は、単語や文節同士が同じ文章や文脈に同時に出現する出現頻度に加え、同じ文章や文脈の中に出現する際の距離の情報や、前後関係の情報(間に介在する文字数や単語数の情報のこと。)や、特定の単語や文節の「共起関係」が高くなるトピックの情報等が用いられてもよい。
(指標例1)
単語や文脈の表す場所の情報を指標とする。例えば、表すものが屋内の活動なのか、屋外の活動なのか、自宅での活動なのか、特定施設内での活動なのか、などの情報が挙げられる。
(指標例2)
単語や文脈の表す行動の情報を指標とする。例えば、表すものが主体的な行動なのか、受動的な行動なのか、単独行動なのか、集団行動なのか、家族での行動なのか、特定団体の活動なのか、などの情報が挙げられる。
(指標例3)
単語や文脈の表す時間帯の情報を指標とする。例えば、主に活動が行われる時間帯が朝なのか、日中なのか、夜なのか、などの情報が挙げられる。
(指標例4)
単語や文脈の表す感情の情報を指標とする。例えば、表すものの喜怒哀楽の種類の情報や、喜怒哀楽の度合いを数値化した情報などが挙げられる。
(指標例5)
単語や文節の共起関係を指標とする。この「共起」とは、任意の文書や文において、ある文字列とある文字列が頻繁に同時に出現することであり、「共起関係」とは、任意の文章や文脈において、ある特定の単語や文節と別の特定の単語や文節とが頻繁に同時に出現する関係をいう。「共起関係」を特定するための指標は、単語や文節同士が同じ文章や文脈に同時に出現する出現頻度に加え、同じ文章や文脈の中に出現する際の距離の情報や、前後関係の情報(間に介在する文字数や単語数の情報のこと。)や、特定の単語や文節の「共起関係」が高くなるトピックの情報等が用いられてもよい。
なお、適合度設定部33は、上記(指標例1)〜(指標例5)以外に、単語や文脈同士の関連性の高低を設定したり対比したりできるものであれば、適合度を設定するための指標として、どのような情報を用いてもよい。
なお、図8に図示しないが、適合度設定部33によって設定された適合度の情報は、集合体データ記録部25に記録される。
[イベント検索部の処理内容と処理が行われるタイミング]
この実施の形態2のイベント検索部16も、実施の形態1のイベント検索部16と同様の処理を行う。
この実施の形態2のイベント検索部16も、実施の形態1のイベント検索部16と同様の処理を行う。
基本的には、この実施の形態2のイベント検索部16の処理は、実施の形態1と同様、利用者4がイベント情報271,272,・・・27t(図8参照。イベント情報271,272,・・・27tの説明は後述する。)の取得を行う時に行われる。後述するとおり、この実施の形態2におけるイベント情報271,272,・・・27tの取得は、集合体データ26(図9参照。説明は後述する。)の取得や、集合体データ26に含まれる画像データ20の取得という態様で行われる。なお、この実施の形態2において、イベント検索部16の処理は、適合度設定部33における適合度の設定の処理手順において用いられてもよい。
イベント検索部16は、この実施の形態1の[イベント情報の取得]の項に記載した、イベント検索部16による(方法1)〜(方法3)と同様の処理手順を行う。
また、イベント検索部16は、上記(方法1)〜(方法3)に加え、解析の対象となる文章のイベント情報にあたる単語や文脈の成分(主語、述語、修飾語、目的語など)、単語の品詞(名詞、動詞、助詞など)、単語の表す対象の情報(表すものが人なのか、動物なのか、事物なのか、などの情報)の解析を行い、その解析結果を処理手順に適用してもよい。
イベント検索部16の取得したイベント情報271,272,・・・27tは、集合体データ記録部25に登録される。なお、以下は説明の簡単のため、特に区別の必要がある場合を除き、イベント情報271,272,・・・27tをイベント情報27と記載する。
[イベント情報と集合体データ]
この実施の形態2において、画像データ取得システム31は、集合体データに基づいてイベント情報を取り扱う。
この実施の形態2において、画像データ取得システム31は、集合体データに基づいてイベント情報を取り扱う。
図8に示すとおり、この実施の形態2の画像データ取得システム31においては、集合体データ記録部25に、s個(s≧1)の集合体データ261,262,・・・26sが記録されている。それぞれの集合体データ26例えば集合体データ261には、r個(r≧1)の画像データ201,202・・・20rと、1個のイベント情報271が含まれる。なお、以下は説明の簡単のため、特に区別の必要がある場合を除き、集合体データ261,262,・・・26s、画像データ201,202・・・20r、を集合体データ26、画像データ20と記載する。
図9は、この実施の形態2における集合体データを模式的に示した図である。図9に示すとおり、この実施の形態2の集合体データ26は、画像データ20とイベント情報27とを含むデータ構造を有する。このイベント情報27は、例えば、利用者4が利用者端末2から入力したテキストデータと、利用者4がテキストデータを入力した際にカレンダサービス部11が設定した情報とによって構成される。図9に示す集合体データ26には、園児がハイキングを行っている写真の画像データ20と、利用者4が利用者端末2から入力した「本文」としての「4月10日、クラスでハイキングに行きました。」というテキストデータ、及び、カレンダサービス部11が設定した「日時、予定」の情報としての、「2021/04/10 09:00−14:00 ハイキング」という情報とからなるイベント情報27が記録された状態を示している。
図9に示すイベント情報27のうち、「日時」の情報は、例えば利用者4が利用者端末2を用いてカレンダサービス部11に予定を入力した際(つまり、ハイキングが行われる予定日時である2021年4月10日の9時〜14時よりも前)にカレンダサービス部11に記録された情報に基づく。また、イベント情報27のうち「本文」の情報と画像データ20の情報は、予定されたハイキングが実施された2021年4月10日の9時〜14時以降に利用者4によって記録された情報(つまり、ハイキングが行われた後、利用者4である担当の保育士がカレンダサービス部11に、日報や週報、あるいは保護者とネットワーク3を介して電子的に交信する連絡帳などとして入力したテキストデータや写真や動画等の情報)に基づく。つまり、集合体データ26を構成するデータは、異なる構成が入力や記録を行った情報や、異なるタイミングで生成されたり記録されたりしたデータに基づいて構成される。ただし、同じ構成や同じタイミングが入力したり生成したりしたデータにのみ基づいて、集合体データ26が構成されていてもよい。
なお、図9に示す画像データ20は、図2に示す画像データ20と同様にイベントデータ23や非イベントデータ24を含むメタデータ22が含まれている。ただし、この実施の形態2の画像データ20には、メタデータ22や、イベントデータ23や非イベントデータ24のうち一方が含まれていなくてもよい。
また、1の集合体データ26に含まれるイベント情報27は1つに限らない。図8においては、1の集合体データ例えば集合体データ26に1のイベント情報271のみが含まれる状態を示しているが、1の集合体データ例えば集合体データ261に複数例えば2つのイベント情報271,272が含まれていてもよい。
[イベント情報や画像データの取得方法]
この実施の形態2において、イベント情報27を構成するテキストデータや、画像データ20は、利用者4が利用者端末2を用いて多様な方法で入力できる。
この実施の形態2において、イベント情報27を構成するテキストデータや、画像データ20は、利用者4が利用者端末2を用いて多様な方法で入力できる。
例えば、カレンダサービス部11が、利用者端末2にカレンダ(図示せず)の他に保育士や保護者等の利用者4が入力する日報(図示せず)や連絡帳(図示せず)等のコミュニケーションツールを表示させると共に、それらのカレンダ(図示せず)とコミュニケーションツールとを相互に連携させ、利用者4がコミュニケーションツールに入力したテキストデータや画像データ20をカレンダ(図示せず)に連携させて、図9に示すようなイベント情報27や集合体データ26を生成することが考えられる。
また例えば、カレンダサービス部11が、同一のカレンダ(図示せず)をそれぞれの利用者端末2に表示させて複数の利用者4のグループで同一のカレンダ(図示せず)共用できる機能と、複数の利用者4が対話形式でテキストデータや画像データ20を共用できるチャット機能やスレッド機能等を有する構成とすることが考えられる。そして、グループを形成した利用者4が、利用者端末2からカレンダサービス部11に入力されたスケジュールに付随して設けられたチャット機能やスレッド機能にテキストデータや画像データ20を入力して、図9に示すようなイベント情報27や集合体データ26を生成することが考えられる。
[被検索可能データと検索可能データ]
この実施の形態2の集合体データ記録部25には、u個(u≧1)の被検索可能データ281,282,・・・28uが記録されている。この被検索可能データ281,282,・・・28uは、それぞれのイベント情報271,272,・・・27tがデータ変換部34において処理されることで形成された、イベント検索部16における自動的な意味・文脈検索(あるいは、カレンダサービス部11における、イベント検索部16における検索以外の自動的な意味・文脈検索)に適した形式のデータである。
この実施の形態2の集合体データ記録部25には、u個(u≧1)の被検索可能データ281,282,・・・28uが記録されている。この被検索可能データ281,282,・・・28uは、それぞれのイベント情報271,272,・・・27tがデータ変換部34において処理されることで形成された、イベント検索部16における自動的な意味・文脈検索(あるいは、カレンダサービス部11における、イベント検索部16における検索以外の自動的な意味・文脈検索)に適した形式のデータである。
それぞれの被検索可能データ281,282,・・・28uは、それぞれのイベント情報271,272,・・・27tのうち、1のイベント情報27に基づいて形成される。ただし、一の被検索可能データ例えば被検索可能データ281が複数例えば2つのイベント情報271,272に基づいて形成されてもよいし、1のイベント情報例えばイベント情報271から複数例えば2つの被検索可能データ281,282が形成されてもよい。なお、以下は説明の簡単のため、特に区別の必要がある場合を除き、被検索可能データ281,282,・・・28uを被検索可能データ28と記載する。
図11に、この実施の形態2においてテキスト情報のイベント情報27から被検索可能データ28を形成する処理を模式的に示している。この処理はデータ変換部34において行われる。
図11に示す被検索可能データ28は、テキスト情報のイベント情報27を、N次元(N≧1)のベクトルデータに変換したものである。ただし、被検索可能データ28はベクトルデータ以外のデータ形式やデータ構造であっても、イベント検索部16等における自動的な意味・文脈検索等に適したものであれば、どのようなデータ形式やデータ構造に変換されてもよい。図11に示すとおり、形成された被検索可能データ28は集合体データ記録部25に記録され、後述するイベント情報27の検索や画像データ20の検索に用いられる。
なお、この実施の形態2においては、利用者4が画像データ20を取得する際に利用者端末2に入力する、テキストデータとしての検索データ30a(図13参照)も、データ変換部34の処理によって検索可能データ28a(図13参照)に変換される。この実施の形態2における検索可能データ28aも、被検索可能データ28と同様に、テキストデータをN次元(N≧1)のベクトルデータに変換したものである。ただし、検索可能データ28aも被検索可能データ28と同様、自動的な意味・文脈検索等に適したものであれば、どのようなデータ形式やデータ構造に変換されてもよい。
[処理手順1:イベント情報、被検索可能データ等の登録]
図10は、この実施の形態2の画像データ提供システム1Bにおいてイベント情報や被検索可能データが登録される手順を示すフローチャートであり、図11は、集合体データ、及び集合体データに含まれる画像データやテキストデータ、及び、被検索可能データが集合体データ記録部に記録される状態を模式的に示す図である。この手順は、利用者4が利用者端末2を用いて行う、画像データ20を検索の前段階の処理として行われる。
図10は、この実施の形態2の画像データ提供システム1Bにおいてイベント情報や被検索可能データが登録される手順を示すフローチャートであり、図11は、集合体データ、及び集合体データに含まれる画像データやテキストデータ、及び、被検索可能データが集合体データ記録部に記録される状態を模式的に示す図である。この手順は、利用者4が利用者端末2を用いて行う、画像データ20を検索の前段階の処理として行われる。
以下、これらの図に基づいて、この実施の形態2におけるイベント情報や被検索データ可能データの登録の処理手順を説明する。
まず、画像データ提供システム1Bの利用者4、例えば保育園の保育士は、利用者端末2を用いて、カレンダサービス部32にアクセスし、利用者端末2の表示部(例えばスマートフォンのタッチパネルディスプレイ)にカレンダ(図示せず)を表示する。この状態で、利用者4は、カレンダ(図示せず)にイベント情報27を入力し、カレンダサービス部32にスケジュール情報の登録を行う(ステップS41)。図11の(a)には、利用者端末2からカレンダ(図示せず)に「お花見」というスケジュール情報(例えば、図9における[日時、予定]の情報が該当する。)を入力してスケジュール情報の登録が行われた状態が示されている。
また、利用者4は、利用者端末2を用いて、既存のスケジュール情報の更新を行う(ステップS41)。図11の(a)には、利用者端末2からカレンダ(図示せず)に、「お花見」というスケジュール情報の本文にあたる日報や日誌のテキスト情報(例えば、図9における[本文]の情報が該当する。)や写真や動画等の画像データ20の入力が行われた状態が示されている。なお、図11の(a)に示す通り、ステップS41において登録されたり入力されたりした情報は集合体データ26を構成する。
スケジュール情報の登録や更新が行われると、カレンダサービス部32のデータ変換部34は、図11の(b)に示すとおり、イベント情報27を構成するテキスト情報を被検索可能データ28(例えばN次元のベクトルデータ)に変換する(ステップS42)。
そして、紐づけ設定部35は、ステップS42に変換された被検索可能データ28を変換前のイベント情報27に紐づける処理を行い、被検索可能データ28とイベント情報27とを相互に検索可能な状態を形成する(ステップS43)。
ステップS43の処理が行われたのち、図11の(c)に示す通り、被検索可能データ28は集合体データ記録部25に記録される。また、図11の(c)に示す通り、画像データ20も集合体データ記録部25に記録され、さらにイベント情報27も集合体データ記録部25に記録される(ステップS44)。
以上の処理により、イベント情報27、被検索可能データ28等の登録手順は完了する。
[処理手順2:テキスト情報の入力による画像データの検索・取得]
図12は、この実施の形態2の画像データ提供システム1Bにおいて画像データ20等が検索される手順を示すフローチャートであり、図13及び図14は、利用者端末2からテキスト情報を用いた画像データの検索が行われる手順を模式的に示す図である。
図12は、この実施の形態2の画像データ提供システム1Bにおいて画像データ20等が検索される手順を示すフローチャートであり、図13及び図14は、利用者端末2からテキスト情報を用いた画像データの検索が行われる手順を模式的に示す図である。
以下、これらの図に基づいて、この実施の形態2におけるテキスト情報を用いた画像データの処理手順を説明する。
まず、利用者4、例えば保育園の保育士や園児の保護者は、利用者端末2を用いて、画像データ20を取得するための検索語句をテキスト情報にて入力する(ステップS51)。図13の(a)には、利用者端末2のタッチパネルディスプレイ29に表示されたテキスト入力欄30に、利用者4の手動操作によって「ピクニック」という検索語句がテキスト入力された状態が模式的に示されている。
入力された検索語句を画像データ取得システム31が受信すると、図13の(b)に模式的に示すように、データ変換部34がこのテキスト情報を検索可能データ28a(例えばN次元のベクトルデータ)に変換する(ステップS52)。変換が行われると、イベント検索部16は、図13の(b)に示すように、検索可能データ28aを用いて、集合体データ記録部25に記録されたデータを検索する(ステップS53)。具体的には、ステップS53においてイベント検索部16は、検索可能データ28aと被検索可能データ28とを対比し、検索可能データ28aに対して所定の値以上の適合度(例えば適合度が高いものから低いものへと100〜1(整数値)の100段階の適合度が設定される場合、適合度が51以上の適合度)を有する被検索可能データ28の有無を検索する。この検索には、所定の演算によって適合度を設定することで行われる。
そして、検索の結果、一定以上の適合度(例えば上述の場合には適合度が51以上)を有する被検索可能データ28が存在する場合(ステップS54の“Yes”)、イベント検索部16は、その被検索可能データ28に紐づけられたイベント情報27を抽出し、そのイベント情報27が含まれる集合体データ26に含まれている画像データ20を抽出する(ステップ55)。図13の(c)及び図14の(c)には、ステップS55において、「適合度80」の被検索可能データ28に紐づけられたイベント情報271である「ハイキング」の集合体データ261と、「適合度65」の被検索可能データ28に紐づけられたイベント情報27である「お花見」の集合体データ262とが取得された状態が模式的に示されている。また、図14の(d)には、集合体データ261に含まれるハイキングの画像データ201、集合体データ262に含まれるお花見の画像データ202が取得され、利用者端末2のタッチパネルディスプレイ29に表示された状態が模式的に示されている。
なお、ステップS53の処理において一定以上の適合度(例えば上述の場合には適合度が51以上)を有する被検索可能データ28が存在しない場合(ステップS54の“No”)、ステップS55の処理は行われず、利用者端末2のタッチパネルディスプレイ29には画像データ20は表示されない。
[実施の形態2における画像データの検索・取得の効果]
この実施の形態2の画像データ取得システム31において画像データ20等を検索し取得する場合、ステップS51において入力された、画像データ20を取得するための検索語句に一致するイベント情報27が存在しなかった場合であっても、その検索語句に対して一定以上の適合度を有するイベント情報27が存在すれば、その、一定以上の適合度を有するイベント情報27に対応する画像データ20を利用者端末2に表示させることができる。つまり、この実施の形態2においては、画像データ20とは別個に存在する画像データ20を取得する際の検索対象としているので、特定の画像データ20の有無に直接依存しない画像データ20の取得を実現できる。
この実施の形態2の画像データ取得システム31において画像データ20等を検索し取得する場合、ステップS51において入力された、画像データ20を取得するための検索語句に一致するイベント情報27が存在しなかった場合であっても、その検索語句に対して一定以上の適合度を有するイベント情報27が存在すれば、その、一定以上の適合度を有するイベント情報27に対応する画像データ20を利用者端末2に表示させることができる。つまり、この実施の形態2においては、画像データ20とは別個に存在する画像データ20を取得する際の検索対象としているので、特定の画像データ20の有無に直接依存しない画像データ20の取得を実現できる。
例えば、図13の(a)に示す、「ピクニック」という検索データ30aに一致するイベント情報27を含む「特定集合体データ」としての集合体データ26が存在しなかった場合であっても、図13及び図14の(c)に示すように、「ピクニック」という検索データ30aに対して一定以上の適合度を有するイベント情報271,272を有する、「関連集合体データ」としての集合体データ261,262が存在すれば、この集合体データ261,262の有する画像データ201,20を取得して、図14の(d)に示すように、利用者端末2のタッチパネルディスプレイ29に表示させることができる。
[作用効果]
この実施の形態2においては、イベント情報27に基づいて検索を行うイベント検索部16が、特定のイベント情報27と画像データ20との集合体としての特定集合体データ(集合体データ26)を取得して画像データ20を取得することにより、検索対象であるイベント情報27自体の有無に直接依存することなく、検索対象に関連するイベント情報27に対応するものも含む、多様な画像データ20の取得を容易に実現できる。
この実施の形態2においては、イベント情報27に基づいて検索を行うイベント検索部16が、特定のイベント情報27と画像データ20との集合体としての特定集合体データ(集合体データ26)を取得して画像データ20を取得することにより、検索対象であるイベント情報27自体の有無に直接依存することなく、検索対象に関連するイベント情報27に対応するものも含む、多様な画像データ20の取得を容易に実現できる。
この実施の形態2においては、人為的に入力されたテキストデータである、利用者端末2のタッチパネルディスプレイ29に表示されたテキスト入力欄30に入力されたテキストデータのイベント情報27に対応するものも含む、多様な画像データ20の取得を容易に実現できる。
この実施の形態2においては、特定のイベント情報27に関連するイベント情報27を含む集合体データ26としての関連集合体データ(図13,14の(c)に示す集合体データ261,262)に含まれる画像データ(図14の(c)(d)に示す画像データ201,20)のみを取得することにより、検索対象に関連するイベント情報27に対応するものも含む、多様な画像データ20の取得を一層容易かつ確実に行うことができる。
[備考]
なお、この実施の形態1の画像データ20の検索と取得と、この実施の形態2の画像データ20の検索と取得を一つの画像データ取得システム1や一つの画像データ取得システム31で併用することもできる。例えば、画像データ取得システム1,31において、先ずこの実施の形態1における画像データ20の取得を行い、画像データ20が取得できなかった場合にこの実施の形態2における画像データ20の取得を行うように構成してもよいし、この実施の形態1の画像データ20の取得とこの実施の形態2の画像データ20の取得を常時併用するように構成してもよい。さらには、この実施の形態1の画像データ20の取得とこの実施の形態2の画像データ20の取得を併用する際に、何れかの手順で取得された画像データ20を優先的に(例えば検索結果の上位側に)利用者端末2に表示させるように構成してもよい。
なお、この実施の形態1の画像データ20の検索と取得と、この実施の形態2の画像データ20の検索と取得を一つの画像データ取得システム1や一つの画像データ取得システム31で併用することもできる。例えば、画像データ取得システム1,31において、先ずこの実施の形態1における画像データ20の取得を行い、画像データ20が取得できなかった場合にこの実施の形態2における画像データ20の取得を行うように構成してもよいし、この実施の形態1の画像データ20の取得とこの実施の形態2の画像データ20の取得を常時併用するように構成してもよい。さらには、この実施の形態1の画像データ20の取得とこの実施の形態2の画像データ20の取得を併用する際に、何れかの手順で取得された画像データ20を優先的に(例えば検索結果の上位側に)利用者端末2に表示させるように構成してもよい。
また、上記各実施の形態においては、画像データ20を構成する画像情報18は、画像の撮影機能を有する利用者端末2から画像データ取得システム1,31に供給したが、これに限定されず、撮影機能を有しない構成、たとえばデータストレージ等から画像データ取得システム1に画像情報18が供給される構成であってもよい。
また、上記各実施の形態においては、画像データ取得システム1,31と利用者端末2とがネットワーク3で通信可能に接続された構成としたが、これに限定されず、スタンドアロン形式のコンピュータシステムにおいて本発明を実現することもできる。また、上記実施の形態において、画像データ取得システム1,31に存在する構成のうちの少なくとも一部が利用者端末2側に存在していてもよい。
また、上記実施の形態1においては、イベント情報を「お食い初め」「七五三」「お遊戯会」「健康診断」等、親から見た子供の行事を例に説明したが、この例のみに限定されない。例えば、上記各実施の形態において、利用者4自身や利用者4の友人等の日常生活や、利用者4自身や利用者4の友人等の関わる各種行事や、利用者4の所属する各種団体の各種行事や、利用者4の職務や任務上携わる各種行事等、どのような行事等をイベント情報とするものであってもよい。
以上説明した各実施の形態は本発明の一例であり、本発明が上記各実施の形態のみに限定されるものではないことは、いうまでもない。すなわち、上記各実施の形態の具体的な構成や具体的な手順は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において様々な変更が可能である。
1A,1B・・・画像データ取得システム
16・・・イベント検索部(イベント検索手段)
17・・・画像データ取得部(画像データ取得手段)
19,191,192,・・・19q,27,271,272,・・・27t・・・イベント情報
20,201,202,・・・20r・・・画像データ
22・・・メタデータ
26,261,262,・・・26r・・・集合体データ(特定集合体データ、関連集合体データ)
16・・・イベント検索部(イベント検索手段)
17・・・画像データ取得部(画像データ取得手段)
19,191,192,・・・19q,27,271,272,・・・27t・・・イベント情報
20,201,202,・・・20r・・・画像データ
22・・・メタデータ
26,261,262,・・・26r・・・集合体データ(特定集合体データ、関連集合体データ)
Claims (9)
- 記録手段に記録された画像データの中から、所定の条件に適合する複数の前記画像データを取得する画像データ取得システムであって、
画像データに対し、該画像データの撮影された状況を特定するための情報としてのイベント情報に基づいて検索を行うイベント検索手段と、
前記イベント検索手段によって検索された、特定の前記イベント情報に適合する前記画像データを取得する画像データ取得手段とを備えたことを特徴とする画像データ取得システム。 - 前記イベント情報は、前記画像データの撮影時間を特定する撮影時間情報、前記画像データを撮影した者を特定する撮影者情報、前記画像データに写った対象物を特定する対象物情報のうち少なくとも何れか二つを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像データ取得システム。
- 前記対象物は人物であることを特徴とする請求項2に記載の画像データ取得システム。
- 前記イベント情報同士は相互に関連付けられており、
前記イベント検索手段は、一の前記イベント情報に属する前記画像データの検索により、該一のイベント情報に関連する他の前記イベント情報に属する画像データも検索することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の画像データ取得システム。 - 前記イベント情報は、それぞれの前記画像データに関連付けられたメタデータによって構成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の画像データ取得システム。
- 記録手段に記録された画像データの中から、所定の条件に適合する複数の前記画像データを取得する画像データ取得システムであって、
画像データに対し、該画像データの撮影された状況を特定するための情報としてのイベント情報に基づいて検索を行うイベント検索手段と、
前記イベント検索手段によって検索された、特定の前記イベント情報と前記画像データとの集合体としての特定集合体データを取得して前記画像データを取得する画像データ取得手段とを備えたことを特徴とする画像データ取得システム。 - 前記イベント情報は、人為的に入力されたテキストデータに依存して形成されたテキスト情報であることを特徴とする請求項6に記載の画像データ取得システム。
- 前記画像データ取得手段は、特定の前記イベント情報を含む前記特定集合体データが存在せず、前記特定のイベント情報に関連する前記イベント情報を含む前記集合体データとしての関連集合体データが存在する場合、該関連集合体データに含まれる前記画像データのみを取得することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像データ取得システム。
- コンピュータを請求項1乃至8の何れか一つに記載の画像データ取得システムとして機能させることを特徴とするプログラム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020051731 | 2020-03-23 | ||
JP2020051731 | 2020-03-23 |
Publications (1)
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JP2021152896A true JP2021152896A (ja) | 2021-09-30 |
Family
ID=77886613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021047939A Pending JP2021152896A (ja) | 2020-03-23 | 2021-03-22 | 画像データ取得システム、及びプログラム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2021152896A (ja) |
-
2021
- 2021-03-22 JP JP2021047939A patent/JP2021152896A/ja active Pending
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