JP2002041612A - 情報配信方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上で購入されるサービスから容
易に消費者の行動を予測し、予測した結果をマーケティ
ングのために有効に活用する。 【解決手段】 お土産品店や飲食店などの広告者の端末
３から、自分自身の商品の広告などを、旅行の手配など
をする旅行業者の端末１に登録する。旅行業者端末１に
は、旅行者と旅行者の電子メールアドレスと旅行スケジ
ュールとが対応付けて蓄積されている。旅行業者端末１
は、各旅行者に対し、登録されている広告を、最適なタ
イミングで配信する。配信のタイミングは、旅行スケジ
ュールを参照して決定する。例えば、大阪のお土産店に
関する広告であれば、旅行者が大阪滞在中や大阪に移動
する直前に、配信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット上
での情報提供サービスに関し、さらに詳細には旅行者を
対象とした、インターネット環境を利用しての新しい情
報サービス手法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、インターネットの急速な普及に伴
い、インターネット上で各種商品の買い物や各種のチケ
ット予約、旅行の申し込みなどをすることが一般的にな
ってきている。これらのサービスを提供する者は、利用
者の購買履歴に基づいて、その嗜好性などを分析し、商
品の販売戦略などのマーケティング戦略に利用してい
る。つまり、その利用者が次にどういう商品を欲しがる
か、どんな行動をするかを、購買履歴の分析結果から予
測し、予測に沿って商品を開発したりサービスを提供し
たりするのである。この手法は、マーケティング戦略上
有効であり、広く利用されている。

【０００３】インターネットは、こういった購買履歴の
収集に適している。なかでも、ウェブページを介してサ
ービスを利用するための利用者登録を利用者に促し、登
録時に利用者ＩＤを割り振ることで、その後の利用者の
購買活動を利用者ＩＤで一括して管理する方式が一般的
に行われている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、インターネッ
ト上で提供される商品やサービスの購買履歴を、利用者
ＩＤを元に分析するには、大量の履歴データを収集しな
ければならず、その時間的、金銭的負担が多大である。
また、統計学などの高度な分析知識が必要とされ、正確
で有用な分析結果を得るのは容易ではない。さらに、こ
の購買履歴や分析結果は営業秘密として扱われるのが通
常であり、莫大な費用を投じているにもかかわらず、自
社のマーケティング戦略以外にはほとんど有効に使われ
ていない。

【０００５】本発明は、そのような高度の分析結果を必
要とすることなく、インターネットを利用するユーザに
対して最適の広告効果を狙った商品またはサービス情報
の提供を目的とするものであり、移動中の旅行者を対象
として、その最適のタイミングと最適のポイントにおい
て当該旅行者の必要とする広告情報を提供し、旅行者に
対する広告効果を高めようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、特定された１人または複数人の旅行スケ
ジュールを参照して、その旅行スケジュールの日時また
は場所に関して予め登録されている広告情報または参考
情報を、前記特定された人の通信用識別子を指定して自
動的に配信する考え方を骨子とするものである。さらに
具体的に述べると、本願第１発明は、特定された人の旅
程を参照して、当該日時及び／または場所に関して予め
登録されている広告情報または参考情報を、前記特定さ
れた人の情報端末に自動的に配信する情報配信方法を提
供する。

【０００７】本願第２発明は、旅行先に関する情報を情
報提供サービス装置から旅行者に配信する情報配信方法
であって、 Ａ；前記旅行者の通信アドレスと、旅行者が参加する旅
行スケジュールとを情報提供サービス装置に登録させ、 Ｂ；前記旅行スケジュールで訪れる旅行先に関する関連
情報及び関連情報を配信するための配信条件を、情報提
供サービス装置に登録させ、 Ｃ；前記関連情報の配信条件と前記旅行スケジュールと
をマッチングして配信条件を満たす旅行者を抽出し、抽
出した旅行者の通信アドレスに、前記旅行スケジュール
の進行状況に応じて関連情報を配信する、 情報配信方法を提供する。

【０００８】本願第３発明は、旅行先に関する情報を、
旅行サービス提供者から旅行者に配信する方法であっ
て、下記Ａ〜Ｅ段階を含む情報配信方法を提供する。 Ａ；前記旅行者の通信アドレスと、前記旅行者が参加す
る旅行プランと、前記旅行プランのスケジュールとを記
憶し、 Ｂ；前記旅行プランのスケジュールを、前記旅行サービ
ス提供者及び旅行者以外の第３者に提供し、 Ｃ；前記旅行プランで訪れる旅行先に関する関連情報及
び前記関連情報を配信するための配信条件の指定を、第
３者から受け付け、 Ｄ；前記配信条件を満たす旅行者及び／または前記配信
条件を満たすことが予想される旅行者を、前記記憶され
ている情報に基づいて抽出し、 Ｅ；前記抽出された旅行者の通信アドレス宛に、前記関
連情報を所定のタイミングで配信する。

【０００９】所定の旅行プランとしては、旅行会社が計
画するパック旅行や、旅行者が自分で計画するプランが
挙げられる。通信アドレスとしては、電子メールアドレ
ス、インスタントメッセージ用ＩＤ、電話番号、ＦＡＸ
番号、IPアドレスなどを用いることができる。通信アド
レスは１つとは限らない。

【００１０】関連情報としては、第３者が販売するおみ
やげ物や飲食店情報、宿泊情報、見所情報などの広告や
商品ニュースを挙げることが出来る。また、広告に加え
て、広告を識別するための広告ＩＤや、広告品を識別す
るための識別番号、例えばバーコードを含めることもで
きる。このようにすれば、旅行者が来店した場合にその
広告ＩＤやバーコードを元に、広告された割引サービス
などを実施することができる。

【００１１】配信条件としては、旅行プランそのものの
指定や、旅行先の地域、旅行の期間、旅行者の年代、性
別、職業、家族構成などを指定することが挙げられる。
例えば、配信地域“大阪”、配信日時“2000/7/3-5”を
指定した場合、2000年7月３−５日の間に大阪にいる旅
行者に対し、広告が送られる。また、指定期間に指定地
域にいることが予想される旅行者に対し、前もって広告
を送ってもよい。広告など関連情報の配信は、自動的に
行っても良いし、旅行者からの要求に応じて行っても良
い。

【００１２】配信のタイミングとしては、配信条件が満
たされている旅行中だけでなく、配信条件が満たされる
と予想される旅行前や移動前も考えられる。本願第４発
明は、前記第３発明において、所定の個人情報を前記通
信アドレスと対応付けて記憶する情報配信方法を提供す
る。この方法では、前記関連情報の登録に先立って前記
配信条件が指定された場合、前記配信条件を満たすこと
が予想される旅行者の前記個人情報から、旅行者を特定
可能な情報を除いた所定の詳細情報を、前記第３者に提
供する。

【００１３】個人情報としては、氏名、住所、年代、性
別、趣味、職業、クレジットカード情報などが挙げられ
る。このうち、氏名や住所、クレジットカード情報以外
の情報は、他人に公開しても差し支えないと考えられ
る。そこで、そのような情報を第３者に提供し、より有
効な広告を提供するための助けとする。詳細情報は、配
信条件を入力するウェブページ上で提供しても良いし、
電子メールで所定時間毎に配信しても良い。

【００１４】本願第５発明は、前記第３発明において、
前記通信アドレスを旅行プランのスケジュールに応じて
変更する情報配信方法を提供する。例えば、旅行先が携
帯電話の通話圏外である場合、通信アドレスを滞在先ホ
テルのファックス番号に変更することが挙げられる。

【００１５】本願第６発明は、前記第３発明において、
前記第３者に対し、関連情報の配信数及び／または配信
したデータ量に応じ、課金を行う情報配信方法を提供す
る。広告を配信した数や広告のデータ量に応じて第３者
に対して課金する。実際に広告を旅行者が見た場合のみ
課金対象にすることも可能である。

【００１６】本願第７発明は、前記第３発明において、
前記旅行プラン実行中に所定のチケットが使用されたこ
とを検知し、前記チケットの使用実績に基づいて旅行プ
ランのスケジュールの変更を検出する、情報配信方法を
提供する。

【００１７】これにより、例えば使用されなかったチケ
ットをキャンセル扱いとすることができる。また、例え
ば電車に乗り遅れた旅行者に対し、代替チケットを通知
することができる。

【００１８】本願第８発明は、旅行先に関する情報を、
旅行サービス提供者から旅行者に配信する情報配信装置
であって、記憶手段と、提供手段と、受付手段と、抽出
手段と、配信手段と、を備える情報配信装置を提供す
る。

【００１９】記憶手段は、前記旅行者の通信アドレス
と、前記旅行者が参加する旅行プランと、前記旅行プラ
ンのスケジュールとを対応付けて記憶する。提供手段
は、前記旅行プランのスケジュールを、前記旅行サービ
ス提供者及び旅行者以外の第３者に提供する。受付手段
は、前記旅行プランで訪れる旅行先に関する関連情報及
び関連情報を配信する配信条件の指定を、第３者から受
け付ける。抽出手段は、前記配信条件を満たす旅行者及
び／または前記配信条件を満たすことが予想される旅行
者を、前記記憶されている情報に基づいて抽出する。配
信手段は、前記抽出された旅行者の通信アドレス宛に、
前記関連情報を配信する。

【００２０】この装置は、前記方法を実行するための旅
行サービス提供者のホスト端末に用いられる。本願第９
発明は、旅行先に関する情報を、旅行サービス提供者か
ら旅行者に配信する方法であって、下記Ａ〜Ｄ段階を含
む情報配信方法を提供する。

【００２１】Ａ；前記旅行者の通信アドレスと、前記旅
行者が参加する旅行プランとを、対応付けて記憶し、 Ｂ；前記旅行プランのスケジュールを第３者に提供し、 Ｃ；前記旅行プランに参加する旅行者用の広告の指定
を、第３者から受け付け、 Ｄ；前記旅行プランに参加する旅行者の通信アドレス宛
に、前記広告を配信する。

【００２２】この方法は、旅行業者などのサーバに用い
られる。例えば、旅行者の電子メールアドレスを予め取
得しておき、旅行者ＩＤとして用いる。第３者は、旅行
プランのスケジュールを見て、いつどこに観光客が来る
かを知り、旅行プランにあった広告をサーバに登録す
る。サーバは、旅行プランの参加者に対し、旅行の出発
日１週間前に広告を配信したり、移動先に移動する毎に
広告を配信したりする。

【００２３】本願第１０発明は、複数の利用者端末と複
数の広告者端末と複数の旅行会社端末とがネットワーク
を介して接続された広告提供装置に使用される広告配信
方法を実行するためのプログラムが記録された記録媒体
を提供する。このプログラムは、下記Ａ〜Ｆの処理を実
行する。 Ａ；利用者端末または旅行会社端末に対し、旅行の申込
みに関する情報及び／または広告情報の受信条件に関す
る情報を入力するための画面を提供する処理、 Ｂ；利用者端末または旅行会社端末から送信されてきた
申込み情報に基づいて、利用者と旅行スケジュール及び
広告の受信条件とを対応づけて記憶装置に記憶する処
理、 Ｃ；広告者端末に対して旅行者に配信する広告データ及
び配信条件を入力するための画面を提供する処理、 Ｄ；広告者端末から送信されてきた旅行者に配信する広
告データ及び配信条件を記憶装置に記憶する処理、 Ｅ；旅行者の受信条件と広告の配信条件とを比較して合
致する旅行者を特定する処理、 Ｆ；特定された旅行者に対して当該広告データを送信す
る処理。

【００２４】

【発明の実施の形態】＜発明の概要＞本発明では、利用
者ＩＤとその利用者のスケジュールとを連携させる。あ
る種の商品、例えば乗り物チケットや旅行は、購入者の
将来の一定期間における行動を、スケジュールによって
拘束する。従って、利用者ＩＤと、商品と、商品に関す
るスケジュールとを連携させることで、その利用者の将
来の一定期間における行動を容易に予測することができ
る。

【００２５】例えば、インターネットで旅行プランへの
参加を申し込んだ参加者は、その旅行プランのスケジュ
ールに従って行動する。すなわち、参加者は、ある日時
に所定の集合場所に集り、決められた交通機関を利用し
て移動し、決められた場所に一定期間滞在し、一定期間
決められた範囲内の地域で買い物、食事などの活動をす
る。

【００２６】このような旅行スケジュールは、旅行業者
以外の第３者にとって、利用価値が高いマーケティング
情報である。旅行先にあるお土産販売店や飲食店など
は、旅行スケジュールを旅行業者から前もって教えても
らい、スケジュールに合わせて広告を作成し、旅行業者
のサーバなどに登録しておく。旅行業者は、登録された
広告を、スケジュールに合わせて旅行者に送信する。移
動先にいる旅行者や旅行を目前にした旅行者は、自分の
スケジュールにあったタイミングで、旅行先でのお土産
品や飲食店情報などを教えてもらうことができる。

【００２７】第３者は、旅行スケジュールだけでなく、
旅行者の年齢層や家族構成、趣味などの詳細情報を、旅
行業者から教えてもらい、旅行者に一層適した広告を行
うこともできる。前記詳細情報は、個人を特定する情報
でなければ第３者に提供しても構わないと考えられる。

【００２８】さらに、このシステムでは、第３者に対し
てマーケティングのチャンスを付与できるだけでなく、
旅行業者や旅行プランへの参加者に対し、付加的なメリ
ットをもたらすことができる。旅行業者にとっては、ス
ケジュールの利用に対し第３者から対価を徴収すること
ができる。旅行プランの参加者は、その分を旅行料金の
値下げに反映してもらったり、旅行先に関する豊富な地
域情報を簡単に収集することができる。

【００２９】＜第１実施形態例＞次に、本発明の情報配
信システムについて、実施形態例を挙げて具体的に説明
する。この実施形態例において、旅行者とは、旅行中で
あるか否かを問わず、旅行業者端末に接続するユーザ、
言い換えれば旅行業者の顧客を言う。

【００３０】（１）構成 （１―１）全体構成 図１は、第１実施形態例に係る情報配信システムの全体
構成図である。このシステムは、旅行業者端末１と、旅
行者端末２と、広告者端末３と、チケット読取装置４と
が、インターネット等のネットワーク５に接続されてい
る。さらに、ネットワーク５には、旅行業者のオペレー
タが操作する操作端末６が接続されている。

【００３１】旅行業者端末１は、パック旅行や個人旅行
の企画や手配、実行に必要な情報を管理している。本発
明における情報提供サービスを実施する旅行業者端末
は、各旅行業者毎に設けられる端末だけでなく、複数の
旅行業者端末が接続され、複数の旅行業者を統括して本
システムのサービスを実施する端末でも良い。旅行者端
末２には、旅行者となるユーザが家庭などで使用する端
末２ａと、旅行先で使用する移動端末２ｂとがある。例
えば、ユーザは、家庭ではデスクトップやノートブック
型ＰＣを用いてウェブページにアクセスし、ユーザ登録
や旅行の申し込みを行う。そして、旅行先では、携帯電
話やＰＨＳ（Personal Handyphone System;登録商
標）、ＰＤＡ（Personal Data Assistance）等を用いて
広告を受信する。移動端末は、所定の無線基地局を介し
てインターネット等に接続される。

【００３２】（１−２）旅行業者端末の構成 旅行業者端末１は、旅行者情報、旅行プランを管理し、
ウェブページ上で旅行プランの広告や申し込みの受け付
け、ユーザ登録の受付などを行う。さらに、旅行業者端
末１は、お土産店や飲食店などの広告を、旅行スケジュ
ールに合わせて旅行者に配信する。この広告配信のため
に、旅行業者端末１は、スケジュールデータベース（Ｄ
Ｂ）１１、旅行者ＤＢ１２、配信情報ＤＢ１３、配信部
１４、旅行者管理部１５、スケジュール登録部１６、配
信情報管理部１７、課金管理部１８及び利用通知受信部
１９を有している。

【００３３】スケジュールＤＢ１１には、旅行業者が販
売する旅行プランが蓄積されている。旅行者ＤＢ１２に
は、旅行者情報や、各旅行者が申し込んだ旅行に関する
情報が蓄積されている。配信情報ＤＢ１３には、広告者
情報や広告者が配信したい広告が蓄積されている。これ
らのＤＢの詳細については後述する。

【００３４】配信部１４は、配信情報ＤＢ１３に登録さ
れている配信条件に基づいて、旅行者端末２に広告等の
配信情報を配信する。また、配信部１４は、広告者に旅
行者に関する詳細情報を配信する。旅行者管理部１５
は、旅行者から個人情報の登録を受け付ける。スケジュ
ール登録部１６は、旅行者から旅行の申し込みを受付け
る。配信情報管理部１７は、広告者に関する情報の登録
や広告（配信情報）の登録、広告の配信条件の登録を受
け付け、配信情報ＤＢ１３に登録する。課金管理部１８
は、配信された情報の数やデータ量に応じて広告者への
課金額を算出し、決算処理を行う。利用通知受信部１９
は、チケット読取装置４からのチケットの利用通知を受
けて、スケジュールＤＢ１１や旅行者ＤＢ１２を更新す
る。

【００３５】（１−３）旅行者端末 旅行者端末２には、旅行業者からの情報を受信する受信
部２２と、受信した情報を表示する表示部２３と、所定
の情報を登録し旅行業者端末１に送信する登録部２１と
が設けられている。登録部２１は、移動端末２ｂにはな
くても良い。これらの機能は、本例ではブラウザにより
実現される。旅行者は、旅行業者端末１がウェブページ
上で提供する旅行プランなどの情報を、ブラウザにより
閲覧する。また、ユーザ情報の登録や旅行申し込みの登
録は、ウェブページ上の所定のフォームに入力すること
により行う。

【００３６】本例においては、旅行者端末２のうち旅行
者が移動先で使用する携帯電話等の可搬端末には、電子
メール装置及びブラウザが搭載されている。旅行者は、
広告のＵＲＬを電子メールにより受け取り、ブラウザに
より配信された広告の内容を参照する。

【００３７】（１−４）広告者端末 広告者端末３は、旅行者に広告を配信したいお土産店や
飲食店など（以下、単に広告者という）が用いる端末で
ある。この端末３は、広告者に関する情報を旅行業者端
末１に登録したり、広告を旅行業者端末１に登録するた
めの広告登録部３１を有している。この機能は、本例で
はブラウザを用いて実現する。広告者は、ブラウザによ
り、広告者や配信情報を登録するためのウェブページに
アクセスし、所定の情報をウェブページ上のフォーマッ
トに入力して旅行業者端末１に送信する。

【００３８】（１−５）チケット読取装置 チケット読取装置４は、チケットの利用を検知する利用
検知部４１と、利用されたチケットを旅行業者端末１に
通知する利用通知部４２とを有している。チケット読取
装置４は、例えば鉄道の自動改札機や飛行機のチェック
インカウンターに設けられる。

【００３９】（１−６）旅行業者側操作端末 操作端末６は、旅行業者のオペレータがスケジュールを
入力したり、企画した旅行プランを入力したりするのに
用いられる。

【００４０】（２）データベース内の情報 （２−１）スケジュールＤＢ 図２は、スケジュールＤＢ１１に蓄積される情報の概念
説明図を示している。スケジュールＤＢ１１には、図示
するように、プランテーブル及びチケットテーブルが蓄
積されている。図２（ａ）のプランテーブルには、旅行
業者が手配する旅行プランについての情報が蓄積されて
いる。この例では、「旅行プランＩＤ」、「旅行プラン
名」、旅行プランの「定員」、「参加者」および所定の
スケジュール情報が蓄積されている。

【００４１】「旅行プランＩＤ」は、旅行プランを特定
する識別情報である。「旅行プラン名」としては、通
常、各旅行プランがどのようなプランであるかを端的に
表す名称が記録される。

【００４２】「参加者」としては、参加者の旅行者ＩＤ
が少なくとも記録される。旅行者ＩＤの他に、氏名等の
所定の個人情報を記録しておいても良い。スケジュール
情報としては、旅行プランのスケジュールを特定する情
報が蓄積される。図２（ａ）では、「移動日時」、「場
所」、「移動手段」及び「チケットＩＤ」がセットにな
って記録されている。例えば、“２０００年１０月１日
１０時００分”に“東京”から“新大阪”行きの“ＪＲ
新幹線ひかりＸ号”で移動すること及び新幹線のチケッ
トはチケットＩＤ“0001-20”である。

【００４３】図２（ｂ）のチケットテーブルには、チケ
ットに関する所定の情報が蓄積されている。この例で
は、チケットを特定するための「チケットＩＤ」ごと
に、「チケット名」、「使用日時」、「場所」及び「代
替チケット」が記録されている。例えば、チケットＩＤ
“0001”のチケットは、ＪＲ新幹線の切符であり、２０
００年１０月１日１０時東京発大阪行きである。この代
替チケットとしては、ＩＤ“0041”のチケットが確保さ
れている。代替チケットは予め確保されているだけでな
く、必要な事態が発生した時に手配の上、そのＩＤが設
定されるようにしていてもよい。

【００４４】（２―２）旅行者ＤＢ 図３は、旅行者ＤＢ１２に蓄積されている情報の概念説
明図である。このデータベースには、旅行者ＩＤ毎に所
定の個人情報と、あれば参加予定の旅行プランとが蓄積
されている。この例では、「旅行者ＩＤ」、「参加旅行
プランＩＤ」、「個人情報」、「広告受信フラグ」、所
定のスケジュール情報及び「チケット情報」が記述され
ている。

【００４５】「旅行者ＩＤ」は旅行業者端末１が旅行者
を特定するための識別情報である。本システム独自の識
別情報を設けても良いが、携帯電話の番号や電子メール
アドレスなどを旅行者ＩＤとして用いることもできる。
図３では、旅行者の電子メールアドレスを旅行者ＩＤと
して用いている。電子メールアドレスを旅行者ＩＤとし
て用いることにより、旅行者ＩＤを広告配信先アドレス
として用いることができる。

【００４６】「参加旅行プランＩＤ」には、その旅行者
が参加を申し込んだ旅行プランのＩＤが記録される。
「個人情報」には、例えば氏名、住所、年齢、性別、趣
味、職業、家族構成、クレジットカード情報等が記録さ
れる。クレジットカード情報には、ネットワーク上での
決済に必要なクレジットカード種別、カード番号及び有
効期限が記録される。

【００４７】「広告受信フラグ」には、広告の受信条件
が記述される。例えば、旅行業者端末１を介して配信さ
れる広告を、受信されるか否かが記述される。また、受
信したい広告の種別や受信数の上限を特定することもで
きる。この例では、旅行者は、お土産品情報や飲食店情
報の広告の受信を１日あたり１０通まで希望している。

【００４８】スケジュール情報としては、「移動日
時」、「場所」及び「状態」がセットで記録されてい
る。「移動日時」及び「場所」には、参加する旅行プラ
ンのスケジュール情報と同様の内容が記述される。「状
態」には、例えば既にその場所に到着したかどうかやチ
ケットが使用されたか、未使用かまたはキャンセルされ
たかが記録される。

【００４９】チケット情報としては、「チケット名」と
「チケットＩＤ」とがセットで記録されている。これに
より、どのチケットがどの旅行者に割り当てられている
かが特定されている。

【００５０】（２−３）配信情報ＤＢ 図４は、配信情報ＤＢ１３に蓄積される情報の概念説明
図である。配信情報ＤＢ１３には、広告者に関する情報
やその広告者の広告が蓄積されている。なお、配信情報
ＤＢ１３には、広告のコンテンツそのものを蓄積せず、
広告コンテンツのアドレスを蓄積しても良い。

【００５１】この図では、配信ＤＢには、「広告Ｉ
Ｄ」、「広告者ＩＤ」、「広告者名」、「配信デー
タ」、所定の配信条件、「課金情報」及び「おすすめ
度」が蓄積されている。

【００５２】「広告ＩＤ」は、旅行業者端末１が広告を
特定するための識別情報である。広告ＩＤは、旅行業者
側が付与しても良いし、各広告者が付与しても良い。
「広告者ＩＤ」としては、広告者を特定できる情報、例
えば電子メールアドレスや電話番号等が記録される。も
ちろん、本システム独自の識別情報を設け、広告者ＩＤ
に用いても良い。

【００５３】「広告者名」には、広告者の氏名や社名が
記述される。「配信データ」には、広告のコンテンツや
広告コンテンツのアドレス、例えばＵＲＬが記録され
る。広告コンテンツとしては、ＨＴＭＬ形式のファイ
ル、テキストデータ、画像データ、音声データ等特に限
定されない。また、広告コンテンツは、広告を識別する
ための広告ＩＤや、広告品を識別するための識別番号、
例えばバーコードを含んでいてもよい。旅行者が来店し
た場合にその広告ＩＤやバーコードを元に、広告された
割引サービスなどを実施することが容易である。

【００５４】配信条件として、図４では「配信地域」、
「配信時期」及び「配信対象者」が記録されている。こ
れらは広告者により指定され、これらの組み合わせによ
り配信条件が決定する。「配信地域」には、広告者が広
告を配信したい地域が記録される。「配信時期」には、
広告者が広告を配信したい時期が記録される。「配信対
象者」には、広告者が配信データを配信したい旅行者の
属性、例えば年代、性別、家族構成が記述される。な
お、図示していないが、旅行プランＩＤを配信条件の１
つとすることも可能である。

【００５５】「課金情報」には、例えば１月あたりの広
告配信数や配信したデータ量から算出される課金額が記
述される。「おすすめ度」は、旅行業者側が設定する情
報であり、広告されている商品のお薦め度合いが星印の
数で表される。

【００５６】以上述べた情報の他に、各データベースに
は必要に応じて様々な情報を蓄積することができる。 （３）処理の流れ 次に、本システム全体における処理の流れについて、図
面を参照して説明する。本情報配信システムは、主に、
（１）メイン処理と、（２）チケット処理とを行う。メ
イン処理は、登録された広告を旅行者に配信する。チケ
ット処理は、チケットの使用通知を受け付け、スケジュ
ールに反映させる。

【００５７】（３−１）全体的な処理の流れ 図５は、情報配信システム全体における処理の流れを示
す説明図である。旅行業者端末１と、旅行者端末２と、
広告者端末３との間では、次のような処理が行われる。

【００５８】まず、旅行者は、旅行業者のホームページ
にアクセスし、ウェブページ上で提供されるフォームに
所定の個人情報を入力する（図１１参照）。これによ
り、旅行業者端末１に旅行者自身がユーザ登録される
（♯１）。ユーザ登録に際し、後に広告を配信してもら
うための配信先アドレスも登録しておく。本例では、配
信アドレスとして、旅行者ＩＤである電子メールアドレ
スを用いる。

【００５９】ユーザ情報を受信した旅行業者端末１は、
入力された個人情報を旅行者ＤＢ１２に書き込み、旅行
者ＤＢ１２を更新する（♯２）。次いで旅行業者端末１
は、旅行者端末２に対し、登録通知を発行する（♯
３）。これにより、旅行者は、自分自身が旅行業者端末
１に登録されたことを確認する。

【００６０】旅行者が旅行業者の旅行プランに参加した
いと思った場合、旅行業者端末１が提供するウェブペー
ジ上で旅行の申し込みを行う（♯４）（図１２参照）。
この申し込みを受信した旅行業者端末１は、ウェブペー
ジに入力された情報を旅行者ＤＢ１２に書き込む（♯
５）。また、個人情報に含まれているクレジットカード
情報を用いて決済を行う。次いで、申し込まれた旅行プ
ランに関する情報をスケジュールＤＢ１１から読み出す
（♯６）。旅行業者端末１は、旅行者に対し、参加の決
定を通知し、チケットの送付や詳細なスケジュールの送
付を行う（♯７）。

【００６１】前記♯１から♯７までの処理とは独立に、
広告者は下記の処理を旅行業者端末１との間で行う。ま
ず、広告者は、自分自身や広告を旅行業者端末１に登録
する（♯１１）。広告の登録は、旅行業者端末１が提供
するウェブページ上で行う（図１３参照）。旅行業者端
末１は、登録された広告を配信情報ＤＢ１３に書き込み
（♯１２）、登録完了を広告者に通知する（♯１３）。

【００６２】旅行業者端末１は、例えば一定時間間隔で
配信すべき広告があるか否かを判断する。この判断のタ
イミングは、所定時間毎や、新たな広告が登録される毎
など、特に限定されない。広告がある場合にはその広告
及び広告配信先のアドレスをデータベースから読み出し
（♯１４）、読み出した広告を配信先である旅行者端末
２に配信する（♯１５）。前記配信すべき広告があるか
否かの判断は、旅行者ＤＢ１２、スケジュールＤＢ１１
及び配信情報ＤＢ１３を参照し、配信条件と受信条件と
が合致する旅行者を抽出することにより行う。

【００６３】さらに、旅行業者端末１は、例えば１日１
回、配信数を広告者端末３に通知するとよい（♯１
６）。また、旅行業者端末１は、例えば１月単位で広告
の配信数やデータ量に応じて広告者への請求額を算出
し、決済処理を行う。

【００６４】（３−２）チケット処理 図６は、チケット処理の流れを示す説明図である。前記
図５のメイン処理とは独立に、チケット読取装置４と旅
行業者端末１との間では、下記の処理が行われる。

【００６５】チケット読取装置４は、チケットが使用さ
れる毎に、利用通知を旅行業者端末１に送信する（♯２
１）。この利用通知には、利用されたチケットを特定す
るための所定の情報が含まれる。図７は、利用通知に含
まれる情報の一例であり、チケット情報、送信先端末ア
ドレス、サービス識別子及び利用日時情報が含まれてい
る。

【００６６】「チケット情報」としては、チケットを特
定するための情報、例えばチケットＩＤが用いられる。
「送信先端末アドレス」としては、旅行業者端末１のＩ
Ｐアドレスが挙げられる。「サービス識別子」として
は、何のチケットかを表す情報、例えばＪＲ新幹線ひか
りＸ号といった情報が記録される。「利用日時情報」と
しては、チケット読取装置４がチケットの使用を検知し
た日時が記述される。

【００６７】利用通知を受け取った旅行業者端末１は、
そのチケットが使われるべき旅行プランをスケジュール
ＤＢ１１から検索する（♯２２）。次いで、旅行業者端
末１は、旅行プランの参加者の中から使用されたチケッ
トが割り当てられている旅行者を特定し、チケットの状
態を“使用”に更新する。（♯２３）。

【００６８】（４）旅行業者端末の処理 前記図５及び図６の処理において、旅行業者端末１は、
主に、１）広告配信処理、２）代替スケジュール通知処
理、及び３）顧客情報配信処理を行っている。以下、こ
の３つの処理について図面を用いて詳述する。

【００６９】（４−１）広告配信処理 図８は、広告配信処理の流れを示すフローチャートであ
る。この処理では、旅行業者端末１は、登録されている
広告を、配信条件を満たす旅行者に配信する処理を行
う。本例では、配信条件と受信条件とが合致するか否か
の判断を１日１回行い、合致する場合は広告の配信を行
う。

【００７０】ステップＳ１：旅行業者端末１は、所定の
一定時間毎、例えば１日１回、下記の処理を繰り返す。 ステップＳ２：旅行業者端末１は、スケジュールＤＢ１
１を参照し、登録されている旅行プランの中から本日遂
行される旅行プランのいずれかを選択する。

【００７１】ステップＳ３、Ｓ４：旅行業者端末１は、
配信情報ＤＢ１３を参照し、選択した旅行プランが配信
条件を満たすような広告があるか否かを判断する（Ｓ
３）。例えば、旅行プランの本日の旅行先及び日程と、
配信地域及び配信時期とが合致していれば、広告有りと
判断される。

【００７２】また、配信条件において配信対象者が指定
されている場合には、旅行プランの参加者の中から、指
定されている対象者の条件を満たす旅行者を抽出する。
ステップＳ３またはＳ４で広告がないまたは旅行者が１
人も抽出できないと判断すると、後述するステップＳ９
に移行する。

【００７３】ステップＳ５：旅行業者端末１は、抽出さ
れた旅行者が、広告の配信を要求しているか否かを判断
する。要求していない場合には後述するステップＳ９に
移行する。また、要求している場合には、広告の種別を
指定しているか否かを参照し、各旅行者に配信する広告
を決定する。

【００７４】ステップＳ６、Ｓ７：旅行業者端末１は、
旅行プランのスケジュールが当初の予定から変更されて
いないかを、抽出された旅行者毎に確認する（Ｓ６）。
これは例えば、既に使用されているはずのチケットが使
用されておらず、従って予定の場所に旅行者が移動して
いない場合が想定されるからである。この判断は、旅行
者ＤＢ１２の「状態」を参照することにより行われる。
スケジュール変更により広告を配信しても無駄と想定さ
れる旅行者は、抽出した旅行者から削除され、ステップ
Ｓ９に移行する。スケジュールに変更が無い旅行者に
は、広告のＵＲＬを記載した電子メールを配信する（Ｓ
７）。

【００７５】ステップＳ８：旅行業者端末１は、本日遂
行される全ての旅行プランについて前記ステップＳ３か
らＳ７の処理を行ったか否かを判断し、“Ｙｅｓ”と判
断すると再びステップＳ１に戻って一定時間の経過を待
機する。

【００７６】以上の処理により、広告者が設定している
配信条件と、旅行者が設定している広告の受信条件とが
合致する場合に、旅行者の携帯端末等に旅行先で役立つ
情報が送信される。送信の形態は例えば広告のＵＲＬを
電子メール等で通知することにより行われる。その際
に、何の広告であるかを示すメッセージを添付しておけ
ば、旅行者は興味があればＵＲＬをクリックすることに
より広告を参照することができる。なお、旅行者が実際
に広告のウェブページにアクセスした場合のみ、広告が
配信されたものとして課金の対象にするとよい。

【００７７】前記ステップＳ７において旅行者に電子メ
ールを配信する場合には、旅行先に応じて配信アドレス
を変えることも可能である。例えば、携帯電話の圏外で
ある場合には、前日の宿泊場所のＦＡＸ番号に広告を配
信することが挙げられる。配信先の切換は、旅行業者側
が端末を操作することにより行ってもよいし、旅行業者
端末１がスケジュールを参照して自動的に行うようにし
てもよい。

【００７８】（４−２）代替スケジュール通知処理 図９は、代替スケジュール通知処理の流れを示すフロー
チャートである。この処理では、旅行業者端末１は、ス
ケジュール通りに使用されなかったチケットを検出し、
旅行者に代わりのチケットを発行する処理を行う。

【００７９】ステップＳ１１：旅行業者端末１は、所定
の一定時間毎、例えば１時間毎に以下の処理を行う。 ステップＳ１２：旅行業者端末１は、スケジュールＤＢ
１１を参照し、現在遂行されている旅行プランの中から
いずれかの旅行プランを選択する。

【００８０】ステップＳ１３、Ｓ１４：旅行業者端末１
は、選択した旅行プランの参加者について、スケジュー
ル通りに使用されなかったチケットがあるかどうかを判
断する。この判断は、旅行者について旅行者ＤＢ１２の
「状況」を参照し、使用予定時刻が過ぎているにもかか
わらず、“未使用”のチケットを検出することにより行
う。

【００８１】チケットが全て予定通りに使用されている
と判断すると、後述のステップＳ１６に移行する。スケ
ジュール通りに使用されなかったチケットが有る場合に
は、チケットの状態を“キャンセル”に設定し、旅行者
ＤＢ１２を更新する（Ｓ１４）。

【００８２】ステップＳ１５：旅行業者端末１は、スケ
ジュールＤＢ１１のチケットテーブルを参照し、キャン
セルされたチケットの代わりのチケットを検索する。次
いで、代わりのチケットの名前、時間場所等の情報を、
該当旅行者端末２に通知し、旅行者ＤＢ１２のスケジュ
ール情報とチケット情報とを書き換える。具体的には、
スケジュール情報については、代わりのチケットについ
ての移動日時、場所及び状態を新たに追加し、キャンセ
ルされたスケジュールエントリにはキャンセルされたこ
とを示す情報を書き込む。チケット情報については、新
たに発行された代替チケット名及びそのＩＤを書き込
む。

【００８３】ステップＳ１６：旅行業者端末１は、現在
遂行されている旅行プランの全てについて前記Ｓ１２〜
Ｓ１５の処理を行ったかどうかを判断し、“Ｙｅｓ”と
判断するとステップＳ１１に戻る。

【００８４】以上の処理を行うことにより、例えば乗り
物の発車時刻を過ぎてもチケットが使用されていない場
合には、そのチケットは自動的にキャンセルされ、空い
た席を他の旅行者に提供することができる。また、予定
していた乗り物に乗れなかった旅行者に最も近い時間帯
のチケットを通知することにより、その旅行者の利便を
図ることができる。

【００８５】（４−３）顧客情報配信処理 図１０は、顧客情報配信処理の流れを示すフローチャー
トである。この処理では、旅行業者端末１は、広告者に
対し、配信条件に合致する旅行者の詳細情報を電子メー
ルなどで送信する。

【００８６】ステップＳ２１：旅行業者端末１は、所定
の一定時間毎、例えば１日１回、下記ステップＳ２２〜
Ｓ２６の処理を行う。 ステップＳ２２、Ｓ２３：旅行業者端末１は、配信情報
ＤＢ１３の中から、配信条件だけを登録している広告者
を選択する（Ｓ２２）。次いで、選択した広告者の配信
条件に該当する旅行プランを、スケジュールＤＢ１１か
ら抽出する（Ｓ２３）。該当するプランが無い場合には
後述するステップＳ２６に移行する。

【００８７】ステップＳ２４：旅行業者端末１は、抽出
した旅行プランに参加する旅行者について、所定の詳細
情報を作成する。この詳細情報には、配信条件に合う旅
行に参加する旅行者の個人情報であって、旅行者個人を
特定する情報を除く情報が記述される。例えば、詳細情
報には、氏名や住所、電話番号等は含まれない。その代
わりに、旅行者の年代や性別、趣味、職業、家族構成等
が含まれる。

【００８８】ステップＳ２５：旅行業者端末１は、作成
した詳細情報を広告者に例えば電子メールで送信する。
この電子メールには、旅行プランと参加者の詳細情報と
が、記述されている。

【００８９】ステップＳ２６：旅行業者端末１は、配信
条件だけを登録している全ての広告者について前記Ｓ２
２〜Ｓ２５の処理を行ったか否かを判断し、“Ｙｅｓ”
と判断するとステップＳ２１に戻り前述の処理を繰り返
す。“Ｎｏ”と判断すると、次の広告者について前述の
処理を行う。このようにして、配信条件だけを登録して
いる広告者に次々に旅行者の詳細情報を通知する。

【００９０】この処理により、広告者は、例えば１日に
１回、自分の配信条件に合致する旅行者についてより詳
細な情報を得ることができる。そして得た情報に基づい
てその旅行者達に合わせた広告を作成することができ、
有効なマーケティングを行うことができる。

【００９１】なお、詳細情報の提供方法は、電子メール
だけに限らない。例えば、ウェブページ上で配信条件を
入力されたときに、配信条件に合う旅行プランを表示す
ることもできる。詳細情報を要求するためのボタンを予
めウェブページ上に準備しておき、表示された旅行プラ
ンのいずれかを選択して前記ボタンが押された場合、そ
の旅行プランの参加者の詳細情報をウェブページ上に表
示する。もちろん、種種の提供方法を組み合わせて用い
ても良い。

【００９２】（５）画面例 次に、旅行者端末２や広告者端末３において表示される
画面例を具体的に説明する。

【００９３】（５−１）ユーザ登録画面 図１１は、旅行者が自身を旅行業者端末１に登録するた
めの入力フォームの一例である。例えばこのフォームを
ウェブページ上で提供すれば、旅行者端末２にブラウザ
さえあれば、個人情報を登録することができる。旅行者
は、後に広告を配信するために必要な電子メールアドレ
スに加え、名前や年齢、性別等の情報と旅行プランに参
加した場合の支払いに必要な決済情報とを入力する。電
子メールアドレスをはじめとする必須情報には、入力が
必須であることが「＊」印で示されている。

【００９４】（５−２）旅行申し込み画面 図１２は、旅行者が旅行プランへの申し込みを行うため
の画面例である。この例では、旅行先と期間を指定する
と、該当する旅行プランがウインドウに表示される。表
示された旅行プランの中から好みのものにチェックを付
け申し込みボタンを押すことにより、旅行プランへの参
加を申し込むことができる。

【００９５】（５−３）広告登録画面 図１３は、広告者が配信条件や広告を登録するためのフ
ォームの一例である。このフォームをウェブページ上で
提供すれば、広告者はブラウザさえあれば広告を登録す
ることができる。この例では、配信条件として配信地域
及び配信日時を指定している。これらの情報を入力する
と、配信条件を満たす旅行プランがウインドウに表示さ
れる。ここで「詳細スケジュール」を選択すると、旅行
プランのスケジュールが表示される。

【００９６】登録者ＩＤ及び登録者パスワードを入力
し、広告を特定するＵＲＬやファイル名などを入力して
登録ボタンを押すことにより、配信条件を指定した広告
の配信を、旅行業者に依頼することができる。

【００９７】さらに、「詳細設定ボタン」を押せば、図
１４に示すように、広告を配信する対象者の条件を詳細
に設定することができる。 （５−４）配信条件詳細設定画面 図１４は、配信条件の詳細設定を行うための画面例であ
る。この例では、地域や日時に加えてさらに性別、年
齢、職業、家族構成、ツアー参加回数等を、配信条件の
１つとして設定できるようになっている。これらの詳細
条件の複数を指定することも可能である。

【００９８】（５−５）広告画面 図１５は、旅行者の移動端末上に広告が表示された例で
ある。旅行者は、電子メールで通知されたＵＲＬにアク
セスすることにより、図のような広告画面を見ることが
できる。この画面において、「★」印の数は旅行業者が
設定したおすすめ度を示している。広告情報としては、
レストラン名、割引メニュー、お得商品に加え、地図情
報が掲載されている。また、割引を受け易くするため
に、バーコードが表示されており、そのバーコードをレ
ジにて読み取ることによりレジでの割引処理を楽にする
ことができる。表示されている広告番号は、旅行業者端
末１が付与したもので、広告についての問い合わせに対
応し易くするためのものである。

【００９９】＜その他の実施形態例＞ （Ａ）前記実施形態例では、配信条件と受信条件とが合
致する旅行者に対し、広告を配信している。しかし、広
告の配信は、旅行スケジュールに合わせて最新のタイミ
ングに調整可能である。

【０１００】例えば、配信条件と受信条件とが合致する
と予想される旅行者に対しても、広告を配信しても良
い。言い換えれば、旅行に出発する前の旅行者や移動先
に到着する前の旅行者に対して、これから行く先に関す
る広告を配信しても良い。なぜなら、旅行者は、これか
ら行く旅行先での計画を練るために、前もって旅行先の
情報を入手したいと考えられるからである。

【０１０１】具体的には、旅行プランが実行されること
により配信条件が満たされると予想される場合、出発日
の一週間前に広告を配信する。もちろん、一週間前でな
くともよく、ニーズに合わせて適当な期間を設定すれば
よい。例えば、明日の移動先に関する広告を、移動日前
日に送信しても良い。

【０１０２】（Ｂ）前述した本発明の方法を実行するプ
ログラムを記録した記録媒体は、本発明に含まれる。こ
こで記録媒体としては、コンピュータが読み書き可能な
フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、半
導体メモリ、CD-ROM、ＤＶＤ、光磁気ディスク（Ｍ
Ｏ）、その他のものが挙げられる。

【０１０３】＜付記＞ （付記１）特定された人の旅程を参照して当該日時及び
／または場所に関して予め登録されている広告情報また
は参考情報を前記特定された人の情報端末に自動的に配
信することを特徴とする情報配信方法。

【０１０４】（付記２）旅行先に関する情報を情報提供
サービス装置から旅行者に配信する情報配信方法であっ
て、前記旅行者の通信アドレスと、旅行者が参加する旅
行スケジュールとを情報提供サービス装置に登録させ、
前記旅行スケジュールで訪れる旅行先に関する関連情報
及び関連情報を配信するための配信条件とを情報提供サ
ービス装置に登録させ、前記関連情報の配信条件と前記
旅行スケジュールをマッチングして配信条件を満たす旅
行者を抽出し、抽出した旅行者の通信アドレスに、前記
旅行スケジュールの進行状況に応じて関連情報を配信す
る、情報配信方法。

【０１０５】（付記３）旅行先に関する情報を、旅行サ
ービス提供者から旅行者に配信する情報配信方法であっ
て、前記旅行者の通信アドレスと、前記旅行者が参加す
る旅行プランと、前記旅行プランのスケジュールとを記
憶し、前記旅行プランのスケジュールを、前記旅行サー
ビス提供者及び旅行者以外の第３者に提供し、前記旅行
プランで訪れる旅行先に関する関連情報及び前記関連情
報を配信するための配信条件の指定を、前記第３者から
受け付け、前記配信条件を満たす旅行者及び／または前
記配信条件を満たすことが予想される旅行者を、前記記
憶されている情報に基づいて抽出し、前記抽出された旅
行者の通信アドレス宛に、前記関連情報を所定のタイミ
ングで配信する、情報配信方法。

【０１０６】（付記４）所定の個人情報を前記通信アド
レスと対応付けて記憶し、前記関連情報の登録に先立っ
て前記配信条件が指定された場合、前記配信条件を満た
すことが予想される旅行者の前記個人情報から、旅行者
を特定可能な情報を除いた所定の詳細情報を、前記第３
者に提供する、付記３に記載の情報配信方法。

【０１０７】（付記５）前記通信アドレスを旅行プラン
のスケジュールに応じて変更する、付記３に記載の情報
配信方法。

【０１０８】（付記６）前記旅行者から前記関連情報の
配信の要否及び／または配信される関連情報の種類を含
む受信条件の指定を受け付け、前記受信条件と前記配信
条件とが合致する場合に、前記関連情報を配信する、付
記３に記載の情報配信方法。

【０１０９】関連情報の配信は不要である旨を指定して
いる旅行者には、例えその人が配信条件を満たしていて
も配信を行わない。また、例え配信が“要”であって
も、指定されている種類の情報でない場合には、配信を
行わない。関連情報の種類としては、例えば飲食情報、
お土産情報、見所情報、観劇情報などを挙げることが出
来る。

【０１１０】（付記７）前記第３者に対し、関連情報の
配信数及び／または配信したデータ量に応じ、課金を行
う、付記３に記載の情報配信方法。

【０１１１】（付記８）前記旅行プラン実行中に所定の
チケットが使用されたことを検知し、前記チケットの使
用実績に基づいて旅行プランのスケジュールの変更を検
出する、付記３に記載の情報配信方法。

【０１１２】（付記９）前記変更されたスケジュールに
基づいて、前記配信条件を満たす旅行者及び／または前
記配信条件を満たすことが予想される旅行者の抽出を行
う、付記８に記載の情報配信方法。

【０１１３】例えば電車のチケットが使用されていない
場合、予定されていた移動先に移動していないので、そ
の移動先に関する広告を配信することは無駄である。こ
の無駄を省くために、旅行者の抽出に当たり、スケジュ
ールの変更を反映させる。

【０１１４】（付記１０）旅行先に関する情報を、旅行
サービス提供者から旅行者に配信する情報配信装置であ
って、前記旅行者の通信アドレスと、前記旅行者が参加
する旅行プランと、前記旅行プランのスケジュールとを
対応付けて記憶する記憶手段と、前記旅行プランのスケ
ジュールを、前記旅行サービス提供者及び旅行者以外の
第３者に提供する提供手段と、前記旅行プランで訪れる
旅行先に関する関連情報及び関連情報を配信する配信条
件の指定を、第３者から受け付ける受付手段と、前記配
信条件を満たす旅行者及び／または前記配信条件を満た
すことが予想される旅行者を、前記記憶されている情報
に基づいて抽出する抽出手段と、前記抽出された旅行者
の通信アドレス宛に、前記関連情報を所定のタイミング
で配信する配信手段と、を備える情報配信装置。

【０１１５】（付記１１）旅行先に関する情報を、旅行
サービス提供者から旅行者に配信する情報配信方法であ
って、前記旅行者の通信アドレスと、前記旅行者が参加
する旅行プランとを、対応付けて記憶し、前記旅行プラ
ンのスケジュールを第３者に提供し、前記旅行プランに
参加する旅行者用の広告の指定を、第３者から受け付
け、前記旅行プランに参加する旅行者の通信アドレス宛
に、前記広告を所定のタイミングで配信する、情報配信
方法。

【０１１６】（付記１２）複数の利用者端末と複数の広
告者端末及び複数の旅行会社端末がネットワークを介し
て接続された広告提供装置に使用される広告配信方法を
実行するためのプログラムが記憶された記憶媒体であっ
て、利用者端末あるいは旅行会社端末に対して旅行の申
込みに関する情報及び／あるいは広告情報の受信条件に
関する情報を入力させる画面を表示する処理と、利用者
端末あるいは旅行会社端末から送信されてきた申込み情
報に基づいて利用者と旅行スケジュール及び広告の受信
条件と対応づけて記憶装置に記憶する処理と、広告者端
末に対して旅行者に配信する広告データ及び配信条件を
入力させる画面を表示する処理と、広告者端末から送信
されてきた旅行者に配信する広告データ及び配信条件を
記憶装置に記憶する処理と、旅行者の受信条件と広告の
配信条件を比較して合致する旅行者を特定する処理と、
特定された旅行者に対して当該広告データを送信する処
理と、を含むことを特徴とするコンピュータ読み取り可
能な記憶媒体。

【０１１７】

【発明の効果】本発明を用いれば、ネットワーク上で提
供されるサービスの利用履歴を分析する負担を軽減し、
ネットワーク上で購入される商品から簡単に利用者の行
動を予測することができる。予測結果は第３者により有
効にマーケティングに利用される。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態例に係る情報配信システムの全体
構成図。

【図２】スケジュールＤＢの概念説明図。 （ａ）プランテーブル （ｂ）チケットテーブル

【図３】旅行者ＤＢの概念説明図。

【図４】配信情報ＤＢの概念説明図。

【図５】メイン処理の流れを示す説明図。

【図６】チケット処理の流れを示す説明図。

【図７】チケットの利用通知に含まれるデータ例。

【図８】旅行業者端末が行う広告配信処理の流れを示す
フローチャート。

【図９】旅行業者端末が行う代替スケジュール通知処理
の流れを示すフローチャート。

【図１０】旅行業者端末が行う顧客情報配信処理の流れ
を示すフローチャート。

【図１１】ウェブページ上の個人情報登録画面例。

【図１２】ウェブページ上の旅行申し込み画面例。

【図１３】ウェブページ上の広告登録画面例。

【図１４】詳細な配信条件を設定する画面例。

【図１５】携帯電話における広告の表示例。

【符号の説明】

１；旅行業者端末 ２；旅行者端末 ３；広告者端末 ４；チケット読取装置 ５；ネットワーク

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】特定された人の旅程を参照して、当該日時
   及び／または場所に関して予め登録されている広告情報
   または参考情報を、前記特定された人の情報端末に自動
   的に配信する、情報配信方法。
2. 【請求項２】旅行先に関する情報を情報提供サービス装
   置から旅行者に配信する情報配信方法であって、 前記旅行者の通信アドレスと、旅行者が参加する旅行ス
   ケジュールとを情報提供サービス装置に登録させ、 前記旅行スケジュールで訪れる旅行先に関する関連情報
   及び関連情報を配信するための配信条件を、情報提供サ
   ービス装置に登録させ、 前記関連情報の配信条件と前記旅行スケジュールとをマ
   ッチングして配信条件を満たす旅行者を抽出し、抽出し
   た旅行者の通信アドレスに、前記旅行スケジュールの進
   行状況に応じて関連情報を配信する、 情報配信方法。
3. 【請求項３】旅行先に関する情報を、旅行サービス提供
   者から旅行者に配信する情報配信方法であって、 前記旅行者の通信アドレスと、前記旅行者が参加する旅
   行プランと、前記旅行プランのスケジュールとを記憶
   し、 前記旅行プランのスケジュールを、前記旅行サービス提
   供者及び旅行者以外の第３者に提供し、 前記旅行プランで訪れる旅行先に関する関連情報及び前
   記関連情報を配信するための配信条件の指定を、前記第
   ３者から受け付け、 前記配信条件を満たす旅行者及び／または前記配信条件
   を満たすことが予想される旅行者を、前記記憶されてい
   る情報に基づいて抽出し、 前記抽出された旅行者の通信アドレス宛に、前記関連情
   報を所定のタイミングで配信する、 情報配信方法。
4. 【請求項４】所定の個人情報を前記通信アドレスと対応
   付けて記憶し、 前記関連情報の登録に先立って前記配信条件が指定され
   た場合、前記配信条件を満たすことが予想される旅行者
   の前記個人情報から、旅行者を特定可能な情報を除いた
   所定の詳細情報を、前記第３者に提供する、 請求項３に記載の情報配信方法。
5. 【請求項５】前記通信アドレスを旅行プランのスケジュ
   ールに応じて変更する、請求項３に記載の情報配信方
   法。
6. 【請求項６】前記第３者に対し、関連情報の配信数及び
   ／または配信したデータ量に応じ、課金を行う、請求項
   ３に記載の情報配信方法。
7. 【請求項７】前記旅行プラン実行中に所定のチケットが
   使用されたことを検知し、前記チケットの使用実績に基
   づいて旅行プランのスケジュールの変更を検出する、 請求項３に記載の情報配信方法。
8. 【請求項８】旅行先に関する情報を、旅行サービス提供
   者から旅行者に配信する情報配信装置であって、 前記旅行者の通信アドレスと、前記旅行者が参加する旅
   行プランと、前記旅行プランのスケジュールとを対応付
   けて記憶する記憶手段と、 前記旅行プランのスケジュールを、前記旅行サービス提
   供者及び旅行者以外の第３者に提供する提供手段と、 前記旅行プランで訪れる旅行先に関する関連情報及び関
   連情報を配信する配信条件の指定を、第３者から受け付
   ける受付手段と、 前記配信条件を満たす旅行者及び／または前記配信条件
   を満たすことが予想される旅行者を、前記記憶されてい
   る情報に基づいて抽出する抽出手段と、 前記抽出された旅行者の通信アドレス宛に、前記関連情
   報を所定のタイミングで配信する配信手段と、 を備える情報配信装置。
9. 【請求項９】旅行先に関する情報を、旅行サービス提供
   者から旅行者に配信する情報配信方法であって、 前記旅行者の通信アドレスと、前記旅行者が参加する旅
   行プランとを、対応付けて記憶し、 前記旅行プランのスケジュールを第３者に提供し、 前記旅行プランに参加する旅行者用の広告の指定を、第
   ３者から受け付け、 前記旅行プランに参加する旅行者の通信アドレス宛に、
   前記広告を所定のタイミングで配信する、 情報配信方法。
10. 【請求項１０】複数の利用者端末と複数の広告者端末と
    複数の旅行会社端末とがネットワークを介して接続され
    た広告提供装置に使用される広告配信方法を実行するた
    めのプログラムが記録された記録媒体であって、 利用者端末または旅行会社端末に対し、旅行の申込みに
    関する情報及び／または広告情報の受信条件に関する情
    報を入力するための画面を提供する処理と、 利用者端末または旅行会社端末から送信されてきた申込
    み情報に基づいて、利用者と旅行スケジュール及び広告
    の受信条件とを対応づけて記憶装置に記憶する処理と、 広告者端末に対して旅行者に配信する広告データ及び配
    信条件を入力するための画面を提供する処理と、 広告者端末から送信されてきた旅行者に配信する広告デ
    ータ及び配信条件を記憶装置に記憶する処理と、 旅行者の受信条件と広告の配信条件とを比較して合致す
    る旅行者を特定する処理と、 特定された旅行者に対して当該広告データを送信する処
    理と、 を実行するプログラムを記録した、コンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。