JP2002041023A - コンピュータシステム、表示制御装置、ディスプレイ装置、表示制御方法、記憶媒体及びプログラム伝送装置 - Google Patents
コンピュータシステム、表示制御装置、ディスプレイ装置、表示制御方法、記憶媒体及びプログラム伝送装置Info
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Abstract
換え可能とすることにより、高解像度による情報量の多
さと、表示内容の見やすさとを両立させる。 【解決手段】 出力手段であるディスプレイ装置とを備
えるコンピュータシステムにおいて、ユーザによる操作
を受け付けて表示倍率の変更要求を発行する入力部50
と、入力部50により発行された表示倍率の変更要求に
応じてディスプレイ装置の解像度を変更する解像度変更
部10と、ディスプレイ装置の表示画面70に表示され
ている所定のウインドウの表示サイズを、解像度変更部
10による解像度の変更後における表示画面70の略全
体に表示させるように変更するウインドウサイズ変更部
20とを備える。
Description
の表示画面における表示倍率を必要に応じて切り換える
表示制御技術に関する。
あるディスプレイ表示において、その解像度は年々向上
し、より詳細な表示が可能になっている。これは、コン
ピュータシステムに搭載されるグラフィクス・アクセラ
レータの能力の向上と、ディスプレイ装置における表示
能力の向上による。
像を表示する表示画面のサイズは、ディスプレイ装置自
体の物理的な制約により、無制限に大きくすることはで
きない。例えば、ノートブック型のコンピュータに搭載
されるフラットパネルディスプレイでは、ノートブック
型という形状のためにコンピュータ本体の大きさとかけ
離れたものとすることはできず、表示画面のサイズは自
ずと制限されてしまう。また、デスクトップ型のコンピ
ュータにおいても、ディスプレイ装置を机上に設置する
ことから、特にCRTディスプレイの場合、設置面積や
重量の関係で、やはり無制限に大きくすることはできな
い。
限された表示画面に対して、表示の最小単位であるドッ
トのサイズを小さくして高い解像度による表示を実現し
ている。
高解像度の表示を実現する場合、解像度の向上により表
示画面に表示できる情報量は多くできるが、ドットサイ
ズが小さくなったことに伴って画像や文字のサイズも縮
小されるため、表示内容の見やすさが損なわれてしま
う。
は、視覚障害者に対して表示内容を見やすくするため
に、表示画面の一部を拡大表示する手段が設けられてい
る場合が多い。この手段を、上記のように高解像度化に
伴って画像や文字のサイズが縮小された表示画面を見や
すくするために用いることが考えられる。例えば、米国
マイクロソフト社のオペレーティング・システム(O
S)であるWindows 98、Windows NT
には、拡大鏡と呼ばれるツールが標準で付属している。
これは、拡大イメージ表示用の専用ウインドウを開き、
マウスカーソルまたはキーカーソルの近傍を、この専用
ウインドウにリアルタイムで拡大して表示するものであ
る。図4は、拡大鏡ツールにより拡大表示を行った表示
画面の表示例を示す図である。図4において、領域40
1が拡大鏡ツールにより拡大された内容を表示する領域
である。
ルコンピュータには、上記OSがサポートするツールと
は別に、マウスカーソル近傍の矩形領域を拡大する独自
のツールが組み込まれている。図5は、この拡大ツール
により拡大表示を行った表示画面の表示例を示す図であ
る。図5において、領域501が拡大ツールにより拡大
された内容を表示する領域である。
来、ディスプレイ表示において、ドットサイズを小さく
して高解像度の表示を実現する場合、ドットサイズが小
さくなったことに伴って画像や文字のサイズも縮小さ
れ、表示内容の見やすさが損なわれていた。
ムに従来から設けられている、表示画面の一部を拡大表
示する手段を用いることが考えられるが、これらの技術
は、ユーザに対して十分に見やすい環境を提供できるも
のではなかった。すなわち、いずれも表示画面の全体に
おける所定の領域のみを拡大表示するものであるため、
情報量を増やすために拡大表示を行うウインドウや領域
を大きく取ると、他の領域が隠れて見難くなっていた。
よって拡大するものであるため、CPUのオーバーヘッ
ドが生じ、拡大できる領域の大きさに制限が存在した
り、大きな領域を拡大表示しようとすると表示が遅くな
ったりするという欠点があった。
とを簡単な操作で切り換え可能とすることにより、高解
像度による情報量の多さと、表示内容の見やすさとを両
立させることを目的とする。
表示画面の拡大表示を実現することにより、ストレス無
く拡大表示を行うことを目的とする。
め、本発明は、ユーザによる操作を受け付けて所定のイ
ベントを発生させる入力手段と、CPUと、ディスプレ
イ装置とを備えるコンピュータシステムにおいて、入力
手段により発生された入力イベントに応じて、ディスプ
レイ装置の解像度を変更する解像度変更手段と、入力手
段により発生された前記イベントに応じて、ディスプレ
イ装置に表示されている所定のウインドウの表示サイズ
を、解像度変更手段による解像度の変更後における表示
画面の略全体に表示させるように変更するウインドウサ
イズ変更手段とを備えたことを特徴とする。ここで、コ
ンピュータシステムとは、キーボードやマウスなどの入
力手段と、中央処理装置(CPU)やメモリを備えた演
算手段と、出力手段であるディスプレイ装置とを含んで
構成される一般的なパーソナルコンピュータを含む概念
である。例えば、ノートブック型のパーソナルコンピュ
ータや、ケーブルを介してディスプレイ装置及びキーボ
ードに接続されたデスクトップ型のパーソナルコンピュ
ータの一式などは、ここでいうコンピュータシステムに
該当する。また、ウインドウを表示画面の略全体に表示
させる手段としては、コンピュータのオペレーティング
・システム(OS)に米国マイクロソフト社のWind
ows 98、Windows NTなどを用いた場合、
これらのOSが持つウインドウの最大化の機能を用いる
ことができる。
段は、マルチウインドウ・システムによる表示形式をと
るシステムにおいては、解像度変更手段による解像度の
変更前にアクティブ状態であったウインドウの表示サイ
ズを変更することを特徴とする。この場合、非アクティ
ブ状態のウインドウについては、アクティブ状態である
ウインドウの背後において、同様に表示画面の全体に表
示しても良いし、解像度の変更に関わらず、元の状態の
ままとしておいても良い。
テムは、上記の構成に加えて、解像度変更手段による解
像度の変更前の表示状態を保持し、ディスプレイ装置の
解像度を変更前の解像度に戻した場合に、保持されてい
る表示状態に復帰させる表示状態復帰手段を備えたこと
を特徴とすることができる。
とを特徴とするコンピュータシステムを提供することが
できる。すなわち、所定の入力を受け付ける入力手段
と、この入力手段にて入力された要求に応じて、ディス
プレイ装置の解像度を変更することにより表示倍率を変
更する表示倍率変更手段とを備える。
とすることができる。電気的スイッチとしては、キーボ
ードにおいて通常の入力に用いられるキー・スイッチを
割り当てることもでき、これとは別に設けることもでき
る。キー・スイッチとは別に設ける場合、キーボード上
に専用スイッチとして設けたり、ディスプレイ装置やコ
ンピュータ本体の筐体に設けたりすることも可能であ
る。さらにまた、ペンタブレットなどのポインティング
デバイスにこの電気的スイッチを設けても良い。さら
に、GUI(Graphical User Interface)を持つシステ
ムにおいては、入力手段としてディスプレイ装置の表示
画面にボタンを表示し、このボタンのマウスクリックを
入力として受け付けるようにしても良い。また、マイク
ロフォンなどの音声入力装置と音声認識プログラムとを
組み合わせて、ユーザが音声による命令を入力として受
け付けるようにしても良い。
とを特徴とする表示制御装置を提供することができる。
すなわち、所定の入力を受け付ける入力手段と、この入
力手段にて受け付けられた表示の拡大要求に応じて、デ
ィスプレイ装置の解像度を下げることにより表示を拡大
する表示拡大手段とを備える。
より制御されるディスプレイ装置の解像度に応じて得ら
れる表示倍率をユーザに提示し、選択された表示倍率に
よる拡大要求を受け付けることを特徴とする。すなわ
ち、解像度そのものではなく、解像度の変更により得ら
れる表示倍率をユーザに提示するため、表示を拡大する
という要求を持ったユーザの操作環境として好ましい。
構成に加えて、表示拡大手段による表示の拡大前の表示
状態を保持し、拡大表示を終了した場合に、保持されて
いる表示状態に復帰させる表示状態復帰手段をさらに備
えたことを特徴とすることができる。
ィスプレイ装置の表示画面に表示されている所定のウイ
ンドウの表示サイズを、表示拡大手段による拡大後の表
示画面に対応するように変更するウインドウサイズ変更
手段をさらに備えたことを特徴とすることができる。
とを特徴とする表示制御装置を提供することができる。
すなわち、所定の入力を受け付ける入力手段と、この入
力手段にて受け付けられた表示倍率変更要求に応じて、
ディスプレイ装置の解像度を変更することにより表示倍
率を変更すると共に、このディスプレイ装置の表示画面
に表示されている所定のウインドウを解像度の変更後に
おける表示画面全体に表示させる表示制御手段とを備え
る。ここで、この入力手段は、電気的なハードウェア・
スイッチとすることができる。
及び所定のコマンドを入力する入力部と、入力したデー
タに基づいて表示画像を表示する表示画面とを含むディ
スプレイ装置であって、この入力部は、コマンド入力と
して表示画面における表示倍率の変更要求を入力し、こ
の表示画面は、解像度を変更することにより、表示倍率
の変更要求に応じた表示倍率で表示画像を表示すること
を特徴とする。
画面を制御する表示制御方法において、表示画面におけ
る表示倍率の変更要求を受け付けるステップと、ディス
プレイ装置の解像度を変更することにより、この表示画
面の表示倍率をこの表示倍率変更要求に応じた表示倍率
に変更するステップとを含むことを特徴とする。
を変更するステップに先立って、表示倍率の変更前の表
示状態を記憶するステップと、表示倍率の変更後、表示
倍率を元に戻した際に、記憶されている表示状態に復帰
させるステップとを含む構成とすることができる。
更するステップの後に、表示画面に表示されている所定
のウインドウの表示サイズを、表示倍率の変更後の表示
画面に対応するように変更するステップを含む構成とす
ることができる。
おける各ステップに対応する処理をコンピュータに実行
させるプログラムとして作成し、このプログラムをこの
コンピュータの入力手段が入力可能な形式で記憶した記
憶媒体として提供することができる。さらにまた、本発
明は、かかるプログラムを記憶する記憶手段と、この記
憶手段からこのプログラムを読み出して送信する送信手
段とを備えたプログラム伝送装置として提供することも
できる。
メッシュの特性を抽出する処理として、このメッシュの
要素に基づいて定義されるテンソル場を計算する構成と
することができる。
に基づいてこの発明を詳細に説明する。まず、本発明の
概要について説明する。本発明は、ディスプレイ装置の
解像度を変更することにより、表示画面の表示倍率を変
更する。例えば、物理的なサイズが固定のディスプレイ
装置の表示画面において解像度を下げると、解像度変更
前の表示画面の一部が解像度変更後の表示画面全体に表
示される。これにより、当該表示画面における表示画像
が拡大されることとなる。このようにして本発明は、表
示画像に対するビデオ信号を何ら処理することなく、ハ
ードウェア的な手法によって表示画面における表示倍率
を変更することができる。
更装置の構成を説明する図である。図1において、符号
10は解像度変更部であり、ディスプレイ装置の解像度
を変更することにより、表示画面における表示倍率を変
更する。符号20はウインドウサイズ変更部であり、解
像度変更部10の操作により表示倍率が変更された際
に、表示領域であるウインドウのサイズを変更された表
示倍率に応じて変更する。符号30は表示状態復帰部で
あり、表示倍率変更前における表示画面の状態を保持
し、ディスプレイ装置の解像度を元に戻した際に、表示
画面を元の状態に復帰させる。符号40は表示状態情報
記憶部であり、表示状態復帰部30の制御により、表示
倍率変更前における表示画面の状態を特定する情報を記
憶する。また、符号50は入力部であり、表示画面の表
示倍率を変更するためのイベントを発生させる。符号6
0はシーケンサであり、発生したイベントに応じて前記
解像度変更部10、ウインドウサイズ変更部20及び表
示状態復帰部30を起動する。符号70はディスプレイ
装置の表示画面である。
ディスプレイ装置の解像度を制御する装置によるハード
ウェア的な手段で実現される。一般的なディスプレイ装
置は、コンピュータにおける種々の動作モードに対応す
るため、複数種類の解像度による表示を可能とする制御
装置を備えている。そこで、この解像度を制御する制御
装置を解像度変更部10として利用することができる。
これに伴って、表示画面70の表示倍率が変更される。
例えば、1024(ドット)×768(ドット)の解像
度で表示されている画面を640(ドット)×480
(ドット)の解像度に変更すると、表示内容(画像、文
字など)は2.56倍(=(1024×768)/(640×480))
となる。本実施の形態では、ディスプレイ装置及びコン
ピュータに搭載されたグラフィクス・アクセラレータの
能力により表示できる最も高い解像度による表示状態を
標準とし、解像度変更部10がディスプレイ装置の解像
度を下げることによって表示画面70の表示倍率を上げ
る場合について説明する。しかしながら、本実施の形態
は、低い解像度における表示状態を標準とし、表示画面
70における情報量を増やすために解像度を上げて表示
倍率を下げるような利用にもそのまま適用できることは
言うまでもない。
ビデオチップ、メインメモリ、ビデオメモリなどとこれ
らを制御するプログラムとによるソフトウェア的な手段
で実現される。ディスプレイ装置の解像度が変更される
と、上述したように表示画面70の表示倍率も変わる。
そのため、解像度を下げて表示倍率を上げると作業領域
であるウインドウが表示画面70からはみ出してしまう
場合もある。そこで、変更後の解像度に対応するように
ウインドウの表示サイズを変更する必要がある。また必
要に応じて、ウインドウの位置を変更後の解像度に対応
するように移動させる。
70において、ウインドウを配置する座標を指定するこ
とにより、当該ウインドウの表示サイズを変更する。こ
の座標指定において、ウインドウの位置決めを行うこと
もできる。実施の一例として、ウインドウを解像度を変
更した表示画面70の略全体に表示させることができ
る。解像度を下げて表示を拡大することにより、表示画
面70の情報量は減少するので、少なくとも作業対象で
あるウインドウを大きく表示してできるだけ情報量を増
加させることが好ましい。
ムで広く用いられているマルチウインドウ・システムを
持つOSの場合、操作を受け付ける状態となっているア
クティブ・ウインドウを特に選択して表示サイズの変更
及び位置決めを行うことができる。この場合、非アクテ
ィブ・ウインドウに関しては、アクティブ・ウインドウ
と共に表示サイズの変更及び位置決めを行っても良い
し、これらの処理を行わなくても良い。作業対象を拡大
して見やすくしたいという目的を鑑みれば、アクティブ
・ウインドウのみ表示サイズの変更及び位置決めを行え
ば十分と考えられる。一方、複数のウインドウを切り換
えながら作業を行う場合は、表示画面70に表示されて
いる全てのウインドウの表示サイズ及び表示位置を、解
像度が変更された表示画面70に対応させておくことが
好ましい。
ば米国マイクロソフト社のWindows 98、Wi
ndows NTを用いた場合、これらのOSには所定
のウインドウを表示画面70の全体に表示する最大化と
いう機能が存在する。そこで、この最大化の機能を用い
ることにより、ウインドウの表示サイズを、解像度を変
更した表示画面70に合致させることができる。ウイン
ドウを最大化することは、Windows 98などが
サポートするマルチウインドウの利点を損なうこととな
る。しかし、ユーザの作業は基本的には一つのウインド
ウ(アクティブ・ウインドウ)に対して実行されるこ
と、及び表示画面70を拡大して見やすくしたいという
要求がある場合、その要求は作業中の特定のウインドウ
に対して生じる場合が多いと考えられることから、当該
ウインドウを最大化することはユーザの利便性を欠くも
のではない。また、Windows 98などでは、所
定のウインドウを最大化した場合であっても、タスクバ
ーのボタンをマウスクリックすることによって、容易に
他のウインドウをアクティブにすることができる。した
がって、ユーザが複数のウインドウを開いて切り換えな
がら作業を行う場合であっても、作業効率を低下させる
ことはない。
いシステムでは、ウインドウサイズ変更部20は不要で
ある。しかし、本実施の形態では、今日の一般的なコン
ピュータシステムの多くがウインドウによる表示方式を
採用することから、ウインドウサイズ変更部20を備え
る構成とする。
ップ、メインメモリ、ビデオメモリなどとこれらを制御
するプログラムとによるソフトウェア的な手段で実現さ
れる。ディスプレイ装置の解像度の変更に伴って、ウイ
ンドウサイズ変更部20によりウインドウの表示サイズ
を変更するため、解像度を元に戻した場合に、ウインド
ウの表示状態を元の状態に復帰させることが必要であ
る。また、表示画面にウインドウが表示されていない場
合であっても、アイコンなどの表示位置が解像度の変更
に伴って変更されている場合があるので、その表示状態
を元の状態に復帰させることが必要である。さらに、コ
ンピュータシステムがウインドウによる表示方式を採ら
ない場合であっても、解像度の変更に伴う表示の変化を
考慮して、解像度を元に戻した際に元の表示状態に復帰
させることが必要である。
更部10がディスプレイ装置の解像度を変更する際、こ
れに先立って、解像度変更前の表示画面70の表示状態
に関する情報を取得し、表示状態情報記憶部40に記憶
させる。そして、ディスプレイ装置の解像度を元に戻す
処理が行われた場合に、表示状態情報記憶部40から解
像度変更前の表示状態に関する情報を読み出し、表示画
面70の表示状態を元の状態に復帰させる。なお、表示
状態情報記憶部40としては、RAMなどのメインメモ
リや磁気ディスク装置その他の外部記憶装置などを用い
ることができる。
けて、ディスプレイ装置の解像度の変更による表示の拡
大及び元の状態への復帰を実行させるためのイベント
(以下、表示倍率変更イベントと称す)を発生させる。
ユーザからの操作を受け付ける手段としては、例えばハ
ードウェアによるキー・スイッチ(電気的なスイッチ)
を設けることができる。このキー・スイッチは、コンピ
ュータシステムの入力手段であるキーボードに、通常の
入力に用いるキーとは別に専用キーとして設けても良い
し、通常の入力に用いるキーのいずれかを割り当てても
良い。また、ディスプレイ装置やコンピュータ本体の筐
体、ペンタブレットのようなポインティングデバイスな
どにキー・スイッチを設けることもできる。さらに、G
UI(Graphical User Interface)を持つコンピュータ
システムにおいては、ディスプレイ装置の表示画面70
にボタンを表示し、ユーザがこのボタンをマウスクリッ
クする操作を受け付けて表示倍率変更イベントを発生す
るようにしても良い。また、コンピュータシステムにマ
イクロフォンなどの音声入力装置を設け、これに音声認
識プログラムを組み合わせることによって、ユーザの音
声による命令を受け付けて表示倍率変更イベントを発生
させることもできる。例えば、ユーザが「拡大」という
命令を発声し、この音声の入力により、表示倍率を変更
させることが可能である。なお、表示倍率変更イベント
を発生させるための音声命令は、ユーザが任意に設定で
きることは言うまでもない。
イベントが発生すると、シーケンサ60を介して、解像
度変更部10、ウインドウサイズ変更部20及び表示状
態復帰部30に起動命令が送られる。例えば、コンピュ
ータシステムのOSとして米国マイクロソフト社のWi
ndows 98を用い、ウインドウサイズ変更部20
によるウインドウの表示サイズとして変更にWindo
ws 98が持つ最大化を行う場合、表示を拡大する際
には、起動命令として次のようなAPIを発行する。す
なわち、ディスプレイ装置の解像度を変更するため、 ChangeDisplaySettings(LPDEVMODE lpDevMode, DWORD dwflags); ChangeDisplaySettingsEx(LPCTSTR lpszDeviceName, LPDEVMODE lpDevMode, HWND hwnd, DWORD dwflags, LPVOID lParam); というAPIを解像度変更部10に対して発行する。ま
た、ウインドウを最大化するため、 ShowWindowAsync(HWND hwnd, int showcmd); MoveWindow(HWND hwnd, int x, int y, int nWidth, int nHeight, BOOL bRepaint); というAPIをウインドウサイズ変更部20に対して発
行する。
を拡大する際の拡大率(表示倍率)を提示し、その中か
ら所望の表示倍率を選択させることもできる。この場
合、提示できる拡大率は、ディスプレイ装置において設
定できる表示解像度に応じて定まる。例えば、1024
(ドット)×768(ドット)の解像度を標準とした場
合、上述したように、640(ドット)×480(ドッ
ト)の解像度に変更すると、画像や文字の表示サイズは
2.56倍となる。同様に、800(ドット)×600
(ドット)の解像度では、画像や文字の表示サイズは
1.6384倍となる。そこで、これらの三つの解像度
で表示できるシステムでは、標準(1倍)の表示に対し
て2.56倍と1.6384倍という拡大率を提示し
て、その中からユーザに所望の拡大率を選択させること
ができる。
ようという要求を持っているので、選択できる解像度を
表示するのではなく、拡大率を表示することが好まし
い。拡大率の表示は、ディスプレイ上にポップアップメ
ニューなどの形式で提示しても良いし、キーボードなど
にハードウェアにて設けられたキー・スイッチにおいて
選択できるようにしても良い。ノートブック型のコンピ
ュータのように、ディスプレイ装置の種類がある程度固
定的なシステムにおいては、拡大率ごとにスイッチを設
けることもできる。また、実際の拡大率表示において
は、上記のように2.56倍、1.6384倍といった
正確な数値を提示するのではなく、2.5倍、1.6倍
といった凡その拡大率を表示することも可能である。
において、解像度変更部10、ウインドウサイズ変更部
20、表示状態復帰部30、表示状態情報記憶部40、
入力部50及びシーケンサ60の各構成要素は、コンピ
ュータシステムにおける種々のハードウェアに実装する
ことが可能である。基本的な構成としては、解像度変更
部10、ウインドウサイズ変更部20、表示状態復帰部
30及び表示状態情報記憶部40をコンピュータ本体に
実装し、キーボード上に入力部50を設けて入力を受け
付け、ディスプレイ装置に対して解像度変更部10、ウ
インドウサイズ変更部20及び表示状態復帰部30から
の命令信号のみを伝送する構成が考えられる。これらの
構成要素のうち、解像度変更部10や表示状態復帰部3
0、表示状態情報記憶部40など、いくつかの構成要素
をディスプレイ装置に備えることとしても良い。また、
全ての構成要素をディスプレイ装置に備えることとして
も良い。入力部50に関しては、上述したように種々の
ハードウェアに設けることが可能である。
る。図2は、本実施の形態の動作を説明するフローチャ
ートである。図2において、入力部50の操作により表
示画面の表示倍率を変更するイベントが発生すると、こ
のイベントが表示の拡大要求である場合、まず、表示状
態復帰部30が、表示画面の表示状態に関する情報を取
得して表示状態情報記憶部40に記憶させる(ステップ
201、202)。
装置の解像度を、当該拡大要求による表示倍率に見合う
解像度に変更する(ステップ203)。そして、ウイン
ドウサイズ変更部20が、表示画面にウインドウが表示
されているかどうかを調べ、表示されているならば、そ
のウインドウのサイズを解像度の変更後の表示画面に対
応するように変更する(ステップ204、205)。こ
の際、上述したように、アクティブ・ウインドウのみを
検出してサイズ変更したり、ウインドウを解像度変更後
の表示画面全体に表示したりすることが可能である。表
示画面にウインドウが表示されていない場合は、ウイン
ドウサイズ変更部20は何ら処理を行わずに処理を終了
する(ステップ204)。
ベントが表示倍率を元に戻す(標準の倍率にする)要求
である場合、まず、解像度変更部10が、ディスプレイ
装置の解像度を、標準として設定されている解像度に戻
す(ステップ201、206)。次に、表示状態復帰部
30が、解像度の変更前における表示画面の表示状態に
関する情報を表示状態情報記憶部40から読み出し、表
示画面を元の表示状態に戻す。具体的には、表示画面に
ウインドウが存在すれば、ウインドウの表示サイズを解
像度の変更前の状態に戻す(ステップ207、20
8)。表示画面にウインドウが存在しない場合、または
ステップ208によりウインドウの表示サイズを元に戻
した後、表示画面におけるアイコンなどの表示状態を元
の状態に戻す(ステップ209)。
行った例を示す図である。なお、図示の例では、表示の
拡大に伴い、アクティブ・ウインドウを最大化するもの
とする。本実施の形態における入力部50を操作して表
示の拡大要求を行うと、図3において、表示画面が標準
の表示倍率による(A)の状態から拡大された(B)の
状態へ変化する。ここで、(A)の表示画面と(B)の
表示画面とを比較すると、(A)におけるアクティブ・
ウインドウ301が(B)において最大化され、表示画
面の全体に拡張されていると共に、アクティブ・ウイン
ドウ301の表示内容が拡大されていることがわかる。
また、表示画面が(B)の状態で表示倍率を元に戻す要
求を行うと、アクティブ・ウインドウ301が縮小さ
れ、表示画面が元の(A)の状態に復帰する。なお、
(B)の状態において、アクティブ・ウインドウ301
以外のウインドウについては、最大化されている場合
と、最大化されていない場合とがあり得るが、図3の
(B)の表示状態においては区別できない。
通常の表示と拡大表示とを簡単な操作で切り換え可能と
することにより、高解像度による情報量の多さと、表示
内容の見やすさとを両立させることができる。
の解像度の変更というハードウェア的な手段を用いて表
示画面の拡大表示を実現することにより、ストレス無く
拡大表示を行うことができる。
成を説明する図である。
トである。
示す図である。
の表示例を示す図である。
画面の表示例を示す図である。
30…表示状態復帰部、40…表示状態情報記憶部、5
0…入力部、60…シーケンサ、70…表示画面
Claims (21)
- 【請求項1】 ユーザによる操作を受け付けて所定のイ
ベントを発生させる入力手段と、CPUと、ディスプレ
イ装置とを備えるコンピュータシステムにおいて、 前記入力手段により発生された入力イベントに応じて、
前記ディスプレイ装置の解像度を変更する解像度変更手
段と、 前記入力手段により発生された前記イベントに応じて、
前記ディスプレイ装置に表示されている所定のウインド
ウの表示サイズを、前記解像度変更手段による解像度の
変更後における表示画面の略全体に表示させるように変
更するウインドウサイズ変更手段とを備えたことを特徴
とするコンピュータシステム。 - 【請求項2】 前記ウインドウサイズ変更手段は、前記
解像度変更手段による解像度の変更前にアクティブ状態
であったウインドウの表示サイズを変更することを特徴
とする請求項1に記載のコンピュータシステム。 - 【請求項3】 前記解像度変更手段による解像度の変更
前の表示状態を保持し、前記ディスプレイ装置の解像度
を変更前の解像度に戻した場合に、保持されている前記
表示状態に復帰させる表示状態復帰手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータシステ
ム。 - 【請求項4】 所定の入力を受け付ける入力手段と、 前記入力手段にて入力された要求に応じて、ディスプレ
イ装置の解像度を変更することにより表示倍率を変更す
る表示倍率変更手段とを備えることを特徴とするコンピ
ュータシステム。 - 【請求項5】 前記入力手段は、電気的スイッチである
ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステ
ム。 - 【請求項6】 前記入力手段は、通常の入力に用いられ
るキーボードのキー・スイッチとは別に設けられたキー
・スイッチであることを特徴とする請求項4に記載のコ
ンピュータシステム。 - 【請求項7】 前記入力手段は、グラフィカル・ユーザ
・インタフェースにより前記ディスプレイ装置の表示画
面に表示されたボタンであることを特徴とする請求項4
に記載のコンピュータシステム。 - 【請求項8】 前記入力手段は、音声入力装置であるこ
とを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステ
ム。 - 【請求項9】 所定の入力を受け付ける入力手段と、 前記入力手段にて受け付けられた表示の拡大要求に応じ
て、前記ディスプレイ装置の解像度を下げることにより
表示を拡大する表示拡大手段とを備えることを特徴とす
る表示制御装置。 - 【請求項10】 前記入力手段は、前記表示拡大手段に
より制御される前記ディスプレイ装置の解像度に応じて
得られる表示倍率をユーザに提示し、選択された表示倍
率による拡大要求を受け付けることを特徴とする請求項
9に記載の表示制御装置。 - 【請求項11】 前記表示拡大手段による表示の拡大前
の表示状態を保持し、拡大表示を終了した場合に、保持
されている前記表示状態に復帰させる表示状態復帰手段
をさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載の表示
制御装置。 - 【請求項12】 前記ディスプレイ装置の表示画面に表
示されている所定のウインドウの表示サイズを、前記表
示拡大手段による拡大後の表示画面に対応するように変
更するウインドウサイズ変更手段をさらに備えたことを
特徴とする請求項9に記載の表示制御装置。 - 【請求項13】 所定の入力を受け付ける入力手段と、 前記入力手段にて受け付けられた表示倍率変更要求に応
じて、ディスプレイ装置の解像度を変更することにより
表示倍率を変更すると共に、当該ディスプレイ装置の表
示画面に表示されている所定のウインドウを解像度の変
更後における当該表示画面全体に表示させる表示制御手
段とを備えることを特徴とする表示制御装置。 - 【請求項14】 前記入力手段は、ハードウェア・スイ
ッチであることを特徴とする請求項13に記載の表示制
御装置。 - 【請求項15】 前記表示制御手段による表示の拡大前
の表示状態を保持し、拡大表示を終了した場合に、保持
されている前記表示状態に復帰させる表示状態復帰手段
をさらに備えたことを特徴とする請求項13に記載の表
示制御装置。 - 【請求項16】 表示画像のデータ及び所定のコマンド
を入力する入力部と、入力したデータに基づいて表示画
像を表示する表示画面とを含むディスプレイ装置であっ
て、 前記入力部は、コマンド入力として前記表示画面におけ
る表示倍率の変更要求を入力し、 前記表示画面は、解像度を変更することにより、前記表
示倍率の変更要求に応じた表示倍率で前記表示画像を表
示することを特徴とするディスプレイ装置。 - 【請求項17】 ディスプレイ装置の表示画面を制御す
る表示制御方法において、 前記表示画面における表示倍率の変更要求を受け付ける
ステップと、 前記ディスプレイ装置の解像度を変更することにより、
前記表示画面の表示倍率を前記表示倍率の変更要求に応
じた表示倍率に変更するステップとを含むことを特徴と
する表示制御方法。 - 【請求項18】 前記表示倍率を変更するステップに先
立って、表示倍率の変更前の表示状態を記憶するステッ
プと、 前記表示倍率の変更後、当該表示倍率を元に戻した際
に、前記記憶されている表示状態に復帰させるステップ
とをさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の表
示制御方法。 - 【請求項19】 前記表示倍率を変更するステップの後
に、前記表示画面に表示されている所定のウインドウの
表示サイズを、表示倍率の変更後の表示画面に対応する
ように変更するステップをさらに含むことを特徴とする
請求項17に記載の表示制御方法。 - 【請求項20】 コンピュータに実行させるプログラム
を当該コンピュータの入力手段が読取可能に記憶した記
憶媒体において、 前記プログラムは、 ディスプレイ装置の表示画面における表示倍率の変更要
求を受け付ける処理と、 前記ディスプレイ装置の解像度を変更することにより、
前記表示画面の表示倍率を前記表示倍率の変更要求に応
じた表示倍率に変更する処理とを前記コンピュータに実
行させることを特徴とする記憶媒体。 - 【請求項21】 コンピュータに、 ディスプレイ装置の表示画面における表示倍率の変更要
求を受け付ける処理と、前記ディスプレイ装置の解像度
を変更することにより、前記表示画面の表示倍率を前記
表示倍率の変更要求に応じた表示倍率に変更する処理と
を実行させるプログラムを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段から前記プログラムを読み出して当該プロ
グラムを送信する送信手段とを備えたことを特徴とする
プログラム伝送装置。
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