JP2013516699A - 別の装置の表示解像度を持つモードを含む複数のアプリケーション表示モードを有する装置および方法 - Google Patents

別の装置の表示解像度を持つモードを含む複数のアプリケーション表示モードを有する装置および方法 Download PDF

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Abstract

タッチセンシティブディスプレイを備えた多機能デバイスで、方法が実行される。第1の操作モードでは、アプリケーションが実行され、アプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースが、多機能デバイスとは別のハンドヘルドデバイス上で実行された場合のアプリケーションの表示解像度に合致する第1の解像度で表示される。第2の操作モードでは、アプリケーションが実行され、アプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースが、第1の解像度より大きい第2の解像度で表示される。

Description

[0001]本発明は一般に、タッチセンシティブ表面を備えた電子デバイスに関する。詳細には、本発明は、タッチセンシティブ表面を備えた電子デバイス上で実行されるアプリケーションの表示解像度に関する。
[0002]近年、タッチセンシティブ表面をコンピュータおよびその他の電子コンピューティングデバイス用の入力デバイスとして用いることが大幅に増えている。典型的なタッチセンシティブ表面には、タッチパッドやタッチスクリーンディスプレイなどがある。そのような表面は、ユーザインタフェースオブジェクトをディスプレイ上で操作するのに広く用いられている。
[0003]1つのコンピューティングデバイスのために書かれたアプリケーションは、そのコンピューティングデバイスの特定のタッチセンシティブ表面と特定の表示解像度とに合わせて設計されており、それゆえ、アプリケーションは、他のデバイスによって直接使用可能なわけではない。これは、複数のデバイスのためにアプリケーションを作成するアプリケーション開発者にとっては面倒であり、また、異なるデバイスによって実行される場合に同じアプリケーションについて異なるアプリケーションインタフェースを覚えなければならないユーザにとって、認知上の重大な負担となる。
[0004]従って、他のコンピューティングデバイスと互換性があるグラフィカルユーザインタフェースを提供し、かつ、ディスプレイをより柔軟に利用するために表示の選択肢(ディスプレイオプション)を複数提供するコンピューティングデバイスの必要性がある。そのようなコンピューティングデバイスおよびグラフィカルユーザインタフェースは、ユーザにかかる認知上の負担を軽減し、より効率的なヒューマン・マシン・インターフェースを実現する。
[0005]タッチセンシティブ表面を備えたコンピューティングデバイス用のユーザインタフェースに関連する前述の欠点およびその他の問題が、開示されるデバイスによって軽減または解消される。一部の実施形態では、デバイスはデスクトップコンピュータであるが、他の実施形態では、デバイスは携帯用である(例えば、ノートパソコン、タブレットコンピュータ、またはハンドヘルドデバイス)。一部の実施形態では、デバイスはタッチパッドを有する。一部の実施形態では、デバイスはタッチセンシティブディスプレイ(「タッチスクリーン」または「タッチスクリーンディスプレイ」としても知られる)を有する。一部の実施形態では、デバイスは、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)と、1つ以上のプロセッサと、メモリと、1つ以上のモジュールと、プログラムまたは複数の機能を実行するためにメモリの中に記憶された命令の集合と、を有する。一部の実施形態では、ユーザは、主に、タッチセンシティブ表面上での指の接触およびジェスチャを通してGUIと対話する。一部の実施形態では、機能には、画像編集と、描画と、プレゼンテーションと、ワードプロセッシングと、ウェブサイト作成と、ディスクオーサリングと、表計算シート作成と、ゲームをすることと、電話をすることと、テレビ会議をすることと、電子メールをすることと、インスタントメッセージングと、エクササイズ(workout)のサポートと、デジタル写真撮影と、デジタルビデオ撮影と、ウェブブラウジングと、デジタル音楽再生と、および/またはデジタルビデオ再生とが含まれうる。これらの機能を行うための実行可能な命令が、コンピュータ可読記憶媒体、または、1つ以上のプロセッサによる実行のために構成された、その他のコンピュータプログラム製品に含まれうる。
[0006]一部の実施形態によると、タッチセンシティブディスプレイを備えた多機能デバイスにおいて、或る方法が行われる。前記方法は、第1の操作モードでは、アプリケーションを実行し、前記多機能デバイスとは別のハンドヘルドデバイスによって実行された場合の前記アプリケーションの表示解像度に合致する第1の解像度で、前記アプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示する、ステップを含んでいる。前記方法は、第2の操作モードでは、前記アプリケーションを実行し、前記第1の解像度より大きい第2の解像度で、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースを表示する、ステップを含んでいる。
[0007]一部の実施形態によると、多機能デバイスは、タッチセンシティブディスプレイと、1以上のプロセッサと、メモリと、1以上のプログラムとを含んでおり、前記1以上のプログラムは、前記メモリの中に記憶されていて前記1以上のプロセッサによって実行されるように構成されており、前記1以上のプログラムは、上記の方法の動作を行うための命令を含んでいる。一部の実施形態によると、タッチセンシティブディスプレイと、メモリと、前記メモリの中に記憶された1以上のプログラムを実行するための1以上のプロセッサとを備えた多機能デバイス上のグラフィカルユーザインタフェースは、上記の方法において表示される要素のうちの1以上を含んでおり、それらは上記の方法の中で述べたように、入力に応じて更新される。一部の実施形態によると、コンピュータ可読記憶媒体は、タッチセンシティブディスプレイを備えた多機能デバイスによって実行された場合に当該デバイスに上記の方法の動作を行わせる命令を記憶している。一部の実施形態によると、多機能デバイスは、タッチセンシティブディスプレイと、上記の方法の動作を行うための手段とを含んでいる。一部の実施形態によると、タッチセンシティブディスプレイを備えた多機能デバイスで用いられる情報処理装置は、上記の方法の動作を行うための手段を含んでいる。
[0008]一部の実施形態によると、多機能デバイスは、アプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示するように構成されたタッチセンシティブディスプレイユニットと、前記タッチセンシティブディスプレイユニットに結合された処理ユニットと、を含んでいる。前記処理ユニットは、第1の操作モードでは、前記アプリケーションを実行し、前記多機能デバイスとは別のハンドヘルドデバイスによって実行された場合の前記アプリケーションの表示解像度に合致する第1の解像度で、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースの前記タッチセンシティブディスプレイユニット上での表示を有効化し、第2の操作モードでは、前記アプリケーションを実行し、前記第1の解像度より大きい第2の解像度で、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースの前記タッチセンシティブディスプレイユニット上での表示を有効化するように構成される。
[0009]それゆえ、ハンドヘルドデバイス上でも動くソフトウェアアプリケーションを実行する、タッチセンシティブディスプレイを備えた多機能デバイスが提供される。多機能デバイスでは、グラフィカルユーザインタフェースは、少なくとも2つの操作モードを有しており、個々のモードは、異なる表示解像度を提供する。これらの操作モードは、有効性と、効率と、柔軟性と、そのようなデバイスに対するユーザの満足とを高める。そのような方法およびインタフェースは、従来の方法を補完または置換しうる。
[0010]本発明の前述の諸実施形態およびさらなる諸実施形態をよりよく理解するため、下記の図面と併せて下記の「発明を実施するための形態」を参照するべきである。図面において、類似の参照番号は図面全体を通して対応する部分を指す。
一部の実施形態による、タッチセンシティブディスプレイを備えた携帯用多機能デバイスを示すブロック図である。 一部の実施形態による、タッチセンシティブディスプレイを備えた携帯用多機能デバイスを示すブロック図である。 一部の実施形態による、イベント処理のための例示的な構成要素(コンポーネント)を示すブロック図である。 一部の実施形態による、タッチスクリーンを有する携帯用多機能デバイスを示す図である。 一部の実施形態による、ディスプレイとタッチセンシティブ表面とを備えた例示的な多機能デバイスのブロック図である。 一部の実施形態による、携帯用多機能デバイス上のアプリケーションのメニューについての例示的なユーザインタフェースを示す図である。 一部の実施形態による、携帯用多機能デバイス上のアプリケーションのメニューについての例示的なユーザインタフェースを示す図である。 一部の実施形態による、ディスプレイとは別のタッチセンシティブ表面を備えた多機能デバイスのための例示的なユーザインタフェースを示す図である。 一部の実施形態による、携帯用多機能デバイス上で実行されるアプリケーションのための例示的なユーザインタフェースを異なる解像度で示す図である。 一部の実施形態による、携帯用多機能デバイス上で実行されるアプリケーションのための例示的なユーザインタフェースを異なる解像度で示す図である。 一部の実施形態による、携帯用多機能デバイス上で実行されるアプリケーションのための例示的なユーザインタフェースを異なる解像度で示す図である。 一部の実施形態による、携帯用多機能デバイス上で実行されるアプリケーションのための例示的なユーザインタフェースを異なる解像度で示す図である。 一部の実施形態による、携帯用多機能デバイス上で実行されるアプリケーションのための例示的なユーザインタフェースを異なる解像度で示す図である。 一部の実施形態による、携帯用多機能デバイス上で実行されるアプリケーションのための例示的なユーザインタフェースを異なる解像度で示す図である。 一部の実施形態による、2つの操作モードを備えた多機能デバイスを操作する方法を示すフロー図である。 一部の実施形態による、2つの操作モードを備えた多機能デバイスを操作する方法を示すフロー図である 一部の実施形態による電子デバイスの機能ブロック図である。
[0020]次に、実施形態について詳細に説明し、それらの例を添付の図面に示す。以下の詳細記述では、本発明の十分な理解を提供するために、多くの特定の詳細が記述されている。しかし、当業者には明らかであろうが、本発明は、これらの特定の詳細がなくても実施されうる。その他の事例では、周知の方法、手順、構成要素、回路およびネットワークは、実施形態の態様を不要にあいまいにしないように、詳細には記述していない。
[0021]また理解されるであろうが、第1、第2などの用語は、本明細書では、各種の要素(エレメント)を記述するために使用されうるけれども、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきでない。これらの用語は、要素と要素とを区別するためだけに用いられている。例えば、本発明の範囲から逸脱することなく、第1の接触は第2の接触と呼ばれてもよいだろうし、同様に、第2の接触が第1の接触と呼ばれてもよいだろう。第1の接触と第2の接触とは、どちらも接触であるが、同じ接触ではない。
[0022]本明細書で本発明の記述の中で用いられる用語は、特定の実施形態を記述することを目的としており、本発明を限定することを意図していない。本発明の記述および添付の請求項で用いられる場合、単数形「a」、「an」、「the」は、文脈が別に明示しない限り、複数形も同様に含むことを意図する。さらに理解されるであろうが、「および/または(and/or)」という用語は、本明細書で用いられる場合、関連するリストされた項目のうちの1つ以上のいずれかの、または、すべての起こりうる組み合わせを言及し、それを包含する。さらに理解されるであろうが、「含む(include)」、「含んでいる(including)」、「備える(comprise)」および/または「備えている(comprising)」という用語は、本明細書で用いられる場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素および/または構成要素の存在を明記するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在もしくは追加を排除しない。
[0023]本明細書では、「もしも(if)」は、文脈に依存して、「する時(when)」または「した時点で(upon)」または「判定したことに応じて(in response to determining)」または「検出したことに応じて(in response to detecting)」を意味すると解釈されてもよい。同様に、「と判定された場合(if it is determined)」または「[述べられた条件またはイベント]が検出された場合(if [a stated condition or event] is detected)」は、文脈に依存して、「判定した時点で(upon determining)」または「判定したことに応じて(in response to determining)」または「[述べられた条件またはイベント]を検出した時点で(upon detecting [the stated condition or event])」または「[述べられた条件またはイベント]を検出したことに応じて(in response to detecting [the stated condition or event])」を意味すると解釈されてもよい。
[0024]本明細書では、ディスプレイの「解像度(resolution)」という用語は、ディスプレイの個々の軸に沿った、または個々の次元における、ピクセルの数(「ピクセルカウント(pixel count)」または「ピクセル解像度(pixel resolution)」とも呼ばれる)のことを言う。例えば、ディスプレイが、320×480ピクセルの解像度を持っていてもよい。さらに、本明細書では、多機能デバイスの「解像度(resolution)」は、多機能デバイスの中のディスプレイの解像度を言う。「解像度(resolution)」という用語は、個々のピクセルのサイズまたはピクセルの間隔に関する何らかの制限を意味しない。例えば、1024×768ピクセルの解像度を持つ第1のディスプレイと比べて、320×480ピクセルの解像度を持つ第2のディスプレイは、解像度が低い。しかし、留意されるべきだが、ディスプレイの物理的大きさは、ピクセル解像度だけに依存するのではなく、ピクセルのサイズおよびピクセルの間隔を含めた多くの他の因子にも依存する。従って、第1のディスプレイは、第2のディスプレイと比べて、大きさが同じ、小さい、または大きいことがある。
[0025]本明細書では、ディスプレイの「ビデオ解像度(video resolution)」という用語は、ディスプレイの個々の軸に沿った、または個々の次元における、ピクセルの密度のことを言う。ビデオ解像度は、DPI(dots−per−inch)の単位で測られることが多く、これは、ディスプレイのそれぞれの次元に沿った1インチの範囲の中に一列に入れることのできるピクセルの数を数えるものである。
[0026]コンピューティングデバイス、そのようなデバイスのためのユーザインタフェース、およびそのようなデバイスを使用するための関連プロセスの実施形態について記述する。一部の実施形態では、コンピューティングデバイスは、携帯用通信デバイス、例えば移動電話であり、その他の機能、例えばPDAおよび/または音楽プレーヤ機能も有している。携帯用多機能デバイスの例示的な実施形態には、限定することなく、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.のiPhone(登録商標)およびiPod Touch(登録商標)デバイスが含まれる。また、その他の携帯用デバイス、例えばタッチセンシティブ表面(例えばタッチスクリーンディスプレイおよび/またはタッチパッド)を持つラップトップコンピュータまたはタブレットコンピュータが用いられてもよい。また、理解されるべきだが、一部の実施形態では、デバイスは、携帯用通信デバイスではなく、タッチセンシティブ表面(例えばタッチスクリーンディスプレイおよび/またはタッチパッド)を持つデスクトップコンピュータである。
[0027]下記の議論では、ディスプレイおよびタッチセンシティブ表面を含むコンピューティングデバイスについて記述する。しかし、理解されるべきだが、コンピューティングデバイスは、1つ以上の他の物理的ユーザインタフェースデバイス、例えば物理的キーボード、マウス、および/またはジョイスティックを含んでいてもよい。
[0028]デバイスは多様なアプリケーション、例えば、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、文章処理アプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、表計算アプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、エクササイズ(workout)サポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、インターネット閲覧アプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、および/またはデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上をサポートする。
[0029]デバイス上で実行されうる各種のアプリケーションは、少なくとも1つの共通の物理的ユーザインタフェースデバイス、例えばタッチセンシティブ表面を使用してもよい。タッチセンシティブ表面の1つ以上の機能、およびデバイス上に表示される対応する情報は、アプリケーション毎に、および/または、それぞれのアプリケーションの中で、調整されたり、および/または、変更されたりしてもよい。このようにして、デバイスの共通の物理的アーキテクチャ(例えばタッチセンシティブ表面)は、ユーザにとって直感的かつ透過的なユーザインタフェースを使って多様なアプリケーションをサポートしうる。
[0030]ユーザインタフェースは、1つ以上のソフトキーボードの実施形態を含んでいてもよい。ソフトキーボードの実施形態は、表示されたキーボードのアイコン上に標準の(QWERTY)および/または標準でない構成のシンボルを含んでいてもよく、それらは例えば、2006年7月24日に出願された米国特許出願第11/459,606号「Keyboards for Portable Electronic Devices」および2006年7月24日に出願された米国特許出願第11/459,615号「Touch Screen Keyboards For Portable Electronic Devices」に記述されており、その内容を全部、参照により本願に援用する。キーボードの実施形態の中には、既存の物理的キーボード、例えばタイプライタのキーボードにあるキーの数と比べてアイコン(またはソフトキー)の数が少ない実施形態があってもよい。これによって、ユーザは、キーボードの中の1つ以上のアイコン、それゆえ、1つ以上の対応するシンボルを選択するのがより容易になる。キーボードの実施形態は、適応的であってよい。例えば、表示されたアイコンが、例えば1つ以上のアイコンおよび/または1つ以上の対応するシンボルを選択するようなユーザの動作に従って修正されてもよい。デバイス上の1つ以上のアプリケーションが、共通の、および/または異なるキーボード実施形態を利用してもよい。それゆえ、使用されるキーボードの実施形態は、少なくとも一部のアプリケーションに合わせてカスタマイズされてもよい。一部の実施形態では、1つ以上のキーボードの実施形態が、それぞれのユーザに合わせてカスタマイズされてもよい。例えば、1つ以上のキーボードの実施形態が、それぞれのユーザの言葉の利用履歴(辞書編集法、スラング、個別の用途)に基づいてそれぞれのユーザに合わせてカスタマイズされてもよい。一部のキーボードの実施形態は、ソフトキーボードの実施形態を用いる時に、1つ以上のアイコンを、それゆえ1つ以上のシンボルを、選択する場合にユーザエラーの確率を減らすように調整されてもよい。
[0031]次に、タッチセンシティブディスプレイを備えた携帯用デバイスの実施形態に注意を向けよう。図1Aおよび図1Bは、一部の実施形態による、タッチセンシティブディスプレイ112を持つ携帯用多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチセンシティブディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれることもあり、また、タッチセンシティブディスプレイシステムとして知られ、またはそう呼ばれることもある。デバイス100は、メモリ102(1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含みうる)と、メモリコントローラ122と、1つ以上の処理ユニット(CPU)120と、周辺装置インタフェース118と、RF回路部108と、音声回路部110と、スピーカ111と、マイク113と、入力/出力(I/O)サブシステム106と、他の入力または制御デバイス116と、外部ポート124とを含んでいてもよい。デバイス100は、1つ以上の光センサ164を含んでいてもよい。これらの構成要素は、1つ以上のコミュニケーションバスまたは信号線103を経て通信してもよい。
[0032]理解されるべきだが、デバイス100は、携帯用多機能デバイスの一例にすぎず、デバイス100は、図示するより構成要素が多いことも少ないこともあり、2つ以上の構成要素を組み合わせることもあり、あるいは、構成要素の別の構成または配置を有することもある。図1Aおよび図1Bに示す各種の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの両方の組み合わせとして、1つ以上の信号処理回路および/または特定用途向け集積回路を含めて実装されてもよい。
[0033]メモリ102は、高速ランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、また、不揮発性メモリ、例えば1つ以上の磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、またはその他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでいてもよい。メモリ102へのデバイス100の他のコンポーネント、例えばCPU120および周辺インタフェース118によるアクセスは、メモリコントローラ122によって制御されてもよい。
[0034]周辺装置インタフェース118を用いて、デバイスの入出力周辺装置をCPU120およびメモリ102に接続することができる。1つ以上のプロセッサ120は、各種のソフトウェアプログラムおよび/またはメモリ102の中に記憶された命令の集合を動作させるかまたは実行して、デバイス100についての各種の機能を行い、データを処理する。
[0035]一部の実施形態では、周辺装置インタフェース118と、CPU120と、メモリコントローラ122とは、例えばチップ104のような単一のチップ上に実装されてもよい。一部の実施形態では、それらは別個のチップ上に実装されてもよい。
[0036]RF(radio frequency)回路部108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路部108は、電気信号を電磁信号に、電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワークおよびその他の通信デバイスと通信する。RF回路部108は、アンテナシステムと、RFトランシーバと、1つ以上の増幅器と、チューナと、1つ以上のオシレータと、デジタル信号プロセッサと、CODECチップセットと、SIM(subscriber identity module)カードと、メモリと、等々を含めて、これらの機能を行うための周知の回路部を含んでいてもよいが、それらに限定されない。RF回路部108は、WWW(World Wide Web)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、および/または、セルラー電話ネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(LAN)、および/またはメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)のようなワイヤレスネットワーク、のようなネットワークとワイヤレス通信によって通信してもよいし、その他のデバイスとワイヤレス通信によって通信してもよい。ワイヤレス通信は、GSM(Global System for Mobile Communications)、EDGE(Enhanced Data GSM Environment)、HSDPA(high−speed downlink packet access)、W−CDMA(wideband code division multiple access)、CDMA(code division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、Bluetooth、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(例えばIEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11gおよび/またはIEEE802.11n)、VoIP(voice over Internet Protocol)、Wi−MAX、電子メール用のプロトコル(例えばIMAP(Internet message access protocol)および/またはPOP(post office protocol))、インスタントメッセージング(例えばXMPP(extensible messaging and presence protocol)、SIMPLE(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions)、IMPS(Instant Messaging and Presence Service))、および/または、SMS(Short Message Service)、あるいはいずれかの他の適切な通信プロトコル(本明細書の提出日の時点ではまだ開発されていない通信プロトコルを含む)を含めるがそれらに限定されない、複数の通信標準、プロトコル、および技術のいずれを使用してもよい。
[0037]音声回路部110と、スピーカ111と、マイク113とは、ユーザとデバイス100との間の音声インタフェースを提供する。音声回路部110は、周辺装置インタフェース118から音声データを受信し、音声データを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ11は、電気信号を人間に聞こえる音波に変換する。また、音声回路部110は、音波からマイク113によって変換された電気信号を受信する。音声回路部110は、電気信号を音声データに変換し、音声データを処理するために周辺装置インタフェース118へ送信する。音声データは、周辺装置インタフェース118によって、メモリ102および/またはRF回路部108から取得されるか、および/または、メモリ102および/またはRF回路部108へ送信されてもよい。また、一部の実施形態では、音声回路部110は、ヘッドフォンジャック(例えば図2の212)を含んでいる。ヘッドフォンジャックは、音声回路部110と、例えば出力のみのヘッドフォンや出力(例えば片耳または両耳用のヘッドフォン)と入力(例えばマイク)とを備えたヘッドフォンのような、着脱式音声入力/出力周辺装置との間のインタフェースを提供する。
[0038]I/Oサブシステム106は、デバイス100の入力/出力周辺装置、例えばタッチスクリーン112およびその他の入力制御デバイス116を、周辺装置インタフェース118に接続する。I/Oサブシステム106は、ディスプレイコントローラ156と、その他の入力または制御デバイス用の1つ以上の入力コントローラ160とを含んでいてもよい。1つ以上の入力コントローラ160は、その他の入力または制御デバイス116との間で電気信号の送受信を行う。その他の入力または制御デバイス116には、物理的ボタン(例えばプッシュボタン、ロッカーボタン等)、ダイヤル、スライド式スイッチ、ジョイスティック、クリックホイール等が含まれてもよい。一部の代替的実施形態では、入力コントローラ160は、キーボード、赤外線ポート、USBポート、および例えばマウスのようなポインタデバイスのうちのいずれかに接続されても(あるいは、まったくされなくても)よい。1つ以上のボタン(例えば図2の208)は、スピーカ111および/またはマイク113の音量調節のための上/下ボタンを含んでいてもよい。1つ以上のボタンは、プッシュボタン(例えば図2の206)を含んでいてもよい。すばやくプッシュボタンを押すことにより、タッチスクリーン112のロックをはずすかまたは、デバイスのロックを解除するためにタッチスクリーン上でジェスチャを用いるプロセスを開始してもよく、それについては、2005年12月23日に出願した米国特許出願第11/322,549号「Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image」に記述されており、それをそのまま全部、参照により本願に援用する。プッシュボタン(例えば206)を長めに押すことにより、デバイス100の電源をオンまたはオフにしてもよい。ユーザが、1つ以上のボタンの機能性をカスタマイズすることができてもよい。バーチャルボタンもしくはソフトボタンおよび1つ以上のソフトキーボードを実装するのに、タッチスクリーン112が用いられる。
[0039]タッチセンシティブディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェースおよび出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112との間で電気信号を送受信する。タッチスクリーン112は、視覚的出力をユーザに表示する。視覚的出力は、グラフィックスと、テキストと、アイコンと、ビデオと、それらのいずれかの組み合わせと(集合的に「グラフィックス」と称する)を含んでいてもよい。一部の実施形態では、視覚的出力の一部または全部が、ユーザインタフェースのオブジェクトに対応していてもよい。
[0040]タッチスクリーン112は、タッチセンシティブ表面と、触覚および/または触感による接触に基づいてユーザからの入力を受け入れるセンサまたはセンサの集合とを有する。タッチスクリーン112およびディスプレイコントローラ156は(メモリ102の中のいずれかの関連のモジュールおよび/または命令の集合と共に)、タッチスクリーン112上の接触(および接触の移動または中断)を検出し、検出した接触を、タッチスクリーン112上に表示されるユーザインタフェースオブジェクト(例えば1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ、または画像)との対話に変換する。例示的な一実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接点は、ユーザの指に対応する。
[0041]タッチスクリーン112は、LCD(liquid crystal display)技術、LPD(light emitting polymer display)技術、またはLED(light emitting diode)技術を用いてもよいが、他の実施形態では他のディスプレイ技術が用いられてもよい。タッチスクリーン112およびディスプレイコントローラ156は、接触またはいずれかの動作またはその中断を、静電容量、抵抗、赤外線、表面音波だけでなく、タッチスクリーン112との1つ以上の接点を判定するための他の近接センサアレーまたは他の要素も含むけれどもそれらに限定されることなく、現在既知であるか今後開発される複数のタッチセンシング技術のいずれを用いて検出してもよい。例示的な一実施形態では、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.製のiPhone(登録商標)およびiPod Touch(登録商標)にみられるような、投影型相互静電容量センシング技術が用いられている。
[0042]タッチスクリーン112の一部の実施形態におけるタッチセンシティブディスプレイは、米国特許第6,323,846号(Westerman他)、第6,570,557号(Westerman他)、および/または第6,677,932号(Westerman)、および/または米国特許公開第2002/0015024A1のなかに記述されたマルチタッチ・センシティブ・タッチパッドに類似していてもよく、その各々をそのまま全部、参照により本願に援用する。しかし、タッチスクリーン112は、携帯用デバイス100からの視覚的な出力を表示するが、タッチセンシティブタッチパッドは、視覚的な出力を提供しない。
[0043]タッチスクリーン112の一部の実施形態におけるタッチセンシティブディスプレイが、以下の出願の中に記述されたようであってよい。すなわち、(1)2006年5月2日に出願された米国特許出願第11/381,313号「Multipoint Touch Surface Controller」、(2)2004年5月6日に出願された米国特許出願第10/840,862号「Multipoint Touchscreen」、(3)2004年7月30日に出願された米国特許出願第10/903,964号「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(4)2005年1月31日に出願された米国特許出願第11/048,264号「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(5)2005年1月18日に出願された米国特許出願第11/038,590号「Mode−Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices」、(6)2005年9月16日に出願された米国特許出願第11/228,758号「Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface」、(7)2005年9月16日に出願された米国特許出願第11/228,700号「Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface」、(8)2005年9月16日に出願された米国特許出願第11/228,737号「Activating Virtual Keys Of A Touch−Screen Virtual Keyboard」、および、(9)2006年3月3日に出願された米国特許出願第11/367,749号「Multi−Functional Hand−Held Device」である。これらの出願のすべてを、そのまま全部、参照により本願に援用する。
[0044]タッチスクリーン112は、100dpiを超えるビデオ解像度を有してもよい。一部の実施形態では、タッチスクリーンは、およそ160dpiのビデオ解像度を有する。ユーザは、いずれかの適切なオブジェクトまたは付属物、例えばスタイラス、指等を用いて、タッチスクリーン112に接触してもよい。一部の実施形態では、ユーザインタフェースは、主に指に基づく接触およびジェスチャにより機能するように設計されるが、その場合、指がタッチスクリーン上で接触する面積が広いため、スタイラスに基づく入力ほど正確でないことがありうる。一部の実施形態では、デバイスは、指に基づくおおまかな入力を、正確なポインタ/カーソル位置またはユーザが望んだ動作を行うためのコマンドへと翻訳する。
[0045]一部の実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、個別の機能を起動または停止させるための(図示しない)タッチパッドを含んでいてもよい。一部の実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚的出力を表示しない、デバイスのタッチセンシティブエリアである。タッチパッドは、タッチスクリーン112とは別のタッチセンシティブ表面であるかまたは、タッチスクリーンによって形成されるタッチセンシティブ表面の延長であってもよい。
[0046]一部の実施形態では、デバイス100は、物理的またはバーチャルなホイール(例えばクリックホイール)を入力制御デバイス116として含んでいてもよい。ユーザは、クリックホイールを回転させることによってかまたは(例えば、接点の移動量が、クリックホイールの中心点に対するその角変位によって測定される場合)クリックホイールを使って接点を移動させることによって、タッチスクリーン112の中に表示される1つ以上のグラフィカルオブジェクト(例えばアイコン)の間をナビゲートするかまたはそれらと対話してもよい。また、クリックホイールは、1つ以上の表示されたアイコンを選択するのに用いられてもよい。例えば、ユーザがクリックホイールの少なくとも一部分または関連のボタンを押し下げてもよい。クリックホイールを介してユーザによって提供されたユーザコマンドおよびナビゲーションコマンドが、入力コントローラ160だけでなく、メモリ102の中の1つ以上のモジュールおよび/または命令の集合によって処理されてもよい。バーチャルなクリックホイールの場合、クリックホイールとクリックホイールコントローラとはそれぞれ、タッチスクリーン112およびディスプレイコントローラ156の一部であってもよい。バーチャルなクリックホイールの場合、クリックホイールは、デバイスとユーザとの対話に応じてタッチスクリーンディスプレイに現れたり消えたりする不透明または半透明のオブジェクトであってもよい。一部の実施形態では、バーチャルなクリックホイールは、携帯用多機能デバイスのタッチスクリーン上に表示され、ユーザがタッチスクリーンに接触することによって操作される。
[0047]また、デバイス100は、各種の構成要素に電力を供給するための電力系統162を含んでいる。電力系統162は、電力管理システムと、1つ以上の電源(例えばバッテリ、交流電流(AC))と、再充電システムと、電源障害検出回路と、電力コンバータまたは電力インバータと、電力ステータスインジケータ(例えばLED(light−emitting diode))と、携帯用デバイスの中の電力の生成、管理、分配に関連するその他のいずれかの構成要素とを含んでいてもよい。
[0048]また、デバイス100は、1つ以上の光センサ164を含んでいてもよい。図1Aおよび図1Bは、I/Oサブシステム106の中の光センサコントローラ158に接続された光センサを示す。光センサ164は、CCD(charge−coupled device)またはCMOS(complementary metal−oxide semiconductor)フォトトランジスタを含んでいてもよい。光センサ164は、1つ以上のレンズを通して投影された、環境からの光を受信して、その光を、画像を表すデータに変換する。イメージングモジュール(カメラモジュールとも呼ばれる)143と連動して、光センサ164は、静止画像またはビデオをキャプチャしてもよい。一部の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイが静止画像またはビデオ画像を取得するためのビューファインダとして用いられうるように、光センサが、デバイスの前面にあるタッチスクリーンディスプレイ112の反対側の、デバイス100の背面に位置している。一部の実施形態では、ユーザがテレビ会議の他の参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見ながらユーザの画像がテレビ会議用に取得されうるように、光センサが、デバイスの前面に位置している。一部の実施形態では、単一の光センサ164が、テレビ会議だけでなく静止画像および/またはビデオ画像の取得のためにもタッチスクリーンディスプレイと共に用いられうるように、光センサ164の位置は、ユーザによって(例えば、デバイスのハウジングの中でレンズとセンサとを回転させることによって)変更されうる。
[0049]また、デバイス100は、1つ以上の近接センサ166を含んでいてもよい。図1Aおよび図1Bは、周辺装置インタフェース118に接続された近接センサ166を示す。または、近接センサ166は、I/Oサブシステム106の中の入力コントローラ160に接続されてもよい。近接センサ166は、米国特許出願第11/241,839号「Proximity Detector In Handheld Device」、第11/240,788号「Proximity Detector In Handheld Device」、第11/620,702号「Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output」、第11/586,862号「Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices」、および、第11/638,251号「Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals」に記述したように動作してもよく、それらをそのまま全部、参照により本願に援用する。一部の実施形態では、近接センサは、多機能デバイスがユーザの耳の近くに置かれた場合に(例えばユーザが電話をかけようとする場合)タッチスクリーン112をオフにして使用不能にする。
[0050]また、デバイス100は、1つ以上の加速度計168を含んでいてもよい。図1Aおよび図1Bは、周辺装置インタフェース118に接続された加速度計168を示す。または、加速度計168は、I/Oサブシステム106の中の入力コントローラ160に接続されてもよい。加速度計168は、米国特許公開第20050190059号「Acceleration−based Theft Detection System for Portable Electronic Devices」および第20060017692号「Methods And Apparatuses For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer」の中に記述されたように動作してもよく、それらを両方共そのまま全部、参照により本願に援用する。一部の実施形態では、情報は、1つ以上の加速度計から受信されたデータの分析に基づいてポートレートビューまたはランドスケープビューとしてタッチスクリーンディスプレイ上に表示される。デバイス100は、任意で、加速度計168に加えて、デバイス100の位置および向き(例えばポートレートまたはランドスケープ)に関する情報を取得するための磁気計(図示せず)とGPS(またはGLONASSまたはその他の全地球的航法システム)受信器(図示せず)とを含んでいる。
[0051]一部の実施形態では、メモリ102の中に記憶されるソフトウェアコンポーネントには、オペレーティングシステム126と、通信モジュール(または命令の集合)128と、接触/動きモジュール(または命令の集合)130と、グラフィックスモジュール(または命令の集合)132と、テキスト入力モジュール(または命令の集合)134と、GPS(Global Positioning System)モジュール(または命令の集合)135と、アプリケーション136(または命令の集合)とが含まれる。さらに、一部の実施形態では、メモリ102は、図1A、図1B、および図3に示すように、デバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、もしあれば、どのアプリケーションが現在アクティブであるのかを示す、アクティブアプリケーション状態と、どのアプリケーション、ビュー、またはその他の情報が、タッチスクリーンディスプレイ112の各種の領域を占有しているのかを示す表示状態と、デバイスの各種のセンサおよび入力制御デバイス116から取得された情報を含む、センサ状態と、デバイスの位置および/または姿勢に関する位置情報とのうち、1つ以上を含んでいる。
[0052]オペレーティングシステム126(例えば、Darwin、RTXC、LINUX、UNIX、OS X、WINDOWS、または例えばVx Worksのように内蔵されたオペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスクを制御および管理(例えばメモリ管理、ストレージデバイス制御、電力管理等)するための各種のソフトウェアコンポーネントおよび/またはドライバを含んでおり、各種のハードウェアおよびソフトウェアコンポーネント間の通信を円滑化する。
[0053]通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を経た他のデバイスとの通信を円滑化し、また、RF回路部108および/または外部ポート124によって受信されたデータを処理するための各種のソフトウェアコンポーネントを含んでいる。外部ポート124(例えばUSB(Universal Serial Bus)、FIREWIRE等)は、直接またはネットワーク経由(例えばインターネット、ワイヤレスLAN等)で間接的に、他のデバイスに接続するように構成される。一部の実施形態では、外部ポートは、iPod(Apple Inc.の登録商標)で用いられている30ピンコネクタと同じ、または類似した、および/または互換性のある、マルチピン(例えば30ピン)コネクタである。
[0054]接触/動きモジュール130は、(ディスプレイコントローラ156と連動して)タッチスクリーン112とその他のタッチセンシティブデバイス(例えばタッチパッドまたは物理的クリックホイール)との接触を検出してもよい。接触/動きモジュール130は、例えば接触が行われたかどうかを(例えば指が下がるイベントを検出して)判定することと、接触の移動があるかどうかを(例えば1つ以上の指がドラッグするイベントを検出して)判定してその移動をタッチスクリーン表面全体にわたって追跡することと、接触が中止されたかどうかを(例えば指が上がるイベントまたは接触の中断を検出して)判定することとのような、接触の検出に関連する各種の操作を行うための各種のソフトウェアコンポーネントを含んでいる。接触/動きモジュール130は、タッチセンシティブ表面から接触データを受信する。接点の移動を判定することは、一連の接触データによって表されるのだが、接点の速さ(大小)と、速度(大小および向き)と、および/または加速度(大小および/または向きの変化)とを判定することを含んでもよい。これらの操作は、単一の接触(例えば1本の指の接触)または複数の同時接触(例えば「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用されうる。一部の実施形態では、接触/動きモジュール130およびディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。一部の実施形態では、接触/動きモジュール130およびコントローラ160は、クリックホイール上の接触を検出する。
[0055]接触/動きモジュール130は、ユーザによるジェスチャ入力を検出してもよい。タッチセンシティブ表面上の多様なジェスチャは、多様な接触パタンを有する。それゆえ、ジェスチャは、個別の接触パタンを検出することによって検出されうる。例えば、指をタップするジェスチャを検出することは、指が下がるイベントを検出し、その後、指が上がる(リフトオフ)イベントを指が下がるイベントと同じ位置(アイコンの位置)で(または実質的に同じ位置で)検出することを含んでいる。別の例として、タッチセンシティブ表面を指でスワイプするジェスチャを検出することは、指が下がるイベントを検出した後に1つ以上の指をドラッグするイベントを検出し、その後、指が上がる(リフトオフ)イベントを検出することを含んでいる。
[0056]グラフィックスモジュール132は、表示されるグラフィックスの輝度を変更するためのコンポーネントを含めて、タッチスクリーン112またはその他のディスプレイ上にグラフィックスをレンダリングして表示するための各種の既知のソフトウェアコンポーネントを含んでいる。本明細書では、「グラフィックス」という用語は、テキストと、ウェブページと、(例えば、ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトのような)アイコンと、デジタル画像と、ビデオと、アニメーションとそれに類似したものとを限定することなく含めて、ユーザに表示されうるいかなるオブジェクトをも含んでいる。
[0057]一部の実施形態では、グラフィックスモジュール132は、用いられることになるグラフィックスを表すデータを記憶している。個々の図形は、対応するコードを割り当てられてもよい。グラフィックスモジュール132は、アプリケーション等から、必要に応じて、コーディネートされたデータおよびその他のグラフィックプロパティデータと共に表示されることになるグラフィックスを指定する1つ以上のコードを受信し、次いで、ディスプレイコントローラ156に出力するためのスクリーン画像データを生成する。
[0058]テキスト入力モジュール134は、グラフィックスモジュール132の構成要素であってもよいが、各種のアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147、そしてテキスト入力を必要とするいずれかの他のアプリケーション)にテキストを入力するためのソフトキーボードを提供する。
[0059]GPSモジュール135は、デバイスの位置を判定し、この情報を各種のアプリケーションで使用するために(例えば位置特定に基づくダイヤル操作で使用するために電話138に、ピクチャ/ビデオメタデータとしてカメラ143に、例えば天気ウィジェット、ローカル・イエローページ・ウィジェット、地図/航法用ウィジェットのような、位置特定に基づくサービスを提供するアプリケーションに)提供する。
[0060]アプリケーション136は、以下のモジュール(または命令の集合)またはそれらの下位集合または上位集合を含んでいてもよい。
・連絡先モジュール137(アドレス帳またはコンタクトリストと呼ばれることもある)、
・電話モジュール138、
・テレビ会議モジュール139、
・電子メールクライアントモジュール140、
・インスタントメッセージング(IM)モジュール141、
・エクササイズサポートモジュール142、
・静止画像および/またはビデオ画像用のカメラモジュール143
・画像管理モジュール144、
・ビデオプレーヤモジュール145、
・音楽プレーヤモジュール146、
・ブラウザモジュール147、
・カレンダモジュール148、
・天気ウィジェット149−1、株式ウィジェット149−2、電卓ウィジェット149−3、アラームクロックウィジェット149−4、辞書ウィジェット149−5、およびユーザによって取得されるその他のウィジェットならびにユーザが作成したウィジェット149−6のうち1つ以上を含みうるウィジェットモジュール149、
・ユーザが作成したウィジェット149−6を作成するためのウィジェットクリエータモジュール150、
・検索モジュール151、
・ビデオプレーヤモジュール145と音楽プレーヤモジュール146とを結合するビデオおよび音楽プレーヤモジュール152、
・メモモジュール153、
・地図モジュール154、および/または、
・オンラインビデオモジュール155。
[0061]メモリ102の中に記憶されうるその他のアプリケーション136の例には、他の文章作成アプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA対応アプリケーション、暗号化、デジタル権利管理、音声認識、および音声複製等が含まれる。
[0062]タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、コンタクトモジュール120、グラフィックスモジュール132およびテキスト入力モジュール134と連動して、連絡先モジュール137は、名前をアドレス帳に追加することと、名前をアドレス帳から削除することと、名前に電話番号、電子メールアドレス、物理的アドレスまたはその他の情報を関連付けることと、名前に画像を関連付けることと、名前をカテゴリ化したりソートしたりすることと、電話138、テレビ会議139、電子メール140、またはIM141等によって通信を開始および/または円滑化するため、電話番号または電子メールアドレスを提供すること等を含めて、(例えば、メモリ102またはメモリ370の中の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192の中に記憶された)アドレス帳またはコンタクトリストを管理するのに用いられてもよい。
[0063]RF回路部108、音声回路部110、スピーカ111、マイク113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132およびテキスト入力モジュール134と連動して、電話番号に対応する文字のシーケンスを入力し、アドレス帳137の中の1つ以上の電話番号にアクセスし、入力された電話番号を修正し、それぞれの電話番号をダイヤルし、会話を行い、そして、会話が完了した時に接続を切るかまたは電話を切るのに電話モジュール138を用いてもよい。上記のように、ワイヤレス通信が、複数の通信標準、プロトコルおよび技術のいずれを用いてもよい。
[0064]RF回路部108、音声回路部110、スピーカ111、マイク113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先リスト137および電話モジュール138と連動して、テレビ会議モジュール139は、ユーザと1人以上の他の参加者との間でユーザの命令に従ってテレビ会議を開始し、実行し、終了するための実行可能な命令を含んでいる。
[0065]RF回路部108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132およびテキスト入力モジュール134と連動して、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザの命令に応じて電子メールを作成し、送信し、受信し、管理するための実行可能な命令を含んでいる。画像管理モジュール144と連動して、電子メールクライアントモジュール140は、カメラモジュール143で撮影された静止画像またはビデオ画像を添えて電子メールを作成して送信することを非常に容易にする。
[0066]RF回路部108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132およびテキスト入力モジュール134と連動して、インスタントメッセージングモジュール141は、インスタントメッセージに対応する文字のシーケンスを入力し、以前に入力した文字を修正し、それぞれのインスタントメッセージを(例えば、電話に基づくインスタントメッセージについてのSMS(Short Message ServiceまたはMMS(Multimedia Message Service)プロトコルを用いてかまたは、インターネットに基づくインスタントメッセージについてのXMPP、SIMPLE、IMPSを用いて)送信し、インスタントメッセージを受信し、そして受信されたインスタントメッセージを見るための実行可能な命令を含んでいる。一部の実施形態では、送信された、および/または、受信されたインスタントメッセージには、MMSおよび/またはEMS(Enhanced Messaging Service)でサポートされるように、グラフィックス、写真、音声ファイル、ビデオファイル、および/または、その他の添付物が含まれてもよい。本明細書では、「インスタントメッセージング」とは、電話に基づくメッセージ(例えばSMSまたはMMSを用いて送信されるメッセージ)とインターネットに基づくメッセージ(例えばXMPP、SIMPLE,またはIMPSを用いて送信されるメッセージ)との両方のことを言う。
[0067]RF回路部108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154および音楽プレーヤモジュールと連動して、エクササイズサポートモジュール142は、エクササイズを(例えば、時間、距離、および/またはカロリー燃焼目標を添えて)作成し、エクササイズセンサ(スポーツデバイス)と通信し、エクササイズセンサデータを受信し、エクササイズを監視するのに用いられるセンサを較正し、エクササイズ用の音楽を選択して演奏し、そして、エクササイズデータを表示・記憶・送信するための実行可能な命令を含んでいる。
[0068]タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132および画像管理モジュール144と連動して、カメラモジュール143は、静止画像またはビデオ(ビデオストリームを含めて)をキャプチャしてそれらをメモリ102の中に記憶し、静止画像またはビデオの特性を修正し、あるいは、静止画像またはビデオをメモリ102から削除するための実行可能な命令を含んでいる。
[0069]タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134およびカメラモジュール143と連動して、画像管理モジュール144は、静止画像および/またはビデオ画像を校正し、修正(例えば編集)し、または他の要領で操作し、ラベルを付け、削除し、(例えばデジタルスライドショーまたはアルバムとして)提示し、そして、記憶するための実行可能な命令を含んでいる。
[0070]タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、音声回路部110およびスピーカ111と連動して、ビデオプレーヤモジュール145は、ビデオを表示し、提示し、またはその他の要領で(例えばタッチスクリーン112上に、または外部ポート124を介して外部の接続されたディスプレイ上に)再生するための実行可能な命令を含んでいる。
[0071]タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、音声回路部110、スピーカ111、RF回路部108、およびブラウザモジュール147と連動して、音楽プレーヤモジュール146は、例えばMP3またはAACファイルのような1つ以上のファイル形式で記憶された、録音された音楽およびその他の音声ファイルをユーザがダウンロードして再生することを可能にする実行可能な命令を含んでいる。一部の実施形態では、デバイス100は、例えばiPod(Apple Inc.の登録商標)のようなMP3プレーヤの機能性を含んでいてもよい。
[0072]RF回路部108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132およびテキスト入力モジュール134と連動して、ブラウザモジュール147は、ウェブページまたはその部分だけでなくウェブページにリンクされた添付ファイルおよびその他のファイルをも、検索し、それにリンクし、受信し、そして表示することを含めて、ユーザ命令に従ってインターネットを閲覧するための実行可能な命令を含んでいる。
[0073]RF回路部108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140およびブラウザモジュール147と連動して、カレンダモジュール148は、ユーザ命令に従って、カレンダおよびカレンダに関連するデータ(例えばカレンダのエントリ、やることリスト等)を作成し、表示し、修正し、記憶するための実行可能な命令を含んでいる。
[0074]RF回路部108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134およびブラウザモジュール147と連動して、ウィジェットモジュール149は、ユーザによってダウンロードされ、使用されうる(例えば、天気ウィジェット149−1、株式ウィジェット149−2、電卓ウィジェット149−3、アラームクロックウィジェット149−4、および辞書ウィジェット149−5)かまたはユーザによって作成されうる(例えばユーザが作成したウィジェット149−6)ミニアプリケーションである。一部の実施形態では、ウィジェットは、HTML(Hypertext Markup Language)ファイルと、CSS(Cascading Style Sheets)ファイルと、JavaScriptファイルとを含んでいる。一部の実施形態では、ウィジェットは、XML(Extensible Markup Language)ファイルと、JavaScriptファイル(例えばYahoo!Widgets)とを含んでいる。
[0075]RF回路部108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134およびブラウザモジュール147と連動して、ウィジェットクリエータモジュール150が、(例えば、ウェブページのユーザ指定部分をウィジェットに変えて)ウィジェットを作成するためにユーザによって使用されてもよい。
[0076]タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132およびテキスト入力モジュール134と連動して、検索モジュール151は、ユーザの命令による1つ以上の検索基準(例えば1つ以上のユーザ指定の検索語)に合致するテキスト、音楽、音声、画像、ビデオ、および/またはメモリ102の中のその他のファイルを検索するための実行可能な命令を含んでいる。
[0077]タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132およびテキスト入力モジュール134と連動して、メモモジュール153は、ユーザ命令に従って、メモ、やることリスト等を作成して管理するための実行可能な命令を含んでいる。
[0078]RF回路部108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135およびブラウザモジュール147と連動して、地図モジュール154は、ユーザ命令に従って、地図および地図に関連するデータ(例えば、ドライブの指示、店に関するデータ、および個別の位置またはその近くにおけるその他の観光スポット、およびその他の位置特定に基づくデータ)を受信し、表示し、修正し、そして記憶するために用いられうる。
[0079]タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックスモジュール132、音声回路部110、スピーカ111、RF回路部108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140およびブラウザモジュール147と連動して、オンラインビデオモジュール155は、ユーザがアクセスし、閲覧し、(例えばストリーミングおよび/またはダウンロードによって)受信し、(例えばタッチスクリーン上で、または、外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上で)再生し、個別のオンラインビデオへのリンクを持つ電子メールを送信し、そして、例えばH.264のような1つ以上のファイル形式のオンラインビデオをその他の要領で管理することを可能にする命令を含んでいる。一部の実施形態では、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141を用いて、個別のオンラインビデオへのリンクを送信する。オンラインビデオアプリケーションの追加記述は、2007年6月20日に出願された米国仮特許出願第60/936,562号「Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Playing Online Videos」および2007年12月31日に出願された米国特許出願第11/968,067号「Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Playing Online Videos」に記載されており、その内容を全部、参照により本願に援用する。
[0080]上記の識別されたモジュールおよびアプリケーションの各々は、上記の1つ以上の機能と本願に記述する方法(例えば、本明細書で記述したコンピュータに実装された方法と、その他の情報処理方法)とを行うための実行可能な命令の集合に対応する。これらのモジュール(すなわち命令の集合)は、別個のソフトウェア、手順またはモジュールとして実装される必要はなく、それゆえ、各種のこれらのモジュールの部分集合が、各種の実施形態の中で組み合わされたり、その他の要領で再構成されたりしてもよい。例えば、ビデオプレーヤモジュール145は、音楽プレーヤモジュール146と組み合わされて、単一のモジュール(例えば、図1Bのビデオおよび音楽プレーヤモジュール152)にされてもよい。一部の実施形態では、メモリ102は、上記で識別したモジュールおよびデータ構造の部分集合を記憶してもよい。さらに、メモリ102は、上記で記述されていない追加のモジュールおよびデータ構造を記憶してもよい。
[0081]一部の実施形態では、デバイス100は、デバイス上の機能の事前設定された集合の操作が、まったくタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドだけを通して行われるようなデバイスである。タッチスクリーンおよび/またはタッチパッドをデバイス100の操作用の主要な入力制御デバイスとして用いることによって、デバイス100上の物理的入力制御デバイス(例えばプッシュボタン、ダイヤル等)の数が削減されうる。
[0082]まったくタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドだけを通して行われうる事前設定された機能の集合には、ユーザインタフェース間のナビゲーションが含まれる。一部の実施形態では、ユーザがタッチすると、タッチパッドがデバイス100を、デバイス100上に表示されうるいかなるユーザインタフェースからもメイン、ホーム、またはルートメニューへとナビゲートする。そのような実施形態では、タッチパッドは、「メニューボタン」と呼ばれてもよい。一部のその他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドの代わりに、物理的なプッシュボタンまたはその他の物理的な入力制御デバイスであってもよい。
[0083]図1Cは、一部の実施形態による、イベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。一部の実施形態では、(図1Aおよび図1Bの)メモリ102または(図3の)メモリ370は、(例えばオペレーティングシステム126の中に)イベントソータ170と、それぞれのアプリケーション136−1(例えば前述のアプリケーション137乃至151、155、380乃至390のうちのいずれか)とを含んでいる。
[0084]イベントソータ170は、イベント情報を受信して、アプリケーション136−1と、イベント情報の配信先であるアプリケーション136−1のアプリケーションビュー191とを判定する。イベントソータ170は、イベントモニタ171とイベント発送モジュール174とを含んでいる。一部の実施形態では、アプリケーション136−1は、アプリケーションがアクティブであるか実行中である場合にタッチセンシティブディスプレイ112上に表示される現在のアプリケーションビューを示す、アプリケーション内部状態192を含んでいる。一部の実施形態では、イベントソータ170は、デバイス/グローバル内部状態157を用いて、どのアプリケーションが現在アクティブであるのかを判定し、そして、アプリケーション内部状態192を用いて、イベント情報の配信先であるアプリケーションビュー191を判定する。
[0085]一部の実施形態では、アプリケーション内部状態192は、追加情報として、例えば、アプリケーション136−1が実行を再開する時に用いられることになる再開情報と、アプリケーション136−1によって表示されているかまたは表示される準備ができている情報を示すユーザインタフェース状態情報と、アプリケーション136−1の以前の状態またはビューにユーザが戻ることを可能にするための状態の待ち行列と、ユーザが行った以前の動作のやり直しまたは取り消しの待ち行列とのうちの1つ以上を含んでいる。
[0086]イベントモニタ171は、周辺装置インタフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報には、サブイベント(例えば、マルチタッチジェスチャの一部として、タッチセンシティブディスプレイ112上のユーザのタッチ)についての情報が含まれる。周辺装置インタフェース118は、I/Oサブシステム106、または、例えば近接センサ166のようなセンサ、加速度計168、および/または(音声回路部110を通して)マイク113から受信する情報を送信する。周辺装置インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチセンシティブディスプレイ112またはタッチセンシティブ表面からの情報を含んでいる。
[0087]一部の実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺装置インタフェース118に要求を送信する。それに応じて、周辺装置インタフェース118は、イベント情報を送信する。その他の実施形態では、周辺装置インタフェース118は、重大なイベント(例えば、所定の雑音閾値を超える、および/または、所定の持続時間を超える入力を受信すること)がある場合に限って、イベント情報を送信する。
[0088]また、一部の実施形態では、イベントソータ170は、ヒットビュー判定モジュール172および/またはアクティブイベント・レコグナイザ判定モジュール173を含んでいる。
[0089]ヒットビュー判定モジュール172は、タッチセンシティブディスプレイ112が2つ以上のビューを表示した時、サブイベントが1つ以上のビューの中のどこで発生したかを判定するためのソフトウェア手順を提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることのできる制御部およびその他の要素で構成されている。
[0090]アプリケーションに関連するユーザインタフェースのもう1つの態様は、本明細書ではアプリケーションビューまたはユーザインタフェースウィンドウと呼ばれることもあるビューの集合であり、その中で情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが行われる。その中でタッチが検出される(それぞれのアプリケーションの)アプリケーションビューは、アプリケーションのプログラマチック階層またはビュー階層の中のプログラマチックレベルに対応してもよい。例えば、タッチが検出される最低のレベルのビューは、ヒットビューと呼ばれてもよく、適切な入力として認められるイベントの集合は、タッチに基づくジェスチャを開始する最初のタッチのヒットビューに、少なくとも部分的に、基づいて判定されてもよい。
[0091]ヒットビュー判定モジュール172は、タッチに基づくジェスチャのサブイベントに関する情報を受信する。アプリケーションが、階層として編成された複数のビューを有する場合、ヒットビュー判定モジュール172は、ヒットビューを、サブイベントを処理すべき階層の中の最低のビューとして識別する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、最初のサブイベント(すなわち、イベントまたは潜在的イベントを形成するサブイベントのシーケンスの中の最初のサブイベント)が生じる最低レベルのビューである。一旦ヒットビューがヒットビュー判定モジュールによって識別されると、ヒットビューは典型的には、ヒットビューとして識別された同じタッチすなわち入力源に関するすべてのサブイベントを受信する。
[0092]アクティブイベント・レコグナイザ判定モジュール173は、ビューの階層の中でどのビューがサブイベントの個別のシーケンスを受信すべきかを判定する。一部の実施形態では、アクティブイベント・レコグナイザ判定モジュール173は、ヒットビューだけが、サブイベントの個別のシーケンスを受信するべきだと判定する。その他の実施形態では、アクティブイベント・レコグナイザ判定モジュール173は、サブイベントの物理的位置を含むすべてのビューが、アクティブに関わっているビューであると判定し、従って、すべてのアクティブに関わっているビューが、サブイベントの個別のシーケンスを受信すべきだと判定する。その他の実施形態では、たとえタッチサブイベントが、1つの個別のビューに関連するエリアに完全に限定されたとしても、階層の中のより上位のビューは、やはり、アクティブに関わっているビューのままであり続けるだろう。
[0093]イベント発送モジュール174は、イベント情報をイベントレコグナイザ(例えばイベントレコグナイザ180)へ発送する。アクティブイベント・レコグナイザ判定モジュール173を含む実施形態では、イベント発送モジュール174は、アクティブイベント・レコグナイザ判定モジュール173によって判定されたイベントレコグナイザへイベント情報を配信する。一部の実施形態では、イベント発送モジュール174は、それぞれのイベント受信器モジュール182によって取得されたイベント情報を、イベント待ち行列に記憶する。
[0094]一部の実施形態では、オペレーティングシステム126はイベントソータ170を含んでいる。あるいは、アプリケーション136−1がイベントソータ170を含んでいる。別の実施形態では、イベントソータ170は、スタンドアロンモジュールであるかまたは、例えば接触/動きモジュール130のような、メモリ102の中に記憶された別のモジュールの一部である。
[0095]一部の実施形態では、アプリケーション136−1は、複数のイベントハンドラ190と1つ以上のアプリケーションビュー191とを含んでおり、その各々は、アプリケーションのユーザインタフェースのそれぞれのビューの中で生じるタッチイベントを処理するための命令を含んでいる。アプリケーション136−1の個々のアプリケーションビュー191は、1つ以上のイベントレコグナイザ180を含んでいる。典型的には、それぞれのアプリケーションビュー191は、複数のイベントレコグナイザ180を含んでいる。他の実施形態では、1つ以上のイベントレコグナイザ180は、例えばユーザインタフェースキット(図示せず)かまたは、そこからアプリケーション136−1が方法および他のプロパティを継承する高位レベルオブジェクトのような、別個のモジュールの一部である。一部の実施形態では、それぞれのイベントハンドラ190は、データ更新器176と、オブジェクト更新器177と、GUI更新器178と、および/または、イベントソータ170から受信されたイベントデータ179とのうち1つ以上を含んでいる。イベントハンドラ190は、データ更新器176か、オブジェクト更新器177かまたはGUI更新器178を利用するかまたは呼び出して、アプリケーション内部状態192を更新してもよい。あるいは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上は、1つ以上のそれぞれのイベントハンドラ190を含んでいる。また、一部の実施形態では、データ更新器176と、オブジェクト更新器177と、GUI更新器178とのうち1つ以上が、それぞれのアプリケーションビュー191の中に含まれている。
[0096]それぞれのイベントレコグナイザ180は、イベント情報(例えばイベントデータ179)をイベントソータ170から受信し、そして、イベント情報からイベントを識別する。イベントレコグナイザ180は、イベント受信器182と、イベント比較器184とを含んでいる。また、一部の実施形態では、イベントレコグナイザ180は、メタデータ183と、(サブイベント配信命令を含みうる)イベント配信命令188との少なくとも部分集合を含んでいる。
[0097]イベント受信器182は、イベント情報をイベントソータ170から受信する。イベント情報は、サブイベントについての情報、例えば、タッチまたはタッチの移動を含んでいる。また、サブイベントに依存して、イベント情報は、例えばサブイベントの位置のような、追加情報を含んでいる。また、サブイベントが、タッチの動きに関わる場合、イベント情報は、サブイベントの速度および向きを含んでもよい。一部の実施形態では、イベントは、1つの向きから別の向きへの(例えばポートレートの向きからランドスケープの向きへの、またはその逆の)デバイスの回転を含んでおり、イベント情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの姿勢とも呼ばれる)についての対応する情報を含んでいる。
[0098]イベント比較器184は、イベント情報を事前設定されたイベントまたはサブイベント定義と比較し、そして、比較に基づいて、イベントもしくはサブイベントを判定するかまたは、イベントもしくはサブイベントの状態を判定または更新する。一部の実施形態では、イベント比較器184は、イベント定義186を含んでいる。イベント定義186は、イベントの定義(例えば、事前設定されたサブイベントのシーケンス)、例えば、イベント1(187−1)、イベント2(187−2)等を含んでいる。一部の実施形態では、イベント187のサブイベントは、例えば、タッチ開始、タッチ終了、タッチ動作、タッチ中止、および複数のタッチを含んでいる。一例では、イベント1(187−1)についての定義は、表示されたオブジェクト上の2回のタップである。2回のタップは、例えば、所定の段階についての表示されたオブジェクト上の第1のタッチ(タッチ開始)と、所定の段階についての第1のリフトオフ(タッチ終了)と、所定の段階についての表示されたオブジェクト上の第2のタッチ(タッチ開始)と、所定の段階についての第2のリフトオフ(タッチ終了)とを含んでいる。別の例では、イベント2(187−2)についての定義は、表示されたオブジェクト上のドラッギングである。ドラッギングは、例えば、所定の段階についての表示されたオブジェクト上のタッチ(または接触)と、タッチセンシティブディスプレイ112を横断するタッチの移動と、タッチのリフトオフ(タッチ終了)とを含んでいる。また、一部の実施形態では、イベントは、1つ以上の関連するイベントハンドラ190についての情報を含んでいる。
[0099]一部の実施形態では、イベント定義187は、それぞれのユーザインタフェースオブジェクトについてのイベントの定義を含んでいる。一部の実施形態では、イベント比較器184は、どのユーザインタフェースオブジェクトがサブイベントに関連しているかを判定するため、ヒットテストを行う。例えば、3つのユーザインタフェースオブジェクトがタッチセンシティブディスプレイ112上に表示されているアプリケーションウィンドウにおいて、タッチセンシティブディスプレイ112上でタッチが検出された時、イベント比較器184は、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連しているかを判定するため、ヒットテストを行う。個々の表示されたオブジェクトがそれぞれのイベントハンドラ190に関連付けられると、イベント比較器は、ヒットテストの結果を用いて、どのイベントハンドラ190が起動されるべきかを判定する。例えば、イベント比較器184は、ヒットテストをトリガするサブイベントおよびオブジェクトに関連するイベントハンドラを選択する。
[00100]また、一部の実施形態では、それぞれのイベント187についての定義は、サブイベントのシーケンスがイベントレコグナイザのイベントタイプに対応しているか否かが判定されるまでイベント情報の配信を遅らせる遅延作用を含んでいる。
[00101]それぞれのイベントレコグナイザ180が、一連のサブイベントはイベント定義186の中のいずれのイベントにも合致しないと判定した場合、それぞれのイベントレコグナイザ180は、イベント不可能、イベント失敗、またはイベント終了状態を入力し、その後は、タッチに基づくジェスチャのその後のサブイベントを無視する。この状況では、もしあれば、ヒットビューについてアクティブであり続けるその他のイベントレコグナイザは、進行中のタッチに基づくジェスチャのサブイベントの追跡と処理とを続ける。
[00102]一部の実施形態では、それぞれのイベントレコグナイザ183は、構成可能なプロパティと、フラグと、および/または、イベント配信システムがどのようにしてアクティブに関わっているイベントレコグナイザへのサブイベント配信を行うかを示すリストとを備えたメタデータ183を含んでいる。一部の実施形態では、メタデータ183は、構成可能なプロパティと、フラグと、および/または、イベントレコグナイザがどのようにして相互に対話しうるかを示すリストとを含んでいる。一部の実施形態では、メタデータ183は、構成可能なプロパティと、フラグと、および/または、サブイベントがビュー階層またはプログラマチック階層の中の多様なレベルへ配信されるかどうかを示すリストとを含んでいる。
[00103]一部の実施形態では、それぞれのイベントレコグナイザ180は、イベントのうちの1つ以上の個別のサブイベントが認識された場合にイベントに関連するイベントハンドラ190を起動する。一部の実施形態では、それぞれのイベントレコグナイザ180は、イベントに関連するイベント情報をイベントハンドラ190に配信する。イベントハンドラ190を起動することは、サブイベントをそれぞれのヒットビューに送信すること(および送信を延期すること)とは区別される。一部の実施形態では、イベントレコグナイザ180は、認識されたイベントに関連するフラグをスロー(throw)し、そして、フラグに関連するイベントハンドラ190は、フラグをキャッチ(catch)して事前設定されたプロセスを行う。
[00104]一部の実施形態では、イベント配信命令188は、イベントハンドラを起動することなくサブイベントについてのイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含んでいる。代わりに、サブイベント配信命令は、イベント情報を、一連のイベントハンドラに関連するイベントハンドラに、またはアクティブに関わっているビューに配信する。一連のイベントハンドラにかまたはアクティブに関わっているビューに関連するイベントハンドラは、イベント情報を受信して、所定のプロセスを行う。
[00105]一部の実施形態では、データ更新器176は、アプリケーション136−1で用いられるデータを作成して更新する。例えば、データ更新器176は、連絡先モジュール137の中で用いられる電話番号を更新し、またはビデオプレーヤモジュール145の中で用いられるビデオファイルを記憶する。一部の実施形態では、オブジェクト更新器177は、アプリケーション136−1で用いられるオブジェクトを作成して更新する。例えば、オブジェクト更新器177は、新たなユーザインタフェースオブジェクトを作成するかまたは、ユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新する。GUI更新器178は、GUIを更新する。例えば、GUI更新器178は、ディスプレイ情報を準備して、それをグラフィックスモジュール132へ送信してタッチセンシティブディスプレイ上に表示させる。
[00106]一部の実施形態では、イベントハンドラ190は、データ更新器176と、オブジェクト更新器177と、GUI更新器178とを含んでいるかまたはそれらにアクセスする。一部の実施形態では、データ更新器176と、オブジェクト更新器177と、GUI更新器178とは、それぞれのアプリケーション136−1またはアプリケーションビュー191の単一のモジュールの中に含まれている。その他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールの中に含まれている。
[00107]理解されるべきだが、タッチセンシティブディスプレイ上のユーザのタッチについてのイベント処理に関する前述の議論は、入力デバイスを使って多機能デバイス100を操作するための他の形のユーザ入力にも適用されるのであるが、そのすべてがタッチスクリーン上で開始されるのではなく、例えば、マウスの移動やマウスボタンの押し下げを、1つまたは複数のキーボードの押し下げや保持、タッチパッド上のユーザの移動のタップ、ドラッグ、スクロール等、ペンスタイラス入力、デバイスの動き、口頭の命令、検出された目の動き、バイオメトリック入力、および/またはいずれかのそれらの組み合わせと組み合わせるかまたは組み合わせることなく統合し、それらが、認識されることになるイベントを定義するサブイベントに対応する入力として利用されてもよい。
[00108]図2は、一部の実施形態による、タッチスクリーン112を有する携帯用多機能デバイス100を示す図である。タッチスクリーンは、ユーザインタフェース(UI)200の中に1つ以上のグラフィックスを表示してもよい。本実施形態および以下に記述するその他の実施形態では、ユーザは、例えば1つ以上の指202(図では原寸に比例して描かれてはいない)または1つ以上のスタイラス203(図では原寸に比例して描かれてはいない)を使ってグラフィックスに接触するかまたはタッチすることによって、1つ以上のグラフィックスを選択してもよい。一部の実施形態では、1つ以上のグラフィックスの選択は、ユーザが1つ以上のグラフィックスとの接触を中断する時に行われる。一部の実施形態では、接触には、デバイス100と接触していた指のジェスチャ、例えば1つ以上のタップ、1つ以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上へおよび/または下へ)および/またはローリング(左から右へ、右から左へ、上へおよび/または下へ)が含まれうる。一部の実施形態では、グラフィックとの不注意な接触は、グラフィックを選択しなくてもよい。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションのアイコンをスワイプするジェスチャは、対応するアプリケーションを選択しなくてもよい。
[00109]また、デバイス100は、例えば「ホーム」またはメニューボタン204のような、1つ以上の物理的ボタンを含んでいてもよい。前述したように、メニューボタン204を用いて、デバイス100上で実行されうるアプリケーションの集合の中のいずれかのアプリケーション136へのナビゲートが行われてもよい。あるいは、一部の実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112上に表示されるGUIの中のソフトキーとして実装される。
[00110]一実施形態では、デバイス100は、タッチスクリーン112と、メニューボタン204と、デバイスの電源をオン/オフにしてデバイスをロックするためのプッシュボタン206と、音声調整ボタン208と、SIM(Subscriber Identity Module)カードスロット210と、ヘッドフォンジャック212と、ドッキング/充電用外部ポート124とを含んでいる。プッシュボタン206を用いて、ボタンを押して事前設定された時間間隔の間ボタンを押された状態に保持することによってデバイスの電源をオン/オフにし、ボタンを押して事前設定された時間間隔が経過する前にボタンを解放することによってデバイスをロックし、および/または、デバイスのロックを解除して、ロック解除プロセスを開始してもよい。また、代替的実施形態では、デバイス100は、マイク113を通して一部の機能の起動または停止のための口頭入力を受け入れてもよい。
[00111]図3は、一部の実施形態による、ディスプレイとタッチセンシティブ表面とを備えた例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は携帯用である必要はない。一部の実施形態では、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤデバイス、ナビゲーションデバイス、(例えば子供の学習玩具のような)教育デバイス、ゲーミングシステム、または制御デバイス(例えばホームまたは業務用コントローラ)である。デバイス300は、典型的には、1つ以上の処理ユニット(CPU)310と、1つ以上のネットワーク通信インタフェースまたはその他の通信インタフェース360と、メモリ370と、これらの構成要素を相互接続するための1つ以上の通信バス320とを含んでいる。通信バス320は、システムの構成要素間の通信を相互接続して制御する回路部(チップセットと呼ばれることもある)を含んでいてもよい。デバイス300は、典型的にはタッチスクリーンディスプレイであるディスプレイ340を含むI/O(input/output)インタフェース330を含んでいる。また、I/Oインタフェース330は、キーボードおよび/またはマウス(またはその他のポインティングデバイス)350とタッチパッド355とを含んでいてもよい。メモリ370は、高速ランダムアクセスメモリ、例えばDRAM、SRAM、DDR RAMまたはその他のランダムアクセス・ソリッドステート・メモリデバイスを含んでおり、また、不揮発性メモリ、例えば、1つ以上の磁気ディスクストレージデバイス、光学ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、またはその他の不揮発性ソリッドステート・ストレージデバイスを含んでいてもよい。メモリ370は、任意で、CPU310から離れた位置の1つ以上のストレージデバイスを含んでいてもよい。一部の実施形態では、メモリ370は、携帯用多機能デバイス100(図1)のメモリ102の中に記憶されたプログラム、モジュールおよびデータ構造と類似したプログラム、モジュールおよびデータ構造、またはそのサブセットを記憶している。さらに、メモリ370は、携帯用多機能デバイス100のメモリ102の中に現存しない追加のプログラム、モジュールおよびデータ構造を記憶してもよい。例えば、デバイス300のメモリ370は、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、および/または、表計算モジュール390を記憶してもよいが、一方で、携帯用多機能デバイス100(図1)のメモリ102は、これらのモジュールを記憶しなくてもよい。
[00112]上記で識別した図3の個々の要素は、前述した1つ以上のメモリデバイスの中に記憶されてもよい。上記で識別した個々のモジュールは、上記の機能を行うための命令の集合に対応する。上記で識別したモジュールまたはプログラム(すなわち、命令の集合)は、別個のソフトウェアプログラム、手順またはモジュールとして実装される必要はなく、それゆえ、これらのモジュールの各種の部分集合が、各種の実施形態の中で組み合わされてもよいし、その他の要領で再構成されてもよい。一部の実施形態では、メモリ370は、上記で識別したモジュールおよびデータ構造の部分集合を記憶してもよい。さらに、メモリ370は、上述していない追加のモジュールおよびデータ構造を記憶してもよい。
[00113]次に、携帯用多機能デバイス100に実装されうるユーザインタフェース(「UI」)の実施形態に注意を向けよう。
[00114]図4Aおよび図4Bは、一部の実施形態による、携帯用多機能デバイス100上のアプリケーションのメニューのための例示的なユーザインタフェースを示す図である。同様のユーザインタフェースがデバイス300上に実装されてもよい。一部の実施形態では、ユーザインタフェース400Aは、以下の要素、またはその部分集合または上位集合を含んでいる。
・例えばセルラーおよびWiFi信号のようなワイヤレス通信用の信号強度指標402、
・時刻404、
・Bluetooth指標405、
・電池状態指標406、
・以下のような頻繁に使用するアプリケーション用のアイコンを備えたトレイ408
・電話138、これは、不在着信もしくはボイスメールメッセージの数の指標414を含んでいてもよい
・電子メールクライアント140、これは未読の電子メールの数の指標410を含んでいてもよい
・ブラウザ147、
・音楽プレーヤ146、および
・その他のアプリケーション用のアイコン、例えば、
・IM141、
・画像管理144、
・カメラ143、
・ビデオプレーヤ145、
・天気149−1、
・株式149−2、
・エクササイズサポート142、
・カレンダ148、
・電卓149−3、
・アラームクロック149−4、
・辞書149−5、および
・ユーザ作成によるウィジェット149−6。
[00115]一部の実施形態では、ユーザインタフェース400Bは、以下の要素、またはそれらの部分集合もしくは上位集合を含んでいる。
・上記の402、404、405、406、141、148、144、143、149−3、149−2、149−1、149−4、410、414、138、140、および147、
・地図154、
・メモ153、
・設定412、これは、以下にさらに述べるように、デバイス100およびその各種のアプリケーション136の設定へのアクセスを提供する
・ビデオおよび音楽プレーヤモジュール152、これは、iPod(Apple Inc.の登録商標)モジュール152とも呼ばれる
・オンラインビデオモジュール155、YouTube(Google Inc.の登録商標)モジュール155とも呼ばれる。
[00116]図4Cは、ディスプレイ450(例えばタッチスクリーンディスプレイ112)とは別のタッチセンシティブ表面451(例えば図3のタブレットまたはタッチパッド355)を備えたデバイス(例えば図3のデバイス300)上の例示的なユーザインタフェースを示す図である。以下に記す例の多くは、(タッチセンシティブ表面とディスプレイとが組み合わされた)タッチスクリーンディスプレイ112上の入力に言及しながら与えられるであろうが、一部の実施形態では、デバイスは、図4Cに示すように、ディスプレイとは別のタッチセンシティブ表面上の入力を検出する。一部の実施形態では、タッチセンシティブ表面(例えば図4Cの451)は、ディスプレイ(例えば450)上の主軸(例えば図4Cの453)に対応する主軸(例えば図4Cの452)を有する。これらの実施形態によれば、デバイスは、タッチセンシティブ表面451との接触(例えば図4Cの460および462)を、ディスプレイ上のそれぞれの位置に対応する位置で検出する(例えば図4Cでは460は468に対応し、462は470に対応する)。このようにして、タッチセンシティブ表面がディスプレイとは別である場合に、タッチセンシティブ表面(例えば図4Cの451)上でデバイスによって検出されたユーザの入力(例えば接触460および462、または動き464および466)が、多機能デバイスのディスプレイ上のユーザインタフェースを操作するためにデバイスによって用いられる。理解されるべきだが、同様の方法が、本明細書で記述されたその他のユーザインタフェースについて用いられてもよい。
[00117]加えて、以下に記す例は、主に指入力(例えば指の接触、指のタップジェスチャ、指のスワイプジェスチャ)に言及しながら与えられるであろうが、理解されるべきだが、一部の実施形態では、1つ以上の指入力が、別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスに基づく入力またはスタイラス入力)に置換される。例えば、スワイプジェスチャが、(例えば接触の代わりに)マウスのクリックと置換され、続いて、(例えば接触の移動の代わりに)スワイプのパスに沿ってカーソルの移動が行われてもよい。別の例として、タップジェスチャが、(例えば、接触に続いて接触の中止を検出する代わりに)カーソルがタップジェスチャの位置に位置している間のマウスのクリックと置換されてもよい。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出される場合、理解されるべきことだが、複数のコンピュータマウスが同時に使用されてもよいし、あるいは、マウスと指の接触とが同時に用いられてもよい。さらに、上記の、または下記の、個々の「指のタップ」は、いずれかの適切なタッチジェスチャと置換されてもよい。
[00118]加えて、一部の実施形態では、「タッチジェスチャ」は、タッチセンシティブスクリーン112またはその他のタッチセンシティブ表面に物理的接触を行う、1つ以上の指または1つ以上のスタイラスによって行われるジェスチャだけではなく、タッチセンシティブスクリーン112またはその他のタッチセンシティブ表面の1つ以上のセンサがこれらのジェスチャを検出することができるほどタッチセンシティブスクリーン112またはその他のタッチセンシティブ表面に、全体としてまたは部分的に、十分近い状態で行われるジェスチャも含んでいる。
[00119]次に、例えばデバイス300または携帯用多機能デバイス100のような、ディスプレイとタッチセンシティブ表面とを持つ多機能デバイスに実装されうるユーザインタフェース(「UI」)および関連のプロセスの実施形態に注意を向けよう。
[00120]図5A−5Fは、一部の実施形態による、多機能デバイス上で実行されるアプリケーション向けの例示的なユーザインタフェースを示す図である。これらの図のユーザインタフェースを用いて、図6A−6Bのプロセスを含めて、下記のプロセスを示す。
[00121]図5A−5Fは、ワイヤレス信号強度指標402と、時刻指標404と、電池ステータス指標406とを含む、例示的なステータス情報を示す図である。デバイスのグラフィカルユーザインタフェース400Aをタッチスクリーン112上に示す。一部の実施形態では、デバイスのグラフィカルユーザインタフェース400Aは、タッチスクリーンディスプレイ112のすべてを占める。その他の実施形態では、デバイスのグラフィカルユーザインタフェース400Aは、タッチスクリーンディスプレイ12より大きいかまたは小さい。
[00122]図5A−5Fは、操作モードを切り替えるのに用いられるモードセレクタ506を示す。図示された実施形態では、モードセレクタ506は、タッチスクリーンディスプレイ上のアイコンである。他の実施形態では、モードセレクタは物理的ボタンとして実装され、多機能デバイス上のいずれかの便利な位置に置かれてもよい。図5A−5Fに示す実施形態は、1xおよび2xとして識別される2つの操作モードを有する。モードセレクタ506上のラベル1xおよび2xは、どちらのモードが選択されうるかを示す(すなわち、現在使用中のモードではない)。一部の実施形態では、3つ以上の操作モードがあり、その場合、単一のモードセレクタ506がモード間を周期的に循環してもよいだろうし、複数のモードセレクタ506が用いられてもよいだろう。一部の実施形態では、操作モードは、それがそのように選択されるかに関わらず、デバイスのデバイス/グローバル内部状態157(図1A、1B、3)に記憶される。一部の実施形態では、操作モードは、それがそのように選択されるかに関わらず、アプリケーションのアプリケーション内部状態192(図1C)に記憶される。
[00123]図5A、5Cおよび5Eは、多機能デバイス上で第1の操作モードで実行されるアプリケーションを示す。図5A、5Cおよび5Eに示すように、第1の操作モードでは、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1は、デバイスのディスプレイ112上に表示されたデバイスグラフィカルユーザインタフェース400Aの中央領域に現れる。アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1の解像度は、例えば移動電話、PDA、または音楽プレーヤのようなハンドヘルドデバイスの解像度(事前設定された表示解像度とも呼ばれる)に合致する。ハンドヘルドデバイスの例示的な実施形態には、限定することなく、カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.製のiPhone(登録商標)とiPod Touch(登録商標)とが含まれる。任意で、図5A、5Cおよび5Eに示す第1の操作モードには、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1を取り巻くアプリケーション境界線502が存在する。他の実施形態には、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1の周囲に境界線502は存在しない。
[00124]図5Cは、アプリケーションが、ハンドヘルドデバイス上で動作している場合に自分自身のステータスバーを有する実施形態を示す。第1の操作モードでは、アプリケーションステータスバーはオーバライドするステータスバー領域508によって隠されている。一部の実施形態では、オーバライドするステータスバー領域508は、アプリケーション境界線502と同じ色、テクスチャ、パタン、またはグラフィカルイメージを使って表示される。これらの実施形態では、アプリケーションステータスバーは、例えば最上部境界線領域のような、タッチスクリーンディスプレイ112のデフォルト位置で表示されるステータス領域によって置換される。留意されることだが、ステータス領域のデフォルト位置は、デバイスの現在の向き(例えばランドスケープまたはポートレート)に依存しうる。一部の実施形態では、ステータス領域は、以下のステータス指標、すなわち、ワイヤレス信号強度指標402と、時刻指標404と、電池ステータス指標406とのうちの1つ以上を含んでいる。
[00125]図5Eは、グラフィカルユーザインタフェース504−1がランドスケープの向きに現れるアプリケーションを示す図である。図示する実施形態では、デバイスグラフィカルユーザインタフェース400Aも、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1の向きに合致するために、ランドスケープの向きに現れる。一部の実施形態では、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1の向き(すなわち、ポートレートかランドスケープか)は、デバイスおよびそのタッチスクリーンディスプレイ112の向きに自動的に適応する。
[00126]図5B、5D、5Fはそれぞれ、図5A、5C、5Eに示すアプリケーションと同じだが、第2の操作モードで実行されていることを示す図である。図示された第2の操作モードでは、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−2は、デバイスグラフィカルユーザインタフェース400Aの、より大きな部分を利用する。一部の実施形態では、第2の操作モードで用いられていて図5B、5D、5Fに示す、拡大されたアプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−2は、第1の操作モードで用いられていて図5A、5C、5Eに示す、それぞれのアプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1の解像度の整数の倍数である解像度を有する。例えば、一部の実施形態では、図5B、5D、5Fに示す、拡大されたアプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−2は、図5A、5C、5Eに示す、それぞれのアプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1の2倍の解像度を有する。本明細書で示すように、2倍の解像度を有することは、ピクセルの数がディスプレイの両方の次元において2倍になることを伴う。それゆえ、図5B、5D、5Fにおいてアプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−2を表示するのに用いられるピクセルの数は、図5A、5C、5Eにおいて対応するアプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1を表示するのに用いられるピクセルの数の4倍である。
[00127]一部の実施形態では、第1および第2の操作モードは、実行中のアプリケーションには依存しない。すなわち、操作モードは、多機能デバイス上で実行される個別のアプリケーションによってではなく、多機能デバイスによって実装され、現在の操作モードは、デバイス/グローバル内部状態157(図1C)の中に記憶される。
[00128]一部の実施形態では、ユーザは、アプリケーションの実行中に第1の操作モードから第2の操作モードへ(逆もまた同様)切り換えてもよい。すなわち、ユーザがモードセレクタ506を起動する場合、モードは、アプリケーションが実行を続けている間に1つのモードから他のモードへと切り替わる。第1の操作モードが、図5Aに示すように境界線502を含んでいる場合、境界線は、第1の操作モードから第2の操作モードへの移行の間に「消える」(すなわち、表示されなくなる)ことになり、図5Bに示すように境界線のない図になる。逆に、第2の操作モードから第1の操作モードへの移行の間に、境界線502が「再び現れる」。実行中のアプリケーションが、(例えば、図5Cに示すように)第1の操作モードにおいてオーバライドされたそれ自身のステータスバーを有する場合、このオーバライドされたステータスバー508は第1の操作モードから第2の操作モードへの移行の際に(例えば、図5Dに示されたグラフィカルユーザインタフェースのようになって)「消える」(すなわち、表示されなくなる)。第2のモードから第1のモードに切り替えによって戻る場合、オーバライドされたステータスバー領域508は、再び現れる。
[00129]図6Aおよび6Bは、一部の実施形態による、異なる解像度でアプリケーションを表示する方法600を示すフロー図である。方法600は、ディスプレイとタッチセンシティブ表面とを備えた多機能デバイス(例えば図3のデバイス300、または図1の携帯用多機能デバイス100)で行われる。一部の実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチセンシティブ表面はディスプレイ上にある。一部の実施形態では、ディスプレイは、タッチセンシティブ表面とは別である。方法600における一部の動作は組み合わされてもよく、および/または、一部の動作の順序は変更されてもよい。
[00130]下記のように、方法600は、同じグラフィカルユーザインタフェースを用いて多機能デバイスとハンドヘルドデバイスとの両方でアプリケーションを利用するための、直感的なやり方を提供する。方法は、同じインタフェースを利用し、かつ、多機能デバイス上のアプリケーショングラフィカルユーザインタフェースの解像度がハンドヘルドデバイス上で実行中のアプリケーションの解像度と同じであるような操作モードを提供することによって、ユーザにかかる認知上の負担を軽減する。これは、より効率的でかつ直感的なヒューマン・マシン・インターフェースを実現し、ハンドヘルドデバイス用に書かれたアプリケーションがアプリケーションを修正することなく多機能デバイス上で実行されうるため、ソフトウェア開発者のための一層シンプルな開発環境を提供する。電池で動作するコンピューティングデバイスについては、ユーザがデバイスをより迅速かつより効率よく使用できるようにすることは、電力を節約し、次回の電池充電までの時間を増加させる。
[00131]方法600は、例えば図1Aおよび1Bに示す携帯用多機能デバイス100または図3に示すデバイス300のような、多機能デバイス上で実行される(602)。一部の実施形態では、多機能デバイスは、タブレットコンピュータである(604)。他の実施形態では、多機能デバイスはラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータである。
[00132]多機能デバイス上で実行される例示的なアプリケーションには、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、文章処理アプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、表計算アプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、エクササイズサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、インターネット閲覧アプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、および/またはデジタルビデオプレーヤアプリケーションが含まれる。
[00133]第1の操作モードでは、アプリケーションが、第1の解像度でアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェース504−1を実行して表示する(606)。アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1の解像度は、2つの次元を含んでおり、通常は、両方の次元におけるピクセルによって測定される。例えば、第1の解像度は、320×480ピクセルであってもよいだろう。第1の解像度は、多機能デバイスとは別のハンドヘルドデバイスによって実行される場合のアプリケーションの表示解像度(事前設定された表示解像度とも呼ばれる)と合致する。例示的なハンドヘルドデバイスには、移動電話、PDA、携帯用音楽プレーヤ、例えばカリフォルニア州CupertinoのApple Inc.製のiPhone(登録商標)とiPod Touch(登録商標)デバイスとが含まれる。図5A、5Cおよび5Eに示すように、第1の操作モードでは、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1は、タッチスクリーンディスプレイ112上のデバイスグラフィカルユーザインタフェース400の一部しか利用しない。タッチスクリーンディスプレイ112の解像度、例えば768×1024ピクセルは、第1の操作モードのアプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1の解像度より大きい。
[00134]一部の実施形態では、多機能デバイスのタッチセンシティブディスプレイは、1つの次元に、ハンドヘルドデバイスのタッチセンシティブディスプレイの対応する次元の解像度の整数の倍数である解像度を有する(608)。例えば、ハンドヘルドデバイスが320×480ピクセルの解像度を有する場合には、640×1024のデバイス解像度を有する多機能デバイスは、1つの次元では、ハンドヘルドデバイスの対応する次元における解像度(例えば320ピクセル)の2倍の解像度(640ピクセル)を有する。一部の実施形態では、多機能デバイスの両方の次元は、ハンドヘルドデバイスの対応する次元の2倍のピクセルを有する。
[00135]一部の実施形態では、ハンドヘルドデバイスは、第1の解像度を有するアプリケーションビューイングエリアを備えたタッチセンシティブディスプレイを有しており、第1の解像度は、640×1000ピクセルを超えることはない(no greater than 640 x 1000 pixels)(610)。例示的な一実施形態では、ハンドヘルドデバイスの解像度は320×480ピクセルである。一部の実施形態では、ハンドヘルドデバイスは、ポケットサイズのデバイスである(612)。一部の実施形態では、ハンドヘルドデバイスは、240乃至640ピクセル(例えば320ピクセル)または1.5インチ乃至4.0インチ(例えば2インチ)のスクリーン幅を持つポケットサイズの携帯用デバイスである。ハンドヘルドデバイスがポケットサイズの携帯用デバイスであるような一部の実施形態では、スクリーンの長さは、400ピクセル乃至1000ピクセル(例えば480ピクセル)または2.5インチ乃至6.25インチ(例えば3インチ)である。一部の実施形態では、ハンドヘルドデバイスは、例えばオーディオ、ビデオ、および/または画像のようなメディアを処理することができる。例えば、ハンドヘルドデバイスは、音楽プレーヤ、ゲームプレーヤ、ビデオプレーヤ、ビデオレコーダ、カメラ、および/または画像ビューアを含んでいてもよい。一部の実施形態では、ハンドヘルドデバイスには、移動電話が含まれる。ハンドヘルドデバイスは、典型的には電池で動作し、携帯性が高い。一部の実施形態では、ハンドヘルドデバイスは、例えば、シャツやジャケットのポケットのような、ユーザのポケットに入れられるサイズになっている。ポケットサイズであることにより、ユーザはハンドヘルドデバイスを直接持ち歩く必要がなく、従って、デバイスは、ユーザが移動するところにはほとんどどこへでも携行されうる。さらに、ユーザの手が、デスクトップのような参照表面を必要とせず、ハンドヘルドデバイスを操作してもよい。
[00136]一部の実施形態では、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1は、タッチセンシティブディスプレイの中央領域に表示される(614)。これを図5Cに示す。多機能デバイスは、同時に、デバイスグラフィカルユーザインタフェース400Aの事前設定された周辺領域にステータスバーを表示する(614)。図5Cに示す実施形態では、ステータスバーは、デバイスグラフィカルユーザインタフェース400Aの最上部にあり、ワイヤレス信号強度指標402と、時刻404と、電池ステータス指標406とを含んでいる。一部の実施形態では、図5Cに示すように、事前設定された周辺領域は、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1の外側にある。一部の実施形態では、事前設定された周辺領域は、デバイスグラフィカルユーザインタフェース400Aの最上部にあり、他の実施形態では、事前設定された周辺領域は、デバイスグラフィカルユーザインタフェース400Aの最下部にある。図5Cに示すように、多機能デバイスは、同時に、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1のステータスバー領域508の表示をオーバライドする(614)。(アプリケーションがハンドヘルドデバイス上で実行される場合、ステータスバー領域が表示されるのであって、オーバライドされることはない。)一部の実施形態では、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1においてステータスバー領域508の表示をオーバライドすることは、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1のステータスバー領域508の代わりに、事前設定された静止画像(616)を表示することを含んでいる。一部の実施形態では、事前設定された静止画像は、アプリケーション境界線502の色、テクスチャ、パタンまたはグラフィックイメージと合致する。
[00137]第2の操作モードでは、アプリケーションは、第1の解像度より大きい第2の解像度でアプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−2を実行して表示する(618)。これを図5A乃至5Fに示すが、ここでは図5A、5C、5Eは第1の操作モードで実行されるアプリケーションを示し、図5B、5D、5Fは、2倍の解像度を持つ第2の操作モードで実行される同じアプリケーションを示す。任意で、第2の操作モードのアプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−2は、第1の操作モードのアプリケーショングラフィカルユーザインタフェースの対応する次元の解像度の整数の倍数である第1の次元の解像度を有する(620)。それゆえ、第2の操作モードにおけるアプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−2の軸のうち少なくとも1つは、第1の操作モードにおける対応するアプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1の少なくとも2倍のピクセルを有する線形解像度を有する。一部の実施形態では、第2の解像度は、第1の解像度の少なくとも2倍である(622)。一例では、第1の解像度は、320×480であり、第2の解像度は、768×1024である。これを図5A乃至5Fに示すが、ここでは図5A、5C、5Eは第1の操作モードで実行されるアプリケーションを示し、図5B、5D、5Fは、少なくとも2倍の解像度を持つ第2の操作モードで実行される同じアプリケーションを示す。2倍の解像度を有することは、個々の軸に沿って2倍のピクセルを有することを伴い、それは、全体として4倍のピクセルに対応する。一部の実施形態では、第2の解像度は、第1の解像度の整数の倍数である(624)。例えば、多機能デバイスは、第1の操作モードでは第1の解像度である320×480で、第2の操作モードでは第2の解像度である640×960で、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504−1を表示する。
[00138]一部の実施形態では、第1の操作モードおよび第2の操作モードは、実行中のアプリケーションには依存しない(626)多機能デバイスの操作モードである。すなわち、第1および第2の操作モードは、多機能デバイスによって提供されるのであって、多機能デバイスおよびハンドヘルドデバイス上で実行されるアプリケーションによってではない。多機能デバイスは、多機能デバイスによって実行されるための多機能デバイス上に記憶された複数の別個のアプリケーションについて、同じ操作モード(少なくとも2つのモード)を提供する。留意すべきだが、2つの操作モードは、ハンドヘルドデバイス上で実行されうるアプリケーションにも適用される。(それゆえ、この2つの操作モードは、多機能デバイス上に限って実行されるアプリケーションには、必ずしも適用されないだろう。)
[00139]一部の実施形態では、ユーザは、アプリケーションを実行し続けている間に、モードセレクタ506のユーザ選択を検出するのに応じて、第1の操作モードと第2の操作モードとを切り替えることができる(628)。図5A乃至5Fに示すように、デバイスグラフィカルユーザインタフェース400Aは、ユーザが他の操作モードに切り替える(628)ために選択可能なモードセレクタ506を含んでいる。モードセレクタ506は、多機能デバイス上の物理的ボタンであってもよいし、デバイスグラフィカルユーザインタフェース400Aの中のスクリーン上のアイコンであってもよい。モード間の切り替えは、アプリケーショングラフィカルユーザインタフェース504の解像度に影響するが、アプリケーションは実行を続ける。
[00140]一部の実施形態によると、図7は、上記の本発明の原理に従って構成された多機能デバイス700の機能ブロック図である。デバイスの機能ブロックは、本発明の原理を実行するため、ハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実装されてもよい。当業者によって理解されることだが、図7に記述する機能ブロックは、上記のように本発明の原理を実装するためにサブブロックへと組み合わせるかまたは分離されてもよい。従って、本明細書の記述は、いずれかの可能な組み合わせまたは分離または本明細書で記述した機能ブロックのさらなる定義をサポートしてもよい。
[00141]図7に示すように、多機能デバイス700は、アプリケーション704のグラフィカルユーザインタフェースを表示するように構成されたタッチセンシティブディスプレイユニット702と、タッチセンシティブディスプレイユニット702に接続された処理ユニット706とを含んでいる。一部の実施形態では、処理ユニット706は、実行ユニット707と、ディスプレイ・イネーブリング・ユニット708と、切り替えユニット709とを備えている。処理ユニット706は、第1の操作モードでは、アプリケーション704を(例えば実行ユニット707を使って)実行して、多機能デバイスとは別のハンドヘルドデバイスによって実行される場合のアプリケーション704の表示解像度に合致する第1の解像度で、アプリケーション704のグラフィカルユーザインタフェースのタッチセンシティブディスプレイユニット702上での表示を(例えばディスプレイ・イネーブリング・ユニット708を使って)可能にするように構成され、そして第2の操作モードでは、アプリケーション704を(例えば実行ユニット707を使って)実行して、第1の解像度より大きい第2の解像度で、アプリケーション704のグラフィカルユーザインタフェースのタッチセンシティブディスプレイユニット702上での表示を(例えばディスプレイ・イネーブリング・ユニット708を使って)可能にするように構成される。
[00142]一部の実施形態では、多機能デバイス700は、タブレットコンピュータである。
[00143]一部の実施形態では、第2の操作モードにおけるアプリケーション704のグラフィカルユーザインタフェースは、第1の次元に、第1の操作モードにおけるアプリケーション704のグラフィカルユーザインタフェースの対応する次元の解像度の整数の倍数であるような解像度を有する。
[00144]一部の実施形態では、第2の解像度は、第1の解像度の少なくとも2倍である。
[00145]一部の実施形態では、第2の解像度は、第1の解像度の整数の倍数である。
[00146]一部の実施形態では、多機能デバイス700のタッチセンシティブディスプレイユニット702は、第1の次元に、ハンドヘルドデバイスのタッチセンシティブディスプレイユニットの対応する次元の解像度の整数の倍数であるような解像度を有する。
[00147]一部の実施形態では、ハンドヘルドデバイスは、第1の解像度を持つアプリケーションビューイングエリアを有するタッチセンシティブディスプレイユニットを有しており、第1の解像度は、640×1000ピクセルを超えることはない(no greater than 640 by 1000 pixels)。
[00148]一部の実施形態では、第1の操作モードおよび第2の操作モードは、アプリケーション704に依存しない多機能デバイス700の操作モードである。
[00149]一部の実施形態では、ハンドヘルドデバイスは、ポケットサイズのデバイスである。
[00150]一部の実施形態では、処理ユニット706は、さらに、アプリケーション704を実行し続けている間に、モードセレクタのユーザ選択を検出するのに応じて、第1の操作モードと第2の操作モードとを(例えば切り替えユニット709を使って)切り替えるように構成される。
[00151]一部の実施形態では、処理ユニット706は、さらに、第1の操作モードにおいて、(例えばディスプレイ・イネーブリング・ユニット708を使って)タッチセンシティブディスプレイユニット702の中央領域の中にアプリケーション704のグラフィカルユーザインタフェースの表示を可能にし、(例えばディスプレイ・イネーブリング・ユニット708を使って)タッチセンシティブディスプレイユニット702の事前設定された周辺領域の中のステータスバーの同時的な表示を可能にし、そして、(例えばディスプレイ・イネーブリング・ユニット708を使って)アプリケーション704のグラフィカルユーザインタフェースのステータスバー領域の表示の同時的なオーバライドを可能にするように構成される。
[00152]一部の実施形態では、ステータスバー領域の表示のオーバライドは、アプリケーション704のグラフィカルユーザインタフェースのステータスバー領域の代わりに事前設定された静止画像を表示することを含んでいる。
[00153]上記の情報処理方法における動作は、1つ以上の機能モジュールを、例えば汎用プロセッサまたは特定用途チップのような情報処理装置の中で実行することによって実装されてもよい。これらのモジュールと、これらのモジュールの組み合わせと、および/または、それらの組み合わせに(例えば、図1A、1Bおよび3に関して上述したように)情報処理およびストレージハードウェアを伴うものとが、本発明の保護の範囲内にすべて含まれている。
[00154]説明のための前述の記述は、特定の実施形態に関して記述してきた。しかし、上記の例示的議論は、網羅的であることも、開示されたのと違わぬ形態に本発明を限定することも、意図されていない。上記の教示内容に照らして、多くの修正形態および変形形態が可能である。実施形態は、本発明の原理を最も良く説明し、それによって当業者が本発明と、意図された個別の用途に適した各種の修正を伴う各種の実施形態とを最も良く利用できるようにすることを目的として選ばれ、記述されてきた。

Claims (32)

  1. タッチセンシティブディスプレイを有する多機能デバイスにおいて、
    第1の操作モードでは、アプリケーションを実行し、前記多機能デバイスとは別のハンドヘルドデバイスによって実行された場合の前記アプリケーションの表示解像度に合致する第1の解像度で、前記アプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示する、ステップと、
    第2の操作モードでは、前記アプリケーションを実行し、前記第1の解像度より大きい第2の解像度で、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースを表示する、ステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 前記多機能デバイスは、タブレットコンピュータである
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2の操作モードの前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースは、第1の次元に、前記第1の操作モードの前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースの対応する次元の解像度の整数の倍数である解像度を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記第2の解像度は、前記第1の解像度の少なくとも2倍である
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記第2の解像度は、前記第1の解像度の整数の倍数である
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記多機能デバイスの前記タッチセンシティブディスプレイは、第1の次元に、前記ハンドヘルドデバイスのタッチセンシティブディスプレイの対応する次元の解像度の整数の倍数である解像度を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記ハンドヘルドデバイスは、前記第1の解像度を持つアプリケーションビューイングエリアを有するタッチセンシティブディスプレイを有しており、前記第1の解像度は、640×1000ピクセルを超えることはない
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1の操作モードおよび前記第2の操作モードは、前記アプリケーションには依存しない、前記多機能デバイスの操作モードである
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記ハンドヘルドデバイスは、ポケットサイズのデバイスである
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記アプリケーションを実行し続けている間に、モードセレクタのユーザ選択を検出するのに応じて、前記第1の操作モードと前記第2の操作モードとを切り替えるステップ
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記第1の操作モードにおいて、
    前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースを、前記タッチセンシティブディスプレイの中央領域に表示するステップと、
    同時に、前記ディスプレイの事前設定された周辺領域にステータスバーを表示するステップと、
    同時に、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースのステータスバー領域の表示をオーバライドするステップと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. ステータスバー領域の表示をオーバライドする前記ステップは、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースの前記ステータスバー領域の代わりに、事前設定された静止画像を表示するステップを含む
    ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 多機能デバイスであって、
    タッチセンシティブディスプレイと、
    1以上のプロセッサと、
    1以上のプログラムを格納するメモリと、
    を備え、
    前記1以上のプログラムは、前記1以上のプロセッサによって実行されることにより、前記多機能デバイスに、
    アプリケーションを実行させ、
    前記アプリケーションの実行中に、
    第1の操作モードでは、前記多機能デバイスとは別のハンドヘルドデバイスによって実行された場合の前記アプリケーションの事前設定された表示解像度に合致する第1の解像度で、前記アプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示させ、
    第2の操作モードでは、前記第1の解像度より大きい第2の解像度で、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースを表示させる
    ように構成される
    ことを特徴とする多機能デバイス。
  14. 1以上のプログラムを格納したコンピュータ可読記録媒体であって、
    前記1以上のプログラムは命令を含み、当該命令は、タッチスクリーンディスプレイを有する多機能デバイスによって実行された場合に、当該多機能デバイスに、
    アプリケーションを実行させ、
    前記アプリケーションの実行中に、
    第1の操作モードでは、前記多機能デバイスとは別のハンドヘルドデバイスによって実行された場合の前記アプリケーションの事前設定された表示解像度に合致する第1の解像度で、前記アプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示させ、
    第2の操作モードでは、前記第1の解像度より大きい第2の解像度で、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースを表示させる
    ことを特徴とするコンピュータ可読記録媒体。
  15. 携帯用多機能デバイスであって、
    タッチセンシティブディスプレイと、
    第1の操作モードでは、アプリケーションを実行し、前記携帯用多機能デバイスとは別のハンドヘルドデバイスによって実行された場合の前記アプリケーションの表示解像度に合致する第1の解像度で、前記アプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示する、手段と、
    第2の操作モードでは、前記アプリケーションを実行し、前記第1の解像度より大きい第2の解像度で、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースを表示する、手段と、
    を備えることを特徴とする携帯用多機能デバイス。
  16. タッチセンシティブディスプレイを有する多機能デバイスにおいて使用する情報処理装置であって、
    第1の操作モードでは、アプリケーションを実行し、前記多機能デバイスとは別のハンドヘルドデバイスによって実行された場合の前記アプリケーションの表示解像度に合致する第1の解像度で、前記アプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示する、手段と、
    第2の操作モードでは、前記アプリケーションを実行し、前記第1の解像度より大きい第2の解像度で、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースを表示する、手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  17. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成された、タッチセンシティブディスプレイを有する多機能デバイス。
  18. 1以上のプログラムを格納したコンピュータ可読記録媒体であって、前記1以上のプログラムは命令を含み、当該命令は、タッチセンシティブディスプレイを有する多機能デバイスによって実行された場合に、前記多機能デバイスに、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法を実行させる
    ことを特徴とするコンピュータ可読記録媒体。
  19. 多機能デバイスであって、
    タッチセンシティブディスプレイと、
    請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法を実行する手段と、
    を備えることを特徴とする多機能デバイス。
  20. タッチセンシティブディスプレイを有する多機能デバイスにおいて使用する情報処理装置であって、
    請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法を実行する手段
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  21. 多機能デバイスであって、
    アプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示するように構成されたタッチセンシティブディスプレイユニットと、
    前記タッチセンシティブディスプレイユニットに結合された処理ユニットと、
    を備え、
    前記処理ユニットは、
    第1の操作モードでは、前記アプリケーションを実行し、前記多機能デバイスとは別のハンドヘルドデバイスによって実行された場合の前記アプリケーションの表示解像度に合致する第1の解像度で、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースの前記タッチセンシティブディスプレイユニット上での表示を有効化し、
    第2の操作モードでは、前記アプリケーションを実行し、前記第1の解像度より大きい第2の解像度で、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースの前記タッチセンシティブディスプレイユニット上での表示を有効化する
    ように構成される
    ことを特徴とする多機能デバイス。
  22. 前記多機能デバイスは、タブレットコンピュータである
    ことを特徴とする請求項21に記載の多機能デバイス。
  23. 前記第2の操作モードの前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースは、第1の次元に、前記第1の操作モードの前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースの対応する次元の解像度の整数の倍数である解像度を有する
    ことを特徴とする請求項21に記載の多機能デバイス。
  24. 前記第2の解像度は、前記第1の解像度の少なくとも2倍である
    ことを特徴とする請求項21に記載の多機能デバイス。
  25. 前記第2の解像度は、前記第1の解像度の整数の倍数である
    ことを特徴とする請求項21に記載の多機能デバイス。
  26. 前記多機能デバイスの前記タッチセンシティブディスプレイユニットは、第1の次元に、前記ハンドヘルドデバイスのタッチセンシティブディスプレイユニットの対応する次元の解像度の整数の倍数である解像度を有する
    ことを特徴とする請求項21に記載の多機能デバイス。
  27. 前記ハンドヘルドデバイスは、前記第1の解像度を持つアプリケーションビューイングエリアを有するタッチセンシティブディスプレイユニットを有しており、前記第1の解像度は、640×1000ピクセルを超えることはない
    ことを特徴とする請求項21に記載の多機能デバイス。
  28. 前記第1の操作モードおよび前記第2の操作モードは、前記アプリケーションには依存しない、前記多機能デバイスの操作モードである
    ことを特徴とする請求項21に記載の多機能デバイス。
  29. 前記ハンドヘルドデバイスは、ポケットサイズのデバイスである
    ことを特徴とする請求項21に記載の多機能デバイス。
  30. 前記処理ユニットは更に、前記アプリケーションを実行し続けている間に、モードセレクタのユーザ選択を検出するのに応じて、前記第1の操作モードと前記第2の操作モードとを切り替えるように構成される
    ことを特徴とする請求項21に記載の多機能デバイス。
  31. 前記処理ユニットは更に、前記第1の操作モードにおいて、
    前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースの表示を、前記タッチセンシティブディスプレイユニットの中央領域において有効化し、
    前記タッチセンシティブディスプレイユニットの事前設定された周辺領域において、ステータスバーの同時的な表示を有効化し、
    前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースのステータスバー領域の表示の同時的なオーバライドを有効化する
    ように構成される
    ことを特徴とする請求項21に記載の多機能デバイス。
  32. ステータスバー領域の表示の前記オーバライドは、前記アプリケーションの前記グラフィカルユーザインタフェースの前記ステータスバー領域の代わりの、事前設定された静止画像の表示を含む
    ことを特徴とする請求項31に記載の多機能デバイス。
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