JP2002040836A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法および画像形成装置

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JP2002040836A JP2000221226A JP2000221226A JP2002040836A JP 2002040836 A JP2002040836 A JP 2002040836A JP 2000221226 A JP2000221226 A JP 2000221226A JP 2000221226 A JP2000221226 A JP 2000221226A JP 2002040836 A JP2002040836 A JP 2002040836A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー像担持体上のトナー像の光沢を的確に
抑えることができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 トナー像担持体P上のトナー像を定着し
て画像を形成する画像形成装置において、定着ローラ1
0aと圧接ローラ10bとからなる定着装置10の前段
に、定着画像の光沢を抑える微粉体Gを前記トナー像上
に塗布する微粉体塗布装置101を設け、トナー像を微
粉体Gで被覆したトナー像担持体Pを定着装置10に供
給する。この画像形成装置によれば、トナー画像の光沢
が適度に抑えられ、てかてか光らなくなって、その視認
性が向上するうえ、従来技術とは異なりトナー製造の容
易性や、トナーの色特性・現像剤耐久性・定着性を低下
させることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成方法およ
び画像形成装置に関し、より詳しくは、電子写真方式の
複写機、プリンタ、ファクシミリなど、着色粉体である
トナーにより像形成を行う画像形成装置において、最終
的に形成される画像すなわち、トナー像担持体上のトナ
ー像の光沢を制御する方法および、この方法が実施でき
る画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置のように、
熱可塑性着色粉体であるトナー像を形成する画像形成装
置では、定着後の画像が高光沢となって、読み取りにく
くなる場合が少なくない。特に、フルカラー画像におい
ては通常、マゼンタ像、シアン像、イエロー像が、また
必要に応じて、ブラックの墨像の4色多重像が定着工程
で溶融混合されることによりカラー画像形成が行われる
ため、高光沢になりがちであり、しかも、広い領域にト
ナー像が形成されるため、像領域の表面反射光が強くな
りがちであり、観察困難になる場合が多い。
【0003】そこで、上記光沢の問題を解決するための
技術が、以下のように種々提案されている。特開平6−
236067号公報に記載された技術は、トナー組成に
より光沢制御を行うものであり、特開平2−50160
号公報の技術は熱定着装置の搬送ベルト表面に凹凸を設
けることで光沢を制御するものである。また、実開平3
−11271号公報に開示された技術では、光沢の変化
を定着温度により防止するようにしている。
【0004】しかしながら、特開平6−236067号
公報に記載された光沢制御法では、トナーに例えば、光
沢制御剤を添加してトナー像の光沢制御性を持たせよう
とすると、トナー製造の容易性が低下したり、トナーの
色特性・現像剤耐久性・定着性が低下したりする不具合
があった。
【0005】また、特開平2−50106号公報の技術
のように、定着時に凹凸により光沢を制御する方法で
は、凹凸を有する部材へのトナー像転移によるオフセッ
トなど、画像汚れが発生する可能性が大きいという問題
があった。さらに、実開平3−11271号公報の技術
のように、定着温度を下げることにより光沢を制御する
ものでは、充分な効果が期待できないうえ、定着不良が
発生しやすくなる虞れがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、トナー製造の容易性低下、トナーの色特性・現像
剤耐久性・定着性の低下、定着不良あるいは画像汚れを
伴うことなく、トナー像担持体上のトナー像の光沢を確
実に抑えることができる画像形成方法および画像形成装
置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る画像形成
方法は、トナー像担持体上のトナー像を定着して画像を
形成する画像形成方法において、定着画像の光沢を制御
する微粉体をトナー像担持体のトナー像上に塗布して該
トナー像の少なくとも一部を被覆した後、トナー像担持
体を定着工程に供給することを特徴とする。
【0008】請求項2に係る画像形成方法は、トナー像
担持体上のトナー像を定着して画像を形成する画像形成
方法において、定着画像の光沢を制御する微粉体を定着
装置に供給し、トナー像担持体のトナー像上に前記微粉
体を塗布して該トナー像の少なくとも一部を被覆した状
態で定着することを特徴とする。請求項1,2の画像形
成方法によれば、定着されたトナー像の表面部に、前記
微粉体が被着または含有されているため、光沢がコント
ローラされた高品位なトナー像を形成することができる
(後記する請求項8の画像形成装置、請求項17の画像
形成装置についても同様)。
【0009】請求項1,2に係る画像形成方法では、以
下の条件で画像を形成することが好ましい。 (1)トナー像の定着後において、微粉体が実質的に微
粉体の形状を保つこと、(2)微粉体の熱変形温度がト
ナーの定着温度より高いこと、(3)微粉体の粒径がト
ナーの粒径より小さいこと、(4)微粉体が透明または
白色であること、(5)微粉体がトナーの色と実質的に
同色であること。
【0010】請求項8に係る画像形成装置は、トナー像
担持体上のトナー像を定着して画像を形成する画像形成
装置において、定着装置の前段に、定着画像の光沢を制
御する微粉体をトナー像担持体のトナー像上に塗布する
微粉体塗布装置を配備し、該微粉体塗布装置により前記
トナー像の少なくとも一部を微粉体で被覆したトナー像
担持体を定着装置に供給することを特徴とする。
【0011】この請求項8に係る画像形成装置では、微
粉体塗布装置が表面部に微粉体を担持することができる
回転体を備えていることが好ましい。また、この回転体
はローラ状であるか、または循環走行自在の無端状ベル
トであること好ましい。
【0012】また前記回転体は、(1)表面部が多孔性
材料からなるか、(2)表面部が樹脂発泡体またはスポ
ンジゴムからなるか、(3)表面部がブラシ状の材料か
らなるか、(4)表面部がフェルト状の材料からなる
か、または(5)表面部がバイアス電圧の印加が可能な
導電性を有することが、それぞれ望ましい。
【0013】請求項17に係る画像形成装置は、トナー
像担持体上のトナー像を定着して画像を形成する画像形
成装置において、定着画像の光沢を制御する微粉体を定
着装置に供給する微粉体供給装置を設け、トナー像担持
体のトナー像上に前記微粉体を塗布して該トナー像の少
なくとも一部を被覆した状態で定着することを特徴とす
る。
【0014】請求項18に係る画像形成装置は、請求項
17において定着装置が定着部材と圧接部材とからな
り、定着部材は前記微粉体供給装置から微粉体を受け取
って、これをトナー像担持体のトナー像上に搬送・塗布
するものであり、圧接部材は定着部材とでトナー像担持
体を挟持・搬送するものであることを特徴とする。
【0015】この請求項18の画像形成装置では、以下
のように構成することが好ましい。 (1)定着部材および圧接部材を、回転自在のローラと
すること、(2)定着部材を、循環走行自在の無端状ベ
ルトとすること、(3)定着部材の内部に熱源を設ける
こと。
【0016】また、請求項17または18に係る画像形
成装置では、微粉体塗布装置が、表面部に微粉体を担持
することができる回転体を備えていることが好ましい。
またこの回転体は、(1)表面部が多孔性の材料からな
るか、(2)表面部が樹脂発泡体またはスポンジゴムか
らなるか、(3)表面部がブラシ状の材料からなるか、
(4)表面部がフェルト状の材料からなるか、(5)表
面部が耐熱性の材料からなるか、または(6)表面部が
バイアス電圧の印加が可能な導電性を有することが、そ
れぞれ望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。 第1の実施の形態 図1は本発明の画像形成装置の1例である、電子写真方
式のプリンタの要部構成を示す説明図である。
【0018】図1の画像形成装置は、トナー像担持体P
(記録材、例えば記録紙)上のトナー像を定着して画像
を形成する画像形成装置であって、定着装置10の前段
に、定着画像の光沢を制御する微粉体Gをトナー像担持
体Pのトナー像上に塗布する微粉体塗布装置101を配
備し、微粉体Gを塗布して前記トナー像の少なくとも一
部を微粉体で被覆し、この状態のトナー像を定着装置1
0で定着するようにしたものである。
【0019】また、この画像形成装置による画像形成方
法では、微粉体塗布装置101を使用してトナー像担持
体Pのトナー像上に微粉体Gを塗布し、前記トナー像の
少なくとも一部を微粉体で被覆し、この状態のトナー像
担持体Pを定着装置10からなる定着工程に供給する。
【0020】以下、更に具体的に説明する。図1におい
て符号1は電子写真感光体(以下、感光体と呼ぶことが
ある)であり、符号2は感光体1上に静電荷像を形成す
るための潜像形成部であり、この潜像形成部2は、感光
体1に感光性を与えるための帯電装置と画像露光装置
(いずれも図略)とで構成される。符号3は現像装置で
あり、この現像装置3は、現像領域Dにおいて感光体1
の静電荷像に対し、現像剤担持体3aを介して選択的に
トナーを付着させることにより、感光体1上にトナー像
(図略)を形成するものである。そして、このトナー像
は、転写装置4によりトナー像担持体Pに転写される。
符号5はクリーニング装置であり、これは前記転写後、
感光体1上に残留するトナーや不均一な電荷を除去し、
感光体1を再使用可能な状態に初期化するためのもので
ある。図1において、符号Tはトナーである。
【0021】上記微粉体塗布装置101は微粉体容器1
01aと、振動可能なスクリーン101bと、シャッタ
ー101cとにより構成される。微粉体容器101a
は、内部に微粉体Gを収納するものである。スクリーン
101bは、静止時においては微粉体Gを落下させるこ
とがなく、振動時には微粉体Gを均一にトナー像担持体
Pに向けて散布する機能を有するものであり、スクリー
ン101bの、(1)開口の大きさ・形状・開口率、
(2)振幅・振動数などは、微粉体Gの散布条件に応じ
て適切な値に設定される。また、シャッター101c
は、画像形成時のみ開放され、非画像形成時には閉鎖さ
れるようになっている。
【0022】また、定着装置10は定着ローラ10a
と、圧接ローラ10bとを互いに対向させて構成されて
いる。この定着装置は熱ローラ型の定着装置である。す
なわち、定着ローラ10aの内部には、加熱源であるヒ
ーターランプ(例えばハロゲンランプ:図略)が設けら
れている。このヒーターランプは図略の温度コントロー
ル装置により、定着ローラ10a表面を、トナー像担持
体P上にトナーTを適正に定着する温度にコントロール
できるようになっている。また、圧接ローラ10bは、
トナー像担持体P上のトナー像を定着ローラ10aに圧
接させて効率の良い定着を行うためのものである。
【0023】図1では、定着装置10として熱ローラ型
のものが配備されているが、本発明では、オーブン定着
装置、赤外ランプ定着装置、ストロボフラッシュ定着装
置、誘電加熱定着装置などを使用することもでき、前記
にローラ型定着装置に限られるものではない。
【0024】微粉体塗布装置101が位置する微粉体塗
布領域Cにおいては、現にトナー像を担持しているトナ
ー像担持体Pのトナー像担持面上に微粉体Gが一様に散
布される。微粉体Gは、定着後の画像の光沢をコントロ
ールするため、定着時に実質的に変形を生じない材料が
使用される。微粉体Gの粒径はトナーTの粒径より小さ
いことが好ましく、トナーTの粒径の1/2以下である
ことがより好ましい。微粉体Gの色としては、定着工程
終了後、形成された画像の表面部に微粉体Gが存在して
も所望の画像色に実質的に影響を与えない色が選択さ
れ、透明、白色または、トナーの色と実質的に同色であ
ることが好ましい。微粉体Gの材料としては、トナーの
定着温度において、実質的な変形を発生しない樹脂粉
末、TiO2、ZnO2 ,Fe2 3 などの無機化合物
や有機顔料粒子などが好ましい。
【0025】このようにしてトナー像と、該トナー像上
に塗布された微粉体Gとを担持するトナー像担持体P
は、定着装置10へ向かって搬送され、該定着装置10
により定着される。符号11はトナー像担持体Pの搬送
路を示している。定着されたトナー像の表面部には、微
粉体Gが被着または含有されているため、光沢がコント
ロールされた高品位なトナー像を形成することができ
る。
【0026】符号21は導電性の板状体からなる電極で
あって、これはトナー像担持体Pを支持する機能をも有
している。電極21と、微粉体塗布装置101のスクリ
ーン101bとの間にバイアス電圧を印加することによ
り、微粉体Gをトナー像担持体P上へ能率良く、かつ的
確に供給することができる。例えばトナーがマイナス
(−)に帯電している場合には、電極21とスクリーン
101bとの間に印加するバイアス電圧を、スクリーン
101b側がプラス(+)となるように設定することが
望ましい。
【0027】微粉体塗布装置101により微粉体Gをト
ナー像担持体P上に供給する場合、トナー像外の領域に
も微粉体Gが付着することがある。このため定着工程終
了後に、必要に応じてトナー像外の領域の微粉体Gを、
回転ブラシなど適当な微粉体除去装置で取り除く。
【0028】第2の実施の形態 図2は、図1の画像形成装置に配備される微粉体塗布装
置の別例を示す構成説明図である。この図において、符
号102は微粉体塗布装置であり、図1の微粉体塗布装
置101を改変し、より好ましい構成としたものであ
る。符号103は、トナー像担持体Pに担持されるトナ
ー像上に微粉体Gを供給するための微粉体塗布ローラで
ある。符号104は微粉体供給装置であり、これは、微
粉体Gを収納する微粉体収納容器104aと、該収納容
器104aからの微粉体Gを微粉体塗布ローラ103に
均一、かつ密に供給するための微粉体供給ローラ104
bとからなる。なお図2では、図1に記載された要素と
同等の要素には同一の符号を付してある。
【0029】本実施の形態では、微粉体収納容器104
a内の微粉体Gが、回転する微粉体供給ローラ104b
で汲み上げられ、該供給ローラ104b上の微粉体Gが
微粉体塗布ローラ103に塗布・供給される。そして、
該塗布ローラ103上の微粉体Gが、トナー像担持体P
上のトナー像上に塗布される。
【0030】板状の電極21は、微粉体塗布ローラ10
3との間にバイアス電圧を印加することにより、トナー
像担持体P上のトナー像上に微粉体Gを効率良く、かつ
的確に供給するためのものである。微粉体塗布ローラ1
03としては、表面部に微粉体Gが担持できる回転体が
好ましく用いられる。また、該回転体としては、金属ロ
ーラ、少なくとも表面が樹脂で形成された樹脂ローラま
たはゴムローラなどが好ましい。また、前記回転体は、
微粉体Gの搬送性を向上させるために、表面を樹脂発泡
体やスポンジゴムで形成して弾性を付与した、多孔性材
料からなるものとしても良い。また、表面部をブラシ状
の材料や、フェルト状の材料で形成されている回転体も
望ましい。さらに前記回転体は、バイアス電圧の印加が
可能なように表面部が導電性を有することが好ましく、
この場合には当該微粉体塗布ローラ103の表面に微粉
体Gを効率良く供給することができる。
【0031】前記微粉体供給ローラ104bの材料とし
ては、樹脂発泡体などのスポンジローラ、ブラシローラ
などが好ましく使用される。また、前記微粉体塗布ロー
ラ103は、トナー像担持体P上のトナー像に対して、
近接あるいは接触して設けられており、前記のように電
極21と微粉体塗布ローラ103との間にバイアス電圧
を印加することにより、トナー像担持体P上のトナー像
に微粉体Gを効率良く供給することができる。微粉体G
はトナー像担持体P上のトナー像上に選択的に供給され
ることが望ましく、微粉体塗布装置102において、ト
ナーが−帯電の場合は、微粉体塗布ローラ103を+側
として、電極21と微粉体塗布ローラ103との間にバ
イアス電圧を印加することにより、トナー像担持体Pの
トナー像上に微粉体Gを選択的に供給することが可能で
ある。
【0032】第3の実施の形態 図3は本発明の画像形成装置の別例である、電子写真方
式のプリンタの要部構成を示す説明図である。図3にお
いて図1、図2に記載された要素と同等の要素には同一
の符号を付してある。この画像形成装置は、微粉体塗布
装置101からの微粉体Gを、定着装置10を構成する
定着ローラ10aの表面に、均一・密に、かつ層状(膜
状)に供給し、この定着ローラ10aの回転により微粉
体Gを、走行するトナー像担持体Pのトナー像上に塗布
して、該塗布後のトナー像担持体Pを定着ローラ10a
と圧接ローラ10bとで挟持・搬送しながら前記トナー
像を定着するようにしたものである。
【0033】図3において微粉体塗布装置101は、微
粉体Gを収納する微粉体容器101aと、回転自在の微
粉体塗布ローラ105と、同じく回転自在の微粉体供給
ローラ106とを備えている。微粉体塗布ローラ105
は定着ローラ10aの表面に微粉体Gを均一に塗布する
ためのものである。微粉体供給ローラ106は、微粉体
容器101a内の微粉体を汲み上げて微粉体塗布ローラ
105の表面に供給するためのものである。
【0034】塗布ローラ105は、定着ローラ10aに
近接あるいは接触して設けられており、必要に応じて、
定着ローラ10aと微粉体塗布ローラ105との間にバ
イアス電圧を印加することにより、定着ローラ10a上
に微粉体Gを均一、かつ密に塗布することができる。そ
して、微粉体Gがこのように塗布された定着ローラ10
aと、圧接ローラ10bとの間に、トナー像を担持する
トナー像担持体Pを通過させることにより、トナー像が
トナー像担持体P上に定着されると同時に、トナー像の
光沢が微粉体Gによってコントロールされて高品位な画
像が形成される。
【0035】前記微粉体塗布ローラ105としては、金
属ローラや、少なくとも表面が樹脂で形成された樹脂ロ
ーラ、あるいはゴムローラなどが好ましい。また、微粉
体Gの搬送性を向上させる上で微粉体塗布ローラ105
の表面部を、弾性を有する多孔性材料(樹脂発泡体やス
ポンジゴム)で形成することが好ましい。さらに、前記
表面部をブラシ状の材料やフェルト状の材料で形成する
こともできる。さらに、前記表面部はバイアス電圧の印
加が可能な導電性を有することが望ましく、これにより
定着ローラ10a表面への微粉体塗布効率が向上する。
【0036】微粉体塗布ローラ105の表面が、微粉体
Gを介して定着ローラ10aの表面に接触することか
ら、微粉体塗布ローラ105の表面部は、定着温度に耐
え得る耐熱性材料で形成される。好ましい耐熱性材料と
しては各種金属材料の他に、樹脂材料としてポリイミ
ド、ポリイミドアミド、ポリアミド、高融点ナイロン、
含フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリフェニレンサルフ
ァイドなどが挙げられる。また、これらの樹脂を導電化
するには、該樹脂中にカーボンブラックのような導電性
粉体を配合すれば良い。さらに、微粉体供給ローラ10
6としては、樹脂発泡体などのスポンジローラ、ブラシ
ローラなどが好ましく使用される。
【0037】ここで好ましい微粉体Gについて説明す
る。微粉体Gは定着後の画像の光沢をコントロールする
ものであるため、定着時に実質的に変形を生じない材料
が使用されるが、通常は軟化温度または融点が定着時の
定着ローラ10aの表面温度より高い材料が採用され
る。微粉体Gの粒径はトナーTの粒径より小さいことが
好ましく、トナー粒径の1/2以下であることがより好
ましい。微粉体Gの色としては、定着工程終了後に、形
成された像の表面部に微粉体Gが存在しても所望の画像
色に実質的に影響を与えない色が選択される。したがっ
て微粉体Gとしては透明、白色または、トナーの色と実
質的に同色のものが用いられる。
【0038】また、微粉体G用の好ましい材料として
は、トナーの定着温度において実質的に変形しない樹脂
粉末、TiO2 ,ZnO2 ,Fe2 3 のような無機化
合物、有機顔料粒子などが挙げられる。さらに微粉体G
は、トナー像担持体Pのトナー像上に選択的に塗布され
ることが望ましいが、図3の画像形成装置について行っ
た本発明者の実験によれば、トナー像担持体P上のトナ
ー以外の部分には微粉体Gが付着せず、トナー像上にの
み選択的に微粉体Gが付着した画像を得ることができ
た。このように本発明では、定着したトナー像の表面部
に微粉体Gが被着され、またはトナー像の表面部に微粉
体Gが含有されているため、光沢がコントロールされた
(てかてか光らない)高品位な画像を形成することがで
きる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明で明かなように、請求項1,
2に係る画像形成方法および、請求項8,17に係る画
像形成装置は、定着画像の光沢を制御する(抑える)微
粉体をトナー像担持体のトナー像上に塗布することによ
り、該トナー像の少なくとも一部を微粉体で被覆して、
トナー像の表面部に光沢制御剤としての前記微粉体を被
着、または含有させるように構成したものである。
【0040】このため本発明によれば、トナー画像の光
沢が適度に抑えられ、てかてか光らなくなって視認性
(文字等の観察性・確認性)が向上するうえ、トナー製
造の容易性や、トナーの色特性・現像剤耐久性・定着性
を低下させることがないという効果が得られる。また、
トナー像の定着部材に凹凸を設けることにより光沢を制
御する従来の技術では、前記凹凸部へのトナー像の転移
に起因するオフセットなどの画像汚れが発生することが
あったが、本発明ではこのような心配もない。さらに、
定着温度を下げることにより光沢を制御する従来方法と
は違って、定着不良が発生する虞れもない。
【0041】とくに、請求項2に係る画像形成方法およ
び、請求項17に係る画像形成装置では、定着画像の光
沢を制御する微粉体を定着装置に供給し、該定着装置に
おいいてトナー像担持体のトナー像上への微粉体塗布
と、定着工程とを行うように構成し、加熱した定着部材
により前記微粉体塗布を行うようにしたので、定着され
るトナー像の表面部に微粉体が選択的に付着するため、
定着後の像領域外の領域には実質的に微粉体が付着しな
いため、定着後のトナー像担持体表面から微粉体を除去
する必要がないという顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子写真方式
のプリンタの要部構成を示す説明図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るもので、図1
のプリンタに配備される微粉体塗布装置の別例を示す構
成説明図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る電子写真方式
のプリンタの要部構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電子写真感光体 2 潜像形成部 3 現像装置 3a 現像剤担持体 4 転写装置 5 クリーニング装置 10 定着装置 10a 定着ローラ 10b 圧接ローラ 11 搬送路 21 電極 101 微粉体塗布装置 101a 微粉体容器 101b スクリーン 101c シャッター 102 微粉体塗布装置 103 微粉体塗布ローラ 104 微粉体供給装置 104a 微粉体収納容器 104b 微粉体供給ローラ 105 微粉体塗布ローラ 106 微粉体供給ローラ C 微粉体塗布領域 D 現像領域 G 微粉体 P トナー像担持体 T トナー

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像担持体上のトナー像を定着して
    画像を形成する画像形成方法において、定着画像の光沢
    を制御する微粉体をトナー像担持体のトナー像上に塗布
    して該トナー像の少なくとも一部を被覆した後、トナー
    像担持体を定着工程に供給することを特徴とする画像形
    成方法。
  2. 【請求項2】 トナー像担持体上のトナー像を定着して
    画像を形成する画像形成方法において、定着画像の光沢
    を制御する微粉体を定着装置に供給し、トナー像担持体
    のトナー像上に前記微粉体を塗布して該トナー像の少な
    くとも一部を被覆した状態で定着することを特徴とする
    画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記微粉体は、前記トナー像の定着後に
    おいて、実質的に微粉体の形状を保つことを特徴とする
    請求項1または2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記微粉体の熱変形温度は、前記トナー
    の定着温度より高いことを特徴とする請求項1または2
    に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記微粉体の粒径は、前記トナーの粒径
    より小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の
    画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記微粉体は、透明または白色であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成方
    法。
  7. 【請求項7】 前記微粉体は、前記トナーの色と実質的
    に同色であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 トナー像担持体上のトナー像を定着して
    画像を形成する画像形成装置において、定着装置の前段
    に、定着画像の光沢を制御する微粉体をトナー像担持体
    のトナー像上に塗布する微粉体塗布装置を配備し、該微
    粉体塗布装置により前記トナー像の少なくとも一部を微
    粉体で被覆したトナー像担持体を定着装置に供給するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記微粉体塗布装置は、表面部に微粉体
    を担持することができる回転体を備えていることを特徴
    とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記回転体はローラ状であることを特
    徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記回転体は、循環走行自在の無端状
    ベルトであることを特徴とする請求項9に記載の画像形
    成装置。
  12. 【請求項12】 前記回転体は、表面部が多孔性材料か
    らなることを特徴とする請求項10または11に記載の
    画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記回転体は、表面部が樹脂発泡体ま
    たはスポンジゴムからなることを特徴とする請求項10
    または11に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記回転体は、表面部がブラシ状の材
    料からなることを特徴とする請求項10または11に記
    載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記回転体は、表面部がフェルト状の
    材料からなることを特徴とする請求項10または11に
    記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記回転体は、表面部がバイアス電圧
    の印加が可能な導電性を有することを特徴とする請求項
    10〜15のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 トナー像担持体上のトナー像を定着し
    て画像を形成する画像形成装置において、定着画像の光
    沢を制御する微粉体を定着装置に供給する微粉体供給装
    置を設け、トナー像担持体のトナー像上に前記微粉体を
    塗布して該トナー像の少なくとも一部を被覆した状態で
    定着することを特徴とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記定着装置は定着部材と圧接部材と
    からなり、定着部材は前記微粉体供給装置から微粉体を
    受け取って、これをトナー像担持体のトナー像上に搬送
    ・塗布するものであり、圧接部材は定着部材とでトナー
    像担持体を挟持・搬送するものであることを特徴とする
    請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記定着部材および圧接部材は、回転
    自在のローラであることを特徴とする請求項18に記載
    の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記定着部材は、循環走行自在の無端
    状ベルトであることを特徴とする請求項18に記載の画
    像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記定着部材は、内部に熱源を備えて
    いることを特徴とする請求項19または20に記載の画
    像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記微粉体塗布装置は、表面部に微粉
    体を担持することができる回転体を備えていることを特
    徴とする請求項17または18に記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記回転体は、表面部が多孔性の材料
    からなることを特徴とする請求項22に記載の画像形成
    装置。
  24. 【請求項24】 前記回転体は、表面部が樹脂発泡体ま
    たはスポンジゴムからなることを特徴とする請求項22
    に記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記回転体は、表面部がブラシ状の材
    料からなることを特徴とする請求項22に記載の画像形
    成装置。
  26. 【請求項26】 前記回転体は、表面部がフェルト状の
    材料からなることを特徴とする請求項22に記載の画像
    形成装置。
  27. 【請求項27】 前記回転体は、表面部が耐熱性の材料
    からなることを特徴とする請求項22〜26のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  28. 【請求項28】 前記回転体は、表面部がバイアス電圧
    の印加が可能な導電性を有することを特徴とする請求項
    22〜27のいずれかに記載の画像形成装置。
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