JP2002038822A - 既設ドア取付け枠を用いた新規ドア取付け構造 - Google Patents

既設ドア取付け枠を用いた新規ドア取付け構造

Info

Publication number
JP2002038822A
JP2002038822A JP2000225837A JP2000225837A JP2002038822A JP 2002038822 A JP2002038822 A JP 2002038822A JP 2000225837 A JP2000225837 A JP 2000225837A JP 2000225837 A JP2000225837 A JP 2000225837A JP 2002038822 A JP2002038822 A JP 2002038822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
new
existing
door
opening
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000225837A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Nakajima
正晴 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RITECK KK
Original Assignee
RITECK KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RITECK KK filed Critical RITECK KK
Priority to JP2000225837A priority Critical patent/JP2002038822A/ja
Publication of JP2002038822A publication Critical patent/JP2002038822A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 既設ドア取付け枠1から既設ドアを取外
し、新規ドア取付け枠4と新規ドア3とを取付ける。新
規ドア取付け枠4を既設ドア取付け枠1に取付けるにあ
たっては、新規外側開口部4Bの一方の縦枠部4Ba
を、既設外側開口部1Baの縦枠部に重合させてあり、
かつ新規外側開口部4Bの縦枠部4Ba上に配置した丁
番23は、少なくとも上記既設ドア取付け枠の縦枠部4
Baに連結固定してある。そしてこの丁番23に新規ド
ア3を枢支連結している。 【効果】 丁番23に加わる新規ドア3の荷重を既設ド
ア取付け枠の縦枠部4Baで受けることができるので、
新規ドア取付け枠1についてはその荷重を考慮する必要
がない。したがって新規ドア取付け枠4を軽量かつ安価
に製造することができ、また新規ドア3の開口部分が既
設ドアの開口部分よりも小さくなるのを可及的に防止す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドアの取付け構造に
関し、より詳しくは、既設ドア取付け枠を利用してこれ
に新規ドアを取付けるようにした既設ドア取付け枠を用
いた新規ドア取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、既設のドアを新しいドアに交換す
る場合、次のような手段がとられていた。第1の手段
は、既設ドアを取り外し、そこに新規ドアを取付けてい
た。第2の手段は、ハツリ作業により既設ドア取付け枠
を取外した後、そこに新規ドア取付け枠を取付け、該新
規ドア取付け枠に新規ドアを取付けていた。第3の手段
は、既設ドア取付け枠の内側にこれよりも一回り小さな
新規ドア取付け枠をはめ込み、この新規ドア取付け枠に
既設ドアよりも一回り小さな新規ドアを取付けていた
(特開平10−266709号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の手段におい
ては、既設ドアのみ交換されるため、新規ドアと既設ド
ア取付け枠との外観上の見栄えがよくない。また新規ド
アのラッチの位置は既設ドア取付け枠のストライク位置
にあわせないといけないという制約がある。さらに既設
ドア取付け枠が気密性の高いエアタイト構造ではない場
合には、新規ドアに交換することができても、既設ドア
取付け枠自体をエアタイト構造とすることはできなかっ
た。上記第2の手段においては、ハツリ作業により既設
ドア取付け枠を壁から取り外すため建物自体が傷み、ま
たハツリ作業による騒音や埃が発生するので周囲に迷惑
をかける。さらに、ハツリ作業を行った結果に対する建
物の修復を行わなければならないため、長い工事期間が
必要で、コストも高くつく。上記第3の手段において
は、新規ドア取付け枠に設けた丁番によって新規ドアを
支持させ、かつ該新規ドア取付け枠を既設ドア取付け枠
によって支持させる構成となっているので、新規ドア取
付け枠には新規ドアの重量を支えることができるだけの
剛性が要求され、また新規ドア取付け枠における丁番の
取付け部分には、丁番の荷重を支える受け金具を設ける
必要があった。その結果、新規ドア取付け枠を頑丈に作
らなければならないためコストがかかり、また既設ドア
取付け枠と新規ドア取付け枠との間には丁番の受け金具
を設けるだけのスペースが必要なので、新規ドア取付け
枠におけるドアの開口部分は既設ドアの開口部分よりも
かなり小さくなってしまい、家具などの搬入に支障をき
たすという問題があった。本発明は上述した事情に鑑
み、既設ドア取付け枠の内側に新規ドア取付け枠を設け
ても、ドアの開口部分が既設ドアの開口部分よりも小さ
くなるのを可及的に防止することができ、しかも安価に
製造することができる既設ドア取付け枠を用いた新規ド
ア取付け構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、既設
ドアの戸あたり面となる既設戸あたり部と、この既設戸
あたり部の外周側に連続する既設外側開口部と、上記既
設戸あたり部の内周側に連続する既設内側開口部とを有
する既設ドア取付け枠と、新規ドアの戸あたり面となる
新規戸あたり部と、この新規戸あたり部の外周側に連続
する新規外側開口部と、上記新規戸あたり部の内周側に
連続する新規内側開口部とを有する新規ドア取付け枠と
を備え、上記新規取付け枠の新規外側開口部及び新規内
側開口部を、それぞれ既設ドア取付け枠の既設外側開口
部及び既設内側開口部の内側に配置するとともに、少な
くとも新規外側開口部の一方の縦枠部を既設外側開口部
の縦枠部に重合させ、さらに上記新規外側開口部の縦枠
部上に配置した丁番を、少なくとも上記既設ドア取付け
枠の縦枠部に連結固定して該丁番に新規ドアを枢支連結
し、該新規ドアをその閉鎖時に上記新規外側開口部内に
収容させて新規戸あたり部に当接させるようにしたもの
である。
【0005】上記構成によれば、上記新規外側開口部の
一方の縦枠部を既設外側開口部の縦枠部に重合させた状
態で、上記新規外側開口部の縦枠部上に配置した丁番
を、少なくとも上記既設ドア取付け枠の縦枠部に連結固
定しているので、該丁番に加わる新規ドアの荷重を既設
ドア取付け枠の縦枠部で受けることができる。この既設
ドア取付け枠の縦枠部は、もともと既設ドアの荷重を受
けることができる強度で製造されているので、新規ドア
取付け枠については新規ドアの荷重を支えることを考慮
する必要がなく、したがって新規ドア取付け枠を軽量か
つ安価に製造することができる。また、既設ドア取付け
枠と新規ドア取付け枠との間に丁番の受け金具を設ける
スペースを取る必要がなく、新規外側開口部の縦枠部を
既設外側開口部の縦枠部に重合させることができるの
で、従来に比較してドアの開口部分が既設ドアの開口部
分よりも小さくなるのを可及的に防止することができ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】(既設ドア取付け枠1の構成)以
下図示実施例について本発明を説明すると、図1におい
て、既設ドア取付け枠1は建物の壁2に取付けられてお
り、図示しない既設ドアの戸あたり面となる既設戸あた
り部1Aと、この既設戸あたり部1Aの外周側に連続す
る既設外側開口部1Bと、上記既設戸あたり部1Aの内
周側に連続する既設内側開口部1Cとを有している。上
記既設戸あたり部1Aを中心として、建物の室外側が既
設外側開口部1Bとなり、室内側が既設内側開口部1C
となっている。上記既設外側開口部1Bの開口面積は、
既設内側開口部1Cの開口面積よりも既設戸あたり部1
Aの面積分だけ大きくなっており、上述した図示しない
既設ドアは既に取外されているが、本来的には既設外側
開口部1B内に配置され、その閉鎖時には上記既設戸あ
たり部1Aに当接されるようになっている。上記既設外
側開口部1Bの外側端部には、既設外側開口部1Bの内
方とは逆の外方に伸びる既設外側正面部1Dを連設して
あり、さらにこの既設外側正面部1Dの外方端部には、
建物の室内側に向けて折り返した既設外側折り返し部1
Eを連設している。他方、既設内側開口部1Cの内側端
部には、既設内側開口部1Cの内方とは逆の外方に伸び
る既設内側正面部1Fを連設してあり、さらにこの既設
内側正面部1Fの外方端部には、建物の室外側に向けて
折り返した既設内側折り返し部1Gを連設している。
【0007】さらに、上記既設外側開口部1Bは、左右
2ヶ所の縦枠部1Ba、1Ba(図1)と、両縦枠部の
上部を連結する上枠部1Bb(図2)と、両縦枠部の下
部を連結する下枠部1Bc(図2)とを備えており、こ
れら上下左右の4辺の枠によって既設外側開口部1Bを
構成してある。同様に、既設戸あたり部1A、既設内側
開口部1C、既設外側正面部1D、既設外側折り返し部
1E、既設内側正面部1Fおよび既設内側折り返し部1
Gも、それぞれ左右2ヶ所の縦枠部と、上枠部と、下枠
部とを備えており、それら各部には、上記既設外側開口
部1Bの各部と同様に、縦枠部には「a」の符号を、上
枠部には「b」の符号を、下枠部には「c」の符号をそ
れぞれ付して示してある。
【0008】(新規ドア取付け枠4の構成)次に、新規
ドア取付け枠4は、基本的に既設ドア取付け枠1と同様
の構成を有している。すなわち、図1において、新規ド
ア3の戸あたり面となる新規戸あたり部4Aと、この新
規戸あたり部4Aの外周側に連続する新規外側開口部4
Bと、上記新規戸あたり部4Aの内周側に連続する新規
内側開口部4Cとを有している。既設ドア取付け枠1と
同様に、新規戸あたり部4Aを中心として、建物の室外
側を新規外側開口部4Bとし、室内側を新規内側開口部
4Cとしている。上記新規外側開口部4Bの開口面積
は、新規内側開口部4Cの開口面積よりも新規戸あたり
部4Aの面積分だけ大きくなっている。また新規ドア3
は、新規外側開口部4B内に配置され、その閉鎖時には
上記新規戸あたり部4Aに当接されるようになってい
る。
【0009】上記新規外側開口部4Bの外側端部には、
新規外側開口部4Bの内方とは逆の外方に伸びる新規外
側正面部4Dを連設してあり、さらにこの新規外側正面
部4Dの外方端部には、下枠部を除いて、建物の室内側
に向けて折り返した新規外側折り返し部4Eを連設して
いる。他方、新規内側開口部4Cの内側端部には新規内
側開口部4Cの内方とは逆の外方に伸びる新規内側正面
部4Fを連設してあるが、既設ドア取付け枠1とは異な
り、既設内側折り返し部1Gに相当する内側折り返し部
は形成していない。
【0010】さらに、既設ドア取付け枠1と同様に、上
記新規外側開口部4Bは、左右2ヶ所の縦枠部4Ba、
4Ba(図1)と、両縦枠部の上部を連結する上枠部4
Bb(図2)と、両縦枠部の下部を連結する下枠部4B
c(図2)とを備えており、これら上下左右4辺の枠に
よって新規外側開口部4Bが構成されている。同様に、
新規戸あたり部4A、新規内側開口部4C、新規外側正
面部4D、新規外側折り返し部4Eおよび新規内側正面
部4Fも、それぞれ左右2ヶ所の縦枠部と、上枠部と、
下枠部とから構成してあり(新規外側折り返し部4Eの
下枠部を除く)、それら各部にも上記新規外側開口部4
Bの各部と同様に、縦枠部には「a」の符号を、上枠部
には「b」の符号を、下枠部には「c」の符号を付して
示してある。このとき、上記新規外側正面部4Dの下枠
部4Dcを除いて、該新規外側正面部4Dの左右の縦枠
部4Daと上枠部4Dbにはその内方側に、内方側から
外方側となるに従って徐々に突出する円弧面4Ddをそ
れぞれ形成してあり、その外方側のさらに外側は平板状
に形成してある。上記円弧面4Ddは、美観を向上させ
るために設けたものである。
【0011】(新規ドア取付け枠4を構成する8つの部
材)次に、上述した新規ドア取付け枠4は、本実施例で
は8つの部材から構成してある。すなわち、図1に示す
ように、戸あたり部を含めて室外側となる部分の縦枠部
を一体に構成してなる左右2つの外縦枠11、12と、
これよりも室内側となる部分の縦枠部を一体に構成した
左右2つの内縦枠13、14と、図2に示すように、戸
あたり部を含めて室外側となる部分の上枠部を一体に構
成した外上枠15と、これよりも室内側となる部分の上
枠部を一体に構成した内上枠16と、さらに新規ドア取
付け枠4の下枠部を構成する2枚の沓摺りプレート1
7、18とから構成してある。
【0012】(外縦枠11、12と外上枠15の構成)
上記外縦枠11、12は、図1に示すように、新規戸あ
たり部4Aの縦枠部4Aaと、新規外側開口部4Bの縦
枠部4Baと、新規外側正面部4Dの縦枠部4Daと、
さらに新規外側折り返し部4Eの縦枠部4Eaとからそ
れぞれ一体に構成してある。そして上記新規戸あたり部
4Aの縦枠部4Aaにその長手方向に沿って溝19(図
3参照)を形成してあり、この溝19内にエアタイト用
のゴム20を設けることができるようにしている。また
外上枠15は、図2に示すように、新規戸あたり部4A
の上枠部4Abと、新規外側開口部4Bの上枠部4Bb
と、新規外側正面部4Dの上枠部4Dbと、さらに新規
外側折り返し部4Eの上枠部4Ebとから一体に構成し
てある。そして上記新規戸あたり部4Aの上枠部4Ab
にも溝を形成してあり、この溝内にエアタイト用のゴム
20を設けることができるようにしている。上記左右の
外縦枠11、12および外上枠15はそれぞれ同一の断
面形状を備えており、押出し成形によって成形した一本
のアルミ材を適当な長さに切断することによってそれら
外縦枠11、12と外上枠15とを製造している。
【0013】(内縦枠13、14と内上枠16の構成)
上記内縦枠13、14は、図1に示すように、新規内側
開口部4Cの縦枠部4Caと、新規内側正面部4Fの縦
枠部4Faとからそれぞれ一体に構成してある。また内
上枠16も、図2に示すように、新規内側開口部4Cの
上枠部4Cbと、新規内側正面部4Fの上枠部4Fbと
から一体に構成してある。これら左右の内縦枠13、1
4および内上枠16はそれぞれ同一の断面形状を備えて
おり、押出し成形によって成形した断面L字型の一本の
アルミ材を適当な長さに切断することによってそれら内
縦枠13、14と内上枠16とを製造している。
【0014】(沓摺りプレート17、18の構成)次
に、上記沓摺りプレート17は、図2に示すように、新
規戸あたり部4Aの下枠部4Acと、新規外側開口部4
Bの下枠部4Bcと、新規外側正面部4Dの下枠部4D
cと、さらに既設内側開口部1Cの下枠部1Cc上に重
合される重合部分17aとから一体に構成してある。他
方の沓摺りプレート18は、上記沓摺りプレート17の
上記重合部分17a上に重合される新規内側開口部4C
の下枠部4Ccと、新規内側正面部4Fの下枠部4Fc
とから一体に構成してあり、さらに該沓摺りプレート1
8を構成する下枠部4Ccの先端部には、外側に突出し
てから下方に向けて折り返された折り返し部18aを一
体に連設してある。そしてこの沓摺りプレート18を構
成する折り返し部18aと、沓摺りプレート17を構成
する新規戸あたり部4Aの下枠部4Acおよび新規外側
開口部4Bの下枠部4Bcとによって断面コ字形の溝2
1(図3参照)を形成し、ここにエアタイト用のゴム2
2を設けることができるようにしている。なお、上記沓
摺りプレート17、18は、必要に応じて一部材から構
成することができる。
【0015】(丁番23の構成)図4に示すように、新
規ドア3を枢支する丁番23は、上下方向の3箇所に設
けられて該新規ドア3を枢支するようになっている。各
丁番23は、それぞれ枠側丁番部品24とドア側丁番部
品25とから構成してある。上記枠側丁番部品24は、
固定板24Aとこの固定板24Aの一側に連結固定した
支軸24Bとで構成してあり、この支軸24Bは上方に
伸びている。上記固定板24Aは、図1に示すように、
外縦枠11を構成する新規外側開口部4Bの縦枠部4B
a上に重合させてあり、この縦枠部4Baと既設ドア取
付け枠1の縦枠部1Baとにビス26によって連結固定
してある。なお、固定板24Aは新規ドア取付け枠4の
縦枠部4Baと既設ドア取付け枠1の縦枠部1Baとに
ビス26によって連結固定することが望ましいが、既設
ドア取付け枠1の縦枠部1Baは一般に充分な剛性を持
っているので、必要に応じて、新規ドア取付け枠4の縦
枠部4Baにはばか穴を穿設して、既設ドア取付け枠1
の縦枠部1Baのみにビス26によって連結固定するよ
うにしてもよい。また、既設ドア取付け枠1に残ってい
る図示しない丁番の受け金具を利用できる場合には、こ
の受け金具に固定板24Aを連結固定するようにしても
よい。他方、上記ドア側丁番部品25は新規ドア3の側
部端面に固定される固定板25Aと、この固定板25A
の一側に連結固定した中空軸25Bとで構成してある。
上記固定板25Aは予め新規ドア3に図示しないビスに
より取付けてあり、この状態で新規ドア3を持ち上げて
枠側丁番部品24の支軸24Bをドア側丁番部品25の
中空軸25B内に嵌合させることにより、新規ドア3を
丁番23によって開閉自在に枢支させることができるよ
うにしてある。
【0016】(ストライク27の構成)図5に示すよう
に、新規ドア3に設けた図示しないラッチ及びデッドボ
ルトを受けるストライク27は、新規ドア3を枢支する
上記外縦枠11側とは反対側となる外縦枠12側に取付
けられるようになっている。上記ストライク27は、ス
トライク板28と、このストライク板28に溶接などに
より一体に連結したケース29とを備えており、上記ス
トライク板28には、上述したラッチ及びデッドボルト
を掛止して新規ドア3を閉鎖状態に維持するための係合
孔28Aを穿設してある。上記ストライク板28の室外
側の一側は、新規外側開口部4Bの縦枠部4Baよりも
室外側に突出させて折り曲げてあり、また上記ケース2
9は上記係合孔28Aを覆うように設けてある。上記既
設ドア取付け枠1を構成する既設外側開口部1Bの縦枠
部1Baと、既設外側正面部1Dの縦枠部1Daとに
は、上記ストライク27の取付け位置に合わせて、上記
ケース29を収容するための開口部30を形成してあ
る。上記開口部30を既設外側開口部1Bの縦枠部1B
aのみではなく、既設外側正面部1Dの縦枠部1Daに
も設けてあるのは、既設ドア取付け枠1の取付け時にモ
ルタルがその内部に流れ込んでいたような場合に、その
モルタルを容易に除去して確実にケース29を収容させ
ることができるようにするためである。
【0017】また、上記既設外側開口部4Bの縦枠部4
Baには、ストライク板28の上下に穿設したビス用の
孔28B、28Bに合わせて、ビス用の雌ねじ孔31、
31を螺設している。上記外縦枠12についても上記ス
トライク27の取付け位置に合わせて開口部32を穿設
してあり、この開口部32の大きさは、この内部にスト
ライク板28を収容できる大きさに設定してある。この
とき、ストライク板28の室外側に突出した部分が外縦
枠12に干渉しないように、新規外側正面部4Dの縦枠
部4Daの一部4Da’を外縦枠12の板厚分だけ削り
込んである。そして図6に示すように、ストライク板2
8の厚さは新規外側開口部4Bの縦枠部4Baの厚さよ
りも僅かに厚くしてあり、これによりストライク板28
の表面が縦枠部4Baの表面よりも僅かに突出するよう
に設定してある。
【0018】(取付け作業)以上の構成において、新規
ドア取付け枠4は次のようにして既設ドア取付け枠1に
取付ける。最初に図示しない既設ドアを取外し、次に既
設ドア取付け枠1に取付けられていた丁番やストライク
を取外す。また戸あたりゴムやエアタイトゴムがあれ
ば、それらも取外す。そして既設ドア取付け枠1に腐食
等で変形があれば、サンダー等で変形部分を平らに仕上
げ、錆止め塗装を行う。次に新規ドア3のラッチやデッ
ドボルトに合うように、図5に示すように、既設外側開
口部1Bの縦枠部1Baおよび既設外側正面部1Dの縦
枠部1Daに開口部30を形成する。そしてその部分の
既設ドア取付け枠1内にモルタルが充填されていた場合
には、ストライク27のケース29を収容することがで
きるように、その部分のモルタルの除去を行う。また、
既設外側開口部1Bの縦枠部1Baに上記ストライク板
28の上下に穿設したビス用の孔28B、28Bに合わ
せて、ビス用の雌ねじ孔31、31を螺設する。さら
に、新規ドア取付け枠4を構成する外縦枠12について
も、上記ストライク27の取付け位置に合わせて開口部
32を穿設する。
【0019】(沓摺りプレート17、18の取付け)次
に、図2、図3に示すように、沓摺りプレート17を既
設ドア取付け枠1の下枠部に重合させる。すなわち沓摺
りプレート17の下枠部4Ac、4Bcおよび重合部分
17aをそれぞれ既設ドア取付け枠1の下枠部1Ac、
1Bc、1Ccに重合させる。この状態では、沓摺りプ
レート17の下枠部4Dcは既設ドア取付け枠1の下枠
部1Dcよりも所定量Sだけ室外側に突出するようにな
っており、この所定量Sを設けることにより、既設ドア
取付け枠1の種類によって上記下枠部1Dcの寸法が異
なっていても、その誤差を上記所定量Sの範囲内で吸収
することができるようにしてある。また、沓摺りプレー
ト17の重合部分17aは、通常は既設ドア取付け枠1
の下枠部1Ccよりも室内側に突出する寸法を有してお
り、この突出した部分はその作業現場で切断する。この
ようにして沓摺りプレート17を既設ドア取付け枠1の
下枠部上に重合させたら、該沓摺りプレート17の下枠
部4Acおよび下枠部4Dcをそれぞれビス33によっ
て固定し、次にこの沓摺りプレート17の重合部分17
a上に他方の沓摺りプレート18を重合させる。この沓
摺りプレート18の折り返し部18aは予め形成してあ
り、この折り返し部18aの端面を既設ドア取付け枠1
の下枠部1Acに当接させた状態では、沓摺りプレート
18の反対側の端部は既設ドア取付け枠1の下枠部1C
cよりも室内側に突出する寸法を有している。そしてこ
の突出した部分は、所定の突出長さを残してその作業現
場で切断し、その突出部分を下方に折り曲げて沓摺りプ
レート18に新規内側正面部4Fの下枠部4Fcを形成
する。そして次に、沓摺りプレート18を沓摺りプレー
ト17とともに、ビス34によって既設ドア取付け枠1
の下枠部1Cc上に固定する。
【0020】(外縦枠11、12と外上枠15の取付
け)次に、図1、図2に示すように、外縦枠11、12
および外上枠15を取付けるために、既設ドア取付け枠
1における既設外側正面部1Dの左右の縦枠部1Daと
上枠部1Dbとの適切な位置に、それぞれ断面L型のア
ングル材35をビス37等によって固定する。また外縦
枠11、12と外上枠15とは予め所定の長さに切断し
てあり、かつそれら外縦枠11、12の各上端部と外上
枠15の両端部とは、図3に示すように、45度の角度
で止め切りしてある。そしてその外縦枠11、12の各
上端部と外上枠15の両端部とを、L字型金具36と図
示しないビスとによって一体に連結する。この状態で上
記外縦枠11、12および外上枠15を既設ドア取付け
枠1に嵌め込み、外縦枠11、12および外上枠15を
構成する新規戸あたり部4Aの縦枠部4Aa、4Aaお
よび上枠部4Abをそれぞれ既設ドア取付け枠1におけ
る既設戸あたり部1Aの縦枠部1Aa、1Aaおよび上
枠部1Abに重合させる。この状態では、外縦枠11、
12および外上枠15を構成する新規外側開口部4Bの
縦枠部4Ba、4Baおよび上枠部4Bbもそれぞれ既
設ドア取付け枠1における既設外側開口部1Bの縦枠部
1Ba、1Baおよび上枠部1Bbに重合するようにな
る。そして上記重合部分について、ビス38により各外
縦枠11、12および外上枠15を既設ドア取付け枠1
に固定する。このとき、新規戸あたり部4Aの各縦枠部
4Aa、4Aaおよび上枠部4Abに形成した溝19の
内側で各外縦枠11、12および外上枠15を既設ドア
取付け枠1にビス止めすれば、このビス38を後に溝1
9内に収容するエアタイト用のゴム20によって覆うこ
とができる。
【0021】さらに、各外縦枠11、12および外上枠
15における新規外側折り返し部4Eの各縦枠部4E
a、4Eaおよび上枠部4Ebは、上記既設ドア取付け
枠1に固定したアングル材35に外側からビス39によ
ってそれぞれ固定する。上記各外縦枠11、12および
外上枠15を既設ドア取付け枠1に固定した状態では、
それらを構成する新規外側正面部4Dの縦枠部4Da、
4Daおよび上枠部4Dbは、それぞれ既設ドア取付け
枠1における既設外側正面部1Dの縦枠部1Da、1D
aおよび上枠部1Dbよりも所定量Sだけ室外側に突出
するようになっており、上記沓摺りプレート17で述べ
たように、その所定量Sによって既設ドア取付け枠1の
種類による寸法の差を吸収できるようにしてある。ま
た、上記沓摺りプレート17、18、各外縦枠11、1
2、外上枠15および内上枠16を既設ドア取付け枠1
に固定したら、上記溝19、21内にそれぞれエアータ
イト用のゴム20、22を嵌め込み接着剤などで固定す
る。
【0022】(内縦枠13、14と内上枠16の取付
け)次に、左右の内縦枠13、14および内上枠16を
既設ドア取付け枠1に固定する。各内縦枠13、14を
既設ドア取付け枠1に固定するにあたっては、各内縦枠
13、14の縦枠部4Caと4Faを既設ドア取付け枠
1の縦枠部1Caと1Faとにそれぞれ重合させた状態
で、縦枠部4Caの先端が外縦枠11、12の縦枠部1
Aaに当接し、また縦枠部4Faの先端が室内の壁面に
当接するように、作業現場で切断する。内上枠16につ
いても同様に切断する。また各内縦枠13、14の上下
方向の長さと内上枠16の左右方向の長さも最適となる
ように切断するが、この際、図3に示すように、内縦枠
13、14の各上端部と内上枠16の両端部とは、45
度の角度で止め切りする。そしてこれら内縦枠13、1
4と内上枠16とを、図示しないビスや接着剤、或いは
両面テープなどにより既設ドア取付け枠1に固定する。
【0023】(丁番23、ストライク27の取付け)次
に、丁番23を構成する枠側丁番部品24の固定板24
Aを、外縦枠11を構成する新規外側開口部4Bの縦枠
部4Ba上に重合させてビス26によって固定する。他
方、新規ドア3に上記丁番23を構成する他方のドア側
丁番部品25を取付けたら、枠側丁番部品24の支軸2
4Bをドア側丁番部品25の中空軸25B内に嵌合させ
て、新規ドア3を新規ドア取付け枠4に開閉自在に取付
ける。このようにして新規ドア3を新規ドア取付け枠4
に開閉自在に取付けたら、図5に示すように、ストライ
ク27のケース29を開口部30内に嵌め込むととも
に、新規ドア3を開閉させながらラッチとストライク2
7との位置を微調整しながら、雌ねじ31、31をビス
用の係合孔28B、28Bに螺合させることにより、ス
トライク板28を既設外側開口部4Bの縦枠部4Baに
固定する。
【0024】(コーキング処理)最後に、新規ドア取付
け枠4の室外側の4辺にコーキング40を施す。より具
体的には、新規外側折り返し部4Eと壁面との間、およ
び新規外側正面部4Dの下枠部4Dcと床面との間にコ
ーキング40を施して取付け作業を終了する。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、新規
外側開口部を構成する一方の縦枠部を、既設外側開口部
を構成する縦枠部に重合させた状態で、上記新規外側開
口部の縦枠部上に丁番を配置し、かつこの丁番を、少な
くとも上記既設ドア取付け枠の縦枠部に連結固定してい
るので、該丁番に加わる新規ドアの荷重を既設ドア取付
け枠の縦枠部で受けることができる。その結果、新規ド
ア取付け枠については新規ドアの荷重を支えることを考
慮する必要がなく、したがって新規ドア取付け枠を軽量
かつ安価に製造することができるという効果が得られ
る。また、既設ドア取付け枠と新規ドア取付け枠との間
に丁番の受け金具を設けるスペースを取る必要がないの
で、新規外側開口部の縦枠部を既設外側開口部の縦枠部
に重合させることができ、したがって従来に比較してド
アの開口部分が既設ドアの開口部分よりも小さくなるの
を可及的に防止することができるという効果も得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す水平方向での断面図。
【図2】上記実施例の垂直方向での断面図。
【図3】上記実施例の要部の分解斜視図。
【図4】上記実施例の丁番23の取付け状態を示す斜視
図。
【図5】上記実施例のストライク27の取付け状態を示
す斜視図。
【図6】図5の水平方向断面図。
【符号の説明】
1 既設ドア取付け枠 1A 既設戸あたり部 1B 既設外側開口部 1C 既設内側開口部 1D 既設外側正面部 1E 既設外側折り返し
部 1F 既設内側正面部 1G 既設内側折り返し
部 2 壁 3 新規ドア 4 新規ドア取付け枠 4A 新規戸あたり部 4B 新規外側開口部 4C 新規内側開口部 4D 新規外側正面部 4E 新規外側折り返し
部 4F 新規内側正面部 11、12 外縦枠 13、14 内縦枠 15 外上枠 16 内上枠 17、18 沓摺りプレ
ート 23 丁番 27 ストライク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設ドアの戸あたり面となる既設戸あた
    り部と、この既設戸あたり部の外周側に連続する既設外
    側開口部と、上記既設戸あたり部の内周側に連続する既
    設内側開口部とを有する既設ドア取付け枠と、 新規ドアの戸あたり面となる新規戸あたり部と、この新
    規戸あたり部の外周側に連続する新規外側開口部と、上
    記新規戸あたり部の内周側に連続する新規内側開口部と
    を有する新規ドア取付け枠とを備え、 上記新規取付け枠の新規外側開口部及び新規内側開口部
    を、それぞれ既設ドア取付け枠の既設外側開口部及び既
    設内側開口部の内側に配置するとともに、少なくとも新
    規外側開口部の一方の縦枠部を既設外側開口部の縦枠部
    に重合させ、さらに上記新規外側開口部の縦枠部上に配
    置した丁番を、少なくとも上記既設ドア取付け枠の縦枠
    部に連結固定して該丁番に新規ドアを枢支連結し、該新
    規ドアをその閉鎖時に上記新規外側開口部内に収容させ
    て新規戸あたり部に当接させたことを特徴とする既設ド
    ア取付け枠を用いた新規ドア取付け構造。
  2. 【請求項2】 上記既設外側開口部に既設外側正面部が
    連設されており、また上記新規外側開口部の縦枠部に上
    記既設外側正面部の縦枠部を覆う新規外側正面部を構成
    する縦枠部が連設され、上記新規外側開口部の縦枠部
    と、新規外側正面部の縦枠部と、さらに上記新規戸あた
    り部の縦枠部とが一体物の外縦枠として構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の既設ドア取付け枠を
    用いた新規ドア取付け構造。
  3. 【請求項3】 上記既設内側開口部に既設内側正面部が
    連設されており、また上記新規内側開口部の縦枠部に上
    記既設内側正面部の縦枠部を覆う新規内側正面部を構成
    する縦枠部が連設され、上記新規内側開口部の縦枠部
    と、新規内側正面部の縦枠部とが一体物の内縦枠として
    構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の既設ドア取付け枠を用いた新規ドア取付け構
    造。
  4. 【請求項4】 上記新規外側開口部の他方の縦枠部が既
    設外側開口部の他方の縦枠部に重合しており、これらの
    縦枠部に共通にラッチ用開口部が穿設され、ドアのラッ
    チがその開口部に固定されたストライクに係合すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の既設ドア取付け枠を用いた新規ドア取付け構造。
JP2000225837A 2000-07-26 2000-07-26 既設ドア取付け枠を用いた新規ドア取付け構造 Withdrawn JP2002038822A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000225837A JP2002038822A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 既設ドア取付け枠を用いた新規ドア取付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000225837A JP2002038822A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 既設ドア取付け枠を用いた新規ドア取付け構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002038822A true JP2002038822A (ja) 2002-02-06

Family

ID=18719551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000225837A Withdrawn JP2002038822A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 既設ドア取付け枠を用いた新規ドア取付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002038822A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018178513A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 日本総合住生活株式会社 沓摺り用カバーおよびこれを用いた既設沓摺りの改修方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018178513A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 日本総合住生活株式会社 沓摺り用カバーおよびこれを用いた既設沓摺りの改修方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5118535B2 (ja) 部分被覆の改装ドア枠及びその改装方法
JP2002038822A (ja) 既設ドア取付け枠を用いた新規ドア取付け構造
JPH07197742A (ja) ストアフロント
JPH07116888B2 (ja) 連窓サッシ
JPH0113193Y2 (ja)
JP3076223B2 (ja) 窓枠付き収納ユニット
JPS6229599Y2 (ja)
CN218376034U (zh) 一种可便捷安装的窗台及推拉窗
KR200340264Y1 (ko) 도어 프레임 조립구조
JPH0414632Y2 (ja)
JP7379245B2 (ja) 戸体
JPH0752258Y2 (ja) パネルユニットの取付構造
JPS6222634Y2 (ja)
JP3185827B2 (ja) 連窓用ストアフロント
JP3200567B2 (ja) 換気部材
JPS6024856Y2 (ja) ドア−付サッシ
JPH0518465Y2 (ja)
JPH0619751Y2 (ja) 障子の嵌殺し構造
JP2545633Y2 (ja) 排煙窓
JPH0679980U (ja) 家具用レールの継手機構
JPS6024855Y2 (ja) ドア−付サツシ
JP3108981B2 (ja) 薄型移動壁及び移動壁の下部圧接構造
JPS6118147Y2 (ja)
JPH0235148A (ja) ユニットルームの天井の構造
JPS5924786Y2 (ja) 片寄せ全開外付けサツシ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071002