JPS6024856Y2

JPS6024856Y2 - ドア−付サッシ

Info

Publication number: JPS6024856Y2
Application number: JP7313581U
Authority: JP
Inventors: 俊夫袋
Original assignee: 立山アルミニウム工業株式会社
Priority date: 1981-05-20
Filing date: 1981-05-20
Publication date: 1985-07-25
Also published as: JPS57127779U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、一つのサツシ枠体内に引違い障子とドアーを
相隣接させて二重に嵌装してなるドアー付サツシに関す
る。

（従来技術）従来、引違いサツシなどの外側（室外側）に防風、防雨
、遮光あるいは目隠しなどの目的で別の建具、例えば雨
戸やガラリ戸（よろい戸）などを並列して装着する場合
、洋館風の建物では、前記の遮蔽建具を収納するための
戸袋を建物の該壁面に装備することができない関係上、
これらの遮蔽建具をドアー型式の開き戸に形成して別の
サツシ枠内に装着し、その開放空間が引違いサツシの開
口部と正しく合致するようにして建物の外壁面に取付け
ているため、建具の装着に少なくとも二組以上のサツシ
枠が必要になり、したがってサツシの製作工費が高価に
なるだけでなく、その取付けが非常に面倒でしかも建物
に対するサツシ枠の納まりも悪いなどの欠点があった。

また、従来のサツシにおいて、例えば実公昭４８−３８
２８５号公報所載のサツシの如く、サツシ枠に二重の開
閉建具を設けたものも存在するが、これはあくまでも引
違い障子を装着するタイプのサツシであって、一方にド
アー型式の建具を装着する仕様にはなっていない。

つまり、従来のサツシにおいては、一体のサツシに引違
い障子とドアーとを相隣接させて二重に嵌装する思想は
存在せず、したがって、これらを嵌装するに必要な構成
は別途工夫しなければならなかった。

（考案の目的）本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、前述した如
く一つの枠体内に引違い障子とドアーとを相隣接し嵌装
することができ、また、枠体の製造が非常に簡単でしか
も建物の開口部に対する枠体の取付けも極めて容易なド
アー付サツシを安価に提供せんとするものである。

（考案の構成）上記の目的を遠戚するために本考案は、室内側から順次
、内障子、外障子、網戸およびドアーを装着して構成す
るものであって、上枠は、室内側から順に、内外障子装
着部、網戸装着部、ドアー装着部を有すると共に、網戸
装着部より屋外側にドアー当接部を設け、かつ、ドアー
装着部の上部に接縁を形成し、下枠は、屋外側に向って
階段状に下降するものであって、室内側から順に、立上
り壁、内外障子摺動部、網戸装着部、ドアー当接部、お
よび水切りも延設したドアー装着部と、前記立上り壁の
下部およびドアー装着部の下方にそれぞれ形成した取付
片とからなり、枠体開口部は、その上下間隔を障子枠間
、網戸枠間、ドアー枠間と順次拡大し、さらにドアー枠
の屋外側開口部における上下間隔をドアーの上下間隔よ
り大きくしてなり、左右型枠には屋外側に向けて開放し
得るドアーを観音開き状に枢着し、かつ、前記ドアーは
、下枠に形成した前記ドアー当接部と、上枠および型枠
のドアー当接部とに当接係止されるものであって、上・
型枠のドアー当接部は、前記ドアー当接部と同一の鉛直
面位置において形成し、また、ドアーは左右型枠の内周
面に蝶番を介して枢着されることを特徴とするドアー付
サツシをその内容とするものである。

（実施例）以下に本考案を実施例の図面について具体的に説明する
と、図中１は主サツシ枠、２は副すツ枠で、この場合、
主副両サツシ枠１，２の各上枠１ａ、２ａ、同じく下枠
１ｂ、２ｂ、並びに左右の型枠１ｃ、２ｃは、各々型材
の押出形歳時において、これらの主副両枠材がそれぞれ
室内外の方向に相隣接して一体に連続するような断面形
に押出形成され、左右の型枠ＩＣ９２Ｃと上枠１ａ、２
ａおよび下枠１ｂ、２ｂは、各々上枠１ａ、２ａおよび
下枠１ｂ、２ｂに設けた適数のスクリューポケット４ａ
、４ｂを利用してこれに突入するタッピンネジ（図示せ
ず）で直角に連結固定し、方形の輪郭を持つ所定寸法の
枠体Ｆに形成してあり、このうち、室内側にある主サツ
シ枠１の上下レール５ａ、５ｂ間には、引違い障子６，
６をレール面に沿って走行可能に嵌装し、また室外側に
ある副サツシ２の左右の型枠２ｃ、２ｃには、蝶番７，
７を介して左右のドアー８，８を室外側に開放し得るよ
うに装着しである。

これを詳細に説明すると、本考案は、室内側から順次、
内障子６ａ１外障子６ｂ、網戸１１およびドアー８を装
着して構成するものであって、上枠は、主サツシ枠１の
上枠１ａと副サツシ枠２の上枠２ａとから構成され、室
内側から順に、内外障子装置部（上レール５ａに相当）
、網戸装着部１１ａ１ドアー装着部８ａを有するともに
、外部８ａの上部に接縁（上枠２ａに相当）を形成して
いる。

下枠は、屋外側に向って階段状に下降するものであって
、主サツシ枠１の下枠１ｂと副サツシ枠２の下枠２ｂと
から構成され、室内側から順に、立上り壁１ｅ、内外障
子摺動部（下レール５ｂに相当）、網戸装着部１１ｂ１
ドアー当接部１３、および水切り１４を延設したドアー
装着部８ｂと、前記立上り壁１ｅの下部およびドアー装
着部８ｂの下方にそれぞれ形成した取付片Ｉｆ、２ｄと
からなるものである。

枠体開口部１５は、その上下間隔を障子枠間、網戸枠間
、ドアー枠間と順次拡大しており、さらにドアー枠の屋
外側開口部における上下間隔をドアー８の上下間隔より
も大きくしている。

これによりドアー８はサツシ枠２にぶつかるこなく開閉
することができる。

また、上枠および型枠には、下枠に形成したドアー当接
部１３に対応するドアー当接部１２，２ｅが設けられて
いる。

すなわち、これらのドアー当接部１２ｔ２ｅは、前記ド
アー当接部１３と同−の鉛直面位置において形成する。

このようにドアー当接部１２，２ｅを形威した場合は、
両方のドアー８，８を閉塞したときに、これらドアーの
閉塞位置決めが正確になされることとなって不揃いの状
態を回避することができ、ドアー８，８間或いはドアー
８と型枠２Ｃ間に通常生じ得る不揃い時の隙間発生を阻
止することができ、特に風雨時の雨仕舞や気密性を維持
し得る利点を有する。

なお、ドアー８は左右型枠１ｃ、２ｃの内周面に蝶番７
を介して枢着されるものである。

また、本実施例においては、補助サツシ枠３なるものを
別個に設けている。

すなわち、補助サツシ枠３は、アーチ型に曲折する上枠
３ａとその雨下端部に連結した無目３ｂとにより半円形
の輪郭を持つ枠体に形成され、無目３ｂの下面には、主
サツシ枠１の上枠１ａ上面に設けた鍵型の内向突縁部１
ｄ、ｌｄの凹溝に突入する外向突縁部３Ｃ？３Ｃが突設
してあり、この同突縁部１ｄ、３Ｃを相互に係合させる
ことによって、主サツシ枠１の上枠１ａ上面に補助サツ
シ枠３を着脱可能に連結固定している。

また、補助サツシ枠３の枠内には、凹溝３ｄｔ３ｅ間に
適数の中桟（図示せず）を介在させて扇形のガラス板９
を嵌め込み、その室内側から無目３ｂに押縁１０を嵌入
することによりガラス板９を嵌着固定し、前記主サツシ
枠１の上方に連接して嵌め殺し窓を形威している。

この嵌め殺し窓は、本考案の場合は必要に応じて形成す
ればよいのである。

（考案の効果）以上説明したように、本考案のドアー付サツシは、枠内
に引違い障子を嵌装し得る主サツシ枠と枠内にドアーを
装着し得る副サツシ枠とを室内外の方向に相隣接させて
一体に形威しであるので、例えば第３図図示のように引
違いサツシの外側にガラリ戸を並列して装備しようとす
る場合に、引違い障子用の主サツシ枠とガラリ戸用の副
サツシ枠とを別体に製作して建物に取ける必要がなく、
建物の開口部に対して単に一個の枠体を装着するだけで
、枠体の内部に引違い障子とドアー（ガラリ戸）を装備
することができるため、その取付は作業を極めて容易か
つ迅速に行い得ることはもちろん、建物に対するサツシ
枠および建具の納まりが非常に良好で雨仕舞や気密性の
点でも優れた作用効果を発揮する。

しかも、左右の型枠にはドアーを観音開き状に枢着する
ものであるから、ドアーはその開閉が無理なくなされ得
るように枠体内に装着することができ、さらにこの場合
ドアーは左右型枠の内周面に蝶番を介して枢着されるも
のであるから、引違い状のものと異なり戸袋用のスペー
スを不要として好都合である。

このように、本考案によれば、サツシ枠の製作工費が著
しく安価なこととも相俟て、この種のサツシを洋館風の
建物に装備するには正に最適の使用効果を発揮するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のドアー付サツシを示す縦断面図、第２
図は同上の横断面図、第３図及び第４図はその使用形態
の一例を示す本案ドアー付サツシの正面図である。１・・・・・・主サツシ枠、２・・・・・・副サツシ枠
、３ａ・・・・・・上枠、３ｂ・・・・・・無目、６・
・・・・・ドアー１１・・・・・・網戸。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】下記（４）、（Ｂ）、（Ｃ）および（ＤＪ要件を備
えてなるドアー付サツシ。（４）室内側から順次、内陣子６ａ、外障子６ｂ。網戸１１およびドアー８を装着して構成するものであっ
て、上枠は、室内側から順に、内外障子装着部５ａ、網
戸装着部１１ａ１ドアー装着部８ａを有すると共に、網
戸装着部１１ａより屋外側にドアー当接部１２を設け、
かつ、ドアー装着部８ａの上部に接縁２ａを形成してな
ること。（Ｂ）下枠は、屋外側に向って階段状に下降するも
のであって、室内側から順に、立上り壁１ｅ。内外障子摺動部５ｂ、網戸装着部１１ｂ１ドアー当接部
１３および水切り１４を延設したドアー装着部と、前記
立上り壁１ｅの下部およびドアー装着部の下方にそれぞ
れ形成した取付片１ｆ、２ｄとからなること。（Ｃ）枠体開口部は、その上下間隔を障子枠間、網
戸枠間、ドアー枠間と順次拡大し、さらにドアー枠の屋
外側開口部における上下間隔をドアー８の上下間隔より
大きくなること。＋ＤＪ左右型枠１ｃ＊２ｃには屋外側に向けて開放
し得るドアー８を観音開き状に枢着し、かつ、前記ドア
ー８は、下枠に形成した前記ドアー当接部１３と、上枠
および型枠のドアー当接部１２．２ｅとに当接係止され
るものであって、上・型枠のドアー当接部１２，２ｅは
、前記ドアー当接部１３と同一の鉛直面位置において形
成、また、ドアー８は左右型枠１ｃ、２ｃの内周面に蝶
番７を介して枢着されること。