JP2002038580A - 真空式汚水処理システムにおける真空発生装置 - Google Patents
真空式汚水処理システムにおける真空発生装置Info
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Abstract
も著しく少ない真空式汚水処理システムにおける真空発
生装置を提供する。 【解決手段】 ポンプ44を駆動すると、汚水槽10内
の汚水がポンプ44から配管42を介してエジェクタ4
0に供給され、該エジェクタ40の噴出口から下方に噴
出される。そして、エジェクタ40内に生じた負圧が逆
止弁36、仕切弁30を介して、流入管20に伝達さ
れ、真空下水管内の汚水が汚水槽10に向って流れる。
エジェクタ40から噴出した汚水は、水面下の水受け板
50に当たるため、噴出水に巻き込まれた空気が汚水槽
10内の汚水の深部に達することがなく、エジェクタ噴
出水が飛び散らず、泡の発生も極めて少ない。防泡板2
6を設けているので、泡が通気管24内に流入すること
が防止される。
Description
ムにおける真空発生装置に関し、特にエジェクタを用い
て真空(負圧)を発生させる装置に関する。
置で発生させた真空により汚水を吸引・収集して後段の
汚水処理装置へ送り出し、そこで汚水を浄化処理する真
空式汚水処理システムが用いられている。第7図は、特
公平8−18028号に記載されたこのシステムの一例
を示したものであって、各家庭等において排水された汚
水を、真空発生装置100で発生させた真空により真空
管路102を通じて空気とともに気液混合状態で真空発
生装置100の汚水槽104内に吸引し、そしてそこで
気液分離して汚水のみを後段の汚水処理装置へと送るよ
うになっている。
下半分を埋設したハウジング106内に汚水槽104と
機械室108とを区画形成し、そしてエジェクタ110
により汚水槽104内の汚水をその噴出口から噴出させ
つつ循環させ、その噴出口からの噴出流によって真空を
発生させるようにした形態のものが一般に採用されてい
る。
槽104と機械室108とを別々に区画形成する必要が
あり、これに起因してハウジング106ないし真空発生
装置100自体が大型のものとならざるを得ないといっ
た問題があった。
して、下水システムにおいて広く用いられているマンホ
ール用の円筒体を用い、その内部を汚水槽と成してそこ
にエジェクタを配置・収容することが考えられている。
第8図(A)はその一例を示したものであって、循環ポ
ンプ112により汚水114を揚水するとともに、エジ
ェクタ116の噴出口より汚水槽118内に噴出させ、
真空発生部120で発生させた真空(負圧)により管路
122から汚水を吸引するようになっている。
合、マンホール用円筒体の直径として、少なくてもエジ
ェクタ116の水平方向長さ+噴出流の長さ分の直径が
必要であり、直径の大きなマンホール用円筒体が必要と
なってしまう。またこの他噴出流が壁面に対して正面か
ら勢い良く衝突するために、その反射流が激しく、加え
て気相中における噴出流の滞留時間が短いために、気相
中で気液分離が十分に行われないといった問題がある。
に、エジェクタ124からの噴出流を鉛直下方に噴出さ
せる。この場合には、真空発生装置のハウジング126
として直径の小さなマンホール用円筒体を用いることが
可能である。しかしながらこの形式の場合、エジェクタ
124からの噴出流が強い勢いで汚水液114中に突入
するために液中に多量の空気が混入し、循環ポンプ11
2の揚水能力が大きく低下する。
エジェクタ124からの噴出流の途中にバッファー板1
28を設け、ここで勢いを止めることが考えられるが、
この場合にはバッファー板128に対して噴出流が勢い
良く衝突するためにバッファー板128の強度が問題と
なり、加えて水が飛び散ることによって泡が多量に発生
し、通気管(図示略)を介して泡が外部に流出すること
もある。
ポンプへの空気巻込が無く、しかも泡の発生も著しく少
ない真空式汚水処理システムにおける真空発生装置を提
供することを目的とする。
は、収集した汚水を一旦汚水槽に収容するとともに、該
汚水槽内の汚水をエジェクタによりその噴出口より噴出
させつつ循環させ、該エジェクタの噴出作用に基づいて
真空を発生させるようにした真空発生装置であって、前
記エジェクタを前記汚水槽内に上下方向に配設し、該エ
ジェクタからの噴出流を該汚水槽内の水面上方から水面
に向って噴出させるようにした真空式汚水処理システム
における真空発生装置において、該エジェクタの噴出水
が当たる水受け板を水面下に設けたことを特徴とするも
のである。
を設けているので、エジェクタの噴出水流が汚水槽内の
汚水に突入して汚水に空気が流入することがなく、ポン
プへの空気巻込が防止される。また、水受け板を水面下
に設けているので、水が飛び散ることによる泡の発生も
防止される。
mに配置されることが好ましい。水受け板の位置が10
0mmよりも浅いと、水が飛び散って泡が生じるおそれ
がある。また、300mmよりも深いと、空気が汚水に
巻き込まれるおそれがある。
に凸となる錐又は山形であってもよい。錐又は山形の場
合、その上端と下端の中間のレベルが水面下100〜3
00mmの範囲にあるように配置されるのが好ましい。
量は著しく少なくなるが、皆無になる訳ではなく、エジ
ェクタを作動させると汚水の水面上には多少なりとも泡
が生じる。この泡が通気管内に流入することを防止する
ために、通気管の入口に対向させて設けるのが好まし
い。
について説明する。第1図(A)は実施の形態に係る真
空発生装置の縦断面図、同(B)は同(A)のB−B線
に沿う断面図、第2、3図は第1図(A)のII−II線及
びIII−III線に沿う断面図である。第4、5図は水受け
板の斜視図、第6図は防泡板の斜視図である。
形のコンクリート製のものであり、上部にはマンホール
12が設けられている。マンホール12の下側の槽壁に
ラダー13が設けられている。
若干上位の箇所に水平にフロアプレート14が設置さ
れ、上側の作業室16と下側の水槽室18とに区画され
ている。フロアプレート14には、水槽室18内を点検
するための点検蓋19(第2図)が設けられている。
に、真空下水管が接続される流入管20が設けられてい
る。フロアプレート16よりも下側の槽壁には、下水の
流出用の移流管22と、汚水槽10内を大気に連通させ
るための通気管24とが設けられている。
流出防止板(以下、防泡板という。)26が設けられて
いる。第6図の通り、この防泡板26は、通気管24の
入口24aに対面する主板部26aと、該主板部26a
から槽壁に向って立設された1対の側板部26bと、該
側板部26bに連なる脚片部26cとを有した略ハット
形状のものである。該側板部26bが上下方向を指向す
るように配置され、脚片部26cが壁内壁にアンカーボ
ルト等によって固定される。
入管20の末端側には、仕切弁30、エルボ32、フレ
キ管34及び逆止弁36がこの順に接続され、該逆止弁
36がエジェクタ40の吸引ポートに接続されている。
この逆止弁36は流入管20からエジェクタ40に向う
流れを許容し、それと反対方向の流れを阻止する。
は揚水用の配管42が接続されている。この配管42
は、フロアプレート14を貫通して汚水槽10の底部近
傍まで引き回され、エルボ43を介してポンプ44に接
続されている。このポンプ44はその底面部に吸込口4
6を備えている。
にして上下方向に設置されており、上記の通りその上端
部の水流入口に該配管42が接続されている。
の水面WLよりも上位に位置する。なお、水面WLは移
流管22の入口のレベルに合致する。
水面下に水受け板50が設置されている。
状であり、ブラケット52及び固定部材54を介して前
記配管42に固定されている。
の半割り円筒状の挟持金具56、58よりなり、これら
挟持金具56、58によって配管42を挟み、挟持金具
56,58のフランジ56a、58a同士をボルト及び
ナット(図示略)によって連結することにより該配管4
2に固定される。前記ブラケット52は該挟持金具58
に連結されている。
円板形となっているが、方形、多角形あるいは楕円形等
であってもよい。また、この水受け板50は平板よりな
るが、第5図(A)、(B)のように上に凸の錐形の水
受け板50Aや、上に凸の山形の水受け板50B等とし
てもよい。
0mmに設置されている。
0は2基設置され、これに連なる配管42及びポンプ4
4も2系統設けられ、仕切弁30から逆止弁36に至る
吸込系統も2系統設けられている。このように並列に設
置された2系列のポンプ44及びエジェクタ40等より
なる吸引機構は交互に駆動される。
て、ポンプ44を駆動すると、汚水槽10内の汚水がポ
ンプ44から配管42を介してエジェクタ40に供給さ
れ、該エジェクタ40の噴出口から下方に噴出される。
そして、エジェクタ40内に生じた負圧が逆止弁36、
仕切弁30(開放常態にある。)を介して、流入管20
に伝達される。そして、該流入管20に接続された真空
下水管内が負圧となり、真空下水管内の汚水が汚水槽1
0に向って流れる。汚水が流入することによって汚水槽
10内の水位が上昇しようとすると、この汚水は移流管
22を介して汚水槽10から流出する。
下の水受け板50に当たるため、噴出水に巻き込まれた
空気が汚水槽10内の汚水の深部に達することがなく、
ポンプ44に空気が巻き込まれることが防止される。
れているので、エジェクタ噴出水が飛び散らず、泡の発
生も極めて少ない。仮に泡が生じても、通気管24の流
入口に対面して防泡板26を設けているので、泡が通気
管24内に流入することが防止される。
ポンプに対する空気の巻き込みがなく、また泡の発生量
も著しく少ない。本発明によると、泡が通気管に流入す
ることを防止するよう構成することも可能である。
図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 収集した汚水を一旦汚水槽に収容すると
ともに、該汚水槽内の汚水をエジェクタによりその噴出
口より噴出させつつ循環させ、該エジェクタの噴出作用
に基づいて真空を発生させるようにした真空発生装置で
あって、 前記エジェクタを前記汚水槽内に上下方向に配設し、該
エジェクタからの噴出流を該汚水槽内の水面上方から水
面に向って噴出させるようにした真空式汚水処理システ
ムにおける真空発生装置において、 該エジェクタの噴出水が当たる水受け板を水面下に設け
たことを特徴とする真空式汚水処理システムにおける真
空発生装置。 - 【請求項2】請求項1において、該水受け板を水面下1
00〜300mmに設けたことを特徴とする真空式汚水
処理システムにおける真空発生装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、該水受け板は
平板形、上に凸となる錐形、又は上に凸となる山形であ
ることを特徴とする真空式汚水処理システムにおける真
空発生装置。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか1項におい
て、該汚水槽内を大気に連通させるための通気管が該汚
水槽の槽壁に設けられており、泡の該通気管内への流入
を阻止するための泡流出防止板を該通気管の入口に対面
させて設けたことを特徴とする真空式汚水処理システム
における真空発生装置。
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2000
- 2000-07-21 JP JP2000220858A patent/JP3702760B2/ja not_active Expired - Lifetime
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