JP2003334594A - 水中曝気装置 - Google Patents

水中曝気装置

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JP2003334594A
JP2003334594A JP2002146846A JP2002146846A JP2003334594A JP 2003334594 A JP2003334594 A JP 2003334594A JP 2002146846 A JP2002146846 A JP 2002146846A JP 2002146846 A JP2002146846 A JP 2002146846A JP 2003334594 A JP2003334594 A JP 2003334594A
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air
pipe
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Hiroshi Kawane
浩 川根
Kazutaka Isobe
和孝 磯部
Satoshi Abu
智 阿武
Seiji Tomioka
誠司 富岡
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WATER RESOURCES ENVIRONMENT TECHNOLOGY CENTER
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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WATER RESOURCES ENVIRONMENT TE
WATER RESOURCES ENVIRONMENT TECHNOLOGY CENTER
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダム湖などの貯水池における堤体に穴を明け
ることなく利用することができる無動力の水中曝気装置
を提供する。 【解決手段】 水中曝気装置1は、ダム湖3内に設けら
れた水吸い込み管11および空気取り入れ管12を備え
る。水吸い込み管11の下方には気水分離槽13が設け
られており、気水分離槽13には、散気管14が載置さ
れている。気水分離槽13には、放水管20が接続され
ており、気水分離槽13から送出される水は放水管20
を介して放出される。放水管20は堤体2を跨いで設け
られており、プライミング用配管21が設けられてい
る。プライミング用配管21から呼び水を取り出すと、
その後は、サイホンの原理により、無動力で気水分離槽
13から水を取り出すことができるので、ダム湖3内の
曝気を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダムなどの貯水池
に設けられ、水中を浄化する水中曝気装置に係り、特
に、無動力で水中の曝気を行うことができる水中曝気装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダムなどの貯水池には、水の浄化などを
目的として、通常、水中の曝気を行う水中曝気装置が設
けらている。この水中曝気装置は、従来、エアコンプレ
ッサなどの動力を用いて水中に空気を導入し、この空気
を、散気管を介して水中に放出して、水中の曝気を行う
ものである。
【0003】これに対して、動力を必要としない、いわ
ば無動力で水中の曝気を行う水中曝気装置もある。従来
における無動力の水中曝気装置を図5に示す。図5に示
すように、水中曝気装置60は、堤体61を有するダム
湖62の底部に設けられた気水分離槽63を有してい
る。この気水分離槽63には、蛇腹管64が接続されて
おり、この蛇腹管64の上方には、水吸い込み管65と
空気取り入れ管66が設けられている。この水吸い込み
管65と空気取り入れ管66はそれぞれフロート67,
67…に接続され、ダム湖62内に浮遊している。そし
て、水吸い込み管65の上端部はダム湖62の水面より
も下方に位置し、空気取り入れ管66の上端部はダム湖
62の水面よりも上方に位置するようにその高さが調整
されている。その一方、気水分離槽63には散気管68
および放水管69が接続されている。散気管68は、ダ
ム湖3の内部において、フロート70,70…により浮
遊させられている。また、放水管69は、ダム湖62の
水底の高さとほぼ同じ高さ位置で堤体61を貫通して外
部に通じている。放水管69には、バルブ71が設けら
れている。
【0004】かかる水中曝気装置60において、バルブ
71を開けると、ダム湖62内の水の圧力により、ダム
湖62内の水が気水分離槽63および放水管69を介し
て外部に流出する。このとき、気水分離槽63には水吸
い込み管65を通じてダム湖62内の水が流入するが、
ダム湖62内の水の流入に伴い、空気取り入れ管66を
介して空気が気水分離槽63内に流入する。気水分離槽
63においては、水と空気を分離し、分離された水は放
水管69へ、空気は散気管68へとそれぞれ送出する。
そして、散気管68に供給された空気は、ダム湖62内
の曝気に用いられる。また、バルブ71を開くことによ
り、ダム湖62の水は、無動力で放水管69からダム湖
62の外部に送出されるので、無動力でダム湖62内の
曝気を行うことができるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の水中曝気装置60においては、無動力で水を気水分
離槽63内に導入するために、ダム湖62内の水を無動
力で外部に放出するが、そのためには、放水管69を堤
体61の内部に埋め込む必要がある。したがって、既設
のダム湖にこのような水中曝気装置を設ける際には、堤
体に穴を明けなければならなかった。また、堤体に穴を
明けるには、多大な労力を要するという問題がある。更
に、堤体に穴を明けることは、堤体の強度を損なうこと
に繋がるので、極力避けることが望ましい。
【0006】また、新設のダム湖では、あらかじめ放水
管を埋め込んだ状態で堤体を設けるように設計すること
もできるが、この場合でも、堤体の強度の低下が避けら
れないものであった。
【0007】そこで、本発明の課題は、ダム湖などの貯
水池における堤体に穴を明けることなく利用することが
できる無動力の水中曝気装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明は、堤体を備える貯水池に設置され、前記貯水池内の
水を吸い込む水吸い込み管と、前記水吸い込み管による
水の吸い込みに伴い、外気より空気を取り込む空気取り
込み管と、前記貯水池内に設けられ、前記水吸い込み管
により吸い込まれた水と前記空気取り込み管により取り
込まれた空気とを分離する気水分離装置と、前記気水分
離装置により分離された空気を前記貯水池内に散気する
散気管と、前記気水分離装置により分離された水を前記
貯水池における前記堤体の外部に放出する放水管とを備
え、前記放水管が、前記堤防を跨いで設けられている水
中曝気装置である。
【0009】本発明では、放水管を介して水吸い込み管
から気水分離装置内に貯水池の水を吸い込むとともに、
空気取り込み管から空気を取り込むために、気水分離装
置に接続された放水管から水を放出している。この放水
管が堤体を跨いで設けられているため、放水管を設ける
にあたり、堤体に穴を明ける必要がなくなる。しかし、
単に放水管が堤体を跨いで設けられているのみでは、動
力を用いることなく、気水分離装置内の水を放出するこ
とができない。そこで、本発明では、放水管に呼び水取
出部を設けている。この呼び水取出部からいったん水を
取り出すと、その後はサイホンの原理によって、気水分
離装置内の水は放水管を介して堤体の外部に放出され
る。したがって、このまま無動力で気水分離装置で貯水
池内の水を吸い込み、その水を貯水池の外部に放出する
ことができ、もって気水分離装置内に導入される空気を
貯水池内に散気して、貯水池の曝気を行うことができ
る。
【0010】また、前記水吸い込み管、前記空気取り込
み管、前記気水分離装置、および前記散気管が、一体に
取り付けられて、フロートにより、水中に浮遊した状態
とされているのが好適である。
【0011】水吸い込み管、空気取り込み管、気水分離
装置、および散気管が一体に取り付けられ、フロートに
より、水中に浮遊した状態とされていることにより、気
水分離装置や散気管を水底に沈めておく必要がないの
で、水底の汚泥などによる気水分離装置等の汚れを防止
することができる。さらには、気水分離装置のメンテナ
ンスを行う際などに、貯水池から気水分離装置を取り出
すのが容易となる。
【0012】また、本発明は、堤体を備える貯水池に設
置され、前記貯水池内の水を吸い込む水吸い込み管と、
前記水吸い込み管による水の吸い込みに伴い、外気より
空気を取り込む空気取り込み管と、前記貯水池における
堤体の外部に設けられ、前記水吸い込み管により吸い込
まれた水と前記空気取り込み管により取り込まれた空気
とを分離する気水分離装置と、前記気水分離装置により
分離された空気を前記貯水池内に散気する散気管と、前
記水吸い込み管と前記気水分離装置とを接続する第1接
続管と、前記気水分離装置と前記散気管を接続する第2
接続管と、前記第1接続管および前記第2接続管は、前
記堤体を跨いで設けられていることを特徴とする水中曝
気装置である。また、前記第1接続管には、呼び水取出
部を設けるようにするのが好ましい。
【0013】このように、気水分離装置を貯水池の外に
配設し、水吸い込み管と気水分離装置を第1接続管で接
続し、気水分離装置と散気管を第2接続管で接続すると
ともに、第1接続管には、呼び水取出部を形成してお
く。これら第1接続管および第2接続管は、堤体を跨い
で設けられているが、呼び水取出部から呼び水を取り出
すことにより、サイホンの原理により、無動力のまま貯
水池の水が第1接続管を介して気水分離装置に送出さ
れ、気水分離装置により水と分離された空気が第2接続
管を介して散気管に供給される。このようにして、貯水
池の堤体に穴を明けることなく、無動力で貯水池の曝気
を行うことができるとともに、気水分離装置を貯水池の
外部に設けることができる。したがって、気水分離装置
の設置が容易なものとなる。また、気水分離装置は貯水
池の外部に設けられているので、気水分離装置のメンテ
ナンスをきわめて容易に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態を、図面を参照しながら、具体的に説明す
る。図1は、本発明の第1の実施形態に係る水中曝気装
置の斜視図、図2はその側面図である。図1および図2
に示すように、水中曝気装置1は、堤体2を備える貯水
池であるダム湖3に設置されている。水中曝気装置1
は、水吸い込み管11と空気取り入れ管12を備えてい
る。水吸い込み管11は、その上端部がダム湖3の水面
よりも下方に位置しており、その上面からダム湖3内の
水を吸い込むことができるようになっている。
【0015】空気取り入れ管12は、複数の小さな管か
ら形成されており、それらの小さな管の上端部がダム湖
3の水面よりも上方に突出している。また、空気取り入
れ管12は、水吸い込み管11の内側に配置されてお
り、その下端部は水吸い込み管11の内側において、ダ
ム湖3の水面よりも下方に位置している。このため、水
吸い込み管11の内部にダム湖3内の水が吸い込まれる
と、水吸い込み管11内における水の吸引力に伴い、空
気取り入れ管12を介して、ダム湖3上の外気より空気
が取り込まれるようになっている。
【0016】ダム湖3内における水吸い込み管11の下
端部には、気水分離装置である円筒形状の気水分離槽1
3が設けられている。気水分離槽13は、水吸い込み管
11を介して導入される水と空気を分離する装置であ
り、気水分離槽13の上部には水から分離された空気が
溜められ、下方には水が溜められるようになっている。
気水分離槽13の上方は、複数、たとえば4つの散気管
14,14…が設けられている。散気管14,14…
は、気水分離槽13の上方に溜まった空気をダム湖3内
に供給している。散気管14より供給される空気によ
り、ダム湖3の曝気が行われる。また、これらの水吸い
込み管11、空気取り入れ管12、気水分離槽13、お
よび散気管14,14…は一体的に設けられている。
【0017】さらに、気水分離槽13は、ワイヤ15,
15…を介して複数、たとえば3つのフロート16,1
6…に接続されている。フロート16,16…は、ダム
湖3の水上に浮遊しており、気水分離槽13がダム湖3
の水底より高い位置に配置されるように、水中内で浮遊
させている。フロート16,16…は、剛性のリング部
材17によって接続され、一定の離間距離を維持するよ
うになっており、ワイヤ15,15…は所定の長さとさ
れている。
【0018】このため、気水分離槽13からフロート1
6,16…までの鉛直方向の長さは一定の長さに調整さ
れ、気水分離槽13から水吸い込み管11の上端部まで
の長さよりも長く、気水分離槽13から空気取り入れ管
12の上端部までの長さよりも短くなるように設定され
ている。こうして、ダム湖3の水面の上下高さによら
ず、水吸い込み管11の上端はダム湖3の水面下に沈
み、空気取り入れ管12の上端部はダム湖3の水面より
も上方に突出するようにして設置されている。リング部
材17の下方には、異物防御網18が設けられており、
水吸い込み管11内にごみなどの異物が混入するのを防
止している。
【0019】気水分離槽13の下面には、放水管20の
一端部が接続されている。放水管20は、堤体2を跨い
で設置され、放水管20の他端部はダム湖3の外部に配
置されており、気水分離槽13によって空気が分離され
た水をダム湖3の外部に放出するようになっている。
【0020】放水管20における堤体2の突端位置に
は、呼び水取出部であるプライミング用配管21が配設
されている。プライミング用配管21には、図示しない
ポンプが接続可能とされており、このポンプによってプ
ライミング用配管21および放水管20を介して、気水
分離槽13内の水を取り出すことができるようになって
いる。
【0021】以上の構成を有する水中曝気装置を用いた
ダム湖の曝気手順および曝気を行う際の作用について説
明する。水中曝気装置1を駆動させる際に、まず、図示
しないポンプによってプライミング用配管21から水を
吸引して呼び水をする。このときのプライミング用配管
21から与えられる吸引力は気水分離槽13に伝達され
る。気水分離槽13では、プライミング用配管21から
の吸引力を受けて、水吸い込み管11を介してダム湖3
の水が吸い込まれる。気水分離槽13に吸い込まれた水
は、気水分離槽13で空気が分離された後、放水管20
に送出される。
【0022】放水管20に送出された水は、堤体2を乗
り越えて外部に送出される。プライミング用配管21を
用いて放水管20に水が一旦送出されると、その後は、
サイホンの原理により、気水分離槽13に水が導入され
続けるとともに、放水管20を介して水が放出され続け
る。このようにして、無動力で気水分離槽13内に水を
導入し、放水管20を介して水を放出し続けることがで
きる。
【0023】水吸い込み管11より水が気水分離槽13
に導入されると、そのときの水の吸い込み力に伴って、
外気から空気取り入れ管12を介して空気が水吸い込み
管11内に取り込まれる。水吸い込み管11では、ダム
湖3から吸い込んだ水と空気取り入れ管12から取り入
れられた空気が混合され、気水分離槽13に導入され
る。気水分離槽13では、水吸い込み管11から導入さ
れる水と空気を分離し、空気は散気管14,14…に送
出し、水は放水管20に送出する。こうして、散気管1
4,14…から空気が送出されることにより、ダム湖3
内の曝気が行われる。
【0024】このように、プライミング用配管21を介
して放水管20からの水の放出を一旦開始した後は、サ
イホンの原理により、無動力で水吸い込み管11から気
水分離槽13に水を吸い上げることができ、その水を放
出することができる。したがって、堤体2に穴を明ける
ことなく、気水分離槽13の水を堤体2の外側に放出し
ながら、ダム湖3内の曝気をすることができる。
【0025】また、本実施形態に係る水中曝気装置1で
は、気水分離槽13が円筒形状とされ、その下方に放水
管20の一端部が接続されている。このため、気水分離
槽13の下方から水が排出されるため、気水分離を促進
するとともに、圧縮効率を向上させることができる。さ
らに、気水分離槽13の上方に散気管14,14…が一
体的に設けられている。このため、水中曝気装置1の全
体としてのコンパクト化を図ることができる。また、水
吸い込み管11、空気取り入れ管12、気水分離槽1
3、および散気管14,14…は一体的に設けられてい
ることから、ダム湖3の渇水または増水時に水中曝気装
置1を容易に回収することができる。
【0026】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施形態について説明する。図3は、本発明の第2の実施
形態に係る水中曝気装置の斜視図である。本実施形態で
は、上記第1の実施形態と同様の構造を有する部材を備
えているので、同様の構造を有する部材については、同
一の番号を付するとともに、その詳細な説明は省略す
る。
【0027】図3に示すように、第2の実施形態に係る
水中曝気装置30は、上記の第1の実施形態と比較し
て、散気管の構成が異なる。本実施形態に係る散気管3
1,31…は、気水分離槽13上に設けられてはおら
ず、フレキシブルな空気管32,32…を介して気水分
離槽13と接続され、ダム湖3内の広範な位置に配置さ
れている。また、これらの散気管31,31…は、それ
ぞれアンカー33,33…によって浮き上がりが防止さ
れている。
【0028】本実施形態に係る水中曝気装置30では、
上記の第1の実施形態と同様に、放水管20によって気
水分離槽13から水を放水している。このときに、プラ
イミング用配管21によって呼び水をしてから放水を開
始し、その後はサイホンの原理により、気水分離槽13
の水を吸い上げ、放水管20を介して堤体2の外側に放
出している。したがって、堤体2に穴を明けることな
く、気水分離槽13の水を堤体2の外側に放出しなが
ら、ダム湖3の曝気を行うことができる。
【0029】また、本実施形態においては、散気管3
1,31…がダム湖3内の広範な位置に配置されてい
る。このため、ダム湖3内の広範な範囲にわたって曝気
をすることができる。しかも、散気管31,31…は、
フレキシブルな空気管32,32…によって気水分離槽
13に接続されているので、散気管31,31…を適宜
種々の位置に配置することができる。
【0030】(実施の形態3)続いて、本発明の第3の
実施形態について説明する。図4は、本発明の第3の実
施形態に係る水中曝気装置の斜視図である。図4に示す
ように、本実施形態に係る水中曝気装置40は、ダム湖
3の水面下に配設された水吸い込み管41を備えてい
る。水吸い込み管41は、第1の実施形態で用いた水吸
い込み管11よりも端尺のものであり、その下部は蛇腹
管41Aとされている。水吸い込み管41の上方には、
空気取り入れ管42が設けられている。空気取り入れ管
42は、上端部がダム湖3の水面より上方と突出し、下
端は水吸い込み管41の内部に挿入されている。
【0031】ダム湖3における堤体2の外側には、気水
分離槽43が配設されており、ダム湖3の内部には、散
気管44,44が設けられている。また、水吸い込み管
41と蛇腹管41Aの接続部分は、ワイヤ45,45…
を介して複数、たとえば3つのフロート46,46…に
接続されている。フロート46,46…は、ダム湖3の
水上に浮遊しており、水吸い込み管41および蛇腹管4
1Aを水中内で浮遊させている。フロート46,46…
は、剛性のリング部材47によって接続されており、一
定間隔を維持するようになっている。また、ワイヤ4
5,45…は所定の長さとされている。このため、水吸
い込み管41の上端はダム湖3の水面下に沈み、空気取
り入れ管42の上端部はダム湖3の水面よりも上方に突
出するようにして設置されている。リング部材47の下
方には、異物防御網48が設けられており、水吸い込み
管41内にごみなどの異物が混入するのを防止してい
る。
【0032】また、気水分離槽43は、第1接続管49
を介して蛇腹管41Aの下端部と接続されており、この
第1接続管49はダム湖3の堤体2を跨いで設けられて
いる。この第1接続管49における堤体2の上部には、
呼び水取出部であるプライミング用配管50が設けられ
ている。
【0033】さらに、気水分離槽43と散気管44,4
4は、それぞれ堤体2を跨いで設けられた第2接続管5
1,51を介して接続されている。第2接続管51,5
1は、気水分離槽43における気体が送出される上部に
設けられており、気水分離槽43において水から分離さ
れた空気を散気管44,44に送出している。また、散
気管44,44には、ダム湖3内での浮き上がりを防止
するためにアンカー52,52がそれぞれ取り付けられ
ている。さらに、フロート46,46…は、ダム湖3の
水上で移動するのを防止するためにアンカー53,53
…にそれぞれ取り付けられている。
【0034】以上の構成を有する本実施形態に係る水中
曝気装置40においては、第1接続管49を介して気水
分離槽43に水吸い込み管41で吸い込まれたダム湖3
の水を導入し、この気水分離槽43からの水を図示しな
い放水管を介して放出している。このときに、プライミ
ング用配管50によって呼び水をしてから気水分離槽4
3に対する水の導入を開始し、その後はサイホンの原理
により、水吸い込み管41における蛇腹管41Aの水を
吸い上げている。気水分離槽43に導入された水は、そ
のまま図示しない放水管を介して外部に排出され、ま
た、気水分離槽43において水から分離された空気は、
第2接続管51,51を介してダム湖3内に戻され、散
気管44,44からダム湖3内に送り出される。したが
って、堤体2に穴を明けることなく、気水分離槽13の
水を堤体2の外側に放出しながら、ダム湖3の曝気を行
うことができる。
【0035】また、水中曝気装置40においては、気水
分離槽43がダム湖3における堤体2の外側に配設され
ている。このため、気水分離槽43をダム湖3内に設け
る必要がないので、気水分離槽43の設置が容易なもの
となる。しかも、気水分離槽43がダム湖3の外部に配
設されていることから、そのメンテナンス等を容易に行
うことができる。
【0036】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は前記各実施形態に限定されるもので
はない。たとえば、前記各実施形態における放水管にバ
ルブを設け、貯水池の渇水時などにこのバルブを締め
て、曝気を停止させるようにすることができる。また、
放水管をホース状のものとすることにより、水中曝気装
置を貯水池内で広範囲にわたって移動することができる
ようにすることも可能である。さらには、堤体を跨いで
放水管を設ける際に、放水管をカバー部材等で覆うこと
により、放水管に傷をつけないようにすることもでき
る。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によれ
ば、ダム湖などの貯水池の堤体を跨ぐ放水管を設けると
ともに、この放水管に呼び水取出部を設けることによ
り、貯水池における堤体に穴を明けることなく利用する
ことができる無動力の水中曝気装置を提供することがで
きる。
【0038】また、水吸い込み管、空気取り込み管、気
水分離装置、および散気管を一体に取り付けて、フロー
トにより、水中に浮遊させることにより、水底の汚泥な
どによる気水分離装置等の汚れを防止することができ
る。さらには、気水分離装置のメンテナンスを行う際な
どに、貯水池から気水分離装置を取り出すのが容易とな
る。
【0039】さらには、水吸い込み管と気水分離装置を
第1接続管で接続して呼び水取出部を第1接続管に設
け、気水分離装置と散気管を第2の接続管で接続するこ
とにより、気水分離装置をダム湖の外に配設することが
できる。気水分離装置をダム湖の外に配設することによ
り、気水分離装置の設置およびメンテナンス等を容易な
ものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る水中曝気装置の斜視図で
ある。
【図2】図1に示した水中曝気装置の側面図である。
【図3】第2の実施形態に係る水中曝気装置の斜視図で
ある。
【図4】第3の実施形態に係る水中曝気装置の斜視図で
ある。
【図5】従来の水中曝気装置の側面図である。
【符号の説明】
1 水中曝気装置 2 堤体 3 ダム湖 11 水吸い込み管 12 空気取り入れ管 13 気水分離槽 14 散気管 15 ワイヤ 16 フロート 17 リング部材 18 異物防御網 20 放水管 21 プライミング用配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 和孝 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 阿武 智 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 富岡 誠司 東京都千代田区麹町2−14−2 麹町NK ビル 財団法人ダム水源地環境整備センタ ー内 Fターム(参考) 2D025 AA00 4D029 AA01 AB01 AB06 AB07 BB11 4G035 AB06 AE13 4G037 AA01 EA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 堤体を備える貯水池に設置され、前記貯
    水池内の水を吸い込む水吸い込み管と、 前記水吸い込み管による水の吸い込みに伴い、外気より
    空気を取り込む空気取り込み管と、 前記貯水池内に設けられ、前記水吸い込み管により吸い
    込まれた水と前記空気取り込み管により取り込まれた空
    気とを分離する気水分離装置と、 前記気水分離装置により分離された空気を前記貯水池内
    に散気する散気管と、 前記気水分離装置により分離された水を前記貯水池にお
    ける前記堤体の外部に放出する放水管とを備え、 前記放水管が、前記堤防を跨いで設けられていることを
    特徴とする水中曝気装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記放水管には、呼び水取出部が
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載の水中
    曝気装置。
  3. 【請求項3】 前記水吸い込み管、前記空気取り込み
    管、前記気水分離装置、および前記散気管が、一体に取
    り付けられて、フロートにより、水中に浮遊した状態と
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水
    中曝気装置。
  4. 【請求項4】 堤体を備える貯水池に設置され、前記貯
    水池内の水を吸い込む水吸い込み管と、 前記水吸い込み管による水の吸い込みに伴い、外気より
    空気を取り込む空気取り込み管と、 前記貯水池における堤体の外部に設けられ、前記水吸い
    込み管により吸い込まれた水と前記空気取り込み管によ
    り取り込まれた空気とを分離する気水分離装置と、 前記気水分離装置により分離された空気を前記貯水池内
    に散気する散気管と、 前記水吸い込み管と前記気水分離装置とを接続する第1
    接続管と、 前記気水分離装置と前記散気管を接続する第2接続管
    と、 前記第1接続管および前記第2接続管は、前記堤体を跨
    いで設けられていることを特徴とする水中曝気装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記第1接続管には、呼び水取出
    部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の
    水中曝気装置。
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