JP3140606B2 - 水域浄化装置 - Google Patents

水域浄化装置

Info

Publication number
JP3140606B2
JP3140606B2 JP05128367A JP12836793A JP3140606B2 JP 3140606 B2 JP3140606 B2 JP 3140606B2 JP 05128367 A JP05128367 A JP 05128367A JP 12836793 A JP12836793 A JP 12836793A JP 3140606 B2 JP3140606 B2 JP 3140606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
upper structure
rigid
suction
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05128367A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06313312A (ja
Inventor
享久 松本
修 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP05128367A priority Critical patent/JP3140606B2/ja
Publication of JPH06313312A publication Critical patent/JPH06313312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3140606B2 publication Critical patent/JP3140606B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水域(海域のほか河川
や湖沼を含む)で水の浄化を行なうための装置に関し、
特に水面直下で取り入れた水を曝気槽を経由して水底付
近へ送り込むようにした水域浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水域浄化装置としては図8に示す
ようなものがある。この装置は、海底付近に生じる貧酸
素水塊に、曝気によって高酸素濃度となった海水を吹き
込み、貧酸素水塊を解消することで海水の浄化を行なお
うとするものである。水面20に浮かぶ浮体31はチェーン
16で水底21のシンカー17に係留されて位置保持され、水
中ポンプ33で吸込口10aから吸込まれる水の流れ12が、
曝気槽3でエアコンプレッサー7からの圧縮空気により
散気板11を介して曝気されるようになっている。そし
て、曝気槽3を経由した水は、水中ポンプ33の吐出口に
接続されたフレキシブルホース35を通って、同ホース35
の水底21における吐出口14から吐出流13として排出され
る。なお、図8における符号8は圧縮空気管を示し、32
は空気抜き管、34は支持構造物を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来の水域浄化装置では、浮体31が長いチェーン16に
よって係留されており、係留のバネ係数が小さく、風波
による移動量が大きい。またチェーン16が長く、装置の
設置費が高価になる。このために、高酸素濃度の海水の
吐出口14の位置を固定しようとすれば、フレキシブルホ
ース35を長く設ける必要がある。そして、なるべく大量
の高酸素濃度の海水を送ろうとする場合には、フレキシ
ブルホース35を大口径にするか、管内流速を大きくする
必要がある。しかし大口径で長期にわたり耐久性を持て
るようにしたフレキシブルホースは一般の配管材に比べ
高価になる。また管内流速を高めようとすれば、配管の
圧力損失が増すため、ポンプ33の吐出圧力を高める必要
があるが、その場合、フレキシブルホース35に求められ
る耐圧力が高くなり、フレキシブルホース35がますます
高価なものになる上に、ポンプ33に必要な馬力も増加
し、装置の運転に必要な電力が増加するようになる。
【0004】本発明は、上述のような問題点の解消をは
かろうとするもので、従来のフレキシブルホースの代わ
りに剛性送水管を用いて、剛性送水管自体を係留手段の
一部としたり剛性送水管を杭状に自立させたりすること
により装置全体を水底に適切に拘束できるようにした、
水域浄化装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明の水域浄化装置は、水面付近に配設された上
部構造体と、同上部構造体に支持され水面直下で水平方
向に向けられた吸込口を有する送水ポンプと、同送水ポ
ンプの吸込部に介装された曝気槽と、同曝気槽へ圧縮空
気を送るべく上記上部構造体に設けられたエアコンプレ
ッサーとをそなえ、上記送水ポンプの吐出部に接続され
て下方へ延在し水底付近で水平方向へ向けられた吐出口
を有する剛性送水管が、その下端部を水底に拘束される
ようにして設けられており、上記の吸込口と吐出口と
が、互いに反対方向に向けられていることを特徴として
いる。
【0006】そして、上記上部構造体が浮体として構成
され、上記剛性送水管の下端部が、チェーンを介し水底
のシンカーに連結されたことを特徴としている。また、
上記剛性送水管の下端部が水底に固定されて、同送水管
が自立していることを特徴としている。さらに、本発明
の水域浄化装置は、水面付近に配設された浮体としての
上部構造体と、同上部構造体に支持され水面直下で水平
方向に向けられた吸込口を有する複数の送水ポンプと、
これらの送水ポンプの吸込部にそれぞれ介装された曝気
槽と、同曝気槽へ圧縮空気を送るべく上記上部構造体に
設けられたエアコンプレッサーとをそなえ、上記複数の
送水ポンプの吐出部にそれぞれ接続されて下方へ延在し
水底付近で水平方向へ向けられた吐出口を有する複数の
剛性送水管が、各下端部を水底に拘束されるようにして
設けられ、上記複数の剛性送水管における各吐出口が相
互に吐出反力を相殺し合うように軸対称に配設されたこ
とを特徴としている。
【0007】そして、上記複数の送水ポンプの各吸込口
が相互に吸込反力を相殺し合うように軸対称に配設され
たことを特徴としている。また本発明の水域浄化装置
は、水面付近に配設された上部構造体と、同上部構造体
に支持され水面直下で水平方向に向けられた吸込口を有
する複数の送水ポンプと、これらの送水ポンプの吸込部
にそれぞれ介装された曝気槽と、同曝気槽へ圧縮空気を
送るべく上記上部構造体に設けられたエアコンプレッサ
ーとをそなえ、上記複数の送水ポンプの吐出部にそれぞ
れ接続されて下方へ延在し水底付近で水平方向へ向けら
れた吐出口を有する複数の剛性送水管が、各下端部を水
底に固定されて自立するように設けられ、上記複数の送
水ポンプの各吸込口が相互に吸込反力を相殺し合うよう
に軸対称に配設されたことを特徴としている。そして、
上記複数の剛性送水管における各吐出口が相互に吐出反
力を相殺し合うように軸対称に配設されたことを特徴と
している。
【0008】
【作用】上述の本発明の水域浄化装置では、剛性送水管
がポンプ吐出部から下方へ延在して、同送水管の下端が
水底に拘束されるため、従来のような長いフレキシブル
ホースが不要になり、また剛性送水管の長さも短くてす
むようになって、その圧力損失が下がるので、ポンプに
必要な馬力も小さくてすむようになる。さらに、剛性送
水管の下端を水底に固定して、同送水管を杭のように用
いる場合は、風波による装置全体としての移動が無くな
る。そして、送水ポンプにおける水平方向の吸込口と剛
性送水管の下端部における水平方向の吐出口とが互いに
反対方向に向けられているので、上記剛性送水管の上部
と下部に働く回転モーメントが相殺し合うようになり、
これにより上記剛性送水管の位置および姿勢の保持が安
定よく行なわれる。
【0009】次に、複数の剛性送水管をそなえる場合
は、これらが装置の全体構造をなすことで、個々の送水
管の強度が小さくても高い構造強度を持てるようにな
る。また複数の送水ポンプの各吸込口における海水の吸
込みによって生じる反力が互いに打ち消し合ったり、複
数の剛性送水管の各吐出口における海水の吐出によって
生じる反力が互いに打ち消し合ったりするので、浮体方
式の場合に装置の係留手段を簡素化することができ、さ
らに反力に耐えるために必要な構造強度も短くできるよ
うになる。
【0010】特に水深の大きな水域に設置する場合、吸
込口と吐出口との垂直距離が大きく、送水管が長くなる
ので、複数の送水管が装置の全体構造をなすように配置
されると、強度を増す効果が大きい。さらに、複数の剛
性送水管が、各下端部を水底に固定されて自立するよう
に設けられる場合は、装置全体としての強度が一層増大
するようになる。そして、上述のいずれの場合も、ポン
プの吸込部に介装された曝気槽で浄化されたり高酸素濃
度をもつようになったりした水が剛性送水管を通じ下方
へ送られて同送水管の水底付近における吐出口から水平
方向に吐出されるので、水域の上層部と水底付近との間
で水の置換が適切に行なわれることと相まって、水域の
浄化作用が行なわれる。
【0011】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明すると、図1は本発明の第1実施例としての水域浄化
装置を示す縦断面図、図2は本発明の第2実施例として
の水域浄化装置を示す縦断面図であり、図3は上記実施
例における曝気槽の拡大断面図である。また、図4,5
は本発明の第3実施例としての水域浄化装置を示すもの
で、図4はその立面図、図5は図4のA−A矢視断面図
であり、図6,7は本発明の第4実施例としての水域浄
化装置を示すもので、図6はその立面図、図7は図6の
A−A矢視断面図である。
【0012】まず本発明の第1実施例について説明する
と、図1に示すように、水面20付近に配設された上部構
造体18が、浮力部としてのボイド19を有する浮体として
構成されて、同上部構造体18には、水面直下で水平方向
に向けられた吸込口10aを有する送水ポンプ2と、同送
水ポンプ2の吸込部10に介装された曝気槽3とが支持さ
れている。また曝気槽3における散気板11に圧縮空気管
8を通じて圧縮空気を送るためのエアコンプレッサ7
も、上部構造体18に支持されている。送水ポンプ2は、
インペラ4をポンプ軸5を介し電動機6で回転させるこ
とにより作動するように構成されており、同送水ポンプ
2の吐出口にはフランジ継手22を介し剛性送水管1が接
続されて下方へ延在している。
【0013】そして、剛性送水管1の下端は、チェーン
根止め15により取付けられたチェーン16を介し、水底に
沈座するシンカー17に連結されるようにして拘束されて
いる。また剛性送水管1の下端部には、水底21の付近で
水平方向に向けられた吐出口14が形成されている。な
お、図1中の符号9は曝気槽3における空気抜き開口を
示している。
【0014】本発明の第1実施例としての水域浄化装置
は上述の構成をそなえているので、送水ポンプ2の作動
により吸込口10aを通じ水面20付近の水が吸込流12とし
て吸込まれると、その水は、散気板11からの気泡による
曝気作用を受けて浄化されたり高酸素濃度になったりし
てから、剛性送水管1を通じ下方へ導かれて、同送水管
1の下端部の吐出口14から吐出流13として水底21に沿い
吐出される。そして、上述のような浄化されたり高酸素
濃度になったりした水の吐出流13と置換される水底付近
の水は、しだいに上昇して吸込口10aから吸込まれる
か、または水面20の付近で曝気による酸素の補給を受け
たり紫外線を受けたりして浄化されるようになり、、こ
のようにして水域の浄化作用が行なわれる。また、チェ
ーン16を外して、浮体としての上部構造体18を有する本
装置を他の水域へ移動させることもできる。
【0015】上述の本実施例の水域浄化装置では、特に
剛性送水管1がポンプ吐出部から下方へ延在して、同送
水管1の下端が水底21に拘束されるため、従来のような
長いフレキシブルホース(図8の符号35参照)が不要に
なり、また剛性送水管1の長さも短くてすむようになっ
て、その圧力損失が下がるので、送水ポンプ2に必要な
馬力も小さくてすむようになる。さらに、本実施例では
吸込口10aと吐出口14とは互いに反対方向に向けられて
いるので、吸込口10aにおける吸込反力によって剛性送
水管1に対し働く回転モーメントと吐出口14における吐
出反力によって剛性送水管1に働く回転モーメントとが
相殺し合うようになる利点もある。
【0016】次に、図2に示す本発明の第2実施例で
は、剛性送水管1の下端部が水底21に没入したアンカー
36を介し固定されて、同送水管1は杭状に自立している
が、それ以外の構成部分は前述の第1実施例とほぼ同様
に設けられている。したがって水域の浄化について第1
実施例と同様の作用が行なわれるほか、従来の長いフレ
キシブルホースが不要になる資材節減の効果や、剛性送
水管1の長さの短縮に伴う送水ポンプ2の所要馬力の節
減等についても、第1実施例と同様の効果が得られる。
【0017】さらに、剛性送水管1の下端部が水底21に
固定されているので、風波による装置全体としての移動
も無くなるようになる。なお、剛性送水管1を水底21に
打込む場合に、その上端部におけるフランジ22bが杭打
機で打たれないように、送水管1の上縁よりもやや低い
レベルにフランジ22bが設けられており、送水管1の打
込み後に、ポンプ吐出口のフランジ22aに結合される。
図3は、図1および図2の各実施例における曝気槽3の
具体例を示している。
【0018】次に、図4,5に示す本発明の第3実施例
としての水域浄化装置について説明すると、本実施例で
は水面付近に配設された正三角形状の浮体としての上部
構造体27に、水面直下で水平方向に向けられた吸込口10
aを有する3個の送水ポンプ2が120度の間隔で配設さ
れて支持材23により支持されており、各送水ポンプ2の
吸込部には曝気槽3が介装されている。また上部構造体
27上には各曝気槽3へ圧縮空気を送るためのエアプレッ
サー7や、各送水ポンプ2のインペラ4をポンプ軸5を
介して回転駆動するための電動機6および電源装置26が
搭載されている。そして、3個の送水ポンプ2の各吐出
部から下方へ延在し水底21の付近で水平方向へ向けられ
た吐出口14を有する3本の剛性送水管1が、各下端部を
水底21のシンカー17にチェーン根止め15およびチェーン
16を介し連結されるようにして拘束されている。
【0019】これら3本の剛性送水管1は正三角形の各
頂部に位置するように設けられて相互に連結材24で連結
されており、それぞれの吐出口14は互いに軸対称に設け
られて、これにより各吐出反力を相殺し合うようになっ
ている。また各送水ポンプ2の吸込口10aも、対応する
吐出口14と同方向に向けられており、このようにして3
個の吸込口10aも互いに吸込反力を相殺し合うようにな
っている。本発明の第3実施例としての水域浄化装置は
上述のように構成されているので、各送水ポンプ2の作
動により各吸込口10aを通じ水面20付近の水が吸込流12
として吸込まれると、その水は、各曝気槽3で気泡によ
る曝気作用を受けて浄化されたり高酸素濃度になったり
してから、各剛性送水管1を通じ下方へ導かれて、同送
水管1の下端部の吐出口14から吐出流13として水底21に
沿い吐出される。
【0020】そして上述のように浄化されたり高酸素濃
度になったりした水の吐出流13と置換される水底付近の
水は、しだいに上昇して吸込口10aから吸込まれるか、
または水面20の付近で曝気による酸素の補給を受けたり
紫外線を受けたりして浄化されるようになり、このよう
にして水域の浄化作用が行なわれる。また、チェーン16
を外して、浮体としての上部構造体27を有する本装置を
他の水域へ移動させることもできる。上述の本実施例の
水域浄化装置では、特に各剛性送水管1がポンプ吐出部
から下方へ延在して、同送水管の下端が水底21に拘束さ
れるため、従来のような長いフレキシブルホース(図8
の符号35参照)が不要になり、また剛性送水管1の長さ
も短くてすむようになって、その圧力損失が下がるの
で、送水ポンプ2に必要な馬力も小さくてすむようにな
る。
【0021】さらに、本実施例では複数の剛性送水管1
が装置の全体構造をなすことで、個々の送水管1の強度
が小さくても高い構造強度を持てるようになる。また各
吸込口10aにおける水の吸込みによって生じる吸込反力
が互いに打ち消し合ったり、各吐出口14における水の吐
出によって生じる吐出反力が互いに打ち消し合ったりす
るので、浮体方式の本装置の係留手段を簡素化すること
ができ、さらに反力に耐えうるために必要な構造強度も
低くできるようになる。特に水深の大きな水域に設置す
る場合、吸込口10aと吐出口14との垂直距離が大きく、
剛性送水管1が長くなるので、複数の剛性送水管1が本
実施例のごとく装置の全体構造をなすように配置される
と、強度を増す効果が大きい。
【0022】図6および図7に示す本発明の第4実施例
としての水域浄化装置は、前述の第3実施例と比べて、
3本の剛性送水管1が各下端部に閉塞板29をそなえて、
それぞれ杭状に水底に立設固定されて自立し、上部構造
体28がプラットフォームとして水面20の上方に設けられ
ている以外は、全く同様に構成されており、これにより
第3実施例とほぼ同様の作用効果が得られる。さらに、
この第4実施例では、3本の剛性送水管1が各下端部を
水底に固定されて自立するように設けられるため、装置
全体としての強度が一層増大するようになる。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の水域浄化装
置によれば、次のような効果が得られる。 (1) 上部構造体における送水ポンプにより水面直下で曝
気槽を経由した吸込流が、ポンプ吐出部に接続されて下
方に延在する剛性送水管を通じ水底付近へ導かれて、同
送水管の水底に拘束された下端部における水平方向の吐
出口から吐出される構成になっているので、従来のよう
な長いフレキシブルホースが不要になり、また剛性送水
管の長さも短くてすむようになって、その圧力損失が下
がるので、ポンプに必要な馬力も小さくてすむようにな
る。そして、上記送水ポンプの水平方向に向けられた吸
込口と上記剛性送水管の下端部の水平方向に向けられた
吐出口とが互いに反対方向に向けられていることによ
り、上記剛性送水管に働く回転モーメントが相殺し合う
ようになる利点が得られる。 (2) 上記上部構造体が浮体として構成され、上記剛性送
水管の下端が水底にチェーンを介し拘束されている場合
は、チェーンを外して本装置を移動させることができ
る。 (3) 上記剛性送水管の下端が水底に固定されて、同送水
管が自立している場合は、同送水管を杭状に強固に立設
できるので、装置全体としての構造強度を増大させるこ
とができ、風波による本装置の移動も生じない。 (4) 上記剛性送水管が複数本設けられて各吐出口が相互
に吐出反力を相殺し合うように軸対称に設けられている
場合は、本装置を移動させようとする力や転倒モーメン
トの発生を抑制できる効果がある。 (5) 上記送水ポンプが複数設けられて、各ポンプの吸込
口が相互に吸込反力を相殺し合うように軸対称に設けら
れている場合も、本装置を移動させようとする力や転倒
モーメントの発生を抑制できる効果が得られる。 (6) 上部構造体が浮体として構成され、複数の送水ポン
プの各吐出部に接続された剛性送水管が設けられる場合
も、これらの剛性送水管を一体構造にして構造強度を高
めることができ、また各剛性送水管の下端がチェーンを
介し水底に拘束されているときは、同チェーンを外して
本装置を移動させることができる。 (7) 上記複数の剛性送水管の各下端部が水底に固定され
て、同送水管が自立している場合は、各送水管が比較的
細くても、複数の剛性送水管を一体構造にして装置全体
としての強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての水域浄化装置を示
す縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施例としての水域浄化装置を示
す縦断面図である。
【図3】上記装置における曝気槽の具体例を示す断面図
である。
【図4】本発明の第3実施例としての水域浄化装置を示
す立面図である。
【図5】図4のA−A矢視断面図である。
【図6】本発明の第4実施例としての水域浄化装置を示
す立面図である。
【図7】図6のA−A矢視断面図である。
【図8】従来の水域浄化装置を示す立面図である。
【符号の説明】
1 剛性送水管 2 送水ポンプ 3 曝気槽 4 インペラ 5 ポンプ軸 6 電動機 7 エアコンプレッサー 8 圧縮空気管 9 空気抜き開口 10 ポンプ吸込部 10a 吸込口 11 散気板 12 吸込流 13 吐出流 14 吐出口 15 チェーン根止め 16 チェーン 17 シンカー 18 上部構造体 19 浮力部としてのボイド 20 水面 21 水底 22 フランジ継手 22a,22b フランジ 23 支持材 24 連結材 25 空気抜き管 26 電源装置 27 浮体としての上部構造体 28 プラットフォームとしての上部構造体 29 閉塞板 31 浮体 32 空気抜き管 33 水中ポンプ 34 支持構造物 35 フレキシブルホース 36 アンカー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 15/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水面付近に配設された上部構造体と、同
    上部構造体に支持され水面直下で水平方向に向けられた
    吸込口を有する送水ポンプと、同送水ポンプの吸込部に
    介装された曝気槽と、同曝気槽へ圧縮空気を送るべく上
    記上部構造体に設けられたエアコンプレッサーとをそな
    え、上記送水ポンプの吐出部に接続されて下方へ延在し
    水底付近で水平方向へ向けられた吐出口を有する剛性送
    水管が、その下端部を水底に拘束されるようにして設け
    られており、上記の吸込口と吐出口とが、互いに反対方
    向に向けられていることを特徴とする、水域浄化装置。
  2. 【請求項2】 水面付近に配設された上部構造体と、同
    上部構造体に支持され水面直下で水平方向に向けられた
    吸込口を有する送水ポンプと、同送水ポンプの吸込部に
    介装された曝気槽と、同曝気槽へ圧縮空気を送るべく上
    記上部構造体に設けられたエアコンプレッサーとをそな
    え、上記送水ポンプの吐出部に接続されて下方へ延在し
    水底付近で水平方向へ向けられた吐出口を有する剛性送
    水管が、その下端部を水底に拘束されるようにして設け
    られるとともに、上記上部構造体が浮体として構成さ
    れ、上記剛性送水管の下端部が、チェーンを介し水底の
    シンカーに連結されたことを特徴とする、水域浄化装
    置。
  3. 【請求項3】 水面付近に配設された上部構造体と、同
    上部構造体に支持され水面直下で水平方向に向けられた
    吸込口を有する送水ポンプと、同送水ポンプの吸込部に
    介装された曝気槽と、同曝気槽へ圧縮空気を送るべく上
    記上部構造体に設けられたエアコンプレッサーとをそな
    え、上記送水ポンプの吐出部に接続されて下方へ延在し
    水底付近で水平方向へ向けられた吐出口を有する剛性送
    水管が、その下端部を水底に拘束されるようにして設け
    られるとともに、上記剛性送水管の下端部が水底に固定
    されて、同送水管が自立していることを特徴とする、水
    域浄化装置。
  4. 【請求項4】 水面付近に配設された浮体としての上部
    構造体と、同上部構造体に支持され水面直下で水平方向
    に向けられた吸込口を有する複数の送水ポンプと、これ
    らの送水ポンプの吸込部にそれぞれ介装された曝気槽
    と、同曝気槽へ圧縮空気を送るべく上記上部構造体に設
    けられたエアコンプレッサーとをそなえ、上記複数の送
    水ポンプの吐出部にそれぞれ接続されて下方へ延在し水
    底付近で水平方向へ向けられた吐出口を有する複数の剛
    性送水管が、各下端部を水底に拘束されるようにして設
    けられ、上記複数の剛性送水管における各吐出口が相互
    に吐出反力を相殺し合うように軸対称に配設されたこと
    を特徴とする、水域浄化装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の水域浄化装置におい
    て、上記複数の送水ポンプの各吸込口が相互に吸込反力
    を相殺し合うように軸対称に配設されたことを特徴とす
    る、水域浄化装置。
  6. 【請求項6】 水面付近に配設された上部構造体と、同
    上部構造体に支持され水面直下で水平方向に向けられた
    吸込口を有する複数の送水ポンプと、これらの送水ポン
    プの吸込部にそれぞれ介装された曝気槽と、同曝気槽へ
    圧縮空気を送るべく上記上部構造体に設けられたエアコ
    ンプレッサーとをそなえ、上記複数の送水ポンプの吐出
    部にそれぞれ接続されて下方へ延在し水底付近で水平方
    向へ向けられた吐出口を有する複数の剛性送水管が、各
    下端部を水底に固定されて自立するように設けられ、上
    記複数の送水ポンプの各吸込口が相互に吸込反力を相殺
    し合うように軸対称に配設されたことを特徴とする、水
    域浄化装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の水域浄化装置におい
    て、上記複数の剛性送水管における各吐出口が相互に吐
    出反力を相殺し合うように軸対称に配設されたことを特
    徴とする、水域浄化装置。
JP05128367A 1993-04-30 1993-04-30 水域浄化装置 Expired - Fee Related JP3140606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05128367A JP3140606B2 (ja) 1993-04-30 1993-04-30 水域浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05128367A JP3140606B2 (ja) 1993-04-30 1993-04-30 水域浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06313312A JPH06313312A (ja) 1994-11-08
JP3140606B2 true JP3140606B2 (ja) 2001-03-05

Family

ID=14983076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05128367A Expired - Fee Related JP3140606B2 (ja) 1993-04-30 1993-04-30 水域浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3140606B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100564900C (zh) * 2004-11-02 2009-12-02 丰和工业株式会社 磁式无活塞杆汽缸

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100564900C (zh) * 2004-11-02 2009-12-02 丰和工业株式会社 磁式无活塞杆汽缸

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06313312A (ja) 1994-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10550536B2 (en) Oil film recovery apparatus and oil film recovery method
JP2949517B2 (ja) 油及び燃料を回収するための装置
US7713031B2 (en) Submersible pump apparatus and method for using same
KR101556558B1 (ko) 부유물 회수펌프
JPH0147239B2 (ja)
WO2000041801A1 (fr) Dispositif melangeur de gaz/liquide
CN1116863A (zh) 吸油站
WO2021171502A1 (ja) 海上ゴミ回収装置
CN101967814A (zh) 水中气幕拦污方法与装置
JP3140606B2 (ja) 水域浄化装置
JPH05187043A (ja) 特に工業設備用の取水装置
JPH1073075A (ja) 波の力で作動する波力ポンプ
US4510054A (en) Oil recovery apparatus
US7767094B2 (en) Method and apparatus for collecting and/or separating solids from liquids
NL8100843A (nl) Inrichting voor het verzamelen van verontreinigde vloeistoffen voor het afscheiden van de verontreinigingen.
JP2005264585A (ja) マンホール装置
AU2018251620B2 (en) Sludge harvester improvements
JP3043767U (ja) 池水浄化装置
JP3534491B2 (ja) 水中曝気装置
CN215439751U (zh) 一种高效气浮机
CN108862449A (zh) 一种基于污水处理的气浮装置
CN112459155B (zh) 一种皮筏式工程清淤装置
JP2003334594A (ja) 水中曝気装置
JP2006181434A (ja) 濾過ユニット
CN107619081A (zh) 一种便于清洗的高效气浮机

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001115

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees