JP2002037951A - 硬化性ゴム組成物およびその用途 - Google Patents

硬化性ゴム組成物およびその用途

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明の硬化性ゴム組成物は、(A)特定
の末端ビニル基含有ノルボルネン化合物から導かれる構
成単位を有し、かつ分子中に特定の加水分解性シリル基
を含有するシリル基含有エチレン・α- オレフィン・非
共役ポリエンランダム共重合体ゴム、(B)脂肪族アミ
ン、脂環式アミン、変性環状脂肪族ポリアミンおよびエ
タノールアミン類から選ばれるアミン類、および(C)
一般式Y3(Si)Z[式中、Yはアルコキシ基であり、
Zはアミノアルキル置換または未置換のアミノ墓および
メルカプト基より選ばれる官能基を含むアルキル基であ
る]で表わされるシランカップリング剤に、(D)ラッ
カー系塗料、アクリルラッカー系塗料、アクリル樹脂系
塗料、熱硬化型アクリル塗料、アルキッド塗料、メラミ
ン塗料、エポキシ塗料またはオルガノポリシロキサンか
らなる樹脂を有効成分として含有してなる。 【効果】上記組成物は、大気中の水分により室温または
加熱により容易に硬化することができ、しかも、硬化速
度が速く、耐候性に優れる硬化物(硬化塗膜)を提供す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、硬化性ゴム組成物および
その用途に関し、さらに詳しくは、大気中の水分により
室温または加熱により容易に硬化し得る、シリル基含有
エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共
重合体ゴムを含む硬化性ゴム組成物およびその用途に関
する。
【0002】
【発明の技術的背景】反応性シリル基を有する化合物
は、そのシリル基の反応性を利用して塗料、コーテイン
グ材、シランカップリング剤、ゴム接着剤、シーリング
材等種々の用途に用いられており、中でも反応性基とし
て、ヒドロキシ基、アセトキシ基、オキシム基、アルコ
キシ墓等を有する縮合型常温硬化性シリル基含有化合物
は幅広い用途を持っている。
【0003】この縮合型常温硬化性シリル基含有化合物
は、大気中の水分により無触媒でも反応は進行するが、
一般には硬化触媒が用いられる。硬化触媒としてジブチ
ル錫ジラウレート、ジブチル錫ジマレート等の有機錫化
合物がよく知られているが、硬化速度が遅く、また60
〜80℃程度の低温での加熱硬化促進の効果が殆どな
く、120〜300℃の焼付条件でも硬化が遅く、通常
の有機錫化合物よりも硬化速度の速い触媒の必要性があ
った。たとえば自動車補修あるいは橋梁塗装のような速
乾性、塗装設傭の簡略さ等が要求される用途、すなわ
ち、新車、カーテンウォール、ブレコートメタル等のラ
イン用途に使用する場合には問題であった。
【0004】ところで、特開平2−660号公報には、
(A)特定のシリル基を分子中に少なくとも1つ有する
ボリエステル、アクリル酸またはメタクリル酸を共重合
したビニル系共重合体、ジアリルフタレート系化合物、
ジアリルフタレート系共重合体の1種または2種以上の
シリル基含有化合物、(B)脂肪族アミン、脂環式アミ
ン、変性環状脂肪族ポリアミンおよびエタノールアミン
類から選ばれるアミン類、および(C)一般式 Y3
Si−Z(式中、Yはアルコキシル基、Zはアミノアル
キル置換または未置換のアミノ基およびメルカプト基よ
り選ばれる官能基を含むアルキル基)で示されるシラン
カップリング剤に、(D)ラッカー系塗料、アクリルラ
ッカー系塗料、アクリル樹脂系塗料、熱硬化型アクリル
塗料、アルキッド塗料、メラミン塗料、エポキシ塗料ま
たはオルガノポリシロキサンを有効成分として含有する
硬化性組成物が記載されている。さらに、加水分解性基
を有するシリル基含有化合物に、触媒量の特定のアミン
類およびシランカップリング剤を加え、ラッカー系塗
料、アクリルラッカー系塗料、アクリル樹脂系塗料、熱
硬化型アクリル塗科、アルキッド塗料、メラミン塗科、
エポキシ系塗料、またはオルガノポリシロキサンを加え
ることにより、特に加熱での硬化速度が速く、しかもラ
ッカー系塗料、アクリルラッカー系塗料、アクリル樹脂
系塗料、熱硬化型アクリル塗料、アルキッド塗科、メラ
ミン塗科、エポキシ系塗科、またはオルガノポリシロキ
サンの硬化物の物性に悪影響を及ぼすことはないことが
記載されている。
【0005】しかしながら、本願発明者らが、追試した
ところ、硬化速度がまだ不充分であり、耐候性も満足で
きるものではなかった。また、この公報には、加水分解
性基を有するシリル基含有化合物が記載されているが、
エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共
重合体ゴムについては、何ら記載されていない。
【0006】
【発明の目的】本発明は、大気中の水分により室温また
は加熱により容易に硬化することができ、しかも、硬化
速度が速く、耐候性に優れる硬化物を形成し得る硬化性
ゴム組成物を提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る硬化性ゴム組成物は、
(A)非共役ポリエンである下記一般式[I]または
[II]で表わされる少なくとも一種の末端ビニル基含有
ノルボルネン化合物から導かれる構成単位を有し、か
つ、分子中に下記一般式[III]で表わされる加水分解性
シリル基を含有するシリル基含有エチレン・α- オレフ
ィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム、(B)脂
肪族アミン、脂環式アミン、変性環状脂肪族ポリアミン
およびエタノールアミン類から選ばれるアミン類、およ
び (C)一般式 Y3(Si)Z [式中、Yはアルコキシル基であり、Zはアミノアルキ
ル置換または未置換のアミノ墓およびメルカプト基より
選ばれる官能基を含むアルキル基である]で表わされる
シランカップリング剤に、(D)ラッカー系塗料、アク
リルラッカー系塗料、アクリル樹脂系塗料、熱硬化型ア
クリル塗料、アルキッド塗料、メラミン塗料、エポキシ
塗料またはオルガノポリシロキサンからなる樹脂を有効
成分として含有してなることを特徴としている。
【0008】
【化9】
【0009】[式中、nは0ないし10の整数であり、
1は水素原子または炭素原子数1〜10のアルキル基
であり、R2は水素原子または炭素原子数1〜5のアル
キル基である。]
【0010】
【化10】
【0011】[式中、R3は水素原子または炭素原子数
1〜10のアルキル基である。]
【0012】
【化11】
【0013】[式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価
炭化水素基であり、Xはハイドライド基、ハロゲン基、
アルコキシル基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、
アミド基、酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプト
基、アルケニルオキシ基、チオアルコキシ基およびアミ
ノ基から選ばれる加水分解性基であり、aは0、1また
は2の整数である。]本発明に係る他の硬化性ゴム組成
物は、(E)前記一般式[III]で表わされる加水分解
性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和二重結合
を含まない有機重合体、(B)脂肪族アミン、脂環式ア
ミン、変性環状脂肪族ポリアミンおよびエタノールアミ
ン類から選ばれるアミン類、および (C)一般式 Y3(Si)Z [式中、Yはアルコキシル基であり、Zはアミノアルキ
ル置換または未置換のアミノ墓およびメルカプト基より
選ばれる官能基を含むアルキル基である]で表わされる
シランカップリング剤に、(D)ラッカー系塗料、アク
リルラッカー系塗料、アクリル樹脂系塗料、熱硬化型ア
クリル塗料、アルキッド塗料、メラミン塗料、エポキシ
塗料またはオルガノポリシロキサンからなる樹脂を有効
成分として含有してなる架橋可能なゴム組成物であっ
て、電気・電子部品、輸送機、土木・建築、医療または
レジャーの用途に用いられることを特徴としている。
【0014】前記電気・電子部品の用途としては、たと
えば重電部品、弱電部品、電気・電子機器の回路や基板
のシーリング材、ポッティング材、コーティング材もし
くは接着剤;電線被覆の補修材;電線ジョイント部品の
絶縁シール材;OA機器用ロール;振動吸収剤;または
ゲルもしくはコンデンサの封入材が挙げられる。前記シ
ーリング材は、たとえば冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、ガス
メーター、電子レンジ、スチームアイロンまたは漏電ブ
レーカー用のシール材として用いられる。
【0015】前記ポッティング材は、たとえばトランス
高圧回路、プリント基板、可変抵抗部付き高電圧用トラ
ンス、電気絶縁部品、半導電部品、導電部品、太陽電池
またはテレビ用フライバックトランスをポッティングす
るために用いられる。前記コーティング材は、高電圧用
厚膜抵抗器もしくはハイブリッドICの回路素子;HI
C;電気絶縁部品;半導電部品;導電部品;モジュー
ル;印刷回路;セラミック基板;ダイオード、トランジ
スタもしくはボンディングワイヤーのバッファー材;半
導電体素子;または光通信用オプティカルファイバーを
コーティングするために用いられる。
【0016】前記接着剤は、ブラウン管ウェッジ、ネッ
ク、電気絶縁部品、半導電部品または導電部品を接着す
るために用いられる。前記輸送機の用途としては、たと
えば自動車、船舶、航空機または鉄道車輛の用途が挙げ
られる。前記自動車の用途としては、具体的には、自動
車エンジンのガスケット、電装部品もしくはオイルフィ
ルター用のシーリング材;イグナイタHICもしくは自
動車用ハイブリッドIC用のポッティング材;自動車ボ
ディ、自動車用窓ガラスもしくはエンジンコントロール
基板用のコーティング材;またはオイルパンのガスケッ
ト、タイミングベルトカバーのガスケット、モール、ヘ
ッドランプレンズ、サンルーフシールもしくはミラー用
の接着剤の用途が挙げられる。
【0017】前記船舶の用途としては、具体的には、配
線接続分岐箱、電気系統部品もしくは電線用のシーリン
グ材;または電線もしくはガラス用の接着剤の用途が挙
げられる。前記土木・建築の用途としては、たとえば商
業用ビルのガラススクリーン工法の付き合わせ目地、サ
ッシとの間のガラス周り目地、トイレ、洗面所もしくは
ショーケースにおける内装目地、バスタブ周り目地、プ
レハブ住宅用の外壁伸縮目地、サイジングボード用目地
に使用される建材用シーラント;複層ガラス用シーリン
グ材;道路の補修に用いられる土木用シーラント;金
属、ガラス、石材、スレート、コンクリートもしくは瓦
用の塗料・接着剤;または粘着シート、防水シートもし
くは防振シートの用途に用いられる。
【0018】前記医療の用途としては、たとえばあ医薬
用ゴム栓、シリンジガスケットもしくは減圧血管用ゴム
栓用のシール材料が挙げられる。前記レジャーの用途と
しては、たとえばスイミングキャップ、ダイビングマス
クもしくは耳栓用のスイミング部材;またはスポーツシ
ューズもしくは野球グローブ用のゲル緩衝部材が挙げら
れる。
【0019】本発明に係るシーリング材、ポッティング
材、コーティング材、および接着剤は、(E)前記一般
式[III]で表わされる加水分解性シリル基を含有す
る、主鎖に実質的に不飽和二重結合を含まない有機重合
体、(B)脂肪族アミン、脂環式アミン、変性環状脂肪
族ポリアミンおよびエタノールアミン類から選ばれるア
ミン類、および (C)一般式 Y3(Si)Z [式中、Yはアルコキシル基であり、Zはアミノアルキ
ル置換または未置換のアミノ墓およびメルカプト基より
選ばれる官能基を含むアルキル基である]で表わされる
シランカップリング剤に、(D)ラッカー系塗料、アク
リルラッカー系塗料、アクリル樹脂系塗料、熱硬化型ア
クリル塗料、アルキッド塗料、メラミン塗料、エポキシ
塗料またはオルガノポリシロキサンからなる樹脂を有効
成分として含有してなる架橋可能なゴム組成物からなる
ことを特徴としている。
【0020】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る硬化性ゴム組
成物およびその用途について具体的に説明する。本発明
に係る硬化性ゴム組成物は、特定のシリル基含有エチレ
ン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体
ゴム(A)、特定のアミン類(B)および特定のシラン
カップリング剤(C)に、特定の樹脂(D)を有効成分
として含有している。
【0021】[シリル基含有エチレン・α- オレフィン
・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム(A)]本発明
で用いられるシリル基含有エチレン・α- オレフィン・
非共役ポリエンランダム共重合体ゴム(A)は、下記一
般式[III]で表わされる加水分解性シリル基を含有して
おり、特定のエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエ
ンランダム共重合体ゴム(A0)に、特定のケイ素化合物
をハイドロシリレーション反応(ヒドロシリル化反応)
させることなどにより得ることができる。
【0022】
【化12】
【0023】一般式[III]において、Rは、非置換また
は置換の炭素原子数1〜12の1価炭化水素基であり、
好ましくは脂肪族不飽和結合を有さない1価炭化水素基
であり、たとえばメチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等のアルキル
基、フェニル基、トリル基等のアリール基、これらの炭
素原子に結合した水素原子の一部または全部をフッ素原
子等のハロゲン原子などで置換した基が挙げられる。
【0024】また、Xは、ハイドライド基(−H)、ハ
ロゲン基、アルコキシル基、アシルオキシ基、ケトキシ
メート基、アミド基、酸アミド基、アミノオキシ基、メ
ルカプト基、アルケニルオキシ基、チオアルコキシ基、
またはアミノ基である。ハロゲン基、アルコキシル基、
アシルオキシ基、ケトキシメート基、酸アミド基および
チオアルコキシ基の具体例は、後述する一般式[IV]中
のXにおけるこれらの基の具体例と同じ基が挙げられ
る。
【0025】aは0、1または2の整数であり、好まし
くは0または1である。エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共
重合体ゴム(A0) 本発明で用いられるエチレン・α- オレフィン・非共役
ポリエンランダム共重合体ゴム(A0)は、エチレンと、
炭素原子数3〜20のα- オレフィンと、非共役ポリエ
ンとのランダム共重合体である。
【0026】このような炭素原子数3〜20のα- オレ
フィンとしては、具体的には、プロピレン、1-ブテン、
4-メチル-1- ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オ
クテン、1-ノネン、1-デセン、1-ウンデセン、1-ドデセ
ン、1-トリデセン、1-テトラデセン、1-ペンタデセン、
1-ヘキサデセン、1-ヘプタデセン、1-ノナデセン、1-エ
イコセン、9-メチル-1- デセン、11- メチル-1- ドデセ
ン、12- エチル-1- テトラデセンなどが挙げられる。中
でも、炭素原子数3〜10のα- オレフィンが好まし
く、特にプロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテ
ンなどが好ましく用いられる。
【0027】これらのα- オレフィンは、単独で、ある
いは2種以上組み合わせて用いられる。本発明で用いら
れる非共役ポリエンは、下記の一般式[I]または[I
I]で表わされる末端ビニル基含有ノルボルネン化合物
である。
【0028】
【化13】
【0029】一般式[I]において、nは0ないし10
の整数であり、R1は水素原子または炭素原子数1〜1
0のアルキル基であり、R1の炭素原子数1〜10のア
ルキル基としては、具体的には、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル
基、sec-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペ
ンチル基、t-ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル
基、イソヘキシル基、へプチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基などが挙げられる。
【0030】R2は水素原子または炭素原子数1〜5の
アルキル基である。R2の炭素原子数1〜5のアルキル
基の具体例としては、上記R1の具体例のうち、炭素原
子数1〜5のアルキル基が挙げられる。
【0031】
【化14】
【0032】一般式[II]において、R3は水素原子ま
たは炭素原子数1〜10のアルキル基である。R3のア
ルキル基の具体例としては、上記R1のアルキル基の具
体例と同じアルキル基を挙げることができる。上記一般
式[I]または[II]で表わされるノルボルネン化合物
としては、具体的には、5-メチレン-2- ノルボルネン、
5-ビニル-2- ノルボルネン、5-(2-プロペニル)-2- ノ
ルボルネン、5-(3-ブテニル)-2- ノルボルネン、5-
(1-メチル-2- プロペニル)-2- ノルボルネン、5-(4-
ペンテニル)-2- ノルボルネン、5-(1-メチル-3- ブテ
ニル)-2- ノルボルネン、5-(5-ヘキセニル)-2- ノル
ボルネン、5-(1-メチル-4- ペンテニル)-2- ノルボル
ネン、5-(2,3-ジメチル-3- ブテニル)-2- ノルボルネ
ン、5-(2-エチル-3- ブテニル)-2- ノルボルネン、5-
(6-ヘプテニル)-2- ノルボルネン、5-(3-メチル-5-
ヘキセニル)-2- ノルボルネン、5-(3,4-ジメチル-4-
ペンテニル)-2- ノルボルネン、5-(3-エチル-4- ペン
テニル)-2- ノルボルネン、5-(7-オクテニル)-2- ノ
ルボルネン、5-(2-メチル-6- ヘプテニル)-2- ノルボ
ルネン、5-(1,2-ジメチル-5- ヘキセシル)-2- ノルボ
ルネン、5-(5-エチル-5- ヘキセニル)-2- ノルボルネ
ン、5-(1,2,3-トリメチル-4- ペンテニル)-2- ノルボ
ルネンなど挙げられる。このなかでも、5-ビニル-2- ノ
ルボルネン、5-メチレン-2- ノルボルネン、5-(2-プロ
ペニル)-2- ノルボルネン、5-(3-ブテニル)-2- ノル
ボルネン、5-(4-ペンテニル)-2- ノルボルネン、5-
(5-ヘキセニル)-2- ノルボルネン、5-(6-ヘプテニ
ル)-2- ノルボルネン、5-(7-オクテニル)-2- ノルボ
ルネンが好ましい。これらのノルボルネン化合物は、単
独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができ
る。
【0033】上記ノルボルネン化合物たとえば5-ビニル
-2- ノルボルネンの他に、本発明の目的とする物性を損
なわない範囲で、以下に示す非共役ポリエンを併用する
こともできる。このような非共役ポリエンとしては、具
体的には、1,4-ヘキサジエン、3-メチル-1,4- ヘキサジ
エン、4-メチル-1,4- ヘキサジエン、5-メチル-1,4- ヘ
キサジエン、4,5-ジメチル-1,4- ヘキサジエン、7-メチ
ル-1,6- オクタジエン等の鎖状非共役ジエン;メチルテ
トラヒドロインデン、5-エチリデン-2- ノルボルネン、
5-メチレン-2- ノルボルネン、5-イソプロピリデン-2-
ノルボルネン、5-ビニリデン-2- ノルボルネン、6-クロ
ロメチル-5- イソプロペニル-2- ノルボルネン、ジシク
ロペンタジエン等の環状非共役ジエン;2,3-ジイソプロ
ピリデン-5- ノルボルネン、2-エチリデン-3- イソプロ
ピリデン-5- ノルボルネン、2-プロペニル-2,2- ノルボ
ルナジエン等のトリエンなどが挙げられる。
【0034】上記のような諸成分からなるエチレン・α
- オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム
(A0)は、以下のような特性を有している。 (i)エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィン
とのモル比(エチレン/α- オレフィン) エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共
重合体ゴム(A0)は、(a)エチレンで導かれる単位と
(b)炭素原子数3〜20のα- オレフィン(以下単に
α- オレフィンということがある)から導かれる単位と
を、40/60〜95/5、好ましくは50/50〜9
0/10、さらに好ましくは55/45〜85/15、
特に好ましくは60/40〜80/20のモル比
[(a)/(b)]で含有している。
【0035】このモル比が上記範囲内にあると、耐熱老
化性、強度特性およびゴム弾性に優れるとともに、耐寒
性および加工性に優れた架橋ゴム成形体を提供できるゴ
ム組成物が得られる。 (ii)ヨウ素価 エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共
重合体ゴム(A0)のヨウ素価は、0.5〜50(g/100
g)、好ましくは0.8〜40(g/100g)、さらに好ましく
は1〜30(g/100g)、特に好ましくは1.5〜25(g/1
00g)である。
【0036】このヨウ素価が上記範囲内にあると、加水
分解性シリル基を目的とする含有量に調整でき、耐圧縮
永久歪み性に優れるとともに、耐環境劣化性(=耐熱老
化性)に優れた架橋ゴム成形体を提供できるゴム組成物
が得られる。ヨウ素価が50を超えると、コスト的に不
利になるので好ましくない。 (iii) 極限粘度 エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共
重合体ゴム(A0)の135℃デカリン中で測定した極限
粘度[η]は、0.001〜2dl/g、好ましくは
0.01〜2dl/g、さらに好ましくは0.05〜1
dl/g、より好ましくは0.05〜0.7、特に好ま
しくは0.1〜0.5dl/gであることが望ましい。
【0037】この極限粘度[η]が上記範囲内にある
と、強度特性および耐圧縮永久歪み性に優れた架橋ゴム
成形体を提供できる、流動性に優れたゴム組成物が得ら
れる。 (iv)分子量分布(Mw/Mn) エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共
重合体ゴム(A0)のGPCにより測定した分子量分布
(Mw/Mn)は、3〜100、好ましくは3.3〜7
5、さらに好ましくは3.5〜50である。
【0038】この分子量分布(Mw/Mn)が上記範囲
内にあると、加工性に優れるとともに、強度特性に優れ
た架橋ゴム成形体を提供できるゴム組成物が得られる。
本発明で用いられるエチレン・α- オレフィン・非共役
ポリエンランダム共重合体ゴム(A0)は、下記化合物
(H)および(I)を主成分として含有する触媒の存在
下に、重合温度30〜60℃、特に30〜59℃、重合
圧力4〜12kgf/cm2、特に5〜8kgf/c
2、非共役ポリエンとエチレンとの供給量のモル比
(非共役ポリエン/エチレン)0.01〜0.2の条件
で、エチレンと、炭素原子数3〜20のα- オレフィン
と、上記一般式[I]または[II]で表わされる末端ビ
ニル基含有ノルボルネン化合物とをランダム共重合する
ことにより得られる。共重合は、炭化水素媒体中で行な
うのが好ましい。(H)VO(OR)n3-n(式中、R
は炭化水素基であり、Xはハロゲン原子であり、nは0
または1〜3の整数である)で表わされる可溶性バナジ
ウム化合物、またはVX4(Xはハロゲン原子である)
で表わされるバナジウム化合物。
【0039】上記可溶性バナジウム化合物(H)は、重
合反応系の炭化水素媒体に可溶性の成分であり、具体的
には、一般式 VO(OR)aXbまたはV(OR)cXd
(式中、Rは炭化水素基であり、0≦a≦3、0≦b≦
3、2≦a+b≦3、0≦c≦4、0≦d≦4、3≦c
+d≦4)で表わされるバナジウム化合物、あるいはこ
れらの電子供与体付加物を代表例として挙げることがで
きる。
【0040】より具体的には、VOCl3、VO(OC2
5)Cl2、VO(OC252Cl、VO(O−iso-
37)Cl2、VO(O−n-C49)Cl2、VO(O
253、VOBr3、VCl4、VOCl3、VO(O
−n-C493、VCl3・2OC612OHなどを例示
することができる。(I)R'mAlX'3-m(R’は炭化
水素基であり、X’はハロゲン原子であり、mは1〜3
である)で表わされる有機アルミニウム化合物。
【0041】上記有機アルミニウム化合物(I)として
は、具体的には、トリエチルアルミニウム、トリブチル
アルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム等のトリ
アルキルアルミニウム;ジエチルアルミニウムエトキシ
ド、ジブチルアルミニウムブトキシド等のジアルキルア
ルミニウムアルコキシド;エチルアルミニウムセスキエ
トキシド、ブチルアルミニウムセスキブトキシド等のア
ルキルアルミニウムセスキアルコキシド;R1 0.5Al
(OR10.5などで表わされる平均組成を有する部分的
にアルコキシ化されたアルキルアルミニウム;ジエチル
アルミニウムクロリド、ジブチルアルミニウムクロリ
ド、ジエチルアルミニウムブロミド等のジアルキルアル
ミニウムハライド;エチルアルミニウムセスキクロリ
ド、ブチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミ
ニウムセスキブロミド等のアルキルアルミニウムセスキ
ハライド、エチルアルミニウムジクロリド、プロピルア
ルミニウムジクロリド、ブチルアルミニウムジブロミド
等のアルキルアルミニウムジハライドなどの部分的にハ
ロゲン化されたアルキルアルミニウム;ジエチルアルミ
ニウムヒドリド、ジブチルアルミニウムヒドリド等のジ
アルキルアルミニウムヒドリド、エチルアルミニウムジ
ヒドリド、プロピルアルミニウムジヒドリド等のアルキ
ルアルミニウムジヒドリドなどの部分的に水素化された
アルキルアルミニウム;エチルアルミニウムエトキシク
ロリド、ブチルアルミニウムブトキシクロリド、エチル
アルミニウムエトキシブロミドなどの部分的にアルコキ
シ化およびハロゲン化されたアルキルアルミニウムなど
を挙げることができる。
【0042】本発明において、上記化合物(H)のう
ち、VOCl3で表わされる可溶性バナジウム化合物
と、上記化合物(I)のうち、Al(OC252Cl
/Al2(OC253Cl3のブレンド物(ブレンド比
は1/5以上)を触媒成分として使用すると、ソックス
レー抽出(溶媒:沸騰キシレン、抽出時間:3時間、メ
ッシュ:325)後の不溶解分が1%以下であるエチレ
ン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体
ゴム(A0)が得られるので好ましい。
【0043】また、上記共重合の際に使用する触媒とし
て、いわゆるメタロセン触媒たとえば特開平9−405
86号公報に記載されているメタロセン触媒を用いても
差し支えない。ケイ素化合物 本発明で用いられるケイ素化合物は、下記一般式[IV]
で表わされる。
【0044】
【化15】
【0045】一般式[IV]において、Rは、非置換また
は置換の炭素原子数1〜12の1価炭化水素基、好まし
くは脂肪族不飽和結合を有さない1価炭化水素基であ
り、たとえばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等のアルキル基、フ
ェニル基、トリル基等のアリール基、これらの炭素原子
に結合した水素原子の一部または全部をフッ素原子等の
ハロゲン原子などで置換した基が挙げられる。
【0046】また、Xは、ハイドライド基(−H)、ハ
ロゲン基、アルコキシル基、アシルオキシ基、ケトキシ
メート基、アミド基、酸アミド基、アミノオキシ基、メ
ルカプト基、アルケニルオキシ基、チオアルコキシ基、
またはアミノ基である。ハロゲン基としては、たとえ
ば、塩素原子、フッ素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙
げられる。
【0047】アルコキシル基としては、たとえば、メト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、プロポキシブトキ
シ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキ
シ基、tert-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシル
オキシ基、フェノキシ基、などが挙げられる。アシルオ
キシ基としては、たとえば、アセトキシ基、ベンゾイル
オキシ基などが挙げられる。
【0048】ケトキシメート基としては、たとえば、ア
セトキシメート基、ジメチルケトキシメート基、ジメチ
ルケトキシメート基、シクロヘキシルメート基などが挙
げられる。アミド基としては、たとえば、ジメチルアミ
ド基、ジエチルアミド基、ジプロピルアミド基、ジブチ
ルアミド基、ジフェニルアミド基などが挙げられる。
【0049】酸アミド基としては、たとえば、カルボン
酸アミド基、マレイン酸アミド基、アクリル酸アミド
基、イタコン酸アミド基などが挙げられる。チオアルコ
キシ基としては、たとえば、チオメトキシ基、チオエト
キシ基、チオプロポキシ基、チオイソプロポキシ基、チ
オイソブトキシ基、sec-チオブトキシ基、tert-チオブ
トキシ基、チオペンチルオキシ基、チオヘキシルオキシ
基、チオフェノキシ基などが挙げられる。
【0050】アミノ基としては、たとえば、ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブ
チルアミノ基、ジフェニルアミノ基などが挙げられる。
これらの中では、アルコキシル基、特に炭素原子数1〜
4のアルコキシル基が好ましい。上記一般式[IV]にお
けるaは0、1または2の整数であり、好ましくは0ま
たは1である。
【0051】上記一般式[IV]で表わされるケイ素化合
物としては、具体的には、トリクロロシラン、メチルジ
クロロシラン、ジメチルクロロシラン、エチルジクロロ
シラン、ジエチルクロロシラン、フェニルジクロロシラ
ン、ジフェニルクロロシラン等のハロゲン化シラン類;
トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メチルジメ
トキシシラン、エチルジメトキシシラン、ブチルジメト
キシシラン、メチルジエトキシシラン、エチルジエトキ
シシラン、ブチルエトキシシラン、フェニルジメトキシ
シラン等のアルコキシシラン類;トリアセトキシシラ
ン、メチルジアセトキシシラン、フェニルジアセトキシ
シラン等のアシロキシシラン類;トリス(アセトキシメ
ート)シラン、ビス(ジメチルケトキシメート)メチル
シラン、ビス(メチルエチルケトキシメート)メチルシ
ラン、ビス(シクロヘキシルケトキシメート)メチルシ
ラン等のケトキシメートシラン類;アミノキシシラン、
トリアミノキシシラン等のアミノオキシシラン類;メチ
ルジアミノシラン、トリアミノシラン等のアミノシラン
類などが挙げられる。これらの中では、特にアルコキシ
シラン類が望ましい。
【0052】上記一般式[IV]で表わされるケイ素化合
物は、上記エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン
ランダム共重合体ゴム(A0)中の二重結合1モル当た
り、0.01〜5モル、好ましくは0.05〜3モルと
することが好ましい。ハイドロシリレーション反応は、
遷移金属錯体の触媒を使用して行なう。このような触媒
としては、たとえば白金、ロジウム、コバルト、パラジ
ウムおよびニッケルから選ばれるVIII族遷移金属錯体
化合物が有効に使用される。これらの中では、特に塩化
白金酸、白金オレフィン錯体のような白金系触媒が好ま
しい。この場合、触媒の使用量は触媒量であるが、好ま
しくは反応物(エチレン・α- オレフィン・非共役ポリ
エンランダム共重合体ゴム(A0)に対して、金属単位と
して0.1〜10,000ppm、好ましくは1〜10
00ppm、特に好ましくは20〜200ppmであ
る。このハイドロシリレーション反応の好適な温度は3
0〜180℃、好ましくは60〜150℃である。ま
た、このハイドロシリレーション反応は、必要に応じて
加圧下で行なうことができる。反応時間は10秒〜10
時間程度である。
【0053】なお、この反応では、溶剤は使用してもし
なくてもよいが、使用する場合はエーテル類、炭化水素
類のような不活性溶剤が好ましい。本発明においては、
上記ハイドロシリレーション反応により、エチレン・α
-オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム
(A0)中の二重結合に、上記一般式[IV]で表わされる
ケイ素化合物のSiH基が付加した、下記のような加水
分解性シリル基含有のエチレン・α- オレフィン・非共
役ポリエンランダム共重合体ゴム(A)が得られる。
【0054】
【化16】
【0055】
【化17】
【0056】なお、上記一般式[IV]で表わされる加水
分解性シリル基含有化合物とともに、下記式で表わされ
る片末端水素変性シロキサンを付加させて、シロキサン
の特徴である耐候性、滑り性、ガス透過性を付与するこ
とも可能である。
【0057】
【化18】
【0058】(式中、R1は、一般式[IV]におけるR
と同様、非置換または置換の炭素原子数1〜12の1価
炭化水素基であり、特にアルキル基であることが好まし
い。また、mは5〜200の整数であり、特に10〜1
50の整数が好ましい。) [アミン類(B)]本発明で用いられるアミン類(B)
は、脂肪族アミン、脂環式アミン、変性環状脂肪族ポリ
アミンおよびエタノールアミン類から選ばれる。
【0059】脂肪族アミン類としては、具体的には、ト
リエチルアミン、エチレンジアミン、ヘキサンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミンなどが挙げられる。脂環式ア
ミン類としては、具体的には、ピペリジン、ピベラジン
などが挙げられる。
【0060】変性環状脂肪族ポリアミンとしては、具体
的には、エポキシ樹脂の硬化剤として用いられる変性環
状脂肪族ポリアミン類などが挙げられる。エタノールア
ミン類としては、具体的には、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げ
られる。これらのアミン類(B)は、1種単独で、ある
いは2種以上組み合わせて用いることができる。
【0061】アミン類(B)は、シリル基含有エチレン
・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴ
ム(A)100重量部に対して、通常30重量部以下0
重量部を超える量で用いられ、好ましくは0.1〜5重
量部の量で用いられる。 [シランカップリング剤(C)]本発明で用いられるシ
ランカップリング剤(C)は、下記の一般式で表わされ
る。
【0062】Y3(Si)Z 式中、Yはアルコキシル基であり、Zはアミノアルキル
置換または未置換のアミノ墓、およびメルカプト基より
選ばれる官能基を含むアルキル基である。上記式で表わ
されるシランカツプリング剤(C)としては、具体的に
は、γ-アミノプロビルトリエトキシシラン、N-β-(ア
ミノエチル)-γ-アミノブロピルトリエトキシシラン、
γ- メルカプトブロビルトリメトキシシラン、γ- アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N-β-(アミノエチル)
-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ- メルカプ
トプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
【0063】シランカップリング剤(C)は、シリル基
含有エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダ
ム共重合体ゴム(A)100重量部に対して、通常10
重量部以下0重量部を超える量で用いられ、好ましくは
0.1〜5重量部の量で用いられる。 [樹脂(D)]本発明で用いられる樹脂(D)は、従来
公知のラッカー系塗料、アクリルラッカー系塗料、アク
リル樹脂系塗料、熱硬化型アクリル塗料、アルキッド塗
料、メラミン塗料、エポキシ塗料またはオルガノポリシ
ロキサンである。
【0064】これらの樹脂(D)は、シリル基含有エチ
レン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合
体ゴム(A)、アミン類(B)およびシランカップリン
グ剤(C)と適切な割合で混合して使用する。これらの
樹脂(D)の混合割合は、特に限定されないが、シリル
基含有エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンラン
ダム共重合体ゴム(A)100璽量部に対して、通常
0.1〜1000重量部、好ましくは1〜500重量部
の割合で配合しようとするのがよい。この重量部の値
は、樹脂(D)が溶剤を含む場合には溶剤を含む重量部
の値を示す。
【0065】[硬化性ゴム組成物]本発明に係る硬化性
ゴム組成物は、上述したシリル基含有エチレン・α- オ
レフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム
(A)、アミン類(B)、シランカップリング剤(C)
に、樹脂(D)を有効成分として含有している。本発明
に係る硬化性ゴム組成物は、必要に応じて、接着性改良
剤、物性調整剤、保存安定性改良剤、可塑剤、充填剤、
劣化防止剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、オゾン劣
化防止剤、光安定剤、アミン系ラジカル連鎖禁止剤、リ
ン系過酸化物分解剤、滑剤、顔料、発泡剤等の各種添加
剤を、本発明の目的を損なわない範囲で、配合すること
ができる。
【0066】接着性改良剤としては、一般に用いられて
いる接着剤やアミノシラン化合物、エポキシシラン化合
物等のシランカップリング剤、その他の化合物を用いる
ことができる。このような接着性改良剤の具体例として
は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、γ- アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、N-(β-アミノエチル)アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、クマロン−インデン樹
脂、ロジンエステル樹脂、テルペン−フェノール樹脂、
α- メチルスチレン−ビニルトルエン共重合体、ポリエ
チルメチルスチレン、アルキルチタネート類、芳香族ポ
リイソシアネートなどが挙げられる。接着性改良剤を配
合する場合、その配合量は、シリル基含有エチレン・α
- オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム
(A)100重量部に対して、1〜50重量部程度が好
ましく、5〜30重量部程度がより好ましい。
【0067】保存安定性改良剤としては、オルト蟻酸ア
ルキル等のオルト有機酸エステルなどを挙げることがで
きる。保存安定性改良剤を配合する場合、その配合量と
しては、シリル基含有エチレン・α- オレフィン・非共
役ポリエンランダム共重合体ゴム(A)100重量部に
対して、0.5〜20重量部程度が好ましく、1〜10
重量部程度がより好ましい。
【0068】可塑剤も特に限定されるものではなく、通
常用いられる可塑剤がいずれも使用できるが、本発明に
係るゴム組成物に配合される各種成分と相溶性のよいも
のが好ましい。このような可塑剤としては、具体的に
は、ポリブテン、水添ポリブテン、エチレン・α- オレ
フィンコオリゴマー、α-メチルスチレンオリゴマー、
ビフェニル、トリフェニル、トリアリールジメタン、ア
ルキレントリフェニル、液状ポリブタジエン、水添液状
ポリブタジエン、アルキルジフェニル、部分水素添加タ
ーフェニル、パラフィン油、ナフテン油、アタクチック
ポリプロピレン等の炭化水素系化合物類;塩化パラフィ
ン類;ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ
(2-エチルヘキシル)フタレート、ブチルベンジルフタ
レート、ブチルフタリルブチルグリコレート等のフタル
酸エステル類;ジオクチルアジペート、ジオクチルセバ
ケート等の非芳香族2塩基酸エステル類;ジエチレング
リコールベンゾエート、トリエチレングリコールジベン
ゾエート等のポリアルキレングリコールのエステル類;
トリクレジルホスフェート、トリブチルホスフェート等
のリン酸エステル類などが挙げられる。これらの中で
は、特に飽和炭化水素系化合物類が好ましい。これら
は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用
いてもよい。
【0069】これらの中で不飽和基を有さない炭化水素
系化合物類(具体的には水添ポリブテン、水添液状ポリ
ブタジエン、パラフィン油、ナフテン油、アタクチック
ポリプロピレン等)が、本発明に係るゴム組成物に配合
される各種成分との相溶性が良好であり、またゴム組成
物の硬化速度への影響が小さく、しかも、得られる硬化
物の耐候性が良好となり、かつ安価なため好ましい。
【0070】これらの可塑剤は、前記エチレン・α- オ
レフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム(A0
に加水分解性シリル基を導入する際に、反応温度の調
節、反応系の粘度の調節などの目的で溶剤の代わりに用
いてもよい。可塑剤を配合する場合、その配合量は、シ
リル基含有エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン
ランダム共重合体ゴム(A)100重量部に対して、1
0〜500重量部程度が好ましく、20〜300重量部
程度がより好ましい。
【0071】上記充填剤の具体例としては、たとえば木
粉、パルプ、木綿チップ、アスベスト、ガラス繊維、炭
素繊維、マイカ、クルミ殻粉、グラファイト、珪藻土、
白土、ヒュームシリカ、沈降性シリカ、無水珪酸、カー
ボンブラック、炭酸カルシウム、クレー、タルク、酸化
チタン、炭酸マグネシウム、石英、アルミニウム微粉
末、フリント粉末、亜鉛末などが挙げられる。これらの
充填剤のうちでは沈降性シリカ、ヒュームシリカ、カー
ボンブラック等のチキソトロピック性を有する充填剤
や、炭酸カルシウム、酸化チタン、タルク等が好まし
い。充填剤を配合する場合、その配合量は、シリル基含
有エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム
共重合体ゴム(A)100重量部に対して、10〜50
0重量部程度が好ましく、20〜300重量部程度がよ
り好ましい。
【0072】上記老化防止剤としては、通常用いられて
いる公知の老化防止剤、たとえばイオウ系老化防止剤、
ラジカル禁止剤、紫外線吸収剤などが挙げられる。イオ
ウ系老化防止剤としては、たとえばメルカプタン類、メ
ルカプタンの塩類、スルフィドカルボン酸エステル類や
ヒンダードフェノール系スルフィド類を含むスルフィド
類、ポリスルフィド類、ジチオカルボン酸塩類、チオウ
レア類、チオホスフェイト類、スルホニウム化合物、チ
オアルデヒド類、チオケトン類、メルカプタール類、メ
ルカプトール類、モノチオ酸類、ポリチオ酸類、チオア
ミド類、スルホキシド類などが挙げられる。
【0073】このようなイオウ系老化防止剤の具体例と
しては、メルカプタン類である2-メルカプトンベンゾチ
アゾール;メルカプタンの塩類である2-メルカプトベン
ゾチアゾールの亜鉛塩;スルフィド類である4,4'- チオ
- ビス(3-メチル-6-t- ブチルフェノール)、4,4'- チ
オ- ビス(2-メチル-6-t- ブチルフェノール)、2,2'-
チオ- ビス(4-メチル-6-t- ブチルフェノール)、ビス
(3-メチル-4- ヒドロキシ-5-t- ブチルベンジル)スル
フィド、テレフタロイルジ(2,6-ジ- メチル-4-t- ブチ
ル-3- ヒドロキシベンジルスルフィド、フェノチアジ
ン、2,2'- チオ- ビス(4-オクチルフェノール)ニッケ
ル、ジラウリルチオジプロピオネイト、ジステアリルチ
オジプロピオネイト、ジミリスチルチオジプロピオネイ
ト、ジトリデシルチオジプロピオネイト、ジステアリル
β,β'- チオジブチレイト、ラウリル−ステアリルチオ
ジプロピオネイト、2,2-チオ[ジエチル- ビス-3(3,5-
ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェノール)プロピオネイ
ト〕;ポリスルフィド類である2-ベンゾチアゾールジス
ルフィド;ジチオカルボン酸塩類であるチンクジブチル
ジチオカルバメイト、チンクジエチルジチオカルバメイ
ト、ニッケルジブチルジチオカルバメイト、チンクジ-n
-ブチルジチオカルバメイト、ジブチルアンモニウムジ
ブチルジチオカルバメイト、チンクエチル−フェニル−
ジチオカルバメイト、チンクジメチルカルバメイト;チ
オウレア類である1-ブチル-3- オキシ- ジエチレン-2-
チオウレア、ジ-o-トリル−チオウレア、エチレンチオ
ウレア;チオホスフェイト類であるトリラウリルトリチ
オホスフェイトなどを挙げることができる。
【0074】このようなイオウ系老化防止剤は、他の老
化防止剤に比べて本発明に係る硬化性ゴム組成物に用い
た場合、主鎖の熱による分解劣化を大幅に防止すること
ができ、表面タック(ベトツキ)の発生などを防止する
ことができる。上記ラジカル禁止剤としては、たとえば
2,2-メチレン- ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノー
ル)、テトラキス[メチレン-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等のフェ
ノール系ラジカル禁止剤や、フェニル-β-ナフチルアミ
ン、α- ナフチルアミン、N,N'-sec- ブチル-p- フェニ
レンジアミン、フェノチアジン、N,N'- ジフェニル-p-
フェニレンジアミン等のアミン系ラジカル禁止剤などが
挙げられる。
【0075】上記紫外線吸収剤としては、たとえば2-
(2'-ヒドロキシ-3',5'- ジ-t- ブチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4- ピペリ
ジン)セバケートなどが挙げられる。上記老化防止剤を
配合する場合、その配合量は、シリル基含有エチレン・
α-オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム
(A)100重量部に対して、0.1〜20重量部程度
が好ましく、1〜10重量部程度がより好ましい。
【0076】硬化性ゴム組成物およびその用途 本発明に係る硬化性ゴム組成物は、以上詳述したような
加水分解性シリル基含有のエチレン・α- オレフィン・
非共役ポリエンランダム共重合体ゴムを(A)成分とす
る硬化性組成物を含めて、次のような硬化性組成物、す
なわち、(E)前記一般式[III]で表わされる加水分解
性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和二重結合
を含まない有機重合体、(B)脂肪族アミン、脂環式ア
ミン、変性環状脂肪族ポリアミンおよびエタノールアミ
ン類から選ばれるアミン類、および(C)前記一般式で
表わされるシランカップリング剤に、(D)ラッカー系
塗料、アクリルラッカー系塗料、アクリル樹脂系塗料、
熱硬化型アクリル塗料、アルキッド塗料、メラミン塗
料、エポキシ塗料またはオルガノポリシロキサンからな
る樹脂を有効成分として含有してなる硬化性組成物は、
電気・電子部品、輸送機、土木・建築、医療またはレジ
ャーの用途などに好適に用いられる。
【0077】電気・電子部品の用途としては、具体的に
は、重電部品、弱電部品、電気・電子機器の回路や基板
のシーリング材、ポッティング材、コーティング材もし
くは接着材;電線被覆の補修材;電線ジョイント部品の
絶縁シール材;OA機器用ロール;振動吸収剤;または
ゲルもしくはコンデンサの封入材などが挙げられる。上
記シーリング材は、たとえば冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、
ガスメーター、電子レンジ、スチームアイロン、漏電ブ
レーカー用のシール材として好適に用いられる。
【0078】上記ポッティング材は、たとえばトランス
高圧回路、プリント基板、可変抵抗部付き高電圧用トラ
ンス、電気絶縁部品、半導電部品、導電部品、太陽電池
またはテレビ用フライバックトランスをポッティングす
るために好適に用いられる。上記コーティング材は、た
とえば高電圧用厚膜抵抗器もしくはハイブリッドIC等
の各種回路素子;HIC、電気絶縁部品;半導電部品;
導電部品;モジュール;印刷回路;セラミック基板;ダ
イオード、トランジスタもしくはボンディングワイヤー
等のバッファー材;半導電体素子;または光通信用オプ
ティカルファイバーをコーティングするために好適に用
いられる。
【0079】上記接着剤は、たとえばブラウン管ウェッ
ジ、ネック、電気絶縁部品、半導電部品または導電部品
を接着するために好適に用いられる。上記輸送機の用途
としては、自動車、船舶、航空機または鉄道車輛の用途
がある。自動車の用途としては、たとえば自動車エンジ
ンのガスケット、電装部品もしくはオイルフィルターの
シーリング材;イグナイタHICもしくは自動車用ハイ
ブリッドICのポッティング材;自動車ボディ、自動車
用窓ガラス、エンジンコントロール基板のコーティング
材;またはオイルパンもしくはタイミングベルトカバー
等のガスケット、モール、ヘッドランプレンズ、サンル
ーフシール、ミラー用の接着剤などが挙げられる。
【0080】船舶の用途としては、たとえば配線接続分
岐箱、電気系統部品もしくは電線用のシーリング材;電
線もしくはガラス用の接着剤などが挙げられる。上記の
土木建築の用途としては、たとえば商業用ビルのガラス
スクリーン工法の付き合わせ目地、サッシとの間のガラ
ス周り目地、トイレ、洗面所もしくはショーケース等に
おける内装目地、バスタブ周り目地、プレハブ住宅用の
外壁伸縮目地、サイジングボード用目地に使用される建
材用シーラント;複層ガラス用シーリング材;道路の補
修に用いられる土木用シーラント;金属、ガラス、石
材、スレート、コンクリートもしくは瓦用の塗料・接着
剤;または粘着シート、防水シートもしくは防振シート
などが挙げられる。
【0081】上記の医療の用途としては、たとえば医薬
用ゴム栓、シリンジガスケット、減圧血管用ゴム栓など
が挙げられる。上記のレジャーの用途としては、たとえ
ばスイミングキャップ、ダイビングマスク、耳栓等のス
イミング部材;スポーツシューズ、野球グローブ等のゲ
ル緩衝部材などが挙げられる。
【0082】本発明に係る硬化性ゴム組成物は、電気・
電子部品、輸送機、土木建築、レジャー等の用途におい
て、シーリング材(シール材)、ポッティング材、コー
ティング材、接着剤として好適に用いることができる。
【0083】
【発明の効果】本発明に係る硬化性ゴム組成物は、特定
のシリル基含有エチレン・α- オレフィン・非共役ポリ
エンランダム共重合体ゴム(A)または有機重合体
(E)と、特定にアミン類(B)と特定のシランカップ
リング剤(C)とを含有しているので、硬化物の物性に
悪影響を及ぼすことなく、大気中の水分により室温また
は加熱により容易に硬化することができ、しかも、硬化
速度が速く、耐候性に優れる硬化物(硬化塗膜)を提供
することができる。
【0084】したがって、本発明に係る硬化性ゴム組成
物は、室温または加熱硬化可能な塗料、特に本塗料の特
徴を生かした自動車補修用、新車ライン用、ブレコート
メタル用、ガラス用、橋梁などの重防食用、建材用など
に幅広く用いられる他、コーティング材、接着剤、シー
リング材として有用である。
【0085】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これら実施例により何ら限定されるものではな
い。なお実施例、比較例で用いた共重合体ゴムの組成、
ヨウ素価、極限粘度[η]、分子量分布(Mw/Mn)
は、次のような方法で測定ないし求めた。 (1)共重合体ゴムの組成 共重合体ゴムの組成は13C−NMR法で測定した。 (2)共重合体ゴムのヨウ素価 共重合体ゴムのヨウ素価は、滴定法により求めた。 (3)極限粘度[η] 共重合体ゴムの極限粘度[η]は、135℃デカリン中
で測定した。 (4)分子量分布(Mw/Mn) 共重合体ゴムの分子量分布は、GPCにより求めた重量
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(M
w/Mn)で表わした。GPCには、カラムに東ソー
(株)製のGMH−HT、GMH−HTLを用い、溶媒
にはオルソジクロロベンゼンを用いた。
【0086】また、実施例、比較例で行なった硬化速度
試験および耐候性試験は、下記の方法に従って行なっ
た。 (1)硬化速度試験 硬化性組成物(原材料)をモールド(20×80×5m
m)内に満たし、23℃、相対湿度50%RHの条件で
24時間養生した。
【0087】次いで、上記のようにして得られた硬化物
を剥がし、硬化した部分の厚みを、スプリング力の弱い
ダイヤルゲージで0.1mm単位まで測定した。その測
定した厚みが2mm以上である場合は◎、1〜1.9m
mである場合は△、0.9mm以下である場合は×で硬
化速度の評価を表した。 (2)耐候性試験 JIS B−7753に準拠して、サンシャイン・カー
ボンアーク・ウェザロメーターを用い、耐候性試験を行
なった。
【0088】<試験条件> 照射・降雨サイクル:120分照射/18分降雨 ブラックパネル温度:63±2℃ 槽内温度:40±2℃ 照射時間:500時間
【0089】
【製造例1】[シリル基含有エチレン・プロピレン・5-
ビニル-2- ノルボルネンランダム共重合体ゴム(A−
1)の製造]攪拌羽根を備えた実質内容積100リット
ルのステンレス製重合器(攪拌回転数=250rpm)
を用いて、連続的にエチレンとプロピレンと5-ビニル-2
- ノルボルネンとの三元共重合を行なった。重合器側部
より液相へ毎時ヘキサンを60リットル、エチレンを
2.5kg、プロピレンを4.0kg、5-ビニル-2- ノ
ルボルネンを380gの速度で、また、水素を700リ
ットル、触媒としてVO(OEt)2Clを45ミリモ
ル、Al(Et)1.5Cl1.5 を315ミリモルの速度
で連続的に供給した。
【0090】以上に述べたような条件で共重合反応を行
なうと、エチレン・プロピレン・5-ビニル-2- ノルボル
ネンランダム共重合体ゴム(A0−1)が均一な溶液状態
で得られた。その後、重合器下部から連続的に抜き出し
た重合溶液中に少量のメタノールを添加して重合反応を
停止させ、スチームストリッピング処理にて重合体を溶
媒から分離したのち、55℃で48時間真空乾燥を行な
った。
【0091】上記のようにして得られたエチレン・プロ
ピレン・5-ビニル-2- ノルボルネンランダム共重合体ゴ
ム(A0−1)は、エチレン含量が68モル%であり、1
35℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.2d
l/gであり、ヨウ素価(IV)が10(g/100g)で
あり、Mw/Mnが15であった。上記のようにして得
られたエチレン・プロピレン・5-ビニル-2- ノルボルネ
ンランダム共重合体ゴム(A0−1)100gに、2%塩
化白金酸のトルエン溶液0.3gを加え、メチルジメト
キシシラン1.5gを仕込み、120℃で2時間反応さ
せた。反応後、過剰のメチルジメトキシシランと溶剤
(トルエン)を留去したところ、ジメトキシメチルシリ
ル基(−SiCH3(OCH32)を含有するエチレン
・プロピレン・5-ビニル-2- ノルボルネンランダム共重
合体ゴム(A−1)101.5gが得られた。
【0092】
【製造例2】148gの無水フタル酸、46.4gのプ
ロピレンオキサイド、22.8gのアクリルグリシジル
エーテル、11.6gのアリルアルコール、0.5gの
ジメチルベンジルアミンを1リットル容量の金属オート
クレーブに仕込み、100℃で反応させ、3時間後46
gのプロピレンオキサイドを加えて更に1時間反応さ
せ、しかる後、過剰のプロピレンオキサイドを除き、分
子量1200のボリエステルを得た。
【0093】得られたポリエステル100gに9.5g
の無水酢酸を加え120℃で2時間反応させ、しかる
後、過剰の無水酢酸を減圧下除去し、ポリステル中の水
酸基を処理する。水酸基処理したポリエステル22.2
g、塩化白金酸0.0035g、メチルジクロルシラン
8.65gを80℃で3蒔間反応させ、しかる後、過剰
のメチルジクロルシランを減圧下で除去する。反応後、
メタノール20ml、オルト蟻酸メチル20mlを加
え、室温で1時間攪拌し減圧下で低沸物を除くとシリル
基含有ポリエステルが得られる。
【0094】
【製造例3】90℃に加熱した100gのトルエンの溶
剤中に、スチレン30g、メタクリル酸アリル16g、
メタクリル酸メチル20g、メタクリル酸-n- ブチル1
9g、アクリル酸-n- ブチル14g、アクリル酸1g、
n-ドデシルカプタン2gにアゾビスイソブチロニトリル
2gを溶かした溶液を滴下し、10時間反応させ分子量
8000のアリル型不飽和基含有のビニル系重合体を得
た。
【0095】このビニル系重合体の赤外線吸収スペクト
ルには、1648cm-1の炭素−炭素二重結合による吸
収が観測された。得られたアリル型不飽和基含有ビニル
共重合体溶液20gに、メチルジメトキシシラン1.5
g、塩化白金酸0.0005gをイソプロパノールに溶
かした溶液を加え、密封下90℃で6時間反応した。こ
のものの赤外線吸収スペクトルには、1648cm-1
吸収は消えており、シリル基含有ビニル系重合体が得ら
れた。
【0096】
【製造例4】製造例3のメタクリル酸アリル16gの代
わりにジアリルフタレート31gを用い、製造例3と同
様に反応を行ない、シリル基含育ジアリルフタレート系
共重合体を得た。
【0097】
【製造例5】100℃に加熱した100gのトルエン溶
剤中に、スチレン30g、γ- メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン27g、メタクリル酸メチル20
g、メタクリル酸-n- ブチル19g、アクリル酸-n- ブ
チル14g、アクリル酸1g、n-ドデシルメルカプタン
2gにアゾビスイソブチロニトリル2gを溶かした溶液
を滴下し、10時間反応させ、分子量9000のシリル
基含有ビニル系重合体を得た。
【0098】
【製造例6】ジアリルフタレートプレポリマー[商品名
ダップL、大阪曹達(株)製、ヨウ素価約80]10
0g、塩化白金酸0.00001g、ハイドロキノン1
gを100mlのトルエンに溶解した。この溶液にメチ
ルジエトキシシラン35mlを加え、90℃で3時間反
応し、シリル基含有ジアリルフタレートプレポリマーを
得た。
【0099】
【製造例7】[シリル基含有重合体の製造]撹拌機、温
度計、還流冷却機、N2ガス導入管、および滴下ロート
を備えた反応容器に、キシレン45.9重量部を仕込
み、N2ガスを導入しつつ110℃に昇温した後、下に
示す混合物(a)を滴下ロートにより、5時間で等速滴
下した。
【0100】 混合物(a); スチレン 12.8重量部 メタクリル酸メチル 50.1重量部 メタクリル酸ステアリル 6.9重量部 γ- メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 30.2重量部 キシレン 13.5重量部 2,2'- アゾビスイソブチロニトリル 4.5重量部 上記混合物(a)の滴下後、2,2'- アゾビスイソブチロ
ニトリル0.5重量部、トルエン5重量部を1時間で等
速滴下した。滴下終了後、110℃で2時間熟成の後、
冷却し、樹脂溶液にキシレンを入れ、固形分を60%に
調整した。
【0101】得られた樹脂溶液Aの特性を第1表に示
す。
【0102】
【製造例8】[アクリル系塗料用樹脂の製造]製造例7
の混合物(a)の代わりに、酢酸ブチル31.8重量
部、キシレン9.5重量部を仕込み、下記の混合物
(b)を用いた以外は、製造例7と同様の方法により樹
脂溶液Bを得た。
【0103】 混合物(b); キシレン 18.0重量部 スチレン 28.3重量部 メタクリル酸メチル 6.9重量部 アクリル酸n-ブチル 47.6重量部 メタクリル酸 0.3重量部 メタクリル酸2-ヒドロキシエチル 16.9重量部 2,2'- アゾビスイソブチロニトリル 1.8重量部 上記混合物(b)の滴下終了後、2,2'- アゾビスイソブ
チロニトリル0.2重量部、トルエン3.8重量部を1
時間で等速滴下した。滴下終了後、110℃で2時間熟
成の後、冷却し、キシレンで樹脂溶液Bの固形分を60
%に調整した。
【0104】得られた樹脂溶液の特性を第1表に示す。
【0105】
【表1】
【0106】
【実施例1〜8および比較例1〜14】試験片の基材で
ある軟鋼板表面を脱脂した後、#240研磨紙で研磨
し、軟鋼板上にウレタンサーフェーサを塗装し、80℃
で30分焼付けた。その後、その塗装面を#600研磨
紙で研磨した上に、第2表に示す実施例1〜8、比較例
1〜13のクリアー塗科を塗装し、140℃で30分焼
き付けて試験片を作製した。
【0107】140℃30分焼き付け後、30分室温放
置後の物性を第2表に示す。なお、第2表中の*1〜*
4は、次の通りである。 *1:Q−631は、三井化学(株)製の変性環状脂肪
族ポリアミンである。 *2:硬度は、JIS K-5400に基づいて測定し
た。 *3:トルエンスポットテストは塗膜上にトルエンを数
滴滴下し、室温放置、乾燥後、塗膜の状態を調べ、下記
の4段階表示で耐溶剤性の評価を行なった。
【0108】<耐溶剤性の4段階表示> ◎ ・・・・ 塗膜表面全く変化なし ○ ・・・・ 塗膜表面変化なし △ ・・・・ 塗膜表面に跡が残る × ・・・・ 塗膜が溶解している *4:耐候性の評価 Aは亀裂・溶解部分無し Bは僅かに亀裂または僅かな溶解部分あり Cは亀裂または溶解部分あり。
【0109】
【表2】
【0110】
【表3】
【0111】
【表4】
【0112】
【参考例】試験片の基材である軟鋼板表面を脱脂した
後、#240研磨紙で研磨し、軟鋼板上にウレタンサー
フェーサを塗装し、80℃で30分焼付けた。その後、
その塗装面を#600研磨紙で研磨した上に、第3表に
示す参考例1〜5、参考比較例1〜5のクリアー塗科を
塗装し、140℃で30分焼き付けて試験片を作製し
た。
【0113】140℃30分焼き付け後、30分室温放
置後の物性を第3表に示す。なお、第3表中の*1〜*
11は、次の通りである。 *1:日本油脂(株)製、熱硬化型アクリル塗科 *2:播磨化成(株)製、大豆脂肪酸短油型アルキッド
樹脂 *3:シェル社製、エポキシ樹脂 *4:ダウ・コーニング社製、オルガノポリシロキサン *5:堺化学工業(株)製、ジオクチルスズマレート *6:UCC社製、アミノ基含有シランカップリング剤 *7:UCC社製、エポキシ基含有シランカップリング
剤 *8:大八化学(株)製、ジオクチルアシッドホスフェ
ート *9:硬度は、JIS K-5400に基づいて測定し
た。
【0114】*10:トルエンスポットテストは塗膜上に
トルエンを数滴滴下し、室温放置、乾燥後、塗膜の状態
を調べ、下記の4段階表示で耐溶剤性の評価を行なっ
た。 <耐溶剤性の4段階表示> ◎ ・・・・ 塗膜表面全く変化なし ○ ・・・・ 塗膜表面変化なし △ ・・・・ 塗膜表面に跡が残る × ・・・・ 塗膜が溶解している *11:耐候性の評価 Aは亀裂・溶解部分無し Bは僅かに亀裂または僅かな溶解部分あり Cは亀裂または溶解部分あり。
【0115】
【表5】
【0116】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/541 C08L 101/00 4J100 C08L 101/00 C09D 183/04 C09D 183/04 201/00 201/00 C09J 183/04 C09J 183/04 201/00 201/00 C09K 3/10 G C09K 3/10 Z F16J 15/10 Y F16J 15/10 C08K 5/54 (72)発明者 菊 地 義 治 千葉県市原市千種海岸3番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 有 野 恭 巨 千葉県市原市千種海岸3番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 永 井 三津子 千葉県市原市千種海岸3番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 坂 口 博 英 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 菅 原 正 紀 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 岸 正 夫 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 上 野 薫 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 阿 部 孝 司 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 関 根 道 夫 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 Fターム(参考) 3J040 EA16 FA06 HA15 HA30 4H017 AA03 AB07 AB16 AC01 AC05 AC14 AD03 AD05 AD06 AE03 AE04 AE05 4J002 BB201 BG002 CC182 CF282 CP032 EN026 EN036 EN046 EN106 EU076 EU136 EX077 EX087 FD020 FD050 FD070 FD200 GH01 GJ01 GJ02 GL00 GN00 GQ00 4J038 CA091 CB041 CB091 CB111 CB141 CG002 CL001 DA162 DB002 DD122 DL032 GA01 GA02 GA09 GA12 GA13 GA14 GA15 JB02 JB06 JB09 JC35 JC36 MA07 MA09 NA03 NA23 NA24 PB09 PC02 PC03 PC04 4J040 CA171 DA111 DA131 DA151 DF012 DF042 DF052 DJ031 EB132 EC002 ED092 EK032 GA01 GA03 GA04 GA22 GA23 GA24 GA29 JA02 LA07 MA02 MA04 MA05 NA19 NA20 4J100 AA02P AA03Q AA04Q AA15Q AA16Q AA17Q AA19Q AA21Q AR25R AU21R BA71H BA77H CA05 CA23 CA31 HA53 HA61 HB38 HC79 HC91 JA01 JA03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)非共役ポリエンである下記一般式
    [I]または[II]で表わされる少なくとも一種の末端
    ビニル基含有ノルボルネン化合物から導かれる構成単位
    を有し、かつ、分子中に下記一般式[III]で表わされる
    加水分解性シリル基を含有するシリル基含有エチレン・
    α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴ
    ム、(B)脂肪族アミン、脂環式アミン、変性環状脂肪
    族ポリアミンおよびエタノールアミン類から選ばれるア
    ミン類、および (C)一般式 Y3(Si)Z [式中、Yはアルコキシル基であり、Zはアミノアルキ
    ル置換または未置換のアミノ墓およびメルカプト基より
    選ばれる官能基を含むアルキル基である]で表わされる
    シランカップリング剤に、(D)ラッカー系塗料、アク
    リルラッカー系塗料、アクリル樹脂系塗料、熱硬化型ア
    クリル塗料、アルキッド塗料、メラミン塗料、エポキシ
    塗料またはオルガノポリシロキサンからなる樹脂を有効
    成分として含有してなることを特徴とする硬化性ゴム組
    成物; 【化1】 [式中、nは0ないし10の整数であり、 R1は水素原子または炭素原子数1〜10のアルキル基
    であり、 R2は水素原子または炭素原子数1〜5のアルキル基で
    ある]、 【化2】 [式中、R3は水素原子または炭素原子数1〜10のア
    ルキル基である]、 【化3】 [式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価炭化水素基で
    あり、 Xはハイドライド基、ハロゲン基、アルコキシル基、ア
    シルオキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸アミド
    基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ
    基、チオアルコキシ基およびアミノ基から選ばれる加水
    分解性基であり、 aは0、1または2の整数である]。
  2. 【請求項2】(E)下記一般式[III]で表わされる加
    水分解性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和二
    重結合を含まない有機重合体、(B)脂肪族アミン、脂
    環式アミン、変性環状脂肪族ポリアミンおよびエタノー
    ルアミン類から選ばれるアミン類、および (C)一般式 Y3(Si)Z [式中、Yはアルコキシル基であり、Zはアミノアルキ
    ル置換または未置換のアミノ墓およびメルカプト基より
    選ばれる官能基を含むアルキル基である]で表わされる
    シランカップリング剤に、(D)ラッカー系塗料、アク
    リルラッカー系塗料、アクリル樹脂系塗料、熱硬化型ア
    クリル塗料、アルキッド塗料、メラミン塗料、エポキシ
    塗料またはオルガノポリシロキサンからなる樹脂を有効
    成分として含有してなる架橋可能なゴム組成物であっ
    て、電気・電子部品、輸送機、土木・建築、医療または
    レジャーの用途に用いられることを特徴とする硬化性ゴ
    ム組成物; 【化4】 [式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価炭化水素基で
    あり、 Xはハイドライド基、ハロゲン基、アルコキシル基、ア
    シルオキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸アミド
    基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ
    基、チオアルコキシ基およびアミノ基から選ばれる加水
    分解性基であり、aは0、1または2の整数である]。
  3. 【請求項3】前記電気・電子部品の用途が、重電部品、
    弱電部品、電気・電子機器の回路や基板のシーリング
    材、ポッティング材、コーティング材もしくは接着剤;
    電線被覆の補修材;電線ジョイント部品の絶縁シール
    材;OA機器用ロール;振動吸収剤;またはゲルもしく
    はコンデンサの封入材であることを特徴とする請求項2
    に記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】前記シーリング材が、冷蔵庫、冷凍庫、洗
    濯機、ガスメーター、電子レンジ、スチームアイロンま
    たは漏電ブレーカー用のシール材として用いられること
    を特徴とする請求項3に記載のゴム組成物。
  5. 【請求項5】前記ポッティング材が、トランス高圧回
    路、プリント基板、可変抵抗部付き高電圧用トランス、
    電気絶縁部品、半導電部品、導電部品、太陽電池または
    テレビ用フライバックトランスをポッティングするため
    に用いられることを特徴とする請求項3に記載のゴム組
    成物。
  6. 【請求項6】前記コーティング材が、高電圧用厚膜抵抗
    器もしくはハイブリッドICの回路素子;HIC;電気
    絶縁部品;半導電部品;導電部品;モジュール;印刷回
    路;セラミック基板;ダイオード、トランジスタもしく
    はボンディングワイヤーのバッファー材;半導電体素
    子;または光通信用オプティカルファイバーをコーティ
    ングするために用いられることを特徴とする請求項3に
    記載のゴム組成物。
  7. 【請求項7】前記接着剤が、ブラウン管ウェッジ、ネッ
    ク、電気絶縁部品、半導電部品または導電部品を接着す
    るために用いられることを特徴とする請求項3に記載の
    ゴム組成物。
  8. 【請求項8】前記輸送機の用途が、自動車、船舶、航空
    機または鉄道車輛の用途であることを特徴とする請求項
    2に記載のゴム組成物。
  9. 【請求項9】前記自動車の用途が、自動車エンジンのガ
    スケット、電装部品もしくはオイルフィルター用のシー
    リング材;イグナイタHICもしくは自動車用ハイブリ
    ッドIC用のポッティング材;自動車ボディ、自動車用
    窓ガラスもしくはエンジンコントロール基板用のコーテ
    ィング材;またはオイルパンのガスケット、タイミング
    ベルトカバーのガスケット、モール、ヘッドランプレン
    ズ、サンルーフシールもしくはミラー用の接着剤である
    ことを特徴とする請求項8に記載のゴム組成物。
  10. 【請求項10】前記船舶の用途が、配線接続分岐箱、電
    気系統部品もしくは電線用のシーリング材;または電線
    もしくはガラス用の接着剤であることを特徴とする請求
    項8に記載のゴム組成物。
  11. 【請求項11】前記土木・建築の用途が、商業用ビルの
    ガラススクリーン工法の付き合わせ目地、サッシとの間
    のガラス周り目地、トイレ、洗面所もしくはショーケー
    スにおける内装目地、バスタブ周り目地、プレハブ住宅
    用の外壁伸縮目地、サイジングボード用目地に使用され
    る建材用シーラント;複層ガラス用シーリング材;道路
    の補修に用いられる土木用シーラント;金属、ガラス、
    石材、スレート、コンクリートもしくは瓦用の塗料・接
    着剤;または粘着シート、防水シートもしくは防振シー
    トに用いられることを特徴とする請求項2に記載のゴム
    組成物。
  12. 【請求項12】前記医療の用途が、医薬用ゴム栓、シリ
    ンジガスケットもしくは減圧血管用ゴム栓用のシール材
    料であることを特徴とする請求項2に記載のゴム組成
    物。
  13. 【請求項13】前記レジャーの用途が、スイミングキャ
    ップ、ダイビングマスクもしくは耳栓用のスイミング部
    材;またはスポーツシューズもしくは野球グローブ用の
    ゲル緩衝部材であることを特徴とする請求項2に記載の
    ゴム組成物。
  14. 【請求項14】(E)下記一般式[III]で表わされる
    加水分解性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和
    二重結合を含まない有機重合体、(B)脂肪族アミン、
    脂環式アミン、変性環状脂肪族ポリアミンおよびエタノ
    ールアミン類から選ばれるアミン類、および (C)一般式 Y3(Si)Z [式中、Yはアルコキシル基であり、Zはアミノアルキ
    ル置換または未置換のアミノ墓およびメルカプト基より
    選ばれる官能基を含むアルキル基である]で表わされる
    シランカップリング剤に、(D)ラッカー系塗料、アク
    リルラッカー系塗料、アクリル樹脂系塗料、熱硬化型ア
    クリル塗料、アルキッド塗料、メラミン塗料、エポキシ
    塗料またはオルガノポリシロキサンからなる樹脂を有効
    成分として含有してなる架橋可能なゴム組成物からなる
    ことを特徴とするシーリング材; 【化5】 [式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価炭化水素基で
    あり、 Xはハイドライド基、ハロゲン基、アルコキシル基、ア
    シルオキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸アミド
    基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ
    基、チオアルコキシ基およびアミノ基から選ばれる加水
    分解性基であり、 aは0、1または2の整数である]。
  15. 【請求項15】(E)下記一般式[III]で表わされる
    加水分解性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和
    二重結合を含まない有機重合体、(B)脂肪族アミン、
    脂環式アミン、変性環状脂肪族ポリアミンおよびエタノ
    ールアミン類から選ばれるアミン類、および (C)一般式 Y3(Si)Z [式中、Yはアルコキシル基であり、Zはアミノアルキ
    ル置換または未置換のアミノ墓およびメルカプト基より
    選ばれる官能基を含むアルキル基である]で表わされる
    シランカップリング剤に、(D)ラッカー系塗料、アク
    リルラッカー系塗料、アクリル樹脂系塗料、熱硬化型ア
    クリル塗料、アルキッド塗料、メラミン塗料、エポキシ
    塗料またはオルガノポリシロキサンからなる樹脂を有効
    成分として含有してなる架橋可能なゴム組成物からなる
    ことを特徴とするポッティング材; 【化6】 [式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価炭化水素基で
    あり、 Xはハイドライド基、ハロゲン基、アルコキシル基、ア
    シルオキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸アミド
    基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ
    基、チオアルコキシ基およびアミノ基から選ばれる加水
    分解性基であり、 aは0、1または2の整数である]。
  16. 【請求項16】(E)下記一般式[III]で表わされる
    加水分解性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和
    二重結合を含まない有機重合体、(B)脂肪族アミン、
    脂環式アミン、変性環状脂肪族ポリアミンおよびエタノ
    ールアミン類から選ばれるアミン類、および (C)一般式 Y3(Si)Z [式中、Yはアルコキシル基であり、Zはアミノアルキ
    ル置換または未置換のアミノ墓およびメルカプト基より
    選ばれる官能基を含むアルキル基である]で表わされる
    シランカップリング剤に、(D)ラッカー系塗料、アク
    リルラッカー系塗料、アクリル樹脂系塗料、熱硬化型ア
    クリル塗料、アルキッド塗料、メラミン塗料、エポキシ
    塗料またはオルガノポリシロキサンからなる樹脂を有効
    成分として含有してなる架橋可能なゴム組成物からなる
    ことを特徴とするコーティング材; 【化7】 [式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価炭化水素基で
    あり、 Xはハイドライド基、ハロゲン基、アルコキシル基、ア
    シルオキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸アミド
    基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ
    基、チオアルコキシ基およびアミノ基から選ばれる加水
    分解性基であり、 aは0、1または2の整数である]。
  17. 【請求項17】(E)下記一般式[III]で表わされる
    加水分解性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和
    二重結合を含まない有機重合体、(B)脂肪族アミン、
    脂環式アミン、変性環状脂肪族ポリアミンおよびエタノ
    ールアミン類から選ばれるアミン類、および (C)一般式 Y3(Si)Z [式中、Yはアルコキシル基であり、Zはアミノアルキ
    ル置換または未置換のアミノ墓およびメルカプト基より
    選ばれる官能基を含むアルキル基である]で表わされる
    シランカップリング剤に、(D)ラッカー系塗料、アク
    リルラッカー系塗料、アクリル樹脂系塗料、熱硬化型ア
    クリル塗料、アルキッド塗料、メラミン塗料、エポキシ
    塗料またはオルガノポリシロキサンからなる樹脂を有効
    成分として含有してなる架橋可能なゴム組成物からなる
    ことを特徴とする接着剤; 【化8】 [式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価炭化水素基で
    あり、 Xはハイドライド基、ハロゲン基、アルコキシル基、ア
    シルオキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸アミド
    基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ
    基、チオアルコキシ基およびアミノ基から選ばれる加水
    分解性基であり、 aは0、1または2の整数である]。
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