JP2002036468A - ポリオレフィン系多層発泡体シートおよびその製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン系多層発泡体シートおよびその製造方法

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JP2002036468A JP2000225515A JP2000225515A JP2002036468A JP 2002036468 A JP2002036468 A JP 2002036468A JP 2000225515 A JP2000225515 A JP 2000225515A JP 2000225515 A JP2000225515 A JP 2000225515A JP 2002036468 A JP2002036468 A JP 2002036468A
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孝 ▲吉▼田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱融着や接着などの後工程なしに界面のない
多層発泡体シートを製造することができ、厚さや発泡倍
率の低下を防ぐとともに層間の剥離の問題を防ぎ、かつ
独立気泡層による断熱性と連続気泡層による吸音性、吸
水性、緩衝性とを両立できる多層発泡体シートを提供す
る。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂をベースポリマー
とし、少なくとも3層以上からなる多層発泡体シートで
あって、最外層(A層)はJIS−K−6767で規定
される見かけ密度が0.020〜0.090g/c
3、ASTM D2856で規定される連続気泡率が
60%未満であり、最外層に隣接する層(B層)はJI
S−K−6767で規定される見かけ密度が0.010
〜0.090g/cm3、ASTM D2856で規定
される連続気泡率が60〜100%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、独立気泡層と連続
気泡層からなり美麗な外観を持つ多層発泡体シートおよ
びこのような多層発泡体シートを層間剥離なしに製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多層発泡体シートを製造する方法
としては、単層の発泡シート同士を積層する技術が一般
的であった。積層方法としては、発泡シート同士を熱融
着する方法、または発泡シート同士を接着剤で接着する
方法が知られている。
【0003】しかし、発泡シート同士を熱融着する方法
では、熱融着時の発泡シートの収縮および熱劣化によっ
て、厚さや発泡倍率が減少するだけでなく、シートにし
わが発生することもあった。
【0004】一方、接着剤を用いる方法では、独立気泡
発泡体では接着剤のしみ込みは少ないが、連続気泡発泡
体ではセル内部に接着剤がしみ込み易く、連続気泡発泡
体に特有の特性を維持することが困難である。具体的に
は、発泡体の断熱性、吸音性、吸水性の低下などが生じ
る問題があった。また、表皮面を取り去った発泡体同士
では気泡の断面部分同士を接着することになり実質的な
接着面積が小さいので、接着剤の均一塗布が困難である
うえに接着強度の低下を招いていた。
【0005】また、従来の多層発泡体シートの製造方法
では、単層の発泡体シートを製造した後に、熱融着工程
または接着剤塗布工程および乾燥工程などが必要となる
ため製造工程が複雑になる。特に、3層以上の多層発泡
体シートは、一度で熱融着または接着させることが困難
であり、二度以上にわたって熱融着または接着させる必
要があるため、厚さや発泡倍率の低下および熱による劣
化などが顕著になる。
【0006】さらに、従来の多層発泡体シートを気温差
の大きい環境や日光のあたる環境下で使用すると、材料
間の熱膨張係数の違いから歪みが生じ、経時的に熱融着
界面または接着界面が剥離するといった問題があった。
また、独立気泡発泡体と連続気泡発泡体とからなる多層
発泡体シートを高温多湿化で使用すると、連続気泡発泡
体での吸湿が顕著になり、接着界面へ水分が到達する確
率が高くなるため、加水分解による接着剤の劣化などを
促進させやすいといった問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱融
着や接着などの後工程なしに界面のない多層発泡体シー
トを製造することができ、厚さや発泡倍率の低下を防ぐ
とともに層間の剥離の問題を防ぎ、かつ独立気泡層によ
る断熱性と連続気泡層による吸音性、吸水性、緩衝性と
を両立できる多層発泡体シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のポリオレフィン
系多層発泡体シートは、ポリオレフィン系樹脂をベース
ポリマーとし、少なくとも3層以上からなる多層発泡体
シートであって、最外層(A層)はJIS−K−676
7で規定される見かけ密度が0.020〜0.090g
/cm3、ASTM D2856で規定される連続気泡
率が60%未満であり、該最外層に隣接する層(B層)
はJIS−K−6767で規定される見かけ密度が0.
010〜0.090g/cm3、ASTM D2856
で規定される連続気泡率が60〜100%であることを
特徴とする。
【0009】本発明のポリオレフィン系多層発泡体シー
トでは、最外層(A層)と該最外層に隣接する層(B
層)の220℃における溶融物の歪み50%の条件にお
けるt=10(sec)の緩和弾性率をそれぞれG
10、GB10とし、t=300(sec)の緩和弾性率
をそれぞれGA300、GB300としたとき、 {(GA10−GA300)/GA10}/{(GB10−GB
300)/GB10} の値が0.5〜1.2の範囲にあることが好ましい。
【0010】本発明のポリオレフィン系多層発泡体シー
トの製造方法は、(A)ポリオレフィン系樹脂に有機過
酸化物および発泡剤を含有してなる発泡性組成物と、
(B)ポリオレフィン系樹脂100重量部に有機過酸化
物、発泡剤および発泡促進剤0.1〜5重量部および/
またはシリコーン化合物0.01〜20重量部を含有し
てなる発泡性組成物を用い、(A)組成物が両面に位置
するように(A)組成物と(B)組成物を交互に1層以
上積層して発泡性多層シートを得た後、該発泡性多層シ
ートを加熱発泡することを特徴とする。
【0011】本発明の製造方法は、例えば、第1押出機
に前記(A)組成物を投入し、第2押出機に前記(B)
組成物を投入して、第1押出機および第2押出機の両方
に接続された一基の多層ダイから押し出すことにより、
(A)組成物が両面に位置し、かつ(A)組成物と
(B)組成物が交互に1層以上積層された発泡性多層シ
ートを得た後、該発泡性多層シートを加熱発泡すること
により実施される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明においては、独立気泡発泡
体シートの原料として(A)ポリオレフィン系樹脂に有
機過酸化物および発泡剤を含有してなる発泡性組成物、
連続気泡発泡体シートの原料として(B)ポリオレフィ
ン系樹脂100重量部に有機過酸化物、発泡剤および発
泡促進剤0.1〜5重量部および/またはシリコーン化
合物0.01〜20重量部を含有してなる発泡性組成物
が用いられる。
【0013】本発明の(A)および(B)組成物に用い
られるポリオレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチ
レン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖
状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体、メタロセン触媒を用いたポリエチレン、メタロセ
ン触媒を用いたポリプロピレンなどが挙げられる。これ
らは単独で、または2種以上ブレンドして用いることが
できる。
【0014】特に(B)組成物においては、シリコーン
オイルのブリードアウトを防ぐために、ポリオレフィン
系樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共
重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体などのエ
チレン−極性ビニル化合物共重合体またはエチレン−酢
酸ビニル−一酸化炭素三元共重合体などを用いることが
より好ましい。
【0015】本発明の(A)および(B)組成物に用い
られる有機過酸化物は架橋剤として作用する。有機過酸
化物としては、たとえば、ジクミルパーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−
ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、α,α’−ビス(t
−ブチルパーオキシジイソプロピル)ベンゼン、t−ブ
チルパーオキシクメン、4,4’−ジ(t−ブチルパー
オキシ)バレリック酸n−ブチルエステル、1,1−ジ
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シ
クロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイドなどが挙
げられる。
【0016】(A)組成物においては、有機過酸化物の
配合量が少ないと、気泡膜強度が小さくなって発泡時に
独立気泡化しにくくなり、有機過酸化物の配合量が多い
と、気泡膜の成長が阻されて低倍率の発泡体しか得られ
なくなる。このため、(A)組成物における有機過酸化
物の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
して、0.3〜2.5重量部、さらに0.5〜1.5重
量部とすることが好ましい。
【0017】(B)組成物においては、有機過酸化物の
配合量が多いと、気泡膜強度が大きすぎて破泡しにくい
ため連続気泡化が困難となる。このため、(B)組成物
における有機過酸化物の配合量は、ポリオレフィン系樹
脂100重量部に対して、1.2重量部以下、さらに
0.8重量部以下とすることが好ましい。
【0018】本発明の(A)および(B)組成物に用い
られる発泡剤は、加熱すると分解してガスを発生するタ
イプの発泡剤である。このような発泡剤としては、例え
ば、アゾジカルボンアミド(ADCA)、オキシビスベ
ンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)、N,N’−
ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)、p−
トルエンスルホニルヒドラジド、ベンゼンスルホニルヒ
ドラジド、ジアゾアミノベンゼン、N,N’−ジメチル
−N,N’−ジニトロテレフタルアミド、アゾビスイソ
ブチロニトリルなどが挙げられる。これらは単独でまた
は2種以上混合して用いることができる。特に、アゾジ
カルボンイミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレン
テトラミン、オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド
からなる群より選ばれる少なくとも1種を用いると、高
倍率の発泡体を容易に得ることができる。発泡剤の配合
量はポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、5〜
50重量部が好ましい。
【0019】本発明の(B)組成物に用いられる発泡促
進剤としては、酸化亜鉛、酸化マグネシウムなどの金属
酸化物、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ス
テアリン酸カルシウム、酢酸亜鉛などの脂肪酸金属塩、
硼砂、水酸化カルシウム、グリセリン、ジエチレングリ
コールなどが挙げられる。これらは単独で、または2種
以上混合して用いられる。発泡促進剤の添加量が多い
と、発泡剤の分解温度が低くなりすぎて組成物の混練工
程で分解が起こすか、または必要以上に気泡膜の破壊を
起こすため、高倍率発泡体が得られない。発泡促進剤の
配合量はポリオレフィン系樹脂100重量部に対して
0.1〜5重量部とすることが好ましい。
【0020】本発明の(B)組成物に用いられるシリコ
ーン化合物としては、シランカップリング剤、シリコー
ンオイル、シリコーン樹脂、シリコーンエラストマーが
用いられる。
【0021】代表的なシランカップリング剤としては、
γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシ
シラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノ
エチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン
塩酸塩、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリアセトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメ
トキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、γ−アニリノ
プロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシシ
ランなどが挙げられる。シランカップリング剤の配合量
はポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、0.0
1〜20重量部、さらに0.05〜5重量部とすること
が好ましい。
【0022】シリコーンオイルとしては、ストレートシ
リコーンオイルまたは変性シリコーンオイルが挙げられ
る。ストレートシリコーンオイルでは、側鎖または末端
の有機基が、ジメチル、メチル、フェニル、メチル、水
素から選ばれる少なくとも1基以上の有機基から構成さ
れる。変性シリコーンオイルには、非反応型と反応型が
含まれる。非反応型変性シリコーンオイルとしては、側
鎖または末端の有機基がアルキル(C2以上)、アラル
キル、フッ化アルキル、ポリオキシアルキレンから選ば
れる少なくとも1基以上の有機基で変性されたシリコー
ンオイルが用いられる。反応型変性シリコーンオイルと
しては、アミノ、エポキシ、アルコール、メルカプト、
カルボン酸から選ばれる少なくとも1基以上の有機基で
変性されたシリコーンオイルが用いられる。その他、ス
トレートシリコーンオイルまたは変性シリコーンオイル
に耐熱向上剤、潤滑向上剤、着色剤、ゴム膨潤剤などを
添加して機能の向上を図った、添加剤入りオイルも用い
ることができる。シリコーンオイルの配合量はポリオレ
フィン系樹脂100重量部に対して、0.01〜20重
量部、さらに0.1〜5重量部とすることが好ましい。
【0023】シリコーン樹脂は構造中に多官能性シロキ
サン成分を共重合した、フェニルメチルシリコーンレジ
ンやメチルシリコーンレジンが挙げられる。変性シリコ
ーン樹脂としては、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
エステル樹脂で変性したものが好ましい。シリコーン樹
脂の配合量はポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
て、0.01〜20重量部、さらに0.1〜5重量部と
することが好ましい。
【0024】シリコーンエラストマーとしては、ポリジ
メチルシロキサンを乾式または湿式シリカにて補強した
熱加硫型シリコーンゴム、およびこれらのシリコーンゴ
ムにフェニル基、フルオロアルキル基などを導入したシ
リコーンゴムが挙げられる。シリコーンエラストマーの
配合量はポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、
0.01〜20重量部、さらに1〜20重量部とするこ
とが好ましい。
【0025】本発明における(A)および(B)組成物
には目的に応じて、充填剤、難燃剤、難燃助剤、滑剤、
酸化防止剤、安定剤、銅害防止剤、金属不活性化剤、帯
電防止剤、防かび剤、抗菌剤、顔料などを添加してもよ
い。
【0026】なお、本発明では上記樹脂組成物は架橋さ
れるが、架橋方法として電離性放射線を照射する方法も
選択できる。電離性放射線としては、電子線、γ線、X
線、中性子線などが挙げられる。この中では電子線が最
も好ましく、その照射量は1〜15Mradが好まし
い。
【0027】次に、本発明の多層発泡体シートの製造方
法について説明する。本発明の方法では、(A)組成物
が両面に位置するように(A)組成物と(B)組成物を
交互に1層以上積層して発泡性多層シートを得た後、こ
の発泡性多層シートを加熱発泡することにより多層発泡
体シートを製造する。
【0028】本発明の方法において、発泡性多層シート
を作製するには、プレス成形または多層押出成形を用い
ることができる。
【0029】プレス成形による方法では、(A)組成物
と(B)組成物をそれぞれロール混練した後にプレスし
てシートを得た後、例えば(A)組成物シート/(B)
組成物シート/(A)組成物シートを重ねて再びプレス
することによって発泡性多層シートを得る。
【0030】多層押出成形による方法では、例えば
(A)組成物を第1押出機へ投入し、(B)組成物を第
2押出機へ投入し、両押出機に共通して接続された多層
ダイで押し出すことによって、発泡性多層シートを得
る。押出機としては、単軸、2軸押出機など従来、公知
のものを用いることができる。多層ダイとしては、従来
公知のマルチマニホールド方式またはフィードブロック
方式のいずれのシートダイでも用いることができる。マ
ルチマニホールドTダイは、複数の組成物をそれぞれ拡
幅化するための複数のマニホールドと拡幅後の流れを合
流するためのスリットを併せ持ったTダイであり、最大
4層程度までの積層が可能である。フィードブロックT
ダイは、Tダイ入り口までに各層を合流させるためのフ
ィードブロックと、それらを拡幅化するためのシングル
マニホールドTダイとを有し、フィードブロックの構成
を変えることで4層以上の多層化にも容易に対応でき
る。
【0031】以上のような方法で、例えば(A)組成物
シート/(B)組成物シート/(A)組成物シートの3
層構造の発泡性多層シートを得た後、この発泡性多層シ
ートを約160〜230℃程度の炉へ投入し加熱発泡さ
せることにより、目的の多層発泡体シートを得ることが
できる。この場合、最外層(両面)のA層は独立気泡
層、中央の(B)層は連続気泡層となる。こうして得ら
れた3層発泡体シートはそのままの構造で使用してもよ
いし、厚さ方向中央部でスライスして(A)組成物/
(B)組成物で構成される独立気泡層/連続気泡層の2
層発泡体シートとしても使用できる。
【0032】本発明の多層発泡体シートでは、最外層
(A層)はJIS−K−6767で規定される見かけ密
度が0.020〜0.090g/cm3、ASTM D
2856で規定される連続気泡率が60%未満であり、
最外層に隣接する層(B層)はJIS−K−6767で
規定される見かけ密度が0.010〜0.090g/c
3、ASTM D2856で規定される連続気泡率が
60〜100%である。
【0033】独立気泡層であるA層の見かけ密度が0.
020g/cm3未満では見かけ密度の低下による断熱
性の向上がみられず、0.090g/cm3を超えると
断熱性や緩衝性が低下する。また、A層の連続気泡率が
60%以上であると、断熱性や剛性が低下する。
【0034】連続気泡層であるB層の見かけ密度が0.
010g/cm3未満では剛性や耐傷性が不十分とな
り、0.090g/cm3を超えると断熱性や緩衝性が
低下する。また、B層の連続気泡率が60%未満である
と、吸音性や緩衝性が低下する。
【0035】また、最外層(A層)と最外層に隣接する
層(B層)の220℃における溶融物の歪み50%の条
件におけるt=10(sec)の緩和弾性率をそれぞれ
GA 10、GB10とし、t=300(sec)の緩和弾性
率をそれぞれGA300、GB3 00としたとき、 {(GA10−GA300)/GA10}/{(GB10−GB
300)/GB10} の値が0.5〜1.2の範囲にあるという条件を満たす
場合には、(A)組成物と(B)組成物から得られる発
泡性多層シートを加熱発泡させて多層発泡体シートを得
る本発明の方法に特有の問題も解決できる。
【0036】緩和弾性率は、溶融時の樹脂の粘弾性挙動
の尺度となる値で、例えばレオメトリック・サイエンテ
ィフィック社のアレス粘弾性測定システムなどの歪み制
御型回転レオメーターを用いて測定できる。具体的に
は、以下のようにして測定を行う。例えば、(A)およ
び(B)の各組成物で構成される発泡性シートを、樹脂
の融点以上の温度に設定された熱プレスの間に挟んで気
泡を抜き、プレスシートを得る。このシートをレオメー
ターの25mmφの平行平板間に挟み、平板間隔1.5
mm、温度220℃に保ち、50%の一定歪みをかけた
まま静止する。サンプルにかかった歪みによって発生し
た応力は時間とともに緩和される。このときの応力を一
定歪みで除した値が緩和弾性率と定義される。この緩和
弾性率の時間依存性の曲線より、各時間での緩和弾性率
を求めることができる。測定は300sec以上行う。
【0037】上記の関係を満足する場合には、独立気泡
層と連続気泡層の発泡バランスが良好で、外観の美麗な
多層発泡体シートが得られる。一方、{(GA10−GA
300)/GA10}/{(GB10−GB300)/GB10}の
値が1.2を超える場合には、(B)組成物で構成され
る発泡層の連続気泡率が低くなりすぎて、連続気泡体と
しての性能を保持できない。また、{(GA10−GA
300)/GA10}/{(GB10−GB300)/GB10}の
値が0.5未満の場合には、それぞれの組成物で構成さ
れる2種の発泡層の発泡バランスが崩れ、例えばしわが
多くなったり、周辺部で層間剥離が生じたり、また厚さ
精度が悪くなるといった問題が生じる。
【0038】本発明の多層発泡体シートは、加熱圧着工
程または接着工程なしに製造できるので、厚さや発泡倍
率の低下を防止できる。また、本発明の多層発泡体シー
トは層間の加熱圧着界面または接着界面を持たないた
め、熱、雨水、太陽光などの環境下にさらされたときに
も劣化による層間剥離が生じにくいという利点がある。
さらに、本発明の多層発泡体シートは、独立気泡層によ
り優れた断熱性が得られると同時に連続気泡層により優
れた吸音性や緩衝性が得られ、種々の特性を両立させる
ことが可能である。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、これらは本
発明の好適な例のうちのいくつかを示すだけであり、本
発明はこれらによって限定されるものではない。実施例
1〜5については表1に、実施例6〜9については表2
に、比較例1〜5については表3に、比較例6および7
については表4にそれぞれ示す。
【0040】実施例1 (A)組成物として、低密度ポリエチレン(密度0.9
23g/cm3、MFR=0.8/10min、日本ユ
ニカー(株)製NUC−8505)100重量部、有機
過酸化物としてジクミルパーオキサイド(DCP)0.
6重量部、および発泡剤としてアゾジカルボンアミド2
0重量部を、第1押出機(30mmφ)に投入した。
【0041】(B)組成物として、低密度ポリエチレン
(密度0.920g/cm3、MFR=1.5/10m
in、住友化学製スミカセンG202)100重量部、
架橋剤としてジクミルパーオキサイド(DCP)0.3
重量部、発泡剤としてアゾジカルボンアミド15重量
部、発泡促進剤として亜鉛華0.2重量部、およびシリ
コーンオイルとしてジメチルシリコーンオイル(東レ・
ダウコーニング・シリコーン社製SH200)0.2重
量部を第2押出機(40mmφ)に投入した。
【0042】これらの組成物を、両押出機に共通に取り
付けられた2種3層Tダイより押し出し、外層両面が
(A)組成物、内層が(B)組成物からなる2種3層の
発泡性シートを得た。この発泡性多層シートを220℃
に加熱した炉内に投入して発泡させ、2種3層の多層発
泡体シートを得た。
【0043】この多層発泡体シートの外観は美麗で、表
面のしわ、端部の層間剥離は見られなかった。また、各
層の厚さは約5.0mm/10.0mm/5.0mmで
あり、厚さ比率が均一な多層発泡体シートであることが
確認された。また、以下のようにして多層発泡体シート
の物性を調べた。
【0044】(a)見かけ密度および連続気泡率 多層発泡体シートの各層を切り取り、JIS−K−67
67で規定される見かけ密度と、ASTM D2856
で規定されるエアピクノメーター法による連続気泡率を
測定した。
【0045】(b)熱伝導率 多層発泡体シートを10mmの厚さ(A層の厚さ/B層
の厚さ=5mm/5mm)にスライスし、JIS−K−
1412で規定される平板熱流計法により熱伝導率を測
定した。
【0046】(c)吸音率 スライスした多層発泡体シートを連続気泡層(B層)が
内側になるようにパイプ状に成形し、パイプの一端に8
0dBの音源を置き、もう一端に騒音測定機を置いて、
音がどれくらい小さくなったかを測定し、吸音率を計算
した。
【0047】(d)衝撃強度 100mm×100mm×20mmの大きさのサンプル
を切り出し、質量が10kg、衝突面の面積が100c
2の正方形の重りを50cmの高さから自由落下させ
たときの衝撃強度を計装化衝撃試験にて測定した。
【0048】(e)剥離テスト 多層発泡体シートをサンシャインウェザオメーターにセ
ットし、500時間照射後に界面を剥離させて試験し
た。
【0049】(実施例2)(B)組成物の有機過酸化物
を0.5重量部、発泡促進剤を1.0重量部、ジメチル
シリコーンオイルを1.0重量部とした以外は実施例1
と同様にして多層発泡体シートを製造し、物性を調べ
た。
【0050】(実施例3)(B)組成物の有機過酸化物
を0.8重量部、発泡促進剤を2.0重量部、ジメチル
シリコーンオイルを2.0重量部とした以外は実施例1
と同様にして多層発泡体シートを製造し、物性を調べ
た。
【0051】(実施例4)(B)組成物の有機過酸化物
を1.0重量部、発泡促進剤を2.5重量部、ジメチル
シリコーンオイルを2.5重量部とした以外は実施例1
と同様にして多層発泡体シートを製造し、物性を調べ
た。
【0052】(実施例5)(B)組成物の有機過酸化物
を0.4重量部、発泡促進剤を0.5重量部、シリコー
ンオイルを無添加とした以外は実施例1と同様にして多
層発泡体シートを製造し、物性を調べた。
【0053】(実施例6)(B)組成物の有機過酸化物
を0.4重量部、発泡促進剤を無添加、ジメチルシリコ
ーンオイルを0.5重量部とした以外は実施例1と同様
にして多層発泡体シートを製造し、物性を調べた。
【0054】(実施例7)(B)組成物のジメチルシリ
コーンオイルの代わりに、シランカップリング剤として
γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメト
キシシラン(信越化学社製KBM602)1.0重量部
を用いた以外は実施例2と同様にして多層発泡体シート
を製造し、物性を調べた。
【0055】(実施例8)(B)組成物のジメチルシリ
コーンオイルの代わりに、シリコーン樹脂としてメチル
シリコーンレジン(東レ・ダウコーニング・シリコーン
社製SR2400)1.0重量部を用いた以外は実施例
2と同様にして多層発泡体シートを製造し、物性を調べ
た。
【0056】(実施例9)(B)組成物のジメチルシリ
コーンオイルの代わりに、シリコーンゴム(東芝シリコ
ーン社製TSE2571−5U)5.0重量部を用いた
以外は実施例2と同様にして多層発泡体シートを製造
し、物性を調べた。
【0057】(比較例1)(B)組成物の発泡促進剤お
よびシリコーンオイルを無添加とした以外は実施例1と
同様にして多層発泡体シートを製造し、物性を調べた。
【0058】(比較例2)(B)組成物の有機過酸化物
を0.4重量部とした以外は比較例1と同様にして多層
発泡体シートを製造し、物性を調べた。
【0059】(比較例3)(B)組成物の有機過酸化物
を0.5重量部とした以外は比較例1と同様にして多層
発泡体シートを製造し、物性を調べた。
【0060】(比較例4)(B)組成物の有機過酸化物
を0.6重量部とした以外は比較例1と同様にして多層
発泡体シートを製造し、物性を調べた。
【0061】(比較例5)実施例1の(B)組成物のみ
で単層の発泡体シートを製造し、物性を調べた。
【0062】(比較例6)既製の架橋ポリエチレン独立
気泡発泡体シート(発泡体A)と架橋ポリエチレン連続
気泡発泡体シート(発泡体B)の気泡面に接着剤を塗布
した後、両者を接合してロールで圧着して、独立気泡層
と連続気泡層の2層発泡体シートを得た。なお、連続気
泡発泡体シートは、予め独立気泡発泡体シートを作成し
た後に2本のロール間で圧縮して気泡を破壊させて連続
気泡化させた。発泡体AおよびBの物性、2層発泡体シ
ートの物性、外観、剥離テストについて、実施例1と同
様に評価した。
【0063】(比較例7)既製の架橋ポリエチレン独立
気泡発泡体シート(発泡体A)と既製のポリウレタン連
続気泡発泡体シート(発泡体B)の気泡面に接着剤を塗
布した後、両者を接合してロールで圧着して、独立気泡
層と連続気泡層の2層発泡体シートを得た。発泡体Aお
よびBの物性、2層発泡体シートの物性、外観、剥離テ
ストについて、実施例1と同様に評価した。
【0064】実施例1〜9で得られた多層発泡体シート
はいずれも、連続気泡発泡体層の密度が低く、すなわち
発泡倍率が高く、かつ連続気泡率が高いという特徴を示
している。また、連続気泡層による吸音性、緩衝性と、
独立気泡層による断熱性との両立が達成されている。ま
た、発泡時の独立気泡層と連続気泡層の発泡バランスは
良好で、外観にはしわ、端部の界面剥離などが見られ
ず、しかも厚さの均一性に優れた多層発泡体シートが得
られる。さらに、サンシャインウェザオメーターにおけ
る耐候性試験後でも多層発泡体シートの層間の剥離現象
は認められない。
【0065】一方、比較例1は発泡促進剤およびシリコ
ーン化合物を添加していないため、両層の発泡バランス
が崩れ、外観はしわが多くて凹凸が大きいだけでなく、
層間の界面剥離も生じた。比較例2は発泡バランスは良
好であるが、発泡促進剤およびシリコーン化合物を添加
していないため、連続気泡層の連続気泡率が低くなり、
吸音性や緩衝性が不十分である。比較例3および4は独
立気泡層のみから構成される単層とみなすことができ、
熱伝導率は良好であるが、吸音性や緩衝性に劣る。比較
例5は(B)組成物からなる単層発泡体シートであり、
密度が高く、連続気泡率が小さくなっており、吸音性、
緩衝性、断熱性のいずれも劣っている。また、発泡時の
支持体に粘着するため、剥がした後の表面外観が悪く、
しわや凹凸も目立ち、商品価値の低い発泡体である。比
較例6および7は、独立気泡発泡体と連続気泡発泡体を
気泡面で接着処理して2層発泡体を得ているために、圧
着時に厚さや発泡倍率の低下が起こり、さらにサンシャ
インウェザオメーターにおける耐候性試験後に層間の界
面にて剥離が生じる。特に、連続気泡層は連続気泡率が
高いが、連続気泡化の際の圧縮や接着時の圧縮により密
度が大きくなり、熱伝導率および緩衝性に劣っている。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、独
立気泡層と連続気泡層とからなる多層発泡体シートを一
度に製造することができる。また、独立気泡層の断熱性
と連続気泡層の吸音性、緩衝性を併せ持った多層発泡体
シートが得られる。また、従来の熱融着や接着剤を用い
る接合方法による界面剥離の問題を解消できる。しか
も、多層発泡体シートを加熱発泡させたときに、表面の
しわ、端部の界面剥離ならびに厚さの不均一性などのト
ラブルも生じない。したがって、本発明の多層発泡体シ
ートは、自動車、家電、建材、文具、雑貨など各種の分
野に好適に適用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 Fターム(参考) 4F100 AH06B AK03A AK03B AK03C AK06 AK52B BA02 BA03 BA10A BA10C BA26 CA01A CA01B CA01C CA02A CA02B CA02C EH20 GB90 JH01 JJ02 YY00A YY00B YY00C 4F207 AA03 AE02 AE06 AG03 AG20 KA01 KA11 KB26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂をベースポリマー
    とし、少なくとも3層以上からなる多層発泡体シートで
    あって、最外層(A層)はJIS−K−6767で規定
    される見かけ密度が0.020〜0.090g/c
    3、ASTMD2856で規定される連続気泡率が6
    0%未満であり、該最外層に隣接する層(B層)はJI
    S−K−6767で規定される見かけ密度が0.010
    〜0.090g/cm3、ASTM D2856で規定
    される連続気泡率が60〜100%であることを特徴と
    するポリオレフィン系多層発泡体シート。
  2. 【請求項2】 最外層(A層)と該最外層に隣接する層
    (B層)の220℃における溶融物の歪み50%の条件
    におけるt=10(sec)の緩和弾性率をそれぞれG
    10、GB10とし、t=300(sec)の緩和弾性率
    をそれぞれGA300、GB300としたとき、 {(GA10−GA300)/GA10}/{(GB10−GB
    300)/GB10} の値が0.5〜1.2の範囲にあることを特徴とする請
    求項1に記載のポリオレフィン系多層発泡体シート。
  3. 【請求項3】 (A)ポリオレフィン系樹脂に有機過酸
    化物および発泡剤を含有してなる発泡性組成物と、
    (B)ポリオレフィン系樹脂100重量部に有機過酸化
    物、発泡剤および発泡促進剤0.1〜5重量部および/
    またはシリコーン化合物0.01〜20重量部を含有し
    てなる発泡性組成物を用い、(A)組成物が両面に位置
    するように(A)組成物と(B)組成物を交互に1層以
    上積層して発泡性多層シートを得た後、該発泡性多層シ
    ートを加熱発泡することを特徴とするポリオレフィン系
    多層発泡体シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 第1押出機に前記(A)組成物を投入
    し、第2押出機に前記(B)組成物を投入して、第1押
    出機および第2押出機の両方に接続された一基の多層ダ
    イから押し出すことにより、(A)組成物が両面に位置
    し、かつ(A)組成物と(B)組成物が交互に1層以上
    積層された発泡性多層シートを得た後、該発泡性多層シ
    ートを加熱発泡することを特徴とする請求項3に記載の
    ポリオレフィン系多層発泡体シートの製造方法。
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