JP2002035545A - 排煙処理装置 - Google Patents

排煙処理装置

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JP2002035545A JP2000226922A JP2000226922A JP2002035545A JP 2002035545 A JP2002035545 A JP 2002035545A JP 2000226922 A JP2000226922 A JP 2000226922A JP 2000226922 A JP2000226922 A JP 2000226922A JP 2002035545 A JP2002035545 A JP 2002035545A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型の湿式脱硫装置や煤塵除去装置や湿式電
気集塵機を別々に設けることなく高い脱硫・脱塵効率を
得ることができ、装置の低価格化を実現し得る排煙処理
装置を提供する。 【解決手段】 水平方向に延びる排ガスダクト27途中
に、水28をスプレーして排ガス中の煤塵を除去するた
めの脱塵部29と、吸収液30をスプレーして排ガス中
の硫黄酸化物を吸収除去するための吸収部31と、水3
2をスプレーして排ガスを過冷却し脱塵部29で除去し
きれなかった微細な煤塵を除去するための仕上部33と
を、上流側から下流側へ順次、ミストエリミネータ3
4,35,36で分割されるよう形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排煙処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、石炭焚ボイラ等から排出される
排ガス中には、硫黄酸化物(SO2)が含まれているた
め、前記石炭焚ボイラ等の下流側に、排煙処理装置を設
置し、該排煙処理装置において、排ガスと吸収液とを気
液接触させ、排ガス中に含まれる硫黄酸化物を除去する
と共に、煤塵を除去することが行われている。
【0003】図4は従来の排煙処理装置の一例を表わす
ものであって、1は湿式脱硫装置であり、該湿式脱硫装
置1の下流側には、過冷却器2を備えた煤塵除去装置3
と、湿式電気集塵機4とを設置してある。
【0004】前記湿式脱硫装置1は、通常、吸収剤とし
て炭酸カルシウム(CaCO3)が用いられており、下
部に吸収液5の液溜部6が形成され且つ上部に多数のス
プレーノズル7が配設された吸収塔8と、該吸収塔8の
液溜部6の吸収液5を汲み上げ前記スプレーノズル7か
ら噴霧させて循環させる循環ポンプ9と、前記吸収塔8
の液溜部6に酸化空気を供給する酸化空気ブロワ10
と、排ガス中のミストを回収するミストエリミネータ1
1とを備えてなる構成を有している。
【0005】又、前記煤塵除去装置3は、フィンチュー
ブ或いはテフロン(登録商標)チューブ等の過冷却管1
2を吸収塔8出口部におけるダクト13内に多数配設
し、該過冷却管12内部に海水又は他の流体等の冷却媒
体を流通させることにより、排ガスの過冷却を行うよう
にした過冷却器2と、該過冷却器2で排ガスを過冷却し
水分を凝縮させることにより凝集肥大化させた煤塵を捕
集するためのスプレー水14を噴射するスプレーノズル
15と、該スプレーノズル15へスプレー水14を供給
するスプレー水供給ライン16と、該スプレー水供給ラ
イン16を経てスプレーノズル15からダクト13内へ
噴射されたスプレー水14をスプレー水回収ライン17
を介して回収するスプレー水回収タンク18と、該スプ
レー水回収タンク18に回収されたスプレー水14を前
記スプレー水供給ライン16へ循環させるスプレー水循
環ポンプ19とを備えてなる構成を有している。
【0006】更に又、前記湿式電気集塵機4は、内部に
集塵電極(図示せず)が配設された集塵機本体20と、
該集塵機本体20内部の集塵電極に付着した煤塵を洗い
流すと共に集塵機本体20内部の湿度を増加させ煤塵等
を捕集しやすくするための洗浄・増湿スプレー水21を
集塵機本体20へ供給するスプレー水供給ライン22
と、該スプレー水供給ライン22から集塵機本体20へ
供給された洗浄・増湿スプレー水21をスプレー水回収
ライン23を介して回収するスプレー水回収タンク24
と、該スプレー水回収タンク24に回収された洗浄・増
湿スプレー水21を前記スプレー水供給ライン22へ循
環させるスプレー水循環ポンプ25とを備えてなる構成
を有している。
【0007】尚、図4中、26は湿式電気集塵機4の下
流側に設置される煙突である。
【0008】前述の如き排煙処理装置の場合、図示して
いない石炭焚ボイラ等から排出される排ガスは湿式脱硫
装置1の吸収塔8へ導入され、該湿式脱硫装置1におい
ては、吸収液5が循環ポンプ9の作動により多数のスプ
レーノズル7から噴霧されつつ循環しており、前記排ガ
スと吸収液5との気液接触により、排ガス中に含まれる
硫黄酸化物が除去され、該硫黄酸化物が除去された排ガ
スは、ミストエリミネータ11によってミストが回収さ
れた後、煤塵除去装置3へ導かれる。
【0009】尚、前記排ガスから硫黄酸化物を吸収した
吸収液5は、液溜部6に滴下し、酸化空気ブロワ10の
作動によって液溜部6内へ供給される酸化空気により強
制的に酸化され、副生品としての石膏(硫酸カルシウム
(CaSO4))が生成され、該石膏を含む液溜部6内
の吸収液5は、吸収塔8の底部から図示していないブリ
ードポンプの作動により石膏回収系へ抜き出されるよう
になっている。
【0010】前記煤塵除去装置3においては、過冷却器
2の過冷却管12内部に海水又は他の流体等の冷却媒体
が流通されると共に、スプレー水14がスプレー水循環
ポンプ19の作動によりスプレー水供給ライン16を介
してスプレーノズル15からダクト13内へ噴射されて
おり、前記湿式脱硫装置1で硫黄酸化物が除去された排
ガスは、過冷却器2で過冷却されて水分が凝縮され、排
ガス中に含まれる微細な煤塵が凝集肥大化し、スプレー
ノズル15から噴射されるスプレー水14によって捕集
され、該スプレー水14はスプレー水回収ライン17を
介してスプレー水回収タンク18に回収され、循環され
る。
【0011】前記煤塵除去装置3において微細な煤塵が
捕集された排ガスは、更に湿式電気集塵機4へ導かれ、
該湿式電気集塵機4においては、洗浄・増湿スプレー水
21がスプレー水循環ポンプ25の作動によりスプレー
水供給ライン22を介して集塵機本体20内へ供給され
ており、前記煤塵除去装置3で取り切れなかった煤塵
は、集塵機本体20内の集塵電極に吸着され、該集塵電
極に吸着された煤塵は前記洗浄・増湿スプレー水21に
よって洗い流され、該洗浄・増湿スプレー水21はスプ
レー水回収ライン23を介してスプレー水回収タンク2
4に回収され、循環される。
【0012】前記湿式電気集塵機4で更に煤塵が除去さ
れた排ガスは、煙突26から大気中へ放出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述の如き従来の排煙
処理装置では、高い脱硫・脱塵効率が得られる反面、大
型の湿式脱硫装置1と煤塵除去装置3と湿式電気集塵機
4を別々に必要とすることから、コストアップが避けら
れないという欠点を有していた。
【0014】尚、横型のスプレー塔タイプの吸収塔を採
用した排煙処理装置もあるが、このような排煙処理装置
の場合、排ガスの吹き抜け等があり、充分な気液接触効
果が得られなかった。
【0015】本発明は、斯かる実情に鑑み、大型の湿式
脱硫装置や煤塵除去装置や湿式電気集塵機を別々に設け
ることなく高い脱硫・脱塵効率を得ることができ、装置
の低価格化を実現し得る排煙処理装置を提供しようとす
るものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、水平方向に延
びる排ガスダクト途中に、水をスプレーして排ガス中の
煤塵を除去するための脱塵部と、吸収液をスプレーして
排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去するための吸収部と、
水をスプレーして排ガスを過冷却し脱塵部で除去しきれ
なかった微細な煤塵を除去するための仕上部とを、上流
側から下流側へ順次、ミストエリミネータで分割される
よう形成したことを特徴とする排煙処理装置にかかるも
のである。
【0017】前記排煙処理装置においては、脱塵部と吸
収部と仕上部における排ガスダクト内にそれぞれ、上流
側から下流側へ向け、排ガスの吹き抜け防止用の邪魔板
を互い違いに配設し、該邪魔板間における排ガスの流通
部に向けてスプレーを行うよう構成することができる。
【0018】又、脱塵部と吸収部と仕上部における排ガ
スダクト下部にそれぞれ、スプレーされた水又は吸収液
を回収して循環させる循環タンクを個別に形成すること
もできる。
【0019】更に又、仕上部にスプレーする水を冷却器
で冷却するよう構成してもよい。
【0020】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0021】排ガスダクト内を流れる排ガスは、ミスト
エリミネータで分割されるよう形成された脱塵部と吸収
部と仕上部を順次通過するが、排ガス中に含まれる煤塵
は、脱塵部においてスプレーされる水により除去され、
排ガス中に含まれる硫黄酸化物は、吸収部においてスプ
レーされる吸収液により吸収除去され、脱塵部で除去し
きれなかった排ガス中の微細な煤塵は、仕上部において
スプレーされる水で排ガスが過冷却されて水分が凝縮さ
れることにより、凝集肥大化し捕集される。
【0022】この結果、大型の湿式脱硫装置や煤塵除去
装置や湿式電気集塵機を別々に設けなくても、高い脱硫
・脱塵効率が得られ、コストアップも避けられる。
【0023】前記排煙処理装置において、脱塵部と吸収
部と仕上部における排ガスダクト内にそれぞれ、上流側
から下流側へ向け、排ガスの吹き抜け防止用の邪魔板を
互い違いに配設し、該邪魔板間における排ガスの流通部
に向けてスプレーを行うよう構成すると、排ガスの吹き
抜け等がなくなり、充分な気液接触効果が得られるよう
になる。
【0024】又、脱塵部と吸収部と仕上部における排ガ
スダクト下部にそれぞれ、スプレーされた水又は吸収液
を回収して循環させる循環タンクを個別に形成すると、
吸収部において硫黄酸化物を吸収除去した吸収液の一部
を循環タンクから抜き出して副生品を回収することが可
能となり、副生品中に煤塵が混入しにくくなり、副生品
の純度が低下してしまうことが避けられる。
【0025】更に又、仕上部にスプレーする水を冷却器
で冷却するよう構成すると、排ガスの過冷却により水分
が凝縮されて排ガス中の微細な煤塵が凝集肥大化するこ
とが促進され、仕上部における微細な煤塵の捕集がより
確実に行われる形となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0027】図1〜図3は本発明を実施する形態の一例
であって、水平方向に延びる排ガスダクト27途中に、
水28をスプレーして排ガス中の煤塵を除去するための
脱塵部29と、吸収液30をスプレーして排ガス中の硫
黄酸化物を吸収除去するための吸収部31と、水32を
スプレーして排ガスを過冷却し脱塵部29で除去しきれ
なかった微細な煤塵を除去するための仕上部33とを、
上流側から下流側へ順次、ミストエリミネータ34,3
5,36で分割されるよう形成したものである。
【0028】前記脱塵部29における排ガスダクト27
内には、上流側から下流側へ向け、排ガスの吹き抜け防
止用の邪魔板37,38を互い違いに配設し、該邪魔板
37間における排ガスの流通部39に向けてスプレーノ
ズル40から水28をスプレーすると共に、邪魔板38
間における排ガスの流通部41に向けてスプレーノズル
42から水28をスプレーするよう構成してある。
【0029】前記吸収部31における排ガスダクト27
内には、上流側から下流側へ向け、排ガスの吹き抜け防
止用の邪魔板43,44を互い違いに配設し、該邪魔板
43間における排ガスの流通部45に向けてスプレーノ
ズル46から吸収液30をスプレーすると共に、邪魔板
44間における排ガスの流通部47に向けてスプレーノ
ズル48から吸収液30をスプレーするよう構成してあ
る。
【0030】前記仕上部33における排ガスダクト27
内には、上流側から下流側へ向け、排ガスの吹き抜け防
止用の邪魔板49,50を互い違いに配設し、該邪魔板
49間における排ガスの流通部51に向けてスプレーノ
ズル52から水32をスプレーすると共に、邪魔板50
間における排ガスの流通部53に向けてスプレーノズル
54から水32をスプレーするよう構成してある。
【0031】又、前記脱塵部29と吸収部31と仕上部
33における排ガスダクト27下部には、スプレーノズ
ル40,42からスプレーされた水28を回収し循環ポ
ンプ55の作動により循環ライン56を介して循環させ
る循環タンク57と、スプレーノズル46,48からス
プレーされた吸収液30を回収し循環ポンプ58の作動
により循環ライン59を介して循環させる循環タンク6
0と、スプレーノズル52,54からスプレーされた水
32を回収し循環ポンプ61の作動により循環ライン6
2を介して循環させる循環タンク63とを仕切板64,
65を隔てて形成してある。
【0032】更に、前記循環ライン62途中には、仕上
部33に対してスプレーノズル52,54からスプレー
する水32を海水又は他の流体等の冷却媒体によって冷
却するための冷却器66を設けてある。
【0033】一方、前記仕上部33における循環タンク
63には必要に応じて適宜補給水を供給し、該循環タン
ク63の水32の一部を送給ポンプ67の作動により送
給ライン68を介して循環タンク57,60と吸収剤槽
69へ供給し、該吸収剤槽69において吸収剤と水を混
合した吸収液を供給ポンプ70の作動により吸収液供給
ライン71を介して循環タンク60へ供給するようにし
てある。
【0034】又、前記循環タンク63の水32の一部
は、脱塵部29の最上流側に配設したスプレーノズル7
2から排ガスの湿潤用として噴射するようにしてある。
【0035】尚、循環ライン56途中からは排水ライン
73を分岐させ、循環タンク57の水28の一部を排出
する一方、循環ライン59からは副生品回収ライン74
を分岐させ、循環タンク60の吸収液30の一部を抜き
出して副生品としての石膏を回収するようにしてある。
【0036】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0037】図示していない石炭焚ボイラ等から排出さ
れ排ガスダクト27内を流れる排ガスは、ミストエリミ
ネータ34,35,36で分割されるよう形成された脱
塵部29と吸収部31と仕上部33を順次通過するが、
排ガス中に含まれる煤塵は、脱塵部29において、先
ず、スプレーノズル72から噴射される水により湿潤さ
れた後、スプレーノズル40,42からスプレーされる
水28により除去され、排ガス中に含まれる硫黄酸化物
は、吸収部31において、スプレーノズル46,48か
らスプレーされる吸収液30により吸収除去され、脱塵
部29で除去しきれなかった排ガス中の微細な煤塵は、
仕上部33において、スプレーノズル52,54からス
プレーされる水32で排ガスが過冷却されて水分が凝縮
されることにより、凝集肥大化し捕集される。
【0038】この結果、従来のように大型の湿式脱硫装
置1や煤塵除去装置3や湿式電気集塵機4を別々に設け
なくても、高い脱硫・脱塵効率が得られ、コストアップ
も避けられる。
【0039】前記脱塵部29における排ガスダクト27
内には、上流側から下流側へ向け、排ガスの吹き抜け防
止用の邪魔板37,38を互い違いに配設し、該邪魔板
37間における排ガスの流通部39に向けてスプレーノ
ズル40から水28をスプレーすると共に、邪魔板38
間における排ガスの流通部41に向けてスプレーノズル
42から水28をスプレーするよう構成してあり、又、
前記吸収部31における排ガスダクト27内には、上流
側から下流側へ向け、排ガスの吹き抜け防止用の邪魔板
43,44を互い違いに配設し、該邪魔板43間におけ
る排ガスの流通部45に向けてスプレーノズル46から
吸収液30をスプレーすると共に、邪魔板44間におけ
る排ガスの流通部47に向けてスプレーノズル48から
吸収液30をスプレーするよう構成してあり、更に、前
記仕上部33における排ガスダクト27内には、上流側
から下流側へ向け、排ガスの吹き抜け防止用の邪魔板4
9,50を互い違いに配設し、該邪魔板49間における
排ガスの流通部51に向けてスプレーノズル52から水
32をスプレーすると共に、邪魔板50間における排ガ
スの流通部53に向けてスプレーノズル54から水32
をスプレーするよう構成してあるため、排ガスの吹き抜
け等がなく、充分な気液接触効果が得られる。
【0040】又、従来においては、脱硫と脱塵を湿式脱
硫装置1で同時に行うようにして煤塵除去装置3や湿式
電気集塵機4を省略した排煙処理装置もあり、このよう
な排煙処理装置では、副生品としての石膏中に煤塵が混
入し、副生品の純度が低下してしまう虞があるが、本図
示例の場合、前記脱塵部29と吸収部31と仕上部33
における排ガスダクト27下部には、スプレーノズル4
0,42からスプレーされた水28を回収し循環ポンプ
55の作動により循環ライン56を介して循環させる循
環タンク57と、スプレーノズル46,48からスプレ
ーされた吸収液30を回収し循環ポンプ58の作動によ
り循環ライン59を介して循環させる循環タンク60
と、スプレーノズル52,54からスプレーされた水3
2を回収し循環ポンプ61の作動により循環ライン62
を介して循環させる循環タンク63とを仕切板64,6
5を隔てて形成してあるため、吸収部31において硫黄
酸化物を吸収除去した吸収液30の一部を、循環タンク
60から副生品回収ライン74を経て抜き出し、副生品
としての石膏を回収することが可能となり、副生品中に
煤塵が混入しにくくなり、副生品の純度が低下してしま
うことが避けられる。
【0041】更に又、循環ライン62途中には、仕上部
33に対してスプレーノズル52,54からスプレーす
る水32を海水又は他の流体等の冷却媒体によって冷却
するための冷却器66を設けてあるため、排ガスの過冷
却により水分が凝縮されて排ガス中の微細な煤塵が凝集
肥大化することが促進され、仕上部33における微細な
煤塵の捕集がより確実に行われる形となる。
【0042】こうして、大型の湿式脱硫装置1や煤塵除
去装置3や湿式電気集塵機4を別々に設けることなく、
排ガスの吹き抜け等をなくした充分な気液接触により、
高い脱硫・脱塵効率を得ることができ、装置の低価格化
を実現し得、更に、副生品の純度の低下をも防止し得
る。
【0043】尚、本発明の排煙処理装置は、上述の図示
例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
記載の排煙処理装置によれば、大型の湿式脱硫装置や煤
塵除去装置や湿式電気集塵機を別々に設けることなく高
い脱硫・脱塵効率を得ることができ、装置の低価格化を
実現し得るという優れた効果を奏し得る。
【0045】本発明の請求項2記載の排煙処理装置によ
れば、上記効果に加え更に、排ガスの吹き抜け等をなく
すことができ、充分な気液接触効果を得ることができる
という優れた効果を奏し得る。
【0046】本発明の請求項3記載の排煙処理装置によ
れば、上記効果に加え更に、副生品の純度の低下を防止
し得るという優れた効果を奏し得る。
【0047】本発明の請求項4記載の排煙処理装置によ
れば、上記効果に加え更に、排ガス中の微細な煤塵の凝
集肥大化を促進し得、仕上部における微細な煤塵をより
確実に捕集し得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】従来例の全体概要構成図である。
【符号の説明】
27 排ガスダクト 28 水 29 脱塵部 30 吸収液 31 吸収部 32 水 33 仕上部 34 ミストエリミネータ 35 ミストエリミネータ 36 ミストエリミネータ 37 邪魔板 38 邪魔板 39 流通部 40 スプレーノズル 41 流通部 42 スプレーノズル 43 邪魔板 44 邪魔板 45 流通部 46 スプレーノズル 47 流通部 48 スプレーノズル 49 邪魔板 50 邪魔板 51 流通部 52 スプレーノズル 53 流通部 54 スプレーノズル 57 循環タンク 60 循環タンク 63 循環タンク 66 冷却器 74 副生品回収ライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に延びる排ガスダクト途中に、
    水をスプレーして排ガス中の煤塵を除去するための脱塵
    部と、吸収液をスプレーして排ガス中の硫黄酸化物を吸
    収除去するための吸収部と、水をスプレーして排ガスを
    過冷却し脱塵部で除去しきれなかった微細な煤塵を除去
    するための仕上部とを、上流側から下流側へ順次、ミス
    トエリミネータで分割されるよう形成したことを特徴と
    する排煙処理装置。
  2. 【請求項2】 脱塵部と吸収部と仕上部における排ガス
    ダクト内にそれぞれ、上流側から下流側へ向け、排ガス
    の吹き抜け防止用の邪魔板を互い違いに配設し、該邪魔
    板間における排ガスの流通部に向けてスプレーを行うよ
    う構成した請求項1記載の排煙処理装置。
  3. 【請求項3】 脱塵部と吸収部と仕上部における排ガス
    ダクト下部にそれぞれ、スプレーされた水又は吸収液を
    回収して循環させる循環タンクを個別に形成した請求項
    1又は2記載の排煙処理装置。
  4. 【請求項4】 仕上部にスプレーする水を冷却器で冷却
    するよう構成した請求項1、2又は3記載の排煙処理装
    置。
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