JP2002364830A - 排煙のso3分除去装置 - Google Patents
排煙のso3分除去装置Info
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Abstract
ずに排煙中のSO3を除去する。 【解決手段】 湿式脱硫装置7で処理する前のボイラ1
の排煙からSO3成分を分離除去するSO3分離装置10
を設ける。SO3分離装置は、シェル・アンド・チュー
ブ形式の熱交換器を備え、シェル側に排煙を、チューブ
側にボイラ給水を通過させて排煙をH2SO4ガスの露点
以下に冷却する。排煙中のSO3成分は温度の低下とと
もに排煙中の水分と反応してH2SO4ガスとなり、生成
したH2SO4ガスはチューブ表面に凝縮、付着する。チ
ューブ表面に付着した液状のH2SO4を水で洗浄するこ
とにより、排煙中からSO3成分の一部を除去すること
ができる。これにより、湿式脱硫装置下流側に設置する
湿式電気集塵装置8を小型化することができ、全体とし
て装置コストを低減することができる。
Description
去装置に関し、詳細には硫黄を含む燃料を使用する火炉
からの排煙中のSO3分(三酸化硫黄)を除去するSO3
分除去装置に関する。
イラー等の火炉などでは、燃料中の硫黄の燃焼により排
煙中に二酸化硫黄(SO2)が生成する。このため、重
質油を使用する火炉などでは、排煙を大気に放出する前
に脱硫装置により排煙処理を行い、SO2を除去するよ
うにしている。
ーや脱硝装置内で更に酸化して三酸化硫黄(SO3)に
転換される。SO3は空気予熱器などを通過することに
より排煙温度が低下して、例えば300℃程度以下にな
ると、排煙中の水分と反応して、SO3+H2O→H2S
O4の反応によりH2SO4ガスを生成する。このH2SO
4ガスは排煙温度が硫酸の露点以下になると微細な硫酸
ミストを生成する。脱硫装置、特に湿式脱硫装置を使用
した場合には脱硫装置通過時に排煙温度が硫酸露点温度
以下に低下するため排煙中のH2SO4ガスは全て硫酸ミ
ストになるが、湿式脱硫装置での硫酸ミストの除去率は
低いため、重質油焚きボイラー等では、脱硫装置出口の
排煙は比較的多量の硫酸ミストを含むようになる。硫酸
ミストは、大気中に排出されると紫煙を生成するととも
に、酸性降下物として大気汚染の原因となる。
は、湿式電気集塵装置(以下、「湿式EP」という)が
一般に使用される。湿式EPは、電気集塵装置の集塵電
極に水またはアルカリ液を噴霧することにより電極上に
水膜を形成し、捕集した硫酸ミストを電極から洗浄、除
去するようにしたものである。また、湿式EPを使用せ
ずに排煙にSO3の中和剤を投入することにより、硫酸
ミストの生成を防止する装置も考案されている。
0−317260号公報に記載されたものがある。同公
報の装置は、脱硫装置上流側の比較的排煙温度が高い場
所で排煙中にSO3中和剤として炭酸カルシウムなどの
アルカリ粉末を投入することにより、排煙中のSO3を
除去している。すなわち、排煙中に投入された炭酸カル
シウム(CaCO3)は、排煙中のSO3またはH2SO4
と反応してCaSO4を生成するため、その後排煙温度
が低下してもH2SO4ミストは生成しない。また、炭酸
カルシウムとSO3との反応により生成されたCaCO3
は腐食性ではないため、湿式EPを用いなくとも通常の
電気集塵装置で容易に捕集することができる。これによ
り、同公報の装置では湿式EPを用いることなく硫酸ミ
ストの大気への放出を防止している。
では、負荷の変動や使用燃料中の硫黄分濃度、ボイラー
の汚れなどにより排煙中のSO3量は大きく変動する。
このため、湿式EPを用いて硫酸ミストを除去する場合
には、湿式EPの最大処理能力(捕集能力)は諸条件を
考慮した上で最大のSO3発生量に対して更に余裕をみ
た大きな値に設定する必要がある。また、湿式EPは通
常大きな設置面積を必要とするため、湿式EPの処理能
力を増大させると装置コスト、建設コストが大幅に増大
してしまい、ボイラープラント全体のコストが上昇する
問題がある。
公報の装置のように、脱硫装置上流側にアルカリ粉末な
どのSO3中和剤を投入する方法では、湿式EPの処理
能力増大に伴う建設コストの増大は生じないものの、結
局SO3中和後のCaSO4等の粒子を除去するために集
塵機が必要となる。更には、同公報の装置ではプラント
運転中常に中和剤を排煙に投入する必要があり、比較的
高価な中和剤の消費量が大きくなり、プラント運転コス
トの増大が生じる問題がある。
用することなく湿式EPに流入する排煙中のSO3を予
めある程度除去しておくことにより、湿式EPの負荷を
大幅に低減し、湿式EPの処理能力増大による装置コス
トや建設コストの増大を防止することが可能な排煙のS
O3分除去装置を提供することを目的としている。
よれば、硫黄分を含む燃料を燃焼させる火炉からの排煙
を煙突に導く排煙通路と、該排煙通路上に配置され、排
煙中のSO2分を除去する湿式脱硫装置と、前記排煙通
路上の前記湿式脱硫装置上流側に配置され、排煙を冷却
して排煙中のSO3成分を液状硫酸(H2SO4)の形で
凝縮させ、排煙から分離除去するSO3分離装置と、を
備えた排煙のSO3分除去装置が提供される。
置上流側に排煙を冷却して排煙からSO3成分を分離除
去するSO3分離装置が設けられている。前述したよう
に排煙中のSO3は温度がある程度(例えば300℃程
度)以下に低下すると排煙中の水分と反応してH2SO4
を生成する。このH2SO4ガスは排煙温度が更に低下し
てH2SO4ガスの露点以下になると、凝縮して液状のH
2SO4になる。本発明では、SO3を含む排煙を強制的
に冷却することにより、排煙中のSO3を液状のH 2SO
4に凝縮させて排煙から分離する。これにより、排煙中
のSO3のかなりの部分をSO3分離装置でH2SO4液の
形で除去することが可能となり、湿式脱硫装置出口の排
煙中に残留する硫酸ミスト量が大幅に低下するようにな
る。このため、湿式脱硫装置出口に湿式EPを設けなく
ても大気への硫酸ミストの放出を防止することが可能と
なり、プラント運転コストの増大の原因となる中和剤な
どを使用することなく、湿式EPの設置による装置コス
トの増大を防止することができる。
記排煙通路上の前記湿式脱硫装置下流側に配置され、排
煙中の硫酸(H2SO4)ミストを除去する湿式電気集塵
装置を備えた、請求項1に記載の排煙のSO3分除去装
置が提供される。
置出口にさらに湿式EPが配置される。これにより、湿
式脱硫装置出口での排煙に残留した硫酸ミストは湿式E
Pにより除去され、更に大気に放出される硫酸ミスト量
を大幅に低減することが可能となる。また、湿式脱硫装
置に流入する排煙中のSO3分は、SO3分離装置により
かなりの量が除去されているため、湿式脱硫装置出口の
排煙中の硫酸ミスト濃度は大幅に低下しているため、こ
のように湿式EPを用いて湿式脱硫装置下流側の排煙中
の残留硫酸ミストを除去する場合にも、湿式EPでのS
O3除去効率を大幅に低下させることが可能となる。こ
れにより、プラント運転コストの増大の原因となる中和
剤などを使用することなく、湿式EPの処理能力を低く
設定し装置コストを低減することが可能となる。
3分離装置は、冷却水と排煙とを伝熱面を介して熱交換
させて排煙を冷却する熱交換器と、排煙通過中に前記伝
熱面の排煙側表面に凝縮する液状H2SO4を水洗浄する
洗浄装置と、を備えた請求項1又は2に記載の排煙のS
O3分除去装置が提供される。
装置には冷却水を用いて排煙温度を低下させる熱交換器
が使用される。熱交換器を用いて排煙温度を低下させる
ことにより、H2SO4の凝縮は排煙と接触する伝熱面で
生じ、生成した液体H2SO4は伝熱面に付着するように
なる。伝熱面に付着した液状H2SO4は洗浄水を用いて
運転中に伝熱面を洗浄することにより容易に除去可能で
ある。これにより、本発明では簡易かつ安価に排煙中の
SO3をH2SO4水溶液の形で除去することが可能とな
る。
脱硫装置は、排煙が通過する吸収塔と、吸収塔内にSO
2吸収剤水溶液を噴霧して排煙中のSO2を前記水溶液に
吸収して回収する吸収剤循環装置とを備え、前記洗浄装
置は、前記伝熱面を洗浄後のH2SO4を含む排水を前記
吸収剤循環装置に補給水として供給する、請求項3に記
載の排煙のSO3分除去装置が提供される。
熱交換器の伝熱面を洗浄した後のH 2SO4を含む洗浄水
は、湿式脱硫装置の吸収剤循環装置に供給されて補給水
として使用される。湿式脱硫装置の吸収塔では排煙にS
O2吸収剤の水溶液を噴霧することにより排煙中のSO2
を吸収剤中に吸収するが、この過程で排煙が水蒸気で飽
和し、排煙とともにかなりの量の水が吸収塔から持去ら
れるため、循環装置には常時水を補給する必要がある。
従って、伝熱面の洗浄水を吸収剤循環装置に供給するこ
とにより、補給水の消費を低減することができる。ま
た、洗浄水中に含まれるH2SO4は、SO2吸収剤と反
応して中和されるため、本発明では洗浄水の処理のため
に別途水処理装置を設ける必要がなくなる利点がある。
換器は、内部を排煙が通過するケーシングと、該ケーシ
ング内に配置され内部を冷却水が通過するチューブとを
備えたシェル・アンド・チューブ式熱交換器であり、前
記ケーシング内面とチューブ外面とは耐腐食性材料で構
成、又は耐腐食性材料でコーティングされている、請求
項4に記載の排煙のSO3分除去装置が提供される。
装置に使用する熱交換器は、簡易な構成のシェル・アン
ド・チューブ式の熱交換器とされる。また、排煙と接す
るケーシング内面と伝熱面としてのチューブ外面は、例
えばステンレススチール等の耐化学薬品性を有する耐腐
食性材料で構成されているか、又は例えばPTFE(ポ
リテトラフルオロエチレン)やPFA(4フッ化エチレ
ンパークロロアルキルビニルエーテルコポリマー)など
の耐化学薬品性を有する耐腐食性材料で被覆されてい
る。これにより、チューブ外面やケーシング内面のH2
SO4による腐食が防止され、装置の信頼性が向上す
る。
脱硫装置は更に、排煙中に水を噴霧して前記吸収塔に流
入する排煙温度を低下させる冷却塔を備え、前記SO3
分離装置は前記冷却塔上部の排煙入口部分に配置され、
前記洗浄装置は前記伝熱面洗浄後の排水を冷却塔内に供
給し、冷却塔内に噴霧された水とともに前記吸収塔の吸
収剤循環装置に補給水として供給する、請求項4または
5のいずれか1項に記載の排煙のSO3分除去装置が提
供される。
吸収塔に流入する排煙の温度を低下させてSO2の吸収
効率を向上させるための冷却塔が設けられている。冷却
塔内では排煙は冷却塔上部の排煙入口から塔内に流入
し、塔内を下方に向けて流れつつ排煙内に噴霧された水
の蒸発により温度が低下する。このとき、噴霧された水
のかなりの量が蒸発し、排煙とともに冷却塔から持去ら
れるため蒸発分だけの水を冷却塔に補給する必要があ
る。本発明では、冷却塔上部の排煙入口にSO3分離装
置が設けられているため、冷却塔に流入する排煙温度が
低下し、冷却塔内で蒸発する水の量が低減される。ま
た、SO3分離装置は冷却塔上部に配置されているた
め、伝熱面洗浄後の水は重力で冷却塔内に落下し、噴霧
された水とともに冷却塔下部から吸収塔のSO2吸収剤
循環装置に補給される。このため、洗浄水を吸収剤循環
装置に供給するための移送ポンプ等を別途設ける必要が
ない。
換器の冷却水としてボイラー給水を使用し、排煙の熱を
ボイラー給水に回収する、請求項3から6のいずれか1
項に記載の排煙のSO3分除去装置が提供される。
装置の熱交換器の冷却水としてボイラー給水が使用され
る。これにより、SO3を分離するために排煙から奪う
熱をボイラー給水の余熱に使用することが可能となり、
ボイラー用の火炉の燃料消費量が大幅に低減される。
3分離装置上流側の排煙通路に、前記湿式電気集塵装置
通過後の排煙と、火炉から排出される排煙とを熱交換さ
せるガス/ガスヒータを備えた、請求項1から7のいず
れか1項に記載の排煙のSO 3分除去装置が提供され
る。
装置上流側には排煙と湿式電気集塵装置通過後の排煙と
を熱交換させるガス/ガスヒータが設けられている。湿
式電気集塵装置出口の排煙と火炉から排出される排煙と
をガスヒータを用いて熱交換させることにより、煙突か
ら放出される排煙の温度を上昇させて白煙発生を防止す
ることができる。
式脱硫装置の上流側排煙通路に、請求項1から8のいず
れか1項に記載のSO3分離装置を新たに追加設置する
ことにより排煙のSO3分除去装置を構成する、排煙の
SO3分除去装置の製作方法が提供される。
装置のみ、又は湿式脱硫装置と湿式電気集塵装置とを有
する既存のボイラープラントを改造することにより、S
O3分除去装置を製作する。請求項1から8のSO3分離
装置は、湿式脱硫装置であればどの形式の装置にも適用
することができるため、本発明のように、既存の湿式脱
硫装置を利用してSO3分除去装置を製作することによ
り、極めて安価にSO3分除去装置を製作することが可
能となる。又、湿式脱硫装置のみを有するボイラープラ
ントにあってはSO3分離装置と共に湿式電気集塵装置
を新たに追設することも可能である。
説明するが、その前に本発明のSO3分離装置や湿式E
Pを設けずに、湿式脱硫装置のみを用いて排煙処理を行
った場合について説明する。図5(A)は、湿式脱硫装
置のみを用いて排煙処理を行う場合の装置概略構成を説
明する図である。
炉、3はボイラー1の燃焼排煙が流れる煙道、7は排煙
中のSO2を除去する脱硫装置である。脱硫装置7とし
ては一般的な公知の形式の湿式脱硫装置(例えば、水酸
化カルシウム、炭酸カルシウム等のSO2吸収剤の水溶
液と排煙とを接触させCaSO4の形で排煙中のSO2を
除去するもの、或いは水酸化マグネシウムや水酸化ナト
リウムを使用し、排煙中のSO2をMgSO4またはNa
2SO4の形で除去するもの)が使用される。脱硫装置7
でSO2を除去された排煙は、下流側の煙道9を通り、
煙突11から大気に放出される。
燃焼ガス(排煙)は、煙道3に設けられた空気予熱器5
を通過してボイラーに供給される燃焼空気と熱交換した
後、脱硫ファン(図示せず)に吸引されて煙道3を流
れ、脱硫装置7に供給される。燃料として硫黄分を比較
的多く(例えば2%程度以上)含む安価な重質油を使用
すると、硫黄の酸化により多量のSO2が生成し、その
一部は更に酸化されてSO3になる。SO3は、例えば空
気予熱器5通過等により排煙温度が低下すると、その一
部が排煙中の水分と反応して、ガス状または微細ミスト
状の硫酸(H2SO4)を生成する。
中にはSO2のみならず硫酸ガス及びミストが含まれて
いる。湿式脱硫装置通過時には排煙温度が硫酸露点温度
以下に低下するため排煙中の硫酸ガスは全て硫酸ミスト
になる。湿式脱硫装置7ではSO2は高い効率で除去さ
れるものの、湿式脱硫装置の硫酸ミストの除去率は低い
ため、通常、湿式脱硫装置7出口での排煙中の硫酸ミス
ト濃度は比較的高い値になる。
で示した箇所における排煙温度と排煙中のSO2濃度及
びSO3濃度を示している。なお、図5(B)では排煙
中のSO3とガス及びミスト状のH2SO4の合計濃度を
SO3濃度として表している。図5(B)に示すよう
に、空気予熱器5出口(II)(すなわち湿式脱硫装置
7入口)では、排煙中のSO3濃度は60ppm程度に
なっており、SO2濃度は2000ppm程度の高い値
になっている。
2の大部分が脱硫装置により除去され、SO2濃度は40
ppm程度まで低下するが、SO3濃度はあまり低下せ
ず、図5の例では48ppmと比較的高い値になってい
る。このように比較的高い濃度の硫酸ミストを含む排煙
が煙突11から直接大気に放出されると、煙突出口では
微細な硫酸ミストが紫煙を形成し、いわゆる「紫煙がた
なびく」現象が発生する。また、硫酸ミストが大気に放
出されると酸性降下物となり周囲に降下する問題が生じ
る。
場合には、排煙を大気に放出する前に湿式EPを用いて
排煙中の硫酸ミストを捕集するのが一般的である。図6
(A)は、図5(A)の装置に参照符号8で示す湿式E
Pを付加した場合の装置構成を、図6(B)は図6
(A)のIからIVの箇所における排煙温度、SO2濃
度及びSO3濃度を示している。図6(B)において、
IからIIIの箇所の数値は図5(B)と同一である。
めには煙突11入口での排煙中のSO3濃度を2ppm
程度にまで低下させる必要がある。従って、図6の例で
は、湿式EP8出口(IV)におけるSO3濃度(この
場合には硫酸ミスト濃度)を2ppmとする必要があ
る。すなわち、湿式EP8により排煙中のSO3濃度を
48ppmから2ppmまで低下させる必要があり、湿
式EP8に要求されるSO3除去効率ηは、η=(48
−2)/48≒96%となる。
極に噴霧することにより、捕集した硫酸ミストを電極か
ら洗い流す形式の電気集塵機である。排煙中の硫酸ミス
トは非常に粒径が小さいサブミクロン粒子となってお
り、湿式EPにおける硫酸ミストの除去効率を96パー
セント程度まで高めるためには、湿式EPは二区または
それ以上を直列に配置する必要がある。このため、図6
のように湿式EPを用いて硫酸ミストを除去する構成で
は、湿式EPの大型化、設置面積の増大などによりプラ
ント全体の建設コストが増大する問題がある。
を用いて湿式脱硫装置7の上流側で排煙中のSO3のか
なりの部分を除去することにより、湿式EPの大型化に
よるコストの増大を防止するものである。
図5、6と同様な図であり、図5、6と同一の参照符号
は同様な要素を示している。図1(A)に示すように、
実施形態では湿式脱硫装置7の上流側の煙道3(空気予
熱器5の下流側)にSO3分離装置10が設けられてい
る点が、図5、図6の場合と相違している。また、本実
施形態においても、図6の場合と同様に湿式脱硫装置7
の下流側の煙道9には湿式EP8が設置されている。
ついては後述するが、SO3分離装置10は熱交換器を
用いて排煙温度をH2SO4ガスの露点温度以下になるま
で冷却することにより、排煙中のSO3を液状のH2SO
4の形で凝縮させるものである。排煙は熱交換器の伝熱
面との接触により温度が低下するため、H2SO4の凝縮
(結露)はまず伝熱面で生じ、凝縮した液状H2SO4の
大部分は伝熱面に付着する。このため、伝熱面に付着し
たH2SO4を水で洗い流し排水の形で除去することによ
り、排煙中のSO3が分離除去されるようになる。
排煙温度とSO2濃度及びSO3濃度を示している。図1
(B)に示すように、本実施形態では、SO3分離装置
10入口(点II)の排煙の温度及びSO2、SO3濃度
は図5、図6と同一であるが、SO3分離装置10出口
(点II′)では、排煙温度は160℃から100℃に
低下している。H2SO4ガスの露点は約110℃であ
り、SO3分離装置10内で排煙中のSO3はほぼ全量が
液状のH2SO4の形で凝縮する。また、この凝縮はSO
3分離装置10内の熱交換器の伝熱面で生じるため、凝
縮したH2SO4の大部分が伝熱面に付着し、排煙から分
離除去される。
濃度は入口の60ppmから40ppmに低下する。こ
の結果、湿式脱硫装置7出口ではSO3濃度は32pp
mとなる。従って、煙突11から放出される排煙中のS
O3濃度を2ppmに低下させるために必要とされる、
湿式EP8のSO3除去効率ηは、η=(32−2)/
32≒94%となる。
8に要求される除去効率は約2%低下することになる。
このように比較的高い除去効率の領域で2%の要求除去
効率の差は湿式EP8の装置の大きさに与える影響は極
めて大きく、除去効率を96%から94%に低下させる
ことにより、湿式EP8の装置の大きさとコストとは2
0から30%程度低下する。これにより、本実施形態で
は、湿式EP8の装置コストを増大させることなく、し
かも運転コストの増大を生じるSO3中和剤等の投入を
行うことなく、排煙中のSO3分(SO3及びガス状、ミ
スト状のH2SO4)を除去することが可能となってい
る。
に排煙とボイラ燃焼空気とを熱交換させて燃焼空気を予
熱するエアヒータ5を設けているが、エアヒータ5に加
えて湿式EP8出口(または煙突11入口)の排煙とS
O3分離装置上流側の排煙とを熱交換させて煙突から放
出される排煙を加熱することにより、煙突での水蒸気に
よる白煙の生成を防止するガス/ガスヒータを設けるよ
うにしてもよい。
構成について図2を用いて説明する。本実施形態のSO
3分離装置10は、排煙が上方から下方に向けて通過す
るケーシング10aと、ケーシング10a内に排煙の流
れと直角に配置された、内部を冷却水が通過するチュー
ブ10bとからなるシェル・アンド・チューブ型の熱交
換器100と、チューブ10b群の上部に配置された洗
浄装置101とを備えている。
に平行に配置され、工業用水が供給されるヘッダー配管
101aと、ヘッダーからチューブ10b群上部に水平
に延びる複数の枝管(図2の例では5本)101bと、
各枝管からチューブ10b群に向けて水を噴射するノズ
ル101c、及び各枝管に設けられ、ヘッダー配管10
1aから各枝管への水の供給を制御する開閉弁101d
とを備えている。
れ2つずつ、計10個のノズル101cが設けられてお
り、各ノズルは図2にそれぞれのノズルを中心とした円
で示す範囲に水を噴霧する。各ノズルからの噴霧円10
1eは隣接する噴霧円と充分に重複しており、10個の
ノズルにより熱交換器100の全部のチューブ10bの
外周を残すことなく洗浄可能となっている。図2のSO
3分離装置10では、ケーシング10a上部から流入す
る排煙がケーシング10a内でチューブ10bと接触し
て、低温のチューブ10bの外周上に排煙中のSO3成
分が液状のH2SO4として凝縮、付着する。チューブ1
0b外周のH2SO4付着量は時間とともに増大し、排煙
中の煤塵とともにスケールを形成するが、本実施形態で
は洗浄装置101により定期的にチューブ外周を水で洗
浄することにより、チューブ10bの外周へのスケール
の堆積によるチューブの熱交換効率の低下を防止すると
ともに、凝縮したH2SO4を排煙から分離除去してい
る。
中に各枝管101cの開閉弁101dを1つずつ順番に
一定時間ずつ開弁してノズル101cから水を噴霧する
ことにより行う。これにより、チューブ10bの洗浄は
1度に2つのノズル101cからの水噴霧により全表面
の5分の1ずつ行われる。例えば、本実施形態では1時
間間隔で枝管を変えて1回あたり2分程度の水噴射を繰
返すため、5時間10分を1サイクルとして、SO3の
分離を継続しながらチューブ10cの全表面の洗浄が繰
返される。
10a内面はH2SO4ミストと接触するため、強度の腐
食環境となる。このため、本実施形態ではチューブ10
b表面とケーシング10a内面はすべて耐化学薬品性の
高いPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPFA
(4フッ化エチレンパークロロアルキルビニルエーテル
コポリマー)のコーティングを行って、チューブやケー
シングの腐食を防止している。このように、PTFEコ
ーティングまたはPFAコーティングと水洗浄とを併用
することにより、熱交換器100の腐食がほぼ完全に防
止される。なお、ケーシング10a、チューブ10bを
耐化学薬品性の高いステンレススチール等の耐腐食性材
料で構成するようにしても良い。
給する冷却水として、ボイラー給水を用いている。図1
(B)に示すように、SO3分離装置10の熱交換器1
00では排煙の温度降下が比較的大きくなるため、この
排熱を熱交換器100でボイラー給水を加熱するために
使用することにより、ボイラーの燃料消費を大幅に低減
することが可能となる。また、熱交換器100で排煙を
冷却した後の冷却水は、ボイラー給水以外にも、例えば
煙突入口のガスを加熱して白煙の生成を防止するために
使用することも可能である。(この場合には冷却水と排
煙とを再度熱交換させる熱交換器を設置することにな
る。)
にSO3分離装置10を設けることにより、湿式EP8
の装置コスト増大を生じることなく排煙中のSO3を除
去することができるため、比較的硫黄含有量の高い(例
えば2%以上)安価な重質油を使用してボイラーの運転
コストを低減することが可能となっているが、更にSO
3分離装置10の熱交換器100をボイラー給水を加熱
するエコノマイザーとして使用することにより、上記に
加えて燃料消費量を大幅に低減することが可能となって
いる。
1でチューブ10b表面の洗浄に用いた排水の処理につ
いて説明する。チューブ10b表面洗浄後の排水は、チ
ューブに付着していた硫酸を含んでいる。このため、洗
浄後の排水はそのまま放水することはできず、硫酸の中
和処理が必要となる。
排水を湿式脱硫装置7の吸収塔に供給することにより、
排水処理設備を別途設けることなく洗浄排水を中和処理
するとともに、吸収塔のSO2吸収剤水溶液の補給水と
して使用することにより、湿式脱硫装置7の水の消費量
を低減することを可能としている。
吸収塔の補給水として用いる場合のSO3分離装置の配
置を模式的に示す図である。図3において、71は湿式
脱硫装置7の吸収塔、75はSO2吸収剤(例えば水酸
化カルシウムなどのSO2吸収剤水溶液の循環ポンプ、
73は吸収塔71の上流側に配置された冷却塔である。
冷却塔73は、吸収塔71に流入する排煙温度を低下さ
せてSO2の吸収効率を向上させるためのものである。
冷却塔73内では、排煙は冷却塔上部に設けられた入口
から冷却塔内に入り、塔内を下向きに流れ、冷却塔73
下部に設けられた排煙通路77から吸収塔71内に流入
する。
業用水が冷却ノズル73aから排煙中に噴霧され、その
一部が蒸発して排煙温度を低下させる。冷却ノズル73
aから噴霧された水は冷却塔73下部の水槽73bに一
時貯留され、水位の上昇により排煙通路77からオーバ
ーフローして吸収塔の吸収剤水溶液の循環水槽71bに
流入する。循環水槽71b内の吸収剤水溶液は循環ポン
プ75により吸収塔上部のノズル71aから排煙中に噴
霧され、噴霧された吸収剤は吸収塔71内を上方に流れ
る排煙と接触し、例えばCaSO4の形で排煙中のSO2
を吸収して循環水槽71bに回収される。また、吸収剤
によりSO2を除去された排煙は吸収塔71上部から煙
道に流出する。
分離装置10は冷却塔73上部の排煙入口に配置されて
いる。このため、SO3分離装置10のチューブを洗浄
した後のH2SO4を含む排水は、冷却塔73内を降下し
て下部の水槽73bに入り、更にオーバーフローして吸
収塔71の循環水槽71bに供給される。これにより、
洗浄排水中のH2SO4がSO2吸収剤(例えば水酸化カ
ルシウムなど)と反応して中和されるとともに、循環水
槽71bへの補給水の量が低減される。
る排煙温度は、SO3分離装置10を通過したためにか
なり低下している(図1(B)参照)。このため、冷却
塔73内で排煙を冷却する際に蒸発する水の量が減少
し、冷却塔での水の消費量そのものが低減される。従っ
て本実施形態では上述の補給水の低減と併せて湿式脱硫
装置7における工業用水の消費量を大幅に低減すること
が可能となる。
を備えておらず、吸収塔71入口の排煙通路77に冷却
ノズル73aを設けて水を噴射することにより排煙を冷
却する構成においても、排煙通路77上部にSO3分離
装置10を配置することにより図3の場合と同等の工業
用水の低減効果を得ることができる。
て、アルカリ液または水を集塵電極に噴霧することによ
り電極上に水膜を形成し、捕集した硫酸ミストを電極か
ら洗い流す形式のものを使用しているが、本発明で使用
可能な湿式EPはこの形式に限定されない。
帯電させるとともに、この帯電した粒子に水などの誘電
体を噴霧し、噴霧した誘電体に直流電界を印加すること
により誘電体を誘電分極させ、比較的粒径の大きい誘電
体に帯電した硫酸ミストなどの微細な粒子を補足させる
形式の湿式EPをも使用することが可能である。このよ
うに、比較的大きい誘電体粒子にサブミクロンの硫酸ミ
スト粒子を補足させ、誘電体粒子とともに捕集すること
により、サブミクロン粒子の捕集効率を大幅に向上させ
ることが可能となり、湿式EPを小型化することが可能
となる。
流側に湿式EPを設けた場合を例にとって説明したがボ
イラーからのSO3発生量が低い場合には、湿式EPを
設けずに、SO3分離装置と湿式脱硫装置のみで充分に
硫酸ミストを除去することも可能である。また、本実施
形態のSO3分離装置は、湿式脱硫装置の種類を問わ
ず、図3、図4に示すように湿式脱硫装置上に設置する
ことが可能である。このため、例えば、図5に示したよ
うに脱硫装置のみを用いて排煙処理を行っている既存の
排煙処理装置においても、既設の湿式脱硫装置をそのま
ま使用して、簡単な改造工事でSO3分離装置のみの追
加設置、あるいはSO3分離装置と湿式EPとの追加設
置(又は、既存の湿式EPを有する図6に示すような既
設の装置では、SO3分離装置のみの追加設置)を行う
ことができる。このため、既設の湿式脱硫装置を利用し
た改造工事により本発明のSO3分除去装置を製作する
方法によれば、極めて安価にSO3分除去装置を構成す
ることが可能となる。
などを使用することなく湿式EPの負荷を大幅に低減す
ることが可能となるため、湿式EPの処理能力増大によ
る装置コストや建設コストの増大を防止することが可能
となる共通の効果を奏する。更に、請求項9に記載の発
明では、上記共通の効果に加えて既設の湿式脱硫装置を
有する排煙処理装置を改造することにより簡易にSO3
分除去装置を構成することが可能となるため、更に装置
コストを低減することが可能となる効果を奏する。
施形態の全体構成を模式的に示す図、図1(B)は図1
(A)の各部における排煙中のSO3濃度を説明する図
である。
の一実施形態の構成を説明する図である。
る。
理を行う場合の装置構成を示す図、図5(B)は図5
(A)の各部における排煙中のSO3濃度を説明する図
である。
理を行う場合の装置構成を示す図、図6(B)は図6
(A)の各部における排煙中のSO3濃度を説明する図
である。
Claims (9)
- 【請求項1】 硫黄分を含む燃料を燃焼させる火炉から
の排煙を煙突に導く排煙通路と、 該排煙通路上に配置され、排煙中のSO2分を除去する
湿式脱硫装置と、 前記排煙通路上の前記湿式脱硫装置上流側に配置され、
排煙を冷却して排煙中のSO3成分を液状硫酸(H2SO
4)の形で凝縮させ、排煙から分離除去するSO3分離装
置と、を備えた排煙のSO3分除去装置。 - 【請求項2】 更に、前記排煙通路上の前記湿式脱硫装
置下流側に配置され、排煙中の硫酸(H2SO4)ミスト
を除去する湿式電気集塵装置を備えた、請求項1に記載
の排煙のSO3分除去装置。 - 【請求項3】 前記SO3分離装置は、冷却水と排煙と
を伝熱面を介して熱交換させて排煙を冷却する熱交換器
と、排煙通過中に前記伝熱面の排煙側表面に凝縮する液
状H2SO4を水洗浄する洗浄装置と、を備えた請求項1
又は2に記載の排煙のSO3分除去装置。 - 【請求項4】 前記湿式脱硫装置は、排煙が通過する吸
収塔と、吸収塔内にSO2吸収剤水溶液を噴霧して排煙
中のSO2を前記水溶液に吸収して回収する吸収剤循環
装置とを備え、前記洗浄装置は、前記伝熱面を洗浄後の
H2SO4を含む排水を前記吸収剤循環装置に補給水とし
て供給する、請求項3に記載の排煙のSO3分除去装
置。 - 【請求項5】 前記熱交換器は、内部を排煙が通過する
ケーシングと、該ケーシング内に配置され内部を冷却水
が通過するチューブとを備えたシェル・アンド・チュー
ブ式熱交換器であり、前記ケーシング内面とチューブ外
面とは耐腐食性材料で構成、又は耐腐食性材料でコーテ
ィングされている、請求項4に記載の排煙のSO3分除
去装置。 - 【請求項6】 前記湿式脱硫装置は更に、排煙中に水を
噴霧して前記吸収塔に流入する排煙温度を低下させる冷
却塔を備え、前記SO3分離装置は前記冷却塔上部の排
煙入口部分に配置され、前記洗浄装置は前記伝熱面洗浄
後の排水を冷却塔内に供給し、冷却塔内に噴霧された水
とともに前記吸収塔の吸収剤循環装置に補給水として供
給する、請求項4または5のいずれか1項に記載の排煙
のSO 3分除去装置。 - 【請求項7】 前記熱交換器の冷却水としてボイラー給
水を使用し、排煙の熱をボイラー給水に回収する、請求
項3から6のいずれか1項に記載の排煙のSO3分除去
装置。 - 【請求項8】 前記SO3分離装置上流側の排煙通路
に、前記湿式電気集塵装置通過後の排煙と、火炉から排
出される排煙とを熱交換させるガス/ガスヒータを備え
た、請求項1から7のいずれか1項に記載の排煙のSO
3分除去装置。 - 【請求項9】 既存の湿式脱硫装置の上流側排煙通路
に、請求項1から8のいずれか1項に記載のSO3分離
装置を新たに追加設置することにより排煙のSO3分除
去装置を構成する、排煙のSO3分除去装置の製作方
法。
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