JP2002034435A - 乾麺の乾燥方法及びその施設 - Google Patents

乾麺の乾燥方法及びその施設

Info

Publication number
JP2002034435A
JP2002034435A JP2000219763A JP2000219763A JP2002034435A JP 2002034435 A JP2002034435 A JP 2002034435A JP 2000219763 A JP2000219763 A JP 2000219763A JP 2000219763 A JP2000219763 A JP 2000219763A JP 2002034435 A JP2002034435 A JP 2002034435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
drying
air flow
dry
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000219763A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Shiotani
重喜 塩谷
Masahide Nomura
正英 野村
Koichi Nakade
浩一 中出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HYOGO PREFECTURE TENOBESOUMEN
HYOGO PREFECTURE TENOBESOUMEN KYODO KUMIAI
Masuda Harmo KK
Original Assignee
HYOGO PREFECTURE TENOBESOUMEN
HYOGO PREFECTURE TENOBESOUMEN KYODO KUMIAI
Masuda Harmo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HYOGO PREFECTURE TENOBESOUMEN, HYOGO PREFECTURE TENOBESOUMEN KYODO KUMIAI, Masuda Harmo KK filed Critical HYOGO PREFECTURE TENOBESOUMEN
Priority to JP2000219763A priority Critical patent/JP2002034435A/ja
Publication of JP2002034435A publication Critical patent/JP2002034435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ノウハウ等に拘らず、常に一定水準以上の良
質な乾麺を製造することが可能な乾麺の乾燥方法及びそ
の施設を提供することを目的とする。 【解決手段】 乾燥室14 の一側壁1cに吸気口8を設
けると共に、対向する他側壁1bに換気扇5を設ける。
一側壁近傍の室内に、ノズル及びベンチュリーを有する
空気流強制装置11を配置し、室内に、吸気口8から換
気扇5に向けて、室全体に層流状の水平空気流を生じ
る。竿の長手方向が該空気流に沿う方向にハタ3を配置
し、竿に吊り掛けられた麺素材が、その横方向から上記
空気流に晒されて、乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素麺、冷麦、うど
ん、そば、きしめん等の乾麺を乾燥する方法及びその施
設に係り、詳しくは未乾燥の素材(生麺)を乾燥室にて
乾燥する方法及び乾燥施設に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、素麺は、小麦粉及び食塩水を練
り合せたものを、綿実油を塗りつつロール等により一定
の細さに成形し、更に2本の竹管(竿)に掛け巻きして
引延ばすと共に熟成し、その後乾燥室等より所定時間乾
燥されて、切断、計量結束箱詰め、検査を経て出荷され
ている。
【0003】従来、乾燥室1は、図1に示すように、天
井部分1aに大型のプロペラ扇2…を複数個設け、これ
らプロペラ扇を回転することにより該乾燥室1内に上方
から下方に向けて強力な空気流を起風する。該乾燥室1
内には、ハタと呼ばれる、未乾燥の素麺(生麺)を掛け
吊るしたものが床面1f上に多数配置されており、該ハ
タ3は、枠体に、上下方向に所定間隔隔てた一対の竹管
(竿)を多数並列に差し込んでなり、これら一対の竹管
に伸長状態で素麺素材が巻き掛けられている。
【0004】従って、該ハタ3に掛け吊るされた素麺
は、上記大型のプロペラ扇2…による風が上方から下方
に向けて吹き付けられて、乾燥される。上記乾燥室1内
には、温風暖房機からの温風が天井付近に設置されたダ
クトにより供給されていると共に、換気扇5が設けられ
て、室内の空気を排出しており、更に場合によっては、
除湿機が設置されている。
【0005】従来の乾燥室は、各種の変形例があるが、
概ね、上述したように天井プロペラ扇2と、温風暖房機
等の乾燥用設備機器との組合せからなり、天日乾燥と併
用しながら素麺の乾燥が行われているが、乾燥室は、天
候に左右されずに安定した生産量を確保するため、必須
な設備となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の乾燥室1に
よる乾燥は、天井プロペラ扇2…により麺素材の上方か
ら強制的に強い風を吹き付けるため、上下方向に掛け吊
るされた麺素材の上方から乾燥が進むことになる。実際
に、上記乾燥室における素麺乾燥中の麺付近の風速を調
査すると、上記ハタ3の上部付近で最大3.5〜5.5
[m/s]、ハタ下部付近で最小0.3[m/s]と、
10倍以上の差がある。
【0007】これは、プロペラ扇2が、傾斜した羽根で
空気を押出すことに起因して、空気の流れ(風)が上記
傾斜した羽根の方向、即ちプロペラ軸線に対して斜めに
生じ、該螺旋状に生じる風が所定風速以下になると軸線
に対して横方向に拡がろうとする力が顕著に現われ、到
達距離の短い横方向に膨らんだ風となることによるもの
と思われる。また、上記プロペラ扇2の羽根は、3〜4
枚からなるため、該羽根により作り出される風は脈動を
生ずることになり、これが上記斜め方向の押出しによる
風と相俟って、瞬間、瞬間に風の強弱と向きが異なる
「乱れ」の原因となっており、実際に、該「乱れ」(乱
流)は、風速が落ちたプロペラ扇から所定距離離れた位
置及び軸線から横方向に外れた位置で顕著となる。更
に、上記プロペラ扇2の上方からの風は、床面1bや壁
面に当り、2次的、3次的流れとなり、これが上記「乱
れ」(乱流)を増長する。
【0008】上記プロペラ扇による麺上部と下部との乾
燥進行速度の隔差により、麺の下部がほど良い状態にな
るまで乾燥を続けると、麺上部は過乾燥となり、また反
対に、麺の上部がほど良い乾燥では、麺下部は乾燥不良
となり、いずれの場合も麺成分の変成を来たし、品質に
悪影響を及ぼす。
【0009】また、温風暖房機及び除湿機を併用する場
合、これらから供給される空気は天井付近のダクトから
吹き出されることにより、麺素材の上部と下部の乾燥進
行速度の隔差が大きくなる傾向になる。更に、上記乾燥
室1は、室外からの空気の導入が上記暖房機等からのダ
クトによる温風等だけで、換気が充分でなく、乾燥始め
からの一定時間は、相対湿度が80〜90[%]となる
空気溜りを生じ、これにより蒸した乾燥となって、麺の
品質に悪影響を及ぼすと共に、乾燥時間にも影響を及ぼ
す。なお、乾燥時間が所定時間以上になると、特に素麺
の色合い等に影響が出て、製品として好ましくない。
【0010】実際には、各生産者において、前記天井プ
ロペラ扇2の強弱を調整したり、温風暖房機や除湿機の
使用タイミングやその使用時間を調整したり、またハタ
3の位置を変更する等をして、上記乾燥の不均一による
品質への影響を極力少なくするように、微調整を行いつ
つ乾燥作業を進めている。このような、個々の経験に基
づくノウハウでは、生産者によりまた天候等の環境によ
り、製品の仕上がりにバラツキが生じてしまう。
【0011】そこで、本発明は、ノウハウ等に拘らず、
常に一定水準以上の良質な乾麺を製造することが可能な
乾麺の乾燥方法及びその施設を提供することを目的とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、乾麺素材(S)を乾燥室(1…)内にて乾燥する乾
麺の乾燥方法であって、前記乾燥室内に、水平方向に配
置した吊り掛け具(36)により前記乾麺素材を上下方
向に吊り掛けた状態で、該乾燥室内に、室外から空気を
導入すると共に、室外に空気を排出し、前記乾燥室内
に、前記室外からの空気を室外へ排出する方向で、かつ
前記吊り掛け具の長手方向に沿う略々水平方向の空気流
を発生し、該空気流中に、前記乾麺素材をその横方向か
ら晒すことにより乾燥することを特徴とする、乾麺の乾
燥方法にある。
【0013】請求項2に係る本発明は、前記空気流が、
前記乾麺素材に当る状態において0.5〜2.5[m/
s]の略々層流状である、請求項1記載の乾麺の乾燥方
法にある。
【0014】請求項3に係る本発明は(例えば図3、図
4、図17参照)、前記空気流が、ノズル(20)から
の噴出空気によりベンチュリー(21)が周囲空気を誘
引することにより生じてなる、請求項1又は2記載の乾
麺の乾燥方法にある。
【0015】請求項4に係る本発明は、乾麺素材(S)
を乾燥室(1…)内にて乾燥する乾燥施設であって、前
記乾燥室に、室外から空気を導入する吸気部(8,7
1,77)と、室外に空気を排出する排気手段(5,5
1 ,72)と、を備え、前記乾燥室内に、前記吸気部か
ら前記排気手段に向けて、かつ水平方向の空気流を生じ
る空気流強制手段(11,11’,70,72,77,
5)を備える、ことを特徴とする乾麺の乾燥施設にあ
る。
【0016】請求項5に係る本発明は(例えば図5ない
し図18参照)、前記空気流強制手段が、前記乾燥室
(14 ,15 ,16 )の室内全体に、対向する一側壁
(1c)側から他側壁(1b)側への水平方向の空気流
を生じてなる、請求項4記載の乾麺の乾燥施設にある。
【0017】請求項6に係る本発明は(例えば図2、図
9ないし図12参照)、前記乾燥室(11 ,12
3 )を、該室の一端部を連通して上下に区画し、該区
画した上部(7)に前記吸気部(8)を配設すると共に
前記空気流強制手段(11)を配置し、かつ上記区画し
た下部に前記排気手段(5,51 )を配設すると共に該
下部を前記乾麺素材が多数吊り掛けて配置される乾燥処
理空間(9)となし、前記区画上部(7)での前記空気
流強制手段(11)による空気流が、前記室一端部の連
通部(10)を介して前記区画下部の乾燥処理空間
(9)に導かれ、更に該乾燥処理空間を水平方向に通っ
て前記排気手段から排出されてなる、請求項4記載の乾
麺の乾燥施設にある。
【0018】請求項7に係る本発明は(例えば図3、図
4、図17参照)、前記空気流強制手段(11,1
1’)が、空気を噴出するノズル(20)と、該ノズル
の噴出口近傍に吸気口(21a)を有するベンチュリー
(21)と、を備え、前記ノズルからの噴出空気により
前記ベンチュリーが前記吸気口(21a)から周囲空気
を誘引し、前記噴出空気と共に該誘引空気を吐出口(2
1b)から吐出してなる、請求項4ないし6のいずれか
記載の乾麺の乾燥施設にある。
【0019】請求項8に係る本発明は(例えば図17参
照)、前記乾燥室(1…)の壁(1c)を貫通してベン
チュリー(21)を配設し、また該ベンチュリーの吸気
口(21a)近傍の前記乾燥室外にノズル(20)を設
置して、該ノズルから空気を噴出することにより、該室
外の空気を誘引して前記乾燥室に供給し、前記ベンチュ
リー及びノズルが、前記吸気部及び空気流強制手段を構
成してなる、請求項4ないし6のいずれか記載の乾麺の
乾燥施設にある。
【0020】請求項9に係る本発明は(例えば図13、
図17参照)、前記ノズル(20)に供給する空気を、
室外気と、空調設備による温風又は乾燥空気とに切換え
る、請求項7又は8記載の乾麺の乾燥施設にある。
【0021】請求項10に係る本発明は(例えば図14
参照)、前記乾燥室内に、空気流助勢手段(61)を配
置し、該空気流助勢手段は、前記空気流強制手段(1
1)に基づき前記乾麺素材(S)が配置されている乾燥
処理空間(9,9a)に流れる水平方向の空気流が所定
流速を保持するように助勢してなる、請求項4ないし9
のいずれか記載の乾麺の乾燥施設にある。
【0022】請求項11に係る本発明は(例えば図14
参照)、前記空気流助勢手段(61)は、所定方向に長
いノズル(66)と、該ノズルの噴出口近傍に前記所定
方向に長い吸気口(67a)を有するベンチュリー(6
7)と、を備え、前記ノズルからの噴出空気により前記
ベンチュリーが前記吸気口(67a)から周囲空気を誘
引し、前記噴出空気と共に該誘引空気を、前記所定方向
に長い吐出口(67b)から前記空気流強制手段(1
1)に基づく水平方向の空気流に向けて斜めに吐出して
なる、請求項10記載の乾麺の乾燥施設にある。
【0023】[作用]以上構成に基づき、乾燥室(1
…)の一方から外気等を吸収して、空気流強制手段(1
1)により、多数の乾麺素材が吊り掛けられている乾燥
処理空間(9,9a)に略々水平方向の空気流を発生
し、室の他方から排出する。これらより、上記乾燥処理
空間には、大容量で直進性の優れた横風が乾燥処理空間
全体に亘って吹き抜け、該空気流に、乾麺素材がその横
方向から晒される。このことは、恰も天日(門)干しさ
れるように、常に新鮮で所定流速の風が、麺周辺の湿度
を吹き流し、かつハタの上部及び下部、上記水平空気流
の下流側、上流側に拘らず、麺素材に略々均等に作用す
る。
【0024】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、これは、本発明の理解の容
易、迅速化の助けとなる便宜的なものであって、本発明
の請求項に係る構成に何等影響を及ぼすものではない。
【0025】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、吊り掛
け具の長手方向に沿う略々水平方向の空気流に、乾麺素
材をその横方向から晒すことにより乾燥するので、吊り
掛けられた乾麺素材の上下方向で乾燥進行速度に偏差を
生じることを防止し、かつ乾燥室外から導入しかつ室外
に排出する空気により、上記空気流は室全体に流れるの
で、湿度の高い空気溜りを生じることはなく、乾燥の不
均一及び蒸せた乾燥等の発生を防止し、かつノウハウ等
を必要とせずに、どのような環境においても、常に一定
以上の良質な乾麺を製造することができる。
【0026】請求項2に係る本発明によると、上記空気
流の速度が0.5〜2.5[m/s]であるので、麺線
表面及び内部の含水量調和、即ち乾燥中の麺の平衡水分
の調和を図り、かつ上記空気流が略々層流状態であるの
で、上記平衡水分状態を安定して保持すると共に麺の位
置での偏差をなくして、麺切れ、ひび割れ及び縦割れ等
の不良品の発生を防止することができる。
【0027】請求項3に係る本発明によると、前記空気
流は、ノズルからの噴出空気によりベンチュリーが周囲
空気を誘引することにより生じるので、プロペラ扇によ
るもののように、斜め方向の間歇的な空気流ではなく、
直進的の優れた大容量の空気流となって、その到達距離
が長くなると共に乱れのない安定した層流状態となり、
麺横方向から風を当てることに起因し、空気流の作用距
離が長くなるが、空気流の上流側及び下流側に拘らず、
略々一定した乾燥の進行を行うことができる。
【0028】請求項4に係る本発明によると、吸気部、
排気手段及び空気流強制手段とを備える比較的簡単な設
備で、乾燥室内に水平方向の空気流を生じかつ略々室全
体の空気を入れ換える乾燥施設を提供することができ
る。
【0029】請求項5に係る本発明によると、特に新し
く乾燥施設を作る場合、コンパクトでかつ比較的簡単で
安価な施設もって、上述した本発明による乾燥方法を達
成することができる。
【0030】請求項6に係る本発明によると、現状の乾
燥室を、建物等を建て替えずにそのまま利用して、本発
明による乾燥方法を適用することができ、現状の乾燥室
を有効に利用して、容易かつ安価に本発明に係る乾燥施
設に転用することができる。
【0031】請求項7に係る本発明によると、ノズル及
びベンチュリーを用いた空気流強制手段により、前記請
求項3に係る効果を備えた乾燥施設を提供することがで
きる。
【0032】請求項8に係る本発明によると、一側壁に
ベンチュリーを配設し、室外からノズルによる空気を該
ベンチュリーに噴出して、該ノズルからの噴出空気と共
に、室外の空気流を大量に誘引して、直進性の優れた大
容量の空気流を発生するので、特別な空気流強制手段用
スペースを室内に設ける必要がなく、コンパクトな構造
で、前記請求項3に係る効果を備えた乾燥施設を提供す
ることができる。
【0033】請求項9に係る本発明によると、ノズルに
供給する空気を、単なる室外気と温風又は乾燥空気とに
切換えるので、天候等に応じた適正なノズルからの供給
空気と、ベンチュリーからの室外気とが相俟って、大容
量の室内の空気流及び換気を保持しつつ、天候等の環境
に影響されない常に適正な乾燥を行える施設を提供する
ことができる。
【0034】請求項10に係る本発明によると、比較的
長い乾燥室であっても、空気流助勢手段を適宜配置する
ことにより、空気流の所定流速を保持して、空気流の上
流側及び下流側での乾燥進行速度を略々均一に保持する
ことができる。
【0035】請求項11に係る本発明によると、上下方
向等の所定方向に長いノズル及びベンチュリーを用いた
空気流助勢手段を用いることにより、吊り掛け具により
吊り掛けられた乾麺素材の広い範囲に亘って、上記空気
流助勢手段からの風を受けると共に、大容量の空気を比
較的低速で流して空気流を助勢するので、該乾麺素材の
一部分に集中的に風が当って、麺の乾燥が不均一になる
ことを防止すると共に、水平方向の空気流の助勢を確実
に行って、所定流速を保持することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明に係
る実施の形態について説明する。図2は、前記図1で示
した従来の乾燥室1を、本発明を適用するように改造し
た実験施設を示す図である。本実験施設は、前記乾燥室
1を、ハタ3の上方にて仕切り部材(ビニールシート
等)6a,6bにより区画し、上方を起風空間7とする
と共に、下方を乾燥処理空間(乾麺収納室)9とし、か
つ乾燥室1の一端部10にて上記上方の起風空間7と下
方の乾燥処理空間10とを連通している。
【0037】上記起風空間7には複数個(2個)の空気
流強制装置(空気流強制手段)11,11を横方向に並
列配置しており、かつ該起風空間7の一端部壁面に吸気
口8を設ける。一方、上記乾燥処理空間10には多数の
ハタ3…が配列載置されると共に、その一端部壁面に既
設2個の換気扇5に加えて2個の換気扇51 を増設す
る。また、起風空間7及び乾燥処理空間9に亘って、前
後方向に斜めの衝立て12,12が設置されており、か
つ前記両空間を連通する連通部10側の壁上下隅部には
内面が湾曲している導風板15,15が設置されてお
り、更に、該連通部10において、上記起風空間7から
の風がハタ3…部分に流れるように左右部分に衝立て1
6,16が配置されている。なお、前記上下を区画する
仕切り部材6a,6bは、一端側のもの6aが前記斜め
の衝立て12の一端に当接しており、中央部分のもの6
bが前記乾燥処理空間9におけるハタ3の載置部分上方
を覆うように配置されている。
【0038】前記空気流強制装置11は、図3に示すよ
うに、長方体状のケース17内にモータ付きの遠心送風
機19が収納されており、上記ケースの前面側に球面ジ
ョイントを構成する球面部20aを有する複数個(3
個)のノズル20,20,20が設けられていると共
に、その後面側に網21が張られて、吸込み口となって
いる。更に、前記送風機19の吐出部と前記ノズル20
の吸気口との間に空気室21が設けられており、送風機
19からの圧縮空気が複数のノズルから略々均等に噴出
される。
【0039】各ノズル20には、その噴出口20bと軸
方向に所定間隔を隔ててそれぞれベンチュリー21…が
設置されている。該ベンチュリー21は、ノズル20の
噴出口20bからの空気吹出しにより、その吸気口21
aから周囲空気を誘引し、吐出口20cから上記ノズル
からの吹出し空気量に倍する空気量で前方に吹き出す。
【0040】上記空気流強制装置11は、上述したよう
に、送風機19による吹出し空気量にベンチュリーによ
る誘引空気量が加わった大量の空気量を前方に押出し、
該大量の空気流は、前述したプロペラ扇2のように斜め
方向の間歇的に流れに比し、直進性に優れ、かつ上記ベ
ンチュリー21からの大量の空気流は、更に周囲空気を
巻込んで、起風空間7全体の層流状の空気の移動を生ず
る。
【0041】なお、前記空気流強制装置11は、図3に
示すように、その空気源を遠心送風機とするものに限ら
ず、図4に示すように、軸流ファン22及びモータ23
を一体にしたユニットを、ノズル20を構成するケース
25に設けたものでもよく、またノズルにダクト(管)
を介して室外の大型送風機から空気を供給するものでも
よい。更に、本ベンチュリー管の空気流強制装置は、本
出願人が特開平11−22700号、特開2000−2
8167等に他の種類のものも提示しており、これらを
用いてもよいことは勿論である。
【0042】一方、ハタ3は、図5に示すように、キャ
スタ25付の基台26、これら基台に立設された2本の
縦枠27,27、これら縦枠に亘って固定されている下
枠29,中枠30、及び上下方向に摺動自在な上枠31
を有しており、上枠31は、左右縦枠27に沿って上記
中枠30及び上枠31との間に設けられたロッド32及
びスプリング33により上方に向けて付勢されると共
に、ハンドル35によりその位置を調整・設定し得る。
前記下枠29及び上枠31には多数の孔が千鳥状に穿設
されており、これら孔に竿(吊り掛け具)36,36…
が差込まれる。そして、上下1対の竿36の間には引延
ばされた未乾燥の素麺(麺素材)Sが巻掛けられてお
り、麺素材Sは、上記竿36に一列状に並んで多数吊り
掛けられることになる。
【0043】上記竿36を介して多くの麺素材Sが吊り
掛けられたハタ3は、前記乾燥処理空間9に多数並べて
配置される。この際、前記空気流強制装置11より作ら
れる該処理空間9に流れる横風(略々水平方向空気流)
に対して、前記竿36が直交する方向、即ち上記空気流
が竿36の長手方向に沿って流れ、該竿に一列状に多条
に並べられた麺素材Sが横方向から上記空気流に晒され
るように配置される。
【0044】前記図2に示すよう乾燥室1において、従
来の天井プロペラ扇2を用いることなく、空気流強制装
置11及び換気扇5,51 が駆動される。上記空気流強
制装置11の駆動により、起風空間7において、吸気口
8から室外の空気が吸込まれると共に、横方向の大量の
空気流動が生じる。該空気流は、導風板15を介して連
通部10から乾燥処理空間9に導かれ、更に1対の横衝
立て16,16に案内されて上記処理空間9のハタ3が
配置された部分9aに導かれる。そして、該乾燥処理空
間9の主にハタ配置部分9aを、上記連通部10を介し
て導かれた大量の空気が、換気扇5,51 による排気と
相俟って、略々一定速度の層流状態の空気流として流れ
る。
【0045】この際、上記空気流は、ハタ3の竿36の
長手方向に沿うように流れ、竿36に掛け吊るされた多
列状麺素材Sは、その横方向を略々均一に上記大量の水
平方向の空気流に晒されて、上下の差のない略々一定の
乾燥速度で乾燥が進行する。そして、上記麺素材Sとの
接触により水分を含んだ空気は、衝立て12,12に案
内されて多数の換気扇5,51 により略々その全量が室
外に排出される。なお、空気流強制装置11による起風
空間7の空気流は、上述したように、その殆どが図2
(a)に矢印Aに示すように連通部10を介して乾燥処
理空間9の正面からハタ3に流れるが、一部は矢印Bに
示すように、仕切り部材6bの側面からハタ3の内部へ
流れ込み、これにより竿36に掛け吊るされている麺素
材Sに適度の揺れを与えて、水平方向空気流動の上流か
ら下流(図面右側から左側)に亘って、略々均一に麺素
材Sを風に晒すと共に、水分量(湿気)が上昇すること
を緩和することにも寄与している。
【0046】具体的には、1個の上記空気流強制装置1
1には12216[m3 /h]で、5m先で約1.0
[m/s]の能力を有すが、上記乾燥処理空間9のハタ
配列部分9aの縦断面積が6.6[m2 ]であり、従っ
て、該ハタ配列部分9aの流速は、 12216[m3 /h]×2÷6.6[m2 ]÷360
0[s]=1.028[m/s] となる。なお、換気扇の排出空気量は、(9000[m
3 /h]×4[台]=36000[m3 /h])であ
り、該排出量と、上記空気流強制装置11に基づく空気
流量(12216[m2 /h]×2[台]=24432
[m3 /h])との差(11568[m3 /h])は、
前記仕切り部材6aの横方向から流される風Bを生成す
る。また、上記乾燥処理空間9の空気流の流速は、上記
1.0[m/s]近傍が望ましいが、0.5〜2.5
[m/s]の範囲であれば、製品にダメージを与えるこ
となく、効果を維持できる。
【0047】従来の技術で示した乾燥室(図1参照)
と、上記改造した実験施設(図2参照)とで、実際に素
麺を乾燥した実験結果を図6ないし図8に示す。なお、
本実験結果には、上記導風板15を用いない状態で行わ
れたものである。また、ハタ(はた)、とは、乾燥
室1内に収納した3台のハタ3の内の所定の2台という
意味であり、かつ乾燥作業中に場所を移動するため、場
所の特定はできない。また、両者の比較試験は、同じ麺
素材を用いたものである。
【0048】図6(a)、(b)は、乾燥開始からの経
過時間における麺の水分量をハタの上、中、下部分で測
定したものであり、かつ小割とは、乾燥終了後の裁断作
業を示す言葉であるが、ここでは、乾燥終了時の状態を
示すもので、製造者の官能的判断により設定され、経験
上、12〜14[%]の水分含有量で小割と判断され
る。上述したように、経験に基づく小割時判断により、
小割時における両者間の水分には、適正な範囲内での差
はあるが、従前の乾燥室による方法では[(a)参
照]、常にハタの上下で水分含有量に差はあるが、本実
験施設によるものは、所定時間経過後にあっては、ハタ
の上下で水分含有量に差が殆どないことが解る。
【0049】図6(c)(d)及び(e)(f)は、麺
の上下間の品質を比較したものであり、その指標とし
て、過酸化物価(POV)及びビタミンE(総トコフェ
ロール)濃度がある。手延素麺は、製麺工程後、数ヶ月
から数年貯蔵倉庫で熟成することによって、麺の物性の
変化や化学変化を起こし、フレーバー(香り、味、舌触
り)やテクスチャー(歯ごたえ)が向上する。しかし、
製麺時において主成分たる蛋白質、でんぷん、脂質の他
含有成分がダメージを受けると、不快臭、不味、重合物
による不快な舌触り(オフフレーバー)や不快物性の原
因となる。製麺時には将来(食されるときの品質状態)
を予想することは困難であったが、現在までの研究では
製麺後にPOVが低くビタミンEが20mg/100g
以上残存していれば品質は長期間持続される可能性が高
い傾向にあることが判明している。
【0050】図6(c)(e)に示す従前の乾燥方法に
よっても、POV及びビタミンEは、適正値にあった
が、図6(d)(f)に示すように、本実験施設による
乾燥によっても、適正範囲にあることが解る。
【0051】図7は、従前の乾燥方法による乾燥室内に
おけるハタ、の上部、下部の温度及び湿度の時間変
化を示すものであり、特に湿度において、ハタ上部及び
下部の差並びに時間的な変化が大きい。これに対し、図
8は、本実験施設による乾燥方法におけるハタ、の
上部、下部の温度及び湿度の時間変化を示すものであ
り、温度変化が略々一定であると共に、湿度において、
ハタ上部及び下部の差が少なく、かつ時間的な変化が少
ないことが解る。
【0052】図9、図10は、実際に現在ある乾燥室を
本発明を適用し得るように改造したものである。本乾燥
室12 は、1列5丁のハタ3を2列配置し得るものであ
り、天井部1aに温風用ダクト40が配設されていると
共に、除湿機からのダクト41が天井隅部に配置されて
おり、かつ多数の天井プロペラ扇2…が配置されてお
り、また各側壁1b、1c、1dには、それぞれ2個の
小型換気扇5,5が配設されている。
【0053】上述した既設の乾燥室12 を改造するもの
であるが、まず、従来のプロペラ扇2…は使用しないの
で、撤去することが好ましいが、そのまま放置しておい
てもよい。また、一側壁1c、1dの換気扇5,5も使
用しない。そして、上記乾燥室12 を上下方向に仕切り
部材42,42にて区画し、上方を起風空間7とし、下
方を乾燥処理空間9とし、更に上記仕切り部材42,4
2の一端42aと一側壁1cとの間を開口して、上下の
空間7,9を連通する連通部10とする。また、前記乾
燥処理空間9において、2列のハタ3の中央部分を中央
仕切り部材43により左右に区画すると共に、それぞれ
2列のハタ3の左右部分を側面仕切り部材45,45で
区画する。
【0054】前記仕切り部材42上方の起風空間7に
は、4個の空気流強制装置11が等間隔に横方向に並ん
で設置されている。該空気流強制装置11は、図3に示
すように、モータ付き遠心送風機19、ノズル20及び
ベンチュリー21からなり、ノズル及びベンチュリーの
数は、図3に示すように各3本でもよいが、各2本のも
のが望ましい。また、起風空間7に開口するように、一
方の室壁1cに多数の吸気口8…が形成され、また該壁
1cには、乾燥処理空間9に開口するように多数(6
台)の換気扇51 …が新設され、従って該壁1cには、
既設の換気扇5と合せて8台の換気扇が配設される。
【0055】上記改造した乾燥室12 は、空気流強制装
置11の駆動により、起風空間7内に多数(6個)の吸
気口8から室外気を吸込んで、該吸気口が位置する一側
壁1bから他側壁1cへ向けての大容量でかつ直進性の
高い空気流(風)を生じる。
【0056】そして、前記起風空間7の水平方向の空気
流は、他側壁1cに案内されて、連通部10を介して乾
燥処理空間9に導かれ、更に中央仕切り部材43及び左
右の側面仕切り部材45,45に案内されて、各1列の
ハタ(5丁)3が載置されている左右ハタ収納室9a,
9bを、壁一側に設けられている多数の換気扇5,5 1
…による排気と相俟って、水平方向の略々層流で0.5
〜2.5[m/s]、望ましくは1[m/s]前後の風
として流れる。この際、ハタ3は、その竿36の長手方
向が上記水平方向の風に沿うように配置されており、各
竿36,36に掛け吊るされた麺素材は、その横方向か
ら略々均一に上記大容量空気流(風)に晒されて、ハタ
3の上下位置及び風の上流、下流位置に拘りなく、すべ
ての麺素材が略々均等に乾燥が進行する。
【0057】図11、図12は、他の乾燥室13 の改造
計画を示す図である。本乾燥室13は、12丁のハタ3
が1列に配置される。本乾燥室13 の改造計画も、先の
改造案と同様に、室の天井部分1aを仕切り部材42で
上下に区画して、上方を起風空間7に、下方を乾燥処理
空間9にすると共に、長手方向の一側壁1cと上記仕切
り部材42の先端42aの間を開口して連通部10とす
る。なお、本乾燥室1 3 にも、天井付近にボイラーから
温風供給用ダクト40及びプロペラ扇2が設けられてい
る。
【0058】また、起風空間7に開口するように、短手
方向の対向壁面1d,1eにそれぞれ多数の吸気口8…
を設け、更に長手方向の他壁1bに吸気口81 を設ける
と共に、該吸気口81 をダクト48を介して外気吸気口
48aに連通する。また、乾燥処理空間における長手側
壁面の1d,1eの中間部分に所定数の換気扇5,5 1
を設置すると共に、該長手側壁両面の他側壁1b寄りに
多くの換気扇5,51,51 を設置する。更に、上記起
風空間7に、長手方向に所定間隔隔てて、かつ2個ずつ
並べて空気流強制装置11が配設されており、該空気流
強制装置11は、図3に示すもの及び先の改造計画のも
のと同様に、送風機、ノズル及びベンチュリーを有する
ものである。また、一列に並べたハタ3の収納部9aと
長手側壁1d,1eの内面との間に、それぞれ所定間隔
で衝立て49a…,49bが配置されている。
【0059】一方、図13(a)に示すように、乾燥室
3 に隣接してボイラー室50が付設されており、該ボ
イラー室にはボイラー51及び送風機52が配設され
て、該送風機52から天井部の前記ダクト40に配管さ
れている。本改造計画では、図13(b)に示すよう
に、ボイラー51に煙突53を設けて、ボイラー室50
の高温・高湿化を防止すると共に、送風機52からの配
管を、乾燥処理空間9に開口する温風吹出口55に連通
するダクト56aと、前記ダクト40に連通する従前の
ダクト56bとに分岐する。各ダクト56a,56bに
それぞれバルブダンパ60a,60bが設けられている
と共に、ダクト40に連通するように吸気口61がボイ
ラー室内に設けられており、かつ該吸気口ダクト56c
にもバルブダンパ60cが付設される。
【0060】上記改造した乾燥室13 は、所定間隔離れ
た2個2列の空気流強制装置11の駆動により、起風空
間7内に多数の吸気口8,81 から室外気を吸込んで、
比較的距離のある、一側壁1bから他側壁1cへ向けて
の大容量でかつ直進性の高い空気流(風)を生じる。こ
の際、従来用いられたダクト40は、バルブダンパ60
aを閉めてバルブダンパ60bを開くことにより、吸気
口61からボイラー室50内の空気を吸込んで、前記起
風空間7の空気供給の補助として用いられる。また、バ
ルブダンパ60aを開くことにより、ボイラー51にて
熱せられた空気は、送風機52よりダクト56a及び吹
出口55から乾燥処理空間9に温風として直接供給され
る。また、天候等の環境に応じて、バルブダンパ60
a,60cを閉じると共に、バルブダンパ60bを開い
て、ボイラー51からの温風を、送風機52を介してダ
クト40に供給し、起風空間7にダクト40から温風を
供給してもよい。これによると、ダクト40からの温風
・乾燥空気が吸気口8,81からの外気に混じって、大
量でかつ乾燥した温かい空気の流れを生じる。
【0061】そして、前記起風空間7の水平方向の空気
流は、他側壁1cに案内されて、連通部10を介して乾
燥処理空間9に導かれ、該比較的長い処理空間9を、多
数の換気扇5,51 …による排気と相俟って、水平方向
の略々層流で0.5〜2.5[m/s]、望ましくは1
[m/s]前後の風として流れる。この際、乾燥処理空
間9の左右壁面1d,1eとハタ収納部9aとの間を流
れようとする空気は、衝立て49aによりハタ収納部9
a方向に偏向され、ハタ収納部9aを流れる空気流とな
り、また最後尾の衝立て49bは逆方向に向けられてお
り、ハタ収納部9aを流れる空気流を各換気扇51 ,5
方向に導く。また、ハタ3は、その竿36の長手方向が
上記水平方向の風に沿うように配置されており、各竿3
6,36に掛け吊るされた麺素材は、その横方向から略
々均一に上記大容量空気流(風)に晒されて、ハタ3の
上下位置及び風の上流、下流位置に拘りなく、すべての
麺素材が略々均等に乾燥が進行する。
【0062】なお、上記ダクト40の排風口を空気流強
制装置11の吸込み口に近づけるか、又はダクト40を
強制装置11の吸込み口21に連通して、ノズル20か
ら温風・乾燥空気を噴出するようにしてもよい。この場
合、各空気流強制装置11に送風機を設けずに、ボイラ
ー室の送風機52からの風を、ダクト40を介して直接
ノズル21に供給してもよい。更に図13(b)に鎖線
で示すように、吸気口61から送風機52に連通するダ
クト56dを設け、該ダクトにバルブダンパ60dを介
在する。
【0063】上記構成によると、湿度の低い天候の場
合、ボイラー51を停止すると共に、バルブダンパ60
dを開き、通常外気を吸込口61から吸込んで、送風機
52によりダクト40を介して各空気流強制装置11に
供給し、ノズル21から該通常外気を噴出する。また、
湿度の高い天候の場合、ボイラー51を作動すると共
に、ダンパバルブ60dを閉じ、ボイラーからの温風・
乾燥空気をダクト40を介して各空気流強制装置11に
供給する。該装置のノズル20から該温風・乾燥空気が
噴出し、ベンチュリー21が吸気口8…からの外気を誘
引し、該大量の外気とノズル20からの温風・乾燥空気
に混じった空気が、空気流となる。
【0064】図14は、図11、図12に示すような長
い乾燥室13 に用いて好適な空気流強制装置を示す図で
ある。該乾燥室13 は、連通部10等を介して一側壁1
c側から導入される大容量で所定風速の空気流(風)
は、多数配列されたハタ3の麺素材Sに当接する等によ
り、徐々に減速され、上記長い乾燥室にあっては、下流
端部から空気が抜かれているとしても、その流速が充分
(例えば0.5[m/s]以下)でない場合を生じる。
このような場合、図11に示す衝立て49aの代りに、
本空気流強制装置61を設置すると好ましい。
【0065】該空気流強制装置61は、上下方向に比較
的長い長方体のケース62を有しており、該ケース内に
2個のシロッコファン63a,63bが一軸状に並んで
設置されている。各シロッコファン63a,63bには
軸方向外側にそれぞれモータ65a,65bが連結され
ており、またケース62の一方側面62aが長い吸気口
となると共に、他方側面62bに突出して長い長方形の
噴出口66が配設されている。
【0066】そして、上記噴出口66に僅かに間隔をあ
けて、長い長方形のベンチュリー67が前記ケース62
に取付けられている。該ベンチュリー67は、吸入口6
7a及び吐出口67bが長い長方形からなり、かつ絞り
部分67cは短辺方向が狭くなるように細長形状に形成
されている。本縦長形状の空気流強制装置61は、その
両端部分に取付け用のブラケット69,69が軸に螺合
するナット等により回転位置調整自在に取付けられてお
り、該ブラケットの他端は室壁1d,1e等に適宜取付
けられる。
【0067】本空気流強制装置61を、前記乾燥室13
における処理空間9の左右壁面1d,1eの適宜位置に
取付け、かつその噴出方向を斜め下流側に向くように設
定する。そして、乾燥処理空間9に流れる前記水平方向
の層流状の空気流が、長い処理空間において麺素材等に
当る等によりその流速が低くなる部分に、前記空気流強
制装置61が配置され、該強制装置61のベンチュリー
吐出口67bからの噴出空気が上記水平方向の空気流に
斜めに当り、該水平空気流を助勢する。これにより、該
空気流全体の流速が増して、所定流速で多条の麺素材を
晒すように、該処理空間内の空気流動のエネルギが途中
で得られる。
【0068】この際、本空気流強制装置61は、シロッ
コファン63a,63bからなり、その流量は多くても
流速は低く、かつ長方形のベンチュリー67により更に
流速が低くかつ大容量となるので、ベンチュリー67か
らの噴出空気は、竿36に吊り掛けられた麺素材の広い
部分に当り、部分的かつ集中的に上記噴出空気が当るこ
とはなく、かつ直接に麺素材に当るとしても、高速風に
晒されるような部分過乾燥になることはない。また、本
空気流強制装置61は、ブラケット69による取付け方
式としてあるが、足を設けて載置形としてもよい。ま
た、上述したような流速の衰えた水平空気流を助勢する
手段として、本シロッコファンによるものに拘らず、首
振りタイプ又は特開平11−22700号記載等の他の
空気流助勢装置を用いてもよいことは勿論である。
【0069】ついで、本発明を乾燥室新築時から採用す
る場合に望ましい実施の形態について、図15〜図18
に沿って説明する。図15は、その第1の実施の形態の
概要を示す図で、乾燥室14 は、一側壁1cから他側壁
1bに向けて、室内全体に略々水平方向の層流状の一方
向空気流(風)が生じるようになっている。
【0070】上記一側壁1cには複数の吸気口8…が設
けられており、対向する他側壁1bには複数の換気扇5
…が設置されている。また、室内における上記一側壁1
c近傍には複数の空気流強制装置11が配設されてい
る。該空気流強制装置11は、前述したように(例えば
図3参照)、モータ付き送風機、ノズル及びベンチュリ
ーを有するものからなる。なお、対向する長辺側の壁1
d,1eにはハタ3…を出し入れしたり、作業員が出し
入れする出入口があるが、乾燥作業状態においては閉塞
されている。
【0071】本乾燥室14 に、竿36の長手方向が上記
空気流(風)方向に沿うように多数のハタ3を配列、載
置する。そして、前記空気流強制装置11及び換気扇5
を駆動することにより、一側壁1cの吸気口8…から吸
込まれた室外気が、矢印に示すように、空気流強制装置
11により水平方向の直進性の高いかつ大容量の空気流
(風)として室内全体を一方向に移動し、多数の換気扇
5により他側壁1bから室外部に排出される。
【0072】この際、室内に配置されたハタ3に掛け吊
るされた素麺Sは、その横方向から前記大容量かつ所定
流速(0.5〜2.5[m/s])、好ましくは略々
1.0[m/s]の空気流に晒されて、ハタの上下部分
及び上流側、下流側で略々均一に乾燥が進行する。
【0073】なお、本乾燥室13 においても、必要に応
じて、ボイラー等からの温風及び除湿機からの乾燥空気
を供給してもよいことは勿論、また衝立て、又は図14
に示すような空気流強制装置61及び他の形式(単なる
ファン型の扇風機も含む)の空気流強制装置を空気流の
助勢手段として適宜配置してもよいことは勿論である。
この際の配置箇所は、左右の壁1d,1e付近、天井1
a付近又は複列のハタ3の間部分等の適宜の場所でよ
い。なお、上述した付加技術は、他の実施の形態におい
ても同様に採用し得る。
【0074】図16は、第2の実施の形態を示すもので
あり、乾燥室15 の一側壁1cに大型のプロペラ扇等の
送風機70が取付けられ、該送風機からの風は、風向調
整板が付いた外気供給口(吸気口)71から室内に供給
される。また、対向する他側壁1bには、同様な大型の
送風機72が取付けられており、該送風機は、同じく風
向調整板が付いた内気排出口73から室内の空気を排出
する。
【0075】本乾燥機15 によっても、送風機70から
外気供給口71を介して供給される大量の空気が、送風
機72により排出口73から抜かれることにより、室内
全体に、矢印に示すように、大量の一方向の水平空気流
を生じる。この空気流に、ハタ3に掛け吊るされた素麺
が横方向から晒されて、略々均一に乾燥が進行する。な
お、本実施の形態にあっては、供給側送風機70及び排
出側送風機72が相俟って、空気流強制手段を構成す
る。
【0076】また、供給側送風機を、図17に示すよう
に、前述したノズルベンチュリータイプのものとしても
よい。即ち、一側壁1cに、ベンチュリー21が設置さ
れ、かつ該一側壁1cの室外側に僅かに間隔をあけてノ
ズル20が配設される。該ノズルベンチュリータイプの
空気流強制装置11’が一側壁1cに多数個設けられて
いる。上記ノズル20への空気供給は、1個(又は数
個)の大型の送風機76’からダクト又はパイプ75を
介して行ってもよく、また図3、図4、図14に示すよ
うに、それぞれ別個の送風機を設けてもよい。
【0077】本実施の形態によると、一側壁1cからの
供給空気は、ノズル20からの噴出空気と、該噴出空気
によりベンチュリー吸込口21aから誘引される外気と
からなり、該ベンチュリー吐出口21bから室内に供給
される空気は、大容量でかつ直進性の優れた空気流を作
り出す。
【0078】また、上記ノズル20に、前述したよう
に、ボイラー、除湿機等の空調設備からの温風又は乾燥
空気と、通常の外気とを切換えて供給できるように構成
し、天候等の環境に応じて、上記ノズル20への供給空
気を切換えるようにしてもよい。
【0079】図18は、第3の実施の形態を示すもので
あり、乾燥室16 の一側壁1cに多数の吸気用換気扇7
7を設置すると共に、他側壁1bに多数の排気用換気扇
5を設置する。
【0080】本乾燥室16 によっても、吸気用換気扇7
7及び排気用換気扇5によって、矢印に示すように、室
内全体に一方向の水平空気流を生じ、該空気流に、ハタ
に掛け吊るされた素麺が横方向から晒されて、略々均一
に乾燥が進行する。なお、本実施の形態にあっては、図
16に示すものと同様に、吸気側換気扇77と排気側換
気扇5が相俟って、空気流強制手段を構成し、また吸気
側換気扇77は、吸気部(口)をも兼用して構成する。
【0081】なお、上述した各実施の形態は、素麺、特
に手延べ素麺に適用して説明したが、これに限らず、干
しそば、干しうどん等の他の乾麺にも同様に適用できる
ことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来(現状)の乾燥室を示す図で、(a)は平
面図、(b)は側面図。
【図2】上記現状の乾燥室を改造した実験施設を示す図
で、(a)は平面図、(b)は側面図。
【図3】本発明に用いて好適な空気流強制装置を示す図
で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面
図、(d)は右側面図。
【図4】一部変更した空気流強制装置を示す図で、
(a)は概略断面図、(b)は側面図。
【図5】手延べ素麺の製造に用いられるハタを示す図
で、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図6】従来の乾燥方法(a)、(c)、(e)と、本
発明の乾燥方法(b)、(d)、(f)とを比較した実
験結果の各種データを示す図表である。
【図7】従来の乾燥方法による室内の温度及び湿度の時
間経過による変化を示す図。
【図8】本発明による乾燥方法よる図7と同様な図であ
る。
【図9】従来の乾燥室を本発明によるものに改造する計
画を示す平面図。
【図10】図9に示すものの、(a)は正断面図、
(b)は正面図。
【図11】他の従来の乾燥室を本発明によるものに改造
する計画図であり、(a)は平面図、(b)は断面図。
【図12】図11に示すものの、(a)は正断面図、
(b)は正面図。
【図13】そのボイラー室を示す概略図で、(a)は現
状を示し、(b)は改造計画を示す。
【図14】空気流の助勢装置として好適な空気流強制装
置を示す図で、(a)は一部破断した正面図、(b)は
その平面断面図、(c)は平面図。
【図15】新築時から本発明を適用して好適な乾燥室の
第1の実施の形態を示し、(a)は平面図、(b)は側
面図。
【図16】その第2の実施の形態を示し、(a)は平面
図、(b)は側面図。
【図17】空気供給装置として好適な空気流強制装置を
示す断面図。
【図18】第3の実施の形態を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図。
【符号の説明】
1,12 〜16 乾燥室 1c,1b 一側壁、他側壁 3 ハタ 6a,6b,42 仕切り部材 7 起風空間 8,8,71,77 吸込部(口) 9 乾燥処理空間 9a ハタ配置(収納)部 10 連通部 11,11’,70,72,77,5 空気流
強制手段(装置) 20 ノズル 21 ベンチュリー 21a 吸気口 21b 吐出口 36 吊り掛け具(竿) 61 空気流助勢手段(装置) 66 ノズル 67 ベンチュリー 67a 吸気口 67b 吐出口 S 麺素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 正英 兵庫県龍野市龍野町富永219−2 兵庫県 手延素麺協同組合内 (72)発明者 中出 浩一 兵庫県姫路市南車崎2−7−23 株式会社 マスダハーモ内 Fターム(参考) 3L113 AA01 AB03 AC55 AC73 BA24 CB26 DA11 4B031 CA02 CA03 CA04 CK14 4B046 LA01 LB03 LC20 LP35

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾麺素材を乾燥室内にて乾燥する乾麺の
    乾燥方法であって、 前記乾燥室内に、水平方向に配置した吊り掛け具により
    前記乾麺素材を上下方向に吊り掛けた状態で、該乾燥室
    内に、室外から空気を導入すると共に、室外に空気を排
    出し、 前記乾燥室内に、前記室外からの空気を室外へ排出する
    方向で、かつ前記吊り掛け具の長手方向に沿う略々水平
    方向の空気流を発生し、 該空気流中に、前記乾麺素材をその横方向から晒すこと
    により乾燥することを特徴とする、 乾麺の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 前記空気流が、前記乾麺素材に当る状態
    において0.5〜2.5[m/s]の略々層流状であ
    る、 請求項1記載の乾麺の乾燥方法。
  3. 【請求項3】 前記空気流が、ノズルからの噴出空気に
    よりベンチュリーが周囲空気を誘引することにより生じ
    てなる、 請求項1又は2記載の乾麺の乾燥方法。
  4. 【請求項4】 乾麺素材を乾燥室内にて乾燥する乾燥施
    設であって、 前記乾燥室に、室外から空気を導入する吸気部と、室外
    に空気を排出する排気手段と、を備え、 前記乾燥室内に、前記吸気部から前記排気手段に向け
    て、かつ水平方向の空気流を生じる空気流強制手段を備
    える、 ことを特徴とする乾麺の乾燥施設。
  5. 【請求項5】 前記空気流強制手段が、前記乾燥室の室
    内全体に、対向する一側壁側から他側壁側への水平方向
    の空気流を生じてなる、 請求項4記載の乾麺の乾燥施設。
  6. 【請求項6】 前記乾燥室を、該室の一端部を連通して
    上下に区画し、該区画した上部に前記吸気部を配設する
    と共に前記空気流強制手段を配置し、かつ上記区画した
    下部に前記排気手段を配設すると共に該下部を前記乾麺
    素材が多数吊り掛けて配置される乾燥処理空間となし、 前記区画上部での前記空気流強制手段による空気流が、
    前記室一端部の連通部を介して前記区画下部の乾燥処理
    空間に導かれ、更に該乾燥処理空間を水平方向に通って
    前記排気手段から排出されてなる、 請求項4記載の乾麺の乾燥施設。
  7. 【請求項7】 前記空気流強制手段が、空気を噴出する
    ノズルと、該ノズルの噴出口近傍に吸気口を有するベン
    チュリーと、を備え、 前記ノズルからの噴出空気により前記ベンチュリーが前
    記吸気口から周囲空気を誘引し、前記噴出空気と共に該
    誘引空気を吐出口から吐出してなる、 請求項4ないし6のいずれか記載の乾麺の乾燥施設。
  8. 【請求項8】 前記乾燥室の壁を貫通してベンチュリー
    を配設し、また該ベンチュリーの吸気口近傍の前記乾燥
    室外にノズルを設置して、該ノズルから空気を噴出する
    ことにより、該室外の空気を誘引して前記乾燥室に供給
    し、 前記ベンチュリー及びノズルが、前記吸気部及び空気流
    強制手段を構成してなる、 請求項4ないし6のいずれか記載の乾麺の乾燥施設。
  9. 【請求項9】 前記ノズルに供給する空気を、室外気
    と、空調設備による温風又は乾燥空気とに切換える、 請求項7又は8記載の乾麺の乾燥施設。
  10. 【請求項10】 前記乾燥室内に、空気流助勢手段を配
    置し、 該空気流助勢手段は、前記空気流強制手段に基づき前記
    乾麺素材が配置されている乾燥処理空間に流れる水平方
    向の空気流が所定流速を保持するように助勢してなる、 請求項4ないし9のいずれか記載の乾麺の乾燥施設。
  11. 【請求項11】 前記空気流助勢手段は、所定方向に長
    いノズルと、該ノズルの噴出口近傍に前記所定方向に長
    い吸気口を有するベンチュリーと、を備え、 前記ノズルからの噴出空気により前記ベンチュリーが前
    記吸気口から周囲空気を誘引し、前記噴出空気と共に該
    誘引空気を、前記所定方向に長い吐出口から前記空気流
    強制手段に基づく水平方向の空気流に向けて斜めに吐出
    してなる、 請求項10記載の乾麺の乾燥施設。
JP2000219763A 2000-07-19 2000-07-19 乾麺の乾燥方法及びその施設 Pending JP2002034435A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000219763A JP2002034435A (ja) 2000-07-19 2000-07-19 乾麺の乾燥方法及びその施設

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000219763A JP2002034435A (ja) 2000-07-19 2000-07-19 乾麺の乾燥方法及びその施設

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002034435A true JP2002034435A (ja) 2002-02-05

Family

ID=18714486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000219763A Pending JP2002034435A (ja) 2000-07-19 2000-07-19 乾麺の乾燥方法及びその施設

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002034435A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012124749A1 (ja) 2011-03-15 2012-09-20 日清フーズ株式会社 乾麺の製造方法
CN102860337A (zh) * 2012-09-11 2013-01-09 四川玖玖爱食品有限公司 便于脱盒的杂粮方便面面饼冷却装置
CN112797745A (zh) * 2021-01-14 2021-05-14 安徽冉升食品有限公司 一种可减少热量散失的面叶烘干装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012124749A1 (ja) 2011-03-15 2012-09-20 日清フーズ株式会社 乾麺の製造方法
US9420811B2 (en) 2011-03-15 2016-08-23 Nisshin Foods Inc. Dried noodles manufacturing method
CN102860337A (zh) * 2012-09-11 2013-01-09 四川玖玖爱食品有限公司 便于脱盒的杂粮方便面面饼冷却装置
CN112797745A (zh) * 2021-01-14 2021-05-14 安徽冉升食品有限公司 一种可减少热量散失的面叶烘干装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102141340B9 (zh) 一种穿流带式烘干机
CN102422780A (zh) 食用菌栽培用空调房
JP2006101752A (ja) 干し柿の製造装置
JP3580865B2 (ja) 蚕の無菌飼育方法
JP2002034435A (ja) 乾麺の乾燥方法及びその施設
JPH02416A (ja) 卵、果物等の物品の乾燥方法及び装置
JP2000065378A (ja) 低温保管倉庫
JP2008161152A (ja) 生芋の貯蔵装置
CN202364602U (zh) 食用菌栽培用空调房
KR102253073B1 (ko) 외부 공기 활용 오징어 건조 장치
JP6089925B2 (ja) γ−アミノ酪酸富化装置
JP2004019989A (ja) 干し柿の乾燥装置
JP2001147513A (ja) 乾燥装置
JP6462094B1 (ja) 室内循環式空調システム
JP2004242660A (ja) 茸等の施設栽培装置
JP4996933B2 (ja) 床置型空気調和機
JP2534312Y2 (ja) 目的とする温度及び(又は)湿度環境を得る装置
JP2535108B2 (ja) 1側外気吸込形多段水平循環流式乾燥焼付方法および装置
KR20020025128A (ko) 대류식 복합 공조 시스템 및 공조 방법
JPH07177869A (ja) 刻みたばこの回転シリンダ型調湿機
JP2002349496A (ja) 送風方向制御機能付き送風機及びこの送風機を備えた乾燥設備
JP2004293963A (ja) 調湿装置
CN110296584A (zh) 一种中药饮片烘干灭菌装置
JP7262841B2 (ja) 魚介類乾燥システムと魚介類干物製造方法
CN209991733U (zh) 风干机