JP2002034051A - ディジタルカメラ - Google Patents

ディジタルカメラ

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JP2002034051A
JP2002034051A JP2000213654A JP2000213654A JP2002034051A JP 2002034051 A JP2002034051 A JP 2002034051A JP 2000213654 A JP2000213654 A JP 2000213654A JP 2000213654 A JP2000213654 A JP 2000213654A JP 2002034051 A JP2002034051 A JP 2002034051A
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
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    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/67Circuits for processing colour signals for matrixing

Abstract

(57)【要約】 【構成】 LCH変換回路22cは、撮影された被写体
の画像信号を形成する各々の画素信号からL成分値,C
成分値およびH成分値を検出する。一方、基準値テーブ
ル22hには、複数の基準L成分値,基準C成分値およ
び基準H成分値が保持され、目標値テーブル22i〜k
の各々には複数の目標L成分値,目標C成分値および目
標H成分値が保持される。L調整回路22d,C調整回
路22eおよびH調整回路22fは、各画素のL成分
値,C成分値およびH成分値を基準値テーブル22hな
らびに目標値テーブル22i〜22kのいずれか1つに
基づいて補正する。ここで、目標値テーブル22i〜2
2kの各々に保持された複数の目標値は、オペレータに
よるキー操作に応じて任意に調整される。 【効果】 撮影された被写体像の色再現性をオペレータ
側で自由に変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルカメラに
関し、たとえば、撮影された被写体の画像信号に画質調
整を施す、ディジタルカメラに関する。
【0002】
【背景技術】ディジタルカメラでは、色再現特性はイメ
ージセンサから出力された画像信号にどのような信号処
理を施すかによって変動する。このため、信号処理技術
が色再現性を向上させる上で重要な要素となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のディジ
タルカメラでは、様々な条件で撮影される画像に適応し
た色補正が難しく、良好に撮影されるであろう被写体を
想定した色補正に限定される傾向にあった。また、イメ
ージセンサの特性にばらつきがある結果、撮影された被
写体の色がカメラ毎に異なるという問題もあった。さら
に、ユーザが自分の好みで色補正をすることはカメラ上
では不可能であり、補正をしたいときは撮影された被写
体の画像信号をパーソナルコンピュータ(PC)に取り
込み、PC上で補正するしかなかった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、ユ
ーザの好みで色再現特性を調整することができる、ディ
ジタルカメラを提供することである。
【0005】この発明の他の目的は、色再現性が製品毎
に異なるのを防止できる、ディジタルカメラを提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、撮影手段
によって撮影された被写体の画像信号に画質調整を施す
ディジタルカメラにおいて、画像信号を形成する各々の
画素信号から所定の画質評価要素に関する画素値を検出
する画素値検出手段、所定の画質評価要素に関する複数
の基準値を保持する第1テーブル、所定の画質評価要素
に関する複数の目標値を保持する第2テーブル、画素値
を第1テーブルと第2テーブルとに基づいて補正する補
正手段、および複数の目標値を任意に調整する調整手段
を備えることを特徴とする、ディジタルカメラである。
【0007】第2の発明は、撮影手段によって撮影され
た被写体の画像信号に画質調整を施すディジタルカメラ
において、画像信号を形成する各々の画素信号から所定
の画質評価要素に関する画素値を検出する画素値検出手
段、所定の画質評価要素に関する複数の基準値を保持す
る第1テーブル、所定の画質評価要素に関する複数の目
標値を保持する第2テーブル、および画素値を第1テー
ブルと第2テーブルとに基づいて補正する補正手段を備
え、基準値は基準被写体を撮影して得られた基準画像信
号に基づいて決定するようにしたことを特徴とする、デ
ィジタルカメラである。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、撮影手段によって被写体
が撮影されると、画素値検出手段が、撮影された被写体
の画像信号を形成する各々の画素信号から所定の画質評
価要素に関する画素値を検出する。一方、第1テーブル
および第2テーブルの各々には、同じ画質評価要素に関
する複数の基準値および複数の目標値が保持される。補
正手段は、画素値検出手段によって検出された画素値を
第1テーブルおよび第2テーブル基づいて補正する。こ
のようにして、撮影された被写体の画像信号に画質調整
が施される。ここで、第2テーブルに保持された複数の
目標値は、調整手段によって任意に調整される。
【0009】この発明のある例では、画素値との間で所
定条件を満たす基準値が基準値検出手段によって第1テ
ーブルの中から検出され、検出された基準値に対応する
目標値が目標値検出手段によって第2テーブルの中から
検出される。画素値は、基準値検出手段および目標値検
出手段の各々によって検出された基準値および目標値と
に基づいて画素値補正手段によって補正される。
【0010】好ましい例では、所定の画質評価要素は色
相を含み、基準値検出手段は色相に関して画素値を挟む
2つの基準値を検出し、目標値検出手段は検出された2
つの基準値に対応する2つの目標値を検出する。検出し
た2つの基準値に注目すると、一方の基準値の色相成分
は画素値の色相成分よりも大きく、他方の基準値の色相
成分は画素値の色相成分よりも小さい。
【0011】このような好ましい例のある局面では、画
素値補正手段に含まれる色相補正手段が、検出された2
つの基準値および2つの目標値の色相成分に基づいて画
素値の色相成分を補正する。
【0012】また、他の局面では、所定の画質評価要素
は彩度をさらに含み、画素値補正手段に含まれる彩度補
正手段が、検出された2つの基準値および2つの目標値
の彩度成分に基づいて画素値の彩度成分を補正する。
【0013】その他の局面では、所定の画質評価要素は
明度をさらに含み、画素値補正手段に含まれる明度補正
手段が、検出された2つの基準値および2つの目標値の
明度成分に基づいて画素値の明度成分を補正する。
【0014】この発明の他の例では、キャラクタ表示手
段が、目標値を示すキャラクタを複数の座標軸によって
形成されるエリアに表示する。このキャラクタは移動手
段によってエリア内を任意に移動し、更新手段は移動後
のキャラクタの位置に応じて目標値を更新する。このよ
うにして目標値が任意に調整される。
【0015】好ましい例では、調整手段に含まれる色再
現手段が、更新手段によって更新された目標値によって
規定される色を再現する。
【0016】他の好ましい例では、調整手段に含まれる
目標値表示手段が、更新手段によって更新された目標値
を表示する。
【0017】この発明のその他の例では、複数の色が描
かれた特定被写体が撮影されたとき、この特定被写体に
対応する特定画像信号が特定画像信号生成手段によって
生成される。複数の基準値は、この特定画像信号に基づ
いて基準値生成手段によって生成される。
【0018】第2の発明によれば、撮影手段によって被
写体が撮影されると、画素値検出手段が、撮影された被
写体の画像信号を形成する各々の画素信号から所定の画
質評価要素に関する画素値を検出する。一方、第1テー
ブルおよび第2テーブルの各々には、同じ画質評価要素
に関する複数の基準値および複数の目標値が保持され
る。補正手段は、画素値検出手段によって検出された画
素値を第1テーブルおよび第2テーブル基づいて補正す
る。このようにして、撮影された被写体の画像信号に画
質調整が施される。ここで、第1テーブルに設定される
基準値は、基準被写体を撮影して得られた基準画像信号
に基づいて決定される。
【0019】
【発明の効果】第1の発明によれば、第2テーブルに保
持された複数の目標値が調整手段によって任意に調整さ
れるため、ユーザの好みで色再現特性を調整することが
できる。
【0020】第2の発明によれば、第1テーブルに設定
される基準値を基準被写体を撮影して得られた基準画像
信号に基づいて決定するようにしたため、色再現性がカ
メラ毎に異なるのを防止することができる。
【0021】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0022】
【実施例】図1を参照して、この実施例のディジタルカ
メラ10は、フォーカスレンズ12を含む。被写体の光
像は、このフォーカスレンズ12を経てCCDイメージ
ャ14の受光面に入射される。受光面では、入射された
光像に対応するカメラ信号(生画像信号)が光電変換に
よって生成される。なお、受光面は、原色ベイヤ配列の
色フィルタ(図示せず)によって覆われ、カメラ信号を
形成する各々の画素信号は、R,GおよびBのいずれか
1つの色成分のみを持つ。
【0023】タイミングジェネレータ(TG)16は、
CPU32から処理命令が与えられたとき、CCDイメ
ージャ14から所定のフレームレートでカメラ信号を繰
り返し読み出す。読み出されたカメラ信号は、CDS/
AGC回路18における周知のノイズ除去およびレベル
調整を経て、A/D変換器20でディジタル信号に変換
される。
【0024】信号処理回路22は、CPU32から処理
命令が与えられたとき、A/D変換器20から出力され
たカメラデータに色分離,白バランス調整,YUV変換
などの信号処理を施し、輝度成分(Yデータ)および色
差成分(Uデータ,Vデータ)からなる画像データを生
成する。生成された画像データはメモリ制御回路24に
与えられ、メモリ制御回路24によってSDRAM26
の画像データ格納エリア26aに書き込まれる。
【0025】ビデオエンコーダ28は、CPU32から
の処理命令に応答して、画像データ格納エリア26aの
画像データをメモリ制御回路24に読み出させる。そし
て、読み出された画像データをNTSCフォーマットの
コンポジット画像信号にエンコードし、エンコードされ
たコンポジット画像信号をスイッチSW1を通してモニ
タ30に供給する。この結果、コンポジット画像信号に
対応する画像が、画面に表示される。
【0026】キャラクタジェネレータ36は、CPU3
2からキャラクタ表示命令が与えられたとき、所望のキ
ャラクタ信号を発生する。キャラクタ信号はスイッチS
W1を介してモニタ30に与えられ、これによって所望
のキャラクタが画面にOSD表示される。
【0027】JPEGコーデック34は、CPU32か
ら圧縮命令を受けたとき、画像データ格納エリア26a
に格納された1フレーム分の画像データをメモリ制御回
路24に読み出させ、読み出された画像データにJPE
Gフォーマットに準じた圧縮処理を施す。圧縮画像デー
タが得られると、JPEGコーデック34は、生成され
た圧縮画像データをメモリ制御回路24に与える。圧縮
画像データは、メモリ制御回路24によって圧縮データ
格納エリア26bに格納される。一方、CPU36から
伸長命令を受けると、JPEGコーデック34は、圧縮
データ格納エリア26bに格納された1フレーム分の圧
縮画像データをメモリ制御回路24に読み出させ、読み
出された圧縮画像データにJPEGフォーマットに準じ
た伸長処理を施す。伸長画像データが得られると、JP
EGコーデック34は、伸長画像データをメモリ制御回
路24を通して画像データ格納エリア26aに格納す
る。
【0028】CPU32はまた、自ら圧縮画像データの
記録/再生処理を行なう。記録時は、圧縮データ格納エ
リア26bに格納された圧縮画像データをメモリ制御回
路24を通して読み出すとともに、ファイル名などを含
むヘッダ情報を自ら作成し、圧縮画像データおよびヘッ
ダ情報をI/F回路38を通してメモリカード40に記
録する。これによって、メモリカード40内に画像ファ
イルが作成される。
【0029】再生時もまた、I/F回路38を通してメ
モリカード40から画像ファイルを読み出す。読み出さ
れた圧縮画像ファイルに含まれる圧縮画像データは、同
じくCPU32によって、メモリ制御回路24を通して
圧縮データ格納エリア26bに書き込まれる。
【0030】なお、メモリカード40は着脱自在な不揮
発性の記録媒体であり、スロット(図示せず)に装着さ
れたときにCPU32によってアクセス可能となる。
【0031】システムコントローラ42には、各種の操
作キー44〜50が接続される。オペレータによってキ
ー操作が行なわれると、そのときのキー状態を示すキー
ステート信号がシステムコントローラ42からCPU3
2に与えられる。ここで、シャッタキー44は被写体の
撮影トリガを発するためのキーであり、画質調整キー4
6は画質調整モードを選択するためのキーである。カー
ソルキー48は、画質調整メニューが表示されたときに
メニュー上のカーソルを移動させるためのキーであり、
このキーを操作することでカーソルが上下左右のいずれ
かに移動する。セットキー50はカーソルが指向するメ
ニュー項目を確定されるためのキーである。
【0032】信号処理回路22は、図2に示すように構
成される。A/D変換器20から出力されたカメラデー
タは、色分離回路22aによって色分離を施される。つ
まり、カメラデータを構成する各々の画素データはR成
分,G成分およびB成分のいずれか1つしか持っていな
いため、この色分離回路22aによって各画素が不足す
る2つの色成分を補完する。色分離回路22aからは、
各画素を形成するR成分,G成分およびB成分が同時に
出力される。1画素毎に出力されたR成分,G成分およ
びB成分は、白バランス調整回路22bを経てLCH変
換回路22cに与えられ、L成分(明度成分),C成分
(彩度成分)およびH成分(色相成分)に変換される。
【0033】変換されたL成分,C成分およびH成分の
各々は、L調整回路22d,C調整回路22eおよびH
調整回路22fに与えられる。L調整回路22d,C調
整回路22eおよびH調整回路22fはそれぞれ、入力
されたL成分,C成分およびH成分に所定の演算を施
し、補正L成分,補正C成分および補正H成分を求め
る。求められた補正H成分,補正C成分および補正L成
分はその後、YUV変換回路22nによってY成分,U
成分およびV成分に変換され、変換されたY成分,U成
分およびV成分は、スイッチSW1,SW2およびSW
3を経て出力される。ここで、YUV変換回路22nは
いわゆる4:2:2変換(または4:1:1変換)を施
し、スイッチSW1〜SW3から出力されるY成分,U
成分およびV成分は4:2:2または4:1:1の比率
を持つ。
【0034】なお、スイッチSW1〜SW3は、検査工
程において検査装置から所定の命令が出力されたときだ
け、YUV変換回路22m側に接続される。このとき
は、白バランス調整回路22bから出力されたR成分,
G成分およびB成分に基づいてYUV変換回路22mで
生成されたY成分,U成分およびV成分が、スイッチS
W1〜SW3を経て出力される。YUV変換回路22m
もまたいわゆる4:2:2変換(または4:1:1変
換)を施し、スイッチSW1〜SW3からはY成分,U
成分およびV成分が4:2:2または4:1:1の比率
で出力される。
【0035】LCH変換回路22cから出力されたH成
分は、領域判別回路22gにも与えられる。領域判別回
路22gは、基準値テーブル22hを参照して、LCH
変換回路22cから与えられたH成分の属する領域を判
別する。そして、判別結果に対応する基準値を基準値テ
ーブル22hから読み出すとともに、判別結果に対応す
る目標値を目標値テーブル22i〜22kのいずれか1
つから読み出す。
【0036】図3を参照して、基準値テーブル22hに
は、12個の基準H成分値,12個の基準C成分値およ
び12個の基準L成分値が書き込まれている。H,Cお
よびLはそれぞれ色相,彩度および明度を意味し、いず
れも画質調整をなす。互いに関連する基準H成分値,基
準C成分値および基準L成分値には同じ基準値番号N
(0〜11)が割り当てられ、基準値番号が共通する3
つの成分値(基準H成分値,基準C成分値,基準L成分
値)によって基準値が規定される。この12個の基準値
は、図5および図6に示すようにYUV空間に分布す
る。なお、図6には基準値番号が“9”の基準値のみを
示している。
【0037】一方、目標値テーブル22i〜22kは、
図4に示すように形成される。図3に示す基準値テーブ
ルと同様、色相(H),彩度(C)および明度(L)の
3つの画質評価要素の各々に関する12個の目標H成分
値,12個の目標C成分値および12個の目標L成分値
が設定され、同じ目標値番号N(=0〜11)に割り当
てられた目標H成分値,目標C成分値および目標L成分
値によって目標値が規定される。目標H成分値,目標C
成分値および目標L成分値が図4に示す数値を示すと
き、12個の目標値は図5および図6に示すようにYU
V空間に分布する。なお、図6には目標値番号が“9”
の目標値のみを示している。
【0038】目標値テーブル22i〜22kが基準値テ
ーブル22hと異なるのは、各々の目標値を変更できる
点である。つまり、基準値テーブル22hに設定された
基準H成分値,基準C成分値および基準L成分値が、製
造段階で予め設定され、オペレータによって自由に変更
できないのに対して、目標値テーブル22i〜22kに
設定される目標H成分値,目標C成分値および目標L成
分値は、オペレータによって任意に変更できる。なお、
基準値テーブル22hおよび目標値テーブル22i〜2
2kのいずれも、不揮発性のメモリ22pに格納され
る。
【0039】領域判別回路22gは、このような基準値
テーブル22hと目標値テーブル22i〜22kのいず
れか1つとを用いて、領域判別ならびに判別結果に応じ
た基準値および目標値の選択を行なう。具体的には、図
7に示すフロー図の処理を1画素毎に実行する。まずス
テップS1でカウンタ22gのカウント値Nを“0”に
設定し、ステップS2でカウント値Nに対応する基準H
成分値を基準値テーブル22hから読み出す。ステップ
S3では、LCH変換回路22cから入力した現画素の
H成分値(現画素H成分値)を基準値テーブル22hか
ら読み出された基準H成分値と比較する。ステップS3
で基準H成分値>現画素H成分値と判断されると、ステ
ップS7〜S10を処理する。一方、基準H成分値≦現
画素H成分値であれば、ステップS4でカウンタ221
gをインクリメントし、続くステップS5で更新後のカ
ウント値Nを“11”と比較する。そして、N≦11で
あればステップS2に戻るが、N>11であればステッ
プS11〜S14を処理する。
【0040】ステップS7では、現時点のカウント値N
に対応する基準H成分値,基準C成分値および基準L成
分値をHr1,Cr1およびLr1として基準値テーブ
ル22hから選択し、ステップS8では、現時点のカウ
ント値Nに対応する目標H成分値,目標C成分値および
目標L成分値をHt1,Ct1およびLt1として、目
標値テーブル22i〜22kのいずれか1つ(予め選択
された任意の目標値テーブル)から選択する。また、ス
テップS9では、カウント値N−1に対応する基準H成
分値,基準C成分値および基準L成分値をHr2,Cr
2もよびLr2として基準値テーブル22hから選択
し、ステップS10では、カウント値N−1に対応する
目標H成分値,目標C成分値および目標L成分値をHt
2,Ct2およびLt2として、目標値テーブル22i
〜22kのいずれか1つ(予め選択された任意の目標値
テーブル)から選択する。
【0041】一方、ステップS11では、カウント値N
=0に対応する基準H成分値,基準C成分値および基準
L成分値をHr1,Cr1およびLr1として基準値テ
ーブル22hから選択し、ステップS12では、カウン
ト値N=0に対応する目標H成分値,目標C成分値およ
び目標L成分値をHt1,Ct1およびLt1として、
目標値テーブル22i〜22kのいずれか1つ(予め選
択された任意の目標値テーブル)から選択する。また、
ステップS13では、カウント値N=11に対応する基
準H成分値,基準C成分値および基準L成分値をHr
2,Cr2もよびLr2として基準値テーブル22hか
ら選択し、ステップS14では、カウント値N=11に
対応する目標H成分値,目標C成分値および目標L成分
値をHt2,Ct2およびLt2として、目標値テーブ
ル22i〜22kのいずれか1つ(予め選択された任意
の目標値テーブル)から選択する。
【0042】このようにして、色相に関して現画素値を
挟む2つの基準値と、この2つの基準値に対応する2つ
の目標値とが検出される。なお、ステップS8,S1
0,S12およびS14における目標値の読み出し先
は、互いに同じ目標値テーブルである。
【0043】基準H成分値Hr1およびHr2ならびに
目標H成分値Ht1およびHt2はH調整回路22fに
与えられる。また、基準C成分値Cr1およびCr2な
らびに目標C成分値Ct1およびCt2はC調整回路2
2eに与えられる。さらに、基準L成分値Lr1および
Lr2ならびに目標L成分値Lt1およびLt2はL調
整回路22dに与えられる。
【0044】H調整回路22fは、LCH変換回路22
cから現画素H成分値Hinを取り込み、数1に従って
補正H成分値Houtを算出する。算出された補正H成
分値Houtは、図8に破線で示す角度にシフトする。
【0045】
【数1】 Hout=(Ht2・β+Ht1・α)/(α+β) α=|Hr2−Hin| β=|Hr1−Hin| H調整回路22fはまた、角度データα(=|Hr2−
Hin|)およびβ=(|Hr1−Hin|)をC調整
回路22eおよびL調整回路22dに出力するととも
に、角度データγ(=|Ht2−Hout|)およびδ
=(|Ht1−Hout|)をL調整回路22dに出力
する。
【0046】C調整回路22eは、LCH変換回路22
cから取り込んだ現画素C成分値Cinに数2に示す演
算を施し、図9に示す補正C成分値Coutを算出す
る。
【0047】
【数2】Cout=Cin・{Ct1+(Ct2−Ct
1)・β/(α+β)}/{Cr1+(Cr2−Cr
1)・β/(α+β)} C調整回路22eはまた、数3を演算して、CH系の座
標(0,0)および(Cin,Hin)を結ぶ直線と座
標(Cr1,Hr1)および(Cr2,Hr2)を結ぶ
直線との交点座標におけるC成分値Cr3、ならびにC
H系の座標(0,0)および(Cout,Hout)を
結ぶ直線と座標(Ct1,Ht1)および(Ct2,H
t2)を結ぶ直線との交点座標におけるC成分値Ct3
を算出する。そして、算出したC成分値Cr3およびC
t3を上述の現画素C成分値Cinおよび補正C成分値
CoutとともにL調整回路22dに出力する。
【0048】
【数3】 Cr3=Cr1+(Cr2−Cr1)・β/(α+β) Ct3=Ct1+(Ct2−Ct1)・δ/(γ+δ) L調整回路22dは、LCH変換回路22cから現画素
L成分値Linを取り込み、数4に従って図10に示す
補正L成分値Loutを求める。図10に示すLmax
およびLminはそれぞれ、再現できるL(明度)の最
大値および最小値である。現画素値(入力画素値)は、
LCH系の座標(Lmax,0,0)、(Lmin,
0,0)および(Lr3,Cr3,Hin)によって形
成される面(YUV空間を色相Hinで切り出した面)
上に存在する。一方、補正画素値は、LCH系の座標
(Lmax,0,0)、(Lmin,0,0)および
(Lt3,Ct3,Hout)によって形成される面
(YUV空間を色相Houtで切り出した面)上に存在
する。
【0049】
【数4】 Lout=(Lin−La)・(Ld−Lc)/(Lb−La)+Lc La=Cin/Cr3・(Lr3−Lmin) Lb=Cin/Cr3・(Lr3−Lmax)+Lmax Lc=Cout/Ct3・(Lt3−Lmin) Ld=Cout/Ct3・(Lt3−Lmax)+Lmax Lr3=Lr1+(Lr2−Lr1)・β/(α+β) Lt3=Lt1+(Lt2−Lt1)・δ/(γ+δ) このようにして求められた補正H成分値Hout,補正
C成分値Coutおよび補正L成分値Loutによっ
て、補正画素値が規定される。なお、現画素値は、LC
H変換回路22cから出力された現画素H成分値Hi
n,現画素C成分値Cinおよび現画素L成分値Lin
によって規定される。
【0050】オペレータが画質調整モードを選択すべく
画質調整キー46を操作すると、CPU32は、図13
〜図17に示すフロー図を処理する。まずステップS2
1で、スイッチSW1およびキャラクタジェネレータ3
6を制御し、図11に示す画質調整画面をモニタ30に
表示する。ただし、この時点では、色分布図,色見本,
C成分値およびH成分値は表示されない。また、カーソ
ルは“データ1”,“データ2”および“データ3”の
いずれか1つのメニュー項目を指向し、この3つのメニ
ュー項目の中で移動可能となる。
【0051】オペレータがカーソルキー48を操作する
と、CPU32はステップS23でYESと判断し、ス
テップS25でカーソルを移動させる。カーソルが所望
のメニュー項目を指向したときにセットキー50が操作
されると、ステップS27でYESと判断し、ステップ
S29およびS31でいずれのメニュー項目が選択され
たかを判別する。“データ1”が選択されたときはステ
ップS29からステップS33に進み、目標値テーブル
22iから12個の目標値を読み出す。“データ2”が
選択されたときはステップS31からステップS35に
進み、目標値テーブル22jから12個の目標値を読み
出す。“データ3”が選択されたときはステップS31
からステップS37に進み、目標値テーブル22kから
12個の目標値を読み出す。読み出された目標値は、メ
モリ32aに書き込まれる。
【0052】目標値の読み出しが完了すると、ステップ
S39で図11に示す色分布図を画面に描画する。この
ときもスイッチSW1およびキャラクタジェネレータ3
6を制御し、色分布図上にはメモリ32aに格納された
目標値を示す12個の目標値キャラクタを表示する。ス
テップS41ではカーソルの表示位置を更新する。これ
によって、カーソルは、目標値を示す“0”〜“11”
の目標値番号,“保存”,“クリア”および“輝度調
整”の合計14個のメニュー項目の中で移動可能とな
る。オペレータがカーソルキー48を操作すると、CP
U32はステップS43でYESと判断し、ステップS
45でカーソルを移動させる。一方、オペレータがセッ
トキー50を操作すると、CPU32はステップS47
でYESと判断し、ステップS49,S51および図1
6のステップS101でいずれのメニュー項目が選択さ
れたかを判別する。
【0053】いずれかの目標値番号が選択された場合、
CPU32はステップS49からステップS53に進
み、選択された目標値番号に対応する色分布図上の目標
値キャラクタを点滅させる。たとえば目標値番号“1”
が選択されたときは、第1象限の中央に位置する目標値
キャラクタが点滅する。ステップS55では、点滅中の
目標値キャラクタに対応するC成分値およびH成分値を
メモリ32aから読み出して画面上に表示し、ステップ
S57では点滅中の目標値キャラクタに対応する目標値
によって規定される色見本を画面上に表示する。ここ
で、C成分値およびH成分値は、上述と同様にスイッチ
SW1およびキャラクタジェネレータ36を制御して表
示するが、色見本は、LCH系で表される目標値(L成
分値,C成分値,H成分値)をメモリ32aから読み出
してYUV系に変換し、変換されたYUVデータをSD
RAM26の画像データ格納エリア26aに格納し、そ
してビデオエンコーダ28に処理命令を与えることで表
示される。C成分値,H成分値および色見本の表示位置
は、図11に示すように画面中央左側である。
【0054】この状態でオペレータがカーソルキー48
を操作すると、CPU32はステップS59からステッ
プS60に進み、移動先が移動可能範囲内であるかどう
か判断する。つまり、点滅中の目標値キャラクタは、同
じ象限内でかつH成分値が他のH成分値を跨がない範囲
でしか移動できない。たとえば、目標値番号“1”の目
標値キャラクタは、第1象限内でかつ、目標値番号
“0”の目標値キャラクタが規定する角度よりも大きく
目標値番号“2”の目標値キャラクタが規定する角度よ
りも小さい角度の範囲でしか移動できない。このため、
ステップS60で移動先の判別を行い、移動可能範囲で
あればステップS61に進み、移動可能範囲外であれば
ステップS59に戻る。
【0055】ステップS61では点滅中の目標値キャラ
クタを移動させ、続くステップS63では、移動後の目
標値キャラクタの位置に対応するC成分値およびH成分
値を算出するとともに、算出した新たなC成分値および
H成分値によってメモリ32a内の元のC成分値および
H成分値を更新する。算出処理が完了すると、ステップ
S55に戻る。ステップS55およびS57が再度処理
されることによって、画面上のC成分値およびH成分値
と色見本の色とが更新される。一方、オペレータがセッ
トキー50を操作すると、ステップS65でYESと判
断し、ステップS67で目標値キャラクタの点滅を終了
してからステップS43に戻る。
【0056】ステップS51でYESと判断されたと
き、つまりオペレータが“輝度調整”のメニュー項目を
選択したときは、図15のステップS69に移行し、図
12に示す輝度分布図を画面上に描画する。ステップS
71では、カーソルが指向する目標値番号に対応する目
標値をメモリ32aから読み出し、読み出した目標値に
基づいて目標値キャラクタを輝度分布図上に表示する。
カーソルが目標値番号“1”を指向しているときは、図
12に示すように目標値キャラクタが表示される。
【0057】ステップS73ではカーソルキー48が操
作されたかどうか判断し、YESであればステップS7
5でカーソルを移動させる。続いて、移動後のカーソル
が指向するメニュー項目が目標値番号であるかどうか判
断し、NOであればステップS73に戻るが、YESで
あればステップS71に戻る。このため、移動後のカー
ソルが目標値番号を指向していれば、指向先の目標値番
号に対応する目標値キャラクタが輝度分布図上に表示さ
れる。カーソルが所望のメニュー項目を指向した状態で
セットキー50が押されると、ステップS81,S83
および図16のステップS101でどのメニュー項目が
選択されたかを判別する。
【0058】目標値番号が選択されると、CPU32は
ステップS81からステップS85に進み、輝度分布図
上の目標値キャラクタを点滅される。さらに、ステップ
S87で点滅中の目標値キャラクタのY成分値をメモリ
32aから読み出して画面上に表示するとともに、ステ
ップS89で点滅中の目標値キャラクタに対応する目標
値によって規定される色見本を画面上に表示する。
【0059】ここで、オペレータがカーソルキー48を
操作すると、CPU32はステップS91からステップ
S96に進み、移動先が移動可能範囲内であるかどうか
判断する。つまり、輝度分布図上では、目標値キャラク
タは垂直方向しか移動できず、垂直方向でも最大Yレベ
ルを上回ったり最小Yレベルを下回ったりすることはで
きない。このため、ステップS96で移動先の判別を行
い、移動可能範囲内であればステップS97に進むが、
移動可能範囲外であればステップS91に戻る。
【0060】ステップS97では、点滅中の目標値キャ
ラクタを移動させ、ステップS99では、移動後の目標
値キャラクタが示すY成分値を算出し、算出されたY成
分値によってメモリ32a内の元のY成分値を更新す
る。ステップS99の処理が完了すると、ステップS8
7およびS89の処理を再度実行する。この結果、画面
上のY成分値は新たに算出されたY成分値に更新され、
画面上の色見本の色は新たに算出されたY成分値と元の
C成分値およびH成分値とによって規定される色に更新
される。一方、オペレータがセットキー50を操作する
と、CPU32はステップS93でYESと判断し、ス
テップS95で目標値キャラクタの点滅を終了させてか
らステップS71に戻る。
【0061】図16に示すステップS101では、“保
存”のメニュー項目が選択されたかどうか判断する。こ
こでYESであれば、ステップS103でメモリ32a
内の12個の目標値を読み出し元の目標値テーブル(2
2i,22jまたは22k)に格納し、処理を終了す
る。一方、ステップS101でNOであれば、選択され
たメニュー項目は“クリア”であるとみなして、そのま
ま処理を終了する。このとき、読み出し元の目標値テー
ブルの目標値は何ら変更されることはない。
【0062】以上の説明から分かるように、被写体が撮
影されると、図2に示すLCH変換回路22cが、被写
体の画像信号を形成する各々の画素信号から画素値(L
成分値,C成分値およびH成分値)を検出する。ここ
で、L,CおよびHはそれぞれ明度,彩度および色相を
示し、いずれも画質評価要素をなす。一方、基準値テー
ブル22hには、同じ画質評価要素に関する複数の基準
値(基準L成分値,基準C成分値,基準H成分値)が保
持される。また、目標値テーブル22i〜kの各々に
は、同じ画質評価要素に関する複数の目標値(目標L成
分値,目標C成分値,目標H成分値)が保持される。L
調整回路22d,C調整回路22eおよびH調整回路2
2fは、LCH検出回路22cによって検出された各々
の画素値を基準値テーブル22hならびに目標値テーブ
ル22i〜22kのいずれか1つに基づいて補正する。
このようにして、撮影された被写体の画像信号に画質調
整が施される。ここで、目標値テーブル22i〜22k
の各々に保持された複数の目標値は、オペレータによる
キー操作に応じてCPU32によって任意に調整され
る。このため、撮影された被写体像の色再現性をオペレ
ータ側で自由に変更することができる。
【0063】領域判別回路は、LCH変換回路22cか
ら現画素H成分値を取り込み、この現画素H成分値との
間で所定条件を満たす基準値を基準値テーブル22hか
ら検出し、検出した基準値に対応する目標値をテーブル
22i〜22kのいずれかから検出する。L調整回路2
2d,C調整回路22eおよびH調整回路22fは、L
CH変換回路22cから出力された画素値を領域判別回
路22gによって検出された基準値および目標値に基づ
いて補正する。
【0064】具体的には、領域判別回路22gは、基準
H成分値が現画素H成分値を挟む2つの基準値を基準値
テーブル22hから読み出すとともに、読み出された2
つの基準値と同じ番号が割り当てられた2つの目標値を
目標値テーブル22i〜22kのいずれかから読み出
す。L調整回路22dは、読み出された2つの基準L成
分値と2つの目標L成分値に基づいて現画素L成分値を
補正し、C調整回路22eは、読み出された2つの基準
C成分値と2つの目標C成分値に基づいて現画素C成分
値を補正し、そして、H調整回路22fは、読み出され
た2つの基準H成分値と2つの目標H成分値に基づいて
現画素H成分値を補正する。
【0065】画質調整時、モニタ30にはU座標軸およ
びV座標軸によって形成される色分布図あるいはY座標
軸およびUV座標軸によって形成される輝度分布図が表
示され、このような分布図上に複数の目標値キャラクタ
が配置される。この目標値キャラクタはカーソルキー4
8の操作に応答して分布図上を任意に移動し、セットキ
ー50が押されると、移動後の目標値キャラクタの位置
に応じて目標値が更新される。モニタ30には、目標値
ならびにこの目標値によって規定される色見本も表示さ
れる。
【0066】基準値テーブル22hに格納される各々の
基準値は、製造段階において次のようにして決定され
る。まず、図17に示すようにディジタルカメラ10と
検査設定装置60とがケーブル54によって接続され、
ディジタルカメラ10の前面に図18に示すテストチャ
ート70が配置される。このテストチャート70には1
2個の色エリア0〜11が形成され、各色エリアに異な
る色が描かれる。各色エリア0〜11の各々の色は、図
3に示す基準値テーブル22hの基準値番号0〜11に
対応する。この状態で、検査装置60からディジタルカ
メラ10に設定命令が出力されると、設定命令はI/F
回路54を通してCPU32に与えられる。CPU32
は、与えられた設定命令に応答して図19に示すフロー
図を処理する。
【0067】まず、ステップS111で図2に示すスイ
ッチSW1〜SW3をYUV変換回路22m側に切り換
え、ステップS113で撮影処理を実行する。これによ
って、カラーチャートがCCDイメージャ14によって
撮影され、撮影されたカラーチャートに対応するカメラ
データが信号処理回路22に与えられる。信号処理回路
22では、入力されたカメラデータに基づいてYUV変
換回路22mによってYUVデータが作成される。作成
されたYUVデータは、スイッチSW1〜SW3を通し
て信号処理回路22から出力され、メモリ制御回路24
によってSDRAM26の画像データ格納エリア26a
に格納される。
【0068】ステップS115ではカウンタ32bのカ
ウント値Mを“0”に設定し、続くステップS117で
はカラーチャート70の色エリアMの色を示すYUVデ
ータをメモリ制御回路24を通して読み出す。その後、
読み出されたYUVデータをステップS199でLCH
データに変換し、変換されたLCHデータつまりL成分
値,C成分値およびH成分値をステップS121で基準
値テーブル22hの基準値番号Mに対応する欄に格納す
る。
【0069】ステップS123では、カウント値Mを
“11”と比較し、M<11であればステップS125
でカウンタ32bをインクリメントしてからステップS
117に戻る。この結果、ステップS117〜S121
の処理が12回繰り返され、色エリア0〜11の各々の
色を示すL成分値,C成分値およびH成分値が基準値テ
ーブル22hに設定される。カウント値Mが“11”に
達すると、ステップS123でYESと判断し、ステッ
プS127でスイッチSW1〜SW3をYUV変換回路
22n側に戻してから基準値決定処理を終了する。
【0070】CCDイメージャ14の光電変換特性には
各素子によってばらつきがあるが、このような処理を個
別に行なうことで、光電変換特性のばらつきを解消する
ことができる。ただし、CCDイメージャの光電変換特
性のばらつきを考慮しないのであれば、あるディジタル
カメラで作成された基準値を別のディジタルカメラにも
援用するようにすればよい。なお、目標値については、
検査段階において手動で目標値テーブル22i〜22k
に設定される。
【0071】この実施例では、イメージセンサとしてC
CDイメージャを用いているが、CCDイメージャに代
えてCMOSイメージャを用いるようにしてもよい。ま
た、この実施例では記録媒体として不揮発性の半導体メ
モリを用いているが、これに代えて光磁気ディスクを用
いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】信号処理回路の一例を示すブロック図である。
【図3】基準値テーブルを示す図解図である。
【図4】目標値テーブルを示す図解図である。
【図5】基準値および目標値が配置された色分布図であ
る。
【図6】基準値および目標値が配置された輝度分布図で
ある。
【図7】領域判別回路の動作の一部を示すフロー図であ
る。
【図8】図1実施例の動作の一部を示す図解図である。
【図9】図1実施例の動作の他の一部を示す図解図であ
る。
【図10】図1実施例の動作のその他の一部を示す図解
図である。
【図11】画質調整画面の一例を示す図解図である。
【図12】画質調整画面の他の一例を示す図解図であ
る。
【図13】画質調整モードにおけるCPUの動作の一部
を示すフロー図である。
【図14】画質調整モードにおけるCPUの動作の他の
一部を示すフロー図である。
【図15】画質調整モードにおけるCPUの動作のその
他の一部を示すフロー図である。
【図16】画質調整モードにおけるCPUの動作のさら
にその他の一部を示すフロー図である。
【図17】製造工程におけるディジタルカメラと検査装
置との接続状態を示す図解図である。
【図18】図17に示す製造工程で使用するカラーチャ
ートの一例を示す図解図である。
【図19】図17に示す製造工程におけるディジタルカ
メラの動作の一部を示すフロー図である。
【符号の説明】
10…ディジタルカメラ 14…CCDイメージャ 22…信号処理回路 26…SDRAM 28…ビデオエンコーダ 32…CPU 34…JPEGコーデック 38…ディスクコントローラ 40…光磁気ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA11 AC01 AC13 AC42 AC69 CA00 5C065 AA01 BB00 BB05 DD02 FF03 GG13 GG18 GG26 GG30 GG31 GG32 GG44 5C066 AA01 CA05 CA17 DC01 EB01 GA02 HA03 JA01 KA11 KD01 KE02 KE03 KE09 KE11 KE17 KE19 KM02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影された被写体の画像信号に画質調整を
    施すディジタルカメラにおいて、 前記画像信号を形成する各々の画素信号から所定の画質
    評価要素に関する画素値を検出する画素値検出手段、 前記所定の画質評価要素に関する複数の基準値を保持す
    る第1テーブル、 前記所定の画質評価要素に関する複数の目標値を保持す
    る第2テーブル、 前記画素値を前記第1テーブルと前記第2テーブルとに
    基づいて補正する補正手段、および前記複数の目標値を
    任意に調整する調整手段を備えることを特徴とする、デ
    ィジタルカメラ。
  2. 【請求項2】前記補正手段は、前記画素値との間で所定
    条件を満たす前記基準値を前記第1テーブルの中から検
    出する基準値検出手段、前記基準値検出手段によって検
    出された前記基準値に対応する前記目標値を前記第2テ
    ーブルの中から検出する目標値検出手段、および前記基
    準値検出手段によって検出された前記基準値と前記目標
    値検出手段によって検出された前記目標値とに基づいて
    前記画素値を補正する画素値補正手段を含む、請求項1
    記載のディジタルカメラ。
  3. 【請求項3】前記所定の画質評価要素は色相を含み、 前記基準値検出手段は前記色相に関して前記画素値を挟
    む2つの前記基準値を検出し、 前記目標値検出手段は前記基準値検出手段によって検出
    された前記2つの基準値に対応する2つの前記目標値を
    検出する、請求項2記載のディジタルカメラ。
  4. 【請求項4】前記画素値補正手段は、前記2つの基準値
    の色相成分および前記2つの目標値の前記色相成分に基
    づいて前記画素値の前記色相成分を補正する色相補正手
    段を含む、請求項3記載のディジタルカメラ。
  5. 【請求項5】前記所定の画質評価要素は彩度をさらに含
    み、 前記画素値補正手段は、前記2つの基準値の彩度成分お
    よび前記2つの目標値の前記彩度成分に基づいて前記画
    素値の前記彩度成分を補正する彩度補正手段を含む、請
    求項3または4記載のディジタルカメラ。
  6. 【請求項6】前記所定の画質評価要素は明度をさらに含
    み、 前記画素値補正手段は、前記2つの基準値の明度成分お
    よび前記2つの目標値の前記明度成分に基づいて前記画
    素値の前記明度成分を補正する明度補正手段を含む、請
    求項3ないし5のいずれかに記載のディジタルカメラ。
  7. 【請求項7】前記調整手段は、前記目標値を示すキャラ
    クタを複数の座標軸によって形成されるエリアに表示す
    るキャラクタ表示手段、前記キャラクタを前記エリア内
    で任意に移動させる移動手段、および前記移動手段によ
    って移動された前記キャラクタの位置に応じて前記目標
    値を更新する更新手段を含む、請求項1ないし6のいず
    れかに記載のディジタルカメラ。
  8. 【請求項8】前記調整手段は前記更新手段によって更新
    された目標値によって規定される色を再現する色再現手
    段をさらに含む、請求項7記載のディジタルカメラ。
  9. 【請求項9】前記調整手段は前記更新手段によって更新
    された目標値を表示する目標値表示手段をさらに含む、
    請求項7または8記載のディジタルカメラ。
  10. 【請求項10】複数の色が描かれた特定被写体に対応す
    る特定画像信号を生成する特定画像信号生成手段、およ
    び前記特定画像信号に基づいて前記複数の基準値を生成
    する基準値生成手段をさらに備える、請求項1ないし9
    のいずれかに記載のディジタルカメラ。
  11. 【請求項11】撮影手段によって撮影された被写体の画
    像信号に画質調整を施すディジタルカメラにおいて、 前記画像信号を形成する各々の画素信号から所定の画質
    評価要素に関する画素値を検出する画素値検出手段、 前記所定の画質評価要素に関する複数の基準値を保持す
    る第1テーブル、 前記所定の画質評価要素に関する複数の目標値を保持す
    る第2テーブル、および前記画素値を前記第1テーブル
    と前記第2テーブルとに基づいて補正する補正手段を備
    え、 前記基準値は基準被写体を撮影して得られた基準画像信
    号に基づいて決定するようにしたことを特徴とする、デ
    ィジタルカメラ。
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