JP2002033641A - 二重モード圧電フィルタ及び圧電振動子 - Google Patents

二重モード圧電フィルタ及び圧電振動子

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JP2002033641A
JP2002033641A JP2000216602A JP2000216602A JP2002033641A JP 2002033641 A JP2002033641 A JP 2002033641A JP 2000216602 A JP2000216602 A JP 2000216602A JP 2000216602 A JP2000216602 A JP 2000216602A JP 2002033641 A JP2002033641 A JP 2002033641A
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piezoelectric
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filter
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Jun Watanabe
潤 渡辺
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波二重モードフィルタのエネルギー閉じ
込め係数を小さく抑える手段を得る。 【解決手段】 圧電基板の主表面に第1の一対の電極を
近接して配置すると共に、該電極と対向して他の主表面
に第2の一対の電極を配置して構成する二重モード圧電
フィルタであって、前記第1の一対の電極を矩形の貫通
孔がマトリクス状の並んだ所謂網目状の電極で構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波の二重モード
圧電フィルタ及び圧電振動子に関し、特に従来のものに
比べて電極面積を大きくして、周波数調整を容易にした
二重モード圧電フィルタ及び圧電振動子に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波の二重モード圧電フィルタ(以
下、二重モードフィルタと称す)は小型であること、高
減衰量が得られること、及び堅牢性を有すること等の理
由から、移動体通信機のIFフィルタとして広く用いら
れている。図3は従来の二重モードフィルタの構成を示
す図であって、同図(a)は平面図、同図(b)はQ−
Qにおける断面図である。圧電基板21の主表面上に第
1の相並んだほぼ同じ大きさの一対の電極22a、22
bを近接して配置すると共に、該電極22a、22bか
らそれぞれ圧電基板の端部に向けてリード電極23a、
23bを延在する。そして、他の主表面に前記第1の相
並んだ一対の電極22a、22bと対向して、第2の相
並んだ一対の電極24a、24bを配設し、該電極24
a、24bからそれぞれリード電極25a、25bを圧
電基板21の端部に向けて延在して二重モードフィルタ
を構成する。
【0003】一例として、高周波、例えば100MHz帯の二
重モードフィルタを構成する際に、所望の通過帯域幅を
確保し、通過帯域近傍のスプリアスを抑圧すること等を
考慮すると、エネルギー閉じ込め理論により、電極の大
きさと、該電極による周波数低下量の平方根のとの積、
即ちエネルギー閉じ込め係数を、通過帯域近傍のスプリ
アスモードがエネルギー閉じ込めモードとならない値に
設定する必要がある。つまり、図3に示した二重モード
フィルタのギャップgを狭くし、電極22a、22b
(25a、25b)の面積を小さくすると共に、その電
極膜厚を薄くする設定する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、二重モ
ードフィルタを構成する電極に金、銀あるいはアルミニ
ウム等を用いて電極膜を形成する際に、該電極膜の抵抗
値をその金属のバルクの抵抗値か、あるいはわずかに大
きな値に保つには所定の膜厚が必要で、極端に薄くする
ことはできない。そのため、100MHz帯の高周波二重モー
ドフィルタにおいて、所望の通過帯域幅を確保し、通過
帯域近傍のスプリアスを抑圧するには、電極膜厚を薄く
できないため、必然的に電極の大きさを小さくしなけれ
ばならず、二重モードフィルタの周波数、帯域幅を調整
することは極めて難しいという問題があった。また、振
動子においても高周波を基本波にて励振する場合には、
同様にスプリアスが発生し易く、周波数調整が難しいと
いう問題があった。本発明は上記問題を解決するために
なされたものであって、周波数調整を容易にすると共に
スプリアスを抑圧した二重モードフィルタ及び圧電振動
子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る二重モード圧電フィルタ及び圧電振動子
の請求項1記載の発明は、圧電基板の一方の主表面に2
つの電極を近接配置した電極対を設け、他方の主表面に
前記電極対と対向する位置に該電極対よりも面積の大き
い対向電極を設けた二重モード圧電フィルタに於いて、
前記電極対を複数の孔を有する網目状の電極パターンに
て構成したことを特徴とする二重モード圧電フィルタで
ある。請求項2記載の発明は、圧電基板の一方の主表面
に2つの電極を近接配置した電極対を設け、他方の主表
面にそのほぼ全面を覆う全面電極を設けた二重モード圧
電フィルタに於いて、前記電極対を複数の孔を有する網
目状の電極パターンにて構成したことを特徴とする二重
モード圧電フィルタである。請求項3記載の発明は、圧
電基板の一方の主表面に第一の電極を設け、他方の主表
面に前記第一の電極と対向する位置に該第1の電極より
も面積の大きな対向電極を設けた圧電共振子に於いて、
前記第一の電極を複数の孔を有する網目状の電極パター
ンにて構成したことを特徴とする圧電共振子である。請
求項4記載の発明は、圧電基板の一方の主表面に第一の
電極を設け、他方の主表面にそのほぼ全面を覆う全面電
極を設けた圧電振動子に於いて、前記第一の電極を複数
の孔を有する網目状の電極パターンにて構成したことを
特徴とする圧電共振子である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示した実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る二
重モードフィルタの構成を示す図で、同図(a)は平面
図、同図(b)はQ−Qにおける断面図である。圧電基
板1の主表面上にほぼ同じ大きさの相並んだ一対の電極
2a、2bを近接して配置すると共に、該電極2a、2
bからそれぞれ圧電基板の端部に向けてリード電極3
a、3bを延在する。そして、他の主表面には全面電極
4を配設して、二重モードフィルタを構成する。ここ
で、図1(b)に示すように、裏面の電極4を全面電極
とした理由は、周知のように、電極4を全面電極とする
ことにより、該電極4による周波数低下量はエネルギー
閉じ込め効果に関与しなくなり、電極2a、2bの大き
さと、その周波数低下量のみが関与するようになるから
である。
【0007】本発明の特徴は、一方の主表面に設けた一
対の電極2a、2bに小さな矩形の貫通孔をマトリクス
状に配列することにより、所謂網目状の電極とし、従来
の同じ大きさで同じ膜厚の電極と比べて、電極2a、2
bによる質量低下量を小さくすることにより、エネルギ
ー閉じ込め係数を小さく設定できるようにしたことであ
る。このように、網目状の電極構造を用いることによ
り、高周波二重モードを構成する際に、通過帯域幅を広
くできると共に、通過域近傍のスプリアスモードを閉じ
込めモードにならないようにすることが可能となり、し
かも電極が大きくなったので周波数調整が容易になった
ことである。
【0008】ここで、本発明に係る二重モードフィルタ
の周波数調整は、図1(b)に示すように裏面の全面電
極4に電極2a、2bに対向して微調用電極5a、5b
を付着して調整することができる。逆に、電子ビーム装
置等を用いて全面電極4の一部を薄く研削して周波数を
調整することもできる。
【0009】図2は本発明を高周波圧電振動子に適用し
た例である。圧電基板1の一方の主表面に小さな矩形の
貫通孔をマトリクス状に配列した網目状の電極6を設け
ると共に、該電極6から圧電基板1の端部に向かってリ
ード電極7を延在し、他方の主表面には全面電極8を配
設して高周波圧電振動子を構成する。この場合も全面電
極はエネルギー閉じ込めには関与せず、電極6の大きさ
と、該電極6による周波数低下量のみが関与することに
なる。このように、電極6を網目状とすることによりエ
ネルギー閉じ込め係数を小さく設定できることになり、
中心周波数の近傍のスプリアスモードを閉じ込めモード
とならないように設定することが可能となる。共振近傍
のスプリアスを抑圧するエネルギー閉じ込め係数を設定
すると、従来の圧電振動子の電極寸法に比べて、本発明
になる圧電振動子の電極形状は大きくできるので、周波
数調整用のマスク合わせが容易となる。周波数調整法は
二重モードフィルタの場合と同様に、微調用電極9を付
着して調整するか、逆に電子ビーム装置等にて全面電極
膜7の一部を研削して調整する。
【0010】図1及び2では矩形の貫通孔がマトリクス
状に配列した網目状電極を示したが、必ずしも矩形であ
る必要はなく、正方形、円形等いかなる形状の貫通孔で
よいことは言うまでもない。また、図1及び2のよう
に、貫通孔を規則的に配列する必要はなく、ランダムに
配置しても効果的には同等である。また、上記実施例に
は一方の主表面に全面電極を配置したが、エネルギー閉
じ込めに関与しない程度に大きな面積の電極にて構成し
たものであってもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、請求項1記載の発明は、通過帯域幅が広く、かつ
通過帯域近傍のスプリアスが抑圧された、周波数調整の
容易な二重モードフィルタが実現できる。請求項2記載
の発明は裏面の電極を全面電極としたことにより、請求
項1のフィルタよりスプリアスの少ない二重モードフィ
ルタを実現することができる。請求項3記載の発明はス
プリアスの少なく、周波数調整の容易な圧電振動子を実
現できる。請求項4記載の発明は請求項3の圧電振動子
より、スプリアスの少ない圧電振動子を実現することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る二重モード圧電フィルタ
の構成を示す平面図、(b)はその断面図である。
【図2】(a)は本発明に係る圧電振動子構成を示す平
面図、(b)はその断面図である。
【図3】(a)は従来の二重モード圧電フィルタの構成
を示す平面図、(b)はその断面図である。
【符号の説明】
1・・圧電基板 2a、2b、6・・網目状電極 3a、3b・・リード電極 4、8・・全面電極 5a、5b、9・・周波数微調用電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板の一方の主表面に2つの電極を
    近接配置した電極対を設け、他方の主表面に前記電極対
    と対向する位置に該電極対よりも面積の大きい対向電極
    を設けた二重モード圧電フィルタに於いて、 前記電極対を複数の孔を有する網目状の電極パターンに
    て構成したことを特徴とする二重モード圧電フィルタ。
  2. 【請求項2】 圧電基板の一方の主表面に2つの電極を
    近接配置した電極対を設け、他方の主表面にそのほぼ全
    面を覆う全面電極を設けた二重モード圧電フィルタに於
    いて、 前記電極対を複数の孔を有する網目状の電極パターンに
    て構成したことを特徴とする二重モード圧電フィルタ。
  3. 【請求項3】 圧電基板の一方の主表面に第一の電極を
    設け、他方の主表面に前記第一の電極と対向する位置に
    該第1の電極よりも面積の大きな対向電極を設けた圧電
    共振子に於いて、 前記第一の電極を複数の孔を有する網目状の電極パター
    ンにて構成したことを特徴とする圧電共振子。
  4. 【請求項4】 圧電基板の一方の主表面に第一の電極を
    設け、他方の主表面にそのほぼ全面を覆う全面電極を設
    けた圧電振動子に於いて、 前記第一の電極を複数の孔を有する網目状の電極パター
    ンにて構成したことを特徴とする圧電共振子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100302752A1 (en) * 2009-06-02 2010-12-02 Lg Innotek Co., Ltd. Dual mode vibrator
US9422126B2 (en) 2012-04-25 2016-08-23 Komori Corporation Sheet conveyance device

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