JP2002033393A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JP2002033393A
JP2002033393A JP2001172553A JP2001172553A JP2002033393A JP 2002033393 A JP2002033393 A JP 2002033393A JP 2001172553 A JP2001172553 A JP 2001172553A JP 2001172553 A JP2001172553 A JP 2001172553A JP 2002033393 A JP2002033393 A JP 2002033393A
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Japan
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fuse
integrated circuit
circuit device
semiconductor integrated
bump
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JP2001172553A
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English (en)
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Takayuki Uda
隆之 宇田
Toshiro Hiramoto
俊郎 平本
Nobuo Tanba
展雄 丹場
Takashi Ishida
尚 石田
Kazuyasu Akimoto
一泰 秋元
Masanori Odaka
雅則 小高
Tamotsu Tanaka
扶 田中
Jun Hirokawa
潤 廣川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods
    • H01L2224/1147Manufacturing methods using a lift-off mask
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/13Discrete devices, e.g. 3 terminal devices
    • H01L2924/1304Transistor
    • H01L2924/1306Field-effect transistor [FET]
    • H01L2924/13091Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor [MOSFET]

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  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冗長回路の一部を構成するヒューズの切断処
理を容易にする。 【構成】 半導体チップ7に形成された冗長回路の一部
を構成するヒューズ16を、表面保護膜9上に形成する
とともに、CCBバンプ6の下地金属BLMと同一材料
によって構成した。そして、ヒューズ16の切断箇所
は、下地金属BLMの一金属層のみによって構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置およびその製造技術に関し、特に、冗長回路を有する
半導体集積回路装置およびその製造方法に適用して有効
な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置においては、
回路機能の向上や記憶容量の増大が進められている。
【0003】しかし、回路機能の向上や記憶容量の増大
に伴って、半導体チップの製造歩留りを実用的水準以上
に保つことが困難となってきている。
【0004】回路機能の向上や記憶容量の増大に伴い、
素子や配線等が微細となり、また、半導体チップが大形
となるので、異物等に起因する欠陥発生率が高くなるか
らである。
【0005】この欠陥発生に起因する半導体チップの製
造歩留りの低下を抑制する技術として冗長構成技術があ
る。
【0006】冗長構成技術は、予め半導体チップ内に欠
陥部分と置換できる予備エレメントを設けておき、欠陥
が発生した場合にその欠陥部分と予備エレメントとを置
換することによって、半導体チップを救済する技術であ
る。
【0007】欠陥部分と予備エレメントとの切換えは、
冗長回路の一部を構成するヒューズの切断によって行わ
れている。ヒューズの切断方法には、例えばレーザによ
る方法と、電気的溶断による方法とがある。
【0008】ヒューズは、通常、例えばポリシリコンか
らなる。この場合のヒューズは、製造上の容易性等の観
点から、例えばMOS・FETのゲート電極をパターン
形成する際に同時にパターン形成されている。すなわ
ち、この場合のヒューズは、半導体チップの最下層に形
成されている。
【0009】したがって、この場合のヒューズをレーザ
等によって切断する場合には、ヒューズの上方の絶縁膜
あるいは配線等の所定領域部分を除去してヒューズの一
部を露出させた後、その露出部分にレーザビームを照射
することにより切断が行われている。
【0010】また、冗長回路の一部を構成するヒューズ
としては、例えば特開昭62−119938号公報にも
記載がある。
【0011】この文献のヒューズは、例えばモリブデン
(Mo)、タングステン(W)またはクロム(Cr)等
のような高融点金属からなる。
【0012】この従来技術においては、ヒューズの切断
に際して、ヒューズを被覆する絶縁膜にヒューズの一部
が露出する開口部を穿孔した後、処理雰囲気を酸化性雰
囲気とした状態で、開口部から露出するヒューズにレー
ザビームを照射し、ビーム照射部のヒューズ材料を昇華
させ、ヒューズの切断を行っている。
【0013】すなわち、ヒューズの切断に際して、ヒュ
ーズを酸化し、その融点を下げることにより、比較的低
いビームエネルギーでヒューズの切断を可能とし、レー
ザビームの照射によるヒューズ周囲の素子や配線へのダ
メージが抑制されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術においては、以下の問題があることを本発明者は見
い出した。
【0015】すなわち、まず、上記いずれの従来技術の
場合もヒューズを切断する際に、ヒューズ上方の絶縁膜
あるいは配線等の所定領域部分を除去しなければならな
いので、ヒューズの切断処理が複雑となる問題があっ
た。
【0016】この問題は、ヒューズを半導体チップの比
較的下層に設けた場合において、配線層が多層になる程
問題になる。ヒューズの上方の絶縁膜が厚くなる上、配
線層数が増えるので、それらの除去が困難になるからで
ある。
【0017】また、上記いずれの従来技術の場合もヒュ
ーズを切断する領域の絶縁膜が開口されるので、その開
口部から不純物イオン等が侵入し、半導体集積回路装置
の信頼性が低下する問題があった。
【0018】さらに、上記した半導体チップの最下層に
ヒューズを形成する従来技術の場合は、ヒューズの直上
に配線等を形成することができないので、配線のレイア
ウトルールに制約が生じる問題があった。
【0019】本発明の目的は、冗長回路の一部を構成す
るヒューズの切断処理を容易にすることのできる技術を
提供することにある。
【0020】また、本発明の他の目的は、冗長回路の一
部を構成するヒューズの切断処理による半導体集積回路
装置の信頼性低下を抑制することのできる技術を提供す
ることにある。
【0021】さらに、本発明の他の目的は、半導体集積
回路装置を構成する配線のレイアウトルールを緩和する
ことのできる技術を提供することにある。
【0022】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、明細書の記述および添付図面から明らかにな
るであろう。
【0023】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0024】すなわち、本発明は、半導体チップ上の複
数の金属層からなるバンプ用下地金属層上に設けられた
バンプと、そのバンプ用下地金属層の一部の層を用いて
形成した冗長回路を構成するヒューズとを有するもので
ある。
【0025】また、本発明は、半導体チップに形成され
た冗長回路の一部を構成するヒューズを遷移金属によっ
て構成するとともに、前記半導体チップの表面保護膜上
に設けたものである。
【0026】また、本発明は、前記半導体チップの主面
上において、前記ヒューズの少なくとも切断領域に、前
記ヒューズを保護するためのヒューズ保護膜を形成した
ものである。
【0027】また、本発明は、半導体チップに冗長回路
を有する半導体集積回路装置の製造方法であって、前記
半導体チップの上層の絶縁膜上に電極導体パターンをパ
ターン形成する際に、前記冗長回路の一部を構成するヒ
ューズを同時にパターン形成するものである。
【0028】また、本発明は、所定の反応ガス雰囲気中
において、前記ヒューズの少なくとも切断領域にエネル
ギービームを照射して選択的にCVDを行いヒューズ保
護膜を形成するものである。
【0029】また、本発明は、前記半導体チップの主面
上において、前記ヒューズの少なくとも切断領域に、前
記ヒューズを保護するためのヒューズ保護膜を形成した
半導体集積回路装置の製造方法であって、前記ヒューズ
をレーザビームまたはフォーカスイオンビームによって
切断した後、そのヒューズの露出領域にエネルギービー
ムを照射して選択的にCVDを行いヒューズ保護膜を形
成するものである。
【0030】また、本発明は、半導体チップを有する半
導体基板の表面保護膜上にCCBバンプ用下地金属また
はTAB用下地金属をパターン形成する際、前記CCB
バンプ用下地金属またはTAB用下地金属の少なくとも
一部の構成材料を用いて、前記表面保護膜上に半導体チ
ップの冗長回路の一部であるヒューズを同時にパターン
形成する工程と、前記ヒューズの形成された半導体基板
上にヒューズ保護膜を堆積する工程と、前記ヒューズ保
護膜上に、前記CCBバンプ用下地金属またはTABバ
ンプ用下地金属上のヒューズ保護膜部分のみが露出する
フォトレジストパターンを形成する工程と、前記フォト
レジストパターンをエッチングマスクとして、前記CC
Bバンプ用下地金属またはTABバンプ用下地金属上の
ヒューズ保護膜部分のみを除去する工程と、前記フォト
レジストパターンをデポジションマスクとして、前記半
導体基板上にCCBバンプまたはTABバンプを形成す
るためのバンプ形成用金属を堆積する工程とを有するも
のである。
【0031】上記によれば、ヒューズが初めから露出し
ているので、ヒューズを被覆する絶縁膜あるいは配線等
を除去する処理を行うことなく、ヒューズを切断するこ
とができる。
【0032】また、ヒューズを切断する際に、半導体チ
ップを被覆する絶縁膜に開口部を穿孔しないので、その
開口部から不純物イオン等が侵入する問題を回避するこ
とができる。
【0033】さらに、ヒューズは表面保護膜上に設けら
れているので、表面保護膜下方の配線層内の配線がヒュ
ーズの有無によって従来程規制を受けないので、配線の
レイアウトルールを緩和することができる。
【0034】上記によれば、不純物イオンや水分等に起
因するヒューズの腐食、酸化および剥離等を抑制するこ
とができるので、ヒューズの腐食、酸化および剥離等に
起因するヒューズ抵抗値の変動を抑制することができ、
ヒューズ抵抗値の変動に起因する冗長回路の誤動作を抑
制することが可能となる。
【0035】上記によれば、電極導体パターンをパター
ン形成する際に、ヒューズを同時にパターン形成するの
で、ヒューズをパターン形成するための新たなフォトマ
スクを必要としない。また、ヒューズを形成するために
製造工程数が増加することもない。すなわち、フォトマ
スクおよび製造工程数を増やすことなく、ヒューズを形
成することができる。
【0036】上記によれば、フォトマスクを増やすこと
なく、また、製造工程数の大幅な増加を招くことなく、
ヒューズ保護膜を形成することが可能となる。
【0037】上記によれば、切断処理によって露出した
ヒューズの露出部を再びヒューズ保護膜によって被覆す
ることにより、不純物イオンや水分等がヒューズの露出
部から侵入するのを抑制することが可能となる。
【0038】上記によれば、下地金属上のヒューズ保護
膜部分をエッチング除去する時にエッチングマスクとし
て用いたフォトレジストパターンを、バンプ形成時のデ
ポジションマスクとして用いることにより、フォトマス
クを増やすことなく、また、製造工程数の大幅な増加を
招くことなく、ヒューズ保護膜を形成することが可能と
なる。
【0039】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
一実施の形態である半導体集積回路装置の冗長回路の一
部を構成するヒューズの断面図、図2は図1のヒューズ
を有する半導体集積回路装置の部分断面図、図3はCC
Bバンプおよび下地金属の拡大断面図、図4は図1のヒ
ューズを有する半導体チップの全体拡大平面図、図5は
図1のヒューズの接続状態を示す回路図、図6は図1の
ヒューズおよびその下方の半導体基板の拡大断面図、図
7は図1のヒューズの全体拡大平面図、図8〜図12は
図1のヒューズの形成方法例を説明するための要部斜視
図、図13は切断処理中のヒューズを示す半導体基板の
要部断面図、図14は切断処理後のヒューズを示す半導
体基板の要部断面図、図15は図14の切断処理後のヒ
ューズの全体平面図である。
【0040】図2に示す本実施の形態1の半導体集積回
路装置は、例えばチップキャリア1aである。
【0041】チップキャリア1aを構成するパッケージ
基板2は、例えばムライト等のようなセラミック材料か
らなる。
【0042】パッケージ基板2の上下面には、それぞれ
電極3a,3bが形成されている。電極3a,3bは、
パッケージ基板2の内部に形成された、例えばタングス
テンからなる内部配線4によって電気的に接続されてい
る。
【0043】パッケージ基板2の下面の電極3bには、
CCB(Controlled Collapse Bonding) バンプ5が接合
されている。CCBバンプ5は、例えば3.5重量%程度
の銀(Ag)を含有するスズ(Sn)/Ag合金(融
点:250〜260℃程度)からなる。
【0044】また、パッケージ基板2の上面の電極3a
には、CCBバンプ5よりも小径のCCBバンプ6が接
合されている。CCBバンプ6は、例えば1〜5重量%
程度のSnを含有する鉛(Pb)/Sn合金(融点:3
20〜330℃程度)からなる。
【0045】CCBバンプ6は、半導体チップ7の主面
側に形成された下地金属(CCBバンプ用下地金属)B
LMに接合されている。すなわち、半導体チップ7は、
CCBバンプ6を介してパッケージ基板2の電極3a上
に実装されている。なお、BLMは、Ball Limitting M
etalizationの略である。
【0046】下地金属BLMは、図3に示すように、例
えば三種類の金属層8a〜8cが下層から順に積層され
て構成されている。
【0047】最下層の金属層8aは、例えばCrからな
り、その厚さは、例えば0.05〜0.2μm程度である。
また、中間の金属層8bは、例えば銅(Cu)からな
り、その厚さは、例えば0.5〜2.0μm程度である。さ
らに、最上層の金属層8cは、例えば金(Au)からな
り、その厚さは、例えば0.1〜0.2μm程度である。
【0048】このような金属層8a〜8cによって構成
された下地金属BLMは、表面保護膜9に穿孔されたス
ルーホール10を通じて引出し電極11と電気的に接続
されている。
【0049】表面保護膜9は、例えば二酸化ケイ素(S
iO2)、あるいは窒化ケイ素(Si 34)とSiO2
の積層膜からなり、半導体チップ7上に形成された絶縁
膜のうちの最終絶縁膜である。
【0050】引出し電極11は、例えばアルミニウム
(Al)またはAl合金からなり、半導体チップ7(図
2参照)の主面に形成された後述する半導体集積回路と
電気的に接続されている。
【0051】半導体チップ7は、図2に示すように、キ
ャップ12によって気密封止されている。キャップ12
は、例えば窒化アルミニウム(AlN)からなり、封止
用半田13を介してパッケージ基板2の上面に接合され
ている。封止用半田13は、例えば10重量%程度のS
nを含有するPb/Sn合金(融点:290〜300℃
程度)からなる。
【0052】なお、キャップ12とパッケージ基板2と
の接合部におけるパッケージ基板2およびキャップ12
のそれぞれの表面には、封止用半田13の濡れ性を良好
にするために、例えばAu/ニッケル(Ni)/チタン
(Ti)からなる接合用金属層14が形成されている。
【0053】また、半導体チップ7の裏面は、伝熱用半
田15を介してキャップ12の下面と接合されている。
伝熱用半田15は、例えば封止用半田13と同一のPb
/Sn合金からなる。なお、キャップ12の下面にも、
伝熱用半田15の濡れ性を良好にするために、上記した
接合用金属層14が形成されている。
【0054】次に、本実施の形態1の半導体チップ7の
主面側の全体平面図を図4に示す。半導体チップ7の主
面には、例えば論理付きSRAM(Static RAM)回路等
のような半導体集積回路が形成されている。半導体集積
回路は、例えばBiC−MOSで形成されている。
【0055】半導体チップ7の主面中央には、例えば論
理付きSRAM回路を構成する所定の論理回路ブロック
(図示せず)が配置されている。
【0056】また、半導体チップ7の主面両側には、例
えば同一のワード・ビット構成のメモリ回路ブロックM
が複数配置されている。
【0057】メモリ回路ブロックMの各々には、例えば
所定数のMOS・FETからなるメモリセル及びメモリ
の周辺回路が複数形成されている。
【0058】そして、各メモリ回路ブロックMには、例
えば予備メモリセル(図示せず)が形成されている。予
備メモリセルは、欠陥メモリセル(図示せず)が発生し
た場合に、その欠陥メモリセルと置換される予備のメモ
リセルである。すなわち、本実施の形態1の半導体チッ
プ7には、冗長回路が形成されている。
【0059】欠陥メモリセルと予備メモリセルとの切換
えを行うための後述するヒューズは、例えば各メモリ回
路ブロックM内の領域Fに形成されている。
【0060】領域Fは、例えばメモリの周辺回路形成領
域上で、かつ、CCBバンプ6の間に形成されている。
なお、CCBバンプ6はメモリセル形成領域上に形成し
なくてもよい。
【0061】ヒューズの接続状態を図5に示す。接地ラ
インGNDと電源ラインVEEとの間には、ヒューズ1
6および抵抗R1 が直列に接続されている。
【0062】なお、接地ラインGNDには、例えば0V
程度の電圧が供給され、電源ラインVEEには、例えば
−4V程度の負の電圧が供給されている。また、抵抗R
1は、例えば200KΩ程度である。ヒューズ16の抵
抗はヒューズ材料によるが、例えば10Ω程度である。
【0063】ヒューズ16と抵抗R1 の間の端子Tに
は、抵抗R2 とダイオードD3が接続されている。ま
た抵抗R1,R2 は、それぞれダイオードD1,D2
を通して接地ラインGNDに接続されている。
【0064】ヒューズ16および抵抗R1 の端子T
は、抵抗R2 を通して、例えばnチャネルMOS・F
ET(以下、nMOSという)17のゲート電極に接続
されている。
【0065】ダイオードD1 〜D3,抵抗R2 の目
的は、レーザ切断時に発生した電荷が、MOSのゲート
部に達し、ゲート破壊を起こすのを防止するためであ
る。すなわち、正電荷が発生した場合、その正電荷は、
ダイオードD1,D2 により接地ラインGNDへ逃
げ、負電荷が発生した場合、その負電荷は、ダイオード
D3 により電源ラインVEEへ逃げるようになってい
る。また、逃げきれない電荷は抵抗R2 によりエネル
ギーを失うので、MOSのゲートの破壊は起こらない。
【0066】そして、nMOS17は、図示しない予備
デコーダ回路内の切換え回路部に接続されている。切換
え回路部は、ヒューズ16の切断によって、欠陥メモリ
セルと、予備メモリセルとを置換するための回路部であ
る。
【0067】本実施の形態1においては、ヒューズ16
が図5に示したように接続されている場合、nMOS1
7のゲート電極には抵抗R1 がヒューズ16の抵抗よ
り充分に大きいので、ヒューズ16及び抵抗R2 を通
して接地ラインGNDの電圧(例えば0V程度)が供給
される。従って、nMOS17が「ON」状態となり、
切換え回路部が非動作状態となるようになっている。
【0068】一方、図5には図示はしないが、ヒューズ
16が切断された場合は、nMOS17のゲート電極に
抵抗R1 を通して負電源ラインVEEの電圧(例えば
−4V程度)が供給されるので、nMOS17が「OF
F」状態となり、切換え回路部が動作し、欠陥メモリセ
ルと予備メモリセルとの置換が行われるようになってい
る。
【0069】ところで、本実施の形態1においては、後
述するように、ヒューズ16が、上記した下地金属BL
Mの構成材料によって構成されている。すなわち、ヒュ
ーズ16は、耐腐食性に優れている。
【0070】そこで、本実施の形態1においては、図1
に示すように、ヒューズ16が、表面保護膜9の上面に
露出された状態で形成されている。
【0071】このため、本実施の形態1においては、レ
ーザ等によるヒューズ16の切断に際し、例えば表面保
護膜9に開口部を形成する必要がないので、ヒューズ1
6の切断処理が容易となる上、その開口部から不純物イ
オン等が侵入する現象を防止することが可能となってい
る。
【0072】ヒューズ16の拡大断面図を図6に示す。
図6に示す半導体基板18は、例えばp形のシリコン
(Si)単結晶からなる。
【0073】半導体基板18には、例えば埋め込み層1
9が形成されている。埋め込み層19には、例えばn形
不純物であるアンチモン(Sb)あるいはヒ素(As)
が導入されている。
【0074】埋め込み層19の上層には、例えばp形S
i単結晶からなるエピタキシャル層20が形成されてい
る。エピタキシャル層20には、引出し拡散層21およ
び抵抗用拡散層22a,22bが形成されている。
【0075】引出し拡散層21には、例えばn形不純物
であるリン(P)またはAsが導入されている。また、
抵抗用拡散層22a,22bには、例えばp形不純物で
あるホウ素(B)が導入されている。
【0076】図5に示した抵抗R1 および抵抗R2
の抵抗値は、抵抗用拡散層22a,22bの間のエピタ
キシャル層20の抵抗値によって設定されている。
【0077】また、図5のダイオードD1 〜D3 は
エピタキシャル層20とn型埋め込み層19によって形
成されている。すなわち、この構造では抵抗とダイオー
ドが一体となっている。
【0078】なお、抵抗やダイオード等のような素子
は、分離溝23およびフィールド絶縁膜24によって電
気的に分離されている。
【0079】半導体基板18上には、例えばSiO2
らなる層間絶縁膜25a〜25eおよび上記表面保護膜
9が下層から順に堆積されている。
【0080】層間絶縁膜25a〜25eのうち、例えば
層間絶縁膜25a〜25cは、その上面が平坦化されて
いる。
【0081】これは、ヒューズ16の下方の表面保護膜
9の上面を平坦にすることによって、下地の段差に起因
するヒューズ16の断線不良を抑制し、ヒューズ16の
信頼性を確保するためでもある。
【0082】層間絶縁膜25a,25bの間には、例え
ばAlまたはAl合金からなる第1層配線26a1 〜2
6a4 が形成されている。
【0083】そのうち、第1層配線26a1 ,26a4
は、層間絶縁膜25aに穿孔されたスルーホール27a
1 ,27a4 を通じて、それぞれ引出し拡散層21,2
1と電気的に接続されている。
【0084】また、第1層配線26a2 ,26a3 は、
層間絶縁膜25aに穿孔されたスルーホール27a2 ,
27a3 を通じて、それぞれ抵抗用拡散層22a,22
bと電気的に接続されている。
【0085】層間絶縁膜25b,25cの間には、例え
ばAlまたはAl合金からなる第2層配線26b1 ,2
6b2 が形成されている。
【0086】そのうち、第2層配線26b1 は、層間絶
縁膜25bに穿孔されたスルーホール27b1 を通じ
て、第1層配線26a1 と電気的に接続されている。
【0087】また、第2層配線26b2 は、層間絶縁膜
25bに穿孔されたスルーホール27b2 を通じて、第
1層配線26a3 と電気的に接続されている。
【0088】層間絶縁膜25c,25dの間には、例え
ばAlまたはAl合金からなる第3層配線26c1 ,2
6c2 が形成されている。
【0089】そのうち、第3層配線26c1 は、層間絶
縁膜25cに穿孔されたスルーホール27c1 を通じ
て、第2層配線26b1 と電気的に接続されている。
【0090】なお、第3層配線26c1 は、例えば図5
に示した接地ラインGNDと電気的に接続されている。
【0091】また、第3層配線26c2 は、層間絶縁膜
25cに穿孔されたスルーホール27c2 を通じて、第
2層配線26b2 と電気的に接続されている。
【0092】層間絶縁膜25d,25eの間には、例え
ばAlまたはAl合金からなる第4層配線26d1 ,2
6d2 が形成されている。
【0093】そのうち、第4層配線26d2 は、層間絶
縁膜25dに穿孔されたスルーホール27d1 を通じ
て、第3層配線26c2 と電気的に接続されている。
【0094】なお、第4層配線26d1 は、例えば図5
に示した接地ラインGNDと電気的に接続されている。
【0095】層間絶縁膜25e上には、例えばAlまた
はAl合金からなる第5層配線26e1 ,26e2 が形
成されている。
【0096】そのうち、第5層配線26e2 は、層間絶
縁膜25eに穿孔されたスルーホール27e1 を通じ
て、第4層配線26d2 と電気的に接続されている。
【0097】なお、第5層配線26e1 は、例えば図5
に示した接地ラインGNDと電気的に接続されている。
【0098】そして、本実施の形態1においては、第3
層配線26c1 、第4層配線26d1 および第5層配線
26e1 の一部が、ヒューズ16の下方にも延在されて
いる。
【0099】これは、例えば次の二つの理由による。第
1は、ヒューズ16の下方の表面保護膜9の上面を平坦
にすることにより、下地の段差に起因するヒューズ16
の断線不良を抑制し、ヒューズ16の信頼性を確保する
ためである。
【0100】第2は、レーザ等によるヒューズ16の切
断処理に際し、第3層配線26c1、第4層配線26d1
および第5層配線26e1 にレーザ遮蔽体(エネルギ
ービーム遮蔽体)としての機能を持たせることにより、
レーザ等の照射による、ヒューズ16の下方の素子や配
線等へのダメージを抑制するためである。
【0101】また、第3層配線26c1 、第4層配線2
6d1 および第5層配線26e1 と、レーザ遮蔽体とを
一体とした理由は、例えばレーザ遮蔽体を孤立させてお
くと、レーザ照射時に発生した電荷等のようなキャリア
がレーザ遮蔽体に帯電し、それによって素子や配線等に
ダメージを与える可能性があるので、それを防止するた
めである。
【0102】表面保護膜9上には上記したヒューズ16
が形成されている。ところで、ヒューズ16の切断箇所
16aを図3に示した下地金属BLMの三種類の金属層
8a〜8cによって構成すると、レーザ等による切断処
理が困難となる。
【0103】そこで、本実施の形態1においては、ヒュ
ーズ16の切断箇所16aが、例えば金属層8aのみに
よって構成されている。すなわち、切断箇所16aは、
例えばCr層のみによって構成されている。
【0104】金属層8aの両端、すなわち、ヒューズ1
6の両端は、表面保護膜9に穿孔されたスルーホール2
7f1 ,27f2 を通じて、それぞれ第5層配線26e
1 ,26e2 と電気的に接続されている。
【0105】ただし、ヒューズ16の非切断箇所16b
1 ,16b2 は、金属層8a〜8cが図6の下層から順
に積層されて構成されている。
【0106】そして、本実施の形態1においては、非切
断箇所16b2 が、第5層配線26e1 ,26e2 間の
表面保護膜9上面に形成された段差部上にかかるように
配置されている。これは、下地の段差部分に三層の8a
〜8cからなる非切断個所16b2を配置することによ
り、下地の段差に起因するヒューズ16の断線不良を抑
制し、ヒューズ16の信頼性を確保するためである。
【0107】ヒューズ16の全体拡大平面図を図7に示
す。ヒューズ16は、図7に示すように、必要に応じて
複数配置されている。
【0108】各ヒューズ16の切断箇所16aは、切断
し易いように他の部分よりも細くなっている。本実施の
形態1において切断箇所16aの幅W1 は、例えば15
μm以下である。
【0109】また、ヒューズ16の非切断箇所16b1
は、各切断箇所16aに共通に接続されているととも
に、その一部が、ヒューズ16群の外周の一部を囲むよ
うに延在されている。すなわち、非切断箇所16b1
は、ガードリングとしての機能を有している。
【0110】非切断箇所16b1 にガードリングとして
の機能を持たせたのは、例えば次の理由による。
【0111】第1は、静電気等により外部からヒューズ
16に高電圧が印加されるのを抑制し、ヒューズ16の
断線不良を抑制するためである。
【0112】第2は、レーザ等によりヒューズ16を切
断した際に発生した電荷等のようなキャリアを逃がし易
くし、他に悪影響を及ぼさないようにするためである。
【0113】第3は、不純物イオン等の侵入を抑制する
ためである。
【0114】また、本実施の形態1においては、非切断
箇所16b1 と、第5層配線26e1 とを接続するスル
ーホール27f1 が、非切断箇所16b1 に沿って延在
されている。
【0115】スルーホール27f1 を延在させた理由
は、ヒューズ16と表面保護膜9との熱膨張係数の違い
等により表面保護膜9にクラック等が発生したとして
も、そのクラックが広がるのをスルーホール27f1 に
よって阻止するためである。
【0116】なお、ヒューズ16のもう一方の非切断箇
所16b2 は、個々分離されて配置されている。
【0117】次に、本実施の形態1の半導体集積回路装
置の製造方法の例を図1〜図15によって説明する。
【0118】ここでは、ヒューズ16の形成方法を説明
した後、ヒューズ16の切断方法を説明し、さらに半導
体チップ7をパッケージングするまでの工程を説明す
る。
【0119】なお、ヒューズ16の形成工程から切断処
理工程は、半導体チップ7を半導体ウエハ(図示せず)
から分離する前に行う工程である。
【0120】まず、図8に示すように、表面保護膜9に
スルーホール10およびスルーホール27f1 ,27f
2 (図6参照)をフォトリソグラフィ技術により同時に
穿孔した後、例えばスパッタリング法により表面保護膜
9上に金属層8a〜8cを下層から順に堆積する。
【0121】続いて、金属層8c上にフォトレジスト
(以下、単にレジストという)膜を堆積し、これをフォ
トリソグラフィ技術によってパターンニングして、レジ
ストパターン28a,28bを形成する。
【0122】レジストパターン28aは、上記したヒュ
ーズ16(図7参照)をパターン形成するためのパター
ンである。
【0123】レジストパターン28aのうちのパターン
部28a1 は、ヒューズ16の切断箇所16a(図7参
照)を形成するための部分であり、パターン部28a2
は、ヒューズ16の非切断箇所16b2(図7参照)を
形成するための部分である。
【0124】本実施の形態1においては、レジストパタ
ーン28aの形成に際して、パターン部28a1 の幅W
2 を、例えば金属層8b,8cをパターンニングするた
めのウエットエッチング工程の際のサイドエッチング量
以下に設定する。
【0125】レジストパターン28bは、上記したCC
Bバンプ6用の下地金属BLM(図3参照)をパターン
形成するためのパターンである。
【0126】次いで、例えばウエットエッチング法によ
り、金属層8b,8cをパターン形成する。この際、ウ
エットエッチングは、等方的に進行するので、図9に示
すように、レジストパターン28a,28bの外周下方
の金属層8b,8cの一部分もエッチング除去される。
【0127】ところで、本実施の形態1においては、パ
ターン部28a1 の幅W2 をこのウエットエッチング工
程の際のサイドエッチング量以下に設定したので、金属
層8b,8cのパターン形成が終了した時に、パターン
部28a1 の下方には、図10に示すように、金属層8
aのみしか残らない。
【0128】なお、パターン部28a2 の下方には、金
属層8b,8cが残るので、レジストパターン28a
は、そのまま残る。すなわち、パターン部28a1 は、
パターン部28a2 に支持された状態で、そのまま残
る。
【0129】続いて、図11に示すように、例えばレジ
ストパターン28a,28bをエッチングマスクとして
ドライエッチング法により金属層8aをパターンニング
した後、レジストパターン28a,28bを除去して、
図12に示すように、ヒューズ16および下地金属BL
Mを同時に形成する。
【0130】このように本実施の形態1においては、ヒ
ューズ16と下地金属BLMとを同時にパターン形成す
るので、ヒューズ16を形成するための新たなフォトマ
スクを製造する必要がないし、また、ヒューズ16を形
成するために新たな製造工程を追加することもない。
【0131】その後、下地金属BLM上に上記CCBバ
ンプ6を、例えばリフトオフ法あるいはメタルマスク蒸
着法によって形成する。
【0132】次いで、半導体ウエハ上の各半導体チップ
7に対してプローブ検査を行った後、その検査の結果に
基づいて、図13に示すように、例えば所定のヒューズ
16の切断箇所16aにレーザビーム(エネルギービー
ム)LB1を照射し、図14および図15に示すよう
に、そのヒューズ16を切断する。
【0133】本実施の形態1においては、上記したよう
にヒューズ16の切断箇所16aが、一つの金属層8a
(図6参照)のみによって構成されているので、比較的
低いエネルギーでヒューズ16を切断することが可能で
ある。
【0134】なお、本実施の形態1においては、レーザ
ビームLB1によるヒューズ切断処理を酸化性雰囲気中
で行う。これは、ヒューズ16を酸化させ、昇華し易く
することで、ヒューズ切断処理を容易にするためであ
る。
【0135】その後、再度プローブ検査を行い、検査に
合格しなかった半導体チップ7にフェイルマークを付け
た後、半導体ウエハから半導体チップ7を分離する。そ
して、分離された半導体チップ7のうちの良品のみを、
図2に示したパッケージ基板2上に実装した後、キャッ
プ12によって気密封止し、チップキャリア1aを製造
する。
【0136】このように本実施の形態1によれば、以下
の効果を得ることが可能となる。 (1).ヒューズ16を表面保護膜9上に設けたことによ
り、ヒューズ16の切断処理に際して、従来のようなヒ
ューズを被覆する絶縁膜あるいは配線等を除去する工程
を必要としないので、ヒューズ16の切断処理を従来よ
りも容易にすることが可能となる。 (2).ヒューズ16の切断処理に際して、半導体チップ7
を被覆する表面保護膜9に開口部を穿孔しないで済むの
で、その開口部から不純物イオン等が侵入する従来技術
の問題を回避することが可能となる。 (3).ヒューズ16の切断箇所16aを金属層8aのみに
よって構成したことにより、レーザ等によるヒューズ1
6の切断処理に際して、比較的低いエネルギーでヒュー
ズ16を切断することが可能となる。このため、レーザ
照射等に起因するヒューズ16下方の素子や配線等への
ダメージを抑制することが可能となる。 (4).ヒューズ16の下方に、第3層配線26c1 、第4
層配線26d1 および第5層配線26e1 の一部を延在
させ、その延在部分にレーザ遮蔽体としての機能を持た
せたことにより、レーザビームLB1等によるヒューズ
16の切断処理に起因するヒューズ16下方の素子や配
線等へのダメージを抑制することが可能となる。 (5).第3層配線26c1 、第4層配線26d1 および第
5層配線26e1 とレーザ遮蔽体とを一体としたことに
より、レーザ照射時に発生した電荷等のようなキャリア
を第3層配線26c1 、第4層配線26d1 および第5
層配線26e1 を通じて逃がすことができるので、その
キャリアに起因する素子や配線等へのダメージを抑制す
ることが可能となる。 (6).ヒューズ16の下方に第3層配線26c1 、第4層
配線26d1 および第5層配線26e1 の一部を延在さ
せ、ヒューズ16下方の表面保護膜9の上面を平坦とし
たことにより、下地段差に起因するヒューズ16の断線
不良を抑制することができ、ヒューズ16の信頼性を確
保することが可能となる。 (7).ヒューズ16群の外周の一部に、ヒューズ16の非
切断箇所16b1 の一部を延在させ、その延在部分にガ
ードリングとしての機能を持たせたことにより、静電気
等によるヒューズ16の断線不良を抑制することが可能
となる。また、ヒューズ16の切断処理に際して発生し
た電荷等のキャリアを非切断箇所16b1を介して逃が
すことが可能となる。さらに、不純物イオン等の侵入を
抑制することが可能となる。 (8).ヒューズ16群の外周一部に沿ってスルーホール2
7f1 を延在させたことにより、ヒューズ16と表面保
護膜9との熱膨張係数の違い等に起因して表面保護膜9
にクラックが発生したとしても、そのクラックの広がり
を抑制することが可能となる。 (9).上記(2) 〜(8) により、ヒューズ16を有する半導
体チップ7の信頼性および歩留りを確保することが可能
となる。 (10). 下地金属BLMをパターン形成する際に、ヒュー
ズ16を同時にパターン形成することにより、ヒューズ
16をパターン形成するための新たなフォトマスクを製
造する必要がない。また、ヒューズ16を形成するため
に製造工程を追加することもない。すなわち、フォトマ
スクおよび製造工程を増加させることなく、ヒューズ1
6を形成することが可能となる。
【0137】(実施の形態2)図16は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の断面図、図17は
TABバンプおよびTAB用下地金属の断面図、図18
は図16に示した半導体集積回路装置の冗長回路の一部
を構成するヒューズの断面図、図19は図18のヒュー
ズの拡大断面図、図20は図18に示したヒューズの平
面図、図21は切断処理中のヒューズを示す半導体基板
の要部断面図、図22は切断処理後のヒューズを示す半
導体基板の要部断面図である。
【0138】図16に示す本実施の形態2の半導体集積
回路装置は、例えばQFP(Quad Flat Package)1bで
ある。
【0139】半導体チップ7は、ダイパッド29上に実
装された状態で、例えばエポキシ樹脂等からなるパッケ
ージ本体30によって封止されている。
【0140】そして、半導体チップ7は、TAB(Tape
Automated Bonding)用のバンプ31およびTABリード
32を通じて、リード33と電気的に接続されている。
【0141】なお、TAB用のバンプ31は、例えばA
uからなり、TABリード32は、例えばCuからな
り、リード33は、例えば42アロイからなる。
【0142】TAB用のバンプ31は、図17に示すよ
うに、下地金属(TAB用下地金属)IFを介して引出
し電極11と電気的に接続されている。
【0143】下地金属IFは、例えば三種類の金属層8
a〜8cが下層から順に積層されて構成されている。
【0144】ただし、本実施の形態2において、金属層
8aは、例えばTiからなる。また、金属層8bは、N
iからなる。さらに、金属層8cは、例えばAuからな
る。
【0145】ところで、本実施の形態2においても、図
18に示すように、ヒューズ16が、表面保護膜9上に
形成されているとともに、下地金属IFの構成材料によ
って構成されている。
【0146】したがって、本実施の形態2においても、
前記実施の形態1と同様、ヒューズ16の切断処理に際
し、表面保護膜9に開口部を形成する必要がないので、
ヒューズ16の切断処理が容易となる上、その開口部か
ら不純物イオン等が侵入する現象を防止することが可能
となっている。
【0147】ただし、本実施の形態2においても、ヒュ
ーズ16の切断箇所16aは、図19に示すように、例
えば下地金属IF(図17参照)を構成する金属層8a
のみによって構成されている。
【0148】したがって、本実施の形態2においても、
前記実施の形態1と同様、レーザビーム等によるヒュー
ズ16の切断処理に際して、比較的低いエネルギーでヒ
ューズ16を切断することが可能である。
【0149】また、ヒューズ16の非切断箇所16b1
,16b2 は、下地金属IFを構成する金属層8a〜
8cによって構成されている。
【0150】本実施の形態2においては、非切断箇所1
6b1 ,16b2 が、表面保護膜9の下地段差にかかる
ように配置されている。そして、切断箇所16aは、表
面保護膜9の比較的平坦な面上に形成されている。これ
は、下地段差に起因するヒューズ16の断線不良を抑制
し、ヒューズ16の信頼性を確保するためである。
【0151】また、本実施の形態2においては、ヒュー
ズ16の下方にレーザ遮蔽体が設けられていない。すな
わち、ヒューズ16の下方に所定の配線を配置すること
が可能となっている。このため、配線のレイアウトルー
ルを緩和することが可能になっている。
【0152】本実施の形態2のヒューズ16の全体平面
図を図20に示す。本実施の形態2においては、ヒュー
ズ16の非切断箇所16b1 が、例えば個々分離された
状態となっている。
【0153】このようなヒューズ16は、前記実施の形
態1と同様、下地金属IFと同時にパターン形成されて
いる。したがって、前記実施の形態1と同様、フォトマ
スクおよび製造工程数を増加させることなく、ヒューズ
16を形成することが可能である。
【0154】そして、ヒューズ16の切断に際しては、
前記実施の形態1と同様、まず、半導体チップ7に対し
て行ったプローブ検査の結果に基づいて、図21に示す
ように、所定のヒューズ16の切断箇所16aにレーザ
ビームLB1を照射し、図22に示すように、そのヒュ
ーズ16を切断する。
【0155】このように本実施の形態2によれば、前記
実施の形態1で得られた(1) 〜(3)および(10)の効果の
他に、次の効果を得ることが可能となる。
【0156】すなわち、ヒューズ16の下方にレーザ遮
蔽体を設けないことにより、ヒューズ16の下方にも所
定の配線を配置できるので、従来よりも配線のレイアウ
トルールを緩和することが可能となる。
【0157】(実施の形態3)図23は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の冗長回路の一部を
構成するヒューズの全体拡大平面図、図24は図23に
示したヒューズの断面図である。
【0158】本実施の形態3においては、図23および
図24に示すように、ヒューズ16群の外周に、ヒーズ
16と別体に形成されたガードリング34が、ヒューズ
16群を完全に取り囲むように配置されている。これに
より、ガードリングの効果を前記実施の形態1の場合よ
りも向上させることが可能となる。
【0159】ガードリング34は、図24に示すよう
に、ヒューズ16を構成する金属層8a〜8cが下層か
ら順に積層されて構成されている。
【0160】したがって、本実施の形態3においては、
ガードリング34も、ヒューズ16や前記下地金属BL
M(または下地金属IF)と同時にパターン形成されて
いる。
【0161】ただし、ヒューズ16の切断箇所16a
は、前記実施の形態1,2と同様、金属層8aのみによ
って構成されている。
【0162】また、ガードリング34は、図23および
図24に示すように、表面保護膜9に穿孔されたスルー
ホール27f3 を通じて、平面環状の第5層配線26e
3 と電気的に接続されている。
【0163】スルーホール27f3 は、ガードリング3
4に沿って、ヒューズ16群を完全に取り囲むように延
在されている。これにより、ヒューズ16と表面保護膜
9との熱膨張係数の違い等に起因して表面保護膜9にク
ラックが発生したとしても、そのクラックが広がるのを
阻止することが可能となる。
【0164】また、ヒューズ16の下方には、レーザ遮
蔽体35が、第5層配線26e1 と別体に設けられてい
る。これにより、前記実施の形態1と同様、レーザ等に
よるヒューズ16の切断処理に起因するヒューズ16下
方の素子や配線等へのダメージを抑制することが可能と
なる。
【0165】また、レーザ遮蔽体35により、ヒューズ
16の切断箇所16a下方の表面保護膜9の上面が平坦
にされている。これにより、前記実施の形態1と同様、
ヒューズ16の信頼性を確保することが可能となる。
【0166】このように本実施の形態3によれば、前記
実施の形態1で得られた(1) 〜(3)および(10)の効果の
他に、次の効果を得ることが可能となる。 (1).ヒューズ16の下方に、レーザ遮蔽体35を設けた
ことにより、レーザ等によるヒューズ16の切断処理に
起因するヒューズ16下方の素子や配線等へのダメージ
を抑制することが可能となる。 (2).ヒューズ16の下方に、レーザ遮蔽体35を設け、
ヒューズ16下方の表面保護膜9の上面を平坦にしたこ
とにより、下地段差に起因するヒューズ16の断線不良
を抑制することができ、ヒューズ16の信頼性を確保す
ることが可能となる。 (3).ヒューズ16群を完全に取り囲むように、ガードリ
ング34を配置したことにより、ガードリングの効果を
前記実施の形態1の場合よりも向上させることが可能と
なる。 (4).ヒューズ16群を完全に取り囲むようにスルーホー
ル27f3 を延在させたことにより、ヒューズ16と表
面保護膜9との熱膨張係数の違い等に起因して表面保護
膜9にクラックが発生したとしても、そのクラックの広
がりを阻止することが可能となる。
【0167】(実施の形態4)図25は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の冗長回路の一部を
構成するヒューズの全体拡大平面図、図26は図25に
示したヒューズの要部断面図である。
【0168】本実施の形態4においては、図25および
図26に示すように、ヒューズ16の非切断箇所16b
1 が、ヒューズ16群を完全に取り囲むように延在さ
れ、ガードリングを兼ねている。
【0169】本実施の形態4においては、非切断箇所1
6b1 がガードリングを兼ねるので、ヒューズ16の配
置領域の面積を前記実施の形態3より縮小することが可
能となっている。その上、本実施の形態4の場合、大幅
な面積増大を招くことなく、前記実施の形態3の場合よ
りもヒューズ16の数を増やすことが可能となってい
る。
【0170】また、非切断箇所16b1 は、図25およ
び図26に示すように、表面保護膜9に穿孔されたスル
ーホール27f4 を通じて、平面環状の第5層配線26
e4と電気的に接続されている。
【0171】スルーホール27f4 は、非切断箇所16
b1 に沿って、ヒューズ16群を完全に取り囲むように
延在されている。これにより、前記実施の形態3と同
様、ヒューズ16と表面保護膜9との熱膨張係数の違い
等に起因して表面保護膜9にクラックが発生したとして
も、そのクラックが広がるのを阻止することが可能とな
っている。
【0172】第5層配線26e4 は、前記実施の形態1
と同様、その一部がヒューズ16の下方に延在され、レ
ーザ遮蔽体の機能を有している。
【0173】これにより、前記実施の形態1と同様、レ
ーザビーム等によるヒューズ16の切断処理に起因する
ヒューズ16下方の素子や配線等へのダメージを抑制す
ることが可能となっている。
【0174】また、前記実施の形態1と同様、第5層配
線26e4 の延在された部分によって、ヒューズ16の
切断箇所16a下方の表面保護膜9の上面が平坦にされ
ているので、ヒューズ16の断線不良等が抑制され、ヒ
ューズ16の信頼性を確保することが可能となってい
る。
【0175】このように本実施の形態4によれば、前記
実施の形態1で得られた(1) 〜(6),(9) および(10)の効
果の他に、次の効果を得ることが可能となる。 (1).ヒューズ16群を完全に取り囲むように非切断箇所
16b1 を配置したことにより、ガードリングの効果を
前記実施の形態1の場合よりも向上させることが可能と
なる。 (2).ヒューズ16群を完全に取り囲むようにスルーホー
ル27f4 を延在させたことにより、ヒューズ16と表
面保護膜9との熱膨張係数の違い等に起因して表面保護
膜9にクラックが発生したとしても、そのクラックの広
がりを阻止することが可能となる。 (3).非切断箇所16b1 がガードリングを兼ねるので、
ヒューズ16の領域の面積を前記実施の形態3よりも縮
小することが可能となる。その上、大幅な面積増大を招
くことなく、前記実施の形態3の場合よりもヒューズ1
6の数を増やすことが可能となる。
【0176】(実施の形態5)図27は本発明の一実施
の形態である半導体集積回路装置の要部断面図、図28
〜図31は図27の半導体集積回路装置の製造方法例の
説明図、図32〜図34は図27の半導体集積回路装置
のヒューズの切断方法例の説明図である。
【0177】本実施の形態5においては、図27に示す
ように、ヒューズ16が、表面保護膜9上に堆積された
ヒューズ保護膜36によって被覆され保護されている。
これにより、本実施の形態5においては、不純物イオン
や水分等に起因するヒューズ16の腐食、酸化および剥
離等を抑制することが可能になっている。
【0178】ヒューズ保護膜36は、例えばSiO2
らなり、下地金属BLMの上面を除く、半導体チップ7
の主面上のほぼ全面に堆積されている。ヒューズ保護膜
36の厚さは、例えばヒューズ保護膜36の材料やヒュ
ーズ保護膜36の形成後の熱処理条件等によって変わる
ので一概に言えないが、例えば50nm〜500nm程
度の範囲に設定されている。
【0179】これは、ヒューズ保護膜36が薄すぎる
と、不純物イオンや水分等が浸透してしまうおそれがあ
り、厚すぎると、ヒューズ16の切断時にヒューズ保護
膜36にクラックが入り、切断対象のヒューズ16に隣
接する他のヒューズ16に悪影響を及ぼす可能性がある
ことを考慮したためである。
【0180】次に、本実施の形態5の半導体集積回路装
置の製造方法例を図28〜図31によって説明する。
【0181】まず、図28に示すように、ヒューズ保護
膜36をヒューズ16および下地金属BLMを被覆する
ようにCVD法等によって表面保護膜9上に堆積した
後、ヒューズ保護膜36上にレジスト膜28を塗布す
る。なお、この段階は、半導体チップ7を半導体ウエハ
(図示せず)から切り出す前の段階である。
【0182】続いて、レジスト膜28をフォトリソグラ
フィ技術によってパターニングし、図29に示すよう
に、表面保護膜9上に下地金属BLMの上面上のヒュー
ズ保護膜36部分のみが露出するようなレジストパター
ン28cを形成する。
【0183】その後、レジストパターン28cをエッチ
ングマスクとして、下地金属BLMの上面上のヒューズ
保護膜36部分をエッチング除去する。これにより、図
30に示すように、下地金属BLMの上面が露出する。
【0184】最後に、レジストパターン28cを図31
に示すように除去した後、下地金属BLM上に、図27
に示したCCBバンプ6を形成する。
【0185】次に、本実施の形態5の半導体集積回路装
置のヒューズ16の切断方法例を図32〜図34によっ
て説明する。
【0186】まず、真空処理室中において、図32に示
すように、ヒューズ保護膜36の所定部分に、例えば集
束イオンビームFIBを照射して、そのヒューズ保護膜
36部分を除去する。そして、これにより、ヒューズ1
6の一部を露出させる。なお、この処理は、半導体チッ
プ7を半導体ウエハ(図示せず)から切り出す前でも切
り出した後でも良い。
【0187】続いて、真空を破らずに連続して、図33
に示すように、ヒューズ16の切断箇所16aに集束イ
オンビームFIBを照射してヒューズ16を切断する。
【0188】このヒューズ16は、集束イオンビームF
IBによって切断することに限定されるものではなく種
々変更可能であり、例えばレーザビームによって切断し
ても良い。レーザビームにより切断する場合、ビームは
ヒューズ保護膜を透過し、ヒューズにより吸収され、ヒ
ューズは熱により気化され切断される。
【0189】ただし、集束イオンビームFIBを用いた
場合、レーザビームを用いた場合と比較して、次の第1
〜第3の効果が得られる。
【0190】第1に、レーザビームの場合は、ヒューズ
16を気化膨張させる時の衝撃によってヒューズ保護膜
36を破壊するので、その衝撃によってヒューズ保護膜
36にクラック等が発生し易いが、集束イオンビームF
IBの場合は、ヒューズ保護膜36をイオンによってエ
ッチング除去するので、ヒューズ保護膜36にクラック
等が発生し難い。
【0191】第2に、レーザビームの場合は、ビームが
透明膜を透過してヒューズ16の下方の素子や配線等に
もダメージを与えてしまうおそれがあるが、集束イオン
ビームFIBの場合はそのような心配がない。
【0192】第3に、レーザビームの場合は、ヒューズ
16の気化膨張時の衝撃によってヒューズ保護膜36を
破壊するので、ヒューズ保護膜36の破片が異物等とな
るおそれがあるが、集束イオンビームFIBの場合はそ
のような心配がない。
【0193】このようにしてヒューズ16を切断した
後、本実施の形態5においては、所定の反応ガス雰囲気
中において、図34に示すように、ヒューズ切断処理に
より露出したヒューズ16の露出部に、例えばレーザビ
ーム(エネルギービーム)LB 2を照射して選択的にC
VDを行い、その露出部を被覆するヒューズ保護膜36
aを形成する。ヒューズ保護膜36aも、例えばSiO
2からなる。これにより、不純物イオンや水分等がヒュ
ーズ16の露出部から侵入するのを抑制することが可能
となる。なお、ヒューズ保護膜36aの形成に際しては
反応ガスをガスノズル等により膜の形成領域のみに供給
するようにしてもよい。
【0194】ただし、ヒューズ保護膜36aを形成する
際のエネルギービームは、レーザビームLB2に限定さ
れるものではなく種々変更可能であり、例えば集束イオ
ンビームや電子ビームを用いても良い。また、ヒューズ
保護膜36aを、例えば通常のフォトリソグラフィ技術
によってパターン形成しても良い。
【0195】このように本実施の形態5においては、以
下の効果を得ることが可能となる。 (1).半導体チップ7の表面保護膜9上に形成されたヒュ
ーズ16をヒューズ保護膜36によって被覆したことに
より、不純物イオンや水分等に起因するヒューズ16の
腐食、酸化および剥離等を抑制することができるので、
ヒューズ16の腐食、酸化および剥離等に起因するヒュ
ーズ抵抗値の変動を抑制することができ、ヒューズ抵抗
値の変動に起因する冗長回路の誤動作を抑制することが
可能となる。 (2).ヒューズ16を集束イオンビームFIBによって切
断することにより、ヒューズ切断処理時にヒューズ保護
膜36にクラック等が発生するのを抑制することが可能
となる。また、ヒューズ切断処理時にヒューズ16の下
方の素子や配線等に与えるダメージを低減することが可
能となる。さらに、ヒューズ切断処理時に発生する異物
等を低減することが可能となる。 (3).ヒューズ切断処理により露出したヒューズ16の露
出部を再びヒューズ保護膜36aによって被覆すること
により、不純物イオンや水分等がヒューズ16の露出部
から侵入するのを抑制することができるので、ヒューズ
16の腐食、酸化および剥離等を抑制することが可能と
なる。 (4).上記(1) 〜(3) により、半導体集積回路装置の歩留
りおよび信頼性を向上させることが可能となる。
【0196】(実施の形態6)図35および図36は本
発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造
方法例の説明図である。
【0197】本実施の形態6においては、半導体集積回
路装置の構造は、図27に示した前記実施の形態5と同
様であるが、その製造方法が異なる。以下、本実施の形
態6の半導体集積回路装置の製造方法例を図35および
図36によって説明する。
【0198】まず、前記実施の形態5と同様にして、図
35に示すように、ヒューズ保護膜36上に下地金属B
LMの上面上のヒューズ保護膜36部分のみが露出する
レジストパターン28cを形成した後、そのレジストパ
ターン28cをエッチングマスクとして下地金属BLM
上のヒューズ保護膜36部分をエッチング除去する。な
お、この段階は、前記実施の形態5と同様、半導体チッ
プ7(図27参照)を半導体ウエハ(図示せず)から切
り出す前の段階である。
【0199】続いて、本実施の形態6においては、図3
6に示すように、レジストパターン28cを残したまま
半導体ウエハ上に、例えばCCBバンプ6(図27参
照)を形成するためのPb/Sn合金等からなる半田
(バンプ形成用金属)37を蒸着法等によって堆積す
る。
【0200】すなわち、本実施の形態6においては、ヒ
ューズ保護膜36を形成する時にエッチングマスクとし
て用いたレジストパターン28cを、そのままCCBバ
ンプ形成用のデポジションマスクとして用いている。し
たがって、新たなフォトマスクを製造する必要がない。
【0201】次いで、レジストパターン28cを除去す
ることにより、レジストパターン28c上の半田37を
除去して、下地金属BLM上にのみ半田37を残す。そ
して、その後、熱処理を行い下地金属BLM上の半田3
7を加熱溶融して、表面張力により半球状のCCBバン
プ6(図27参照)を形成する。
【0202】このように本実施の形態6においては、前
記実施の形態5で得られた効果の他に以下の効果を得る
ことが可能となる。
【0203】すなわち、ヒューズ保護膜36の形成時に
エッチングマスクとして用いたレジストパターン28c
を、CCBバンプ形成用の半田37のデポジションマス
クとして用いることにより、フォトマスクを増やすこと
なく、また、製造工程数の大幅な増加を招くことなく、
ヒューズ保護膜36を有する半導体集積回路装置を製造
することが可能となる。したがって、半導体集積回路装
置の製造コストや製造時間の大幅な増加を招くことな
く、信頼性の高い半導体集積回路装置を製造することが
可能となる。
【0204】(実施の形態7)図37は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の要部断面図、図3
8は図37の半導体集積回路装置の要部平面図、図39
は図37の半導体集積回路装置の製造方法例の説明図で
ある。
【0205】本実施の形態7においては、図37、図3
8に示すように、ヒューズ保護膜36が、ヒューズ16
の切断領域のみに形成されている。
【0206】ヒューズ16の切断領域は、ヒューズ16
の非切断箇所16b1 ,16b2の金属層8c,8c
間の領域であって、非切断箇所16b1 ,16b2
間の金属層16aの表面を被覆する程度の領域である。
【0207】ただし、ヒューズ保護膜36は、ヒューズ
16の非切断箇所16b1 ,16b2 に若干かかる
ように形成されている。
【0208】これは、ヒューズ16の非切断箇所16b
1 ,16b2 は、その最上層のAu等からなる金属
層8cによりヒューズ保護機能を有しているので、その
非切断箇所16b1 ,16b2 の金属層8c,8c
にヒューズ保護膜36が若干かかる程度にすれば、目的
とするヒューズ16の保護を良好にできるからである。
【0209】そして、本実施の形態7においては、図3
8に示すように、ヒューズ保護膜36が、個々のヒュー
ズ16毎に互いに分離された状態で配置されている。
【0210】これにより、例えば所定のヒューズ16の
切断時にそのヒューズ16を被覆するヒューズ保護膜3
6にクラックが発生したとしても、そのクラックが隣接
する他のヒューズ16を被覆するヒューズ保護膜36に
広がる心配がない。
【0211】このようなヒューズ保護膜36を形成する
には、例えば所定の反応ガス雰囲気中において、図39
に示すように、ヒューズ16の切断領域のみにレーザビ
ームLB2等を照射して選択的にCVDを行い形成すれ
ば良い。なお、本実施の形態7のヒューズ保護膜36の
形成に際しても、前記実施の形態5と同様、反応ガスを
膜の形成領域のみに供給するようにしてもよい。
【0212】ただし、このヒューズ保護膜36を形成す
る際のエネルギービームは、レーザビームLB2に限定
されるものではなく種々変更可能であり、例えば集束イ
オンビームや電子ビームを用いても良い。また、ヒュー
ズ保護膜36を、例えば通常のフォトリソグラフィ技術
によってパターン形成しても良い。
【0213】このように本実施の形態7においては、前
記実施の形態5で得られた効果の他に、以下の効果を得
ることが可能となる。 (1).ヒューズ保護膜36を個々のヒューズ16毎に互い
に分離した状態で配置したことにより、例えばヒューズ
16の切断時にそのヒューズ16を被覆するヒューズ保
護膜36にクラックが発生したとしても、そのクラック
が他のヒューズ16を被覆するヒューズ保護膜36に広
がる心配がないので、そのクラックに起因する他のヒュ
ーズ16の信頼性の低下を防止することが可能となる。
したがって、半導体集積回路装置の歩留りおよび信頼性
を向上させることが可能となる。 (2).ヒューズ保護膜36をレーザCVD法によって選択
的に形成することにより、フォトマスクを増やすことな
く、また、製造工程数の大幅な増加を招くことなく、ヒ
ューズ保護膜36を形成することが可能となる。したが
って、半導体集積回路装置の製造コストや製造時間の大
幅な増加を招くことなく、信頼性の高い半導体集積回路
装置を製造することが可能となる。
【0214】(実施の形態8)図40は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の要部断面図、図4
1および図42は図40の半導体集積回路装置の製造方
法例の説明図である。
【0215】本実施の形態8においては、図40に示す
ように、チップキャリヤ1aのパッケージ基板2とキャ
ップ12とからなるパッケージ内において、例えばパッ
ケージ基板2と半導体チップ7との対向面間にヒューズ
保護膜36bが充填されている。このヒューズ保護膜3
6bは、例えばポリパラキシレンまたはポリイミド等か
らなる。これにより、前記実施の形態5と同様、不純物
イオンや水分等に起因するヒューズ16の腐食、酸化お
よび剥離等を抑制することが可能になっている。
【0216】ただし、ヒューズ保護膜36bは、必ずし
もパッケージ内またはパッケージ基板2と半導体チップ
7との対向面間に充填されている必要はなく、少なくと
もヒューズ16を被覆する程度にパッケージ内に注入さ
れていれば良い。
【0217】このようなチップキャリヤ1aを製造する
には、例えば次のようにする。まず、図41に示すよう
に、半導体チップ7をCCBバンプ6を介してパッケー
ジ基板2上に実装する。
【0218】続いて、図42に示すように、半導体チッ
プ7とパッケージ基板2との対向面間に、例えばポリパ
ラキシレンまたはポリイミドからなるヒューズ保護膜3
6bを充填する。
【0219】その後、パッケージ基板2の接合用金属層
14と、キャップ12(図40参照)の脚部の接合用金
属層14とを半田接合すると同時に、半導体チップ7の
裏面とキャップ12の内壁面の接合用金属層14とを半
田接合して、図1に示したチップキャリヤ1aを製造す
る。
【0220】このように本実施の形態8においては、例
えばパッケージ基板2と半導体チップ7との対向面間に
ヒューズ保護膜36bを充填したことにより、不純物イ
オンや水分等に起因するヒューズ16の腐食、酸化およ
び剥離等を抑制することができるので、ヒューズ16の
腐食、酸化および剥離等に起因するヒューズ抵抗値の変
動を抑制することができ、ヒューズ抵抗値の変動に起因
する冗長回路の誤動作を抑制することが可能となる。し
たがって、半導体集積回路装置の歩留りおよび信頼性を
向上させることが可能となる。
【0221】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態1〜8に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0222】例えば前記実施の形態1においては、CC
Bバンプ用の下地金属をCr/Cu/Auによって構成
した場合について説明したが、下地金属は、下地との接
着性を目的とした金属層と、金属層を構成する原子等の
拡散防止を目的とした金属層と、表面酸化等の防止を目
的とした金属層とを積層した構造を有すれば良く、例え
ばTi/Ni/Auの積層膜またはTi/プラチナ(P
t)/Auの積層膜によって構成しても良い。
【0223】また、前記実施の形態1においては、レー
ザ遮蔽体と、ヒューズの下方の配線とを一体とした場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
例えば図43および図44に示すように、レーザ遮蔽体
35と、第5層配線26e1とを別体としても良い。
【0224】また、前記実施の形態1においては、ヒュ
ーズの非切断箇所の一部をヒューズ群の一部を取り囲む
ように延在させた場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、例えば図45および図46に示す
ように、一方の非切断箇所16b1 を共通接続し、スル
ーホール27f1を延在させるだけでも良い。
【0225】また、図47および図48に示すように、
ヒューズ16の非切断箇所16b1をヒューズ16群の
外周に沿って延在させ、ヒューズ16群を完全に取り囲
むようにしても良い。この場合、前記実施の形態1の場
合よりも、ガードリングの効果を向上させることが可能
となる。
【0226】また、前記実施の形態1においては、第3
〜5層配線の一部をレーザ遮蔽体として用いているが、
第4,5層配線の一部のみ、または第5層配線の一部を
レーザ遮蔽体として用いてもよい。この場合、レーザ遮
蔽体より下の配線層は配線チャネルとして自由に使うこ
とができる。
【0227】また、例えば前記実施の形態2において
は、TABバンプ用の下地金属をNi/Auによって構
成した場合について説明したが、下地金属は、下地との
接着性を目的とした金属層と、金属層を構成する原子の
拡散防止を目的とした金属層と、表面酸化等の防止を目
的とした金属層とを積層した構造を有すれば良く、例え
ばCr/Cu/Auの積層膜またはTi/Pt/Auの
積層膜によって構成しても良い。
【0228】また、前記実施の形態2においては、レー
ザ遮蔽体を設けない場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、例えば図49および図50に示
すようにヒューズ16の切断箇所16aの下方にレーザ
遮蔽体34を設けても良い。
【0229】また、前記実施の形態1,2においては、
レーザビームによってヒューズを切断した場合について
説明したが、これに限定されるものではなく種々変更可
能であり、例えばイオンビーム等のような他のエネルギ
ービームを用いてヒューズを切断することも可能であ
る。
【0230】また、前記実施の形態1〜4においては、
上層の絶縁膜を表面保護膜としたが、これに限定される
ものではなく、例えば配線層のうち最上の配線層を形成
する層間絶縁膜としても良い。
【0231】また、前記実施の形態5〜7においては、
ヒューズ保護膜をSiO2とした場合について説明した
が、これに限定されるものではなく種々変更可能であ
り、例えばSi34、PSG(Phospho Silicate Glas
s)膜またはこれらの積層膜でも良い。
【0232】図51に積層構造のヒューズ保護膜36c
の例を示す。ヒューズ保護膜36cの最下の絶縁膜36
c1 は、例えばSiO2からなり、ヒューズ16の応
力によるヒューズ保護膜36cのクラックの発生を抑制
する機能を有している。中間の絶縁膜36c2 は、例
えばSi34からなり、不純物イオンや水分等の侵入を
抑制する機能を有している。最上の絶縁膜36c3
は、例えばSiO2からなる。
【0233】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である論理付
きSRAMに適用した場合について説明したが、これに
限定されず種々適用可能であり、例えばDRAM(Dynam
ic RAM)、SRAMのようなメモリまたは論理付きDR
AM等のような他の半導体集積回路装置に適用すること
も可能である。
【0234】また、BiC−MOSの半導体集積回路装
置に限らず、CMOS、或いはBiPで形成された半導
体集積回路装置に適用することが可能であることは勿論
である。
【0235】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。 (1).ヒューズが初めから露出しているのでヒューズを被
覆する絶縁膜あるいは配線等を除去する処理を行うこと
なく、ヒューズを切断することができる。このため、ヒ
ューズの切断処理を従来よりも容易にすることが可能と
なる。
【0236】また、ヒューズを切断する際に、半導体チ
ップを被覆する絶縁膜に開口部を穿孔しないので、その
開口部から不純物イオン等が侵入する従来技術の問題を
回避することが可能となる。
【0237】さらに、ヒューズは表面保護膜上に設けら
れているので、表面保護膜下方の配線層内の配線がヒュ
ーズの有無によって従来程規制を受けないので、配線の
レイアウトルールを従来よりも緩和することが可能とな
る。 (2).不純物イオンや水分等に起因するヒューズの腐食、
酸化および剥離等を抑制することができるので、ヒュー
ズの腐食、酸化および剥離等に起因するヒューズ抵抗値
の変動およびヒューズ抵抗値の変動に起因する冗長回路
の誤動作を抑制することが可能となる。したがって、半
導体集積回路装置の歩留りおよび信頼性を向上させるこ
とが可能となる。 (3).電極導体パターンをパターン形成する際に、ヒュー
ズを同時にパターン形成するので、ヒューズをパターン
形成するための新たなフォトマスクを製造する必要がな
い。また、ヒューズを形成するために製造工程を追加す
ることもない。すなわち、フォトマスクおよび製造工程
数を増加させることなく、ヒューズを形成することが可
能となる。 (4).フォトマスクを増やすことなく、また、製造工程数
の大幅な増加を招くことなく、ヒューズ保護膜を形成す
ることが可能となる。したがって、製造コストや製造時
間の大幅な増加を招くことなく、信頼性の高い半導体集
積回路装置を製造することが可能となる。 (5).切断処理によって露出したヒューズの露出部を再び
ヒューズ保護膜によって被覆することにより、ヒューズ
の露出部からの不純物イオンや水分等の侵入を抑制する
ことができるので、ヒューズの腐食、酸化および剥離等
を抑制することができ、半導体集積回路装置の歩留りお
よび信頼性を向上させることが可能となる。 (6).下地金属上のヒューズ保護膜部分をエッチング除去
する時にエッチングマスクとして用いたフォトレジスト
パターンを、バンプ形成時のデポジションマスクとして
用いることにより、フォトマスクを増やすことなく、ま
た、製造工程数の大幅な増加を招くことなく、ヒューズ
保護膜を形成することが可能となる。したがって、製造
コストや製造時間の大幅な増加を招くことなく、信頼性
の高い半導体集積回路装置を製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の冗長回路の一部を構成するヒューズの断面図であ
る。
【図2】図1のヒューズを有する半導体集積回路装置の
部分断面図である。
【図3】CCBバンプおよび下地金属の拡大断面図であ
る。
【図4】図1のヒューズを有する半導体チップの全体拡
大平面図である。
【図5】図1のヒューズの接続状態を示す回路図であ
る。
【図6】図1のヒューズおよびその下方の半導体基板の
拡大断面図である。
【図7】図1のヒューズの全体拡大平面図である。
【図8】図1のヒューズの形成方法例を説明するための
要部斜視図である。
【図9】図1のヒューズの形成方法例を説明するための
要部斜視図である。
【図10】図1のヒューズの形成方法例を説明するため
の要部斜視図である。
【図11】図1のヒューズの形成方法例を説明するため
の要部斜視図である。
【図12】図1のヒューズの形成方法例を説明するため
の要部斜視図である。
【図13】切断処理中のヒューズを示す半導体基板の要
部断面図である。
【図14】切断処理後のヒューズを示す半導体基板の要
部断面図である。
【図15】図14の切断処理後のヒューズの全体平面図
である。
【図16】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の断面図である。
【図17】TABバンプおよびTAB用下地金属の断面
図である。
【図18】図16に示した半導体集積回路装置の冗長回
路の一部を構成するヒューズの断面図である。
【図19】図18のヒューズの拡大断面図である。
【図20】図18に示したヒューズの平面図である。
【図21】切断処理中のヒューズを示す半導体基板の要
部断面図である。
【図22】切断処理後のヒューズを示す半導体基板の要
部断面図である。
【図23】図23は本発明の他の実施の形態である半導
体集積回路装置の冗長回路の一部を構成するヒューズの
全体拡大平面図である。
【図24】図23に示したヒューズの断面図である。
【図25】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の冗長回路の一部を構成するヒューズの全体拡大
平面図である。
【図26】図25に示したヒューズの要部断面図であ
る。
【図27】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の要部断面図である。
【図28】図27の半導体集積回路装置の製造方法例の
説明図である。
【図29】図27の半導体集積回路装置の製造方法例の
説明図である。
【図30】図27の半導体集積回路装置の製造方法例の
説明図である。
【図31】図27の半導体集積回路装置の製造方法例の
説明図である。
【図32】図27の半導体集積回路装置のヒューズの切
断方法例の説明図である。
【図33】図27の半導体集積回路装置のヒューズの切
断方法例の説明図である。
【図34】図27の半導体集積回路装置のヒューズの切
断方法例の説明図である。
【図35】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法例の説明図である。
【図36】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法例の説明図である。
【図37】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の要部断面図である。
【図38】図37の半導体集積回路装置の要部平面図で
ある。
【図39】図37の半導体集積回路装置の製造方法例の
説明図である。
【図40】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の要部断面図である。
【図41】図40の半導体集積回路装置の製造方法例の
説明図である。
【図42】図40の半導体集積回路装置の製造方法例の
説明図である。
【図43】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の冗長回路の一部を構成するヒューズの全体拡大
平面図である。
【図44】図43に示したヒューズの要部断面図であ
る。
【図45】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の冗長回路の一部を構成するヒューズの全体拡大
平面図である。
【図46】図45に示したヒューズの要部断面図であ
る。
【図47】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の冗長回路の一部を構成するヒューズの全体拡大
平面図である。
【図48】図47に示したヒューズの要部断面図であ
る。
【図49】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の冗長回路の一部を構成するヒューズの全体拡大
平面図である。
【図50】図49に示したヒューズの要部断面図であ
る。
【図51】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1a チップキャリア(半導体集積回路装置) 1b QFP(半導体集積回路装置) 2 パッケージ基板 3a 電極 3b 電極 4 内部配線 5 CCBバンプ 6 CCBバンプ 7 半導体チップ 8a 金属層 8b 金属層 8c 金属層 9 表面保護膜 10 スルーホール 11 引出し電極 12 キャップ 13 封止用半田 14 接合用金属層 15 伝熱用半田 16 ヒューズ 16a 切断箇所 16b1 非切断箇所 16b2 非切断箇所 17 nMOS 18 半導体基板 19 埋め込み層 20 エピタキシャル層 21 引出し拡散層 22a 抵抗用拡散層 22b 抵抗用拡散層 23 分離溝 24 フィールド絶縁膜 25a 層間絶縁膜 25b 層間絶縁膜 25c 層間絶縁膜 25d 層間絶縁膜 25e 層間絶縁膜 26a1 第1層配線 26a2 第1層配線 26a3 第1層配線 26a4 第1層配線 26b1 第2層配線 26b2 第2層配線 26c1 第3層配線(エネルギービーム遮蔽体) 26c2 第3層配線 26d1 第4層配線(エネルギービーム遮蔽体) 26d2 第4層配線 26e1 第5層配線(エネルギービーム遮蔽体) 26e2 第5層配線 26e3 第5層配線 26e4 第5層配線(エネルギービーム遮蔽体) 27a1 スルーホール 27a2 スルーホール 27a3 スルーホール 27a4 スルーホール 27b1 スルーホール 27b2 スルーホール 27c1 スルーホール 27c2 スルーホール 27d1 スルーホール 27e1 スルーホール 27f1 スルーホール 27f2 スルーホール 27f3 スルーホール 27f4 スルーホール 28 レジスト膜 28a レジストパターン 28a1 パターン部 28a2 パターン部 28b レジストパターン 28c レジストパターン 29 ダイパッド 30 パッケージ本体 31 バンプ 32 TABリード 33 リード 34 ガードリング 35 レーザ遮蔽体(エネルギービーム遮蔽体) 36 ヒューズ保護膜 36a ヒューズ保護膜 36b ヒューズ保護膜 36c ヒューズ保護膜 36c1 絶縁膜 36c2 絶縁膜 36c3 絶縁膜 37 半田(バンプ形成用金属) BLM 下地金属(CCBバンプ用下地金属) IF 下地金属(TABバンプ用下地金属) M メモリ回路ブロック R1 抵抗 R2 抵抗 LB1 レーザビーム(エネルギービーム) LB2 レーザビーム(エネルギービーム) FIB 集束イオンビーム(エネルギービーム) F 領域 T 端子 W1 幅 W2 幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/92 604M (72)発明者 丹場 展雄 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 石田 尚 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 秋元 一泰 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 小高 雅則 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 田中 扶 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 廣川 潤 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5F033 HH07 HH08 HH11 HH13 HH14 HH17 HH18 JJ07 JJ08 JJ11 JJ17 JJ18 KK08 MM08 MM20 QQ53 RR04 RR06 SS14 VV07 VV11 XX36 5F038 AV04 AV06 AV15 BH09 BH13 CD02 DT18 EZ15 EZ20 5F064 BB13 CC09 CC21 CC22 DD48 EE09 EE23 EE27 EE32 EE33 EE34 EE52 FF02 FF27 FF32 FF34 FF42 GG03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップ上の複数の金属層からなる
    バンプ用下地金属層と、前記複数の金属層からなるバン
    プ用下地金属層の一部の層を用いて形成した冗長回路を
    構成するヒューズと、 前記複数の金属層からなる下地金属層上に形成したバン
    プとを有することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒューズが遷移金属からなることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒューズの下層に、ヒューズを切断
    するためのエネルギービームを遮蔽するエネルギービー
    ム遮蔽体を設けたことを特徴とする請求項1または2記
    載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記エネルギービーム遮蔽体と、前記半
    導体チップに形成された所定電位の配線とを電気的に接
    続したことを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回
    路装置。
  5. 【請求項5】 前記バンプがCCB用バンプまたはTA
    B用バンプであることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 半導体ウエハ表面に素子を形成する工程
    と、 前記半導体ウエハ上に複数の層間絶縁膜と複数の配線層
    とを交互に形成する工程と、 最上層の配線層上に表面保護膜を堆積する工程と、 前記表面保護膜上に複数の遷移金属層を堆積する工程
    と、 前記複数の遷移金属層の一部の金属層を用いてヒューズ
    をパターン形成する工程と、 前記複数の遷移金属層上にバンプを形成する工程とを有
    することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ヒューズパターンを形成する工程に
    おいて、前記複数の遷移金属層のうち最下層の金属層を
    用いてヒューズパターンを形成することを特徴とする請
    求項6記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の遷移金属層のうち少なくとも
    最下層が高融点金属であることを特徴とする請求項6ま
    たは7に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記複数の遷移金属層を堆積する工程に
    おいて、前記表面保護膜側から、CrまたはTiからな
    る導体層、Cu、NiまたはPtからなる導体層、Au
    からなる導体層の3層の遷移金属層を堆積することを特
    徴とする請求項6に記載の半導体集積回路装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記バンプがCCB用バンプまたはT
    AB用バンプであることを特徴とする請求項6に記載の
    半導体集積回路装置の製造方法。
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