JP2002033184A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JP2002033184A
JP2002033184A JP2000214062A JP2000214062A JP2002033184A JP 2002033184 A JP2002033184 A JP 2002033184A JP 2000214062 A JP2000214062 A JP 2000214062A JP 2000214062 A JP2000214062 A JP 2000214062A JP 2002033184 A JP2002033184 A JP 2002033184A
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章 片岡
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和一 岡田
Koichi Hosoi
弘一 細井
Kazuya Oguri
一也 小栗
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動回路基板を誘導加熱調理器の片方に寄せ
て多段に積み重ねて用いた場合でも駆動回路基板を充分
に冷却できる構成にすることを目的とする。 【解決手段】 誘導加熱コイル8と、誘導加熱コイル8
に対応して設けた駆動回路9a、9bを有する駆動回路
基板10a、10bを2段に積み重ねた電源供給部19
と、駆動回路基板および誘導加熱コイル8に冷却風を送
風するシロッコファン22とを備え、シロッコファン2
2は上下両方に吸気口24、25を有し、かつ上下から
の吸気を仕切る仕切板26を有する構成にした。この構
成により、最も温度の高い上側の駆動回路基板10aに
冷却風量の最も多い仕切板26部分を対応させることが
できるため効率よく冷却できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱調理器に
関し、特に誘導加熱コイルおよびその駆動回路基板を冷
却する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、台所で使用される加熱調理器とし
て、火を使わない、燃焼ガスのでない安全なクリーンな
熱源として誘導加熱調理器が普及してきている。この誘
導加熱調理器の従来の構成は次のようなものであった。
【0003】図4は、キャビネットに取り付けられた状
態の誘導加熱調理器の斜視図である。一般にこの種の誘
導加熱調理器はシステムキッチンのキャビネット100
に組み込んで使用するものである。外郭ケース1の上面
にトッププレート2が設けられ、このトッププレート2
には二口の誘導加熱部3a、3bと一口のラジエントヒ
ータ4と吸気口5とが設けられている。前方側面には魚
などを焼くロースタ6と、ロースタおよび加熱部を操作
する操作部7とが設けられている。
【0004】図5は誘導加熱調理器の右側側面断面図あ
る。図において、トッププレート2の下方には誘導加熱
部3aに対応して誘導加熱コイル8が設けられている。
そしてその下部には誘導加熱コイル8を駆動する駆動回
路9が駆動回路基板10上に設けられている。この駆動
回路基板10の近傍にはファンケース11およびファン
カバー12により囲われ、ファン13とそれを駆動する
モータ14とを有するファン室が設けられている。ファ
ン13は一般に軸流ファンが用いられている。なお、駆
動回路基板10の下には風の流れを制御し駆動回路基板
10を基板ベース15を介して支持する仕切板16が設
けられている。
【0005】この構成でモータ14が駆動しファン13
が回転すると吸気口5より空気が吸入される。この空気
は矢印で示すように外郭ケース1に沿って下方に流れフ
ァン13を通りファン室の排気口より駆動回路基板10
および誘導加熱コイル8方向に排気される。この気流は
駆動回路基板10上の駆動回路9の部品を冷却した後さ
らに誘導加熱コイルを冷却し外郭ケース1の外へ排出さ
れる。
【0006】また、誘導加熱部3bに対しても誘導加熱
部3aに対すると同一の構成が設けられているがその説
明は省略する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年ロ
ースタの使い勝手をよくするために、その内容積を大き
くして欲しいという要望が高まってきた。この要望に答
えるためにただ単に内容積を大きくするだけでは、誘導
加熱調理器全体の大きさが大きくなってしまうという問
題が生じた。
【0008】そこで、左右にある誘導加熱コイルを駆動
する駆動回路を有する駆動回路基板をどちらか一方に積
み重ねて設計することが考えられた。しかしこの場合、
積み重ねられた駆動回路を冷却するために従来から用い
られている軸流ファンをそのままの1ヶで用いるのでは
風量が不足し充分に冷却することができない。そこでフ
ァン数を増設するとか、出力を大きくするとかが考えら
れた。しかし、誘導加熱調理器の外郭ケース内という狭
い空間で使用するには、吸気が充分取れないし、設置空
間も不足していた。また、ファンの容量を大きくすると
音が大きく新たに騒音が問題となる。さらに誘導加熱調
理器ではトッププレートでこぼした汁や水が吸気口より
入り込み、電気部品に悪影響を及ぼすといういわゆる溢
水対策についても考慮しなければならなかった。
【0009】本発明は前記課題を解決するもので、駆動
回路基板を片方に積み重ねて設けても1つのファンで駆
動回路を冷却する風量が充分得られるとともに、溢水問
題をも解決した冷却構成を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の誘導加熱調理器は、誘導加熱コイル
や駆動回路を冷却する冷却ファンとして遠心型ファンを
用いた。しかもこの遠心型ファンは上下両方に吸気口を
有し、かつ、上下からの吸気を仕切る仕切り部を設ける
構成とした。
【0011】この構成によって、遠心型ファンの上下よ
り吸気するため吸気量を大幅に増やすことが出来るとと
もに、仕切り部によって上下の吸気口からの吸気による
乱流を防ぎ排気量の最も多い仕切り部を最も冷却の必要
な部分に対応させることで冷却効率をあげることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、外郭ケ
ースの上面に設けたトッププレートと、前記トッププレ
ートの下面に設けた複数の誘導加熱コイルと、前記複数
の誘導加熱コイルの夫々に対応して設けた誘導加熱コイ
ルを駆動する駆動回路を有する複数の駆動回路基板を多
段に積み重ねた電源供給部と、前記駆動回路基板および
誘導加熱コイルに送風する遠心型ファンと、前記遠心型
ファンを駆動するモータと、ロースタと、前記誘導加熱
コイルと前記ロースタとを操作する操作部とを備え、前
記遠心型ファンは上下両方に吸気口を有し、かつ上下か
らの吸気を仕切る仕切り部を有する構成とすることによ
り、遠心型ファンの上下より吸気するため吸気量を大幅
に増やすことが出来るとともに、仕切り部によって上下
の吸気口からの吸気による乱流を防ぎ排気量の最も多い
仕切り部を最も冷却の必要な部分に対応させることで冷
却効率をあげることができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、遠心型ファンの
上部に前記遠心型ファンを駆動するモータを設ける構成
としたことにより、遠心型ファンが溢水の影響を受けに
くいので、その信頼性を高めることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、遠心型ファンの
仕切り部の位置を多段に積み重ねた駆動回路基板の最上
段の駆動回路基板の位置より下回らないようにする構成
としたことにより、温度が最も高くなる最上段の駆動回
路基板の駆動回路を良く冷却することができる。
【0015】請求項4に記載の発明は、遠心型ファンの
上方吸気口からの吸気量を下方吸気口からの吸気量より
も少なくする構成とすることにより、遠心型ファンの上
部に設けたモータによる圧損の影響を少なくし遠心型フ
ァン全体の吸気効率を高くすることができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、遠心型ファンの
上方吸気口への風路の圧損を下方吸気口への風路の圧損
より大きくする構成とすることにより、下方吸気口から
の風量を多くすることができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、遠心型ファンの
上側排気口の面積が下側排気口の面積より小さくなるよ
うに仕切り部を設ける構成としたことにより、温度の高
くなる上方の駆動回路基板を効率よく冷却することがで
きる。
【0018】請求項7に記載の発明は、外郭ケースとフ
ァンケースとの間の風路に溢水を一時的に貯える留水板
を設け、前記留水板は前記外郭ケースとの間に留めた溢
水が徐々に漏水するようにした隙間を設ける構成とした
ことにより、吸入口より浸入した溢水の勢いをとめ飛沫
を減らすことができるので飛沫が電源室に入りにくくな
り湿気による電気部品の損傷を低減することができる。
【0019】請求項8に記載の発明は、ファンケースの
遠心型ファンの下方吸気口に対応する風路に袴部を設け
る構成としたことにより、飛沫が袴部に当たりファンに
吸入されにくくなる。
【0020】請求項9に記載の発明は、外郭ケースの上
面に設けたトッププレートと、前記トッププレートの下
面に設けた誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルを駆
動する駆動回路を有する駆動回路基板と、前記駆動回路
に冷却風を送風する遠心型ファンとを備え、前記遠心型
ファンは上下両方に吸気口を有し、かつ上下からの吸気
を仕切る仕切り部を有する構成としたことにより、駆動
回路を充分冷却することができ、信頼性の向上を図るこ
とができる。また、誘導加熱コイルの温度上昇を抑える
ことができ、設計によっては巻線の絶縁区分をH種から
F種に変更することや巻線の線径を小さくすることによ
りコスト低減を図ることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0022】なお、従来例と同一機能を有する構成につ
いては同一符合を付し説明を省略する。また、本発明に
用いる誘導加熱調理器の外観斜視図は従来例で説明した
外観斜視図と同一でありその説明は省略する。
【0023】(実施例1)図1は本発明の実施例1の誘
導加熱調理器の側面断面図である。本実施例では誘導加
熱コイルが2つあるいわゆる二口コンロを有する誘導加
熱調理器について説明する。
【0024】図1において、トッププレート2の下部に
は図4に示す誘導加熱部3aに対応して誘導加熱コイル
8が基板ベースカバー18上にバネ17に支持されて取
り付けられている。基板ベースカバー18の下部は電源
供給部19で二口の誘導加熱コイルの夫々に対応して設
けた誘導加熱コイルを駆動する駆動回路9a、9bを有
する駆動回路基板10a、10bがそれぞれの基板ベー
ス20a、20bに取り付けている。この電源供給部1
9の横にはファンケース11とファンカバー12で囲わ
れたファン室21が設けられ、その中に遠心型ファン2
2と、この遠心型ファン22を駆動するモータ23とを
設けている。
【0025】本実施例では誘導加熱コイルを2個使用
し、1個の誘導加熱コイルに対してそれを駆動する駆動
回路を設けた駆動回路基板を夫々設け、この駆動回路基
板を2枚積み重ねて用いる構成とした。そして、従来駆
動回路基板と冷却ファンのあった部分はロースタ部分を
拡げ、ロースタの使い勝手をよくしたものである。この
構成では、2段に積み重ねた駆動回路基板の駆動回路部
分をいかに冷却するかが問題となる。本実施例では冷却
を必要とするのは誘導加熱コイル8と2段に積み重ねた
駆動回路基板10a、10b上の駆動回路9a、9bで
ある。したがって、冷却風は誘導加熱コイル8と2つの
駆動回路9a、9bを冷却する必要がある。このうち2
段重ねの上方にある駆動回路9a部分の冷却風を多くす
ることで、駆動回路9a冷却後の風を誘導加熱コイル8
に効果的に回すことができ、誘導加熱コイル8の冷却性
能を向上することができる。
【0026】そのため、本実施例では風圧が高く風量が
多く取れ、しかも排出口の位置により排出風量をコント
ロールできる遠心型ファンをもちい、そのうちのシロッ
コファンに仕切板を設ける構成とした。
【0027】以下、本実施例に用いたシロッコファンの
構成について述べる。
【0028】図1において、遠心型ファンであるシロッ
コファン22は下方吸気口24と上方吸気口25の2つ
の吸気口を有している。このため吸気面積が大きくなり
吸気量を多く取ることができるようになっている。ま
た、26は仕切板で上方からの吸気と下方からの吸気と
が混じり合い乱流を起こさないようにしたものである。
27は下側排気口、28は上側排気口である。シロッコ
ファン22を駆動するモータ23は後述する溢水対策の
ためであり、溢水対策が充分取られるならば下方に設け
てもよい。ただし、モータ23も発熱するためその熱影
響を少なくするためには上方に設けたほうがよい。
【0029】このような構成のシロッコファン22の風
量(排気量)特性を図2に示す。図2は仕切板26の位
置により排出される風量の相対的な違いを示したもので
ある。横軸は下方吸気口24から仕切板26までの長さ
Cと、仕切板26と上方吸気口25までの長さDとの比
(下側排気口と上側排気口との面積比)により排出され
る風量の違いを示したものである。図より長さCの割合
が全体の長さ(C+D)の60〜80%位のときに排出
される風量が最大となる。これは上方吸気口25の上部
にモータ23があり上方からの吸気が阻害されるからで
あり、もしモータ23が下方に取り付けられたら下方吸
気口24と仕切板26との長さCは全体の長さの20〜
40パーセントの位置に仕切板26を設けたときに風量
は最大となると考えられる。
【0030】また、このように仕切板26を有するシロ
ッコファン22の各部分の風量は下上吸気口24、25
付近で最も少なく、仕切板26に近づくにしたがって、
風量は増加し、仕切板26付近では上下両方から排気さ
れる風量があるため、この付近で最大風量となる。した
がって最も冷却を必要とする駆動回路9aの位置にこの
仕切板26の位置がくるように設計することが冷却効率
をあげる設計となる。
【0031】次に、吸気風路についてのべる。誘導加熱
調理器の吸気口5より吸気された冷却風は風路29を通
過した後、風路30と31とに分かれシロッコファン2
2の下方吸気口4と上方吸気口5とに至る。
【0032】本実施例では風量を多く得るために、上方
吸気口からの吸気を下方吸気口からの吸気よりも少なく
している。具体的には風路30の断面積Aを風路31の
断面積Bより大きくしている。これにより下方吸気量を
ふやすことができるので、冷却風の最も必要な駆動回路
9aへの風量を増やすことができる。
【0033】また、上方への風量を減らしたことにより
モータ23の圧損による影響を最小限にとどめることが
できる。
【0034】以上述べたように本実施例に用いるシロッ
コファン22は、(1)溢水対策としてモータを上部に
設けている、(2)上下吸気口を設け吸気量を増やして
いる、(3)仕切板を設け上下からの吸気の乱流を防ぐ
とともに、排気口での風量分布を大きくしており、特に
仕切板付近の風量が多くなっていることを特徴としてい
る。
【0035】次に冷却風の流れについて説明する。
【0036】矢印で示したように誘導加熱調理器の吸気
口より取り入れられた冷却風は風路29を通過したの
ち、風路30および31を通りシロッコファン22の吸
気口24、25に至る。シロッコファン22の仕切り部
付近および下側排気口27より排出された冷却風は駆動
回路9a、9bを冷却した後、誘導加熱コイル8ともう
一つの誘導加熱コイル(図示せず)を冷却する。また、
上側排気口28から排出された冷却風の一部は開口32
を通り直接誘導加熱コイル8を主体的に冷却する。した
がって、誘導加熱コイル8の冷却性を向上させるには駆
動回路9a側への冷却風を増す必要があり、駆動回路9
aの位置に仕切板26を設置して冷却する。この位置に
仕切板26がなくても冷却は可能であるが、このように
すると冷却効率がよくなる。なお、上下排気口の排気量
分布は仕切板26の位置、上下吸気量の調節、すなわち
風路30、31の断面積の大きさを設計により決めるこ
とで容易に変えられる。
【0037】以上、本実施例によれば、従来夫々の誘導
加熱コイルに対応して誘導加熱コイルごとに設けていた
冷却ファンおよび駆動回路基板を、片方の誘導加熱コイ
ル側に駆動回路基板を2段に重ねて配置し、冷却ファン
を1つの遠心型ファンに置き換えて配置しても駆動回路
および誘導加熱コイルを充分に冷却することができる。
したがって、片方の冷却ファンと駆動回路基板との空間
が空くため、この部分をロースタの内容積拡大のために
利用することができる。
【0038】(実施例2)図3は、本発明の実施例2の
誘導加熱調理器の断面図である。
【0039】実施例2において実施例1と異なる点は、
実施例2は実施例1に溢水対策を加えた点である。した
がって、誘導加熱調理器の構成は溢水対策を施した部分
以外は図1と同じであり、その説明を省略する。
【0040】誘導加熱調理器における溢水問題とは、調
理時に使用者が誤って鍋などをひっくり返し、煮汁や水
(以下水と記す)がトッププレート2にこぼれ、これが
吸気口5より流れ込み外部ケース1にぶつかり飛沫とな
って飛び散る。この飛沫がシロッコファン22に吸引さ
れ電源供給部19に運び込まれ、駆動回路基板上の駆動
回路やその他の電気部品を損傷するということである。
【0041】以下、本実施例における溢水対策を図3を
用いて説明する。
【0042】図3において、留水板33は吸気口5より
浸入し、外郭ケース1に沿って、または直接落下してき
て水を一時的に留めることにより、落下の勢いを低減し
飛散するのを防ぐものである。留水板33には貫通孔3
4が設けられている。これは冷却風を通過させるもの
で、圧損がほとんど生じないように開口面積大きくして
いる。また、留水板33と外郭ケース1との間には狭い
隙間35が設けられている。この隙間35は留水板33
で貯水した水を徐々に漏出させ留水板33部に水が貯ま
り、留水板33を溢れ貫通孔34より落下し、このとき
水が再び飛散するのを防ぐことを目的としている。
【0043】前記説明のように留水板33は水の勢いを
止め、飛散量を低減させかつ留水を漏水するようにする
とともに、冷却風の通過の邪魔にならないようにする必
要がある。この条件を満たすものであればその構成は特
に限定されるものではない。すなわち、図3において留
水板33はファンケース11に取り付け留水板33と外
郭ケース1との間に隙間35を設ける構成を示したがこ
れに限定されるものではなく、留水板33を外郭ケース
1に漏水用の隙間を有するようにして取り付け、ファン
ケース11と留水板33との間は空間とするようにして
もよい。
【0044】さらに本実施例ではシロッコファン22の
下方吸気口24に対応するファンケース11の貫通孔部
分に袴部36を設けた。これは飛沫が袴部36に当た
り、シロッコファン22に吸い込まれないようにしたも
のである。ただし、袴の長さが長くなると圧損が大きく
なるのであまり長くすることができない。以上、本実施
例の溢水対策によりシロッコファン22に吸い込まれる
水の量を大幅に低減することができる。したがって、電
気部品の信頼性も大幅に高めることができる。
【0045】なお、実施例1においては誘導加熱コイル
が2つある2口コンロを有する誘導加熱調理器の2枚の
駆動回路基板を積み重ねて用いる場合の冷却について述
べたが、これに限定されるものではない。特に実施例1
に用いたシロッコファンは上下に吸気口を有するため、
外郭ケース内といった狭空間での吸気量がおおくとれ、
かつ、排気風量(冷却風量)に分布があるので温度の高
い位置に排気風量の多い部分をあてることができる。し
たがって、1口コンロの1枚の駆動回路基板または2口
コンロの駆動回路基板を1枚毎に別々に冷却する場合に
も実施例1に示したシロッコファンを用いると大きな冷
却効果を得ることができる。このため、駆動回路と誘導
加熱コイルの温度上昇を抑えることができ、信頼性を高
めることができる。また、誘導加熱コイルの温度上昇を
抑えることができ、設計によっては巻線の絶縁区分をH
種からF種に変更、あるいは巻線の線径を小さくするこ
とによりコスト低減を図ることができる。
【0046】さらに、駆動回路基板1枚に対応させてシ
ロッコファンを設ける場合でも、実施例1に述べたシロ
ッコファンを駆動するモータをシロッコファンの上部に
設ける、シロッコファンの上方吸気口からの吸気を下方
吸気口からの吸気量よりも少なくする、シロッコファン
の上方吸気口への風路の圧損を下方吸気口への風路圧損
より大きくする、または、シロッコファンの上側排気口
の面積が、下側排気口の面積より小さくなるように仕切
り部を設ける等の構成とすることにより、冷却効率をさ
らによくすることができる。また、実施例2に述べたよ
うに、外郭ケースとファンケースとの間の風路に溢水を
一時的に貯える流水板を設け、この流水板と外郭ケース
との間に貯めた溢水が徐々に泥酔するように隙間を設け
る構成または、ファンケースの遠心型ファンの下方吸気
口に対応する風路に衿部を設ける構成とすることによ
り、実施例2と同様の溢水対策となることはいうまでも
ない。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜6に記載の発
明によれば駆動回路基板を2段に重ねても駆動回路を充
分に冷却することができる。
【0048】また請求項7または8に記載の発明によれ
ば、溢水による水の飛散を抑え、電気部品の信頼性を高
めることができる。
【0049】さらに、請求項9に記載の発明によれば、
誘導加熱コイル、または、駆動回路の信頼性を向上させ
ることができると共に、設計によっては誘導加熱コイル
のコスト低減の可能性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の誘導加熱調理器の側面断面
【図2】同誘導加熱調理器のシロッコファンの仕切板位
置と排気風量との関係を示す図
【図3】本発明の実施例2の誘導加熱調理器の側面断面
【図4】誘導加熱調理器の外観斜視図
【図5】従来の誘導加熱調理器の側面断面図
【符号の説明】
1 外郭ケース 2 トッププレート 5 吸気口 6 ロースタ 7 操作部 8 誘導加熱部 9a,9b 駆動回路 10a、10b 駆動回路基板 19 電源供給部 22 シロッコファン(遠心型ファン) 23 モータ 24 下方吸気口 25 上方吸気口 26 仕切板 27 下側排気口 28 上側排気口 30 風路 33 留水板 35 隙間 36 袴部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細井 弘一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小栗 一也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K051 AA08 AB02 AB08 AB09 AB10 AD32 AD35 AD37 BD14 CD43

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外郭ケースの上面に設けたトッププレー
    トと、前記トッププレートの下面に設けた複数の誘導加
    熱コイルと、前記複数の誘導加熱コイルの夫々に対応し
    て設けた誘導加熱コイルを駆動する駆動回路を有する複
    数の駆動回路基板を多段に積み重ねた電源供給部と、前
    記駆動回路基板および誘導加熱コイルに送風する遠心型
    ファンと、前記遠心型ファンを駆動するモータと、ロー
    スタと、前記誘導加熱コイルと前記ロースタとを操作す
    る操作部とを備え、前記遠心型ファンは上下両方に吸気
    口を有し、かつ上下からの吸気を仕切る仕切り部を有す
    る構成とした誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 遠心型ファンの上部に前記遠心型ファン
    を駆動するモータを設ける構成とした請求項1に記載の
    誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 遠心型ファンの仕切り部の位置を多段に
    積み重ねた駆動回路基板の最上段の駆動回路基板の位置
    より下回らないようにする構成とした請求項1または2
    に記載の誘導加熱調理器。
  4. 【請求項4】 遠心型ファンの上方吸気口からの吸気量
    を下方吸気口からの吸気量よりも少なくする構成とした
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理
    器。
  5. 【請求項5】 遠心型ファンの上方吸気口への風路の圧
    損を下方吸気口への風路の圧損より大きくする構成とし
    た請求項4に記載の誘導加熱調理器。
  6. 【請求項6】 遠心型ファンの上側排気口の面積が下側
    方排気口の面積より小さくなるように仕切り部を設ける
    構成とした請求項1ないし5のいずれか1項に記載の誘
    導加熱調理器。
  7. 【請求項7】 外郭ケースとファンケースとの間の風路
    に溢水を一時的に貯える留水板を設け、前記留水板は前
    記外郭ケースとの間に留めた溢水が徐々に漏水するよう
    にした隙間を設ける構成とした請求項1ないし6のいず
    れか1項に記載の誘導加熱調理器。
  8. 【請求項8】 ファンケースの遠心型ファンの下方吸気
    口に対応する風路に袴部を設ける構成とした請求項1な
    いし7のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  9. 【請求項9】 外郭ケースの上面に設けたトッププレー
    トと、前記トッププレートの下面に設けた誘導加熱コイ
    ルと、前記誘導加熱コイルを駆動する駆動回路を有する
    駆動回路基板と、前記駆動回路に冷却風を送風する遠心
    型ファンとを備え、前記遠心型ファンは上下両方に吸気
    口を有し、かつ上下からの吸気を仕切る仕切り部を有す
    る構成とした誘導加熱調理器。
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