JP2002032968A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2002032968A
JP2002032968A JP2000217814A JP2000217814A JP2002032968A JP 2002032968 A JP2002032968 A JP 2002032968A JP 2000217814 A JP2000217814 A JP 2000217814A JP 2000217814 A JP2000217814 A JP 2000217814A JP 2002032968 A JP2002032968 A JP 2002032968A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 送りナットのナット部の係合歯と送りネジ軸
のネジ部のネジ山の形状を工夫することにより、ディス
クドライブ装置の落下等によって過大な外力が送りナッ
トに生じた場合には、ナット部がネジ部から逃げて係合
歯とネジ山との係合が自動的に解除されるようにする。 【解決手段】 光学ピックアップ装置を備えたディスク
ドライブ装置に関する。送りナット67は、送りネジ軸
26のネジ部26aに係合される係合歯68aを有する
ナット部68と、このナット部68が先端に固定された
撓み変形可能な弾性片69aとを有し、この弾性片69
aを送りネジ軸26の軸方向に延在させると共に、係合
歯68aの両側の歯面49a,49bの傾斜角度θ2,
φ2を異ならせ弾性片69aの先端側の歯面49bの傾
斜角度φ2よりも支点側の歯面49aの傾斜角度θ2を
大きくし、更に、送りネジ軸26のネジ部26aのネジ
山を係合歯68aに対応させて対向する面を同一の傾斜
角度に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスク、磁気ディスク等のディスク状記録媒体を回
転駆動すると共に、このディスク状記録媒体の情報記録
面に沿ってピックアップ装置の記録及び/又は再生ヘッ
ドを移動させて情報信号の記録(書込み)及び/又は再
生(読取り)を行うディスクドライブ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、CD(コンパクトディス
ク)やCD−ROM(リードオンリメモリ)等の光ディ
スク、MD(ミニディスク)等の光磁気ディスク、或い
はFD(フロッピィディスク)等の磁気ディスクその他
のディスク状記録媒体を用いて情報信号の記録及び/又
は再生を行う装置として、ディスクドライブ装置が提供
されている。このようなディスクドライブ装置として
は、例えば、図20に示すような構成のものが知られて
いる。
【0003】このディスクドライブ装置は、スピンドル
モータの回転軸に取り付けられたターンテーブル上に光
学ディスクを水平に装着して回転駆動すると共に、光学
ピックアップ装置の光学ヘッドによってレーザ光を光学
ディスクの情報記録面に照射している。そして、光学ヘ
ッドを光学ディスクの中心から半径方向外側に向かって
移動させ、この光学ヘッドにより情報記録面に情報信号
を書き込んだり、予め情報記録面に記録されている情報
信号を読み出すことにより、情報の記録及び/又は再生
を行うようにしている。
【0004】このディスクドライブ装置1は、ベースユ
ニットシャーシ2とスピンドルモータ3とターンテーブ
ル4と光学ピックアップ装置5と送りネジ軸6と送りモ
ータ7等を備えて構成されている。ベースユニットシャ
ーシ2は長方形の薄い板金からなり、これには四角形の
開口部8が設けられている。このベースユニットシャー
シ2の長手方向一方の下面には、回転軸を上方へ突出さ
せた状態でスピンドルモータ3が取り付けられている。
このスピンドルモータ3の回転軸には、光学ディスクが
装着されるターンテーブル4が固定されている。
【0005】また、ベースユニットシャーシ2には、互
いに平行をなす2本のガイド軸9,9が所定の隙間をあ
けて開口部8を跨ぐように取り付けられている。これら
のガイド軸9,9には、光学ピックアップ装置5のスラ
イド部材10が摺動可能に支持されている。スライド部
材10には送りナットが設けられており、この送りナッ
トが送りネジ軸6に係合されている。送りネジ軸6は、
一対の軸受片11a,11bを介してベースユニットシ
ャーシ2に回動可能に両端支持されている。更に、送り
ネジ軸6には従動プーリ12が固定されていて、この従
動プーリ12には無端状に連続したゴムベルト13の一
端が掛けられている。このゴムベルト13の他端は、送
りモータ7の回転軸に固定された駆動プーリ14に掛け
られている。そして、送りモータ7は、固定ネジ等の固
着手段によってベースユニットシャーシ2に固定されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来のディスクドライブ装置において
は、光学ピックアップ装置5の送り機構として送りネジ
軸6と送りナットとが設けられており、送りモータ7で
送りネジ軸6を回転させることによりネジ部に係合され
た送りナットを介してスライド部材10を軸方向へ移動
させる構成となっており、その送りネジ軸6のネジ部が
断面三角形の左右対称形状をなす三角歯となっていたた
め、例えば、ディスクドライブ装置を落としたような場
合において送りナットに過大な外力が作用することによ
り、送りナットが変形したり破損したりするという課題
があった。
【0007】この点について、図21A,B及びCを用
いて詳しく説明する。同図において符号15は、送りナ
ットである。この送りナット15は、送りネジ軸6のネ
ジ部に係合されるナット部16と、このナット部16を
スライド部材10に固定支持する支持体17とから構成
されている。支持体17は、スライド部材10にネジ止
めされる固定部17aと、この固定部17aに連続され
ると共に送りネジ軸6の軸方向と平行する方向に延在さ
れた弾性片17bとを有している。この弾性片17bの
先端にナット部16が一体に設けられている。
【0008】ナット部16には、ネジ部のネジ山6aに
係合される2条の係合歯16a,16aが設けられてい
る。2条の係合歯16a,16aは、ネジ山6aのリー
ドに対応した角度に傾斜されていて、2条の係合歯16
a,16a間に2つのネジ山6aが介在されている。各
係合歯16aは、両側の歯面が等しい傾斜角度を有する
二辺の長さが等しい三角歯からなり、これに対応して、
ネジ部のネジ山6aの両側の歯面も等しい傾斜角度とな
るように形成されている。
【0009】その結果、例えば、ディスクドライブ装置
1の運搬時に誤って落下させてしまったような場合に、
次のような問題点が生じていた。図21Aは、送りネジ
軸6のネジ部のネジ山6aと送りナット15のナット部
16の係合歯16aとが正常に噛み合っている状態を示
している。この状態から、同図Bに示すように、ディス
クドライブ装置1が矢印Mで示す左方向に落下したもの
とすると、その落下時に入力された外力により弾性片1
7bには、固定部17aを支点として反時計方向Rに向
かう力が発生する。そのため、弾性片17bの先端に固
定されているナット部16が送りネジ軸6から離れる方
向に移動する。これにより、ナット部16の2条の係合
歯16a,16aが共にネジ部のネジ山6aから抜け出
すため、この場合には問題を生ずることがない。
【0010】これに対して、同図Cに示すように、ディ
スクドライブ装置1が矢印Nで示す右方向に落下したも
のとすると、その落下時に入力された外力により弾性片
17bには、固定部17aを支点として時計方向Fに向
かう力が発生する。そのため、弾性片17bの先端に固
定されているナット部16がネジ部に押しつけられ、こ
れにより、ナット部16の2条の係合歯16a,16a
が共にネジ山6aに押しつけられる。その結果、係合歯
16aの押付力が弾性片17bの弾性変形を生ずる範囲
を越えることにより、弾性片17bに塑性変形が生じ、
以後の記録再生操作に支障を生ずることになる。
【0011】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、送りナットのナット部の係合歯と
送りネジ軸のネジ部のネジ山の形状を工夫することによ
り、ディスクドライブ装置の落下等によって過大な外力
が送りナットに生じた場合には、ナット部がネジ部から
逃げて係合歯とネジ山との係合が自動的に解除される構
成とすることにより、上述したような従来の課題を解決
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1
記載のディスクドライブ装置は、光学ピックアップ装置
が搭載されると共にガイド軸によって移動可能に支持さ
れたスライド部材と、このスライド部材に取り付けられ
た送りナットと、この送りナットが係合される送りネジ
軸と、この送りネジ軸を回転駆動する送りモータと、を
備えたディスクドライブ装置において、送りナットは、
送りネジ軸のネジ部に係合される係合歯を有するナット
部と、このナット部が先端に固定された撓み変形可能な
弾性片とを有し、この弾性片を送りネジ軸の軸方向に延
在させると共に、係合歯の両側の歯面の傾斜角度を異な
らせ弾性片の先端側の歯面の傾斜角度よりも基端側の歯
面の傾斜角度を大きくし、更に、送りネジ軸のネジ部の
ネジ山を係合歯に対応させて対向する面を同一又は同程
度の傾斜角度に形成したことを特徴としている。
【0013】本出願の請求項2記載のディスクドライブ
装置は、ナット部の係合歯及びネジ部のネジ山は、二辺
の長さが異なる三角歯又はのこぎりの刃形をしたのこ歯
であることを特徴としている。
【0014】本出願の請求項3記載のディスクドライブ
装置は、弾性片は、板状又は棒状のバネ材によって形成
したことを特徴としている。
【0015】本出願の請求項4記載のディスクドライブ
装置は、弾性片は、送りネジ軸の軸方向と平行又はほぼ
平行に延在されていることを特徴としている。
【0016】上述のように構成したことにより、本出願
の請求項1記載のディスクドライブ装置では、送りナッ
トのナット部に設けた係合歯の両側の歯面の傾斜角度を
異ならせ、その係合歯の歯面を、ナット部の支点となる
基端側の傾斜角度を大きくして先端側の傾斜角度を小さ
くすると共に、これに対応させて送りネジ軸のネジ部の
ネジ山を係合歯に見合う同様の形状としたため、ディス
クドライブ装置の落下等によって過大な外力が送りナッ
トに生じた場合にも、その落下方向のいかんに係わら
ず、ナット部がネジ部から逃げて係合歯とネジ山との係
合が自動的に解除される。その結果、係合歯の押付力が
弾性片の弾性変形を生ずる範囲を越えて塑性変形を生じ
ることを防ぎ、送りナットや送りネジ軸の破損等を防止
することができる。
【0017】本出願の請求項2記載のディスクドライブ
装置では、係合歯及びネジ山の形状を、二辺の長さが異
なる三角歯又はのこ歯とすることにより、必要な駆動力
は確実に伝達する一方、無用の過大な外力が作用する場
合には係合歯とネジ山との係合を自動的に解除できる簡
単な歯形構造を提供することができる。
【0018】本出願の請求項3記載のディスクドライブ
装置では、ナット部を支持する弾性片を板状又は棒状の
バネ材で形成することにより、必要な駆動力は確実に伝
達する一方、無用の過大な外力が作用する場合には係合
歯とネジ山との係合を自動的に解除できる簡単なナット
部の支持構造を提供することができる。
【0019】本出願の請求項4記載のディスクドライブ
装置では、弾性片を送りネジ軸の軸方向と平行又はほぼ
平行に延在させることにより、必要な駆動力は確実に伝
達する一方、無用の過大な外力が作用する場合には係合
歯とネジ山との係合を自動的に解除できる簡単なナット
部の支持構造を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図19は、本発明のデ
ィスクドライブ装置の実施の例を示すものである。即
ち、図1はディスクドライブ装置の一実施例を上面側か
ら見た斜視図、図2は同じく平面図、図3は正面図、図
4は底面図、図5A〜Dは図4からベースユニットサブ
シャーシを取り除いた要部を拡大して示す説明図、図6
は図4からモータベース板を取り除いた底面図、図7は
要部を断面して示す背面図、図8は図2のW−W線断面
図、図9は図2のX−X線断面図、図10は左側面図、
図11は図2のY−Y線断面図、図12は図2のZ−Z
線断面図、図13は図2からベースユニットシャーシを
取り除いた平面図、図14は図13のスピンドルモータ
及び光学ピックアップ装置を示す正面図である。
【0021】更に、図15は本発明のディスクドライブ
装置が用いられたデジタルビデオディスクカメラの側面
図、図16は同じく平面図、図17は同じく分解斜視
図、図18は図1に示すディスクドライブ装置をベース
フレームに取り付けた平面図、図19は同じく正面図で
ある。
【0022】本発明の第1の実施例として示すディスク
ドライブ装置20は、ディスク状記録媒体として、オー
ディオ情報等の音楽信号やビデオ情報等の映像信号及び
音楽信号等の情報信号が予め記録された再生専用型の光
ディスク、或いはオーディオ情報やビデオ情報等の情報
信号が1度だけ記録可能(追記型)若しくは何度でも繰
り返して記録可能(書換え型)とされた記録可能型の光
ディスク41を用いることができる。しかしながら、デ
ィスク状記録媒体としては、これに限定されるものでは
なく、薄い円盤の表面に磁性薄膜層を形成して特定位置
の磁化状態により情報を記憶するようにした磁気ディス
ク、同様に形成した磁性薄膜層に光ヘッドと磁気ヘッド
を使用して情報を書き込み又は読み出すようにした光磁
気ディスクその他の記憶媒体を適用することができるこ
とは勿論である。
【0023】このディスクドライブ装置20は、図1〜
図4に示すように、ベースユニットシャーシ21とベー
スユニットサブシャーシ22とスピンドルモータ23と
ターンテーブル24と光学ピックアップ装置25と送り
ネジ軸26と送りモータ27等を備えて構成されてい
る。ベースユニットシャーシ21は、平板状の平面部2
1aと、この平面部21aの周囲を囲うように外周縁に
沿って下面側に突出させて設けた正面壁部21b、背面
壁部21c及び左右の側面壁部21d,21eとを有
し、全体として底の浅い蓋体のような形状とされてい
る。
【0024】図1及び図2に示すように、ベースユニッ
トシャーシ21の平面部21aの略中央部には、左右方
向へ延びる略長方形をなすヘッド用の開口部28が設け
られている。更に、平面部21aのヘッド用開口部28
の長手方向の一方には円形の貫通孔29が設けられてい
る。そして、平面部21aのヘッド用開口部28の長手
方向と交差する方向の一方である背面側には、同じく左
右方向へ延びる長方形のバネ用開口部30が設けられて
いる。このベースユニットシャーシ21の下面には、図
5A及び図6に示すように、スピンドルモータ23が取
り付けられるU字状に形成された内壁部31と、送りモ
ータ27が収納されるモータ収納部32と、背面側のサ
ブガイド軸33とが設けられている。
【0025】ベースユニットシャーシ21の内壁部31
は貫通孔29の下面に重なり合うように形成されてい
る。この内壁部31は、開口部28と反対側の内周縁に
おいてスピンドルモータ23の外周面の半分を囲うよう
に形成された内周面壁31aと、この内周面壁31aの
両端に連続して開口部28側に延在された互いに平行を
なす風通路壁31b,31bとからなる。この内周面壁
31aと風通路壁31b,31bとを有する内壁部31
により、後述するフィン等の回転に基づき空気を吸い込
んで吐き出すことにより発生された風を導いて発熱体で
ある光学ピックアップ装置25等に吹き付ける風通路3
5が形成されている。
【0026】また、図6に示すように、内壁部31に
は、スピンドルモータ23が固定されたモータベース板
36を支持する3箇所の支持凸部37a,37b,37
cと、そのモータベース板36を平面方向の所定位置に
位置決めする2箇所の位置決め突起38a,38bとが
設けられている。第1の支持凸部37aは、内壁部31
の内周面壁31aの前端縁と前側の風通路壁31bとが
連続する部分に設定されている。この第1の支持凸部3
7aの中央部には第1の位置決め突起38aが一体に設
けられている。そして、第2及び第3の支持凸部37
b,37cの中央部にはネジ孔がそれぞれ設けられてい
る。
【0027】更に、第1の位置決め突起38aの貫通孔
29を挟んで反対側には、第2の位置決め突起38bが
配置されている。この第2の位置決め突起38bの風通
路壁31b側には第3の支持凸部37cが配置されてい
る。そして、第2の支持凸部37bは、第1の位置決め
突起38aと第2の位置決め突起38bとの中間部から
直交する方向に延びた線と内壁部31とが交わる位置に
配置されている。これら第2及び第3の支持凸部37
b,37cには、図7及び図11に示すように、コイル
バネ39がそれぞれ緩く嵌合されている。これらのコイ
ルバネ39を介してモータベース板36が姿勢変更可能
に取り付けられている。
【0028】モータベース板36は板金製の薄い板材か
らなり、これにより、全体に弾性を持たせて撓み変形が
可能とされている。このモータベース板36の中央部に
は、スピンドルモータ23の固定部23aが嵌合される
嵌合孔36aが設けられている。更に、モータベース板
36には、第1及び第2の位置決め突起38a及び38
bが嵌合される第1及び第2の位置決め孔が設けられて
いる。そして、第2及び第3の支持凸部37b,37c
と対応する位置には、調整ネジ40のネジ部が挿通され
る挿通孔がそれぞれ設けられている。
【0029】図7及び図11に示すように、スピンドル
モータ23は、モータベース板36に嵌合されて固定さ
れる固定部23aと、この固定部23aに回転自在に支
持される回転部23bとから構成されている。スピンド
ルモータ23の固定部23aは、例えば、円筒状の軸受
スリーブと、この軸受スリーブ内に嵌合固定されたベア
リングと、軸受スリーブの外部に嵌合固定された鉄芯等
を有している。鉄芯は、円周方向に等角度間隔に設けら
れた複数の巻芯部を有し、各巻芯部には巻線が所定の巻
数を巻き付けられている。
【0030】また、スピンドルモータ23の回転部23
bは、例えば、固定部23aのベアリングに回転自在に
支持された回転軸と、この回転軸を圧入することにより
一体に固定された円筒であってリング状のロータ等を有
している。ロータの内周面には、リング状をなす回転駆
動用のマグネットが接着剤等の固着手段によって貼着固
定されている。このマグネットは、鉄芯の巻芯部の数に
対応した数の極数を有しており、円周方向に多極に磁化
されている。例えば、巻芯部の数を9個とした場合、マ
グネットの極数は12極となる(マグネットの極数=巻
芯部の数×4/3)。しかしながら、スピンドルモータ
23は、このような構成のものに限定されるものではな
い。
【0031】このスピンドルモータ23の回転部23b
の中央部に設けられた回転軸23cには、ターンテーブ
ル24が圧入等の固着手段により嵌合されて一体に構成
されている。このターンテーブル24は、光学ディスク
41のセンタ孔に嵌合される嵌合部24aと、この嵌合
部24aの下端に連続されると共に光学ディスク41が
載置される載置部24bと、この載置部24bに載置さ
れた光学ディスク41のセンタ孔を係止して抜け出しを
防止する複数個のロック爪24c等を有している。ター
ンテーブル24の嵌合部24aの直径は、光学ディスク
41のセンタ孔の内径よりも若干小径とされていて、セ
ンタ孔に対して出し入れ可能とされている。
【0032】また、ターンテーブル24の嵌合部24a
には3個のロック爪24cが、周方向へ等角度間隔に配
置されている。各ロック爪24cは、コイルバネ等の弾
性体(その他、板バネ、ゴム状弾性体等を適用すること
ができる。)によって常時半径方向外側に付勢されてい
る。即ち、3個のロック爪24cの先端部は、光学ディ
スク41のセンタ孔の周縁部を係止できるように嵌合部
24aの外周面からそれぞれ外側へ適宜量だけ突出され
ており、これらのロック爪24cによって光学ディスク
41がチャッキングされる。一方、3個のロック爪24
cを、それぞれ弾性体の付勢力に抗して嵌合部24a内
に押し込むことにより、ロック爪24cによる光学ディ
スク41のチャッキングを解除することができる。
【0033】このような光学ディスク41のチャッキン
グ及びその解除動作を容易にするため、各ロック爪24
cの先端部の上面及び下面には、それぞれ適当な大きさ
の傾斜部が設けられている。このターンテーブル24に
よれば、3個のロック爪24cの働きによって光学ディ
スク41がチャッキングされ、その状態で一体的に回転
駆動される。その一方、例えば、光学ディスク41を斜
めに傾けて引き起こし、その力でロック爪24を後退さ
せてセンタ孔から脱出させることにより、チャッキング
状態を解除して光学ディスク41を簡単に取り外すこと
ができる。
【0034】このターンテーブル24の載置部24bに
は、摩擦抵抗の大きなゴム状弾性体やプラスチック等で
形成されたディスク支持面24dが設けられている。こ
のディスク支持面24dは、3個のロック爪24cの働
きによる押圧力を受けてセンタ孔の周縁部を弾性的に支
持すると共に滑りを防止し、光学ディスク41をターン
テーブル24と一体的に回転させる働きをなす。
【0035】このような構成を有するターンテーブル2
4の下面には、複数枚のフィン42が一体に設けられて
いる。図6及び図7に示すように、フィン42は、リン
グ状をなす円筒体44の外周面から半径方向外側に放射
状に延在されている。この実施例では、フィン42は8
枚とされているが、フィンの枚数は7枚以下であっても
よく、また、9枚以上であってもよい。このフィン42
はターンテーブル24と一体に形成されているため、タ
ーンテーブル24の回転により同時にフィン42が回転
駆動される。このフィン42を囲むように内壁部31が
設定されていて、風通路35の一方が空気の吸込み側と
され、他方が風の吐出し側とされている。
【0036】このようなフィン42の付いたターンテー
ブル24を回転駆動するスピンドルモータ23の電気回
路は、モータベース板36上に取り付けられたフレキシ
ブル配線45に接続されている。このフレキシブル配線
45の一部が側方から導出されて、図示しない電源回路
等に接続されている。
【0037】図5A、図9及び図12に示すように、ベ
ースユニットシャーシ21のモータ収納部32は、正面
壁部21bの外面部21b1と平行に延在された横仕切り
壁46と、側面壁部21dの内側に配置され且つ横仕切
り壁46と直交する方向に延びる縦仕切り壁47とを有
している。更に、正面壁部21bは、外面部21b1と平
行をなす内面部21b2と、この内面部21b2と外面部2
1b1との間を連結する横面部21b3とを有している。こ
の外面部21b1と横面部21b3と横仕切り壁46と縦仕
切り壁47とで囲まれた四角形の空間部内に送りモータ
27が嵌め込まれている。
【0038】送りモータ27は、軸方向に細長く形成さ
れたモータ本体27aと、このモータ本体27aに回転
自在に支持された回転軸27bとを有している。モータ
本体27aは、外周面の2箇所を互いに平行に切り欠い
たような二面幅部を有している。このモータ本体27a
の二面幅部を外面部21b1と横仕切り壁46との間に圧
入して挟み込むことにより、送りモータ27がベースユ
ニットシャーシ21の空間部内に挿入されて取り付けら
れている。送りモータ27の回転軸27bは、モータ本
体27aの軸方向の一端から突出されていて、縦仕切り
壁47に設けられた切欠き47aを貫通している。この
回転軸27bの突出部には、出力ギア48と回転板51
とが取り付けられており、これらが回転軸27bによっ
て一体的に回転駆動される。
【0039】回転板51には、放射状に延びる多数のス
リットが周方向に等角度間隔に設けられている。この回
転板51と検出センサ52とによって回転数検出器50
が構成されている。この回転数検出器50は、送りモー
タ27の回転角度及び回転数を検出するもので、検出セ
ンサ52は側面壁部21dの内面に取り付けられてい
る。即ち、側面壁部21dの内面には、検出センサ52
を取り付けるための取付凸部53が設けられている。こ
の取付凸部53が嵌合される嵌合孔が検出センサ52に
設けられており、この取付凸部53に嵌合孔を圧入又
は、係合することによって検出センサ52が固定されて
いる。
【0040】この検出センサ52は、回転板51の一部
が挿入されるスリット状の切欠き溝52aを有してい
る。この検出センサ52の切欠き溝52aの両側には、
発光素子と受光素子とが互いに対向するように設けられ
ている。この発光素子から発射された光を回転板51の
スリットを介して受光素子により受光し、そのスリット
間の遮光部によって遮光される回数を検出センサ52で
測定する。この遮光回数を測定することにより、回転数
検出器50によって送りモータ27の回転軸27bの回
転角度及び回転数を検出することができる。
【0041】また、送りモータ27の回転軸27bに固
定された出力ギア48には、駆動ギア54が噛合されて
いる。この駆動ギア54は、送りネジ軸26に圧入等の
固着手段により固定されて一体的に設けられている。送
りネジ軸26は、送りモータ27の軸方向の長さよりも
やや長く形成されており、モータ本体27aよりも長く
形成されたネジ部26aと、このネジ部26aの両側に
連続された軸部26b,26cとを有している。そし
て、軸部26cのネジ部26a側に、駆動ギア54が嵌
合されている。
【0042】送りネジ軸26のネジ部26aは、図5B
に拡大して示すような形状とされている。即ち、送りネ
ジ軸26のネジ部26aのネジ山は、その両側の歯面3
4a,34bの傾斜角度を異ならせ、二辺の長さが異な
る三角歯(又はのこぎりの刃形をした「のこ歯」でもよ
い。)としている。この実施例では、ネジ部26aのネ
ジ山の歯面34a,34bは、駆動ギア54が嵌合され
る側の歯面34aの傾斜角度θ1を、その反対側の歯面
34bの傾斜角度φ1よりも大きく(θ1>φ1)設定
している。
【0043】この送りネジ軸26の一端の軸部26bは
ベースユニットシャーシ21の横面部21b3に設けたU
字状の軸受部55aに係合されて回転自在に支持されて
いる。この送りネジ軸26の他端の軸部26cはベース
ユニットシャーシ21の側面壁部21dに設けたU字状
の軸受部55bに係合されて回転自在に支持されてい
る。これらの軸受部55a,55bに軸部26b,軸部
26cを係合させることにより、送りネジ軸26が送り
モータ27の下方に重ね合わされるように積層した状態
で配置される。このとき、駆動ギア54は出力ギア48
に噛合される。そして、ベースユニットシャーシ21の
外面部21b1には、駆動ギア54の一部を露出させる開
口窓56aが設けられている。
【0044】この送りネジ軸26の内側には、軸心線が
平行となるようにガイド軸60が配置されている。この
ガイド軸60の両端は、ベースユニットシャーシ21の
内面部21b2の側部と縦仕切り壁47とに設けられた軸
受部57a,57bに係合されて支持されている。各軸
受部57a,57bはコ字状に切り欠かれた凹部からな
り、互いに対向するよう設けられていて、ガイド軸60
の出し入れが可能とされている。ガイド軸60は外周面
が平滑にされた丸棒状の部材からなり、ピックアップ装
置の一具体例を示す光学ピックアップ装置25のスライ
ド部材に摺動自在に挿通されている。
【0045】このガイド軸60と対をなすサブガイド軸
33が、図4及び図12等に示すように、ベースユニッ
トシャーシ21の背面部に設けられている。このサブガ
イド軸33は、背面壁部21cと一体に形成された丸棒
状の部材からなり、側方に延びる連結部33aによって
背面壁部21cに連続されている。このサブガイド軸3
3はガイド軸60と平行をなすように設けられていて、
送りネジ軸26のネジ部26aと略同じ長さに設定され
ている。このサブガイド軸33とガイド軸60とによっ
て光学ピックアップ装置25が、ターンテーブル24に
対して所定範囲内において接近及び離反可能とされてい
る。
【0046】光学ピックアップ装置25は、図4及び図
13等に示すように、ガイド軸60及びサブガイド軸3
3にガイドされて摺動するスライド部材61と、このス
ライド部材61に載置されて往復移動される光学ピック
アップ62等を備えて構成されている。スライド部材6
1は、ガイド軸60とサブガイド軸33との間を跨ぐこ
とができる大きさであって、剛性を高くするためブロッ
ク状に形成されている。このスライド部材61の一側に
は、左右方向に対をなす軸受部61a,61aが設けら
れており、各軸受部61aには横方向に貫通する孔が開
口されている。これら軸受部61a,61aの孔にはス
リーブ63がそれぞれ嵌合されていて、それらのスリー
ブ63にガイド軸60が摺動自在に挿通されている。
【0047】また、スライド部材61の他側には、背面
側に突出された軸受部61bが設けられている。この軸
受部61bには、背面側に開口された軸受溝64が設け
られている。この軸受溝64には、サブガイド軸33が
摺動可能に係合されている。更に、図6及び図7に示す
ように、軸受部61bには板バネ65が、固着手段の一
具体例を示す取付ネジ及びナット66によって取り付け
られている。この板バネ65は、軸受溝64とサブガイ
ド軸33との間に生ずるガタを吸収するためのもので、
サブガイド軸33の上面に圧接される押圧片65aを有
している。この押圧片65aをサブガイド軸33の上面
に圧接することにより、軸受溝64の下面がサブガイド
軸33の下面に押圧される。これにより、軸受溝64と
サブガイド軸33との間のガタが吸収され、スライド部
材61の姿勢を一定に維持してスライド動作させること
ができる。
【0048】このスライド部材61の左右の軸受部61
a,61a間には、送りナット67が取り付けられてい
る。この送りナット67は、送りネジ軸26のネジ部2
6aに係合されるナット部68と、このナット部68を
弾性的に支持する板状のバネ材によって形成された支持
体69とを有している。送りナット67のナット部68
は、ネジ部26aのネジ山の一部を両側から挟む2個の
係合歯68aを有している。2個の係合歯68aは、ネ
ジ部26aのリードに対応して所定角度に傾斜されてい
ると共に、そのネジ山の形状に対応した歯形形状を有し
ている。
【0049】即ち、ナット部68の2個の係合歯68a
は、図5B〜Dに示すような形状とされている。各係合
歯68aは、両側の歯面49a,49bの傾斜角度(θ
2,φ2)を異ならせ、二辺の長さが異なる三角歯(又
は「のこ歯」でもよい。)とされている。この実施例で
は、ネジ部26aのネジ山の歯面34a,34bに対応
させて、歯面34aに接触する歯面49aの傾斜角度θ
2(=θ1)を、その反対側の歯面34bに接触する歯
面49bの傾斜角度φ2(=φ1)よりも大きく(θ2
>φ2)設定している。
【0050】また、支持体69は、ナット部68を弾性
的に支持する弾性片69aと、スライド部材61の位置
を検出するための位置検出片69bとを有している。こ
の支持体69は、スライド部材61の左右の軸受部61
a,61a間の下面において固定ネジ58aによりネジ
止めされている。この支持体69の固定部より外側には
弾性片69aが突出され、内側には位置検出片69bが
突出されている。図5、図8及び図14に示すように、
弾性片69aは、中途部において上方に折り曲げられ、
その折り曲げ部から先端側において横方向に延在され、
その先端にナット部68が固定されている。また、位置
検出片69bは、中途部において上方に折り曲げられ、
その折り曲げ部から先端側において弾性片69aと同様
に横方向に延在され、その先端部がスピンドルモータ2
3側に突出して検出部とされている。
【0051】この弾性片69aのバネ力により、図5A
に示すように、2個の係合歯68a,68aがネジ部2
6aに内側から圧接されている。そして、この送りネジ
軸26が、図9及び図12に示すように、送りモータ2
7と重なり合うように組み立てられている。このような
組立状態において、図4に示すように、ベースユニット
サブシャーシ22がモータ収納部32を覆うように重ね
合わされている。そして、4個の取付ネジ58bによっ
てベースユニットサブシャーシ22がベースユニットシ
ャーシ21に取り付けられて固定されている。このと
き、図8及び図9に示すように、ガイド軸60及び送り
ネジ軸26は、ベースユニットサブシャーシ22によっ
てそれぞれ押さえられ、それぞれの軸受部57a,57
b及び55a,55bから抜け止めされている。
【0052】ベースユニットサブシャーシ22は、図4
及び図9〜図12に示すように、モータ収納部32を覆
う下面部22aと、この下面部22aの正面側に連続さ
れた正面壁部22bと、同じく側面側に連続された側面
壁部22cとを有している。そして、側面壁部22cに
は、送りネジ軸26の一端を軸方向に押圧する押圧片7
7が設けられている。この押圧片77は、送りネジ軸2
6を常に軸方向の一方に付勢して軸方向に生じるガタを
吸収し、送りモータ27の回転角及び回転数が正確に送
りネジ軸26に伝達されるようにする。更に、ベースユ
ニットサブシャーシ22には、駆動ギア54との干渉を
避けるための開口窓56bが設けられている。
【0053】上述した送りネジ軸26と送りモータ27
と出力ギア48及び駆動ギア54と送りナット67とに
よってヘッド送り機構が構成されている。このヘッド送
り機構の作動により光学ピックアップ装置25が、ター
ンテーブル24に対して接近又は離反するように往復運
動される。
【0054】光学ピックアップ装置25の光学ピックア
ップ62は、対物レンズ70を光学ディスクの情報記録
面に臨ませる2軸アクチュエータを有する光学ヘッド6
2aと、この光学ヘッド62aを介して情報信号の記録
及び再生を行う半導体レーザや光電変換素子等を有する
光学制御部62b等を備えている。図12及び図13に
示すように、光学ヘッド62aの大部分はヘッドカバー
71によって覆われており、このヘッドカバー71に設
けられた開口部72から対物レンズ70が露出されてい
る。この光学ピックアップ62は、スライド部材61の
上面に取り付けられたプリント配線基板73と電気的に
接続されている。そして、プリント配線基板73に搭載
された接続具74にフレキシブル配線75が接続され、
このフレキシブル配線75の他端が電源に接続されてい
る。
【0055】また、図13に示すように、モータベース
板36には、スライド部材61が所定位置まで接近した
状態を検出するための位置検出センサ76が設けられて
いる。この位置検出センサ76にはスリット状の検出部
76aが設けられている。この検出部76aに上述した
支持体69の位置検出片69bが入り込むことにより、
スライド部材61が最もターンテーブル24に近づいた
状態を知ることができる。この位置検出センサ76でス
ライド部材61を検出することにより、ヘッド送り機構
によるディスク半径方向内側への移動が停止される。こ
の内側の停止位置が、光学ピックアップ装置25の初期
設定位置となる。
【0056】上述したベースユニットシャーシ21、ベ
ースユニットサブシャーシ22、ターンテーブル24、
フィン42、出力ギア48及び駆動ギア54の材質とし
ては、例えば、ABS樹脂、ポリアセタール(PO
M)、ポリカーボネート(PC)その他のエンジニアリ
ングプラスチックが好適であるが、アルミニウム合金そ
の他の金属を適用することもできる。また、スライド部
材61の材質としては、例えば、アルミニウム合金その
他の金属が好適であり、ガイド軸60、板バネ65及び
支持体69の材質としては、例えば、ステンレス鋼その
他の金属が好適であるが、エンジニアリングプラスチッ
クを適用することもできる。
【0057】上述したような構成を有するディスクドラ
イブ装置20は、例えば、次のようにして簡単に組み立
てることができる。このディスクドライブ装置20の組
立作業は、ベースユニットシャーシ21を裏返しにした
状態で行われる。この場合、スピンドルモータ23、送
りモータ27及び光学ピックアップ装置25は、予め所
定の部分組立を済ませておくようにする。即ち、スピン
ドルモータ23はモータベース板36に取り付けてお
き、その回転部23bにはターンテーブル24を取り付
けておく。送りモータ27の回転軸27bには、出力ギ
ア48及び回転板51を取り付ける。また、スライド部
材61には光学ピックアップ62を搭載しておくと共に
送りナット67及び板バネ65も取り付けておくように
する。
【0058】まず、裏返しにされたベースユニットシャ
ーシ21のモータ収納部32に送りモータ27を差し込
み、モータ本体27aを正面壁部21bの外面部21b1
と横仕切り壁46との間に挟み込む。次に、フレキシブ
ル配線75aによって送りモータ27と連結された検出
センサ52をモータ収納部32内の所定位置に取り付け
る。即ち、側面壁部21dの内面に設けた取付凸部53
に検出センサ52の係合孔を嵌め込むことにより、検出
センサ52の組み立てが完了する。このとき、検出セン
サ52の切欠き溝52a内には、回転軸27bに取り付
けられた回転板51の一部が入り込む。
【0059】次に、駆動ギア54が取り付けられた送り
ネジ軸26を送りモータ27の上に重ね合わせるように
して、両端の軸部26b,26cを軸受部55a,55
bに係合させる。これにより、送りネジ軸26の組み立
てが終了する。この際、駆動ギア54は出力ギア48に
必然的に噛合される。
【0060】次に、スピンドルモータ組立体を組み立て
る。まず、第2及び第3の支持凸部37b,37cにコ
イルバネ39をそれぞれ嵌め込む。次に、ベースユニッ
トシャーシ21の貫通孔29内にターンテーブル24を
挿入し、第1及び第2の位置決め突起38a,38bを
モータベース板36の2個の位置決め孔36b,36c
に嵌合させる。そして、モータベース板36の第1及び
第2の孔に第1及び第2の調整ネジ40a,40bの軸
部をそれぞれ挿通させ、各先部をネジ孔に螺合させて仮
止めする。
【0061】次に、光学ピックアップ装置25を組み立
てる。まず、スライド部材61の一側に設けた一対の軸
受部61a,61bのスリーブ63にガイド軸60を挿
通させる。次に、対物レンズ70をベースユニットシャ
ーシ21の開口部28に向けた状態で、スライド部材6
1の他側に設けた軸受部61bの軸受溝64をベースユ
ニットシャーシ21の背面側に設けたサブガイド軸33
に嵌め込む。このとき、板バネ65の押圧片65aがサ
ブガイド軸33の下面に押圧され、この押圧片65aの
バネ力によってサブガイド軸33が挟持される。
【0062】この状態から、スライド部材61をベース
ユニットシャーシ21側に回動させ、スライド部材61
の一側に保持されているガイド軸60の両端を軸受部5
7a,57bにそれぞれ嵌め込む。このとき、スライド
部材61に取り付けられている送りナット67のナット
部68が送りネジ軸26のネジ部26aに噛合される。
【0063】次に、モータ収納部32を覆うようにベー
スユニットシャーシ21の上にベースユニットサブシャ
ーシ22を重ね合わせる。そして、所定数の取付ネジ5
8bを用いてベースユニットサブシャーシ22をベース
ユニットシャーシ21に締付固定する。これにより、デ
ィスクドライブ装置20の組立作業が完了する。
【0064】このような構成を有するディスクドライブ
装置20によれば、例えば、次のようにして光学ディス
ク41の再生及び/又は記録操作を行うことができる。
まず、ターンテーブル24に光学ディスク41を装着す
る。この作業は、次のようにして行うことができる。例
えば、光学ディスク41の外周縁の複数箇所を把持し、
そのセンタ孔をターンテーブル24の嵌合部24aに合
わせる。そして、光学ディスク41を軽く押圧して3個
のロック爪24cを後退させ、センタ孔を通過させる。
これにより、センタ孔を通過した3個のロック爪24c
が、センタ孔の縁の3箇所に乗り上げることによりチャ
ッキングが実行される。
【0065】次に、スピンドルモータ23を駆動するこ
とにより、ターンテーブル24と一体に光学ディスク4
1を回転させる。これと同時に又はその後に続いて、ヘ
ッド送り機構の送りモータ27が駆動される。この場
合、ヘッド送り機構は、光学ピックアップ装置25を初
期位置に設定するように動作される。即ち、送りモータ
27は、スライド部材61をターンテーブル24に近づ
ける方向に回転駆動される。この送りモータ27の回転
力は、出力ギア48から駆動ギア54を介して送りネジ
軸26に伝達され、送りモータ27の回転角度又は回転
数に対応した角度又は回転数だけ送りネジ軸26が回転
駆動される。
【0066】その結果、送りネジ軸26の回転によって
送りナット67が送りネジ軸26の軸方向に移動する。
そして、スライド部材61がターンテーブル24の所定
位置まで近づくと、位置検出片69bが位置検出センサ
76によって検出される。これにより、ヘッド送り機構
の動作が停止され、この停止位置が光学ピックアップ装
置25の初期位置とされる。この状態を経て、情報信号
の再生又は記録動作が実行される。
【0067】即ち、ヘッド送り機構の作動によってスラ
イド部材61が光学ディスク41の半径方向内側から半
径方向外側へ移動される。このとき、光学ピックアップ
62から発射されたレーザ光が、光学ヘッド62aの対
物レンズ70から光学ディスク41の情報記録面に向け
て照射される。その結果、再生時には、情報記録面に照
射されたレーザ光によって予め記録されている情報信号
が読み出され、その情報信号に基づいて再生動作が行わ
れる。また、記録時には、情報記録面に照射されたレー
ザ光によって情報信号が書き込まれ、記録動作が行われ
る。
【0068】このような記録・再生動作が行われるディ
スクドライブ装置20の運搬時等において、誤って本装
置を落下させてしまったような場合においても、送りナ
ット67が破損するのを防止することができる。これを
詳しく説明すると、図5A及びBは、送りネジ軸26の
ネジ部26aのネジ山と送りナット67のナット部68
の係合歯68aとが正常に噛み合っている状態を示して
いる。
【0069】この状態から、同図Cに示すように、ディ
スクドライブ装置20が矢印Mで示す左方向に落下した
ものとすると、その落下時に入力された外力により弾性
片69aには、支持体69を支点として反時計方向Rに
向かう力が発生する。そのため、弾性片69aの先端に
固定されているナット部68が送りネジ軸26から離れ
る方向に回動変位し、2個の係合歯68a,68aが共
にネジ部26aのネジ山から抜け出す。その結果、弾性
片69aに対して過大な曲げ力が作用することがないた
め、送りナット67の破損を防止することができる。
【0070】また、同図Dに示すように、ディスクドラ
イブ装置20が矢印Nで示す右方向に落下したものとす
ると、その落下時に入力された外力により、係合歯68
aの傾斜角度の小さな歯面49bがネジ山の同じく傾斜
角度の小さな歯面34bに押圧される。そのため、歯面
49bと歯面34bとの間に滑りが生じ、弾性片69a
には、支持体69を支点として同じく反時計方向Rに向
かう力が発生する。その結果、弾性片69aの先端に固
定されているナット部68が送りネジ軸26から離れる
方向に回動変位し、2個の係合歯68a,68aが共に
ネジ部26aのネジ山から抜け出す。そのため、弾性片
69aに対して過大な曲げ力が作用することがなく、従
って、送りナット67の破損を防止することができる。
【0071】上述したような構成及び作用、効果を有す
るディスクドライブ装置20は、例えば、図15〜図1
9に示すような電子機器に装着して使用することができ
る。図15及び図16は、電子機器の一具体例を示すデ
ジタルビデオディスクカメラである。このデジタルビデ
オディスクカメラ80は、情報記録媒体として記録可能
な光学ディスクを使用し、デジタルスチルカメラの機能
とビデオテープレコーダの機能とを合わせ持つ構成とし
たものである。
【0072】このデジタルビデオディスクカメラ80
は、図17に示すような構成を有している。図17にお
いて、81はフォーカスリング、82はレンズカバー、
83はレンズ組立体、84は鏡筒カバー、85は取付リ
ング、86は前カメラフレーム、87は電子ビューファ
インダ、88はファインダホルダ、89はファインダリ
ング、90はファインダケース、91はバッテリーホル
ダ、92はバッテリー電源、93a〜93cはそれぞれ
配線基板、94はベースフレーム、95は後カメラフレ
ーム、96は液晶表示装置、97はディスク装着蓋であ
る。
【0073】レンズ組立体83は、複数枚の組み合わせ
レンズが収納されたレンズホルダ83aと、このレンズ
ホルダ83aの対物レンズと反対側に配置された固体撮
像素子(CCD)83b等を有している。このレンズ組
立体83の対物レンズ側がレンズカバー82によって覆
われていて、その対物レンズの先端部にフォーカスリン
グ81が取り付けられている。レンズ組立体83の固体
撮像素子83b側の下部には鏡筒カバー84が取り付け
られている。この鏡筒カバー84は、取付リング85に
よって前カメラフレーム86の筒体部86aに取り付け
られている。そして、固体撮像素子83bの上方には電
子ビューファインダ87が配設されている。
【0074】電子ビューファインダ87は、ファインダ
ホルダ88に取り付けられており、その後方にはファイ
ンダリング89が配置されている。このファインダリン
グ89を含む電子ビューファインダ87の上下は、上下
方向に二分割とされた上部カバー89a及び下部カバー
89bによって覆われている。そして、電子ビューファ
インダ87を含むファインダ全体は、ファインダケース
90により覆われている。これにより、余分な光が電子
ビューファインダ87内に入射されるのを防止してい
る。
【0075】また、固体撮像素子83bの後方には3枚
の配線基板93a〜93cが前後方向へ重ね合わせるよ
うに配置されている。前側2枚の配線基板93a,93
bはカメラ用の電子回路が設けられたものであり、後側
1枚の配線基板93cはドライブ用の電子回路が設けら
れたものである。この後配線基板93cの後方に、ベー
スフレーム94に取り付けられてディスクドライブ装置
20が配設されている。
【0076】このベースフレーム94に対するディスク
ドライブ装置20の取付手段は、図18及び図19に示
すような構造によって行われている。即ち、ベースフレ
ーム94は、ディスクドライブ装置20よりも平面形状
が大きな板金製の板体からなる。このベースフレーム9
4の周縁部には、カメラフレームに取り付けるための複
数個の脚片94aが設けられている。更に、ベースフレ
ーム94の3箇所には、ディスクドライブ装置20を支
持するための支持片94bが設けられている。3個の支
持片94bは、ディスクドライブ装置20を三方から支
持するように略均等に配置されていて、各支持片94b
にはゴム状弾性体によって形成されたインシュレータ9
4cが取り付けられている。
【0077】このような支持片94bを介してディスク
ドライブ装置20を支持するため、ベースユニットシャ
ーシ21の3箇所には側方へ突出する支持アーム21f
が設けられている。各支持アーム21fにはインシュレ
ータ94cがそれぞれ装着され、その装着状態において
支持片94bに係合することにより、ディスクドライブ
装置20がベースフレーム94に弾性的に支持されてい
る。
【0078】このベースフレーム94に支持されたディ
スクドライブ装置20は、後カメラフレーム95の内側
に取り付けられている。後カメラフレーム95は前カメ
ラフレーム86と前後方向に重なり合う形状とされてお
り、両カメラフレーム86,95を重ね合わせて組み立
てることによってカメラ本体が構成されている。カメラ
本体は、レンズ組立体83等が収納される上述した筒体
部86aと、この筒体部86aの一側に連続して形成さ
れた把持部86bとを備えている。
【0079】図16に示すように、把持部86bの上部
には、電源スイッチ98aとシャッタボタン98bとが
設けられている。また、筒体部86aの把持部86bと
反対側の側面には、フォーカススイッチ等が取り付けら
れたスイッチカバー98cが取り付けられている。後カ
メラフレーム95の背面には大きな開口部95aが設け
られており、この開口部95aからディスクドライブ装
置20のターンテーブル24側の面が大きく露出され
る。この開口部95aは、ヒンジによって後カメラフレ
ーム95に連結されたディスク装着蓋97により開閉可
能とされている。このディスク装着蓋97には表示窓9
7aが設けられており、その表示窓97aには液晶表示
装置96が装着されている。このディスク装着蓋97の
ロック及びロック解除は、後カメラフレーム95の側面
に設けられた開閉スイッチ95bによって行うことがで
きる。
【0080】また、カメラ本体の把持部86bの内部に
は、バッテリーホルダ91が収納されている。このバッ
テリーホルダ91の前面にはバッテリーカバーが着脱可
能に取り付けられており、バッテリーホルダ91に対し
てバッテリー電源92が着脱自在とされている。バッテ
リーホルダ91には端子ホルダ91aが着脱自在に取り
付けられており、端子ホルダ91aの着脱を経てバッテ
リー電源92がバッテリーホルダ91に着脱される。
【0081】このような構成を有するデジタルビデオデ
ィスクカメラ80は、例えば、次のようにして使用する
ことができる。この場合、情報記録媒体である光学ディ
スクの取り付け・取り外し操作は、必要によりディスク
装着蓋97を開けて手動操作によって行う。即ち、ディ
スク装着蓋97を開いて後カメラフレーム95の開口部
95aを開口させ、これにより露出されたディスクドラ
イブ装置20のターンテーブル24に光学ディスクを取
り付け、又は予め装着されている光学ディスクを取り外
す。
【0082】このとき、ディスクドライブ装置20に光
学ディスクを取り付けた後、ディスク装着蓋97を閉じ
ることにより撮影が可能となり、この撮影による映像情
報や音声情報の記録を実行することができる。即ち、電
源スイッチ98aを入れた後、シャッタボタン98bを
押すことにより、その撮影モードに応じて、一般のビデ
オカメラと同様に連続した映像を移したり、普通のカメ
ラと同様に1枚毎の撮影を行うことができる。
【0083】尚、この実施例においては、ディスクドラ
イブ装置20をデジタルビデオディスクカメラ80に適
用した例について説明したが、次のような電子装置にも
使用することができる。例えば、CDプレーヤー、DV
Dプレーヤー、CD−ROMドライブ装置、DVDドラ
イブ装置、CD−Rドライブ装置、CD−RWドライブ
装置、その他各種のディスクドライブ装置として適用す
ることができるものである。即ち、記録再生兼用のディ
スク記録再生装置に適用できることは勿論のこと、記録
又は再生の一方のみが可能なディスク記録装置又はディ
スク再生装置に適用することができるものである。更
に、上記実施例では、情報記録媒体として光ディスクを
用いた例について説明したが、光磁気ディスク、フロッ
ピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、その他各
種のディスク状記録媒体に適用することができることは
勿論である。
【0084】また、上記実施例では、図5A〜Dにおい
て、弾性片69aを右方向に延在させた例について説明
したが、同図において弾性片69aを左方向に延在さ
せ、その先端にナット部68を、同図に示す噛み合い状
態となるように取り付ける構成とすることにより、同様
の効果を得ることができる。更に、送りネジ軸26を同
図とは逆の方向に取り付けると共に、これに対応させて
ナット部を逆向きに取り付ける構成とすることもでき
る。即ち、送りネジ軸26と送りナット67との関係
は、弾性片69aが送りネジ軸26の軸方向に延在され
ていると共に、ナット部68の係合歯68aの歯形形状
が、支点となる支持体69側の歯面49aの傾斜角度θ
2が支点から遠い側の歯面49bの傾斜角度φ2よりも
大きい(θ2>φ2)関係を有するものであれば成り立
つものである。従って、弾性片69aの延在する方向が
送りネジ軸26の軸心線と平行である必要はないが、こ
れが平行である場合には、上述したような好適な結果を
得ることができる。このように、本発明は、その趣旨を
逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の請求項1
記載のディスクドライブ装置によれば、送りナットのナ
ット部に設けた係合歯の両側の歯面の傾斜角度を異なら
せ、その係合歯の歯面を、ナット部の支点となる基端側
の傾斜角度を大きくして先端側の傾斜角度を小さくする
と共に、これに対応させて送りネジ軸のネジ部のネジ山
を係合歯に見合う同様の形状とする構成としたため、デ
ィスクドライブ装置の落下等によって過大な外力が送り
ナットに生じた場合にも、その落下方向のいかんに係わ
らず、ナット部がネジ部から逃げて係合歯とネジ山との
係合が自動的に解除される。その結果、係合歯の押付力
が弾性片の弾性変形を生ずる範囲を越えて塑性変形を生
じることを防ぎ、送りナットや送りネジ軸の破損等を防
止することができるという効果を得ることができる。
【0086】本出願の請求項2記載のディスクドライブ
装置によれば、係合歯及びネジ山の形状を、二辺の長さ
が異なる三角歯又はのこ歯とする構成としたため、必要
な駆動力は確実に伝達する一方、無用の過大な外力が作
用する場合には係合歯とネジ山との係合を自動的に解除
できる簡単な歯形構造を提供することができるという効
果が得られる。
【0087】本出願の請求項3記載のディスクドライブ
装置によれば、ナット部を支持する弾性片を板状又は棒
状のバネ材で形成する構成としたため、必要な駆動力は
確実に伝達する一方、無用の過大な外力が作用する場合
には係合歯とネジ山との係合を自動的に解除できる簡単
なナット部の支持構造を提供することができるという効
果が得られる。
【0088】本出願の請求項4記載のディスクドライブ
装置によれば、弾性片を送りネジ軸の軸方向と平行又は
ほぼ平行に延在させる構成としたため、必要な駆動力は
確実に伝達する一方、無用の過大な外力が作用する場合
には係合歯とネジ山との係合を自動的に解除できる簡単
なナット部の支持構造を提供することができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクドライブ装置の一実施例を示
すもので、上面側から見た斜視図である。
【図2】図1に示すディスクドライブ装置の平面図であ
る。
【図3】図1に示すディスクドライブ装置の正面図であ
る。
【図4】図1に示すディスクドライブ装置の底面図であ
る。
【図5】同図Aは図4に示すディスクドライブ装置の送
りネジ軸と送りナットとの噛み合い状態を示す底面図、
同図Bは正常な噛み合い状態を示す説明図、同図Cは送
りナットに矢印M方向の外力が加えられた状態を示す説
明図、同図Dは送りナットに矢印N方向の外力が加えら
れた状態を示す説明図である。
【図6】図4に示すディスクドライブ装置の底面図から
モータベース板を取り除いた説明図である。
【図7】図1に示すディスクドライブ装置の要部を断面
して示す背面図である。
【図8】図2に示すディスクドライブ装置のW−W線断
面図である。
【図9】図2に示すディスクドライブ装置のX−X線断
面図である。
【図10】図1に示すディスクドライブ装置の左側面図
である。
【図11】図2に示すディスクドライブ装置のY−Y線
断面図である。
【図12】図2に示すディスクドライブ装置のZ−Z線
断面図である。
【図13】図2に示すディスクドライブ装置からベース
ユニットシャーシを取り除いた平面図である。
【図14】図13のスピンドルモータ及び光学ピックア
ップ装置を示す正面図である。
【図15】本発明のディスクドライブ装置が用いられた
デジタルビデオディスクカメラの実施例を示す側面図で
ある。
【図16】本発明のディスクドライブ装置が用いられた
デジタルビデオディスクカメラの実施例を示す平面図で
ある。
【図17】本発明のディスクドライブ装置が用いられた
デジタルビデオディスクカメラの実施例を示す分解斜視
図である。
【図18】図1に示すディスクドライブ装置をベースフ
レームに取り付けた状態を示す平面図である。
【図19】図1に示すディスクドライブ装置をベースフ
レームに取り付けた状態を示す正面図である。
【図20】従来のディスクドライブ装置を示す斜視図で
ある。
【図21】従来のディスクドライブ装置のヘッド送り機
構における送りネジ軸と送りナットとの関係を示すもの
で、同図Aは正常な噛み合い状態、同図Bは送りナット
に矢印M方向の外力が加えられた状態、同図Cは送りナ
ットに矢印N方向の外力が加えられた状態、をそれぞれ
示す説明図である。
【符号の説明】
20 ディスクドライブ装置、 21 ベースユニット
シャーシ、 22 ベースユニットサブシャーシ、 2
3 スピンドルモータ、 24 ターンテーブル、 2
5 光学ピックアップ装置、 26 送りネジ軸、 2
7 送りモータ、 28 開口部、 32 モータ収納
部、 33 サブガイド軸、 35 風通路、 36
モータベース板、 41 光学ディスク(ディスク状記
録媒体)、 42,42a フィン、 43 プロペ
ラ、 48 出力ギア、 54 駆動ギア、 60 ガ
イド軸、 61 スライド部材、 62 光学ピックア
ップ、 67 送りナット、 68 ナット部、 68
a 係合歯、 69 支持体、 69a 弾性片、 8
0 デジタルビデオディスクカメラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学ピックアップ装置が搭載されると共
    にガイド軸によって移動可能に支持されたスライド部材
    と、 上記スライド部材に取り付けられた送りナットと、 上記送りナットが係合される送りネジ軸と、 上記送りネジ軸を回転駆動する送りモータと、を備えた
    ディスクドライブ装置において、 上記送りナットは、上記送りネジ軸のネジ部に係合され
    る係合歯を有するナット部と、このナット部が先端に固
    定された撓み変形可能な弾性片とを有し、この弾性片を
    当該送りネジ軸の軸方向に延在させると共に、上記係合
    歯の両側の歯面の傾斜角度を異ならせ上記弾性片の先端
    側の歯面の傾斜角度よりも基端側の歯面の傾斜角度を大
    きくし、更に、上記送りネジ軸のネジ部のネジ山を上記
    係合歯に対応させて対向する面を同一又は同程度の傾斜
    角度に形成したことを特徴とするディスクドライブ装
    置。
  2. 【請求項2】 上記ナット部の係合歯及びネジ部のネジ
    山は、二辺の長さが異なる三角歯又はのこぎりの刃形を
    したのこ歯であることを特徴とする請求項1記載のディ
    スクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 上記弾性片は、板状又は棒状のバネ材に
    よって形成したことを特徴とする請求項1記載のディス
    クドライブ装置。
  4. 【請求項4】 上記弾性片は、上記送りネジ軸の軸方向
    と平行又はほぼ平行に延在されていることを特徴とする
    請求項1記載のディスクドライブ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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