JP2002030538A - 繊維束の開繊方法、及びそのスプレッダーバー設備 - Google Patents

繊維束の開繊方法、及びそのスプレッダーバー設備

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JP2002030538A
JP2002030538A JP2000219485A JP2000219485A JP2002030538A JP 2002030538 A JP2002030538 A JP 2002030538A JP 2000219485 A JP2000219485 A JP 2000219485A JP 2000219485 A JP2000219485 A JP 2000219485A JP 2002030538 A JP2002030538 A JP 2002030538A
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fiber
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Abstract

(57)【要約】 【課題】繊維束の張力に基づく押圧力により生じるスプ
レッダーバーの撓みを防止して、複数本の繊維束を均一
に開繊し、一平面上に均一に且つ平行に拡げて並べるこ
とを可能にした繊維束の開繊方法を提供し、更には、構
造が簡単で安価であり、良好な生産性が実現できるスプ
レッダーバー設備を提供する。 【解決手段】ボビンから同一平面上に引き出された隣り
合う複数本の繊維束(2, …,2) を、同繊維束(2) の引出
し方向に直交して一平面上に平行に並設された複数本の
スプレッダーバー(11a, …,11a) に、一方が上を跨ぎ、
他方が下を潜るようにして、交互に互い違いに巻き掛け
ている。各繊維束(2) の所定の張力を維持して各スプレ
ッダーバー(11a) に押し付け、均一に且つ平面状に順次
拡げながら開繊する。隣り合う各繊維束(2) の張力を相
対する方向に加え、前記スプレッダーバー(11a) との摺
接部分に加わる押圧力を相殺して同スプレッダーバー(1
1a) の撓みを抑えて、各繊維束(2) の単位幅当たりの目
付けを一定にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維束の開繊方
法、及びそのスプレッダーバー設備に係わり、特に、複
数本の繊維束を均一に開繊し、平面状に平行に並べるこ
とができる繊維束の開繊方法、及びそのスプレッダー設
備に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の繊維を一平面上に均一に並べて、
ある一定の幅を有する繊維シートを製造する際には、一
般に多数本の繊維束を開繊して製造している。例えば、
繊維強化プラスチックシートの前駆体である繊維を一方
向に引き揃えて並べたプリプレグを製造する場合にも、
所望の製品幅とするために、多数のボビンから同一平面
上に引き出された必要本数の繊維束をスプレッダー設備
を通過させて開繊する。この開繊された繊維シートを、
例えば予め雛型紙上に樹脂が均一に塗布された樹脂フィ
ルムの上に移し替えたのち、ローラー等で加熱して樹脂
を前記繊維束に含浸させる。
【0003】前記スプレッダー設備の一例としては、例
えば図4に示すようにスプレッダーバー、もしくはスプ
レッダーローラー(以下、単にスプレッダーバーとい
う。)と呼ばれる円形断面のパイプ又は中実体からなる
複数本のスプレッダーバー1a,…,1aを有するスプ
レッダーバー設備1が知られている。複数本の繊維束
2,…,2を開繊する際には、前記スプレッダーバー1
aを用い、予め張力を加えた各繊維束2を前記バー1a
を擦過させる方式が一般的である。
【0004】この従来のスプレッダーバー設備1におけ
るスプレッダーバー1aは製品幅以上の間隔をおいて配
された支持部材3,3により、その両端が繊維束2の引
出し方向Hに対して横断する方向に向けて、順次上下に
所定の高低差をもってジグザグ状に配されている。各ス
プレッダーバー1aは同じ外径を有している。全ての繊
維束2,…,2は同一のバー1aの上を跨いだのちに、
次位のバー1aの下を潜るようにして互い違いに巻き掛
けられる。
【0005】前記スプレッダーバー1aに導入される初
期の各繊維束2は、図6(a)に示すように略楕円断面
を有した偏平な形態を有している。これらの繊維束2,
…,2がスプレッダーバー1aを通過するとき、図5に
示すように、各繊維束2は、その張力により前記スプレ
ッダーバー1aに押し付けられ、同バー1aと各繊維束
2との間に発生する押圧力により、各繊維束2は押し潰
すようにして開繊される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記スプレ
ッダーバー1aは長尺棒材からなり、その両端を上記支
持部材3により支持された支持梁構造である上に、隣接
する各スプレッダーバー1aは高低差をもってジグザグ
状に配されている。全ての繊維束2,…,2は高位のス
プレッダーバー1aの上を跨いだのち、そのスプレッダ
ーバー1aの低位にある次位のスプレッダーバー1aの
下を潜るようにして互い違いに順次巻き掛けている。
【0007】張力を加えた各繊維束2が各スプレッダー
バー1aの上を直交して通過するとき、各繊維束2のス
プレッダーバー1aに対する接触角が大きい。このと
き、前記スプレッダーバー1aには各繊維束2に加わる
張力の分力が作用して一方向に大きな押圧力が働く。こ
のような従来の単なる両端支持梁構造では、各繊維束2
の押圧力が両端から中間位置にかけて前記スプレッダー
バー1a上に均等に作用すると、その押圧力によりその
中央部分が撓んで、下方或いは上方に湾曲する。
【0008】こうしてスプレッダーバー1aが撓むと、
各繊維束2は、図6(b)に示すごとく前記スプレッダ
ーバー1aの撓み方向へと滑るように収束する。このた
め、本来ならば、その繊維本数が単位幅当たり均一に開
繊されるべき繊維束2は、前記スプレッダーバー1aの
中央部分に収束されてしまい、所要の製品幅が得られな
くなる。その結果、繊維束2の中央部分の単位幅当たり
の目付けが大きくなり、同時に、その両端部分の単位幅
当たりの目付けが小さくなって、繊維束2を均一に開繊
できないという問題が生じていた。
【0009】かかる不具合を解消すべく、例えば前記ス
プレッダーバー1aの撓みを少しでも小さく抑えようと
して、剛性の高いスプレッダーバー、すなわち外径の大
きいスプレッダーバーが用いられるようになっている。
一方、繊維束2を更に開繊させる必要性が生じると、繊
維束2に高い張力をかけざるを得なくなる。そのため、
更に一層太いスプレッダーバー1aを使用せざるを得な
くなる。また、図示せぬボビンに巻かれた繊維束2がボ
ビンから引き出されて巻き径の減少に伴い、繊維束2に
張力を付与すべくボビンにかけられるブレーキ力と繊維
束2の引き出しトルクとの差が漸増し、徐々に張力が大
きくなる。この張力を一定にするには、張力を高精度に
コントロールする必要があり、そのためには高価な張力
コントロール装置を導入せざるを得なくなる。
【0010】また、繊維束2の張力の増加及びスプレッ
ダーバー1aの大径化に基づき、上記支持部材3に対す
る前記スプレッダーバー1aの支持強度を十分に確保す
ることも必要となり、構造が複雑化して、その製作費が
嵩む。
【0011】ところで、一般的に、繊維束2を開繊する
際には、図7に示すごとく繊維束2の押圧力がスプレッ
ダーバー1aに所要の強さで加わるように、所望の角度
θで前記スプレッダーバー1aに前記繊維束2を巻き掛
ける必要がある。繊維束2がスプレッダーバー1aを通
過するとき、 T2=T1×exp(θ×μ)………(1) T1:スプレッダーバー通過前の張力 T2:スプレッダーバー通過後の張力 θ(rad):繊維束がスプレッダー上に接触する接触
面上の角度 μ:繊維束とスプレッダーバーの表面材との間の摩擦係
数 の関係にある。この式(1)から理解できるように、繊
維束2の張力は、スプレッダーバー1aの表面との接触
角θ内において、その接触角度が増えるにつれて増加す
る。従って、繊維束2の張力はT2>T1となり、前記
スプレッダーバー1aの撓みは、図8に示すように水平
方向の分力Aと垂直方向の分力Bとの合力Cの方向に生
じるようになる。
【0012】スプレッダーバー1aの撓みは、この合力
Cが一方向に作用することにより生じる。合力Cは上記
式(1)から繊維束2のスプレッダーバー1aに対する
接触角θにより変動する。スプレッダーバー1aの撓み
は、この接触角θに変動をもたらす。すなわち、撓みが
大きくなると前記接触角θは小さくなり、繊維束2によ
るスプレッダーバー1aに対する押圧力も小さくなり、
繊維束2の開繊が期待通りに行われなくなる。従って、
接触角θの変動、つまり繊維束2の開繊能力の面から
も、スプレッダーバー1aが撓むことは好ましくない。
【0013】本発明は、かかる従来の課題を解消すべく
なされたものであり、繊維束の張力に基づく押圧力によ
り生じるスプレッダーバーの撓みを防止して、複数本の
繊維束を均一に開繊し、一平面上に均一に且つ平行に拡
げて並べることを可能にした繊維束の開繊方法を提供す
ることを第1の目的とし、更には、構造が簡単で安価で
あり、良好な生産性が実現できるスプレッダーバー設備
を提供することを第2の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用効果】一方、スプ
レッダーバー1aに巻き掛けられた繊維束2が前記スプ
レッダーバー1aの中央部分に収束しようとする原因
は、既述したスプレッダーバー1aの撓みにある。そし
て、繊維束2が最も収束するときは、スプレッダーバー
1aの撓み量が最大となったときであり、スプレッダー
バー1aの撓む方向が繊維束2による押圧力の方向と一
致したとき、スプレッダーバー1aの撓み量が最大とな
り、繊維束がスプレッダーバー1aの撓み方向に向かっ
て大きく移動することになる。
【0015】従って、このスプレッダーバー1aの撓み
方向と繊維束2による押圧力の方向とが異なる場合に
は、繊維束2がスプレッダーバー1aに沿って、その中
央部に収束することも少なくなる。図8において、押圧
力Cの分力成分のうち垂直方向の分力Bをゼロにするこ
とができるならば、各繊維束2が前記スプレッダーバー
1aの中央部分に収束することがなくなるばかりでな
く、繊維束2によるスプレッダーバー1aに対する押圧
力も均等化され、均一な開繊がなされる。しかし、スプ
レッダーバー1aに繊維束を押し付けて繊維を拡げよう
とする場合には、その接触角を如何に調整しても、図8
における押圧力Cの分力成分のうち垂直方向の分力Bを
ゼロにすることは不可能である。
【0016】従って、上記課題を解決するには、繊維束
2の張力T1,T2に基づき前記スプレッダーバー1a
にかかる荷重によって生じる撓みを下支えによって補正
する必要がある。しかしながら、この補正のための支持
部材や張力コントロール設備をスプレッダーバー1aに
付加するには、構造が複雑となり、生産性を損い、しか
も製造費を高騰させる原因にも繋がる。
【0017】また、繊維束2の開繊の度合いは、繊維束
の開繊に対する性質、繊維束とスプレッダーバー1aの
表面に用いられる材料との間の摩擦係数μ、繊維束の張
力T1,T2、繊維束2のバー1aに対する巻付きの角
度θによって決定されると言われているが、繊維束2を
開繊するとき、同繊維束2がある程度開繊すると、隣り
合う繊維束2の開繊により干渉されて、その開繊した繊
維束よりもさらに開繊することはない。
【0018】本件請求項1記載に係る発明は、ボビンか
ら引き出された複数本の繊維束を、同繊維束の引出し方
向に直交して並ぶ複数本のバーに巻き掛け、所定の張力
下で各バーに押し付けて均一に開繊し、平面状に拡げる
繊維束の開繊方法であって、各バーに対して、1本以上
の隣り合う前記繊維束を、一方が上を跨ぎ、他方が下を
潜るようにして、複数本の前記バーに交互に互い違いに
巻き掛けることを含んでなることを特徴とする繊維束の
開繊方法にある。
【0019】本発明は、上記(1)式のT2=T1×e
xp(θ×μ)の関係において、繊維束がスプレッダー
バーと接触する接触角θと、繊維束とスプレッダーバー
の表面材との間の摩擦係数μとが設定され、各繊維束に
所定の張力、つまり押し付け力を得るようにする。そし
て、隣り合う各繊維束を複数本が所定のピッチをもって
並設された前記スプレッダーバーに、一方が同スプレッ
ダーバーを跨ぐとき、他方が同スプレッダーバーを潜る
ようにして、交互に互い違いに巻き掛け、所定の繊維束
張力を維持して各スプレッダーバーに押し付け、均一に
且つ平面状に順次拡げながら開繊する。このとき、隣り
合う各繊維束の張力により発生する同一のスプレッダー
バーに対する押圧力は相対する方向に向かうことにな
る。すなわち、隣り合う各繊維束による前記スプレッダ
ーバーの摺接部分に加わる押圧力は相殺される。
【0020】こうして、各スプレッダーバーに巻き掛け
られる複数本の繊維束により加わるスプレッダーバーに
対する押圧力が相殺方向に加えられるため、同スプレッ
ダーバーの撓みを小さく抑えることができ、初期に設定
された各繊維束に対する前記スプレッダーバーの反力が
維持される。その結果、各繊維束は偏平状に均一に開繊
して拡げることができ、各繊維束の単位幅当たりの目付
けを一定にすることができ、所望の製品幅が得られる。
【0021】請求項2に係る発明のごとく、隣り合う複
数本の前記繊維束を、複数本の前記バーのうちの1本以
上を跨いで交互に互い違いに巻き掛けることにより確実
に達成される。この発明によれば、各繊維束の引出し方
向に直交して並ぶ複数本のスプレッダーバーへの巻き掛
けピッチを設定して、隣り合う各繊維束を、一方が前記
スプレッダーバーを跨いで、他方が同スプレッダーバー
を潜るように交互に互い違いに同じ高さで巻き掛ける。
このため、上記請求項1に係る発明の作用効果が確実に
達成されることに加えて、上述のごとくスプレッダーバ
ーの撓みがなく、各繊維束と各バーとの接触角が変動し
ないため、初期の各繊維束の張力を維持して繊維束の開
繊度合いを安定化させることができる。
【0022】また、同一の張力をもって開繊度を少なく
しようとするときは、1本のスプレッダーバーに対する
繊維束の接触角を2本以上のスプレッダーバーに分散さ
せるようにすればよい。そのため、本発明にあっては、
繊維束が2本以上のスプレッダーバーを跨ぐようにし
て、次の2本以上のスプレッダーバーを跨ぐように順次
巻き掛けるようにする。このときも、隣り合う繊維束の
同一バーに対する巻掛け方向は逆となる。
【0023】更に、本発明の繊維束の開繊方法は、繊維
束を開繊する本発明の代表的な設備を使って実施され
る。その代表的なスプレッダーバー設備が、請求項3に
係る発明であり、ボビンから引き出された複数本の繊維
束を、同繊維束の引出し方向に直交して並ぶ複数本のバ
ーに巻き掛け、所定の張力下でバーに押し付けて均一に
開繊し、平面状に拡げる開繊用のスプレッダーバー設備
であって、複数本の前記バーは、一平面上に平行に並設
されてなり、各バーに対して、1本以上の隣り合う前記
繊維束の一方が上を跨ぎ、他方が下を潜るようにして、
複数本の並列する前記バーに交互に互い違いに巻き掛け
られてなることを特徴としている。
【0024】この発明によれば、複数本のスプレッダー
バーは、同繊維束の引出し方向に直交して一平面上に平
行に並んでいる。隣り合う各繊維束は、一方が前記スプ
レッダーバーを跨いで、他方が同スプレッダーバーを潜
るように交互に互い違いに且つ同じ高さで巻き掛けられ
る。所定の張力下で各繊維束を各スプレッダーバーに押
し付けると、同スプレッダーバーに対して、各繊維束の
張力に基づく押圧力が相殺方向に加えられてスプレッダ
ーバーの撓みを小さく抑え、各繊維束は均一に且つ平面
状に順次拡げながら開繊される。
【0025】複数本のスプレッダーバーを一平面上に平
行に配しているため、開繊される繊維束を含む平面に対
して直交する方向の空間を小さくすることができる。従
って、従来のごとく複数本のスプレッダーバーを上下に
ジグザグ状に配する場合と較べると、スプレッダーバー
設備の専有空間が低減でき、或いは複数段での開繊がで
きる。
【0026】また、スプレッダーバーの撓みを小さく抑
えることができるため、使用するスプレッダーバーに従
来よりも剛性の低いものを使用しても所定の繊維束張力
が確保でき、更にはその張力を制御するために高価な張
力コントロール装置を必要としない。このため、構造が
簡単となり、その製作費が低減できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明
の代表的な実施形態であるスプレッダーバー設備の一例
を概略的に示す平面図、図2は同側面図である。なお、
これらの図にあって上記従来技術と実質的に同じ部材に
ついては、図4〜図8に付した符号と同一の符号を付し
ている。
【0028】また、本実施形態ではプリプレグ製造用の
スプレッダーバーを例に挙げて説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば織物製造用のスプ
レッダーバー、炭素繊維を焼成する際の前駆体繊維のス
プレッダーバーなどにも効果的に適用できる。
【0029】図1及び図2において、符号10は、本実
施形態であるスプレッダーバー設備であり、その基本的
な構成は図3に示す従来のスプレッダーバー設備1と同
様である。本発明の主要な特徴部は、全てのスプレッダ
ーバー11a,…,11aの高さを一平面上に水平に設
定して所定のピッチをもって配列し、隣り合う複数本の
繊維束2,…,2を前記スプレッダーバー11aの1本
ごとに、もしくは複数本おきに、一方が上を跨ぎ、他方
が下を潜るように交互に互い違いに巻き掛ける。
【0030】このスプレッダーバー設備10によれば、
図示せぬ左右の支持部材に所定のピッチをおいて各スプ
レッダーバー11aの両端部がそれぞれ固設支持されて
いる。各スプレッダーバー11aは円形断面を有する長
尺の中実体からなり、同じ外径を有している。各スプレ
ッダーバー11aは、繊維束2の引出し方向Hに直交し
て一平面上に平行に並設されている。
【0031】本実施形態にあっては、並列する5本のス
プレッダーバー11a,…,11aに、図示せぬ多数の
ボビンから同一平面上に引き出された隣り合う8本の繊
維束2,…,2が、所定の張力下で一本ごとに交互に互
い違いに且つ均一に巻き掛けられる。巻き掛けられた隣
り合う各繊維束2は、各スプレッダーバー11aを上下
から挟み込むようにして押し付けられる。所定の張力下
で隣り合う各繊維束2を各スプレッダーバー11aに押
し付けると、同スプレッダーバー11aに対して、各繊
維束2の張力に基づく上下方向の押圧力が相殺方向に加
えられる。
【0032】一方、上下方向の押圧力と比較すると極め
て小さいが、繊維束2の引出し方向に前記張力に基づく
水平方向の分力が作用している。その結果、前記スプレ
ッダーバー11aの上下方向の撓みは殆どなくなり、水
平方向の撓みも張力などに影響せず無視できる程度に小
さく抑えることができ、各繊維束2は均一に且つ平面状
に順次拡げながら開繊される。
【0033】本実施形態によれば、各スプレッダーバー
11aを一平面上に平行に配しているため、開繊される
各繊維束2を含む平面に対して直交する方向の空間を小
さくすることができる。従来のごとく複数本のスプレッ
ダーバー1aを上下にジグザグ状に配する場合と較べる
と、スプレッダーバー設備10の専有空間が低減でき
る。この専有空間を利用して、複数段での開繊ができ
る。複数本のスプレッダーバー11a,…,11aを複
数段に列状に配し、各列のスプレッダーバー11aごと
に各繊維束2を巻き掛けて開繊作業を行なう場合でも、
各列のスプレッダーバー11aに対して、1本以上の隣
り合う各繊維束2を交互に互い違いに巻き掛ける。
【0034】図7に示すように、各繊維束2は、スプレ
ッダーバー通過前の張力T1、スプレッダーバー通過後
の張力T2、繊維束2が1a上に接触する接触面部分の
接触角θ(rad)、繊維束2とスプレッダーバー11
aの表面材との間の摩擦係数をμとしたとき、T2=T
1×exp(θ×μ)によって与えられる式に基づい
て、前記スプレッダーバー11aを通過するときの各繊
維束2の所定の張力が得るべく前記接触角θと前記摩擦
係数μとの値を設定している。各繊維束2における初期
の張力を最適な値に設定して、各繊維束2を前記スプレ
ッダーバー11aに通過させる。
【0035】このとき、隣り合う各繊維束2を、並列す
る各スプレッダーバー11aに交互に互い違いに且つ繊
維束2間の間隔を均等に巻き掛け、同一のスプレッダー
バー11aに対して各繊維束2の張力に基づいて生じる
押圧力が相対するようにする。こうして、スプレッダー
バー11aの摺接部分に加わる各繊維束2の押圧力を相
殺させる。その結果、各繊維束2と各スプレッダーバー
11aとの接触角θを変動させることなく、上述のよう
に前記スプレッダーバー11aの撓みを小さく抑えて、
初期の各繊維束2による引出し方向のスプレッダーバー
11aに対する押圧力が維持される。
【0036】更に、スプレッダーバー11aの撓みを小
さく抑えることにより、繊維束2の幅方向におけるスプ
レッダーバー11aに対する繊維束2の接触角θにも変
動が生じない。その結果、繊維束2の幅方向における開
繊の度合いにも変動が生ぜず、均一な開繊が行われる。
【0037】更に、図8に示すように、前記スプレッダ
ーバー11aにおいて、水平方向の分力Aと垂直方向の
分力Bとの合力Cによる撓み力が一方向に集中して作用
することなく、従来のごとく各繊維束2が前記スプレッ
ダーバー11aに沿って収束することもない。このよう
に、各繊維束2を偏平状に且つ均一に開繊して拡げるこ
とができ、単位幅当たりの繊維の分布の良い所望の繊維
製品を得ることができるようになる。
【0038】ところで、繊維束2の開繊の度合いは、繊
維束2の開繊に対する性質、繊維束2とスプレッダーバ
ー11aとの摩擦係数μ、繊維束2の張力T1,T2、
繊維束2のスプレッダーバー11aに対する接触角θに
より決まる。図示せぬ多数のボビンから引き出される各
繊維束2に与えられる張力は増加の方向にあり、その張
力は低下することなく、繊維束2の開繊の度合いが低下
することもない。
【0039】各スプレッダーバー11aのピッチ、本数
や外径等を設定すれば、最適な開繊条件が容易に得られ
る。例えば、各スプレッダーバー11aの巻き掛けピッ
チを設定して、隣り合う各繊維束2を、一方が前記スプ
レッダーバー11aを跨いで、他方が同スプレッダーバ
ー11aを潜るように交互に互い違いに同じ高さで巻き
掛ける。同スプレッダーバー11aの撓みがなく、同ス
プレッダーバー11aと各繊維束2との接触角が変動し
ないため、初期の各繊維束2の張力を維持して繊維束2
の開繊度合いが安定化する。
【0040】また、繊維束2の開繊の度合いが少なけれ
ば、スプレッダーバー11aの本数を増加し、ピッチを
狭め、或いは外径を大きくする。例えば、同一の張力を
もって開繊度合を少なくしようとするときは、1本のス
プレッダーバー11aに対する繊維束2の接触角θを2
本以上のスプレッダーバー11a,…,11aに分散さ
せる。同一のスプレッダーバー11aに対して、隣り合
う各繊維束2の巻掛け方向を互い違いにして、各繊維束
2が2本以上のスプレッダーバー11a,…,11aを
跨いで次の2本以上のスプレッダーバー11a,…,1
1aを潜るように順次巻き掛ける。
【0041】本実施形態では、スプレッダーバー11a
は円形断面をなしているが、例えば断面が多角形をなす
スプレッダーバー11aを使用することができ、繊維束
2を損傷しない形状であれば、他の断面形状を有するス
プレッダーバー11aを採用してもよい。
【0042】また、図8に示した分力Aの水平方向に対
するスプレッダーバー11aの撓みを小さくしたけれ
ば、この向きに対するスプレッダーバー11aの剛性を
高くする。その一例として、スプレッダーバー11a
は、例えば繊維束2の引出し方向Hである横方向に潰れ
たような楕円断面をなしていてもよい。
【0043】また、従来のごとくスプレッダーバー11
aが撓むことを少しでも避けるために外径の太い、例え
ば50mmφ程度の高価なスプレッダーバーを用いるこ
となく、比較的に外径の細い、例えば20mmφの安価
なスプレッダーバー11aでも、その撓みを十分に小さ
く抑えることができる。
【0044】本実施形態によれば、繊維束2の張力を如
何に設定しても、その張力に基づく押圧力によって撓み
が大きくならないため、格別の張力コントロール設備等
を設ける必要がない。このため、従来のごときスプレッ
ダーバー設備1と較べると、スプレッダーバー設備10
の構造が簡単となり、実用的であり、且つ廉価なスプレ
ッダーバー設備10が得られ、その製造費をも高騰させ
ることなく経済的な効果が顕著に得られる。
【0045】以下に、本発明のスプレッダーバー11a
を使用した場合と、従来のスプレッダーバー1aを使用
した場合とを比較した。 (具体例1)繊維材料に、Grafil社製の炭素繊維34−
700を使い、単位面積当たりの重量が115g/m2
となるように引き揃え、その引き揃えた繊維に、樹脂を
離型紙上に塗布した樹脂フィルムを重ねて前記樹脂を含
浸し、幅1mのプリプレグを製造した。
【0046】そして、次の初期条件下における本発明の
スプレッダーバー11aによる開繊と従来のスプレッダ
ーバー1aによる開繊の結果を、各バー11a,1aの
軸方向に対する単位面積当たりの繊維重量分布(FA
W)と、張力の変動を考慮して、約2000m使用後の
FAWの分布とを評価した。図3(a)及び(b)に本
発明による単位面積当たりの繊維重量分布(FAW)の
変化を、同図(c)及び(d)に従来の単位面積当たり
の繊維重量分布(FAW)の変化を示している。
【0047】「本発明による場合」3/4インチ径の円
形断面を有する6本のハードクロム製のスプレッダーバ
ー11aを、1.5インチのピッチをおいて一平面上に
平行に並べた本発明のスプレッダーバー設備10を使っ
て調査したところ、図3(a),(b)に示すように、
初期に設定された各繊維束2による前記スプレッダーバ
ー11aに対する押圧力を維持して、単位幅当たりの目
付けが一定のプリプレグを製造できた。単位幅当たりの
繊維分布の良い所望の製品幅をもつ繊維製品が得られ
た。
【0048】「従来による場合」これに対して、1.5
インチ径の円形断面を有する6本のハードクロム製のス
プレッダーバー1aを、2インチのピッチをおいて上下
に2インチの高低差でジグザグ状に配した従来のスプレ
ッダーバー設備1を使用した。その結果、図3(c)、
(d)に示すように、初期設定された各繊維束2による
スプレッダーバー11aに対する押圧力が変化して単位
幅当たりの目付けがさらに不均一となり、繊維束2を均
一に開繊して拡げることができなかった。単位幅当たり
の繊維分布の良い繊維製品が得られなかった。
【0049】以上の説明からも明らかなように、本発明
に係る繊維束の開繊方法、及びそのスプレッダーバー設
備10によれば、各スプレッダーバー11aが一平面状
に平行に並ぶスプレッダーバー設備10とし、且つ開繊
される隣り合う繊維束2が前記スプレッダーバー11a
を1本ごとに、もしくは複数本おきに一方が上を跨い
で、他方が下を潜るようにして交互に互い違いに巻き掛
けているため、初期設定された各繊維束2による前記ス
プレッダーバー11aに対する押圧力が維持されて製品
上の単位幅当たりの目付けを一定にすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
く、それらの実施形態から当業者が容易に変更可能な技
術的な範囲をも当然に包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるスプレッダー
バー設備の一例を概略的に示す平面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】本発明のスプレッダーバーと従来のスプレッダ
ーバーとの単位面積当たりの繊維重量分布の変化を示す
グラフである。
【図4】従来のスプレッダーバー設備を概略的に示す斜
視図である。
【図5】スプレッダーバーによる繊維束の開繊の原理を
説明するための説明図である。
【図6】従来のスプレッダーバーの撓みにより生じる繊
維束の滑りを説明するための説明図である。
【図7】繊維束の張力と摩擦係数との関係を説明するた
めの説明図である。
【図8】スプレッダーバーに加わる張力の関係を説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
1,10 スプレッダーバー設備 1a,11a スプレッダーバー 2 繊維束 3 支持部材 A 水平方向の分力 B 垂直方向の分力 C 合力 T1 繊維束に与えられる入り側張力 T2 摩擦により増加した張力 θ スプレッダーバー上に繊維が接触する角
度 μ 繊維束とスプレッダーバー表面材の摩擦
係数

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンから引き出された複数本の繊維束
    を、同繊維束の引出し方向に直交して並ぶ複数本のバー
    に巻き掛け、所定の張力下で各バーに押し付けて均一に
    開繊し、平面状に拡げる繊維束の開繊方法であって、 各バーに対して、1本以上の隣り合う前記繊維束を、一
    方が上を跨ぎ、他方が下を潜るようにして、複数本の前
    記バーに交互に互い違いに巻き掛けること、を含んでな
    ることを特徴とする繊維束の開繊方法。
  2. 【請求項2】 隣り合う複数本の前記繊維束を、複数本
    の前記バーのうちの1本以上を跨いで交互に互い違いに
    巻き掛けることを含んでなる請求項1記載の繊維束の開
    繊方法。
  3. 【請求項3】 ボビンから引き出された複数本の繊維束
    を、同繊維束の引出し方向に直交して並ぶ複数本のバー
    に巻き掛け、所定の張力下でバーに押し付けて均一に開
    繊し、平面状に拡げる開繊用のスプレッダーバー設備で
    あって、 複数本の前記バーは、一平面上に平行に並設されてな
    り、 各バーに対して、1本以上の隣り合う前記繊維束の一方
    が上を跨ぎ、他方が下を潜るようにして、複数本の並列
    する前記バーに交互に互い違いに巻き掛けられてなるこ
    とを特徴とするスプレッダーバー設備。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011111709A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Karl Mayer Malimo Textilmaschinenfabrik Gmbh Ud層を製造するための方法および装置
WO2017212234A1 (en) * 2016-06-07 2017-12-14 Gerard Fernando Fibre spreading

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