JP2002235257A - 強化繊維束の拡幅方法及び拡幅装置 - Google Patents

強化繊維束の拡幅方法及び拡幅装置

Info

Publication number
JP2002235257A
JP2002235257A JP2001027664A JP2001027664A JP2002235257A JP 2002235257 A JP2002235257 A JP 2002235257A JP 2001027664 A JP2001027664 A JP 2001027664A JP 2001027664 A JP2001027664 A JP 2001027664A JP 2002235257 A JP2002235257 A JP 2002235257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
widening
reinforcing fiber
bundle
bar
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001027664A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4773623B2 (ja
Inventor
Kimihiro Ikezaki
公裕 池崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP2001027664A priority Critical patent/JP4773623B2/ja
Publication of JP2002235257A publication Critical patent/JP2002235257A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4773623B2 publication Critical patent/JP4773623B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】各繊維束を構成繊維に撚りが加わることなく均
一に且つ所望の幅に開繊でき、しかも、幅方向に均一な
目付けをもつ強化繊維シートを製造可能な強化繊維束の
拡幅装置を提供する。 【解決手段】平行に配列されて走行する多数の強化繊維
束を、一以上の拡幅用バーの表面に接触させて拡幅し、
強化繊維シートとする強化繊維束の拡幅装置において、
少なくとも最下流側に傾斜部(2) が一体に形成された傾
斜部付拡幅用バー(1) を配する。前記傾斜部(2) は前記
強化繊維シート(S) の両端縁部に相当する位置に30〜
60mmの長さで設けられた内側に向けて先細の載頭円
錐形状をなし、その周面が傾斜面(2a)である。傾斜面(2
a)の勾配は1/200〜1/25に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平行に配された複
数の強化繊維束を拡幅して所望の幅及び目付けをもつ一
枚の強化繊維シートを形成するための強化繊維束の拡幅
方法及び拡幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】強化繊維が一方向に引き揃えられたプリ
プレグは一般に、一方向に引き揃えられた強化繊維シー
トにマトリックス樹脂を含浸させて製造される。そして
強化繊維シートの1m2 当たりの重量(以下、「目付
け」という。)は、プリプレグの用途や所望の強度に応
じて所定の値に設定されている。この強化繊維シート
は、平行に配列された複数本の強化繊維束の各繊維束を
それぞれ拡幅することにより、所定の幅をもつ強化繊維
シートに形成しているが、この強化繊維束一本の目付け
は予め決まっているため、強化繊維シートの目付けは使
用する強化繊維束の本数や一本の強化繊維束当たりの拡
幅程度によって調節される。
【0003】かかる強化繊維束の拡幅装置として、例え
ば特開平3−146735号公報にはサイジング剤が付
与された強化繊維束の拡幅方法が開示されている。同方
法では、平行に配された複数の強化繊維束を、段違いに
配された3本の拡幅用バーに掛け回しながら所定の張力
下で走行させ、前記拡幅用バーとの接触により各繊維束
を拡幅させている。そして、3本の拡幅用バーのうちの
少なくとも一本を加熱バーとして、繊維束を50〜20
0℃に加熱することにより、繊維束のサイジング剤を軟
化させ各単繊維間の結束力を弱めて繊維束をばらけ易く
して、拡幅を促進している。
【0004】また、例えば実開平3−67036号公報
に開示されている強化繊維束の拡幅装置では、平行に配
列された複数の繊維束を所定の張力下で走行させ、複数
の拡幅用バーに接触通過させて拡幅している。この複数
本の拡幅用バーのうちの少なくとも一本のバーには、そ
の周面に一本の強化繊維束の径よりも小さいピッチで断
面がV字状の周方向溝が多数、形成された溝付バーを採
用している。かかる溝付バーにより、各強化繊維束が先
ず機械的に細かく開繊され、次いで細分化された各繊維
束が拡開されるため、開繊の程度が向上するとしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たいずれの公報の拡幅方法にあっても、その開繊機構
は、繊維束を緊張下で曲面に擦過させ、その擦過の際に
生ずる摩擦力で繊維が配向し、繊維束が開繊して各繊維
束間の間隙を埋めるという原理に基づくものであっる。
そのため、繊維束間の目開きのないプリプレグを得るこ
とはできても、繊維束ごとの開繊性に多少のバラツキが
生じる。
【0006】更に、特開平3−146735号公報に開
示されている拡幅装置では溝のない拡幅バーを使用して
おり、また、溝付バーを使用する実開平3−67036
号公報に開示されている拡幅装置であっても、拡幅の最
終段階では溝のない拡幅バーを使用している。このよう
に溝のない拡幅バーでは、シート幅の中央部分を走行す
る繊維束は、拡幅時に隣り合う繊維束同士で端縁が接触
しあい、各繊維束が互いに拡幅を抑制しあうため、拡幅
後の各繊維束の幅及び厚みに殆ど差異は生じず、均一な
目付けに拡幅される。しかしながら、溝付バー及び溝の
ない拡幅バーのいずれも、シート幅の両端縁部分を走行
する繊維束は、内側には隣接する繊維束が存在するため
拡幅が抑制されるものの、外側への移動は何ら抑制され
ることがなく、外側へと広がりやすい。そのため、両端
縁部分ではその目付け分布が外側へ向けて漸減する傾向
がある。
【0007】かかる目付け分布をもつプリプレグを用い
てゴルフシャフトなどを製造する場合に、プリプレグを
幅方向にパターンカットして使用すると、両端縁部分を
使用したシャフトの重量が低下したり、また、繊維量が
相対的に低下するためにフレックスが大きくなったりし
て不具合を生じることがあった。
【0008】更に、溝付バーを使用する実開平3−67
036号公報に開示されている強化繊維束の拡幅装置で
は、溝付バーへ導入される繊維束の糸道が多少でもずれ
ることで、繊維束と溝付バーの溝壁面との相互作用によ
り繊維束が溝内で旋回して仮撚りが加わり、開繊の妨げ
になることがある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本件はかかる従来の問題
を解決すべくなされたものであり、各繊維束を構成繊維
に撚りが加わることなく均一に且つ所望の幅に開繊で
き、しかも、幅方向に均一な目付けをもつ強化繊維シー
トを製造可能な強化繊維束の拡幅方法及び拡幅装置を提
供することを目的としている。
【0010】かかる目的を達成するべく、本件請求項1
に係る発明は、平行に配列されて走行する多数の強化繊
維束を、一以上の拡幅用案内手段の表面に接触させて拡
幅し、強化繊維シートとする強化繊維束の拡幅方法であ
って、前記拡幅用案内手段による拡幅の少なくとも最終
段階において、前記強化繊維シートの両端縁部を40〜
60mmの幅方向長さにわたり、繊維案内径が内側に向
けて小さくなる傾斜部の傾斜面に接触させて、繊維を内
側へ移動させることを特徴としている。
【0011】なお、本発明において繊維案内径とは、強
化繊維シートの走行面と同走行面に斜めに交差する傾斜
面との間隔をいう。また、前記拡幅用案内手段とは、例
えば従来から公知の拡幅用バーや拡幅用ローラなどであ
る。
【0012】このように、少なくとも拡幅の最終段階に
おいて、強化繊維シートにおける繊維が外側に向けて移
動しやすい両端縁部を、上記傾斜面に接触させて、繊維
を積極的に内側へ移動させることにより、両端縁部にお
ける目付け分布を均一にすることができる。
【0013】更に本件請求項2に係る発明は、平行に配
列されて走行する多数の強化繊維束を、一以上の拡幅用
案内手段の表面に接触させて拡幅し、強化繊維シートと
する強化繊維束の拡幅装置であって、前記拡幅用案内手
段による拡幅の少なくとも最終段階において、前記強化
繊維シートの両端縁部に相当する位置にそれぞれ、40
〜60mmの幅方向長さで、同位置における繊維案内径
が内側に向けて小さくなる傾斜面を有する傾斜部を備え
てなることを特徴としている。
【0014】このような傾斜部を設けることにより、隣
り合う繊維束同士の規制が少ない強化繊維シートの端縁
部分においても、繊維が外側へ向けて移動することな
く、同端縁部分の繊維が傾斜部の傾斜面に案内されて中
央に向けて移動するため、端縁部分における厚みや強化
繊維目付けが低減することがなく、中央部分と略同等の
厚み及び繊維目付けとなる。
【0015】本件請求項3に係る発明によれば、前記傾
斜面の勾配は1/200〜1/25であることを特徴と
している。前記勾配が1/200よりも小さいと、強化
繊維シートの両端縁部分の繊維を十分に、中央へ向けて
移動させることができず、両端縁部分の厚みや強化繊維
目付けは依然として中央部分とくらべ小さくなってしま
う。一方、前記勾配が1/25よりも大きいと、強化繊
維シートの両端縁部分の繊維の中央へ向けた移動量が大
きくなり、両端縁部分の厚みや強化繊維目付けが中央部
分よりも大きくなってしまい、更には得ようとする強化
繊維シートの幅寸法よりも小さな幅寸法となってしま
う。更に本件請求項4に係る発明によれば、前記傾斜面
の勾配は1/100〜1/50であることが好ましい。
【0016】本件請求項5に係る発明は、前記傾斜部
が、前記拡幅用案内手段の前記強化繊維シートの両端縁
部に相当する位置に、同拡幅用案内手段と一体に形成さ
れてなることを特徴としている。前記傾斜部が拡幅用案
内手段と一体に形成されている場合に、従来の拡幅装置
における複数の拡幅用案内手段の少なくとも1を前記傾
斜部が一体に形成された傾斜部付き拡幅用案内手段と交
換するだけでよく、既存の装置を利用することができる
ため、膨大な設備費を新たに必要とすることがない。
【0017】或いは、本件請求項6に係る発明によれ
ば、前記傾斜部が、最下流に位置する前記拡幅用バーの
下流側に近接して配されてなることを特徴としている。
例えば、本件請求項7に係る発明によれば、前記傾斜部
は略載頭円錐部材であり、本件請求項8に係る発明で
は、前記傾斜部が傾斜して配される案内バーである。前
記略載頭円錐部材や案内バーは、従来の拡幅装置におけ
る最下流の拡幅用案内手段の下流側に近接して所定の位
置に設置すればよく、既存の装置を利用して簡単に改良
することができ、膨大な設備費を新たに必要とすること
がない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明
の強化繊維束の拡幅装置では、テーパ部材にその特徴的
な構造を有するものであり、その他の構成については、
上述した特開平3−146735号公報や実開平3−6
7036号公報などに記載されている従来の拡幅装置と
同一であるため、その詳細な説明は省略する。
【0019】図1は、本発明の好適な実施形態による傾
斜部が一体に形成された拡幅用バーの側面図である。前
記拡幅用バー1は断面が円形の棒体であり、その全長は
製造される強化繊維シートSの幅Wよりも長く設定され
ている。前記拡幅用バー1は、強化繊維シートSの両端
縁部に対応する位置にそれぞれ、40〜60mmの長さ
にわたって傾斜部2を有している。この傾斜部2は内側
に向けて径寸法が漸減する載頭円錐形状をなし、その周
面が傾斜面2aを形成している。この傾斜部2の径寸法
はすなわち、前記傾斜面2aの繊維案内径であり、内側
に向けて漸減している。前記傾斜面2aの勾配B/Aは
1/200〜1/25、好ましくは1/100〜1/5
0に設定されている。前記拡幅用バー1の前記傾斜部2
を除く強化繊維束シートSが接触する部位3は、均一の
径寸法をもつ棒体となっている。
【0020】かかる傾斜部2が一体に形成された拡幅用
バー1には、強化繊維シートを上方又は下方のどちら側
からも掛けまわすことができる。例えば強化繊維シート
を上方から掛けまわすと、同強化繊維シートの裏面側が
同拡幅用バー1の周面に接触する。このとき、各繊維束
の繊維が幅方向に移動して拡幅されるが、強化繊維シー
トの中央部分では隣り合う繊維束同士によって幅方向へ
の移動がある程度抑制され、略均一の厚みに拡幅され
る。また、強化繊維シートの両端縁部の繊維は、外側に
ある繊維束が少ないため、内側よりも外側へ向けてより
移動しやすい状態にある。しかしながら、上記拡幅用バ
ー1では強化繊維シートの両端縁部に対応する部位に、
繊維案内径が内側へ向けて漸減する傾斜面2aをもつ傾
斜部2が一体に形成されているため、外側への移動が抑
制される。そのため、得られた強化繊維シートは両端縁
部において厚みや強化繊維目付けが小さくなることはな
く、幅方向に均一な厚み及び強化繊維目付けをもつ強化
繊維シートを製造することができる。
【0021】なお、従来の強化繊維束の拡幅装置におけ
る拡幅用バーのうちの少なくとも最下流に位置する1本
を上述した傾斜面2をもつ拡幅用バー1に代えて使用す
ることができる。
【0022】前記拡幅用バー1はその両端において回転
不能に支持されているが、もちろん、回転可能に支持す
ることもできる。更には、前記拡幅用バー1の回転速度
を自由に制御可能とし、繊維束の走行速度とは異なる回
転速度で回転させることもできる。
【0023】また、前記傾斜面2の拡幅用バー1の長手
方向における位置を変更可能とし、目的とする強化繊維
シートの幅に合わせて調整し、多様な強化繊維シートの
幅に対応させることもできる。
【0024】図2は、本発明の他の好適な実施形態によ
る傾斜部の側面図である。前記傾斜部は略載頭円錐形状
をなすテーパコーン11である。このテーパコーン11
の周面12が傾斜面12を構成している。同傾斜面12
の長さAは40〜60mm、勾配B/Aは1/200〜
1/25、好ましくは1/100〜1/50に設定され
ている。
【0025】前記テーパコーン11の径は傾斜面12の
繊維案内径であり、同繊維案内径が内側へ向けて漸減す
るよう、前記テーパコーン11はその大径側11aを強
化繊維シートSの端縁に合わせ、小径側11bを内側に
向けて、強化繊維シートSの左右それぞれに設置され
る。特に、従来の強化繊維束の拡幅装置における最も下
流に位置する拡幅用バーの下流側に隣接して設置するこ
とが好ましい。
【0026】前記強化繊維シートSは前記テーパコーン
11の上方から掛けまわしてもよく、或いは同テーパコ
ーン11の下方から掛けまわしてもよい。また、前記テ
ーパコーン11は回転可能に設置することが、強化繊維
束の摩擦による損傷を軽減するためには好ましいが、回
転不能に設置することもでき、或いは、同テーパコーン
11の回転速度を自由に制御可能とし、繊維束の走行速
度とは異なる回転速度で回転させることもできる。
【0027】図3は、本発明の他の好適な実施形態によ
る傾斜部の側面図である。前記傾斜部は傾斜して配され
る案内バー21である。この案内バー21は強化繊維シ
ートが掛けまわされる傾斜面22の繊維案内径が内側へ
向けて漸減するように、強化繊維シートの両端縁部に対
応する位置に設置される。
【0028】例えば図3(a)に示すように強化繊維シ
ートSが上方から接触する場合には、内側へ向けて下傾
斜するように配置され、また、図3(b)に示すように
強化繊維シートSが下方から接触する場合には、内側へ
向けて上傾斜するように配置される。この案内バー21
の前記傾斜面22の長さAは40〜60mm、勾配B/
Aは1/200〜1/25、好ましくは1/100〜1
/50に設定されている。 なお、本実施形態は、強化
繊維シートの両端縁部にのみ接触する短尺の案内バー2
1であるが、強化繊維シートの全幅と同一の長さをも
ち、両端から40〜60mmの位置で同一方向に屈曲さ
れた棒体を採用することもできる。更には、テーパ部材
として、すくなくとも一表面が傾斜面となっている楔状
部材を採用することもできる。
【0029】以下、本発明について具体的な実施例及び
比較例を挙げて説明する。実施例及び比較例はいずれ
も、強化繊維束として三菱レイヨン株式会社製の炭素繊
維(TR40−12L)を使用し、この強化繊維束を多
数本、平行に引き揃えて幅1mのシート状に配し、糸張
力を600g/繊維束に調整して走行させた。強化繊維
束の拡幅装置として、直径がそれぞれ32,42,4
2,42mmである四本の拡幅用バーを順にジグザグ状
に配している。かかる装置を用いて強化繊維束を拡幅
し、強化繊維シートを製造し、更に三菱レイヨン社製の
プリプレグ、TR340H150SMKHSW(炭素繊
維:三菱レイヨン社製TR40−12L、糸目付け:1
50gsm、樹脂含浸量:35%、ダブルフィルム法)
を製造する場合の条件でプリプレグを製造した。
【0030】(実施例1)前記四本の拡幅用バーのう
ち、最も下流側に配された拡幅用バーとして、シート幅
の1mに対しシートの両端縁からそれぞれ50mmずつ
内側に向けて、勾配が1/50の傾斜面を有している図
1に示すような傾斜部付拡幅用バーを使用した。得られ
たプリプレグは中央部分の炭素繊維目付けと、両端縁部
分の炭素繊維目付けとの差がなく、幅方向に均一な炭素
繊維目付けとなっていた。
【0031】(実施例2)前記四本の拡幅用バーのう
ち、最も下流側に配された拡幅用バーとして、シート幅
の1mに対しシートの両端縁からそれぞれ50mmずつ
内側に向けて、勾配が1/100の傾斜面を有している
図1に示すような傾斜部付拡幅用バーを使用した。得ら
れたプリプレグは中央部分の炭素繊維目付けと、両端縁
部分の炭素繊維目付けとの差は5g/cmと小さく、僅
かに中央部分の短損繊維目付けが大きくなっていたが、
幅方向に略均一な炭素繊維目付けが得られる。
【0032】(比較例1)四本の拡幅用バーはいずれも
一般的な長手方向に均一断面をもつバーを使用した。得
られたプリプレグは中央部分の炭素繊維目付けが、両端
縁部分の炭素繊維目付けよりも15g/cm大きくなっ
ており、幅方向に不均一な炭素繊維目付けであった。
【0033】(比較例2)四本の拡幅用バーのうち、最
も下流側に配された拡幅用バーとして、シート幅の1m
の位置に同バーの軸に直交する直交面を有するバーを使
用した。得られたプリプレグは両端縁部分においてのみ
厚みが増し、実用が不能なものとなった。
【0034】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施形態による傾斜部が一体
に形成された拡幅用バーの側面図である。
【図2】 本発明の他の好適な実施形態による傾斜部の
側面図である。
【図3】 本発明の更に他の好適な実施形態による傾斜
部の側面図である。
【符号の説明】
1 拡幅用バー 2 傾斜部 2a 傾斜面 11 テーパコーン 11a 大径側端部 11b 小径側端部 12 傾斜面 21 案内バー 22 傾斜面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配列されて走行する多数の強化繊
    維束を、一以上の拡幅用案内手段の表面に接触させて拡
    幅し、強化繊維シートとする強化繊維束の拡幅方法であ
    って、 前記拡幅用案内手段による拡幅の少なくとも最終段階に
    おいて、前記強化繊維シートの両端縁部を40〜60m
    mの幅方向長さにわたり、繊維案内径が内側に向けて小
    さくなる傾斜部の傾斜面に接触させて、繊維を内側へ移
    動させることを特徴とする強化繊維束の拡幅方法。
  2. 【請求項2】 平行に配列されて走行する多数の強化繊
    維束を、一以上の拡幅用案内手段の表面に接触させて拡
    幅し、強化繊維シートとする強化繊維束の拡幅装置であ
    って、 前記拡幅用案内手段による拡幅の少なくとも最終段階に
    おいて、前記強化繊維シートの両端縁部に相当する位置
    にそれぞれ、40〜60mmの幅方向長さで、同位置に
    おける繊維案内径が内側に向けて小さくなる傾斜面を有
    する傾斜部を備えてなることを特徴とする強化繊維束の
    拡幅装置。
  3. 【請求項3】 前記傾斜面の勾配は1/200〜1/2
    5であることを特徴とする請求項2記載の強化繊維束の
    拡幅装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜面の勾配は1/100〜1/5
    0であることを特徴とする請求項3記載の強化繊維束の
    拡幅装置。
  5. 【請求項5】 前記傾斜部が、前記拡幅用案内手段の前
    記強化繊維シートの両端縁部に相当する位置に、同拡幅
    用案内手段と一体に形成されてなることを特徴とする請
    求項2記載の強化繊維束の拡幅装置。
  6. 【請求項6】 前記傾斜部が、最下流に位置する前記拡
    幅用バーの下流側に近接して配されてなることを特徴と
    する請求項2記載の強化繊維束の拡幅装置。
  7. 【請求項7】 前記傾斜部が略載頭円錐部材であること
    を特徴とする請求項6記載の強化繊維束の拡幅装置。
  8. 【請求項8】 前記傾斜部が傾斜して配される案内バー
    であることを特徴とする請求項6記載の強化繊維束の拡
    幅装置。
JP2001027664A 2001-02-05 2001-02-05 強化繊維束の拡幅方法及び拡幅装置 Expired - Lifetime JP4773623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001027664A JP4773623B2 (ja) 2001-02-05 2001-02-05 強化繊維束の拡幅方法及び拡幅装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001027664A JP4773623B2 (ja) 2001-02-05 2001-02-05 強化繊維束の拡幅方法及び拡幅装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002235257A true JP2002235257A (ja) 2002-08-23
JP4773623B2 JP4773623B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=18892282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001027664A Expired - Lifetime JP4773623B2 (ja) 2001-02-05 2001-02-05 強化繊維束の拡幅方法及び拡幅装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4773623B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005255927A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Toho Tenax Co Ltd 熱可塑性樹脂プリプレグとその製造方法
JP2009126053A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Murata Mach Ltd 樹脂付着装置
WO2014168167A1 (ja) * 2013-04-09 2014-10-16 トヨタ自動車株式会社 開繊装置
US9849614B2 (en) 2014-09-25 2017-12-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Production method of producing fiber-reinforced resin molding

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03146736A (ja) * 1989-11-01 1991-06-21 Toray Ind Inc 強化繊維束の拡開方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03146736A (ja) * 1989-11-01 1991-06-21 Toray Ind Inc 強化繊維束の拡開方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005255927A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Toho Tenax Co Ltd 熱可塑性樹脂プリプレグとその製造方法
JP2009126053A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Murata Mach Ltd 樹脂付着装置
WO2014168167A1 (ja) * 2013-04-09 2014-10-16 トヨタ自動車株式会社 開繊装置
US9849614B2 (en) 2014-09-25 2017-12-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Production method of producing fiber-reinforced resin molding

Also Published As

Publication number Publication date
JP4773623B2 (ja) 2011-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5148734B2 (ja) 連続繊維束のガイド装置を備えた連続繊維束巻取機と同機によるボビンの製造方法、及び同製造方法により得られる炭素繊維ボビン
EP2151409B1 (en) Multiple yarn guide
EP0459681B1 (en) Take-up apparatus for and package of tape type non-twisted carbon fiber bundle
JP4983950B2 (ja) 繊維束の綾振り装置、繊維束パッケージの製造装置および製造方法
JPH01215511A (ja) 調整可能なサイジングおよびフォーミングダイ
US3384944A (en) Apparatus for extruding and blending
JP2002235257A (ja) 強化繊維束の拡幅方法及び拡幅装置
JP2009174071A (ja) コームガイド
JP4449673B2 (ja) 繊維束の巻取装置、繊維束パッケージの製造装置および繊維束パッケージの製造方法
JP3698227B2 (ja) 連続繊維束の巻取り装置
JP2010089954A (ja) 糸道ガイド装置
JP2001348166A (ja) 巻取り機用ガイド装置と巻取り機
JPH01321944A (ja) ストランドの拡幅方法
JP2000073286A (ja) スチ―ルコ―ド製造方法及びその製造装置
JPH02261776A (ja) 集合繊維条を広幅扁平に巻取る装置
US4239162A (en) Fiber traversing spiral
JPS6312176B2 (ja)
JPH03251408A (ja) 連続する補強繊維への樹脂含浸方法
JP3248531B2 (ja) 不織布製造装置
JPS61230929A (ja) 繊維強化有機マトリクスからなる物体を支持体上への前記繊維の巻装によつて形成する方法及び該方法を実施するための装置
JP2000169042A (ja) 繊維束の巻き取り用トラバースガイド及び繊維束の巻き取り装置、同巻き取り方法
CN216736972U (zh) 一种张力调节装置
JP3603719B2 (ja) ブレイダー
JPH075096Y2 (ja) トラバースガイド
JPS6366928B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4773623

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term