JPH07324264A - 製紐機 - Google Patents

製紐機

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JPH07324264A
JPH07324264A JP14107294A JP14107294A JPH07324264A JP H07324264 A JPH07324264 A JP H07324264A JP 14107294 A JP14107294 A JP 14107294A JP 14107294 A JP14107294 A JP 14107294A JP H07324264 A JPH07324264 A JP H07324264A
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annular grooves
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annular
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哲郎 豊川
Ryosuke Kondo
良輔 近藤
Masayasu Kondo
昌泰 近藤
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Tokyo Seiko Rope Manufacturing Co Ltd
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KONDO TEKKOSHO KK
Tokyo Seiko Rope Manufacturing Co Ltd
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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ボビンキャリャを常にどの位置でも同じ方向に
向くように確実、正確にかつ静粛に高速運行させること
ができ、また構造も比較的簡単でメインテナンスも容易
な製紐機を提供する。 【構成】同一線上で互いに交差する2条のまゆ状の環状
溝2a,2bと、前記2条の環状溝2a,2bの交差線
と同一線上にありかつ中心が2条の環状溝2a,2bと
偏心関係にある1条のまゆ状の環状溝2cからなる環状
溝機構を2組直交状に設け、ボビンキャリヤ5には、前
記3条の環状溝2a,2b,2cにそれぞれ嵌まる3組
の案内子6a,6b,6cを備えたガイド機構6を設け
ている。前記3条の環状溝2a,2b,2cがそれぞれ
狭い幅の下部溝201とこれよりも幅の広い上部溝20
0を有する一方、前記各案内子6a,6b,6cは、上
部溝200の溝壁に接する上部案内要素と下部溝201
の溝壁に接する下部案内要素を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は組紐ロープ類を製造する
ための製紐機に関する。
【0002】
【従来の技術】合成繊維を素材とするロープの一つに組
紐ロープ(ブレードロープ)がある。この組紐ロープは通
常の1方向に撚られた撚りロープと異なり、ロープに引
張り力が作用しても左方向にも右方向にも回転トルクが
生じず、常に安定した形態を保ちやすい特徴を有するた
め各分野で汎用される傾向にある。かかる組紐ロープ
は、通常の場合、S撚りストランドとZ撚りストランド
の2種類のストランドを同数ずつある中心線の回りに一
定の規則に従って左旋回、右旋回させながら組み込んで
いって1本のロープに構成されるもので、S撚りストラ
ンドはZ方向に、Z撚りストランドはS方向にそれぞれ
旋回させられることが絶対条件である。その理由は、こ
の条件を満足させないと旋回させた後のストランドの撚
りの状態が旋回前の撚りの状態と異なったものとなるか
らである。すなわち、1旋回ごとにストランドの撚りが
1回ずつ追加されたり、反対に1回ずつ差し引かれるこ
とになるなど、ストランドの撚率が製紐の前後において
変化してしまい、バードケージが生ずるなど外観が悪
く、また原糸強度利用率の低下した組紐ロープとなって
しまうのである。
【0003】この対策として、特公昭52−2010号
公報にはボビンキャリャを1つの中心の回りに1旋回す
る間にキャリャを旋回方向とは逆の方向に1回だけ間欠
的に戻すようにした装置が提案されている。また、実公
昭39−11176号公報には、特公昭52−2010
号公報と同様にキャリャを逆方向に自転させる方式とし
て、ボビンキャリャの下に軌条板に設けたまゆ型の誘導
溝に嵌まる舟を設けるとともに、この舟を貫く軸に横方
向に長く両端に二又部を設けた誘導片を設け、この誘導
片の中心から等距離の位置に一対の転子を回転自由に取
り付け、この転子を軌条板の下方に設けた別の誘導板に
転接させるようにしたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら先行技
術は逆自転時ごとにキャリヤ走行速度が低下されるた
め、かかる減速現象により全体のキヤリヤ回転速度が低
下し、編組能率が低下するという大きな問題があった。
また、特公昭52−2010号公報はカム、レバー、ス
プリングなどを用いるため機械的に複雑で、製作費が高
くなり、保守点検も容易でない。実公昭39−1117
6号公報も、舟を誘導する誘導溝と別に特殊な下側誘導
板を設置しなければならない。すなわち、下側誘導板
は、誘導溝の長径側端の湾曲領域に外方が開放した迂回
部を設け、その開放部分の中央に二又部が嵌まる進行阻
止柱を設け、また誘導溝の迂回端に近い部位に両端が誘
導溝に通じる直線状の補助誘導溝を設けなければならな
い。このため、誘導構造が非常に複雑となる。また、二
又部が進行阻止柱に突き当たって方向転換されるため、
たえず騒音が生じ、静粛性が損なわれるという問題があ
った。
【0005】従って、この先行技術とは異なる方法すな
わち、ボビンの位置状態を常に一定の向きに保たせなが
ら走行させるように姿勢制御する方法が適している。こ
の姿勢制御は、太陽を中心線にたとえてみれば、ストラ
ンドを巻収したボビンがあたかも地球のように自転しな
がら太陽の回りを公転するようにすることであり、この
ような制御を行うことができればストランドの撚りは製
紐前後において変化することがない。かかる形式の組紐
製造機として特公昭42−2949号公報が知られてい
る。この先行技術は、ボビンキャリャの下に軌条板に設
けたまゆ型の誘導溝に嵌まる舟を設けるとともに、この
舟を貫く軸に横長のレバーを設け、このレバーの両端に
ローラを軸架する一方、軌条板の下方にはずれた状態に
よって交叉した同型の2条の繭型ガイド溝を設け、それ
ら2条のガイド溝に前記両端のローラを各別に走行させ
るようにしている。
【0006】しかし、この先行技術は、次の欠点があ
る。 ガイド溝の交叉部で外方のローラを内方のガイドに、
内方のガイドを外方のガイドに入替わらさせてキャリャ
を同一方向に保たせるようにしているが、湾曲部の交叉
部は切欠きであるから、ここにさしかかったときに2つ
のローラが迷いを生じて外方または内方の同じガイド溝
に入って方向制御ができなくなり、これによりボビンの
向きが変化してしまう危険がある。また、同じガイド溝
に入らないまでも迷いによりガイド溝とのせり合いが強
くなって走行抵抗によりホビンキャリヤの運行がストッ
プするトラブルが生じやすい。 キヤリヤサドルが軌条板の上面と滑り摩擦し、舟と環
状溝とが滑り摩擦するため摩耗によるガタとあいまって
騒音が大きくなるとともにボビンキヤリヤの移動速度が
制約される。またボビンキヤリヤの駆動が軌条板より下
方のフレーム内で行われるため質量差により移動量にズ
レが生じやすく、このため、ボビンキャリャの運行がギ
クシャクして不安定になり、確実かつスムーズにボビン
キャリャを運行し難くなる。 軌条板と別にガイド溝を設けなければならず、そのガ
イド溝が2重繭型といった非常に複雑なものであるた
め、装置構造が煩雑で、製造コストが高くなる。
【0007】本発明は前記問題点を解消するために創案
されたもので、その目的とするところは、ボビンキャリ
ャを常にどの位置でも同じ方向に向くように確実、正確
にかつ静粛に高速運行させることができ、また構造も比
較的簡単でメインテナンスも容易な製紐機を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、軌条板に、同一線上で互いに交差する2条の
まゆ状の環状溝と、前記2条の環状溝の交差線と同一線
上にありかつ中心が2条の環状溝と偏心関係にある1条
のまゆ状の環状溝からなる環状溝機構を2組直交状に設
け、軌条板の上方には、軌条板と対峙しながら外周で接
し合いその外周にボビンキャリャのサドル軸部と係合す
る切欠きを有する偶数個の回転自在なホーンディスクを
設け、前記ボビンキャリヤには、前記3条の環状溝にそ
れぞれ嵌まる3組の案内子を備えたガイド機構を設けて
なり、前記3条の環状溝がそれぞれ狭い幅の下部溝とこ
れよりも幅の広い上部溝を有する一方、前記各案内子
は、上部溝の溝壁に接する上部案内要素と下部溝の溝壁
に接する下部案内要素を段設し、上部溝と上部案内要素
との協働作用で環状溝の直線領域が案内され、下部溝と
下部案内要素の協働作用で環状溝の少なくとも交叉領域
が案内されるようになっている構成としたものである。
各案内子の上部案内要素と下部案内要素は、異径でかつ
複数個ずつの上部ローラと下部ローラであってもよい
し、異幅の舟型ブロック部と曲り舟型ブロックであって
もよい。前者の場合、下部ローラの間隔は、3条の下部
溝のいずれか2つの交叉部に作られる最大の切欠部長さ
2よりも大きいことが好ましい。また、下部溝の溝幅
は、少なくとも交叉部領域で幅が狭く、直線領域では前
記交叉部領域よりも広く構成され、下部ローラがそれぞ
れ前記狭い溝幅に合致する径寸法となっており、上部溝
の溝幅が曲率領域で幅が広く、直線領域では曲率領域よ
りも狭く構成され、上部ローラが直線領域の溝幅に合致
する径寸法となっていることが好ましい。後者の場合、
曲り舟型ブロックが狭い溝幅に合致する幅寸法となって
おり、舟型ブロック部が直線領域の溝幅に合致する幅寸
法となっていることが好ましい。
【0009】
【作用】ホーンデイスク3a,3b,3c,3dに形成
された切り欠き30にサドル8の軸部が抱きかかえら
れ、ホーンディスクの自転により水平方向の推力が与え
られるため、ボビンキャリャ5は或るホーンデイスクか
ら隣のホーンディスクへと順次受け渡されつつ、ボビン
キャリャ5に搭載したガイド機構6により軌条板2上の
環状溝に沿って移動される。このとき本発明において
は、環状溝機構が、同一線上で互いに交差する第1と第
2の2条のまゆ状の環状溝2a,2bと、前記2条の環
状溝2a,2bと同形状同寸法をなし短径側が前記2条
の環状溝の間に位置し長径側が偏心関係にある1条の第
3のまゆ状の環状溝2cを有している。そして、ボビン
キャリヤ5のガイド機構6は、前記3条の環状溝2a,
2b,2cにそれぞれ嵌まり込んで動く3組の案内子6
a,6b,6cを2等辺三角形状に配置している。した
がって、3組の案内子6a,6b,6cは前記配置関係
を崩さずに移動し、その移動中に3組の案内子6a,6
b,6cのうち1組が順次先頭に立ったり、後尾に付い
たりし、2条の環状溝の交叉領域ではかならず先行また
は後行の2組の案内子が移動方向を規制する。このため
ボビンキャリャ5は移動中どの位置にあっても常に正確
に同じ向きに保たれ、編組時のストランドのねじれが防
止される。しかも、前記3条の環状溝2a,2b,2c
がそれぞれ狭い幅の下部溝201とこれよりも幅の広い
上部溝200を有し、前記各案内子6a,6b,6c
が、上部溝200の溝壁に接する上部案内要素と下部溝
201の溝壁に接する下部案内要素を段設しており、上
部溝200と上部案内要素との協働作用で環状溝の直線
領域が案内され、下部溝201と下部案内要素の協働作
用で環状溝の少なくとも交叉領域が案内されるようにな
っている。このため、環状溝の交叉による切欠部を全く
迷うことなく正確かつ安定して渡ることができるととも
に、ガタ付きの発生を防止することができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1ないし図7は本発明の一実施例を示してお
り、図1において100は製紐機本体、101は製紐機
中心上方に配置されたボイス、102はキャプスタン機
構、103はテンションローラ、104は巻取りローラ
である。製紐機本体本体100は、ボックス状の機台1
と、該機台上に固定された軌条板2と、軌条板2を貫い
て伸びる回転軸4a,4b,4c,4dに固定された偶
数個(実施例では4個)のホーンディスク3a,3b,3
c,3dと、各ホーンディスク3a,3b,3c,3d
あたり少なくとも1個ずつのボビンキャリャ5を備えて
いる。
【0011】ホーンディスク3a,3b,3c,3dは
平面円形をなし、外面が隣接する同志接する外径を有す
るとともに、外周には等間隔で切欠き30,30が形成
されている。ホーンディスク3a,3b,3c,3dは
それぞれ中心に穴を有し、軌条板2の穴から突出する回
転軸4a,4b,4c,4dの上半部に嵌合固定され、
したがってホーンディスク3a,3b,3c,3dは前
記軌条板2と適度な間隔をおいて対向している。回転軸
4a,4b,4c,4dは機台1内に伸び、下部の歯車
40が機台1内に配された駆動歯車10に噛み合い、そ
して、駆動歯車10は伝導手段を介して図示しないモー
タから出力が伝達され、これらにより各ホーンディスク
3a,3b,3c,3dが方向反対に同期回転されるよ
うになつている。
【0012】軌条板2は金属板または合成樹脂成形板か
らなつており、図2のように表面に3条で1組となった
まゆ形状の環状溝機構20,20’が表面に凹設されて
いる。 各組の環状溝機構20,20’を構成する3条
の環状溝2a,2b,2cは全て同形、同寸法となって
いる。そして、3条の環状溝2a,2b,2cは、18
0度対称位置のホーンディスク3a,3c(3b,3d)
の中心線CL1(CL2)上で曲線部が交わる第1,第2
の環状溝2a,2bと、中心線CL1(CL2)上で左右
対称の第3環状溝2cとからなっている。第1,第2の
環状溝2a,2bは言い替えると左右環状溝であり、第
3の環状溝2Cは言い替えると中央環状溝である。2つ
の第3環状溝2cは、両端の曲線部21,22のうち一
方の曲線部21が左右環状溝2a,2bの交叉部より外
方にあり、他方の曲線部22が左右環状溝2a,2bの
交叉部より内方にあるように、中心線CL1とCL2の
交点C1から偏心した交点C2を境としてそれぞれ対称的
に配されている。そして、第1,第2環状溝2a,2b
と第3環状溝2cは、それぞれ図4と図5に示すよう
に、幅の異なる上下2段溝となっている。詳しくは、上
下2段溝は、幅の広い上部溝200とこれよりも相対的
に幅の狭い下部溝201からなっている。そして、上部
溝200は全周で一様な幅となっておらず、曲線部での
溝幅W1は広く、この曲線部に続く直線部では相対的に
狭い溝幅W2となっている。下部溝201は図3のよう
に、少なくとも交叉点とその前後を含む曲線部所要の長
さで狭い溝幅W3となっており、それ以外の領域では広
い溝幅W4となっている。ここで、「曲線部所要の長
さ」とは、交叉部の前後でそれぞれ後述するローラが少
なくとも3個位置しうるだけの長さ、ないしは、曲率舟
型部分の全長が位置しうるだけの長さである。しかし、
下部溝201はもちろん曲線部領域がすべて狭い溝幅W
3となっていてもよい。
【0013】ボビンキャリャ5は、図5のように、ベー
ス部50の上に複数のバーを立設し、そのバーの上端に
誘導台51を固設することで枠状に構成され、所要位置
には複数のガイドローラ5a,5b,5c,5dが取り
付けられ、またベース部50の中心には芯軸52が突設
され、この芯軸52にボビン7が回転自在にはめられ、
ボビン7に巻収されたストランドsはガイドローラ5
a,5b,5c,5dを介して誘導台51から斜め上方
に導かれ、前記ボイス101において編組されるように
なっている。6はガイド機構であり、下部に盤状の支え
部61を有しこれの中心に芯軸60を立設しており、芯
軸60が前記ボビンキャリャ5のベース部50の下部中
心に結合され一体化されている。支え部61は下面が軌
条板2の上面と非接触状態になるように保持されてい
る。8はホーンディスク3a,3b,3c,3dの自転
によりボビンキャリャ5を環状溝2a,2bに沿う軌跡
を描かせるべくホーンディスク3a,3b,3c,3d
の自転により水平方向の推力を伝達されるサドルであ
る。該サドル8は、ホーンディスク3a,3b,3c,
3dの切欠き30に対応する外径の中空軸80を有する
とともに、該中空軸80の上部と下部にそれぞれフラン
ジ81,82を設けており、中空軸80が前記ガイド機
構6の芯軸60に軸受83を介して外嵌している。下部
フランジ82は下面がガイド機構6の支え部61と非接
触状態となっている。前記ガイド機構6の支え部61に
は前記左右環状溝2a,2bと中央環状溝2cにそれぞ
れ嵌まる3組の案内子6a,6b,6cが取り付けられ
ており、3組の案内子6a,6b,6cは、図2と図3
のように中心すなわち後述する軸部600の中心線を結
ぶ仮想線が2等辺三角形を構成するように配置されてい
る。
【0014】この実施例では各案内子6a,6b,6c
は2段ローラ型となっている。すなわち、図4ないし図
7のように、支え部61に軸部600が回転自由に支え
られた保持板601と、該保持板601に軸部をもって
回転自由に取り付けられた複数個好ましくは3個ないし
以上の上部ローラ602と、保持板601から上部ロー
ラ602間のスペースを通して下る複数の連結軸604
で支持された下部保持板605と、この下部保持板60
5に軸部をもって回転自由に吊持された複数個好ましく
は3個ないしはそれ以上の下部ローラ606とを備えて
いる。前記保持板601は第1,第2環状溝2a,2b
と第3環状溝2c内に入らず軌条板2の上面と接触しな
いような高さレベルにあり、下部保持板605は上部溝
200の溝幅よりも狭い幅を持ち、上部溝200内に位
置するようなレベルにある。下部保持板605は連結軸
604によって保持板601と一体化されており、した
がって、軸部600を中心として保持板601と下部保
持板605は一体回転可能である。そして、前記複数個
の上部ローラ602は、等間隔でかつ進行方向で直列状
に配置されており、各上部ローラ602は前記上部溝2
00の直線部溝壁の幅W2とほぼ同等の外径を有してい
る。これに対して下部ローラ606は下部溝201の前
記交叉部領域の溝幅W3とほぼ同等の外径を有してい
る。前記下部ローラ606は、図7のように、中央の1
つのローラが上部ローラ602の中央のローラと同心上
に位置し、左右のローラは中心が上部ローラ602の中
心と偏心した関係位置にある。偏心した関係位置とは、
中央のローラの中心を保持板長手方向に延長した線cl
よりも一方(図面では下方)にずれているということであ
る。実施例では図6のように垂直方向でも中央のローラ
の中心から左右にずれ、ピッチ(ローラ間隔)P2が上部
ローラ602のピッチP1よりも大きくなっている。す
なわち、図3のように第1または第2の環状溝2a,2
bと第3環状溝2cの交叉部CR1,CR2に形成される
切欠部は最も大きく、この切欠部長さをL2とすると、
下部ローラ606のローラピッチP2が切欠部長さL2
りも大きくなっている。上部ローラ602のローラピッ
チP1は、2組の環状溝機構20,20’の直線部の交
叉部CR4により形成される切欠部長さL1よりも大きい
ことが条件である。したがって、上部ローラ602のロ
ーラピッチP1が切欠部長さL2よりも大きい場合には下
部ローラ606のローラピッチP2は上部ローラ602
のローラピッチP1と同等であってもよい。
【0015】図8ないし図10はガイド機構6の案内子
6a,6b,6cを平面舟型タイプとした実施例を示し
ている。この実施例の利点はガイド機構の構造を簡略化
できる点である。この実施例においては、支え部61が
軌条板2の上面に接近する位置にあり、各案内子6a,
6b,6cは、支え部61に軸部600をもってそれぞ
れ回転自由に支えられた舟型ブロック部607と、該舟
型ブロック部607の下に一体に設けられた曲り舟型ブ
ロック部608からなっている。舟型ブロック部607
が上部案内要素であり、曲り舟型ブロック部608が下
部案内要素である。前記舟型ブロック部607は上部溝
200内に位置し、曲り舟型ブロック部608は全部ま
たは少なくとも大部分が下部溝201に位置している。
舟型ブロック部607は図10のように長手方向両端部
がテーパ状にすぼまり、このテーパ部分を除いて幅方向
の2面が平行面ないしこれに近い曲率面となっており、
幅寸法は前記したローラタイプの場合と同様に上部溝2
00の直線部溝壁の幅W2とほぼ同等の寸法となってい
る。曲り舟型ブロック部608は前記舟型ブロック部6
07よりも幅が狭く、下部溝201の前記交叉部領域の
溝幅W3とほぼ同等の幅寸法を有し、かつ幅方向両面は
直線面でなく同じ方向に曲がった曲率面となっている。
舟型ブロック部607の平行面の長さは前記ローラタイ
プの場合の左右下部ローラのローラ中心間距離と同等と
なっており、曲り舟型ブロック部608の曲率面長さは
左右上部ローラの中心間距離と同等となっている。な
お、この実施例の場合、他の構造については前記実施例
と同じである。そこで説明の重複を避けるため、同じ部
分について同じ符号を付すに留める。
【0016】
【実施例の作用】第1実施例を例に取って作動と作用を
説明する。各回転軸4a,4b,4c,4dの歯車40
が駆動歯車10と噛みあっているため、モータを駆動し
て駆動歯車10を回転すると、回転軸4a,4b,4
c,4dに固定されている各ホーンディスク3a,3
b,3c,3dは反対方向に自転する。このとき各ボビ
ンキャリャ5は、ベース部50に芯軸81が結合したガ
イド機構6の2等辺三角形配置の3組の案内子6a,6
b,6cが軌条板2の3条の環状溝2a,2b,2cに
それぞれ嵌まっており、ベース部50と別体のサドル8
は、中空軸80がベース部50と結合した芯軸81に軸
受83を介して外嵌しており、中空軸80にホーンディ
スク3a,3b,3c,3dの切欠き30に係合されて
いる。このため、各サドル8およびこれと相対回転可能
なボビンキャリヤ5は、ホーンディスク3a,3b,3
c,3dの自転に伴い、環状溝2a,2b,2cにそっ
て時計方向と反時計方向に回る2つの移動軌跡を描くよ
うに移動し、各ボビンキャリヤ5に装着されているボビ
ン7はストランドsの繰出しによりベース部50上で回
転し、ストランドsは装置中心のボイス101により組
成されて組紐ロープとなる。ボビンキャリャ5はホーン
ディスクの回転運動により駆動され、かつホーンディス
クの回転運動とは相対的に反対方向に回転運動される。
本発明ではボビンキャリャ5のベース部50がガイド機
構6の芯軸60と結合一体化され、サドル8の中空軸8
0が芯軸60に対し軸受83を介して相対回転可能にな
っている。従って、ボビンキャリャ5の相対回転に抵抗
が少なく、スムーズに運行することができる。サドル8
を芯軸60相対回転可能にしない場合には、サドル8と
ホーンディスクの嵌め合わせ部分特にホーンディスク上
面でボビン7を含めたキャリャ上部のすべての重量を受
けて滑り摩擦で相対回転運動することになるため、回転
摩擦力が大となり、抵抗が大きくなってスムーズな運行
ができなくなる。
【0017】ガイド機構6の2等辺三角形配置の3組の
案内子6a,6b,6cがそれぞれ3個以上の上部ロー
ラ602と3個以上の下部ローラ606を2段に有し、
上部ローラ602が3条の環状溝2a,2b,2cの上
部溝200に、下部ローラ606が下部溝201にそれ
ぞれ嵌まっている。前記3条の環状溝2a,2b,2c
はホーンディスク3a,3c(3b,3d)の中心線CL
1(CL2)上で曲線部が交わる第1,第2環状溝2a,2
bと、中心線CL1(CL2)上で左右対称の第3環状溝2
cとからなっており、第3環状溝2cは、長径側両端の
曲線部のうち一方の曲線部が第1,第2環状溝2a,2
bの交叉CR3より外方にあり、他方の曲線部が第1,
第2環状溝2a,2bの交叉部CR3より内方にあるよ
うに、中心線CL1(CL2)の交点から偏心した交点を境
として対称的に配されている。これらの関係により、い
ま、ボビンキャリャ5が図2に示すような位置から、反
時計方向に移動したとする。まず、第1環状溝2aと第
2環状溝2bの交叉部CR3に案内子6aがさしかかっ
ても、このときには第2環状溝2bと第3環状溝2cに
それぞれ先行する案内子6b,6cが位置してガイド作
用を発揮するため、迷うことなく移動する。そして、さ
らに第3環状溝2cに嵌まっている案内子6cが第1環
状溝2aと第3環状溝2cとの交叉部CR2にさしかか
ったときには、第1環状溝2aには案内子6aが嵌まっ
ているため、この案内子6aと第2環状溝2bに嵌まっ
ている案内子6bによってガイドされるため、ボビンキ
ャリャ5は方向を変えずに通過する。そして、第1環状
溝2aと第3環状溝2cとの交叉部CR2を通した瞬
間、第1環状溝2aに案内子6aが、第2環状溝2bに
案内子6bが、また第3環状溝2cに案内子6cがそれ
ぞれ嵌まって移動するため、ボビンキャリャ5は方向が
正しく制御される。
【0018】次いで環状溝機構20’との交叉部CR4
に先頭の第3環状溝2cの案内子6cが達したときに
も、図3のように案内子6cよりも進行方向後方にある
2つの案内子6a,6bが第1環状溝2aと第2環状溝
2bに嵌まっていることにより移動方向を規制するた
め、ボビンキャリャ5は姿勢を変えずスムーズに通過す
る。この作用は、第3環状溝2cと第2環状溝2bとの
交叉部に案内子6cが達したときにも同様である。案内
子6cが前記交叉部CR4を過ぎた後、この交叉部には
案内子6bがさしかかるが、このときには第1環状溝2
aの案内子6aと第3環状溝2cの案内子6cが先導す
る形で移動方向を規制するため、ボビンキャリャ5は姿
勢を変えずスムーズに通過する。そして、案内子6aが
第1環状溝2aと第2環状溝2bの交叉部CR3に達し
たときには、後方の案内子6b,6cがそれぞれ第2環
状溝2bと第3環状溝2cに位置しているため、ボビン
キャリャ5はスムーズに移動する。進行方向で後位の案
内子6cが第2環状溝2bとの交叉部CR2に達したと
きには既に先行する案内子6a,6bが第1環状溝2a
と第2環状溝2bに位置しているためボビンキャリャ5
は所定の姿勢に保たれる。
【0019】また、案内子6aが第1環状溝2aと第3
環状溝2cの交叉部CR1にさしかかったときには、後
方の案内子6b,6cがそれぞれ第2環状溝2bと第3
環状溝2cに位置し、これから進んで案内子6cが第1
環状溝2aと第3環状溝2cの交叉部CR1にさしかか
ったときには、案内子6aと6bがそれぞれ第1環状溝
2aと第2環状溝2bに位置する。したがって、ボビン
キャリャ5はボビンキャリャ5は所定の姿勢に保たれな
がら移動する。そして、案内子6bが第2環状溝2bと
第3環状溝2cの交叉部CR1にさしかかったときに
は、進行方向で後方の案内子6aと6cが第1環状溝2
aと第3環状溝2c位置してガイドし、これから進んで
案内子6cが第2環状溝2bと第3環状溝2cの交叉部
CR1にさしかかったときには案内子6aと6bがそれ
ぞれ第1環状溝2aと第2環状溝2bに位置してガイド
している。さらに進んで案内子6bが第1環状溝2aと
第2環状溝2bの交叉部CR3にさしかかったときに
は、進行方向で後方の案内子6b,6cがそれぞれ第2
環状溝2aと第2環状溝2bに位置している。かくして
ボビンキャリャ5はボビンキャリャ5は所定の姿勢に保
たれながら移動し、第3図に図示する元位置に到る。上
記説明から明らかなように、本発明においては、3条の
環状溝2a,2b,2cに2等辺三角形配置で嵌まる3
組の案内子6a,6b,6cがこの配置を崩さずに移動
し、その移動中に3組の案内子6a,6b,6cのうち
1組が順次先頭に立ったり、後尾に付いたりし、2条の
環状溝の交叉領域ではかならず先行または後行の2組の
案内子が移動方向を規制する。このためボビンキャリャ
5は移動中どの位置にあっても常に正確に同じ向きに保
たれ、編組時のストランドのねじれが防止される。
【0020】上記のような誘導時において、3条の環状
溝2a,2b,2cのそれぞれの上部溝200は直線領
域の溝幅W2が曲線領域の溝幅W1よりも狭く、下部溝2
01は直線領域の溝幅W4が広く、交叉部を含む曲線部
領域においては狭い溝幅W3となっている。そして、上
部ローラ602は外径が溝幅W2とほぼ一致しており、
下部ローラ606は外径が溝幅W3とほぼ一致してい
る。このため、案内子6a,6b,6cが直線領域を走
行中は、下部ローラ606は下部溝201の両溝壁でな
く片側の壁とのみ転接しあるいは非接触状態にあるが、
上部ローラ602が上部溝200の両溝壁と転接するた
め、ボビンキャリャ5はガタつきなく円滑にガイドされ
る。一方、図3のように第1環状溝2aと第2環状溝2
bとの交叉領域CR3、第1環状溝2aと第3環状溝2
cとの交叉領域CR2、及び第2環状溝2bと第3環状
溝2cの交叉領域CR1では、上部溝200の溝幅W2
上部ローラ602の径よりも大きいため上部ローラ60
2を構成するローラは溝壁の一方の壁にだけ接すること
になる。しかし、このときには、下部ローラ606を構
成する各ローラが狭い溝幅W3にあって両溝壁に転接し
ている。このため、ボビンキャリャ5はガタつきなく円
滑にガイドされる。
【0021】前記3組の案内子6a,6b,6cにおけ
る各下部ローラ606は、これを構成するローラが曲線
領域の曲率に対応するように位相がずれており、しかも
ローラ間のピッチP2が、最長の欠設部すなわち第1環
状溝2aと第3環状溝2cとの交叉領域CR2、及び第
2環状溝2bと第3環状溝2cの交叉領域CR1の切欠
部長さL2よりも大きい。このため、図3において、案
内子6cの下部ローラ606の先頭のローラが上記切欠
部の中央に達したときには、後方の2つのローラが進行
方向後方の下部溝を転接しているため移動方向に迷いが
生じず、先頭のローラが上記切欠部を通過すると、当該
ローラと次のローラが切欠部前後の下部溝に点接するた
め確実に切欠部を渡ることができる。しかも、案内子6
cの下部ローラ606の先頭のローラが上記切欠部の中
央に達したときには、先頭の案内子6bの下部ローラ6
06の全部が下部溝を転接しており、最も後方の案内子
6aの下部ローラは、先頭と後尾のローラが第1環状溝
2aと第2環状溝2bとの交叉域CR3の切欠部(この切
欠部は上記切欠部よりも切欠長さが短い)の前後の下部
溝に位置して方向を規制する。このように常に2組の案
内子の誘導作用が相乗されるため、非常に正確なトレー
ス性能がえられ、スムーズに移動することができるもの
である。本発明においてはボビンキャリャ5が3組の案
内子6a,6b,6cを有し、それら案内子6a,6
b,6cの各中心すなわち軸部600の中心がポイント
となり、それら3つのポイントが決まることによりボビ
ンキャリャ5の位置ないし姿勢が決まる。図2と図3に
おいて、曲線Bはボビンキャリャ中心軌跡(サドル中心
軌跡)であり、ボビンキャリャ中心B1は常に3つのポイ
ントを結んで作られる2等辺三角形の頂点から底辺に下
る垂線との交点にある。図11は上記した3つのポイン
トの決定メカニズムを詳細に示している。いま、案内子
6aの中心(ポイント)をXとし、案内子6bの中心(ポ
イント)をYとし、案内子6cの中心(ポイント)をZと
すると、案内子6aのポイントXは、3つの上部ローラ
の1番ローラ602が環状溝2aの上部溝200の外径
壁200’に接触点X1で接し、2番ローラ602’が
上部溝200の内径壁200”に接触点X2で接し、3
番ローラ602”が上部溝200の外径壁200’に接
触点X3で接することにより決定される。また、案内子
6bのポイントYも同様であり、3つの上部ローラの1
番ローラ602が環状溝2bの上部溝200の外径壁2
00’に接触点Y1で接し、2番ローラ602’が上部
溝200の内径壁200”に接触点Y2で接し、3番ロ
ーラ602”が上部溝200の外径壁200’に接触点
3で接することにより決定される。そして、案内子6
cのポイントZは、一番ローラ602が切欠き部CR4
に進入しているため、下部ローラの2番ローラ606’
と3番ローラ606”により決定される。すなわち、こ
の位置での下部溝201は狭く下部ローラの径と同じで
ある。このため、下部ローラの2番ローラ606’と3
番ローラ606”はそれぞれ下部溝201の外径壁20
1”および内径壁201’に2点Z2,Z3が接し、これ
により案内子6cのポイントZが自動的に決定されるの
である。
【0022】本発明においては、前記のように直線領域
では上部ローラ602と上部溝200の接触ガイドによ
り、また、曲線域あるいは直線領域と曲線領域の交叉部
分では下部ローラ606と下部溝201の接触ガイドに
よりそれぞれ移動されるため高速移動によってもガタ付
きによる騒音が少なくなる。しかも、案内子6a,6
b,6cが環状溝2a,2b,2cに沿って移動するだ
けで、軌条板2の上面とは何も摩擦しないため、この部
分での摩耗や騒音が生じない。従って、全体として騒音
が少なく静粛に高速走行させることができる。また、案
内子6a,6b,6cが機台1の上に固定した軌条板2
の環状溝2a,2b,2cを走行するため外部から目視
でき、保守管理や交換も容易に行うことができる。な
お、図8ないし図10の実施例の場合には、直線領域で
は舟型ブロック部607と上部溝200の接触ガイドに
より、また、曲線域あるいは直線領域と曲線領域の交叉
部分では曲り舟型ブロック部608と下部溝201の接
触ガイドによりそれぞれ移動されるため、前記実施例と
同じ作用が得られる。
【0023】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、3条のまゆ状環状溝2a,2b,2cにそれぞ
れ3組の案内子6a,6b,6cをはめて移動させるよ
うにし、しかもまゆ状環状溝2a,2b,2cが溝幅の
異なる上部溝200と下部溝201の2段溝となってお
り、3組の案内子6a,6b,6cが上部溝200に対
する上部案内要素と下部溝201に対する下部案内要素
を有しているため、それらの相乗作用によりロープ製紐
機において枢要なボビンキャリャを、常にどの位置でも
同じ方向に向くように確実、正確にかつ静粛に高速運行
させることができ、また構造も比較的簡単でメインテナ
ンスも容易に行えるなどのすぐれた効果が得られる。請
求項2によれば、上部案内要素と下部案内要素がローラ
であるため、摩擦抵抗を少なくすることができるという
すぐれた効果が得られる。請求項3によれば、各案内子
6a,6b,6cにおける下部ローラ606の間隔をま
ゆ状環状溝の交叉部に作られる最大切欠部長さL2より
も大きな間隔に設定しているため、常にスムーズかつ確
実に交叉部を渡ることができるというすぐれた効果が得
られる。請求項4と6によれば、まゆ状環状溝2a,2
b,2cの交叉部領域では各案内子6a,6b,6cの
下部案内要素と下部溝201によってガイドされ、それ
以外の領域では各案内子6a,6b,6cの上部案内要
素と上部溝とによってガイドされるため、全ての領域で
ガタを生じさせずに正確なトレース作用を得ることがで
きるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に製紐機の一実施例を示す側面図であ
る。
【図2】本発明における環状溝とボビンキャリャ及びホ
ーンディスクの配置関係を示す平面図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【図4】図2における環状溝の断面図であり、(a)は
X−X部位、(b)はY−Y部位、(c)はZ−Z部位
の各断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う縦断正面図である。
【図6】図5の部分拡大側面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】本発明のガイド機構の別の実施例を示す縦断正
面図である。
【図9】同じくその部分拡大側面図である。
【図10】図9のIX−IX線に沿う断面図である。
【図11】本発明におけるボビンキャリヤ位置決定メカ
ニズムを示す部分的拡大図である。
【符号の説明】
1 機台 2 軌条板 2a 第1環状溝 2b 第2環状溝 2c 第3環状溝 3a,3b,3c,3d ホーンディスク 5 ボビンキャリャ 6 ガイド機構 6a,6b,6c 案内子 8 サドル 50 ベース部 60 芯軸 61 支え部 80 中空軸 81,82 フランジ 83 軸受 200 上部溝 201 下部溝 600 軸部 601 保持板 602 上部ローラ 605 下部保持板 606 下部ローラ 607 舟型ブロック部 608 曲り舟型ブロック部
フロントページの続き (72)発明者 近藤 昌泰 愛知県蒲郡市形原町東中畑27番地の3 株 式会社近藤鐵工所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軌条板2に、同一線上で互いに交差する2
    条のまゆ状の環状溝2a,2bと、前記2条の環状溝2
    a,2bの交差線と同一線上にありかつ中心が2条の環
    状溝2a,2bと偏心関係にある1条のまゆ状の環状溝
    2cからなる環状溝機構を2組直交状に設け、軌条板2
    の上方には、軌条板2と対峙しながら外周で接し合いそ
    の外周にボビンキャリャ5のサドル軸部と係合する切欠
    き30を有する偶数個の回転自在なホーンディスク3
    a,3b,3c,3dを設け、前記ボビンキャリヤ5に
    は、前記3条の環状溝2a,2b,2cにそれぞれ嵌ま
    る3組の案内子6a,6b,6cを備えたガイド機構6
    を設けてなり、前記3条の環状溝2a,2b,2cがそ
    れぞれ狭い幅の下部溝201とこれよりも幅の広い上部
    溝200を有する一方、前記各案内子6a,6b,6c
    は、上部溝200の溝壁に接する上部案内要素と下部溝
    201の溝壁に接する下部案内要素を有し、上部溝20
    0と上部案内要素との協働作用で環状溝2a,2b,2
    cの直線領域が案内され、下部溝201と下部案内要素
    の協働作用で環状溝2a,2b,2cの少なくとも交叉
    領域が案内されるようになっていることを特徴とする製
    紐機。
  2. 【請求項2】各案内子6a,6b,6cが軌条板2より
    も上方に位置する支え部61と、該支え部61に上部の
    軸部600をもって回転可能に支持された保持板601
    と、該保持板601に吊持された幅狭の下部保持板60
    5を有し、上部案内要素が前記保持板601に回転可能
    に吊持された複数個の上部ローラ602からなり、下部
    案内要素が下部保持板605に回転可能に吊持された複
    数個の下部ローラ606から構成されている請求項1に
    記載の製紐機。
  3. 【請求項3】下部案内要素としての複数個の下部ローラ
    606の間隔が、3条の環状溝2a,2b,2cのいず
    れか2つの交叉部に作られる最大切欠部長さL2よりも
    大きく構成されている請求項2に記載の製紐機。
  4. 【請求項4】3条の環状溝2a,2b,2cの下部溝2
    01の溝幅が、少なくとも交叉部領域で幅が狭く直線領
    域では前記交叉部領域よりも広く構成され、複数個の下
    部ローラ606がそれぞれ前記狭い溝幅に合致する径寸
    法となっており、上部溝200の溝幅が曲率領域で幅が
    広く、直線領域では曲率領域よりも狭く構成され、複数
    個の上部ローラ602が直線領域の溝幅に合致する径寸
    法となっている請求項2ないし3のいずれかに記載の製
    紐機。
  5. 【請求項5】各案内子6a,6b,6cが軌条板2の上
    方に位置する支え部61を有し、上部案内要素が支え部
    61に上部の軸部600をもって回転可能に支持され幅
    方向両面が平行な舟型ブロック部607からなり、下部
    案内要素が幅方向両面が同じ方向に曲がった曲り舟型ブ
    ロック608からなり、それら両ブロックが上下一体化
    している請求項1に記載の製紐機。
  6. 【請求項6】3条の環状溝2a,2b,2cの下部溝2
    01の溝幅が、少なくとも交叉部領域で幅が狭く、直線
    領域では前記交叉部領域よりも広く構成され、曲り舟型
    ブロック608が前記狭い溝幅に合致する幅寸法となっ
    ており、上部溝200の溝幅が曲率領域で幅が広く、直
    線領域では曲率領域よりも狭く構成され、舟型ブロック
    部607が直線領域の溝幅に合致する幅寸法となってい
    る請求項5に記載の製紐機。
  7. 【請求項7】ガイド機構6の芯軸60がボビンキャリャ
    5のベース部50に結合され、サドル8が中空軸80と
    上下のフランジ81,82を有し、中空軸80が前記芯
    軸60に軸受83を介して外嵌されている請求項1ない
    し6のいずれかに記載の製紐機。
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