JP2001348166A - 巻取り機用ガイド装置と巻取り機 - Google Patents

巻取り機用ガイド装置と巻取り機

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JP2001348166A
JP2001348166A JP2000174913A JP2000174913A JP2001348166A JP 2001348166 A JP2001348166 A JP 2001348166A JP 2000174913 A JP2000174913 A JP 2000174913A JP 2000174913 A JP2000174913 A JP 2000174913A JP 2001348166 A JP2001348166 A JP 2001348166A
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JP
Japan
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guide
roll
fiber bundle
bobbin
rolls
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JP2000174913A
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English (en)
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Tsutomu Daiguuji
勤 大宮司
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テープ状に拡幅された強化繊維束を、撚りの無
い状態で安定してボビンに巻き取ることができる巻取り
機用ガイド装置及び巻取り機を提供する。 【解決手段】巻取り機のトラバース装置に装着されるガ
イド装置(10)は、ボビンの軸と直交し、且つ前記ボビン
の軸に平行に往復動するガイドスタンド(11)を備えてい
る。同ガイドスタンドの上部には、前記ボビンの軸と直
交して一対の上部ガイドロール(13,14) が取り付けら
れ、同ガイドスタンド(11)の下部には前記ボビンの軸と
平行に一対の下部ガイドロール(15,16) が取り付けられ
ている。更に前記上部ガイドロール(13,14) と下部ガイ
ドロール(15,16) との間に、繊維束を軸線方向に90°
捻転させるための円錐状ロール(17)が配されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は拡幅されて偏平な断
面形状をもつテープ状繊維束をボビンに巻き取るための
巻取り機用のガイド装置及び巻取り機に関するものであ
り、特に、テープ状強化繊維束の拡幅形態を保持した状
態で巻き取ることのできる巻取り機用のガイド装置及び
巻取り機に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維は、その形態及び特性から繊維
そのものだけで使用されることは少なく、大部分は繊維
束を複数本平行に引き揃えた後、エポキシ樹脂等の樹脂
を含浸させ(一般にはこれをプリプレグという。)、こ
れを円筒状に巻いたり、あるいは被成形物に被せた後、
樹脂を硬化させて繊維強化プラスチック成形体として製
品化する。
【0003】炭素繊維は他の強化繊維材料に比べて軽量
で且つ高強度であるため、この特性を更に生かすため
に、炭素繊維にエポキシ等の樹脂を含浸したプリプレグ
をも軽量化させる方向で検討がなされている。
【0004】炭素繊維プリプレグを軽量化させるために
は、炭素繊維束を薄く広げる必要があり、このためにプ
リプレグを製造している製造各社は様々な工夫を凝らし
ている。
【0005】しかし、プリプレグの製造工程において供
給される炭素繊維束等の強化繊維束が予め一定幅に広げ
られたものであれば、即ち、ボビンに巻き取られている
強化繊維束が拡幅されたテープ状であれば、プリプレグ
の製造工程において強化繊維束の幅を広げるという作業
を省くことができる。そのため、最近では薄物プリプレ
グの成形用として、予め拡幅されたテープ状の強化繊維
束がボビンに巻き取られた巻体を用いることが多くなっ
ている。
【0006】このようなテープ状の強化繊維束は、強化
繊維の製造段階の最後において、エポキシ樹脂等を主成
分とするサイジング剤を含浸させ、ニップロールによる
絞り、あるいは乾熱ロールへの接触により幅出しを行っ
た後、乾燥させることにより製造される。こうして製造
されたテープ状の強化繊維束は、製品形態としてボビン
に巻きとられた巻体の形態をとる。
【0007】巻取り機では、繊維束がボビンの長さ方向
に均一に巻き付けられるよう、ボビンの軸に平行に繊維
束をトラバースさせている。ところで、かかる既存の巻
取り機ではテープ状の繊維束形態を維持することは考慮
されていない。そのため、この一般繊維用の巻取り機を
用いて、拡幅された繊維束をボビンへ巻き取る際に、メ
ーカー仕様の一般繊維用の汎用ガイドを用いると、トラ
バースさせるときに繊維束が幅方向に押えられて収束し
たり、繊維束に軸方向の捻じれが生じるなどによって、
上述のように拡幅されたテープ状の繊維束形態が崩れて
巻き取られてしまい、薄物プリプレグの成形用という上
記目的に適応することができなくなる。
【0008】そこで、既存の巻取り機を用いて、このよ
うな拡幅されたテープ状の繊維束を、その形態を保った
ままボビンに巻き取るための提案がなされている。従来
は、例えば特開平4−119123号公報や特開平10
−330038号公報に記載されているように、既存の
巻取り機にガイド装置をトラバースガイドとして取り付
ける方法が提案されている。
【0009】上記特開平4−119123号公報に記載
されているガイド装置は、ボビンの軸と平行に配された
トラバースアームに直交して立設され、前記トラバース
アームに沿って摺動するプレート部材を有しており、同
プレート部材の上下に繊維束をガイドするガイドロール
が配されている。下部のガイドロールは巻取りボビンの
軸と平行に配さており、上部には、同ボビンの軸と直交
して一対の平行なガイドロールが配されている。拡幅さ
れた繊維束は上下のガイド部材の間で軸線方向に90°
捻転されるが、これら上下のガイドロールの間を通すこ
とにより、テープ状の繊維束はその拡幅形態を保持した
状態でボビンに巻き取ることができる。
【0010】また、上記特開平10−330038号公
報に記載されているガイド装置では、トラバースアーム
に沿って往復動するプレート部材の上部に、軸線が互い
に直交して配された複数の円錐状をなすガイドが配さ
れ、プレート部材の下部には巻取りボビンとほぼ平行な
軸線を有する一対の平行なガイドロールが配されてい
る。上部に配された円錐状のガイドによって繊維束が軸
線方向に90°捻転され、同繊維束は下部に配された一
対のガイドロールに直交して送られ、同ロールに掛け回
されてから前記ボビンに巻き取られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平10−330038号公報に記載されているガイド
装置を用いる場合には、トラバースするガイド装置の最
上部に設置されたガイドが円錐状をなす複数のガイドで
あり、トラバースされる繊維束はこの円錐状のガイドに
最初に接触すると同時に繊維束の軸線方向に90°捻転
されるため、特にボビン端部でトラバース方向を反転さ
せる際に繊維束の形態が変化し易い。更には、繊維束が
柔らかくその形態保持性が十分でない場合には、上部の
円錐状ガイド及び下部のガイドロールにおいて繊維束の
走行時に撚りが入り易く、安定な巻き取り状態を確保で
きない。また、同公報では繊維束の幅を更に広げるため
の配慮は何らなされていない。
【0012】一方、上記特開平4−119123号公報
に記載されているガイド装置を用いる場合には、上記特
開平10−330038号公報に記載されているガイド
装置を用いる場合に比べて、トラバース時の反転及び繊
維束の形態保持性に優れている。しかしながら、ガイド
装置の上部ガイドロールと下部ガイドロールとの間隔
は、同ガイド装置を取りつける巻取り機の設計上制限が
あり、その間隔は短いため、一繊維束当たりのフィラメ
ント数が多くなり、繊維束の幅が広くなると、上部のガ
イドロールと下部のガイドロールとの間で繊維束を軸線
方向に90°捻じる段階で、繊維束に大きな捻じり力が
働き、繊維束の拡幅されたテープ状の形態が損なわれて
しまう。
【0013】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであり、供給されるテープ状に拡幅
された強化繊維束を、撚りの無い状態で安定してボビン
に巻き取ることができ、しかも前記強化繊維束を供給時
の幅よりも更に拡幅した状態でボビンに巻き取ることが
できる強化繊維束の巻取り機用ガイド装置と巻取り機と
に関するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用効果】かかる課題
を解決するために、本件請求項1に係る発明によれば、
巻取りボビンの軸と直交して設置され、且つ前記ボビン
の軸に平行に往復動するガイドスタンドと、前記ガイド
スタンドの上部に前記ボビンの軸と直交して配された一
対の上部ガイドロールと、前記ガイドスタンドの下部に
前記ボビンの軸と平行に取り付けられた一対の下部ガイ
ドロールと、前記上部ガイドロールと下部ガイドロール
との間に、繊維束を軸線方向に90°捻転させる補助ガ
イド部材と、を備えてなることを特徴とする巻取り機用
のガイド装置が提供される。
【0015】前記ガイド装置は、前記ガイドスタンドを
巻取り機のトラバース装置に装着して設置される。トラ
バース装置に装着された前記ガイドスタンドは、ボビン
の軸に平行に、ボビンの両端の間を往復動する。前記ガ
イド装置に送られてきた繊維束は、前記ガイドスタンド
の上部に設置された一対の上部ガイドロールに交互に掛
け回されてから、同上部ガイドロールとは直交して配さ
れた一対の下部ガイドロールに交互に掛け回されてボビ
ンへと送られる。
【0016】本発明のガイド部材では前記ガイドスタン
ドの上部に設置された上部ガイドロールがボビンの軸と
直交する方向、即ち、ガイドスタンドの往復動(トラバ
ース)方向とは直交する方向に延在しているため、前記
ガイドスタンドがボビンの軸に平行に移動しても、繊維
束は前記上部ガイドロールの周面に沿って供給され、繊
維束は安定した状態でトラバースがなされる。
【0017】また、前記上部ガイドロールと下部ガイド
ロールとは互いに直交して配されているため、ボビンに
近い2個の下部ガイドロールで、繊維束はボビンの面に
合うように、軸線方向に90°捻じられる。この上部ガ
イドロールと下部ガイドロールとを通過する際に、繊維
束はトラバースに伴う糸揺れやズレなどが減衰され、ボ
ビンに対して常に一定の角度で供給される。
【0018】本発明のガイド装置は、既存の巻取り機に
装着して使用するものであるため、前記ガイドスタンド
は前記巻取り機の設計上、その高さ寸法に制限があり、
上部ガイドロールと下部ガイドロールとの間隔の最大寸
法も一義的に決まる。
【0019】ここで、前記繊維束の幅が大きかったり、
同繊維束が柔らかくその形態保持性が十分でない場合
に、上部ガイドロールと下部ガイドロールとの前記間隔
が小さいと、両ロール間で繊維束に大きな捻じり力が働
き、繊維束の拡幅されたテープ状の形態が損なわれてし
まう。
【0020】そこで、本発明のガイド装置にあっては、
前記上部ガイドロールと下部ガイドロールとの間に更
に、繊維束を軸線方向に90°捻じる補助ガイド部材を
配しているため、前記上部ガイドロールと下部ガイドロ
ールとの間隔が十分でない場合や、繊維束が幅広で柔軟
な場合にも、繊維束はその拡幅形態を損なうことなく円
滑に軸線方向に90°の捻じりが付与される。そのた
め、繊維束は拡幅された偏平なテープ状の形態を保持し
た状態でボビンに巻き取られる。
【0021】なお、前記補助ガイド部材としては、円柱
形状のガイドロールを採用することもできるが、本件請
求項2に係る発明によれば、前記補助ガイド部材は単一
の円錐状ロールからなり、その中心軸を前記上部ガイド
ロールと平行に配されている。或いは、本件請求項3に
係る発明によれば、前記補助ガイド部材は単一の円錐状
ロールからなり、その中心軸を前記下部ガイドロールと
平行に配されている。
【0022】このように前記補助ガイド部材が円錐状ロ
ールである場合には、前記繊維束は円錐状ロールの円錐
面に掛け回されて、極めて安定した状態で軸線方向に9
0°捻転されるため好ましい。
【0023】更には、本件請求項4に係る発明では、前
記補助ガイド部材は一対の円錐状ロールからなり、一方
の円錐状ロールはその中心軸を前記上部ガイドロールと
平行に配され、他方の円錐状ロールはその中心軸を前記
上部ガイドロールと平行に配されている。このように、
2つの円錐状ロールを互いにその中心軸が捻じれた位置
関係となるように設置することで、繊維束がより円滑に
捻転されるとともに、その補助ガイド部材の設置位置に
おいて安定した捻転状態が確保される。
【0024】本件請求項5に係る発明によれば、前記下
部ガイドロールの少なくとも一方を中央部が膨出した湾
曲周面をもつ太鼓形状としている。下部ガイドロールの
一方を太鼓形状とすることにより、繊維束がこの太鼓形
状の下部ガイドロールの周面に掛け回されたときに、更
なる拡幅がなされるため好ましい。
【0025】また、本件請求項6に係る発明によれば、
前記上部ガイドロールの少なくとも一方を中央部が凹ん
だ湾曲周面をもつ鼓形状としている。上部ガイドロール
の一方を鼓形状とすることにより、トラバースの際に繊
維束に捻じれが生じることがなく、また、トラバースに
よる位置ズレも防止でき、繊維束を以降の各ガイドロー
ルの中央部分に導くことができるため好ましい。
【0026】更に本件請求項7に係る発明によれば、上
述した請求項 1〜6のいずれかに係るガイド装置がトラ
バース装置に装着されてなり、前記ガイド装置の上部ガ
イドロールの上方に、同上部ガイドロールと直交する方
向に固定ガイドロールを有してなることを特徴とする巻
取り機が提供される。
【0027】このように、ガイドスタンドの上流側に、
前記上部ガイドロールと直交する固定ガイドロールが設
置されている巻取り機は、テープ状の偏平な炭素繊維束
を撚りが入ること無く巻き取る巻取り機、即ち、ボビン
の軸が繊維束の走行方向に直交するように巻取りボビン
が設置されている巻取り機である。
【0028】巻取りボビンがその軸を繊維束の走行方向
に直交して設置されている巻取り装置では、拡幅された
偏平なテープ状の繊維束をトラバースさせる際に、その
偏平な形態が損なわれやすい。そこで、本発明ではガイ
ドスタンドの繊維束走行方向の上流側に固定ガイドロー
ルを設置し、且つその固定ガイドロールを前記ガイドス
タンドの上部ガイドロールと直交する方向に配してい
る。そのため、前記固定ガイドロールに掛け回された繊
維束は、前記ガイドスタンドの上部ガイドロールに送り
込まれる際に、同繊維束には軸線方向に90°捻転され
る。
【0029】この状態ではボビンの面に対して繊維束が
軸方向に90°捻転された状態であるが、上述したよう
に下部ガイドロールは上部ガイドロールに対して直交し
て配されているため、繊維束は先の捻転方向とは逆に軸
方向に90°捻転されて元にもどり、ボビンに巻き取ら
れる。この捻転の際には、上述したように、上部ガイド
ロールと下部ガイドロールとの間に補助ガイド部材が配
されているため、繊維束は安定した状態で、且つその拡
幅形態を損なうことなく速やかに90°捻転される。
【0030】或いは本件請求項8に係る発明によれば、
請求項 1〜6のいずれかに係るガイド装置がトラバース
装置に装着されてなり、前記ガイド装置の上部ガイドロ
ールの上方に、同上部ガイドロールと平行な方向に固定
ガイドロールを有してなることを特徴とする巻取り機が
提供される。
【0031】このように、ガイドスタンドの上流側に、
前記上部ガイドロールと平行な方向に固定ガイドロール
が設置されている巻取り機は、テープ状の偏平な炭素繊
維束に90°の捻転が付与された後、巻取りボビンに巻
き取られる巻取り機、即ち、ボビンの軸が繊維束の走行
方向と平行になるように巻取りボビンが設置されている
巻取り機である。
【0032】なお、本発明の巻取り機用ガイド装置及び
巻取り機は、拡幅された偏平なテープ状の強化繊維束、
特に炭素繊維束を巻き取る場合に適しているが、勿論、
各種の繊維束にも適用可能である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照し具体的に説明する。炭素繊維は通
常、アクリル系の原料繊維を空気中で加熱して耐炎化し
た後、窒素中で加熱して炭素化し得られるPAN系炭素
繊維と、石油等のピッチを原料とするピッチ系炭素繊維
とがあるが、本発明はそれら両方の炭素繊維を巻き取る
際に適用可能である。
【0034】テープ状の炭素繊維束は例えば特開平6−
65787号公報に開示されているように、同繊維束に
サイジング剤を含浸させた後、加熱ロールで接触乾燥さ
せることにより得られる。この炭素繊維束は、このよう
な成形後、巻取り機によりボビンに巻き取られて、後の
プリプレグ等の製造工程へと送られる。
【0035】図1は本発明のガイド装置が取りつけられ
た巻取り機を概略的に示した側面図であり、図2は本発
明のガイド装置の主要部の概略図である。本発明のガイ
ド装置10は、ボビン1の軸1aに平行に、同ボビン1
の両端間を往復動するトラバース装置に装着されるガイ
ドスタンド11を備えている。ガイドスタンド11は前
記ボビン1の軸に直交して立設している。このガイドス
タンド11の高さ寸法は前記巻取り機の巻取りボビン1
と上部ロール2との間隔に応じて適宜設定されるもので
あり、巻取り機に応じて一義的に決定されるものである
が、ある程度の高さ寸法を有するものである。かかる高
さ寸法をもつガイドスタンド11を安定してトラバース
させるために、本実施形態にあっては、同ガイドスタン
ド11の下部にトラバースガイド12が取り付けらられ
ている。
【0036】同ガイドスタンド11の上部には2つのガ
イドロール13,14が、自由回転可能に取り付けられ
おり、それらの回転軸13a,14aは前記ボビン1の
軸と直交する方向に延在している。この上部ガイドロー
ル13,14のうち上流側に設置されているガイドロー
ル13は、その周面が中央の凹んだ曲率半径が25mm
の曲面である鼓形状のロールであり、下流側のガイドロ
ール14の周面はフラットな円柱形状である。
【0037】更に前記ガイドスタンド11の下部にも、
2つのガイドロール15,16が自由回転可能に取り付
けられている。この下部ガイドロール15,16は、そ
れらの回転軸15a,16aが前記ボビン1の軸と平行
に延在しており、即ち、上部ガイドロール13,14と
直交して延在している。
【0038】この下部ガイドロール15,16のうち、
上流側に配されているガイドロール15は、図3に示す
ように、周面が中央の膨出する曲率半径が34.1mm
の曲面である太鼓形状のロールであり、下流側に配され
ているガイドロール16は、図4に示すように、周面が
中央の凹んだ曲率半径が17.5mmの曲面である鼓形
状のロールである。
【0039】更に、上部ガイドロール13,14と、下
部ガイドロール15,16との略中間位置には、本発明
の補助ガイド部材である円錐状ロール17が、その中心
軸17aを前記上部ガイドロール13,14と平行に配
されている。
【0040】これら上部ガイドロール13,14、下部
ガイドロール15,16、円錐状ロール17の各ロール
の材質についてはSUS、アルミ、鉄等を使用可能であ
る。軽量であるという点からはアルミが優れているが、
単糸巻き付き時にはカッターナイフを使用することがあ
るため、そのような場合にも損傷の少ないSUSを用い
ることが望ましい。更には、単糸巻き付きを防止する観
点から、ハードクロムによる梨地仕上げ等の表面処理を
施すことが望ましい。また、各ロールのサイズについて
は、巻取り機に設置する関係上、直径が15〜30m
m、長さが20〜50mm程度であることが望ましい。
【0041】更に、本実施形態にあっては、二つの下部
ガイドロール15,16間に、図5に概略的に示す側面
形状をもつフック状ガイド18が取り付けられている。
かかる構成を備えたガイドスタンド11は、上述したよ
うに巻取り機のトラバース装置に装着され、ボビン1の
軸に平行に往復動する。ここで本実施例の巻取り機1
は、その上方に配されている上部ロール2と、ボビン1
の軸1aとが平行であり、繊維束Fには撚りが付与され
ること無くボビン1に巻き取られるタイプの巻取り機で
ある。そのため、本実施形態のガイド装置10を適用す
るためには、この巻取り機の上部ロール2の下流側、前
記ガイドスタンド11の上流側に、同一水平面内に2本
の固定ガイドロール3がボビン1の軸1aと平行に配さ
れている。
【0042】前記巻取り機の上部ロール2に送られてき
た複数本(図1では5本)の繊維束Fは、それぞれ対応
する固定ガイドロール3へと送られ、一対の固定ガイド
ロール3に交互に掛け回される。その後、繊維束Fはボ
ビン1の軸1aに平行にトラバースするガイド装置10
へと供給される。なお、図1では5組の固定ガイドロー
ル3及びガイド装置10が上下方向に配置されている
が、同図1は概略図であり、実際には5組が水平方向に
並んで配置されている。
【0043】同ガイド装置10におけるガイドスタンド
11の上部ガイドロール13,14は前記固定ガイドロ
ール3と直交して配されているため、前記固定ガイドロ
ール3を通過した繊維束は、その軸線方向に90°捻転
されて前記上部ガイドロール13,14へ交互に掛け回
される。このように、前記上部ガイドロール13,14
を前記固定ガイドロール3と直交させ、即ち、トラバー
ス方向に直交させて配しているため、繊維束Fは前記上
部ガイドロール13,14の周面に沿ってトラバース方
向に供給されることになり、繊維束Fは安定した状態で
トラバースがなされる。
【0044】こうしてガイドスタンド11に供給された
繊維束Fは、周面形状の異なる2つの前記上部ガイドロ
ール13,14を通過する際にトラバースが相殺され
る。本実施形態では特に、この上部ガイドロール13,
14のうち上流側に配されている上部ガイドロール13
は、上述したように鼓形状であるため、トラバースの動
きにも繊維束Fが捻じれることなく追従する。この上部
ガイドロール13にフラットな周面形状の円柱状のロー
ルを用いると、繊維束Fはトラバースの動きによって捻
れが付与され、テープ状に拡幅された繊維束Fの形態を
保持することができない。
【0045】また、上部ガイドロール13,14のう
ち、下流側に配されているガイドロール14は、周面が
フラットな円柱形状としている。これは、同上部ガイド
ロール14の通過後に、繊維束Fは後述するように軸線
方向に90°捻転されるため、その捻転前にフラットな
周面形状のロールに掛け回すことにより、拡幅された繊
維束Fの形態を保持するためである。
【0046】これら上部ガイドロール13,14を通過
した後、繊維束Fは下部ガイドロール15,16へと送
られるが、このとき前記上部ガイドロール13,14と
下部ガイドロール15,16とは互いに直交して配され
ているため、両者の間で繊維束Fは軸線方向に90°捻
転される。この上部ガイドロール13,14と下部ガイ
ドロール15,16とを通過する際に、繊維束Fはトラ
バースに伴う糸揺れやズレなどが減衰される。
【0047】ここで、本発明のガイド装置11は既存の
巻取り機に装着して使用するものであるため、上述した
ように、前記ガイドスタンドの高さ寸法は前記巻取り機
の設計上制限があり、上部ガイドロール13,14と下
部ガイドロール15,16との間隔の最大寸法も一義的
に決まる。
【0048】この上部ガイドロール13,14と下部ガ
イドロール15,16との間隔が不十分であると、前記
繊維束Fの幅が大きかったり、同繊維束Fが柔らかくそ
の形態保持性が十分でない場合に、上部ガイドロール1
3,14と下部ガイドロール15,16との間で繊維束
Fに大きな捻転力が働き、繊維束Fの拡幅されたテープ
状の形態が損なわれてしまう惧れがある。
【0049】そこで本発明にあっては、前記上部ガイド
ロール13,14と下部ガイドロール15,16との間
に、円錐状ロール17を配している。前記上部ガイドロ
ール13,14を通過した繊維束Fは、円錐状ロール1
7の円錐周面に掛け回されることによって、繊維束Fは
その拡幅されたテープ状の形態を保った状態で、軸線方
向に90°の捻転が円滑に付与され、下部ガイドロール
15,16へと送られる。
【0050】このように、繊維束Fは前記下部ガイドロ
ール15,16に到達する前に90°捻転されているた
め、前記下部ガイドロール15,16の周面に対して略
直交する方向から安定して供給される。そのため、前記
下部ガイドロール15,16のうちの上流側のガイドロ
ール15に、上述したように太鼓形状のロールを採用し
て、同ガイドロール15により更に拡幅させることも可
能となる。
【0051】なお、前記繊維束Fをより安定して90°
捻転させるためには、上部ガイドロール13,14のう
ちの下流側のガイドロール14と下部ガイドロール1
5,16のうちの上流側のガイドロール15との間隔を
15cm以上とすることが望ましいが、この間隔を大き
くすると1つの巻取り機が占有するスペースが大きくな
るため、前記間隔は20cm以下とすることが好まし
い。
【0052】また下部ガイドロール15,16のうち下
流側に配されたガイドロール16は最上流の前記上部ガ
イドロール13と同様、鼓形状である。そのため、繊維
束Fはトラバースの動きにも捻れることなく安定した状
態でボビン1に供給される。もしこのガイドロール16
の周面形状がフラットな形状であると、繊維束Fはトラ
バースの動きによって捻れが入り易く、偏平なテープ状
の形態が崩れることもある。
【0053】更に、前記下部ガイドロール15,16の
間にはフック状ガイド18を設置しており、このフック
状ガイド18によりボビン1の交換時に繊維束Fがガイ
ド装置10から外れるのを防止し、ボビン交換時の時間
を短縮出来る。
【0054】繊維束Fは上述のように軸線方向に90°
捻転され、ボビン1に近接して同ボビン1の軸1aと平
行に配された2個の下部ガイドロールで15,16に供
給される。そして繊維束Fは下部ガイドロール15,1
6に交互に掛け回される間に、一方のガイドロール15
にて更に拡幅された後、トラバースされながらボビン1
に対して周方向から巻き取られる。そして、上部ガイド
ロール13,14と下部ガイドロール15,16とを通
過する際に、繊維束Fはトラバースに伴う糸揺れやズレ
などが減衰され、ボビンに対して常に一定の角度で供給
される。
【0055】また、上述した上部ガイドロール13,1
4、下部ガイドロール15,16、円錐状ロール17
は、それぞれ中心軸が空間的に捻じれた位置にあるが、
いずれのロールにあっても繊維束Fがその中央部を通る
ように配置することが必要である。もしロールの中央部
からずれた位置を繊維束Fが通る場合には、繊維束Fの
幅を狭める力が作用するようになり、繊維束Fの幅を広
げ且つ走行を安定化させることができなくなる。
【0056】なお、上記実施形態では、補助ガイド部材
として単一の円錐状ロール17を採用し、その中心軸1
7aを前記上部ガイドロール13,14と平行に配して
いるが、同円錐状ロール17の中心軸17aを下部ガイ
ドロール15,16と平行に配してもよい。或いは、2
つの円錐状ロールを、上流側の中心軸を前記上部ガイド
ロール13,14と平行に、下流側の中心軸を前記下部
ガイドロール15,16と平行に設置することもでき
る。更には、補助ガイド部材は円錐状ロールに限定され
るものではなく、例えば通常の円柱形状のロールを回転
軸が前記上部ガイドロール及び下部ガイドロールの回転
軸に対して45°となるように設置することもできる。
【0057】更に、上記巻取り機は繊維束の走行方向に
対して直交に巻取りボビン1が設置されており、巻取り
時に繊維束に撚りの付与されないタイプの巻取り機であ
るが、本発明のガイド装置はかかる巻取り機用に限定さ
れるものではない。例えば、繊維束の走行方向に対して
平行に巻取りボビン1が設置されており、巻取り時に繊
維束に90°の撚りが付与されるタイプの巻取り機にも
適用可能である。その場合には、上方の固定ガイドロー
ルとガイド装置10の上部ガイドロール13,14とが
平行になるようにガイド装置が設置され、固定ガイドロ
ールとガイド装置10との間では繊維束は捻転されな
い。
【0058】以下、本発明の具体的な実施例について説
明する。図2に示す上述したガイド装置10を製作し、
神津製作所製のEKTW型巻取り機のトラバースガイド
として使用した。
【0059】このようなガイド装置10を巻取り機によ
って炭素繊維束を紙製巻取りボビン(紙管)に巻き取っ
た。ここで紙管としては直径80mm、長さ280mm
のものを使用した。また、炭素繊維束としてはフィラメ
ント数12000本、直径7μmからなり、繊維束の幅
は6mmのテープ状に成形されたものを用いた。
【0060】上記炭素繊維束を巻取り機への供給速度1
0m/minで上記紙管に25000m巻き取った。巻
き取った紙管から炭素繊維束を10m/minの速度で
引き出し、CCDカメラを用いて1 秒毎に1000m分
の幅の実測を行ったところ、紙管の中央部分だけでな
く、紙管の端部においても繊維束には幅の減少が認めら
れず、繊維束の拡幅形態の安定性を示しており、幅のC
V値は1〜3%であった。
【0061】以上述べたように、本発明の巻取り機用ガ
イド装置は、トラバースするガイドスタンドに、互いに
形状の異なる2対4個のガイドロール群とガイド部材と
が配されており、最初の2個の上部ガイドロールによっ
てトラバースの動きを打ち消し、次の補助ガイド部材で
繊維束の形状を保ちつつその軸線方向に90°の捻転が
安定して付与され、最後の2個の下部ガイドロールによ
り、ボビンの外周方向に沿って炭素繊維束を、拡幅形態
を保持した状態で供給することができるため、テープ状
に拡幅された繊維束を安定して巻き取ることができる。
【0062】また、本発明の巻取り装置によって巻取り
ボビンに巻き取られた巻体から巻き出される繊維束は幅
が広く且つその幅寸法も安定しているため、薄物の炭素
繊維プリプレグやドラムワインド及びフィラメントワイ
ンドによる成形品を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガイド装置が取りつけられた巻取り機
を概略的に示した側面図である。
【図2】本発明のガイド装置の主要部の概略図である。
【図3】上流側に配された下部ガイドロールの側面外概
略図である。
【図4】下流側に配された下部ガイドロールの側面外概
略図である。
【図5】フック状ガイドの側面概略図である。
【符号の説明】
1 巻取りボビン 1a 軸 2 上部ロール 3 固定ガイドロール 10 ガイド装置 11 ガイドスタンド 12 トラバースガイド 13 ,14 上部ガイドロール 13a,14a 回転軸 15 ,16 下部ガイドロール 15a,16a 回転軸 17 円錐状ロール 17a 中心軸 18 フック状ガイド F 繊維束

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取りボビンの軸と直交して設置され、
    且つ前記ボビンの軸に平行に往復動するガイドスタンド
    と、 前記ガイドスタンドの上部に前記ボビンの軸と直交して
    配された一対の上部ガイドロールと、 前記ガイドスタンドの下部に前記ボビンの軸と平行に取
    り付けられた一対の下部ガイドロールと、 前記上部ガイドロールと下部ガイドロールとの間に、繊
    維束を軸線方向に90°捻転させる補助ガイド部材と、
    を備えてなることを特徴とする巻取り機用のガイド装
    置。
  2. 【請求項2】 前記補助ガイド部材は単一の円錐状ロー
    ルからなり、その中心軸を前記上部ガイドロールと平行
    に配されてなる請求項1記載のガイド装置。
  3. 【請求項3】 前記補助ガイド部材は単一の円錐状ロー
    ルからなり、その中心軸を前記下部ガイドロールと平行
    に配されてなる請求項1記載のガイド装置。
  4. 【請求項4】 前記補助ガイド部材は一対の円錐状ロー
    ルからなり、一方の円錐状ロールはその中心軸を前記上
    部ガイドロールと平行に配され、他方の円錐状ロールは
    その中心軸を前記下部ガイドロールと平行に配されてな
    る請求項1記載のガイド装置。
  5. 【請求項5】 前記下部ガイドロールの少なくとも一方
    は中央部が膨出した湾曲周面をもつ太鼓形状である請求
    項1〜4のいずれかに記載のガイド装置。
  6. 【請求項6】 前記上部ガイドロールの少なくとも一方
    は中央部が凹んだ湾曲周面をもつ鼓形状である請求項1
    〜5のいずれかに記載のガイド装置。
  7. 【請求項7】 請求項 1〜6のいずれかに記載されたガ
    イド装置がトラバース装置に装着されてなり、前記ガイ
    ド装置の上部ガイドロールの上方に、同上部ガイドロー
    ルと直交する方向に固定ガイドロールを有してなること
    を特徴とする巻取り機。
  8. 【請求項8】 請求項 1〜6のいずれかに記載されたガ
    イド装置がトラバース装置に装着されてなり、前記ガイ
    ド装置の上部ガイドロールの上方に、同上部ガイドロー
    ルと平行な方向に固定ガイドロールを有してなることを
    特徴とする巻取り機。
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