JPH075096Y2 - トラバースガイド - Google Patents

トラバースガイド

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Publication number
JPH075096Y2
JPH075096Y2 JP16135688U JP16135688U JPH075096Y2 JP H075096 Y2 JPH075096 Y2 JP H075096Y2 JP 16135688 U JP16135688 U JP 16135688U JP 16135688 U JP16135688 U JP 16135688U JP H075096 Y2 JPH075096 Y2 JP H075096Y2
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JP
Japan
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strand
guide
traverse
width
carbon fiber
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Application number
JP16135688U
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JPH0280666U (ja
Inventor
秀樹 中井
和夫 野中
秀桂 乾
Original Assignee
東邦レーヨン株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、炭素繊維ストランド、特に断面の偏平な、い
わゆる広幅の炭素繊維ストランドの巻き取りに用いられ
るトラバースガイドに関するものである。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする問題点〕
炭素繊維プリプレグを素材としてスポーツ用品(テニス
ラケット、釣竿、ゴルフシャフト等)を製造する場合、
薄物プリプレグが使用されることが多い。この薄物プリ
プレグを作るには、開繊性に優れた広幅の炭素繊維スト
ランドが要求される。その結果、これに対応する広幅の
炭素繊維ストランドをワインダーでボビンに巻き取る技
術の確立が求められている。
従来、炭素繊維ストランドを巻き取るワインダーには、
第1図のA,B,Cに示すような形状のトラバースガイドが
使用されている。
これらトラバースガイドの場合、ガイドを通るストラン
ドの中央部はガイド面に影響されることなくフリーな状
態を保持しているが、端部はトラバースガイドの左右移
動によりガイドの右面又は左面に交互に接することとな
る。そのため、ストランドは広幅の状態で供給されて
も、巻き取り途中でストランド幅の減少、仮撚りの発生
が避けられない。従って、広幅を維持した仮撚りのない
ストランドが得られにくいという問題があった。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、ストランド幅を減少させることなく、
かつ、仮撚りの発生もない広幅を維持したままの炭素繊
維ストランドを連続的にボビンに巻き取ることのできる
ワインダーのトラバースガイドを提供するにある。
〔考案の構成及び効果〕
本考案は下記のとおりである。
ワインダーで広幅の炭素繊維ストランドをボビンに巻き
取るためのトラバースガイドにおいて、平行な2本のガ
イドバーと、該平行ガイドバー間に底面がU字型であ
り、かつ底面の長さがストランドの幅よりも長い形状の
U型ガイドを、ストランドがU型ガイドの底面の擦過す
るように配し、一体化してなるトラバースガイド。
本考案において、広幅ストランドとは、断面が偏平な炭
素繊維ストランドをいう。ストランドの幅は、通常、ス
トランドの厚さの10倍以上、好ましくは30倍以上のスト
ランドである。
また、U型ガイドとは、凹面を持つガイドであり、該凹
面(ガイド底面)の広幅ストランドと接する部分の長さ
が、該広幅ストランドの幅よりも長く、広幅ストランド
を挾窄せずストランド全幅と接触することのできる長さ
を有するガイドである。ガイドの立上り部については、
その有無は問わないが、作業性の点からみて、少なくと
も糸掛け作業側の立上り部はない方が好ましい。
本考案によると、広幅ストランドが、その幅を狭めるこ
とがなく巻き取られ、しかも、仮撚り、耳折れがないた
め、後の工程のプリプレグ化における開繊、樹脂の含浸
を容易に行うことができる。
本考案を図面によって説明する。
第2図は、本考案の1例になるトラバースガイド要部の
斜視図である。第2図において、1はストランド、2,4
は平行なガイドバー、3はU型ガイドバー、5は固定具
である。
U型ガイドバー3は、平行なガイドバー2,4の間に配さ
れ、これらは、固定具5に固定される。固定の手段は接
着、螺着など任意の方法が採用できる。
ストランドは、矢印の方向に走行する。ストランド1の
走行の際、ストランド1はU型ガイド3の底面に接しつ
つ走行するよう、U型ガイド3は、平行ガイド2,4を結
ぶ直線よりも奥になるような位置関係に配設される。す
なわち、U型ガイド3の底面でストランドが平行なガイ
ドバー2,4側に屈折するような位置関係に配設される。
このため、ストランド1は平行ガイド2,4とU型ガイド
3とによって、しごかれつつ走行する。
ストランド1がU型ガイド3の底面で、しごかれないで
走行するとストランドによじれを生ずる。
U型ガイド3の底面にストランド1が接していないと、
ストランド1がU型ガイド3から外れてしまい、また、
外れないようにするため、従来のような長い立上り部を
持つU型ガイドにした場合、その立上り部によって、ト
ラバース中、ストランド左右に、交互に寄せられてスト
ランド幅が狭くなる。或いは、耳折れ、仮撚り発生の原
因となる。
平行なガイドバー2,4とU型ガイド3の材質はセラミッ
ク材、硬質クロームメッキ金属材などであるが、セラミ
ック材が耐摩耗性、平滑性の点において優れている。
第3図は、第2図に示すトラバースガイドがワインダー
に取付けられた状態の斜視図である。第3図において、
1はストランド、1′は巻き取られたストランド、2は
入側のガイドバー、3はU型ガイドバー、4は出側のガ
イドバー、5は固定具、6はトラバース、6′はトラバ
ースガイドをセットし、トラバースガイドを往復運動さ
せるためのカムボックス、7はボビンである。8はガイ
ドコロを示す。
ガイドコロ8を経て供給されたストランド1は、トラバ
ース6によってボビン7の所定のトラバース幅に往復運
動をしつつ巻き取られる。
以上のごとくして巻き取られたストランドは、偏平で、
しかも、よじれがない。このため、開繊性がよく樹脂の
含浸性にも優れている。
〔実施例及び比較例〕
実施例1 (トラバーガイドの作成) 直径10mmのセラミック製平行ガイドを、該平行ガイドの
間に、ストランド走行方向に直径10mmの円弧でストラン
ドが擦過するように、ストランドの幅方向に、曲率半径
7.5mmに弯曲した底面を持つU型ガイドを配した。
(トラバースガイドの使用) バーマーグ社製、EKS5C型ワインダーのトラバースガイ
ドを、前記で作成したトラバースガイドと交換して、下
記の炭素繊維ストランドをトラバース幅250mmにて、直
径80mmの紙管ボビンに、8m/分の速度で巻き取った。
炭素繊維ストランドは、直径5μmの炭素繊維フィラメ
ント12,000本からなる、ストランド幅5mm、ストランド
厚さ0.1mmの広幅ストランドである。
以上の結果、巻き取られたストランドの幅は5mm〜5.5mm
で仮撚り、耳折れもなく、ストランド形態は良好であっ
た。
比較例1 第1図に示す、トラバースガイドA(従来例)を具備し
たワインダーを使用する他は実施例1.と同様にしてボビ
ンに巻き取ったところ、巻き取られたストランドの幅は
約3mmに減少すると共に仮撚りも発生した。
【図面の簡単な説明】
第1図のA,B,Cは、通常のストランドの巻き取りに用い
られているトラバースガイドの従来例である。 第2図は、本考案の1例になるトラバースガイド要部の
斜視図である。 第3図は、第2図に示すトラバースガイドがワインダー
に取付けられた状態の斜視図である。 図中、1はストランド、1′は巻き取られたストラン
ド、2は入側のガイドバー、3はU型ガイドバー、4は
出側のガイドバー、5は固定具、6はトラバース、6′
はカムボックス、7はボビン、8はガイドコロを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワインダーで広幅の炭素繊維ストランドを
    ボビンに巻き取るためのトラバースガイドにおいて、平
    行な2本のガイドバーと、該平行ガイドバー間に底面が
    U字型であり、かつ底面の長さがストランドの幅よりも
    長い形状のU型ガイドを、ストランドがU型ガイドの底
    面の擦過するように配し、一体化してなるトラバースガ
    イド。
JP16135688U 1988-12-13 1988-12-13 トラバースガイド Expired - Lifetime JPH075096Y2 (ja)

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JP16135688U JPH075096Y2 (ja) 1988-12-13 1988-12-13 トラバースガイド

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JPH0280666U JPH0280666U (ja) 1990-06-21
JPH075096Y2 true JPH075096Y2 (ja) 1995-02-08

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ID=31444219

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JP2001348166A (ja) * 2000-06-12 2001-12-18 Mitsubishi Rayon Co Ltd 巻取り機用ガイド装置と巻取り機

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JPH0280666U (ja) 1990-06-21

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