JP2002029857A - 小型セラミック電子部品焼成用トレイ - Google Patents

小型セラミック電子部品焼成用トレイ

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JP2002029857A
JP2002029857A JP2001108262A JP2001108262A JP2002029857A JP 2002029857 A JP2002029857 A JP 2002029857A JP 2001108262 A JP2001108262 A JP 2001108262A JP 2001108262 A JP2001108262 A JP 2001108262A JP 2002029857 A JP2002029857 A JP 2002029857A
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Masahiro Wada
正弘 和田
Takumi Shibuya
巧 渋谷
Sakae Akiyama
栄 秋山
Hidetsugu Ono
英嗣 小野
Hideki Seiji
英樹 政氏
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Mitsubishi Materials Corp
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/622Forming processes; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/64Burning or sintering processes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C17/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing resistors
    • H01C17/006Apparatus or processes specially adapted for manufacturing resistors adapted for manufacturing resistor chips
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C7/00Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material
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Abstract

(57)【要約】 【課題】円板型セラミックスコンデンサー、チップ型抵
抗、リングバリスター、半導体コンデンサー、圧電材料
製品、チップ型積層コンデンサー、チップ型サーミスタ
ーなどの小型セラミック電子部品を焼成するためのトレ
イを提供する。 【解決手段】枠と敷板からなる小型セラミック電子部品
焼成用トレイにおいて、前記敷板は、連続気孔を有しか
つ三次元網目構造を有する多孔質耐熱金属または多孔質
耐熱合金からなり、その表面の平均開口径が50〜40
0μmでかつ開口面積率が20〜90%を有し、さらに
全体の気孔率が60〜98容量%、孔部を除いた表面の
粗さが中心線平均粗さ:2〜50μmを有する小型セラ
ミック電子部品焼成用トレイ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円板型セラミッ
クスコンデンサー、チップ型抵抗、リングバリスター、
半導体コンデンサー、圧電材料製品、チップ型積層コン
デンサー、チップ型サーミスターなどの小型セラミック
電子部品を焼成するためのトレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、高密度化に伴
い、回路を構成する電子部品も従来のリード付きディス
クリートから表面実装を可能とするチップ型の微小部品
に変わってきている。例えば、チップ型積層コンデンサ
ーやチップ型サーミスターなどのセラミック電子部品
は、通称「1608」と呼ばれる1.6×0.8×0.
8mmの寸法から、「1005」と呼ばれる1.0×
0.5×0.5mmの寸法へ、さらに「0603」と呼
ばれる0.60×0.3×0.3mmの寸法へと超小型
化している。チップ型積層コンデンサーの代表的な作り
方は、高誘電体セラミック粉末と有機樹脂と溶剤を用い
て分散、混合してセラミックスラリーを作製し、これを
ドクターブレード法により剥離処理を施したフィルム上
に一定厚みに製膜し、グリーンシートを作製する。この
グリーンシートに低抵抗金属粉末と有機樹脂と溶剤を混
合して作製した内部電極ペーストをスクリーン印刷によ
り、後で複数のセラミックコンデンサー素子が得られる
ように複数パターン印刷し、金型で打ち抜きした後、積層
された高誘電体セラミック層と内部電極からなるグリー
ンシートを各々熱プレスにて圧着し、積層体を得る。次
にこの積層体を切断し、脱脂、焼結を行い、内部電極材と
高誘電体が交互に積層した焼結体を得る。
【0003】この焼結体の両端に、銀などの金属粒子、
ガラスフリット、有機バインダー樹脂、有機溶剤などを
混練して得られたペーストを付着させる。この焼結体の
両端にペーストを付着させたもの(以下、ペースト付着
体という)が図2の断面図に示されている。図2におい
て、3は内部電極材1と高誘電体2が交互に積層した焼
結体であり、4は焼結体3の両端に付着したペーストで
あり、5はペースト付着体である。このペースト付着体
5を、例えば50℃/分程度の昇温速度で500〜90
0℃に昇温することによりペーストが焼き付けられて外
部電極を形成する。この焼付け工程は、ペースト付着体
5を図1の斜視図に示されるような焼成トレイ6に入れ
て焼成する。ペースト付着体5を焼成するとペースト付
着体5のペ−スト4は焼成されて外部電極となる。チッ
プ型サーミスターもほぼ同様のプロセスで外部電極が焼
き付けられる。前記焼成トレイ6は図1の斜視図に示さ
れるようにステンレス製の枠7と敷板8により構成され
ており、敷板8はステンレス製のメッシュ、または表面
の粗さが中心線平均粗さ(以下Raで示す):0.1〜
0.5μmを有する薄板をパンチングもしくはエッチン
グにより開けた微細貫通孔(図示せず)を有する薄板で
構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ペースト付着体5を前
記従来のステンレス製メッシュからなる敷板8を有する
焼成トレイ6に入れて焼成すると、メッシュの凹凸が大
きいのでペースト付着体を配置した際にメッシュ凸部が
セラミック燒結体と接触することがあり、セラミック燒
結体がメッシュ凸部に接触した状態で焼成が行われると
チップの変色や誘電率のばらつきが生じるので好ましく
ない。そのため、近年では主として薄板にパンチングや
エッチングで開口した微細な貫通孔の付いた敷板を有す
る焼成トレイが使用されている。ところが、前記微細な
貫通孔の付いた薄板からなる敷板に設けられる孔の最大
開口率は40%程度と小さく、したがって加熱が不均一
なために均一な焼成ができず、さらにその開口径は最小
で0.5mm程度と比較的大きいところから近年の超小
型化しているチップの焼成に際してチップが孔に落ち込
んだり、またはペースト付着体のペースト部分が孔に落
ち込んでチップが傾いて敷板に置かれた状態で焼成され
たりしてペースト部分の焼成が均一に行われないことが
ある。パンチングやエッチングで開口した貫通孔の最大
開口率が40%より大きくし、さらに最小開口径を0.
5mmより小さくすることは不可能ではないが、そのた
めには敷板となる薄板の厚さを一層薄くしなければなら
ず、薄い敷板は長期間使用すると波打つような変形が生
じ、波打ったトレイの敷板に載せられたペースト付着体
は焼成中の炉内搬送時における微弱な振動により凹部中
央にペースト付着体が溜まり、焼成されたチップが相互
に接合して不良品の発生率が多くなるという問題点があ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような課題を解決すべく研究を行った結果、
(イ)小型セラミック電子部品焼成用トレイの敷板を、
連続気孔を有しかつ三次元網目構造を有する多孔質耐熱
金属または多孔質耐熱合金で作製すると、前記連続気孔
を有しかつ三次元網目構造を有する多孔質耐熱金属また
は多孔質耐熱合金からなる敷板は、表面に形成される孔
の平均開口径が50〜400μm、開口面積率が20〜
90%、全体の気孔率が60〜98容量%であるところ
から、超小型化しているチップの焼成に際して、チップ
が孔に落ち込んだり、傾いて置かれることがなくなって
ペースト付着体が均一に焼成され、さらに、前記多孔質
耐熱金属または多孔質耐熱合金からなる敷板は連続気孔
の開口部分を除いた表面の粗さがRa:2〜50μmを
有するのでチップが敷板に付着することはない、(ロ)
さらに、前記連続気孔を有しかつ三次元網目構造を有す
る多孔質耐熱金属または多孔質耐熱合金からなる敷板
は、メッシュからなる敷板およびパンチングやエッチン
グで開口した貫通孔を有する敷板などの従来の敷板より
厚さを厚くして強度を高めても、表面に形成される孔の
平均開口径が50〜400μm、開口面積率が20〜9
0%、全体の気孔率が60〜98容量%、連続気孔の開
口部分を除いた表面の粗さがRa:2〜50μmという
特性を確保することができ、従来のトレイのように長期
間使用すると敷板が波打つような変形が生じることがな
く、したがってトレイの敷板に載せられたペースト付着
体が焼成炉内搬送時の微弱な振動により波打ち変形によ
り生じた凹部中央に溜まり、焼成されたチップが相互に
接合して不良品が発生することがない、という研究結果
を得たのである。
【0006】この発明は、かかる研究結果に基づいてな
されたものであって、(1)枠と敷板からなる小型セラ
ミック電子部品焼成用トレイにおいて、前記敷板は、連
続気孔を有しかつ三次元網目構造を有する多孔質耐熱金
属または多孔質耐熱合金からなる小型セラミック電子部
品焼成用トレイ、(2)枠と敷板からなる小型セラミッ
ク電子部品焼成用トレイにおいて、前記敷板は、連続気
孔を有しかつ三次元網目構造を有する多孔質耐熱金属ま
たは多孔質耐熱合金からなり、その表面の平均開口径が
50〜400μmでかつ開口面積率が20〜90%を有
し、さらに全体の気孔率が60〜98容量%,連続気孔
の開口部分を除いた表面の粗さがRa:2〜50μmを
有する小型セラミック電子部品焼成用トレイ、に特徴を
有するものである。
【0007】この発明の小型セラミック電子部品焼成用
トレイの敷板を構成する多孔質耐熱金属または多孔質耐
熱合金は、鉄基多孔質耐熱合金またはニッケル基多孔質
耐熱合金であり、鉄基多孔質耐熱合金としてはSUS3
10Sなどのステンレス鋼、ニッケル基多孔質耐熱合金
としてはINCO600、HA214,HA230など
の超合金が好ましい。この発明の小型セラミック電子部
品焼成用トレイは、枠に前記多孔質耐熱金属または多孔
質耐熱合金からなる敷板を図1に示されるようにはめ込
み、敷板を枠に溶接することにより製造するが、この発
明の敷板は十分な厚さを確保できるところから、溶接せ
ずに、図3に示される支持体9を内枠としてはめ込み、
支持体9で敷板8を押さえ、敷板8を着脱自在にして敷
板を簡単に交換できるようにすることができる。支持体
の具体的構造を図4に示す。図4(A)は図3のA−A
断面図であり、窓枠形状の支持体9をはめ込んで敷板を
抑えている状態を示している。図4(B)〜(D)はそ
の他の支持体をはめ込んだ状態の断面図であり、図4
(B)は鍔14を設けた窓枠形状の支持体10を示し、
図4(C)は薄い弾性体からなる支持体11を示し、こ
の支持体は枠7にスポット溶接15されている。図4
(D)は支持体12を枠にはめ込んでボルト13で枠7
に固定したものである。
【0008】次に、この発明の小型セラミック電子部品
焼成用トレイの敷板を製造する方法を説明する。まず、
耐熱金属粉末または耐熱合金粉末、有機溶剤、界面活性
剤、水溶性樹脂結合剤、可塑剤、および純水を用意し、こ
れらを下記の配合組成となるようにうに配合し、1〜1
6時間混練することにより、混合スラリーを作製する。 炭素数5〜8の非水溶性炭化水素系有機溶剤:0.5〜
10%、 界面活性剤:0.05〜5%、 水溶性樹脂結合剤:0.5〜20%、 平均粒径:5〜100μmの耐熱金属粉末または耐熱合
金粉末:30〜80%、 必要に応じて、多価アルコール、油脂、エーテル、およ
びエステルのうちの1種または2種以上からなる可塑
剤:0.1〜15%、 水:残り(ただし、%は質量%を示す)。 この混合スラリーから、例えば公知のドクターブレード
法やスリップキャスト法などの方法で板状のグリーン成
形体を成形し、この板状のグリーン成形体を5℃以上の
温度に保持すると、板状の多孔質成形体が得られ、この
板状の多孔質成形体を焼成して多孔質耐熱金属板または
多孔質耐熱合金板とし、次いで厚さを均一な厚さとする
ために軽く圧延したのち、所定の寸法に切断して敷板を
製造する。
【0009】このようにして製造した敷板は、板厚方向
の平均気孔径をa、板厚に垂直方向の平均気孔径をbと
すると、a/b=0.5〜0.95の範囲内にある偏平
な連続気孔を有し、さらにその骨格は300μm以下の
太さとなる。この発明の小型セラミック電子部品焼成用
トレイの敷板は、この300μm以下の骨格太さを有す
ることにより残留応力が変形により吸収され、波打など
の変形が生じないものと考えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の多孔質金属体
からなる小型セラミック電子部品焼成用トレイを実施例
により具体的に説明する。まず、耐熱合金粉として表1
に示される平均粒径のSUS304およびSUS310
Sステンレス鋼アトマイズ粉、INCO600、HA2
14およびHA230などのNi合金アトマイズ粉を用
意し、さらに有機溶剤としてn−ヘキサン、界面活性剤
としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(以下、
DBSという)、水溶性樹脂結合剤としてヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース(以下、HPMCという)、可
塑剤としてグリセリンをそれぞれ用意した。さらに水と
して蒸留水を用意した。
【0011】前記用意したこれら耐熱合金粉、HPM
C、n−ヘキサン、DBS、グリセリンおよび蒸留水を
表1に示される割合で配合し、混練機に装入して10時
間混練してスラリーを作製し、このスラリーをドクター
ブレード法により厚さ:200μmの成形体に成形し、得
られた成形体を湿度:90%、温度:35℃、10分間
保持の条件で発泡し、さらに水素雰囲気中、温度:500
℃、60分間保持の条件で脱脂し、さらに水素雰囲気中、
温度:1250℃、60分間保持の条件で焼結したの
ち、厚さをそろえるために軽く圧延し、幅:150mm、
長さ:250mm、厚さ:0.5mmの寸法を有し、表
2に示される初期特性を有する敷板を製造した。このよ
うにして得られた敷板の表面の平均開口径、表面の開口
面積率、全体の気孔率、内部骨格の太さ、連続気孔の開口
部分を除いた表面の粗さRaおよびa/b(ただし、
a:板厚方向の平均気孔径、b:板厚に垂直方向の平均
気孔径)などを測定し、その結果を表2に示した。さら
に、厚さ:0.5mmを有するSUS304およびIN
CO600Ni合金からなる圧延薄板に表2に示される
表面の平均開口径、表面の開口面積率を有する従来の敷
板を用意した。
【0012】このようにして得られた敷板を大気中、温
度:900℃、20時間保持することにより敷板の表面
を酸化処理し、次いで、これら敷板を同質材の板材で作
製した枠にはめ込み、スポット溶接することにより図1
に示される構造の本発明小型セラミック電子部品焼成用
トレイ(以下、本発明トレイという)1〜7、比較小型
セラミック電子部品焼成用トレイ(以下、比較トレイと
いう)1〜2および従来小型セラミック電子部品焼成用
トレイ(以下、従来トレイという)1〜2を作製した。
さらに、本発明トレイ1における敷板の断面の顕微鏡組
織写真を図5に示し、その写生図を図6に示した。図6
において、16は連続気孔の開口部分を除いた表面、1
7は連続気孔の開口部分、18は連続気孔、19は骨格
である。図5および図6から、この発明の敷板における
連続気孔の開口部分を除いた表面18は凹凸が激しく、
粗さが粗いことが分かる。
【0013】一方、チタン酸バリウム系高誘電体セラミ
ック粉末と有機樹脂と溶剤を用いて分散、混合してセラ
ミックスラリーを作製し、これをドクターブレード法に
より剥離処理を施したフィルム上に一定厚みに製膜し、
グリーンシートを作製した。このグリーンシートに低抵
抗金属粉末と有機樹脂と溶剤を混合して作製した内部電
極ペーストをスクリーン印刷により後で複数のセラミッ
クコンデンサー素子が得られるように複数パターン印刷
し、金型で打ち抜きした後、積層された高誘電体セラミッ
ク層と内部電極からなるグリーンシートを作製し、熱プ
レスにて圧着することにより積層体を得た。次にこの積
層体を切断し、脱脂、焼結を行い、内部電極材と高誘電体
が交互に積層した焼結体を得、この焼結体を縦:0.4
mm、横:0.4mm、高さ:0.9mmの寸法を有する
図2の焼結チップ3を作製した。
【0014】さらに平均粒径:15μmの銀粉に4質量
%のホウ珪酸鉛ガラス粉と5質量%のポリビニルアルコ
ールを添加し、ボールミルを用いて1時間混練して導電
性ペーストを作製し、この導電性ペースを前記焼結チッ
プ3の両端に塗布することにより付着させてペースト付
着体5を作製した。
【0015】得られたペースト付着体を先に準備した本
発明トレイ1〜7、比較トレイ1〜2および従来トレイ
1〜2の敷板の上に1000個づつ載せ、大気炉を用い
て昇温速度:20℃/分で850℃まで昇温し、20分
間保持した後、降温速度:50℃/分で室温まで降温す
ることによりペースト付着体におけるペ−スト部分を焼
成して外部電極を形成し、チップ型コンデンサー(以
下、チップという)を作製した。ペースト付着体のペー
スト部分を焼成する操作を30回および100回行った
後の敷板上のチップ同士の固着割合および敷板の反り
(最大高さと最低高さの差)を測定し、その結果を表2
に示した。なお、敷板表面の平均開口径および開口面積
率は画像解析装置を併用して測定した。また、全体気孔
率は敷板の寸法と重量を測定し、その材質の真比重の値
から計算して求めた。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】表1〜2に示される結果から、本発明トレ
イ1〜7は、従来トレイ1〜2に比べていずれもチップ
同士の固着割合および敷板の反りが少なく、したがっ
て、外部電極焼付け工程における問題点を解決すること
ができることが分かる。しかし、この発明の条件から外
れた値の比較トレイ1〜2は幾分好ましくない値を示す
ことが分かる。
【0019】
【発明の効果】上述のように、この発明の多孔質金属体
からなる敷板を有する小型セラミック電子部品焼成用ト
レイは、長期間使用しても反りが少なく、チップ同士の
固着率が少ないなど優れた性能を長期にわたって発揮す
ることができ、産業の発展に大いに貢献しうるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】小型セラミック電子部品焼成用トレイを示す概
略斜視図である。
【図2】小型チップ型コンデンサーを示す概略断面説明
図である。
【図3】小型セラミック電子部品焼成用トレイを示す概
略斜視図である。
【図4】枠に支持体をはめ込んだ状態の一部断面図であ
る。
【図5】この発明の小型セラミック電子部品焼成用トレ
イを構成する敷板の断面の顕微鏡組織写真である。
【図6】この発明の小型セラミック電子部品焼成用トレ
イを構成する敷板の断面における顕微鏡組織の写生図で
ある。
【符号の説明】
1 内部電極材 2 高誘電体 3 焼結体 4 ペースト 5 ペースト付着体 6 焼成トレイ 7 枠 8 敷板 9〜12 支持体 13 ボルト 14 鍔 15 スポット溶接 16 連続気孔の開口部分を除いた表面 17 連続気孔の開口部分 18 連続気孔 19 骨格
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 栄 埼玉県桶川市上日出谷1230 三菱マテリア ル株式会社桶川製作所内 (72)発明者 小野 英嗣 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社セラミック工場内 (72)発明者 政氏 英樹 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社セラミック工場内 Fターム(参考) 4K055 AA05 HA08 HA13 HA14 HA27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠と敷板からなる小型セラミック電子部品
    焼成用トレイにおいて、前記敷板は、連続気孔を有しか
    つ三次元網目構造を有する多孔質耐熱金属または多孔質
    耐熱合金からなることを特徴とする小型セラミック電子
    部品焼成用トレイ。
  2. 【請求項2】枠と枠の内側に設けられた支持体により敷
    板を固定してなる小型セラミック電子部品焼成用トレイ
    であって、前記敷板は、連続気孔を有しかつ三次元網目
    構造を有する多孔質耐熱金属または多孔質耐熱合金から
    なることを特徴とする小型セラミック電子部品焼成用ト
    レイ。
  3. 【請求項3】前記連続気孔を有しかつ三次元網目構造を
    有する多孔質耐熱金属または多孔質耐熱合金からなる敷
    板は、表面の平均開口径が50〜400μmでかつ開口
    面積率が20〜90%を有し、さらに全体の気孔率が6
    0〜98容量%を有し、連続気孔の開口部分を除いた表
    面の粗さが中心線平均粗さ:2〜50μmを有すること
    を特徴とする請求項1または2記載の小型セラミック電
    子部品焼成用トレイ。
  4. 【請求項4】前記連続気孔を有しかつ三次元網目構造を
    有する多孔質耐熱金属または多孔質耐熱合金からなる敷
    板は、板厚方向の平均気孔径をa、板厚に垂直方向の平
    均気孔径をbとすると、a/b=0.5〜0.95の範
    囲内にあることを特徴とする請求項1、2または3記載
    の小型セラミック電子部品焼成用トレイ。
  5. 【請求項5】前記連続気孔を有しかつ三次元網目構造を
    有する多孔質耐熱金属または多孔質耐熱合金からなる敷
    板は、骨格の太さが300μm以下であることを特徴と
    する請求項1、2、3または4記載の小型セラミック電
    子部品焼成用トレイ。
  6. 【請求項6】前記連続気孔を有しかつ三次元網目構造を
    有する多孔質耐熱金属または多孔質耐熱合金は、鉄基多
    孔質耐熱合金またはニッケル基多孔質耐熱合金からなる
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の
    小型セラミック電子部品焼成用トレイ。
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