JP2002029388A - 窓ガラス面への水滴付着防止方法 - Google Patents

窓ガラス面への水滴付着防止方法

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JP2002029388A
JP2002029388A JP2000215817A JP2000215817A JP2002029388A JP 2002029388 A JP2002029388 A JP 2002029388A JP 2000215817 A JP2000215817 A JP 2000215817A JP 2000215817 A JP2000215817 A JP 2000215817A JP 2002029388 A JP2002029388 A JP 2002029388A
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Masakata Tokuchi
正堅 渡久地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車などの窓ガラスに雨の水滴が付着するの
を効果的に防止可能とし、ワイパーを不要とする。 【解決手段】外気に面するガラス板を水の臨界温度以上
の温度に維持して水滴が付着不能とし、かつ前記の外気
に面するガラス板と室内側のガラス板との間に隙間を設
け、この隙間を真空にすることで、熱が室内に伝わるの
を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や電車、航空機
その他の乗物の窓ガラスに雨水などの水滴が付着するの
を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】自動車な
どの乗物の窓ガラスが雨で濡れると、見通しが悪くな
り、特にフロンドガラスの場合には、運転の妨げとな
り、危険でもある。
【0003】そのため、ワイパーで間欠的に水滴を拭き
取ることが行なわれているが、どうしても目障りであ
る。
【0004】圧縮空気を吹きつけて空気圧で水滴を吹き
飛ばす技術も知られているが、普及に至っていない。
【0005】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、雨の水滴が窓ガラス面に付着するのを効果的に
防止可能とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、雨など
の水滴が窓ガラス面に付着するのを防止する技術であっ
て、外気に面する窓ガラス板を水の臨界温度以上の温度
に維持することを特徴とする窓ガラス面への水滴付着防
止方法である。
【0007】このように、外気に面する窓ガラス板を水
の臨界温度以上の温度に維持すると、付着した水滴が瞬
時にして球体となると共に高温の窓ガラス板との間は水
蒸気の膜となり、水滴は窓ガラス板から浮き上がる。つ
まり、窓ガラス面には付着しなくなる。その結果、目障
りなワイパーで拭き取らなくても済み、雨天時にクリア
ーで広い視界が得られる。また、寒冷時にはフロントガ
ラスの凍結防止にもなる。
【0008】請求項2は、請求項1に記載の外気に面す
る窓ガラス板と室内側の窓ガラス板との間に隙間を設
け、この隙間を真空にすることを特徴とする窓ガラス面
への水滴付着防止方法である。
【0009】このように、外気に面する窓ガラス板と室
内側の窓ガラス板との間に隙間を設け、この隙間を真空
にすることによって、熱が室内に伝わるのを抑制でき、
運転者が高温にさらされることはない。
【0010】請求項3は、請求項1または請求項2に記
載の外気に面する窓ガラス板と室内側の窓ガラス板との
間に中間ガラス板を介在させ、前記の外気に面する窓ガ
ラス板と中間ガラス板との間にエンジンの排気ガスを導
入し、前記の中間ガラス板と室内側の窓ガラス板との間
の隙間を真空にすることを特徴とする窓ガラス面への水
滴付着防止方法である。
【0011】このように、3枚ガラス板構造とし、外気
に面する窓ガラス板と中間ガラス板との間にエンジンの
排気ガスを導入して、窓ガラス板の外面を水の臨界温度
以上の高温にするので、比較的容易にかつ安価に窓ガラ
ス板を水の臨界温度以上の高温に維持できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明による窓ガラス面への
水滴付着防止方法が実際上どのように具体化されるか実
施形態を説明する。図1は車のフロントガラス1を室内
側から見た正面図であり、その矢印A−A方向の断面図
が図2である。
【0013】このフロントガラス1は、室外側のガラス
板2と室内側のガラス板3との2層構造になっている。
そして、室外側のガラス板2には、熱線4を埋め込んで
あり、通電すると、このガラス板2の室外側の面が水の
臨界温度以上の高温となるようにしてある。
【0014】したがって、雨天時に熱線4に通電してガ
ラス板2が水の臨界温度である約350℃以上になる
と、図3のように、ガラス板2に到達する直前に水滴5
のガラス板2に接近した部分または接触した部分が瞬時
に水蒸気となり、この水蒸気の膜6がガラス板2と水滴
5との間に介在する。したがって、水滴5でガラス板2
が濡れる間もなく、瞬時に落下したり吹き飛ばされたり
する。
【0015】図2の室外側のガラス板2と室内側のガラ
ス板3との間の隙間7は真空になっている。この真空隙
間7には、要所に透明な材質のスペーサを挟んでおけ
ば、内外2枚のガラス板2と3との間の隙間7を一定寸
法の隙間に維持できる。
【0016】このように真空の隙間7が介在すること
で、室外側のガラス板2の高熱が室内側に伝わるのを防
止でき、室内の運転手が高熱を受けることはなく、室内
の冷房作用に支障を来したりすることもない。
【0017】図4は、熱線4の補助として、エンジンの
排気ガスを熱源に利用する実施形態である。室外側のガ
ラス板2と室内側のガラス板3との間に中間ガラス板8
が介在しており、この中間ガラス板8と室外側のガラス
板2との間の隙間9に車のエンジンの排気ガスを導入す
るようになっている。
【0018】排気ガスは汚れているので、フィルターを
通して清浄な熱気のみを導入する。そして、隙間9と室
外側のガラス板2が、常時水の臨界温度以上に維持され
るように、常時排気ガスを導入する。したがって、熱源
として使用済みの排気ガスを隙間9から外部に排出でき
るようになっている。この排出口は、導入口より小さく
して、内部の高温の気体が容易に逃げないようにしてあ
り、その結果、隙間9は常時比較的高圧力となる。
【0019】ガラス板2、8が万一破損して、隙間9の
圧力が低下した場合には直ちに排気ガスの供給を停止で
きるように、圧力検出で動作するバルブを排気ガスの導
入路に介在させてある。
【0020】また、隙間9の圧力が異常に上昇した場合
は、圧力を逃がすための圧力逃がし弁も設けておく。
【0021】室内側のガラス板3と中間ガラス板8との
間の隙間7は、図2の場合と同様に、高熱が車内側に伝
わるのを防止するための断熱用である。
【0022】本発明の場合、室外側のガラス板2は高温
となるため、このガラス板2とこのガラス板2を支持す
る部分との間に断熱材を介在させることで、高熱がガラ
ス板2以外に伝わらないようにする。
【0023】また、走行時には室外側のガラス板2に手
を触れたりすることはないが、停止時には手を触れたり
する危険もあるので、停止時には自動的に熱線4に通電
されないように、しかも排気ガスを隙間9から外気側に
弁で切り換えるなどの安全上の配慮も払われている。
【0024】なお、本発明は、自動車に限らず、電車、
航空機、船舶その他の乗物の窓ガラスに雨水などの水滴
が付着するのを防ぐのにも適用できることは言うまでも
ない。
【0025】
【発明の効果】請求項1のように、外気に面する窓ガラ
ス板を水の臨界温度以上の温度に維持すると、付着した
水滴が瞬時にして球体となると共に高温のガラス板との
間は水蒸気の膜となり、水滴は窓ガラス板から浮き上が
る。つまり、窓ガラス面には付着しなくなる。その結
果、目障りなワイパーで拭き取らなくても済み、雨天時
にクリアーで広い視界が得られる。また、寒冷時にはフ
ロントガラスの凍結防止にもなる。
【0026】請求項2のように、外気に面する窓ガラス
板と室内側の窓ガラス板との間に隙間を設け、この隙間
を真空にすることによって、熱が室内に伝わるのを抑制
でき、運転者が高温にさらされることはない。
【0027】請求項3によると、3枚ガラス板構造と
し、外気に面する窓ガラス板と中間ガラス板との間にエ
ンジンの排気ガスを導入して、窓ガラス板の外面を水の
臨界温度以上の高温にするので、比較的容易にかつ安価
に窓ガラス板を水の臨界温度以上の高温に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車のフロントガラスを室内側から見た正面図
である。
【図2】 図1の矢印A−A方向の拡大断面図である。
【図3】 水の臨界温度以上のガラス板に水滴が付着で
きない作用を説明する断面図である。
【図4】 別の実施形態の拡大断面図である。
【符号の説明】
2 室外側のガラス板 3 室内側のガラス板 4 熱線 5 水滴 6 水蒸気の膜 7 真空隙間 8 中間ガラス板 9 隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨などの水滴が窓ガラス面に付着するの
    を防止する技術であって、外気に面する窓ガラス板を水
    の臨界温度以上の温度に維持することを特徴とする窓ガ
    ラス面への水滴付着防止方法。
  2. 【請求項2】 前記の外気に面する窓ガラス板と室内側
    の窓ガラス板との間に隙間を設け、この隙間を真空にす
    ることを特徴とする請求項1に記載の窓ガラス面への水
    滴付着防止方法。
  3. 【請求項3】 前記の外気に面する窓ガラス板と室内側
    の窓ガラス板との間に中間ガラス板を介在させ、前記の
    外気に面する窓ガラス板と中間ガラス板との間にエンジ
    ンの排気ガスを導入し、前記の中間ガラス板と室内側の
    窓ガラス板との間の隙間を真空にすることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の窓ガラス面への水滴付
    着防止方法。
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