JP2002029378A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

ウエビング巻取装置

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JP2002029378A JP2000211526A JP2000211526A JP2002029378A JP 2002029378 A JP2002029378 A JP 2002029378A JP 2000211526 A JP2000211526 A JP 2000211526A JP 2000211526 A JP2000211526 A JP 2000211526A JP 2002029378 A JP2002029378 A JP 2002029378A
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晃 角屋敷
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智紀 永田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエビングの引出阻止状態を確実に解除で
き、しかもVギヤ反転角の制御の容易化を図ることがで
きるウエビング巻取装置を得る。 【解決手段】 ウエビング巻取装置のロックプレート1
6にはガイドピン16hが立設されており、これに対応
してVギヤ18にはガイド孔18bが形成されている。
ガイド孔18bは第1孔部60、第2孔部62、第3孔
部64からなり、第1孔部60にガイドピン16hが位
置された状態が初期状態である。Vギヤ18とスプール
14との間に相対回転が生じると、ガイドピン16hは
第1孔部60から第2孔部62へ至り、この過程でVギ
ヤ18がガイドピン16hに押圧されて反転し、ロック
解除となる。Vギヤ反転角が設定値以上になる押圧力が
ガイドピン16hから作用する場合には、ガイドピン1
6hを第3孔部64へ逃がすことでキャンセルする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両急減速時等に
ウエビングの引出しを阻止可能なウエビング巻取装置に
係り、特に、ウエビングの引出しが阻止された後に再度
のウエビングの引出しを可能とするウエビング巻取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にウエビング巻取装置では、平面
視で略コ字状に形成され車両に固定されたフレームに支
持された円筒状のスプール(巻取軸)にウエビングが層
状に巻きつけられ、通常はスプールが回転自在であるこ
とによりウエビングの巻取り引出しが自由とされてい
る。また、ウエビング巻取装置では、車両の急減速やウ
エビングの急激な引出しを感知してウエビングの引出し
を阻止するため、WSIR(ウエビング感応式リトラク
タ)やVSIR(車体感応式リトラクタ)が採用されて
いる。
【0003】以下、図12に基づいてWSIR及びVS
IRを備えた従来のウエビング巻取装置について説明す
る。
【0004】図12には、ウエビング巻取装置100を
スプール102の回転軸方向から見た側面図が示されて
いる。ウエビング巻取り装置100は、スプール102
と、スプール102に揺動自在に支持され図示しないフ
レームに設けられたラチェット歯106に噛合い可能な
ロックプレート104と、スプール102に同軸的に設
けられスプール102に対して相対回転を生じるとロッ
クプレート104をラチェット歯106との係合可能位
置まで案内するVギヤ108と、WSIRを構成するW
センサ部110と、VSIRを構成するVセンサ部12
0とを備えて構成されている。
【0005】このウエビング巻取装置100では、通常
はスプール102とVギヤ108とは一体に回転するた
め、ロックプレート104がラチェット歯106と係合
することなくウエビングの巻取り引出しが自由とされる
(図12(A)の状態)。
【0006】一方、ウエビングが急激に引出されると、
Wセンサ部110の慣性板116がVギヤ108(スプ
ール102)のウエビング引出方向(図12に示される
方向A)の回転に追従できず慣性遅れを生じる。このた
め、慣性板116とVギヤ108との間にウエビング巻
取方向の相対回転が生じ、慣性板116と当接している
パウル112がウエビング巻取方向へ揺動されてフレー
ムに固定された内歯118と係合しVギヤ108のウエ
ビング引出方向の回転が阻止される(図12(B)の状
態)。
【0007】Vギヤ108のウエビング引出方向の回転
が阻止されると、Vギヤ108とウエビングの引出しに
伴う回転を続けるスプール102との間に相対回転が生
じる。このため、Vギヤ108に形成されたガイド孔1
08aに挿入されたガイドピン104aを有するロック
プレート104は、スプール102の回転に追従でき
ず、ガイドピン104aを介してガイド孔108aに案
内され、ラチェット歯106との係合可能位置(ロック
プレート104とラチェット歯106の歯先とが係合す
る位置)に達する。ラチェット歯106との係合可能位
置まで案内されたロックプレート104は、ラチェット
歯106の形状によりラチェット歯106の歯底に案内
されロック状態となる。すなわち、ロックプレート10
4はセルフロックされ、スプール102のウエビング引
出し方向の回転が阻止される。
【0008】このセルフロックの際には、ロックプレー
ト104はラチェット歯106の歯底方向(図12にお
いては左方向)に移動する。このロックプレート104
の移動に伴ってガイドピン104aがVギヤ108のガ
イド孔108aの側壁を図12の左方へ押圧し、この押
圧モーメントによりVギヤ108がウエビング巻取方向
(図12に示される方向B)へ回転される。Vギヤ10
8が方向Bへ所定量回転されると、パウル112と内歯
118との係合が解かれ、一端がVギヤ108に固定さ
れたスプリング114の他端に接続されることで方向A
へ揺動付勢されているパウル112は初期位置に復帰す
る。すなわち、Wセンサ部110は作動が解除される。
【0009】これにより、ウエビングの引出しが阻止さ
れる過程においてWセンサ部110の作動が解除される
ため、その後、再度のウエビングの引出しが可能となっ
ている。なお、車両急減速時にはウエビングに所定値以
上の張力が作用しているため、当該張力が作用している
間は、ロックプレート104のラチェット歯106への
係合状態は維持される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のウエビング巻取装置100による場合、ロックプレ
ート104のガイドピン104aがVギヤ108のガイ
ド孔108aの側壁を押圧することで、Vギヤ108を
ウエビング巻取方向(方向B)へ反転させ、これにより
Wセンサ部110のロック解除を行う構成であるため、
Vギヤ反転角を制御するのが困難であった。
【0011】すなわち、Vギヤ反転角が小さ過ぎると、
Vギヤ108のウエビング巻取方向への回転量が不足
し、Wセンサ部110のロック解除がなされない。その
一方で、Vギヤ反転角が大き過ぎると、次に控えている
内歯118にパウル112が係合してロック状態が維持
されてしまう。従って、Vギヤ反転角を正確に制御する
ことが要求され、そのためにはガイド孔108aの寸法
管理やロックプレート104の寸法管理等をシビアに行
わなければならなかった。
【0012】本発明は、上記事実を考慮して、ウエビン
グの引出阻止状態を確実に解除でき、しかもVギヤ反転
角の制御の容易化を図ることができるウエビング巻取装
置を得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明に係るウエビング巻取装置は、乗員拘
束用のウエビングを層状に巻き取る巻取軸と、車両に固
定されると共に巻取軸の両端部を回転可能に支持し、更
に当該巻取軸の端部と交差する面にロック歯が形成され
たフレームと、巻取軸の少なくとも一端部側に設けられ
ると共にロック歯との係合位置及びロック歯との非係合
位置間を移動可能とされ、ロック歯に係合することによ
り巻取軸のウエビング引出方向回転を阻止するロックプ
レートと、巻取軸の一端部側に同軸的に設けられ、通常
は巻取軸と一体に回転すると共にロックプレートを非係
合位置に保持し、巻取軸との間に相対回転が生じるとロ
ックプレートを係合位置に移動させるロック輪と、揺動
可能に支持されたパウルと当該パウルに係合可能な係合
歯とを有し、通常はパウルが係合歯との非係合位置に保
持され、所定の場合にパウルが揺動して係合歯と係合す
ることでロック輪のウエビング引出方向回転を阻止し、
かつロック輪がウエビング巻取方向へ回転されることで
パウルと係合歯との係合状態を解除するロック作動手段
と、を備えたウエビング巻取装置において、前記ロック
プレートにはロック輪側へ突出するガイドピンが設けら
れていると共に、前記ロック輪には当該ガイドピンが挿
入されてロックプレートを係合位置から非係合位置へ或
いは非係合位置から係合位置へ移動させるガイド孔が設
けられており、さらに、当該ガイド孔は、ガイドピンを
介してロックプレートを非係合位置に保持する第1孔部
と、この第1孔部と連通されてガイドピンからの押圧力
を受けることによりロック輪をウエビング巻取方向へ反
転させる第2孔部と、この第2孔部と連通されてロック
輪の反転に寄与するガイドピンの所定値以上の押圧力を
解放する第3孔部と、を含んで構成されている、ことを
特徴としている。
【0014】請求項1記載の本発明によれば、通常はロ
ック作動手段のパウルが非係合位置に保持されているた
め、ロック輪のウエビング引出方向回転が阻止されるこ
とはない。このため、ロック輪は巻取軸と一体に回転さ
れ、巻取軸からのウエビングの引出し及び巻取軸へのウ
エビングの巻取りのいずれも自由とされる。なお、この
ときには、巻取軸とロック輪との間に相対回転は生じて
おらず、ロックプレートのガイドピンはロック輪に形成
されたガイド孔の第1孔部に保持される。
【0015】一方、例えば、ウエビングの急激な引出し
時等の所定の場合になると、ロック作動手段が作動され
る。このロック作動手段が作動すると、パウルが係合歯
と係合され、ロック輪のウエビング引出方向回転が阻止
される。ロック輪のウエビング引出方向回転が阻止され
ると、巻取軸とロック輪との間に相対回転が生じ、ロッ
クプレートがフレームのロック歯に係合される(即ち、
ロックプレートとロック歯とがセルフロックされる)。
これにより、巻取軸のウエビング引出方向回転が阻止さ
れる。
【0016】上記の如くして、ロックプレートがフレー
ムのロック歯に係合される際には、ロックプレートのガ
イドピンがロック輪に形成されたガイド孔の第2孔部内
を通ることになるが、このときにガイドピンからの押圧
力を第2孔部の壁面が受け、ロック輪をウエビング巻取
方向へ回転させる。ロック輪がウエビング巻取方向回転
すると、ロック作動手段におけるパウルと係合歯との係
合状態が解除される。
【0017】ここで、本発明では、第2孔部に連通する
第3孔部を設けたので、所定値以上の押圧力がガイドピ
ンから作用した場合にはガイドピンを第3孔部へ進入さ
せることで、当該押圧力を逃がすことができる。従っ
て、ロック輪の反転角が必要以上に大きくなるのを回避
することができる。換言すれば、本発明によれば、第2
孔部については、ロック輪の反転角が小さ過ぎることが
ないように狙い値よりも若干大きめに設定することが可
能となり、それ以上の反転角がロック輪に作用するよう
であれば、当該反転角に寄与する押圧力を第3孔部で吸
収(キャンセル)することができる。その結果、本発明
によれば、ロック輪の反転角が小さ過ぎてロック作動手
段が解除されない事態の発生を防止することができると
共に、ロック輪の反転角が大き過ぎて次に控えている係
合歯にパウルが係合される事態の発生を防止することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るウエビ
ング巻取装置10を図1乃至図11に基づいて説明す
る。
【0019】〔ウエビング巻取装置10の全体構成〕最
初に本実施の形態に係るウエビング巻取装置10の全体
構成について説明し、その後本実施の形態に係るウエビ
ング巻取装置10の要部について説明する。図1には、
本実施の形態に係るウエビング巻取装置10の全体構成
が断面図によって示されている。また、図2及び図3に
は、それぞれ図1のC−C方向、D−D方向から見たウ
エビング巻取装置10が側面図によって示されている。
なお、図1乃至図11において適宜付記した方向Aはウ
エビング引出方向を、又方向Bはウエビング巻取方向を
それぞれ示している。
【0020】図1に示す如く、ウエビング巻取装置10
は、フレーム12を備えている。フレーム12は、対向
する一対の脚片12a、12bと各脚片を連結する背片
12cとを有し、平面視において略コ字型に形成されて
いる。背片12cは下方に延出されており、その下端部
が車体にボルト止めされて固定されている。
【0021】また、フレーム12の脚片12a、12b
には、それぞれ「ロック歯」としての内歯ラチェット1
2d、12eが打ち抜きにより形成されている。この内
歯ラチェット12d、12eのラチェット歯12f、1
2gは高強度に設定されている。
【0022】フレーム12の対向する脚片12a、12
bの間には、軸方向が脚片12a、12bの対向方向と
された「巻取軸」としての円筒状のスプール14が設け
られている。スプール14の一端部には回転軸14aが
一体に形成され、この回転軸14aにおいて回転自在に
支持されると共にその先端部には図示しないぜんまいば
ねが接続され、スプール14が常に方向Bへ回転付勢さ
れている。一方、スプール14の他端部には回転軸14
bが一体に形成され、さらに回転軸14bの先端には縮
径された小径軸14cが一体に形成されている。スプー
ル14はこの小径軸14cにおいて後に説明するセンサ
ホルダ28の軸受部28dにより回転自在に支持されて
いる。また、このスプール14にはウエビング50の一
端が係止され、スプール14の回転により、ウエビング
50がスプール14に対して巻取り引出し自在となって
いる。
【0023】図4及び図5にも示される如く、スプール
14の外周部には、切欠き部14dが形成されている。
この切欠き部14dは、スプール14の端面14e、1
4fの中心線とは所定の距離だけ離間すると共にスプー
ル14の回転軸14a、14b及び小径軸14cを除く
全長に亘って形成され、底部が半円弧とされている。ま
た、スプール14の端面14e、14fには、切欠き部
14d底部の半円弧と同心の円弧とこの円弧の外側が低
くされたスプール14軸方向の段差とで形成された荷重
受け面14g、14hがそれぞれ形成されている。さら
に、スプール14の端面14e、14fには、切欠き部
14dの回転軸14a、14b側の壁面14iに沿って
段部14j、14kが形成されている。段部14j、1
4kは、それぞれ回転軸14a、14b側が荷重受け面
14g、14hの上部より高くなっており、切欠き部1
4dから見て荷重受け面14g、14hの先には当接部
14l、14mがそれぞれ形成されている。
【0024】また、スプール14の端面14eの回転軸
14b廻りには第1凹部14nが形成され、第1凹部1
4n内には回転軸14bと同心の円弧状の第2凹部14
oが形成されている。さらに、第1凹部14nを形成す
る壁面の一部には、ばね受け部14pが形成されてい
る。
【0025】図2及び図5に示される如く、スプール1
4の切欠き部14dには、ロックプレート16の円柱状
の連結軸16aが揺動自在に挿入されている。連結軸1
6aの両端部には、プレート16b及びプレート16c
が一体に形成されている。各プレート16b、16cに
は、先端部にフレーム12のラチェット歯12f、12
gと係合可能なロック爪16d、16eがそれぞれ形成
されている。このロック爪16d、16eを含む各プレ
ート16b、16cの先端部はロックプレート16の内
側に向けて厚肉とされ、厚肉部と薄肉部との境界の段部
にそれぞれ連結軸16aと同心でスプール14の荷重受
け面14g、14hとそれぞれ同径の円弧よりなる作動
面16f、16gが形成されている。
【0026】ロックプレート16をスプール14へ取り
付ける際には連結軸16aを先頭にして切欠き部14d
へ挿入した後、連結軸16aを中心にしてロックプレー
ト16を回転させる。これにより、作動面16f、16
gが荷重受け面14g、14hに対向した状態でロック
プレート16が連結軸16aを軸とする揺動自在にスプ
ール14へ取り付けられる。また、この状態でプレート
16b及びプレート16cは、それぞれフレーム12の
内歯ラチェット12d、12eの内側にこれらと対向し
て配置される。これにより、プレート16b及びプレー
ト16cがスプール14に対して相対的に方向Bへ揺動
(案内)されるとロック爪16d、16eがラチェット
歯12f、12gに係合(セルフロック)可能に構成と
されている。なお、ロックプレート16と内歯ラチェッ
ト12d、12eとの係合時には作動面16f、16g
が荷重受け面14g、14hと当接することでロックプ
レート16に作用する荷重がスプール14により支持さ
れると共にスプール14からのロックプレート16の脱
落が防止される構成となっている。さらに、ロックプレ
ート16の揺動範囲は、スプール14の当接部14l、
14mに当接することにより制限される構成となってい
る。
【0027】また、ロックプレート16のプレート16
bには、ガイドピン16hが設けられている。ガイドピ
ン16hは、円柱突起状に形成され、プレート16bの
連結軸16aから見て作動面16fの先でかつ連結軸1
6aとの連結側とは反対側に立設されている。
【0028】図3にも示される如く、フレーム12の脚
片12a外側には、「ロック輪」としてのVギヤ18が
設けられている。Vギヤ18はスプール14の端面14
eより大径の略円板状に形成され、軸心部には円筒状の
ボス18aが形成されている。このボス18aにスプー
ル14の回転軸14bが挿入され、Vギヤ18はスプー
ル14と同軸的でかつ回転自在に支持されている。ま
た、Vギヤ18には略逆S字状のガイド孔18bが形成
されており、このガイド孔18bへロックプレート16
のプレート16bに立設されたガイドピン16hが挿入
されている。これにより、スプール14とVギヤ18と
の間に相対回転が生じた際には、ガイド孔18bがガイ
ドピン16hを介してロックプレート16を内歯ラチェ
ット12d、12eとの係合可能位置へ案内する(ロッ
クプレート16をスプール14に対して相対的に方向B
へ揺動する)ようになっている。なお、ガイド孔18b
の詳細構成については、後述する。
【0029】また、図6にも示される如く、Vギヤ18
のスプール14側の面には、支持突起18cが設けられ
ている。この支持突起18cは、先端部がスプール14
の端面14eに設けられた第2凹部14oへ挿入され、
ねじりコイルばねであり広義には「付勢手段」として把
握されるリターンスプリング20の一端部が係合してい
る。また、リターンスプリング20は、その他端部がス
プール14のばね受け部14pに係合された状態で回転
軸14b廻りの第1凹部14nに挿入配置されている。
これにより、ロックプレート16は、ガイドピン16
h、Vギヤ18(ガイド孔18b)及びリターンスプリ
ング20を介してスプール14に対して方向Aへ付勢さ
れ、通常はスプール14の当接部14l、14mに当接
してスプール14の回転を妨げないようになっている。
また、これにより、Vギヤ18も通常はスプール14と
一体に回転するようになっている。
【0030】さらに、Vギヤ18のスプール14側とは
反対側の面には、係止部18dが設けられている。係止
部18dは、平面視でボス18aと同軸の円弧状に形成
され、ボス18aを挟んで対称となる2箇所に配置され
ている。また、Vギヤ18の係止部18d側の面には、
パウル軸18eが設けられている。パウル軸18eは、
円柱状に形成され、ボス18aを挟んでガイド孔18b
とほぼ対象となる位置に配置されている。さらに、パウ
ル軸18eの近傍でVギヤ18の同じ側の面には平面視
でパウル軸18eと同心の円弧状に形成されたパウル係
止部18fが形成され、パウル軸18e及びパウル係止
部18fの近傍にはパウル24の形状に対応したストッ
パ18gが形成されている。またさらに、Vギヤ18に
はばね孔18hが設けられ、このばね孔18hのパウル
軸18eとほぼ対向する一端面にはばね受け部18iが
設けられている。
【0031】また、Vギヤ18の外周部には「係合歯」
としての複数の外歯18jが等間隔に形成されている。
この外歯18jの係合面18kは、後に説明する加速度
センサ40のセンサレバー46の先端部46bの揺動軌
跡に対応した円弧に形成されている。
【0032】図1及び図3に示される如く、Vギヤ18
のスプール14側とは反対側には、慣性板22が設けら
れている。この慣性板22は、回転軸に対して対称とな
る周辺部2箇所が切欠かれた円板状に形成されている。
また、慣性板22には、軸心部に支持孔22aが形成さ
れると共に、支持孔22aを挟んで対称となる2箇所に
平面視で支持孔22aと同心の円弧状に形成された係止
孔22bが配置されている。この支持孔22a及び係止
孔22bはそれぞれVギヤ18のボス18a及び係止部
18dに対応しており、支持孔22aにボス18aが挿
入されると共に係止孔22bに係止部18dが挿入さ
れ、係止部18dが係止孔22bの内縁部に係合して慣
性体22がVギヤ18(スプール14)と同軸的に揺動
可能でかつ抜け落ちしないように支持されている。さら
に、係止孔22bの軸心側の円弧は係止部18dの円弧
より長く(円周角が大きく)形成されており、初期状態
ではこの円弧の長さ(円周角)の差の範囲で慣性体22
がVギヤ18に対して方向Bへ揺動可能に慣性板22が
配置されている。さらに、慣性板22の方向Aと対向す
る面には、係合突起22cが形成されている。
【0033】また、Vギヤ18のパウル軸18eには、
パウル24が接続されている。このパウル24は、セン
サホルダ28に設けられた内歯28bと係合する先端部
24aと、パウル軸18eが挿入される軸孔24bと、
パウル係止部18fに係止される係止突起24cと、ば
ね受け部24dとを備えている。
【0034】図3に示される如く、パウル24は、軸孔
24bにVギヤ18のパウル軸18eを挿入した状態で
Vギヤ18の側面に揺動自在に支持され、この状態で係
止突起24cがパウル係止部18fに係止され、抜け落
ちが防止されている。また、パウル24は、パウル24
の形状に対応するストッパ18gによりその揺動範囲が
制限されている。さらに、パウル24のばね受け部24
dにはコイルばね26の一端部が挿入保持されると共に
このコイルばね26の他端部がVギヤ18のばね受け部
18iに挿入保持された状態で、コイルばね26がVギ
ヤ18のばね孔18h内に配置されている。この状態で
パウル24は、慣性板22の係合突起22cと係合して
いる。これにより、パウル24及び慣性板22は、Vギ
ヤ18に対して方向Aへ付勢され、通常は、揺動するこ
となくVギヤ18と一体に回転(回転軸14b廻りを公
転)するようになっている。
【0035】また、フレーム12の脚片12aの外側に
は、広義には「支持体」として把握されるセンサホルダ
28が固定保持されている。このセンサホルダ28は、
略カップ状に形成され、開口部がフレーム12の脚片1
2aに対向し内部にVギヤ18、慣性板22、パウル2
4等を収容した状態で脚片12aの外側に固定保持され
ている。さらに、センサホルダ28の内部には円筒部2
8aが形成されると共に、この円筒部28aの内面には
「係合歯」としての内歯28bが形成されている。この
内歯28bはパウル24の外側に配置され、パウル24
がVギヤ18に対して方向Bに相対的に揺動された際に
はパウル24の先端部24aと係合可能な構成となって
いる。
【0036】なお、上記の構成において、慣性板22、
パウル24、コイルばね26、及び内歯28bがWSI
Rを構成するWセンサ30とされると共に、本発明にお
ける「ロック作動手段」に相当する。
【0037】さらにまた、センサホルダ28の外周部に
は、ホルダ部28eが一体に形成されている。このホル
ダ部28eには、Vセンサ(加速度センサ)40が設け
られている。なお、図1ではVセンサ40の図示を省略
している。
【0038】図3に示される如く、Vセンサ40は、ハ
ウジング42を有し、このハウジング42がセンサホル
ダ28のホルダ部28eに固定保持されている。また、
ハウジング42には浅底V字状の底面42aが形成さ
れ、この底面42a上に慣性体としてのボール44が載
置されている。さらに、ハウジング42にはパウルとし
てのセンサレバー46が接続されている。このセンサレ
バー46は、略中央部に設けられた軸孔46a内にハウ
ジング42に設けられた支持軸42bを挿入することに
より、ハウジング42に揺動自在に支持されている。ま
た、センサレバー46は、Vギヤ18の外歯18jと係
合可能な先端部46bと、軸孔46aを挟んで先端部4
6bと反対側に形成され先端部46bより慣性モーメン
トが大きい当接部46cを備えている。当接部46cは
ボール44上に当接載置され、この状態では重力により
先端部46bがVギヤ18の外歯18jとの非係合位置
に位置している。これにより、Vセンサ40では、通常
は重力により先端部46bとVギヤ18の外歯18jと
の非係合状態が維持され、車両急減速時にはボール44
が座面44a上を転動することでセンサレバー46が揺
動されることで先端部46bがVギヤ18の外歯18j
との係合位置まで移動される構成となっている。
【0039】なお、上記の構成において、Vセンサ40
及び外歯18jがVSIRを構成すると共に、別途、本
発明における「ロック作動手段」に相当する。
【0040】〔ウエビング巻取装置10の要部構成〕こ
こで、本実施の形態では、図8乃至図11等に示される
ように、Vギヤ18に形成されたガイド孔18bの形状
に特別の工夫が施されており、以下に詳細に説明する。
【0041】このガイド孔18bは、第1孔部60、第
2孔部62、第3孔部64の三つの要素から構成されて
いる。第1孔部60はVギヤ18の軸心側に形成されて
おり、図8に示される如く初期状態ではこの第1孔部6
0の基端部にロックプレート16に形成されたガイドピ
ン16hが位置されている。第2孔部62の基端部は第
1孔部60の終端部と連通されており、当該第1孔部6
0の終端部から斜めにかつ径方向外側へ向けて直線状に
形成されている。この第2孔部62の長さ及び傾き等
は、Vギヤ18の反転角が狙い値よりも若干大きくなる
ように設定されている。さらに、第3孔部64の基端部
は第2孔部62の終端部と連通されており、第1孔部6
0に対して平行にかつ径方向外側へ向けて直線状に形成
されている。この第3孔部64が新しく新設された部分
であり、この第3孔部64を形成したことにより第2孔
部62の長さ及び傾き等の寸法緒元を任意に設定するこ
とが可能となる。
【0042】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0043】上記構成のウエビング巻取装置10では、
スプール14が回転自在に支持されると共にロックプレ
ート16がリターンスプリング20によりウエビング引
出方向(方向A)へ付勢されているため、通常は、これ
らが一体に回転する。また、通常は、Wセンサ30のパ
ウル24がコイルばね26により方向Aに付勢されると
共にVセンサ40のセンサレバー42が重力によりボー
ル46上に保持されているため、Wセンサ30及びVセ
ンサ40が作動することはない。このため、通常は、ウ
エビング50の巻取り引出しが自由とされる。なお、こ
のときには、スプール14とVギヤ18との間に相対回
転は生じておらず、ロックプレート16のガイドピン1
6hはVギヤ18に形成されたガイド孔18bの第1孔
部60に保持される(図8参照)。
【0044】以下、Wセンサ30が作動する場合とVセ
ンサ40が作動する場合とに分けてウエビング巻取装置
10の作用を説明する。 (Wセンサ30が作動する場合)ウエビング50が急激
に引出されると、スプール14及びVギヤ18が方向A
へ高速で回転される。このとき、慣性板22は、Vギヤ
18に追従できずコイルばね26の付勢力に抗して慣性
遅れが生じ、Vギヤ18に対して相対的には方向Bへ回
転する。慣性板22がVギヤ18に対して相対的に方向
Bへ回転すると、慣性板22の係合突起22cと係合し
ているパウル24は方向Bへ押圧揺動されセンサホルダ
28の内歯28bと係合し、Vギヤ18の方向Aへの回
転が阻止される(図7の状態となる)。
【0045】Vギヤ18の方向Aへの回転が阻止される
と、引続きウエビング引張力が作用しているスプール1
4はリターンスプリング20の付勢力に抗して方向Aへ
回転すると共に荷重受け面14gにおいてロックプレー
ト16の作動面16fを押圧する。作動面16fにおい
て押圧されたロックプレートはVギヤ18の方向Aへの
回転が阻止されているためスプール14に追従して回転
することができない。このため、ロックピン16hはV
ギヤ18のガイド孔18bの第2孔部62へ進入し、こ
れによりロック爪16dが内歯ラチェット12dのラチ
ェット歯12fとの係合可能位置まで案内されて、ロッ
クスタンバイ状態(図9に示される状態)となる。この
状態では、ロック爪12dの先端の一部がラチェット歯
12fに係合した状態となる。また、図示は省略する
が、スプール14の作動受け面14hに押圧されたロッ
クプレート16のプレート16cも連結軸16aを介し
て揺動されることでロック爪16eが内歯ラチェット1
2eのラチェット歯12gとの係合位置まで案内され、
ロック爪12eの先端の一部がラチェット歯12gに係
合した状態となる。
【0046】プレート16b、16cの各ロック爪16
d、16eがそれぞれラチェット歯12f、12gとの
係合可能位置へ案内されると、ロック爪16d、16e
はスプール14の更なる方向Aへの回転に伴ってラチェ
ット歯12f、12gにそれぞれ案内され、ラチェット
歯12f、12gの歯底へそれぞれ到達する(図10の
状態となる)。これにより、ロックプレート16が内歯
ラチェット12d、12eにより確実にロックされ、ス
プール14の方向Aへの回転が阻止され、それ以上のウ
エビング引出しが制限される。すなわち、ロック爪16
d、16eのラチェット歯12f、12gとの係合可能
位置への案内後は、スプール14(ロックプレート1
6)はセルフロックされる。
【0047】このセルフロックの際には、プレート16
bはラチェット歯12fの歯底方向(図9においては左
方向)へ移動する。このプレート16bの移動に伴って
ガイドピン16hがVギヤ18のガイド孔18bの側壁
を図9の左方へ押圧し、この押圧モーメントによりVギ
ヤ18が方向Bへわずかに回転される。Vギヤ18が方
向Bへ所定量回転されると、パウル24の先端部24a
と内歯28bの係合面28cとの係合が解かれ、パウル
24はコイルばね26の付勢力により初期位置に復帰す
る。すなわち、Wセンサ30の作動が解除される。
【0048】一方、ロックプレート16と内歯ラチェッ
ト12d、12eとは、ウエビング50の引出し阻止後
にウエビング50に作用する張力が下がり、スプール1
4が所定の角度だけ方向Bへ回転されると(所定量だけ
ウエビング50を巻取ると)、係合状態が解除される。
すなわち、スプール14が方向Bへ回転されると、ロッ
クプレート16は連結軸16aにおいてスプール14の
切欠き部14dにより押圧されることでロック爪16
d、16eがそれぞれ内歯ラチェット12d、12eの
ラチェット歯12f、12gから離反され、リターンス
プリング20の付勢力によりVギヤ18と共に初期位置
に復帰する(図2、図3の状態に戻る)。なお、ウエビ
ング50に作用する張力低下後のウエビングの巻取り
は、スプール14の回転軸14aに接続された図示しな
いぜんまいばねにより果たされる。
【0049】これにより、ウエビングの引出しが阻止さ
れる過程においてWセンサ30の作動が解除されるた
め、その後、再度のウエビングの引出しが可能となって
いる。
【0050】ここで、本実施の形態では、第2孔部62
に連通する第3孔部64を設けたので、所定値以上の押
圧力がガイドピン16hから作用した場合にはガイドピ
ン16hを第3孔部64へ進入させることで、当該押圧
力を逃がすことができる。従って、Vギヤ18の反転角
が必要以上に大きくなるのを回避することができる。換
言すれば、本実施の形態によれば、第2孔部62につい
ては、Vギヤ18の反転角が小さ過ぎることがないよう
に狙い値よりも若干大きめに設定することが可能とな
り、それ以上の反転角がVギヤ18に作用するようであ
れば、当該反転角に寄与する押圧力を第3孔部64で吸
収(キャンセル)することができる。その結果、本実施
の形態によれば、Vギヤ18の反転角が小さ過ぎてロッ
ク作動手段が解除されない事態の発生を防止することが
できると共に、Vギヤ18の反転角が大き過ぎて次に控
えている内歯28bにパウル24が係合される事態の発
生を防止することができる。
【0051】このように、本実施の形態に係るウエビン
グ巻取装置10は、ウエビングの引出阻止状態を確実に
解除でき、しかもVギヤ反転角の制御の容易化を図るこ
とができる。
【0052】なお、上記の実施の形態では、Wセンサ3
0及びVセンサ40の双方を備えた構成としたが、本発
明はこれに限定されず、何れか一方のみを備えた構成と
しても良い。また、ウエビングの急激な引出しを感知す
るWセンサ、車両急減速を感知するセンサとして上記の
構成に限定されることはなく、所定の場合にパウル(セ
ンサレバー)と係合歯とが係合することによりVギヤ
(ロック輪)のウエビング引出方向の回転を阻止するも
のであれば良い。したがって、例えば、VセンサをVギ
ヤ下方に設け、センサレバーを先端部と当接部とが同一
である構成としても良い。
【0053】また、上記の実施の形態では、ロックプレ
ート16のプレート16b、16cがスプール14の両
端部に配置される構成としてが、本発明はこれに限定さ
れず、例えば、ロックプレートはスプールの片側のみに
配置される構成としても良い。この場合、ロックプレー
トをVギヤ設置側に配置することにより連結軸やスプー
ルの切欠き部を不要とすることができる。
【0054】さらに、上記の実施の形態に係るウエビン
グ巻取装置10では、所定の場合にウエビングの引出し
を阻止する構成を示したが、本発明はこれに限定され
ず、種々の機構を付加することができる。したがって、
例えば、車両急減速時にウエビングを一定量巻取り乗員
を拘束するプリテンショナ機構やウエビングの引出し阻
止後に所定量の引出を許容してエネルギ吸収を行うフォ
ースリミッタ機構等を付加しても良い。この場合、ロッ
クプレートはスプールに直接設置される構成に限定され
ず、例えば、トーションバーと接続されたロックベース
を介してスプールに接続される構成としても良い。
【0055】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るウエビ
ング巻取装置は、ウエビングの引出阻止状態を確実に解
除でき、しかもVギヤ反転角の制御の容易化を図ること
ができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置
の全体構成を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置
の非ロック状態を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置
を構成するWセンサの非作動状態を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置
を構成するスプールを示す(A)は右側面図、(B)は
左側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置
を構成するスプール及びロックプレートを示す斜視図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置
を構成するVギヤを示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置
を構成するWセンサの作動状態を示す側面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置
のロック過程(初期状態)を示す作動説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置
のロック過程(ロックスタンバイ状態)を示す作動説明
図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装
置のロック過程(ロック完:Vギヤ反転時)を示す作動
説明図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装
置のロック過程(ロック完:高負荷時)を示す作動説明
図である。
【図12】(A)は従来のウエビング巻取装置を構成す
るWセンサの非作動状態を示す側面図、(B)は従来の
ウエビング巻取装置を構成するWセンサの作動状態を示
す側面図である。
【符号の説明】
10 ウエビング巻取装置 12 フレーム 12d、12e 内歯ラチェット(ロック歯) 14 スプール(巻取軸) 16 ロックプレート 16h ガイドピン 18 Vギヤ(ロック輪) 18b ガイド孔 18j 外歯(係合歯) 22 慣性板 24 パウル 26 コイルばね 28 センサホルダ 28b 内歯(係合歯) 30 Wセンサ(ロック作動手段) 40 Vセンサ(ロック作動手段) 46 センサレバー(パウル) 50 ウエビング 60 第1孔部 62 第2孔部 64 第3孔部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員拘束用のウエビングを層状に巻き取
    る巻取軸と、 車両に固定されると共に巻取軸の両端部を回転可能に支
    持し、更に当該巻取軸の端部と交差する面にロック歯が
    形成されたフレームと、 巻取軸の少なくとも一端部側に設けられると共にロック
    歯との係合位置及びロック歯との非係合位置間を移動可
    能とされ、ロック歯に係合することにより巻取軸のウエ
    ビング引出方向回転を阻止するロックプレートと、 巻取軸の一端部側に同軸的に設けられ、通常は巻取軸と
    一体に回転すると共にロックプレートを非係合位置に保
    持し、巻取軸との間に相対回転が生じるとロックプレー
    トを係合位置に移動させるロック輪と、 揺動可能に支持されたパウルと当該パウルに係合可能な
    係合歯とを有し、通常はパウルが係合歯との非係合位置
    に保持され、所定の場合にパウルが揺動して係合歯と係
    合することでロック輪のウエビング引出方向回転を阻止
    し、かつロック輪がウエビング巻取方向へ回転されるこ
    とでパウルと係合歯との係合状態を解除するロック作動
    手段と、 を備えたウエビング巻取装置において、 前記ロックプレートにはロック輪側へ突出するガイドピ
    ンが設けられていると共に、前記ロック輪には当該ガイ
    ドピンが挿入されてロックプレートを係合位置から非係
    合位置へ或いは非係合位置から係合位置へ移動させるガ
    イド孔が設けられており、 さらに、当該ガイド孔は、ガイドピンを介してロックプ
    レートを非係合位置に保持する第1孔部と、この第1孔
    部と連通されてガイドピンからの押圧力を受けることに
    よりロック輪をウエビング巻取方向へ反転させる第2孔
    部と、この第2孔部と連通されてロック輪の反転に寄与
    するガイドピンの所定値以上の押圧力を解放する第3孔
    部と、を含んで構成されている、 ことを特徴とするウエビング巻取装置。
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