JP4081359B2 - プリテンショナ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両急減速時にガス発生手段を作動させることによりピストンを移動させ、当該ピストンの移動ストロークに応じた量だけ、乗員拘束用のウエビングを層状に巻き取る巻取軸をウエビング巻取方向へ急速に回転させるプリテンショナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗員拘束用のウエビングをスプール(巻取軸)に層状に巻き取るウエビング巻取装置には、車両急減速時にスプールのウエビング引出方向回転を阻止するためのロック手段が設けられている。昨今では、乗員保護性能を更に高めるべく、車両急減速時にスプールを所定量だけウエビング巻取方向回転させて、ウエビングを乗員の上体に密着させるプリテンショナ装置を付設したウエビング巻取装置も採用されてきている(特許文献1参照)。
【0003】
この種のプリテンショナ装置では、通常時にはスプールとの接続を遮断し、車両急減速時にのみスプールとの接続がなされるようにクラッチ機構が設定されている。このクラッチ機構には種々のタイプがあるが、以下においては、前記特許文献1に開示されたクラッチ機構について解説及び検討することにする。
【0004】
前記特許文献1に開示されたプリテンショナ装置では、スプールの軸芯部にフォースリミッタとして機能するトーションバーが挿入状態で配置されている。トーションバーの軸方向の一端部には、スリーブ、クラッチプレート、プーリによって構成されたクラッチ機構が同軸上に配設されている。スリーブは略円筒状に形成されており、トーションバーの軸方向の一端部に相対回転不能に嵌合されている。従って、スプールが回転すると、トーションバーを介してスリーブも一体に回転する。また、スリーブの外周面にはローレット加工が施されており、当該ローレット面にはスリーブに遊嵌されるクラッチプレートの軸芯側に切り起こしにより形成された複数の突起が対向状態で配置されている。さらに、スリーブの外周部には、有底円筒状のプーリが遊嵌されている。プーリの軸芯部の内周面にはカム面が形成されており、車両急減速時にプーリの外周部に巻き付けられたワイヤが牽引されると、プーリがウエビング巻取方向へ回転し、当該カム面によってクラッチプレートの突起が軸芯側へ変形されて、スリーブのローレット面に係合されるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−206194
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のクラッチ機構による場合、クラッチプレートに形成された4個の突起(立ち上がり部)の変形荷重が高いため、クラッチ作動時に突起の噛み合い状態にバラツキが生じ易く、クラッチプレートとその係合相手であるスリーブとの軸芯がずれた状態で嵌合状態に至る可能性がある。また、突起が変形し難いため、スリーブのローレット面への突起の係合(食い付き)が今一つ悪い。さらに、突起の変形荷重が高いと、クラッチが作動するまでにロスタイムが生じる。総じて言えば、従来のクラッチ機構による場合、迅速かつ確実なクラッチ作動状態が得られ難いという問題があった。
【0007】
本発明は上記事実を考慮し、車両急減速時に迅速かつ確実なクラッチ作動状態を得ることができるプリテンショナー装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明に係るプリテンショナ装置は、車両急減速時にガス発生手段が作動することによりピストンが移動し、当該ピストンの移動ストロークに応じた量だけ乗員拘束用のウエビングを層状に巻き取る巻取軸をウエビング巻取方向へ急速に回転させるプリテンショナ装置であって、前記巻取軸の軸方向の一端部に相対回転不能に嵌合され、周面に被係合面が形成された略円筒状のスリーブと、このスリーブに対して同軸上に配置される板状の基板部と、当該スリーブに対して相対回転可能に設けられると共に前記被係合面と係合可能とされかつ通常時には当該被係合面と対向して配置される係合面が形成された複数の立ち上がり部と、を有するクラッチ部材と、このクラッチ部材に嵌合状態で配置され、車両急減速時に前記ガス発生手段が作動して前記ピストンが移動することによりウエビング巻取方向へ回転し前記立ち上がり部を係合面が被係合面に係合する方向へ変形させるクラッチ作動部材と、を含んで構成されたクラッチ機構を有し、さらに、前記クラッチ部材の前記基板部に切落し部、切欠部、又は開口部を形成することにより当該基板部に片持ち支持されかつ自由端側にて前記立ち上がり部を支持し、当該切落し、当該切欠部、又は当該開口部の形成範囲内で当該立ち上がり部を前記スリーブとの係合方向へ移動させるアーム部を設けた、ことを特徴としている。
【0009】
請求項2記載の本発明に係るプリテンショナ装置は、請求項1記載の発明において、前記立ち上がり部と前記アーム部との接続部位に、当該アーム部に対する当該立ち上がり部の支持剛性を低下させる剛性低下部を設けた、ことを特徴としている。
【0010】
請求項1記載の本発明によれば、プリテンショナ装置は、スリーブとクラッチ部材とクラッチ作動部材とを含んで構成されたクラッチ機構を有している。スリーブは巻取軸の軸方向の一端部に相対回転不能に嵌合されているため、巻取軸と一体に回転する。一方、クラッチ部材は基板部及び複数の立ち上がり部を有する構成となっているが、通常時には、複数の立ち上がり部に形成された係合面はスリーブの周面に形成された被係合面と対向して配置されて、スリーブに対して相対回転可能に設けられているため、巻取軸及びスリーブが回転しても、クラッチ部材が回転することはない。すなわち、クラッチ機構は非接続状態とされる。また、この状態のときには、クラッチ部材に嵌合状態で配置されたクラッチ作動部材も、ピストンの移動が得られないため、ウエビング巻取方向へ回転することはなく、従ってクラッチ部材の複数の立ち上がり部をスリーブに係合させるべく、当該立ち上がり部を変形させることもない。
【0011】
一方、車両急減速時になると、ガス発生手段が作動してガスが発生し、ピストンを所定量だけ移動させる。このため、クラッチ作動部材がウエビング巻取方向へ所定量回転される。これにより、クラッチ作動部材の嵌合相手であるクラッチ部材の複数の立ち上がり部が変形され、当該複数の立ち上がり部に形成された係合面がスリーブの周面に形成された被係合面に係合される。すなわち、クラッチ機構が接続状態とされる。このため、クラッチ部材はスリーブと一体に回転する。従って、クラッチ作動部材のウエビング巻取方向への回転力がクラッチ部材を介してスリーブに伝達され、更には巻取軸に伝達される。これにより、巻取軸がウエビング巻取方向へ回転し、ピストンの移動ストロークに応じた量だけウエビングが急速に巻き取られ、乗員の上体に密着される。その結果、乗員の保護性能を向上させることができる。
【0012】
ここで、本発明では、クラッチ部材の基板部に切落し部、切欠部、又は開口部を形成することにより当該基板部に片持ち支持されかつ自由端側にて立ち上がり部を支持するアーム部を設けたので、立ち上がり部がクラッチ作動部材から変形力を受けると、アーム部が固定端側回りに切落し部、切欠部、又は開口部の形成範囲内で揺動し、自由端側にある立ち上がり部をスリーブ側へ移動させる。従って、従来よりも低い変形荷重で立ち上がり部をスリーブ側へ変形させることができる。このため、複数の立ち上がり部のスリーブへの係合状態のバラツキを抑制することができると共に、スリーブの被係合面への立ち上がり部の係合面の係合(食い付き)を向上させることができる。さらに、立ち上がり部の変形荷重が従来よりも低くなるため、車両急減速時からクラッチが作動するまでの時間を短縮することができる。
【0013】
請求項2記載の本発明によれば、立ち上がり部とアーム部との接続部位に、アーム部に対する立ち上がり部の支持剛性を低下させる剛性低下部を設けたので、立ち上がり部がクラッチ作動部材から変形力を受けた場合に、立ち上がり部を当該剛性低下部回りに変形力の作用方向へ回転変形させることができる。従って、クラッチ作動部材からの変形力に対する立ち上がり部の変形追従性を向上させることができ、立ち上がり部の係合面をスリーブの被係合面に円滑に係合させる(食い付かせる)ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図13を用いて、本発明に係るプリテンショナ装置の一実施形態について説明する。
【0015】
〔ウエビング巻取装置10の構成〕
図1には、プリテンショナ装置70を備えたウエビング巻取装置10の正面図が示されている。また、図2及び図3には、当該プリテンショナ装置70の作動前後の状態の側面図が示されている。最初に、ウエビング巻取装置10の全体構成について概説する。
【0016】
図1等に示されるように、ウエビング巻取装置10は、平面視で略コ字形に形成されたフレーム14を備えている。フレーム14は車体側に固定されており、互いに平行に延出された第1脚板16及び第2脚板18を備えている。これらの第1脚板16、第2脚板18間には、ダイカストによって製作されたスプール12が回転可能に軸支されている。
【0017】
スプール12は、軸芯部を構成する円筒形状のスプール軸12Aと、このスプール軸12Aの両端部に略円板形状にそれぞれ形成された一対のフランジ部(以下、第1脚板16側に配置されるフランジ部を「第1フランジ部12B」と称し、第2脚板18側に配置されるフランジ部を「第2フランジ部12C」と称す)とによって構成されており、全体としては鼓形状をなしている。
【0018】
スプール軸12Aの軸芯部には、シャフト挿通孔20が形成されている。シャフト挿通孔20における第1フランジ部12B側には、シャフト挿通孔20よりも大径とされた段付凹部形状のロックベース受入れ部22が同軸上に形成されている。
【0019】
このロックベース受入れ部22には、ダイカストによって製作されたロックベース24が抜け止めされた状態で装着されている。なお、ロックベース24の装着の仕方は、ロックベース受入れ部22内へロックベース24を軸方向から挿入した後に、略コ字形に形成された図示しないストッパ(抜止め部材)を、ロックベース24の基部24Aの外周面に形成された溝とスプール軸12Aの内周面に形成された溝とに跨るように、軸直角方向から圧入するという手法が採られている。
【0020】
ロックベース24は鍔付き円筒形状に形成されており、ロックベース受入れ部22に嵌合される基部24Aと、基部24Aよりも大径とされかつロックベース受入れ部22の段付部分に当接状態で配置される中間部24Bと、中間部24Bよりも大径とされかつ第1フランジ部12Bの外側面に当接状態で配置される保持部24Cとによって構成されている。また、ロックベース24における軸芯部外端を除いた部分には六角穴形状の嵌合孔26が形成されており、更に当該軸芯部外端には嵌合孔26の軸芯部と相互に連通されかつこれよりも小径とされた小孔28が形成されている。
【0021】
一方、スプール軸12Aのシャフト挿通孔20における第2フランジ部12C側には、シャフト挿通孔20よりも大径とされた凹部状のスリーブ受入れ部30が形成されている。このスリーブ受入れ部30の内周部には雌スプラインが形成されており、当該スリーブ受入れ部30には外周部に雄スプラインが形成されかつ軸芯部には六角穴形状の嵌合孔32が形成されたスリーブ34が嵌合されている。なお、スリーブ34については、後述するプリテンショナ装置70の説明の中で詳細に説明する。
【0022】
上述したロックベース24とスリーブ34とは、広義には「エネルギー吸収部材」として把握されるトーションバー36によって相互に連結されている。トーションバー36は、その主部を構成する軸部36Aと、軸部36Aの一端部に形成された六角形状の頭部36Bと、軸部36Aの他端部に形成された六角形状の嵌合部36Cと、嵌合部36Cの軸芯部から軸部36Aと同軸上に延出された小径部36Dと、小径部36Dからテーパ面を経て縮径された後に環状に拡径されたギヤ保持部36Eと、このギヤ保持部36Eから更に同軸上に延出されてキーが形成された先端部36Fとによって構成されている。
【0023】
トーションバー36の頭部36Bはスリーブ34に形成された六角穴形状の嵌合孔32へ嵌合されており、又トーションバー36の嵌合部36Cはロックベース24に形成された六角穴形状の嵌合孔26へ嵌合されている。これにより、トーションバー36は、ロックベース24及びスリーブ34を介してスプール軸12Aと一体化されている。
【0024】
なお、上記構成のトーションバー36は、車両急減速時に所定値以上のウエビング張力がスプール12に作用することにより、捩じれ変形してエネルギー吸収を行うフォースリミッタ機構の主要構成部品である。
【0025】
上述したフレーム14の第1脚板16の上部側には、内歯ラチェット38が打ち抜きにより形成されている。内歯ラチェット38のラチェット歯(ロック歯)38Aは高強度に設定されている。
【0026】
この内歯ラチェット38の内側には、ロックベース24の保持部24Cが配置されている。なお、保持部24Cの軸芯部に形成された前述した小孔28内へは、トーションバー36の小径部36Dが挿入されている。この保持部24Cの正面側には、小孔28周りに周方向に形成された凹状の収容部40が形成されている。図4及び図5に示されるように、収容部40の一端部は閉止されているが、収容部40の他端部は開放されている。なお、ロックベース24における保持部24Cの収容部40の他端部側は、次述するロックプレート42の内歯ラチェット38への係合動作を阻害しないように面取りされている。この収容部40には、略円弧板形状をなす一枚のロックプレート42が収容されている。さらに、ロックベース24の保持部24Cにおける外側面には、ロックプレート42の脱落防止用に薄肉円板形状のロックプレートカバー44が回り止めされた状態で取り付けられている。
【0027】
ロックプレート42は、略円弧板形状をなす金属製のプレート本体42Aと、このプレート本体42Aの一端部から張り出された矩形状の突起部42Bと、プレート本体42Aの他端部の外周部に形成されかつ第1脚板16の内歯ラチェット38のラチェット歯38Aと噛み合う高強度のロック歯42Cと、同じくプレート本体42Aの他端部から立設されたガイドピン42Dとによって構成されている。なお、プレート本体42Aの幅と突起部42Bの突出長さとを足した長さは、ロックベース24の収容部40の幅広部40Aの幅と概略一致している。
【0028】
上述したロックベース24に隣接する位置には、これよりも大径に形成された略円板形状のVギヤ46が配置されている。Vギヤ46の軸芯部には円筒状のボス48が形成されており、トーションバー36のギヤ保持部36Eに追従回転可能に軸支されている。また、Vギヤ46には「へ」の字形状のガイド孔50が形成されており、当該ガイド孔50へはロックプレート42から立設されたガイドピン42Dが挿入されている。さらに、Vギヤ46の外周部には、ロック歯46Aが一体に形成されている。
【0029】
図1に戻り、Vギヤ46の下方側にはVSIR用の周知の加速度センサ(図示省略)が配設されており、車両急減速時になると、加速度センサのボールがセンサハウジング上を転動してセンサレバーを揺動させ、当該センサレバーのロック爪がVギヤ46のロック歯46Aに係合されるようになっている。
【0030】
上記加速度センサは、樹脂製のセンサホルダ60によって保持されている。センサホルダ60の外側にはセンサホルダ60と似た形状の樹脂製のセンサカバー62が配設されており、センサホルダ60及びセンサカバー62は両者一体となってフレーム14の第1脚板16に固定されている。さらに、センサホルダ60の軸芯部には短い円筒状のボス60Aが一体に形成されており、当該ボス60Aはトーションバー36の先端部36Fに軸支されている。つまり、センサホルダ60には、トーションバー36の軸受としての機能が付与されている。なお、上述したセンサホルダ60の内周部には、前述したVギヤ46に軸支された図示しないWSIR用のパウルと係合可能な内歯64が一体に形成されている。
【0031】
上記構成において、ロックベース24、内歯ラチェット38、ロックプレート42、ロックプレートカバー44、Vギヤ46、加速度センサ(図示省略)、センサホルダ60、及びセンサカバー62は、広義には、「(車両急減速時に巻取軸のウエビング引出方向回転を停止させる)ロック手段」として把握される要素である。
【0032】
〔プリテンショナ装置70の構成〕
図1〜図3に示されるように、上述したウエビング巻取装置10の第2脚板18側には、車両急減速時にスプール12を瞬時にウエビング巻取方向へ回転させるプリテンショナ装置70が配設されている。
【0033】
プリテンショナ装置70は、第2脚板18に固定される所定形状のベース部材72を備えている。ベース部材72には、装置高さ方向を長手方向とするピストン収容部74が形成されている。このピストン収容部74の底部には、車両急減速状態をセンサが感知することによりコントローラによって作動される「ガス発生手段」としてのガス発生器76が収容されている。さらに、ピストン収容部74内には、ピストン78が圧入により装填されている。
【0034】
ピストン78は、ガス発生器76と対向して配置されるピストン本体80と、このピストン本体80に一体形成された長尺状のラックバー82とによって構成されている。ピストン本体80の外周部には、シール用のOリング84が嵌着されている。一方、ラックバー82の片面にはラック歯82Aが形成されており、後述するピニオン90のピニオン歯90Bと噛み合い可能な状態で保持されている(図2参照)。
【0035】
次に、上述したウエビング巻取装置10とプリテンショナ装置70とを接続(連結)するクラッチ機構86について詳細に説明する。かかるクラッチ機構86が本実施形態の要部である。
【0036】
図6及び図7には、クラッチ機構86の分解斜視図が示されている。なお、図6と図7とでは、見る角度を変えて図示している。また、図8には当該クラッチ機構86の組付状態を軸方向から見た側面図が示されている。さらに、図9には当該クラッチ機構86の組付状態の縦断面図が示されている。これらの図に示されるように、クラッチ機構86は、スリーブ34と、「クラッチ部材」としてのクラッチプレート88と、「クラッチ作動部材」としてのピニオン90との三部品によって構成されている。
【0037】
スリーブ34については、ウエビング巻取装置10の構成の説明の際に若干触れたが、ここで改めて説明する。スリーブ34は、全体としては略円筒状に形成されている。スリーブ34はスプール12に形成されたスリーブ受入部30に嵌合される本体部34Aと、この本体部34Aから同軸上に延出されかつ径方向寸法が一周り大きく設定された延出部34Bとによって構成されている。本体部34Aの外周面の所定範囲には、スリーブ受入部30の内周面に形成された雌スプラインに嵌合される雄スプライン92が形成されている。また、本体部34Aの軸芯部には六角形状の嵌合孔32が形成されており、当該嵌合孔32にはトーションバー36の頭部36Bが嵌合されている。従って、スリーブ34は、トーションバー36に対して相対回転不能に連結されており、トーションバー36と一体に回転するようになっている。一方、スリーブ34の延出部34Bの内周面はその全周に亘ってローレット加工が施されている(以下、ローレット面94と称す)。このローレット面94が本発明の「被係合面」に相当する。
【0038】
ピニオン90は、比較的薄肉の円板状の基部90Aを備えている。基部90Aの外周縁には、複数の切欠96が形成されている。この基部90Aの片側(プリテンショナ装置70側)には、ラックバー82のラック歯82Aと噛み合うピニオン歯90Bが形成されている。さらに、基部90Aの反対側(ウエビング巻取装置10側)には、ピニオン歯90Bと同軸上に風車状の係合歯90Cが形成されている。この係合歯90Cは、スリーブ34の延出部34B内へ挿入可能な径方向寸法及び高さ(軸)方向寸法に設定されており、組付状態では係合歯90Cが延出部34B内に挿入された状態となり、ローレット面94と対向するようになっている。また、係合歯90Cは、立面90C1(図8参照)と所定形状の傾斜面(機能的には押圧面)90C2とを備えた歯形状とされている。
【0039】
クラッチプレート88は、上述したスリーブ34とピニオン90との間に介在するように配設されている。クラッチプレート88は、平板環状に形成された基板部88Aと、この基板部88Aの内周から所定間隔ごとに立ち上げられた複数の立ち上がり部88Bとによって構成されている。基板部88Aの外周部には、所定の間隔でピニオン90の切欠96と対応する切欠98が形成されている。クラッチプレート88及びピニオン90は、これらの切欠96、98に第2脚板18側から立設されたシェアピン100(図8参照)が挿入されることにより、周方向の位置決めがなされた状態で保持されている。
【0040】
立ち上がり部88Bを形成するにあたっては、素材からクラッチプレート88の平面形状を打抜く際に、基板部88Aの形状と立ち上がり部88Bの形状とが得られるようにする。このとき、基板部88Aの径方向中間部に基板部88Aの周方向に沿って延びる切落し部102が形成される。各切落し部102は略L字状に形成されており、これにより基板部88Aの外周縁の内側に周方向に沿って延出するアーム部104が形成されている。アーム部104の基端部は固定端とされ、先端部は自由端とされている。そして、アーム部104の先端部の内周縁側に、折り曲げによる立ち上がり部88Bが形成されている。各立ち上がり部88Bの外周側の面には、スリーブ34のローレット面94に係合する複数条の突起106が形成されている。なお、立ち上がり部88Bの突起106の形成面が本発明の「係合面」に相当する。
【0041】
さらに、立ち上がり部88Bとアーム部104との接続部位(立ち上がり部88Bの根元部分)には、両側から切り欠くことにより形成された「低剛性部」としての括れ部108が形成されている。これにより、括れ部108の形成部位の剛性が他の部分よりも低くなるように設定されている。
【0042】
上記構成のクラッチプレート88は、ピニオン90の係合歯90Cに周方向の位置決めがなされた状態で被嵌されている。この状態では、係合歯90Cの立面90C1が一方の立ち上がり部88Bの側面に対向し、傾斜面90C2が隣接する他方の立ち上がり部88Bの側面に対向して配置されている。
【0043】
また、上記構成のクラッチプレート88の立ち上がり部88Bは、スリーブ34の延出部34B内へ挿入されている。組付状態では、立ち上がり部88Bの突起106はスリーブ34のローレット面94に対向した状態で配置されている(図8、図9参照)。従って、通常時においては、スリーブ34が回転してもクラッチプレート88が回転することはない。
【0044】
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0045】
乗員がウエビングに挿通された図示しないタングプレートを持ってぜんまいばねの付勢力に抗してウエビングをスプール12から引き出し、当該タングプレートを図示しないバックル装置に係合させることにより、乗員は三点式シートベルト装置のウエビング装着状態となる。すなわち、センタピラーの上部に配設された図示しないショルダアンカからタングプレートまでのウエビングがショルダ側のウエビングとなり、タングプレートからバックル装置までのウエビングがラップ側のウエビングとなる。
【0046】
通常の車両走行時には、トーションバー36は、スプール12と一体にウエビング引出方向、ウエビング巻取方向へ回転する。
【0047】
この状態から車両走行状態となった場合において車両急減速時になると、ロック手段によってトーションバー36のウエビング引出方向への回転が停止される。またこれと同時に、プリテンショナ装置70が作動し、スリーブ34を介してスプール12を瞬時にウエビング巻取方向へ回転させる。
【0048】
最初に、ロック手段の作動について概説すると、車両急減速状態が加速度センサによって検出される。すなわち、加速度センサのボールがセンサハウジング上を転動してセンサレバーを揺動させる。これにより、センサレバーのロック爪がVギヤ46のロック歯46Aに係合され、Vギヤ46のウエビング引出方向回転が阻止(停止)される。
【0049】
一方、スプール12は、車両前方側へ慣性移動しようとする乗員から受けるウエビング張力によってウエビング引出方向へ回転しようとする。このため、ウエビング引出方向へ回転しようとするスプール12とウエビング引出方向への回転が阻止されたVギヤ46との間で相対回転が生じる。両者の間に相対回転が生じると、図4と図5の対比から判るように、ロックベース24の保持部24Cの収容部40内に保持されたロックプレート42のガイドピン42DがVギヤ46のガイド孔50にガイドされて、ロックベース24の略半径方向外側へ移動される。これにより、ロックプレート42のロック歯42Cがフレーム14の第1脚板16に設けられた内歯ラチェット38のラチェット歯38Aと噛み合う。すなわち、ロックプレート42がロック状態となる。
【0050】
ロックプレート42のロック歯42Cが内歯ラチェット38のラチェット歯38Aと噛み合うと、その際の反力がロックベース24の保持部24Cに作用する。この反力は車両急減速時に高強度のロック歯42Cとラチェット歯38Aとが噛み合ったことによって生じるものなのでかなり大きく、そのためロックベース24の軸芯部を貫通するトーションバー36にも当然に作用する。さらに、トーションバー36の先端部36Fは樹脂製のセンサホルダ60のボス60Aに軸支されているため、当該反力はトーションバー36の先端部36Fからセンサホルダ60のボス60Aに作用し、センサホルダ60のボス60Aを反力の作用方向側、つまりロックプレート42の係合位置と反対方向側へ弾性変形させる。このため、ロックベース24の保持部24Cの外周一部(図5のP線矢視部を中心とした範囲)がフレーム14の内歯ラチェット38のラチェット歯38Aに強く押し付けられる。ロックベース24はダイカストによって製作されており、比較的軟質であるため、ラチェット歯38Aに圧接されると、塑性変形して当該ラチェット歯38Aに食い込み、直接的に係合される。上記により、ロックプレート42及びロックベース24が半径方向に対向する二箇所で第1脚板16の内歯ラチェット38と噛み合い、トーションバー36のウエビング引出方向回転が阻止された状態(ロック状態)となる。
【0051】
一方、プリテンショナ装置70が作動すると、ガス発生器76からガスが発生する。このガスによってピストン78のピストン本体80が押圧され、装置上方側へ押し上げられる。これにより、シェアピン100が剪断すると共にラックバー82のラック歯82Aとピニオン90のピニオン歯90Bとが噛み合い、ラックバー82の移動ストロークに応じた量だけピニオン90がウエビング巻取方向へ回転される。その結果、図10(A)、(B)に示される如く、ピニオン歯90Bの傾斜面90C2が立ち上がり部88Bに干渉して、当該立ち上がり部88Bを径方向内側から径方向外側へ押圧する。
【0052】
立ち上がり部88Bがその裏面側から係合歯90Cの傾斜面90C2による押圧力(変形力)を受けると、アーム部104が固定端側回りに切落し部102の形成範囲内で径方向外側へ揺動し、自由端側にある立ち上がり部88Bをスリーブ34のローレット面94側へ移動させる。これにより、立ち上がり部88Bに形成された突起106がローレット面94に係合し(食い付き)、クラッチが作動状態となる。この状態では、ピニオン90の回転力がクラッチプレート88を介してスリーブ34に伝達されるので、ピニオン90がウエビング巻取方向へ回転することにより、スリーブ34もウエビング巻取方向へ回転する。その結果、スプール12が瞬時にウエビング巻取方向へ回転され、ウエビングが乗員の上体に密着される。
【0053】
ここで、本実施形態では、クラッチプレート88の基板部88Aに打抜きによる切落し部102を形成することで片持ち支持状態のアーム部104を形成し、当該アーム部104の自由端側に立ち上がり部88Bを形成する構成を採ったので、基板部88Aに対する立ち上がり部88Bの支持剛性を低下させることができる。従って、従来よりも低い変形荷重で立ち上がり部88Bをスリーブ34のローレット面94側へ変形させることができる。このため、複数の立ち上がり部88Bのスリーブ34への係合状態のバラツキを抑制することができると共に、立ち上がり部88Bの突起106のスリーブ34のローレット面94への係合(食い付き)を向上させることができる。さらに、立ち上がり部88Bの変形荷重が従来よりも低くなるため、車両急減速時からクラッチ機構86が作動するまでの時間を短縮することができる。その結果、本実施形態によれば、車両急減速時に迅速かつ確実なクラッチ作動状態を得ることができる。
【0054】
また、本実施形態では、立ち上がり部88Bとアーム部104との接続部位(アーム部104の根元部分)に、アーム部104に対する立ち上がり部88Bの支持剛性を低下させる括れ部108を形成したので、図11に示される如く、立ち上がり部88Bがピニオン90の係合歯90Cから変形力を受けた場合に、立ち上がり部88Bを当該括れ部108回りに変形力の作用方向へ回転変形(図11の矢印Qでこれを示す)させることができる。従って、ピニオン90の係合歯90Cからの変形力に対する立ち上がり部88Bの変形追従性を向上させることができ、立ち上がり部88Bの係合面(突起106の形成面)をスリーブ34の被係合面(ローレット面94)に円滑に精度良く係合させる(食い付かせる)ことができる。その結果、本実施形態によれば、クラッチ作動に対する信頼性を向上させることができる。
【0055】
さらに、本実施形態では、クラッチプレート88の基板部88Aにアーム部104を形成し、このアーム部104の先端部に立ち上がり部88Bを形成する構成を採ったので、立ち上がり部88Bの径方向外側への変形はアーム部104の径方向外側への変形として得られる。このため、図12に示される如く、本実施形態の場合には、スリーブ34の端面とクラッチプレート88の基板部88Aの端面との間の隙間110に立ち上がり部88Bの変形代を設定する必要がない。従って、隙間110の間隙寸法Bを小さく(狭く)することができ、クラッチ機構86を軸方向に小型化することができる。
【0056】
なお、図13に示される如く、従来のクラッチ機構150の場合(正確には、特許文献1に記載された従来技術を本実施形態の構成に置き換えて考えた場合の意である)、クラッチプレート152の立ち上がり部152B自体が変形して径方向外側へ移動することになるため、スリーブ154の端面とクラッチプレート152の基板部152Aの端面との間に立ち上がり部152Bの変形代(変形部分152B’)を見込んだ隙間156を設定する必要がある。このため、隙間156の間隙寸法B’も必然的に大きく(広く)なる。また、仮にピニオン158を設定する場合には、間隙寸法B’の増加に伴って当該ピニオン158の軸長も長くなる。従って、従来構造の場合には、クラッチ機構150が軸方向に大型化する。これに対し、本実施形態の場合には、前記の如く、立ち上がり部88Bの変形代を設定する必要がないので、クラッチ機構86を軸方向に小型化することができる。
【0057】
なお、本実施形態では、クラッチプレート88の基板部88Aに切落し部102を形成することによりアーム部104を形成したが、これに限らず、切欠部や開口部を形成することによりアーム部を形成する構成を採ってもよい。
【0058】
また、本実施形態では、剛性低下部として括れ部108を形成したが、これに限らず、立ち上がり部88Bの回転変形を容易ならしめる構成であれば、すべて適用可能である。例えば、括れ部108の形成部位を薄肉部にしたり、小さなスリットを入れる等、種々の構成が採用可能である。
【0059】
さらに、本実施形態では、ラックアンドピニオン方式のプリテンショナ装置70を採用したが、これに限らず、ワイヤ巻き掛け方式等のプリテンショナ装置に対して本発明を適用することも可能である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載のプリテンショナ装置は、巻取軸の軸方向の一端部に相対回転不能に嵌合され、周面に被係合面が形成された略円筒状のスリーブと、このスリーブに対して同軸上に配置される板状の基板部と、当該スリーブに対して相対回転可能に設けられると共に被係合面と係合可能とされかつ通常時には当該被係合面と対向して配置される係合面が形成された複数の立ち上がり部と、を有するクラッチ部材と、このクラッチ部材に嵌合状態で配置され、車両急減速時にガス発生手段が作動してピストンが移動することによりウエビング巻取方向へ回転し立ち上がり部を係合面が被係合面に係合する方向へ変形させるクラッチ作動部材と、を含んで構成されたクラッチ機構を有し、さらに、クラッチ部材の基板部に切落し部、切欠部、又は開口部を形成することにより当該基板部に片持ち支持されかつ自由端側にて立ち上がり部を支持し、当該切落し部、当該切欠部、又は当該開口部の形成範囲内で当該立ち上がり部をスリーブとの係合方向へ移動させるアーム部を設けたので、車両急減速時に迅速かつ確実なクラッチ作動状態を得ることができるという優れた効果を有する。
【0061】
請求項2記載の本発明に係るプリテンショナ装置は、請求項1記載の発明において、立ち上がり部とアーム部との接続部位に、当該アーム部に対する当該立ち上がり部の支持剛性を低下させる剛性低下部を設けたので、立ち上がり部のスリーブへの食い付きを良くすることができ、その結果、クラッチ作動に対する信頼性を向上させることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るプリテンショナ装置を備えたウエビング巻取装置を示す正面図である。
【図2】図1に示されるプリテンショナ装置の作動前の状態(初期状態)を示す側面図である。
【図3】図1に示されるプリテンショナ装置の作動後の状態を示す側面図である。
【図4】図1に示されるウエビング巻取装置のロック機構の作動前の状態(初期状態)を示す側面図である。
【図5】図1に示されるウエビング巻取装置のロック機構の作動後の状態を示す側面図である。
【図6】本実施形態の要部に係るプリテンショナ装置のクラッチ機構を示す分解斜視図である。
【図7】本実施形態の要部に係るプリテンショナ装置のクラッチ機構を図6とは別の角度で見て示す分解斜視図である。
【図8】図6及び図7に示されるクラッチ機構の組付状態を軸方向から見た側面図である。
【図9】図6及び図7に示されるクラッチ機構の組付状態を軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【図10】クラッチ作動前後の状態を示す要部拡大図である。
【図11】本実施形態のクラッチ機構を採用した場合の効果を説明するための要部拡大図である。
【図12】本実施形態のクラッチ機構を採用した場合の効果を説明するための要部拡大断面図である。
【図13】従来構造との対比において本実施形態のクラッチ機構の効果を説明するための図12に対応する要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 ウエビング巻取装置
12 スプール(巻取軸)
34 スリーブ
70 プリテンショナ装置
76 ガス発生器(ガス発生手段)
78 ピストン
86 クラッチ機構
88 クラッチプレート(クラッチ部材)
88B 立ち上がり部
90 ピニオン(クラッチ作動部材)
94 ローレット面(被係合面)
102 切落し部
104 アーム部
106 突起(係合面)
108 括れ部(剛性低下部)

Claims (2)

  1. 車両急減速時にガス発生手段が作動することによりピストンが移動し、当該ピストンの移動ストロークに応じた量だけ乗員拘束用のウエビングを層状に巻き取る巻取軸をウエビング巻取方向へ急速に回転させるプリテンショナ装置であって、
    前記巻取軸の軸方向の一端部に相対回転不能に嵌合され、周面に被係合面が形成された略円筒状のスリーブと、
    このスリーブに対して同軸上に配置される板状の基板部と、当該スリーブに対して相対回転可能に設けられると共に前記被係合面と係合可能とされかつ通常時には当該被係合面と対向して配置される係合面が形成された複数の立ち上がり部と、を有するクラッチ部材と、
    このクラッチ部材に嵌合状態で配置され、車両急減速時に前記ガス発生手段が作動して前記ピストンが移動することによりウエビング巻取方向へ回転し前記立ち上がり部を係合面が被係合面に係合する方向へ変形させるクラッチ作動部材と、
    を含んで構成されたクラッチ機構を有し、
    さらに、前記クラッチ部材の前記基板部に切落し部、切欠部、又は開口部を形成することにより当該基板部に片持ち支持されかつ自由端側にて前記立ち上がり部を支持し、当該切落し部、当該切欠部、又は当該開口部の形成範囲内で当該立ち上がり部を前記スリーブとの係合方向へ移動させるアーム部を設けた、
    ことを特徴とするプリテンショナ装置。
  2. 前記立ち上がり部と前記アーム部との接続部位に、当該アーム部に対する当該立ち上がり部の支持剛性を低下させる剛性低下部を設けた、
    ことを特徴とする請求項1記載のプリテンショナ装置。
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