JP2002028740A - 熱交換器用フィンの製造方法および熱交換器用フィン製造用金型 - Google Patents
熱交換器用フィンの製造方法および熱交換器用フィン製造用金型Info
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- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 熱交換器用フィンの製造時に、カラーの周辺
にしわが形成されたり、リングマークが形成されてしま
うことを軽減できる熱交換器用フィンの製造方法、およ
び熱交換器用フィン製造用金型を提供する。 【解決手段】 金属製の薄板9に、カラー付き透孔7の
開孔径よりも底面径が大径のドーム状部10を成形する
と共に、ドーム状部10の底面径よりも大径であって且
つドーム状部10の突出方向と反対方向に陥没する陥没
部68をドーム状部10を囲むようにリング状に形成す
るバルジング工程aと、ドーム状部10を複数段のフォ
ーミング加工により、ドーム状部10と陥没部68とを
所定高さの円錐台部に成形する複数段のフォーミング工
程bと、所定高さに形成された円錐台部に透孔を穿設す
るピアス工程cと、透孔の縁部を立ててカラーに形成す
るバーリング工程dと、カラーの先端部にフランジ6を
形成するフレア工程eとを含む。
にしわが形成されたり、リングマークが形成されてしま
うことを軽減できる熱交換器用フィンの製造方法、およ
び熱交換器用フィン製造用金型を提供する。 【解決手段】 金属製の薄板9に、カラー付き透孔7の
開孔径よりも底面径が大径のドーム状部10を成形する
と共に、ドーム状部10の底面径よりも大径であって且
つドーム状部10の突出方向と反対方向に陥没する陥没
部68をドーム状部10を囲むようにリング状に形成す
るバルジング工程aと、ドーム状部10を複数段のフォ
ーミング加工により、ドーム状部10と陥没部68とを
所定高さの円錐台部に成形する複数段のフォーミング工
程bと、所定高さに形成された円錐台部に透孔を穿設す
るピアス工程cと、透孔の縁部を立ててカラーに形成す
るバーリング工程dと、カラーの先端部にフランジ6を
形成するフレア工程eとを含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製の薄板に、
カラー付き透孔の開孔径よりも底面径が大径のドーム状
部を成形するバルジング工程を含む熱交換器用フィンの
製造方法、および金属製の薄板にドーム状部を形成し、
該ドーム状部にフォーミング加工を施して徐々に所定高
さの円錐台部に形成する熱交換器用フィン製造用金型に
関する。
カラー付き透孔の開孔径よりも底面径が大径のドーム状
部を成形するバルジング工程を含む熱交換器用フィンの
製造方法、および金属製の薄板にドーム状部を形成し、
該ドーム状部にフォーミング加工を施して徐々に所定高
さの円錐台部に形成する熱交換器用フィン製造用金型に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、家庭用や自動車用の
クーラー等の熱交換器に使用される熱交熱器用フィン8
は、アルミニウム製等の薄板9に、熱交換チューブ(図
示せず)が挿入されるカラー付き透孔7が形成されてい
るものである。かかる熱交換器用フィン8(以下、単に
フィンという)の製造方法として、以下に説明するよう
な、いわゆるドロー方式による方法が従来から知られて
いる。フィン8の製造は、アルミニウム製等の薄板に絞
り加工によって円錐状部を形成する絞り工程、形成され
た円錐状部を複数段にわたって徐々に縮径しつつ円錐台
部に形成するフォーミング工程、所定高さに形成された
円錐台部に透孔を穿設するとともにバーリング加工を施
すピアスバーリング工程、カラーの先端部にフランジを
形成するフレア工程とによって行われる。
クーラー等の熱交換器に使用される熱交熱器用フィン8
は、アルミニウム製等の薄板9に、熱交換チューブ(図
示せず)が挿入されるカラー付き透孔7が形成されてい
るものである。かかる熱交換器用フィン8(以下、単に
フィンという)の製造方法として、以下に説明するよう
な、いわゆるドロー方式による方法が従来から知られて
いる。フィン8の製造は、アルミニウム製等の薄板に絞
り加工によって円錐状部を形成する絞り工程、形成され
た円錐状部を複数段にわたって徐々に縮径しつつ円錐台
部に形成するフォーミング工程、所定高さに形成された
円錐台部に透孔を穿設するとともにバーリング加工を施
すピアスバーリング工程、カラーの先端部にフランジを
形成するフレア工程とによって行われる。
【0003】このようなフィンの製造方法によって薄板
9に形成されるフィンの様子を図8(a),(b)に示
す。まず絞りパンチ(図示せず)によって、平板状の薄
板9に絞り加工による円錐状部1が形成される。次にこ
の円錐状部1を第1フォーミングパンチにより第1段の
フォーミング加工を施して縮径すると共に形を整えて円
錐台部2を形成する。さらに、この円錐台部2に第2フ
ォーミングパンチによる第2段のフォーミング加工を施
して、円錐台部2よりもさらに縮径した円錐台部3を形
成する。円錐台部3には、さらに第3フォーミングパン
チによって第3段のフォーミング加工を施して、円錐台
部3よりもさらに縮径した円錐台部4を形成する。
9に形成されるフィンの様子を図8(a),(b)に示
す。まず絞りパンチ(図示せず)によって、平板状の薄
板9に絞り加工による円錐状部1が形成される。次にこ
の円錐状部1を第1フォーミングパンチにより第1段の
フォーミング加工を施して縮径すると共に形を整えて円
錐台部2を形成する。さらに、この円錐台部2に第2フ
ォーミングパンチによる第2段のフォーミング加工を施
して、円錐台部2よりもさらに縮径した円錐台部3を形
成する。円錐台部3には、さらに第3フォーミングパン
チによって第3段のフォーミング加工を施して、円錐台
部3よりもさらに縮径した円錐台部4を形成する。
【0004】このようにして形成された円錐台部4の高
さは、形成すべきカラー7の高さ確保に充分な高さに達
している必要がある。そして、円錐台部4は、次のピア
ス・バーリング工程において、ピアスパンチ(図示せ
ず)によって透孔5が穿設されると共にバーリングパン
チ(図示せず)によってカラー7が形成され、最終的に
フレア工程においてカラー7の先端部にフランジ6が形
成される。
さは、形成すべきカラー7の高さ確保に充分な高さに達
している必要がある。そして、円錐台部4は、次のピア
ス・バーリング工程において、ピアスパンチ(図示せ
ず)によって透孔5が穿設されると共にバーリングパン
チ(図示せず)によってカラー7が形成され、最終的に
フレア工程においてカラー7の先端部にフランジ6が形
成される。
【0005】上述してきたような、最初に絞り加工を施
して金属製の薄板に円錐状部を形成する製造方法におい
ては、絞り加工時に円錐状部の周囲の材料が円錐状部に
引き込まれるため、隣り合う円錐状部間で板厚が不均一
となってしまっていた。このため、板厚が不均一な部分
である隣り合う円錐状部間でしわ32ができてしまい、
最終的にカラー付き透孔が形成された後でもしわ32が
消えずに残り、見た目に美しくないという問題点があっ
た。
して金属製の薄板に円錐状部を形成する製造方法におい
ては、絞り加工時に円錐状部の周囲の材料が円錐状部に
引き込まれるため、隣り合う円錐状部間で板厚が不均一
となってしまっていた。このため、板厚が不均一な部分
である隣り合う円錐状部間でしわ32ができてしまい、
最終的にカラー付き透孔が形成された後でもしわ32が
消えずに残り、見た目に美しくないという問題点があっ
た。
【0006】上記のようなしわの問題もあり、平板状の
薄板に最初に施す加工としては、カラーの高さがそれほ
ど高いものが要求されない場合には、絞り加工よりもバ
ルジング(張り出し)加工を施してドーム状部を形成す
るようにしている。バルジング加工であればパンチによ
って形成される凸部を薄肉化して形成するので、カラー
を高くすることはできないが、周囲の金属材料の引き込
みが無く、隣り合うドーム状部同士の間の材料の不均一
により発生するしわの発生をある程度は減らすことはで
きる。しかし、バルジング加工によってもしわ32の発
生を完全に防止できるわけではないため、しわ32の発
生を効果的に抑えることが求められている。
薄板に最初に施す加工としては、カラーの高さがそれほ
ど高いものが要求されない場合には、絞り加工よりもバ
ルジング(張り出し)加工を施してドーム状部を形成す
るようにしている。バルジング加工であればパンチによ
って形成される凸部を薄肉化して形成するので、カラー
を高くすることはできないが、周囲の金属材料の引き込
みが無く、隣り合うドーム状部同士の間の材料の不均一
により発生するしわの発生をある程度は減らすことはで
きる。しかし、バルジング加工によってもしわ32の発
生を完全に防止できるわけではないため、しわ32の発
生を効果的に抑えることが求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、バル
ジング加工を施すことによっても、しわ32の発生は完
全に抑えることはできないため、フィンの見た目が美し
くないという課題がある。また、カラー付き透孔は、薄
板の幅方向(図8のB方向)にわたって1回の型閉じで
複数列同時に形成され、また順送り方向(図8のA方
向)では1段あるいは多段が1回の型閉じで同時に成形
される。このように、薄板上に列(薄板の幅)方向、段
(送り)方向に複数個同時に形成されたカラー付き透孔
は、型精度でその位置が正確に成形されているが、カラ
ー付き透孔間にしわ32などの好ましからぬ変形がある
と、後工程でフラットニングや列間刃での切断により伸
ばされてしまい、その変形の度合いにより各カラー付き
透孔間のピッチが変化してしまうことが起きるという課
題がある。
ジング加工を施すことによっても、しわ32の発生は完
全に抑えることはできないため、フィンの見た目が美し
くないという課題がある。また、カラー付き透孔は、薄
板の幅方向(図8のB方向)にわたって1回の型閉じで
複数列同時に形成され、また順送り方向(図8のA方
向)では1段あるいは多段が1回の型閉じで同時に成形
される。このように、薄板上に列(薄板の幅)方向、段
(送り)方向に複数個同時に形成されたカラー付き透孔
は、型精度でその位置が正確に成形されているが、カラ
ー付き透孔間にしわ32などの好ましからぬ変形がある
と、後工程でフラットニングや列間刃での切断により伸
ばされてしまい、その変形の度合いにより各カラー付き
透孔間のピッチが変化してしまうことが起きるという課
題がある。
【0008】さらに、フィンは、1列ごとまたは所定数
列ごとに切断刃(図示せず)によって切断される。しか
し、この際に隣り合うカラー付き透孔間にしわ32があ
ると、切断刃はしわを伸ばしながら切断していくので、
しわがある部分を切断する場合と、しわがない部分を切
断する場合とでは形成される透孔間のピッチがそれぞれ
異なってきてしまうという課題がある。フィンの列方向
の切断は、順送りの型において一度切断されたフィンの
部位が順送りされて次に切断されるときに切断部が重な
る部分がある。このように切断時にフィンが変形したり
位置ずれを起こすと、この2度切りによってフィンに食
い違い段差が発生したり切断部に微小片(いわゆるヒ
ゲ)を発生してしまう課題もある。
列ごとに切断刃(図示せず)によって切断される。しか
し、この際に隣り合うカラー付き透孔間にしわ32があ
ると、切断刃はしわを伸ばしながら切断していくので、
しわがある部分を切断する場合と、しわがない部分を切
断する場合とでは形成される透孔間のピッチがそれぞれ
異なってきてしまうという課題がある。フィンの列方向
の切断は、順送りの型において一度切断されたフィンの
部位が順送りされて次に切断されるときに切断部が重な
る部分がある。このように切断時にフィンが変形したり
位置ずれを起こすと、この2度切りによってフィンに食
い違い段差が発生したり切断部に微小片(いわゆるヒ
ゲ)を発生してしまう課題もある。
【0009】また、各フォーミング工程においては、前
工程において形成された円錐状部や円錐台部を縮径する
ようにしているが、前工程で形成されたものの径よりも
かなり大幅に縮径するフォーミング加工を施す場合に
は、フォーミング加工時の金型の型閉じ時に、円錐状部
または円錐台部の径よりも小径のフォーミングダイが、
円錐状部または円錐台部のフォーミングダイからはみ出
た部分をフォーミングダイとリフタとが挟んで成形して
押しつぶしてしまっていた。このようにフォーミング工
程においては、フォーミングダイによって押しつぶされ
た円錐台部の周辺部分がカラーの周囲にリング状に形成
された凹部(いわゆるリングマーク)30を形成してし
まう場合があるという課題がある。このリングマーク3
0は、成形過程に発生する加工硬化した変形であるの
で、上記しわと同様に後の工程で消すことが難しく、フ
ィンの見た目が悪くなってしまう。またフォーミング工
程数が多いほど、多重のリングが発生する。
工程において形成された円錐状部や円錐台部を縮径する
ようにしているが、前工程で形成されたものの径よりも
かなり大幅に縮径するフォーミング加工を施す場合に
は、フォーミング加工時の金型の型閉じ時に、円錐状部
または円錐台部の径よりも小径のフォーミングダイが、
円錐状部または円錐台部のフォーミングダイからはみ出
た部分をフォーミングダイとリフタとが挟んで成形して
押しつぶしてしまっていた。このようにフォーミング工
程においては、フォーミングダイによって押しつぶされ
た円錐台部の周辺部分がカラーの周囲にリング状に形成
された凹部(いわゆるリングマーク)30を形成してし
まう場合があるという課題がある。このリングマーク3
0は、成形過程に発生する加工硬化した変形であるの
で、上記しわと同様に後の工程で消すことが難しく、フ
ィンの見た目が悪くなってしまう。またフォーミング工
程数が多いほど、多重のリングが発生する。
【0010】したがって、本発明は上記課題を解決すべ
くなされ、その目的とするところは、熱交換器用フィン
を製造する際に、カラーの周辺にしわが形成されたり、
リングマークが形成されてしまうことを軽減させる熱交
換器用フィンの製造方法、および熱交換器用フィン製造
用金型を提供することにある。
くなされ、その目的とするところは、熱交換器用フィン
を製造する際に、カラーの周辺にしわが形成されたり、
リングマークが形成されてしまうことを軽減させる熱交
換器用フィンの製造方法、および熱交換器用フィン製造
用金型を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の構成を備える。すなわち、本発明にか
かる熱交換器用フィンの製造方法によれば、金属製の薄
板に、カラー付き透孔の開孔径よりも底面径が大径のド
ーム状部を成形すると共に、ドーム状部の底面径よりも
大径であって且つ該ドーム状部の突出方向と反対方向に
陥没する陥没部をドーム状部を囲むようにリング状に形
成するバルジング工程と、該ドーム状部を複数段のフォ
ーミング加工により、前記ドーム状部と陥没部とを所定
高さの円錐台部に成形する複数段のフォーミング工程
と、所定高さに形成された円錐台部に透孔を穿設するピ
アス工程と、透孔の縁部を立ててカラーに形成するバー
リング工程と、該カラーの先端部にフランジを形成する
フレア工程とを含むことを特徴としている。この方法を
採用して熱交換器用フィンを製造することにより、まず
バルジング工程でドーム状部と陥没部を形成するので、
ドーム状部形成時に陥没部が周囲の材料のドーム状部へ
の引き込みを妨げ、隣り合うドーム状部の間での材料が
不均一にならないようにし、隣り合うドーム状部の間で
しわが発生しないようにすることができる。また、フォ
ーミング工程時には前工程において形成されたドーム状
部と陥没部とを徐々に円錐台部に成形するので、ドーム
状部だけをフォーミングする場合よりもカラーの高さを
確保することが容易となる。
成するために次の構成を備える。すなわち、本発明にか
かる熱交換器用フィンの製造方法によれば、金属製の薄
板に、カラー付き透孔の開孔径よりも底面径が大径のド
ーム状部を成形すると共に、ドーム状部の底面径よりも
大径であって且つ該ドーム状部の突出方向と反対方向に
陥没する陥没部をドーム状部を囲むようにリング状に形
成するバルジング工程と、該ドーム状部を複数段のフォ
ーミング加工により、前記ドーム状部と陥没部とを所定
高さの円錐台部に成形する複数段のフォーミング工程
と、所定高さに形成された円錐台部に透孔を穿設するピ
アス工程と、透孔の縁部を立ててカラーに形成するバー
リング工程と、該カラーの先端部にフランジを形成する
フレア工程とを含むことを特徴としている。この方法を
採用して熱交換器用フィンを製造することにより、まず
バルジング工程でドーム状部と陥没部を形成するので、
ドーム状部形成時に陥没部が周囲の材料のドーム状部へ
の引き込みを妨げ、隣り合うドーム状部の間での材料が
不均一にならないようにし、隣り合うドーム状部の間で
しわが発生しないようにすることができる。また、フォ
ーミング工程時には前工程において形成されたドーム状
部と陥没部とを徐々に円錐台部に成形するので、ドーム
状部だけをフォーミングする場合よりもカラーの高さを
確保することが容易となる。
【0012】また、前記バルジング加工時に形成される
ドーム状部にフォーミング加工を施す際に、ドーム状部
の底面径と、第1段目のフォーミング工程によって形成
される円錐台部の底面径とがほぼ同一となるようにフォ
ーミング加工することを特徴とするので、フォーミング
工程時に前工程で形成された円錐状部等の底面径よりも
小径のフォーミングダイで円錐状部等のはみ出した部分
を押しつけることがなくなる。このため、リングマーク
の発生を防止できる。
ドーム状部にフォーミング加工を施す際に、ドーム状部
の底面径と、第1段目のフォーミング工程によって形成
される円錐台部の底面径とがほぼ同一となるようにフォ
ーミング加工することを特徴とするので、フォーミング
工程時に前工程で形成された円錐状部等の底面径よりも
小径のフォーミングダイで円錐状部等のはみ出した部分
を押しつけることがなくなる。このため、リングマーク
の発生を防止できる。
【0013】また、本発明の熱交換器用フィン製造金型
によれば、金属製の薄板に、ドーム状部を形成するバル
ジング加工を施し、ドーム状部に複数段のフォーミング
加工を施して円錐台部に形成し、該円錐台部にピアス加
工およびバーリング加工を施してカラー付き透孔を形成
する熱交換器用フィン製造用金型において、前記ドーム
状部を形成するバルジパンチと、付勢部材により上型方
向に付勢され、上型によって下方に押圧されたとき、前
記バルジパンチが通過する透孔が穿設されたリフタとを
有する下型と、該下型に対して接近したとき、前記バル
ジパンチの先端部が収納されるように、該バルジパンチ
と対向して設けられるバルジダイを有する上型とを具備
し、前記バルジダイには、バルジパンチの先端部を収納
するダイ穴の周縁が上型の下面から下型方向に所定距離
突出する突出部が設けられ、前記リフタには、バルジパ
ンチが通過する透孔を囲んで、型閉じの際に前記バルジ
ダイの突出部を収納し、突出部との間で、ドーム状部の
底面径よりも大径であってドーム状部の突出方向と反対
方向に陥没する陥没部を、ドーム状部を囲んで形成する
ための凹部が設けられていることを特徴としている。こ
の構成によれば、バルジング加工を施す際に、形成され
るドーム状部の周囲に陥没部を形成することができる。
陥没部が形成されることによって、陥没部がドーム状部
成形時の材料のドーム状部への引き込みを防止して、ド
ーム状部同士の間でのしわの発生を防止できる。また、
ドーム状部の周囲に陥没部が形成されれば、ドーム状部
のみをフォーミングする場合よりもカラーの高さを確保
することが容易となる。
によれば、金属製の薄板に、ドーム状部を形成するバル
ジング加工を施し、ドーム状部に複数段のフォーミング
加工を施して円錐台部に形成し、該円錐台部にピアス加
工およびバーリング加工を施してカラー付き透孔を形成
する熱交換器用フィン製造用金型において、前記ドーム
状部を形成するバルジパンチと、付勢部材により上型方
向に付勢され、上型によって下方に押圧されたとき、前
記バルジパンチが通過する透孔が穿設されたリフタとを
有する下型と、該下型に対して接近したとき、前記バル
ジパンチの先端部が収納されるように、該バルジパンチ
と対向して設けられるバルジダイを有する上型とを具備
し、前記バルジダイには、バルジパンチの先端部を収納
するダイ穴の周縁が上型の下面から下型方向に所定距離
突出する突出部が設けられ、前記リフタには、バルジパ
ンチが通過する透孔を囲んで、型閉じの際に前記バルジ
ダイの突出部を収納し、突出部との間で、ドーム状部の
底面径よりも大径であってドーム状部の突出方向と反対
方向に陥没する陥没部を、ドーム状部を囲んで形成する
ための凹部が設けられていることを特徴としている。こ
の構成によれば、バルジング加工を施す際に、形成され
るドーム状部の周囲に陥没部を形成することができる。
陥没部が形成されることによって、陥没部がドーム状部
成形時の材料のドーム状部への引き込みを防止して、ド
ーム状部同士の間でのしわの発生を防止できる。また、
ドーム状部の周囲に陥没部が形成されれば、ドーム状部
のみをフォーミングする場合よりもカラーの高さを確保
することが容易となる。
【0014】また、前記バルジパンチおよびバルジダイ
が設けられた位置の後工程側にはバルジダイおよびバル
ジパンチによって形成されたドーム状部にフォーミング
加工を施すための複数段にわたるフォーミングパンチお
よびフォーミングダイが設けられ、複数段のフォーミン
グパンチおよびフォーミングダイのうち、第1段目のフ
ォーミングパンチおよびフォーミングダイは、前記バル
ジパンチおよびバルジダイとほぼ同径であるので、フォ
ーミング工程時にフォーミングダイから円錐台部が大幅
にはみ出すということがなく、リングマークが目立たな
いフィンの製造が可能である。
が設けられた位置の後工程側にはバルジダイおよびバル
ジパンチによって形成されたドーム状部にフォーミング
加工を施すための複数段にわたるフォーミングパンチお
よびフォーミングダイが設けられ、複数段のフォーミン
グパンチおよびフォーミングダイのうち、第1段目のフ
ォーミングパンチおよびフォーミングダイは、前記バル
ジパンチおよびバルジダイとほぼ同径であるので、フォ
ーミング工程時にフォーミングダイから円錐台部が大幅
にはみ出すということがなく、リングマークが目立たな
いフィンの製造が可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面によっ
てさらに詳細に説明する。図1に本発明の熱交換器用フ
ィン製造用の金型を示し、図2に、図1の金型のバルジ
ング工程部分を拡大して示す。なお、従来の技術で説明
した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を
付し、詳細な説明を省略する。
てさらに詳細に説明する。図1に本発明の熱交換器用フ
ィン製造用の金型を示し、図2に、図1の金型のバルジ
ング工程部分を拡大して示す。なお、従来の技術で説明
した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を
付し、詳細な説明を省略する。
【0016】図1の金型40は、平板状のアルミニウム
製等の薄板にドーム状部を形成するバルジング工程a、
ドーム状部を複数段にわたって徐々に縮径して円錐台部
を形成するフォーミング工程b、円錐台部に透孔を穿設
すると共に透孔の周縁を立ち上げてカラーとして形成す
るピアス・バーリング工程c、そしてカラーの先端部を
フランジ部に形成するフレア工程dとを行うよう構成さ
れている。なお、フレア工程dより後段にはエッジトリ
ム工程等が設けられているが、ここでは省略して図示し
ており、説明も省略する。この金型40内を、薄板が矢
印A方向に型開き動作毎に所定ピッチずつ順送りに移送
される。
製等の薄板にドーム状部を形成するバルジング工程a、
ドーム状部を複数段にわたって徐々に縮径して円錐台部
を形成するフォーミング工程b、円錐台部に透孔を穿設
すると共に透孔の周縁を立ち上げてカラーとして形成す
るピアス・バーリング工程c、そしてカラーの先端部を
フランジ部に形成するフレア工程dとを行うよう構成さ
れている。なお、フレア工程dより後段にはエッジトリ
ム工程等が設けられているが、ここでは省略して図示し
ており、説明も省略する。この金型40内を、薄板が矢
印A方向に型開き動作毎に所定ピッチずつ順送りに移送
される。
【0017】金型40は、少なくともどちらか一方が上
下動可能に設けられている上型ダイセット42および下
型ダイセット44と、上型ダイセット42の下面に設け
られている上型45および下型ダイセット44の上面に
設けられている下型47とを具備している。上型45お
よび下型47は、上述した各工程ではそれぞれ異なる型
を用いており、各工程a〜dにおいてそれぞれの加工に
合わせたパンチおよびダイが上型45または下型47に
取り付けられている。また、各パンチおよびダイは、同
じ種類のものが幅方向(図1では紙面奥行き方向)に複
数本並んで設けられている。
下動可能に設けられている上型ダイセット42および下
型ダイセット44と、上型ダイセット42の下面に設け
られている上型45および下型ダイセット44の上面に
設けられている下型47とを具備している。上型45お
よび下型47は、上述した各工程ではそれぞれ異なる型
を用いており、各工程a〜dにおいてそれぞれの加工に
合わせたパンチおよびダイが上型45または下型47に
取り付けられている。また、各パンチおよびダイは、同
じ種類のものが幅方向(図1では紙面奥行き方向)に複
数本並んで設けられている。
【0018】バルジング工程aには、バルジダイ50と
バルジパンチ55が設けられ、バルジング工程aの後工
程には、複数段にわたるフォーミング工程bが設けられ
ている。複数段のフォーミング工程bに設けられている
工具のうち、70が第1フォーミングパンチ、71が第
1フォーミングダイ、72が第2フォーミングパンチ、
73が第2フォーミングダイ、74が第3フォーミング
パンチ、75が第3フォーミングダイである。このよう
に、本実施形態のフォーミング工程bでは3段階にわた
ってフォーミング加工を施している。そして、第1フォ
ーミングパンチ70の先端部分の径は、上流側に設けら
れているバルジパンチ55の径から大幅に小さくするよ
うなことはなく、わずかに小さくなるような径に設けら
れている。同様に、第1フォーミングダイ71の内径
は、上流側に設けられているバルジダイ50の内径から
大幅に小さくするようなことはなく、わずかに小さくな
るような内径に設けられている。
バルジパンチ55が設けられ、バルジング工程aの後工
程には、複数段にわたるフォーミング工程bが設けられ
ている。複数段のフォーミング工程bに設けられている
工具のうち、70が第1フォーミングパンチ、71が第
1フォーミングダイ、72が第2フォーミングパンチ、
73が第2フォーミングダイ、74が第3フォーミング
パンチ、75が第3フォーミングダイである。このよう
に、本実施形態のフォーミング工程bでは3段階にわた
ってフォーミング加工を施している。そして、第1フォ
ーミングパンチ70の先端部分の径は、上流側に設けら
れているバルジパンチ55の径から大幅に小さくするよ
うなことはなく、わずかに小さくなるような径に設けら
れている。同様に、第1フォーミングダイ71の内径
は、上流側に設けられているバルジダイ50の内径から
大幅に小さくするようなことはなく、わずかに小さくな
るような内径に設けられている。
【0019】一方、第2フォーミングパンチ72の先端
部分の径は、第1フォーミングパンチ70の先端部分の
径よりも適正量だけ小さくなるように設定され、第2フ
ォーミングダイ73の内径は第1フォーミングダイ71
の内径よりも適正量だけ小さくなるように設定されてい
る。同様に、第3フォーミングパンチ74の先端部分の
径は、第2フォーミングパンチ72の先端部分の径より
も適正量だけ小さくなるように設定され、第3フォーミ
ングダイ75の内径は第2フォーミングダイ73の内径
よりも適正量だけ小さくなるように設定されている。こ
こでの適正量とは、後工程の径を前工程の径で割った
(絞り率)数値が0.8以上になる程度である。
部分の径は、第1フォーミングパンチ70の先端部分の
径よりも適正量だけ小さくなるように設定され、第2フ
ォーミングダイ73の内径は第1フォーミングダイ71
の内径よりも適正量だけ小さくなるように設定されてい
る。同様に、第3フォーミングパンチ74の先端部分の
径は、第2フォーミングパンチ72の先端部分の径より
も適正量だけ小さくなるように設定され、第3フォーミ
ングダイ75の内径は第2フォーミングダイ73の内径
よりも適正量だけ小さくなるように設定されている。こ
こでの適正量とは、後工程の径を前工程の径で割った
(絞り率)数値が0.8以上になる程度である。
【0020】続いて、図2に基づいて、金型におけるバ
ルジング工程を施す構造部分について説明する。上型4
5は、上型ダイセット42の下面に設けられているスペ
ーサー46と、スペーサー46の下面に設けられている
ダイプレート48とから構成されている。ダイプレート
48には、型閉じ時に下型47に設けられているバルジ
パンチ55とともにドーム状部10を形成するためのバ
ルジダイ50が設けられている。このバルジダイ50
は、ダイプレート48に穿設された装着孔47にはめ込
まれて形成されている。バルジダイ50には、バルジパ
ンチ55の先端部55aが挿入可能なダイ穴51が形成
されている。また、バルジダイ50の下端部50aは、
ダイプレート48の下面48aよりも下方に向けて突出
するように形成されている。
ルジング工程を施す構造部分について説明する。上型4
5は、上型ダイセット42の下面に設けられているスペ
ーサー46と、スペーサー46の下面に設けられている
ダイプレート48とから構成されている。ダイプレート
48には、型閉じ時に下型47に設けられているバルジ
パンチ55とともにドーム状部10を形成するためのバ
ルジダイ50が設けられている。このバルジダイ50
は、ダイプレート48に穿設された装着孔47にはめ込
まれて形成されている。バルジダイ50には、バルジパ
ンチ55の先端部55aが挿入可能なダイ穴51が形成
されている。また、バルジダイ50の下端部50aは、
ダイプレート48の下面48aよりも下方に向けて突出
するように形成されている。
【0021】下型47は、下型ダイセット44の上面に
設置され、バルジパンチ55が挿入されて固定されてい
るパンチプレート54と、パンチプレート54の上面に
固定されたパンチ押えプレート56と、バネ58によっ
て上方に向けて付勢され、型閉じ時に上型45に押圧さ
れることにより付勢力に抗して下降するリフタ52とか
ら構成されている。リフタ52には、バルジパンチ55
の先端部55aが挿入されて突出入自在に形成された透
孔60が穿設されている。
設置され、バルジパンチ55が挿入されて固定されてい
るパンチプレート54と、パンチプレート54の上面に
固定されたパンチ押えプレート56と、バネ58によっ
て上方に向けて付勢され、型閉じ時に上型45に押圧さ
れることにより付勢力に抗して下降するリフタ52とか
ら構成されている。リフタ52には、バルジパンチ55
の先端部55aが挿入されて突出入自在に形成された透
孔60が穿設されている。
【0022】61,62は、ハイトアジャスターであ
る。ハイトアジャスター61,80は、下型ダイセット
44とパンチプレート54に跨って設けられており、バ
ルジパンチ55の高さを調整すべくバルジパンチ55を
その上面側に取り付けている。ハイトアジャスター61
の上面と、ハイトアジャスター80の下面は、両者とも
紙面奥行き方向に傾斜する傾斜面に形成されており(図
示せず)、この傾斜面が互いにすりあわせられて設置さ
れているので、互いの相対位置を紙面奥行き方向で変え
ることによって、バルジパンチ55の高さを変えること
ができるのである。
る。ハイトアジャスター61,80は、下型ダイセット
44とパンチプレート54に跨って設けられており、バ
ルジパンチ55の高さを調整すべくバルジパンチ55を
その上面側に取り付けている。ハイトアジャスター61
の上面と、ハイトアジャスター80の下面は、両者とも
紙面奥行き方向に傾斜する傾斜面に形成されており(図
示せず)、この傾斜面が互いにすりあわせられて設置さ
れているので、互いの相対位置を紙面奥行き方向で変え
ることによって、バルジパンチ55の高さを変えること
ができるのである。
【0023】リフタ52の上面52aの、バルジパンチ
55が挿入されている透孔60の周囲には、下方に向け
て凹む凹部62が形成されている。凹部62の凹み深さ
は、型閉じ時にバルジダイ50の突出部50aが凹部6
2内に収納されると共に、ダイプレートの48の下面4
8aとリフタ52の上面52aとが当接してプレスを行
うことを妨げない深さとなっている。
55が挿入されている透孔60の周囲には、下方に向け
て凹む凹部62が形成されている。凹部62の凹み深さ
は、型閉じ時にバルジダイ50の突出部50aが凹部6
2内に収納されると共に、ダイプレートの48の下面4
8aとリフタ52の上面52aとが当接してプレスを行
うことを妨げない深さとなっている。
【0024】ダイプレート48に形成されている穴64
は、すでに形成されたドーム状部10を収納可能な大き
さに形成されている収納凹部である。収納凹部64は、
バルジダイ50が設けられた位置から、薄板9の1回の
送りピッチ分だけ薄板の移送方向A側に移動した位置に
形成されている。そして、リフタ52の、収納凹部64
に対向する位置には、ドーム状部10の下部(後述する
陥没部68)が収納可能な収納凹部66が形成されてい
る。
は、すでに形成されたドーム状部10を収納可能な大き
さに形成されている収納凹部である。収納凹部64は、
バルジダイ50が設けられた位置から、薄板9の1回の
送りピッチ分だけ薄板の移送方向A側に移動した位置に
形成されている。そして、リフタ52の、収納凹部64
に対向する位置には、ドーム状部10の下部(後述する
陥没部68)が収納可能な収納凹部66が形成されてい
る。
【0025】次に、上述してきた金型を用いて、フィン
を製造する熱交換器用フィンの製造方法について説明す
る。図3は図2に示した金型を型閉じしたところであ
り、図4は図3で型閉じした金型を型開きしたところを
示している。上型ダイセット42と上型45を下型方向
に下降させていくと、まずバルジダイ50のダイプレー
ト48よりも下方に突出している突出部50aが薄板9
に当接する。そして、バルジダイ50の突出部50aが
リフタ52の凹部62内にまで進入して薄板9に下方に
向けてリング状に陥没する陥没部68を形成する。
を製造する熱交換器用フィンの製造方法について説明す
る。図3は図2に示した金型を型閉じしたところであ
り、図4は図3で型閉じした金型を型開きしたところを
示している。上型ダイセット42と上型45を下型方向
に下降させていくと、まずバルジダイ50のダイプレー
ト48よりも下方に突出している突出部50aが薄板9
に当接する。そして、バルジダイ50の突出部50aが
リフタ52の凹部62内にまで進入して薄板9に下方に
向けてリング状に陥没する陥没部68を形成する。
【0026】また、突出部50aの薄板9への当接直後
には、ダイプレート48の下面48aとリフタ52の上
面52aとが当接し、上型45がバネ58の付勢力に抗
してリフタ52を下降させていき、バルジパンチ55の
先端部55aを薄板9に当接させる。そして、さらにリ
フタ52の下降に伴ってバルジパンチ55が透孔60か
ら徐々に上方へ突出し、バルジパンチ55がバルジダイ
50と共に薄板9にドーム状部10を形成するバルジン
グ加工を施していく。
には、ダイプレート48の下面48aとリフタ52の上
面52aとが当接し、上型45がバネ58の付勢力に抗
してリフタ52を下降させていき、バルジパンチ55の
先端部55aを薄板9に当接させる。そして、さらにリ
フタ52の下降に伴ってバルジパンチ55が透孔60か
ら徐々に上方へ突出し、バルジパンチ55がバルジダイ
50と共に薄板9にドーム状部10を形成するバルジン
グ加工を施していく。
【0027】リフタ52がプレス下死点までダイプレー
ト48で押し下げられた時点で型閉じ動作が終了する。
このとき、図3に示すように、バルジパンチ55とバル
ジダイ50とによって、平板状の薄板9にドーム状部1
0が形成される。このドーム状部10の底面径は、最終
的に形成すべきカラーの径よりもやや大径である。そし
て、ドーム状部10の周囲には、ドーム状部10を囲ん
でリング状に陥没する陥没部68が形成されている。こ
のように、ドーム状部10を形成する際に、ドーム状部
10の突出方向と反対方向にリング状に陥没する陥没部
68が形成されるので、ドーム状部10の形成時に陥没
部68が周囲の材料のドーム状部への引き込みを妨げ、
隣り合うドーム状部10の間での材料が不均一にならな
いようにし、隣り合うドーム状部10の間でしわが発生
しないようにすることができる。
ト48で押し下げられた時点で型閉じ動作が終了する。
このとき、図3に示すように、バルジパンチ55とバル
ジダイ50とによって、平板状の薄板9にドーム状部1
0が形成される。このドーム状部10の底面径は、最終
的に形成すべきカラーの径よりもやや大径である。そし
て、ドーム状部10の周囲には、ドーム状部10を囲ん
でリング状に陥没する陥没部68が形成されている。こ
のように、ドーム状部10を形成する際に、ドーム状部
10の突出方向と反対方向にリング状に陥没する陥没部
68が形成されるので、ドーム状部10の形成時に陥没
部68が周囲の材料のドーム状部への引き込みを妨げ、
隣り合うドーム状部10の間での材料が不均一にならな
いようにし、隣り合うドーム状部10の間でしわが発生
しないようにすることができる。
【0028】また、型閉じの際には、先の型閉じ動作の
際に形成されたドーム状部10およびリング状の陥没部
68が、それぞれダイプレート48の収納凹部64とリ
フタ52の収納凹部66内にそれぞれ収納され、型閉じ
時につぶされたり変形されたりしてしまうことを防止し
ている。
際に形成されたドーム状部10およびリング状の陥没部
68が、それぞれダイプレート48の収納凹部64とリ
フタ52の収納凹部66内にそれぞれ収納され、型閉じ
時につぶされたり変形されたりしてしまうことを防止し
ている。
【0029】型閉じ終了後、図4のように上型ダイセッ
ト42および上型45を上昇させて型開きする。型開き
後、薄板9を1ピッチずつ移送方向Aに沿って移送し、
形成したドーム状部10を次の工程であるフォーミング
工程bに送り込む。
ト42および上型45を上昇させて型開きする。型開き
後、薄板9を1ピッチずつ移送方向Aに沿って移送し、
形成したドーム状部10を次の工程であるフォーミング
工程bに送り込む。
【0030】次に、図2〜4に示した金型により形成さ
れたドーム状部10からカラー付き透孔7への形成の様
子について、図5および図6(a)〜(d)に基づいて
説明する。図2に示した金型により形成されたドーム状
部10は、第1フォーミング工程において、第1フォー
ミングパンチ(図1の70)によってこのドーム状部1
0に第一段のフォーミング加工が施される。この第1フ
ォーミング工程時において、ドーム状部10と陥没部6
8が第1フォーミングの形成に使われるので、ドーム状
部10だけ第1フォーミングの形成に使われる従来のも
のと比較してカラーの高さの確保が容易となる。また、
上述したように、第1フォーミングパンチ70の径がバ
ルジパンチ55とほぼ同径、第1フォーミングダイ71
がバルジダイ50とほぼ同径であるので、ドーム状部1
0が第1フォーミング加工される際には、ドーム状部1
0が第1フォーミングダイ71からはみ出してしまう量
が少なく、リングマークの形成を軽減させることができ
る。
れたドーム状部10からカラー付き透孔7への形成の様
子について、図5および図6(a)〜(d)に基づいて
説明する。図2に示した金型により形成されたドーム状
部10は、第1フォーミング工程において、第1フォー
ミングパンチ(図1の70)によってこのドーム状部1
0に第一段のフォーミング加工が施される。この第1フ
ォーミング工程時において、ドーム状部10と陥没部6
8が第1フォーミングの形成に使われるので、ドーム状
部10だけ第1フォーミングの形成に使われる従来のも
のと比較してカラーの高さの確保が容易となる。また、
上述したように、第1フォーミングパンチ70の径がバ
ルジパンチ55とほぼ同径、第1フォーミングダイ71
がバルジダイ50とほぼ同径であるので、ドーム状部1
0が第1フォーミング加工される際には、ドーム状部1
0が第1フォーミングダイ71からはみ出してしまう量
が少なく、リングマークの形成を軽減させることができ
る。
【0031】なお、第1フォーミング工程の後、この円
錐台部2に第2フォーミングパンチ(図1の72)によ
って第二段のフォーミング加工を施してさらに縮径し、
高さを高くした円錐台部3を形成する。さらに第3フォ
ーミングパンチ(図1の74)によってこの円錐台部3
に第三段のフォーミング加工を施して縮径し、高さを高
くした円錐台部4(図6では省略)を形成する。なお、
このように複数段階有するフォーミング工程において
は、前工程ほどドーム状部あるいは円錐台部の径が大き
いため縮径の絶対量も多く、リングマークが目立つこと
となる。したがって、本実施形態では、第1フォーミン
グパンチ70の径がバルジパンチ55とほぼ同径、第1
フォーミングダイ71がバルジダイ50とほぼ同径なも
のを用いるが、第1フォーミング工程よりも後工程で
は、上述したように、各パンチ同士または各ダイ同士
の、後工程の径を前工程の径で割った(絞り率)数値が
0.8以上になる程度に設けるとリングマークを目立た
せずにフォーミングができる。
錐台部2に第2フォーミングパンチ(図1の72)によ
って第二段のフォーミング加工を施してさらに縮径し、
高さを高くした円錐台部3を形成する。さらに第3フォ
ーミングパンチ(図1の74)によってこの円錐台部3
に第三段のフォーミング加工を施して縮径し、高さを高
くした円錐台部4(図6では省略)を形成する。なお、
このように複数段階有するフォーミング工程において
は、前工程ほどドーム状部あるいは円錐台部の径が大き
いため縮径の絶対量も多く、リングマークが目立つこと
となる。したがって、本実施形態では、第1フォーミン
グパンチ70の径がバルジパンチ55とほぼ同径、第1
フォーミングダイ71がバルジダイ50とほぼ同径なも
のを用いるが、第1フォーミング工程よりも後工程で
は、上述したように、各パンチ同士または各ダイ同士
の、後工程の径を前工程の径で割った(絞り率)数値が
0.8以上になる程度に設けるとリングマークを目立た
せずにフォーミングができる。
【0032】第3フォーミング加工終了時点で円錐台部
4の高さは形成するカラー7の所定高さを得るに充分な
高さに達しているため、次のピアスバーリング工程cに
おいて、ピアスパンチ(図1の76)によって透孔5を穿
設するとともにバーリングパンチ(図1の78)により
カラー7を形成する。最後に、形成されたカラー7の先
端部にフランジ6を形成してカラー付き透孔が形成され
る。
4の高さは形成するカラー7の所定高さを得るに充分な
高さに達しているため、次のピアスバーリング工程cに
おいて、ピアスパンチ(図1の76)によって透孔5を穿
設するとともにバーリングパンチ(図1の78)により
カラー7を形成する。最後に、形成されたカラー7の先
端部にフランジ6を形成してカラー付き透孔が形成され
る。
【0033】なお、いままで述べてきたフィン製造用の
金型およびフィンの製造方法においては、円錐台部にピ
アス加工・バーリング加工をほぼ同時に施すピアス・バ
ーリング工程により透孔と透孔の周囲にカラーを立設し
た後に、カラーの先端部にフレア加工を施す例について
のみ説明してきた。しかし、本発明の実施形態としては
上述してきたものに限定されることはなく、ピアス加工
とバーリング加工を完全に別工程に分けたものであって
もよい。さらに、ピアス・バーリング加工によりカラー
が形成された後に、カラーハイトをさらに高くするため
にカラーにしごき加工を施すアイアニング工程を付加し
た物であってもよい。
金型およびフィンの製造方法においては、円錐台部にピ
アス加工・バーリング加工をほぼ同時に施すピアス・バ
ーリング工程により透孔と透孔の周囲にカラーを立設し
た後に、カラーの先端部にフレア加工を施す例について
のみ説明してきた。しかし、本発明の実施形態としては
上述してきたものに限定されることはなく、ピアス加工
とバーリング加工を完全に別工程に分けたものであって
もよい。さらに、ピアス・バーリング加工によりカラー
が形成された後に、カラーハイトをさらに高くするため
にカラーにしごき加工を施すアイアニング工程を付加し
た物であってもよい。
【0034】以上本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る熱交換器用フィンの製造方
法によれば、金属製の薄板に、カラー付き透孔の開孔径
よりも底面径が大径のドーム状部を成形すると共に、ド
ーム状部の底面径よりも大径であって且つ該ドーム状部
の突出方向と反対方向に陥没する陥没部をドーム状部を
囲むようにリング状に形成するバルジング工程と、ドー
ム状部を複数段のフォーミング加工により、ドーム状部
と陥没部とを所定高さの円錐台部に成形する複数段のフ
ォーミング工程と、所定高さに形成された円錐台部に透
孔を穿設するピアス工程と、透孔の縁部を立ててカラー
に形成するバーリング工程と、カラーの先端部にフラン
ジを形成するフレア工程とを含むようにしているので、
最初にまずバルジング工程でドーム状部形成時に陥没部
が周囲の材料の引き込みを妨げ、隣り合うドーム状部の
間での材料が不均一にならないようにし、隣り合うドー
ム状部の間でしわが発生しないようにすることができ
る。
法によれば、金属製の薄板に、カラー付き透孔の開孔径
よりも底面径が大径のドーム状部を成形すると共に、ド
ーム状部の底面径よりも大径であって且つ該ドーム状部
の突出方向と反対方向に陥没する陥没部をドーム状部を
囲むようにリング状に形成するバルジング工程と、ドー
ム状部を複数段のフォーミング加工により、ドーム状部
と陥没部とを所定高さの円錐台部に成形する複数段のフ
ォーミング工程と、所定高さに形成された円錐台部に透
孔を穿設するピアス工程と、透孔の縁部を立ててカラー
に形成するバーリング工程と、カラーの先端部にフラン
ジを形成するフレア工程とを含むようにしているので、
最初にまずバルジング工程でドーム状部形成時に陥没部
が周囲の材料の引き込みを妨げ、隣り合うドーム状部の
間での材料が不均一にならないようにし、隣り合うドー
ム状部の間でしわが発生しないようにすることができ
る。
【0036】また、バルジング加工時に形成されるドー
ム状部にフォーミング加工を施す際に、ドーム状部の底
面径と、第1段目のフォーミング工程によって形成され
る円錐台部の底面径とがほぼ同一となるようにフォーミ
ング加工することを特徴とするので、フォーミング工程
時に前工程で形成された円錐状部等の底面径よりも小径
のフォーミングダイで円錐状部等のはみ出した部分を押
しつけることがなくなる。このため、リングマークの発
生を防止できる。
ム状部にフォーミング加工を施す際に、ドーム状部の底
面径と、第1段目のフォーミング工程によって形成され
る円錐台部の底面径とがほぼ同一となるようにフォーミ
ング加工することを特徴とするので、フォーミング工程
時に前工程で形成された円錐状部等の底面径よりも小径
のフォーミングダイで円錐状部等のはみ出した部分を押
しつけることがなくなる。このため、リングマークの発
生を防止できる。
【0037】また本発明に係る熱交換器用フィン製造用
金型によれば、バルジダイには、バルジパンチの先端部
を収納するダイ穴の周縁が上型の下面から下型方向に所
定距離突出する突出部が設けられ、リフタには、バルジ
パンチが通過する透孔を囲んで、型閉じの際にバルジダ
イの突出部を収納し、突出部との間で、ドーム状部の底
面径よりも大径であってドーム状部の突出方向と反対方
向に陥没する陥没部を、ドーム状部を囲んで形成するた
めの凹部が設けられているようにしたので、バルジング
加工を施す際に、形成されるドーム状部の周囲に陥没部
を形成することができる。陥没部が形成されることによ
って、ドーム状部成形時の材料の引き込みを防止して、
ドーム状部同士の間でのしわの発生を防止できる。
金型によれば、バルジダイには、バルジパンチの先端部
を収納するダイ穴の周縁が上型の下面から下型方向に所
定距離突出する突出部が設けられ、リフタには、バルジ
パンチが通過する透孔を囲んで、型閉じの際にバルジダ
イの突出部を収納し、突出部との間で、ドーム状部の底
面径よりも大径であってドーム状部の突出方向と反対方
向に陥没する陥没部を、ドーム状部を囲んで形成するた
めの凹部が設けられているようにしたので、バルジング
加工を施す際に、形成されるドーム状部の周囲に陥没部
を形成することができる。陥没部が形成されることによ
って、ドーム状部成形時の材料の引き込みを防止して、
ドーム状部同士の間でのしわの発生を防止できる。
【0038】また、複数段のフォーミングパンチおよび
フォーミングダイのうち、第1段目のフォーミングパン
チおよびフォーミングダイは、バルジパンチおよびバル
ジダイとほぼ同径であるので、フォーミング工程時にフ
ォーミングダイから円錐状部または円錐台部が大幅には
み出すということがなく、リングマークが目立たないフ
ィンの製造が可能である。
フォーミングダイのうち、第1段目のフォーミングパン
チおよびフォーミングダイは、バルジパンチおよびバル
ジダイとほぼ同径であるので、フォーミング工程時にフ
ォーミングダイから円錐状部または円錐台部が大幅には
み出すということがなく、リングマークが目立たないフ
ィンの製造が可能である。
【図1】熱交換器用フィン製造用金型の全体構成を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】図1に示した熱交換器用フィン製造用金型にお
いてバルジング加工を施す部分を拡大して示す側面図で
ある。
いてバルジング加工を施す部分を拡大して示す側面図で
ある。
【図3】図2の熱交換器用フィン製造用金型を型閉じし
たところを示す側面図である。
たところを示す側面図である。
【図4】図3の熱交換器用フィン製造用金型を型開きし
たところを示す側面図である。
たところを示す側面図である。
【図5】薄板にカラー付き透孔が形成される様子を示す
薄板の説明図である。
薄板の説明図である。
【図6】(a)ドーム状部の断面図である。 (b)第1フォーミング加工が施された円錐台部の断面
図である。 (c)第2フォーミング加工が施された円錐台部の断面
図である。 (d)ピアス・バーリング加工が施されたカラー付き透
孔の断面図である。 (e)リフレア加工が施されたカラー付き透孔の断面図
である。
図である。 (c)第2フォーミング加工が施された円錐台部の断面
図である。 (d)ピアス・バーリング加工が施されたカラー付き透
孔の断面図である。 (e)リフレア加工が施されたカラー付き透孔の断面図
である。
【図7】熱交換器用フィンを説明する斜視図である。
【図8】(a)従来のカラー付き透孔形成までの様子を
示す薄板の平面図である。 (b)従来のカラー付き透孔形成までの様子を示す薄板
の断面図である。
示す薄板の平面図である。 (b)従来のカラー付き透孔形成までの様子を示す薄板
の断面図である。
40 熱交換器用フィン製造用金型 42 上型ダイセット 44 下型ダイセット 45 上型 46 スペーサー 47 下型 48 ダイプレート 50 バルジダイ 51 ダイ穴 52 リフタ 54 パンチプレート 55 バルジパンチ 56 パンチ押えプレート 58 バネ 61,80 ハイトアジャスター 60 透孔 62 凹部 64,66 収納凹部 68 陥没部 70 第1フォーミングパンチ 71 第1フォーミングダイ 72 第2フォーミングパンチ 73 第2フォーミングダイ 74 第3フォーミングパンチ 75 第3フォーミングダイ 76 ピアスパンチ 78 バーリングパンチ
Claims (4)
- 【請求項1】 金属製の薄板に、カラー付き透孔の開孔
径よりも底面径が大径のドーム状部を成形すると共に、
ドーム状部の底面径よりも大径であって且つ該ドーム状
部の突出方向と反対方向に陥没する陥没部をドーム状部
を囲むようにリング状に形成するバルジング工程と、 該ドーム状部を複数段のフォーミング加工により、前記
ドーム状部と陥没部とを所定高さの円錐台部に成形する
複数段のフォーミング工程と、 所定高さに形成された円錐台部に透孔を穿設するピアス
工程と、 透孔の縁部を立ててカラーに形成するバーリング工程
と、 該カラーの先端部にフランジを形成するフレア工程とを
含むことを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法。 - 【請求項2】 前記バルジング加工時に形成されるドー
ム状部にフォーミング加工を施す際に、 ドーム状部の底面径と、第1段目のフォーミング工程に
よって形成される円錐台部の底面径とがほぼ同一となる
ようにフォーミング加工することを特徴とする請求項1
記載の熱交換器用フィンの製造方法。 - 【請求項3】 金属製の薄板に、ドーム状部を形成する
バルジング加工を施し、ドーム状部に複数段のフォーミ
ング加工を施して円錐台部に形成し、該円錐台部にピア
ス加工およびバーリング加工を施してカラー付き透孔を
形成する熱交換器用フィン製造用金型において、 前記ドーム状部を形成するバルジパンチと、付勢部材に
より上型方向に付勢され、上型によって下方に押圧され
たとき、前記バルジパンチが通過する透孔が穿設された
リフタとを有する下型と、 該下型に対して接近したとき、前記バルジパンチの先端
部が収納されるように、該バルジパンチと対向して設け
られるバルジダイを有する上型とを具備し、 前記バルジダイには、バルジパンチの先端部を収納する
ダイ穴の周縁が上型の下面から下型方向に所定距離突出
する突出部が設けられ、 前記リフタには、バルジパンチが通過する透孔を囲ん
で、型閉じの際に前記バルジダイの突出部を収納し、該
突出部との間で、ドーム状部の底面径よりも大径であっ
てドーム状部の突出方向と反対方向に陥没する陥没部を
ドーム状部を囲んで形成するための凹部が設けられてい
ることを特徴とする熱交換器用フィン製造用金型。 - 【請求項4】 前記バルジパンチおよびバルジダイが設
けられた位置の後工程側にはバルジダイおよびバルジパ
ンチによって形成されたドーム状部にフォーミング加工
を施すための複数段にわたるフォーミングパンチおよび
フォーミングダイが設けられ、 複数段のフォーミングパンチおよびフォーミングダイの
うち、第1段目のフォーミングパンチおよびフォーミン
グダイは、前記バルジパンチおよびバルジダイとほぼ同
径であることを特徴とする請求項3記載の熱交換器用フ
ィン製造用金型。
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