JP2002028600A - カラー陰極線管ガラスパネルの再生方法及び装置 - Google Patents

カラー陰極線管ガラスパネルの再生方法及び装置

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JP2002028600A
JP2002028600A JP2000215398A JP2000215398A JP2002028600A JP 2002028600 A JP2002028600 A JP 2002028600A JP 2000215398 A JP2000215398 A JP 2000215398A JP 2000215398 A JP2000215398 A JP 2000215398A JP 2002028600 A JP2002028600 A JP 2002028600A
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glass panel
blast
color cathode
caustic soda
ray tube
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JP2000215398A
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English (en)
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Yukitoyo Ooshima
行豊 大島
Kenichi Otake
健一 大竹
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Sony Corp
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Sony Corp
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Publication date
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/82Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]

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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸を使用しないで蛍光体膜及びアルミ薄膜を
塗布済みの不良ガラスパネルを再生洗浄し、再使用可能
にするカラー陰極線管ガラスパネルの再生方法及び装置
を提供する。 【解決手段】 不良ガラスパネル21内面をブラスト処
理し、前記蛍光体膜25及びアルミ薄膜26を除去する
ブラスト処理工程30Aと、前記ブラスト処理後の前記
ガラスパネル21内面を水洗浄して残存ブラスト材を除
去する水洗浄工程40Aと、前記ガラスパネル21のス
カート部21a内面を苛性ソーダ処理し、同スカート部
21aのアルミ薄膜26を溶解除去する苛性ソーダ処理
工程50Aと、前記苛性ソーダ処理後の前記ガラスパネ
ル21内面を水洗浄して残存苛性ソーダを除去する水洗
浄工程60Aと、前記水洗浄後の前記ガラスパネル21
を乾燥する乾燥工程70Aとからなるカラー陰極線管ガ
ラスパネルの再生方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
器やコンピューターディスプレイモニタを始めとする各
種機器のモニタ装置として広く利用されているカラー陰
極線管のガラスパネルに関し、特に蛍光体膜及びアルミ
薄膜を塗布した不良品のガラスパネルを再生処理する際
に適用されるカラー陰極線管ガラスパネルの再生方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管は、一般にパネル、ファ
ンネル、電子銃を収容するネック、パネルとファンネル
を接合するフリットガラス等から構成されており、図7
に示す工程を経て製造される。つまり、カラー陰極線管
は、図7に示すように個々に製造されたアパチャーグリ
ルフレーム(AGフレーム)1とガラスパネル2とをそ
れぞれ洗浄工程3、4で洗浄した後、両者を組み立て、
その内面にカーボン膜塗布工程5でカーボン膜を塗布
し、次いでG・B・R蛍光体膜及びPr膜塗布工程6で
蛍光体膜及びPr膜を塗布し、更にアルミ薄膜塗布工程
7でアルミ薄膜を塗布し、その後、後工程8、検査工程
9を経て製造される。
【0003】ここで、パネルベーキング工程以前の蛍光
体膜あるいはアルミ薄膜の塗布工程6、7において、数
%程度の割合で蛍光体膜及びアルミ薄膜に不良が発生す
ることは避けられない。膜不良が発生したガラスパネル
2は、製造工程から取り出されて再び膜形成工程に戻さ
れるべく、先ず再生洗浄機10に投入され、塗布膜を再
生処理工程を経て除去した後、水洗浄してから再度蛍光
体膜等を形成して再生使用するようにしている。
【0004】この不良ガラスパネル2の再生洗浄機10
は、図8に示す再生処理工程を経て不良ガラスパネル2
を再生できるよう構成されている。不良ガラスパネル2
は、先ず苛性ソーダ処理工程11において苛性ソーダ液
によりPr膜が除去される。次いで水洗浄工程12で水
洗浄され、その後フッ酸処理工程13で蛍光体膜及びア
ルミ薄膜をフッ酸水溶液により洗浄除去する。続いて高
圧洗浄工程14で残存するフッ酸を除去した後、エアー
ブロー工程15で乾燥して再生される。
【0005】しかしながら、従来の再生洗浄機10で
は、ガラスパネル2の蛍光体膜及びアルミ薄膜を除去す
るフッ酸処理工程13において、酸を使用しているた
め、以下のような問題が発生している。 (1)地球環境に与える負荷が増大する。 (2)作業環境が悪化する。 (3)メンテナンス性の悪化によりランニングコストが
増大すると共に、稼働率が低下する。 (4)酸処理設備への投資が増大すると共に、それに伴
ってランニングコストが発生する。 (5)再生洗浄機の設置スペースが拡大する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
に対処するためになされたものであり、その第一の課題
は、酸を使用しないで蛍光体膜及びアルミ薄膜を塗布済
みの不良ガラスパネルを再生洗浄し、再使用できるよう
にするカラー陰極線管ガラスパネルの再生方法及び装置
を提供することにある。
【0007】本発明のもう一つの課題は、ガラスパネル
にキズを与えずに蛍光体膜及びアルミ薄膜を除去するこ
とができるカラー陰極線管ガラスパネルの再生方法及び
装置を提供することにある。本発明の更なる課題は、各
処理工程間で使用する再生処理材の飛散、混合を防止
し、再生処理材の再使用、後処理を容易化することがで
きるカラー陰極線管ガラスパネルの再生方法及び装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明に係るカラー陰極線管ガラスパネルの再生
方法は、蛍光体膜及びアルミ薄膜を塗布済みの不良ガラ
スパネルを再生するカラー陰極線管ガラスパネルの再生
方法であって、前記不良ガラスパネル内面をブラスト処
理し、前記蛍光体膜及びアルミ薄膜を除去するブラスト
処理工程と、前記ブラスト処理後の前記ガラスパネル内
面を水洗浄して残存ブラスト材を除去する水洗浄工程
と、前記ガラスパネルのスカート部内面を苛性ソーダ処
理し、同スカート部のアルミ薄膜を溶解除去する苛性ソ
ーダ処理工程と、前記苛性ソーダ処理後の前記ガラスパ
ネル内面を水洗浄して残存苛性ソーダを除去する水洗浄
工程と、前記水洗浄後の前記ガラスパネルを乾燥する乾
燥工程とからなることを特徴とするもので、ブラスト処
理によって不良ガラスパネルの蛍光体膜及びアルミ薄膜
を除去し、その後残存ブラスト材を除去する水洗浄工
程、スカート部のアルミ薄膜を除去する苛性ソーダ処理
工程、残存苛性ソーダを除去する水洗浄工程、及び乾燥
工程を経て不良ガラスパネルを再生するようにしている
ため、酸を使用することなく、蛍光体膜及びアルミ薄膜
を塗布済みの不良ガラスパネルを再生することができ
る。
【0009】また、本発明に係るカラー陰極線管ガラス
パネルの再生方法は、上記したカラー陰極線管ガラスパ
ネルの再生方法における前記ブラスト処理工程におい
て、ブラスト材として前記ガラスパネルより柔らかいブ
ラスト材を使用することを特徴とするもので、ブラスト
材としてガラスパネルより柔らかい、例えばMCナイロ
ン等の樹脂材や硼酸の結晶等のブラスト材を使用するよ
うにしているため、ガラスパネルにキズを付けずにブラ
スト処理することができる。
【0010】また、本発明に係るカラー陰極線管ガラス
パネルの再生方法は、上記したカラー陰極線管ガラスパ
ネルの再生方法における前記ブラスト処理工程におい
て、前記ブラスト材を1kg/cm2 程度のブラストエ
アー圧により吹き付けることを特徴とするもので、ブラ
スト材を1kg/cm2 程度の最少ブラストエアー圧に
よりスピードを落として吹き付けるようにしているた
め、ガラスパネルにキズを与えずに蛍光体膜及びアルミ
薄膜を除去することができる。
【0011】更に、本発明に係るカラー陰極線管ガラス
パネルの再生方法は、上記したカラー陰極線管ガラスパ
ネルの再生方法における前記ブラスト処理工程におい
て、ブラスト処理に用いられたブラスト材とブラスト処
理により除去された蛍光体膜及びアルミ薄膜とを分離処
理し、ブラスト材を再生使用することを特徴とするもの
で、ブラスト処理工程でガラスパネルに対し吹き付けら
れたブラスト材とこれによって除去された蛍光体膜及び
アルミ薄膜を集め、ブラスト材を分離処理して再生使用
するようにしているため、ブラスト材を有効活用しラン
ニングコストを低減することができる。
【0012】上記した課題を解決するため、本発明に係
るカラー陰極線管ガラスパネルの再生装置は、蛍光体膜
及びアルミ薄膜を塗布済みの不良ガラスパネルを再生す
るカラー陰極線管ガラスパネルの再生装置であって、前
記不良ガラスパネルを固定して搬送する搬送装置を具備
すると共に、同搬送装置に沿ってその上流側から下流側
に向かって順次配設された、前記不良ガラスパネルの内
面にブラスト材を噴射するブラストノズルを設置したブ
ラスト処理ゾーンと、前記ブラスト処理ゾーンでブラス
ト処理された前記ガラスパネル内面に水を噴射する水噴
射ノズルを設置した水洗浄ゾーンと、前記ガラスパネル
のスカート部内面に苛性ソーダ液を噴射する苛性ソーダ
液ノズルを設置した苛性ソーダ処理ゾーンと、前記苛性
ソーダ処理ゾーンで苛性ソーダ処理された前記ガラスパ
ネル内面に水を噴射する水噴射ノズルを設置した水洗浄
ゾーンと、前記水洗浄後の前記ガラスパネル内面に乾燥
用エアーをブローするエアーブローノズルを設置した乾
燥ゾーンとからなることを特徴とするもので、蛍光体膜
及びアルミ薄膜を塗布済みの不良ガラスパネルを搬送装
置に固定して再生装置に供給し、この搬送装置に沿って
順次配設されたブラスト処理ゾーン、水洗浄ゾーン、苛
性ソーダ処理ゾーン、水洗浄ゾーン、及び乾燥ゾーンを
通過させ、この間に各ゾーンで蛍光体膜及びアルミ薄膜
の除去処理を行うことができるため、不良ガラスパネル
を酸を使用することなく、再使用できるよう再生するこ
とができる。
【0013】また、本発明に係るカラー陰極線管ガラス
パネルの再生装置は、上記したカラー陰極線管ガラスパ
ネルの再生装置において、前記各ゾーンの出入口に開閉
可能な間仕切り用シャッターを設けたことを特徴とする
もので、各ゾーン間を開閉可能なシャッターにより仕切
っているため、ブラスト材、水、苛性ソーダ液等の再生
処理材が隣接のゾーンに飛散して混合するのを防止する
ことができる。
【0014】また、本発明に係るカラー陰極線管ガラス
パネルの再生装置は、上記したカラー陰極線管ガラスパ
ネルの再生装置において、前記ブラストノズルをX−Y
方向に移動可能なロボット上に設置したことを特徴とす
るもので、ブラストノズルをロボットによりX−Y方向
に移動させることによって、ガラスパネル全面にブラス
ト材を吹き付けることができるため、ガラスパネル内面
に塗布された蛍光体膜及びアルミ薄膜を全て除去するこ
とができる。
【0015】更に、本発明に係るカラー陰極線管ガラス
パネルの再生装置は、上記したカラー陰極線管ガラスパ
ネルの再生装置において、前記ブラスト処理ゾーンに、
ブラスト材とブラスト処理により除去された蛍光体膜及
びアルミ薄膜との混合物を集める集合ダクトと、同集合
ダクトにより集められた混合物をブラスト材と蛍光体膜
及びアルミ薄膜とに分離する分離器と、分離されたブラ
スト材を前記ブラストノズルに再生供給するブラスト装
置とを付設したことを特徴とするもので、ブラスト材と
ブラスト処理により除去された蛍光体膜及びアルミ薄膜
との混合物を集合ダクトにより集め、その粒径の相違を
利用してメッシュ選別器等の分離器によりブラスト材を
分離し、ブラスト装置に再生供給するようにしているた
め、ブラスト材を有効に再生利用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図1乃
至図6に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態に
係るカラー陰極線管ガラスパネルの再生装置の構成を示
す一部破断斜視図、図2は図1におけるブラスト処理ゾ
ーンの構成を示す断面図、図3は図1における水洗浄ゾ
ーンの構成を示す断面図、図4は図1における苛性ソー
ダ処理ゾーンの構成を示す断面図、図5は図1における
乾燥ゾーンの構成を示す断面図、図6はカラー陰極線管
ガラスパネルの再生方法の工程フロー図である。
【0017】図中において、20は蛍光体膜及びアルミ
薄膜を塗布済みの不良ガラスパネル21を受け入れ再生
する再生洗浄機であり、内部を5つのゾーン30、4
0、50、60、70に区画した直方体形状の筐体22
を有している。筐体22内には、その一端側から他端側
にかけてコンベア等の搬送装置23が架設されており、
不良ガラスパネル21をパネルの内面側が下向きになる
ように図示されていない適宜の固定手段により固定し、
不良ガラスパネル21を矢印Aで示す入口端から矢印B
で示す出口端へと搬送できるよう構成されている。
【0018】また、各ゾーン30、40、50、60、
70の出入口には、各々開閉可能な間仕切り用のシャッ
ター24が設けられており、各ゾーン内で不良ガラスパ
ネル21を再生処理しているときは、シャッター24が
閉じることにより各ゾーン間を間仕切りし、再生処理が
終了して不良ガラスパネル21を隣接のゾーンに移動す
るときは、シャッター24が開放されるように適宜の駆
動源を介して自動制御されるようになっている。
【0019】第1のゾーン30は、搬送装置23に固定
されて搬送される不良ガラスパネル21の内面に向かっ
てブラスト材31を噴射するブラストノズル32を設置
したブラスト処理ゾーン30として構成され、噴射され
たブラスト材31によって不良ガラスパネル21内面に
塗布された蛍光体膜25及びアルミ薄膜26を除去する
ゾーンである。
【0020】なお、ここではブラスト材31としてガラ
スパネル21にキズを付けないよう材質的にガラスパネ
ル21より柔らかい、例えばMCナイロン等の樹脂材や
硼酸の結晶等のブラスト材が使用される。ブラストノズ
ル32は、X−Y方向へ移動可能なロボット33に上向
きに設置されており、X−Y方向への移動により図2に
示すように不良ガラスパネル21の内面全面にブラスト
材31を噴射できるよう構成されている。
【0021】また、ブラスト処理ゾーン30には、噴射
されたブラスト材31とブラスト処理によって除去され
た蛍光体膜25及びアルミ薄膜26との混合物を集める
集合ダクト34と、この集合ダクト34により集められ
た該混合物をブラスト材31と蛍光体膜25及びアルミ
薄膜26とに粒径の相違を利用して分離する、例えばメ
ッシュ選別器等からなる分離器35と、分離されたブラ
スト材31をブラストノズル32に再生供給するブラス
ト装置36が付設されている。
【0022】第2のゾーン40は、ブラスト処理ゾーン
30の下流側に位置し、ブラスト処理ゾーン30でブラ
スト処理されたガラスパネル21内面に水を噴射する水
噴射ノズル41を設置した水洗浄ゾーン40として構成
され、水噴射ノズル41からの噴射水によって不良ガラ
スパネル21内に残存するブラスト材31を除去するゾ
ーンである。水噴射ノズル41は、方形状に配設された
パイプ42に多数のノズル孔を穿設して構成され、図3
に示すようにガラスパネル21の内面全体に水を噴射で
きるようにしたものであり、水の供給・排水設備が付帯
されている。
【0023】また、第3のゾーン50は、水洗浄ゾーン
40の下流側に位置し、水洗浄されたガラスパネル21
の内面側の特にスカート部21aに向けて苛性ソーダ液
を噴射する苛性ソーダ液噴射ノズル51を設置した苛性
ソーダ処理ゾーン50として構成され、苛性ソーダ液噴
射ノズル51から噴射された苛性ソーダ液によりガラス
パネル21のスカート部21aのアルミ薄膜を溶解除去
するゾーンである。苛性ソーダ液噴射ノズル51は、方
形状に配設されたパイプ52に多数のノズル孔を穿設し
て構成され、図4に示すようにガラスパネル21のスカ
ート部21aに向けて苛性ソーダ液を噴射できるように
なっている。
【0024】なお、ガラスパネル21のスカート部21
aにアルミ薄膜26が残るのは、ブラスト処理ゾーン3
0ではブラスト材31をブラストノズル32から上向き
に噴射しており、垂直方向のスカート部21aをブラス
ト処理することができないためである。また、この苛性
ソーダ処理ゾーン50には、図示省略されている苛性ソ
ーダ液の供給・排液処理装置が付帯されている。
【0025】更に、苛性ソーダ処理ゾーン50の下流側
に位置する第4のゾーン60は、上記した水洗浄ゾーン
40と同一構成の水洗浄ゾーン60として構成され、図
3に示すようにパイプ62に多数のノズル孔を穿設して
構成した水噴射ノズル61からの噴射水によって不良ガ
ラスパネル21内面に残存する苛性ソーダ液を除去する
ゾーンである。そして、水洗浄ゾーン60の下流側に
は、水洗浄されたガラスパネル21の内面全体に乾燥用
エアーをブローするエアーブローノズル71を設置した
乾燥ゾーン70が設けられている。
【0026】エアーブローノズル71は、方形状に配設
されたパイプ72に多数のノズル孔を穿設して構成され
たもので、図5に示すようにガラスパネル21の内面全
体に向けて乾燥用エアーをブローできるようになってお
り、図示されていないエアーコンプレッサー等を介して
清浄な乾燥用エアーを供給できるよう圧縮エア供給源が
付帯されている。
【0027】しかして、上記の実施形態によると、ガラ
スパネル21に対する蛍光体膜25あるいはアルミ薄膜
26の塗布工程で蛍光体膜25及びアルミ薄膜26に膜
不良が発生した場合、この不良ガラスパネル21は、製
造工程から取り出されて再び膜形成工程に戻されるべ
く、再生洗浄機20に投入される。再生洗浄機20で
は、不良ガラスパネル21は内面を下向きにして図示省
略の固定手段により搬送装置23に固定され、再生洗浄
機20の一端側から矢印A方向に搬送される。
【0028】そして、この間に図6に示すように先ずブ
ラスト処理ゾーン30において、不良ガラスパネル21
内面にブラストノズル32からブラスト材31を噴射
し、不良ガラスパネル21内面に塗布された蛍光体膜2
5及びアルミ薄膜26を除去するブラスト処理工程30
Aが実施される。このブラスト処理工程30Aでは、ガ
ラスパネル21より材質的に柔らかいブラスト材31を
1kg/cm2 程度のブラストエアー圧で噴射すること
により、ガラスパネル21にキズを付けないようにして
いる。
【0029】また、ブラストノズル32をロボット33
によりX−Y方向に移動させることにより、2〜3分程
度でガラスパネル21内面全体の蛍光体膜25及びアル
ミ薄膜26を除去処理するようにしている。一方、ブラ
スト処理工程30Aでは、いったん噴射されたブラスト
材31を集合ダクト34で集め、分離器35によりブラ
スト材31と除去された蛍光体膜25及びアルミ薄膜2
6とを分離し、ブラスト材31をブラスト装置36に再
生供給して循環利用するようにしている。
【0030】ブラスト処理が終了すると、ガラスパネル
21は次の水洗浄ゾーン40に搬送される。ここではガ
ラスパネル21内面に水噴射ノズル41から1kg/c
2程度の水圧の水を噴射し、ガラスパネル21内面に
残存しているブラスト材31等を洗浄する。この水洗浄
工程40Aは、50秒程度の短時間で十分であり、残存
しているブラスト材31等を洗い流すことができる。
【0031】水洗浄工程40Aが終了すると、ガラスパ
ネル21は苛性ソーダ処理ゾーン50に搬送される。こ
の苛性ソーダ処理工程50Aでは、ガラスパネル21の
スカート部21aに残存しているアルミ薄膜26に対
し、苛性ソーダ液噴射ノズル51から苛性ソーダ液を噴
射してアルミ薄膜26を溶解除去する。苛性ソーダ液は
0.3%濃度の水溶液であり、これを50秒程度噴射す
ることにより、残存アルミ薄膜26を全て溶解除去する
ことができる。
【0032】続いて、ガラスパネル21を水洗浄ゾーン
60に搬送し、水圧1kg/cm2程度の水をガラスパ
ネル21内面に2分程度噴射することにより、ガラスパ
ネル21内面に残存している苛性ソーダ液等を洗い流
す。この水洗浄工程60Aの終了により、不良ガラスパ
ネル21内面に塗布された蛍光体膜25及びアルミ薄膜
26の除去作用が完了し、最後にガラスパネル21を乾
燥ゾーン70に搬送し、その内面にエアー圧4kg/c
2 程度の乾燥用エアーをブローして水滴を除去する。
この乾燥工程70Aを経たガラスパネル21は再生洗浄
機20の他端側から矢印Bのように再生されて取り出さ
れ、再び膜形成工程に戻されることになる。
【0033】以上のように膜不良の発生したガラスパネ
ル21を、酸を使用することなく再生することができる
ため、以下のような効果を奏する。 (1)地球環境に与える負荷を軽減することができる。 (2)作業環境の改善によって、安全性を向上させるこ
とができる。 (3)設備の腐食軽減によりその寿命を延長でき、メン
テナンス性の改善よりランニングコストを削減できると
共に、稼働率を向上させることができる。 (4)酸処理費用や水使用量の削減によってランニング
コストを大幅に節減することができる。 (5)設備の設置スペースを大幅に節減することができ
る。
【0034】また、ブラスト処理によって不良ガラスパ
ネル21内面に塗布された蛍光体膜25及びアルミ薄膜
26を除去するようにしているが、ブラスト材31やブ
ラスト条件を上記のように選定しているため、ガラスパ
ネル21内面にキズを付けることなく、再使用できるよ
うに再生することができる。この際、ブラストノズルを
ロボット上に設置し、X−Y方向に移動させることによ
って、ガラスパネル全面にブラスト材を噴射できるよう
にしているため、ガラスパネル内面に塗布された蛍光体
膜及びアルミ薄膜を完全に除去することができる。
【0035】更に、いったん噴射されたブラスト材を分
離処理して再循環使用するようにしているため、ブラス
ト材の使用量を減らしランニングコストを低減すること
ができると共に、各ゾーン間を開閉可能なシャッターに
より仕切っているため、ブラスト材、水、苛性ソーダ液
等の再生処理材が隣接のゾーンに飛散して混合するのを
防止することができ、後処理を容易化することができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明に
係るカラー陰極線管ガラスパネルの再生方法及び装置に
よると、酸を使用することなく蛍光体膜及びアルミ薄膜
を塗布済みの不良ガラスパネルの不良膜を除去し、ガラ
スパネルを再使用できるよう再生することができるた
め、酸使用による各種問題を全て解消し、環境改善、メ
ンテナンス性の向上、処理コストの低減、設備設置スペ
ース節減等多くの利点を得ることができる。
【0037】また、不良ガラスパネルの再生に際して
も、ガラスパネルにキズを付けることなく蛍光体膜及び
アルミ薄膜を完全に除去することができると共に、各処
理工程で使用する再生処理材の飛散、混合を防止し、再
生処理材の再使用、後処理を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカラー陰極線管ガラス
パネルの再生装置の構成を示す一部破断斜視図である。
【図2】図1におけるブラスト処理ゾーンの構成を示す
断面図である。
【図3】図1における水洗浄ゾーンの構成を示す断面図
である。
【図4】図1における苛性ソーダ処理ゾーンの構成を示
す断面図である。
【図5】図1における乾燥ゾーンの構成を示す断面図で
ある。
【図6】本発明の実施形態に係るカラー陰極線管ガラス
パネルの再生方法の工程フロー図である。
【図7】従来のカラー陰極線管の製造工程を示すフロー
図である。
【図8】従来のカラー陰極線管ガラスパネルの再生方法
を示す工程フロー図である。
【符号の説明】
20…再生洗浄機、21…不良ガラスパネル、23…搬
送装置、24…シャッター、25…蛍光体膜、26…ア
ルミ薄膜、30…ブラスト処理ゾーン、30A…ブラス
ト処理工程、31…ブラスト材、32…ブラストノズ
ル、33…ロボット、34…集合ダクト、35…分離
器、36…ブラフト装置、40…水洗浄ゾーン、40A
…水洗浄工程、41…水噴射ノズル、50…苛性ソーダ
処理ゾーン、50A…苛性ソーダ処理工程、51…苛性
ソーダ液噴射ノズル、60…水洗浄ゾーン、60A…水
洗浄工程、61…水噴射ノズル、70…乾燥ゾーン、7
0A…乾燥工程、71…エアーブローノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 9/50 H01J 9/50 A Fターム(参考) 3B116 AA46 AB14 BA06 BB22 BB34 BB88 BB90 CC01 CC03 CD22 CD23 CD33 3B201 AA46 AB14 BA06 BB22 BB34 BB88 BB90 BB92 CC01 CC12 CD22 CD23 CD33 5C012 AA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体膜及びアルミ薄膜を塗布済みの不
    良ガラスパネルを再生するカラー陰極線管ガラスパネル
    の再生方法であって、 前記不良ガラスパネル内面をブラスト処理し、前記蛍光
    体膜及びアルミ薄膜を除去するブラスト処理工程と、 前記ブラスト処理後の前記ガラスパネル内面を水洗浄し
    て残存ブラスト材を除去する水洗浄工程と、 前記ガラスパネルのスカート部内面を苛性ソーダ処理
    し、同スカート部のアルミ薄膜を溶解除去する苛性ソー
    ダ処理工程と、 前記苛性ソーダ処理後の前記ガラスパネル内面を水洗浄
    して残存苛性ソーダを除去する水洗浄工程と、 前記水洗浄後の前記ガラスパネルを乾燥する乾燥工程と
    からなることを特徴とするカラー陰極線管ガラスパネル
    の再生方法。
  2. 【請求項2】 前記ブラスト処理工程において、ブラス
    ト材として前記ガラスパネルより柔らかいブラスト材を
    使用することを特徴とする請求項1に記載のカラー陰極
    線管ガラスパネルの再生方法。
  3. 【請求項3】 前記ブラスト処理工程において、ブラス
    ト材を1kg/cm 2程度のブラストエアー圧により吹
    き付けることを特徴とする請求項1に記載のカラー陰極
    線管ガラスパネルの再生方法。
  4. 【請求項4】 前記ブラスト処理工程において、ブラス
    ト処理に用いられたブラスト材とブラスト処理により除
    去された蛍光体膜及びアルミ薄膜とを分離処理し、ブラ
    スト材を再生使用することを特徴とする請求項1に記載
    のカラー陰極線管ガラスパネルの再生方法。
  5. 【請求項5】 蛍光体膜及びアルミ薄膜を塗布済みの不
    良ガラスパネルを再生するカラー陰極線管ガラスパネル
    の再生装置であって、 前記不良ガラスパネルを固定して搬送する搬送装置を具
    備すると共に、同搬送装置に沿ってその上流側から下流
    側に向かって順次配設された、 前記不良ガラスパネルの内面にブラスト材を噴射するブ
    ラストノズルを設置したブラスト処理ゾーンと、 前記ブラスト処理ゾーンでブラスト処理された前記ガラ
    スパネル内面に水を噴射する水噴射ノズルを設置した水
    洗浄ゾーンと、 前記ガラスパネルのスカート部内面に苛性ソーダ液を噴
    射する苛性ソーダ液ノズルを設置した苛性ソーダ処理ゾ
    ーンと、 前記苛性ソーダ処理ゾーンで苛性ソーダ処理された前記
    ガラスパネル内面に水を噴射する水噴射ノズルを設置し
    た水洗浄ゾーンと、 前記水洗浄後の前記ガラスパネル内面に乾燥用エアーを
    ブローするエアーブローノズルを設置した乾燥ゾーンと
    からなることを特徴とするカラー陰極線管ガラスパネル
    の再生装置。
  6. 【請求項6】 前記各ゾーンの出入口に開閉可能な間仕
    切り用シャッターを設けたことを特徴とする請求項5に
    記載のカラー陰極線管ガラスパネルの再生装置。
  7. 【請求項7】 前記ブラストノズルをX−Y方向に移動
    可能なロボット上に設置したことを特徴とする請求項5
    に記載のカラー陰極線管ガラスパネルの再生装置。
  8. 【請求項8】 前記ブラスト処理ゾーンに、ブラスト材
    とブラスト処理により除去された蛍光体膜及びアルミ薄
    膜との混合物を集める集合ダクトと、同集合ダクトによ
    り集められた混合物をブラスト材と蛍光体膜及びアルミ
    薄膜とに分離する分離器と、分離されたブラスト材を前
    記ブラストノズルに再生供給するブラスト装置とを付設
    したことを特徴とする請求項5に記載のカラー陰極線管
    ガラスパネルの再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103624035A (zh) * 2012-08-23 2014-03-12 北方夜视技术股份有限公司 一种微光像增强器阴极制造工具的清洁方法
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CN109174778A (zh) * 2018-06-22 2019-01-11 东莞华清光学科技有限公司 一种白片玻璃清洗工艺

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