JP2002026269A - モード制御回路 - Google Patents

モード制御回路

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JP2002026269A
JP2002026269A JP2000208852A JP2000208852A JP2002026269A JP 2002026269 A JP2002026269 A JP 2002026269A JP 2000208852 A JP2000208852 A JP 2000208852A JP 2000208852 A JP2000208852 A JP 2000208852A JP 2002026269 A JP2002026269 A JP 2002026269A
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signal output
load resistor
transistor
mode control
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JP2000208852A
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Tsutomu Kawano
努 川野
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/02Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components
    • H03K19/173Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using elementary logic circuits as components
    • H03K19/1731Optimisation thereof
    • H03K19/1732Optimisation thereof by limitation or reduction of the pin/gate ratio

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号出力端子と制御端子を共用することで、
半導体集積回路の入出力端子の数を削減させる半導体集
積回路を得ること。 【解決手段】 スイッチSW1をオンにすることで信号
出力端子10に外部より電流を与えたり、スイッチSW
2をオンにすることで信号出力端子10から外部に電流
を吸い出すことで、ノードNにおいて後段の第1の比較
器101および第2の比較器102に与える電位レベル
を変化させる。これにより、信号出力端子10を、半導
体集積回路内で生成された信号を外部に出力するための
端子としてだけでなく、外部における電流制御により制
御端子として兼用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
内において、外部から制御信号を与えて半導体集積回路
内の動作・機能を制御するモード制御回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路(以下、ICと称す
る。)は、高機能化にともなって入出力端子の数を増加
させる必要がある反面、小型化の要請を満たす必要があ
ることから、その入出力端子のピッチに必然と制限を受
ける。
【0003】そこで、ICは、従来とおりの機能を維持
しながらも入出力端子の数を減少させるために、複数の
機能や状態を外部から選択するための制御端子について
は、IC内にエンコード回路を設けることにより、その
制御端子の数以上の機能や状態の制御を可能としてい
る。
【0004】特に近年においては、制御端子に入力する
制御信号の電圧レベルを変化させたり、パルス間隔を時
系列的に変化させることで、制御端子の数を1〜3のみ
で従来とおりの複数の機能や状態を制御することのでき
るシリアル制御がおこなわれている。このシリアル制御
は、一般に、IC内にモード制御回路を設けることで実
現される。
【0005】図5は、従来のモード制御回路の回路図で
あり、特に、一つの制御端子に入力する制御信号の電圧
レベルに応じて機能の選択を可能とするものである。図
5において、従来のモード制御回路は、制御端子100
に入力された制御信号の電圧レベルと所定のスレッショ
ルド電圧V1とを比較してその比較結果を論理レベルと
して出力する第1の比較器101と、制御端子100に
入力された制御信号の電圧レベルと所定のスレッショル
ド電圧V2とを比較してその比較結果を論理レベルとし
て出力する第2の比較器102と、第1の比較器101
および第2の比較器102の比較結果を入力して三つの
出力のうちの一つのみを有効なものとして選択するエン
コード部110と、を備えて構成される。
【0006】また、エンコード部110は、第1の比較
器101の比較結果となる論理レベルを反転させるイン
バータ106と、第2の比較器102の比較結果となる
論理レベルを反転させるインバータ105と、第1の比
較器101の比較結果と第2の比較器102の比較結果
を入力する2入力NANDゲート107と、インバータ
105の出力とインバータ106の出力を入力する2入
力NANDゲート108と、インバータ106の出力と
第2の比較器102の比較結果を入力する2入力NAN
Dゲート109と、から構成され、NANDゲート10
7、108および109から順に信号OUT1、OUT
2およびOUT3が出力される。すなわち、このモード
制御回路は、一つの制御端子100に対して、三つの機
能のうちのいずれかを選択することができる。
【0007】図6は、第1の比較器101および第2の
比較器102の回路図である。図6において、第1の比
較器101および第2の比較器102はともに、定電流
源11と、PNPトランジスタTN11およびTN12
によりなる差動対と、NPNトランジスタTP11およ
びTP12によりなるカレントミラー回路と、抵抗R1
1およびPNPトランジスタTN13によりなる第1の
エミッタフォロワ回路(レベルシフト回路)と、抵抗R
12およびPNPトランジスタTN14によりなる第2
のエミッタフォロワ回路(レベルシフト回路)と、スレ
ッショルド電圧を生成するために電源電圧VCCを分圧す
る抵抗R13およびR14と、から構成される。
【0008】すなわち、図6に示す比較器は、入力端子
IN(制御端子100)の電圧レベルと抵抗R14の両
端の所定の電圧(スレッショルド電圧)との差分に比例
した電流をノードOUTから出力する差動増幅回路であ
る。なお、第1のエミッタフォロワ回路および第2のエ
ミッタフォロワ回路は、それぞれ入力端子INに接地電
位GND近くの低い電圧が与えられても、PNPトラン
ジスタTN11およびTN12が飽和しないために設け
てある。
【0009】ここで、図6に示す比較器の動作について
簡単に説明する。まず、入力端子INに与えられた電圧
レベルが、PNPトランジスタTN14のベース電位よ
りも低い場合、すなわち制御端子100に入力される制
御信号の電圧レベルが比較器のスレッショルド電圧より
低い場合には、PNPトランジスタTN11のベース電
位はPNPトランジスタTN12のベース電位よりも大
きくなるため、定電流源12の電流のほとんどがPNP
トランジスタTN11に流れる。
【0010】この際、PNPトランジスタTN11およ
びTN12からなるカレントミラー回路の作用により、
PNPトランジスタTP12は、PNPトランジスタT
N11を介してPNPトランジスタTP11に流れる電
流と同じ電流が流れるように、PNPトランジスタTN
12から電流を引き出そうとするが、上記したように定
電流源12の電流のほとんどがPNPトランジスタTN
11に流れるため、PNPトランジスタTN12から供
給される電流は小さくなり、結果的にノードOUTから
はほとんど電流が取り出されずに、比較器の比較結果と
して論理レベル“L”が出力される。
【0011】逆に、入力端子INに与えられた電圧レベ
ルが、PNPトランジスタTN14のベース電位より高
い場合、すなわち制御端子100に入力される制御信号
の電圧レベルが比較器のスレッショルド電圧より高い場
合には、PNPトランジスタTN11のベース電位はP
NPトランジスタTN12のベース電位よりも小さくな
るため、定電流源12の電流のほとんどがPNPトラン
ジスタTN12に流れる。
【0012】すなわち、PNPトランジスタTN11に
はほとんど電流が流れず、PNPトランジスタTN11
およびTN12からなるカレントミラー回路の作用によ
り、PNPトランジスタTP12は、PNPトランジス
タTN11を介してPNPトランジスタTP11に流れ
る電流と同じわずかな電流をPNPトランジスタTN1
2から引き出す。よって、PNPトランジスタTN12
から供給される大部分の電流はノードOUTから取り出
され、結果的に比較器の比較結果として論理レベル
“H”が出力される。
【0013】つぎに、第1の比較器101のスレッショ
ルド電圧V1を電源電圧VCCの2/3とし、第2の比較
器102のスレッショルド電圧V2を電源電圧VCCの1
/3として、図5に示すモード制御回路の動作について
説明する。
【0014】まず、制御信号が第1の比較器101のス
レッショルド電圧V1である2/3VCCより大きい場合
には、第1の比較器101および第2の比較器102は
ともに論理レベル“H”を出力する。これにより、エン
コード部110内のNANDゲート108および109
は、論理レベル“L”を出力し、NANDゲート107
は、論理レベル“H”を出力する。すなわち、信号OU
T1が選択された状態となる。
【0015】また、制御信号が第2の比較器102のス
レッショルド電圧V2である1/3VCCより低い場合に
は、第1の比較器101および第2の比較器102はと
もに論理レベル“L”を出力する。これにより、エンコ
ード部110内のNANDゲート107および109
は、論理レベル“L”を出力し、NANDゲート108
は、論理レベル“H”を出力する。すなわち、信号OU
T2が選択された状態となる。
【0016】また、制御信号が第2の比較器102のス
レッショルド電圧V2である1/3VCCと第1の比較器
101のスレッショルド電圧V1である2/3VCCの間
にある場合には、第1の比較器101は論理レベル
“L”を出力し、第2の比較器102は論理レベル
“H”を出力する。これにより、エンコード部110内
のNANDゲート107および108は、論理レベル
“L”を出力し、NANDゲート109は、論理レベル
“H”を出力する。すなわち、信号OUT3が選択され
た状態となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のモード制御回路では、わずかな数の制御
端子を設けるのみで、半導体集積回路の複数の機能や状
態を制御することを可能としているが、それでも少なく
とも制御信号を入力するための専用の制御端子が必要で
あった。
【0018】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、信号出力端子と制御端子を共用するこ
とで、制御信号を入力するための専用の端子を排除し、
結果的に半導体集積回路の入出力端子の数を削減させる
モード制御回路を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明にかかるモード制御回路
にあっては、与えられた電位レベルに応じて複数の信号
出力のうちのいずれか一つを有効にするエンコード手段
と、半導体集積回路内部において生成された内部生成信
号を外部に出力するための信号出力端子に、外部からの
所定の電流の入力、または前記信号出力端子から外部へ
の所定の電流の出力に応じて、前記エンコード部に与え
る電位レベルを変化させるモード制御手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【0020】この発明によれば、信号出力端子に外部よ
り電流を与えたり、信号出力端子から外部に電流を吸い
出したりすることで、モード制御手段が、後段のエンコ
ード部に与える電位レベルを変化させるので、信号出力
端子を、半導体集積回路内で生成された信号を外部に出
力するための端子としてだけでなく、外部における電流
制御により制御端子として兼用することができる。
【0021】つぎの発明にかかるモード制御回路にあっ
ては、上記発明において、前記モード制御手段が、ダイ
オード接続された第1のトランジスタと、コレクタの電
位レベルを前記エンコード部に与える第2のトランジス
タと、により構成されるカレントミラー部と、前記第1
のトランジスタとコレクタ同士を接続するとともに前記
内部生成信号を、エミッタを介して前記信号出力端子か
ら出力するための第3のトランジスタと、前記第3のト
ランジスタのエミッタに接続された第1の定電流源と、
前記第2のトランジスタのコレクタに接続された第2の
定電流源と、前記第2のトランジスタのエミッタ−コレ
クタ間に並列に接続された第1の負荷抵抗と、前記第2
の定電流源に並列に接続された第2の負荷抵抗と、を備
えたことを特徴とする。
【0022】この発明によれば、三つのトランジスタ
と、二つの定電流源と、二つの負荷抵抗により、簡単に
上記したモード制御手段を構成することができる。
【0023】つぎの発明にかかるモード制御回路にあっ
ては、上記発明において、外部から前記信号出力端子へ
の所定の電流の入力、または前記信号出力端子から外部
への所定の電流の出力を実現する手段として、一端が電
源ラインに接続された第3の負荷抵抗と、接点端子の一
方が前記第3の負荷抵抗の他端に接続され、接点端子の
他方が前記信号出力端子に接続された第1のスイッチン
グ手段と、一端が接地ラインに接続された第4の負荷抵
抗と、接点端子の一方が前記第4の負荷抵抗の他端に接
続され、接点端子の他方が前記信号出力端子に接続され
た第2のスイッチング手段と、から構成された制御信号
生成手段を、前記信号出力端子の外部に接続したことを
特徴とする。
【0024】この発明によれば、電源ラインから信号出
力端子に電流を与える負荷抵抗と、接地ラインへと信号
出力端子から電流を吸い出す負荷抵抗と、それぞれの電
流の流出入を制御する二つのスイッチング手段といった
簡単な構成により、信号出力端子に、外部から所定の電
流を入力し、または信号出力端子から外部に所定の電流
を出力させる手段を実現することができる。
【0025】つぎの発明にかかるモード制御回路にあっ
ては、上記発明において、外部から前記信号出力端子へ
の所定の電流の入力、または前記信号出力端子から外部
への所定の電流の出力を実現する手段として、一端が接
地ラインに接続された第3の負荷抵抗と、接点端子の一
方が前記第3の負荷抵抗の他端に接続され、接点端子の
他方が前記信号出力端子に接続された第1のスイッチン
グ手段と、一端が接地ラインに接続された第4の負荷抵
抗と、接点端子の一方が前記第4の負荷抵抗の他端に接
続され、接点端子の他方が前記信号出力端子に接続され
た第2のスイッチング手段と、から構成された制御信号
生成手段を、前記信号出力端子の外部に接続したことを
特徴とする。
【0026】この発明によれば、接地ラインへと信号出
力端子から電流を吸い出す二つの負荷抵抗と、それぞれ
の電流の吸い出しを制御する二つのスイッチング手段と
いった簡単な構成により、信号出力端子に、信号出力端
子から外部に所定の電流を出力させる手段を実現するこ
とができる。
【0027】つぎの発明にかかるモード制御回路にあっ
ては、上記発明において、外部から前記信号出力端子へ
の所定の電流の入力、または前記信号出力端子から外部
への所定の電流の出力を実現する手段として、一端が電
源ラインに接続された第3の負荷抵抗と、接点端子の一
方が前記第3の負荷抵抗の他端に接続され、接点端子の
他方が前記信号出力端子に接続された第1のスイッチン
グ手段と、一端が電源ラインに接続された第4の負荷抵
抗と、接点端子の一方が前記第4の負荷抵抗の他端に接
続され、接点端子の他方が前記信号出力端子に接続され
た第2のスイッチング手段と、から構成された制御信号
生成手段を、前記信号出力端子の外部に接続したことを
特徴とする。
【0028】この発明によれば、電源ラインから信号出
力端子に電流を与える二つの負荷抵抗と、それぞれの電
流の流入を制御する二つのスイッチング手段といった簡
単な構成により、信号出力端子に、外部から所定の電流
を入力する手段を実現することができる。
【0029】つぎの発明にかかるモード制御回路にあっ
ては、上記発明において、前記第2のトランジスタのエ
ミッタと接地ラインとの間に接続されたコンデンサを備
え、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタ
とのトランジスタサイズ比がn対1であり、前記第1の
定電流源と前記第2の定電流源との電流比がn対1であ
ることを特徴とする。
【0030】この発明によれば、第2の定電流源の電流
が第1の定電流源の電流よりも1/nだけ十分に小さく
できるので、後段のエンコード手段に安定した電位レベ
ルの信号を与えるために第1および第2の負荷抵抗の値
を大きくすることができ、これによりコンデンサCの容
量を小さくすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、この発明にかかるモード
制御回路の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。なお、この実施の形態によりこの発明が限定される
ものではない。
【0032】実施の形態1.まず、実施の形態1にかか
るモード制御回路について説明する。図1は、実施の形
態1にかかるモード制御回路の回路図である。図1にお
いて、モード制御回路は、エミッタが電源ラインに接続
され、ベースとコレクタが互いに接続されたPNPトラ
ンジスタTN1と、エミッタが電源ラインに接続され、
ベースがPNPトランジスタTN1のベースに接続され
たPNPトランジスタTN2と、によって構成されたカ
レントミラー回路を備えている。
【0033】また、このモード制御回路は、半導体集積
回路内部において生成されて外部へと出力するための各
種の信号(以下、内部生成信号と称する。)をベースに
入力し、コレクタがPNPトランジスタTN1のコレク
タに接続され、エミッタが上記内部生成信号を外部に出
力するための信号出力端子10に接続されたNPNトラ
ンジスタTPを備えている。
【0034】また、このモード制御回路は、NPNトラ
ンジスタTPのエミッタと接地ラインとの間に配置され
た定電流源11と、PNPトランジスタTN2のコレク
タと接地ラインとの間に配置された定電流源12と、一
端が電源ラインに接続され、他端がPNPトランジスタ
TN2のコレクタに接続された負荷抵抗R5と、一端が
PNPトランジスタTN2のコレクタに接続され、他端
が接地ラインに接続された負荷抵抗R6と、一端がPN
PトランジスタTN2のコレクタに接続され、他端が接
地ラインに接続されたコンデンサCと、を備えている。
ここで、PNPトランジスタTN2のコレクタと上記各
素子との接続点をノードNと称する。
【0035】さらに、上記したノードNは、図5に示し
た従来のモード制御回路の制御端子100に相当するノ
ードに接続され、図1において、図5と共通する部分に
ついては同一の符号を付して、ここではその説明を省略
する。
【0036】ここで特に、上記した信号出力端子10
は、内部生成信号を出力するために機能するとともに、
後述するように、外部においてこの信号出力端子10に
負荷抵抗とスイッチとから構成される制御信号生成回路
を接続することで、制御端子としても機能する。
【0037】つぎに、本実施の形態にかかるモード制御
回路の動作について説明する。ここで、このモード制御
回路の特徴となる機能を発現させるためには、半導体集
積回路の外部において信号出力端子10に、制御信号生
成回路を接続する必要がある。この制御信号生成回路
は、一端が電源ラインに接続された負荷抵抗R1と、接
点端子の一方が負荷抵抗R1の他端に接続され、接点端
子の他方が信号出力端子10に接続されたスイッチSW
1と、一端が接地ラインに接続された負荷抵抗R2と、
接点端子の一方が負荷抵抗R2の他端に接続され、接点
端子の他方が信号出力端子10に接続されたスイッチS
W2と、から構成される。
【0038】(1)スイッチSW1およびSW2がとも
にオフの場合 まず、上記したスイッチSW1およびSW2がともにオ
フの場合についてのモード制御回路の動作について説明
する。ここで、定電流源11によって供給される電流値
をI1とし、定電流源12によって供給される電流値を
2とする。
【0039】上記したスイッチSW1およびSW2がと
もにオフであるために、モード制御回路の動作は、信号
出力端子10に制御信号生成回路を接続していない状態
と等価である。よって、定電流源11によって供給され
る電流I1は、NPNトランジスタTPを介して、ほぼ
減衰なくPNPトランジスタTN1を流れる。PNPト
ランジスタTN1およびTN2は、カレントミラー回路
を構成しているので、PNPトランジスタTN2におい
ても同じ電流I1が流れる。
【0040】この際、定電流源12によって供給される
電流値I2をI2=I1に設定すると、ノードNにおいて
流出入する電流は“0”となり、その結果、ノードNの
電位は、単に、電源電圧VCCを負荷抵抗R5およびR6
で分圧した際の負荷抵抗R6の印加電圧に等しくなる。
【0041】ここで、負荷抵抗R5の抵抗値=負荷抵抗
R6の抵抗値とすれば、ノードNの電位は、1/2VCC
(電源電圧の1/2の電圧)となる。よって、この1/
2V CCは、第1の比較器101および第2の比較器10
2に入力され、上述したとおりの動作をおこなうので、
ここでも第1の比較器101のスレッショルド電圧V 1
を2/3VCCとし、第2の比較器102のスレッショル
ド電圧V1を1/3VCCとすると、信号OUT3のみが
論理レベル“H”を示して、選択された状態となる。
【0042】(2)スイッチSW1がオン、SW2がオ
フの場合 つぎに、スイッチSW1がオンとなり、SW2がオフで
ある場合のモード制御回路の動作について説明する。ス
イッチSW1がオンであるため、信号出力端子10に
は、負荷抵抗R1を介して電源ラインより電流が流れ込
む。その電流値Iinは、 Iin=(電源電圧VCC−信号出力端子10の電位)/負
荷抵抗R1の抵抗値 として表すことができる。
【0043】したがって、NPNトランジスタTPおよ
びPNPトランジスタTN1を流れる電流はI1−Iin
となり、カレントミラー回路の作用により、PNPトラ
ンジスタTN2においてもI1−Iinの電流が流れる。
ここで、定電流源12の電流値I2は、電流値I1と等し
く設定していることから、電流値I2−(I1−Iin)=
in分の電流が不足してしまう。そこで、定電流源12
は、この不足分を、ノードN負荷抵抗R5およびR6か
ら吸い込むことになる。
【0044】図2は、この場合の負荷抵抗R1およびR
2の等価回路を説明する図である。図2に示すように、
ノードNの電位は、1/2VCC−((負荷抵抗R1およ
びR2の抵抗値r/2)×Iin)となる。よって、ノー
ドNの電位は、制御信号生成回路の負荷抵抗R1とIin
(すなわち、信号出力端子10の電位)で決まる。
【0045】これは、負荷抵抗R1を適当な抵抗値に選
択することで、第1の比較器101および第2の比較器
102に入力する電圧レベルが調整可能となり、結果的
に信号OUT1〜OUT3のうちのいずれかの選択が可
能となることを意味する。例えば、信号OUT1のみを
論理レベル“H”として選択することができる。
【0046】(3)スイッチSW1がオフ、SW2がオ
ンの場合 つぎに、スイッチSW1がオフとなり、SW2がオンで
ある場合のモード制御回路の動作について説明する。ス
イッチSW2がオンであるため、半導体集積回路内部に
おいて信号出力端子10に流れ込んでいた電流が、負荷
抵抗R2を介して接地ラインに流れ出る。
【0047】この接地ラインに流れ出る電流Ioutは、 Iout=信号出力端子10の電位/負荷抵抗R2の抵抗
値 として表すことができる。
【0048】したがって、NPNトランジスタTPおよ
びPNPトランジスタTN1を流れる電流はI1+Iout
となり、カレントミラー回路の作用により、PNPトラ
ンジスタTN2においてもI1+Ioutの電流が流れる。
ここで、定電流源12の電流値I2は、電流値I1と等し
く設定していることから、電流値(I1+Iout)−I 2
=Iout分の電流が余分となる。そこで、この余分は、
ノードNを介して負荷抵抗R5およびR6へと流れ出る
ことになる。
【0049】よって、ノードNの電位は、((負荷抵抗
R1およびR2の抵抗値r/2)×Iout)+1/2V
CCとなる。すなわち、ノードNの電位は、制御信号生成
回路の負荷抵抗R2とIout(すなわち、信号出力端子
10の電位)で決まる。
【0050】これは、負荷抵抗R2を適当な抵抗値に選
択することで、第1の比較器101および第2の比較器
102に入力する電圧レベルが調整可能となり、結果的
に信号OUT1〜OUT3のうちのいずれかの選択が可
能となることを意味する。例えば、信号OUT2のみを
論理レベル“H”として選択することができる。
【0051】なお、後段の第1の比較器101のスレッ
ショルド電圧V1および第2の比較器102のスレッシ
ョルド電圧V2をそれぞれ2/3VCC、1/3VCCとし
た場合、上記(2)および(3)の場合のそれぞれにお
いて異なる制御状態を選択するためには、上記した電流
inおよびIoutを、負荷抵抗R5およびR6の抵抗値
を考慮して、十分大きな電流に設定する必要がある。具
体的には、 1/3VCC>>(2)の場合のノードNの電位 2/3VCC<<(3)の場合のノードNの電位 とする必要がある。
【0052】また、信号出力端子10の電位は、内部生
成信号に応じて変動するため、上記電流IinおよびI
outの電流もまた変動する。したがって、例えば、内部
生成信号が正弦波であれば、ノードNにも正弦波が現れ
てしまう。そこで、後段の第1の比較器101および第
2の比較器102において安定した比較動作をおこなわ
せるためにも、このような変動する信号成分は、コンデ
ンサCにおいて積分され直流成分として伝達される。
【0053】以上に説明したとおり、実施の形態1にか
かるモード制御回路によれば、ダイオード接続されたP
NPトランジスタTN1とPNPトランジスタTN2と
により構成されるカレントミラー回路と、PNPトラン
ジスタTN1とコレクタ同士を接続するとともにIC内
部において生成された内部生成信号を信号出力端子10
から出力するNPNトランジスタTPと、NPNトラン
ジスタTPのエミッタに接続された定電流源11と、P
NPトランジスタTN2のコレクタに接続された定電流
源12と、PNPトランジスタTN2のエミッタ−コレ
クタ間に並列に接続された負荷抵抗R5と、定電流源1
2に並列に接続された負荷抵抗R6と、第1の比較器1
01と第2の比較器102とエンコード部110とによ
り構成されるとともにPNPトランジスタTN2のコレ
クタの電位レベルに応じて複数の状態のいずれか一つを
選択するエンコード手段と、を備えているので、このモ
ード制御回路の外部、すなわちIC外部において、信号
出力端子10に制御信号生成回路を接続して、信号出力
端子10に流出入させる電流を調整することで、上記エ
ンコード手段に与える電位レベルを変化させることがで
き、信号出力端子10を内部生成信号の出力用と制御信
号の入力用とに兼用することができる。
【0054】すなわち、これにより、ICの端子数を削
減できることが可能となる。特に、一般的に端子を兼用
すると、複数(3以上)の状態を確実に制御することは
難しいが、本実施の形態では複数状態を確実に制御する
ことが可能となる。
【0055】また、上記した制御信号生成回路を、一端
が電源ラインに接続された負荷抵抗R1と、接点端子の
一方が負荷抵抗R1の他端に接続され、接点端子の他方
が信号出力端子10に接続されたスイッチSW1と、一
端が接地ラインに接続された負荷抵抗R2と、接点端子
の一方が負荷抵抗R2の他端に接続され、接点端子の他
方が信号出力端子10に接続されたスイッチSW2と、
のように簡単な構成により実現しているので、IC周辺
の面積を大きく占有することなく、信号出力端子10を
制御端子として機能させるための切換えを容易にしてい
る。
【0056】実施の形態2.つぎに、実施の形態2にか
かるモード制御回路について説明する。図3は、実施の
形態2にかかるモード制御回路の回路図である。なお、
図3において、図1と共通する部分には同一符号を付し
て、その説明を省略する。特に、実施の形態2にかかる
モード制御回路は、上述した制御信号生成回路が、一端
が接地ラインに接続された負荷抵抗R3と、接点端子の
一方が負荷抵抗R3の他端に接続され、接点端子の他方
が信号出力端子10に接続されたスイッチSW3と、一
端が接地ラインに接続された負荷抵抗R4と、接点端子
の一方が負荷抵抗R4の他端に接続され、接点端子の他
方が信号出力端子10に接続されたスイッチSW4と、
から構成される点が図1と異なる。つぎに、本実施の形
態にかかるモード制御回路の動作について説明する。
【0057】(1)スイッチSW1およびSW2がとも
にオフの場合 まず、上記したスイッチSW3およびSW4がともにオ
フの場合についてのモード制御回路の動作について説明
する。ここで、定電流源11によって供給される電流値
をI1とし、定電流源12によって供給される電流値を
2とする。
【0058】上記したスイッチSW3およびSW4がと
もにオフであるために、モード制御回路の動作は、信号
出力端子10に制御信号生成回路を接続していない状態
と等価である。よって、定電流源11によって供給され
る電流I1は、NPNトランジスタTPを介して、ほぼ
減衰なくPNPトランジスタTN1を流れる。PNPト
ランジスタTN1およびTN2は、カレントミラー回路
を構成しているので、PNPトランジスタTN2におい
ても同じ電流I1が流れる。
【0059】この際、定電流源12によって供給される
電流値I2をI2>I1に設定すると、カレントミラー回
路の作用により、PNPトランジスタTN2においては
1の電流が流れるため、電流値I2−I1=Idiff1分の
電流が不足してしまう。そこで、定電流源12は、この
不足分を、ノードN負荷抵抗R5およびR6から吸い込
むことになる。なお、この際の負荷抵抗R1およびR2
の等価回路を図2に示したとおりである。
【0060】よって、ノードNの電位は、1/2VCC
((負荷抵抗R1およびR2の抵抗値r/2)×I
diff1)となる。すなわち、ノードNの電位は、定電流
源11の電流値I1と定電流源12の電流値I2との差で
決まる。
【0061】これは、定電流源11および定電流源12
の各電流値を適当な値に選択することで、第1の比較器
101および第2の比較器102に入力する電圧レベル
が調整可能となり、結果的に信号OUT1〜OUT3の
うちのいずれかの選択が可能となることを意味する。例
えば、信号OUT1のみを論理レベル“H”として選択
することができる。
【0062】(2)スイッチSW3がオン、SW4がオ
フの場合 つぎに、スイッチSW3がオンとなり、SW4がオフで
ある場合のモード制御回路の動作について説明する。ス
イッチSW3がオンであるため、半導体集積回路内部に
おいて信号出力端子10に流れ込んでいた電流が、負荷
抵抗R3を介して接地ラインに流れ出る。
【0063】この接地ラインに流れ出る電流Iout1は、 Iout1=信号出力端子10の電位/負荷抵抗R3の抵抗
値 として表すことができる。
【0064】したがって、NPNトランジスタTPおよ
びPNPトランジスタTN1を流れる電流はI1+I
out1となり、カレントミラー回路の作用により、PNP
トランジスタTN2においてもI1+Iout1の電流が流
れる。ここで、定電流源12の電流値I2は、電流値I1
より大きく設定されているが、これらの関係をI2=I1
+Iout1とすることで、ノードNにおいて流出入する電
流は“0”となり、その結果、ノードNの電位は、単
に、電源電圧VCCを負荷抵抗R5およびR6で分圧した
際の負荷抵抗R6の印加電圧に等しくなる。
【0065】ここで、負荷抵抗R5の抵抗値=負荷抵抗
R6の抵抗値とすれば、ノードNの電位は、1/2VCC
(電源電圧の1/2の電圧)となる。よって、この1/
2V CCは、第1の比較器101および第2の比較器10
2に入力され、上述したとおりの動作をおこなうので、
ここでも第1の比較器101のスレッショルド電圧V 1
を2/3VCCとし、第2の比較器102のスレッショル
ド電圧V1を1/3VCCとすると、信号OUT3のみが
論理レベル“H”を示して、選択された状態となる。
【0066】(3)スイッチSW3がオフ、SW4がオ
ンの場合 つぎに、スイッチSW3がオフとなり、SW4がオンで
ある場合のモード制御回路の動作について説明する。ス
イッチSW4がオンであるため、半導体集積回路内部に
おいて信号出力端子10に流れ込んでいた電流が、負荷
抵抗R4を介して接地ラインに流れ出る。
【0067】この接地ラインに流れ出る電流Iout2は、 Iout2=信号出力端子10の電位/負荷抵抗R4の抵抗
値 として表すことができる。
【0068】したがって、NPNトランジスタTPおよ
びPNPトランジスタTN1を流れる電流はI1+I
out2となり、カレントミラー回路の作用により、PNP
トランジスタTN2においてもI1+Iout2の電流が流
れる。ここで、定電流源12の電流値I2は、電流値I1
より大きく設定されているが、これらの関係を上記した
ようにI2=I1+Iout1とし、かつI2<I1+Iout2
することで、電流値(I 1+Iout2)−I2=(I1+I
out2)−(I1+Iout1)=Iout2−Iout1=Idi ff2
の電流が余分となる。そこで、この余分は、ノードNを
介して負荷抵抗R5およびR6へと流れ出ることにな
る。
【0069】よって、ノードNの電位は、((負荷抵抗
R1およびR2の抵抗値r/2)×Idiff2)+1/2
CCとなる。すなわち、ノードNの電位は、制御信号生
成回路の負荷抵抗R3およびR4と信号出力端子10の
電位で決まる。
【0070】これは、負荷抵抗R3およびR4を適当な
抵抗値に選択することで、第1の比較器101および第
2の比較器102に入力する電圧レベルが調整可能とな
り、結果的に信号OUT1〜OUT3のうちのいずれか
の選択が可能となることを意味する。例えば、信号OU
T2のみを論理レベル“H”として選択することができ
る。
【0071】なお、後段の第1の比較器101スレッシ
ョルド電圧V1および第2の比較器102のスレッショ
ルド電圧電圧V2をそれぞれ2/3VCC、1/3VCC
した場合、上記(1)および(3)の場合のそれぞれに
おいて異なる制御状態を選択するためには、上記した電
流Idiff1およびIdiff2を、負荷抵抗R5およびR6の
抵抗値を考慮して、十分大きな電流に設定する必要があ
る。具体的には、 1/3VCC>>(1)の場合のノードNの電位 2/3VCC<<(3)の場合のノードNの電位 とする必要がある。
【0072】また、信号出力端子10の電位は、内部生
成信号に応じて変動するため、上記電流Iout1およびI
out2の電流もまた変動する。したがって、例えば、内部
生成信号が正弦波であれば、ノードNにも正弦波が現れ
てしまう。そこで、後段の第1の比較器101および第
2の比較器102において安定した比較動作をおこなわ
せるためにも、このような変動する信号成分は、コンデ
ンサCにおいて積分され直流成分として伝達される。
【0073】以上に説明したとおり、実施の形態2にか
かるモード制御回路によれば、実施の形態1による効果
を享受することができるとともに、上記した制御信号生
成回路を、一端が接地ラインに接続された負荷抵抗R3
と、接点端子の一方が負荷抵抗R3の他端に接続され、
接点端子の他方が信号出力端子10に接続されたスイッ
チSW3と、一端が接地ラインに接続された負荷抵抗R
4と、接点端子の一方が負荷抵抗R4の他端に接続さ
れ、接点端子の他方が信号出力端子10に接続されたス
イッチSW4と、のように簡単な構成により実現してい
るので、IC周辺の面積を大きく占有することなく、信
号出力端子10を制御端子として機能させるための切換
えを容易にしている。特に、負荷抵抗R4およびR5を
ともに接地ライン側に配置しているため、より設計を簡
単にすることができ、制御も容易である。なお、負荷抵
抗R4およびR5をともに電源ライン側に配置しても同
様な効果を享受できることは言うまでもない。
【0074】実施の形態3.つぎに、実施の形態3にか
かるモード制御回路について説明する。図4は、実施の
形態2にかかるモード制御回路の回路図である。なお、
図4において、図1と共通する部分には同一符号を付し
て、その説明を省略する。特に、実施の形態3にかかる
モード制御回路は、回路構成は実施の形態1と変わりは
ないが、図1に示したPNPトランジスタTN1および
TN2が、それぞれトランジスタサイズ比がn対1とな
るPNPトランジスタTN3およびTN4に置換されて
いる点が異なる。つぎに、本実施の形態にかかるモード
制御回路の動作について説明する。
【0075】(1)スイッチSW1およびSW2がとも
にオフの場合 まず、上記したスイッチSW1およびSW2がともにオ
フの場合についてのモード制御回路の動作について説明
する。ここで、定電流源11によって供給される電流値
をI1とし、定電流源12によって供給される電流値を
2とする。
【0076】上記したスイッチSW1およびSW2がと
もにオフであるために、モード制御回路の動作は、信号
出力端子10に制御信号生成回路を接続していない状態
と等価である。よって、定電流源11によって供給され
る電流I1は、NPNトランジスタTPを介して、ほぼ
減衰なくPNPトランジスタTN1を流れる。PNPト
ランジスタTN1およびTN2は、カレントミラー回路
を構成しているので、PNPトランジスタTN2におい
ても同じ電流I1が流れる。
【0077】ここで、PNPトランジスタTN3のサイ
ズ:PNPトランジスタTN4のサイズ=n:1である
ため、PNPトランジスタTN4には、PNPトランジ
スタTN3に流れる電流の1/nの電流が流れる。そこ
で、定電流源12によって供給される電流値I2をI2
1/nに設定することで、PNPトランジスタTN4
のコレクタ電流がI2となる。これにより、ノードNに
おいて流出入する電流は“0”となり、その結果、ノー
ドNの電位は、単に、電源電圧VCCを負荷抵抗R5およ
びR6で分圧した際の負荷抵抗R6の印加電圧に等しく
なる。
【0078】ここで、負荷抵抗R5の抵抗値=負荷抵抗
R6の抵抗値とすれば、ノードNの電位は、1/2VCC
(電源電圧の1/2の電圧)となる。よって、この1/
2V CCは、第1の比較器101および第2の比較器10
2に入力され、上述したとおりの動作をおこなうので、
ここでも第1の比較器101のスレッショルド電圧V 1
を2/3VCCとし、第2の比較器102のスレッショル
ド電圧V1を1/3VCCとすると、信号OUT3のみが
論理レベル“H”を示して、選択された状態となる。
【0079】(2)スイッチSW1がオン、SW2がオ
フの場合 つぎに、スイッチSW1がオンとなり、SW2がオフで
ある場合のモード制御回路の動作について説明する。ス
イッチSW1がオンであるため、信号出力端子10に
は、負荷抵抗R1を介して電源ラインより電流が流れ込
む。その電流値Iinは、 Iin=(電源電圧VCC−信号出力端子10の電位)/負
荷抵抗R1の抵抗値 として表すことができる。
【0080】したがって、NPNトランジスタTPおよ
びPNPトランジスタTN3を流れる電流はI1−Iin
となり、カレントミラー回路の作用とトランジスタサイ
ズ比により、PNPトランジスタTN4においては(I
1−Iin)/nの電流が流れる。ここで、定電流源12
の電流値I2は、電流値I1/nに設定していることか
ら、電流値I2−(I1−Iin)/n=Iin/n分の電流
が不足してしまう。そこで、定電流源12は、この不足
分を、ノードN負荷抵抗R5およびR6から吸い込むこ
とになる。
【0081】また、図2に示したように、ノードNの電
位は、1/2VCC−((負荷抵抗R1およびR2の抵抗
値r/2)×Iin/n)となる。よって、ノードNの電
位は、制御信号生成回路の負荷抵抗R1とIin/n(す
なわち、信号出力端子10の電位)で決まる。
【0082】これは、負荷抵抗R1を適当な抵抗値に選
択することで、第1の比較器101および第2の比較器
102に入力する電圧レベルが調整可能となり、結果的
に信号OUT1〜OUT3のうちのいずれかの選択が可
能となることを意味する。例えば、信号OUT1のみを
論理レベル“H”として選択することができる。
【0083】(3)スイッチSW1がオフ、SW2がオ
ンの場合 つぎに、スイッチSW1がオフとなり、SW2がオンで
ある場合のモード制御回路の動作について説明する。ス
イッチSW2がオンであるため、半導体集積回路内部に
おいて信号出力端子10に流れ込んでいた電流が、負荷
抵抗R2を介して接地ラインに流れ出る。
【0084】この接地ラインに流れ出る電流Ioutは、 Iout=信号出力端子10の電位/負荷抵抗R2の抵抗
値 として表すことができる。
【0085】したがって、NPNトランジスタTPおよ
びPNPトランジスタTN3を流れる電流はI1+Iout
となり、カレントミラー回路の作用とトランジスタサイ
ズ比により、PNPトランジスタTN4においては(I
1+Iout)/nの電流が流れる。ここで、定電流源12
の電流値I2は、電流値I1/nに設定されていることか
ら、電流値(I1+Iout)/n−I2=Iout/n分の電
流が余分となる。そこで、この余分は、ノードNを介し
て負荷抵抗R5およびR6へと流れ出ることになる。
【0086】よって、ノードNの電位は、((負荷抵抗
R1およびR2の抵抗値r/2)×Iout/n)+1/
2VCCとなる。すなわち、ノードNの電位は、制御信号
生成回路の負荷抵抗R2とIout/n(すなわち、信号
出力端子10の電位)で決まる。
【0087】これは、負荷抵抗R2を適当な抵抗値に選
択することで、第1の比較器101および第2の比較器
102に入力する電圧レベルが調整可能となり、結果的
に信号OUT1〜OUT3のうちのいずれかの選択が可
能となることを意味する。例えば、信号OUT2のみを
論理レベル“H”として選択することができる。
【0088】なお、後段の第1の比較器101スレッシ
ョルド電圧V1および第2の比較器102のスレッショ
ルド電圧電圧V2をそれぞれ2/3VCC、1/3VCC
した場合、上記(2)および(3)の場合のそれぞれに
おいて異なる制御状態を選択するためには、上記した電
流IinおよびIoutを、負荷抵抗R5およびR6の抵抗
値を考慮して、十分大きな電流に設定する必要がある。
具体的には、 1/3VCC>>(2)の場合のノードNの電位 2/3VCC<<(3)の場合のノードNの電位 とする必要がある。
【0089】また、信号出力端子10の電位は、内部生
成信号に応じて変動するため、上記電流IinおよびI
outの電流もまた変動する。したがって、例えば、内部
生成信号が正弦波であれば、ノードNにも正弦波が現れ
てしまう。そこで、後段の第1の比較器101および第
2の比較器102において安定した比較動作をおこなわ
せるためにも、このような変動する信号成分は、コンデ
ンサCにおいて積分され直流成分として伝達される。
【0090】以上に説明したとおり、実施の形態3にか
かるモード制御回路によれば、ダイオード接続されたP
NPトランジスタTN1とPNPトランジスタTN3の
サイズの1/nのPNPトランジスタTN4とにより構
成されるカレントミラー回路と、PNPトランジスタT
N1とコレクタ同士を接続するとともにIC内部におい
て生成された内部生成信号を信号出力端子10から出力
するNPNトランジスタTPと、NPNトランジスタT
Pのエミッタに接続された定電流源11と、PNPトラ
ンジスタTN2のコレクタに接続された定電流源12
と、PNPトランジスタTN2のエミッタ−コレクタ間
に並列に接続された負荷抵抗R5と、定電流源12に並
列に接続された負荷抵抗R6と、第1の比較器101と
第2の比較器102とエンコード部110とにより構成
されるとともにPNPトランジスタTN2のコレクタの
電位レベルに応じて複数の状態のいずれか一つを選択す
るエンコード手段と、を備えているので、このモード制
御回路の外部、すなわちIC外部において、信号出力端
子10に制御信号生成回路を接続して、信号出力端子1
0に流出入させる電流を調整することで、上記エンコー
ド手段に与える電位レベルを変化させることができ、信
号出力端子10を内部生成信号の出力用と制御信号の入
力用とに兼用することができる。すなわち、これによ
り、実施の形態1と同様の効果を享受することができ
る。
【0091】また、負荷抵抗R5およびR6に流出入す
る電流が1/nとなるため、後段のエンコード手段の比
較動作を安定させるためにも、負荷抵抗R5およびR6
の抵抗値を大きくする必要があり、負荷抵抗R5および
R6の抵抗値を大きくすることで、ノードNのインピー
ダンスを大きくすることができ、不要な信号成分を除去
するためのコンデンサCの容量値を小さくすることがで
きる。一般的に、IC内に実装されるコンデンサは大き
な面積を占有するため、ICサイズの縮小化を妨げる要
因となることが多い。そこで、本実施の形態にかかるモ
ード制御回路では、上記したようにコンデンサCの容量
値を小さくすることができるため、ICサイズの縮小化
を図ることも可能となる。
【0092】
【発明の効果】以上、説明したとおり、この発明によれ
ば、信号出力端子に外部より電流を与えたり、信号出力
端子から外部に電流を吸い出したりすることで、モード
制御手段が、後段のエンコード部に与える電位レベルを
変化させるので、信号出力端子を、半導体集積回路内で
生成された信号を外部に出力するための端子としてだけ
でなく、外部における電流制御により制御端子として兼
用することができ、半導体集積回路の端子数を削減でき
ることが可能になるという効果を奏する。
【0093】つぎの発明によれば、三つのトランジスタ
と、二つの定電流源と、二つの負荷抵抗により、簡単に
上記したモード制御手段を構成することができるので、
このモード制御回路の実装により、半導体集積回路内部
の他の回路の占有面積が圧迫されるのを防ぐことができ
るという効果を奏する。
【0094】つぎの発明によれば、電源ラインから信号
出力端子に電流を与える負荷抵抗と、接地ラインへと信
号出力端子から電流を吸い出す負荷抵抗と、それぞれの
電流の流出入を制御する二つのスイッチング手段といっ
た簡単な構成により、信号出力端子に、外部から所定の
電流を入力し、または信号出力端子から外部に所定の電
流を出力させる手段を実現することができるので、半導
体集積回路周辺の面積を大きく占有することなく、信号
出力端子を制御端子として機能させるための切換えを容
易にすることができるという効果を奏する。
【0095】つぎの発明によれば、接地ラインへと信号
出力端子から電流を吸い出す二つの負荷抵抗と、それぞ
れの電流の吸い出しを制御する二つのスイッチング手段
といった簡単な構成により、信号出力端子に、信号出力
端子から外部に所定の電流を出力させる手段を実現する
ことができるので、半導体集積回路周辺の面積を大きく
占有することなく、信号出力端子を制御端子として機能
させるための切換えを容易にすることができるという効
果を奏する。
【0096】つぎの発明によれば、電源ラインから信号
出力端子に電流を与える二つの負荷抵抗と、それぞれの
電流の流入を制御する二つのスイッチング手段といった
簡単な構成により、信号出力端子に、外部から所定の電
流を入力する手段を実現することができるので、半導体
集積回路周辺の面積を大きく占有することなく、信号出
力端子を制御端子として機能させるための切換えを容易
にすることができるという効果を奏する。
【0097】つぎの発明によれば、第2の定電流源の電
流が第1の定電流源の電流よりも1/nだけ十分に小さ
くできるので、後段のエンコード手段に安定した電位レ
ベルの信号を与えるために第1および第2の負荷抵抗の
値を大きくすることができ、これによりコンデンサCの
容量を小さくすることができ、半導体集積回路のサイズ
の縮小化を図ることも可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかるモード制御回路の回路
図である。
【図2】 実施の形態1にかかるモード制御回路におい
て、負荷抵抗部の等価回路を説明する図である。
【図3】 実施の形態2にかかるモード制御回路の回路
図である。
【図4】 実施の形態2にかかるモード制御回路の回路
図である。
【図5】 従来のモード制御回路の回路図である。
【図6】 従来のモード制御回路における比較器の回路
図である。
【符号の説明】
10 信号出力端子、11,12 定電流源、100
制御端子、101 第1の比較器、102 第2の比較
器、105,106 インバータ、107,108,1
09 NANDゲート、110 エンコード部、11
0,120 定電流源、C コンデンサ、R1,R2,
R3,R4,R5,R6 負荷抵抗、R11,R12,
R13,R14 抵抗、SW1,SW2,SW3,SW
4 スイッチ、TN1,TN2,TN3,TN4,TN
11,TN12,TN13,TN14 PNPトランジ
スタ、TP,TP11,TP12 NPNトランジス
タ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた電位レベルに応じて複数の信
    号出力のうちのいずれか一つを有効にするエンコード手
    段と、 半導体集積回路内部において生成された内部生成信号を
    外部に出力するための信号出力端子に、外部からの所定
    の電流の入力、または前記信号出力端子から外部への所
    定の電流の出力に応じて、前記エンコード部に与える電
    位レベルを変化させるモード制御手段と、 を備えたことを特徴とするモード制御回路。
  2. 【請求項2】 前記モード制御手段は、 ダイオード接続された第1のトランジスタとコレクタの
    電位レベルを前記エンコード部に与える第2のトランジ
    スタとにより構成されるカレントミラー部と、 前記第1のトランジスタとコレクタ同士を接続するとと
    もに前記内部生成信号を、エミッタを介して前記信号出
    力端子から出力するための第3のトランジスタと、 前記第3のトランジスタのエミッタに接続された第1の
    定電流源と、 前記第2のトランジスタのコレクタに接続された第2の
    定電流源と、 前記第2のトランジスタのエミッタ−コレクタ間に並列
    に接続された第1の負荷抵抗と、 前記第2の定電流源に並列に接続された第2の負荷抵抗
    と、 を備えたことを特徴とするモード制御回路。
  3. 【請求項3】 外部から前記信号出力端子への所定の電
    流の入力、または前記信号出力端子から外部への所定の
    電流の出力を実現する手段として、 一端が電源ラインに接続された第3の負荷抵抗と、 接点端子の一方が前記第3の負荷抵抗の他端に接続さ
    れ、接点端子の他方が前記信号出力端子に接続された第
    1のスイッチング手段と、 一端が接地ラインに接続された第4の負荷抵抗と、 接点端子の一方が前記第4の負荷抵抗の他端に接続さ
    れ、接点端子の他方が前記信号出力端子に接続された第
    2のスイッチング手段と、 から構成された制御信号生成手段を、前記信号出力端子
    の外部に接続したことを特徴とする請求項1または2に
    記載のモード制御回路。
  4. 【請求項4】 外部から前記信号出力端子への所定の電
    流の入力、または前記信号出力端子から外部への所定の
    電流の出力を実現する手段として、 一端が接地ラインに接続された第3の負荷抵抗と、 接点端子の一方が前記第3の負荷抵抗の他端に接続さ
    れ、接点端子の他方が前記信号出力端子に接続された第
    1のスイッチング手段と、 一端が接地ラインに接続された第4の負荷抵抗と、 接点端子の一方が前記第4の負荷抵抗の他端に接続さ
    れ、接点端子の他方が前記信号出力端子に接続された第
    2のスイッチング手段と、 から構成された制御信号生成手段を、前記信号出力端子
    の外部に接続したことを特徴とする請求項1または2に
    記載のモード制御回路。
  5. 【請求項5】 外部から前記信号出力端子への所定の電
    流の入力、または前記信号出力端子から外部への所定の
    電流の出力を実現する手段として、 一端が電源ラインに接続された第3の負荷抵抗と、 接点端子の一方が前記第3の負荷抵抗の他端に接続さ
    れ、接点端子の他方が前記信号出力端子に接続された第
    1のスイッチング手段と、 一端が電源ラインに接続された第4の負荷抵抗と、 接点端子の一方が前記第4の負荷抵抗の他端に接続さ
    れ、接点端子の他方が前記信号出力端子に接続された第
    2のスイッチング手段と、 から構成された制御信号生成手段を、前記信号出力端子
    の外部に接続したことを特徴とする請求項1または2に
    記載のモード制御回路。
  6. 【請求項6】 前記第2のトランジスタのエミッタと接
    地ラインとの間に接続されたコンデンサを備え、 前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの
    トランジスタサイズ比はn対1であり、 前記第1の定電流源と前記第2の定電流源との電流比は
    n対1であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか
    一つに記載のモード制御回路。
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