JP2012065536A - インバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切替スイッチを設けることなく制御端子数を削減し小型化が図れるインバータ装置を提供する。
【解決手段】インバータ装置は、出力電圧を変更可能なアナログ出力回路と、アナログ出力回路の出力電圧を外部に出力するアナログ出力端子と、アナログ出力回路の基準電位を規定する基準電位端子と、アナログ出力回路とアナログ出力端子との間に接続された出力抵抗と、アナログ出力端子と基準電位端子との間に設けられた電圧検出部と、を備える。アナログ出力端子と基準電位端子との間に接続される外部機器に対し、運転状態または動作状態に応じた電圧を出力可能なインバータ装置において、アナログ出力端子と基準電位端子との間に外部機器に替えて接続されたセンサに対しアナログ出力端子から出力したアナログ出力電圧を印加することにより、センサに生じる分圧電圧を電圧検出部により検出し、その検出電圧に基づいて保護動作を行う。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、インバータ装置に関する。
インバータ装置は単体または複数台で上位の制御装置に組み込まれて用いられる。この場合、上位の制御装置またはユーザに対してインバータ装置の動作状態または負荷(モータ)の運転状態を知らせるため、一般的にディジタルおよびアナログの出力端子を備えている。また、インバータ装置への指令を入力するため、ディジタルおよびアナログの入力端子を備えている。アナログ出力端子には、外部の表示器例えば電流計、電圧計などが接続され、出力電流や出力周波数を表示できるようになっている。
多くのモータでは、モータの温度を監視するためにサーミスタが取り付けられている。そのため、インバータ装置にもサーミスタの入力端子を備えるのが一般的である。インバータ装置は、この入力端子に接続されたサーミスタの抵抗値に基づいてモータの温度を検出し、ある一定の温度を閾値としてインバータ出力を停止することでモータの過熱保護を行う機能を有している。
特開2007−201846号公報
インバータ装置は、省スペース化の要望によって小型化が進んでおり、それに伴い入力端子や出力端子などの制御端子の数を削減しなければならない状況にある。切替スイッチを使用して端子の機能を切り替えて端子数を減らすことは容易であるが、切替スイッチを設けることによりインバータ装置のコストアップにつながる。また、切替スイッチの設置場所はプリント基板を設計する上で大きな制約となるため、インバータ装置の小型化の妨げとなる。
そこで、切替スイッチを設けることなく制御端子の数を削減し小型化が図れるインバータ装置を提供する。
実施形態のインバータ装置は、出力電流を変更可能なアナログ出力回路と、前記アナログ出力回路の出力電流を外部に出力するアナログ出力端子と、前記アナログ出力回路の基準電位を規定する基準電位端子と、前記アナログ出力端子と前記基準電位端子との間に設けられた電圧検出部と、を備え、前記アナログ出力端子と前記基準電位端子との間に接続される外部機器に対し、運転状態または動作状態に応じた電流を出力可能に構成されている。さらに、当該インバータ装置は、前記アナログ出力端子と前記基準電位端子との間に前記外部機器に替えて接続されたセンサに対し前記アナログ出力端子から出力したアナログ出力電流を流すことにより、当該センサに生じる電圧を前記電圧検出部により検出し、その検出電圧に基づいて保護動作を行う。
第1の実施形態を示すインバータ装置の構成図 第2の実施形態を示すインバータ装置の構成図 第3の実施形態を示すインバータ装置の構成図 第3の実施形態の制御内容を示すフローチャート 第4の実施形態における図4相当図 第5の実施形態における図4相当図
(第1の実施形態)
インバータ装置の構成を示す図1を参照しながら第1の実施形態を説明する。インバータ装置1は、直流電圧をスイッチングして交流電圧に変換するインバータ主回路2を備えており、このインバータ主回路2はマイクロコンピュータ3(以下、マイコン3と称す)によって制御されるようになっている。
さらに、インバータ装置1は、上位の制御装置またはユーザすなわち外部に対してインバータ装置1の動作状態または負荷例えばモータの運転状態を知らせるため、ディジタルおよびアナログの出力端子とディジタルおよびアナログの出力回路を備えている。また、インバータ装置1への指令を外部から入力するため、ディジタルおよびアナログの入力端子とディジタルおよびアナログの入力回路を備えている。
図1には、これらの入出力端子および入出力回路のうちアナログ出力回路4、アナログ出力端子5およびアナログ出力回路4の基準電位(グランド電位)を規定する基準電位端子6を示している。アナログ出力回路4は、マイコン3からの出力電流指令に比例した電流を出力する。インバータ装置1は、この種のアナログ出力回路4とアナログ出力端子5を1組または複数組備えている。アナログ出力端子5と基準電位端子6との間には、外部機器例えば電流計7(図中、破線で示す)が接続され、出力電流や出力周波数を表示できるようになっている。
多くのモータには、モータの温度を監視するためにサーミスタが取り付けられている。そこで、インバータ装置1は、温度センサであるPTCサーミスタ8に生じる電圧を検出し、その検出電圧に基づいて保護動作を行う機能を有している。本実施形態のインバータ装置1は、サーミスタの専用入力端子を備えておらず、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間に、上記電流計7に替えてサーミスタ8を接続するようになっている。そして、サーミスタ8に生じる電圧を検出するため、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間に抵抗9a、9bからなる電圧検出部9を備えている。電圧検出部9において分圧されて出力される検出電圧は、A/D変換器10において基準電位端子6の電位を基準としてディジタル出力値に変換され、マイコン3に読み込まれる。
次に、本実施形態の作用を説明する。マイコン3は、ユーザにより設定されたパラメータの値に基づいて、アナログ出力端子5を通常のアナログ出力端子として用いるか、或いはサーミスタ入力端子として用いるかを判断する。通常のアナログ出力端子として用いるように設定されている場合には、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間に外部機器例えば電流計7が接続される。マイコン3は、別のパラメータで選択された出力電流や出力周波数などの表示対象の値を、例えば0−20mAの電流スケールとなるようにスケーリング処理した後アナログ出力回路4に指令する。アナログ出力回路4は、この出力電流指令に比例した電流(運転状態または動作状態に応じた電流)を出力する。
一方、サーミスタ入力端子として用いるように設定されている場合には、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間に電流計7に替えてPTCサーミスタ8が接続される。マイコン3は、サーミスタ8の抵抗値を算出するに際し、検出電圧の誤差が小さく且つ自己発熱が小さくなるように決定した電流出力をアナログ出力回路4に指令し、アナログ出力回路4はこの出力電流指令に比例した電流を出力する。そして、信号処理手段としてのマイコン3は、A/D変換器10を制御し、A/D変換器10から出力されるディジタル変換値を入力してサーミスタ8の抵抗値を算出する。
マイコン3からの指令でアナログ出力端子5から電流I1を流したときにサーミスタ8の両端に生じる電圧をV1とすると、サーミスタ8の抵抗値Rthermは(1)式のようになる。
Rtherm=V1/I1 …(1)
検出用分圧抵抗9a、9bの抵抗値をそれぞれRa、Rbとすると、A/D変換器10の入力電圧V2は(2)式となる。
V2=V1・Rb/(Ra+Rb) …(2)
これら(1)式と(2)式より、以下の(3)式が導出される。
Rtherm=(V2・(Ra+Rb)/Rb)/I1 …(3)
抵抗値Ra、Rbは既知であり、電流値I1はマイコン3自らが指令した出力電流値であるため、マイコン3は、入力したディジタル変換値から電圧V2を得た後、(3)式に従って抵抗値Rthermを算出することができる。マイコン3は、得られた抵抗値Rthermを予め設定されている過熱保護のための参照値Rrefと比較し、抵抗値Rthermが参照値Rref以上になったと判断するとインバータ主回路2の動作を停止しモータの過熱保護を行う。また、PTCサーミスタ8の温度−抵抗特性をテーブル等によりマイコン3の記憶手段(メモリ)に予め記憶させておけば、マイコン3はモータの温度を算出できるので、その算出温度に基づいてモータの過熱保護動作を行うこともできる。
このように本実施形態のインバータ装置1は、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間の電圧を検出する電圧検出部9と、その検出電圧を入力とするA/D変換器10を備え、マイコン3に抵抗値の算出機能を持たせている。これにより、電流計などの外部機器が接続されてアナログ出力端子として用いられる端子5をサーミスタ入力端子としても利用することが可能となり、端子数の削減によるインバータ装置1の小型化を図ることができる。
この場合、物理的な切替スイッチを用いることなく、1つの制御端子の機能をアナログ出力端子とサーミスタ入力端子とに切り替えることができるので、切替スイッチを設けることによるコストアップを回避することができる。また、切替スイッチを用いないので、プリント基板上の部品のレイアウト設計やパターン設計が容易になるとともに、プリント基板のサイズひいてはインバータ装置1を小型化できる。
(第2の実施形態)
インバータ装置の構成を示す図2を参照しながら第2の実施形態を説明する。図2において、図1に示した構成と実質的に同一部分には同一符号を付している。このインバータ装置11も、上位の制御装置またはユーザに対して動作状態または運転状態を知らせるため、種々の入出力端子および入出力回路を備えている。図2には、アナログ出力回路12、アナログ出力端子5および基準電位端子6を示している。
アナログ出力回路12は、マイコン3からの出力電圧指令に比例した電圧を出力する。インバータ装置11は、この種のアナログ出力回路12とアナログ出力端子5を1組または複数組備えている。アナログ出力回路12とアナログ出力端子5との間には短絡保護用の出力抵抗13が接続されている。この出力抵抗13は、端子5がサーミスタ入力端子として機能する場合には必要であるが、端子5がアナログ出力端子として機能する場合には必ずしも必要でない。アナログ出力端子5と基準電位端子6との間には、外部機器例えば電圧計14(図中、破線で示す)が接続され、出力電流や出力周波数を表示できるようになっている。
インバータ装置11は、PTCサーミスタ8に生じる電圧を検出し、その検出電圧に基づいて保護動作を行う機能を有している。インバータ装置11は、サーミスタの専用入力端子を備えておらず、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間に、上記電圧計14に替えてサーミスタ8を接続するようになっている。そして、出力抵抗13との直列回路においてサーミスタ8に生じる分圧電圧V4を検出するため、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間に電圧検出部15を備えている。この電圧検出部15は、過熱保護の閾値となる参照電圧Vrefを生成する参照電圧生成回路16と、検出電圧V4と参照電圧Vrefとを比較する比較器17を有している。論理積回路18は、比較器17から出力される過熱保護信号Sa(過熱検出時にLレベル)とマイコン3から出力される駆動信号Sdとの論理積信号をインバータ主回路2に与えるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。マイコン3は、ユーザにより設定されたパラメータの値に基づいて、アナログ出力端子5を通常のアナログ出力端子として用いるか、或いはサーミスタ入力端子として用いるかを判断する。通常のアナログ出力端子として用いるように設定されている場合には、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間に外部機器例えば電圧計14が接続される。マイコン3は、別のパラメータで選択された出力電流や出力周波数などの表示対象の値を、例えば0−10Vの電圧スケールとなるようにスケーリング処理した後アナログ出力回路12に指令する。アナログ出力回路12は、この出力電圧指令に比例した電圧V3(運転状態または動作状態に応じた電圧)を出力する。なお、電圧検出部15の動作は停止しており、電圧検出部15から出力される過熱保護信号SaはHレベルとされている。
一方、サーミスタ入力端子として用いるように設定されている場合には、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間に電圧計14に替えてPTCサーミスタ8が接続される。マイコン3は、後述する規定の電圧出力をアナログ出力回路12に指令し、アナログ出力回路12はこの出力電圧指令に比例した電圧V3を出力する。サーミスタ8の抵抗値をRtherm、出力抵抗13の抵抗値をRcとすると、サーミスタ8の両端に生じる電圧V4は(4)式のようになる。
V4=V3・Rtherm/(Rtherm+Rc) …(4)
抵抗値Rcは既知であり、電圧値V3はマイコン3自らが指令した出力電圧値であるため、サーミスタ8の両端に生じる電圧V4はサーミスタ8の抵抗値Rthermに依存して変化することが分かる。そこで、端子5をサーミスタ入力端子として用いる場合に、アナログ出力回路12の出力電圧V3を規定値として予めマイコン3に入力しておく。そして、サーミスタ8の温度特性に基づいてモータの過熱保護が必要となる温度に対応した抵抗値を(4)式に適用し、算出された電圧V4を参照電圧Vrefとする。
モータの温度が上昇してアナログ出力端子5と基準電位端子6との間の電圧V4が上記参照電圧Vref以上になると、電圧検出部15の比較器17の出力が反転してLレベルの過熱保護信号Saを出力する。その結果、駆動信号Sdの論理レベルにかかわらず、論理積回路18の出力信号はインバータ主回路2の動作を停止させ、モータの過熱保護が行われる。
このように本実施形態のインバータ装置11は、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間の電圧を検出し、参照電圧Vrefと比較して過熱保護信号Saを出力する電圧検出部15を備え、その過熱保護信号Saを用いてソフトウェアによる演算を介さずに直接的に過熱保護動作を行う構成を備えている。これにより、電圧計などの外部機器が接続されてアナログ出力端子として用いられる端子5をサーミスタ入力端子としても利用することが可能となり、端子数の削減によるインバータ装置11の小型化を図ることができる。また、第1の実施形態と同様に、切替スイッチを設けることによるコストアップを回避でき、プリント基板上の部品のレイアウト設計やパターン設計が容易になるとともに、プリント基板のサイズを小型化できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について、図3および図4を参照しながら説明する。図3では、図1および図2に示した構成と実質的に同一部分には同一符号を付している。
一般に、A/D変換器およびマイコンに入力可能な電圧の範囲は、これらA/D変換器およびマイコンの仕様によって決定される。このため、検出対象となるサーミスタなどセンサの特性によっては、検出電圧つまりA/D変換器に入力される電圧が、A/D変換器の入力可能な範囲を外れることがある。そこで、この第3の実施形態では、ユーザが制御パラメータを設定し、信号処理手段は、この制御パラメータに基づいてアナログ出力回路の出力値を調整する。これにより、検出対象となるセンサ例えばサーミスタの特性によって変化する検出電圧を、A/D変換器およびマイコンに入力可能な電圧の範囲内に調整する。
具体的には、図3に示すように、インバータ装置19も、上位の制御装置またはユーザに対して動作状態または運転状態を知らせるため、種々の入力端子および入出力回路を備えている。本実施形態では、インバータ装置19は、図1に示すインバータ装置1と同様に電圧検出部9およびA/D変換器10を備えている。また、図2に示すインバータ装置11と同様にアナログ出力回路12および出力抵抗13を備えている。そして、インバータ装置1、11と同様に信号処理手段としてのマイコン3も備えている。また、本実施形態の場合、A/D変換器10には例えば0−5Vの電圧が入力可能となっている。
さらに、マイコン3には、不揮発性記憶装置20および操作パネル21が接続されている。不揮発性記憶装置20は、例えばEEPROMなどで構成されて、検出対象となるセンサの特性データ例えばPTCサーミスタの温度−抵抗特性のテーブルや、A/D変換器10の入力範囲などが記憶されている。また、操作パネル21は、詳細は図示しないが、
液晶ディスプレイやブザーなどの報知部およびタッチパネルやボタンなどの入力部から構成されている。
また、図2に示すインバータ装置11と同様に、アナログ出力回路12は例えばD/A変換器で構成され、マイコン3からの出力電圧指令に比例した電圧を出力する。そして、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間には、外部機器例えば電圧計14(図3中、破線で示す)が接続され、出力電流や出力周波数を表示できるようになっている。アナログ出力端子5を通常のアナログ出力端子として用いるように設定されている場合には、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間に外部機器例えば電圧計14が接続され、サーミスタ入力端子として用いるように設定されている場合には、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間にPTCサーミスタ8が接続される。
ここで、アナログ出力端子5をサーミスタ入力端子として用いた場合、アナログ出力回路12からの出力を電圧V5とし、検出用分圧抵抗9a、9bの抵抗値をそれぞれRa、Rbとし、出力抵抗13の抵抗値をRcとすると、PTCサーミスタ8の両端に生じる電圧V6は(5)式で表わされる。
Figure 2012065536
また、電圧検出部9で検出される検出電圧V7即ちA/D変換器10の入力電圧V7は(6)式となる。
Figure 2012065536
これら(5)式および(6)式から、アナログ出力回路12の出力電圧V5と、A/D変換器10の入力電圧V7との関係を表す以下の(7)式が導出される。
Figure 2012065536
次に、マイコン3の制御内容について図4を参照しながら説明する。
まず、ユーザは、ステップS1およびステップS2において、操作パネル21の入力部を操作し、マイコン3に対して制御パラメータを設定する。具体的には、ステップS1では、制御パラメータとして参照抵抗値RrefHを設定する。この参照抵抗値RrefHは、過熱保護動作の要否判断の閾値となるPTCサーミスタ8の抵抗値であり、アナログ出力端子5に接続されるPTCサーミスタ8の特性に合わせて設定される。また、ユーザは、抵抗値に代えて過熱保護の要否判断の閾値となる温度を入力してもよい。この場合、マイコン3は、入力された温度に基づいて、記憶手段(メモリ)や不揮発性記憶装置20に予め記憶されているPTCサーミスタ8の温度−抵抗特性から参照抵抗値RrefHとなる抵抗値を算出する。次に、ステップS2において、ユーザは、制御パラメータとしてアナログ出力回路12の出力値として出力電圧V5を設定する。
ステップS1およびステップS2において、ユーザにより制御パラメータとして参照抵抗値RrefHおよび出力電圧V5が設定されると、マイコン3は、ステップS3において、これら制御パラメータに基づいて(7)式から参照電圧VrefHを算出する。この参照電圧VrefHは、過熱保護動作の要否判断の閾値であり、アナログ出力回路12の出力値が出力電圧V5であってPTCサーミスタ8の抵抗値Rthermが参照抵抗値RrefHとなったときに、A/D変換器10へ入力される電圧値である。この場合、(7)式においてV7=VrefH、Rtherm=RrefHとして、参照電圧VrefHを算出する。例えば、RrefH=Ra=Rb=Rc=100Ωとすると、V5=30VのときはVrefH=6Vとなり、V5=20VのときはVrefH=4Vとなる。
次に、ステップS4およびステップS5において、ステップS3で算出された参照電圧VrefHが、A/D変換器10の入力可能な範囲内であるかを判断する。この場合、A/D変換器10の入力の上限値を5Vとし、下限値を0.5Vとしている。ここで、PTCサーミスタ8の温度および抵抗値Rthermは、ほぼ比例関係にある。このため、モータの過熱保護動作が必要となる温度が高くなると、過熱保護動作の要否判断の閾値となるPTCサーミスタ8の参照抵抗値RrefHも大きい値になる。
また、(7)式によると、V7=VrefH、Rtherm=RrefHである場合に、アナログ出力回路12の出力電圧V5が一定であれば、参照電圧VrefHは参照抵抗値RrefHが大きくなるのに伴い上昇する。そのため、出力電圧V5の設定に対して参照抵抗値RrefHが大きい値の場合には、参照電圧VrefHは、A/D変換器10の入力上限値5Vを超えてしまうことがある。この場合、マイコン3は、電圧検出部9で検出される検出電圧V7が参照電圧VrefHを超えても過熱保護動作を行うことができない。そのため、このように参照電圧VrefHがA/D変換器10の入力上限値5Vを超えるような設定がされた場合は、アナログ出力回路12の出力電圧V5を低下させて、参照電圧VrefHをA/D変換器10の入力上限値5V以下にする必要がある。
同様に、出力電圧V5の設定に対して参照抵抗値RrefHが小さい場合には、参照電圧VrefHは、A/D変換器10の入力下限値0.5Vを下回ってしまうことがある。この場合も、マイコン3は、検出電圧V7が参照電圧VrefHを超えても過熱保護動作を行うことができない。そのため、このように参照電圧VrefHがA/D変換器10の入力下限値0.5Vを下回るような設定がされた場合は、アナログ出力回路12の出力電圧V5を上昇させて、参照電圧VrefHをA/D変換器10の入力下限値0.5V以上にする必要がある。
ここで、(7)式によれば、V7=VrefH、Rtherm=RrefHである場合に、参照抵抗値RrefHが一定であれば、参照電圧VrefHは出力電圧V5に比例する。そのため、参照電圧VrefHがA/D変換器10の入力範囲から外れている場合は、出力電圧V5を再設定することで、参照電圧VrefHをA/D変換器10の入力範囲に収めるように調整することができる。
つまり、ステップS4において参照電圧VrefHが5V以上であれば(ステップS4でYES)、ステップS6へ移行する。この場合、出力電圧V5を下げることで参照電圧VrefHを入力上限5V以下に引き下げることができる。そのため、ステップS6では、例えば「V5を低下させるように再設定して下さい」などの表示を操作パネル21の液晶ディスプレイに表示させて、ユーザに対して出力電圧V5が低下するように再設定を促す。そして、ステップS2へ移行し、ユーザによって出力電圧V5の再設定が行われる。
一方、ステップS4において参照電圧VrefHが5V以上でなければ(ステップS4でNO)、ステップS5へ移行する。ステップS5において参照電圧VrefHが0.5V以下であれば(ステップS5でYES)、ステップS7へ移行する。この場合、出力電圧V5を上げることで、参照電圧VrefHを入力下限0.5V以上に引き上げることができる。そのため、ステップS7では、例えば「V5を上昇させるように再設定して下さい」などの表示を操作パネル21の液晶ディスプレイに表示させて、ユーザに対して出力電圧V5が上昇するように再設定を促す。そして、ステップS2へ移行し、ユーザによって出力電圧V5の再設定が行われる。この設定は、参照電圧VrefHが0.5V以上かつ5V以下になるまで繰り返される。
ステップS2からステップS7において、出力電圧V5が0.5V以上かつ5V以下に設定されると(ステップS5でNO)、ステップS8へ移行する。ステップS8では、インバータ主回路2の動作を停止するか否かを判断する。この場合、図示しない停止スイッチが押されたことや停止信号の検出などを条件として、インバータ主回路2の停止要因有りを判断すると(ステップS8でYES)、ステップS13へ移行してインバータ主回路2の動作を停止する。一方、前記停止要因無しを判断した場合(ステップS8でNO)は、ステップS9へ移行して、アナログ出力回路12から電圧V5を出力する。
なお、ステップS6およびステップS7において、ユーザに対して再設定を促す旨を、文字メッセージではなく数値やアルファベットによるコードで表示させてもよい。或いは、音声などで報知する構成としてもよい。
次に、ステップS10において、電圧検出部9で検出される検出電圧V7をA/D変換器10を介して読み込む。そして、ステップS11において、検出電圧V7と参照電圧VrefHとを比較し、検出電圧V7が参照電圧VrefH以上でなければ(ステップS11でNO)、ステップS8へ移行してインバータ主回路2の動作を継続する。また、検出電圧V7が参照電圧VrefH以上であれば(ステップS11でYES)、ステップS12へ移行して、負荷であるモータが過熱状態にあることを検出する。そして、ステップS13へ移行して、過熱保護動作としてインバータ主回路2の動作を停止する。
このように本実施形態のインバータ装置19は、アナログ出力端子5と基準電位端子6との間に電圧計14に替えてPTCサーミスタ8を接続することができる。これによれば、上記各実施形態と同様に物理的な切替スイッチが不要となり、切替スイッチを設けることによるコストアップの回避や、プリント基板上の部品のレイアウト設計やパターン設計が容易化、また、プリント基板のサイズひいてはインバータ装置19の小型化が図られる。
また、マイコン3は、電圧検出部9で検出される検出電圧V7がA/D変換器に入力可能な電圧の範囲内となるように、ユーザに対して制御パラメータ即ちアナログ出力回路12の出力電圧V5の再設定を促すようにした。これによれば、ユーザが、アナログ出力端子5に接続されたセンサの特性に対応する制御パラメータを設定することで、異なる特性を有するセンサの使用が可能となる。
さらに、ユーザは、制御パラメータとして過熱保護動作の要否判断の閾値となるPTCサーミスタ8の参照抵抗値RrefHおよびアナログ出力回路12の出力電圧V5を設定する。そして、マイコン3は、これら参照抵抗値RrefHおよび出力電圧V5から、検出電圧V7に対して過熱保護動作の要否判断の閾値となる参照電圧VrefHを算出する。これによれば、ユーザは、制御パラメータとして参照抵抗値RrefHおよび出力電圧V5を設定すればよいため、参照電圧VrefHを算出する必要がなく、制御パラメータの設定が容易になる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について、図5を参照しながら説明する。図5において、図4に示した内容と実質的に同一部分には同一符号を付している。
この第4の実施形態は、制御パラメータとして参照抵抗値RrefHおよび参照電圧VrefHが設定され、これら参照抵抗値RrefHおよび参照電圧VrefHに基づいて出力電圧V5を算出する点において、第3の実施形態と異なっている。
具体的には、図5に示すように、まずユーザは、ステップS21において、操作パネル21の入力部を操作し、マイコン3に対して制御パラメータを設定する。ここでは、制御パラメータとして参照抵抗値RrefHおよび参照電圧VrefHを設定する。このときユーザは、A/D変換器10の入力範囲である0.5−5Vを目安として参照電圧VrefHを設定する。
次に、ステップS22において、マイコン3は、参照電圧VrefHがA/D変換器10の入力範囲である0.5−5Vの範囲内に設定されているか否かを判断する。参照電圧VrefHがA/D変換器10の入力範囲外である場合(ステップS22でNO)は、ステップS24へ移行する。ステップS24では、例えば「VrefHを再設定して下さい」などの表示を操作パネル21の液晶パネルに表示させて、ユーザに対して参照電圧VrefHがA/D変換器10の入力範囲内に設定されるように再設定を促す。そして、ステップ21へ移行して、ユーザが参照電圧VrefHの再設定を行う。この場合も、文字メッセージではなく、数値やアルファベットによるコードを表示させてもよい。或いは音声などで報知する構成としてもよい。
ステップS22において、参照電圧VrefHがA/D変換器10の入力範囲内に設定されている場合(ステップS22でYES)は、ステップS23へ移行する。ステップS23では、参照抵抗値RrefHおよび参照電圧VrefHに基づいて、(7)式から、V7=VrefH、Rtherm=RrefHとして、アナログ出力回路12の出力電圧V5を算出する。そして、第3の実施形態と同様に、ステップS8からステップS13を実行する。
この第4の実施形態によれば、第3の実施形態と同様の作用効果が得られる。さらに、ユーザは、A/D変換器10の入力範囲内を目安にして参照電圧VrefHを設定すればよい。そのため、再設定を繰返すことが少なくなり、設定作業が容易となる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態について、図6を参照しながら説明する。図6において、図4および図5に示した内容と実質的に同一部分には同一符号を付している。
この第5の実施形態は、モータなどの負荷の過熱状態を検出することに加えて、負荷の温度を計測するセンサの短絡状態および断線状態を検出する点について、上記各実施形態と異なっている。
具体的には、図6に示すように、ステップS31では、マイコン3は、制御パラメータとして、参照抵抗値RrefHに加えて断線抵抗値RrefOおよび短絡抵抗値RrefLを設定する。マイコン3は、不揮発性記憶装置20などに記憶されているテーブルなどから、アナログ出力端子5に接続されたPTCサーミスタ8の仕様に対応する断線抵抗値RrefO、参照抵抗値RrefH、短絡抵抗値RrefLのデータを読み込む。
ここで、断線抵抗値RrefOは、PTCサーミスタ8の断線状態を示す抵抗値であり、マイコン3は、実際に検出したPTCサーミスタ8の抵抗値Rthermが断線抵抗値RrefO以上となった場合に、PTCサーミスタ8が断線したと判断する。この場合、断線抵抗値RrefOは、RrefH≦RrefOの範囲で設定される。また、短絡抵抗値RrefLは、PTCサーミスタ8の短絡状態を示す抵抗値であり、マイコン3は、実際に検出したPTCサーミスタ8の抵抗値Rthermが短絡抵抗値RrefL以下となった場合に、PTCサーミスタ8が短絡したと判断する。この場合、短絡抵抗値RrefLは、RrefL≦RrefHの範囲で設定される。なお、これらの制御パラメータ即ち断線抵抗値RrefO、参照抵抗値RrefH、短絡抵抗値RrefLは、ユーザが直接入力してもよい。
次に、ステップS32において、A/D変換器10の入力上限である5Vおよび断線抵抗値RrefOに基づいて、アナログ出力回路12の出力電圧V5を決定する。具体的には、(7)式より、VrefO=5V、Rtherm=RrefOとして、出力電圧V5を算出する。
これは、断線抵抗値RrefO、参照抵抗値RrefH、短絡抵抗値RrefLのうち、断線抵抗値RrefOが最も大きい抵抗値を示すからである。つまり、PTCサーミスタ8の抵抗値Rthermが断線抵抗値RrefOのときにA/D変換器10へ入力される断線電圧VrefOは、参照抵抗値RrefHのときの参照電圧VrefH、および短絡抵抗値RrefLのときの短絡電圧VrefLに比べて大きい。したがって、断線電圧VrefOがA/D変換器10の入力範囲内にあればよい。
ステップS33では、ステップS31で設定した参照抵抗値RrefHおよびステップS32で算出したアナログ出力回路12の出力電圧V5から、参照電圧VrefHを決定する。具体的には、(7)式より、V7=VrefH、Rtherm=RrefHとして、出力電圧V5に基づいて、参照電圧VrefHを算出する。
同様に、ステップS34では、ステップS31で設定した短絡抵抗値RrefLおよびステップS32で算出した出力電圧V5から、短絡電圧VrefLを決定する。具体的には、(7)より、V7=VrefL、Rtherm=RrefLとして、出力電圧V5に基づいて、短絡電圧VrefLを算出する。
次に、マイコン3は、ステップS8へ移行して、第3および第4の実施形態と同様にインバータ主回路2の停止要因の有無を判断する。前記停止要因有りと判断した場合(ステップS8でYES)は、ステップS13へ移行してインバータ主回路2の動作を停止する。一方、前記停止要因無しを判断した場合(ステップS8でNO)は、ステップS9へ移行して、アナログ出力回路12から電圧V5を出力する。
次に、ステップS10において、電圧検出部9で検出される検出電圧V7をA/D変換器10を介して読み込む。そして、ステップS35において、検出電圧V7と短絡電圧VrefLとを比較し、検出電圧V7が短絡電圧VrefL以下であれば(ステップS35でYES)、ステップS37へ移行してPTCサーミスタ8が短絡したことを検出する。その後ステップS13へ移行して短絡時の保護動作としてインバータ主回路2の動作を停止する。
ステップS35において、検出電圧V7が短絡電圧VrefL以下でなければ(ステップS35でNO)、PTCサーミスタ8の短絡は無いと判断して、ステップS36へ移行する。ステップS36では、検出電圧V7と断線電圧VrefOとを比較し、検出電圧7が断線電圧VrefO以上であれば(ステップS36でYES)、ステップS38へ移行してPTCサーミスタ8が断線したことを検出する。その後ステップS13へ移行して断線時の保護動作としてインバータ主回路2の動作を停止する。
ステップS36において、検出電圧V7が断線電圧VrefO以上でなければ(ステップS36でNO)、PTCサーミスタ8の断線は無いと判断して、ステップS11へ移行する。以降のステップS11〜S13は、第3および第4の実施形態と同様に実行される。
このように、本実施形態の構成によれば、上記各実施形態と同様に物理的な切替スイッチが不要となる。したがって、切替スイッチを設けることによるコストアップの回避や、プリント基板上の部品のレイアウト設計やパターン設計が容易化、また、プリント基板のサイズひいてはインバータ装置19の小型化が図られる。
さらに、マイコン3は、負荷が過熱状態にある場合に加えて、サーミスタ8が短絡状態または断線状態にある場合も検出してインバータ主回路2の動作を停止する。このため、より安全で信頼性の高いインバータ装置を提供することができる。
また、マイコン3は、接続されるPTCサーミスタ8の特性に合わせて、制御パラメータを自動的に調整するため、ユーザの利便性が向上する。
(その他の実施形態)
以上説明した複数の実施形態に加えて以下のような構成を採用してもよい。
第1の実施形態において、電流を出力するアナログ出力回路4に替えて電圧V3を出力するアナログ出力回路12を採用し、そのアナログ出力回路12とアナログ出力端子5との間に出力抵抗13を接続する構成としてもよい。この場合、電圧検出部9は、出力抵抗13との直列回路においてサーミスタ8に生じる分圧電圧V4を検出し、検出用分圧抵抗9a、9bで分圧された電圧V5をA/D変換器10に入力する。マイコン3は、既知である抵抗値Ra、Rb、マイコン3自らが指令した電圧V3およびディジタル変換値から得た電圧V5を用いて、サーミスタ8の抵抗値Rthermを算出することができる。
第2〜第5の実施形態において、電圧を出力するアナログ出力回路12に替えて電流I1を出力するアナログ出力回路4を採用する構成としてもよい。この場合、サーミスタ8の温度特性に基づいて、モータの過熱保護が必要となる温度に対応したサーミスタ8の抵抗値に電流I1を乗じて得られる電圧を参照電圧Vrefまたは参照電圧VrefHとすればよい。
第2〜第5の実施形態において、出力抵抗13に対して並列にMOSFETなどの半導体スイッチを備え、端子5をアナログ出力端子として用いる場合にはマイコン3により当該スイッチをオンとし、サーミスタ入力端子として用いる場合にはオフとするとよい。この構成によれば、端子5をアナログ出力端子として用いる場合の抵抗13の電圧降下の影響を排除でき、接続される外部機器に対しマイコン3の指令通りの正確な電圧を出力することができる。
センサとしてPTCサーミスタ8を例に説明したが、NTCサーミスタなどその他の特性を持つサーミスタであっても同様に適用できる。また、電気的に抵抗性または容量性の出力インピーダンスを持つセンサであれば、他の種類のセンサであっても適用可能である。容量性の出力インピーダンスを持つセンサに対しては、アナログ出力回路から例えばステップ波形またはパルス波形を持つ電流または電圧を出力し、電圧検出部により検出された検出電圧の変化率(電圧の傾き)に基づいてセンサの容量ひいては物理量を検出し、保護動作を行うことができる。
以上説明した実施形態によれば、切替スイッチを使用することなく、1つの端子を、外部機器に対して運転状態または動作状態に応じた電流または電圧を出力するためのアナログ出力端子および保護動作を行うためのセンサ入力端子として用いることができるので、制御端子数を削減できインバータ装置を小型化できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1、11、19はインバータ装置、3はマイクロコンピュータ(信号処理手段)、5はアナログ出力端子、6は基準電位端子、7、14は外部機器、8はサーミスタ(センサ)、9、15は電圧検出部、10はA/D変換器、13は出力抵抗を示す。

Claims (7)

  1. 出力電流を変更可能なアナログ出力回路と、
    前記アナログ出力回路の出力電流を外部に出力するアナログ出力端子と、
    前記アナログ出力回路の基準電位を規定する基準電位端子と、
    前記アナログ出力端子と前記基準電位端子との間に設けられた電圧検出部と、を備え、
    前記アナログ出力端子と前記基準電位端子との間に接続される外部機器に対し、運転状態または動作状態に応じた電流を出力可能なインバータ装置において、
    前記アナログ出力端子と前記基準電位端子との間に前記外部機器に替えて接続されたセンサに対し前記アナログ出力端子から出力したアナログ出力電流を流すことにより、当該センサに生じる電圧を前記電圧検出部により検出し、その検出電圧に基づいて保護動作を行うことを特徴とするインバータ装置。
  2. 出力電圧を変更可能なアナログ出力回路と、
    前記アナログ出力回路の出力電圧を外部に出力するアナログ出力端子と、
    前記アナログ出力回路の基準電位を規定する基準電位端子と、
    前記アナログ出力回路と前記アナログ出力端子との間に接続された出力抵抗と、
    前記アナログ出力端子と前記基準電位端子との間に設けられた電圧検出部と、を備え、
    前記アナログ出力端子と前記基準電位端子との間に接続される外部機器に対し、運転状態または動作状態に応じた電圧を出力可能なインバータ装置において、
    前記アナログ出力端子と前記基準電位端子との間に前記外部機器に替えて接続されたセンサに対し前記アナログ出力端子から出力したアナログ出力電圧を印加することにより、当該センサに生じる分圧電圧を前記電圧検出部により検出し、その検出電圧に基づいて保護動作を行うことを特徴とするインバータ装置。
  3. 前記電圧検出部により検出された電圧をA/D変換するA/D変換器と、
    前記アナログ出力回路の出力値を制御し、且つ、前記A/D変換器から出力されるディジタル変換値が入力される信号処理手段と、を備え、
    前記信号処理手段は、前記アナログ出力端子と前記基準電位端子との間にセンサが接続された状態で、前記アナログ出力回路の出力値と前記ディジタル変換値とに基づいて前記センサの抵抗値を算出することを特徴とする請求項1または2記載のインバータ装置。
  4. 前記電圧検出部により検出された電圧をA/D変換するA/D変換器と、
    前記アナログ出力回路の出力値を制御し、且つ、前記A/D変換器から出力されるディジタル変換値が入力される信号処理手段と、を備え、
    前記信号処理手段は、前記電圧検出部で検出される電圧が前記A/D変換器に入力可能な電圧の範囲内となるように、ユーザにより設定される制御パラメータに基づいて前記アナログ出力回路の出力値を調整することを特徴とする請求項1から3いずれか一項記載のインバータ装置。
  5. 前記信号処理手段は、前記制御パラメータとして、前記保護動作の要否判断の閾値となる前記センサの参照抵抗値と、前記アナログ出力回路の出力値と、が設定され、これら参照抵抗値および出力値に基づいて前記A/D変換器に入力される電圧に対する前記保護動作の要否判断の閾値となる参照電圧値を算出することを特徴とする請求項4記載のインバータ装置。
  6. 前記信号処理手段は、前記制御パラメータとして、前記保護動作の要否判断の閾値となる前記センサの参照抵抗値と、前記A/D変換器に入力される電圧に対する前記保護動作の要否判断の閾値となる参照電圧値と、が設定され、これら参照抵抗値および参照電圧値に基づいて、前記アナログ出力回路の出力値を算出することを特徴とする請求項4記載のインバータ装置。
  7. 前記信号処理手段は、前記制御パラメータとして、前記センサの断線を示す断線抵抗値と、前記センサの短絡を示す短絡抵抗値と、前記保護動作の要否判断の閾値となる前記センサの参照抵抗値と、が設定されるとともに、前記A/D変換器に入力可能な電圧の範囲を予め記憶し、前記A/D変換器に入力可能な電圧の上限値および前記断線抵抗値に基づいて前記アナログ出力回路の出力値を決定し、該出力値および前記短絡抵抗値に基づいて前記A/D変換器に入力される電圧に対する前記センサの短絡を検出する閾値となる短絡検出値を算出し、前記出力値および前記参照抵抗値に基づいて前記A/D変換器に入力される電圧に対する前記保護動作の要否判断の閾値となる参照電圧値を算出することを特徴とする請求項4記載のインバータ装置。
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