JP2009250613A - 温度検出装置 - Google Patents

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満博 正治
Bunichi Matsuda
文一 松田
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Abstract

【課題】温度センサの故障を確実に検出できる温度検出装置を提供する。
【解決手段】測定温度に応じて抵抗値が変化する温度センサ4と、前記温度センサが接続されて前記温度センサの抵抗値に応じた電圧を出力する分圧回路5と、前記温度センサの測定温度に対する前記分圧回路の出力電圧の特性を少なくとも第1の特性と第2の特性に切り換える切換手段3と、前記分圧回路からの出力電圧に基づいて、前記温度センサの故障の有無を判定する故障判定手段2と、を備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、温度検出装置に関するものである。
バッテリーシステムなどの温度を検出するため、負の温度抵抗係数を有するサーミスタを用いた温度検出装置が知られている。この種の負の温度抵抗係数を有するサーミスタは、低温時の抵抗値に相当する出力値と断線故障時の出力値、および高温時の抵抗値に相当する出力値と短絡故障時の出力値がそれぞれ近似することがある。このため、温度測定値の時間的変化率に基づいてサーミスタの断線故障または短絡故障を検出する温度検出装置が提案されている(特許文献1)。
特開2004−325110号公報
しかしながら、上記従来の温度検出装置では、たとえばサーミスタが最初から断線または短絡している場合、システムが停止している間にサーミスタが断線または短絡した場合、低温または高温時にサーミスタが断線または短絡した場合等には、温度測定値の時間的変化率が充分に取得できず、確実に故障を検出できないという問題がある。
発明が解決しようとする課題は、温度センサの故障を確実に検出できる温度検出装置を提供することである。
この発明は、温度センサの測定温度に対する分圧回路の出力電圧の特性を、互いに異なる特性に切り換え、それぞれの特性による出力電圧を比較して温度センサの故障の有無を判定することにより、上記課題を解決する。
上記発明によれば、互いに異なる特性による出力電圧を比較するので、測定温度の時間的変化率を取得することなく、温度センサの故障を確実に検出することができる。
以下、上記発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
図1は、本実施形態に係る温度検出装置を示すブロック図である。本実施形態の温度検出装置100は、温度センサであるサーミスタ4と、サーミスタ4の抵抗値に応じた出力電圧を分圧する分圧回路5と、分圧回路5で分圧されたアナログ出力電圧Voutをデジタル出力電圧に変換するA/D変換部1と、A/D変換部1で変換されたデジタル出力電圧を測定温度に変換する処理を含む複数の処理を実行する制御部2と、制御部2からの指令信号に基づいて分圧回路5の抵抗値を切り換えるようにトランジスタ51,52にON/OFF信号を出力する特性切換部3とを備える。
サーミスタ4は、その一端が分圧回路5に接続され、他端が接地されている。サーミスタ4は、温度変化に反応する電気抵抗体であって、本例では温度上昇にともない抵抗値が減少する負の温度特性、すなわち負の温度係数を有するNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタが用いられる。ただし、温度上昇にともない抵抗値が増加する正の温度特性、すなわち正の温度係数を有するPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタを用いることもできる。図7は、本例で用いられるNTCサーミスタの温度−抵抗値特性の一例を示すグラフである。
NTCサーミスタとしては、たとえばニッケル、マンガン、コバルト、鉄などの酸化物を混合して焼結したものを例示することができ、PTCサーミスタとしては、たとえばチタン酸バリウムなどのセラミックPTCや低融点ポリマーにカーボンやニッケルなどの導電性材料を分散させたポリマーPTCを例示することができる。
分圧回路5の一端は、たとえば5Vの電源Vcに接続され、他端は接地されている。分圧回路5は、2つの抵抗R1,R2が直列に接続された第1分圧回路5Aと、2つの抵抗R3,R4および2つのトランジスタ51,52(上記発明に係るスイッチング素子に相当する。)が直列に接続された第2分圧回路5Bとが並列に接続されてなる。そして、上述したサーミスタ4の一端が第2分圧回路5Bの抵抗R3,R4の間と、第1分圧回路5Aの抵抗R1,R2の間に接続されている。以下、これらサーミスタ4と第1および第2分圧回路5A,5Bとの接続点をP1,P2と称する。したがって、分圧回路5は、電源Vcと接地との間に、抵抗R1,R3が並列接続された抵抗と、抵抗R2,R4およびサーミスタ4が並列接続された抵抗とが直列に接続された回路となっている。
また、トランジスタ51は電源Vcと接続点P2との間に直列に接続され、トランジスタ52は接続点P2と接地との間に直列に接続されている。そして、各トランジスタ51,52のベースには特性切換部3からON/OFF信号が入力され、これによりトランジスタ51,52はそれぞれON/OFFすることになる。分圧回路5の詳細は後述する。
A/D変換部1は、分圧回路5を介して出力されるサーミスタ4の抵抗値に応じたアナログ出力電圧(点P1の電圧)をデジタル出力電圧に変換する回路であり、変換されたデジタル出力電圧を制御部2に送出する。
制御部2は、上記発明に係る故障判定手段に相当し、A/D変換部1から送出されたデジタル出力電圧を、予めマップ化されている出力電圧Voutとサーミスタ温度との関係に基づいてサーミスタ温度に変換する機能と、サーミスタ4の故障を判定する機能とを有する。ここで、予めマップ化されている出力電圧Voutとサーミスタ温度との関係は、たとえば図2の温度測定用特性に示すような曲線であり、この曲線にしたがって横軸の出力電圧Voutから縦軸のサーミスタ温度を求める演算を実行する。サーミスタ4の故障を判定する機能については後述する。
特性切換部3は、上記発明に係る切換手段に相当し、制御部2からの指令にしたがって既述した2つのトランジスタ51,52のベースにON/OFF信号を出力し、これによりトランジスタ51,52をそれぞれON/OFF制御する。制御部2は、特性切換部3に対し、サーミスタ4による温度測定を行なう場合と、サーミスタ4の故障診断を行なう場合とでトランジスタ51,52をON/OFF切り換えするよう指令信号を送出する。
この点についてさらに詳細に説明する。
サーミスタ4の抵抗値に応じた出力電圧は、分圧回路5によって分圧されて出力電圧VoutとしてA/D変換部1に送出されるが、4つの抵抗R1〜R4を含む分圧回路5による出力電圧Voutは以下のように求めることができる。
まず、トランジスタ51,52がともにONの場合における分圧回路5は、第1分圧回路5Aと第2分圧回路5Bとが合成された回路となる。したがって、分圧回路5の接続点P1,P2から電源側の抵抗値RxはRx=R1・R3/(R1+R3)、接続点P1,P2から接地側の抵抗値RyはRy=R2・R4/(R2+R4)となる。
ここで、電源から接地に至るサーミスタ4を含めた回路を考えると、接続点P1,P2から電源側は抵抗値Rxの抵抗、接続点P1,P2から接地側は抵抗値Ryの抵抗とサーミスタ4の抵抗Rtの並列回路である。そして、接続点P1からの出力電圧Voutと電源電圧Vcとの比は、抵抗値Ryの抵抗とサーミスタ4の抵抗Rtの並列回路の抵抗値Rzと、抵抗値Rx+Rzとの比に等しい。すなわち、Vout:Vc=Rz:(Rx+Rz)が成立する。
これを整理すると、Vout=VcRz/(Rx+Rz)=VcRtRy/(RtRy+RtRx+RxRy)=VcRy/(Rx+Ry+RxRy/Rt)となり、電源電圧Vcに対し、Ry/(Rx+Ry+RxRy/Rt)の割合の電圧Voutが出力される。
この条件で抵抗R1〜R4それぞれの抵抗値を適宜の値に設定し、出力電圧Voutとサーミスタ温度との関係の一例を示すと図2の温度計測用特性のようになる。なお、電源電圧5Vに対する分圧比を4:1とする。この特性ではサーミスタ4の出力電圧に応じた出力電圧Voutは、0〜4Vの範囲でA/D変換部1へ送出されることになる。すなわち、NTCサーミスタ4は、図7に示すように温度上昇にともなって抵抗値が減少することから、低温領域におけるサーミスタ4の出力電圧Voutは高くなり、高温領域におけるサーミスタ4の出力電圧Voutは低くなる。また、出力電圧0〜4Vという広い範囲で線形に近い特性となるので測定温度の検出精度も高くなる。
これに対し、2つのトランジスタ51,52をOFFすると、分圧回路5は第1分圧回路5Aのみの分圧回路となる。そして、上記と同様に、電源から接地に至るサーミスタ4を含めた回路を考えると、接続点P1から電源側は抵抗値R1の抵抗、接続点P1から接地側は抵抗値R2の抵抗とサーミスタ4の抵抗Rtの並列回路であるから、接続点P1からの出力電圧Voutと電源電圧Vcとの比は、抵抗値R2の抵抗とサーミスタ4の抵抗Rtの並列回路の抵抗値RtR2/(Rt+R2)と抵抗値R1+{RtR2/(Rt+R2)}との比に等しい。すなわち、Vout:Vc=RtR2/(Rt+R2):R1+{RtR2/(Rt+R2)}が成立する。
これを整理すると、Vout=VcR2Rt/(R1R2+R1Rt+R2Rt)となり、電源電圧Vcに対し、R2Rt/(R1R2+R1Rt+R2Rt)の割合の電圧Voutが出力される。
ここで第1分圧回路5Aの抵抗R1,R2の抵抗値を、上述したトランジスタ51,52がともにONである場合の抵抗Rx,Ryに対してそれぞれ充分大きな値に設定すると(R1>>Rx,R2>>Ry)、2つのトランジスタ51,52をOFFして第1分圧回路5Aのみとした場合に、同じサーミスタ温度に対し出力電圧Voutが小さくなる。この条件で抵抗R1〜R4それぞれを適宜の値に設定し、出力電圧Voutとサーミスタ温度との関係の一例を示すと図2の故障検出用特性のようになる。なおこの場合の電源電圧5Vに対する分圧比も4:1とする。この故障検出用特性は、2つのトランジスタ51,52がともにONの場合の抵抗値Rx=R1・R3/(R1+R3)、Ry=R2・R4/(R2+R4)に対し、R1、R2がそれぞれ10倍になるように各抵抗R1〜R4の抵抗値を設定した例である。
故障検出用特性は、温度計測用特性に比べ、同じ測定温度であってもA/D変換部1を介して制御部2へ入力されるサーミスタ4の抵抗値に応じた出力電圧Voutは、全ての温度領域において小さくなる。特にサーミスタ4の測定温度が低温領域である場合は、上述した温度計測用特性に比べて1V近く相違する。
本例ではこの分圧回路5の切り換えによる特性の相違を利用し、サーミスタ4の故障判定を行う。図3は本例の温度計測および故障判定のルーチンを示すフローチャートである。まず、ステップS1において温度計測を開始する場合は、制御部2から特性切換部3に対してトランジスタ51,52をともにONにする信号を出力し、特性切換部3はトランジスタ51,52のベースにON信号を出力して当該トランジスタ51,52をONさせることにより、サーミスタ温度−出力電圧特性を図2に示す温度計測用特性に設定する。
これにより、サーミスタ4の抵抗値に応じた出力電圧は、第1分圧回路5Aと第2分圧回路5Bとで構成される分圧回路5によって分圧され、そのアナログ出力電圧VoutはA/D変換部1によりデジタル出力電圧に変換されて制御部2に入力される。
制御部2は、入力されたデジタル出力電圧を図2に示す温度計測用特性を用いて測定温度に変換し、目的とする外部装置へ出力する(ステップS7)。
ここで、図2に示す本例の分圧回路5の特性によると、測定温度に応じた出力電圧Voutは0〜4Vの範囲で制御部2に入力され、測定温度がたとえば0℃以下の低温領域である場合は、A/D変換部1から制御部2に入力されるデジタル出力電圧は最大電圧、図2に示す例でいえば3.5V〜4Vに漸近する。ところが、サーミスタ4の抵抗体が断線故障している場合は、サーミスタ4の抵抗値は∞となるから分圧回路5からの出力電圧は最大電圧の4Vとなる。したがって、A/D変換部1から制御部2に入力される出力電圧が最大電圧の近傍である場合は、測定温度が低温領域なのかサーミスタ4が断線故障しているのか識別することはできない。
また、測定温度がたとえば200℃以上の高温領域である場合は、A/D変換部1から制御部2に入力されるデジタル出力電圧は最小電圧、図2に示す例でいえば0V〜0.5Vに漸近する。ところが、サーミスタ4の抵抗体が短絡故障している場合は、サーミスタ4の抵抗値は0となるから分圧回路5からの出力電圧は最小電圧の0Vとなる。したがって、A/D変換部1から制御部2に入力される出力電圧が最小電圧の近傍である場合は、測定温度が高温領域なのかサーミスタ4が短絡故障しているのか識別することはできない。
そこで、図3のステップ2において、制御部2に入力される出力電圧Voutが第1の所定の出力電圧以上となって最大電圧近傍にある場合または第2の所定の出力電圧以下となって最小電圧近傍にある場合は、ステップS3へ進み、特性切換部3にトランジスタ51,52をOFFにする信号を出力し、分圧回路5を第1分圧回路5Aのみに切り換え、図2に示す出力電圧−サーミスタ温度特性を温度計測用特性から故障検出用特性に切り換える。
そして、ステップS4において、分圧回路5を第1分圧回路5Aのみに切り換えた状態の出力電圧を制御部2に取り込み、先に取り込んだ出力電圧と比較する。その結果、出力電圧に変化がなければステップS6へ進んでサーミスタ4の断線故障であると判定し、故障モードの処理を実行する。なお、サーミスタ4の断線故障が検出された場合は、温度測定が不能となることから、その旨を警報したり、あるいは温度測定対象物の出力を制限したりすることができる。
これに対し、ステップS4において、出力電圧が図2に示すように低下すれば先に取り込んだ出力電圧は正しいものと判定することができる。したがって、ステップS5へ進み、再びトランジスタ51,52をONにしてサーミスタ温度−出力電圧特性を温度計測用特性に切り換えたのち、ステップS7へ進んで温度測定を再開し、制御部2に入力された出力電圧Voutをサーミスタ温度に変換する。
このように、本例ではサーミスタ4による出力電圧の変化率を算出することなく故障判定を行うことができるので、最初からサーミスタ4が断線または短絡している場合やシステムが停止している間にサーミスタ4が断線または短絡した場合であっても故障判定を確実に実行することができる。
《第2実施形態》
図1に示す温度検出装置100において、4つの抵抗R1〜R4のそれぞれの値を適宜選択することでサーミスタ温度−出力電圧特性を所望のプロファイルに設定することができる。たとえば、上述した図2に示す故障判定用特性は、低温領域および高温領域(特に低温領域)において温度計測用特性との出力電圧の差異が大きくなっており、これにより低温領域ではサーミスタ4の断線故障、高温領域ではサーミスタ4の短絡故障が判定しやすい。また、高温側に比べて低温側はより線形に近い特性となっている。
これに対し本実施形態では、低温および高温それぞれにおいて故障の判定性を高めると同時に線形性が高い特性とすることで、温度測定精度を向上させるとともに故障判定も確実に行なうことができるように、各抵抗R1〜R4の抵抗値を設定する。
具体的には、図4に示す高温用特性と低温用特性の2つのサーミスタ温度−出力電圧特性を、制御部2から特性切換部3を介して2つのトランジスタ51,52をONまたはOFFすることにより切り換える。図4は、本実施形態に係る温度検出装置で用いられるサーミスタ温度−出力電圧特性を示すグラフである。
図4に示す高温用特性と低温用特性のプロファイルを得るには、図1に示すものと同じ構成の温度検出装置100を用い、分圧回路5の抵抗R1〜R4を下記のように設定する。
すなわち、図2に示す温度計測用特性で設定した抵抗値Rx,Ryに対し、本例の抵抗値Rx=R1・R3/(R1+R3)とRy=R2・R4/(R2+R4)がそれぞれ充分に小さくなるように(たとえばそれぞれの抵抗値を1/5倍)各抵抗R1〜R4の抵抗値を設定する。これにより、図4に示す高温用特性のプロファイルを得ることができる。なお、図4に示す低温用特性は図2に示す故障診断用特性と同様に、図2に示す温度計測用特性で設定した抵抗値Rx,Ryに対し、本例の抵抗R1,R2の抵抗値をそれぞれ充分に大きい値に設定する。図4の高温用特性と低温用特性の間に図2に示す温度計測用特性を点線にて付記する。
そして、制御部2に入力される出力電圧Voutが大きい領域では低温用特性を用いて温度計測を行ない、出力電圧Voutが小さい領域では高温用特性を用いて温度計測を行なう。高温用特性は高温領域、すなわち出力電圧が小さい領域で線形性が高く、低温用特性は低温領域、すなわち出力電圧が大きい領域で線形性が高いので、測定温度の精度が高くなる。
また、高温用特性を用いた場合に、高温領域において低温用特性に切り換え、図3のステップS3〜S6と同様の故障判定処理を行うことでサーミスタ4の短絡故障をより確実に判定することができる。また、低温用特性を用いた場合に、低温領域において高温用特性に切り換え、図3のステップS3〜S6と同様の故障判定処理を行うことでサーミスタ4の断線故障をより確実に判定することができる。
なお、図4に示す高温用特性と低温用特性を温度計測用特性として用いる場合は、図5に示すように2つの特性の切り換えポイントにヒステリシスを設定することが望ましい。すなわち、高温用特性から低温用特性に切り換えるポイントT1は、低温用特性から高温用特性に切り換えるポイントT2より低温側に設定する。これにより、切り換えポイントの近傍で温度計測を行なう場合でも、特性切換のハンチングを防止することができる。
《第3実施形態》
図1に示す温度検出装置100において、上述した実施形態では、特性切換部3から2つのトランジスタ51,52へ出力される信号は、これら2つのトランジスタ51,52を同時にONまたはOFFさせるものであったが、2つのトランジスタ51,52のON/0FFの組み合わせにより、サーミスタ温度−出力電圧特性のプロファイルを3つ以上設定することもできる。図6は、本実施形態に係る温度検出装置で用いられるサーミスタ温度−出力電圧特性を示すグラフである。
図6に示す短絡検出用特性は図4の高温用特性、断線検出用特性は図4の低温用特性と同様にして、各抵抗R1〜R4の抵抗値を適宜の値に設定する。このとき、上述した第2実施形態と同様にトランジスタ51,52をともにONしたときに短絡検出用特性に設定され、トランジスタ51,52をともにOFFしたときに断線検出用特性に設定されるように各抵抗R1〜R4の抵抗値を適宜設定する。
また、トランジスタ51,52のいずれか一方をON、他方をOFFしたときのサーミスタ温度−出力電圧特性が図6に示す温度計測用特性になるように各抵抗R1〜R4の抵抗値を適宜設定する。
そして、定常の温度計測モードにおいては図6に示す温度計測用特性に設定する一方で、サーミスタ4により計測される温度領域が低温領域である場合は断線検出用特性に切り換えて断線故障の有無を判定し、高温領域である場合は短絡検出用特性に切り換えて短絡故障の有無を判定する。
《他の実施形態》
上述した実施形態に係る分圧回路5は図1に示す構成であったが、図8や図9に示す回路構成の分圧回路5を上述した実施形態に適用することもできる。
図8は発明のさらに他の実施形態に係る温度検出装置100を示すブロック図であり、分圧回路5の構成が図1に示す実施形態と相違する。
本例の分圧回路5の一端は、たとえば5Vの電源Vcに接続され、他端は接地され、この間に4つの抵抗R1,R2,R3,R4が直列に接続されている。また、抵抗R3にはトランジスタ51が並列に接続され、抵抗R4にはトランジスタ52が並列に接続されている。トランジスタ51,52の内部抵抗は抵抗R3,R4に比べて充分小さいので、トランジスタ51,52がONすると電源からの電流はトランジスタ51,52側に流れることになる。したがって、トランジスタ51,52がともにONしたときの分圧回路5は、抵抗R1,R2が直列接続された回路となり(第1分圧回路)、トランジスタ51,52がともにOFFしたときの分圧回路5は、4つの抵抗R1〜R4が直列に接続された回路(第2分圧回路)となる。そして、上述したサーミスタ4の一端が抵抗R2,R3の間に接続されている。以下、このサーミスタ4と分圧回路5との接続点をP1と称する。
また、各トランジスタ51,52のベースには特性切換部3からON/OFF信号が入力され、これによりトランジスタ51,52はそれぞれON/OFFすることになる。
本例の温度検出装置100において、サーミスタ4の抵抗値に応じた出力電圧は、分圧回路5によって分圧されて出力電圧VoutとしてA/D変換部1に送出されるが、4つの抵抗R1〜R4を含む分圧回路5による出力電圧Voutは以下のように求めることができる。
上述したように、トランジスタ51,52がともにONの場合における分圧回路5は、接続点P1から電源側の抵抗値はR1、接続点P1から接地側の抵抗値はR2であるから、電源から接地に至るサーミスタ4を含めた回路を考えると、接続点P1から電源側は抵抗値R1の抵抗、接続点P1から接地側は抵抗値R2の抵抗とサーミスタ4の抵抗Rtの並列回路である。そして、接続点P1からの出力電圧Voutと電源電圧Vcとの比は、抵抗値R2の抵抗とサーミスタ4の抵抗Rtの並列回路の抵抗値Ryと、抵抗値R1+Ryとの比に等しい。すなわち、Vout:Vc=Ry:(R1+Ry)が成立する。
これを整理すると、Vout=VcR2Rt/(R1R2+R1Rt+R2Rt)となり、電源電圧Vcに対し、R2Rt/(R1R2+R1Rt+R2Rt)の割合の電圧Voutが出力される。
これに対し、2つのトランジスタ51,52をOFFすると、分圧回路5は4つの抵抗R1〜R4の直列接続回路となる。そして、上記と同様に、電源から接地に至るサーミスタ4を含めた回路を考えると、接続点P1から電源側は抵抗値R1+R3の抵抗、接続点P1から接地側は抵抗値R2+R4の抵抗とサーミスタ4の抵抗Rtの並列回路(Ry)であるから、Vout:Vc=Ry:(R1+R3+Ry)が成立する。
これを整理すると、Vout=Vc(R2Rt+R4Rt)/(R1R1+R2R3+R3R4+R4R1+R1Rt+R2Rt+R3Rt+R4Rt)となり、電源電圧Vcに対し、R2Rt+R4Rt)/(R1R1+R2R3+R3R4+R4R1+R1Rt+R2Rt+R3Rt+R4Rt)の割合の電圧Voutが出力される。
このように、トランジスタ51,52をともにONしたときの第1分圧回路と、ともにOFFしたときの第2分圧回路による出力電圧Voutのプロファイルを、上述した図2,4または図6に示すようなプロファイルになるように各抵抗R1〜R4の抵抗値を適宜の値に設定することで、上記実施形態と同様に、断線故障および短絡故障を確実に判定することができる。
図9は発明のさらに他の実施形態に係る温度検出装置100を示すブロック図であり、分圧回路5の構成が図1に示す実施形態と相違する。
本例の分圧回路5の一端は、たとえば5Vの電源Vcに接続され、他端は接地されている。分圧回路5は、2つの抵抗R1,R2が直列に接続された第1分圧回路5Aと、2つの抵抗R3,R4が直列に接続された第2分圧回路5Bとが並列に接続されてなる。そして、上述したサーミスタ4の一端が第1分圧回路5Aの抵抗R1,R2の間に接続されている。以下、これらサーミスタ4と第1分圧回路5Aとの接続点をP1と称する。
また、トランジスタ51は第2分圧回路5Bの抵抗R3,R4の間と、接続点P1との間に直列に接続されている。そして、トランジスタ51のベースには特性切換部3からON/OFF信号が入力され、これによりトランジスタ51はON/OFFすることになる。トランジスタ51がOFFの状態では、第2分圧回路5Bは出力電圧Voutに寄与しないので、この場合の分圧回路5は第1分圧回路5Aによる回路となる。一方、トランジスタ51がONすると第2分圧回路5Bの抵抗R3,R4の間が接続点P1に接続されるので、この場合の分圧回路5は第1分圧回路5Aと第2分圧回路5Bとの合成回路となる。
すなわち、図1に示す分圧回路5と同様に、トランジスタ51がONの場合における分圧回路5は、接続点P1から電源側の抵抗値RxはRx=R1・R3/(R1+R3)、接続点P1から接地側の抵抗値RyはRy=R2・R4/(R2+R4)となる。
ここで、電源から接地に至るサーミスタ4を含めた回路を考えると、接続点P1から電源側は抵抗値Rxの抵抗、接続点P1から接地側は抵抗値Ryの抵抗とサーミスタ4の抵抗Rtの並列回路である。そして、接続点P1からの出力電圧Voutと電源電圧Vcとの比は、抵抗値Ryの抵抗とサーミスタ4の抵抗Rtの並列回路の抵抗値Rzと、抵抗値Rx+Rzとの比に等しい。すなわち、Vout:Vc=Rz:(Rx+Rz)が成立する。
これを整理すると、Vout=VcRz/(Rx+Rz)=VcRtRy/(RtRy+RtRx+RxRy)=VcRy/(Rx+Ry+RxRy/Rt)となり、電源電圧Vcに対し、Ry/(Rx+Ry+RxRy/Rt)の割合の電圧Voutが出力される。
これに対し、トランジスタ51をOFFすると、分圧回路5は第1分圧回路5Aのみの分圧回路となるから、電源から接地に至るサーミスタ4を含めた回路を考えると、接続点P1から電源側は抵抗値R1の抵抗、接続点P1から接地側は抵抗値R2の抵抗とサーミスタ4の抵抗Rtの並列回路となり、接続点P1からの出力電圧Voutと電源電圧Vcとの比は、抵抗値R2の抵抗とサーミスタ4の抵抗Rtの並列回路の抵抗値RtR2/(Rt+R2)と抵抗値R1+{RtR2/(Rt+R2)}との比に等しい。すなわち、Vout:Vc=RtR2/(Rt+R2):R1+{RtR2/(Rt+R2)}が成立する。
これを整理すると、Vout=VcR2Rt/(R1R2+R1Rt+R2Rt)となり、電源電圧Vcに対し、R2Rt/(R1R2+R1Rt+R2Rt)の割合の電圧Voutが出力される。
このように、トランジスタ51をONしたときの分圧回路と、OFFしたときの分圧回路による出力電圧Voutのプロファイルを、上述した図2,4または図6に示すようなプロファイルになるように各抵抗R1〜R4の抵抗値を適宜の値に設定することで、上記実施形態と同様に、断線故障および短絡故障を確実に判定することができる。
発明の実施形態に係る温度検出装置を示すブロック図である。 図1の温度検出装置で用いられるサーミスタ温度−出力電圧特性の一例を示すグラフである。 図1の温度検出装置における温度測定および故障判定処理を示すフローチャートである。 発明の他の実施形態に係る温度検出装置で用いられるサーミスタ温度−出力電圧特性の一例を示すグラフである。 図4に示す実施形態における特性切換ポイントを示すグラフである。 発明のさらに他の実施形態に係る温度検出装置で用いられるサーミスタ温度−出力電圧特性の一例を示すグラフである。 発明の実施形態に係るNTCサーミスタの特性を示すグラフである。 発明のさらに他の実施形態に係る温度検出装置を示すブロック図である。 発明のさらに他の実施形態に係る温度検出装置を示すブロック図である。
符号の説明
100…温度検出装置
1…A/D変換部
2…制御部(故障判定手段,温度変換手段)
3…特性切換部(切換手段)
4…サーミスタ(温度センサ)
5…分圧回路
R1〜R4…抵抗
51,52…トランジスタ(スイッチング素子)

Claims (7)

  1. 測定温度に応じて抵抗値が変化する温度センサと、
    前記温度センサが接続されて前記温度センサの抵抗値に応じた電圧を出力する分圧回路と、
    前記温度センサの測定温度に対する前記分圧回路の出力電圧の特性を少なくとも第1の特性と第2の特性に切り換える切換手段と、
    前記分圧回路からの出力電圧に基づいて、前記温度センサの故障の有無を判定する故障判定手段と、を備えたことを特徴とする温度検出装置。
  2. 請求項1に記載の温度検出装置において、
    前記故障判定手段は、前記切換手段により切り換えられた前記第1の特性による出力電圧と、前記第2の特性による出力電圧との比較結果に基づいて、前記温度センサの故障の有無を判定することを特徴とする温度検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の温度検出装置において、
    前記故障判定手段は、前記温度センサにより検出された温度が高温側の所定温度以上または前記高温側の所定温度より低い低温側の所定温度以下にある場合に、前記温度センサの故障の有無を判定することを特徴とする温度検出装置。
  4. 請求項1または2に記載の温度検出装置において、
    前記切換手段は、前記温度範囲に応じて前記温度センサの測定温度に対する前記分圧回路の出力電圧の特性を切り換えることを特徴とする温度検出装置。
  5. 請求項4に記載の温度検出装置において、
    前記温度センサの抵抗値に応じた前記分圧回路の出力電圧を測定温度に変換する温度変換手段を備え、
    前記切換手段は、前記温度センサにより検出された温度が第1の所定温度以上の場合は前記特性を前記第1の特性に設定し、前記温度が前記第1の所定温度より高い第2の所定温度以下の場合は前記特性を前記第2の特性に設定することを特徴とする温度検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の温度検出装置において、
    前記分圧回路は、電源と抵抗を有し、前記電源の電圧を分圧して前記温度センサの抵抗値に応じた出力電圧を出力するとともに、
    前記切換手段は、前記分圧回路の抵抗値を少なくとも前記第1の特性に対応する第1の抵抗値と前記第2の特性に対応する第2の抵抗値に切り換えることを特徴とする温度検出装置。
  7. 請求項6に記載の温度検出装置において、
    前記分圧回路は、前記第1の抵抗値となる第1の分圧回路と、前記第2の抵抗値となる第2の分圧回路とを含み、
    前記切換手段は、前記第1の分圧回路または第2の分圧回路に接続されたスイッチング素子を含むことを特徴とする温度検出装置。
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