JPH0522148A - 定電流スイツチ回路及びこれを用いたデイジタル/アナログ変換回路 - Google Patents

定電流スイツチ回路及びこれを用いたデイジタル/アナログ変換回路

Info

Publication number
JPH0522148A
JPH0522148A JP17398791A JP17398791A JPH0522148A JP H0522148 A JPH0522148 A JP H0522148A JP 17398791 A JP17398791 A JP 17398791A JP 17398791 A JP17398791 A JP 17398791A JP H0522148 A JPH0522148 A JP H0522148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
circuit
transistor
switch
constant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP17398791A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Kasai
和彦 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Microelectronics Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP17398791A priority Critical patent/JPH0522148A/ja
Publication of JPH0522148A publication Critical patent/JPH0522148A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、出力におけるグリッチ・エネルギー
の発生を抑制することを最も主要な特徴とする。 【構成】高電位電圧Vccの電源にはPチャネルMOSト
ランジスタ11のソースが接続されている。このトランジ
スタ11のゲートには2進論理信号Dが供給される。上記
トランジスタ11のドレインにはPチャネルMOSトラン
ジスタ12のソースが接続されている。このトランジスタ
12のゲートには一定の直流バイアス電圧Vref が供給さ
れ、ドレインは出力端子13に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、予め設定された値の
電流を2進論理信号に基づいて出力端子から出力する定
電流スイッチ回路及びこれを用いたディジタル/アナロ
グ変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】電流出力型のディジタル/アナログ変換
回路(以下、ディジタル/アナログ変換回路をDACと
称する)では、予め設定された値の電流を2進論理信号
に基づいて出力端子から出力する定電流スイッチ回路が
多数設けられている。
【0003】図10はMOSトランジスタを用いて構成
された従来の定電流スイッチ回路の構成を示す回路図で
ある。この回路は、ゲートに直流バイアス電圧Vref が
供給され、ソース・ドレイン間に常に一定の基準電流I
refを流す電流源用のMOSトランジスタ61と、ゲート
に2進論理信号Dが供給され、この信号に応じて上記基
準電流Iref を出力制御するスイッチ用のMOSトラン
ジスタ62と、電流Iref を出力する出力端子63とから構
成されている。なお、両トランジスタ61,62はPチャネ
ルのものが使用されている。
【0004】この従来回路において、トランジスタ62が
非導通の状態から導通状態となるときの交流特性につい
て考える。トランジスタ62が非導通状態のときは、トラ
ンジスタ61のドレイン及びトランジスタ62のソースが共
通に接続されている接続点64の電位は電源電圧近傍まで
上昇し、この接続点64に存在している寄生容量65には電
荷が蓄積されている。その後、トランジスタ62が導通状
態になり、その導通抵抗がある程度まで小さくなると、
接続点64の電位はトランジスタ62のゲート電位からその
閾値電圧分だけ上がった電位まで降下して安定する。す
なわち、トランジスタ62が導通したときは、トランジス
タ61に流れる基準電流Iref の他に、予め寄生容量65に
蓄積された電荷が放出されることによって生じる電流が
流れることになる。
【0005】一方、トランジスタ62が導通するとき、そ
のソース電位は導通状態の安定期に比べて初期の方が高
い。従って、トランジスタ62の導通時、出力端子63から
瞬時的に大きな電流が流れ出ることになる。
【0006】図11は、上記図10の回路において2進
論理信号Dが“H”レベルから“L”レベルに変化し、
再び“H”レベルに変化したときの、上記接続点64にお
ける電位Vnod の変化及び出力電流Iout の変化をそれ
ぞれ示している。
【0007】上記のように、トランジスタ62が導通した
直後では、容量65に蓄積されていた電荷が出力端子63に
放出されることにより、出力電流Iout の波形にオーバ
ーシュート(正のノイズ)が生じる。その際のグリッチ
・エネルギーはDAC出力特性の特に重要なエラーの要
因となる。
【0008】さらに接続点64における電位変動は、トラ
ンジスタ61のゲート・ドレイン間に寄生的に存在してい
る図示しない容量を介してそのゲート側に伝わるため、
直流バイアス電圧Vref の安定性を損なうことになる。
これにより出力のセットリング・タイムの遅延に少なか
らず影響するため、接続点64の電位変動範囲は出来るだ
け狭くする必要がある。
【0009】図12は上記図10の従来回路で問題にな
っていたグリッチ・エネルギーの発生及びセットリング
・タイムの遅延を抑えるようにした従来の定電流スイッ
チ回路の構成を示す回路図である。この回路では、前記
2進論理信号Dから相補な一対の信号D′,/D′を形
成する信号発生回路66が設けられている共に、前記接続
点64と接地電位との間にMOSトランジスタ67が挿入さ
れている。そして、上記信号発生回路66で発生される一
方の信号D′は前記トランジスタ62のゲートに、他方の
信号/D′は上記トランジスタ67のゲートにそれぞれ供
給されている。
【0010】この従来回路では、信号D′が入力される
トランジスタ62が非導通のときはその相補信号/D′が
入力されるトランジスタ67が導通し、他方、トランジス
タ62が導通するときにはトランジスタ67が非導通となる
ことで、トランジスタ61と62との接続点64の電位が常に
一定に保たれるようにしている。
【0011】しかし、この図12の回路では、2個のト
ランジスタ62,67の各ゲートに入力される相補な関係の
一対の信号D′,/D′が同時に切り替わる必要があ
る。これは、2個のトランジスタ62,67が同時に非導通
になっている期間が生じると、図10の従来回路の場合
と同様に、接続点64に存在する容量65に電荷が蓄積さ
れ、グリッチ・エネルギーが発生するからである。しか
し、上記のような条件を満たすように信号発生回路信号
66を設計しようとすると、回路構成が複雑化しかつ回路
規模が増大化してしまうため、結果として高速動作が達
成されなくなる。従って、この従来回路では、プロセ
ス、電源電圧条件下で極力グリッチが抑えられるように
信号D′,/D′の切り替え時間を合わせ込んだとして
も、プロセス、電源電圧条件等の変動で容易に信号
D′,/D′の切り替え時間のバランスが崩れ、グリッ
チが発生してしまう。結局、この従来回路では、プロセ
ス・マージンが小さく、2個のトランジスタ62,67の一
対のゲート入力信号の位相を同時に切り替えることは不
可能に近い。従って、この図12に示す従来回路の場合
も、図13の波形図に示すように、出力電流Iout の波
形にオーバーシュートが生じ、かつ接続点64の電位Vno
d も変動する。
【0012】そこでさらに従来では図14に示すような
定電流スイッチ回路が考えられている。この回路は米国
特許第4831282号「CMOS INPUTCIR
CUIT」に記載されているものであり、図12に示さ
れる2個のMOSトランジスタ62,67のうち、一方のト
ランジスタ62のゲートにはバイアス電圧発生回路68で発
生される直流バイアス電圧Vref ″が供給され、他方の
トランジスタ67のゲートには2進論理信号Dが供給され
る。
【0013】この回路では、電流源用のMOSトランジ
スタ61に流れる基準電流Iref を出力端子63から出力す
るために、トランジスタ62のソース電位である接続点64
の電位をトランジスタ67の導通/非導通で制御するよう
にしている。すなわち、接続点64の電位が直流バイアス
電圧Vref ″よりも上昇し、トランジスタ62のゲート・
ソース間電圧がその閾値電圧よりも高くなると、このト
ランジスタ62が導通する。一方、接続点64の電位が降下
し、トランジスタ62のゲート・ソース間電圧がその閾値
電圧よりも低くなると、このトランジスタ62は非導通状
態になる。
【0014】従って、この図14の回路では相補な一対
の信号を必要とせずに2個のMOSトランジスタをスイ
ッチング制御して基準電流Iref を流す経路の切り替え
を行うことができ、グリッチの変化がなく高速化を達成
することができる。また、ゲートに2進論理信号Dが供
給されるトランジスタ67が出力端子63に直接接続されて
いないので、信号Dのクロストーク成分が出力端子63に
漏れて交流特性に影響を与えるという問題も生じない。
【0015】しかし、図12及び図14の従来回路は2
個のトランジスタで出力電流の経路を切り替えるという
共通点を持つため、図10のように1つの電流経路しか
持たない回路と比較した場合に次のような問題がある。 (1)電流経路を切り替えるために余分な回路や配線が
必要なので、回路規模が大きく複雑になったりレイアウ
ト・パターン面積が増大する。
【0016】(2)常に2つの電流経路のいずれかに電
流が流れるので、定電流スイッチ回路を複数設けてDA
Cを構成した場合、例えば低い電流値を出力するような
場合でも常に最大電流を消費することになり、消費電力
が増大する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、グリッ
チ・エネルギーの発生が抑制された図12もしくは図1
4に示す従来の定電流スイッチ回路は、回路構成が複雑
化し、レイアウト面積が増大すると共に消費電力が増大
するという問題がある。
【0018】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は、出力特性のエラー要因
であるグリッチ・エネルギーの発生を抑制し、回路構成
を簡単化することでレイアウト面積を小さくし、精度の
よい安定した出力特性が得られかつ高速で低消費電力の
定電流スイッチ回路及びこれを用いたディジタル/アナ
ログ変換回路を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の定電流スイッ
チ回路は、一端が電源に接続され、2進論理信号に基づ
いてスイッチ制御されるスイッチ素子と、一端が上記ス
イッチ素子の他端に接続され、他端が電流出力端子に接
続され、電流調整端子に一定の直流バイアス電圧が供給
される電流源素子とを具備したことを特徴とする。
【0020】さらにこの発明のディジタル/アナログ変
換回路は、一端が電源に接続され、複数の各2進論理信
号でそれぞれスイッチ制御される複数のスイッチ素子
と、一端が上記複数の各スイッチ素子の他端に接続さ
れ、他端がアナログ信号出力端子に共通に接続され、各
電流調整端子に一定の直流バイアス電圧が共通に供給さ
れる複数の電流源素子とを具備したことを特徴とする。
【0021】
【作用】スイッチ素子が導通状態ときには、スイッチ素
子と電流源素子との接続点が高電位となり、電流源素子
に一定の電流が流れ、出力端子から出力される。スイッ
チ素子が非導通状態ときには、スイッチ素子と電流源素
子との接続点が低電位となり、電流源素子には電流が流
れない。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例によ
り説明する。
【0023】図1はこの発明の定電流スイッチ回路の第
1の実施例に係る構成を示す回路図である。高電位Vcc
の電源にはPチャネルMOSトランジスタ11のソースが
接続されている。このトランジスタ11のゲートには2進
論理信号Dが供給される。上記トランジスタ11のドレイ
ンにはPチャネルMOSトランジスタ12のソースが接続
されている。このトランジスタ12のゲートには出力電流
Iout の値を設定するための一定の直流バイアス電圧V
ref が供給され、ドレインは出力端子13に接続されてい
る。また、上記トランジスタ11のドレイン及びトランジ
スタ12のソースとの接続点14には、寄生容量15の一端が
接続されており、この容量15の他端は接地電位に接続さ
れている。すなわち、この実施例回路は、MOSトラン
ジスタ11からなるスイッチ素子とMOSトランジスタ12
からなる電流源素子とから構成されている。次に上記構
成でなる回路の動作を図2の波形図を用いて説明する。
【0024】まず、トランジスタ11が導通状態から非導
通状態に変るように2進論理信号Dのレベルを変化させ
たときの動作を考える。2進論理信号Dのレベルが
“L”レベルでトランジスタ11が導通しているとき、一
定の直流バイアス電圧Vref が供給されているトランジ
スタ12の導通抵抗に比べてトランジスタ11の導通抵抗が
十分に低くなる。このため、上記接続点14の電位Vnod
は双方のトランジスタ11,12の導通抵抗比に基づいて設
定されるある程度高い値、すなわちトランジスタ12が設
定電流量を流すためのゲート・ソース間電圧及びドレイ
ン・ソース間電圧を満たすようなソース電位で安定し、
出力端子13には直流バイアス電圧Vref によって決定さ
れる値の出力電流Iout が流れる。次にトランジスタ11
が非導通状態になると、接続点14に対する電流供給が遮
断されるにもかかわず、トランジスタ12は所定の電流を
流そうとするので、トランジスタ12の閾値電圧をVth12
とすると、接続点14の電位はトランジスタ12がカットオ
フする電位すなわち(Vref +Vth12)となるような電
位まで下がったところで安定する。このとき、出力端子
13からは当然電流は流れない。
【0025】一方、今度はトランジスタ11が非導通状態
から導通状態に変るように2進論理信号Dのレベルを変
化させたときの動作を考える。トランジスタ11が非導通
状態から導通状態に変ることにより、接続点14にはVcc
電源から電流が流れ込み、その電位は(Vref +Vth1
2)から増加し始める。すると、トランジスタ12は上記
接続点14の電位上昇に伴い、Vref との間の電位差分の
ゲート・ソース間電圧VGSが加わり、それに応じたド
レイン電流が流れ始める。そして、接続点14の電位が、
最終的には双方のトランジスタ11,12の導通抵抗比によ
って定まるある程度高い値、すなわちトランジスタ12が
設定電流を流すためのゲート・ソース間電圧VGS及び
ドレイン・ソース間電圧VDSを満たすようなソース電
位で安定し、出力端子13からは所定値の電流Iout が出
力される。
【0026】ここで、上記接続点14の電位変動に着目す
る。この接続点14には従来回路の場合と同様に容量15が
寄生しており、トランジスタ11が導通している期間では
この容量15に電荷が蓄積される。しかし、次にトランジ
スタ11が非導通状態となる期間では、トランジスタ11が
電源からの電流を遮断する一方、トランジスタ12は依然
電流を流そうとするので、トランジスタ12がカットオフ
する電位は(VGS≦Vth12)であるため、容量15から
の放電は接続点14の電位が(Vref +Vth12)になるま
で行われる。次にトランジスタ11が導通状態になる期間
では、接続点14に電源から電流が流れるためにこの接続
点14の電位は増加する。このとき、上記容量15には電荷
が蓄積される。また、接続点14の電位が増加することで
トランジスタ12のゲート・ソース間電圧VGS及びドレ
イン・ソース間電圧VDSが増加し、出力端子13から流
れ出る電流が穏やかに増加し、設定電流値を流すための
ゲート・ソース間電圧VGS及びドレイン・ソース間電
圧VDSを満たすようなソース電位、すなわち電源電圧
Vccから導通状態のトランジスタ11のソース・ドレイン
間電圧を差し引いた値で安定する。
【0027】従って、この実施例回路では、寄生容量15
には出力電流に悪影響を及ぼす電荷が蓄積されないの
で、2進論理信号Dが“H”レベルから“L”レベルに
変化した時に、設定値を越えた急激な電流が流れること
がなく、逆にこの容量15を利用して出力電流Iout の安
定した立上がり特性を得ることができる。
【0028】また、接続点14における電位は、トランジ
スタ11が非導通状態のときはトランジスタ12が非導通と
なるような電位(Vref+Vth12)と、トランジスタ11
が導通状態のときはトランジスタ11と12の導通抵抗比に
よって定まる電位との間の範囲で変化するため、その変
化範囲は電圧Vref の値の設定により任意に決めること
ができる。接続点14における電位変化は前記のように基
準となる直流バイアス電圧Vref の安定性を損ない、ひ
いては出力のセットリング・タイムを劣化させることに
なるため、できるだけ狭い方がよい。この実施例回路で
はこの変化範囲を自由に設定することができるから、範
囲を小さく設定すれば容易にVref の安定性を確保する
ことができる。
【0029】また、図10の従来回路の場合と同様に2
個のMOSトランジスタで構成することができるため、
図12もしくは図14の従来回路に比べて回路構成が簡
単化され、レイアウト面積を小さくすることができる。
【0030】図3は図10に示す従来回路と、この実施
例回路における2個のトランジスタの接続点における電
位変化範囲を比べて示したものである。なお、図中の
「ON」は2進論理信号によってスイッチング制御され
るトランジスタ、すなわち図10の従来回路の場合には
トランジスタ62であり、この実施例回路の場合にはトラ
ンジスタ11がそれぞれ導通状態のときであり、「OF
F」はそれぞれのトランジスタが非導通状態のときであ
る。図4ないし図6はこの発明の第2ないし第4の実施
例回路の構成を示す回路図である。
【0031】前記図1に示す第1の実施例の定電流スイ
ッチ回路は出力端子から電流を流し出す形式のものであ
るが、図4に示す第2の実施例回路では2個のNチャネ
ルMOSトランジスタ21,22を用いて出力端子23から電
流を流し込むようにしたものである。すなわち、接地電
位にはNチャネルMOSトランジスタ21のソースが接続
されている。このトランジスタ21のゲートには2進論理
信号Dが供給される。上記トランジスタ21のドレインに
はNチャネルMOSトランジスタ22のソースが接続され
ている。このトランジスタ22のゲートには一定の直流バ
イアス電圧Vref が供給され、ドレインは出力端子23に
接続されている。
【0032】図5に示す第3の実施例回路では、前記図
1に示す第1の実施例回路におけるPチャネルMOSト
ランジスタ11に変えて、NPN型のバイポーラトランジ
スタ16を用いるようにしたものである。
【0033】また、図6に示す第4の実施例回路では、
上記図4に示す第2の実施例回路におけるNチャネルM
OSトランジスタ21に変えて、PNP型のバイポーラト
ランジスタ24を用いるようにしたものである。
【0034】図7にこの発明の第5の実施例回路の構成
を示す。この実施例回路は前記図1の実施例回路に対
し、直流バイアス電圧Vref を発生する直流バイアス電
圧発生回路30を付加したものである。
【0035】上記直流バイアス電圧発生回路30は、図示
のように定電流スイッチ回路と同様に2個のPチャネル
MOSトランジスタ31,32と、定電流源33とから構成さ
れている。上記一方のトランジスタ31のゲートは接地電
位に接続されており、常時導通するように設定されてい
る。また、他方のトランジスタ32のゲートはそれ自体の
ソースに接続されている。上記定電流源33はトランジス
タ32のドレインと接地電位との間に挿入されている。
【0036】ここで、上記トランジスタ32と定電流スイ
ッチ回路内のトランジスタ12とはカレントミラー回路を
構成しており、定電流源33の電流値に比例した値の電流
がトランジスタ12に流れることになる。従って、トラン
ジスタ31と11及びトランジスタ32と12それぞれの素子寸
法比、例えばチャネル幅の比をN:1に設定しておけ
ば、定電流源33の電流値のN倍の電流がトランジスタ12
に流れることになる。
【0037】図8はこの発明の第6の実施例回路の回路
図である。この実施例回路は前記図1の実施例回路に対
し、上記図7の実施例のものとは異なる構成の直流バイ
アス電圧発生回路40を付加したものである。
【0038】上記直流バイアス電圧発生回路40は、図示
のように2個のPチャネルMOSトランジスタ41,42
と、電流源用の抵抗43と、演算増幅器44とから構成され
ている。上記一方のトランジスタ41のゲートは接地電位
に接続されており、常時導通するように設定されてい
る。上記抵抗43は上記トランジスタ42のドレインと接地
電位との間に挿入されている。また、上記演算増幅器44
の反転入力端(−)には直流バイアス電圧Vref ′が供
給され、その出力端には上記トランジスタ42及び定電流
スイッチ回路内のトランジスタ12の各ゲートが接続され
ている。また、上記演算増幅器44の非反転入力端(+)
には上記トランジスタ42のドレインと抵抗43の接続点の
電位が帰還されている。
【0039】このような構成でなる回路において、演算
増幅器44の反転入力端(−)と非反転入力端(+)の電
位は、演算増幅器の特性の一つである仮想接地により互
いに等しくなる。そして、この電位をEとする。ここで
トランジスタ42と接地電位との間に設けられた電流源を
抵抗43で実現し、定電流スイッチ回路で流すべき設定電
流をIout とすると、その抵抗値Rはオームの法則によ
りR=E/Iout で与えられる。従って、演算増幅器44
の出力端に得られる直流電圧Vref を定電流スイッチ回
路内のトランジスタ12のゲートに供給すれば出力端子13
に所望の出力電流を得ることができる。なお、この実施
例の場合にも、トランジスタ42と12の素子寸法比、例え
ばチャネル幅の比をn:1に変えることにより、トラン
ジスタ42に流れる電流のn倍の電流をトランジスタ12に
流すことができる。
【0040】図9はこの発明の第7の実施例回路の回路
図である。この実施例回路はそれぞれ前記図1の実施例
回路と同様の構成の複数の定電流スイッチ回路50,50,
…を設け、これら定電流スイッチ回路50,50,…内のト
ランジスタ12の各ドレインをアナログ出力端子51に共通
に接続すると共に、各定電流スイッチ回路50,50,…内
のトランジスタ11のゲートに複数の2進論理信号D0,
D1,…DNのそれぞれを供給し、各定電流スイッチ回
路50,50,…内のトランジスタ12のゲートには直流バイ
アス電圧Vref を共通に与えることによってDACを構
成するようにしたものである。
【0041】このような構成のDACでは、複数の2進
論理信号D0,D1,…DNに応じた値の出力電流をア
ナログ出力端子51に得ることができる。また、各定電流
スイッチ回路50,50,…では2進論理信号D0,D1,
…DNが“L”レベルのときにのみアナログ出力端子51
に設定された電流を流すのみであり、“H”レベルのと
きには電流は流れないので、低消費電力化を図ることが
できる。
【0042】なお、この実施例では各定電流スイッチ回
路50として、出力電流の値が等しいものを用いる場合の
他に、各定電流スイッチ回路50における各トランジスタ
の寸法比を前記のように変える等して出力電流の値が異
なるものを用いることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
グリッチ・エネルギーの発生を抑制し、回路構成を簡単
化することでレイアウト面積を小さくし、精度のよい安
定した出力特性が得られかつ高速で低消費電力の定電流
スイッチ回路及びこれを用いたディジタル/アナログ変
換回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の回路図。
【図2】上記第1の実施例回路の波形図。
【図3】上記第1の実施例回路及び従来回路の同一回路
点における電位変化範囲を示す図。
【図4】この発明の第2の実施例の回路図。
【図5】この発明の第3の実施例の回路図。
【図6】この発明の第4の実施例の回路図。
【図7】この発明の第5の実施例の回路図。
【図8】この発明の第6の実施例の回路図。
【図9】この発明の第7の実施例の回路図。
【図10】従来回路の回路図。
【図11】図10の従来回路の波形図。
【図12】従来回路の回路図。
【図13】図12の従来回路の波形図。
【図14】従来回路の回路図。
【符号の説明】
11…スイッチ素子用のPチャネルMOSトランジスタ、
12…電流源素子用のPチャネルMOSトランジスタ、13
…出力端子、14…接続点、15…寄生容量、16…NPN型
のバイポーラトランジスタ、21…スイッチ素子用のNチ
ャネルMOSトランジスタ、22…電流源素子用のNチャ
ネルMOSトランジスタ、23…出力端子、24…PNP型
のバイポーラトランジスタ、30,40…直流バイアス電圧
発生回路、50…定電流スイッチ回路、51…アナログ出力
端子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が電源に接続され、2進論理信号に
    基づいてスイッチ制御されるスイッチ素子と、 一端が上記スイッチ素子の他端に接続され、他端が電流
    出力端子に接続され、電流調整端子に一定の直流バイア
    ス電圧が供給される電流源素子とを具備したことを特徴
    とする定電流スイッチ回路。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ素子及び前記電流源素子が
    それぞれMOSトランジスタで構成されている請求項1
    に記載の定電流スイッチ回路。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ素子がバイポーラトランジ
    スタで構成され、かつ前記電流源素子がMOSトランジ
    スタで構成されている請求項1に記載の定電流スイッチ
    回路。
  4. 【請求項4】 一端が電源に接続され、2進論理信号に
    基づいてスイッチ制御される第1のスイッチ素子と、 一端が上記第1のスイッチ素子の他端に接続され、他端
    が電流出力端子に接続され、電流調整端子に一定の直流
    バイアス電圧が供給される第1の電流源素子と、 一端が上記電源に接続され、素子寸法もしくは電流特性
    が上記第1のスイッチ素子に対して任意の倍数比に設定
    され、導通状態に設定された第2のスイッチ素子及び一
    端と電流調整端子とが上記第2のスイッチ素子の他端に
    接続され、他端が電流源に接続されかつ素子寸法もしく
    は電流特性が上記第1の電流源素子に対して任意の倍数
    比に設定され、電流調整端子に上記第1の電流源素子に
    供給すべき直流バイアス電圧を発生せしめる第2の電流
    源素子とからなる直流バイアス電圧発生手段とを具備し
    たことを特徴とする定電流スイッチ回路。
  5. 【請求項5】 一端が電源に接続され、複数の各2進論
    理信号でそれぞれスイッチ制御される複数のスイッチ素
    子と、 一端が上記複数の各スイッチ素子の他端に接続され、他
    端がアナログ信号出力端子に共通に接続され、各電流調
    整端子に一定の直流バイアス電圧が共通に供給される複
    数の電流源素子とを具備したことを特徴とするディジタ
    ル/アナログ変換回路。
JP17398791A 1991-07-15 1991-07-15 定電流スイツチ回路及びこれを用いたデイジタル/アナログ変換回路 Withdrawn JPH0522148A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17398791A JPH0522148A (ja) 1991-07-15 1991-07-15 定電流スイツチ回路及びこれを用いたデイジタル/アナログ変換回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17398791A JPH0522148A (ja) 1991-07-15 1991-07-15 定電流スイツチ回路及びこれを用いたデイジタル/アナログ変換回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0522148A true JPH0522148A (ja) 1993-01-29

Family

ID=15970682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17398791A Withdrawn JPH0522148A (ja) 1991-07-15 1991-07-15 定電流スイツチ回路及びこれを用いたデイジタル/アナログ変換回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0522148A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100302591B1 (ko) * 1998-09-02 2001-09-22 김영환 디지털/아날로그변환기
KR100313496B1 (ko) * 1998-08-22 2001-12-12 김영환 디지털/아나로그변환기
JP2014138425A (ja) * 2013-01-16 2014-07-28 Freescale Semiconductor Inc グリッチ・エネルギー・エラーを低減するための電流ステアリング源を有するデジタル−アナログ変換器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100313496B1 (ko) * 1998-08-22 2001-12-12 김영환 디지털/아나로그변환기
KR100302591B1 (ko) * 1998-09-02 2001-09-22 김영환 디지털/아날로그변환기
JP2014138425A (ja) * 2013-01-16 2014-07-28 Freescale Semiconductor Inc グリッチ・エネルギー・エラーを低減するための電流ステアリング源を有するデジタル−アナログ変換器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5463394A (en) Current switch for a high speed DAC
KR100431256B1 (ko) 디지털/아날로그 변환기
EP0606727B1 (en) Automatic control of buffer speed
US5235218A (en) Switching constant current source circuit
US6194935B1 (en) Circuit and method for controlling the slew rate of the output of a driver in a push-pull configuration
JPH04229313A (ja) バッファ回路
US5570038A (en) Semiconductor integrated circuit device with data output circuit
US7218169B2 (en) Reference compensation circuit
JPH0522148A (ja) 定電流スイツチ回路及びこれを用いたデイジタル/アナログ変換回路
US5136293A (en) Differential current source type d/a converter
KR20050041592A (ko) 온도 보상이 가능한 내부전압 발생장치
US6271735B1 (en) Oscillator controller with first and second voltage reference
JPH02228813A (ja) バイポーラ・mos論理回路および半導体集積回路
JP3859883B2 (ja) 電流源回路および電圧発生回路
US20080238517A1 (en) Oscillator Circuit and Semiconductor Device
KR910003604B1 (ko) 차아지업 및 디스차아지 회로를 이용한 기준전압 발생회로
JP4099557B2 (ja) ディジタル/アナログ変換回路
US6175267B1 (en) Current compensating bias generator and method therefor
JP3297361B2 (ja) ヒステリシスを有する半導体集積回路
US6788100B2 (en) Resistor mirror
KR0144055B1 (ko) 반도체 소자의 기판전압 발생회로
JP2903213B2 (ja) レベル変換回路
JP3861378B2 (ja) バッファ回路およびそれを用いたサンプル・ホールド回路
KR100575869B1 (ko) 내부 기준 전압 발생기
JP2779226B2 (ja) Bi―CMOS出力回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981008