JP3861378B2 - バッファ回路およびそれを用いたサンプル・ホールド回路 - Google Patents

バッファ回路およびそれを用いたサンプル・ホールド回路 Download PDF

Info

Publication number
JP3861378B2
JP3861378B2 JP14937697A JP14937697A JP3861378B2 JP 3861378 B2 JP3861378 B2 JP 3861378B2 JP 14937697 A JP14937697 A JP 14937697A JP 14937697 A JP14937697 A JP 14937697A JP 3861378 B2 JP3861378 B2 JP 3861378B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
current
current source
output transistor
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14937697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10340595A (ja
Inventor
陽子 高田
恒則 椎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP14937697A priority Critical patent/JP3861378B2/ja
Publication of JPH10340595A publication Critical patent/JPH10340595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3861378B2 publication Critical patent/JP3861378B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Logic Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッファ回路およびそれを用いたサンプル・ホールド回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、サンプル・ホールド回路の基本構成を示す図である。
サンプル・ホールド回路は、図6に示すように、バッファ回路1、スイッチ回路2およびキャパシタC1により構成される。
【0003】
このサンプル・ホールド回路においては、スイッチ回路2がオン状態のときにサンプル動作が行われ、キャパシタC1がバッファ回路1の出力電圧に等しい電圧まで充電される。
そして、スイッチ回路2がオフ状態のときにホールド動作が行われ、キャパシタC1に充電した電圧が保持される。
【0004】
図7は、バッファ回路1の具体的な構成例を示す回路図である。
バッファ回路1は、図7に示すように、nチャネルMOS(NMOS)トランジスタNT11および定電流源I11により構成されている。
NMOSトランジスタNT11のドレインが電源電圧VDDの供給ラインに接続され、ソースが接地ラインGNDに接続された定電流源I11に接続されている。
そして、NMOSトランジスタNT11のゲートが入力端子TINに接続され、ソースと定電流源I11との接続点が出力端子TOUT に接続されている。
【0005】
このような構成を有するバッファ回路1に対して入力端子TINを介し、図8に示すような信号SINが入力されると、出力端子TOUT から信号SOUT が出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したバッファ回路1では、図8に示すように、出力信号SOUT の立ち上がりは急峻であるのに対し、立ち下がりが緩やかとなる。
そのため、出力端子TOUT に接続される容量負荷、たとえば図6のサンプル・ホールド回路ではキャパシタC1に対する駆動速度が、立ち上がり時に比べて立ち下がり時に遅いという不利益があった。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、出力信号の立ち下がりあるいは立ち上がりの速度を速めることができ、ひいては出力側に接続された容量負荷の駆動速度の向上を図れるバッファ回路およびそれを用いたサンプル・ホールド回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、入力信号に応じた信号を出力するバッファ回路であって、第1の電源電位に接続された負荷素子と、第2の電源電位に接続された電流源と、上記負荷素子と上記電流源間に接続され、制御端子に入力される上記入力信号レベルの切り換え期間で流れる電流量が増減する出力用トランジスタと、上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記電流源との間に接続され、少なくとも上記出力用トランジスタに流れる電流量が減少したときに上記電流源へ供給電流量を増大させるように制御端子がバイアス回路によりバイアスされた電流調整用トランジスタとを有し、上記出力用トランジスタは第1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、上記電流調整用トランジスタは第2導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、上記電流源と上記出力用トランジスタとの接続ノードから上記信号を出力する。
また、本発明は、入力信号に応じた信号を出力するバッファ回路であって、第1の電源電位に接続された負荷素子と、第2の電源電位に接続された電流源と、上記負荷素子と上記電流源間に接続され、制御端子に入力される上記入力信号レベルの切り換え期間で流れる電流量が増減する出力用トランジスタと、上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記電流源との間に接続され、少なくとも上記出力用トランジスタに流れる電流量が減少したときに上記電流源へ供給電流量を増大させるように制御端子がバイアス回路によりバイアスされた電流調整用トランジスタとを有し、上記バイアス回路は、第2の電源電位に接続された電流源と、当該電流源と第1の電源電位間に接続され、当該電流源との接続ノードおよび制御端子が上記電流調整用トランジスタの制御端子に接続されたバイアス用トランジスタと、を有し、上記電流源と上記出力用トランジスタとの接続ノードから上記信号を出力する。
【0009】
また、本発明のサンプル・ホールド回路は、第1の電源電位に接続された負荷素子と、第2の電源電位に接続された電流源と、上記負荷素子と上記電流源間に接続され、制御端子に入力される上記入力信号レベルの切り換え期間で流れる電流量が増減する出力用トランジスタと、上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記電流源との間に接続され、少なくとも上記出力用トランジスタに流れる電流量が減少したときに上記電流源へ供給電流量を増大させるように制御端子がバイアス回路によりバイアスされた電流調整用トランジスタとを有し、上記電流源と上記出力用トランジスタとの接続ノードから信号を出力するバッファ回路と、容量素子と、上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記容量素子との間に接続され、制御信号により導通状態が制御されるスイッチ回路と、を有し、上記出力用トランジスタは第1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、上記電流調整用トランジスタは第2導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタである
また、本発明のサンプル・ホールド回路は、第1の電源電位に接続された負荷素子と、第2の電源電位に接続された電流源と、上記負荷素子と上記電流源間に接続され、制御端子に入力される上記入力信号レベルの切り換え期間で流れる電流量が増減する出力用トランジスタと、上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記電流源との間に接続され、少なくとも上記出力用トランジスタに流れる電流量が減少したときに上記電流源へ供給電流量を増大させるように制御端子がバイアス回路によりバイアスされた電流調整用トランジスタとを有し、上記電流源と上記出力用トランジスタとの接続ノードから信号を出力するバッファ回路と、容量素子と、上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記容量素子との間に接続され、制御信号により導通状態が制御されるスイッチ回路と、を有し、上記バイアス回路は、第2の電源電位に接続された電流源と、当該電流源と第1の電源電位間に接続され、当該電流源との接続ノードおよび制御端子が上記電流調整用トランジスタの制御端子に接続されたバイアス用トランジスタと、を有する。
【0010】
本発明によれば、たとえば入力信号が第1のレベルから第2のレベルに切り換わり、出力用トランジスタに流れる電流量が減少すると、バイアス回路にバイアスされた電流調整用トランジスタから供給量が増大された電流が電流源に対して供給される。
これにより、電流源によりより大きな電流が流れ、出力ノードとしての電流源と出力用トランジスタとの接続ノードから立ち上がり、立ち下がりが急峻な信号が出力される。
【0011】
また、サンプル・ホールド回路においては、スイッチ回路が導通状態のときにサンプル動作が行われ、容量素子がバッファ回路の出力電圧に等しい電圧まで充電される。
そして、スイッチ回路が非導通状態のときにホールド動作が行われ、容量素子に充電した電圧が保持される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るバッファ回路の第1の実施形態を示す回路図である。
バッファ回路10は、図1に示すように、出力用NMOSトランジスタNT11、電流調整用pチャネルMOS(PMOS)トランジスタPT11、カレントミラー回路CUR11を構成するNMOSトランジスタNT12,NT13、負荷素子としての抵抗素子R11、および定電圧源VC11により構成されている。
【0013】
NMOSトランジスタNT11のドレインが抵抗素子R11を介して電源電圧VDDの供給ラインに接続され、ソースがNMOSトランジスタNT12のドレインに接続され、これらの接続点(ノード)N11が出力端子TOUT に接続され、ゲートが入力端子TINに接続されている。
NMOSトランジスタNT11のドレインと抵抗素子R11との接続点(ノード)N12がPMOSトランジスタPT11のソースに接続されている。
PMOSトランジスタPT11のドレインがNMOSトランジスタNT13のドレインおよびゲートに接続され、その接続点はNMOSトランジスタNT12のゲートに接続されている。また、PMOSトランジスタPT11のゲートは定電圧源CV11の負電極に接続されている。
【0014】
また、NMOSトランジスタNT13およびNT12のソースは接地されている。
そして、NMOSトランジスタNT13,NT12のトランジスタサイズは、NMOSトランジスタNT13のサイズを1とすると、NMOSトランジスタNT12のサイズがn倍となるように設定されている(n:1)。
これらNMOSトランジスタNT13,NT12によりカレントミラー回路CUR11が構成されている。
【0015】
次に、上記構成による動作を説明する。
まず、図2(a)に示すような入力信号SINがVLレベルからVH(VH>VL)レベルに切り換わると、切り換わり時点でNMOSトランジスタNT11に流れる電流が増大する。
これに対して、入力信号SINがVHレベルからVLレベルに切り換わると、切り換わり時点でNMOSトランジスタNT11に流れる電流は減少する。
このため、入力信号SINがハイレベルの場合には、図2(b)に示すような、信号SOUT が出力される。
【0016】
ここで、NMOSトランジスタNT11のドレイン側のノードN12の電位VN11 を考察する。
抵抗素子R11における電圧降下として、入力信号SINがハイレベルの場合の電圧降下をΔV1 、ハイレベルからローレベルに切り換わる場合の電圧降下をΔV2 とすると、ノードN12の電位は、入力信号SINがハイレベルの場合をVN12H、ハイレベルからローレベルに切り換わる場合をVN12Lとすると次のようになる。
【0017】
【数1】
VN12H=VDD−ΔV1
VN12L=VDD−ΔV2
【0018】
そして、PMOSトランジスタPT11のゲートに印加される電圧を(VDD−VG )とすると、PMOSトランジスタPT11のソース・ゲート間に印加される電圧は、入力信号SINがハイレベルの場合をVGSH 、ハイレベルからローレベルに切り換わる場合をVGSL とすると次のようになる。
【0019】
【数2】
VGSH =VG −ΔV1
VGSL =VG −ΔV2
【0020】
また、上述したように、出力用のNMOSトランジスタNT11に流れる電流は、入力信号SINがハイレベルからローレベルに切り換わる時に小さいから、入力信号SINがハイレベルからローレベルに切り換わる場合の電圧降下ΔV2 とハイレベルの場合の電圧降下ΔV1 との間には次の関係が成り立つ。
【0021】
【数3】
ΔV1 >ΔV2
【0022】
したがって、入力信号SINがハイレベルの場合のPMOSトランジスタPT11のゲート・ソース間電圧VGSH とハイレベルからローレベルに切り換わる場合のゲート・ソース間電圧VGSL との間には次の関係が成り立つ。
【0023】
【数4】
VGSH <VGSL
【0024】
したがって、PMOSトランジスタPT11に流れる電流として、入力信号SINがハイレベルの場合をIPT11H 、ハイレベルからローレベルに切り換わる場合をIPT11L とすると、次の関係が成り立つ。
【0025】
【数5】
IPT11H <IPT11L
【0026】
すなわち、入力信号SINがハイレベルからローレベルに切り換わる場合のPMOSトランジスタPT11に流れる電流IPT11L の方が、入力信号SINがハイレベルである場合のPMOSトランジスタPT11に流れる電流IPT11H より大きい。
【0027】
その結果、ハイレベルからローレベルに切り換わる場合には、大きな値の電流IPT11L がカレントミラー回路CUR11のNMOSトランジスタNT13で折り返され、NMOSトランジスタNT12に流れる電流が増大する。
これにより、入力信号SINがハイレベルからローレベルに切り換わって、出力信号SOUT をローレベルで出力する場合には、図2(b)に示すように、出力信号SOUT がハイレベルからローレベルに切り換わる立ち下がり時間が短縮される。
【0028】
以上説明したように、本第1の実施形態によれば、出力用NMOSトランジスタNT11のドレインと電源電圧VDDの供給ラインとの間に負荷素子としての抵抗素子R11を接続し、NMOSトランジスタNT11のドレインと抵抗素子R11との接続ノードN12とカレントミラー回路CUR11との間にゲートが所定電圧VDD−VG にバイアスされたPMOSトランジスタPT11を設け、入力信号SINがローレベルに切り換わってノードN12の電位が上がったときにカレントミラー回路CUR11に供給する電流量を増大させ、出力ノードN11側に流れる電流量を増大させるようにしたので、出力信号の立ち下がりの速度を速めることができ、ひいては出力側に接続される容量負荷の駆動速度の向上を図れることができる。
【0029】
図3は、本発明に係るバッファ回路の第2の実施形態を示す回路図である。
本第2の実施形態が、上述した第1の実施形態と異なる点は、電流調整用のPMOSトランジスタPT11のゲートに定電圧源を接続する代わりに、PMOSトランジスタPT11とカレントミラー回路CUR12を構成するPMOSトランジスタPT12のゲートおよびドレインに接続したことにある。
【0030】
PMOSトランジスタPT12のソースは抵抗素子R12を介して電源電圧VDDの供給ラインに接続され、ドレインとゲートの接続点は接地ラインGNDに接続された電流源I11に接続されている。
【0031】
カレントミラー回路CUR12におけるPMOSトランジスタPT11,PT12のトランジスタサイズは、PMOSトランジスタPT12のサイズを1とすると、PMOSトランジスタPT11のサイズがk倍になるように設定されている(k:1)。
【0032】
また、抵抗素子R11とR12との抵抗比は以下のように選定される。
電流源I11の電流をIとすると、PMOSトランジスタPT11に流れる電流はkIとなり、その電流をカレントミラー回路CUR11で折り返すので、出力用NMOSトランジスタNT11のバイアス電流はnkIとなる。
【0033】
そして、抵抗素子R11には、下記に示すように、NMOSトランジスタNT11に流れる電流nkIとPMOSトランジスタPT11に流れる電流kIとを足した(n+1)kIなる電流が流れる。
一方、抵抗素子R12にはIなる電流が流れる。
ここで、ノードN12,N13の電位、PMOSトランジスタPT11およびPMOSトランジスタPT12のソース電位を同電位にするため、抵抗素子R11とR12との抵抗比は、その流れている電流の逆比となる。
すなわち、抵抗素子R11とR12との抵抗比は、抵抗素子R11の抵抗値を1とすると、抵抗素子R12の抵抗値は(n+1)k倍に設定される(1:(n+1)k)。
【0034】
このような構成において、入力信号SINがローレベルからハイレベルに切り換わると、NMOSトランジスタNT11に流れる電流が増大する。
このため、入力信号SINがローレベルからハイレベルに切り換わる場合には、図2に示すように、出力端子TOUT から急峻に立ち上がった入力レベル−VGSNT11の信号SOUT が出力される。
【0035】
一方、入力信号SINがハイレベルからローレベルに切り換わると、NMOSトランジスタNT11に流れる電流が減少し、PMOSトランジスタPT11に流れる電流が増大する。
その結果、この増大した電流は、カレントミラー回路CUR11のNMOSトランジスタNT13で折り返され、NMOSトランジスタNT12に流れる電流が増大する。
これにより、入力信号SINがハイレベルからローレベルに切り換わって、出力信号SOUT をローレベルで出力する場合には、図2に示すように、出力信号SOUT がハイレベルからローレベルに切り換わる立ち下がり時間が短縮される。
【0036】
以上説明したように、本第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態の効果に加えて、電流源I11の電流値I、カレントミラー回路CUR11,CUR12のカレントミラー比k,nを任意の値に設定することで、出力用トランジスタNMOSトランジスタNT11のバイアス電流を容易に制御できる利点がある。
【0037】
なお、以上に説明した実施形態においては、出力用の第1のトランジスタをNMOSトランジスタで構成し、電流調整用の第2のトランジスタをPMOSトランジスタで構成した場合を例に説明したが、本発明が逆極性のトランジスタを用いた回路、具体的には、出力用の第1のトランジスタをPMOSトランジスタで構成し、電流調整用の第2のトランジスタをNMOSトランジスタで構成した回路に適用できることはいうまでもない。
【0038】
図4は、出力用の第1のトランジスタをPMOSトランジスタで構成し、電流調整用の第2のトランジスタをNMOSトランジスタで構成したバッファ回路を採用したサンプル・ホールド回路の構成例を示す回路図である。
【0039】
このサンプル・ホールド回路100は、バッファ回路110、スイッチ回路120およびキャパシタC100により構成されている。
【0040】
バッファ回路110は、出力用PMOSトランジスタPT111 、負荷素子としてのNMOSトランジスタNT111 、電流調整用NMOSトランジスタNT112 、カレントミラー回路CUR111 を構成するPMOSトランジスタPT112 ,PT113 、カレントミラー回路CUR112 を構成するNMOSトランジスタNT113 、および電流源I111 により構成されている。
【0041】
PMOSトランジスタPT111 のソースはPMOSトランジスタPT112 のドレインに接続され、ドレインはNMOSトランジスタNT111 のドレインおよびNMOSトランジスタNT112 のソースに接続されている。
また、PMOSトランジスタPT111 のソースは、バックバイアス効果によるしきい値の変動の影響を相殺するため、基板に接続されている。
PMOSトランジスタPT112 ,PT113 のソースが電源電圧VDDの供給ラインに接続され、PMOSトランジスタPT112 のゲートがPMOSトランジスタPT113 のゲートおよびドレインに接続されている。そして、PMOSトランジスタPT113 のドレインがNMOSトランジスタNT112 のドレインに接続されている。
NMOSトランジスタNT111 のソースは基準電位VSSに接続され、ゲートは電源電圧VDDの供給ラインに接続されている。
また、NMOSトランジスタNT112 のゲートがNMOSトランジスタNT113 のゲートおよびドレインに接続されている。NMOSトランジスタNT113 のドレインが電流源I111 に接続され、ソースが基準電位VSSに接続されている。そして、PMOSトランジスタPT111 のソースとPMOSトランジスタPT112 のドレインとの接続点によりノードN111 が構成されている。
【0042】
スイッチ回路120は、直列に接続された転送ゲート121により構成されている。
【0043】
転送ゲート121は、PMOSトランジスタPT121 ,NMOSトランジスタNT121 のソース・ドレイン同士を接続して構成され、一方の入出力端子がノードN111 に接続され、他方の入出力端子がキャパシタC100 の一方の電極に接続されている。
PMOSトランジスタPT121 のゲートはサンプルホールド信号SHDの反転信号XSHDの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT121 のゲートはサンプルホールド信号SHDの供給ラインに接続されている。
【0044】
次に、図4のサンプル・ホールド回路100の動作を、図5のタイミングチャートを参照しながら説明する。
サンプル・ホールド回路100におけるバッファ回路110の動作は、極性が異なるだけで、原理的な動作は図3の回路と同様である。
すなわち、入力信号SINがローレベルからハイレベルに切り換わると、PMOSトランジスタPT111 に流れる電流が減少し、NMOSトランジスタNT112に流れる電流が増大する。
その結果、この増大した電流は、カレントミラー回路CUR111 のPMOSトランジスタPT113 で折り返され、PMOSトランジスタPT112 に流れる電流が増大する。
これにより、入力信号SINがローレベルからハイレベルに切り換わって、出力信号SOUT をハイレベルで出力する場合には、図5(b)の実線に示すように、出力信号SOUT がローレベルからハイレベルに切り換わる立ち上がり時間が短縮される。
【0045】
一方、入力信号SINがハイレベルからローレベルに切り換わると、PMOSトランジスタPT111 に流れる電流が増大し、NMOSトランジスタNT112 に流れる電流が減少する。
このため、入力信号SINがハイレベルからローレベルに切り換わる場合には、図5に示すように、出力ノードN111 から急峻に立ち上がった電源電圧VDDレベルの信号SOUT が出力される。
【0046】
そして、パルス信号であるサンプルホールド信号SHDがハイレベルで供給され、転送ゲート121のNMOSトランジスタNT121 ,PMOSトランジスタPT121 が導通状態となる。
その結果、バッファ回路110の出力信号SOUT が転送ゲート121によりキャパシタC100 に供給される。
次に、サンプルホールド信号SHDがローレベルに切り換えられる。その結果、転送ゲート121のNMOSトランジスタNT121 ,PMOSトランジスタPT121 が非導通状態となり、キャパシタC100 に充電した電圧が保持される。
以上のようにサンプルホールド信号SHDがハイレベル時にバッファ回路110の出力信号SOUT がキャパシタC100 に転送される。すなわち、サンプル動作が行われ、キャパシタC100 がバッファ回路110 の出力電圧に等しい電圧まで充電される。
【0047】
そして、スイッチ回路120をオフ状態に保持すべくサンプルホールド信号SHDがローレベルに保持され、転送ゲート121が非導通状態に保持されて、キャパシタC100 に充電した電圧が保持される。
【0048】
以上説明したように、本第3の実施形態によれば、効率が良く、精度の高いサンプル・ホールド回路を実現できる利点がある。
【0049】
なお、上述した実施形態においては、トランジスタとしてMOSFETを用いた構成例について説明したが、本発明がバイポーラトランジスタを用いたバッファ回路に適用できることはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、出力信号の立ち下がりあるいは立ち上がりの速度を速めることができ、ひいては出力側に接続された容量負荷の駆動速度の向上を図れる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバッファ回路の第1の実施形態を示す回路図である。
【図2】図1の回路の入出力信号波形を示す図である。
【図3】本発明に係るバッファ回路の第2の実施形態を示す回路図である。
【図4】本発明に係るバッファ回路を採用したサンプル・ホールド回路の構成例を示す回路図である。
【図5】図4の回路の信号波形を示す図である。
【図6】一般的なサンプル・ホールド回路の基本構成を示す図である。
【図7】従来のバッファ回路の構成例を示す回路図である。
【図8】図7の回路の入出力信号波形を示す図である。
【符号の説明】
10…バッファ回路、NT11…出力用トランジスタとしてのNMOSトランジスタ、PT11…電流調整用トランジスタとしてのPMOSトランジスタ、CUR11,CUR12…カレントミラー回路、NT12,NT13…NMOSトランジスタ、R11…負荷素子としての抵抗素子R11、VC11…定電圧源、I11…電流源、100…サンプル・ホールド回路、110…バッファ回路、PT111 …出力用PMOSトランジスタ、NT111 …負荷素子としてのNMOSトランジスタ、NT112 …電流調整用NMOSトランジスタ、CUR111 ,CUR112 …カレントミラー回路、PT112 ,PT113 …PMOSトランジスタ、NT113 …NMOSトランジスタ、I111 …電流源、120…スイッチ回路、121,122…転送ゲート、PT121 ,PT122 …PMOSトランジスタ、NT121 ,NT122 …NMOSトランジスタ、C100 …キャパシタ。

Claims (13)

  1. 入力信号に応じた信号を出力するバッファ回路であって、
    第1の電源電位に接続された負荷素子と、
    第2の電源電位に接続された電流源と、
    上記負荷素子と上記電流源間に接続され、制御端子に入力される上記入力信号レベルの切り換え期間で流れる電流量が増減する出力用トランジスタと、
    上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記電流源との間に接続され、少なくとも上記出力用トランジスタに流れる電流量が減少したときに上記電流源へ供給電流量を増大させるように制御端子がバイアス回路によりバイアスされた電流調整用トランジスタとを有し、
    上記出力用トランジスタは第1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、
    上記電流調整用トランジスタは第2導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、
    上記電流源と上記出力用トランジスタとの接続ノードから上記信号を出力する
    バッファ回路。
  2. 上記電流源は、上記出力用トランジスタとの接続ノードと第2の電源電位間に接続された第1のトランジスタと、上記電流調整用トランジスタの電流出力端子と第2の電源電位間に接続された第2のトランジスタをと有し、上記第1および第2のトランジスタの制御端子が上記電流調整用トランジスタの電流出力端子に接続されたカレントミラー回路により構成されている
    請求項1記載のバッファ回路。
  3. 上記第1のトランジスタのサイズは上記第2のトランジスタのサイズより大きく設定されている
    請求項2記載のバッファ回路。
  4. 上記バイアス回路は、電圧源からなる
    請求項1記載のバッファ回路。
  5. 上記第1および第2のトランジスタは第1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタである
    請求項記載のバッファ回路。
  6. 入力信号に応じた信号を出力するバッファ回路であって、
    第1の電源電位に接続された負荷素子と、
    第2の電源電位に接続された電流源と、
    上記負荷素子と上記電流源間に接続され、制御端子に入力される上記入力信号レベルの切り換え期間で流れる電流量が増減する出力用トランジスタと、
    上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記電流源との間に接続され、少なくとも上記出力用トランジスタに流れる電流量が減少したときに上記電流源へ供給電流量を増大させるように制御端子がバイアス回路によりバイアスされた電流調整用トランジスタとを有し、
    上記バイアス回路は、第2の電源電位に接続された電流源と、当該電流源と第1の電源電位間に接続され、当該電流源との接続ノードおよび制御端子が上記電流調整用トランジスタの制御端子に接続されたバイアス用トランジスタと、を有し、
    上記電流源と上記出力用トランジスタとの接続ノードから上記信号を出力する
    バッファ回路。
  7. 上記電流調整用トランジスタのサイズは上記バイアス用トランジスタのサイズより大きく設定されている
    請求項記載のバッファ回路。
  8. 上記バイアス用トランジスタと第1の電源電位間に負荷素子が接続されている
    請求項記載のバッファ回路。
  9. 上記出力用トランジスタが接続された負荷素子と上記バイアス用トラ ンジスタが接続された負荷素子とは第1および第2の抵抗素子からなり、これらの抵抗値は、第1の抵抗素子と出力用トランジスタとの接続ノードの電位と第2の抵抗素子とバイアス用トランジスタとの接続ノードの電位が等しくなるように設定されている
    請求項記載のバッファ回路。
  10. 上記出力用トランジスタは第1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、
    上記電流調整用トランジスタおよび上記バイアス用トランジスタは第2導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタである
    請求項記載のバッファ回路。
  11. 入力信号に応じた信号を出力するバッファ回路であって、
    第1の電源電位に接続された負荷素子と、
    第2の電源電位に接続された電流源と、
    上記負荷素子と上記電流源間に接続され、制御端子に入力される上記入力信号レベルの切り換え期間で流れる電流量が増減する出力用トランジスタと、
    上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記電流源との間に接続され、少なくとも上記出力用トランジスタに流れる電流量が減少したときに上記電流源へ供給電流量を増大させるように制御端子がバイアス回路によりバイアスされた電流調整用トランジスタとを有し、
    上記出力用トランジスタは第1導電型のバイポーラトランジスタであり、
    上記電流調整用トランジスタは第2導電型のバイポーラトランジスタであり、
    上記電流源と上記出力用トランジスタとの接続ノードから上記信号を出力する
    バッファ回路。
  12. 1の電源電位に接続された負荷素子と、第2の電源電位に接続された電流源と、上記負荷素子と上記電流源間に接続され、制御端子に入力される上記入力信号レベルの切り換え期間で流れる電流量が増減する出力用トランジスタと、上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記電流源との間に接続され、少なくとも上記出力用トランジスタに流れる電流量が減少したときに上記電流源へ供給電流量を増大させるように制御端子がバイアス回路によりバイアスされた電流調整用トランジスタとを有し、上記電流源と上記出力用トランジスタとの接続ノードから信号を出力するバッファ回路と、
    容量素子と、
    上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記容量素子との間に接続され、制御信号により導通状態が制御されるスイッチ回路と、を有し、
    上記出力用トランジスタは第1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、
    上記電流調整用トランジスタは第2導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタである
    サンプル・ホールド回路。
  13. 第1の電源電位に接続された負荷素子と、第2の電源電位に接続された電流源と、上記負荷素子と上記電流源間に接続され、制御端子に入力される上記入力信号レベルの切り換え期間で流れる電流量が増減する出力用トランジスタと、上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記電流源との間に接続され、少なくとも上記出力用トランジスタに流れる電流量が減少したときに上記電流源へ供給電流量を増大させるように制御端子がバイアス回路によりバイアスされた電流調整用トランジスタとを有し、上記電流源と上記出力用トランジスタとの接続ノードから信号を出力するバッファ回路と、
    容量素子と、
    上記負荷素子および上記出力用トランジスタの接続ノードと上記容量素子との間に接続され、制御信号により導通状態が制御されるスイッチ回路と、を有し、
    上記バイアス回路は、第2の電源電位に接続された電流源と、当該電流源と第1の電源電位間に接続され、当該電流源との接続ノードおよび制御端子が上記電流調整用トランジスタの制御端子に接続されたバイアス用トランジスタと、を有する
    サンプル・ホールド回路。
JP14937697A 1997-06-06 1997-06-06 バッファ回路およびそれを用いたサンプル・ホールド回路 Expired - Fee Related JP3861378B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14937697A JP3861378B2 (ja) 1997-06-06 1997-06-06 バッファ回路およびそれを用いたサンプル・ホールド回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14937697A JP3861378B2 (ja) 1997-06-06 1997-06-06 バッファ回路およびそれを用いたサンプル・ホールド回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10340595A JPH10340595A (ja) 1998-12-22
JP3861378B2 true JP3861378B2 (ja) 2006-12-20

Family

ID=15473790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14937697A Expired - Fee Related JP3861378B2 (ja) 1997-06-06 1997-06-06 バッファ回路およびそれを用いたサンプル・ホールド回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3861378B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6798218B2 (ja) * 2016-09-28 2020-12-09 富士電機株式会社 出力段バッファ回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10340595A (ja) 1998-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2587318B2 (ja) 温度自動補償一定時間遅延回路
US4853654A (en) MOS semiconductor circuit
US6593795B2 (en) Level adjustment circuit and data output circuit thereof
JP2004506372A5 (ja)
US7342463B2 (en) Timer circuits and method
KR920000177A (ko) 반도체 집적회로장치
US6914467B2 (en) Dual edge programmable delay unit
JPH04345208A (ja) パワーオンリセット回路
EP0485973B1 (en) Switching constant current source circuit
JPH0693615B2 (ja) ドライバ回路
US5218247A (en) CMIS circuit and its driver
KR930004351B1 (ko) 레벨 변환회로
JP3586059B2 (ja) 半導体回路
JP3861378B2 (ja) バッファ回路およびそれを用いたサンプル・ホールド回路
JPH02228813A (ja) バイポーラ・mos論理回路および半導体集積回路
JPH0457513A (ja) レベル変換回路
JPH0677804A (ja) 出力回路
JP3925710B2 (ja) パルス幅調整回路
WO1996038912A1 (fr) Circuit a retard variable
US5162673A (en) Bi-CMOS logic circuit
JP2871902B2 (ja) 電流セル回路
JPH10313587A (ja) 増幅回路
US6617935B1 (en) Oscillator and current source
JP3319400B2 (ja) 駆動回路
JPS5927125B2 (ja) パルス発生回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060918

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees