JP2002025999A - 絶縁膜、絶縁膜形成用材料および絶縁膜の形成方法 - Google Patents

絶縁膜、絶縁膜形成用材料および絶縁膜の形成方法

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JP2002025999A JP2000205944A JP2000205944A JP2002025999A JP 2002025999 A JP2002025999 A JP 2002025999A JP 2000205944 A JP2000205944 A JP 2000205944A JP 2000205944 A JP2000205944 A JP 2000205944A JP 2002025999 A JP2002025999 A JP 2002025999A
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Michinori Nishikawa
通則 西川
Eiji Hayashi
英治 林
Atsushi Shioda
淳 塩田
Kinji Yamada
欣司 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 詳しくは、半導体素子などにおける層間絶
縁膜として、低比誘電率を示し、かつ酸素プラズマ耐性
を有する絶縁膜を得る。 【解決手段】 633nmにおける塗膜屈折率が1.3
7〜1.42のシリカ系膜からなることを特徴とする絶
縁膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁膜形成用材料
に関し、さらに詳しくは、半導体素子などにおける層間
絶縁膜として、低比誘電率を示し、かつ酸素プラズマ耐
性を有する絶縁膜に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子などにおける層間絶縁
膜として、CVD法などの真空プロセスで形成されたシ
リカ(SiO2 )膜が多用されている。そして、近年、
より均一な層間絶縁膜を形成することを目的として、S
OG(Spin on Glass)膜と呼ばれるテトラアルコキ
シランの加水分解生成物を主成分とする塗布型の絶縁膜
も使用されるようになっている。また、半導体素子など
の高集積化に伴い、有機SOGと呼ばれるポリオルガノ
シロキサンを主成分とする低比誘電率の層間絶縁膜が開
発されている。特に半導体素子などのさらなる高集積化
や多層化に伴い、より優れた導体間の電気絶縁性が要求
されており、したがって、より低比誘電率でかつクラッ
ク耐性に優れる層間絶縁膜材料が求められるようになっ
ている。
【0003】低比誘電率の材料としては、アンモニアの
存在下にアルコキシシランを縮合して得られる微粒子と
アルコキシシランの塩基性部分加水分解物との混合物か
らなる組成物(特開平5−263045、同5−315
319)や、ポリアルコキシシランの塩基性加水分解物
をアンモニアの存在下縮合することにより得られた塗布
液(特開平11−340219、同11−34022
0)が提案されているが、これらの方法で得られる材料
は、反応の生成物の性質が安定せず、低比誘電率が得ら
れにくいこと、酸素プラズマ耐性が不十分であるから、
工業的生産には不向きであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するための絶縁膜形成用材料に関し、さらに詳し
くは、半導体素子などにおける層間絶縁膜として、低比
誘電率を示し、かつ酸素プラズマ耐性を有する絶縁膜形
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】筆者らは、上記問題的に
関して検討を行ったところ、633nmにおける塗膜屈
折率が1.37〜1.42のシリカ系膜を使用すると、
低比誘電率と酸素プラズマ耐性を両立できることを見出
した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の絶縁膜は633nmにお
ける塗膜屈折率が1.37〜1.42、より好ましくは
1.37〜1.41である。本発明において、塗膜屈折
率は厚さ0.5μmの絶縁膜をルドルフ製エリプソメー
ターを用いて633nmにおける値を算出したものを示
す。また、本発明の絶縁膜の比誘電率は、通常3.2〜
2.7、好ましくは3.1〜2.7である。さらに、本
発明の絶縁膜はシリカからなるが、炭素を通常5〜20
重量%、好ましくは7〜18重量%含有している。さら
にまた、本発明の絶縁膜は膜厚が通常0.1〜5.0μ
mである。
【0007】本発明において、シリカ系膜前駆体とは、
焼成によりシリカ系膜を生成する材料であり、加水分解
性シラン化合物どの加水分解縮合物やポリシラザンなど
である。加水分解性シラン化合物としては、メチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルト
リ−n−プロポキシシラン、メチルトリ−iso−プロ
ポキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリ
エトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、
ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラ
ン、ジエチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシ
シラン、ジフェニルジエトキシシラン、テトラメトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキ
シシラン、テトラ−iso−プロポキシシラン、テトラ
−n−ブトキシラン、テトラ−sec−ブトキシシラ
ン、テトラ−tert−ブトキシシラン、テトラフェノ
キシシラン、ヘキサメトキシジシロキサン、ヘキサエト
キシジシロキサン、1,1,3,3−テトラメトキシ−
1,3−ジメチルジシロキサン、1,1,3,3−テト
ラエトキシ−1,3−ジメチルジシロキサン、1,1,
3,3−テトラメトキシ−1,3−ジフェニルジシロキ
サン、1,3−ジメトキシ−1,1,3,3−テトラメ
チルジシロキサン、1,3−ジエトキシ−1,1,3,
3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジメトキシ−
1,1,3,3−テトラフェニルジシロキサン、1,3
−ジエトキシ−1,1,3,3−テトラフェニルジシロ
キサン、ヘキサメトキシジシラン、ヘキサエトキシジシ
ラン、1,1,2,2−テトラメトキシ−1,2−ジメ
チルジシラン、1,1,2,2−テトラエトキシ−1,
2−ジメチルジシラン、1,1,2,2−テトラメトキ
シ−1,2−ジフェニルジシラン、1,2−ジメトキシ
−1,1,2,2−テトラメチルジシラン、1,2−ジ
エトキシ−1,1,2,2−テトラメチルジシラン、
1,2−ジメトキシ−1,1,2,2−テトラフェニル
ジシラン、1,2−ジエトキシ−1,1,2,2−テト
ラフェニルジシラン、ビス(トリメトキシシリル)メタ
ン、ビス(トリエトキシシリル)メタン、1,2−ビス
(トリメトキシシリル)エタン、1,2−ビス(トリエ
トキシシリル)エタン、1−(ジメトキシメチルシリ
ル)−1−(トリメトキシシリル)メタン、1−(ジエ
トキシメチルシリル)−1−(トリエトキシシリル)メ
タン、1−(ジメトキシメチルシリル)−2−(トリメ
トキシシリル)エタン、1−(ジエトキシメチルシリ
ル)−2−(トリエトキシシリル)エタン、ビス(ジメ
トキシメチルシリル)メタン、ビス(ジエトキシメチル
シリル)メタン、1,2−ビス(ジメトキシメチルシリ
ル)エタン、1,2−ビス(ジエトキシメチルシリル)
エタン、1,2−ビス(トリメトキシシリル)ベンゼ
ン、1,2−ビス(トリエトキシシリル)ベンゼン、
1,3−ビス(トリメトキシシリル)ベンゼン、1,3
−ビス(トリエトキシシリル)ベンゼン、1,4−ビス
(トリメトキシシリル)ベンゼン、1,4−ビス(トリ
エトキシシリル)ベンゼンなどを好ましい例として挙げ
ることができる。
【0008】なお、上記加水分解性シラン化合物を加水
分解、縮合させる際に、加水分解性シラン化合物の1モ
ル当たり0.5モルを越え150モル以下の水を用いる
ことが好ましく、0.5モルを越え130モルの水を加
えることが特に好ましい。本発明のシリカ系膜前駆体を
製造するに際しては、上記化合物(1)〜(3)の群か
ら選ばれた少なくとも1種のシラン化合物を加水分解、
縮合させる際に、触媒を用いることが特徴である。この
際に用いることの出来る触媒としては、チタンやアルミ
ニウムなどの金属キレート化合物、酸触媒、アルカリ触
媒が挙げられる。
【0009】なお、シリカ系膜前駆体を各成分を完全加
水分解縮合物に換算したときに、加水分解性シラン化合
物の総量中、アルキルトリアルコキシシランが通常5〜
75重量%、さらに10〜70重量%、特に15〜70
重量%含まれることが好ましい。本発明の膜形成用用材
料は、シリカ系膜前駆体を、通常、有機溶媒に溶解また
は分散してなる。この有機溶媒としては、アルコール系
溶媒、ケトン系溶媒、アミド系溶媒、エステル系溶媒お
よび非プロトン系溶媒の群から選ばれた少なくとも1種
が挙げられる。本発明の絶縁膜形成用材料には、さらに
β−ジケトン、コロイド状シリカ、コロイド状アルミ
ナ、有機ポリマー、界面活性剤、シランカップリング
剤、ラジカル発生剤、トリアゼン化合物、アルカリ化合
物などの成分を添加してもよい。
【0010】このようにして得られる本発明の絶縁膜形
成用材料中のシリカ系膜前駆体の全固形分濃度は、好ま
しくは、2〜30重量%であり、使用目的に応じて適宜
調整される。組成物の全固形分濃度が2〜30重量%で
あると、塗膜の膜厚が適当な範囲となり、保存安定性も
より優れるものである。なお、この全固形分濃度の調整
は、必要であれば、濃縮および上記有機溶剤による希釈
によって行われる。
【0011】本発明の絶縁膜は、上記の絶縁膜形成用材
料を基材に塗布焼成することによって得られる。この際
に用いる基材としては、シリコンウエハ、SiO2ウエ
ハ、SiNウエハ、TaNウエハ、Si−Cウエハなど
の基材を使用する。塗布方法としては、スピンコート、
浸漬法、ロールコート法、スプレー法などの塗装手段が
用いられる。この際の膜厚は、乾燥膜厚として、1回塗
りで厚さ0.05〜2.5μm程度、2回塗りでは厚さ
0.1〜5.0μm程度の塗膜を形成することができ
る。上記塗膜の焼成温度としては、80〜600℃であ
り、塗膜の塗布後に数回のステップでシリカ系膜前駆体
を焼成することが好ましい。例えば、第1段階目の焼成
は80〜200℃、第2段階目の焼成は100〜350
℃、第3回目の最終焼成は350〜600℃である。こ
の際、塗膜の特性は最終的な焼成温度によって大きく影
響される。より好ましい最終章性の温度としては350
〜500℃、特に好ましくは380〜450℃である。
【0012】この際の加熱方法としては、ホットプレー
ト、オーブン、ファーネスなどを使用することが出来、
加熱雰囲気としては、大気下、窒素雰囲気、アルゴン雰
囲気、真空下、酸素濃度をコントロールした減圧下など
で行うことができる。また、電子線や紫外線を照射する
ことによっても塗膜を形成させることができる。また、
上記塗膜の硬化速度を制御するため、必要に応じて、段
階的に加熱したり、窒素、空気、酸素、減圧などの雰囲
気を選択することができる。
【0013】このようにして形成される絶縁膜は、低比
誘電率と酸素プラズマ耐性を両立出来ることから、LS
I、システムLSI、DRAM、SDRAM、RDRA
M、D−RDRAMなどの半導体素子用層間絶縁膜やエ
ッチングストッパー膜、半導体素子の表面コート膜など
の保護膜、多層レジストを用いた半導体作製工程の中間
層、多層配線基板の層間絶縁膜、液晶表示素子用の保護
膜や絶縁膜などの用途に有用である。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてさらに具体的
に説明する。ただし、以下の記載は、本発明の態様例を
概括的に示すものであり、特に理由なく、かかる記載に
より本発明は限定されるものではない。なお、実施例お
よび比較例中の部および%は、特記しない限り、それぞ
れ重量部および重量%であることを示している。また、
各種の評価は、次のようにして行なった。
【0015】重量平均分子量(Mw) 下記条件によるゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)法により測定した。 試料:テトラヒドロフランを溶媒として使用し、加水分
解縮合物1gを、100ccのテトラヒドロフランに溶
解して調製した。 標準ポリスチレン:米国プレッシャーケミカル社製の標
準ポリスチレンを使用した。 装置:米国ウオーターズ社製の高温高速ゲル浸透クロマ
トグラム(モデル150−C ALC/GPC) カラム:昭和電工(株)製のSHODEX A−80M
(長さ50cm) 測定温度:40℃ 流速:1cc/分
【0016】塗膜屈折率 8インチシリコンウエハ上に、スピンコート法を用いて
組成物試料を塗布し、ホットプレート上で90℃で3分
間、窒素雰囲気200℃で3分間基板を乾燥し、さらに
410℃の窒素雰囲気ホットプレートで40分間基板を
焼成した。塗膜屈折率は、ルドルフ製エリプソメーター
を用いて633nmにおける値を算出した。
【0017】塗膜中の炭素含有量 8インチシリコンウエハ上に、スピンコート法を用いて
組成物試料を塗布し、ホットプレート上で90℃で3分
間、窒素雰囲気200℃で3分間基板を乾燥し、さらに
410℃の窒素雰囲気ホットプレートで40分間基板を
焼成した。この基板のXPS測定を行い、塗膜中の炭素
含有量を算出した。
【0018】比誘電率 8インチシリコンウエハ上に、スピンコート法を用いて
組成物試料を塗布し、ホットプレート上で90℃で3分
間、窒素雰囲気200℃で3分間基板を乾燥し、さらに
410℃の窒素雰囲気ホットプレートで30分間基板を
焼成した。得られた膜に対して蒸着法によりアルミニウ
ム電極パターンを形成させ比誘電率測定用サンプルを作
成した。該サンプルを周波数100kHzの周波数で、
横河・ヒューレットパッカード(株)製、HP1645
1B電極およびHP4284AプレシジョンLCRメー
タを用いてCV法により当該塗膜の比誘電率を測定し
た。
【0019】酸素プラズマ耐性 8インチシリコンウエハ上に、スピンコート法を用いて
組成物試料を塗布し、ホットプレート上で90℃で3分
間、窒素雰囲気200℃で3分間基板を乾燥し、さらに
410℃の窒素雰囲気ホットプレートで30分間基板を
焼成した。この塗膜に、反応性イオン酸素プラズマエッ
チング装置(日立製作所製RE−654X−II)を用
いて、以下の条件で処理を行った。 圧力:20mTorr RFパワー:400W 処理時間:3分間 得られた塗膜を1%フッ酸水溶液に浸漬し、浸漬前後の
塗膜の膜厚変化を測定した。酸素プラズマ耐性は、以下
の基準で評価した。 ○:膜厚変化が4%以下 ×:膜厚変化が4%を超える
【0020】合成例1 石英製セパラブルフラスコ中で、蒸留メチルトリメトキ
シシラン77.04gと蒸留テトラメトキシシラン2
4.05gと蒸留テトラキス(アセチルアセトナート)
チタン0.05gを、蒸留プロピレングリコールモノプ
ロピルエーテル290gに溶解させたのち、スリーワン
モーターで攪拌させ、溶液温度を50℃に安定させた。
次に、イオン交換水84gを1時間かけて溶液に添加し
た。その後、50℃で2時間反応させたのち、蒸留アセ
チルアセトン25gを添加し、さらに30分間反応さ
せ、反応液を室温まで冷却した。50℃で反応液からメ
タノールと水を含む溶液を149gエバポレーションで
除去し、反応液を得た。このようにして得られた縮合
物等の重量平均分子量は、1,900であった。
【0021】合成例2 石英製セパラブルフラスコ中で、蒸留メチルトリメトキ
シシラン205.50gと蒸留テトラメトキシシラン8
5.51gを、蒸留プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル426gに溶解させたのち、スリーワンモーター
で攪拌させ、溶液温度60℃に安定させた。次に、無水
マレイン酸0.013gを溶解させたイオン交換水18
2gを1時間かけて溶液に添加した。その後、60℃で
2時間反応させたのち、反応液を室温まで冷却した。5
0℃で反応液からメタノールを含む溶液を360gエバ
ポレーションで除去し、反応液を得た。このようにし
て得られた縮合物等の重量平均分子量は、1,000で
あった。
【0022】合成例3 石英製セパラブルフラスコに、蒸留エタノール570
g、イオン交換水160gと10%水酸化テトラメチル
アンモニウム水溶液30gを入れ、均一に攪拌した。こ
の溶液にメチルトリメトキシシラン136gとテトラエ
トキシシラン209gの混合物を添加した。溶液を50
℃に保ったまま、2時間反応を行った。この溶液にプロ
ピレングリコールモノプロピルエーテル300gを加
え、その後、50℃のエバポレーターを用いて溶液を1
0%(完全加水分解縮合物換算)となるまで濃縮し、そ
の後、酢酸の10%プロピレングリコールモノプロピル
エーテル溶液10gを添加し、反応液を得た。このよ
うにして得られた縮合物等の重量平均分子量は、1,2
00,000であった。
【0023】合成例4 石英製セパラブルフラスコ中で、蒸留メチルトリメトキ
シシラン205.50gと蒸留フェニルトリメトキシシ
ラン5.5gと蒸留テトラメトキシシラン85.51g
を、蒸留プロピレングリコールモノエチルエーテル42
6gに溶解させたのち、スリーワンモーターで攪拌さ
せ、溶液温度60℃に安定させた。次に、無水マレイン
酸0.013gを溶解させたイオン交換水182gを1
時間かけて溶液に添加した。その後、60℃で2時間反
応させたのち、反応液を室温まで冷却した。50℃で反
応液からメタノールを含む溶液を360gエバポレーシ
ョンで除去し、反応液を得た。このようにして得られ
た縮合物等の重量平均分子量は、950であった。
【0024】比較合成例1 石英製セパラブルフラスコ中で、メチルトリメトキシシ
ラン77.04gとテトラメトキシシラン24.05g
とテトラキス(アセチルアセトナート)チタン0.48
gを、プロピレングリコールモノプロピルエーテル29
0gに溶解させたのち、スリーワンモーターで攪拌さ
せ、溶液温度を60℃に安定させた。次に、イオン交換
水84gを1時間かけて溶液に添加した。その後、60
℃で2時間反応させたのち、アセチルアセトン25gを
添加し、さらに30分間反応させ、反応液を室温まで冷
却した。50℃で反応液からメタノールと水を含む溶液
を149gエバポレーションで除去し、反応液を得
た。このようにして得られた縮合物等の重量平均分子量
は、8,900であった。
【0025】実施例1 合成例1で得られた反応液を0.2μm孔径のテフロ
ン製フィルターでろ過を行いシリカ系膜前駆体を得、ス
ピンコート法でシリコンウエハ上に塗布した。塗膜の屈
折率は1.388で、比誘電率は2.92と低い値であ
った。また、酸素プラズマ耐性試験での塗膜変化は2.
6%と、高い酸素プラズマ耐性を示した。
【0026】実施例2〜6 実施例1において、反応液の代わりに表1に示す反応
液を使用した以外は実施例1と同様に評価を行った。評
価結果を表1に併せて示す。
【0027】
【表1】
【0028】実施例7 重量平均分子量12,000のポリ(N−メチルシラザ
ン)10gをキシレン90gに溶解させ、0.2μm孔
径のテフロン製フィルターでろ過を行いシリカ系膜前駆
体を得た。この溶液を8インチシリコンウエハ上に、ス
ピンコート法を用いて組成物試料を塗布し、ホットプレ
ート上で90℃で3分間、窒素雰囲気200℃で3分間
基板を乾燥し、さらに酸素濃度2%、410℃のホット
プレートで30分間基板を焼成した。塗膜の屈折率は
1.396、炭素含有量は17.7%で、比誘電率は
2.98と低い値であった。また、酸素プラズマ耐性試
験での塗膜変化は3.7%と、高い酸素プラズマ耐性を
示した。
【0029】比較例1 比較合成例1で得られた反応液を使用した以外は実施
例1と同様にして塗膜の評価を行った。塗膜の屈折率は
1.353、炭素含有量は13.4%で、比誘電率は
2.75と低い値であったが、酸素プラズマ耐性試験で
の塗膜変化は5.6%と、酸素プラズマ耐性に劣るもの
であった。
【0030】比較例2 合成例2で得られた反応液を使用し、塗膜の焼成を9
0℃で3分間、窒素雰囲気200℃で3分間基板を乾燥
し、さらに340℃の窒素雰囲気ホットプレートで30
分間行ったこと以外は実施例1と同様にして塗膜の評価
を行った。塗膜の屈折率は1.423、炭素含有量は1
3.9%で、酸素プラズマ耐性試験での塗膜変化は4.
5%と、酸素プラズマ耐性に優れていたが、塗膜の比誘
電率は3.4と高い比誘電率であった。
【0031】
【発明の効果】本発明の633nmにおける塗膜屈折率
が1.37〜1.42のシリカ系膜からなる絶縁膜は、
低比誘電率と酸素プラズマ耐性を両立するので層間絶縁
膜用として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 欣司 東京都中央区築地二丁目11番24号ジェイエ スアール株式会社内 Fターム(参考) 5F058 AC03 AF04 AG01 AH02 BC05 BF46 BH01 BJ02 5G303 AA07 AB06 AB20 BA03 CA06 CB30 DA02 5G305 AA07 AB10 AB40 BA09 BA18 CA26 CB26 CD12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 633nmにおける塗膜屈折率が1.3
    7〜1.42のシリカ系膜からなることを特徴とする絶
    縁膜。
  2. 【請求項2】 シリカ系膜が炭素を5〜20重量%含む
    ことを特徴とする請求項1記載の絶縁膜。
  3. 【請求項3】 シリカ系膜がメチル基およびフェニル基
    もしくはいずれか一方を含有することを特徴とする請求
    項1記載の絶縁膜。
  4. 【請求項4】 比誘電率が2.7〜3.2であることを
    特徴とする請求項1記載の絶縁膜。
  5. 【請求項5】 半導体の層間絶縁膜であることを特徴と
    する請求項1記載の絶縁膜。
  6. 【請求項6】 シリカ系膜前駆体および溶媒を含む請求
    項1記載の絶縁膜の形成用材料。
  7. 【請求項7】 シリカ系膜前駆体を含む絶縁膜形成用材
    料を基板に塗布し、380〜450℃で加熱することを
    特徴とする請求項1記載の絶縁膜の形成方法。
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