JP2002025925A - 縦型熱処理装置およびその板状断熱材の製造方法 - Google Patents

縦型熱処理装置およびその板状断熱材の製造方法

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JP2002025925A
JP2002025925A JP2000204743A JP2000204743A JP2002025925A JP 2002025925 A JP2002025925 A JP 2002025925A JP 2000204743 A JP2000204743 A JP 2000204743A JP 2000204743 A JP2000204743 A JP 2000204743A JP 2002025925 A JP2002025925 A JP 2002025925A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状断熱材のひび割れによる崩落を防止し、
断熱性および耐久性の向上を図る。 【解決手段】 複数枚の被処理体wを収容する縦型の処
理容器2の周囲に、筒状断熱材11を有するヒータ10
を設置し、該ヒータ10の筒状断熱材11の上部に板状
断熱材13を被せてなる縦型熱処理装置1において、前
記板状断熱材13に複数本の芯棒21を埋め込んでな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦型熱処理装置お
よびその板状断熱材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造においては、被処
理体例えば半導体ウエハに、酸化、拡散、CVD(Chem
ical Vapor Deposition)などの処理を行うために、
各種の熱処理装置が用いられている。そして、その一つ
として、一度に多数枚の被処理体の熱処理が可能な縦型
熱処理装置が知られている。
【0003】この縦型熱処理装置は、複数枚の被処理体
を収容する縦型の処理容器を有し、この処理容器の周囲
には筒状断熱材を有するヒータが設置されている。ま
た、このヒータの筒状断熱材の上部には、頂部断熱材と
しての板状断熱材が被せられ、ヒータの頂部における断
熱が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記縦
型熱処理装置においては、ヒータの頂部断熱材である板
状断熱材に熱劣化や熱衝撃等により放射状にひびが入る
ことがある。そして、ひび割れ(亀裂)が進行すると、
板状断熱材が形状を維持できなくなって崩落を招く恐れ
がある。板状断熱材が崩落を起こすと、ヒータの頂部の
断熱性が損なわれるだけでなく、崩落した板状断熱材の
直撃によりヒータのエレメント(抵抗発熱線)が損傷す
ると、熱処理が困難になる恐れがあった。
【0005】本発明は、前記事情を考慮してなされたも
ので、板状断熱材のひび割れによる崩落を防止すること
ができ、断熱性および耐久性の向上が図れる縦型熱処理
装置およびその板状断熱材の製造方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
の発明は、複数枚の被処理体を収容する縦型の処理容器
の周囲に、筒状断熱材を有するヒータを設置し、該ヒー
タの筒状断熱材の上部に板状断熱材を被せてなる縦型熱
処理装置において、前記板状断熱材に複数本の芯棒を埋
め込んでなることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、複数枚の被処理体を収
容する縦型の処理容器の周囲に、筒状断熱材を有するヒ
ータを設置し、該ヒータの筒状断熱材の上部に板状断熱
材を被せてなる縦型熱処理装置において、前記板状断熱
材を成形する成形型内に複数の心棒を配置する工程と、
前記成形型を断熱材料をなす無機質繊維を含む懸濁液に
浸漬して吸引により成形型内に断熱材料を堆積させる工
程と、その堆積された断熱材料からなる成形体を成形型
から取外して乾燥させる工程と、その乾燥された成形体
を焼成する工程とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、複数枚の被処理体を収
容する縦型の処理容器の周囲に、筒状断熱材を有するヒ
ータを設置し、該ヒータの筒状断熱材の上部に板状断熱
材を被せてなる縦型熱処理装置において、前記板状断熱
材を短冊状に複数に分割する工程と、分割された板状断
熱材の構成片に複数本の芯棒を通すための孔を加工する
工程と、この工程後に前記板状断熱材の構成片を接合し
て前記孔に芯棒を挿通する工程とを備えたことを特徴と
する。
【0009】請求項4の発明は、複数枚の被処理体を収
容する縦型の処理容器の周囲に、筒状断熱材を有するヒ
ータを設置し、該ヒータの筒状断熱材の上部に頂部断熱
材を被せてなる縦型熱処理装置において、前記頂部断熱
材が前記筒状断熱材の上部に載置される皿部材と、この
皿部材上に載置される毛布状断熱材とからなることを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基いて詳述する。図1は本発明の実施の形態を
示す縦型熱処理装置の縦断面図、図2は同縦型熱処理装
置の板状断熱材の斜視図、図3は同板状断熱材の断面
図、図4は芯棒の拡大断面図、図5は板状断熱材の製造
方法の一例を説明する図である。
【0011】図1において、1は縦型熱処理装置で、こ
の縦型熱処理装置1は複数枚の被処理体例えば半導体ウ
エハwを収容して所定の熱処理例えばCVD処理を施す
縦型の処理容器(プロセスチューブ)2を備えている。
この処理容器2は、耐熱性および耐食性を有する材料例
えば石英ガラスにより形成されている。
【0012】処理容器2は、本実施の形態では、内管2
aと外管2bの二重管構造になっている。内管2aは上
端および下端が開放されている。外管2bは、上端が閉
塞され、下端が開放されている。なお、処理容器2は、
外管2bのみからなっていてもよく、この場合、外管2
bの頂部に排気部が設けられていてもよい。
【0013】処理容器2の下部には、本実施の形態で
は、処理容器2内に処理ガスや不活性ガスを導入するガ
ス導入部3と、処理容器2内を排気する排気部4とを有
する短円筒状のマニホールド5が設けられている。この
マニホールド5は、耐熱性および耐食性を有する材料例
えばステンレス鋼により形成されている。
【0014】ガス導入部3には、ガス源に通じるガス供
給系の配管が接続される。排気部4には、真空ポンプお
よび圧力制御機構を有する排気系が接続され、処理容器
2内を所定の処理圧力に制御し得るようになっている。
この処理圧力に制御された状態で、ガス導入部3から導
入された処理ガスが処理容器2の内管2a内を上昇して
ウエハwの所定の熱処理に供された後、内管2aと外管
2bとの間の環状通路を下降して排気部4から排気され
るようになっている。
【0015】前記マニホールド5の上端には、フランジ
部5aが形成されており、この上端フランジ部5aの上
面には、外管2bの下端フランジ部2fが載置され、フ
ランジ押え6により接合固定されている。マニホールド
5の上端フランジ部5fと外管2bの下端フランジ部2
fとの間には、シール手段である例えばOリング7が介
設されている。マニホールド5の内側には、内管2aを
支持するための内管支持部8が設けられている。
【0016】前記マニホールド5は、ベースプレート9
の下部に取付けられており、このベースプレート9の上
部には、処理容器2の周囲を取り囲み処理容器2内のウ
エハwを所定の熱処理温度に加熱昇温するためのヒータ
10が設置されている。このヒータ10は、処理容器2
の周囲を取囲む筒状(円筒状)の断熱材11を備え、こ
の筒状断熱材11の内周に抵抗発熱線12が螺旋状また
は蛇行状に配設されている。前記ヒータ10は、高さ方
向に複数の領域に分けて温度制御が可能に構成されてい
る。
【0017】ヒータ10の筒状断熱材11の上部には、
ヒータ10の頂部断熱材である円板状の板状断熱材13
が被せられ(載置され)ている。ヒータ10本体の筒状
断熱材11およびヒータ10頂部の板状断熱材13は、
所定の断熱材料例えばシリカ(SiO2)およびアルミ
ナ(Al23)の混合材料により形成されている。板状
断熱材13の具体的構造および製造方法については後述
する。
【0018】前記ヒータ10の筒状断熱材11の外側お
よび板状断熱材13の上方は、金属板からなる覆いであ
るアウターシェルにより覆われており、アウターシェル
には水冷ジャケットが設けられている(図示省略)。な
お、図示例の板状断熱材13は、ヒータ10の内側を強
制的に空冷する際に排気するための排気口14を中央に
有しているが、ヒータ10が強制空冷式でない場合には
排気口を有していなくてもよい。
【0019】処理容器2内に複数枚例えば150枚程度
の半導体ウエハwを高さ方向に所定間隔で搭載保持する
ために、ウエハwは保持具である例えば石英ガラス製の
ボート15に保持され、このボート15はマニホールド
5の下端開口部(炉口)を密閉する例えばステンレス鋼
製の蓋体16の上部に炉口断熱手段である保温筒17を
介して載置されている。前記処理容器2の下方には、蓋
体16を昇降させて蓋体16の開閉および処理容器2に
対するボート15の搬入搬出を行うための昇降機構18
が設けられていると共にその作業領域であるローディン
グエリア19が設けられている。
【0020】マニホールド5の下端(開口端)と蓋体1
6との接合部には、シール手段である例えばOリングが
設けられている(図示省略)。また、蓋体16には、ウ
エハwの面内均一な熱処理を可能とするためにボート1
5を回転するための回転機構20が設けられている。
【0021】そして、前記ヒータ10の頂部断熱材であ
る板状断熱材13には、その熱劣化や熱衝撃等に起因す
るひび割れによる崩落を防止するために、図2ないし図
3にも示すように、複数例えば2本の芯棒21が埋め込
まれている。また、前記板状断熱材13の下面および排
気口14の内周面には、板状断熱材13にひび割れが生
じた時に発生する粉状のごみ(パーティクル)の落下や
飛散を抑制ないし防止するため、および板状断熱材13
のひび割れによる崩落を抑制するために、アルミナクロ
ス(アルミナ製のシート)22が貼り付けられているこ
とが好ましいが、必ずしもアルミナクロス22が貼り付
けられていなくてもよい。
【0022】前記芯棒21は、例えばアルミナセラミッ
クからなっている。芯棒21は、板状断熱材13の内部
に、排気口14を挟んで面方向ないし直径方向に平行に
配置されている。例えば、直径が300mmのウエハ対
応の縦型熱処理装置の場合、前記板状断熱材13の直径
は620mm程度、厚さは50mm程度とされる。ま
た、前記芯棒21の直径は11mm程度とされる。前記
芯棒21は、中実であってもよいが、強度を高めるため
に、中空ないし管状であることが好ましい。また、更に
強度を高めるために、芯棒21は、図4に示すように、
管状の外芯材21aと、この外芯材21a内に挿通され
た内芯材21bとの二重構造になっていることが好まし
い。
【0023】次に、以上の構成からなる縦型熱処理装置
の作用を述べる。先ず、ウエハwの移載が終了したボー
ト15は、ローディングエリア19において、蓋体16
上の保温筒17上に載置される。次に、昇降機構18に
よる蓋体16の上昇によってボート15を処理容器2内
にその下端開口(マニホールド5の下端開口部)から搬
入し、その開口を蓋体16で気密に閉塞する。そして、
処理容器2内を、排気部4からの排気系による減圧排気
により所定の圧力ないし真空度に制御すると共にヒータ
10により所定の処理温度に制御し、回転機構20によ
りボート15を回転させながらガス導入部3より処理ガ
スを処理容器2内に導入してウエハwに所定の熱処理例
えばCVD処理を開始する。
【0024】所定の熱処理が終了したなら、先ず、ヒー
タ10の電源を切り、ヒータ10内を強制空冷すると共
に、処理ガスの導入を停止し不活性ガスの導入により処
理容器2内をパージする。次に、回転機構20を停止
し、蓋体16を下降させて処理容器2内を開放すると共
にボート2をローディングエリア37に搬出すればよ
い。
【0025】このように前記縦型熱処理装置1によれ
ば、複数枚のウエハwを収容する縦型の処理容器2の周
囲に、筒状断熱材11を有するヒータ10を設置し、こ
のヒータ10の筒状断熱材11の上部に板状断熱材13
を被せてなる縦型熱処理装置において、前記板状断熱材
13に複数本の芯棒21を埋め込んでなるため、たとえ
板状断熱材13に熱衝撃等によりひびが入り、ひび割れ
が発生したとしても、板状断熱材13の形状が前記芯棒
21によって保持されるようになり、板状断熱材13の
崩落を防止することができる。
【0026】従って、板状断熱材13の崩落によるヒー
タ頂部の断熱性の低下、およびヒータエレメント(抵抗
発熱線)12の破損(断線)を防止することができ、断
熱性および耐久性の向上が図れる。
【0027】前述のように直径の大きい板状断熱材13
に芯棒21を挿通するための長さの長い孔をドリル等に
より直接設けることは難しいので、次のような板状断熱
材の製造方法が採用される。すなわち、本実施の形態の
板状断熱材の製造方法は、図5に示すように、前記板状
断熱材を成形する成形型23内に複数本の心棒21を面
方向に平行に配置する工程と、前記成形型23を断熱材
料をなす無機質繊維を含む懸濁液24に浸漬して吸引に
より成形型23内に断熱材料を堆積させる工程と、その
堆積された断熱材料からなる成形体(図示省略)を成形
型23から取外して乾燥させる工程と、その乾燥された
成形体を焼成する工程とを備えている。
【0028】前記成形型23は、下部が開放された円形
箱状をなし、内部の上方には懸濁液の水分を透過させ、
断熱材料を堆積させるための濾過材である網25が張設
されている。前記芯棒21は、成形型23内に図示しな
い治具により着脱可能に取付けられる。前記成形型23
の上部には、吸引口26が設けられ、この吸引口26に
吸引ポンプ27が接続される。
【0029】前記懸濁液24は、槽28内に収容されて
いる。この懸濁液24としては、例えばシリカ、アルミ
ナあるいは珪酸アルミナを含む無機質繊維と、水および
バインダからなるスラリー状のものが用いられる。前記
成形型23を懸濁液層28内に浸漬し、吸引ポンプ27
を駆動すると、懸濁液24が成形型23内に吸引され、
濾過材である網25を透過しない断熱材料である無機質
繊維が網25上に堆積される。なお、網25を透過した
水分ならびに無機質繊維は、吸引ポンプ27の吐出パイ
プ29を介して回収されるが、再度懸濁液槽28内に循
環させるようにしてもよい。
【0030】無機質繊維からなる断熱材料が所定厚さ堆
積されて断熱材料中に芯棒21が埋没されたなら、吸引
を止めて成形型23を懸濁液層28から引き上げ、成形
型23から堆積成形された断熱材料の成形体を芯棒21
と共に取外して自然もしくは強制的に乾燥させる。そし
て、その乾燥された成形体を焼成した後、排気口14の
加工や仕上げ加工を施すことにより所定の板状断熱材1
3が得られる。
【0031】本実施の形態の板状断熱材の製造方法によ
れば、板状断熱材13を成形する成形型23内に複数の
心棒21を配置する工程と、前記成形型23を断熱材料
をなす無機質繊維を含む懸濁液24に浸漬して吸引によ
り成形型23内に断熱材料を堆積させる工程と、その堆
積された断熱材料からなる成形体を成形型23から取外
して乾燥させる工程と、その乾燥された成形体を焼成す
る工程とを備えているため、複数本の芯棒21が面方向
に埋め込まれた板状断熱材13を容易に製造することが
でき、たとえ板状断熱材13に熱衝撃等によりひびが入
り、ひび割れが発生したとしても、板状断熱材13のひ
び割れによる崩落を前記芯棒21による形状保持作用に
よって防止することができ、断熱性および耐久性の向上
が図れる。
【0032】図6は板状断熱材の製造方法の他の例を説
明する図である。本実施の形態における板状断熱材の製
造方法は、例えば前述した吸引成形方法(但し、芯棒は
使用しない。)により成形加工された円板状の板状断熱
材13〔図6の(a)参照〕を所定の幅例えば5cm幅
の短冊状に複数に分割する工程〔図6の(b)参照〕
と、分割された板状断熱材の構成片13a〜13nに複
数本の芯棒21を通すための孔30を加工する工程〔図
6の(c)参照〕と、この工程後に前記板状断熱材の構
成片13a〜13nを接合して前記孔30に芯棒21を
挿通する工程〔図6の(d)参照〕とを備えている。
【0033】すなわち、前記板状断熱材の製造方法によ
れば、板状断熱材13を短冊状に複数に分割する工程
と、分割された板状断熱材の構成片13a〜13nに複
数本の芯棒21を通すための孔30を加工する工程と、
この工程後に前記板状断熱材の構成片13a〜13nを
接合して連続した孔30に芯棒21を挿通する工程とを
備えているため、複数本の芯棒21が面方向(直径方
向)に埋め込まれた板状断熱材13を容易に製造するこ
とができ、たとえ板状断熱材13に熱衝撃等によりひび
が入り、ひび割れが発生したとしても、板状断熱材13
のひび割れによる崩落を前記芯棒21によって防止する
ことができ、断熱性および耐久性の向上が図れる。
【0034】図7は板状断熱材の他の例を示す断面図で
ある。本実施の形態における板状断熱材(頂部断熱材)
13は、前記ヒータ10の筒状断熱材11の上部に載置
される皿部材31と、この皿部材31上に載置される毛
布状断熱材32とからなっている。前記皿部材31は、
耐熱性、耐熱衝撃性を有する材料例えば石英ガラスもし
くはセラミックにより形成されている。皿部材31を石
英ガラスにより形成する場合、サンドブラスト等により
不透明とされていることが好ましい。
【0035】本実施の形態の板状断熱材(頂部断熱材)
13によれば、前記筒状断熱材11の上部に載置される
耐熱性を有する皿部材31と、この皿部材31上に載置
される毛布状断熱材32とからなるため、これら皿部材
31および毛布上断熱材32が従来の板状断熱材のよう
に熱衝撃等によってひび割れを生じる恐れがなく、ヒー
タ頂部の断熱性および耐久性の向上が図れる。
【0036】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、前記実施の形態で
は、熱処理の一例としてCVD処理が例示されている
が、本発明の縦型熱処理装置は、CVD処理以外に、例
えば拡散処理、酸化処理、アニール処理等を行うことが
可能である。また、前記実施の形態では、処理容器にマ
ニホールドを備えた縦型熱処理装置が例示されている
が、本発明の縦型熱処理装置は、処理容器にマニホール
ドを備えていなくてもよい。また、被処理体としては、
半導体ウエハ以外に、例えばLCD基板やガラス基板等
であってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
【0038】(1)請求項1の発明によれば、複数枚の
被処理体を収容する縦型の処理容器の周囲に、筒状断熱
材を有するヒータを設置し、該ヒータの筒状断熱材の上
部に板状断熱材を被せてなる縦型熱処理装置において、
前記板状断熱材に複数本の芯棒を埋め込んでなるため、
たとえ板状断熱材に熱衝撃等によりひびが入ったとして
も、板状断熱材のひび割れによる崩落を前記芯棒によっ
て防止することができ、断熱性および耐久性の向上が図
れる。
【0039】(2)請求項2の発明によれば、複数枚の
被処理体を収容する縦型の処理容器の周囲に、筒状断熱
材を有するヒータを設置し、該ヒータの筒状断熱材の上
部に板状断熱材を被せてなる縦型熱処理装置において、
前記板状断熱材を成形する成形型内に複数の心棒を配置
する工程と、前記成形型を断熱材料をなす無機質繊維を
含む懸濁液に浸漬して吸引により成形型内に断熱材料を
堆積させる工程と、その堆積された断熱材料からなる成
形体を成形型から取外して乾燥させる工程と、その乾燥
された成形体を焼成する工程とを備えているため、芯棒
が埋め込まれた板状断熱材を容易に製造することがで
き、たとえ板状断熱材に熱衝撃等によりひびが入ったと
しても、板状断熱材のひび割れによる崩落を前記芯棒に
よって防止することができ、断熱性および耐久性の向上
が図れる。
【0040】(3)請求項3の発明によれば、複数枚の
被処理体を収容する縦型の処理容器の周囲に、筒状断熱
材を有するヒータを設置し、該ヒータの筒状断熱材の上
部に板状断熱材を被せてなる縦型熱処理装置において、
前記板状断熱材を短冊状に複数に分割する工程と、分割
された板状断熱材の構成片に複数本の芯棒を通すための
孔を加工する工程と、この工程後に前記板状断熱材の構
成片を接合して前記孔に芯棒を挿通する工程とを備えて
いるため、芯棒が埋め込まれた板状断熱材を容易に製造
することができ、たとえ板状断熱材に熱衝撃等によりひ
びが入ったとしても、板状断熱材のひび割れによる崩落
を前記芯棒によって防止することができ、断熱性および
耐久性の向上が図れる。
【0041】(4)請求項4の発明によれば、複数枚の
被処理体を収容する縦型の処理容器の周囲に、筒状断熱
材を有するヒータを設置し、該ヒータの筒状断熱材の上
部に頂部断熱材を被せてなる縦型熱処理装置において、
前記頂部断熱材が前記筒状断熱材の上部に載置される皿
部材と、この皿部材上に載置される毛布状断熱材とから
なるため、これら皿部材および毛布上断熱材が従来の板
状断熱材のように熱衝撃等によってひび割れを生じる恐
れがなく、頂部の断熱性および耐久性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦型熱処理装置の縦
断面図である。
【図2】同縦型熱処理装置の板状断熱材の斜視図であ
る。
【図3】同板状断熱材の断面図である。
【図4】芯棒の拡大断面図である。
【図5】板状断熱材の製造方法の一例を説明する図であ
る。
【図6】板状断熱材の製造方法の他の例を説明する図で
ある。
【図7】板状断熱材の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
w 被処理体 1 縦型熱処理装置 2 処理容器 10 ヒータ 11 筒状断熱材 13 板状断熱材(頂部断熱材) 21 芯棒 23 成形型 24 懸濁液 30 孔 31 皿部材 32 毛布状断熱材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27D 1/18 F27D 1/18 A H01L 21/205 H01L 21/205 21/31 21/31 E 21/324 21/324 K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の被処理体を収容する縦型の処理
    容器の周囲に、筒状断熱材を有するヒータを設置し、該
    ヒータの筒状断熱材の上部に板状断熱材を被せてなる縦
    型熱処理装置において、前記板状断熱材に複数本の芯棒
    を埋め込んでなることを特徴とする縦型熱処理装置。
  2. 【請求項2】 複数枚の被処理体を収容する縦型の処理
    容器の周囲に、筒状断熱材を有するヒータを設置し、該
    ヒータの筒状断熱材の上部に板状断熱材を被せてなる縦
    型熱処理装置において、前記板状断熱材を成形する成形
    型内に複数の心棒を配置する工程と、前記成形型を断熱
    材料をなす無機質繊維を含む懸濁液に浸漬して吸引によ
    り成形型内に断熱材料を堆積させる工程と、その堆積さ
    れた断熱材料からなる成形体を成形型から取外して乾燥
    させる工程と、その乾燥された成形体を焼成する工程と
    を備えたことを特徴とする縦型熱処理装置の板状断熱材
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 複数枚の被処理体を収容する縦型の処理
    容器の周囲に、筒状断熱材を有するヒータを設置し、該
    ヒータの筒状断熱材の上部に板状断熱材を被せてなる縦
    型熱処理装置において、前記板状断熱材を短冊状に複数
    に分割する工程と、分割された板状断熱材の構成片に複
    数本の芯棒を通すための孔を加工する工程と、この工程
    後に前記板状断熱材の構成片を接合して前記孔に芯棒を
    挿通する工程とを備えたことを特徴とする縦型熱処理装
    置の板状断熱材の製造方法。
  4. 【請求項4】 複数枚の被処理体を収容する縦型の処理
    容器の周囲に、筒状断熱材を有するヒータを設置し、該
    ヒータの筒状断熱材の上部に頂部断熱材を被せてなる縦
    型熱処理装置において、前記頂部断熱材が前記筒状断熱
    材の上部に載置される皿部材と、この皿部材上に載置さ
    れる毛布状断熱材とからなることを特徴とする縦型熱処
    理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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ES2346734A1 (es) * 2010-07-19 2010-10-19 Carlos Cabrera Duran Horno para la desecacion de tomates.
JP2014093410A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Tokyo Electron Ltd 縦型熱処理装置
JP2015172466A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 新日鐵住金株式会社 セラミックスファイバーブロック及びこれを用いた炉内ライニング構造

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