JP2002025215A - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

磁気ディスクカートリッジ

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JP2002025215A
JP2002025215A JP2000212108A JP2000212108A JP2002025215A JP 2002025215 A JP2002025215 A JP 2002025215A JP 2000212108 A JP2000212108 A JP 2000212108A JP 2000212108 A JP2000212108 A JP 2000212108A JP 2002025215 A JP2002025215 A JP 2002025215A
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JP2000212108A
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Kengo Oishi
健吾 大石
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジケースが、磁気ディスクメディ
ア収容用凹部を形成したベースプレートと、このベース
プレートの上下面にそれぞれ被着されたカバーケースと
によって構成され、磁気ヘッド挿入用窓を開閉するシャ
ッター部材が、上下のカバーケースの内側においてベー
スプレートに装着されてなる磁気ディスクカートリッジ
において、上記シャッター部材の動作空間を確保する。 【解決手段】 上下のカバーケース30,40を、磁気
ヘッド挿入用窓8側の前縁部の少なくとも一部分におい
てクラムシェル型に一体に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状の磁気ディ
スクメディアを偏平状のカートリッジケース内に収容し
た、薄型でかつ記録容量の大きい磁気ディスクカートリ
ッジに関し、特に、上記カートリッジケースの磁気ヘッ
ド挿入用窓を開閉するためのシャッター部材がカートリ
ッジケースに摺動可能に設けられた磁気ディスクカート
リッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状ベースの両面に磁性体層を備え
た磁気ディスクメディア(いわゆるフロッピー(登録商
標)ディスク)を扁平なケース内に収容して、この磁気
ディスクメディアを回転駆動しながら磁気ヘッドにより
上記磁性体層に磁気記録を行なう磁気ディスクカートリ
ッジが提供され、その取扱いの容易性、低コストといっ
た利点から、主としてコンピュータ用の記録媒体として
広く用いられている。
【0003】上記カートリッジケースには、磁気記録再
生のための磁気ヘッドが磁気ディスクメディアの片面ま
たは両面に外部から接触もしくは近接するため出し入れ
される磁気ヘッド挿入用の窓が設けられ、さらに不使用
時における塵埃等の侵入を防止するために、上記窓を開
放する開位置と、窓を閉止する閉位置との間で摺動可能
なシャッター部材が装着されている。
【0004】ところで、上記のような磁気ディスクカー
トリッジを使用するコンピュータの小型化が進み、ノー
トブック型パソコンが普及し、特に小型のものではその
大きさの制約から外部記憶装置として磁気ディスクカー
トリッジ用のディスクドライブ装置を内蔵せず、外付け
方式としたものが使用されるようになっている。この外
付け方式の採用は、小型パソコンの携帯性といった観点
では優れているが、例えば、小型パソコンの持運び先で
磁気ディスクカートリッジが使えないため、大量のデー
タの記録再生が行なえないといった問題や、データを複
数の磁気ディスクカートリッジに記録することができな
いといった問題を生じさせている。
【0005】これらの点から、小型のパソコンには外部
インターフェースおよび増設メモリ対応として、PCカ
ードが装着されるPCカードスロット(PCMC IA 仕様準
拠)を備えたものがあり、このPCカードスロットを利
用して磁気ディスクカートリッジを使用した外部記憶装
置を構成することが提案されている。
【0006】上記PCカードスロットに装着し得るPC
カードは、タイプIIで厚みが5.0mmであり、この厚み
の中に磁気ディスクカートリッジとディスクドライブ装
置を構成しようとするものであるから、磁気ディスクカ
ートリッジとしては、厚みが2mm程度の超薄型に構成す
る必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような超薄型磁気
ディスクカートリッジにおいても、記録媒体として大き
な記録容量が要求されるため、高密度記録化して最大限
の記録容量を確保しようとすると、その転送レートを高
める点から磁気ディスクメディアを高速で(2600〜
4500rpm )回転駆動する必要がある。
【0008】この点を考慮して、磁気ディスクカートリ
ッジの根本的な構造の設計を行なう必要があるが、特
に、カートリッジケースの強度を確保しつつ内部に磁気
ディスクメディアを回転自在に収容する空間を確保する
ことが重要な課題となる。すなわち、カートリッジケー
スの厚み方向の寸法規制が厳しいことから、従来の磁気
ディスクカートリッジのカートリッジケースのように分
割構造の合成樹脂製上下シェルを蓋合わせ状に接合する
ものでは、上下シェルの肉厚が薄くなり、所望の機械的
強度を保つことが不可能になる。カートリッジケースの
強度が不足すると、ドライブ装置に対する装填または取
出し時やドライブ装置外での取扱い時において変形を招
き、磁気ディスクメディアがケース内面に接触したりし
て記録再生特性に悪影響を与え、信頼性低下の原因とな
る。
【0009】そこで、合成樹脂製のベースプレートと、
このベースプレートの上下面に被着された一対の金属製
カバーケースとによってカートリッジケースを構成する
とともに、上記ベースプレートに形成した凹部内に、磁
気ディスクメディアを回転可能に収容する構成が考えら
れる。その場合に、磁気ヘッド挿入用窓を開閉するため
のシャッター部材は、上下のカバーケースの内側におい
てベースプレートに装着されることになる。また、上下
のカバーケースは、ドライブ装置への挿入方向に対して
左右の側縁部および/または後縁部においてスポット溶
接等で互いに固定される。
【0010】しかしながら、このような構成を有する磁
気ディスクカートリッジにおいては、カートリッジケー
スが極めて薄く(2mm程度)、しかもシャッター部材
の移動範囲ではベースプレートと上下のカバーケースと
の間が離間しているため、上下のカバーケースをそれら
の周縁部において固定しただけではカートリッジケース
が捩じれ易く、この捩じれが生じると、カバーケースと
シャッター部材との間に位置ずれを生じ、シャッター部
材がカバーケースの内面に接触して、シャッター部材の
平滑な開閉動作が阻害されるという欠点を有する。
【0011】この欠点は、ベースプレートと上下のカバ
ーケースとを接着剤等で固定することによって緩和され
はするが、この接着剤等を用いた固定は組立加工性の点
で問題がある。
【0012】さらに、上下別個のカバーケースを用いた
場合、カートリッジケースの磁気ヘッド挿入用窓を設け
た前縁側で上下のカバーケースを突き合わせる必要があ
るが、上下のカバーケースは薄い金属板の打抜き曲げ加
工によって作成されることから、上記前縁部の精度を確
保し難く、これに起因して、組立後、あるいは使用時に
シャッター部材がカバーケースの内面に接触して、シャ
ッター部材の開閉動作が不安定になるおそれがある。
【0013】上述の事情に鑑み、本発明は、ベースプレ
ートの上下面にカバーケースを被着して超薄型のカート
リッジケースを構成する場合に、シャッター部材がカバ
ーケースの内面に接触するのを回避して、シャッター部
材の安定な開閉動作が得られるようにした磁気ディスク
カートリッジを提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気ヘッド挿
入用窓を有する扁平なカートリッジケース内に円盤状の
磁気ディスクメディアを回転可能に収容するとともに、
上記窓を開放する開位置と該窓を閉止する閉位置との間
で摺動可能に上記カートリッジケースに装着されたシャ
ッター部材を備えてなる磁気ディスクカートリッジにお
いて、上記カートリッジケースが、磁気ディスクメディ
ア収容用凹部を形成したベースプレートと、このベース
プレートの上下面にそれぞれ被着された上下のカバーケ
ースとによって構成され、上記シャッター部材が、上記
上下のカバーケースの内側において上記ベースプレート
に装着され、このベースプレートと上下のカバーケース
との少なくとも一方に、上記シャッター部材の動作空間
を確保する手段が設けられていることを特徴とするもの
である。
【0015】本発明の第1の態様によれば、上記シャッ
ター部材の動作空間を確保する手段が、上記ベースプレ
ートの上面および下面のそれぞれの少なくとも3カ所に
形成された係合突起と、これら係合突起と係合すべく、
上下のカバーケースに形成された係合孔とによって構成
される。
【0016】上記ベースプレートの各面上の少なくとも
3カ所に形成される係合突起のうち少なくとも2個は、
磁気ヘッド挿入用窓の近傍において、ドライブ装置に対
する磁気ディスクカートリッジの挿入方向に対して対称
的に設けることが好ましい。また、上記係合突起のカバ
ーケースの係合孔から突出した部分は、カシメ等による
係合部の外れを防止する処理が施されていることが好ま
しい。
【0017】本発明の第2の態様によれば、上記シャッ
ター部材の動作空間を確保する手段が、上記ベースプレ
ートにおけるシャッター部材の動作範囲の両端に連接し
て形成されて、上記カバーケースの隅部の縁部を係合支
持する支持縁部によって構成される。
【0018】本発明の第3の態様によれば、上記シャッ
ター部材の動作空間を確保する手段が、上下のカバーケ
ースを、磁気ヘッド挿入用窓側の前縁部の少なくとも一
部分において一体に連結された上下のカバーケースによ
って構成される。
【0019】上下のカバーケースの前縁部は、少なくと
も上記シャッター部材を閉方向に付勢するシャッターバ
ネが挿入される部分において連結されていることが好ま
しい。その場合、上記シャッター部材を開閉するために
ドライブ装置側の開閉レバーが挿入される部分では非連
結構造とされる。
【0020】
【発明の効果】本発明の磁気ディスクカートリッジによ
れば、そのカートリッジケースが、磁気ディスクメディ
ア収容空間を凹設したベースプレートと、このベースプ
レートの上下面にそれぞれ被着された上カバーケースお
よび下カバーケースとによって構成されていることによ
り、極めて薄形であっても所望の強度を確保することが
でき、かつ良好な組付性が得られる。
【0021】また、ベースプレートと上下のカバーケー
スとの少なくとも一方に、上記シャッター部材の動作空
間を確保する手段が設けられていることにより、シャッ
ター部材がカバーケースの内面に接触するのを回避し
て、シャッター部材の安定な開閉動作を得ることができ
る。
【0022】本発明の第1の態様によれば、ベースプレ
ートに形成した係合突起と、カバーケースに形成した係
合孔とを互いに係合させることにより、ベースプレート
とカバーケースとの間の位置ずれがなくなるから、組立
性を阻害せずにカートリッジケースの捩じれを防止する
ことができ、これにより、シャッター部材がカバーケー
スの内面に当接するのを防止して、シャッター部材の安
定な開閉動作を保証することができる。
【0023】また、本発明の第2の態様によれば、ベー
スプレートにおけるシャッター部材の動作範囲の両端に
連接して形成された支持縁部に上記カバーケースの隅部
の縁部を係合支持させることによって、上下カバーケー
スの厚み方向の位置規制がなされるから、シャッター部
材の動作空間を確保してシャッター部材の安定な開閉動
作を保証することができる。
【0024】さらに、本発明の第3の態様によれば、上
下のカバーケースが、磁気ヘッド挿入用窓側の前縁部の
少なくとも一部分において一体に連結されていることに
よって、高い寸法精度と強度とを備えた前壁部を構成す
ることができるから、シャッター部材がカバーケースの
内面に当接するのを防止して、シャッター部材の動作空
間を安定に確保することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。
【0026】図1〜図3は、本発明による磁気ディスク
カートリッジの第1の実施の形態を示し、図1は磁気ヘ
ッド挿入用窓がシャッター部材によって閉止された状態
を示す上面側から見た斜視図、図2は、その磁気ヘッド
挿入用窓が開いた状態を下面側から見た斜視図、図3は
この磁気ディスクカートリッジの分解斜視図である。な
お、構造を明確にするため、図面における各部の厚み等
は実際の寸法とは異なる比率で示してある。
【0027】磁気ディスクカートリッジ1は、扁平なカ
ートリッジケースC内に回転自在に収容された円盤状の
磁気ディスクメディア10(図3参照)を備えている。
このカートリッジケースCは、中心部材のベースプレー
ト2と、このベースプレート2の上下に被着された略平
面形状の上カバーケース3および下カバーケース4とに
よって構成されている。磁気ディスクメディア10は、
フレキシブルなポリエステルシート等からなる円盤状の
ベースの両面に磁性体層が施されたもので、中心部に金
属製のセンタコア11が固着されている。
【0028】カートリッジケースCのベースプレート2
の中央には、センタコア11の下部を収容する孔27
(図3参照)が設けられ、さらに、下カバーケース4に
は、上記孔27と重なる位置に、この孔27と略等しい
大きさの孔7が形成され、この孔7からセンタコア11
の底面が外部に臨むように、磁気ディスクメディア10
がカートリッジケースC内に収容されている。
【0029】また、カートリッジケースCのドライブ装
置に対する挿入方向D(図1の矢印)に対する前端部に
は、記録再生用磁気ヘッドがアクセス可能な窓8が形成
されている。この窓8は、ベースプレート2および上下
カバーケース3,4の前端面から中心部に向かって矩形
状に切り欠かれた態様で上下に貫通して開口しており
(図2参照)、この窓8を開閉するシャッター部材5が
上下カバーケース3,4の内側に、左右方向に摺動可能
に内蔵されている。
【0030】このような窓8の構造により、記録再生用
の磁気ヘッドは上下に大きく開閉することなくカートリ
ッジケースCの前端面側から窓8内に挿入可能で、しか
も内蔵型シャッター部材5の採用で、このシャッター部
材5が小型化による強度不足で外れるのが防止され、落
下などに対しても強くなり、組み立て性も良好となる。
【0031】次に、各部品の構造を図3に基づいて具体
的に説明する。
【0032】先ず、ベースプレート2は、例えばアクリ
ロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS樹
脂)またはPOM樹脂などのような合成樹脂から形成さ
れて略正方形の平板状をなし、上面の中央部には、磁気
ディスクメディア10を収容するための、平坦な内底面
を備えた円形凹部21が形成され、この凹部21の薄肉
底板の中心部に上記孔27が開口している。また、凹部
21の底板の前端部分は略矩形状に切除されて、シャッ
ター部材5の後述する下面板部52が移動自在に挿入さ
れる空間22が形成され、ベースプレート2の前端部分
の中央部が前後方向に除去されて、窓8が上下に貫通し
て開口している。そして、ベースプレート2の窓8に関
して一方側(図3の右側)の前壁の前面は、他方側(図
3の左側)の前壁の前面よりも後退してバネ収納部23
が形成され、この部分に、後述するシャッターバネ6が
配置される。
【0033】さらに、ベースプレート2の四隅のコーナ
ー部25は、上下方向に突出して厚みが大きくかつ外側
に張り出して形成され、この部分に対応する上下カバー
ケース3,4の四隅部分は、上記コーナー部25の平面
形状に相当する形状に切り欠かれ、ベースプレート2に
上下カバーケース3,4が嵌合された際には、ベースプ
レート2のコーナー部25が外部に露出するようになっ
ている。各コーナー部25は、その表面が上下カバーケ
ース3,4の表面と面一(つらいち)または外側に突出
する形状に設けられている。
【0034】このようにベースプレート2のコーナー部
25が外部に露出することによって、落下時の衝撃等が
作用した際に、このコーナー部25で衝撃の吸収を可能
とするとともに、ドライブ装置に対する挿入および取出
し操作時に、引っ掛かりを防止して安定した動作を確保
している。また、各コーナー部25には、上下方向に貫
通する孔26(貫通せず中間程度の深さの穴でもよい)
が設けられ、落下衝撃時においてより大きな緩衝作用を
得るようにしている。このベースプレート2は、磁気デ
ィスクメディア10の記録再生に支障がない程度の変形
を許容する強度を具備しているが、衝撃吸収の点から
は、ベースプレート2は弾性を有するプラスチックで構
成するのがよく、また、シャッター部材5との摺動の点
からは潤滑剤を含有するものがよく、寸法精度を高めか
つカバーケース3,4との組付性を向上させる点からは
フィラー材を含有するものがよい。
【0035】さらに、ベースプレート2の上下面の四隅
部の近傍には、係合突起Pが突設されている。これら係
合突起Pは、ベースプレート2の上面および下面のそれ
ぞれにおいて少なくとも3個は必要であり、かつそのう
ちの少なくとも2個は、磁気ヘッド挿入用窓8の近傍に
おいて、ドライブ装置に対する磁気ディスクカートリッ
ジ1の挿入方向Dに対して対称的に設けることが好まし
い。
【0036】上下カバーケース3,4はプレス加工され
たステンレス鋼板等の高強度材料で形成され、上カバー
ケース3と下カバーケース4とは略対称形状をなし、四
隅の角部が矩形状に除去され、前部中央に平面矩形状の
窓8が開口し、前後左右の縁部が直角に折り曲げられ
て、それぞれ前壁部31,41、両側壁部32,42、
後壁部33,43を構成している。窓8に関し一方側
(図1および図3の左側、図2の右側))の前壁部3
1,41は高さが低く形成されて、上下カバーケース
3,4がベースプレート2に被着されたときに、上下前
壁部31,41間にスリット18(図1参照)が形成さ
れるようになっている。そして、ドライブ装置側のシャ
ッター開閉部材がこのスリット18に挿入され、かつス
リット18に沿って移動してシャッター部材5を開作動
させるように構成されている。窓8に関し反対側(図1
および図3の右側、図2の左側)の前壁部31,41、
すなわち上記バネ収納部23の前方に位置する部分の端
部側には切欠きが形成され、上下カバーケース3,4の
前壁部31,41が突き合わせられた状態で矩形状のバ
ネ挿入口19(図1および図2参照)が形成されて、シ
ャッターバネ6の装着用に使用される。
【0037】また、上下カバーケース3,4には、ベー
スプレート2の上下面に突設された係合突起Pがそれぞ
れ係入する係合孔Hが各係合突起Pに対応する位置に形
成されている。
【0038】シャッター部材5は、ベースプレート2と
上下カバーケース3,4との間に、および下面側ではベ
ースプレート2に開口した空間22に挿入されて左右の
開閉方向に摺動自在に装着される。このシャッター部材
5は金属製で、例えばステンレス鋼板もしくはアルミニ
ウム板から断面略コ字状に形成されたもので、上面板部
51と下面板部52とが前端の連結板部53によって連
結され、連結板部53の高さはベースプレート2の前部
厚みと略一致している。そして、連結板部53から上面
板部51および下面板部52に亘って略矩形状に切り欠
かれてシャッター窓54が形成される。このシャッター
窓54は、カートリッジケースCの窓8とほぼ一致する
大きさで開作動時にこれと連通される。このシャッター
窓54はシャッター部材5の中心より偏った位置に設け
られ、連結板部53とともにカートリッジケースCの窓
8を閉止する閉止領域がシャッター窓54に隣接して形
成されている。
【0039】上記シャッター窓54の閉止領域側の前端
内面には、シャッター部材5の連結板部53から折り曲
げられたバネ受け用突起55が設けられ、その背部に開
閉方向にコイルバネによるシャッターバネ6が縮装され
て、シャッター部材5は閉方向に付勢される。また、図
示していないが、下面板部52にはガイド爪が切り起こ
され、ベースプレート2の下面の前縁部に沿ってに左右
方向に延びるガイド溝に係合され、組立時の外れ防止な
どに役立っている。また、シャッター部材5の上面板部
51および下面板部52には補強用リブ56が形成さ
れ、開作動時の変形防止が行われる。この補強用リブ5
6は外側に向けて突出する突起状とし、上下面板部5
1,52の先端が上下カバーケース3,4に接触摺動す
ることによる摩耗粉などの発生を抑えるとともに、摺動
時の摩擦抵抗を軽減して開閉動作の安定性を確保する作
用も有する。
【0040】上記磁気ディスクメディア10の上下に
は、PETシート表面に滑り加工(テフロン(登録商
標)加工)が施されたプラスチックシート等による滑り
シート12が介装される。この滑りシート12は、窓8
に相当する部分が半径方向に除去されて略C字状をな
し、かつ窓8と反対側部分に開口12aが形成されて、
この部分にクリーニング部材13が磁気ディスクメディ
ア10側から上カバーケース3の内頂面およびベースプ
レート2の凹部21の内底面に固着され、このクリーニ
ング部材13の固着によって同時に滑りシート12が固
定される。クリーニング部材13は、磁気ディスクメデ
ィア10に面する側に起毛が施され、磁気ディスクメデ
ィア10の表面に接してその表面の塵埃を除去する。ク
リーニング部材13の反対面には粘着剤が施されてい
る。
【0041】このような構成を有する磁気ディスクカー
トリッジ1の組立ては、ベースプレート2の円形凹部2
1の内底面および上カバーケース3の内頂面に予め滑り
シート12をクリーニング部材13の固着によって固定
しておき、ベースプレート2の円形凹部21に磁気ディ
スクメディア10をセットした後、シャッター部材5を
前方から装着する。続いて、このベースプレート2に対
して上方から上カバーケース3を下方から下カバーケー
ス4を、それらの各係合孔Hにベースプレート2の係合
突起Pをそれぞれ係入させた態様でそれぞれ嵌合させ、
かつ係合突起Pのカバーケース3,4の係合孔Hから突
出した部分を、カシメ等によって変形させて、係合部の
外れを防止する。
【0042】次に、図1および図2に符号Sで示す部位
において、上下のカバーケース3,4をスポット溶接す
る。そして、上下カバーケース3,4の前壁部のバネ挿
入口19からコイル状のシャッターバネ6を撓ませなが
ら内部のバネ収納部23に挿入し、その先端部をシャッ
ター部材5のバネ受け突起55に当接させ、後端部を縮
めながら収納部23内に押し込んで組み立てを終了す
る。なお、バネ挿入口19の開口形状により、組み付け
られたシャッターバネ6が抜けないようになっている。
【0043】この磁気ディスクカートリッジ1がドライ
ブ装置に装填された際には、開閉機構の爪が前端のスリ
ット18に挿入され、シャッター部材5の端部に係合し
てこれを開方向に移動操作する。これに伴って、ベース
プレート2の窓8が開放され図2に示す状態となる。
【0044】以上の説明で明らかなように、本実施の形
態においては、カートリッジケースCが、ベースプレー
ト2と、このベースプレート2の上下面にそれぞれ被着
されたカバーケース3,4とを備え、さらに上カバーケ
ース3の面に平坦な凹部35が形成されていることによ
り、偏平ケースとして必要な強度を確保することができ
る。
【0045】また、ベースプレート2に形成した係合突
起Pと、カバーケース3,4に形成した係合孔Hとを互
いに係合させることにより、ベースプレート2とカバー
ケース3,4との間の位置ずれがなくなるから、組立性
を阻害せずにカートリッジケースの捩じれを防止するこ
とができ、これにより、シャッター部材5がカバーケー
ス3,4の内面に当接するのを防止して、シャッター部
材5の安定な開閉動作を保証することができる。
【0046】次の図4〜図7は、本発明による磁気ディ
スクカートリッジの第2の実施の形態を示し、図4
(a)はベースプレートの平面図、図4(b)はベース
プレートの底面図、図5は図4(b)のV−V線に沿っ
た断面図、図6は図4(b)のVI−VI線に沿った断面
図、図7(a)は上カバーケースの平面図、図7(b)
は下カバーケースの平面図である。なお、本実施の形態
も、基本的には上述した第1の実施の形態と同様の構成
を有するから、共通する部分には同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0047】本実施の形態においても、第1の実施の形
態と同様に、ベースプレート2の四隅のコーナー部25
が、図4〜図6に示すように上下方向に突出して厚みが
大きくかつ外側に張り出して形成され、この部分に対応
する上下カバーケース3,4の四隅部分は、図7に示す
ように、上記コーナー部25の平面形状に相当する形状
に切り欠かれた切欠き部36,46が形成され、ベース
プレート2に上下カバーケース3,4が嵌合された際に
は、ベースプレート2のコーナー部25が外部に露出す
るようになっている。各コーナー部25は、その表面が
上下カバーケース3,4の表面と面一または外側に突出
する形状に設けられている。
【0048】ベースプレート2の下面の前縁部には、図
4(b)および図5に示すように、シャッター部材5の
ガイド爪が係合するガイド溝24が形成され、さらにシ
ャッター部材5をベースプレート2に装着する際に上記
ガイド爪をガイド溝24内に導く切欠き29が形成され
ている。
【0049】ベースプレート2の上面におけるシャッタ
ー部材5の動作範囲Aの両端とコーナー部25との間に
は、ベースプレート2の円形凹部21の周壁と面一の支
持縁部28が形成され、ベースプレート2の下面におけ
るシャッター部材5の動作範囲Aの両端とコーナー部2
5との間にも、ベースプレート2の底面と面一の支持縁
部28が形成されている。そして、これら支持縁部28
により、上下カバーケース3,4の四隅部の切欠き3
6,46に沿った係合縁部34,44を係合支持させる
ことによって、上下カバーケース3,4の厚み方向の位
置規制がなされるから、図5および図6から明らかなよ
うに、シャッター部材5の動作空間Gを確保してシャッ
ター部材5の安定な開閉動作を保証することができる。
【0050】なお、図4(b)から明らかなように、上
記ガイド溝24および切欠き29が、ベースプレート2
の磁気ヘッド挿入用窓8の左側の部位にのみ設けられて
いるが(これの応じて、シャッター部材5は1個のみの
ガイド爪を備える)、その理由は、磁気ヘッド挿入用窓
8の右側の部位にもガイド溝24および切欠き29を設
けた場合、バネ挿入口19からのシャッターバネ6の挿
入時に、シャッターバネ6の先端が上記右側の部位の切
欠き29につかえて、その挿入が不能になることがある
からである。シャッター部材5は上下カバーケース3,
4の内側に装着されているから、ガイド溝24が片側に
のみ設けられていても、シャッター部材5がベースプレ
ート2から外れるおそれはない。
【0051】次の図8〜図10は、本発明による磁気デ
ィスクカートリッジの第3の実施の形態を示し、図8は
カバーケースの斜視図、図9(a)は図8のカバーケー
スを展開した平面図、図9(b)はその側面図、図9
(c)は上面図、図9(d)は下面図、図10(a)は
図8のカバーケースを嵌合させた状態を示す平面図、図
10(b)はその側面図、図10(c)は上面図、図1
0(d)は下面図である。
【0052】本実施の形態では、上下のカバーケースが
上述した第1および第2の実施の形態におけるような別
体ではなく、図8および図9から特に明らかなように、
上カバーケース30と下カバーケース40とが、磁気ヘ
ッド挿入用窓8側の前縁部の少なくとも一部分において
一体に連結された1枚の板体60によって構成されてい
る。
【0053】この板体60は、その中央の2本の互いに
平行な山折り線B,Bに沿ってクラムシェル型に折
り曲げられて、上カバーケース30と下カバーケース4
0とが形成され、山折り線B ,B 間の領域が前壁
部61を形成して、この前壁部61に、ドライブ装置側
のシャッター開閉部材が挿入されるスリット18と、バ
ネ挿入口19とが設けらられている。
【0054】上カバーケース30および下カバーケース
40には、それぞれ両側壁部32,42、後壁部33,
43を備えているが、図8および図10から明らかなよ
うに、側壁部32,42同士および後壁部33,43同
士が互いに嵌合するように互い違いに形成されている。
【0055】また、図示の実施の形態においては、図9
(a)に示すように、前壁部61の両端部61a,61
b、シャッターバネ6(図3参照)が挿入される部分6
1cおよびスリット18と窓8との間の部分61dにお
いて上下カバーケース30,40が連結されており、こ
のような構成が最も望ましいが、少なくともシャッター
バネ6(図3参照)が挿入される部分61cにおいて連
結されていることが好ましい。
【0056】このように、本実施の形態においては、上
カバーケース30と下カバーケース40とが1枚の連続
した板体60によって構成されていることにより、山折
り線B ,B 間の領域である前壁部61を高い寸法
精度と高い強度とをもって形成することができるから、
シャッター部材5がカバーケース3,4の内面に当接す
るのを防止して、シャッター部材5の動作空間を安定に
確保することができる。
【0057】また、上下カバーケース30,40が1枚
の板体60で形成されていることにより、組立性が向上
するとともに、コストを低減することができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスクカートリッジの第1
の実施の形態において、磁気ヘッド挿入用窓がシャッタ
ー部材によって閉止された状態を示す上面側から見た斜
視図
【図2】図1の磁気ディスクカートリッジにおいてその
磁気ヘッド挿入用窓が開いた状態を示す下面側から見た
斜視図
【図3】図1および図2に示す磁気ディスクカートリッ
ジの分解斜視図
【図4】図4(a)は本発明による磁気ディスクカート
リッジの第2の実施の形態におけるベースプレートの平
面図、図4(b)は底面図
【図5】図4(b)のV−V線に沿った断面図
【図6】図4(b)のVI−VI線に沿った断面図
【図7】図7(a)は上カバーケースの平面図、図7
(b)は下カバーケースの平面図
【図8】本発明による磁気ディスクカートリッジの第3
の実施の形態におけるカバーケースの斜視図
【図9】図9(a)は図8のカバーケースを展開した平
面図、図9(b)はその側面図、図9(c)は上面図、
図9(d)は下面図
【図10】図10(a)は図8のカバーケースを嵌合さ
せた状態を示す平面図、図10(b)はその側面図、図
10(c)は上面図、図10(d)は下面図
【符号の説明】
1 磁気ディスクカートリッジ C カートリッジケース P 係合突起 H 係合孔 2 ベースプレート 3,30 上カバーケース 4,40 下カバーケース 5 シャッター部材 6 シャッターバネ 8 磁気ヘッド挿入用窓 10 磁気ディスクメディア 11 センタコア 12 滑りシート 13 クリーニング部材 18 スリット 19 バネ挿入口 21 円形凹部 23 バネ収納部 25 コーナー部 28 支持縁部 34,44 係合縁部 60 板体 61 前壁部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッド挿入用窓を有する扁平なカー
    トリッジケース内に円盤状の磁気ディスクメディアを回
    転可能に収容するとともに、前記窓を開放する開位置と
    該窓を閉止する閉位置との間で摺動可能に前記カートリ
    ッジケースに装着されたシャッター部材を備えてなる磁
    気ディスクカートリッジにおいて、 前記カートリッジケースが、磁気ディスクメディア収容
    用凹部を形成したベースプレートと、該ベースプレート
    の上下面にそれぞれ被着された上下のカバーケースとに
    よって構成され、 前記シャッター部材が、前記上下のカバーケースの内側
    において前記ベースプレートに装着され、 該ベースプレートと前記上下のカバーケースとの少なく
    とも一方に、前記シャッター部材の動作空間を確保する
    手段が設けられていることを特徴とする磁気ディスクカ
    ートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005027128A1 (en) * 2003-09-16 2005-03-24 Lg Electronics Inc. Disc cartridge
US7536703B2 (en) * 2003-10-28 2009-05-19 Lg Electronics Inc. Disc cartridge assembly

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