JP2001236757A - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

磁気ディスクカートリッジ

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JP2001236757A
JP2001236757A JP2000046196A JP2000046196A JP2001236757A JP 2001236757 A JP2001236757 A JP 2001236757A JP 2000046196 A JP2000046196 A JP 2000046196A JP 2000046196 A JP2000046196 A JP 2000046196A JP 2001236757 A JP2001236757 A JP 2001236757A
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Japan
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case
magnetic disk
base plate
shutter
shutter member
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JP2000046196A
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Kengo Oishi
健吾 大石
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PCカードスロットにドライブ装置とともに
装填可能なほど薄型で記録容量も大きく、かつ磁気ヘッ
ドアクセス用のケース窓部を開閉するシャッター部材の
動作安定性の確保および発塵防止を行った薄型磁気ディ
スクカートリッジを提供する。 【解決手段】 磁気ディスクメディア10を収納するカー
トリッジケースCをベースプレート2とこれに被着する
略平面形状のカバーケース3,4とで構成し、磁気ヘッ
ドアクセス用のケース窓部8を前端部およびこれに続く
上下面を貫通除去してなり、上下面板部51,52と連結部
53とで断面コ字状でケース窓部8に連通可能なシャッタ
ー窓部54を有するシャッター部材5をベースプレート2
とカバーケース3,4との間に摺動可能に配設し、ベー
スプレート2のケース窓部8の一方の側縁の先端にシャ
ッター部材5の面板部51,52および連結部53の端部を誘
い込む形状のテーパー部24を形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状の磁気ディ
スクメディアをケース内に収容した、薄型でかつ記録容
量の大きい磁気ディスクカートリッジに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形
成され、回転駆動されながら磁気ヘッドにより上記磁性
体層に磁気記録がなされる磁気ディスクメディア(いわ
ゆるフレキシブル・ディスク)を扁平ケース内に収容し
た磁気ディスクカートリッジが提供され、その取扱いの
容易性、低コストといった利点から、主としてコンピュ
ータ用の記録媒体として用いられている。
【0003】また、上記磁気ディスクカートリッジに
は、磁気記録再生のための磁気ヘッドが磁気ディスクメ
ディアの片面または両面に外部から接触もしくは近接す
るため出し入れされる磁気ヘッド挿入用のケース窓部が
設けられ、さらにこのケース窓部には不使用時における
塵埃等の侵入を防止するための開閉シャッター部材が設
けられている。
【0004】ところで、上記のような磁気ディスクカー
トリッジを使用するコンピュータの小型化が進み、ノー
トブック型パソコンが普及し、特に小型のものではその
大きさの制約から外部記憶装置として磁気ディスクカー
トリッジ用のディスクドライブ装置を内蔵せず、外付け
方式としたものが販売されるようになっている。この外
付け方式の採用は、小型パソコンの携帯性といった観点
では優れているが、例えば、小型パソコンの持ち運び先
で磁気ディスクカートリッジが使えないため、大量のデ
ータの記録再生が行えないといった問題や、データを複
数の磁気ディスクカートリッジに記録することができな
いといった問題を生じさせている。
【0005】上記点から、小型のパソコンには外部イン
ターフェースおよび増設メモリ対応としてPCカードス
ロット(PCMCIA仕様準拠)が設けられたものがあり、メ
モリカード等の電子回路によるPCカードが装着されて
使用される。そこで、このPCカードスロットを利用し
て磁気ディスクカートリッジを使用した外部記憶装置を
構成することが提案されている。
【0006】上記PCカードスロットに装着し得るPC
カードの仕様は、タイプIIで厚みが5.0mmであり、こ
の厚みの中に磁気ディスクカートリッジとディスクドラ
イブ装置を構成しようとするものであるから、設計上磁
気ディスクカートリッジとしての厚みは2〜3mm程度の
超薄型に構成する必要がある。
【0007】このような薄型磁気ディスクカートリッジ
を構成する場合でも、記録媒体として要求される記録容
量は大きく、高密度記録化して最大限の記録容量を確保
しようとすると、その転送レートを高める点から駆動回
転数は高速化が必要となり、ドライブ装置の磁気ヘッド
もハードディスクドライブ装置で使用されているものと
同様の機構の採用が要求される。しかも磁気ディスクメ
ディアに対する記録再生磁気ヘッドのアクセス動作が狭
いスペース内で良好に行えるように、磁気ヘッドアクセ
ス用のケース窓部を設ける必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような点から、
カートリッジケースに形成する磁気ヘッドアクセス用の
ケース窓部は、カートリッジケースの前端部およびこれ
に続く上下面を貫通除去し、磁気ヘッドがカートリッジ
ケースの先端部を跨ぐように開閉する動作を避ける構造
に設けることが好ましい。
【0009】しかし、前記カートリッジケースのケース
窓部を開閉作動するシャッター部材のシャッター窓部
は、カートリッジケースと同様に前端部およびこれに続
く上下面を貫通除去することになるが、前面部が切り欠
かれたシャッター部材ではシャッター窓部の両側辺の形
状がシャッター部材の摺動方向に対して直角な方向であ
ると、開閉動作時とくに閉止動作時にシャッター窓部の
端部とケース窓部の端部とが衝撃的に接触し、シャッタ
ー部材がケース窓部を閉止できなかったり、両者の干渉
でケースに削れを生じる可能性がある。
【0010】シャッター部材がケース窓部を完全に閉塞
できずに開口していると外部から塵埃が侵入して磁気デ
ィスクメディアに付着する恐れがあり、また、ケースの
削れによって粉が発生すると同様に磁気ディスクメディ
アに付着する恐れがあり、これらの異物が磁気ヘッドに
付着してドロップアウトの発生原因となり、特に高密度
記録化することに伴い塵埃による影響が厳しくなる。
【0011】そこで本発明は上記事情に鑑み、PCカー
ドスロットにディスクドライブ装置とともに装填可能な
ほど薄型で記録容量も大きく、かつシャッター部材の開
閉動作の安定性を確保するとともに塵埃による劣化を防
止するようにした磁気ディスクカートリッジを提供せん
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の磁気ディスクカートリッジは、円盤状の磁気ディス
クメディアを回転可能に収納する扁平状カートリッジケ
ースを有し、該カートリッジケースに磁気ヘッドがアク
セス可能なケース窓部が形成され、該ケース窓部を開閉
するシャッター部材を備えた磁気ディスクカートリッジ
において、前記カートリッジケースは、磁気ディスクメ
ディア収納用の円形凹部を有するベースプレートと、該
ベースプレートの上下に被着される略平面形状のカバー
ケースとを備え、該ベースプレートとカバーケースとの
間に前記シャッター部材が摺動可能に配設され、前記ケ
ース窓部はベースプレートおよびカバーケースの前端部
およびこれに続く上下面が貫通除去されてなり、前記シ
ャッター部材は上下の面板部とこの面板部を連結する連
結部とから断面略コ字状に形成され、連結部と上下面板
部に前記ケース窓部に連通可能なシャッター窓部が形成
され、前記ベースプレートのケース窓部の側縁であっ
て、シャッター部材を閉止したときにシャッター窓部の
閉止端側の縁部が近接する側の先端に、シャッター部材
の面板部および連結部の端部を誘い込む形状のテーパー
部が形成されたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の効果】上記のような本発明の磁気ディスクカー
トリッジによれば、円盤状の磁気ディスクメディアを回
転可能に収納する扁平状カートリッジケースをベースプ
レートとその上下に被着される略平面形状のカバーケー
スとで構成し、磁気ヘッドのアクセスが直線的に少ない
開閉動作で行え高密度記録化に対応できるように磁気ヘ
ッドアクセス用ケース窓部をベースプレートおよびカバ
ーケースの前端部およびこれに続く上下面を貫通除去し
てなり、上下面板部と連結部とで断面略コ字状で前記ケ
ース窓部に連通可能なシャッター窓部を有するシャッタ
ー部材をベースプレートとカバーケースとの間に摺動可
能に配設し、ベースプレートのケース窓部の一方の側縁
の先端にシャッター部材の面板部および連結部の端部を
誘い込む形状のテーパー部を形成したことにより、シャ
ッター部材の閉作動時に前記テーパー部によって面板部
と連結部の前端部が干渉することなく誘い込まれて正規
の閉位置にまで移動し、ケース窓部を正常に閉作動状態
とすることができる。これにより、搬送時、保管時等に
カートリッジケース内に異物が侵入することなく、ま
た、シャッター部材の端部とケース窓部の端部との干渉
による削れもなく発塵が防止でき、磁気ディスクメディ
アに付着する塵埃を低減して高密度記録における記録再
生特性の劣化を防止して信頼性が確保できる。
【0014】また、シャッター部材を内蔵タイプとした
ことで、薄型であっても基本的にシャッター部材が外れ
難い構造となるとともに安定した摺動動作が得られ、磁
気ヘッドアクセスの信頼性が増すことと相俟って小型大
容量磁気ディスクカートリッジの機能安定性が確保でき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1はこの実施形態に
係る磁気ディスクカートリッジの上面側の斜視図、図2
は下面側の斜視図であり、図1ではシャッター部材が閉
じた状態で、図2ではシャッター部材が開いた状態を示
している。図3は磁気ディスクカートリッジの分解斜視
図、図4はシャッター部材が閉じる直前状態を示すカバ
ーケースを一部除去した磁気ディスクカートリッジの要
部平面図である。なお、各図は構造を明確にするため、
各部の厚み等は実際の寸法とは異なる比率で示してい
る。
【0016】磁気ディスクカートリッジ1は、扁平状カ
ートリッジケースC内に、円盤状の磁気ディスクメディ
ア10(図3参照)が回転自在に収容されてなる。カー
トリッジケースCは、中心部材のベースプレート2と、
このベースプレート2の上下に被着された略平面形状の
上カバーケース3および下カバーケース4とで構成され
る。前記磁気ディスクメディア10はフレキシブルなポ
リエステルシート等からなる円盤状のベースの両面に磁
性体層が形成されたもので、中心部に回転駆動ハブ11
(センターコア)が固着一体化されている。
【0017】カートリッジケースCの下面にはドライブ
装置の駆動モータと上記回転駆動ハブ11とをチャッキ
ング可能とするハブ孔7が設けられ、このハブ孔7に回
転駆動ハブ11の底部が臨むように磁気ディスクメディ
ア10がカートリッジケースC内に収容される。また、
カートリッジケースCのドライブに対する挿入方向D
(図1の矢印)に対して前端部には、記録再生用磁気ヘ
ッドがアクセス可能なケース窓部8が形成されている。
ケース窓部8は、ベースプレート2および上下カバーケ
ース3,4の前端部分が開口されるとともに、これに続
いて上下面に連通する部分が矩形状に上下に貫通して開
口されている(図2参照)。このケース窓部8を開閉す
るシャッター部材5が上下カバーケース3,4の内側
に、左右方向に摺動可能に内蔵されている。
【0018】上記のようなケース窓部8の開口構造によ
り、ドライブ装置への磁気ディスクカートリッジ1の挿
入動作に応じて記録再生用の磁気ヘッドを磁気ディスク
メディア10に対して直線的に接近させてアクセス可能
となり、磁気ヘッドを上下に大きく開閉することなく固
定式または少ない移動量に構成でき、アクセス動作の安
定性およびドライブ側の機構をコンパクトに構成でき
る。また、内蔵型シャッター部材5の採用で、このシャ
ッター部材5が小型化による強度不足で外れるのが防止
され、落下などに対しても強靱となり、組み立て性も良
好となる。
【0019】各部品の構造を図3に基づいて具体的に説
明する。まず、ベースプレート2は、例えばアクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)
またはPOM樹脂などのような合成樹脂から形成された
略長方形の平板状であり、上面の中央部には磁気ディス
クメディア10を収納するための円形凹部21が設けら
れ、該凹部21の底板の中心部にはハブ孔7が開口され
ている。また、底板の前部側部分は略矩形状に除去され
て、シャッター部材5の後述の下面板部52が摺動自在
に挿入される摺動部22が形成され、前端部分は中央部
が前後方向に除去されて上下に貫通したケース窓部8が
開口されている。前端部の一方の前壁は他方の前壁より
前面が後退してバネ収納部23が形成され、この部分に
後述のシャッターバネ6が配置される。なお、上記摺動
部22は、ベースプレート2の厚み方向に余裕がある場
合には底面側からの薄い凹溝状に形成してもよい。
【0020】また、ベースプレート2のケース窓部8の
側縁であって、シャッター部材5を閉止したときに後述
のシャッター窓部54の閉止端側の縁部が近接する側の
先端、すなわち、バネ収納部23と反対側の前壁のケー
ス窓部8に臨む前方角部には、シャッター部材5の上下
面板部51,52および連結部53の端部を誘い込む形
状のテーパー部24が形成されている(図4参照)。こ
のテーパー部24は、シャッター部材5の閉移動時に断
面コ字状のシャッター部材5の前端部を誘い込む構造と
なって、シャッター部材5がカートリッジケース2の端
部に干渉係合せず確実に閉じるように、また干渉によっ
てベースプレート2が削れないように設けられている。
【0021】なお、上記テーパー部24の形状は、単純
にベースプレート2の角部を平面状に除去したもののほ
か、角部に対する各面からそれぞれ先端中央側に傾斜す
るテーパー面を形成するようにしてもよい。また、テー
パー部24に連続するケース窓部8のベースプレート2
の縁部をシャッター部材5の摺動方向に対して傾斜して
設け、端面同士が当接しないように構成し、シャッター
部材5の開閉作動をさらに安定させるようにしてもよ
い。
【0022】さらに、ベースプレート2の四隅のコーナ
ー部25は上下方向に突出して厚みが大きくかつ外側に
張り出して設けられ、この部分に対応する上下カバーケ
ース3,4の四隅部分は上記コーナー部25の平面形状
に相当する形状に切り欠かれ、ベースプレート2に上下
カバーケース3,4を嵌合した際には、ベースプレート
2のコーナー部25が外部に露出するようになってい
る。各コーナー部25はその表面が上下カバーケース
3,4の表面と面一または外側に突出する形状に設けら
れている。
【0023】上記ベースプレート2のコーナー部25が
外部に露出することで、落下時の衝撃等が作用した際
に、このコーナー部25で衝撃を吸収可能とするととも
に、ドライブ装置に対する挿入および取出操作時に、引
っ掛かりを防止して安定した動作を確保している。ま
た、各コーナー部25には上下方向に貫通する穴26
(貫通せず中間程度の深さの穴でもよい)が設けられ、
落下衝撃時のより大きな緩衝作用を得るようにしてい
る。このベースプレート2は、磁気ディスクメディア1
0の記録再生に支障がない程度の変形を許容する強度を
具備している。なお、前記衝撃吸収の点からは、ベース
プレート2は弾性を有するプラスチックで構成するのが
よく、また、シャッター部材5との摺動の点からは潤滑
剤を含有するものがよく、寸法精度を高めカバーケース
3,4との組み付けの点からはフィラー材を含有するも
のがよい。
【0024】またベースプレート2の前部両側のコーナ
ー部25の側面には図1のように切欠き状の凹部15が
設けられ、この凹部15はドライブ装置に装填されたと
きの位置決め用に、または、前後方向もしくは表裏方向
の誤挿入防止用に形成される。この凹部15は一方の側
面にのみ、または後方のコーナー部25の側面に設ける
ようにしてもよい。なお、図示の場合、一方の前部コー
ナー部25の角部が斜めの切欠き部16に形成され、誤
挿入防止部となっている。
【0025】また、カートリッジケースCの側面の一部
で、前記凹部15とは別の位置、例えば図1に示すよう
に、後部側のコーナー部25の近傍のカバーケース3,
4の側壁部には識別部17が設けられ、ディスクの種類
(例えば記録容量の種類)、ライトプロテクター部を配
設するようにしてもよい。この識別部17には、検出機
能をオン/オフ可能とする識別片をはめ込みまたは挿入
/取出し可能に設けるようにしてもよい。なお、上記凹
部15および識別部17は側面に形成することで、上下
方向の設置スペースがないドライブ側の検出機構等を側
方に配置可能としている。
【0026】次に、上下カバーケース3,4はプレス加
工されたステンレス金属板等の高強度材料で形成され、
上カバーケース3と下カバーケース4とは略対称形状で
あり、四隅の角部が矩形状に除去され、前部中央に平面
矩形状のケース窓部8が開口され、前後左右の縁辺が直
角に折り曲げられて、それぞれ前壁部31,41、両側
壁部32,42、後壁部33,43となる。ケース窓部
8に対し一方の前壁部31,41は高さが低く、上下カ
バーケース3,4がベースプレート2に被着されたとき
に、上下前壁部31,41間にスリット溝18(図1参
照)が形成され、ドライブ側のシャッター開閉部材が挿
入移動可能になっている。反対側の前壁部31,41す
なわち前記バネ収納部23の前方に位置する部分には端
部側に切欠きが設けられ、上下カバーケース3,4の前
壁部31,41が合わさった状態で矩形状のバネ挿入口
19(図1参照)となり、シャッターバネ6の装着用に
使用される。
【0027】上カバーケース3の中央部分は上面にラベ
ル貼付部となる凹部35が形成され、凹部35底面が下
方の円形凹部21内に突出する。この凹部35は、組み
立て状態において、厚み方向の中心に磁気ディスクメデ
ィア10が位置し、その上下空間が均等となるように、
ベースプレート2の底板の厚みに応じて上部空間を減少
するもので、磁気ディスクメディア10の回転安定性を
向上する。下カバーケース4の中央部分にはハブ孔7が
開口されている。
【0028】前記ベースプレート2に対して上下カバー
ケース3,4を組み付けた際には、その前部部分におい
ては、ベースプレート2の表面と上下カバーケース3,
4の内面との間には、シャッター部材5が摺動可能な薄
い隙間が左右方向に延びて形成されるように寸法が設定
されている。なお、ベースプレート2と上下カバーケー
ス3,4との組み付けにおける固着方法は、上下カバー
ケース3,4の接触部を相互にスポット溶接、接着、カ
シメ等で接合するか、ベースプレート2に対して上下カ
バーケース3,4をカシメ、接着等で固着することによ
って行う。
【0029】次に、シャッター部材5はベースプレート
2と上下カバーケース3,4との間、特に下面側ではベ
ースプレート2に形成された摺動部22に挿入されて左
右の開閉方向に摺動自在に装着される。このシャッター
部材5は金属製で、例えばステンレス鋼板もしくはアル
ミニウム板から断面略コ字状に形成されたもので、上面
板部51と下面板部52とが前端の連結部53によって
連結され、連結部53の高さはベースプレート2の前部
厚みと略一致している。連結部53から上面板部51お
よび下面板部52に連通して矩形状に開放したシャッタ
ー窓部54が設けられ、カートリッジケースCのケース
窓部8とほぼ一致する大きさで開作動時にこれと連通可
能である。このシャッター窓部54はシャッター部材5
の中心より偏った位置に設けられている。
【0030】上記シャッター窓部54の一方の前端内面
には、連結部53から折り曲げられたバネ受け用突起5
5が設けられ、その背部に開閉方向にコイルバネによる
シャッターバネ6が縮装され、閉方向に付勢される。こ
のシャッター窓部54の閉止側端部は、閉止状態におい
て前記ベースプレート2のケース窓部8の縁部に重なる
ように嵌合する。
【0031】また、図示していないが、上面板部51お
よび下面板部52の少なくとも一方にはガイド爪部が切
り起こされ、ベースプレート2に左右方向に延びて設け
られたガイド溝に係合され、組立時の外れ防止などを得
る。また、シャッター部材5の上面板部51および下面
板部52には補強用リブ56が形成され、開作動時の変
形防止が行われる。また補強用リブ56は外側に向けて
突出する突起状とし、上下面板部51,52の先端が上
下カバーケース3,4に接触摺動することによる摩耗粉
などの発生を抑えるとともに、摺動時の摩擦抵抗を軽減
して開閉動作の安定性を確保する作用も有する。
【0032】前記シャッター部材5によって底面のハブ
孔7をも開閉する構造に設けてもよい。この場合には、
シャッター部材5の下面板部52をハブ孔7の部分にま
で延長し、閉移動時に下面板部52でハブ孔7を閉じ、
開移動に応じてハブ孔7を開くように形成される。
【0033】前記磁気ディスクメディア10の上下に
は、PETシート表面に滑り加工(テフロン加工)が施
されたプラスチックシート等による保護シート12が介
装される。この保護シート12は、ケース窓部8に相当
する部分が半径方向に除去された略C形状に設けられ、
ケース窓部8と反対側部分に開口12aが形成され、こ
の部分にクリーニング部材13が磁気ディスクメディア
10側から上カバーケース3の内面およびベースプレー
ト2の底面に固着され、クリーニング部材13の固着で
同時に保護シート12が固定される。クリーニング部材
13は、磁気ディスクメディア10に面する側に起毛が
設けられ、磁気ディスクメディア10の表面に接してそ
の表面の塵埃を除去するもので、反対面には粘着剤が設
けられている。
【0034】上記のような磁気ディスクカートリッジ1
の組み立ては、ベースプレート2の円形凹部21および
上カバーケース3の下面に予め保護シート12をクリー
ニング部材13の固着によって固定しておき、ベースプ
レート2の円形凹部21に磁気ディスクメディア10を
セットした後、シャッター部材5を前方から装着する。
続いて、このベースプレート2に対して上方から上カバ
ーケース3を下方から下カバーケース4をそれぞれ嵌合
保持させて一体とする。これにより、ベースプレート2
の円形凹部21の上面が上カバーケース3で覆われ、上
カバーケース3の底面とで画成される上記円形凹部21
による扁平空間が、磁気ディスクメディア10の収納空
間となり、磁気ディスクメディア10が回転可能に収納
される。その後、上下カバーケース3,4の前壁部のバ
ネ挿入口19からコイル状のシャッターバネ6を撓ませ
ながら内部のバネ収納部23に挿入し、その先端部をシ
ャッター部材5のバネ受け突起55に当接させ、後端部
を縮めながら収納部23内に押し込んで組み立てを終了
する。なお、バネ挿入口19の開口形状により、組み付
けられたシャッターバネ6が抜けないようになってい
る。
【0035】上記のような磁気ディスクカートリッジ1
は、ドライブ装置に装填された際には、開閉機構の爪が
前端のスリット溝18に挿入され、シャッター部材5の
端部に係合してこれを開方向に移動操作する。また、ド
ライブ装置は奥部に磁気ヘッドを有するとともに、下方
には起伏移動可能にドライブユニットが設けられ、挿入
された磁気ディスクカートリッジ1の磁気ディスクメデ
ィア10の回転駆動ハブ11にスピンドルが係止して回
転駆動するように構成される。
【0036】上記のようなカートリッジケースCの構造
によって、強度を確保しつつ磁気ディスクメディア10
を収納する内部空間を所定の厚み内に形成し、動作信頼
性を確保しつつ磁気ディスクカートリッジ1の厚みを薄
くできるので、PCカードスロットに装着可能な外部記
憶装置が構成可能となる。また、シャッター部材5を内
蔵構造としていることで、薄型でケース強度が低下して
も上下カバーケース3,4で覆われたシャッター部材5
は外れることがなく、摺動動作の安定性が得られ、しか
も、ベースプレート2のテーパー部24により確実な閉
状態および削れ防止が行え、防塵および発塵防止によっ
て信頼性が高まり、磁気ヘッドの安定したアクセスが可
能なケース窓部8の構造が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態による磁気ディスク
カートリッジの上面側の斜視図
【図2】図1の磁気ディスクカートリッジのシャッター
部材が開いた状態の下面側の斜視図
【図3】図1の磁気ディスクカートリッジの分解斜視図
【図4】シャッター部材が閉じる直前状態を示すカバー
ケースを一部除去した磁気ディスクカートリッジの要部
平面図
【符号の説明】
1 磁気ディスクカートリッジ C カートリッジケース 2 ベースプレート 3 上カバーケース 4 下カバーケース 5 シャッター部材 6 シャッターバネ 7 ハブ孔 8 ケース窓部 10 磁気ディスクメディア 11 ハブ 18 スリット溝 19 バネ挿入口 21 円形凹部 22 摺動部 23 バネ収納部 24 テーパー部 51 上面板部 52 下面板部 53 連結部 54 シャッター窓部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の磁気ディスクメディアを回転可
    能に収納する扁平状カートリッジケースを有し、該カー
    トリッジケースに磁気ヘッドがアクセス可能なケース窓
    部が形成され、該ケース窓部を開閉するシャッター部材
    を備えた磁気ディスクカートリッジにおいて、 前記カートリッジケースは、磁気ディスクメディア収納
    用の円形凹部を有するベースプレートと、該ベースプレ
    ートの上下に被着される略平面形状のカバーケースとを
    備え、該ベースプレートとカバーケースとの間に前記シ
    ャッター部材が摺動可能に配設され、 前記ケース窓部はベースプレートおよびカバーケースの
    前端部およびこれに続く上下面が貫通除去されてなり、
    前記シャッター部材は上下の面板部とこの面板部を連結
    する連結部とから断面略コ字状に形成され、連結部と上
    下面板部に前記ケース窓部に連通可能なシャッター窓部
    が形成され、 前記ベースプレートのケース窓部の側縁であって、シャ
    ッター部材を閉止したときにシャッター窓部の閉止端側
    の縁部が近接する側の先端に、シャッター部材の面板部
    および連結部の端部を誘い込む形状のテーパー部が形成
    されたことを特徴とする磁気ディスクカートリッジ。
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