JP2001243736A - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

磁気ディスクカートリッジ

Info

Publication number
JP2001243736A
JP2001243736A JP2000055325A JP2000055325A JP2001243736A JP 2001243736 A JP2001243736 A JP 2001243736A JP 2000055325 A JP2000055325 A JP 2000055325A JP 2000055325 A JP2000055325 A JP 2000055325A JP 2001243736 A JP2001243736 A JP 2001243736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
window
magnetic disk
shutter member
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000055325A
Other languages
English (en)
Inventor
Kengo Oishi
健吾 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000055325A priority Critical patent/JP2001243736A/ja
Publication of JP2001243736A publication Critical patent/JP2001243736A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスクカートリッジにおいて、シャッ
ター部材の閉作動時に、シャッター窓部側縁がカートリ
ッジケース窓部側縁に衝突するのを防止して、磨耗粉等
の発生を抑制する。 【解決手段】 カートリッジケースCがその前端面Ca
から上下面に亘って切り欠かれた磁気ヘッド挿入用窓部
8を有し、この窓部8を開閉するシャッター部材5が、
上下面板部と上下面板部を一側で連結する連結部53と
よって断面略コ字状に形成され、かつ連結部53から上
下面板部に亘って切り欠かれたシャッター窓部54を備
えている場合に、シャッター窓部54のシャッター閉方
向後方側の側縁54aを、シャッター部材5の連結部5
3側が閉方向後方となるように斜めに形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状の磁気ディ
スクメディアを偏平状のカートリッジケース内に収容し
た、薄型でかつ記録容量の大きい磁気ディスクカートリ
ッジに関し、特に、そのカートリッジケースの磁気ヘッ
ド挿入用窓部を開閉するシャッター部材の構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状ベースの両面に磁性体層を備え
て回転駆動されながら磁気ヘッドにより上記磁性体層に
磁気記録がなされる磁気ディスクメディア(いわゆるフ
ロッピー(登録商標)・ディスク)を扁平なケース内に
収容した磁気ディスクカートリッジが提供され、その取
扱いの容易性、低コストといった利点から、主としてコ
ンピュータ用の記録媒体として用いられている。
【0003】また、上記ケースには、磁気記録再生のた
めの磁気ヘッドが磁気ディスクメディアの片面または両
面に外部から接触もしくは近接するため出し入れされる
磁気ヘッド挿入用の窓部が設けられ、さらに不使用時に
おける塵埃等の侵入を防止するために、上記窓部を開放
する開位置と、窓部を閉止する閉位置との間で摺動可能
なシャッター部材が装着されている。
【0004】ところで、上記のような磁気ディスクカー
トリッジを使用するコンピュータの小型化が進み、ノー
トブック型パソコンが普及し、特に小型のものではその
大きさの制約から外部記憶装置として磁気ディスクカー
トリッジ用のディスクドライブ装置を内蔵せず、外付け
方式としたものが販売されるようになっている。この外
付け方式の採用は、小型パソコンの携帯性といった観点
では優れているが、例えば、小型パソコンの持運び先で
磁気ディスクカートリッジが使えないため、大量のデー
タの記録再生が行なえないといった問題や、データを複
数の磁気ディスクカートリッジに記録することができな
いといった問題を生じさせている。
【0005】これらの点から、小型のパソコンには外部
インターフェースおよび増設メモリ対応として、PCカ
ードが装着されるPCカードスロット(PCMCIA仕様準
拠)を備えたものがある。そこで、このPCカードスロ
ットを利用して磁気ディスクカートリッジを使用した外
部記憶装置を構成することが提案されている。
【0006】上記PCカードスロットに装着し得るPC
カードの仕様は、タイプIIで厚みが5.0mmであり、こ
の厚みの中に磁気ディスクカートリッジとディスクドラ
イブ装置を構成しようとするものであるから、設計上磁
気ディスクカートリッジとしての厚みは2〜3mm程度の
超薄型に構成する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような薄型磁気
ディスクカートリッジを構成する場合でも、記録媒体と
して大きな記録容量が要求され、高密度記録化して最大
限の記録容量を確保しようとすると、その転送レートを
高める点から磁気ディスクメディアを高速で回転駆動す
る必要がある。
【0008】そのため、動作時に磁気ヘッドを磁気ヘッ
ド挿入用窓部に挿入する際、磁気ディスクメディアに精
密に接近させる点からも、またスペースの点からも、ヘ
ッドキャリッジを(ケースを跨ぐように)開閉する動作
を避け、磁気ヘッドをカートリッジケースの前側端面か
ら上記窓部に直線的に挿入するような構成を有すること
が望まれる。
【0009】この場合、磁気ヘッドは、磁気ディスクメ
ディアの面と平行な方向に移動して窓部に挿入されるた
め、ケースおよびシャッター部材をその前側端面から上
下面に亘って切り欠く必要がある。
【0010】図6はこのようなカートリッジケースの概
略的平面図を示し、磁気ヘッド挿入用窓部8は、カート
リッジケースCの前端面Caから磁気ディスクメディア
10の回転中心側に向かってカートリッジケースCの上
下面に亘って矩形状に切り欠かれて形成され、前端面C
aからこれと直交する方向に直線的に延びる側縁8a,
8bを備えている。
【0011】この磁気ヘッド挿入用窓部8を開閉するシ
ャッター部材5は、図7(a)の平面図および図7
(b)の斜視図に示すように、上面板部51と下面板部
52とが前端の連結部53によって連結されて略コ字状
の断面形状を有し、このシャッター部材5に、その連結
部53から上下面板部51および52に亘って矩形状に
切り欠かれて、カートリッジケースCの窓部8と略同一
寸法たシャッター窓部54が形成される。シャッター窓
部54の連結部53から延びる両側縁54a,54bは
連結部53の面に対して略直角である。
【0012】このシャッター部材5は、磁気ヘッド挿入
用窓部8を閉止する方向が図7(a)の右方向となって
おり、したがって、図7(a)の左方向がシャッター閉
方向に対して後方になり、シャッター窓部54の閉方向
後方側の上下面板部51,52の領域58が、連結部5
3とともに磁気ヘッド挿入用窓部8を閉止する閉止領域
を構成する。
【0013】図8(a),(b)は上記のような構成を
有するシャッター部材5が、左右方向に摺動可能にカー
トリッジケースCに内蔵状態で装着された状態を示す概
略的平面図で、図8(a)はシャッター部材5の開状態
を、図8(b)はシャッター部材5の閉止領域58が窓
部8を閉止する寸前の状態をそれぞれ示す。シャッター
窓部54の両側縁54a,54bは、カートリッジケー
スCの窓部8の両側縁8a,8bと略平行になる。シャ
ッター部材5は図示しないバネ部材により閉方向に付勢
される。
【0014】ところで、シャッター窓部54のシャッタ
ー閉方向後方側の側縁、すなわち閉止領域58のシャッ
ター窓部54に臨む側縁54aと、カートリッジケース
窓部8の側縁8aとが、図8(b)に示すように互いに
平行に設計されている場合、シャッター部材5がカート
リッジケースCに対して若干変形(捩じれまたは傾き)
した状態で閉作動すると、シャッター窓部のシャッター
閉止方向後方側の側縁54aが、図8(b)にAで示す
連結部53付近の領域において、カートリッジケースC
の窓部8のシャッター閉止方向後方側の側縁8aに衝突
する危険性が大きい。
【0015】特に、シャッター窓部54が連結部53か
ら上面板部51および下面板部52に亘って切り欠かれ
て形成されている場合、シャッター加工時に捩じれが生
じ易く、側縁8a、54a同士が衝突する危険性が増大
し、これによって、シャッター部材5の平滑な閉動作が
阻害され、かつドロップアウト等を引き起こす原因とな
る磨耗粉等を発生させるおそれがある。
【0016】さらに、シャッター部材5がバネ部材によ
り閉方向に付勢されている場合、バネ部材の付勢力によ
りシャッター部材5が開閉方向に若干傾く(傾かないよ
うに寸法を規制すると、開閉にに必要な力が増大して不
利)ことが多く、この点も側縁8a、54a同士が衝突
する原因となる。
【0017】このような事情に鑑み、本発明は、上述の
ような構成を有する磁気ディスクカートリッジにおい
て、シャッター部材の閉作動時に、シャッター窓部側縁
がカートリッジケース窓部側縁に衝突するのを防止し
て、ドロップアウト等を引き起こす原因となる磨耗粉等
の発生を抑制することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気ヘッド挿
入用窓部が、カートリッジケースの端面から磁気ディス
クメディアの回転中心側に向かってカートリッジケース
の上下面に亘って切り欠かれているとともに、シャッタ
ー部材が、上面板部と、下面板部と、上下面板部を一側
で連結する連結部とによって断面略コ字状に形成され、
かつ連結部から上下面板部に亘って切り欠かれた、記録
再生時に磁気ヘッド挿入用窓部を開放するシャッター窓
部を備えている場合に、上記シャッター窓部のシャッタ
ー閉方向後方側の側縁が、上記連結部側が閉方向後方と
なるように斜めに形成されていることを特徴とするもの
である。
【0019】上記シャッター窓部のシャッター閉方向後
方側の側縁とはすなわち、カートリッジケースの磁気ヘ
ッド挿入用窓部を閉止すべくシャッター窓部に隣接して
シャッター部材に形成された閉止領域のシャッター窓部
に臨む側縁を意味する。
【0020】この場合、上記カートリッジケースが、ベ
ースプレートと、このベースプレートの上下面にそれぞ
れ被着されたカバーケースとを備え、ベースプレートが
その面上に円形凹部を有し、この円形凹部とカバーケー
スとによって画成された空間に、磁気ディスクメディア
が回転可能に収容されていることが好ましい。
【0021】さらに、シャッター部材が、上記カバーケ
ースの内側に収容されていることが好ましい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、カートリッジケースに
形成された磁気ヘッド挿入用窓部が、カートリッジケー
スの端面から磁気ディスクメディアの回転中心側に向か
ってカートリッジケースの上下面に亘って切り欠かれて
おり、シャッター部材が、上面板部と、下面板部と、上
下面板部を一側で連結する連結部とによって断面略コ字
状に形成され、かつ連結部から上下面板部に亘って切り
欠かれた、記録再生時に前記磁気ヘッド挿入用窓部を開
放するシャッター窓部を備えているため、磁気ディスク
カートリッジのドライブ側への挿入動作に応じて磁気ヘ
ッドを磁気ディスクメディアに対して直線的に接近させ
てアクセスさせることが可能となり、磁気ヘッドを固定
式または少ない移動量に構成でき、これによって、ドラ
イブ側の機構をコンパクトに構成できる。
【0023】そして、シャッター窓部のシャッター閉方
向後方側の側縁が、連結部側が後方になるように斜めに
形成されていることにより、シャッター部材の閉作動時
に、シャッター窓部のシャッター閉方向後方側の側縁
が、カートリッジケースの磁気ヘッド挿入用窓部の側縁
に対し、中心側から連結部側に向かって徐々に重なって
行くため、カートリッジケース側の窓部の側縁がシャッ
ター部材側の窓部の側縁に対して案内面となり、この案
内面によってシャッター部材の変形を矯正されながら両
側縁が重なって行くことになり、シャッター部材の側縁
の連結部近傍部分が磁気ヘッド挿入用窓部の側縁に衝突
するのが防止され、シャッター部材の滑らかな閉動作が
約束されるとともに、衝突による磨耗粉の発生も抑制さ
れる。
【0024】また、カートリッジケースが、ベースプレ
ートと、このベースプレートの上下面にそれぞれ被着さ
れたカバーケースとを備え、ベースプレートがその面上
に円形凹部を有し、この円形凹部とカバーケースとによ
って画成された空間に、磁気ディスクメディアが回転可
能に収容されている場合は、上記ベースプレートにカバ
ーケースを被着することによりメディア収容空間を構成
しつつカートリッジケースの圧縮方向および曲げ方向の
強度を向上させることができる。特に、カバーケースを
金属板等の高強度材料で構成することによって、ベース
プレートとの組み合わせで扁平ケースとして必要な強度
が確保でき、薄型であっても反り等の変形がなく寸法精
度が維持でき、磁気ディスクカートリッジとしての使用
態様に必要な特性が得られて信頼性が確保でき、しかも
良好な組付性が得られる。
【0025】そして、シャッター部材が、カバーケース
の内側に収容されていることにより、シャッター部材の
小型化による強度不足で外れるのが防止され、落下等の
衝撃に対しても強くなり、組立て性も良好となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明による磁気ディスクカート
リッジの一実施の形態において、磁気ヘッド挿入用窓が
シャッター部材によって閉止された状態を示す上面側か
ら見た斜視図である。また、図2は、その磁気ヘッド挿
入用窓が開いた状態を下面側から見た斜視図である。図
3はこの磁気ディスクカートリッジの分解斜視図であ
る。なお、構造を明確にするため、図面のおける各部の
厚み等は実際の寸法とは異なる比率で示してある。
【0028】磁気ディスクカートリッジ1は、扁平なカ
ートリッジケースC内に回転自在に収容された円盤状の
磁気ディスクメディア10(図3参照)を備えている。
カートリッジケースCは、中心部材のベースプレート2
と、このベースプレート2の上下に被着された略平面形
状の上カバーケース3および下カバーケース4とによっ
て構成されている。磁気ディスクメディア10は、フレ
キシブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベー
スの両面に磁性体層が施されたもので、中心部に回転駆
動ハブ11(センターコア)が固着一体化されている。
【0029】カートリッジケースCの下面にはドライブ
装置の駆動モータと上記回転駆動ハブ11とのチャッキ
ングを可能にするハブ孔7が設けられ、このハブ孔7に
回転駆動ハブ11の底部が臨むように磁気ディスクメデ
ィア10がカートリッジケースC内に収容されている。
【0030】また、カートリッジケースCのドライブ装
置に対する挿入方向D(図1の矢印)に対して前端部に
は、記録再生用磁気ヘッドがアクセス可能な窓部8が形
成されている。この窓部8は、ベースプレート2および
上下カバーケース3,4の前端面から中心部に向かって
矩形状に切り欠かれた態様で上下に貫通して開口してお
り(図2参照)、この窓部8を開閉するシャッター部材
5が上下カバーケース3,4の内側に、左右方向に摺動
可能に内蔵されている。
【0031】上記のような窓部8の構造により、記録再
生用の磁気ヘッドは上下に大きく開閉することなくカー
トリッジケースCの前端面側から窓部8内に挿入可能
で、しかも内蔵型シャッター部材5の採用で、このシャ
ッター部材5が小型化による強度不足で外れるのが防止
され、落下などに対しても強靱となり、組み立て性も良
好となる。
【0032】次に、各部品の構造を図3に基づいて具体
的に説明する。
【0033】先ず、ベースプレート2は、例えばアクリ
ロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS樹
脂)またはPOM樹脂などのような合成樹脂から形成さ
れて略長方形の平板状をなし、上面の中央部には磁気デ
ィスクメディア10を収納するための円形凹部21が形
成され、この凹部21の底板の中心部にハブ孔7が開口
している。また、凹部21の底板の前側部分は略矩形状
に除去されて、シャッター部材5の後述する下面板部5
2が移動し得る空間22が形成され、ベースプレート2
の前端部分の中央部が前後方向に除去されて、上記空間
22に連通する窓部8が上下に貫通して開口している。
そして、ベースプレート2の窓部8の一方側(図3の左
側)の前壁の前面は、他方側(図3の右側)の前壁の前
面よりも後退してバネ収納部23が形成され、この部分
に、後述するシャッターバネ6が配置される。また、バ
ネ収納部23と反対側(図3の左側)の前壁の窓部8に
臨む前方角部24は斜めに切り取られ、シャッター部材
5の閉作動時にシャッター部材5を案内する構造となっ
て、シャッター部材5が確実に閉じるように、また干渉
によってベースプレート2が削れないようになってい
る。なお、上記空間22は、ベースプレート2の厚み方
向に余裕がある場合には、底面側からの薄い凹溝状に形
成されていてもよい。
【0034】さらに、ベースプレート2の四隅のコーナ
ー部25は、上下方向に突出して厚みが大きくかつ外側
に張り出して形成され、この部分に対応する上下カバー
ケース3,4の四隅部分は、上記コーナー部25の平面
形状に相当する形状に切り欠かれ、ベースプレート2に
上下カバーケース3,4が嵌合された際には、ベースプ
レート2のコーナー部25が外部に露出するようになっ
ている。各コーナー部25は、その表面が上下カバーケ
ース3,4の表面と面一または外側に突出する形状に設
けられている。
【0035】このようにベースプレート2のコーナー部
25が外部に露出することによって、落下時の衝撃等が
作用した際に、このコーナー部25で衝撃の吸収を可能
とするとともに、ドライブ装置に対する挿入および取出
し操作時に、引っ掛かりを防止して安定した動作を確保
している。また、各コーナー部25には、上下方向に貫
通する穴26(貫通せず中間程度の深さの穴でもよい)
が設けられ、落下衝撃時においてより大きな緩衝作用を
得るようにしている。このベースプレート2は、磁気デ
ィスクメディア10の記録再生に支障がない程度の変形
を許容する強度を具備している。なお、前記衝撃吸収の
点からは、ベースプレート2は弾性を有するプラスチッ
クで構成するのがよく、また、シャッター部材5との摺
動の点からは潤滑剤を含有するものがよく、寸法精度を
高めかつカバーケース3,4との組付け性を向上させる
点からはフィラー材を含有するものがよい。
【0036】またベースプレート2の前部両側のコーナ
ー部25の側面には図1のように切欠き状の凹部15が
形成され、この凹部15は、ドライブ装置に装填された
ときの位置決め用に、または、前後方向もしくは表裏方
向の誤挿入防止用に供される。この凹部15は一方の側
面にのみ、または後方のコーナー部25の側面に設ける
ようにしてもよい。なお、本実施の形態の場合、一方の
前部コーナー部25の角部が斜めに切欠かれて誤挿入防
止部16となっている。
【0037】また、カートリッジケースCの側面には、
上記凹部15とは別の位置に、例えば図1に示すように
後部側のコーナー部25の近傍のカバーケース3,4の
側壁部に、ディスクの種類(例えば記録容量の種類)の
識別部17が設けられているが、ここにライトプロテク
ター部を配設するようにしてもよい。さらに、この識別
部17には、検出機能をオン/オフ可能とする識別片を
はめ込みまたは挿入/取出し可能に設けるようにしても
よい。なお、上記凹部15および識別部17は側面に形
成することによって、上下方向の設置スペースがないド
ライブ側の検出機構等を側方に配置可能としている。
【0038】上下カバーケース3,4はプレス加工され
たステンレス鋼板等の高強度材料で形成され、上カバー
ケース3と下カバーケース4とは略対称形状をなし、四
隅の角部が矩形状に除去され、前部中央に平面矩形状の
窓部8が開口し、前後左右の縁部が直角に折り曲げられ
て、それぞれ前壁部31,41、両側壁部32,42、
後壁部33,43を構成している。窓部8に関し一方側
(図1および図3の左側、図2の右側))の前壁部3
1,41は高さが低く形成されて、上下カバーケース
3,4がベースプレート2に被着されたときに、上下前
壁部31,41間にスリット18(図1参照)が形成さ
れるようになっている。そして、ドライブ側のシャッタ
ー開閉部材がこのスリット18に挿入され、かつスリッ
ト18に沿って移動してシャッター部材5を開作動させ
るように構成されている。窓部8に関し反対側(図1お
よび図3の右側、図2の左側)の前壁部31,41、す
なわち上記バネ収納部23の前方に位置する部分の端部
側には切欠きが形成され、上下カバーケース3,4の前
壁部31,41が合わさった状態で矩形状のバネ挿入口
19(図1および図2参照)が形成されて、シャッター
バネ6の装着用に使用される。
【0039】上カバーケース3の中央部分の上面には、
ラベル貼付部となる凹部35が形成され、凹部35底面
が下方に突出している。この凹部35は、組み立て状態
において、磁気ディスクメディア10の回転領域内に設
けられている。この凹部35の深さは、ベースプレート
2の円形凹部21の底面に対向する凹部35の下側の面
と、円形凹部21の底面との間の空間のベースプレート
2の厚み方向の中心に磁気ディスクメディア10が位置
するように設定されている。すなわち、ベースプレート
2の厚み方向の中心に位置する磁気ディスクメディア1
0の上下のクリアランスが略均等になるように凹部35
の深さを設定することによって、磁気ディスクメディア
10の回転安定性を向上させるとともに、凹部35の存
在が上カバーケース3の強度を向上させている。下カバ
ーケース4の中央部分にはハブ孔7が開口されている。
【0040】上記ベースプレート2に対して上下カバー
ケース3,4を組み付けた際には、その前部部分におい
て、ベースプレート2の上下表面と上下カバーケース
3,4の内面との間に、シャッター部材5が摺動可能な
薄い空間が左右方向に延びて形成されるように寸法が設
定されている。なお、ベースプレート2と上下カバーケ
ース3,4との組み付けにおける固着方法は、上下カバ
ーケース3,4の接触部を相互にスポット溶接、接着、
カシメ等で接合するか、ベースプレート2に対して上下
カバーケース3,4をカシメ、接着等で固着することに
よって行なわれる。
【0041】シャッター部材5は、ベースプレート2と
上下カバーケース3,4との間に、および下面側ではベ
ースプレート2に開口した移動空間22に挿入されて左
右の開閉方向に摺動自在に装着される。このシャッター
部材5は金属製で、例えばステンレス鋼板もしくはアル
ミニウム板から断面略コ字状に形成され、上面板部51
と下面板部52とが前端の連結部53によって連結さ
れ、連結部53の高さはベースプレート2の前部厚みと
略一致している。そして、連結部53から上面板部51
および下面板部52に亘って略矩形状に切り欠かれてシ
ャッター窓部54が形成される。このシャッター窓部5
4は、カートリッジケースCの窓部8とほぼ一致する大
きさで開作動時にこれと連通される。このシャッター窓
部54はシャッター部材5の中心より偏った位置に設け
られ、連結部53とともにカートリッジケースCの窓部
8を閉止する閉止領域がシャッター窓部54に隣接して
形成されている。
【0042】上記シャッター窓部54の閉止領域側の前
端内面には、シャッター部材5の連結部53から折り曲
げられたバネ受け用突起55が設けられ、その背部に開
閉方向にコイルバネによるシャッターバネ6が縮装され
て、シャッター部材5は閉方向に付勢される。また、図
示していないが、上面板部51および下面板部52の少
なくとも一方にはガイド爪部が切り起こされ、ベースプ
レート2に左右方向に延びて設けられたガイド溝に係合
され、組立時の外れ防止などを得る。また、シャッター
部材5の上面板部51および下面板部52には補強用リ
ブ56が形成され、開作動時の変形防止が行われる。こ
の補強用リブ56は外側に向けて突出する突起状とし、
上下面板部51,52の先端が上下カバーケース3,4
に接触摺動することによる摩耗粉などの発生を抑えると
ともに、摺動時の摩擦抵抗を軽減して開閉動作の安定性
を確保する作用も有する。
【0043】また、前記シャッター部材5によって底面
のハブ孔7をも開閉する構造にしてもよい。この場合に
は、シャッター部材5の下面板部52をハブ孔7の部分
にまで延長し、閉作動時に下面板部52の延長部でハブ
孔7を閉じ、開作動に応じてハブ孔7を開くように形成
される。
【0044】上記磁気ディスクメディア10の上下に
は、PETシート表面に滑り加工(テフロン(登録商
標)加工)が施されたプラスチックシート等による保護
シート12が介装される。この保護シート12は、窓部
8に相当する部分が半径方向に除去されて略C字状をな
し、かつ窓部8と反対側部分に開口12aが形成され
て、この部分にクリーニング部材13が磁気ディスクメ
ディア10側から上カバーケース3の内面およびベース
プレート2の底面に固着され、このクリーニング部材1
3の固着によって同時に保護シート12が固定される。
クリーニング部材13は、磁気ディスクメディア10に
面する側に起毛が施され、磁気ディスクメディア10の
表面に接してその表面の塵埃を除去する。クリーニング
部材13の反対面には粘着剤が施されている。
【0045】上記のような磁気ディスクカートリッジ1
の組み立ては、ベースプレート2の円形凹部21および
上カバーケース3の下面に予め保護シート12をクリー
ニング部材13の固着によって固定しておき、ベースプ
レート2の円形凹部21に磁気ディスクメディア10を
セットした後、シャッター部材5を前方から装着する。
続いて、このベースプレート2に対して上方から上カバ
ーケース3を下方から下カバーケース4をそれぞれ嵌合
保持させて一体とする。これにより、ベースプレート2
の円形凹部21の上面が上カバーケース3で覆われ、上
カバーケース3の底面と円形凹部21の上面とによって
画成される扁平空間が、磁気ディスクメディア10の収
納空間となり、磁気ディスクメディア10が回転可能に
収納される。その後、上下カバーケース3,4の前壁部
のバネ挿入口19からコイル状のシャッターバネ6を撓
ませながら内部のバネ収納部23に挿入し、その先端部
をシャッター部材5のバネ受け突起55に当接させ、後
端部を縮めながら収納部23内に押し込んで組み立てを
終了する。なお、バネ挿入口19の開口形状により、組
み付けられたシャッターバネ6が抜けないようになって
いる。
【0046】上記のような磁気ディスクカートリッジ1
は、ドライブ装置に装填された際には、開閉機構の爪が
前端のスリット18に挿入され、シャッター部材5の端
部に係合してこれを開方向に移動操作する。また、ドラ
イブ装置は奥部に磁気ヘッドを有するとともに、下方に
は起伏移動可能にドライブユニットが設けられ、挿入さ
れた磁気ディスクカートリッジ1の磁気ディスクメディ
ア10の回転駆動ハブ11にスピンドルが係止して回転
駆動するように構成される。
【0047】次に、シャッター部材5の構成について図
4および図5を参照してさらに説明する。
【0048】このシャッター部材5は、磁気ヘッド挿入
用窓部8を閉止する方向が図4の右方向となっており、
したがって、左方向がシャッター閉方向に対して後方に
なり、シャッター窓部54の閉方向後方側の上下面板部
51,52が、連結部53とともに磁気ヘッド挿入用窓
部8を閉止する閉止領域58を構成する。
【0049】本実施の形態においては、図4から明らか
なように、シャッター部材5に形成されたシャッター窓
部54のシャッター閉方向後方側の側縁、すなわちシャ
ッター窓部54の左側の側縁54aが、連結部53側が
閉方向後方となるように、すなわちシャッター窓部54
の幅が連結部53側に向かって徐々に拡がるように、斜
めに形成されている点に特徴がある。
【0050】図5は、上記のような斜めの窓部側縁54
aを備えたシャッター部材5が、左右方向に摺動可能に
カートリッジケースCの上下カバーケース3,4の内側
に装着された場合に、シャッター部材5が窓部8を閉止
する寸前の状態を示す、図8(b)に対応する概略的平
面図である。窓部8の側縁8a,8bは上下カバーケー
ス3,4にそれぞれ形成されている。
【0051】図5から明らかなように、シャッター窓部
54のシャッター閉方向後方側の側縁54aが、連結部
53側が閉方向後方となるように、すなわちこのシャッ
ター窓部54を連結部53側に向かって拡幅するように
斜めに形成されていることにより、シャッター部材5の
閉作動時に、シャッター窓部54のシャッター閉方向後
方側の側縁54aが、磁気ヘッド挿入用窓部8のシャッ
ター閉方向側の側縁8aに対し、カートリッジケースC
の中心側から徐々に重なって行くため、磁気ヘッド挿入
用窓部8の側縁8aがシャッター部材5側の側縁54a
に対して案内面となり、この案内面によってシャッター
部材5の変形が矯正されるから、上記側縁54aの連結
部53近傍部分が磁気ヘッド挿入用窓部8の側縁8aに
衝突するのが防止され、シャッター部材5の滑らかな閉
動作が約束されるとともに、衝突による磨耗粉の発生も
抑制される。
【0052】また、カートリッジケースCが、ベースプ
レート2と、このベースプレート2に被着されたカバー
ケース3,4とを備え、ベースプレート2が平面形状の
円形凹部21を有し、この円形凹部21とカバーケース
3とによって画成された空間に、磁気ディスクメディア
10が回転可能に収容されていることにより、ベースプ
レート2には磁気ディスクメディア10とともにシャッ
ター部材5等の必要部品の取付性が確保でき、このベー
スプレート2にカバーケース3,4を被着することでメ
ディア収容空間を画成しつつカートリッジケースCの圧
縮方向および曲げ方向の強度を向上させることができ
る。特に、カバーケース3,4を金属板等の高強度材料
で構成することにより、ベースプレート2との組み合わ
せで扁平ケースとして必要な強度が確保でき、薄型であ
っても反り等の変形がなく寸法精度が維持でき、磁気デ
ィスクカートリッジとしての使用態様に必要な特性が得
られて信頼性が確保でき、しかも良好な組付け性が得ら
れる。
【0053】そして、シャッター部材5が、カバーケー
スの3,4の内側に収容されていることにより、シャッ
ター部材5の小型化による強度不足で外れるのが防止さ
れ、落下などの衝撃に対しても強くなり、組立て性も良
好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスクカートリッジの一実
施の形態において、磁気ヘッド挿入用窓がシャッター部
材によって閉止された状態を示す上面側から見た斜視図
【図2】図1の磁気ディスクカートリッジにおいてその
磁気ヘッド挿入用窓が開いた状態を示す下面側から見た
斜視図
【図3】図1および図2に示す磁気ディスクカートリッ
ジの分解斜視図
【図4】図1〜図3に示す磁気ディスクカートリッジが
備えているシャッター部材の平面図
【図5】図4に示すシャッター部材が図6に示すカート
リッジケースの磁気ヘッド挿入用窓部を閉止する寸前の
状態を示す概略的平面図
【図6】カートリッジケースの概略的平面図
【図7】本発明によらないシャッター部材の平面図およ
び斜視図
【図8】図7に示すシャッター部材が図6に示すカート
リッジケースの磁気ヘッド挿入用窓部を開いた状態およ
び閉止する寸前の状態を示す概略的平面図
【符号の説明】
1 磁気ディスクカートリッジ C カートリッジケース 2 ベースプレート 3 上カバーケース 4 下カバーケース 5 シャッター部材 6 シャッターバネ 7 ハブ孔 8 磁気ヘッド挿入用窓部 8a,8b 磁気ヘッド挿入用窓部の側縁 10 磁気ディスクメディア 11 ハブ 12 保護シート 13 クリーニング部材 19 バネ挿入口 21 円形凹部 23 バネ収納部 25 コーナー部 35 凹部 51 シャッター部材の上面板部 52 シャッター部材の上面板部 53 シャッター部材の連結部 54 シャッター窓部 54a,54b シャッター窓部の側縁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッド挿入用窓部を有する扁平なカ
    ートリッジケース内に円盤状の磁気ディスクメディアを
    回転可能に収容するとともに、前記窓部を開放する開位
    置と該窓部を閉止する閉位置との間で摺動可能に前記ケ
    ースに装着されたシャッター部材を備えてなる磁気ディ
    スクカートリッジにおいて、 前記磁気ヘッド挿入用窓部が、前記カートリッジケース
    の端面から前記磁気ディスクメディアの回転中心側に向
    かって前記カートリッジケースの上下面に亘って切り欠
    かれており、 前記シャッター部材が、上面板部と、下面板部と、該上
    下面板部を一側で連結する連結部とによって断面略コ字
    状に形成され、かつ前記連結部から前記上下面板部に亘
    って切り欠かれた、記録再生時に前記磁気ヘッド挿入用
    窓部を開放するシャッター窓部を備え、 該シャッター窓部のシャッター閉方向後方側の側縁が、
    前記連結部側が閉方向後方となるように斜めに形成され
    ていることを特徴とする磁気ディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記カートリッジケースが、ベースプレ
    ートと、該ベースプレートに被着されたカバーケースと
    を備え、前記ベースプレートがその面上に円形凹部を備
    え、該円形凹部と前記カバーケースとによって画成され
    た空間に、前記磁気ディスクメディアが回転可能に収容
    されていることを特徴とする請求項1記載の磁気ディス
    クカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記シャッター部材が、前記カバーケー
    スの内側に収容されていることを特徴とする請求項2記
    載の磁気ディスクカートリッジ。
JP2000055325A 2000-03-01 2000-03-01 磁気ディスクカートリッジ Withdrawn JP2001243736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000055325A JP2001243736A (ja) 2000-03-01 2000-03-01 磁気ディスクカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000055325A JP2001243736A (ja) 2000-03-01 2000-03-01 磁気ディスクカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001243736A true JP2001243736A (ja) 2001-09-07

Family

ID=18576469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000055325A Withdrawn JP2001243736A (ja) 2000-03-01 2000-03-01 磁気ディスクカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001243736A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001319447A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001243736A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001236755A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2002050146A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001256748A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001266522A (ja) 磁気ディスクカートリッジおよびそのドライブ装置
JP2001319446A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001319449A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001256754A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001266523A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001250355A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001236753A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001236757A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001236758A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001250354A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001332053A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001332059A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001236759A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001229642A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2001256749A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP4062836B2 (ja) フロッピーディスク・ドライブ
JP2001283554A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2002093105A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP3506569B2 (ja) 磁気ディスクカートリッジおよび磁気ディスク駆動装置
JP2001319448A (ja) 磁気ディスクカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501