JP2001283554A - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

磁気ディスクカートリッジ

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JP2001283554A
JP2001283554A JP2000093390A JP2000093390A JP2001283554A JP 2001283554 A JP2001283554 A JP 2001283554A JP 2000093390 A JP2000093390 A JP 2000093390A JP 2000093390 A JP2000093390 A JP 2000093390A JP 2001283554 A JP2001283554 A JP 2001283554A
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JP
Japan
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spring
case
shutter
base plate
magnetic disk
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JP2000093390A
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English (en)
Inventor
Kengo Oishi
健吾 大石
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッター部材をベースプレートと上下のカ
バーケースとの間に配設してバネで閉方向に付勢する磁
気ディスクカートリッジにおいて、上記バネの組付容易
化を図る。 【解決手段】 カートリッジケースCのケース窓部8よ
りも開方向側の前縁部にベースプレート2とカバーケー
ス3,4とでバネ収容部23を画成し、該バネ収容部2
3には閉方向側の端部がシャッター部材5に係止して該
シャッター部材5を閉方向に付勢するシャッターバネ6
を収容してなるものにおいて、上記カバーケース3,4
の上記ケース窓部8よりも開方向側の前縁部に、上記シ
ャッターバネ6を上記バネ収容部23に挿入するための
バネ挿入口19を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状の磁気ディ
スクメディアをケース内に収容した磁気ディスクカート
リッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形
成され、回転駆動されながら磁気ヘッドにより上記磁性
体層に磁気記録がなされる磁気ディスクメディア(いわ
ゆるフレキシブル・ディスク)を扁平ケース内に収容し
た磁気ディスクカートリッジが提供され、その取扱いの
容易性、低コストといった利点から、主としてコンピュ
ータ用の記録媒体として用いられている。
【0003】また、上記磁気ディスクカートリッジに
は、磁気記録再生のための磁気ヘッドが磁気ディスクメ
ディアの片面または両面に外部から接触もしくは近接す
るため出し入れされる磁気ヘッド挿入用のケース窓部が
設けられ、さらにこのケース窓部には不使用時における
塵埃等の侵入を防止するための開閉シャッター部材が設
けられている。
【0004】ところで、上記のような磁気ディスクカー
トリッジを使用するコンピュータの小型化が進み、ノー
トブック型パソコンが普及し、特に小型のものではその
大きさの制約から外部記憶装置として磁気ディスクカー
トリッジ用のディスクドライブ装置を内蔵せず、外付け
方式としたものが販売されるようになっている。この外
付け方式の採用は、小型パソコンの携帯性といった観点
では優れているが、例えば、小型パソコンの持ち運び先
で磁気ディスクカートリッジが使えないため、大量のデ
ータの記録再生が行えないといった問題や、データを複
数の磁気ディスクカートリッジに記録することができな
いといった問題を生じさせている。
【0005】上記点から、小型のパソコンには外部イン
ターフェースおよび増設メモリ対応としてPCカードス
ロット(PCMCIA仕様準拠)が設けられたものがあり、メ
モリカード等の電子回路によるPCカードが装着されて
使用される。そこで、このPCカードスロットを利用し
て磁気ディスクカートリッジを使用した外部記憶装置を
構成することが提案されている。
【0006】上記PCカードスロットに装着し得るPC
カードの仕様は、タイプIIで厚みが5.0mmであり、上
記外部記憶装置はこの厚みの中に磁気ディスクカートリ
ッジとディスクドライブ装置を構成しようとするもので
あるから、設計上磁気ディスクカートリッジとしての厚
みは2〜3mm程度の超薄型に構成する必要がある。
【0007】このような超薄型の磁気ディスクカートリ
ッジとして、本発明者らは、円盤状の磁気ディスクメデ
ィアを回転可能に収容する扁平状カートリッジケースを
有し、該カートリッジケースに磁気ヘッドがアクセス可
能なケース窓部が形成され、該ケース窓部を開閉するシ
ャッター部材を備えた磁気ディスクカートリッジであっ
て、上記カートリッジケースを、磁気ディスクメディア
収納用の円形凹部を有するベースプレートと、該ベース
プレートの上下に被着される略平面形状のカバーケース
とで構成し、該ベースプレートとカバーケースとの間に
上記シャッター部材を摺動可能に配設すると共に、この
シャッター部材として、上下の面板部とこの面板部を連
結する連結部とから断面略コ字状に形成され、上記連結
部から上下の面板部に連通して開口したシャッター窓部
が形成されたものを使用し、該シャッター部材を、バネ
により常時閉方向(上記シャッター部材の摺動方向の内
の一方の方向であって、シャッター部材を上記ケース窓
部を閉成する閉位置に向かわせる方向)に付勢しておく
と共に、記録再生時にはディスクドライブ装置のシャッ
ター開閉部材により上記バネの付勢に抗して開方向(上
記摺動方向の内の他方の方向であって、シャッター部材
を上記ケース窓部を開成する開位置に向かわせる方向)
に移動させるようにしたものが考えられている。
【0008】上記のような磁気ディスクカートリッジを
構成するにあたっては、上記カートリッジケースの上記
ケース窓部よりも開方向側の前縁部において上記ベース
プレートとカバーケースとでバネ収容部を画成し、該バ
ネ収容部に閉方向側の端部がシャッター部材に係止して
該シャッター部材を閉方向に付勢するバネを収容する構
成が考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のよう
にベースプレートとカバーケースとの間にシャッター部
材を摺動可能に配設すると共に、ベースプレートとカバ
ーケースとの間にシャッター部材を付勢するバネを配設
する構造のものを製造しようとすると、通常は、ベース
プレートにシャッター部材を組み付け、次いでバネ収容
部を画成するベースプレートの前縁部にバネを配設し、
この状態で上下のカバーケースをベースプレートに被着
させて組み上げる方法が考えられるが、そのような通常
考えられる組立方法では、べースプレートの前縁部にバ
ネを配設した後カバーケースを被着させるまでの間に、
上記バネがカバーケースに覆われておらず露出状態とな
っていることから、上記バネが上記ベースプレートの前
縁部から外れやすく、組立性が良くないという問題が生
じる。
【0010】本発明の目的は、上記事情に鑑み、上記の
ような磁気ディスクカートリッジにおいて、シャッター
部材を付勢するバネを容易に組み付けることのできる磁
気ディスクカートリッジを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる磁気ディ
スクカートリッジは、上記目的を達成するため、円盤状
の磁気ディスクメディアを回転可能に収容する扁平状カ
ートリッジケースを有し、該カートリッジケースに磁気
ヘッドがアクセス可能なケース窓部が形成され、該ケー
ス窓部を開閉するシャッター部材を備えた磁気ディスク
カートリッジにおいて、上記カートリッジケースは、磁
気ディスクメディア収納用の円形凹部を有するベースプ
レートと、該ベースプレートの上下に被着される略平面
形状のカバーケースとを備え、該ベースプレートとカバ
ーケースとの間に上記シャッター部材が上記ケース窓部
を開成する開位置に向かう開方向および閉成する閉位置
に向かう閉方向に摺動可能に配設され、上記シャッター
部材は、上下の面板部とこの面板部を連結する連結部と
から断面略コ字状に形成されると共に、上記連結部から
上下の面板部に連通して開口したシャッター窓部が形成
され、上記カートリッジケースの上記ケース窓部よりも
上記開方向側の前縁部には上記ベースプレートとカバー
ケースとでバネ収容部が画成されると共に、該バネ収容
部には上記閉方向側の端部が上記シャッター部材に係止
して該シャッター部材を上記閉方向に付勢するシャッタ
ーバネが収容され、上記カバーケースの上記ケース窓部
よりも上記開方向側の前縁部には、上記シャッターバネ
を上記バネ収容部に挿入するためのバネ挿入口が形成さ
れていることを特徴とする。
【0012】上記バネ挿入口は、上記カバーケースの上
記ケース窓部よりも上記開方向側の前縁部において、上
記バネ収容部の上記開方向側の端部よりも所定長だけ上
記閉方向側に離れた位置に形成することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の磁気ディスクカートリッジによ
れば、バネ収容部を画成するカバーケースの前縁部にバ
ネ挿入口を形成したので、ベースプレートにシャター部
材を組み付け、その上にカバーケースを被着させ、ベー
スプレートとカバーケースとでバネ収容部を画成した後
に上記バネ挿入口からシャッターバネを挿入して該バネ
を組み付けることができ、バネ収容部が画成される前
に、つまり未だカバーケースで覆われておらず従って露
出状態のベースプレート前縁部にシャッターバネを組み
付ける場合のようなシャッターバネの離脱の虞がなく、
シャッターバネの組付性ひいては磁気ディスクカートリ
ッジの組立性を向上させることができる。
【0014】また、上記バネ挿入口を、上記カバーケー
スの上記ケース窓部よりも開方向側の前縁部において、
上記バネ収容部の開方向側端部よりも所定長だけ閉方向
側に離れた位置に形成したものでは、シャッターバネの
開方向側の端部が直接バネ挿入口に臨む状態が回避さ
れ、バネ挿入口からのシャッターバネの飛び出しを防止
でき、バネの確実な保持が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について詳細に説明する。図1はこの実施
形態に係る磁気ディスクカートリッジの上面側の斜視
図、図2は下面側の斜視図であり、図1ではシャッター
部材が閉じた状態を、図2ではシャッター部材が開いた
状態を示している。図3は磁気ディスクカートリッジの
分解斜視図である。なお、各図は構造を明確にするた
め、各部の厚み等は実際の寸法とは異なる比率で示して
いる。
【0016】磁気ディスクカートリッジ1は、扁平状カ
ートリッジケースC内に、円盤状の磁気ディスクメディ
ア10(図3参照)が回転自在に収容されてなる。カー
トリッジケースCは、中心部材のベースプレート2と、
このベースプレート2の上下に被着された略平面形状の
上カバーケース3および下カバーケース4とで構成され
る。前記磁気ディスクメディア10はフレキシブルなポ
リエステルシート等からなる円盤状のベースの両面に磁
性体層が形成されたもので、中心部に回転駆動ハブ11
(センターコア)が固着一体化されている。
【0017】カートリッジケースCの下面にはディスク
ドライブ装置(以下ドライブ装置と称す)の駆動モータ
と上記回転駆動ハブ11とをチャッキング可能とするハ
ブ孔7が設けられ、このハブ孔7に回転駆動ハブ11の
底部が臨むように磁気ディスクメディア10がカートリ
ッジケースC内に収容される。また、カートリッジケー
スCのドライブ装置に対する挿入方向D(図1の矢印)
における前端部には、記録再生用磁気ヘッドがアクセス
可能なケース窓部8が形成されている。ケース窓部8
は、ベースプレート2および上下カバーケース3,4の
前端部分が開口されるとともに、これに続いて上下面に
連通する部分が矩形状に上下に貫通して開口されている
(図2参照)。このケース窓部8を開閉するシャッター
部材5が上下カバーケース3,4の内側に、左右方向に
摺動可能に内蔵されている。
【0018】なお、上記シャッター部材5が摺動する左
右方向つまり摺動方向を開閉方向とも称し、この開閉方
向の内、シャッター部材5がケース窓部8を閉成する閉
位置(図1に示す位置)に向かう方向を閉方向、ケース
窓部8を開成する開位置(図2に示す位置)に向かう方
向を開方向と称す。
【0019】上記のようなケース窓部8の構造により、
記録再生用の磁気ヘッドは上下に大きく開閉することな
く前部側からケース窓部8内に挿入可能で、しかも内蔵
型シャッター部材5の採用で、このシャッター部材5が
小型化による強度不足で外れるのが防止され、落下など
に対しても強靱となり、組み立て性も良好となる。
【0020】各部品の構造を図3に基づいて具体的に説
明する。まず、ベースプレート2は、例えばアクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)
またはPOM樹脂などのような合成樹脂から形成された
略長方形の平板状であり、上面の中央部には磁気ディス
クメディア10を収納するための円形凹部21が設けら
れ、該凹部21の底板の中心部にはハブ孔7が開口され
ている。また、底板の前部側部分は略矩形状に除去され
て、シャッター部材5の後述の下面板部52を受け入れ
該下面板部52の開閉方向の移動を許容する移動空間2
2が形成されている。ベースプレート2の前端部分には
中央部が前後方向に除去されて上下に貫通したケース窓
部8が開口され、該ケース窓部8は上記移動空間22に
連通している。べーぅプレート2の前端部の一方の前壁
は他方の前壁より前面が後退してバネ収納部23が形成
され、この部分に後述のシャッターバネ6が配置され
る。なお、このバネ収容部23およびシャッターバネ6
に関しては後に詳述する。また、バネ収納部23と反対
側の前壁のケース窓部8に臨む前方角部にはテーパー部
24が設けられ、シャッター部材5の閉移動時にシャッ
ター部材5を誘い込む構造となって、シャッター部材5
が確実に閉じるように、また干渉によってベースプレー
ト2が削れないようにされている。なお、上記移動空間
22は、ベースプレート2の厚み方向に余裕がある場合
には底面側からの薄い凹溝状に形成してもよい。
【0021】さらに、ベースプレート2の四隅のコーナ
ー部25は上下方向に突出して厚みが大きくかつ外側に
張り出して設けられ、この部分に対応する上下カバーケ
ース3,4の四隅部分は上記コーナー部25の平面形状
に相当する形状に切り欠かれ、ベースプレート2に上下
カバーケース3,4を嵌合した際には、ベースプレート
2のコーナー部25が外部に露出するようになってい
る。各コーナー部25はその表面が上下カバーケース
3,4の表面と面一または外側に突出する形状に設けら
れている。
【0022】上記ベースプレート2のコーナー部25が
外部に露出することで、落下時の衝撃等が作用した際
に、このコーナー部25で衝撃を吸収可能とするととも
に、ドライブ装置に対する挿入および取出操作時に、引
っ掛かりを防止して安定した動作を確保している。ま
た、各コーナー部25には上下方向に貫通する穴26
(貫通せず中間程度の深さの穴でもよい)が設けられ、
落下衝撃時のより大きな緩衝作用を得るようにしてい
る。このベースプレート2は、磁気ディスクメディア1
0の記録再生に支障がない程度の変形を許容する強度を
具備している。なお、前記衝撃吸収の点からは、ベース
プレート2は弾性を有するプラスチックで構成するのが
よく、また、シャッター部材5との摺動の点からは潤滑
剤を含有するものがよく、寸法精度を高めカバーケース
3,4との組み付けの点からはフィラー材を含有するも
のがよい。
【0023】またベースプレート2の前部両側のコーナ
ー部25の側面には図1のように切欠き状の凹部15が
設けられ、この凹部15はドライブ装置に装填されたと
きの位置決め用に、または、前後方向もしくは表裏方向
の誤挿入防止用に形成される。この凹部15は一方の側
面にのみ、または後方のコーナー部25の側面に設ける
ようにしてもよい。なお、図示の場合、一方の前部コー
ナー部25の角部が斜めの切欠き部16に形成され、誤
挿入防止部となっている。
【0024】また、カートリッジケースCの側面の一部
で、前記凹部15とは別の位置、例えば図1に示すよう
に、後部側のコーナー部25の近傍のカバーケース3,
4の側壁部にはドライブ装置側からディスクの種類(例
えば記録容量の種類)を識別するための識別部17が設
けられている。この識別部17には、検出機能をオン/
オフ可能とする識別片をはめ込みまたは挿入/取出し可
能に設けるようにしてもよい。上記凹部15および識別
部17は側面に形成することで、上下方向の設置スペー
スがないドライブ装置側の検出機構等を側方に配置可能
としている。なお、この識別部17の位置にはライトプ
ロテクター部を配設することもできる。上下カバーケー
ス3,4はプレス加工されたステンレス金属板等の高強
度材料で形成され、上カバーケース3と下カバーケース
4とは略対称形状であり、四隅の角部が矩形状に除去さ
れ、前部中央に平面矩形状のケース窓部8が開口され、
前後左右の縁辺が直角に折り曲げられて、それぞれ前壁
部31,41、両側壁部32,42、後壁部33,43
となる。ケース窓部8に対し一方の前壁部31,41は
高さが低く、上下カバーケース3,4がベースプレート
2に被着されたときに、図1に示す如く、上下前壁部3
1,41間にスリット溝18が形成され、このスリット
溝18にドライブ装置のシャッター開閉部材60が挿入
移動可能になっている。反対側の前壁部31,41すな
わち前記バネ収納部23の前方に位置する部分には端部
側に切欠きが設けられ、上下カバーケース3,4の前壁
部31,41が合わさった状態で矩形状のバネ挿入口1
9(図1参照)となり、シャッターバネ6の装着用に使
用される。このバネ挿入口19についても後に詳述す
る。
【0025】上記上カバーケース3の中央部分は上面に
ラベル貼付部となる凹部35が形成され、凹部35底面
が下方に突出している。この凹部35は、組み立て状態
において、厚み方向の中心に磁気ディスクメディア10
が位置し、その上下空間が均等となるように、ベースプ
レート2の底板の厚みに応じて上部空間を減少するもの
で、磁気ディスクメディア10の回転安定性を向上す
る。下カバーケース4の中央部分にはハブ孔7が開口さ
れている。
【0026】上記ベースプレート2に対して上下カバー
ケース3,4を組み付けた際には、その前部部分におい
ては、ベースプレート2の表面と上下カバーケース3,
4の内面との間には、シャッター部材5が摺動可能な薄
い空間が左右方向に延びて形成されるように寸法が設定
されている。なお、ベースプレート2と上下カバーケー
ス3,4との組み付けにおける固着方法は、上下カバー
ケース3,4の接触部を相互にスポット溶接、接着、カ
シメ等で接合するか、ベースプレート2に対して上下カ
バーケース3,4をカシメ、接着等で固着することによ
って行う。
【0027】シャッター部材5はベースプレート2と上
下カバーケース3,4との間および下面側ではベースプ
レート2に開口された移動空間22に挿入されて摺動方
向(左右方向)に摺動自在に装着される。このシャッタ
ー部材5は金属製で、例えばステンレス鋼板もしくはア
ルミニウム板から断面略コ字状に形成されたもので、上
面板部51と下面板部52とが前端の連結部53によっ
て連結され、連結部53の高さはベースプレート2の前
部厚みと略一致している。連結部53から上面板部51
および下面板部52に連通して矩形状に開口したシャッ
ター窓部54が設けられ、カートリッジケースCのケー
ス窓部8とほぼ一致する大きさで開位置にある時にこれ
と連通可能である。このシャッター窓部54はシャッタ
ー部材5の摺動方向の中心より偏った位置に設けられて
いる。
【0028】上記連結部53のシャッター窓部54より
も開方向側に位置する開方向側連結部分には、その閉方
向側端縁から所定長開方向側に切り込みかつこの切り込
んだ部分を後方向側に折り曲げることによってバネ受け
用突起55が形成され、その背部に摺動方向にコイルバ
ネからなるシャッターバネ6が縮装され、該バネ6によ
りシャッター部材5が閉方向に付勢される。また、図示
していないが、上面板部51および下面板部52の少な
くとも一方にはガイド爪部が切り起こされ、ベースプレ
ート2に摺動方向に延びて設けられたガイド溝に係合さ
れ、組立時の外れ防止などを得る。また、シャッター部
材5の上面板部51および下面板部52には連結部53
に沿って延びる補強用リブ56が形成され、開移動時の
シャッター部材5の変形防止が行われる。また補強用リ
ブ56は外側に向けて突出する突起状としているので、
上下面板部51,52の摺動方向の端縁が上下カバーケ
ース3,4に接触摺動することによる摩耗粉などの発生
が抑えられると共に、摺動時の摩擦抵抗を軽減して開閉
移動の安定性が確保される。
【0029】上記シャッター部材5によって底面のハブ
孔7をも開閉する構造としても良い。この場合には、シ
ャッター部材5の下面板部52をハブ孔7の部分にまで
延長し、閉移動時に下面板部52でハブ孔7を閉じ、開
移動に応じてハブ孔7を開くように形成される。
【0030】前記磁気ディスクメディア10の上下に
は、PETシート表面に滑り加工(テフロン(登録商
標)加工)が施されたプラスチックシート等による保護
シート12が介装される。この保護シート12は、ケー
ス窓部8に相当する部分が半径方向に除去された略C形
状に形成されると共にケース窓部8と反対側部分に開口
12aが形成され、この部分にクリーニング部材13が
磁気ディスクメディア10側から上カバーケース3の内
面およびベースプレート2の底面に固着され、クリーニ
ング部材13の固着で同時に保護シート12が固定され
る。クリーニング部材13は、磁気ディスクメディア1
0に面する側に起毛が設けられ、磁気ディスクメディア
10の表面に接してその表面の塵埃を除去するもので、
反対面には粘着剤が設けられている。
【0031】上記のような磁気ディスクカートリッジ1
の組み立ては、ベースプレート2の円形凹部21および
上カバーケース3の下面に予め保護シート12をクリー
ニング部材13の固着によって固定しておき、ベースプ
レート2の円形凹部21に磁気ディスクメディア10を
セットした後、シャッター部材5を前方から装着する。
続いて、このベースプレート2に対して上方から上カバ
ーケース3を下方から下カバーケース4をそれぞれ嵌合
保持させて一体とする。これにより、ベースプレート2
の円形凹部21の上面が上カバーケース3で覆われ、上
カバーケース3の底面とで画成される上記円形凹部21
による扁平空間が、磁気ディスクメディア10の収納空
間となり、磁気ディスクメディア10が回転可能に収納
される。その後、上記バネ挿入口19からコイル状のシ
ャッターバネ6を内部のバネ収納部23に挿入して組み
立てを終了する。
【0032】上記のような磁気ディスクカートリッジ1
は、ドライブ装置に装填された際には、ドライブ装置の
シャッター開閉部材60が前端のスリット溝18に挿入
され、シャッター部材5の端部に係合してこれを開方向
に移動操作する。また、ドライブ装置は奥部に磁気ヘッ
ドを有するとともに、下方には起伏移動可能にドライブ
ユニットが設けられ、挿入された磁気ディスクカートリ
ッジ1の磁気ディスクメディア10の回転駆動ハブ11
にスピンドルが係止して回転駆動するように構成され
る。
【0033】上記のようなカートリッジケースCの構造
によって、強度を確保しつつ磁気ディスクメディア10
を収納する内部空間を所定の厚み内に形成し、動作信頼
性を確保しつつ磁気ディスクカートリッジ1の厚みを薄
くできるので、PCカードスロットに装着可能な外部記
憶装置が構成可能となるものである。特に、ベースプレ
ート2とカバーケース3,4とを一体化することにより
十分な強度を確保している。カバーケース3,4は薄い
金属製で単品状態では変形などを生じやすく、またベー
スプレート2もプラスチック製でねじれ変形などを生じ
やすいが、両者を組み合わせることで磁気ディスクカー
トリッジ1としての要求を十分に満たす強度を確保し寸
法を維持できる。
【0034】上記磁気ディスクカートリッジの全体構成
は上述の通りであるが、次に、上記バネ収容部23、バ
ネ挿入口19およびシャッターバネ6の装着について、
図4〜図9を参照しながら詳細に説明する。
【0035】図4に示すように、ベースプレート2の前
部はケース窓部8によって分離され、ケース窓部8を挟
んでその両側に位置する2つの前部のうち開方向側のベ
ースプレート前部27には、コーナー部25を残してそ
の前壁27aを上記閉方向側のベースプレート前部28
の前壁28aより所定長後方に位置させることにより前
縁部に凹部29が形成されている。
【0036】磁気ディスクカートリッジを組み立てる際
には、まず図5に示すようにベースプレート2にシャッ
ター部材5を最閉方向側位置に位置させて装着する。な
お、シャッター部材の連結部53のシャッター窓部54
よりも開方向側に位置する開方向側連結部部分53aに
は、その閉方向側端縁53bから所定長開方向側に切り
込みかつこの切り込んだ部分を後方向側に折り曲げるこ
とによってバネ受け用突起55が形成されているが、こ
のようにしてバネ受け用突起55を開方向側連結部部分
53aの閉方向側端縁53bから所定長開方向側に位置
させて形成したのは、図5に示すようにシャッター部材
5を最閉方向側に位置させたときに上記閉方向側のベー
スプレート前部28の開方向側端部がシャッター部材5
のシャッター窓部54よりも開方向側に位置する開方向
側シャッター部材側部58内に入り込むことを可能にす
るためである。ベースプレート前部28の開方向側端部
が開方向側シャッター部材側部58内に入り込むことを
可能にするためには、例えば図9に示すように、開方向
側連結部部分53aにその閉方向側端縁53bから所定
長開方向側に位置する部分に切り込みを入れてその部分
を折り曲げることによりバネ受け用突起55を形成する
こともできる。
【0037】上記のようにしてベースプレート2にシャ
ッター部材5を装着したら、次いで図6に示すように上
下のカバーケース3,4(カバーケース4は図に現れて
いない)をベースプレート2に被着させる。そして、こ
の様にベースプレート2に上下のカバーケース3,4を
被着させると、上記凹部29と上記べースプレートの窓
部8のうち上記凹部29から閉方向に向けて延びる空間
部分8a(図4参照)が上下のカバーケース3,4によ
り覆われ、カートリッジケースの前縁部特に開方向側の
前縁部に、ベースプレート2とカバーケース3,4とで
上記凹部29および空間部分8aとからなるバネ収容部
23が画成される。
【0038】また、図3に示すように、上カバーケース
3の前壁部31にはその開方向側端縁から所定長閉方向
側に位置して下縁から上方に向けて切欠31aが形成さ
れ、下カバーケース4の前壁部41にはその開方向側端
縁から所定長閉方向側に位置して上記切欠31aに対向
する位置に上縁から下方に向けて切欠41aが形成され
ており、ベースプレート2に上下のカバーケース3,4
を被着させることにより、これらの切欠31a,41a
によってバネ挿入口19が形成される。そして、上下の
カバーケース3,4の開方向側端縁は、図6に示すよう
に上記凹部29の開方向側端部ひいてはバネ収容部23
の開方向側端部23aに一致させて被着されているの
で、バネ挿入口19は、カバーケース3,4の開方向側
端縁つまりバネ収容部の開方向側端部23aから所定長
閉方向側に位置して(バネ挿入口19の開方向側端縁が
バネ収容部の開方向側端部23aから所定長閉方向側に
位置して)形成され、それによってバネ挿入口19とバ
ネ収容部の開方向側端部23aとの間に、上下のカバー
ケース3,4によるシャッターバネ6の飛出防止壁70
が形成されている。なお、上記バネ挿入口19は、図6
に示すように、シャッター部材5を最閉方向側位置に位
置させたときの開方向側端縁5aよりも開方向側に位置
させて形成されている。
【0039】上述のようにしてベースプレート2にシャ
ッター部材5を最閉方向側位置に位置させて装着した後
上下のカバーケース3,4を被着して固定したら、次に
コイル状のシャッターバネ6をバネ収容部23に装着す
る。このシャッターバネ6の装着は、図7に示すように
シャッターバネ6を撓ませながらバネ挿入口19を通し
てバネ収容部23内に閉方向に向けて挿入し、後端を縮
めながらバネ挿入口19内に押し込むことによって行
う。これによって、シャッターバネ6は、図8に示すよ
うに、該バネ6の閉方向側の端部が上記シャッター部材
のバネ受け用突起55に当接し、開方向側の端部がバネ
収容部の開方向側端部23aに当接して上記摺動方向に
圧縮された状態で装着され、シャッター部材5を閉方向
に付勢する。
【0040】上記磁気ディスクカートリッジにおいて
は、バネ収容部23を画成するカバーケース3,4の前
壁にバネ挿入口19を形成したので、ベースプレート2
にシャッター部材5を組み付け、その上にカバーケース
3,4を被着させ、ベースプレート2とカバーケース
3,4とでバネ収容部23を画成した後にバネ挿入口1
9からシャッターバネ6を挿入してバネ収容部23内に
組み付けることができ、バネ収容部23が画成される前
に、つまり未だカバーケース3,4で覆われておらず従
って露出状態のベースプレート前縁部にシャッターバネ
6を組み付ける場合のような組立途中でのシャッターバ
ネの離脱の虞がなく、シャッターバネ6の組付性ひいて
は磁気ディスクカートリッジの組立性を向上させること
ができる。
【0041】また、バネ挿入口19を、カバーケース
3,4の上記ケース窓部8よりも開方向側の前縁部にお
いて、上記バネ収容部の開方向側端部23aよりも所定
長だけ閉方向側に離れた位置に形成したものでは、シャ
ッターバネ6の開方向側の端部が上述の飛出防止壁70
で覆われて直接バネ挿入口19に臨む状態が回避され、
バネ挿入口19からのシャッターバネ6の飛び出しを防
止でき、該バネ6の確実な保持が可能となる。
【0042】上記実施形態においては、バネ挿入口19
がカバーケース3,4の前壁に形成されていたが、必ず
しも前壁である必要はなく、カバーケース3,4の上記
バネ収容部23を画成する前縁部で有れば良く、例えば
カバーケース3,4の前縁部の上面もしくは下面に形成
することもでき、また、バネ挿入口19を形成するに当
たっては上記実施形態のようにカバーケース3,4で飛
出防止壁70を形成することが望ましいが、必ずしもそ
うする必要はなく、シャッターバネ6の飛び出し防止は
他の種々の方法で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による磁気ディスクカートリ
ッジの上面側の斜視図
【図2】図1の磁気ディスクカートリッジのシャッター
部材が開いた状態の下面側の斜視図
【図3】図1の磁気ディスクカートリッジの分解斜視図
【図4】ベースプレートの前部を示す平面図
【図5】ベースプレートにシャッター部材を装着した状
態を示す平面図
【図6】ベースプレートにシャッター部材とカバーケー
スを装着した状態を示す平面図
【図7】シャッターバネを装着する途中の状態を示す平
面図
【図8】シャッターバネを装着し終わった状態を示す平
面図
【図9】シャッター部材の他の例を示す斜視図
【符号の説明】
1 磁気ディスクカートリッジ C カートリッジケース 2 ベースプレート 3 上カバーケース 4 下カバーケース 5 シャッター部材 6 シャッターバネ 8 ケース窓部 19 バネ挿入口 23 バネ収容部 70 飛出防止壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の磁気ディスクメディアを回転可
    能に収容する扁平状カートリッジケースを有し、該カー
    トリッジケースに磁気ヘッドがアクセス可能なケース窓
    部が形成され、該ケース窓部を開閉するシャッター部材
    を備えた磁気ディスクカートリッジにおいて、 上記カートリッジケースは、磁気ディスクメディア収納
    用の円形凹部を有するベースプレートと、該ベースプレ
    ートの上下に被着される略平面形状のカバーケースとを
    備え、該ベースプレートとカバーケースとの間に上記シ
    ャッター部材が上記ケース窓部を開成する開位置に向か
    う開方向および閉成する閉位置に向かう閉方向に摺動可
    能に配設され、 上記シャッター部材は、上下の面板部とこの面板部を連
    結する連結部とから断面略コ字状に形成されると共に、
    上記連結部から上下の面板部に連通して開口したシャッ
    ター窓部が形成され、 上記カートリッジケースの上記ケース窓部よりも上記開
    方向側の前縁部には上記ベースプレートとカバーケース
    とでバネ収容部が画成されると共に、該バネ収容部には
    上記閉方向側の端部が上記シャッター部材に係止して該
    シャッター部材を上記閉方向に付勢するシャッターバネ
    が収容され、 上記カバーケースの上記ケース窓部よりも上記開方向側
    の前縁部には、上記シャッターバネを上記バネ収容部に
    挿入するためのバネ挿入口が形成されていることを特徴
    とする磁気ディスクカートリッジ。
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