JP2001236755A - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

磁気ディスクカートリッジ

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JP2001236755A
JP2001236755A JP2000044271A JP2000044271A JP2001236755A JP 2001236755 A JP2001236755 A JP 2001236755A JP 2000044271 A JP2000044271 A JP 2000044271A JP 2000044271 A JP2000044271 A JP 2000044271A JP 2001236755 A JP2001236755 A JP 2001236755A
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magnetic disk
base plate
cartridge
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disk cartridge
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JP2000044271A
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Kengo Oishi
健吾 大石
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0301Details
    • G11B23/0313Container cases
    • G11B23/0315Materials

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PCカードスロットにドライブ装置とともに
装填可能なほど薄型で記録容量も大きく、かつケースの
強度を確保しつつ落下衝撃によるダメージを軽減する薄
型磁気ディスクカートリッジを提供する。 【解決手段】 円盤状の磁気ディスクメディア10を扁平
状カートリッジケースC内に回転可能に収納するについ
て、カートリッジケースCは磁気ディスクメディア収納
用の円形凹部21を有する樹脂製ベースプレート2とこれ
に被着される略平面形状の金属製カバーケース3,4と
を備え、ベースプレート2の四隅のコーナー部25をカバ
ーケース3,4で覆わずに露出して設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状の磁気ディ
スクメディアをケース内に収納した、薄型でかつ記録容
量の大きい磁気ディスクカートリッジに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形
成され、回転駆動されながら磁気ヘッドにより上記磁性
体層に磁気記録がなされる磁気ディスクメディア(いわ
ゆるフレキシブル・ディスク)を扁平ケース内に収納し
た磁気ディスクカートリッジが提供され、その取扱いの
容易性、低コストといった利点から、主としてコンピュ
ータ用の記録媒体として用いられている。
【0003】また、上記磁気ディスクカートリッジに
は、磁気記録再生のための磁気ヘッドが磁気ディスクメ
ディアの片面または両面に外部から接触もしくは近接す
るため出し入れされる磁気ヘッド挿入用の窓部が設けら
れ、さらにこの窓部には不使用時における塵埃等の侵入
を防止するための開閉シャッター部材が設けられてい
る。
【0004】ところで、上記のような磁気ディスクカー
トリッジを使用するコンピュータの小型化が進み、ノー
トブック型パソコンが普及し、特に小型のものではその
大きさの制約から外部記憶装置として磁気ディスクカー
トリッジ用のディスクドライブ装置を内蔵せず、外付け
方式としたものが販売されるようになっている。この外
付け方式の採用は、小型パソコンの携帯性といった観点
では優れているが、例えば、小型パソコンの持ち運び先
で磁気ディスクカートリッジが使えないため、大量のデ
ータの記録再生が行えないといった問題や、データを複
数の磁気ディスクカートリッジに記録することができな
いといった問題を生じさせている。
【0005】上記点から、小型のパソコンには外部イン
ターフェースおよび増設メモリ対応としてPCカードス
ロット(PCMCIA仕様準拠)が設けられたものがあり、メ
モリカード等の電子回路によるPCカードが装着されて
使用される。そこで、このPCカードスロットを利用し
て磁気ディスクカートリッジを使用した外部記憶装置を
構成することが提案されている。
【0006】上記PCカードスロットに装着し得るPC
カードの仕様は、タイプIIで厚みが5.0mmであり、こ
の厚みの中に磁気ディスクカートリッジとディスクドラ
イブ装置を構成しようとするものであるから、設計上磁
気ディスクカートリッジとしての厚みは2〜3mm程度の
超薄型に構成する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な薄型磁気ディスクカートリッジを構成する場合でも、
記録媒体として要求される記録容量は大きく、高密度記
録化して最大限の記録容量を確保しようとすると、その
転送レートを高める点から駆動回転数は高速化が必要と
なる。
【0008】また、大容量小型磁気ディスクカートリッ
ジとして要求される特性としては、次のようなものがあ
る。まず、ドライブへの着脱操作時や搬送時等の取り扱
い時におけるカートリッジケースの変形を抑制し、動作
信頼性を確保するための強度を有すること。高速回転に
伴いドライブ装置内は温度が上昇し、これに対する剛性
および寸法精度等を維持し得る耐熱性を有すること。専
用ケースに収納されずに単独搬送される頻度が高まり、
これに応じて落下時の衝撃が直接作用した際にも変形、
破損が生起しないような耐久強度を有すること。ドロッ
プアウトなどの原因となる塵埃が外部から侵入するのを
防止するとともに、落下衝撃等を受けた際に内部で塵埃
が発生しないよう、防塵および発塵防止並びに除塵機能
を有すること。構成部品が小型化するが、安定した動作
を確保するための寸法精度、機能安定性を確保するとと
もに、小型部品でも組み立てやすい構造で、生産性が確
保できることなどが要求される。
【0009】上記のような点を考慮して、磁気ディスク
カートリッジの基本的な構造の設計を行う必要がある
が、強度を高めるためにケース表面を金属板で覆うこと
などが考えられるが、全体が金属板で覆われている場合
には、磁気ディスクカートリッジが誤って落下された際
に、金属部分が直接床面等に衝突して衝撃を受けると、
衝突部分が変形してドライブへの挿入が困難となった
り、受けた衝撃がそのまま内部の磁気ディスクメディア
に伝達されてケース内面と衝突して記録面にダメージを
受け、信頼性の低下原因となる可能性がある。
【0010】そこで本発明は上記事情に鑑み、PCカー
ドスロットにディスクドライブ装置とともに装填可能な
ほど薄型で記録容量も大きく、かつ落下衝撃に対する信
頼性を高めるようにした磁気ディスクカートリッジを提
供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の磁気ディスクカートリッジは、円盤状の磁気ディス
クメディアを扁平状カートリッジケース内に回転可能に
収納する磁気ディスクカートリッジにおいて、前記カー
トリッジケースは、磁気ディスクメディア収納用の円形
凹部を有する樹脂製ベースプレートと、該ベースプレー
トに被着される略平面形状の金属製カバーケースとを備
え、前記ベースプレートの四隅のコーナー部が、前記カ
バーケースで覆われずに露出して設けられたことを特徴
とするものである。
【0012】前記コーナー部には剛性を低下させる穴を
形成するのが好ましい。また、ベースプレートはABS
樹脂、POM樹脂等の弾性を有する樹脂で形成するのが
好適である。
【0013】
【発明の効果】上記のような本発明の磁気ディスクカー
トリッジによれば、樹脂製ベースプレートにより磁気デ
ィスクメディアの収納とともにシャッター部材等の必要
部品の取付性が確保でき、このベースプレートに金属製
カバーケースを被着することで圧縮方向および曲げ方向
の強度が向上でき、両者の組み合わせで扁平ケースとし
て必要な強度が確保でき、薄型であっても反り等の変形
がなく寸法精度が維持できる。また、落下時などで床面
等に衝突して衝撃を受けやすい四隅のコーナー部は樹脂
製ベースプレートを露出させ、この樹脂部分に作用した
衝撃は緩衝されて磁気ディスクメディアへの伝達が弱ま
り、磁気ディスクメディアの受けるダメージの軽減が図
れ、記録品質への影響を抑制できるとともに、金属製の
カバーケースが直接落下衝撃を受けて変形するのが防止
できて形状寸法が維持でき、取り扱い性への影響を排除
でき落下衝撃に対する信頼性が高まる。
【0014】前記コーナー部に剛性を低下させる穴を形
成すると、この穴の部分の変形で衝撃吸収性を高めるこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1はこの実施形態に
係る磁気ディスクカートリッジの上面側の斜視図、図2
は下面側の斜視図であり、図1ではシャッター部材が閉
じた状態で、図2ではシャッター部材が開いた状態を示
している。図3は磁気ディスクカートリッジの分解斜視
図である。なお、各図は構造を明確にするため、各部の
厚み等は実際の寸法とは異なる比率で示している。
【0016】磁気ディスクカートリッジ1は、扁平状カ
ートリッジケースC内に、円盤状の磁気ディスクメディ
ア10(図3参照)が回転自在に収納されてなる。カー
トリッジケースCは、中心部材の樹脂製ベースプレート
2と、このベースプレート2の上下に被着された略平面
形状の金属製上カバーケース3および下カバーケース4
とで構成される。前記磁気ディスクメディア10はフレ
キシブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベー
スの両面に磁性体層が形成されたもので、中心部に回転
駆動ハブ11(センターコア)が固着一体化されてい
る。
【0017】カートリッジケースCの下面にはドライブ
装置の駆動モータと上記回転駆動ハブ11とをチャッキ
ング可能とするハブ孔7が設けられ、このハブ孔7に回
転駆動ハブ11の底部が臨むように磁気ディスクメディ
ア10がカートリッジケースC内に収納される。また、
カートリッジケースCのドライブに対する挿入方向D
(図1の矢印)に対して前端部には、記録再生用磁気ヘ
ッドがアクセス可能な窓部8が形成されている。窓部8
は、ベースプレート2および上下カバーケース3,4の
前端部分が開口されるとともに、これに続いて上下面に
連通する部分が矩形状に上下に貫通して開口されている
(図2参照)。この窓部8を開閉するシャッター部材5
が上下カバーケース3,4の内側に、左右方向に摺動可
能に内蔵されている。
【0018】上記のような窓部8の構造により、記録再
生用の磁気ヘッドは上下に大きく開閉することなく前部
側から窓部8内に挿入可能で、しかも内蔵型シャッター
部材5の採用で、このシャッター部材5が小型化による
強度不足で外れるのが防止され、落下などに対しても強
靱となり、組み立て性も良好となる。
【0019】各部品の構造を図3に基づいて具体的に説
明する。まず、ベースプレート2は、例えばアクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)
またはPOM樹脂などのような合成樹脂から形成された
略長方形の平板状であり、上面の中央部には磁気ディス
クメディア10を収納するための円形凹部21が設けら
れ、該凹部21の底板の中心部にはハブ孔7が開口され
ている。また、底板の前部側部分は略矩形状に除去され
て、シャッター部材5の後述の下面板部52が摺動自在
に挿入される摺動部22が形成され、前端部分は中央部
が前後方向に除去されて上下に貫通した窓部8が開口さ
れている。前端部の一方の前壁は他方の前壁より前面が
後退してバネ収納部23が形成され、この部分に後述の
シャッターバネ6が配置される。また、バネ収納部23
と反対側の前壁の窓部8に臨む前方角部にはテーパー部
24が設けられ、シャッター部材5の閉移動時にシャッ
ター部材5を誘い込む構造となって、シャッター部材5
が確実に閉じるように、また干渉によってベースプレー
ト2が削れないように設けられている。なお、上記摺動
部22は、ベースプレート2の厚み方向に余裕がある場
合には底面側からの薄い凹溝状に形成してもよい。
【0020】さらに、ベースプレート2の四隅のコーナ
ー部25は上下方向に突出して厚みが大きくかつ外側に
張り出して設けられ、この部分に対応する上下カバーケ
ース3,4の四隅部分は上記コーナー部25の平面形状
に相当する形状に切り欠かれ、ベースプレート2に上下
カバーケース3,4を嵌合した際には、ベースプレート
2のコーナー部25が外部に露出するようになってい
る。各コーナー部25はその表面が上下カバーケース
3,4の表面と面一または外側に突出する形状に設けら
れている。
【0021】上記ベースプレート2のコーナー部25が
外部に露出することで、落下時の衝撃等が作用した際
に、このコーナー部25で衝撃を吸収可能とするととも
に、ドライブ装置に対する挿入および取出操作時に、引
っ掛かりを防止して安定した動作を確保している。ま
た、各コーナー部25には上下方向に貫通して剛性を低
下させる穴26が設けられ、落下衝撃時のより大きな緩
衝作用を得るようにしている。上記穴26は、ベースプ
レート2を上下に貫通せず下面または上面から中間程度
の深さの穴に形成してもよい。穴26の開口形状は円形
に限らず、縁辺に沿った扁平形状等に変更可能である。
【0022】前記ベースプレート2は、衝撃吸収の点か
らは弾性を有するABS樹脂またはPOM樹脂などで構
成するのがよく、また、シャッター部材5との摺動の点
からは潤滑剤を含有するものがよく、寸法精度を高めカ
バーケース3,4との組み付けの点からはフィラー材を
含有するものがよい。
【0023】ベースプレート2の前部両側のコーナー部
25の側面には図1のように切欠き状の凹部15が設け
られ、この凹部15はドライブ装置に装填されたときの
位置決め用に、または、前後方向もしくは表裏方向の誤
挿入防止用に形成される。この凹部15は一方の側面に
のみ、または後方のコーナー部25の側面に設けるよう
にしてもよい。なお、図示の場合、一方の前部コーナー
部25の角部が斜めの切欠き部16に形成され、誤挿入
防止部となっている。
【0024】また、カートリッジケースCの側面の一部
で、前記凹部15とは別の位置、例えば図1に示すよう
に、後部側のコーナー部25の近傍のカバーケース3,
4の側壁部には識別部17が設けられ、ディスクの種類
(例えば記録容量の種類)、ライトプロテクター部を配
設するようにしてもよい。この識別部17には、検出機
能をオン/オフ可能とする識別片をはめ込みまたは挿入
/取出し可能に設けるようにしてもよい。なお、上記凹
部15および識別部17は側面に形成することで、上下
方向の設置スペースがないドライブ側の検出機構等を側
方に配置可能としている。
【0025】次に、上下カバーケース3,4はプレス加
工されたステンレス金属板等の高強度材料で形成され、
上カバーケース3と下カバーケース4とは略対称形状で
あり、四隅の角部が矩形状に除去されて前記コーナー部
25を露出させる。前部中央には平面矩形状の窓部8が
開口され、前後左右の縁辺が直角に折り曲げられて、そ
れぞれ前壁部31,41、両側壁部32,42、後壁部
33,43となる。窓部8に対し一方の前壁部31,4
1は高さが低く、上下カバーケース3,4がベースプレ
ート2に被着されたときに、上下前壁部31,41間に
スリット溝18(図1参照)が形成され、ドライブ側の
シャッター開閉部材が挿入移動可能になっている。反対
側の前壁部31,41すなわち前記バネ収納部23の前
方に位置する部分には端部側に切欠きが設けられ、上下
カバーケース3,4の前壁部31,41が合わさった状
態で矩形状のバネ挿入口19(図1参照)となり、シャ
ッターバネ6の装着用に使用される。
【0026】上カバーケース3の中央部分は上面にラベ
ル貼付部となる凹部35が形成され、凹部35底面が下
方の円形凹部21内に突出する。この凹部35は、組み
立て状態において、厚み方向の中心に磁気ディスクメデ
ィア10が位置し、その上下空間が均等となるように、
ベースプレート2の底板の厚みに応じて上部空間を減少
するもので、磁気ディスクメディア10の回転安定性を
向上する。下カバーケース4の中央部分にはハブ孔7が
開口されている。
【0027】前記ベースプレート2に対して上下カバー
ケース3,4を組み付けた際には、その前部部分におい
ては、ベースプレート2の表面と上下カバーケース3,
4の内面との間には、シャッター部材5が摺動可能な薄
い空間が左右方向に延びて形成されるように寸法が設定
されている。なお、ベースプレート2と上下カバーケー
ス3,4との組み付けにおける固着方法は、上下カバー
ケース3,4の接触部を相互にスポット溶接、接着、カ
シメ等で接合するか、ベースプレート2に対して上下カ
バーケース3,4をカシメ、接着等で固着することによ
って行う。
【0028】次に、シャッター部材5はベースプレート
2と上下カバーケース3,4との間および下面側ではベ
ースプレート2に開口された摺動部22に挿入されて左
右の開閉方向に摺動自在に装着される。このシャッター
部材5は金属製で、例えばステンレス鋼板もしくはアル
ミニウム板から断面略コ字状に形成されたもので、上面
板部51と下面板部52とが前端の連結部53によって
連結され、連結部53の高さはベースプレート2の前部
厚みと略一致している。連結部53から上面板部51お
よび下面板部52に連通して矩形状に開放したシャッタ
ー窓部54が設けられ、カートリッジケースCの窓部8
とほぼ一致する大きさで開作動時にこれと連通可能であ
る。このシャッター窓部54はシャッター部材5の中心
より偏った位置に設けられている。
【0029】上記シャッター窓部54の一方の前端内面
には、連結部53から折り曲げられたバネ受け用突起5
5が設けられ、その背部に開閉方向にコイルバネによる
シャッターバネ6が縮装され、閉方向に付勢される。ま
た、図示していないが、上面板部51および下面板部5
2の少なくとも一方にはガイド爪部が切り起こされ、ベ
ースプレート2に左右方向に延びて設けられたガイド溝
に係合され、組立時の外れ防止などを得る。また、シャ
ッター部材5の上面板部51および下面板部52には補
強用リブ56が形成され、開作動時の変形防止が行われ
る。また補強用リブ56は外側に向けて突出する突起状
とし、上下面板部51,52の先端が上下カバーケース
3,4に接触摺動することによる摩耗粉などの発生を抑
えるとともに、摺動時の摩擦抵抗を軽減して開閉動作の
安定性を確保する作用も有する。
【0030】前記シャッター部材5によって底面のハブ
孔7をも開閉する構造に設けてもよい。この場合には、
シャッター部材5の下面板部52をハブ孔7の部分にま
で延長し、閉移動時に下面板部52でハブ孔7を閉じ、
開移動に応じてハブ孔7を開くように形成される。
【0031】前記磁気ディスクメディア10の上下に
は、PETシート表面に滑り加工(テフロン加工)が施
されたプラスチックシート等による保護シート12が介
装される。この保護シート12は、窓部8に相当する部
分が半径方向に除去された略C形状に設けられ、窓部8
と反対側部分に開口12aが形成され、この部分にクリ
ーニング部材13が磁気ディスクメディア10側から上
カバーケース3の内面およびベースプレート2の底面に
固着され、クリーニング部材13の固着で同時に保護シ
ート12が固定される。クリーニング部材13は、磁気
ディスクメディア10に面する側に起毛が設けられ、磁
気ディスクメディア10の表面に接してその表面の塵埃
を除去するもので、反対面には粘着剤が設けられてい
る。
【0032】上記のような磁気ディスクカートリッジ1
の組み立ては、ベースプレート2の円形凹部21および
上カバーケース3の下面に予め保護シート12をクリー
ニング部材13の固着によって固定しておき、ベースプ
レート2の円形凹部21に磁気ディスクメディア10を
セットした後、シャッター部材5を前方から装着する。
続いて、このベースプレート2に対して上方から上カバ
ーケース3を下方から下カバーケース4をそれぞれ嵌合
保持させて一体とする。これにより、ベースプレート2
の円形凹部21の上面が上カバーケース3で覆われ、上
カバーケース3の底面とで画成される上記円形凹部21
による扁平空間が、磁気ディスクメディア10の収納空
間となり、磁気ディスクメディア10が回転可能に収納
される。その後、上下カバーケース3,4の前壁部のバ
ネ挿入口19からコイル状のシャッターバネ6を撓ませ
ながら内部のバネ収納部23に挿入し、その先端部をシ
ャッター部材5のバネ受け突起55に当接させ、後端部
を縮めながら収納部23内に押し込んで組み立てを終了
する。なお、バネ挿入口19の開口形状により、組み付
けられたシャッターバネ6が抜けないようになってい
る。
【0033】上記のような磁気ディスクカートリッジ1
は、ドライブ装置に装填された際には、開閉機構の爪が
前端のスリット溝18に挿入され、シャッター部材5の
端部に係合してこれを開方向に移動操作する。また、ド
ライブ装置は奥部に磁気ヘッドを有するとともに、下方
には起伏移動可能にドライブユニットが設けられ、挿入
された磁気ディスクカートリッジ1の磁気ディスクメデ
ィア10の回転駆動ハブ11にスピンドルが係止して回
転駆動するように構成される。
【0034】上記のようなカートリッジケースCの構造
によって、強度を確保しつつ磁気ディスクメディア10
を収納する内部空間を所定の厚み内に形成し、動作信頼
性を確保しつつ磁気ディスクカートリッジ1の厚みを薄
くできるので、PCカードスロットに装着可能な外部記
憶装置が構成可能となるものである。特に、ベースプレ
ート2とカバーケース3,4とを一体化することにより
十分な強度を確保し、樹脂製ベースプレート2のコーナ
ー部25を露出させて、落下衝撃を直接カバーケース
3,4に作用させないことで落下耐久性を確保してい
る。カバーケース3,4は薄い金属製で単品状態では変
形などを生じやすく、またベースプレート2もプラスチ
ック製でねじれ変形などを生じやすいが、両者を組み合
わせることで磁気ディスクカートリッジ1としての要求
を十分に満たす強度を確保し寸法を維持できる。さら
に、コーナー部25の緩衝作用で磁気ディスクメディア
10に伝達される落下衝撃を緩和してダメージを軽減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態による磁気ディスク
カートリッジの上面側の斜視図
【図2】図1の磁気ディスクカートリッジのシャッター
部材が開いた状態の下面側の斜視図
【図3】図1の磁気ディスクカートリッジの分解斜視図
【符号の説明】
1 磁気ディスクカートリッジ C カートリッジケース 2 ベースプレート 3 上カバーケース 4 下カバーケース 5 シャッター部材 6 シャッターバネ 7 ハブ孔 8 窓部 10 磁気ディスクメディア 11 ハブ 12 保護シート 13 クリーニング部材 18 スリット溝 19 バネ挿入口 21 円形凹部 22 摺動部 23 バネ収納部 25 コーナー部 26 穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の磁気ディスクメディアを扁平状
    カートリッジケース内に回転可能に収納する磁気ディス
    クカートリッジにおいて、 前記カートリッジケースは、磁気ディスクメディア収納
    用の円形凹部を有する樹脂製ベースプレートと、該ベー
    スプレートに被着される略平面形状の金属製カバーケー
    スとを備え、 前記ベースプレートの四隅のコーナー部が、前記カバー
    ケースで覆われずに露出して設けられたことを特徴とす
    る磁気ディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記コーナー部には剛性を低下させる穴
    が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の磁気デ
    ィスクカートリッジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7603681B2 (en) * 2003-04-25 2009-10-13 Vmedia Research, Inc. Cartridge for miniature optical data storage disc
US7774923B2 (en) 2003-04-25 2010-08-17 Vmedia Research, Inc. Method of fabricating cartridge for miniature optical data storage disc

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