JP2002025216A - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

磁気ディスクカートリッジ

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JP2002025216A
JP2002025216A JP2000200947A JP2000200947A JP2002025216A JP 2002025216 A JP2002025216 A JP 2002025216A JP 2000200947 A JP2000200947 A JP 2000200947A JP 2000200947 A JP2000200947 A JP 2000200947A JP 2002025216 A JP2002025216 A JP 2002025216A
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disk medium
cartridge
base plate
case
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JP2000200947A
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Kengo Oishi
健吾 大石
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 センタコアを中心部に固定した円盤状の磁気
ディスクメディアが扁平なカートリッジケース内に回転
可能に収容され、このカートリッジケースの底面に、セ
ンタコアの底面を外部に臨ませる孔が形成されてなる磁
気ディスクカートリッジにおいて、磁気ディスクを水平
面内で回転させて、磁気ディスクの内外周に亘って良好
なヘッドタッチが得られるようにする。 【解決手段】 少なくとも一部が平坦な内底面21aを
備えた磁気ディスクメディア収容用凹部21を上面に形
成したベースプレート2と、このベースプレート2の上
下面にそれぞれ被着された上カバーケース3および下カ
バーケース4とによってカートリッジケースCを構成
し、磁気ディスクメディア10の回転面Rと磁気ディス
クメディア収容用凹部21の平坦な内底面21aとの間
のエアギャップの厚さL10を、回転面Rと上カバーケ
ース3の内頂面3bとの間のエアギャップの厚さL11
よりも薄く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状の磁気ディ
スクメディアを偏平なカートリッジケース内に収容し
た、超小型で記録容量の大きい磁気ディスクカートリッ
ジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状ベースの両面に磁性体層を備え
た磁気ディスクメディア(いわゆるフロッピー(登録商
標)ディスク)を扁平なケース内に収容して、この磁気
ディスクメディアを回転駆動しながら磁気ヘッドにより
上記磁性体層に磁気記録を行なう磁気ディスクカートリ
ッジが提供され、その取扱いの容易性、低コストといっ
た利点から、主としてコンピュータ用の記録媒体として
広く用いられている。
【0003】このような磁気ディスクカートリッジにお
いては、ドライブ装置の駆動モータのスピンドルが挿入
されるスピンドル孔を備えたセンタコアが磁気ディスク
メディアの中心部に固定され、上記センタコアの底面を
外部に臨ませてこのセンタコアに対するスピンドルのチ
ャッキングを可能にする孔がケースの下面に形成され
る。
【0004】ところで、上記のような磁気ディスクカー
トリッジを使用するコンピュータの小型化が進み、ノー
トブック型パソコンが普及し、特に小型のものではその
大きさの制約から外部記憶装置として磁気ディスクカー
トリッジ用のディスクドライブ装置を内蔵せず、外付け
方式としたものが使用されるようになっている。この外
付け方式の採用は、小型パソコンの携帯性といった観点
では優れているが、例えば、小型パソコンの持運び先で
磁気ディスクカートリッジが使えないため、大量のデー
タの記録再生が行なえないといった問題や、データを複
数の磁気ディスクカートリッジに記録することができな
いといった問題を生じさせている。
【0005】これらの点から、小型のパソコンには外部
インターフェースおよび増設メモリ対応として、PCカ
ードが装着されるPCカードスロット(PCMC IA 仕様準
拠)を備えたものがあり、このPCカードスロットを利
用して磁気ディスクカートリッジを使用した外部記憶装
置を構成することが提案されている。
【0006】上記PCカードスロットに装着し得るPC
カードは、タイプIIで厚みが5.0mmであり、この厚み
の中に磁気ディスクカートリッジとディスクドライブ装
置を構成しようとするものであるから、磁気ディスクカ
ートリッジとしては、厚みが2mm程度の超薄型に構成す
る必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような超小型磁気
ディスクカートリッジにおいても、記録媒体として大き
な記録容量が要求されるため、高密度記録化して最大限
の記録容量を確保しようとすると、その転送レートを高
める点から磁気ディスクメディアを高速で(2600〜
4500rpm )回転駆動する必要がある。
【0008】この点を考慮して、磁気ディスクカートリ
ッジの根本的な構造の設計を行なう必要があるが、特
に、カートリッジケースの強度を確保しつつ内部に磁気
ディスクメディアを回転自在に収容する空間を確保する
ことが重要な課題となる。すなわち、カートリッジケー
スの厚さ方向の寸法規制が厳しいことから、従来の磁気
ディスクカートリッジのカートリッジケースのように分
割構造の合成樹脂製上下シェルを蓋合わせ状に接合する
ものでは、上下シェルの肉厚が薄くなり、所望の機械的
強度を保つことが不可能になる。カートリッジケースの
強度が不足すると、ドライブ装置に対する装填または取
出し時やドライブ装置外での取扱い時において変形を招
き、磁気ディスクメディアがケース内面に接触したりし
て記録再生特性に悪影響を与え、信頼性低下の原因とな
る。
【0009】また、磁気ディスクメディアが極めて薄く
(65μm〜25μm)、可撓性を有するため、磁気デ
ィスクメディアを回転させたとき、同伴空気流の影響に
より、回転面が水平にならず、面振れを生じて磁気ディ
スクの外周部が内周部に対して異なる高さ位置で(すな
わち傘状または椀状)回転するおそれがある。
【0010】これに対して記録再生用磁気ヘッドは、磁
気ディスクの外周部と内周部との間を基準面に沿って平
行に移動するから、磁気ディスクが例えば椀状に回転す
ると、磁気ディスクの外周部と内周部とでヘッドタッチ
が異なるという不具合を生じる。
【0011】このような事情に鑑み、本発明は、磁気デ
ィスクを水平面内で安定に回転させて、磁気ディスクの
内外周に亘って良好なヘッドタッチが得られるようにし
た大容量超小型磁気ディスクカートリッジを提供するこ
とを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、センタコアを
中心部に固定した円盤状の磁気ディスクメディアが扁平
なカートリッジケース内に回転可能に収容され、このカ
ートリッジケースの底面に、上記センタコアの底面を外
部に臨ませてセンタコアとドライブ装置のモータスピン
ドルとのチャッキングを可能にする孔が形成されてなる
磁気ディスクカートリッジにおいて、上記カートリッジ
ケースが、少なくとも一部が平坦な内底面を備えた磁気
ディスクメディア収容用凹部を上面に形成したベースプ
レートと、このベースプレートの上下面にそれぞれ被着
された上カバーケースおよび下カバーケースとによって
構成され、上記磁気ディスクメディアの回転面が、カー
トリッジケースの上下外面の略中央に設定され、かつ上
記回転面と上記磁気ディスクメディア収容用凹部の平坦
な内底面との間のエアギャップが、上記回転面と上記上
カバーケースの内頂面との間のエアギャップよりも狭く
設定されていることを特徴とするものである。
【0013】すなわち、カートリッジケースの下面から
上記回転面までの距離をL00とし、かつカートリッジ
ケースの上面から磁気ディスクメディアの回転面までの
距離をL01とするとき、L00=L01の関係が成立
し、また、回転面の下面側のエアギャップの厚さをL
10、上面側のエアギャップの厚さをL11とすると
き、L10<L11の関係が成立するようになってい
る。
【0014】上記上カバーケースの内頂面および上記ベ
ースプレートの磁気ディスクメディア収容用凹部の内底
面に、磁気ディスクメディアに対向してそれぞれ滑りシ
ートが配設されている場合には、上記L10の値は、下
方の滑りシートの上面から回転面までの距離であり、上
記L11の値は上方の滑りシートの下面から回転面まで
の距離となる。
【0015】そして、上記L10の値は、磁気ディスク
メディアの回転に伴ってカートリッジケースの底面から
吸い込まれて磁気ディスクメディアの下面に沿って流れ
る空気の作用で磁気ディスクメディアの面振れを防止し
得る程度に小さく設定される。
【0016】
【発明の効果】本発明の磁気ディスクカートリッジによ
れば、そのカートリッジケースが、磁気ディスクメディ
ア収容空間を上面に凹設したベースプレートと、このベ
ースプレートの上下面にそれぞれ被着された上カバーケ
ースおよび下カバーケースとを備えていることにより、
極めて薄形であっても所望の強度を確保することがで
き、かつ良好な組付け性が得られる。
【0017】また、磁気ディスクメディアの回転に伴っ
て、磁気ディスクメディアの両面に接している空気が磁
気ディスクメディアとともに流れるが、磁気ディスクメ
ディアの下方のエアギャップの厚さL10がより狭いこ
とにより、ベルヌーイ効果によってそのエアギャップ内
の気圧が下がり、カートリッジケースの底面の孔とセン
タコアとの間の隙間から空気がカートリッジケース内に
吸い込まれ、磁気ディスクメディアの下面に沿って流れ
る。しかして、磁気ディスクメディアの線速度は外周に
向かう程増大するから、外周側の気圧がさらに低下し
て、空気は磁気ディスクメディアの下面に沿って外周に
向かって流れ、このギャップ内を流れる空気流の層を介
して磁気ディスクメディアがベースプレートの磁気ディ
スクメディア収容用凹部の内底面側に吸い寄せられ、こ
れによって、上記磁気ディスクメディアの回転面がベー
スプレートの磁気ディスクメディア収容用凹部の平坦な
内底面と平行に保たれて回転面が安定し、磁気ディスク
メディアの内外周に亘って良好なヘッドタッチを得るこ
とができる。
【0018】また、従来のより大型の磁気ディスクカー
トリッジでは、その磁気ディスクメディアの回転面がカ
ートリッジケースの上下外面の略中央に設定されている
が、本発明の磁気ディスクカートリッジにおいても、磁
気ディスクメディアの回転面が、カートリッジケースの
上下外面の略中央に設定されているため、従来の磁気デ
ィスクカートリッジのドライブシステムにおける磁気デ
ィスクメディアの回転面と磁気ヘッド位置とを一致させ
ることができ、互換性を得ることができる利点もある。
【0019】さらに、カートリッジケースの厚み方向の
中心にベースプレートが存在するため、ベースプレート
の磁気ディスクメディア収容用凹部の底壁の厚さを変更
することによって、上記L10の値の最適化を図ること
ができる利点もある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明による磁気ディスクカート
リッジの一実施の形態において、磁気ヘッド挿入用窓が
シャッター部材によって閉止された状態を示す上面側か
ら見た斜視図である。また、図2は、その磁気ヘッド挿
入用窓が開いた状態を下面側から見た斜視図、図3はこ
の磁気ディスクカートリッジの分解斜視図である。さら
に図4はこの磁気ディスクカートリッジの拡大断面図で
ある。なお、構造を明確にするため、以下の図面のおけ
る各部の厚み等は実際の寸法とは異なる比率で示してあ
る。
【0022】磁気ディスクカートリッジ1は、扁平なカ
ートリッジケースC内に回転自在に収容された円盤状の
磁気ディスクメディア10(図3参照)を備えている。
カートリッジケースCは、中心部材のベースプレート2
と、このベースプレート2の上下に被着された略平面形
状の上カバーケース3および下カバーケース4とによっ
て構成されている。磁気ディスクメディア10は、フレ
キシブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベー
スの両面に磁性体層が施されたもので、中心部に金属製
のセンタコア11が固着一体化されている。
【0023】カートリッジケースCのベースプレート2
の中央には、センタコア11の下部を収容する孔27
(図4参照)が設けられ、さらに、下カバーケース4に
は、上記孔27と重なる位置に、この孔27と略等しい
大きさの孔7が形成され、この孔7からセンタコア11
の環状部66の底面が外部に臨むように、磁気ディスク
メディア10がカートリッジケースC内に収容されてい
る。
【0024】また、カートリッジケースCのドライブ装
置に対する挿入方向D(図1の矢印)に対して前端部に
は、記録再生用磁気ヘッドがアクセス可能な窓部8が形
成されている。この窓部8は、ベースプレート2および
上下カバーケース3,4の前端面から中心部に向かって
矩形状に切り欠かれた態様で上下に貫通して開口してお
り(図2参照)、この窓部8を開閉するシャッター部材
5が上下カバーケース3,4の内側に、左右方向に摺動
可能に内蔵されている。
【0025】このような窓部8の構造により、記録再生
用の磁気ヘッドは上下に大きく開閉することなくカート
リッジケースCの前端面側から窓部8内に挿入可能で、
しかも内蔵型シャッター部材5の採用で、このシャッタ
ー部材5が小型化による強度不足で外れるのが防止さ
れ、落下などに対しても強くなり、組み立て性も良好と
なる。
【0026】次に、各部品の構造を図3に基づいて具体
的に説明する。
【0027】先ず、ベースプレート2は、例えばアクリ
ロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS樹
脂)またはPOM樹脂などのような合成樹脂から形成さ
れて略正方形の平板状をなし、上面の中央部には、磁気
ディスクメディア10を収容するための、平坦な内底面
を備えた円形凹部21が形成され、この凹部21の薄肉
底板の中心部に上記孔27が開口している。また、凹部
21の底板の前端部分は略矩形状に切除されて、シャッ
ター部材5の後述する下面板部52が移動自在に挿入さ
れる空間22が形成され、ベースプレート2の前端部分
の中央部が前後方向に除去されて、窓部8が上下に貫通
して開口している。そして、ベースプレート2の窓部8
の一方側(図3の右側)の前壁の前面は、他方側(図3
の左側)の前壁の前面よりも後退してバネ収納部23が
形成され、この部分に、後述するシャッターバネ6が配
置される。
【0028】さらに、ベースプレート2の四隅のコーナ
ー部25は、上下方向に突出して厚みが大きくかつ外側
に張り出して形成され、この部分に対応する上下カバー
ケース3,4の四隅部分は、上記コーナー部25の平面
形状に相当する形状に切り欠かれ、ベースプレート2に
上下カバーケース3,4が嵌合された際には、ベースプ
レート2のコーナー部25が外部に露出するようになっ
ている。各コーナー部25は、その表面が上下カバーケ
ース3,4の表面と面一または外側に突出する形状に設
けられている。
【0029】このようにベースプレート2のコーナー部
25が外部に露出することによって、落下時の衝撃等が
作用した際に、このコーナー部25で衝撃の吸収を可能
とするとともに、ドライブ装置に対する挿入および取出
し操作時に、引っ掛かりを防止して安定した動作を確保
している。また、各コーナー部25には、上下方向に貫
通する孔26(貫通せず中間程度の深さの穴でもよい)
が設けられ、落下衝撃時においてより大きな緩衝作用を
得るようにしている。このベースプレート2は、磁気デ
ィスクメディア10の記録再生に支障がない程度の変形
を許容する強度を具備しているが、衝撃吸収の点から
は、ベースプレート2は弾性を有するプラスチックで構
成するのがよく、また、シャッター部材5との摺動の点
からは潤滑剤を含有するものがよく、寸法精度を高めか
つカバーケース3,4との組付け性を向上させる点から
はフィラー材を含有するものがよい。
【0030】また、ベースプレート2の前部両側のコー
ナー部25の側面には、図1のように切欠き状の凹部1
5が形成され、この凹部15は、ドライブ装置に装填さ
れたときの位置決め用に、または、前後方向もしくは表
裏方向の誤挿入防止用に供される。この凹部15は一方
の側面にのみ、または後方のコーナー部25の側面に設
けるようにしてもよい。なお、本実施の形態の場合、一
方の前部コーナー部25の角部が斜めに切欠かれて誤挿
入防止部16となっている。
【0031】さらに、カートリッジケースCの側面に
は、上記凹部15とは別の位置に、例えば図1に示すよ
うに後部側のコーナー部25の近傍のカバーケース3,
4の側壁部に、ディスクの種類(例えば記録容量の種
類)の識別部17が設けられているが、ここにライトプ
ロテクター部を配設するようにしてもよい。さらに、こ
の識別部17には、検出機能をオン/オフ可能とする識
別片をはめ込みまたは挿入/取出し可能に設けるように
してもよい。なお、上記凹部15および識別部17は側
面に形成することによって、上下方向の設置スペースが
ないドライブ装置側の検出機構等を側方に配置可能とし
ている。
【0032】上下カバーケース3,4はプレス加工され
たステンレス鋼板等の高強度材料で形成され、上カバー
ケース3と下カバーケース4とは略対称形状をなし、四
隅の角部が矩形状に除去され、前部中央に平面矩形状の
窓部8が開口し、前後左右の縁部が直角に折り曲げられ
て、それぞれ前壁部31,41、両側壁部32,42、
後壁部33,43を構成している。窓部8に関し一方側
(図1および図3の左側、図2の右側))の前壁部3
1,41は高さが低く形成されて、上下カバーケース
3,4がベースプレート2に被着されたときに、上下前
壁部31,41間にスリット18(図1参照)が形成さ
れるようになっている。そして、ドライブ装置側のシャ
ッター開閉部材がこのスリット18に挿入され、かつス
リット18に沿って移動してシャッター部材5を開作動
させるように構成されている。窓部8に関し反対側(図
1および図3の右側、図2の左側)の前壁部31,4
1、すなわち上記バネ収納部23の前方に位置する部分
の端部側には切欠きが形成され、上下カバーケース3,
4の前壁部31,41が合わさった状態で矩形状のバネ
挿入口19(図1および図2参照)が形成されて、シャ
ッターバネ6の装着用に使用される。
【0033】シャッター部材5は、ベースプレート2と
上下カバーケース3,4との間に、および下面側ではベ
ースプレート2に開口した摺動空間22に挿入されて左
右の開閉方向に摺動自在に装着される。このシャッター
部材5は金属製で、例えばステンレス鋼板もしくはアル
ミニウム板から断面略コ字状に形成されたもので、上面
板部51と下面板部52とが前端の連結部53によって
連結され、連結部53の高さはベースプレート2の前部
厚みと略一致している。そして、連結部53から上面板
部51および下面板部52に亘って略矩形状に切り欠か
れてシャッター窓部54が形成される。このシャッター
窓部54は、カートリッジケースCの窓部8とほぼ一致
する大きさで開作動時にこれと連通される。このシャッ
ター窓部54はシャッター部材5の中心より偏った位置
に設けられ、連結部53とともにカートリッジケースC
の窓部8を閉止する閉止領域がシャッター窓部54に隣
接して形成されている。
【0034】上記シャッター窓部54の閉止領域側の前
端内面には、シャッター部材5の連結部53から折り曲
げられたバネ受け用突起55が設けられ、その背部に開
閉方向にコイルバネによるシャッターバネ6が縮装され
て、シャッター部材5は閉方向に付勢される。また、図
示していないが、上面板部51および下面板部52の少
なくとも一方にはガイド爪部が切り起こされ、ベースプ
レート2に左右方向に延びて設けられたガイド溝に係合
され、組立時の外れ防止などに役立っている。また、シ
ャッター部材5の上面板部51および下面板部52には
補強用リブ56が形成され、開作動時の変形防止が行わ
れる。この補強用リブ56は外側に向けて突出する突起
状とし、上下面板部51,52の先端が上下カバーケー
ス3,4に接触摺動することによる摩耗粉などの発生を
抑えるとともに、摺動時の摩擦抵抗を軽減して開閉動作
の安定性を確保する作用も有する。
【0035】上記磁気ディスクメディア10の上下に
は、PETシート表面に滑り加工(テフロン(登録商
標)加工)が施されたプラスチックシート等による滑り
シート12が介装される。この滑りシート12は、窓部
8に相当する部分が半径方向に除去されて略C字状をな
し、かつ窓部8と反対側部分に開口12aが形成され
て、この部分にクリーニング部材13が磁気ディスクメ
ディア10側から上カバーケース3の内頂面およびベー
スプレート2の凹部21の内底面に固着され、このクリ
ーニング部材13の固着によって同時に滑りシート12
が固定される。クリーニング部材13は、磁気ディスク
メディア10に面する側に起毛が施され、磁気ディスク
メディア10の表面に接してその表面の塵埃を除去す
る。クリーニング部材13の反対面には粘着剤が施され
ている。
【0036】このような磁気ディスクカートリッジ1の
組立ては、図4に示すように、ベースプレート2の円形
凹部21の内底面21aおよび上カバーケース3の内頂
面3bに予め滑りシート12をクリーニング部材13の
固着によって固定しておき、ベースプレート2の円形凹
部21に磁気ディスクメディア10をセットした後、シ
ャッター部材5を前方から装着する。続いて、このベー
スプレート2に対して上方から上カバーケース3を下方
から下カバーケース4をそれぞれ嵌合保持させて一体に
し、図1および図2に符号Sで示す部位で上下のカバー
ケース3,4をスポット溶接する。その後、上下カバー
ケース3,4の前壁部のバネ挿入口19からコイル状の
シャッターバネ6を撓ませながら内部のバネ収納部23
に挿入し、その先端部をシャッター部材5のバネ受け突
起55に当接させ、後端部を縮めながら収納部23内に
押し込んで組み立てを終了する。なお、バネ挿入口19
の開口形状により、組み付けられたシャッターバネ6が
抜けないようになっている。
【0037】この磁気ディスクカートリッジ1がドライ
ブ装置に装填された際には、開閉機構の爪が前端のスリ
ット18に挿入され、シャッター部材5の端部に係合し
てこれを開方向に移動操作する。これに伴って、ベース
プレート2の窓部8が開放され図2に示す状態となる。
【0038】以上のような構成において、図4に示すよ
うに、カートリッジケースCの上面すなわち上カバーケ
ース3の上面3aと磁気ディスクメディア10の回転面
Rとの間の距離をLO1とし、ドライブ基準面となるカ
ートリッジケースCの下面すなわち下カバーケース4の
下面4aと磁気ディスクメディア10の回転面Rとの間
の距離をLO0とするとき、回転面RはLO0=LO1
の関係にあって、カートリッジケースCの上下外面の略
中央に設定されている。
【0039】したがって、従来の磁気ディスクカートリ
ッジのドライブシステムにおける磁気ディスクメディア
の回転面と磁気ヘッド位置とを一致させることができ、
互換性を得ることができる。
【0040】また、上カバーケース3の内頂面3bおよ
びベースプレート2の磁気ディスクメディア収容用凹部
21の内底面21aには、上述のように磁気ディスクメ
ディア10に対向してそれぞれ滑りシート12が配設さ
れているが、下方の滑りシート12の上面から回転面R
までの距離(エアギャップ)をL10とし、かつ上方の
滑りシート12の下面から回転面Rまでの距離(エアギ
ャップ)をL11とするとき、L10<L11の関係が
成立するようになっている。
【0041】上記L10の値は、磁気ディスクメディア
10の回転に伴って、カートリッジケースCの底面の孔
7,27とセンタコア11の下部の外周面との間の隙間
60から吸い込まれて磁気ディスクメディア10の下面
に沿って流れる空気の作用で磁気ディスクメディアの面
振れを防止し得る程度に小さく設定されている。
【0042】実際の寸法の一例を挙げると、LO0=L
O1=1mmの場合、下カバーケース4の厚さを0.1
5mm、ベースプレート2の厚さを0.3〜0.45m
m、滑りシート12の厚さを0.1mmとすると、L
10=0.45〜0.3mm、L11=0.75mmと
なる(磁気ディスクメディア10の厚さは極めて薄いか
ら無視してよい)。
【0043】そして、磁気ディスクメディア10の回転
に伴って、磁気ディスクメディア10の両面に接してい
る空気が磁気ディスクメディア10とともに流れるが、
がL11よりも小さいため、ベルヌーイ効果によ
って磁気ディスクメディア10の下面側の気圧が下が
り、カートリッジケースCの底面の孔7,27とセンタ
コア11との間の隙間60から空気がカートリッジケー
スC内に吸い込まれ、磁気ディスクメディア10の下面
に沿って流れる。磁気ディスクメディア10の線速度は
外周に向かう程増大するから、外周側の気圧がさらに低
下して、図5に示すように、空気が磁気ディスクメディ
ア10の下面に沿って外周に向かって渦を巻いて流れ、
磁気ヘッド挿入用窓部8およびその他の隙間からケース
外に流出する。
【0044】この場合、上記のように、L10の値を小
さく設定することにより、磁気ディスクメディア10の
下面に沿って流れる空気が一定の厚さの層を形成し、こ
の空気層を介して磁気ディスクメディア10がベースプ
レート2の磁気ディスクメディア収容用凹部21の内底
面21a側に吸い寄せられ、これによって、上記磁気デ
ィスクメディア10の回転面Rが磁気ディスクメディア
収容用凹部21の平坦な内底面21aと平行(ドライブ
基準面に平行)に保たれて回転面Rが安定し、磁気ディ
スクメディア10の内外周に亘って良好なヘッドタッチ
を得ることができる。
【0045】さらに、本実施の形態においては、カート
リッジケースCの厚み方向の中心にベースプレート2が
存在するため、このベースプレート2の磁気ディスクメ
ディア収容用凹部21の底壁の厚さを変更することによ
って、上記L10の値の最適化を図ることができる利点
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスクカートリッジの一実
施の形態において、磁気ヘッド挿入用窓がシャッター部
材によって閉止された状態を示す上面側から見た斜視図
【図2】図1の磁気ディスクカートリッジにおいてその
磁気ヘッド挿入用窓が開いた状態を示す下面側から見た
斜視図
【図3】図1および図2に示す磁気ディスクカートリッ
ジの分解斜視図
【図4】図1および図2に示す磁気ディスクカートリッ
ジの拡大断面図
【図5】本実施の形態の作用の説明図
【符号の説明】
1 磁気ディスクカートリッジ C カートリッジケース 2 ベースプレート 3 上カバーケース 4 下カバーケース 5 シャッター部材 6 シャッターバネ 8 磁気ヘッド挿入用窓部 10 磁気ディスクメディア 11 センタコア 12 滑りシート 13 クリーニング部材 19 バネ挿入口 21 円形凹部 23 バネ収納部 25 コーナー部 60 間隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタコアを中心部に固定した円盤状の
    磁気ディスクメディアが扁平なカートリッジケース内に
    回転可能に収容され、該カートリッジケースの底面に、
    前記センタコアの底面を外部に臨ませて該センタコアと
    ドライブ装置のモータスピンドルとのチャッキングを可
    能にする孔が形成されてなる磁気ディスクカートリッジ
    において、 前記カートリッジケースが、少なくとも一部が平坦な内
    底面を備えた磁気ディスクメディア収容用凹部を上面に
    形成したベースプレートと、該ベースプレートの上下面
    にそれぞれ被着された上カバーケースおよび下カバーケ
    ースとによって構成され、 前記磁気ディスクメディアの回転面が、前記カートリッ
    ジケースの上下外面の略中央に設定され、かつ前記回転
    面と前記磁気ディスクメディア収容用凹部の平坦な内底
    面との間のエアギャップが、前記回転面と前記上カバー
    ケースの内頂面との間のエアギャップよりも狭く設定さ
    れていることを特徴とする磁気ディスクカートリッジ。
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