JP2002109848A - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

磁気ディスクカートリッジ

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JP2002109848A
JP2002109848A JP2000296769A JP2000296769A JP2002109848A JP 2002109848 A JP2002109848 A JP 2002109848A JP 2000296769 A JP2000296769 A JP 2000296769A JP 2000296769 A JP2000296769 A JP 2000296769A JP 2002109848 A JP2002109848 A JP 2002109848A
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shutter
case
spring
magnetic disk
base plate
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JP2000296769A
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Kengo Oishi
健吾 大石
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスクカートリッジにおいて、シャッ
ター部材を閉位置に向かって付勢する細長いコイル形状
を有するシャッターバネの座屈を防止する。 【解決手段】 シャッターバネ6のカートリッジケース
側の係止端部の近傍に、シャッターバネ6をバネ収容部
23内に挿入するための開口部19が形成されている場
合に、シャッターバネ6の少なくともカートリッジケー
ス側の係止端部に密着巻き部6aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状の磁気ディ
スクメディアを偏平状のカートリッジケース内に収容し
た、薄型でかつ記録容量の大きい磁気ディスクカートリ
ッジに関し、特に、そのカートリッジケースの磁気ヘッ
ドアクセス用窓部を開閉するシャッター部材を閉方向に
付勢するシャッターバネの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状ベースの両面に磁性体層を備え
て回転駆動されながら磁気ヘッドにより上記磁性体層に
磁気記録がなされる磁気ディスクメディア(いわゆるフ
ロッピー(登録商標)ディスク)を扁平なケース内に収
容した磁気ディスクカートリッジが提供され、その取扱
いの容易性、低コストといった利点から、主としてコン
ピュータ用の記録媒体として用いられている。
【0003】また、上記ケースには、磁気記録再生のた
めの磁気ヘッドが磁気ディスクメディアの片面または両
面にアクセス可能なケース窓部が形成され、さらに不使
用時における塵埃等の侵入を防止するために、上記窓部
を開放する開位置と、窓部を閉鎖する閉位置との間で摺
動可能なシャッター部材が装着され、このシャッター部
材は、シャッターバネによって閉方向に付勢されてい
る。
【0004】ところで、上記のような磁気ディスクカー
トリッジを使用するコンピュータの小型化が進み、ノー
トブック型パソコンが普及し、特に小型のものではその
大きさの制約から外部記憶装置として磁気ディスクカー
トリッジ用のディスクドライブ装置を内蔵せず、外付け
方式としたものが販売されるようになっている。この外
付け方式の採用は、小型パソコンの携帯性といった観点
では優れているが、例えば、小型パソコンの持運び先で
磁気ディスクカートリッジが使えないため、大量のデー
タの記録再生が行なえないといった問題や、データを複
数の磁気ディスクカートリッジに記録することができな
いといった問題を生じさせている。
【0005】これらの点から、小型のパソコンには外部
インターフェースおよび増設メモリ対応として、PCカ
ードが装着されるPCカードスロット(PCMC IA仕様準
拠)を備えたものがあり、このPCカードスロットを利
用して、磁気ディスクカートリッジを使用した外部記憶
装置を構成することが提案されている。
【0006】上記PCカードスロットに装着し得るPC
カードの仕様は、タイプIIで厚みが5.0mmであり、こ
の厚みの中に磁気ディスクカートリッジとディスクドラ
イブ装置を構成しようとするものであるから、設計上磁
気ディスクカートリッジとしての厚みは2mm程度の超薄
型に構成する必要がある。
【0007】このように磁気ディスクカートリッジを薄
型に構成する場合でも、記録媒体として大きな記録容量
が要求されるため、高密度記録化して最大限の記録容量
を確保しようとすると、その転送レートを高める点から
磁気ディスクメディアを高速(2600〜4500rpm
)で回転駆動する必要がある。
【0008】上記のような点を考慮して、磁気ディスク
カートリッジの基本的な構造の設計を行う必要がある
が、特に、カートリッジケースの強度を確保しつつ内部
に磁気ディスクメディアを回転自在に収容する空間を確
保することが重要な課題となる。すなわち、従来の磁気
ディスクカートリッジのカートリッジケースのように分
割構造の上下シェルを蓋合わせ状に接合するものでは、
カートリッジケースの厚み方向の規制が厳しいことから
結果として扁平ケースの肉厚が薄くなり、所望の機械的
強度を保つことが不可能になる。カートリッジケースの
強度が不足すると、ドライブ装置への装填または取り出
し動作時やドライブ装置外での取り扱い時に変形等を招
き、磁気ディスクメディアがケース内面と擦れたりして
記録再生特性に影響を与え、信頼性の低下原因となる。
【0009】そこで、本発明者は、合成樹脂製のベース
プレートと、このベースプレートの上下面に被着された
一対の金属製カバーケースとによってカートリッジケー
スを構成し、上記ベースプレートの上面に凹部を設け、
この凹部内に、磁気ディスクメディアを回転可能に収容
するとともに、磁気ヘッドがアクセス可能なケース窓部
をベースプレートと上下のカバーケースとそれらの前縁
側から中心部に向かって切り欠いた態様で備えた磁気デ
ィスクカートリッジを先に提案した。
【0010】その場合、上記ケース窓部を開閉するため
に、上下の面板部が前端の連結板部によって連結されて
略コ字状の断面形状を有し、かつ上記連結板部から上下
の面板部に連通して開口したシャッター窓部を備えた金
属製のシャッター部材を上記ベースプレートと上下のカ
バーケースとの間に開閉方向に摺動可能に組み込むこと
が考えられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
上下のカバーケースの内側にシャッター部材を組み込む
場合、シャッター部材を閉方向に付勢するシャッターバ
ネは、シャッター部材の内側にセットする必要があり、
そのため、上記カートリッジケースの上記ケース窓部よ
りも開方向側の前縁部において上記ベースプレートの前
縁と上下のカバーケースとの間に細長いバネ収容部を画
成し、このバネ収容部内に細長い円筒状コイルスプリン
グをシャッター部材の連結板部の内壁面に沿って縮装す
ることが考えられる。その場合、上記シャッターバネを
上記バネ収容部内に装着するために、シャッターバネの
カートリッジケース側の係止端部の近傍におけるカバー
ケースの前縁部に開口部を形成し、上記シャッターバネ
の先端側を上記開口部から上記バネ収容部内に挿入し、
その先端側を、シャッター窓部の開方向側のエッジ近傍
においてシャッター部材から切り起こされたバネ受け片
にて係止させればよい。
【0012】しかしながら、バネ収容部のスペースの関
係から、上記円筒状シャッターバネは、その線径および
コイル径を細く、かつコイル長を長く設定する必要があ
るため、シャッターが開くときのシャッター摺動部分に
沿ってシャッターバネが圧縮されると、コイル半径方向
に座屈しやすい。その場合、シャッターバネの大部分は
ベースプレートの前端面とカバーケースとによって囲ま
れているため、座屈が生じてもベースプレートの前端面
およびカバーケースに位置規制されて実害は生じない
が、シャッターバネのカートリッジケース側の係止端部
の近傍にバネ挿入用の開口部が形成されるため、シャッ
ターバネの基端側で座屈が生じると、その座屈した部分
が上記バネ挿入用の開口部から飛び出す虞があった。
【0013】また、シャッターバネの装着するための開
口部がシャッター窓部の開方向側のエッジ近傍に係止さ
れている関係上、上記シャッター部材が閉位置にある時
には、上記シャッターバネがケース窓部を跨いでセット
される。この場合、シャッターバネの半径方向の三方が
上下面板部と連結板部とによって囲まれているとして
も、ケース窓部側は開放されているため、この部位では
シャッターバネの座屈を防止することが不可能である。
このため、シャッターが閉位置から開方向に作動される
に伴って圧縮されるときに、上記シャッターバネの先端
側が座屈し、シャッターバネの一部がケース窓部側に飛
び出す虞もあった。
【0014】このような事情に鑑み、本発明は、上記シ
ャッター部材を閉方向に付勢するシャッターバネとして
細長い筒状コイルスプリングを用いる場合のシャッター
バネの座屈を効果的に防止することができる磁気ディス
クカートリッジを提供することを目的とするものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、円盤状の磁気ディスクメディアを回転可
能に収容する扁平なカートリッジケースを有し、このカ
ートリッジケースに磁気ヘッドがアクセス可能なケース
窓部が形成され、このケース窓部を開閉するシャッター
部材が、シャッター部材とカートリッジケースとの間に
縮装されたシャッターバネにより閉方向に付勢された態
様でカートリッジケースに摺動可能に取り付けられてな
る磁気ディスクカートリッジにおいて、上記カートリッ
ジケースは、磁気ディスクメディア収容用の円形凹部を
備えたベースプレートと、このベースプレートの上下に
被着されたカバーケースとを備え、上記シャッター部材
が上記ベースプレートと上記カバーケースとの間に配設
され、このシャッター部材が、上面板部と、下面板部
と、これら上下面板部を一側で連結する連結板部とによ
ってコ字状の断面形状に形成され、かつこの連結板部か
ら上下の面板部に連通して開口したシャッター窓部を備
え、上記シャッターバネが細長い筒状コイル形状を有
し、このシャッターバネを収容する細長いバネ収容部が
上記カバーケースの前縁部の内側に沿って画成されると
ともに、上記シャッターバネのカートリッジケース側の
係止端部の近傍におけるカバーケースの前縁部に、この
シャッターバネを上記バネ収容部内に挿入するための開
口部が形成され、このシャッターバネの少なくともカー
トリッジケース側の係止端部に密着巻き部を形成されて
いるを特徴とするものである。
【0016】この密着巻き部は少なくとも、カートリッ
ジケース側の係止端部から上記バネ挿入用開口部のケー
ス窓部側の端縁までをカバーする長さを有することが好
ましい。また上記密着巻き部がシャッターバネの両端部
に形成される場合、シャッター部材側の係止端部の密着
巻き部は、上記ケース窓部のシャッター部材開閉方向の
幅をカバーする長さを有することが好ましい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、上記カートリッジケー
スが、ベースプレートと、このベースプレートの上下面
にそれぞれ被着されたカバーケースとを備え、ベースプ
レートがその面上に凹部を有し、この凹部とカバーケー
スとによって画成された空間に、磁気ディスクメディア
が回転可能に収容されているため、上記ベースプレート
にカバーケースを被着することによりメディア収容空間
を構成しつつカートリッジケースの圧縮方向および曲げ
方向の強度を向上させることができる。特に、カバーケ
ースを金属板等の高強度材料で構成することによって、
ベースプレートとの組み合わせで扁平ケースとして必要
な強度が確保でき、薄型であっても反り等の変形がなく
寸法精度が維持でき、磁気ディスクカートリッジとして
の使用態様に必要な特性が得られて信頼性を確保するこ
とができ、しかも良好な組付性が得られる利点がある。
【0018】そして、上記シャッター部材が、上下カバ
ーケースの内側に収容されていることにより、シャッタ
ー部材の小型化による強度不足で外れるのが防止され、
落下等の衝撃に対しても強くなり、組立て性も良好とな
る。
【0019】また、シャッターバネのカートリッジケー
ス側の係止端部が密着巻き部を形成していることによ
り、座屈変形に対する強度が増大し、上記開口部からの
シャッターバネの座屈飛出しを防止することができる。
【0020】またシャッターバネの両端部を密着巻き部
とすることにより、シャッターバネを上記開口部から挿
入するときのバネ変形による装着不良の発生を軽減する
ことができるとともに、シャッターバネのシャッター部
材側の係止端部の座屈も防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明による磁気ディスクカート
リッジの一実施の形態において、磁気ヘッド挿入用窓が
シャッター部材によって閉鎖された状態を示す上面側か
ら見た斜視図である。また、図2は、その磁気ヘッド挿
入用窓が開いた状態を下面側から見た斜視図である。図
3はこの磁気ディスクカートリッジの分解斜視図であ
る。なお、構造を明確にするため、図面のおける各部の
厚み等は実際の寸法とは異なる比率で示してある。
【0023】磁気ディスクカートリッジ1は、扁平なカ
ートリッジケースC内に回転自在に収容された円盤状の
磁気ディスクメディア10(図3参照)を備えている。
カートリッジケースCは、中心部材のベースプレート2
と、このベースプレート2の上下に被着された略平面形
状の上カバーケース3および下カバーケース4とによっ
て構成されている。磁気ディスクメディア10は、フレ
キシブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベー
スの両面に磁性体層が施されたもので、その中心部にセ
ンターコア11が固着一体化されている。
【0024】カートリッジケースCの下面にはドライブ
装置の駆動モータと上記センターコア11とのチャッキ
ングを可能にする孔7が設けられ、この孔7にセンタコ
ア11の底部が臨むように磁気ディスクメディア10が
カートリッジケースC内に収容されている。
【0025】また、カートリッジケースCのドライブ装
置に対する挿入方向D(図1の矢印)に対して前端部に
は、記録再生用磁気ヘッドがアクセス可能な窓部8が形
成されている。この窓部8は、ベースプレート2および
上下カバーケース3,4の前端面から中心部に向かって
矩形状に切り欠かれた態様で上下に貫通して開口してお
り(図2参照)、この窓部8を開閉するシャッター部材
5が上下カバーケース3,4の内側に、左右方向に摺動
可能に内蔵されている。
【0026】上記のような窓部8の構造により、記録再
生用の磁気ヘッドは上下に大きく開閉することなくカー
トリッジケースCの前端面側から窓部8内に挿入可能
で、しかも内蔵型シャッター部材5の採用で、このシャ
ッター部材5が小型化による強度不足で外れるのが防止
され、落下などに対しても強靱となり、組み立て性も良
好となる。
【0027】次に、各部品の構造を具体的に説明する。
【0028】先ず、ベースプレート2は、図4(a)の
平面図および図4(b)の底面図に示すように、例えば
ABS樹脂またはPOM樹脂などのような合成樹脂から
形成されて略長方形の平板状をなし、上面の中央部には
磁気ディスクメディア10を収納するための円形凹部2
1が形成され、この凹部21の底板の中心部にセンタコ
ア収容孔27が開口している。また、凹部21の底板の
前側部分は略矩形状に除去されて、シャッター部材5の
後述する下面板部52が移動し得る空間22が形成さ
れ、ベースプレート2の前端部分の中央部が前後方向に
除去されて、上記空間22に連通する窓部8が上下に貫
通して開口している。そして、ベースプレート2の窓部
8の一方側(図4(a)の左側、図4(b)の右側)の
前壁の前面は、他方側の前壁の前面よりも後退してバネ
収納部23が画成され、この部分に、シャッターバネ6
としての後述する細長い円筒状コイルスプリングが配置
される。なお、上記空間22は、ベースプレート2の厚
み方向に余裕がある場合には、底面側からの薄い凹溝状
に形成されていてもよい。
【0029】さらに、ベースプレート2の四隅のコーナ
ー部25は、上下方向に突出して厚みが大きくかつ外側
に張り出して形成され、この部分に対応する上下カバー
ケース3,4の四隅部分は、上記コーナー部25の平面
形状に相当する形状に切り欠かれ、ベースプレート2に
上下カバーケース3,4が嵌合された際には、ベースプ
レート2のコーナー部25が外部に露出するようになっ
ている。各コーナー部25は、その表面が上下カバーケ
ース3,4の表面と面一(つらいち)または外側に突出
する形状に設けられている。
【0030】このようにベースプレート2のコーナー部
25が外部に露出することによって、落下時の衝撃等が
作用した際に、このコーナー部25で衝撃の吸収を可能
とするとともに、ドライブ装置に対する挿入および取出
し操作時に、引っ掛かりを防止して安定した動作を確保
している。また、各コーナー部25には、上下方向に貫
通する孔26(貫通せず中間程度の深さの穴でもよい)
が設けられ、落下衝撃時においてより大きな緩衝作用を
得るようにしている。このベースプレート2は、磁気デ
ィスクメディア10の記録再生に支障がない程度の変形
を許容する強度を具備している。なお、前記衝撃吸収の
点からは、ベースプレート2は弾性を有するプラスチッ
クで構成するのがよく、また、シャッター部材5との摺
動の点からは潤滑剤を含有するものがよく、寸法精度を
高めかつカバーケース3,4との組付け性を向上させる
点からはフィラー材を含有するものがよい。なお、本実
施の形態の場合、一方の前部コーナー部25の角部が斜
めに切欠かれて誤挿入防止部16となっている。
【0031】ベースプレート2の底面の前縁部には、図
4(b)に示すように、窓部8に関してバネ収納部23
側とは反対側に、後述するシャッター部材5のガイド爪
56が係合するガイド溝24が形成され、さらに、シャ
ッター部材5をベースプレート2に装着する際に上記ガ
イド爪56をガイド溝24内に導く切欠き29が形成さ
れている。また、ベースプレート2の上面には、左右コ
ーナー部25,25に隣接して、円形凹部21の周壁と
面一(つらいち)の支持縁部28,28が形成され、ベ
ースプレート2の底面にも、ベースプレート2の底面と
面一の支持縁部28,28が形成されている。これら支
持縁部28は、上下カバーケース3,4の隅縁部を支持
することによって、シャッター部材5の動作空間を確保
し、シャッター部材5の安定な開閉動作を保証する役割
を有する。
【0032】上下カバーケース3,4はプレス加工され
たステンレス鋼板等の高強度材料で形成され、上カバー
ケース3と下カバーケース4とは略対称形状をなし、四
隅の角部が矩形状に除去され、前部中央に平面矩形状の
ケース窓部8が開口し、前後左右の縁部が直角に折り曲
げられて、それぞれ前壁部31,41、両側壁部32,
42、後壁部33,43を構成している。ケース窓部8
に関し一方側(図1および図3の左側、図2の右側))
の前壁部31,41は高さが低く形成されて、上下カバ
ーケース3,4がベースプレート2に被着されたとき
に、上下前壁部31,41間にスリット18(図1,図
2参照)が形成されるようになっている。そして、ドラ
イブ装置側の後述するシャッター開閉レバー61がこの
スリット18に挿入され、かつスリット18に沿って移
動してシャッター部材5を開作動させるように構成され
ている。ケース窓部8に関し反対側(図1および図3の
右側、図2の左側)の前壁部31,41、すなわち上記
バネ収納部23の前方に位置する部分の端部側には切欠
きが形成され、上下カバーケース3,4の前壁部31,
41が合わさった状態で矩形状のバネ挿入口19(図1
および図2参照)が形成されて、シャッターバネ6とし
ての細長い円筒状コイルスプリングの装着用に使用され
る。
【0033】上カバーケース3の中央部分の上面には、
ラベル貼付部となる凹部35が形成され、凹部35底面
が下方に突出している。この凹部35は、組立て状態に
おいて、磁気ディスクメディア10の回転領域内に設け
られている。下カバーケース4の中央部分にはベースプ
レート2のセンタコア収容孔27と一致する孔7が開口
している。
【0034】上記ベースプレート2に対して上下カバー
ケース3,4を組み付けた際には、その前部部分におい
て、ベースプレート2の上下表面と上下カバーケース
3,4の内面との間に、シャッター部材5が摺動可能な
薄い空間が左右方向に延びて形成されるように寸法が設
定されている。なお、ベースプレート2と上下カバーケ
ース3,4との組み付けにおける固着方法は、例えば図
1および図2に符号Sで示すように、上下カバーケース
3,4の接触部をスポット溶接により互いに接合するこ
とによって行なわれる。
【0035】図5はシャッター部材5の構成を概略的に
示す斜視図である。このシャッター部材5は金属製で、
例えばステンレス鋼板もしくはアルミニウム板により略
コ字状の断面形状に形成され、上面板部51と下面板部
52とが前端の連結板部53によって連結され、連結板
部53の高さ寸法はベースプレート2の前部の厚みより
僅かに大きく形成されている。そして、連結板部53か
ら上面板部51および下面板部52に亘って略矩形状に
切り欠かれてシャッター窓部54が形成されている。こ
のシャッター窓部54は、カートリッジケースCの窓部
8とほぼ一致する大きさで開作動時に窓部8と連通す
る。シャッター窓部54はシャッター部材5の中心より
も閉方向に偏った位置に設けられ、連結板部53ととも
にケース窓部8を閉鎖する閉鎖領域がシャッター窓部5
4の開方向側に隣接して形成されている。
【0036】シャッター部材5の上面板部51は、その
シャッター窓部54の閉鎖領域側のエッジ51aに、連
結板部53に隣接してシャッター窓部54内に突出する
バネ受け片55を一体に備えている。
【0037】上記シャッター窓部54に関して閉方向側
の下面板部52には、連結板部53の近傍においてガイ
ド爪56が内方へ切り起こされ、さらにこの閉方向側の
連結板部53には、後述するドライブ装置のシャッター
開閉レバー61の先端部が挿入される切欠き部57が閉
方向側のエッジから形成され、かつこの切欠き部57の
窓部54側の端部に、シャッター開閉レバー61の先端
部に対して面で係合するための内方へ折り曲げられた係
合片58が形成されている。
【0038】再び図3を参照すると、上記磁気ディスク
メディア10の上下には、PETシート表面に滑り加工
(テフロン(登録商標)加工)が施されたプラスチック
シート等による保護シート12が介装される。この保護
シート12は、中心孔12aから半径方向に窓部8に相
当する部分12bが切り取られて略C字状をなし、かつ
窓部8と反対側部分に開口12cが形成されて、この部
分にクリーニング部材13が磁気ディスクメディア10
側から上カバーケース3の内面およびベースプレート2
の底面に固着され、このクリーニング部材13の固着に
よって同時に保護シート12が固定される。クリーニン
グ部材13は、磁気ディスクメディア10に面する側に
起毛が施され、磁気ディスクメディア10の表面に接し
てその表面の塵埃を除去する。クリーニング部材13の
反対面には粘着剤が施されている。
【0039】上記のような磁気ディスクカートリッジ1
の組み立ては、ベースプレート2の円形凹部21および
上カバーケース3の下面に予め保護シート12をクリー
ニング部材13の固着によって固定しておき、ベースプ
レート2の円形凹部21に磁気ディスクメディア10を
セットした後、シャッター部材5をそのガイド爪56を
ベースプレート2の切欠き29を通じてガイド溝24内
に係入させて前方から装着する。続いて、このベースプ
レート2に対して上方から上カバーケース3を、下方か
ら下カバーケース4をそれぞれ嵌着して一体とする。こ
れにより、ベースプレート2の円形凹部21の上面が上
カバーケース3で覆われ、上カバーケース3の底面と円
形凹部21の上面とによって画成される扁平空間が、磁
気ディスクメディア10の収納空間となり、磁気ディス
クメディア10が回転可能に収納される。その後、上下
カバーケース3,4の前壁部のバネ挿入口19からシャ
ッターバネ6を撓ませながらバネ収納部23内に挿入
し、その先端部をシャッター部材5のバネ受け片55に
当接させ、後端部を縮めながら収納部23内に押し込ん
で組み立てを終了する。なお、バネ挿入口19の開口形
状により、組み付けられたシャッターバネ6が抜けない
ようになっている。
【0040】上記のような磁気ディスクカートリッジ1
は、ドライブ装置に装填された際には、後述するシャッ
ター開閉レバー61の先端部が前端のスリット18を通
じてシャッター部材5の切欠き部57に挿入され、かつ
このシャッター開閉レバー61の先端部がケース窓部8
に向かって移動することにより、係合片58に当接して
シャッター部材5開方向に移動操作する。また、ドライ
ブ装置は奥部に磁気ヘッドを有するとともに、下方には
起伏移動可能にドライブユニットが設けられ、挿入され
た磁気ディスクカートリッジ1の磁気ディスクメディア
10のセンターコア11にスピンドルが係着してディス
クメディア10を回転駆動するように構成される。
【0041】図6は、シャッター部材5が閉位置に保持
されている状態を示す要部拡大図、図7は、シャッター
部材5がシャッター開閉レバー61によって開位置に向
かって移動を開始させられた状態を示す要部拡大図、図
8はシャッター部材5がシャッター開閉レバー61によ
って開位置に保持された状態を示す要部拡大図である。
なお、図6〜図8においては、シャッター部材5の一部
が断面とされ、かつ上下カバーケース3,4が省略され
ている。
【0042】図6から明らかなように、バネ収納部23
内に収納されたシャッターバネ6は、バネ収納部23の
シャッター開方向のベースプレート2の端壁とシャッタ
ー部材5のバネ受け片55との間に縮装されて、シャッ
ター部材5を閉位置に保持しているが、このシャッター
バネ6は、その長さ方向に沿って中央の疎に巻かれた部
分6bと、その両側の密着巻き部分6a,6cとの3部
分によって構成されている。そして、図の左方のベ−ス
プレート2に係止されている密着巻き部分6aは、少な
くともバネ挿入用開口部19をカバーする長さを有し、
また図の右方のバネ受け片55に係止されている密着巻
き部分6cは、少なくともケース窓部8のシャッター部
材開閉方向の幅をカバーする長さを有する。
【0043】したがって、バネ挿入用開口部19からの
シャッターバネ6の挿入に際して、挿入時のバネ変形に
よるセット不良を防止することができる。また、シャッ
ター部材5がシャッター開閉レバー61によって開位置
に向かって移動せしめられるのに伴ってシャッターバネ
6が圧縮されたとき、シャッターバネ6の座屈した部分
が座屈して挿入用開口部19から外部へ飛び出したり、
ケース窓部8内飛び出したりするのを防止することがで
きる。
【0044】さらに、本実施の形態によれば、ベースプ
レート2が平面形状の円形凹部21を有し、この円形凹
部21とカバーケース3とによって画成された空間に、
磁気ディスクメディア10が回転可能に収容されている
ことにより、ベースプレート2には磁気ディスクメディ
ア10とともにシャッター部材5等の必要部品の取付性
が確保でき、このベースプレート2にカバーケース3,
4を被着することでメディア収容空間を画成しつつカー
トリッジケースCの圧縮方向および曲げ方向の強度を向
上させることができる。特に、カバーケース3,4を金
属板等の高強度材料で構成することにより、ベースプレ
ート2との組み合わせで扁平ケースとして必要な強度が
確保でき、薄型であっても反り等の変形がなく寸法精度
が維持でき、磁気ディスクカートリッジとしての使用態
様に必要な特性が得られて信頼性が確保でき、しかも良
好な組付け性が得られる。
【0045】そして、シャッター部材5が、カバーケー
スの3,4の内側に収容されていることにより、シャッ
ター部材5の小型化による強度不足で外れるのが防止さ
れ、落下などの衝撃に対しても強くなり、組立て性も良
好となる。
【0046】さらに、図4に示すように、ベースプレー
ト2の裏面に、シャッター部材5のガイド爪56と係合
してシャッター部材5の開閉動作を案内するガイド溝2
4がベースプレート2の前縁に沿って形成され、かつベ
ースプレート2には、その前縁からガイド溝24に通じ
る切欠き29が、ガイド爪56に対応して形成されてい
ることにより、シャッター部材5のベースプレート2へ
の組付けに際して、上下面板部51,52を開くことな
くガイド爪56をガイド溝24に係合させた態様でシャ
ッター部材5をベースプレート2に装着することができ
るから、シャッター部材5の連結板部53に負荷がかか
らず、シャッター部材5に変形が生じないから、シャッ
ター部材5の開閉動作が安定する効果がある。
【0047】さらに、図5に示すように、シャッター部
材5の連結板部53の一端に、ドライブ装置のシャッタ
ー開閉レバー61の先端部が挿入される切欠き部57
と、シャッター開閉レバー61の先端部に面で当接する
係合片58が形成されていることにより、シャッター部
材5の上下面板部51,52の間隔が極めて狭いにも拘
らず、シャッター開閉レバーの先端部をシャッター部材
5に確実に係合させることができ、これにより、シャッ
ター部材5の開閉動作を確実に行なうことができる利点
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスクカートリッジの一実
施の形態において、磁気ヘッド挿入用窓がシャッター部
材によって閉止された状態を示す上面側から見た斜視図
【図2】図1の磁気ディスクカートリッジにおいてその
磁気ヘッド挿入用窓が開いた状態を示す下面側から見た
斜視図
【図3】図1および図2に示す磁気ディスクカートリッ
ジの分解斜視図
【図4】図4(a)はベースプレートの平面図、図4
(b)はベースプレートの底面図
【図5】シャッター部材の構成を概略的に示す斜視図
【図6】シャッター部材が閉位置に保持されている状態
を示す要部拡大図
【図7】シャッター部材がシャッター開閉レバーによっ
て開位置に向かって移動を開始させられた状態を示す要
部拡大図
【図8】シャッター部材がシャッター開閉レバーによっ
て開位置に保持された状態を示す要部拡大図
【符号の説明】
1 磁気ディスクカートリッジ C カートリッジケース 2 ベースプレート 3 上カバーケース 4 下カバーケース 5 シャッター部材 6 シャッターバネ 8 ケース窓部 10 磁気ディスクメディア 11 センターコア 12 保護シート 13 クリーニング部材 19 バネ挿入口 21 円形凹部 23 バネ収納部 24 ガイド溝 25 コーナー部 51 シャッター部材の上面板部 52 シャッター部材の上面板部 53 シャッター部材の連結板部 54 シャッター窓部 56 ガイド爪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の磁気ディスクメディアを回転可
    能に収容する扁平なカートリッジケースを有し、該カー
    トリッジケースに磁気ヘッドがアクセス可能なケース窓
    部が形成され、該ケース窓部を開閉するシャッター部材
    が、該シャッター部材と前記カートリッジケースとの間
    に縮装されたシャッターバネにより閉方向に付勢された
    態様で前記カートリッジケースに摺動可能に取り付けら
    れてなる磁気ディスクカートリッジにおいて、 前記カートリッジケースは、磁気ディスクメディア収容
    用の円形凹部を有するベースプレートと、該ベースプレ
    ートの上下に被着されたカバーケースとを備え、前記シ
    ャッター部材が前記ベースプレートと前記カバーケース
    との間に配設され、 該シャッター部材が、上面板部と、下面板部と、該上下
    面板部を一側で連結する連結板部とによってコ字状の断
    面形状に形成され、かつ該連結板部から上下の面板部に
    連通して開口したシャッター窓部を備え、 前記シャッターバネが細長い筒型コイル形状を有し、該
    シャッターバネを収容する細長いバネ収容部が前記カバ
    ーケースの前縁部の内側に沿って画成されるとともに、
    前記シャッターバネのカートリッジケース側の係止端部
    の近傍における前記カバーケースの前縁部に、該シャッ
    ターバネを前記バネ収容部内に挿入するための開口部が
    形成され、 前記シャッターバネの少なくともカートリッジケース側
    の係止端部に密着巻き部が形成されていることを特徴と
    する磁気ディスクカートリッジ。
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