JP2002022813A - 誘導電動機の電動機定数測定方法 - Google Patents
誘導電動機の電動機定数測定方法Info
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Abstract
電動機の定数を高精度にチューニングすることが可能で
あり、かつ、測定演算方法の実現のための演算が簡単な
誘導電動機の電動機定数測定方法を提供する。 【解決手段】 電圧出力位相θvは予め設定された任意
の位相とし、電流を流すに際して、まず比例積分制御器
13を有効にした状態で電流指令を入力して運転し、所
定の時間通電後、比例積分制御器13のゲインを0とす
ることにより、積分値を一定に保つことで電圧指令値を
固定した状態で電圧指令値および電流検出値を測定し、
kの測定を2種類の大きさの電流について行い、その時
の傾きから一次抵抗値(あるいは線間抵抗値)を求め
る。
Description
機定数を測定する方法に関するものである。
るような巻線抵抗測定、拘束試験、無負荷試験を行って
電動機定数を求める方法をインバータの制御ソフトウェ
アに組込んだものがある(従来例1)。また、誘導電動
機を停止したままの状態で、誘導電動機の定数をチュー
ニングする方法として、特開平7−55899がある
(従来例2)。この方法では、単相交流を誘導電動機に
供給し、d軸電流検出値あるいはq軸電流検出値をフー
リエ級数展開し、誘導電動機の定数を求めていた。ここ
で、d−q軸座標は電動機の回転磁界と同じ速度で回転
する回転座標である。
は、拘束試験と無負荷電流試験の間に誘導電動機の回転
子の固定および固定の解除といった作業が必要であり、
インバータ駆動による自動計測には向いていない面があ
る。また、無負荷電流試験では、誘導電動機単体で運転
する必要があり、負荷が既に結合されている場合には、
一旦切り離し電動機単体にするという作業が必要とな
り、効率が悪いという問題があった。
フーリエ級数展開を利用して求めているのでソフトが複
雑になり、ソフトの処理時間が長くなり、ソフトに大き
な記憶容量を要するといった問題があった。
に負荷が結合された状態でも誘導電動機の定数を高精度
にチューニングすることが可能であり、かつ、このため
の演算が簡単な、誘導電動機の電動機定数測定方法を提
供することである。
流を磁束成分(d軸成分)とトルク成分(q軸成分)と
に分離し、d軸成分の電流指令とd軸成分の電流検出値
を入力とし、両者の偏差を零とするように制御するd軸
電流比例積分制御器と、この比例積分制御器の出力と任
意のd軸補助電圧指令値とを加算し、d軸電圧指令値を
得る第1の加算器と、q軸成分の電流指令とq軸成分の
電流検出値を入力とし、両者の偏差を零とするように制
御するq軸電流比例積分制御器と、この比例積分制御器
の出力と任意のq軸補助電圧指令値とを加算し、q軸電
圧指令値を得る第2の加算器と、d軸電圧指令値および
q軸電圧指令値から電圧指令の大きさv_refと電圧
位相θvを演算し、電圧指令の大きさと電圧指令の位相
を基に直流を三相交流に変換して出力する電力変換器を
有し、電動機を三相Y(スター)結線の等価回路に変換
して扱うことにより制御する、電動機のベクトル制御装
置において、予め任意に設定された一定値のd軸電流指
令値id_ref1とq軸電流指令値iq_ref1を
1番目の指令値として与え、d軸補助電圧指令値vd_
ref_cとq軸補助電圧指令値vq_ref_cをと
もに零として与えて前記ベクトル制御装置を動作させ、
予め設定された第1の時間経過した後、d軸比例積分制
御器の比例ゲインおよびq軸比例積分制御器の比例ゲイ
ンを零とし、この時刻から予め設定された第2の時間経
過した後に、d軸電圧指令vd_refおよびq軸電圧
指令vq_refから電圧指令
軸電流検出値iq_fbから電流検出値
内において記録したv_refの平均値とi_fbの平
均値を1番目のデータv_ref1、i_fb1とし、
次に、前記両比例積分制御器のゲインを元の値に戻し、
予め任意に設定された一定値のd軸電流指令値id_r
ef2とq軸電流指令値iq_ref2を22番目の指
令値として与え、d軸補助電圧指令値vd_ref_c
とq軸補助電圧指令値vq_ref_cをともに零とし
て与えて前記ベクトル制御装置を動作させ、予め設定さ
れた第1の設定時間経過した後、d軸電流比例積分制御
器の比例ゲインおよびq軸電流比例積分制御器の比例ゲ
インを零とし、この時刻から予め設定された第2の時間
経過した後に、この第2の時間内の任意の時間内におい
て記録したv_refの平均値とi_fbの平均値を第
2番目のデータv_ref2、i_fb2として電動機
の1次抵抗を
L-L=2・R1より求める。
出力およびd軸補助電圧指令およびq軸補助電圧指令を
零とし、電圧位相θvを予め設定された任意の固定値と
し、電圧指令の大きさvrefを、電動機の電動機の定
格運転周波数の10分の1以上の適当な周波数fhおよ
び電圧の振幅をvampとしてv_ref=vamp・
sin(2・π・fh・t)で与え、vampは、d軸
電流検出値id_fbとq軸電流検出値iq_fbから
求まる電流値
ようにi_fbを監視しながらvampを加減調整し、
i_fbが前記電流設定値になった後、任意の設定時間
を経過した後に、電圧指令の大きさv_refの絶対値
の平均値をv_ref_ave1、電流検出値i_fb
の大きさの絶対値の平均値をi_fb_ave1、およ
びv_refを基準としたi_fbの位相をθdif1
とし、次に、予め設定された第4の電流設定値になるよ
うにvampを調整し、前記設定時間経過した後に、電
圧指令の大きさv_refの絶対値の平均値をv_re
f_ave2、電流検出値i_fbの大きさの絶対値の
平均値をi_fb_abe2、v_refを基準とした
i_fbの位相をθdif2とし、
をR2=Zx_r−R1、漏れインダクタンスをL=Z
x_i/(2・π・fh)として求める。
出力およびd軸補助電圧指令およびq軸補助電圧指令を
零とし、電圧位相θvを予め設定された任意の固定値と
し、電圧指令の大きさvrefを、電動機の電動機の定
格運転周波数の5分の1以下の適当な周波数flおよび
電圧の振幅をvampとしてv_ref=vamp・s
in(2・π・fl・t)で与え、vampは、d軸電
流検出値id_fbとq軸電流検出値iq_fbから求
まる電流値
になるようにi_fbを監視しながらvampを加減調
整し、i_fbが前記第1の電流設定値になった後、任
意の第1の設定時間を経過した後に、電圧指令の大きさ
v_refの絶対値の平均値をv_ref_ave3、
電流検出値i_fbの大きさの絶対値の平均値をi_f
b_ave3、およびv_refを基準としたi_fb
の位相をθdif3とし、次に、予め設定された第2の
電流設定値になるようにvampを調整し、任意の第2
の設定時間を経過した後に、電圧指令の大きさv_re
fの絶対値の平均値v_ref_ave4、電流検出値
i_fbの大きさの絶対値の平均値をi_fb_ave
4、v_refを基準としたi_fbの位相をθdif
4とし、
ダクタンスを
流を誘導電動機に供給し、該電動機の可変速運転を行う
電動機制御装置であって、インバータ出力の任意の二相
あるいは三相を流れる電流を検出する電流検出器と、電
動機に流す一次電流の電流指令値と該電流検出器により
検出された電流値から得られた一次電流検出器の一次電
流値i_fbとを入力とし、両者の偏差を零とするよう
に出力電圧指令値v_refを制御する比例積分制御器
と、電圧指令値v_refと電圧出力位相θvを基に三
相交流を出力する電力変換器を有し、電動機を三相Y
(スター)結線の等価回路に変換して扱う電動機制御装
置における誘導電動機の電動機定数測定方法であって、
電圧出力位相θvは予め設定された任意の位相とし、電
流を流すに際して、まず電流制御器を有効にした状態で
電流指令を入力して運転し、所定の時間通電後、該電流
制御器のゲインを0とすることにより、積分値を一定に
保つことで電圧指令値を固定した状態で電流指令値およ
び電流検出値を測定し、kの測定を2種類の大きさの電
流について行い、その時の傾きから一次抵抗値(あるい
は線間抵抗値)を求める。
の固定値とし、電圧指令の大きさvrefを正弦波で入
力し、2つの周波数についてそれぞれ電圧指令値の平均
値および電流検出値の平均値ならびに電圧指令値と電流
検出値の位相差を計算し、電圧指令値と電流検出値から
インピーダンスを求め、さらに位相差によってインピー
ダンスを実部成分と虚部成分に分解し、実部成分から
(一次抵抗値+二次抵抗値)、虚部成分から漏れインダ
クタンスによるインピーダンスを計算し、これらから二
次抵抗値および漏れインダクタンス値を求めるようにし
たものである。
の一次電流を磁束成分(d軸成分)とトルク成分(q軸
成分)とに分離し、d軸成分の電流指令とd軸成分の電
流検出値を入力し、両者の偏差を零とするように制御す
るd軸電流比例積分制御器を有し、この比例積分制御器
の出力をd軸電圧指令値とし、q軸成分の電流指令とq
軸成分の電流検出値を入力とし、両者の偏差を零とする
ように制御するq軸電流比例積分制御器を有し、この比
例積分制御器の出力をq軸電圧指令値とし、d軸電圧指
令値およびq軸電圧指令値から電圧指令の大きさv_r
efと電圧位相θvを演算し、電圧指令の大きさと電圧
指令の位相を基に直流を三相交流に変換して出力する電
力変換器を有し、任意の速度指令に一致して運転するよ
うにd軸電流指令およびq軸電流指令を制御する電動機
制御装置において、通常の運転状態において、出力周波
数fphi、d軸電圧指令vd_ref、q軸電圧指令
vq_ref、d軸電流検出値id_fb、q軸電流検
出値iq_fbを測定し、あらかじめ設定されている電
動機の基底電圧v_base、基底周波数f_bas
e、一次抵抗値R1、漏れインダクタンスLを用いて、
電動機の相互インダクタンスMおよび無負荷電流I0の
両方あるいはどちらか一方を求めるようにしたものであ
る。
流を誘導電動機に供給し、該電動機の可変速運転を行う
電動機制御装置であって、出力電圧指令値v_refと
電圧出力位相θvを基に三相交流を出力する電力変換器
を有し、該誘導電動機に流れる一次電流を検出する電流
検出器を有し、該電流検出器により検出した電流値から
得られる一次電流検出値i1を入力とする電動機制御装
置において、誘導電動機の一相当りの等価回路をT−1
型等価回路とし、電圧位相θvを予め設定された任意の
固定値とし、電圧指令値v_refとして所定の一定値
を与え、この際に誘導電動機に流れる一次電流検出値i
1を読み取り、前記一次電流値i1および別の手段によ
り与えられた一次抵抗値R1、二次抵抗値R2を用い
て、相互インダクタンスMに流れる電流imを
タンスMあるいは時定数
値R1、漏れインダクタンスL、二次抵抗値R2ならび
に電動機の定格として与えられる定格電圧Vrate、
定格周波数frateと前記相互インダクタンスMを用
いて無負荷電流I0を求めるようにしたものである。
合に、一次電流値i1が一定値に収束したときの値を
別の手段により与えられた一次抵抗値R1、二次抵抗値
R2を用いて、相互インダクタンスMに流れる電流im
を
たものである。
て図面を参照して説明する。
置の一実施形態の構成を示すブロック図である。比例積
分制御器10はq軸電流指令iq_refとq軸電流検
出値iq_fbの偏差が零となるように制御するもので
あり、比例積分制御器10の出力にq軸補助電圧指令v
q_ref_cを加算しq軸電圧指令vq_refを作
成する。同様に、比例積分制御器11はd軸電流指令i
d_refとd軸電流検出値id_fbの偏差が零とな
るように制御するものであり、比例積分制御器11の出
力にd軸補助電圧指令vd_ref_cを加算しd軸電
圧指令vd_refを作成する。比例積分器の比例ゲイ
ンはKi、積分ゲインは(1/T)で表している。電圧
指令演算器12はvq_refおよびvd_refから
電圧指令の大きさv_refおよび電圧位相θvを演算
し、さらにθvに磁束の位相θfphiを加算して三相
交流座標での電圧位相を計算する。また、電圧指令の大
きさv_refには電圧指令オフセット値v_ref_
ofsを加算する。ここで、iq_refおよびid_
refおよびfphiは、通常の誘導電動機の運転状態
では別に設けられた演算回路から与えられるものであ
る。電力変換器2は前記v_ref+v_ref_of
sおよびθrefに基づく三相交流電圧を誘導電動機3
に供給するための電力変換器である。誘導電動機3に流
れる電流は電流検出器4および5で検出され、座標変換
器6に入力され、d−q座標に変換されiq_fbおよ
びid_fbとなる。iq_fbおよびid_fbは電
流演算器7によってその合成ベクトルの大きさi_fb
に変換される。平均値・位相差演算器8は、v_ref
+v_ref_ofsおよびi_fbから誘導電動機3
の電動機定数の演算に必要となる電圧指令および電流検
出値の平均値および電圧指令と電流検出値の位相差を演
算する演算器であり、電動機定数演算器1は平均値・位
相差演算器8で演算された信号を基に誘導電動機3の電
動機定数を演算する演算器である。
構成を示す。v_refおよびi_fbから図2に示す
構成によって、両者の位相差およびそれぞれの周波数成
分の絶対値の平均値およびDC分を演算している。ここ
で、平均値はローパスフィルタ(LPF)によって求め
ているが、移動平均などによる方法でもよい。
数を求めるのに使用した誘導電動機のT−1型等価回路
を示す。図3は一相当たりの等価回路であり、印加され
る電圧は
あり、R1は電動機の一次抵抗、R2は電動機の二次抵
抗、lは電動機の漏れインダクタンス、Mは電動機の相
互インダクタンスである。
ンダクタンスMにおけるインピーダンスωMは零となる
ので図3の等価回路は図4に示すようになる。したがっ
て、
はRL-L=2・R1を線間抵抗として取り扱う。一次抵
抗のチューニングが開始されると、電流指令として任意
に設定された第1の電流指令値としてiq_refおよ
びid_refを与える。電流指令が与えられると比例
積分制御器10、11のゲインに応じて電圧指令が発生
し、三相交流電圧が電力変換器2より出力されて電動機
3に加えられ電流I1が流れる。電流I1は電流検出器
4、5によって検出され、座標変換および電流演算され
i_fbとして電動機定数演算器1に加えられる。電流
の立ち上がりに必要な時間は比例積分制御器10、11
のゲインで決まるのでこの時間を予め設定される任意の
時間として設定しておき、この設定時間経過した後にq
軸およびd軸の比例積分制御器の比例ゲインを零とす
る。これにより積分器への入力が0となるため、比例制
御器の出力は比例ゲインを零にする直前の出力値で固定
されるので、電圧指令は一定値に保たれ安定する。この
状態で一定時間待ち、この間に電圧指令v_refおよ
び電流検出値i_fbの平均値測定を行い、それぞれv
_ref1およびi_fb1とする。次に、比例積分制
御器10、11の比例ゲインを元の値に戻し、電流指令
値iq_refおよびid_refを第2の電流設定値
とし、同様な操作を行い、この時の電圧指令値および電
流指令値の平均をそれぞれv_ref2、i_fb2と
する。このときの電圧指令v_refおよび電流検出値
i_fbの時間変化を図5に示す。v_ref1、i_
fb1、v_ref2、i_fb2の関係は図6に示す
ようになり、この直線の傾きから一次抵抗値R1が求ま
る。v_refが線間での値であることを考慮すると、
おいて、比例積分制御器10、11の比例ゲインKiを
零とするときに、その時点でのq軸およびd軸電圧指令
をそれぞれ補助電圧指令値vq_ref_cおよびvd
_ref_cに代入すると同時に比例積分制御器10、
11の比例ゲインKiおよび積分ゲイン(I/T)およ
び比例積分制御器10、11の出力を0とすることによ
り、電圧指令を与えるようにしたもので、その他の処理
は請求項1の実施形態と同じである。
る。
おいては電流のレベルは2点であったが、測定精度を上
げるために3点以上について測定するようにしたもので
ある。3点の場合について説明すると、それぞれの測定
を1、2、3とした場合に、1−2間、2−3間、1−
3間のそれぞれあるいは任意の二つについて請求項1、
2の実施形態のようにR1を求め、その平均値を求める
べきR1として採用するものである。4点以上の場合に
も同様に任意の区間でR1を求めてそれぞれの平均値を
用いればよい。
(2・π・fh・t)、θref=任意の固定値として
与える。vampは初期として零とし、fhは電動機の
定格運転周波数以上の値とする。周波数が高い場合に
は、図3に示す等価回路においてωM>>R2となるので
Mにはほとんど電流が流れないと考えると等価回路は図
7に示す様になる。このときの電圧と電流の位相差をθ
difとすると(R1+R2)とωlの関係は図8のよ
うになり、回路のインピーダンスを|Zx|とすると、
(R1+R2)=|Zx|・cosθdif、ωl=|
Zx|・sinθdifとなり、既に求めたR1を用い
れば、R2およびLが求まる。
refを与え、電流検出値の絶対値の平均値i_fb_
aveが予め設定しておいた第1の電流設定値になるま
でvampを増加させていく。そして、i_fb_av
eが設定された値に一致したら、フィルタの出力が安定
になるまで一定時間待った後、v_refの周波数成分
の成分の絶対値の平均値v_ref_aveと電流検出
値の絶対値の平均値i_fb_aveおよび位相差θd
ifをそれぞれv_ref_ave1、i_fb_av
e1、θdif1としてメモリに保存する。次に予め設
定された第2の電流設定値になるようにvampを加減
し電流値が一致したら同様に値を読み込みそれぞれv_
ref_ave2、i_fb_ave2、θdif2と
して保存する。このときの電圧指令および電流検出値の
時間変化を図9に示す。回路のインピーダンス|Zx|
はR1のときと同様に電圧と電流の傾きとして、
=(θdif1+θdif2)/2とする。
タンスLが求まる。
たが、流れる電流値はV/fパターンを目安にして予測
がつくので、予めいくらの値を設定しそこから加減する
ことにより時間短縮することも可能である。
令v_refにオフセット値としてv_ref_ofs
を足したものを電圧指令としたものである。図2に示す
ように、R1+R2およびLを求めるために使うデータ
v_ref_ave,i_fb_av,θdifは、入
力信号をハイパスフィルタに入力して直流分を取り除い
たデータを使うことにより、請求項4記載と同様に考え
ることが出来る。
る。
令v_refにオフセット値としてv_ref_ofs
を足したものを電圧指令としたものである。オフセット
分の電圧は直流として出力されるので、これに対する等
価回路は図4に示すようになるので、この電圧指令値の
直流分と電流検出値の直流分の比をとることで一次抵抗
R1が求まる。直流分の信号を取り出すには信号の平均
値を取ればよく、実施形態では図2に示すようにローパ
スフィルタ[LPF3]を用いて検出している。v_r
ef_ofsの値の決定の仕方は、ここでは、交流信号
を与える前に、請求項4の実施形態と同様に電流検出値
と電流設定値を比較しながらv_ref_ofsを加減
して決定している。
外は請求項4の実施形態と同じである。これにより、R
1、R2、Lを一つのステップの中で求めることができ
るため実行時間が短縮できる。
る。
を電動機の定格運転周波数に対して非常に低い周波数に
設定する。このときはMに流れる電流が無視できないの
で図3に示す等価回路で考える。
い周波数にする以外は請求項4の実施形態と同様にして
求めて、インピーダンスを|Zx2|、位相差をθdi
f_mとすると、Zx_r2=|Zx2|・cosθd
if_mとなり、これと既に求めたR1、R2とから
する。
に電圧指令v_refにオフセットとしてv_ref_
ofsを加えたものである。処理の内容は請求項5と6
の実施形態に示したものと同じである。請求項7の実施
形態のときは周波数が低いため本方法に示すように直流
オフセットを与えることにより電動機が不必要に動くの
を防止することができる。
ブロック図を示す。通常のベクトル制御を行う構成から
q軸電圧指令値vq_ref、d軸電圧指令値vd_r
ef、q軸電流検出値iq_fb、d軸電流検出値id
_fbおよび出力周波数値fphiを取り出して、電動
機定数演算器1に入力して、相互インダクタンスMおよ
び無負荷電流値I0を求める。速度制御器14は速度指
令に基づいてq軸電流指令値iq_ref、d軸電流指
令値id_refおよび出力周波数値fphiを演算す
るもので、一般に用いられているベクトル制御方式であ
り、本発明の特徴に関わるものではないので簡略化して
記載している。座標変換器6は相電流の検出値をdq座
標系に変換する残表変換器であり、q軸PI電流制御器
10、d軸PI電流制御器11は電流指令値と電流検出
値が一致するようにする制御器、電圧指令演算器12は
q軸電圧指令、d軸電圧指令値および磁束位相θphi
から三相交流電圧の電圧の大きさv_refと電圧位相
θvを計算する。磁束位相θphiは出力周波数fph
iを積分することにより求める。電力変換器2はv_r
efおよびθvに基づいて三相交流電力を誘導電動機3
に供給するものである。
の加速が完了した時点から1秒経過後に、出力周波数f
phi、d軸電圧指令vd_ref、q軸電圧指令vq
_ref、d軸電流検出値id_fb、q軸電流検出値
iq_fbを読み込み、予め設定されている電動機の基
底電圧v_base、基底周波数f_baseおよび別
途求めた一次抵抗値R1、漏れインダクタンスLを用い
て、
ダクタンスMおよび無負荷電流I0が求まる。
中の任意の時刻で測定しても差し支えない。
各部の信号を抜き出して演算しているので、PGの有無
などによる速度制御器の構成の違いに関係なく適用する
ことが可能である。
誘導電動機の電動機定数測定方法を実施する電動機制御
装置の構成を示すブロック図である。電動機定数演算器
1は電流指令i_refを出力する。誘導電動機3に流
れる電流値は、U相に設けられた電流検出器4で検出さ
れた電流iuとV相に設けられた電流検出器5で検出さ
れたivとして取り込み、三相二相変換器6によって
(1)式および(2)式の演算を行い二相交流電流i
α、iβに変換する。
せに限らず任意の二相あるいは三相すべてを検出しても
よい。
二乗の和の平方根を計算し、電流検出値i_fbを求め
る。i_fbを平均値・位相差演算器8に入力し、平均
値i_fb_aveを計算する。ここでは平均値の計算
は、i_fbの絶対値をとり、その結果をローパスフィ
ルタを通すことにより得ているが、移動平均等の別の方
法を用いて平均値を計算してもよい。電流PI制御器1
3は電流指令i_refと電流検出平均値i_fb_a
veが一致するように制御する。電流PI制御器13の
出力は電圧指令v_refとなる。電力変換器2では、
電圧指令値v_refを線間電圧として換算し、電動機
定数演算器1から与えられた電圧位相θvを用いて三相
交流の出力位相を演算し、誘導電動機3に三相交流電力
を供給する。
路を図12に示す。R1は一次抵抗、Lは漏れインダク
タンス、Mは相互インダクタンス、R2は二次抵抗、s
はすべりである。直流を流した場合には、相互インダク
タンスMのインピーダンス分は零となるので、等価回路
は図13のようになる。
の位相を0°として説明する。
°とする。
動機定格電流の20%の値を与えると、電流PI制御器
13の働きにより図14に示すように電圧指令v_re
fが変化し、電流検出値i_fb_aveがi_ref
1に一致したところで、v_refが一定になる。ここ
では、2秒間待つようにして、時間で電流制御を行う区
間Aの幅を決定している。この安定になるまでの時間は
制御特性に関係するため通常は2秒間待てば十分である
が、負荷機の特性等で電流PI制御器13のゲインが上
げられないような場合には、この時間を長くする。2秒
間経過した後、電流PI制御器13のゲインKiを零と
し、積分器に溜まった値をv_refとして出力するこ
とにより電流指令値v_refを固定する。さらに一定
時間(ここでは1秒間とした)待った後、v_refの
平均値v_ref_aveおよびi_fb_aveを読
み込み、v_ref1、i_fb1とする。v_ref
_aveはv_refの値を平均値・位相差計算器8に
入力し計算する。次に、電流指令i_refとして誘導
電動機定格電流の40%を与え、同様に制御を行い、電
圧指令値v_ref_aveおよび電流検出値i_fb
_aveを読み込み、v_ref2、i_fb2とす
る。この2点のデータをグラフにすると図15のように
なる。この傾きが一次抵抗値R1を表すので、
抗値RL-Lとする。電流値はここでは誘導電動機定格電
流の20%、40%としたが、これとは異なる値として
もよいし、3点以上の電流値について実行してもよい。
行った場合で、例えば20%、40%、60%の3種類
の電流値で行った場合は、20%−40%、40%−6
0%、20%−60%の間でそれぞれ傾きを計算し、そ
の傾きの平均を取って用いればよい。
図15に示すように、先の測定したデータを一次式で近
似して延長し、電流値が零のときのv_refの値を電
圧オフセット値v_ref0として記録する。これは、
電力変換器2に用いられる素子などによる電圧降下分に
相当するものである。3種類以上の電流値について測定
している場合には、任意の2点の直線近似あるいは平均
2乗誤差法による回帰曲線によって求めればよい。
図16と図17は請求項14および請求項15記載の方
法を実施するブロック図である。
出力電圧指令v_refと出力電圧位相θvを電力変換
器2に与え、これに基づき三相交流を出力して誘導電動
機3を運転する。誘導電動機3に流れる電流値は、U相
に設けられた電流検出器4で検出された電流iuとV相
に設けられた電流検出器5で検出されたivとして取り
込み、座標変換器6によって(1)式および(2)式の
演算を行い、二相交流電流iα、iβに変換する。電流
を検出する相はu相とV相の組み合わせに限らず任意の
二相あるいは三相すべてを検出してもよい。
iβの二乗の和の平方根を計算し、電流検出値i_Fb
を求める。電圧指令v_ref、電流検出値i_fbお
よび電動機定数演算器1によって与えられるv_ref
の振幅の瞬時値を与える位相θhは平均値・位相差演算
器8に入力され、v_refの平均値v_ref_av
e、i_fbの平均値i_fb_aveおよび位相差θ
difが演算され、電動機定数演算器1に入力され、電
動機定数の演算を行う。図11との相違点は、電流指令
を与えるのではなく、電圧指令v_refを与えている
点と、電圧指令v_refとして与える周波数成分の位
相θhを平均値・位相差演算回路8に入力している点で
ある。図17は平均値・位相差演算器6の構成を示すブ
ロック図である。図17のブロック図の処理によりv_
ref、i_refの平均値i_fb_aveおよび位
相差θdifを演算する。
周波数が高くなると相互インダクタンスMによるインピ
ーダンスωMがR2に比べて大きくなるため、図18に
示すようにR1、L、R2の直列回路で近似できる。し
たがって、電圧、電流の大きさおよび両者の位相差か
ら、抵抗分R1+R2とリアクタンス分ωLが求まる。
周波数fh1=15Hz、第2の周波数fh2=30H
z、請求項14に記載の電流設定値は誘導電動機定格電
流の80%としている。まず、電圧振幅の大きさVam
p=0として、電圧指令の大きさvrefをv_ref
=vamp・sin(2・π・15・t)、[tは時
刻]で与えて運転する。電流検出平均値i_fbが誘導
電動機の定格電流の80%になるようにi_fbを監視
しながら電圧振幅Vampを加減する。Vampの加減
量は、電流が急激に変化しないように適切な大きさとす
る。本実施形態では、誘導電動機定格電圧の1000分
の1の大きさをVampに加減算した。電流検出平均値
i_fbが誘導電動機の定格電流の80%になった後、
任意の設定時間(ここでは3秒とした)経過した後に、
電圧指令の大きさv_refの絶対値の平均値をv_r
ef_ave1および電流検出値i_fbの大きさの絶
対値の平均値をi_fb_ave1およびv_refを
基準としたi_fbの位相をθdif1とし、次に、周
波数を30Hzとし、15Hzのときと同様の運転を行
い、このときの電圧指令の大きさv_refの絶対値の
平均値をv_ref_ave2、電流検出値i_fbの
大きさの絶対値の平均値をi_fb_ave2、v_r
efを基準としたi_fbの位相をθdif2とする。
ここでは、平均値はそれぞれの飽和値をローパスフィル
タに入力しその出力を用いている。このときの電圧指
令、電流検出値のタイムチャートを図19に示す。ここ
で求めた電圧、電流、位相差の関係を図20に示すよう
に複素数で取り扱うこととすると、インピーダンスおよ
びその実部成分と虚部成分は次式で得られる。
抗分R1+R2を、虚部成分Zxi1、Zxi2がリア
クタンス成分ωLを表す。まず、実部成分について考え
る。fh1(15Hz)のときのZxr1およびfh2
(30Hz)のときのZxr2をグラフに表すと図21
のようになり、周波数で変化している。これは、表皮効
果などの影響によるものと考えられる。R2=Zxr−
R1で求まるが、R1は直流を流して測定したものであ
るので、図21に示すように、測定値を直線近似して、
周波数fh=fh1・fh2/(fh1+fh2)=15
・30/(15+30)=10Hzのときの値をZxrと
して用いている。次に、虚数成分について考える。虚数
成分については周波数成分にほぼ比例するので、fh2
(30Hz)のときの値を用いて、Zxi=Zxi2、
fh_1=fh2として、漏れインダクタンスをL=Z
xi/(2・π・fh_1)より求める。ここで、fh
2を用いたのは周波数が高いほうが電圧値が大きくなる
ため、測定誤差が小さくできるからである。低いほうの
周波数を用いてもよいし、2つの周波数における傾きか
ら計算してもよい。
する。前記二次抵抗および漏れインダクタンスの測定に
おいて、先に求めた電圧オフセット値v_ref0を用
いてZx1およびZx2を次式により計算する。
じ周波数で、前記測定時に流した電流値とは異なる大き
さの電流i_fb2を流した状態で同様の測定を行う。
ここでは例としてi_fb2をモータ定格電流の40%
(前記の2分の1)とし、15Hzにおける電圧指令値の
絶対値の平均値をv_ref_ave3、電流検出値の
絶対値の平均値をi_fb_ave3とし、30Hzに
おける電圧指令値の平均値をv_ref_ave4、電
流検出値の絶対値の平均値をi_fb_ave4とす
る。図22(a)(b)に示すように、15Hz、30Hz
においてそれぞれ2つの電流値で直線近似し、電流値が
零のときの値を、15Hzにおける電圧オフセットv_
ofs15、30Hzにおける電圧オフセットv_of
s30として求める。これらのオフセット値を請求項1
3記載の電圧オフセット値v_ref0の代わりに15
Hz、30Hzにおける電圧指令値に対して用いること
で、電圧オフセットを補償する方法もある。また、電圧
オフセット値を求めずに、電流値を変えたときの傾きか
ら、15Hz、30Hzそれぞれのインピーダンスを求
めても良い。また、インピーダンスの実部、虚部を求め
るための位相については、2つの電流値の平均値を用い
てもよい。
明を省略したが、上記15Hz、30Hzの信号を与え
たときの電圧値・電流値は絶対値をとった後ローパスフ
ィルタを通すことで平均化したもので平均値であるのに
対し、請求項13の実施の形態で述べた電圧値オフセッ
ト値v_ref0は直流値から得たもので実効値あるい
は最大値であるため、v_ref0を平均値換算した値
を用いる。ここでは平均値としたが、それぞれの換算の
整合が取れていれば、実効値、平均値、最大値のどれを
用いてもよい。
誘導電動機の電動機定数測定方法を実施する装置の構成
を示すブロック図である。図23において、電力変換器
2は、電動機定数演算器1から与えられた電圧指令v_
refと電圧位相θvを三相交流電力へ変換し、誘導電
動機3に三相交流電力を供給する。誘導電動機3に流れ
る電流値は、U相に設けられた電流検出器4で検出され
た電流iuとV相に設けられた電流検出器5で検出され
たivとして取り込み、座標変換器6によって(1)式
および(2)式の演算を行い二相交流電流iα、iβに
変換する。(2)式において(2/3)を乗じているの
は、変換前と変換後で振幅の大きさを等しくするためで
ある。電流を検出する相はu相とV相の組み合わせに限
らず任意の二相あるいは三相すべてを検出してもよい。
二相交流電流iα、iβは電動機定数演算器1に入力さ
れ、一次電流検出値i1を二相交流電流iα、iβの二
乗の和の平方根として計算する。
置において、通常運転時および従来の電動機定数の同定
方法において、電圧指令、出力電圧位相の前段に設けら
れる速度制御、電流制御等のブロックを電動機定数演算
器1に置き換えたもので、本発明の実施に必要な部分を
抜粋して図示したものであり、両者は別途設けられたス
イッチにより切替えるようになっている。
て説明する。
=1)における一相当たりのT−1型等価回路を示す。
R1は一次抵抗、Lは漏れインダクタンス、R2は二次
抵抗、Mは相互インダクタンスであり、vは印加される
電圧、i1は電動機の一次電流、i2は電動機の二次電
流、imは相互インダクタンスMに流れる電流(励磁電
流)である。
により生じる起電力をemとして、図24の等価回路に
おいてキルヒホッフの法則に基づいて方程式をたてる
と、
スMに比べ小さいので、簡単のため漏れインダクタンス
Lを無視すると、(3)式は、
まとめると、
流imから時定数τを求め、(12)式に代入すると相
互インダクタンスMを求めることができる。
する。
は、誘導電動機内部において流れる電流であり、誘導電
動機入力端子側からは直接測定することはできない。そ
こで次に相互インダクタンスMに流れる電流imを推定
する方法について説明する。
び電動機に流れる一次電流i1を用いて(15)式によ
りimを求めることができ、このimの変化から時定数
τを求め(12)式に代入することで相互インダクタン
スMを求めることができる。
の電源を誘導機に与え無負荷で回転させた場合に流れる
電流であり、このときの等価回路は、図24のT−1型
等価回路でR1、L、Mの直列回路として表される。
の関係は、
の大きさだけに注目して(16)式を書き直すと、
す数値で、実効値あるいは最大値もしくは平均値のいず
れかで、電圧と電流で同じものであればよい。
6)、(18)、(19)式ではR1およびLを考慮し
ているが、簡単のためR1およびLを無視することも考
えられる。
次電流i1、相互インダクタンスに流れる電流imおよ
び一次電流i1とR1、R2を用いて(15)式により
求めたimの推定値
im、
ほぼ一致していることが確認できる。したがって、この
ときの
た内容を図23に基づいて説明する。
を0°として説明する。
°として実施した。
大きさの決定方法について説明する。電動機3に印加す
る電圧V1は任意の値でよいが、実際には電流による発
熱により誘導電動機3を焼損しない範囲とする必要があ
る。したがって、ここでは電動機定格電流の50%の電
流値となるように電圧V1を与える場合についてV1の
決定方法を例を挙げて説明する。まず、電圧指令v_r
efを零として与え、電流検出値i1を測定しながら、
v_refを誘導電動機の定格電圧の1000分の1刻
みずつ加算して大きくしていく。そして、電流検出値i
1が誘導電動機定格電流の50%に達したところで、そ
の時のv_refの値をV1として記憶し、電動機3へ
の電力の供給を遮断する。電圧指令の増加量は、急激に
電流が変化しない程度の大きさで任意に設定すればよ
い。また、電流制御器が備わっている場合には、電流指
令として定格電流の50%の値を与え、検出電流値が電
流指令値に一致した段階で、その時の電流指令値をV1
とすればよいし、本発明に述べている相互インダクタン
スあるいは無負荷電流の同定の前に、直流電流を流して
一次抵抗を測定している場合には、その時の電流値およ
び電圧指令値を用いてもよい。もちろん、電流値は定格
電流の50%以外の値としてもよい。
え、誘導電動機3に電圧をステップで印加する。この時
の一次電流i1を測定し、上記(15)式により
はv_ref、imは
験成績表あるいは既存の別の同定手段により与えられた
値を用いる。
の時の値を
ダクタンスMを求める。時定数
e)≒0.632倍に達するまでの時間を計測して求め
る方法が一般的であるが、任意の電流値における電流の
変化とその間の時間を測定して、その時間が時定数に一
致するような換算を施してもよい。後者の場合は、複数
点での測定が可能となるため、いくつかのデータを測定
し平均を取ることによってばらつきを低減させることが
可能である。
格周波数frateは、誘導電動機の仕様として与えら
れるものであるので、これと、誘導電動機の試験成績表
あるいは既存の別の同定手段により与えられたR1、
L、R2および前述の方法により同定したMを用いて、
(19)式に当てはめると、
単のため、LおよびR1を省略して計算してもよい。
する。
電動機の等価回路は一次抵抗だけとみなすことができ
る。したがって、直流電圧を印加した直後は過渡的に二
次抵抗にも電流が流れるが、十分時間が経過したときに
は、一次抵抗だけとなるため、一次電流値i1が収束し
た場合の電流値を
内容と同様にして演算を行う。このようにすると、演算
に際し、電圧値を使わないため、駆動装置の電圧精度に
依存しない測定を行うことができる。前述のように電圧
指令の与え方を、一次抵抗測定時の値を用いるようにし
た場合は、
用いればよい。
の
容を実施したものである。
電動機を高精度に制御するために必要となる誘導電動機
の一次抵抗および二次抵抗および漏れインダクタンスお
よび相互インダクタンスあるいは無負荷電流を、該誘導
電動機に負荷が結合されている状態においても高精度に
チューニングすることができるという効果がある。
ック図である。
出値のタイムチャートである。
出値のグラフである。
グ時の等価回路図である。
ング時の等価回路のインピーダンスのベクトル図であ
る。
ング時の電圧指令値・電流検出値のタイムチャートであ
る。
ク図である。
施形態を適用したブロック図である。
である。
検出値のタイムチャートである。
検出値のグラフである。
ブロック図である。
ング時の等価回路である。
ング時の電圧指令値・電流検出値のタイムチャートであ
る。
ング時の等価回路のインピーダンスのベクトル図であ
る。
ング時の等価回路のインピーダンスの実部成分の周波数
による変化図である。
流と電圧値の関係を示す図である。
ブロック図である。
の時間変化波形を示す図である。
換) 10 q電流PI制御器 11 d電流PI制御器 12 電圧指令演算器 13 電流PI制御器 14 速度制御器
Claims (19)
- 【請求項1】 電動機の一次電流のd軸成分の電流指令
とd軸成分の電流検出値を入力とし、両者の偏差を零と
するように制御するd軸電流比例積分制御器と、この比
例積分制御器の出力と任意のd軸補助電圧指令値とを加
算し、d軸電圧指令値を得る第1の加算器と、電動機の
一次電流のq軸成分の電流指令とq軸成分の電流検出値
を入力とし、両者の偏差を零とするように制御するq軸
電流比例積分制御器と、この比例積分制御器の出力と任
意のq軸補助電圧指令値とを加算し、q軸電圧指令値を
得る第2の加算器と、d軸電圧指令値およびq軸電圧指
令値から電圧指令の大きさv_refと電圧位相θvを
演算し、電圧指令の大きさと電圧指令の位相を基に直流
を三相交流に変換して出力する電力変換器を有し、電動
機を三相Y(スター)結線の等価回路に変換して扱うこ
とにより制御する、電動機のベクトル制御装置における
誘導電動機の電動機定数測定方法であって、 予め任意に設定された一定値のd軸電流指令値id_r
ef1とq軸電流指令値iq_ref1を1番目の指令
値として与え、d軸補助電圧指令値vd_ref_cと
q軸補助電圧指令値vq_ref_cをともに零として
与えて前記ベクトル制御装置を動作させ、予め設定され
た第1の時間経過した後、d軸比例積分制御器の比例ゲ
インおよびq軸比例積分制御器の比例ゲインを零とし、
この時刻から予め設定された第2の時間経過した後に、
d軸電圧指令vd_refおよびq軸電圧指令vq_r
efから電圧指令 【数1】 を作成し、d軸電流検出値id_fbとq軸電流検出値
iq_fbから電流検出値 【数2】 を作成し、この第2の時間内の任意の時間内において記
録したv_refの平均値とi_fbの平均値を1番目
のデータv_ref1、i_fb1とし、 次に、前記両比例積分制御器のゲインを元の値に戻し、
予め任意に設定された一定値のd軸電流指令値id_r
ef2とq軸電流指令値iq_ref2を2番目の指令
値として与え、d軸補助電圧指令値vd_ref_cと
q軸補助電圧指令値vq_ref_cをともに零として
与えて前記ベクトル制御装置を動作させ、予め設定され
た第1の設定時間経過した後、d軸電流比例積分制御器
の比例ゲインおよびq軸電流比例積分制御器の比例ゲイ
ンを零とし、この時刻から予め設定された第2の時間経
過した後に、この第2の時間内の任意の時間内において
記録したv_refの平均値とi_fbの平均値を2番
目のデータv_ref2、i_fb2として電動機の1
次抵抗を 【数3】 より求め、および電動機の線間抵抗値をRL-L=2・R
1より求める、誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項2】 第1の時間経過した後に、d軸電流比例
積分制御器の出力をd軸補助電圧指令値とすると同時に
d軸電流比例積分制御器の比例ゲインおよび積分ゲイン
およびd軸電流比例積分制御器の出力を零とし、q軸電
流比例積分制御器の出力をq軸補助電圧指令値とすると
同時にq軸電流比例積分制御器の比例ゲインおよび積分
ゲインおよびq軸電流比例積分制御器の出力を零として
前記第1の時間経過後の動作を同様に行う、請求項1記
載の誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項3】 予め任意に設定された一定値の指令値で
あるd軸電流指令値とq軸電流指令値を3種類以上のレ
ベルとし、それぞれの区間において求めた一次抵抗の値
の平均値を一次抵抗値として求める、請求項1または2
記載の誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項4】 電動機の一次電流のd軸成分の電流指令
とd軸成分の電流検出値を入力し、両者の偏差を零とす
るように制御するd軸電流比例積分制御器と、この比例
積分制御器の出力と任意のd軸補助電圧指令値とを加算
し、d軸電圧指令値を得る第1の加算器と、電動機の一
次電流のq軸成分の電流指令とq軸成分の電流検出値を
入力とし、両者の偏差を零とするように制御するq軸電
流比例積分制御器と、この比例積分制御器の出力と任意
のq軸補助電圧指令値とを加算し、q軸電圧指令値を得
る第2の加算器と、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令
値から電圧指令の大きさv_refと電圧位相θvを演
算し、電圧指令の大きさと電圧指令の位相を基に直流を
三相交流に変換して出力する電力変換器を有し、電動機
を三相Y(スター)結線の等価回路に変換して扱うこと
により制御する、電動機のベクトル制御装置における誘
導電動機の電動機定数測定方法であって、 前記両比例積分制御器のゲインおよび出力およびd軸補
助電圧指令およびq軸補助電圧指令を零とし、電圧位相
θvを予め設定された任意の固定値とし、電圧指令の大
きさvrefを、電動機の定格運転周波数の10分の1
以上の周波数fhおよび電圧の振幅をvampとしてv
_ref=vamp・sin(2・π・fh・t)で与
え、vampは、d軸電流検出値id_fbとq軸電流
検出値iq_fbから求まる電流値 【数4】 が予め任意に設定された第1の電流設定値になるように
i_fbを監視しながらvampを加減調整し、i_f
bが前記第1の電流設定値になった後、任意の設定時間
を経過した後に、電圧指令の大きさv_refの絶対値
の平均値をv_ref_ave1、電流検出値i_fb
の大きさの絶対値の平均値をi_fb_ave1、およ
びv_refを基準としたi_fbの位相をθdif1
とし、 次に、予め設定された第2の電流設定値になるようにv
ampを調整し、前記設定時間経過した後に、電圧指令
の大きさv_refの絶対値の平均値をv_ref_a
ve2、電流検出値i_fbの大きさの絶対値の平均値
をi_fb_ave2、v_refを基準としたi_f
bの位相をθdif2とし、 【数5】 を計算し、これらから、 電動機の二次抵抗をR2=Zx_r−R1、漏れインダ
クタンスをL=Zx_i/(2・π・fh)として求め
る、誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項5】 電圧指令値に直流オフセット成分v_r
ef_ofsを加え、v_ref=vamp・sin
(2・π・fh・t)+v_ref_ofsとなる電圧
指令を与え、電流検出値i_fbを、直流成分を除去し
fh成分の信号は通過できるように設計されたハイパス
フィルタに入力し、その出力を新たにi_fbとして用
い、同様にv_refをi_fbに用いたのと同じ特性
を持つハイパスフィルタに入力し、その出力を新たにv
_refとして用いて前記演算式を用いて電動機の二次
抵抗R2および漏れインダクタンスLを求める、請求項
4記載の誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項6】 第1の電流設定値におけるハイパスフィ
ルタに入力する前の電圧指令v_refの平均値v_r
ef_dc1および電流検出値i_fbの平均値i_f
b_dc1と、第2の電流設定値におけるハイパスフィ
ルタに入力する前の電圧指令v_refの平均値v_r
ef_dc2および電流検出値i_fbの平均値i_f
b_dc2を用いて、一次抵抗 【数6】 を求め、この一次抵抗値を用いて二次抵抗R2を求め
る、請求項5記載の誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項7】 電動機の一次電流のd軸成分の電流指令
とd軸成分の電流検出値を入力し、両者の偏差を零とす
るように制御するd軸電流比例積分制御器と、この比例
積分制御器の出力と任意のd軸補助電圧指令値とを加算
し、d軸電圧指令値を得る第1の加算器と、電動機の一
次電流のq軸成分の電流指令とq軸成分の電流検出値を
入力とし、両者の偏差を零とするように制御するq軸電
流比例積分制御器と、この比例積分制御器の出力と任意
のq軸補助電圧指令値とを加算し、q軸電圧指令値を得
る第2の加算器と、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令
値から電圧指令の大きさv_refと電圧位相θvを演
算し、電圧指令の大きさと電圧指令の位相を基に直流を
三相交流に変換して出力する電力変換器を有し、電動機
を三相Y(スター)結線の等価回路に変換して扱うこと
により制御する、電動機のベクトル制御装置における誘
導電動機の電動機定数測定方法であって、 前記両比例積分制御器のゲインおよび出力およびd軸補
助電圧指令およびq軸補助電圧指令を零とし、電圧位相
θvを予め設定された任意の固定値とし、電圧指令の大
きさvrefを、電動機の定格運転周波数の5分の1以
下の周波数flおよび電圧の振幅をvampとしてv_
ref=vamp・sin(2・π・fl・t)で与
え、vampは、d軸電流検出値id_fbとq軸電流
検出値iq_fbから求まる電流値 【数7】 が予め任意に設定された第1の電流設定値になるように
i_fbを監視しながらvampを加減調整する機能を
有し、i_fbが前記第1の電流設定値になった後、任
意の第1の設定時間を経過した後に、電圧指令の大きさ
v_refの絶対値の平均値をv_ref_ave3、
電流検出値i_fbの大きさの絶対値の平均値をi_f
b_ave3、v_refを基準としたi_fbの位相
をθdif3とし、 次に、予め設定された第2の電流設定値になるようにv
ampを調整し、前記第1の設定時間を経過した後に、
電圧指令の大きさv_refの絶対値の平均値をv_r
ef_ave4、電流検出値i_fbの大きさの絶対値
の平均値をi_fb_ave4、v_refを基準とし
たi_fbの位相をθdif4とし、 【数8】 を計算し、これらから、 電動機の相互インダクタンスを 【数9】 として求める、誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項8】 電圧指令値に直流オフセット成分v_r
ef_ofsを加え、v_ref=vamp・sin
(2・π・fl・t)+v_ref_ofsとなる電圧
指令を与え、電流検出値i_fbを、直流成分を除去し
fh成分の信号は通過できるように設計されたハイパス
フィルタに入力し、その出力を新たにi_fbとして用
い、同様にv_refをi_fbに用いたのと同じ特性
を持つハイパスフィルタに入力し、その出力を新たにv
_refとして前記演算式を用いて電動機の相互インダ
クタンスMを求める、請求項7記載の誘導電動機の電動
機定数測定方法。 - 【請求項9】 第1の電流設定値におけるハイパスフィ
ルタに入力する前の電圧指令v_refの平均値v_r
ef_dc1および電流検出値i_fbの平均値i_f
b_dc1と、第2の電流設定値におけるハイパスフィ
ルタに入力する前の電圧指令v_refの平均値v_r
ef_dc2および電流検出値i_fbの平均値i_f
b_dc2を用いて、一次抵抗 【数10】 を求め、この一次抵抗値を用いて二次抵抗R2を求め
る、請求項8記載の誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項10】 電動機の一次電流のd軸成分の電流指
令とd軸成分の電流検出値を入力し、両者の偏差を零と
するように制御するd軸電流比例積分制御器と、電動機
の一次電流のq軸成分の電流指令とq軸成分の電流検出
値を入力とし、両者の偏差を零とするように制御するq
軸電流比例積分制御器と、前記d軸電流比例積分制御器
の出力であるd軸電圧指令値および前記q軸電流比例積
分制御器の出力であるq軸電圧指令値から電圧指令の大
きさv_refと電圧位相θvを演算し、電圧指令の大
きさと電圧指令の位相を基に直流を三相交流に変換して
出力する電力変換器を有し、任意の速度指令に一致して
運転するようにd軸電流指令およびq軸電流指令を制御
する電動機制御装置における誘導電動機の電動機定数測
定方法であって、 任意の負荷状態、任意の速度で電動機を運転した状態
で、任意の時刻において、出力周波数fphi、d軸電
圧指令vd_ref、q軸電圧指令vq_ref、d軸
電流検出値id_fb、q軸電流検出値iq_fbおよ
び電動機の基底電圧v_base、基底周波数f_ba
se、一次抵抗値R1、漏れインダクタンスLを用いて 【数11】 を計算することにより、電動機の相互インダクタンスM
および無負荷電流I0の両方あるいはどちらか一方を求
める、誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項11】 インバータにより三相交流を誘導電動
機に供給し、該電動機の可変速運転を行う電動機制御装
置であって、インバータ出力の任意の二相あるいは三相
を流れる電流を検出する電流検出器と、電動機に流す一
次電流の電流指令値と該電流検出器により検出された電
流値から得られた一次電流検出器の一次電流値i_fb
とを入力とし、両者の偏差を零とするように出力電圧指
令値v_refを制御する比例積分制御器と、電圧指令
値v_refと電圧出力位相θvを基に三相交流を出力
する電力変換器を有し、電動機を三相Y(スター)結線
の等価回路に変換して扱う電動機制御装置における誘導
電動機の電動機定数測定方法であって、 電圧出力位相θvは予め設定された任意の位相とし、予
め任意に設定された一定値の電流指令値i_ref1を
1番目の指令値として与え、前記比例積分制御器を動作
させ、予め設定された第1の時間経過した後、前記比例
積分制御器の比例ゲインを零とし、この時刻から予め設
定された第2の時間経過した後に、この第2の時間内の
任意の時間内において記録したv_refの平均値とi
_fbの平均値を第1番目のデータv_ref1、i_
fb1とし、 次に、前記比例積分制御器のゲインを元の値に戻し、予
め任意に設定された一定値の電流指令値i_ref2を
2番目の指令値として与え、前記比例積分制御器を動作
させ、予め設定された第1の時間経過した後、前記比例
積分制御器の比例ゲインを零とし、この時刻から予め設
定された第2の時間経過した後に、この第2の時間内の
任意の時間内において記録したv_refの平均値とi
_fbの平均値を2番目のデータv_ref2、i_f
b2とし、 電動機の1次抵抗R1を 【数12】 より求め、電動機の線間抵抗値をRL-L=2・R1より
求める、誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項12】 予め任意に設定された一定値の指令値
である電流指令値を3種類以上のレベルとし、それぞれ
の区間において求めた一次抵抗の値の平均値を一次抵抗
値として求める、請求項11記載の誘導電動機の電動機
定数測定方法。 - 【請求項13】 計測した値v_ref1、i_fb
1、v_ref2、i_fb2から得られる一次方程式
から電流検出値if_fbが零のときの電流指令値v_
ref0を演算し、電圧オフセット値とする、請求項1
1記載の誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項14】 インバータにより三相交流を誘導電動
機に供給し、該電動機の可変速運転を行う電動機制御装
置であって、インバータ出力の任意の二相あるいは三相
に設けられた電流検出器と、電動機に流す一次電流の電
流指令値と該電流検出器により検出された電流値から得
られた一次電流検出器の一次電流値i_fbを入力し、
両者の偏差を零とするように出力電圧指令値v_ref
を制御する比例積分制御器と、電圧指令値v_refと
電圧出力位相θvを基に三相交流を出力する電力変換器
を有し、電動機を三相Y(スター)結線の等価回路に変
換して扱う電動機制御装置における誘導電動機の電動機
定数測定方法であって、 電圧位相θvを予め設定された任意の固定値とし、電圧
指令の大きさvrefを、電動機の基底運転周波数の1
0分の1以上の周波数fh1および電圧の振幅をvam
pとしてv_ref=vamp・sin(2・π・fh
1・t)で与え、電流検出値i_fbが予め任意に設定
された電流設定値になるようにi_fbを監視しながら
vampを加減調整し、i_fbが前記電流設定値にな
った後、任意の設定時間を経過した後に、電圧指令の大
きさv_refの絶対値の平均値をv_ref_ave
1、電流検出値i_fbの大きさの絶対値の平均値をi
_fb_abe1、v_refを基準としたi_fbの
位相をθdif1とし、 次に、周波数を電動機の基底運転周波数の10分の1以
上でfh1とは異なる周波数fh2とし、前記電流設定
値になるようにvampを調整し、前記設定時間を経過
した後に、電圧指令の大きさv_refの絶対値の平均
値をv_ref_ave2、電流検出値i_fbの大き
さの絶対値の平均値をi_fb_ave2、v_ref
を基準としたi_fbの位相をθdif2とし、 【数13】 を計算し、周波数fh1のときのZxr1および周波数
fh2のときのZxr2を用いて得られる一次方程式か
ら周波数fhがfh1・fh2/(fh1+fh2)の
ときのZxrの値を演算し、これと電動機の一次抵抗値
R1を用いて電動機の二次抵抗をR2=Zxr−R1に
より求め、 また、fh1およびfh2の高い方の周波数をfh_1
とし、このときのZxiの値をZxiとした場合に、漏
れインダクタンスをL=Zxi/(2・π・fh_1)
より求める、誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項15】 請求項13記載の方法で求めた電圧オ
フセット値v_ref0を用いて、 【数14】 とすることにより、電動機の二次抵抗R2および漏れイ
ンダクタンスLを求める、請求項14記載の誘導電動機
の電動機定数測定方法。 - 【請求項16】 インバータにより三相交流を誘導電動
機に供給し、該誘導電動機の可変速運転を行う電動機制
御装置であって、出力電圧指令値v_refと電圧出力
位相θvを基に三相交流を出力する電力変換器と、該誘
導電動機に流れる一次電流を検出する電流検出器を有
し、該電流検出器により検出した電流値から得られる一
次電流検出値i1を入力とする電動機制御装置における
誘導電動機の電動機定数測定法であって、 誘導電動機の一相当りの等価回路をT−1型等価回路と
し、 電圧位相θvを予め設定された任意の固定値とし、電圧
指令v_refとして所定の一定値を与え、この際に誘
導電動機に流れる一次電流検出値i1を読み取り、前記
一次電流値i1および別の手段により与えられた一次抵
抗値R1、二次抵抗値R2を用いて、相互インダクタン
スMに流れる電流imを 【数15】 により推定し、この電流推定値 【外1】 の立ち上がり波形から時定数 【外2】 を求め、相互インダクタンスMを 【数16】 により求める、誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項17】 相互インダクタンスMあるいは時定数 【外3】 および別の手段により与えられた一次抵抗値R1、漏れ
インダクタンスL、二次抵抗値R2ならびに電動機の定
格として与えられる定格電圧Vrate、定格周波数f
rateと前記相互インダクタンスMを用いて無負荷電
流I0を求める、請求項16記載の誘導電動機の電動機
定数測定方法。 - 【請求項18】 インバータにより三相交流を誘導電動
機に供給し、該誘導電動機の可変速運転を行う電動機制
御装置であって、出力電圧指令値v_refと電圧出力
位相θvを基に三相交流を出力する電力変換器と、該誘
導電動機に流れる一次電流を検出する電流検出器を有
し、該電流検出器により検出した電流値から得られる一
次電流検出値i1を入力とする電動機制御装置における
誘導電動機の電動機定数測定方法であって、 誘導電動機の一相当りの等価回路をT−1型等価回路と
し、 電圧位相θvを予め設定された任意の固定値とし、電圧
指令v_refとして所定の一定値を与え、この際に誘
導電動機に流れる一次電流検出値i1を読み取り、か
つ、電圧指令v_refを与えた場合に、一次電流値i
1が一定値に収束したときの値を 【外4】 とした場合に、前記一次電流値i1および別の手段によ
り与えられた一次抵抗値R1、二次抵抗値R2を用い
て、相互インダクタンスMに流れる電流imを 【数17】 により推定し、この電流推定値 【外5】 の立ち上がり波形から時定数 【外6】 を求め、相互インダクタンスMを 【数18】 により求める、誘導電動機の電動機定数測定方法。 - 【請求項19】 求めた相互インダクタンスMあるいは
時定数 【外7】 および別の手段により与えられた一次抵抗値R1、漏れ
インダクタンスL、二次抵抗値R2ならびに電動機の定
格として与えられる定格電圧Vrate、定格周波数f
rateと前記相互インダクタンスMを用いて無負荷電
流I0を求める、請求項18記載の誘導電動機の電動機
定数測定方法。
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