JP2002022095A - 自己潤滑式軸受装置 - Google Patents

自己潤滑式軸受装置

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JP2002022095A
JP2002022095A JP2000203222A JP2000203222A JP2002022095A JP 2002022095 A JP2002022095 A JP 2002022095A JP 2000203222 A JP2000203222 A JP 2000203222A JP 2000203222 A JP2000203222 A JP 2000203222A JP 2002022095 A JP2002022095 A JP 2002022095A
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一彦 山下
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良三 赤井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 回転主軸の全回転速度にわたってスラスト軸
受及びジャーナル軸受へ潤滑油を効率的に供給できる自
己潤滑式軸受装置。 【解決手段】 横軸回転機械の回転主軸112を支持する
自己潤滑式軸受装置100であって、回転主軸112に形成さ
れた大径部分114をスラスト方向に支持するように配置
されたスラスト軸受120と、このスラスト軸受120と軸線
方向に離間して回転主軸112の外周部に配置されたジャ
ーナル軸受140と、大径部分114及びスラスト軸受けの一
部分がその内部に入れられた潤滑油に浸るスラスト軸受
用油槽130と、ジャーナル軸受の下方に配置され且つス
ラスト軸受用油槽と連通するジャーナル軸受用油槽150
と、大径部分に配置されスラスト軸受に潤滑油を供給す
るサーキュレータ160と、このサーキュレータ160からの
潤滑油をジャーナル軸受けに供給する供給管170と、ジ
ャーナル軸受に潤滑油を供給するオイルリング142と、
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自己潤滑式軸受装置
に係り、特に、横軸回転機械の回転主軸を支持するスラ
スト軸受とジャーナル軸受とが併用されている自己潤滑
式軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】横軸回転機の回転主軸を支持するスラス
ト軸受及びジャーナル軸受を潤滑油で潤滑し且つその潤
滑油を自己潤滑させる自己潤滑式軸受装置が種々使用さ
れている。又、潤滑油を自己潤滑させるために、サーキ
ュレータによるポンプ効果を応用するものが、例えば、
特開昭第62-72995号公報に開示されている。このサーキ
ュレータは、回転主軸に設けられたオイルディスクの周
囲に配置されるものであり、オイルディスクを回転させ
るとサーキュレータの内面に設けられている溝内の潤滑
油がその粘性のためオイルディスクに引きずられてサー
キュレータの溝内を回転主軸の回転方向に流動すること
を利用して、ポンプ効果を生じさせるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の自己潤滑式軸受
装置において、潤滑油の供給をサーキュレータによるポ
ンプ効果に頼る場合、ジャーナル軸受及びスラスト軸受
に供給される潤滑油の量が十分でない場合があった。例
えば、回転主軸の起動時又は正逆転切換え時、回転主軸
は低速で回転するので、サーキュレータのポンプ効果が
完全に発揮されず、サーキュレータによる潤滑油の吸い
上げ量は回転主軸の高速回転時よりもかなり少ない。そ
の結果、ジャーナル軸受及びスラスト軸受に供給される
潤滑油の量が少なくなり、摩耗、焼付きを引起こす要因
或いは安定した回転を阻害する要因が存在した。又、潤
滑油を効率的に供給できれば、回転主軸の低速時におけ
る供給性能も向上し、更に好ましい。
【0004】従って、本発明の目的は、回転主軸の全回
転速度にわたってスラスト軸受及びジャーナル軸受へ潤
滑油を効率的に供給できる自己潤滑式軸受装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、横軸回転機械の回転主軸を支持する自己
潤滑式軸受装置であって、回転主軸に形成された大径部
分をスラスト方向に支持するように配置されたスラスト
軸受と、このスラスト軸受と軸線方向に離間して回転主
軸の外周部に配置されたジャーナル軸受と、大径部分及
びスラスト軸受の一部分がその内部に入れられた潤滑油
に浸かるようにスラスト軸受の下方に配置されたスラス
ト軸受用油槽と、ジャーナル軸受の下方に配置され且つ
スラスト軸受用油槽と連通するジャーナル軸受用油槽
と、大径部分の周囲に配置されスラスト軸受に潤滑油を
供給するサーキュレータと、このサーキュレータによっ
て吸い込んだ潤滑油をジャーナル軸受に下方から供給す
る供給管と、ジャーナル軸受の一部に設けられジャーナ
ル軸受に潤滑油を供給するオイルリングと、を有するこ
とを特徴としている。
【0006】このように構成された本発明において、ジ
ャーナル軸受は、回転主軸の高速回転時には、サーキュ
レータのポンプ効果による潤滑油の供給を主に受け、低
速回転時には、オイルリングからの潤滑油の供給を主に
受けるので、全回転速度にわたって十分な量の給油を受
けることができる。
【0007】更に、上記目的を達成するために、本発明
は、横軸回転機械の回転主軸を支持する自己潤滑式軸受
装置であって、回転主軸に形成された大径部分をスラス
ト方向に支持するように配置されたスラスト軸受と、こ
のスラスト軸受と軸線方向に離間して回転主軸の外周部
に配置されたジャーナル軸受と、大径部分及びスラスト
軸受の一部分がその内部に入れられた潤滑油に浸かるよ
うにスラスト軸受の下方に配置されたスラスト軸受用油
槽と、ジャーナル軸受の下方に配置され且つスラスト軸
受用油槽と連通するジャーナル軸受用油槽と、大径部分
の周囲に配置されスラスト軸受に潤滑油を供給するサー
キュレータと、を有し、ジャーナル軸受の上部に回転主
軸の一部を露出させた開口部が設けられ、サーキュレー
タ上部にはスプレー孔が設けられ、このスプレー孔から
開口部に向って潤滑油を噴霧させるようにしたことを特
徴としている。
【0008】この場合には、回転主軸の低速回転時、サ
ーキュレータによって吸込まれた潤滑油は、従来技術の
ように潤滑油が供給管を通ってジャーナル軸受に到達す
る場合と比較して、より速くスプレー孔に到達するの
で、低速回転時における潤滑油の供給を改善することが
できる。又、潤滑油をジャーナル軸受の上方からスプレ
ーの形態で供給するので、潤滑油をジャーナル軸受にま
んべんなく行き渡らせることができる。
【0009】本発明において、サーキュレータは、この
サーキュレータが前記大径部分の周りを回転しないよう
に固定配置され且つその内周面に少なくとも2列の環状
溝を有し、これらの環状溝はそれぞれこの環状溝と連通
した吸込み孔及び排出孔を前記サーキュレータの下部に
有し、両環状溝の排出孔は共に前記サーキュレータのほ
ぼ鉛直軸線上に配置され、両環状溝の吸込み孔は互いに
前記鉛直軸線をはさんで反対側に配置されているのが好
ましい。
【0010】このように構成された本発明においては、
回転主軸の起動時又は正逆転切換え時、上記実施形態の
場合と異なり、サーキュレータの回転移動なしにポンプ
効果を生じさせることができるので、潤滑油の供給のタ
イムラグ及び途切れをなくすことができる。更に、従来
技術において問題であったサーキュレータの回転に関す
る固着は発生しないので、信頼性のある潤滑油の供給を
確保することができる。
【0011】本発明において、大径部分の外周に回転主
軸が回転するに伴って潤滑油をかき上げるように形成さ
れた複数のポケットが設けられているのが好ましい。
【0012】この場合には、スラスト軸受は、回転主軸
の高速回転時には、サーキュレータのポンプ効果により
潤滑油の供給を主に受け、低速回転時には、大径部分に
設けられたポケットからの潤滑油の供給を主に受けるの
で、全回転速度にわたって十分な量の給油を受けること
ができる。
【0013】本発明において、大径部分のスラスト軸受
の外径よりも大きく形成された外径部を有し、サーキュ
レータは大径部分の外周部及び両側部に延びているのが
好ましい。
【0014】この場合には、潤滑油の粘性を利用して大
径部分の側部の潤滑油も移動させるので、従来技術の自
己潤滑式軸受装置を作動させた場合と比較して、同じ回
転速度でより多くの量の潤滑油を移動させることがで
き、その結果、低速回転時における潤滑油の供給量が増
大する。従って、低速回転時における潤滑油の供給が向
上する。
【0015】又、本発明において、大径部分の外径はス
ラスト軸受の外径よりも大きく形成された外径部を有
し、サーキュレータは大径部分の外周部及び両側部に延
び、大径部分は複数の環状凹部を有し、この環状凹部の
各々の中に延びる複数の環状突出部がサーキュレータに
設けられ、環状凹部と環状突出部の間に形成された隙間
と連通している吸込み孔及び排出孔が前記サーキュレー
タの下部に設けられているのが好ましい。
【0016】この場合には、環状突出部と潤滑油との接
触面積を増大させているので、潤滑油の粘性効果を更に
効率的に利用することができ、同じ回転速度で作動させ
た従来技術の自己潤滑式軸受装置と比較して、より多く
の量の潤滑油を吸込むことができ、その結果、低速回転
時における潤滑油の供給量が増大する。従って、低速回
転時における潤滑油の供給が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して本発明
の実施形態を説明する。図1は、本発明の自己潤滑式軸
受装置の第1の実施形態の全体図である。図1に示すよ
うに、自己潤滑式軸受装置100の回転主軸112は、
スラストカラーとして機能する大径部分114を有し、
スラスト軸受120がこの大径部分114をスラスト方
向に支持するように配置されている。大径部分114及
びスラスト軸受120の下方にスラスト軸受用油槽13
0が設けられ、この油槽30の中には、潤滑油が、大径
部分114及びスラスト軸受120の下部が浸かるよう
に入れられている。又、回転主軸112のジャーナル軸
受140がスラスト軸受120と軸線方向に離間して配
置されている。ジャーナル軸受140の下方には、ジャ
ーナル軸受用油槽150が設けられ、ジャーナル軸受用
油槽150は戻り管155を介してスラスト軸受用油槽
130と連通している。
【0018】サーキュレータ160が大径部分114の
周囲に設けられる。図2に示すように、サーキュレータ
160の内径は大径部分114の外径よりも大きく、サ
ーキュレータ160の内径と大径部分114の外径との
間の隙間は下方に向って大きくなっている。サーキュレ
ータ160は上端及び下端にそれぞれ突出部162、1
64を有する。サーキュレータ上端の突出部162は、
軸受装置100のハウジング116の上部に設けられた
凹部117内に配置され、サーキュレータ160は、突
出部162が凹部117内を移動できる範囲内で大径部
分114の周りを回転できる。サーキュレータ160の
内面には環状溝166が設けられており(図1参照)、こ
の環状溝166は、サーキュレータ下端の突出部164
に円周方向に間隔をおいて設けられた2つの孔167、
168と連通している。
【0019】軸受装置100は、更に、サーキュレータ
160によって吸込んだ潤滑油をジャーナル軸受140
に下方から供給するための供給管170を有する。ま
た、ジャーナル軸受140は、回転主軸112の回転軸
線119方向中央部に回転主軸112を露出させたオイ
ルリング用開口部146を有する。このオイルリング用
開口部146に、下部がジャーナル軸受用油槽150内
の潤滑油内に浸かったオイルリング142が配置されて
いる。
【0020】次に上述した本実施形態の自己潤滑式軸受
装置100の作動を説明する。図2に示すように、回転
主軸112即ち大径部分114が回転軸線119を中心
に反時計方向に回転すると、サーキュレータ下部の環状
溝166の中にある潤滑油が、潤滑油の粘性のため大径
部分114に引きずられて移動し、ポンプ効果を発生さ
せる。このポンプ効果は、大径部分114の外面とサー
キュレータ160の内面の隙間が大径部分14の回転方
向に沿って狭くなる部分、即ち図2におけるサーキュレ
ータ160の右半部で生じる。一方、大径部分114が
回転すると、サーキュレータ60は、潤滑油の粘性のた
め大径部分114の周りを大径部分114と同じ反時計
方向に回転し、サーキュレータ上端の突出部162がハ
ウジング116の凹部117の一方の側面に当接して、
止まる。このとき、サーキュレータ下部の一方の孔16
8が鉛直軸線118上に、他方の孔167が、鉛直軸線
118よりも図2における右方に位置するようになって
いる。その結果、サーキュレータ160は孔167から
潤滑油を吸い上げ、吸い上げられた潤滑油は環状溝16
6の中を移動する。大径部分114が高速回転になれば
なるほど、ポンプ効果は増大し、吸い上げられた潤滑油
のうち溝166の中を移動できる量を超えた分は、サー
キュレータ160と大径部分114との間の隙間から回
転軸線119方向に流出して、スラスト軸受120を潤
滑し、スラスト軸受用油槽130に戻る。サーキュレー
タ160の環状溝66内を移動した潤滑油は孔168か
らスラスト軸受用油槽130に戻る。図3に示すよう
に、大径部分114が時計方向に回転するとき、サーキ
ュレータ160は図2の場合と逆方向に回転し、潤滑油
は図2と同様の作用によって孔168から吸い上げられ
孔167から流出する。即ち、回転主軸112の回転方
向を切換えると、サーキュレータ160が回転し、潤滑
油を吸込む孔と排出する孔とが切換わる。
【0021】回転主軸112が回転すると、それに伴っ
てオイルリング142が回転し、油槽150内の潤滑油
を掻き上げ、ジャーナル軸受140を潤滑する。このオ
イルリング142はジャーナル軸受140の潤滑を回転
主軸112の低速回転時から可能にするが、高速回転時
には、リングが滑り、充分な給油量が得られない。そこ
で、回転主軸の高速回転時には、サーキュレータ160
のポンプ効果による潤滑油の流れを利用して、供給管1
70に潤滑油を引き込み、潤滑油をジャーナル軸受14
0の内面と回転主軸112の外面との間に流出させて、
ジャーナル軸受140を潤滑する。ジャーナル軸受14
0を潤滑した潤滑油は、ジャーナル軸受用油槽150に
入り、戻り管155を経て、スラスト軸受用油槽130
に戻る。かくして、低速回転時においても高速回転時に
おいても、十分な量の潤滑油をジャーナル軸受に供給す
ることができる。
【0022】図5は本発明の自己潤滑式軸受装置の第2
の実施形態の全体図である。図5に示すように、自己潤
滑式軸受装置200においては、供給管170が設けら
れておらず、ジャーナル軸受240及びサーキュレータ
260が異なること以外、第1の実施形態と同様であ
る。
【0023】図5に示すように、ジャーナル軸受240
は、その上部に回転主軸212を露出させた開口部24
6を有する。サーキュレータ上端の突出部262のジャ
ーナル軸受側の面に、サーキュレータ260の環状溝2
66と連通したスプレー孔272が設けられる。スプレ
ー孔272は、ジャーナル軸受240の開口部246に
向けられており、スプレー孔272は所定の圧力でスプ
レーを形成するような孔径を有する。回転主軸212即
ち大径部分214が回転すると、サーキュレータ260
のポンプ効果により、スラスト軸受用油槽230内の潤
滑油がサーキュレータ下端の突出部264の孔267又
は268から環状溝266内に吸い上げられ、吸い上げ
られた潤滑油は、環状溝266の中をサーキュレータ上
部まで移動する。サーキュレータ上部まで移動した潤滑
油のうちの一部は、遠心力及びポンプ効果により上昇し
た環状溝266内の圧力によって、スプレー孔272か
らスプレーとなってジャーナル軸受240の上部に噴霧
される。ジャーナル軸受240の開口部246に入った
潤滑油は、ジャーナル軸受240をまんべんなく潤滑
し、ジャーナル軸受用油槽250に回収される。このス
プレーは、ジャーナル軸受140の潤滑を回転主軸11
2の比較的低速回転時から可能にする。かくして、低速
回転時においても高速回転時においても、十分な量の潤
滑油をジャーナル軸受に効率的に供給することができ
る。
【0024】図7及び8は本発明の自己潤滑式軸受装置
の第3の実施形態に使用するサーキュレータ360であ
る。図8に示すように、サーキュレータ360の内面
に、回転軸線319方向に間隔をおいた2つ環状溝36
6A及び366Bが設けられる。サーキュレータ下端の
突出部364の一方の面365Aには、吸込み孔367
Aと排出孔368Aとが設けられ、他方の面365Bに
は、吸込み孔367Bと排出孔368Bとが設けられ
る。吸込み孔367A及び排出孔368Aは環状溝36
6Aと連通し、吸込み孔367B及び排出孔368Bは
環状溝366Bと連通している。図7に示すように、面
365Aに関して、吸込み孔367Aは鉛直軸線318
よりも図7における右方に配置され、排出孔368Aは
鉛直軸線318上に配置されている。又、面365Bに
関して、吸込み孔367Bは鉛直軸線318よりも図7
における左方に配置され、排出孔368Bは鉛直軸線3
18上に配置されている。サーキュレータ上端の突出部
362と軸受装置300のハウジング316とはピン3
74等によって連結されているので、大径部分314が
回転しても、サーキュレータ360は回転しない。
【0025】図7に示すように、回転主軸312即ち大
径部分314が反時計方向に回転するとき、サーキュレ
ータ360の内径と大径部分314の外径との間の隙間
は下方に向って大きくなっているので、サーキュレータ
360の図7における右半部にポンプ効果が生じる。従
って、スラスト軸受用油槽330内の潤滑油は吸込み孔
367Aから吸い上げられ、環状溝366Aの中を移動
し、排出孔368Aから排出される。その際、吸い上げ
られた潤滑油のうち溝366Aの中を移動できる量を超
えた分は、サーキュレータ360と大径部分314との
間の隙間から回転軸線319方向に流出して、スラスト
軸受320が潤滑される。又、回転主軸312即ち大径
部分314が、図7とは逆に時計方向に回転するとき、
サーキュレータ360の図7における左半部にポンプ効
果が生じ、スラスト軸受用油槽330内の潤滑油は吸込
み孔367Bから吸い上げられ、環状溝366Bの中を
移動し、排出孔368Bから排出される。その際、反時
計方向に回転するときと同様に、スラスト軸受320が
潤滑される。従って、例えば回転主軸312の起動時又
は正逆転切換え時、サーキュレータ360の回転移動な
しにポンプ効果を生じさせることができるので、潤滑油
の供給のタイムラグ及び途切れをなくすことができる。
【0026】図9及び10は本発明の自己潤滑式軸受装
置の第4の実施形態に使用される大径部分414を示
す。図9に示すように、複数のポケット476が大径部
分414の外周に間隔をおいて設けられる。大径部分4
14が時計方向に回転する場合、ポケット476は大径
部分414の外周からほぼ円周方向に且つ回転方向と逆
方向即ち反時計方向に延びている。図9には4つのポケ
ット476を示したが、それより多くても良い。
【0027】回転主軸412即ち大径部分414が低速
回転しているとき、ポケット476が最下点を通過して
最上点に向うとき、スラスト軸受用油槽430内の潤滑
油をすくいあげ、潤滑油をポケット476内に収容す
る。引続いて、ポケット476が最上点を通過して最下
点に向うとき、ポケット476内に収容されていた潤滑
油がこぼれ出す。潤滑油がこぼれ出す箇所では、サーキ
ュレータ460と大径部分414との間の隙間は狭いの
で、潤滑油は大径部分414を回転軸線419方向に移
動し、かくして、スラスト軸受420を潤滑し、回転主
軸412の低速回転時、潤滑油の供給量を増大させるこ
とができる。
【0028】回転主軸412を正逆回転させるときに第
3の実施形態と同様の効果を得るために、複数のポケッ
ト476を回転軸線419方向に間隔をおいて少なくと
も2列に配置し、一方の列のポケットと他方の列のポケ
ットが互いに逆方向に延びるようにしても良い(図示せ
ず)。
【0029】図11は本発明の自己潤滑式軸受装置の第
5の実施形態に使用されるサーキュレータ560を示
す。図11に示すように、大径部分514の外径はスラ
スト軸受520の外径よりも大きく形成されている。サ
ーキュレータ560の回転軸線519方向長さは、大径
部分の回転軸線519方向長さよりも長く、サーキュレ
ータ560の両端部はスラスト軸受520に向って延び
ている。かくして、サーキュレータ560は大径部分5
14の外周部及び両側部に延びている。これに応じて、
サーキュレータ560の内面の環状溝566も大径部分
514の外周部及び両側部に延びている。
【0030】回転主軸512即ち大径部分514が回転
するとき、環状溝566内の潤滑油に注目すれば、大径
部分514の外周部の潤滑油がサーキュレータ560の
ポンプ効果によって移動すると、大径部分514の両側
部の潤滑油がその粘性のため、大径部分514の外周部
の潤滑油に引きずられて移動する。このとき、潤滑油の
粘性効果及び潤滑油に働く遠心力のため、潤滑油のサー
キュレータ下部における大径部分の側面からの潤滑油の
漏れはない。従って、サーキュレータ560が大径部分
514の両側部に延びていない場合と比較して、同じ回
転速度で、より多くの量の潤滑油を効率的に移動させる
ことができる。
【0031】図12は本発明の自己潤滑式軸受装置の第
6の実施形態に使用されるサーキュレータ660及び大
径部分614を示す。図12に示すように、大径部分6
14の外径は、第5の実施形態の場合と同様、スラスト
軸受620の外径よりも大きく、サーキュレータ660
は大径部分614の外周部及び両側部に延びている。こ
れに応じて、サーキュレータ660の内面の環状溝66
6も大径部分614の外周部及び両側部に延びている。
又、大径部分614は複数の環状凹部682を有し、こ
の環状凹部682の各々の中に延びる複数の環状突出部
684がサーキュレータ660に設けられている。環状
凹部682と環状突出部684との間には隙間686が
ある。サーキュレータ下端の突出部664に設けられて
いる吸込み孔667及び排出孔668はこの隙間686
と連通している。
【0032】回転主軸612即ち大径部分614が回転
すると、大径部分614の環状凹部682とサーキュレ
ータ660の環状突出部684との間の隙間686にポ
ンプ効果が生じ、サーキュレータ660はスラスト軸受
用油槽630内の潤滑油を吸込む。このとき、環状突出
部684と潤滑油との接触面積が、大きいので、潤滑油
の粘性が大きく作用して、潤滑油の吸込み能力を増大さ
せる。その結果、環状凹部682及び環状突出部684
を設けていない場合と比べて、同じ回転速度で、より多
くの量の潤滑油を移動させることができる。
【0033】本発明は、上述した実施形態に限ることな
く、以下のような他の実施形態を採用することもでき
る。先ず、上述した実施形態を任意に組合せて使用して
も良い。例えば、第1実施形態と第3実施形態とを組合
せれば、低速回転時におけるジャーナル軸受への潤滑油
の供給を確保でき、起動時又は正逆回転時の給油のタイ
ムラグ及び途切れをなくすことができる。更に、第4実
施形態を組合せれば、低速回転時におけるスラスト軸受
への給油を確保することができる。更に、第5実施形態
を組合せて、低速回転時におけるスラスト軸受への給油
を向上させても良い。又、第2実施形態を、第1実施形
態と同様に組合せても良いし、第1実施形態、第4実施
形態及び第5実施形態、又は、第2実施形態、第4実施
形態及び第5実施形態を任意に組合せても良い。又、第
1の実施形態又は第2の実施形態と第6の実施形態とを
組合せて、低速回転時におけるスラスト軸受への給油を
向上させても良い。
【0034】
【発明の効果】上述した本発明による自己潤滑式軸受装
置によれば、回転主軸の全回転速度にわたってスラスト
軸受及びジャーナル軸受へ潤滑油を効率的に供給するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自己潤滑式軸受装置の第1の実施形態
を示す概略側面図である。
【図2】本発明の自己潤滑式軸受装置の第1の実施形態
に使用されるサーキュレータの断面図である。
【図3】本発明の自己潤滑式軸受装置の第1の実施形態
に使用されるサーキュレータの断面図である。
【図4】本発明の自己潤滑式軸受装置の第1の実施形態
のオイルリングを示す断面図である。
【図5】本発明の自己潤滑式軸受装置の第2の実施形態
を示す概略側面図である。
【図6】本発明の自己潤滑式軸受装置の第2の実施形態
のサーキュレータを示す断面図である。
【図7】本発明の自己潤滑式軸受装置の第3の実施形態
のサーキュレータを示す断面図である。
【図8】本発明の自己潤滑式軸受装置の第3の実施形態
のサーキュレータを示す側面断面図である。
【図9】本発明の自己潤滑式軸受装置の第4の実施形態
の大径部分を示す断面図である。
【図10】本発明の自己潤滑式軸受装置の第4の実施形
態の大径部分を示す側面図である。
【図11】本発明の自己潤滑式軸受装置の第5の実施形
態のサーキュレータを示す断面断面図である。
【図12】本発明の自己潤滑式軸受装置の第6の実施形
態のサーキュレータ及び大径部分を示す側面断面図であ
る。
【符号の説明】
112、212 回転主軸 114、214、314、414、514、614 大径部分 118、218、318 鉛直軸線 120、220、520、620 スラスト軸受 130、230 スラスト軸受用油
槽 140、240 ジャーナル軸受 142 オイルリング 146 オイルリング用開
口部 150、250 ジャーナル軸受用
油槽 155、255 戻り管 160、260、360、460、560、660 サーキュレータ 166、266、366、566 環状溝 167、267、367、667 吸込み孔 168、268、368、668 排出孔 170 供給管 272 スプレー孔 476 ポケット 682 環状凹部 684 環状突出部 686 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤井 良三 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3J011 JA02 KA04 MA23 MA27 3J063 AA25 BA11 BB19 CB41 CD01 CD04 CD65 XD03 XD14 XD23 XD28 XD42 XD56 XD73 XE14 XF01 XF16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横軸回転機械の回転主軸を支持する自己
    潤滑式軸受装置であって、 回転主軸に形成された大径部分をスラスト方向に支持す
    るように配置されたスラスト軸受と、このスラスト軸受
    と軸線方向に離間して前記回転主軸の外周部に配置され
    たジャーナル軸受と、前記大径部分及び前記スラスト軸
    受の一部分がその内部に入れられた潤滑油に浸かるよう
    に前記スラスト軸受の下方に配置されたスラスト軸受用
    油槽と、前記ジャーナル軸受の下方に配置され且つ前記
    スラスト軸受用油槽と連通するジャーナル軸受用油槽
    と、前記大径部分の周囲に配置され前記スラスト軸受に
    潤滑油を供給するサーキュレータと、このサーキュレー
    タによって吸い込んだ潤滑油をジャーナル軸受に下方か
    ら供給する供給管と、前記ジャーナル軸受の一部に設け
    られジャーナル軸受に潤滑油を供給するオイルリング
    と、を有することを特徴とする自己潤滑式軸受装置。
  2. 【請求項2】 横軸回転機械の回転主軸を支持する自己
    潤滑式軸受装置であって、 回転主軸に形成された大径部分をスラスト方向に支持す
    るように配置されたスラスト軸受と、このスラスト軸受
    と軸線方向に離間して前記回転主軸の外周部に配置され
    たジャーナル軸受と、前記大径部分及び前記スラスト軸
    受の一部分がその内部に入れられた潤滑油に浸かるよう
    に前記スラスト軸受の下方に配置されたスラスト軸受用
    油槽と、前記ジャーナル軸受の下方に配置され且つ前記
    スラスト軸受用油槽と連通するジャーナル軸受用油槽
    と、前記大径部分の周囲に配置され前記スラスト軸受に
    潤滑油を供給するサーキュレータと、を有し、前記ジャ
    ーナル軸受の上部に前記回転主軸の一部を露出させた開
    口部が設けられ、前記サーキュレータ上部にはスプレー
    孔が設けられ、このスプレー孔から前記開口部に向って
    潤滑油を噴霧させるようにしたことを特徴とする自己潤
    滑式軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記サーキュレータは、このサーキュレ
    ータが前記大径部分の周りを回転しないように固定配置
    され且つその内周面に少なくとも2列の環状溝を有し、
    これらの環状溝はそれぞれこの環状溝と連通した吸込み
    孔及び排出孔を前記サーキュレータの下部に有し、両環
    状溝の排出孔は共に前記サーキュレータのほぼ鉛直軸線
    上に配置され、両環状溝の吸込み孔は互いに前記鉛直軸
    線をはさんで反対側に配置されている請求項1又は2に
    記載の自己潤滑式軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記大径部分の外周に前記回転主軸が回
    転するに伴って潤滑油をすくい上げるように形成された
    複数のポケットが設けられている請求項1乃至3の何れ
    か1項に記載の自己潤滑式軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記大径部分の前記スラスト軸受の外径
    よりも大きく形成された外径部を有し、前記サーキュレ
    ータは前記大径部分の外周部及び両側部に延びている請
    求項1乃至4の何れか1項に記載の自己潤滑式軸受装
    置。
  6. 【請求項6】 前記大径部分の外径は前記スラスト軸受
    の外径よりも大きく形成された外径部を有し、前記サー
    キュレータは前記大径部分の外周部及び両側部に延び、
    前記大径部分は複数の環状凹部を有し、この環状凹部の
    各々の中に延びる複数の環状突出部が前記サーキュレー
    タに設けられ、前記環状凹部と前記環状突出部の間に形
    成された隙間と連通している吸込み孔及び排出孔が前記
    サーキュレータの下部に設けられている請求項1又は2
    に記載の自己潤滑式軸受装置。
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